JP2004298828A - 循環資源資材料とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種物質を熱処理して加工物を得、この加工物が含有する有害物質が水に溶出しないようにする。
【解決手段】熱分解処理施設8で得た加工物を混合槽80に投入し、各種不溶化処理剤を供給して加工物が含有する有害物質を不溶化した後、回収装置82、83により回収する。
【選択図】 図1
【解決手段】熱分解処理施設8で得た加工物を混合槽80に投入し、各種不溶化処理剤を供給して加工物が含有する有害物質を不溶化した後、回収装置82、83により回収する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種物質(例えば、有機性物質、無機性物質、汚泥、土壌、土砂等)を原料とし、これを加熱処理して循環資源材料として有効利用する技術に関するものある。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境への配慮から各種物質(例えば、有機性物質、無機性物質、汚泥、土壌、土砂等)を原料とし、これらを加熱処理して得た加工物(例えば、乾物、炭化物等)を再利用(例えば、土壌資材、融雪剤等)する試みが行われている。しかし前記各種原料は有害な芳香族ハロゲン化合物(ダイオキシン類、PCB等)、有機塩素化合物、重金属、フッ素、ほう素等を含む場合があり、再利用する場合には前記有害物質を法で定められた水溶出量基準値以下になるように処理する必要がある。
【0003】
以下に土壌環境基準に基づく各種物質の溶出量基準値を示す。なお、単位はmg/Lでありその記載は省略する。
カドミウム(0.01)、全シアン(検出されないこと)、
有機燐(検出されないこと)、鉛(0.01)、六価クロム(0.05)、
砒素(0.01)、総水銀(0.0003)、アルキル水銀(検出されないこと)、
PCB(検出されないこと)、セレン(0.01)、チラウム(0.006)、
シマジン(0.003)、チオベンカルブ(0.02)、フッ素(0.8)、
ほう素(1)、ジクロメタン(0.02)、四塩化炭素(0.002)、
1,2−ジクロロエタン(0.004)、1,1−ジクロロエチレン(0.02)、
シス−1,2−ジクロロエチレン(0.004)、1,1,1−トリクロロエタン(1)、
1,1,2−トリクロロエタン(0.006)、トリクロロエチレン(0.03)、
テトラクロロエチレン(0.01)、1,3−ジクロロプロペン(0.002)、
ベンゼン(0.01)
上記有害物質について、原料を加熱処理することで有機物はほとんど除去されるが重金属については除去されず加工物中に残存し、水中に溶出することがある。重金属、有機物等が上記の濃度以上水中に溶出すると加工物を再利用に供することができない。この問題に対して下記の発明が開示されている。
【0004】
例えば、熱処理される廃棄物に食品産業廃棄物を用いる、または安全基準値以下に重金属が除去された汚泥を用いる発明である。この発明では廃棄物中に重金属がほとんど含まれていないため加熱処理で得られる加工物中にも重金属はほとんど含まれていない(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、廃加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰を得、これらを不活性ガス雰囲気下において減圧下に920℃〜1000℃の温度で水蒸気又は炭酸ガスと接触させることにより加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰に含まれる重金属を除去する発明がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−45897号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−240406号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1等に記載の、廃棄物にほとんど重金属の含まれていない食品産業廃棄物、または加熱処理前に重金属を除去した汚泥を用いる方法では、再利用できる廃棄物が制限されてしまうという問題がある。
【0009】
また特許文献2等に記載の、廃加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰を得、これらを不活性ガス雰囲気下において減圧下に920℃〜1000℃の温度で水蒸気又は炭酸ガスと接触させることにより加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰に含まれる重金属を除去する方法では、高温設備、減圧設備、不活性ガス供給設備等高額な設備が必要になるという問題がある。
【0010】
また除去すべきそれぞれの重金属等の有害物質について除去手段を選択できることがより好ましい。
【0011】
また、被処理物によっては、芳香族ハロゲン化合物(ダイオキシン類、PCB等)で汚染されている場合があり、また被処理物が塩素化合物を含んでいる場合には加熱処理中にダイオキシン類が生成していまうという問題がある。
【0012】
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、その目的は、上記問題を解決した循環資源資材料とその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するための、請求項1に記載の循環資源材料は、被処理物を間接加熱により加熱処理することで有害な有機物を除去した加工物を得、前記加工物に不溶化処理剤水溶液を加えて前記加工物が含有し溶出する有害物質と反応固定させて有害物質を不溶化処理して得たことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の循環資源材料は請求項1に記載の循環資源材料において、前記有害な有機物がダイオキシンおよび/またはPCBであることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の循環資源材料の製造方法は、被処理物を間接加熱により加熱処理することで有害な有機物を除去した加工物を得、前記加工物に不溶化処理剤水溶液を加えて前記加工物が含有し溶出する有害物質と反応固定させて有害物質を不溶化処理することを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の循環資源材料の製造方法は、請求項3または4に記載の循環資源材料の製造方法において、前記被処理物を間接加熱により加熱処理して発生したガスは、ガス燃焼炉にて燃焼浄化することを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の循環資源材料の製造方法は、請求項3〜5いずれか1つに記載の循環資源材料の製造方法において、前記被処理物を間接加熱する前に、被処理物にアルカリ物質を添加することを特徴とする。
