JP2002060723A - 硫酸ピッチ、廃油等の中和剤及びその粉末 - Google Patents

硫酸ピッチ、廃油等の中和剤及びその粉末

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JP2002060723A
JP2002060723A JP2000252528A JP2000252528A JP2002060723A JP 2002060723 A JP2002060723 A JP 2002060723A JP 2000252528 A JP2000252528 A JP 2000252528A JP 2000252528 A JP2000252528 A JP 2000252528A JP 2002060723 A JP2002060723 A JP 2002060723A
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JP
Japan
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sulfuric acid
waste oil
acid pitch
powder
mixture
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JP2000252528A
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English (en)
Inventor
Isao Yamazaki
山崎  功
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Kankyo Kaihatsu KK
Original Assignee
Kankyo Kaihatsu KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、硫酸ピッチ、廃油等の産業廃棄物
を処理することは極めて困難であるが、当該硫酸ピッ
チ、廃油等を処理しやすい中和剤及び硫酸ピッチ、廃油
等を粉末にする方法に関する発明である。 【構成】 本発明は、pH8.5〜pH9.5のベント
ナイトに、10μmの粒子とした石粉を1:0.5の割
合で混合した後、150℃〜200℃の温風を送りなが
ら約10分間撹拌したことを特徴とする中和剤の構成、
硫酸ピッチを1と中和剤を1(重量比)の割合で撹拌糟
に入れ混合した後、150℃の温度に加温するととも
に、約10分間攪拌したことを特徴とする硫酸ピッチの
粉末の構成及び廃油を1と中和剤を1(重量比)の割合
で撹拌糟に入れ混合した後、150℃の温度に加温する
とともに、約10分間攪拌したことを特徴とする廃油の
粉末の構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、硫酸ピッチ、廃油
等の産業廃棄物を処理することは極めて困難であるが、
当該硫酸ピッチ、廃油等の中和剤及び前記中和剤を使用
して硫酸ピッチ及び廃油等を粉末にする方法に関する発
明である。
【0002】
【従来の技術】従来、硫酸ピッチ、廃油等の産業廃棄を
処理する場合には、中和剤として消石灰を使用して焼却
する事が一般的である。また、消石灰で硫酸ピッチ、廃
油等を中和せずに焼却する場合もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、硫酸ピッチは
酸性度が高いために、焼却炉の炉内を著しく損傷させて
しまうとの欠点があった。
【0004】また、中和剤として消石灰を使用して硫酸
ピッチ、廃油等を中和すると、その中和の過程に於いて
硫化水素が発生し危険であるためにガス排気等の設備が
必要になり、設備を設置するための設置費が極めて高く
なるとの欠点がある。
【0005】更に、硫酸ピッチ、廃油等は粘性の強い液
体であるために、焼却炉により連続的に焼却処理するこ
とは不可能であり、炉内を度々清掃しなければならず、
作業効率が極めて悪いとの欠点があった。
【0006】そこで、本発明は、硫酸ピッチ、廃油等を
中和する中和剤としてベントナイトを使用することによ
り、中和時の際にガスの発生も殆ど無く、ガス排気等の
設備等の格別の設備が不要である硫酸ピッチ、廃油等を
粉末化する方法及び硫酸ピッチ、廃油等を粉末化するた
めの前記中和剤そのものの開発を提供することを目的と
するものである。
【0007】また、前記中和剤を使用する事により硫酸
ピッチ、廃油等を粉末にすることにより連続投下して燃
焼することが可能となる硫酸ピッチ、廃油等の粉末とす
る方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、pH8.5〜pH9.5のベントナイ
トに、10μmの粒子とした石粉を1:0.5の割合で
混合した後、150℃〜200℃の温風を送りながら約
10分間撹拌したことを特徴とする中和剤の構成、硫酸
ピッチを1と中和剤を1(重量比)の割合で撹拌糟に入
れ混合した後、150℃の温度に加温するとともに、約
10分間攪拌したことを特徴とする硫酸ピッチの粉末の
構成及び廃油を1と中和剤を1(重量比)の割合で撹拌
糟に入れ混合した後、150℃の温度に加温するととも
に、約10分間攪拌したことを特徴とする廃油の粉末の
構成とした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明である硫酸ピッ
チ、廃油等を粉末にする方法について詳細に説明する。
本発明である硫酸ピッチ、廃油等を粉末にする方法で
