JP2002061792A - 断熱材 - Google Patents

断熱材

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JP2002061792A
JP2002061792A JP2000253485A JP2000253485A JP2002061792A JP 2002061792 A JP2002061792 A JP 2002061792A JP 2000253485 A JP2000253485 A JP 2000253485A JP 2000253485 A JP2000253485 A JP 2000253485A JP 2002061792 A JP2002061792 A JP 2002061792A
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fiber
heat insulating
insulating material
film
melting point
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Noboru Watanabe
昇 綿奈部
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Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
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Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で断熱性、遮音性等にも優れ、使用時の作
業性にも優れ、曲げ強さ、衝撃強さ等の機械的強度も向
上した断熱材を提供する。 【解決手段】短繊維からなる繊維集合体が少なくとも2
種以上の繊維から構成されており、かつその一つの構成
繊維は、他の繊維の融点より低い融点を有する成分を含
み、前記低融点成分により繊維相互間の接触部の一部で
実質的に接着しており、該繊維集合体の少なくとも片面
の表層部に膜状物を積層していることを特徴とする断熱
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性及び使用時
の作業性及び耐久性に優れる断熱材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、床、壁、屋根等の住宅用、自動車
用、鉄道車両用の断熱材としては、ガラスウールにフェ
ノール樹脂等をスプレー法、含浸法等により付与し、次
いでプラスチックフィルム、アルミニウム箔等を貼り合
わせて硬化したものが使用されている。しかしながら、
このガラスウール製断熱材は、フェノール樹脂を付与す
る工程においては環境汚染を生じやすく、またこの断熱
材を施行する際には作業者の肌に触れると皮膚がチクチ
クと刺激されたり、アレルギー症状等の皮膚障害が生じ
たりし、さらには施行後長期間経ると湿気と熱によりフ
ェノール樹脂が加水分解を起こして嵩が小さくなり下方
にずれ落ちたり外壁と断熱材間に隙間が生じて断熱効果
が著しく低下するという大きな問題がある。この様な問
題点を解消すべく、ガラスウールに代えて発泡ウレタ
ン、発泡スチレン等を用いる方法が種々検討されてい
る。これらの発泡体は、軽量で断熱性、遮音性等にも優
れるが、曲げ強さ、衝撃強さ等の機械的強度が劣る、な
どの欠点を有する。
【0003】また、ポリエステル捲縮繊維をマトリック
スとし、熱接着性繊維で該繊維を固定したポリエステル
繊維製断熱材は、例えば特開平6−257048号公
報、特開平7−102461号公報等に記載されてい
る。しかしこれらはいずれも断熱性、吸音性及び弾性も
不十分なため、このままでは住宅用、自動車用、鉄道車
両用断熱材としては不適当である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解消し、軽量で断熱性、遮音性等に
も優れるが、使用時の作業性にも優れ、曲げ強さ、衝撃
強さ等の機械的強度も向上した断熱材を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維集合体は、
前記課題を解決するために以下のような構成を有する。
【0006】すなわち、請求項1にかかる発明は、2種
類以上の短繊維集合体からなる断熱材であって、該短繊
維集合体がマトリックス繊維及びマトリックス繊維の融
点よりも低い融点を有する成分を含む低融点繊維からな
り、前記低融点繊維により繊維相互間の接触部の一部で
実質的に接着しており、該繊維集合体の少なくとも片面
の表層部に膜状物を積層していることを特徴とする断熱
材である。また、請求項2にかかる発明は、前記低融点
繊維の含量が5〜95wt%である請求項1記載の断熱
材である。また、請求項3にかかる発明は、前記短繊維
集合体中、マトリックス繊維のうち少なくとも1種類が
