JP2002059579A - 駆動回路 - Google Patents

駆動回路

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JP2002059579A
JP2002059579A JP2000246110A JP2000246110A JP2002059579A JP 2002059579 A JP2002059579 A JP 2002059579A JP 2000246110 A JP2000246110 A JP 2000246110A JP 2000246110 A JP2000246110 A JP 2000246110A JP 2002059579 A JP2002059579 A JP 2002059579A
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segment
common
resistance
driver
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JP2000246110A
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Hideaki Inoue
秀昭 井上
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抵抗素子駆動用の回路面積の小さなマトリック
ス駆動回路を提供する。 【解決手段】抵抗素子R1、R2、・・・は同一抵抗値
例えば225Ωを有し、コモン電極4には奇数番目の抵
抗素子R1、R3、R5、R7、・・・の一端が接続さ
れ、コモン電極5には偶数番目の抵抗素子R2、R4、
R6、R8、・・・の一端が接続され、隣接する二つの
抵抗素子の他端はセグメントドライバS1、S2、・・
・に並列に接続されている。例えば抵抗素子R1を駆動
するときはコモン電極COM4にコモンドライバC1か
ら電圧「+V」が印加され、他のコモン電極COM5に
はコモンドライバC2から電圧「+V/3」が印加され
る(抵抗素子R2を駆動するときはコモンドライバC1
及びC2の出力は上記と逆になる)。抵抗素子R1は1
5Vの電圧で1Wの電力を消費し、他の抵抗素子R2、
R3、・・・は5Vの電圧で0.11Wの電力を消費す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同抵抗値の抵抗素
子アレイを通電駆動する駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、同抵抗値の抵抗素子アレイを
発熱駆動する駆動回路がある。図7(a),(b) は、そのよ
うな従来の抵抗素子アレイと駆動回路の構成を二例それ
ぞれ等価回路で示す図である。
【0003】同図(a) に示す駆動回路は、コモン電極1
に多数の抵抗素子R1、R2、・・・、R8、・・・の
一端がそれぞれ接続され、そのコモン電極1に接続する
コモンドライバC0がオンになっており、これによりコ
モン電極1には電源電圧「+V」が印加されている。各
抵抗素子R1、R2、・・・、R8、・・・の他端はセ
グメント電極端子を形成しており、これらのセグメント
電極端子にはセグメントドライバS1、S2、・・・、
S8、・・・が接続されている。
【0004】尚、同図(a) は、いま、セグメントドライ
バS1がオンして抵抗素子R1がコモン電極1とセグメ
ントドライバS1間で導通した状態となったところを示
しており、この状態で抵抗素子R1が発熱駆動される。
同様にセグメントドライバS2がオンすれば、抵抗素子
R2が発熱駆動される。
【0005】また、同図(b) に示す駆動回路は、時分割
駆動を行うようにした駆動回路であり、2本のコモン電
極2及び3が配設され、これらのコモン電極2及び3に
はコモンドライバC1及びC2がそれぞれ接続されてい
る。コモンドライバC1及びC2は同時にはオンしない
ように構成されている。すなわち、コモンドライバC1
が同図(b) のようにオンのときはコモンドライバC2は
オフ、コモンドライバC1がオフのときはコモンドライ
バC2はオンとなるように構成されている。これにより
2本のコモン電極2及び3には電源「+V」が択一的に
印加される。
【0006】そして、コモン電極2には奇数番目の抵抗
素子R1、R3、R5、R7、・・・の一端がそれぞれ
接続され、コモン電極3には偶数番目の抵抗素子R2、
R4、R6、R8、・・・の一端がそれぞれ接続されて
いる。全ての抵抗素子R1、R2、・・・、R7、R
8、・・・の他端には電流のクロストークを防止するた
めのダイオードD1〜D8がそれぞれ直列に接続され、
