JP2002060850A - 加熱炉の温度制御方法 - Google Patents

加熱炉の温度制御方法

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JP2002060850A
JP2002060850A JP2000247252A JP2000247252A JP2002060850A JP 2002060850 A JP2002060850 A JP 2002060850A JP 2000247252 A JP2000247252 A JP 2000247252A JP 2000247252 A JP2000247252 A JP 2000247252A JP 2002060850 A JP2002060850 A JP 2002060850A
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JP
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temperature
furnace
control
strip
flow rate
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JP2000247252A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Serio
浩之 芹生
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)
  • Control Of Heat Treatment Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料流量に応じて変化するフレーム長さの変
化に合わせて的確な燃焼制御をする。 【解決手段】 バーナ22で燃焼される燃料の流量を操
作して炉温制御する炉温制御と、炉温を操作してストリ
ップ8の温度を制御するストリップ温度制御において、
ストリップ温度制御のパラメータを、燃料流量に応じて
変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属帯、例えば鋼
帯の焼鈍炉等の加熱炉の温度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延された鋼帯の焼鈍処理は、図4
(縦断面図)及び図5(横断面図)に示す如く、焼鈍炉
10内を炉内ロール11にガイドされて進行する鋼帯
(ストリップと称する)8の進行方向に対して、これを
挟んで縦方向に所定数配設された伝熱輻射管(ラジアン
トチューブと称する)14により行われることが多い。
【0003】図5において、16は、ラジアントチュー
ブ14からの燃焼排ガスを排出するための排ガスダク
ト、18は、ラジアントチューブ14の出口に設けられ
た、燃焼制御用の空気が供給され、この空気供給によ
り、ラジアントチューブの空気燃料を霧吹の原理で吸い
出して燃焼制御するサクションタイプのエゼクタ、20
は、該エゼクタ18により燃料ガス(例えばC0を含む
Cガス)と空気を取り入れて、ラジアントチューブ14
内で燃焼を行い、ラジアントチューブ14を加熱するた
めのバーナ22(図2参照)を備えた燃焼装置、24
は、炉内ロール11を駆動するモータである。
【0004】このような加熱炉でストリップ8の加熱温
度を制御する際には、ストリップ温度を測定し、設定温
度との差に応じて炉壁あるいはラジアントチューブ14
の温度(炉温と総称する)設定値を決定するストリップ
温度制御と、炉壁温度を測定して設定値との差に応じて
燃料流量を操作する炉温制御を行うのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような加熱炉にお
いては、燃料の燃焼により炉壁あるいはラジアントチュ
ーブ14が加熱され、これによりストリップ8が加熱さ
れるという伝熱経路を有するが、このような輻射による
伝熱においては、図1に示す如く、ストリップ8から見
た、熱源(炉壁又はラジアントチューブ)26の立体角
が伝熱量を決定する要因である。通常、これを形態係数
と呼ばれる値に変換したものを各種の制御や計算に用い
るが、この値は、設備に固有なパラメータとされてい
る。
【0006】しかしながら、実際にラジアントチューブ
14を用いてストリップ8を加熱する場合、ラジアント
チューブ14の温度分布は、バーナ22の付近の温度が
高く、バーナより離れるに従って低下する。従って、図
2に示すように、伝熱に寄与する面積が、フレーム23
の長さによって変化するため、ストリップから見た、ラ
ジアントチューブの立体角が変化する。従って、従来の
ように、形態係数を一定としていたのでは、適切な加熱
を行うことができなかった。
【0007】なお、特開平8−35015号公報には、
実績のラジアントチューブ表面温度のばらつきによる効
果を加味した昇温曲線を設定し、該昇温曲線に基づいて
算出したゾーン毎の必要熱量に対応し、且つ、ラジアン
トチューブ表面温度上限値を上回らないような補正を行