【0018】
なお、不溶化処理剤は、基質から水中に溶出する有害物質と反応し、水に不溶または難溶な物質を生成する試薬である。
【0019】
不溶化処理剤を用いて有害物質を不溶化する技術として、例えば、特開2002−326081号公報、特開2002−293679号公報、特開2002−265240号公報、特開2002−087832号公報、特開2001−310175号公報、特開2001−259570号公報、特開2001−253755号公報、特開2001−032087号公報、特開2001−026470号公報、特開2000−225383号公報、特開2002−320955号公報、特開2002−320954号公報、特開2002−233858号公報、特開2002−210436号公報、特開2002−001273号公報、特開2001−321756号公報、特開2001−293462号公報、特開2001−121134号公報、特開2001−121132号公報、特開2001−121131号公報、特開2001−121130号公報、特開平11−138135号公報、特開平11−011992号公報、特開平10−272496号公報、特開平10−263501号公報、特開平10−225671号公報、特開平10−099821号公報、特開平10−057922号公報、特開平10−034124号公報、特開平9−057234号公報等が開示されている。
【0020】
上記技術としては、カドミウム不溶化処理に硫化ナトリウムを用いる技術、フッ素不溶化処理に消石灰を用いる技術、ほう素不溶化処理に硫酸バンドを用いる技術、シアン不溶化処理に鉄塩を用いる技術、有機燐化合物不溶化処理に消石灰を用いる技術、鉛不溶化処理にセメントおよび硫化ナトリウムを用いる技術、六価クロム不溶化処理に硫酸第一鉄を用いる技術、砒素不溶化処理に水酸化鉄を用いる技術、水銀不溶化処理に硫化ナトリウムを用いる技術、PCB不溶化処理にシラスおよびセメントを用いる技術、セレン不溶化処理に鉄塩およびセメントを用いる技術、フッ素不溶化処理にリン酸化合物およびカルシウム化合物を用いる技術、六価クロムまたは砒素不溶化処理に鉱酸を加えpH調整し、アルミニウム塩または鉄塩を添加しアルカリを加えpH調整する技術、フッ素不溶化処理にリン酸一石灰と硫酸と塩基性材料とを用いる技術、フッ素不溶化処理にカルシウムおよび酸化アルミを用いる技術、ほう素不溶化処理にセメントまたは固着材料を用いる技術、鉛不溶化処理にアパタイト、骨炭、有機キレート、ゼオライト、燐酸カルシウム、ジルコニア、チタニア、アルミナ、シリカ、ボロニア、アルカリシリケート、酸化スズ、ポリオルガノシロキサン、リン酸塩、重リン酸塩、セリア、イットリア、セメント、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、釉薬、プラスター、フッ素樹脂、熱硬化性樹脂等を用いる技術、重金属不溶化処理にフミン質を用いる技術、六価クロム、砒素、セレン、カドミウム、総水銀、鉛等の不溶化処理に高炉スラグ微粉末、石こう、カルシウムを含有するアルカリ材料を用いる技術、鉛不溶化処理に鉱酸を加えpH調整し鉄塩を加えアルカリ材を加えpH調整する技術、重金属不溶化処理に硫化水素ガスを用いる技術、砒素、セレン不溶化処理に硫酸第一鉄、硫酸アンモニウム、アンモニアを用いる技術、重金属不溶化処理にアンミン錯体およびリン酸塩を用いる技術、六価クロム、三価クロム不溶化処理に鉄塩、亜硫酸塩、亜ニチオン酸塩、水、ジチオカルバミン酸塩、カルシウム化合物を用いる技術、シアン、重金属不溶化処理にポリ塩化アルミニウム、、硫酸鉄(II)、水、カルシウム化合物を用いる技術、水銀、六価クロム、三価クロム、鉛、カドミウム、銅、亜鉛、マンガン、砒素等の重金属不溶化処理に硫酸鉄(II)、水、カルシウム化合物を用いる技術、重金属不溶化およびダイオキシン無害化処理にリン化合物を用いる技術、六価クロム、砒素、セレン、カドミウム、総水銀、鉛等の不溶化処理に潜在硬水性物質、アルカリ性物質を用いる技術、重金属不溶化処理に3CaO・3Al2O3・2CaO・SiO2、4CaO・Al2O3・Fe2O3、2CaO・SiO2を用いる技術、重金属不溶化処理に鉄塩溶液、アルカリ材を用いる技術、重金属不溶化処理にキレート性能を有するジアルキルジチオカルバミン酸塩水溶液を用いる技術、重金属不溶化処理にでんぷんを用いる技術、重金属不溶化処理に水溶性ポリマーを用いる技術、重金属不溶化処理にジチオグリコール酸、またはその塩を用いる技術等がある。
【0021】
本発明では、上記技術、または上記技術を適宜組み合わせたものを用いることができる。
【0022】
また塩化水素、硫化水素、塩素化有機化合物などの有害物質を含む被処理物を処理する手段として、被処理物にアルカリ物質(アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等)を添加混合した後に熱分解処理することで塩素成分、硫黄成分を無害な無機塩化物等にする技術を発明者らは数多く提案している。
【0023】
例えば、塩素成分除去技術については特開平09−155326号公報、特開平10−43713号公報、特開平10−235147号公報、特開平10−235148号公報、特開平10−235186号公報、特開平10−235187号公報、特開平10−235308号公報、特開平11−9937号公報、特開平11−9937号公報等がある。
【0024】
また、硫黄成分除去技術については、特開平11−90168号公報、特開平11−101416号公報、特開平11−101417号公報、特開平11−101425号公報、特開平11−104447号公報等がある。
【0025】
本発明では上記の技術、または上記の技術を適宜組み合わせたものを用いることができる。
【0026】
なお、アルカリ金属としてはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムが挙げられアルカリ金属化合物としてはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、珪酸塩、リン酸塩、アルミン酸塩、硝酸塩、硫酸塩等があり、具体的には炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、天然ソーダ、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウムカリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。