中空型構造の繊維である請求項1又は2記載の断熱材で
ある。また、請求項4にかかる発明は、膜状物がスパン
ボンド膜又はフラッシュ紡糸膜又はニードルパンチ不織
布膜又は編織物である請求項1乃至請求項3いずれかに
記載の断熱材である。また、請求項5にかかる発明は、
膜状物が撥水性及び/又は、耐候性及び/又は難燃性を
有するスパンボンド膜又はフラッシュ紡糸膜又はニード
ルパンチ不織布膜又は編織物である請求項1乃至請求項
3いずれかに記載の断熱材である。
【発明の実施の形態】
【0007】以下に本発明の断熱材の部材である繊維集
合体について説明する。なお、本実施例は実施の態様の
一例を挙げたにすぎず、本発明がこの実施例に限定され
るものではない。
【0008】本発明の実施の形態に係わる断熱材を構成
する繊維について説明する。
【0009】本発明に用いられる繊維素材としては、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレンジカ
ルボキシレート(PEN)、ポリ乳酸(PLA)やこれ
らの共重合体に代表されるポリエステル、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド、その他ポリオレフィン、
アクリル、モダクリル等の合成繊維や、絹、綿、麻等の
天然繊維が挙げられる。
【0010】本発明に用いる繊維集合体は、上記繊維を
2種類以上含むが、マトリックス繊維として少なくとも
1種類は中空型構造の繊維であることが好ましい。中空
型構造の繊維を使用することにより、軽量であるだけで
なく断熱性にも優れた繊維集合体を得ることが可能であ
る。これは中空型構造の繊維の場合、繊維の中空部分に
空気が保持されるためである。通常、繊維集合体を断熱
材として使用する場合、繊維集合体中に発生する空気対
流によって熱が移動するが、中空型構造の繊維を使用す
ることによりこれを抑える効果がある。
【0011】また、マトリックス繊維は、単独ポリマー
からなるものだけでなく、複合繊維も好ましく用いられ
る。例えば、サイドバイサイドの構造を有し自己捲縮発
現性を有する繊維等である。また、サイドバイサイド構
造と上記中空型構造を組み合わせた繊維も知られてお
り、このタイプの繊維は本発明の繊維構造体のマトリッ
クス繊維として特に好ましく用いられる。マトリックス
繊維は1種類のみでなく、複数の種類を組み合わせても
よい。
【0012】また、マトリックス繊維の融点よりも低い
融点を有する成分を含む低融点繊維を使用することが必
要である。このような、低融点成分(あるいは融着成分
ともいう)は、通常数十℃から百数十℃の温度で溶融又
は軟化する。低融点成分のみが溶融又は軟化し、他の繊
維成分には影響のない温度で繊維構造体を熱処理し、低
融点成分により繊維相互間の接触部の一部で実質的に接
着させる。これにより、繊維集合体の形態が保持され
る。
【0013】このような低融点成分を含む繊維の例とし
ては、イソフタル酸を共重合したPETとホモPETか
らなる複合繊維、ポリオレフィンとPETからなる複合
繊維等が挙げられる。
【0014】低融点繊維の混率は任意であるが、繊維集
合体中の耐熱性や形態保持性の観点から5〜95wt%
の利用が好ましい。
【0015】本発明の好ましい態様として、繊維集合体
を構成する繊維が全てポリエステル繊維であるものが挙
げられる。素材をポリエステルに統一する事は、特にリ
サイクル面で優位である。例えば、マトリックス繊維と
してPET、PEN等のホモポリマーからなるものや、
ホモポリエステルを1成分とするサイドバイサイド繊維
と、共重合ポリエステルを低融点成分とする単独又は複
合ポリエステルからなる繊維集合体を例示することが出
来る。更に、断熱性能と弾性性能の面から、繊維径の大
きいものと小さいものを混合して用いる事は好ましい。
【0016】次に本発明の断熱材の製造方法について説
明する。最初に前述したマトリックス繊維と低融点繊維
を任意の混率で混合する。混綿、カーディングを行い、
クロスレイヤでウェッブを積層して熱処理を施す。熱処
理温度は低融点繊維中の低融点成分が軟化又は溶融する
温度より高く、他の繊維成分が溶融する温度より低い温
度で行う。これにより、低融点繊維(の一部)が溶融
し、繊維集合体は構成繊維の相互間の接触部の一部で実
質的に接着する。
【0017】更に、後述する方法等により繊維集合体の
少なくとも一面に、膜状物を積層して不織布断熱材とす
る。
【0018】膜状物は、均一膜、例えば、ポリエステル
フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ弗化ビニリデン
フィルムがあげられる。又多孔性膜も好ましく用いられ
る。多孔性膜の材料としてはリサイクル面から考える
と、不織布構造体と同一種類のものが良く、主にポリエ
ステル系のスパンボンド、ニードル不織布等があげられ