った上で、ラジアントチューブのバーナに供給する燃焼
ガスの流量を制御することが提案されているが、バーナ
のフレーム長さの変化による立体角の変化には対応でき
なかった。
【0008】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、フレーム長さの変化に応じて応答性
の高い温度制御を行うことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーナで燃焼
される燃料の流量を操作して炉温を制御する炉温制御
と、炉温を操作して被加熱体の温度を制御する被加熱体
温度制御を行う加熱炉の温度制御方法において、被加熱
体温度制御における被加熱体から見た熱源の形態係数
を、燃料流量に応じて変更することにより、前記課題を
解決したものである。
【0010】本発明は、図1及び図2に示したような事
実に着目してなされたもので、フレーム長さによるラジ
アントチューブの立体角の変化を、制御パラメータとし
て取り込むことにより、高応答の制御を達成したもので
ある。
【0011】フレーム長さは、バーナに導入される燃料
流量によってほぼ決定できるので、燃料流量に対する立
体角の変化を制御パラメータとすることができ、この値
を、炉温制御のパラメータとして使用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0013】本実施形態を実施するための温度制御装置
は、図3に示す如く構成されている。図3において、2
2は、ラジアントチューブ14の入口に設けられた、燃
焼装置20のバーナであり、エゼクタ18の空気流量制
御によりCガスと空気を取り入れて、ラジアントチュー
ブ14内での燃焼加熱を行う。エゼクタ18に供給され
る空気流量は、流量発信器30を通り、調節弁32で制
御されている。又、バーナ22に供給されるCガスは、
流量発信器34を通り、調節弁36で流量制御されてい
る。
【0014】図において、40は、焼鈍炉10の出口に
設けられ、炉出口におけるストリップ8の加熱温度を検
出するための放射温度計、42は、各温度制御ゾーン毎
に設けられた炉内温度計、44は、焼鈍炉の出側におけ
るストリップの加熱温度を設定し、温度制御の制御目標
値とするための温度設定器、46は、出側ストリップ温
度の検出値と設定値との偏差、即ち、ストリップの温度
偏差を出力する加算点、48は、該加算点46と炉内温
度計42とに入力接続され、該炉内温度偏差量に対し所
定の演算を行い、これを炉内温度の操作量として出力す
る炉内温度制御回路、50は、板厚変更もしくは速度変
更等の加熱条件変更時に、所定の制御パターンに基づい
て予測信号を出力するコンピュータ、52は、前記炉内
温度制御回路48の出力信号により調節弁32をPID
制御して、エゼクタ18への空気流量を調整し、ラジア
ントチューブ14の加熱制御を行う空気流量制御回路、
54は、流量発信器30から空気流量信号を入力し、空
気流量に対するCガスの流量を所定の比率で設定出力す
るための比率設定回路、56は、該比率設定回路54か
らの設定入力に対して調節弁36を調整し、流量発信器
34で検出されるCガス流量をフィードバックしてPI
D制御を行うガス流量制御回路である。
【0015】本実施形態を実施するための、具体的な熱
源温度(炉内温度と等しいとする)の計算の仕方を示
す。
【0016】図1において、ストリップからラジアント
チューブをみるときの形態係数F12は下式で表される。
【0017】
【数1】
【0018】単位時間にストリップに吸収されるエネル
ギーQは下式で表される。
【0019】
【数2】
【0020】(1)、(2)式より、移動する熱量は、
燃料流量が大きくなればフレーム長さが長くなる結果、
熱源の面積が大となり、熱源→ストリップへの移動エネ
ルギーが大となることがわかる。
【0021】Qがわかれば、ストリップの単位時間温度
上昇ΔT1は下式で求めることができる。
【0022】ΔT1=Q/W/C …(3) ただし、W:ストリップ重量 C:比熱
【0023】ラジアントチューブによる加熱では、フレ
ーム長さが移動エネルギーの大小を表すため、従来の制
御では、ストリップ温度を所定の値にするために必要な
T2をF12A2を定数として、演算しようとしていたが、
今回の発明では、燃料流量→フレーム長さ→F12A2の
関係が明らかになり、エネルギー移動量の関係をより正
確に表現できるようになった。このパラメータF12A2
を、温度計算式に用いて、設定温度の精度を向上させる
ことができる。
【0024】A2の計算例としては、例えば A2=aq+b …(4) ただし、a、bは定数などが考えられる。
【0025】実際に適用する場合には、温度をΔT
(K)上昇させるのに必要な燃料を求める炉温制御装置
のゲインを下式のように前述の形態係数に置き換える形
で求めた。
【0026】
【外1】 とF12を近似し、(2)、(3)、(4)式から下式を
導いた。
【0027】
【数3】
【0028】上式をさらに簡略化し、制御のゲインGを
【外2】 として制御した。
【0029】制御ゲインの求め方を以下に示す。
【0030】ストリップ温度の目標値と炉出口でのスト