【0027】
また、アルカリ土類金属としてはカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムが挙げられアルカリ土類金属化合物としてはカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩等があり、具体的には石灰、消石灰、炭酸カルシウム、ドマロイト等がある。
【0028】
本発明では有害物質に対する適用試薬の組み合わせは種々選択し行う。
【0029】
なお、溶出試験の測定方法についてはJIS、環境省の告示に示された方法に従って行い、基準値を超えて不溶化処理が必要な物質を見出し、これらの物質を対象とした不溶化処理剤を添加して不溶化処理を行う。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の処理工程を示すブロック図である。まず原料の被処理物を熱分解処理施設8において熱処理して加工物(乾燥物、炭化物等)を得る。この際、被処理物が塩素化合物を含んでいる場合には加熱処理中にダイオキシン類が生成してしまうので、これを回避する目的で前記の脱塩素剤(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等)を被処理物に添加、混合する。
【0031】
これを混合槽80に投入し、不溶化処理剤水溶液を加えて混合し加工物が含む有害物質(重金属、有機物、フッ素、ほう素等)を不溶化処理した後、用途によっては水分を含んだまま回収装置82で回収し、または乾燥槽81で乾燥した後に回収装置83で回収する。
【0032】
上記工程についてまずは加工物を得る工程である熱分解処理施設8について説明する。図2は熱分解処理施設を示す概略図である。図2において、乾燥炉1は、回転キルン方式を採用し、回転自在の回転炉11と、回転炉11の外周にガスダクトを形成し、熱風ガスを導入して回転炉11を外部から加熱する外部加熱手段としての加熱ジャケット12を具備する。尚、熱風ガスは、熱風炉24から導入している。
【0033】
回転炉11は、その一端側に原料を搬入する供給口を、また他端側に排出口を設け、回転体11内部には搬送物を攪拌搬送するための送り羽根が複数枚具備する。そして、ダクト10から供給された原料を、供給口側から回転炉11に導入し、回転炉11の回転によって、原料を撹拌しながらの排出口側への移送を可能とさせている。
【0034】
なお、被処理物が固形物の場合には10〜20mmアンダーに粉砕してからダクト10に投入し、被処理物が汚泥等である場合には粉砕の必要はない。
【0035】
炭化炉2は、乾燥炉1にて乾燥処理した原料を熱分解処理する手段で、回転キルン方式を採用し、乾燥炉1と同様の構成をなし、回転炉21と加熱ジャケット22とダクト23とを備える。
【0036】
乾燥炉1と炭化炉2は、図示されたように、炭化炉2の供給口が乾燥炉1の排出口と連絡するように配置される。このとき、乾燥炉1の排出口と炭化炉2の供給口には、これら排出口と供給口を覆って連通する連絡ダクト20が設けられる。連絡ダクト20には、乾燥炉1及び炭化炉2内で発生したガスをガス燃焼炉6に移送するための経路が接続されている。
【0037】
熱風炉24は、熱風ガスを供給するための手段で、熱風ガスを発生させるための燃焼バーナー25を備えている。熱風ガスは、循環ブロア13によって炭化炉2の加熱ジャケット22に供され、回転炉21を加熱した後に、乾燥炉1の加熱ジャケット12内に供給され、回転炉11を加熱する。加熱ジャケット12から排出された熱風ガスは排気されるが、一部のガスはエゼクタブロア14によってガス燃焼炉6におけるエゼクタ駆動ガスとして利用に供される。
【0038】
また、熱風ガスは、温度調整用の空気が注入され、ガス温度が適宜調整される。例えば、原料が脱水汚泥である場合、原料は乾燥炉1において例えば150〜350℃で30分間、間接加熱され、次いで炭化炉2において例えば450〜650℃で30分間、間接加熱される。このようにして、乾燥炉1内に導入された原料は乾燥処理される。また、炭化炉2内に導入された原料は熱分解処理されて炭化物となる。
【0039】
ガス燃焼炉6は、乾燥炉1で発生した水蒸気及び熱分解炉2で発生した熱分解ガスを、一定の雰囲気及び滞留時間のもとで(例えば、800℃以上の雰囲気で2秒以上の滞留時間)燃焼し、無害化処理する。このとき、いずれの被処理ガスにも、系外から燃焼補助のために空気が適宜導入される。
【0040】
ガス燃焼炉6は、導入したガスを燃焼するガス燃焼室を備える。ガス燃焼室においては、水蒸気及び熱分解ガスを、エゼクタ60を介して導入し、燃焼バーナ61によって混合燃焼する。このとき、熱分解ガスが充分発生している場合には、燃焼バーナ61による燃焼は、燃料の供給を絞ることにより適宜制限される。
【0041】
ガス燃焼炉6にて燃焼処理したガスは、空気を冷却媒体とする気体−気体熱交換方式の熱交換器7によって200〜150℃程度までに冷却処理される。このとき、被冷却ガスには新鮮な空気が適宜供給され、ガス温度が適切に調整される。そして、冷却されたガスは、バグフィルタ71に供した後、ブロア72によって煙突73から大気に開放している。尚、本実施形態においては、熱交換器7にて加熱された空気は、熱風炉24での熱風ガスの生成や乾燥炉1の加熱ジャケット12に供される熱風ガスとしての利用に供している。
【0042】
なお、含水率の低い被処理物(ゴム屑、プラスチックなどの高分子材料を母材とするもの)を処理する場合には上記施設を一部変形して乾燥、炭化を単一のキルンで行うようにしてもよい。
【0043】
また、水分を多く含む物質を処理する場合には、乾燥処理工程を増やしてもよい。図3は上記図2の熱分解処理施設を一部変形した施設を示す概略図である。図3の施設は図2に記載の施設において、乾燥炉1と炭化炉2との間に、回転キルン方式を採用し、回転自在の回転炉31と、回転炉31の外周にガスダクトを形成し、熱風ガスを導入して回転炉31を外部から加熱する外部加熱手段としての加熱ジャケット32を具備する第2の乾燥炉3を設け、さらに第2の乾燥炉18の排出口と炭化炉2の供給口とを連結する連結ダクトに乾物回収ダクト19を設けた施設である。
【0044】
上記のように乾燥炉を2つ設けたことで含水率の高い被処理物(下水汚泥などの有機系物質等)の処理を行う場合に有効である。さらに第2の乾燥炉の排出口と炭化炉の供給口とを連結する連結ダクトに乾物回収ダクト19を設けたことで乾燥のみで炭化を行う必要がない被処理物については、乾燥処理のみで乾物として回収できる。
【0045】