る。しかしながらナイロン、ポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのスパンボンドやフラッシュ紡糸膜、又は編織
物であっても良い。
【0019】また、本発明の断熱材を長期間屋外で使用
することを考慮すると、侵入してくる雨水を不織布断熱
材に入れないように撥水性を保有していること、紫外線
による劣化が少ない耐候性を有していること、難燃性を
有していることも好ましい。多孔膜、特に通気抵抗が3
0%以上である多孔膜は、通気性を有し雨水を不織布断
熱材に入れないので好ましい。
【0020】この不織布断熱材はカーディング後、表面
に膜状物を積層して一体成形によって製造する。又は一
旦繊維集合体を作成したるのちに、膜状物を積層しても
良い。不織布断熱材の片面に薄い表皮を積層すことによ
り、熱が入射してきた場合、表皮に相当する膜部分によ
って伝熱が遮断される。製造された本発明にかかる繊維
集合体の外形は、薄い略直方体となる。
【0021】表面に膜状物を積層する方法は特に限定さ
れないが、マトリックス繊維と熱融着繊維からなる不織
布断熱材を製造するに際して、繊維集合体に不均一な熱
処理を施し、その表面の融着の程度を高めて実質膜状物
と接着することが好ましい。
【0022】例えば、カーディングを行ってクロスレイ
ヤでウェッブを積層して繊維集合体とした後の工程で、
赤外線ヒータの輻射熱による間接的な加熱処理を片面よ
り施し、表面に膜状物を融着せしめることが可能であ
る。この場合、接着剤として熱可塑性のホットメルト不
織布、ホットメルト樹脂や熱硬化性のフェノール樹脂等
が用いられる。しかし、フェノール樹脂を付与する工程
においては環境汚染を生じやすく、また長期間経ると湿
気と熱によりフェノール樹脂が加水分解を起こして型く
ずれし易いのであまり好ましくなく、熱可塑性の接着剤
が好ましい。
【0023】また熱板あるいは熱ローラによる接触加熱
で、表面に膜状物を融着せしめることも可能である。こ
の場合、カーディングを行ってクロスレイヤでウェッブ
を積層して繊維集合体とした後の工程で、熱板あるいは
熱ローラでプレスを行い表面に膜状物を接着させる。
【0024】赤外線ヒータ等による間接加熱、あるいは
熱板等による接触加熱のいずれの場合も、表面を加熱処
理して溶融せしめる温度は110〜220℃であること
が好ましい。この範囲内であると、接着剤を溶融させて
表面に膜状物を接着するのに十分であるほか、マトリッ
クス繊維に与える影響も少ない。このためマトリックス
繊維のポリマー劣化等が引き起こす物性変化などが抑制
され好ましい。
【0025】また熱によらず、繊維集合体と膜状物をニ
ードリングにより繊維どうしを絡めて接着させても良
い。特に膜状物が不織布である場合は接着剤が不要とな
り経済的である。
【0026】本発明の断熱材の大きさや密度は、使用目
的や必要とされる断熱性に応じて適宜変更が可能であ
る。
【0027】
【実施例】実施例1 サイドバイサイドの構造を有し自己捲縮発現性を有する
中空構造型ポリエステル繊維(繊度7dtex、繊維長
51mm)40重量%、レギュラー機械捲縮ポリエステ
ル繊維(繊度1.6dtex、繊維長51mm)40重
量%、芯鞘型の複合繊維であってその鞘部を構成する繊
維の融点が、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維より
融点が約140℃低いポリエステル繊維(繊度2.2d
tex、繊維長51mm)20重量%を混綿し、カーデ
ィングを行ってウェブを作成し、通常の熱風循環による
均一な加熱処理を繊維集合体全体に施し、目付875g
/m2、繊維集合体の全体厚み35mmで密度25kg
/m3の繊維集合体を作成した後、レギュラー機械捲縮
ポリエステル繊維(繊度2.2dtex、繊維長51m
m)が100重量%、目付100g/m2、繊維集合体
の全体厚み1mmのニードル不織布を撥水加工及び難燃
加工し、ニードルパンチ処理により張り合わせた不織布
断熱材を得た。
【0028】実施例2 レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維(繊度2.2dt
ex、繊維長51mm)70重量%、芯鞘型の複合繊維
であってその鞘部を構成する繊維の融点が、レギュラー
機械捲縮ポリエステル繊維より融点が約140℃低いポ
リエステル繊維(繊度2.2dtex、繊維長51m
m)30重量%を混綿し、カーディングを行ってウェブ
を作成した後、通常の熱風循環による均一な加熱処理を
繊維集合体全体に施し、目付875g/m2、繊維集合
体の全体厚み35mmで密度25kg/m3の繊維集合
体を作成した後に、赤外線ヒータの輻射熱による間接的
な加熱処理を片面より施し、目付100g/m2、厚み
0.3mm、撥水加工、難燃加工及び紫外線吸収剤の塗
布加工したホットメルト樹脂付きのポリエステルスパン
ボンドを張り合わせた不織布断熱材を得た。
【0029】実施例3 サイドバイサイドの構造を有し自己捲縮発現性を有する