リップ実績温度からΔT、(3)式から必要移動熱量Q
を求めることができる。さらに、このQと燃料流量qか
らもとめたF12A2から、(2)式を用いて、必要な熱
源温度=炉内温度を得ることができる。
【0031】よって、ストリップ温度と燃料流量の関係
を上記のようにあらかじめ求めておき、簡易な関数で表
現し、この値を制御ゲインとする。
【0032】本実施形態は、このように温度制御装置に
おいて、炉内温度制御回路48におけるPID制御の比
例積分ゲインを、燃料流量の関数としたものである。
【0033】また、本制御では、ストリップ温度の目標
値と実績値を一致させるために、下式で示す伝達関数を
もつPID制御を採用した。
【0034】 Y(s)=e(s)×kp・(1+1/(T・s)+Td・s) …(5) ただし、Y(s):操作量(本発明では炉温設定) e(s):ストリップ温度偏差(=目標値−実績値) kp:比較ゲイン(本発明では制御ゲイン) T:積分ゲイン Td:微分ゲイン
【0035】PID制御は、ストリップ温度の偏差を解
消するための、炉内設定をもとめるものであり、
(2)、(3)式から導かれるように、ストリップの温
度と炉温の関係が正確に表現されれば、制御ゲインを正
確に決定することができ、結果として、より精度の高い
制御を行うことができる。
【0036】ここで、炉内温度は、ラジアントチューブ
の温度を測定できるように設置し、図1における熱源温
度に等しいものと考える。
【0037】なお、制御の方法は、PID制御に限定さ
れず、温度制御装置の具体的構成も図3に示すものに限
定されない。
【0038】前記実施形態においては、本発明が、冷延
鋼帯の焼鈍炉の温度制御に適用されていたが、本発明の
適用対象は、これに限定されず、冷延鋼帯以外の鋼帯や
一般の金属帯の温度制御にも同様に適用できることは明
らかである。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、燃料流量の変化による
フレーム長さの変化によって生じる立体角の変化を制御
に反映させることができ、高精度で高応答な温度制御を
行うことが可能となる。
【0040】発明者等の実験によると、連続焼鈍炉の加
熱体温度制御に際して、炉温設定を10℃変更したとき
の63%応答までの制御応答が、従来は、20%負荷時
で15分、80%負荷時で17分であったものが、本発
明実施時には、20%負荷時で12分、80%負荷時で
も12分に短縮できることが確認できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための熱源とストリッ
プの空間的な関係の例を示す斜視図
【図2】同じく燃料流量の変化によるフレーム長さの変
化を示す線図
【図3】本発明を実施するための温度制御装置の実施形
態を示す、一部ブロック線図を含む管路図
【図4】本発明が適用される焼鈍炉の断面形状を示す縦
断面図
【図5】図4のV−V線に沿う横断面図
【符号の説明】
8…鋼帯(ストリップ) 10…炉体 11…炉内ロール 12…角(θ1) 13…角(θ2) 14…伝達輻射管(ラジアントチューブ) 16…排ガスダクト 18…エゼクタ 20…燃焼装置 22…バーナ 23…フレーム 30、34…流量発信器 32、36…調節弁 40…放射温度計 42…炉内温度計 44…温度設定器 46…加算点 48…炉内温度制御回路 50…コンピュータ 52…空気流量制御回路 54…比率設定回路 56…ガス流量制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K038 AA01 BA01 CA01 DA02 EA01 FA02 4K043 AA01 CA02 DA05 EA02 FA03 FA12 5H323 AA27 BB08 CA06 CB10 DA04 DB15 FF01 FF10 GG02 GG15 KK07 LL01 LL02 LL25 LL27 MM06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナで燃焼される燃料の流量を操作して
    炉温を制御する炉温制御と、炉温を操作して被加熱体の
    温度を制御する被加熱体温度制御を行う加熱炉の温度制
    御方法において、 被加熱体温度制御における被加熱体から見た熱源の形態
    係数を、燃料流量に応じて変更することを特徴とする加
    熱炉の温度制御方法。
JP2000247252A 2000-08-17 2000-08-17 加熱炉の温度制御方法 Pending JP2002060850A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014196534A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 Jfeスチール株式会社 鋼板の熱処理温度管理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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