図1において、上記のように図2、図3に記載の熱分解処理施設8で熱処理され回収された加工物は混合槽80に供給される。これにあらかじめ溶出試験(課題を解決するための手段に示した公定法に基づく)結果データに基づき得た複数種の不溶化処理剤及び水を加え、不溶化処理する。
【0046】
ここで、不溶化処理の対象とする有害物質と不溶化処理剤との反応条件については水溶液のpH調整が重要になる。
【0047】
不溶化処理の対象とする有害物質が六価クロムの場合、FeSO4(硫酸第一鉄)で不溶化することができるがpH3以下の酸性条件下で行うことが必要である。
【0048】
不溶化処理の対象とする有害物質がセレンの場合、Fe2(SO4)3(硫酸第二鉄)で不溶化できるがpH6.2以上では生成したセレン化合物が水溶しやすくなってしまうのでpHを6以下の酸性条件で行う必要がある。
【0049】
不溶化処理の対象とする有害物質が砒素の場合、FeSO4、またはFe2(SO4)3により不溶化できるが、酸性条件下では生成した砒酸鉄が水溶しやすくなってしまうので石灰などを添加してpHを7〜8に調整する必要がある。
【0050】
不溶化処理の対象とする有害物質がフッ素、ほう素である場合、Al2(SO4)3・18H2O(硫酸バンド)とCa(OH)2(消石灰)により不溶化できるが、pHを9以上に調整することが必要である。
【0051】
不溶化処理の対象とする有害物質が六価クロム、セレン、砒素、フッ素、ほう素である場合の不溶化処理剤添加とpH調整操作について図4に基づいて説明する。図4は上記条件における不溶化処理剤添加とpH調整操作の工程を示すブロック図である。第1工程91において未処理の加工物に硫酸第一鉄水溶液を添加するとともに、酸剤を用いてpH3以下に調整することで六価クロムが不溶化処理される。続く第2工程92において第1工程91処理後の加工物に硫酸第二鉄水溶液を添加するとともに、酸剤を用いてpH6以下に調整することでセレンが不溶化処理される。続く第3工程93において第2工程92処理後の加工物に硫酸第一鉄水溶液を添加するとともに消石灰等を用いてpH7〜8に調整することで砒素が不溶化処理される。続く第4工程94おいて第3工程93処理後の加工物に硫酸バンド水溶液を添加するとともに消石灰等を用いてpH9以上に調整することでフッ素、ほう素が不溶化処理され、有害物質の不溶化処理が完了する。
【0052】
このように加工物と不溶化処理剤水溶液とを十分に混合し加工物から水中に溶出する重金属、有機物、フッ素、ほう素等の有害物質と反応させ、有害物質を水に対し不溶化させる。なお、不溶化処理後の加工物については、定期的にサンプル取りを行って、不溶化処理の効果を確認する。
【0053】
上記のように有害物質を不溶化処理した加工物は、例えば土壌に関する資材(肥料資材、土壌改良資材、園芸用資材等)として利用する場合には乾燥処理を行わず、一定量(例えば20〜50wt%)水分を含んだまま使用することができるため回収装置82で回収する。また水分を含むことが好ましくない場合には乾燥槽81で乾燥した後、回収装置83で回収し各用途に用いる。
【0054】
本実施の形態によれば、図2、図3に記載の施設で被処理物を熱処理することで被処理物が含有する有害な有機物(例えばダイオキシン、PCB)等を揮発除去することができる。
【0055】
被処理物に脱塩素剤を添加して熱処理を行うのでダイオキシン、PCB等の有害物質が発生する恐れが無い。
【0056】
図3に記載の施設では含水率の高い被処理物(下水汚泥などの有機系物質等)の処理を行う場合に有効であり、また乾燥のみで炭化を行う必要がない被処理物について乾燥処理のみで乾物として回収できるため時間効率、エネルギー効率に優れる。
【0057】
図2、図3に記載の施設で得た加工物に不溶化処理剤を加え反応させることで加工物が含有する重金属、有機物(前記熱処理で完全に除去できず、加工物に残存する有機物)、フッ素、ほう素等の有害物質を不溶化し水溶出量を基準値以下にすることができる。この操作は不溶化処理剤の効果の確認を行ったうえで進めるので、確実に加工物が含有する重金属、有機物、フッ素、ほう素等の有害物質を不溶化し水溶出量を基準値以下に抑えるることができる。
【0058】
【実施例】
被処理物に土壌サンプルを用いて図2に記載の施設を用いて加熱処理試験を行った。まず、熱処理前の土壌サンプル中のダイオキシン、PCB(GC−MSによる測定)の濃度を測定したところ、ダイオキシン270(pg−TEQ/g)、PCB70000(μg/kg)であった。
【0059】
この土壌サンプルを図2に記載の施設より熱分解処理を行った。有害な有機物を発生させないようにする目的でサンプルに炭酸ナトリウムを6.3重量%、水溶液のかたちで添加した。その後、乾燥炉により前記(実施の形態)に記載の条件で加熱乾燥し、その後炭化炉で450℃〜470℃の条件で30分間、間接加熱処理を行い、加工物を回収した。
【0060】
前記加工物に含まれるダイオキシン、PCB(GC−MSによる測定)の濃度を測定したところ、ダイオキシン0.28(pg−TEQ/g)、PCB56.0(μg/kg)という結果が得られ、熱処理前と比べ大幅に含有量が減少していることがわかる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0062】
被処理物を熱処理することで被処理物が含有する有害な有機物を揮発除去することができる。
【0063】
加工物に不溶化処理剤を加えて含有する重金属などと反応固定させることで、加工物が含有する重金属、有機物、フッ素、ほう素等の有害物質を不溶化し水溶出量を基準値以下にすることができる。
【0064】
得た加工物は各種資源資材、例えば肥料資材、土壌改良資材、園芸用資材、融雪材等に適用が可能となり循環資源材として広く再利用が可能となり、資源循環社会に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理工程を示すブロック図。
【図2】熱分解処理施設を示す概略図。
【図3】熱分解処理施設を示す概略図。
【図4】不溶化処理剤添加とpH調整操作の工程を示すブロック図。
【符号の説明】
1…乾燥炉、11…回転炉、12…加熱ジャケット
2…炭化炉、21…回転炉、22…加熱ジャケット、24…熱風炉
3…第二の乾燥炉、31…回転炉、32…加熱ジャケット
6…ガス燃焼炉
7…熱交換器、71…バグフィルタ、72…ブロア、73…煙突
8…熱分解処理施設、80…混合槽、81…乾燥槽、82…回収装置、
83…回収装置
91…第1工程、92…第2工程、93…第3工程、94…第4工程