ポリエステル繊維(繊度7dtex、繊維長51mm)
30重量%、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維(繊
度1.6dtex、繊維長51mm)50重量%、芯鞘
型の複合繊維であってその鞘部を構成する繊維の融点
が、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維より軟化点が
約140℃低いポリエステル繊維(繊度2.2dte
x、繊維長51mm)20重量%を混綿し、カーディン
グを行ってウェブを作成した後、通常の熱風循環による
均一な加熱処理を繊維集合体全体に施し、目付525g
/m2、繊維集合体の全体厚み35mmで密度15kg
/m3の繊維集合体を作成した後に、赤外線ヒータの輻
射熱による間接的な加熱処理を片面より施し、目付20
g/m2のホットメルト不織布とともに目付61g/
2、厚み0.16mmのデュポン製「タイベック」を
張り合わせた不織布断熱材を得た。
【0030】実施例4 サイドバイサイドの構造を有し自己捲縮発現性を有する
ポリエステル繊維(繊度7dtex、繊維長51mm)
30重量%、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維(繊
度1.6dtex、繊維長51mm)30重量%、ポリ
エステル系難燃繊維東洋紡製「ハイム」(繊度3.3d
tex、繊維長51mm)20重量%、芯鞘型の複合繊
維であってその鞘部を構成する繊維の融点が、レギュラ
ー機械捲縮ポリエステル繊維より軟化点が約140℃低
いポリエステル繊維(繊度2.2dtex、繊維長51
mm)20重量%を混綿し、カーディングを行ってウェ
ブを作成した後、通常の熱風循環による均一な加熱処理
を繊維集合体全体に施し、目付875g/m2、繊維集
合体の全体厚み35mmで密度25kg/m3の繊維集
合体を作成した後に、赤外線ヒータの輻射熱による間接
的な加熱処理を片面より施し、目付20g/m2のホッ
トメルト不織布とともに目付61g/m2、厚み0.1
6mmのデュポン製「タイベック」を張り合わせた不織
布断熱材を得た。
【0031】実施例5 レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維(繊度2.2dt
ex、繊維長51mm)70重量%、芯鞘型の複合繊維
であってその鞘部を構成する繊維の融点が、レギュラー
機械捲縮ポリエステル繊維より軟化点が約140℃低い
ポリエステル繊維(繊度2.2dtex、繊維長51m
m)30重量%を混綿し、カーディングを行ってウェブ
を作成した後、通常の熱風循環による均一な加熱処理を
繊維集合体全体に施し、目付875g/m2 、繊維集合
体の全体厚み35mmで密度25kg/m3の繊維集合
体を作成した後に、赤外線ヒータの輻射熱による間接的
な加熱処理を片面より施し、目付20g/m2のホット
メルト不織布とともにカネボウ合繊(株)製のベルセー
ム織物(目付300g/m2、厚さ0.7mm)を張り
合わせた不織布断熱材を得た。
【0032】比較例1 レギュラー機械捲縮中空ポリエステル繊維(繊度7dt
ex、繊維長51mm)40重量%、レギュラー機械捲
縮ポリエステル繊維(繊度1.6dtex、繊維長51
mm)40重量%、芯鞘型の複合繊維であってその鞘部
を構成する繊維の融点が、レギュラー機械捲縮ポリエス
テル繊維より軟化点が約140℃低いポリエステル繊維
(繊度2.2dtex、繊維長51mm)20重量%を
混綿し、カーディングを行ってウェブを作成した後、通
常の熱風循環による均一な加熱処理を繊維集合体全体に
施し、目付875g/m2 、繊維集合体の全体厚み35
mmで密度25kg/m3の不織布断熱材を得た。
【0033】比較例2 サイドバイサイドの構造を有し自己捲縮発現性を有する
ポリエステル繊維(繊度7dtex、繊維長51mm)
40重量%、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維(繊
度1.6dtex、繊維長51mm)40重量%、芯鞘
型の複合繊維であってその鞘部を構成する繊維の融点
が、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維より軟化点が
約140℃低いポリエステル繊維(繊度2.2dte
x、繊維長51mm)20重量%を混綿し、カーディン
グを行ってウェブを作成した後、通常の熱風循環による
均一な加熱処理を繊維集合体全体に施し、目付875g
/m2、繊維集合体の全体厚み35mmで密度25kg
/m3の不織布断熱材を得た。
【0034】比較例3 レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維(繊度2.2dt
ex、繊維長51mm)70重量%、芯鞘型の複合繊維
であってその鞘部を構成する繊維の融点が、レギュラー
機械捲縮ポリエステル繊維より軟化点が約140℃低い