それらのダイオードを介して抵抗素子R1とR2がセグ
メントドライバS1に、抵抗素子R3とR4がセグメン
トドライバS2に、抵抗素子R5とR6がセグメントド
ライバS3に、抵抗素子R7とR8がセグメントドライ
バS4に、・・・というように、隣接する二つの抵抗素
子が一つのセグメントドライバに対して並列に接続され
ている。これにより、この駆動回路はマトリックス回路
を形成している。
【0007】尚、同図(b) は、いま、セグメントドライ
バS1がオンして抵抗素子R1及びR2が駆動可能に設
定され、コモンドライバC1がオンしてコモン電極2に
電源電圧「+V」が印加された状態を示している。この
状態で抵抗素子R1が発熱駆動される。もし、コモンド
ライバC1がオフ、コモンドライバC2オンとなってコ
モン電極3に電源電圧「+V」が印加されていれば、抵
抗素子R2が発熱駆動される。
【0008】尚、同図(b) に示す回路ではダイオードD
1〜D8の配設は必須である。もしダイオードが配設さ
れていないと、同図(b) に示すコモン電極2とセグメン
トドライバS1との間には、抵抗素子R1のみならず、
抵抗素子R3及びR4の直列回路がR2を介して導通
し、抵抗素子R5及びR6の直列回路が抵抗素子R2を
介して導通し、抵抗素子R7及びR8の直列回路が抵抗
素子R2を介して導通し、というように抵抗素子が配設
されている限りの隣接する二つ抵抗素子の組合わせから
なる直列回路が、全て抵抗素子R2を介して導通するこ
とになって、これでは抵抗素子を選択的に個別に駆動す
ることができない。したがって、電流を逆向きに流さな
いためのダイオードの配設は必須である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
(a) に示す駆動回路は、セグメントドライバが抵抗素子
の数だけ必要であり、小型・高性能な装置への市場の要
望が高まる中で回路の小型化が進むと、抵抗素子やセグ
メントドライバの配設ピッチが微細化してセグメントド
ライバと抵抗素子との電気的接続に技術的な困難を伴う
或いはセグメントドライバそのものの配置にも困難が伴
うようになり、このため歩留りが低下して製造コストが
高くなるという問題が発生する。
【0010】他方、図7(b) に示す駆動回路は、セグメ
ントドライバの数が1/2に減少しているので図7
(a)のセグメントドライバと抵抗素子との電気的接続
或いはセグメントドライバそのものの配置の問題が解消
したように見えるが、今度は、抵抗素子毎にダイオード
が配設されることになって、抵抗素子の配設面積とほぼ
同じ面積がダイオードのために必要になり、このため駆
動回路が大型化するという問題を有している。
【0011】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
抵抗素子を駆動するための回路面積の小さな駆動回路を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
抵抗素子のための駆動回路の構成を述べる。本発明の駆
動回路は、n本(但しn≧2)のコモン電極と、m本
(但しm≧2)のセグメント電極と、上記コモン電極と
上記セグメント電極間に接続され抵抗値R(Ω)がほぼ
同一の抵抗と、を備え、上記コモン電極に所定の電圧を
印加して選択状態とし、上記セグメント電極に所定の信
号を与えることにより選択状態の上記コモン電極と所定
の信号を与えられた上記セグメント電極間に接続された
上記抵抗を電気的に導通させる駆動回路であって、選択
状態にする上記コモン電極に電圧「V」を印加し、他の
上記コモン電極に電圧「{(n−1)/(2n−1)}
V」を印加する電圧印加手段を有して構成される。
【0013】上記電圧印加手段は、例えば請求項2記載
のように、n≧3であるとき、上記セグメント電極に
「R/(n−2)」Ωの抵抗を介して電圧「V」を印加
するように構成され、また、例えば請求項3記載のよう
に、上記所定の信号を与えられたセグメント電極以外の
セグメント電極に電圧「(2/3)V」を印加するよう
に構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、第1の実施の形
態における駆動回路の構成を模式的に示す図であり、同
図(b) は、そのコモンドライバの切り替え状態を示す図
である。同図(a)に示すように、2本のコモン電極4及
び5が配設され、コモン電極4にはコモンドライバC1
が接続され、コモン電極5にはコモンドライバ2が接続
されている。また、コモン電極4には奇数番目の抵抗素
子R1、R3、R5、R7、・・・の一端がそれぞれ接
続され、コモン電極5には偶数番目の抵抗素子R2、R