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種物質(例えば、有機性物質、無機性物質、汚泥、土壌、土砂等)を原料とし、これを加熱処理して循環資源材料として有効利用する技術に関するものある。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境への配慮から各種物質(例えば、有機性物質、無機性物質、汚泥、土壌、土砂等)を原料とし、これらを加熱処理して得た加工物(例えば、乾物、炭化物等)を再利用(例えば、土壌資材、融雪剤等)する試みが行われている。しかし前記各種原料は有害な芳香族ハロゲン化合物(ダイオキシン類、PCB等)、有機塩素化合物、重金属、フッ素、ほう素等を含む場合があり、再利用する場合には前記有害物質を法で定められた水溶出量基準値以下になるように処理する必要がある。
【0003】
以下に土壌環境基準に基づく各種物質の溶出量基準値を示す。なお、単位はmg/Lでありその記載は省略する。
カドミウム(0.01)、全シアン(検出されないこと)、
有機燐(検出されないこと)、鉛(0.01)、六価クロム(0.05)、
砒素(0.01)、総水銀(0.0003)、アルキル水銀(検出されないこと)、
PCB(検出されないこと)、セレン(0.01)、チラウム(0.006)、
シマジン(0.003)、チオベンカルブ(0.02)、フッ素(0.8)、
ほう素(1)、ジクロメタン(0.02)、四塩化炭素(0.002)、
1,2−ジクロロエタン(0.004)、1,1−ジクロロエチレン(0.02)、
シス−1,2−ジクロロエチレン(0.004)、1,1,1−トリクロロエタン(1)、
1,1,2−トリクロロエタン(0.006)、トリクロロエチレン(0.03)、
テトラクロロエチレン(0.01)、1,3−ジクロロプロペン(0.002)、
ベンゼン(0.01)
上記有害物質について、原料を加熱処理することで有機物はほとんど除去されるが重金属については除去されず加工物中に残存し、水中に溶出することがある。重金属、有機物等が上記の濃度以上水中に溶出すると加工物を再利用に供することができない。この問題に対して下記の発明が開示されている。
【0004】
例えば、熱処理される廃棄物に食品産業廃棄物を用いる、または安全基準値以下に重金属が除去された汚泥を用いる発明である。この発明では廃棄物中に重金属がほとんど含まれていないため加熱処理で得られる加工物中にも重金属はほとんど含まれていない(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、廃加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰を得、これらを不活性ガス雰囲気下において減圧下に920℃〜1000℃の温度で水蒸気又は炭酸ガスと接触させることにより加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰に含まれる重金属を除去する発明がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−45897号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−240406号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1等に記載の、廃棄物にほとんど重金属の含まれていない食品産業廃棄物、または加熱処理前に重金属を除去した汚泥を用いる方法では、再利用できる廃棄物が制限されてしまうという問題がある。
【0009】
また特許文献2等に記載の、廃加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰を得、これらを不活性ガス雰囲気下において減圧下に920℃〜1000℃の温度で水蒸気又は炭酸ガスと接触させることにより加硫ゴムの乾留炭化物又は焼却灰に含まれる重金属を除去する方法では、高温設備、減圧設備、不活性ガス供給設備等高額な設備が必要になるという問題がある。
【0010】
また除去すべきそれぞれの重金属等の有害物質について除去手段を選択できることがより好ましい。
【0011】
また、被処理物によっては、芳香族ハロゲン化合物(ダイオキシン類、PCB等)で汚染されている場合があり、また被処理物が塩素化合物を含んでいる場合には加熱処理中にダイオキシン類が生成していまうという問題がある。
【0012】
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、その目的は、上記問題を解決した循環資源資材料とその製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するための、請求項1に記載の循環資源材料は、被処理物を間接加熱により加熱処理することで有害な有機物を除去した加工物を得、前記加工物に不溶化処理剤水溶液を加えて前記加工物が含有し溶出する有害物質と反応固定させて有害物質を不溶化処理して得たことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の循環資源材料は請求項1に記載の循環資源材料において、前記有害な有機物がダイオキシンおよび/またはPCBであることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の循環資源材料の製造方法は、被処理物を間接加熱により加熱処理することで有害な有機物を除去した加工物を得、前記加工物に不溶化処理剤水溶液を加えて前記加工物が含有し溶出する有害物質と反応固定させて有害物質を不溶化処理することを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の循環資源材料の製造方法は、請求項3または4に記載の循環資源材料の製造方法において、前記被処理物を間接加熱により加熱処理して発生したガスは、ガス燃焼炉にて燃焼浄化することを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の循環資源材料の製造方法は、請求項3〜5いずれか1つに記載の循環資源材料の製造方法において、前記被処理物を間接加熱する前に、被処理物にアルカリ物質を添加することを特徴とする。
【0018】
なお、不溶化処理剤は、基質から水中に溶出する有害物質と反応し、水に不溶または難溶な物質を生成する試薬である。
【0019】