は、先ず、硫酸ピッチ、廃油等を粉末にするための中和
剤を製造することが必要である。
【0010】以下に、本発明である硫酸ピッチ、廃油等
を粉末にする方法に使用する中和剤の製造方法について
説明する。
【0011】中和剤の製造方法は以下の混合工程と撹拌
工程により製造する。 (1)混合工程 pH8.5〜pH9.5のベントナイトに、10μmの
粒子とした石粉をを混合する。この混合比は、ベントナ
イトを1に対して石粉を0.5とする。前記ベントナイ
トと前記石粉は比重が異なるが重量比とする。
【0012】このように、ベントナイトを1に対して石
粉を0.5を混合するのは、焼却炉に硫酸ピッチの粉
末、廃油の粉末等を連続投下する場合の焼却炉の炉床へ
の落下時間を調整するためである。
【0013】また、同時に単位時間当たりの焼却量にも
関連する。即ち、従来は硫酸ピッチ、廃油等を焼却処理
するには可成りの時間を掛けて焼却処理しなければなら
なかったが、本発明のように硫酸ピッチ、廃油等を粉末
にした状態で連続して焼却炉内に落下させることが可能
となったために、1時間当たりの硫酸ピッチ、廃油等の
焼却できる量が極めて多くなったのである。ここで、中
和剤としては、ベントナイトのみでも良い。
【0014】(2)撹拌工程 上記のベントナイトと石粉の混合比1:0.5で混合し
た後、150℃〜200℃の温風を送り攪拌する。攪拌
時間は、中和剤10kg/10分間である。このよう
に、150℃〜200℃の温風を送り攪拌するのは、石
粉に含まれている水分を除去しながら撹拌した方が、ベ
ントナイトと石粉が混合され易いからである。
【0015】このように、混合工程及び撹拌工程を経
て、本発明である硫酸ピッチ、廃油等を粉末にするため
の中和剤が完成するのである。この中和剤により硫酸ピ
ッチ、廃油等を粉末にすることが可能となる。以下に硫
酸ピッチ、廃油等を中和剤により中和する方法を説明す
る。
【0016】硫酸ピッチ、廃油等を製造した中和剤によ
る中和する工程は以下の工程である。(1)混合工程 硫酸ピッチを中和する場合には、硫酸ピッチを1と中和
剤を1(重量比)の割合で撹拌糟に入れ混合する。ま
た、廃油を中和する場合には、廃油を1と中和剤を1の
割合で混合糟に入れ混合する。
【0017】(2)攪拌工程 硫酸ピッチ又は廃油と中和剤の混合比を1:1の割合で
混合糟に入れた後に、150℃の温度に加温するととも
に、約10分間攪拌する。すると、硫酸ピッチの粉末及
び廃油の粉末ができる。
【0018】
【発明の効果】本発明である硫酸ピッチ、廃油等を粉末
にする方法は、以上に説明したような構成であるから以
下の効果が得られる。第1に、従来、硫酸ピッチ等廃棄
処理は中和の上焼却する事が一般的であり、中和せずに
焼却する場合もあるが、硫酸ピッチは酸性度(ph4.0〜
4.5)高く、そのまま燃焼すると炉を著しく損傷する。
【0019】また、従来は、硫酸ピッチ、廃油等の中和
剤としてし消石灰を使用するために、その中和する過程
に於いて硫化水素が発生し危険である為ガス排気等の設
備が必要であった。
【0020】本発明のように、硫酸ピッチ、廃油等の中
和剤としてベントナイトを使用するために、硫酸ピッ
チ、廃油等を中和する際にガス発生も殆ど無く、格別の
発生するガスの排出するための設備が不要である。
【0021】第2に、硫酸ピッチ・廃油の燃焼処理はそ
のもの事態が強酸性物質であると共に粘性の強い液体で
あり低温(150℃)前後で発火し連続的に処理する事
が困難であったが、本発明である中和剤を使用する事に
より連続して焼却することが可能となった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pH8.5〜pH9.5のベントナイト
    に、10μmの粒子とした石粉を1:0.5の割合で混
    合した後、150℃〜200℃の温風を送りながら約1
    0分間撹拌したことを特徴とする中和剤。
  2. 【請求項2】 硫酸ピッチを1と中和剤を1(重量比)
    の割合で撹拌糟に入れ混合した後、150℃の温度に加
    温するとともに、約10分間攪拌したことを特徴とする
    硫酸ピッチの粉末。
  3. 【請求項3】 廃油を1と中和剤を1(重量比)の割合
    で撹拌糟に入れ混合した後、150℃の温度に加温する
    とともに、約10分間攪拌したことを特徴とする廃油の
    粉末。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005218960A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Dowa Mining Co Ltd 硫酸ピッチの処理方法
JP2006239631A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kankyo System Kenkyusho:Kk 硫酸ピッチ処理法

Cited By (3)

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JP2006239631A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kankyo System Kenkyusho:Kk 硫酸ピッチ処理法
JP4630088B2 (ja) * 2005-03-04 2011-02-09 株式会社環境システム研究所 硫酸ピッチ処理法

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