4、R6、R8、・・・の一端がそれぞれ接続されてい
る。
【0015】そして、抵抗素子R1とR2の他端はセグ
メントドライバS1に、抵抗素子R3とR4の他端はセ
グメントドライバS2に、抵抗素子R5とR6の他端は
セグメントドライバS3に、抵抗素子R7とR8の他端
はセグメントドライバS4に、・・・というように、隣
接する二つの抵抗素子が一つのセグメントドライバに対
して並列に接続されている。
【0016】つまり、隣接する二つの抵抗素子が一方で
は並列に一つのセグメントドライバに接続され、他方で
はそれぞれ別のコモンドライバに接続されたマトリック
ス駆動回路を形成している。上記のコモンドライバC1
及びC2は、排他的にその出力する駆動電圧を電源電圧
「+V」(以下、有効電圧「+V」という)と他の電源
電圧「+V/3」(以下、抑止電圧「+V/3」とい
う)とに切り換えるように構成されている。すなわち、
コモンドライバC1が出力する駆動電圧が同図(a) に示
すように有効電圧「+V」に切り替わると、これに連動
してコモンドライバC2が出力する駆動電圧が抑止電圧
「+V/3」に切り替わり、コモンドライバC1の駆動
電圧が同図(b) に示すように抑止有効電圧「+V/3」
に切り替わると、これに連動してコモンドライバC2の
駆動電圧が有効抑止電圧「+V」に切り替わるようにな
っている。
【0017】図2は、上記の駆動回路を判りやすく図示
するためマトリックス構成に置き換えて示す図である。
上述したように、奇数番目の抵抗素子R1、R3、R
5、R7、・・・(図2では抵抗素子R1、R3のみを
示している)の一端はそれぞれコモン電極4(以下、コ
モン電極COM1という)を介してコモンドライバC1
に接続され、偶数番目の抵抗素子R2、R4、R6、R
8、・・・(図2では抵抗素子R2、R4のみを示して
いる)の一端はそれぞれコモン電極5(以下、コモン電
極COM2という)を介してコモンドライバC2に接続
されている。
【0018】そして、隣接する二つの抵抗素子R1及び
R2の他端はセグメント電極SEG1を介してセグメン
トドライバS1に接続されており、次の隣接する二つの
抵抗素子R3及びR4の他端はセグメント電極SEG2
を介してセグメントドライバS2に接続されている。
【0019】尚、図2は、図1(a) にも示したように、
コモンドライバC1の出力が有効電圧「+V」(本例で
は「+V=15」V(ボルト))に切り換えられ、コモ
ンドライバC2の出力が抑止電圧「+V/3」(本例で
は「+V/3=15/3=5」V(ボルト))に切り替
わっており、他方では、セグメントドライバS1がオン
(ON)、セグメントドライバS2がオフ(OFF)と
なった状態を示している。
【0020】これにより、コモン電極COM1には、有
効電圧15Vが印加されている(これを、コモン電極C
OM1が選択されている、という。以下同様)。また、
コモン電極COM2には抑止電圧5Vが印加されている
(これを、コモン電極COM2が非選択になっている、
という。以下同様)。そして、このコモン電極COM1
及びコモン電極COM2の選択・非選択状態に対して、
セグメント電極SEG1がセグメントドライバS1を介
して接地状態(オン)であり、セグメント電極SEG2
が非接地状態(オフ)である。
【0021】この図2において、先ず、抵抗素子R1に
は、オンしているセグメント電極SEG1(接地側)か
ら選択されているコモン電極COM1(有効電圧15V
側)へ、矢印a1で示すように(本例では、電圧の印加
される方向を電流とは逆の方向、すなわち低電位側から
相対的にプラス電位側に向かうものとして表示する)1
5Vの電圧が印加される。そして、抵抗素子R2には、
オンしているセグメント電極SEG1(接地側)から非
選択のコモン電極COM2(抑止電圧電源5V側)へ、
矢印a2で示すように5Vの電圧が印加される次に、コ
モン電極COM1とコモン電極COM2の間には「15
−5=10」Vの電位差があるために、オフとなってい
るセグメント電極SEG2を介して、コモン電極COM
2から抵抗素子R4(矢印a4参照)、抵抗素子4から
セグメント電極SEG2、セグメント電極SEG2から
抵抗素子R3(矢印a3参照)、抵抗素子R3からコモ
ン電極COM1へと電気回路が形成され、抵抗素子R4
及びR3には、それぞれ10Vの分圧である電位差5V
の電圧が印加される。
【0022】すなわち、駆動する目的の(駆動対象の)
抵抗素子R1には目的通りの有効電圧15Vが印加され
るが、他の目的外の(駆動対象外の)全ての抵抗素子R
2、R3、R4、・・・にも電圧、但し抑止電圧5V、
が印加されるようになっている。
【0023】このとき、オフとなっているセグメント電