不溶化処理剤を用いて有害物質を不溶化する技術として、例えば、特開2002−326081号公報、特開2002−293679号公報、特開2002−265240号公報、特開2002−087832号公報、特開2001−310175号公報、特開2001−259570号公報、特開2001−253755号公報、特開2001−032087号公報、特開2001−026470号公報、特開2000−225383号公報、特開2002−320955号公報、特開2002−320954号公報、特開2002−233858号公報、特開2002−210436号公報、特開2002−001273号公報、特開2001−321756号公報、特開2001−293462号公報、特開2001−121134号公報、特開2001−121132号公報、特開2001−121131号公報、特開2001−121130号公報、特開平11−138135号公報、特開平11−011992号公報、特開平10−272496号公報、特開平10−263501号公報、特開平10−225671号公報、特開平10−099821号公報、特開平10−057922号公報、特開平10−034124号公報、特開平9−057234号公報等が開示されている。
【0020】
上記技術としては、カドミウム不溶化処理に硫化ナトリウムを用いる技術、フッ素不溶化処理に消石灰を用いる技術、ほう素不溶化処理に硫酸バンドを用いる技術、シアン不溶化処理に鉄塩を用いる技術、有機燐化合物不溶化処理に消石灰を用いる技術、鉛不溶化処理にセメントおよび硫化ナトリウムを用いる技術、六価クロム不溶化処理に硫酸第一鉄を用いる技術、砒素不溶化処理に水酸化鉄を用いる技術、水銀不溶化処理に硫化ナトリウムを用いる技術、PCB不溶化処理にシラスおよびセメントを用いる技術、セレン不溶化処理に鉄塩およびセメントを用いる技術、フッ素不溶化処理にリン酸化合物およびカルシウム化合物を用いる技術、六価クロムまたは砒素不溶化処理に鉱酸を加えpH調整し、アルミニウム塩または鉄塩を添加しアルカリを加えpH調整する技術、フッ素不溶化処理にリン酸一石灰と硫酸と塩基性材料とを用いる技術、フッ素不溶化処理にカルシウムおよび酸化アルミを用いる技術、ほう素不溶化処理にセメントまたは固着材料を用いる技術、鉛不溶化処理にアパタイト、骨炭、有機キレート、ゼオライト、燐酸カルシウム、ジルコニア、チタニア、アルミナ、シリカ、ボロニア、アルカリシリケート、酸化スズ、ポリオルガノシロキサン、リン酸塩、重リン酸塩、セリア、イットリア、セメント、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、釉薬、プラスター、フッ素樹脂、熱硬化性樹脂等を用いる技術、重金属不溶化処理にフミン質を用いる技術、六価クロム、砒素、セレン、カドミウム、総水銀、鉛等の不溶化処理に高炉スラグ微粉末、石こう、カルシウムを含有するアルカリ材料を用いる技術、鉛不溶化処理に鉱酸を加えpH調整し鉄塩を加えアルカリ材を加えpH調整する技術、重金属不溶化処理に硫化水素ガスを用いる技術、砒素、セレン不溶化処理に硫酸第一鉄、硫酸アンモニウム、アンモニアを用いる技術、重金属不溶化処理にアンミン錯体およびリン酸塩を用いる技術、六価クロム、三価クロム不溶化処理に鉄塩、亜硫酸塩、亜ニチオン酸塩、水、ジチオカルバミン酸塩、カルシウム化合物を用いる技術、シアン、重金属不溶化処理にポリ塩化アルミニウム、、硫酸鉄(II)、水、カルシウム化合物を用いる技術、水銀、六価クロム、三価クロム、鉛、カドミウム、銅、亜鉛、マンガン、砒素等の重金属不溶化処理に硫酸鉄(II)、水、カルシウム化合物を用いる技術、重金属不溶化およびダイオキシン無害化処理にリン化合物を用いる技術、六価クロム、砒素、セレン、カドミウム、総水銀、鉛等の不溶化処理に潜在硬水性物質、アルカリ性物質を用いる技術、重金属不溶化処理に3CaO・3Al2O3・2CaO・SiO2、4CaO・Al2O3・Fe2O3、2CaO・SiO2を用いる技術、重金属不溶化処理に鉄塩溶液、アルカリ材を用いる技術、重金属不溶化処理にキレート性能を有するジアルキルジチオカルバミン酸塩水溶液を用いる技術、重金属不溶化処理にでんぷんを用いる技術、重金属不溶化処理に水溶性ポリマーを用いる技術、重金属不溶化処理にジチオグリコール酸、またはその塩を用いる技術等がある。
【0021】
本発明では、上記技術、または上記技術を適宜組み合わせたものを用いることができる。
【0022】
また塩化水素、硫化水素、塩素化有機化合物などの有害物質を含む被処理物を処理する手段として、被処理物にアルカリ物質(アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等)を添加混合した後に熱分解処理することで塩素成分、硫黄成分を無害な無機塩化物等にする技術を発明者らは数多く提案している。
【0023】
例えば、塩素成分除去技術については特開平09−155326号公報、特開平10−43713号公報、特開平10−235147号公報、特開平10−235148号公報、特開平10−235186号公報、特開平10−235187号公報、特開平10−235308号公報、特開平11−9937号公報、特開平11−9937号公報等がある。
【0024】
また、硫黄成分除去技術については、特開平11−90168号公報、特開平11−101416号公報、特開平11−101417号公報、特開平11−101425号公報、特開平11−104447号公報等がある。
【0025】
本発明では上記の技術、または上記の技術を適宜組み合わせたものを用いることができる。
【0026】
なお、アルカリ金属としてはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムが挙げられアルカリ金属化合物としてはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩、珪酸塩、リン酸塩、アルミン酸塩、硝酸塩、硫酸塩等があり、具体的には炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、天然ソーダ、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウムカリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。
【0027】
また、アルカリ土類金属としてはカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムが挙げられアルカリ土類金属化合物としてはカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウムの酸化物、水酸化物、炭酸水素塩、炭酸塩等があり、具体的には石灰、消石灰、炭酸カルシウム、ドマロイト等がある。
【0028】
本発明では有害物質に対する適用試薬の組み合わせは種々選択し行う。
【0029】
なお、溶出試験の測定方法についてはJIS、環境省の告示に示された方法に従って行い、基準値を超えて不溶化処理が必要な物質を見出し、これらの物質を対象とした不溶化処理剤を添加して不溶化処理を行う。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の処理工程を示すブロック図である。まず原料の被処理物を熱分解処理施設8において熱処理して加工物(乾燥物、炭化物等)を得る。この際、被処理物が塩素化合物を含んでいる場合には加熱処理中にダイオキシン類が生成してしまうので、これを回避する目的で前記の脱塩素剤(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等)を被処理物に添加、混合する。