ポリエステル繊維(繊度2.2dtex、繊維長51m
m)30重量%を混綿し、カーディングを行ってウェブ
を作成した後、通常の熱風循環による均一な加熱処理を
繊維集合体全体に施し、目付875g/m2、繊維集合
体の全体厚み35mmで密度25kg/m3の不織布断
熱材を得た。
【0035】比較例4 サイドバイサイドの構造を有し自己捲縮発現性を有する
ポリエステル繊維(繊度7dtex、繊維長51mm)
30重量%、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維(繊
度1.6dtex、繊維長51mm)50重量%、芯鞘
型の複合繊維であってその鞘部を構成する繊維の融点
が、レギュラー機械捲縮ポリエステル繊維より軟化点が
約140℃低いポリエステル繊維(繊度2.2dte
x、繊維長51mm)20重量%を混綿し、カーディン
グを行ってウェブを作成した後、通常の熱風循環による
均一な加熱処理を繊維集合体全体に施し、目付525g
/m2、繊維集合体の全体厚み35mmで密度15kg
/m3の不織布断熱材を得た。
【0036】次に本発明にかかる不織布断熱材の性能評
価の結果を示す。性能評価は、この繊維集合体を断熱材
として使用する場合の熱伝導率と吸音特性である。熱伝
導率は、JIS−A−1412による平板直接法で測定
した。吸音率は、JIS−A1405による垂直入射吸
音率であって、Bruel&Kjar社製マルチチャン
ネル分析システム3550型(ソフトウェア:BZ50
87型2チャンネル分析ソフトウェア)による2マイク
ロフォン法で測定した。吸音率は、1000Hz時で比
較した。得られた不織布断熱材の特性を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明はガラス繊維に替わる性能を有
し、更には、膜状物の効果により断熱性能及び吸音性能
にも優れた性能を有し、設置作業性、作業環境を著しく
改善した、特に使用条件が過酷な自動車用、鉄道車両用
及び船舶用などの断熱材に適した繊維集合体である。ま
た、本発明に開示した方法のうちポリエステル単一素材
からなる繊維集合体なら再び本発明の断熱材としてリサ
イクルができ、地球環境の保全にも極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 1/54 D04H 1/54 Q E04B 1/80 E04B 1/80 D E04C 2/16 E04C 2/16 E 2/24 2/24 R Fターム(参考) 2E001 DD01 FA03 FA11 FA16 GA12 GA23 GA42 HC00 HD00 HD11 2E162 CC00 CD00 CD11 CD13 CD15 CD16 3H036 AA09 AB18 AB24 AE02 AE13 4F100 AK41 AT00B AT00C BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C BA13 CB03 DG03A DG06A DG12B DG12C DG13B DG13C DG15B DG15C DG20A EC09 EJ42 GB07 GB08 GB31 GB32 JA04A JB06B JB06C JH01 JJ02 JJ07B JJ07C JK04 JK10 JL03 JL09B JL09C YY00A 4L047 AA28 AB10 BA03 BA07 CA04 CA05 CA06 CB06 CB08 CB10 EA05 EA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類以上の短繊維集合体からなる断熱
    材であって、該短繊維集合体がマトリックス繊維及びマ
    トリックス繊維の融点よりも低い融点を有する成分を含
    む低融点繊維からなり、前記低融点繊維により繊維相互
    間の接触部の一部で実質的に接着しており、該繊維集合
    体の少なくとも片面の表層部に膜状物を積層しているこ
    とを特徴とする断熱材。
  2. 【請求項2】 前記低融点繊維の含量が5〜95wt%
    である請求項1記載の断熱材。
  3. 【請求項3】 前記短繊維集合体中のマトリックス繊維
    のうち少なくとも1種類が中空型構造の繊維である請求
    項1又は2記載の断熱材。
  4. 【請求項4】 該膜状物がスパンボンド膜又はフラッシ
    ュ紡糸膜又はニードルパンチ不織布膜又は編織物である
    請求項1乃至請求項3いずれかに記載の断熱材。
  5. 【請求項5】 該膜状物が撥水性及び/又は、耐候性及
    び/又は難燃性を有するスパンボンド膜又はフラッシュ
    紡糸膜又はニードルパンチ不織布膜又は編織物である請
    求項1乃至請求項3いずれかに記載の断熱材。
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