極SEG2とセグメントドライバS2間においては、高
電位のコモン電極COM1の15Vの電圧が、上記のよ
うに抵抗素子R3で5Vだけ減圧されて10Vの電位差
となって現れる。すなわち、オフしたときのセグメント
ドライバの耐圧は10Vであれば良いことになる。
【0024】上述してきた説明を敷衍して、以下のよう
に示すことができる。すなわち、コモン電極をn本(但
しn≧2)とし、セグメント電極をm本(但しm≧2)
とし、コモン電極とセグメント電極間に接続される抵抗
値がほぼ同一の抵抗値R(Ω)を備えたものとすると、
コモン電極に所定の電圧Vを印加して選択状態とし、他
のコモン電極つまり非選択状態のコモン電極に電圧
「{(n−1)/(2n−1)}V」を印加し、セグメ
ント電極には所定の信号(接地信号)を与えて、選択状
態のコモン電極と所定の信号を与えられたセグメント電
極間に接続された所望の駆動対象である抵抗素子を駆動
する、ということになる。
【0025】上記抵抗素子R1、R2、・・・の抵抗値
をそれぞれ例えば225Ωであるとすると、セグメント
ドライバS1がオンで、セグメントドライバS2がオフ
のとき、駆動対象の抵抗素子R1の発熱量は1Wであ
り、他の抵抗素子R2〜R4の発熱量は、ともに0.1
1Wである。すなわち、駆動対象外の抵抗素子R2、R
3、・・・の発熱量は駆動対象の抵抗素子R1の発熱量
の11%である。但し、ここでは発熱による抵抗値の変
化は無視できるものとする。
【0026】このように、駆動対象の抵抗素子の発熱量
が1Wで、駆動対象外の抵抗素子の発熱量が0.11W
(11%)であることは、抵抗素子を短期間だけ高温に
発熱させた後、低温に戻してそのまま低温を維持したい
場合、つまり予熱を必要とする場合、に適している。ま
た、図2の構成においては、すべてのセグメントドライ
バS1、S2、・・・がオフのとき、コモンドライバC
1及びC2の電位を等しくすれば、例えば出力を共に1
5Vにすることにより、すべての抵抗素子R1、R2、
・・・の発熱量をゼロにすることができる。
【0027】図3は、上記構成の駆動回路においてコモ
ン電極を4本とし、選択状態のコモン電極に印加する有
効電圧を14Vとした場合の例を示す図である。セグメ
ント電極SEG1には先頭から4番目まで4個の抵抗素
子R1〜R4の一端が並列に接続され、これらの抵抗素
子R1〜R4の他端は、それぞれ異なるコモン電極CO
M1〜COM4に接続されている。同様にセグメントド
ライバS2には、5番目から8番目の4個の抵抗素子R
5〜R8の一端が並列に接続され、これらの抵抗素子R
5〜R8の他端は、それぞれ異なるコモン電極COM1
〜COM4に接続されている。
【0028】この場合はn=4となるので、非選択状態
のコモン電極に印加する抑止電圧は「{(n−1)/
(2n−1)}V」のnに4を代入して、6Vになる。
また、同図は、コモンドライバC1の出力が有効電圧の
14Vに切り替わった状態、すなわちコモン電極COM
1が選択された状態になっており、他の非選択のコモン
電極COM2〜COM4には他のコモンドライバC2〜
C4の出力として抑止電圧6Vが印加されている。
【0029】ここで、同図のようにセグメントドライバ
S1がオン、セグメントドライバS2がオフであるとす
ると、オンしているセグメント電極SEG1とコモン電
極COM1との間に接続されている抵抗素子R1には1
4Vの電圧が印加され、コモン電極COM2〜COM4
との間に接続されている抵抗素子R2〜R4には6Vの
電圧が印加される。
【0030】また、オフしているセグメント電極SEG
2と各コモン電極COM1〜COM4との間に接続され
ている抵抗素子R5、R6、R7及びR8の各端子間の
電位差は、これを計算すると、それぞれ6V、2V、2
V及び2Vである。また、セグメント電極SEG2とオ
フしているセグメントドライバS2間には8Vの電位差
が発生している。
【0031】各抵抗素子R1、R2、・・・の抵抗値を
196Ωとすれば、抵抗素子R1の消費電力は1W、抵
抗素子R2〜R5の消費電力は0.18W、抵抗素子R
6〜R8の消費電力はそれよりも更に小さい0.02W
となる。この場合も、図2の場合よりも駆動対象外の抵
抗素子の最大電力消費量が0.11Wよりもやや大きい
0.18Wとなるが、駆動対象の抵抗素子の消費電力1
Wに比較すると18%以下であって、図2の場合と同様
の効果が得られる。また、セグメントドライバの耐圧は
8Vとなって、この点では図2の場合よりも良い結果が
得られる。
【0032】但し、このように、コモン電極の数nを増
やしていくと、駆動対象外の抵抗素子の消費電力量の最
大値が大きくなるので、本例の構成の場合は、コモン電