【0031】
これを混合槽80に投入し、不溶化処理剤水溶液を加えて混合し加工物が含む有害物質(重金属、有機物、フッ素、ほう素等)を不溶化処理した後、用途によっては水分を含んだまま回収装置82で回収し、または乾燥槽81で乾燥した後に回収装置83で回収する。
【0032】
上記工程についてまずは加工物を得る工程である熱分解処理施設8について説明する。図2は熱分解処理施設を示す概略図である。図2において、乾燥炉1は、回転キルン方式を採用し、回転自在の回転炉11と、回転炉11の外周にガスダクトを形成し、熱風ガスを導入して回転炉11を外部から加熱する外部加熱手段としての加熱ジャケット12を具備する。尚、熱風ガスは、熱風炉24から導入している。
【0033】
回転炉11は、その一端側に原料を搬入する供給口を、また他端側に排出口を設け、回転体11内部には搬送物を攪拌搬送するための送り羽根が複数枚具備する。そして、ダクト10から供給された原料を、供給口側から回転炉11に導入し、回転炉11の回転によって、原料を撹拌しながらの排出口側への移送を可能とさせている。
【0034】
なお、被処理物が固形物の場合には10〜20mmアンダーに粉砕してからダクト10に投入し、被処理物が汚泥等である場合には粉砕の必要はない。
【0035】
炭化炉2は、乾燥炉1にて乾燥処理した原料を熱分解処理する手段で、回転キルン方式を採用し、乾燥炉1と同様の構成をなし、回転炉21と加熱ジャケット22とダクト23とを備える。
【0036】
乾燥炉1と炭化炉2は、図示されたように、炭化炉2の供給口が乾燥炉1の排出口と連絡するように配置される。このとき、乾燥炉1の排出口と炭化炉2の供給口には、これら排出口と供給口を覆って連通する連絡ダクト20が設けられる。連絡ダクト20には、乾燥炉1及び炭化炉2内で発生したガスをガス燃焼炉6に移送するための経路が接続されている。
【0037】
熱風炉24は、熱風ガスを供給するための手段で、熱風ガスを発生させるための燃焼バーナー25を備えている。熱風ガスは、循環ブロア13によって炭化炉2の加熱ジャケット22に供され、回転炉21を加熱した後に、乾燥炉1の加熱ジャケット12内に供給され、回転炉11を加熱する。加熱ジャケット12から排出された熱風ガスは排気されるが、一部のガスはエゼクタブロア14によってガス燃焼炉6におけるエゼクタ駆動ガスとして利用に供される。
【0038】
また、熱風ガスは、温度調整用の空気が注入され、ガス温度が適宜調整される。例えば、原料が脱水汚泥である場合、原料は乾燥炉1において例えば150〜350℃で30分間、間接加熱され、次いで炭化炉2において例えば450〜650℃で30分間、間接加熱される。このようにして、乾燥炉1内に導入された原料は乾燥処理される。また、炭化炉2内に導入された原料は熱分解処理されて炭化物となる。
【0039】
ガス燃焼炉6は、乾燥炉1で発生した水蒸気及び熱分解炉2で発生した熱分解ガスを、一定の雰囲気及び滞留時間のもとで(例えば、800℃以上の雰囲気で2秒以上の滞留時間)燃焼し、無害化処理する。このとき、いずれの被処理ガスにも、系外から燃焼補助のために空気が適宜導入される。
【0040】
ガス燃焼炉6は、導入したガスを燃焼するガス燃焼室を備える。ガス燃焼室においては、水蒸気及び熱分解ガスを、エゼクタ60を介して導入し、燃焼バーナ61によって混合燃焼する。このとき、熱分解ガスが充分発生している場合には、燃焼バーナ61による燃焼は、燃料の供給を絞ることにより適宜制限される。
【0041】
ガス燃焼炉6にて燃焼処理したガスは、空気を冷却媒体とする気体−気体熱交換方式の熱交換器7によって200〜150℃程度までに冷却処理される。このとき、被冷却ガスには新鮮な空気が適宜供給され、ガス温度が適切に調整される。そして、冷却されたガスは、バグフィルタ71に供した後、ブロア72によって煙突73から大気に開放している。尚、本実施形態においては、熱交換器7にて加熱された空気は、熱風炉24での熱風ガスの生成や乾燥炉1の加熱ジャケット12に供される熱風ガスとしての利用に供している。
【0042】
なお、含水率の低い被処理物(ゴム屑、プラスチックなどの高分子材料を母材とするもの)を処理する場合には上記施設を一部変形して乾燥、炭化を単一のキルンで行うようにしてもよい。
【0043】
また、水分を多く含む物質を処理する場合には、乾燥処理工程を増やしてもよい。図3は上記図2の熱分解処理施設を一部変形した施設を示す概略図である。図3の施設は図2に記載の施設において、乾燥炉1と炭化炉2との間に、回転キルン方式を採用し、回転自在の回転炉31と、回転炉31の外周にガスダクトを形成し、熱風ガスを導入して回転炉31を外部から加熱する外部加熱手段としての加熱ジャケット32を具備する第2の乾燥炉3を設け、さらに第2の乾燥炉18の排出口と炭化炉2の供給口とを連結する連結ダクトに乾物回収ダクト19を設けた施設である。
【0044】
上記のように乾燥炉を2つ設けたことで含水率の高い被処理物(下水汚泥などの有機系物質等)の処理を行う場合に有効である。さらに第2の乾燥炉の排出口と炭化炉の供給口とを連結する連結ダクトに乾物回収ダクト19を設けたことで乾燥のみで炭化を行う必要がない被処理物については、乾燥処理のみで乾物として回収できる。
【0045】
図1において、上記のように図2、図3に記載の熱分解処理施設8で熱処理され回収された加工物は混合槽80に供給される。これにあらかじめ溶出試験(課題を解決するための手段に示した公定法に基づく)結果データに基づき得た複数種の不溶化処理剤及び水を加え、不溶化処理する。
【0046】
ここで、不溶化処理の対象とする有害物質と不溶化処理剤との反応条件については水溶液のpH調整が重要になる。
【0047】
不溶化処理の対象とする有害物質が六価クロムの場合、FeSO4(硫酸第一鉄)で不溶化することができるがpH3以下の酸性条件下で行うことが必要である。
【0048】
不溶化処理の対象とする有害物質がセレンの場合、Fe2(SO4)3(硫酸第二鉄)で不溶化できるがpH6.2以上では生成したセレン化合物が水溶しやすくなってしまうのでpHを6以下の酸性条件で行う必要がある。
【0049】
不溶化処理の対象とする有害物質が砒素の場合、FeSO4、またはFe2(SO4)3により不溶化できるが、酸性条件下では生成した砒酸鉄が水溶しやすくなってしまうので石灰などを添加してpHを7〜8に調整する必要がある。
【0050】
不溶化処理の対象とする有害物質がフッ素、ほう素である場合、Al2(SO4)3・18H2O(硫酸バンド)とCa(OH)2(消石灰)により不溶化できるが、pHを9以上に調整することが必要である。
【0051】
不溶化処理の対象とする有害物質が六価クロム、セレン、砒素、フッ素、ほう素である場合の不溶化処理剤添加とpH調整操作について図4に基づいて説明する。図4は上記条件における不溶化処理剤添加とpH調整操作の工程を示すブロック図である。第1工程91において未処理の加工物に硫酸第一鉄水溶液を添加するとともに、酸剤を用いてpH3以下に調整することで六価クロムが不溶化処理される。続く第2工程92において第1工程91処理後の加工物に硫酸第二鉄水溶液を添加するとともに、酸剤を用いてpH6以下に調整することでセレンが不溶化処理される。続く第3工程93において第2工程92処理後の加工物に硫酸第一鉄水溶液を添加するとともに消石灰等を用いてpH7〜8に調整することで砒素が不溶化処理される。続く第4工程94おいて第3工程93処理後の加工物に硫酸バンド水溶液を添加するとともに消石灰等を用いてpH9以上に調整することでフッ素、ほう素が不溶化処理され、有害物質の不溶化処理が完了する。
【0052】
このように加工物と不溶化処理剤水溶液とを十分に混合し加工物から水中に溶出する重金属、有機物、フッ素、ほう素等の有害物質と反応させ、有害物質を水に対し不溶化させる。なお、不溶化処理後の加工物については、定期的にサンプル取りを行って、不溶化処理の効果を確認する。
【0053】
上記のように有害物質を不溶化処理した加工物は、例えば土壌に関する資材(肥料資材、土壌改良資材、園芸用資材等)として利用する場合には乾燥処理を行わず、一定量(例えば20〜50wt%)水分を含んだまま使用することができるため回収装置82で回収する。また水分を含むことが好ましくない場合には乾燥槽81で乾燥した後、回収装置83で回収し各用途に用いる。
【0054】
本実施の形態によれば、図2、図3に記載の施設で被処理物を熱処理することで被処理物が含有する有害な有機物(例えばダイオキシン、PCB)等を揮発除去することができる。
【0055】
被処理物に脱塩素剤を添加して熱処理を行うのでダイオキシン、PCB等の有害物質が発生する恐れが無い。
【0056】
図3に記載の施設では含水率の高い被処理物(下水汚泥などの有機系物質等)の処理を行う場合に有効であり、また乾燥のみで炭化を行う必要がない被処理物について乾燥処理のみで乾物として回収できるため時間効率、エネルギー効率に優れる。
【0057】
図2、図3に記載の施設で得た加工物に不溶化処理剤を加え反応させることで加工物が含有する重金属、有機物(前記熱処理で完全に除去できず、加工物に残存する有機物)、フッ素、ほう素等の有害物質を不溶化し水溶出量を基準値以下にすることができる。この操作は不溶化処理剤の効果の確認を行ったうえで進めるので、確実に加工物が含有する重金属、有機物、フッ素、ほう素等の有害物質を不溶化し水溶出量を基準値以下に抑えるることができる。
【0058】
【実施例】
被処理物に土壌サンプルを用いて図2に記載の施設を用いて加熱処理試験を行った。まず、熱処理前の土壌サンプル中のダイオキシン、PCB(GC−MSによる測定)の濃度を測定したところ、ダイオキシン270(pg−TEQ/g)、PCB70000(μg/kg)であった。
【0059】
この土壌サンプルを図2に記載の施設より熱分解処理を行った。有害な有機物を発生させないようにする目的でサンプルに炭酸ナトリウムを6.3重量%、水溶液のかたちで添加した。その後、乾燥炉により前記(実施の形態)に記載の条件で加熱乾燥し、その後炭化炉で450℃〜470℃の条件で30分間、間接加熱処理を行い、加工物を回収した。
【0060】
前記加工物に含まれるダイオキシン、PCB(GC−MSによる測定)の濃度を測定したところ、ダイオキシン0.28(pg−TEQ/g)、PCB56.0(μg/kg)という結果が得られ、熱処理前と比べ大幅に含有量が減少していることがわかる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0062】
被処理物を熱処理することで被処理物が含有する有害な有機物を揮発除去することができる。
【0063】
加工物に不溶化処理剤を加えて含有する重金属などと反応固定させることで、加工物が含有する重金属、有機物、フッ素、ほう素等の有害物質を不溶化し水溶出量を基準値以下にすることができる。
【0064】
得た加工物は各種資源資材、例えば肥料資材、土壌改良資材、園芸用資材、融雪材等に適用が可能となり循環資源材として広く再利用が可能となり、資源循環社会に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理工程を示すブロック図。
【図2】熱分解処理施設を示す概略図。
【図3】熱分解処理施設を示す概略図。
【図4】不溶化処理剤添加とpH調整操作の工程を示すブロック図。
【符号の説明】
1…乾燥炉、11…回転炉、12…加熱ジャケット
2…炭化炉、21…回転炉、22…加熱ジャケット、24…熱風炉
3…第二の乾燥炉、31…回転炉、32…加熱ジャケット
6…ガス燃焼炉
7…熱交換器、71…バグフィルタ、72…ブロア、73…煙突
8…熱分解処理施設、80…混合槽、81…乾燥槽、82…回収装置、
83…回収装置
91…第1工程、92…第2工程、93…第3工程、94…第4工程
Claims (6)
- 被処理物を間接加熱により加熱処理することで有害な有機物を除去した加工物を得、
前記加工物に不溶化処理剤水溶液を加えて前記加工物が含有し溶出する有害物質と反応固定させて有害物質を不溶化処理して得たことを特徴とする循環資源材料。 - 前記有害な有機物がダイオキシンおよび/またはPCBであることを特徴とする請求項1に記載の循環資源材料。
- 被処理物を間接加熱により加熱処理することで有害な有機物を除去した加工物を得、
前記加工物に不溶化処理剤水溶液を加えて前記加工物が含有し溶出する有害物質と反応固定させて有害物質を不溶化処理することを特徴とする循環資源材料の製造方法。 - 前記有害な有機物がダイオキシンおよび/またはPCBであることを特徴とする請求項3に記載の循環資源材料の製造方法。
- 前記被処理物を間接加熱により加熱処理して発生したガスは、ガス燃焼炉にて燃焼浄化することを特徴とする請求項3または4に記載の循環資源材料の製造方法。
- 前記被処理物を間接加熱する前に、被処理物にアルカリ物質を添加することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の循環資源材料の製造方法。
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