極の数nはできるだけ小さい方が良いと言える。ただ、
いずれにしても、図7(a),(b) に示した従来の駆動回路
の構成に比較すると、回路構成が簡単であり、したがっ
て小型化に適しており、また、簡単である分だけ安価で
あり且つ歩留りも良くなることが大いに期待できる構成
であるといえる。
【0033】図4は、第2の実施の形態における駆動回
路をマトリックス構成の等価回路で示す図である。同図
に示す駆動回路もコモン電極を図3の場合と同様にコモ
ン電極COM1〜COM4の4本構成としている。但し
本例では、セグメント電極SEG1及びSEG2に、プ
ルアップ抵抗RS1及びRS2を介してバイアス電源か
ら15Vの電圧が常時印加されている。
【0034】抵抗素子R1、R2、・・・の抵抗値R
は、この場合もほぼ同一であり、例えばR=225Ωで
ある。また、プルアップ抵抗RS1及びRS2の抵抗値
は、R/2=112.5Ωである。この構成において、
図のように、コモンドライバC1が有効電圧15Vを出
力してコモン電極COM1が選択中であって、セグメン
トドライバS1がオン、セグメントドライバS2がオフ
であるとすると、選択中のコモン電極COM1とオン中
のセグメント電極SEG1間に接続されている駆動対象
の抵抗素子R1及びオン中のセグメントドライバS1に
対応するプルアップ抵抗RS1には15Vの電圧が印加
される。
【0035】そして、非選択のコモン電極COM2〜C
OM4とオン中のセグメント電極SEG1間に接続され
ている駆動対象外の抵抗素子R2〜R4には抑止電圧5
Vが印加される。また、オフ中のセグメント電極SEG
2とすべてのコモン電極COM1〜COM4間に接続さ
れている抵抗素子R5〜R8及びそのオフ中のセグメン
ト電極SEG2に対応するプルアップ抵抗RS2にも抑
止電圧5Vが印加される。また、オフ中のセグメント電
極SEG2とセグメントドライバS2間の電位差は10
Vである。
【0036】この構成は、コモン電極の数nが増加して
も、駆動対象の抵抗素子R1の消費電力が1Wであるの
に対して、駆動対象外の全ての抵抗素子R2〜R8の印
加電圧が同一の電圧5Vとなり、それらの消費電力をす
べて0.11Wに固定することができる。また、オフ中
のセグメントドライバの耐圧を10Vに設定することが
できる。ただし、この構成は、コモン電極の数nが増加
するに応じて、プルアップ抵抗で消費される電力が増加
する。
【0037】図5は、第3の実施の形態における駆動回
路をマトリックス構成の等価回路で示す図である。同図
に示す駆動回路は、図4のプルアップ抵抗とバイアス電
源を取り除き、その代わりに、セグメントドライバが駆
動時の0Vと非駆動時の10Vに出力を切り換えること
に特徴がある。
【0038】同図に示す例では、駆動対象の抵抗素子R
1に接続するコモン電極COM1にはコモンドライバC
1から有効電圧15Vが出力されており、同じく駆動対
象の抵抗素子R1に接続するセグメント電極SEG1に
はセグメントドライバS1から接地電圧0Vが出力され
ている。これにより、駆動対象の抵抗素子R1は電圧1
5Vで駆動される。
【0039】他方、セグメント電極SEG1に接続する
駆動対象外の抵抗素子R2〜R4への印加電圧が非選択
のコモン電極COM2〜COM4とセグメント電極SE
G1との電位差に対応する電圧(本例では5V)となる
ことは、図2及び図3の場合と同様である。
【0040】ここで、駆動対象の抵抗素子R1に接続し
ていないセグメント電極SEG2に接続している抵抗素
子R5〜R8には、セグメント電極SEG2にセグメン
トドライバS2から10Vの電圧が印加されていること
により、選択中のコモン電極COM1に接続する抵抗素
子R5には「15−10=5」Vの電位差による電圧5
Vが印加され、非選択のコモン電極COM2〜COM4
に接続する抵抗素子R6〜R8には「5−10=−5」
Vの電位差による電圧5Vが逆方向に印加される。すな
わち、この構成によれば、コモン電極の本数nが増加し
ても、駆動対象外の抵抗素子の消費電力を常に同一の低
い値に抑えることができる。本例の場合も、抵抗値を2
25Ωとすれば、駆動対象の抵抗素子の消費電力は1
W、駆動対象外の抵抗素子の消費電力は0.11Wであ
る。
【0041】ところで、上述した駆動回路は、抵抗素子
の駆動に限らず、マトリックス配列の駆動回路であれば
他の素子を駆動する回路であってもよい。例えば素子の
有効駆動電圧の閾値をVsとした場合、15V以上で駆
動した後、Vs以下で待機状態に維持しておくような装
置であれば適用可能である。勿論、抵抗素子をヒータと
して用いるような発熱駆動回路として適用する場合も同
様である。
【0042】ここで、抵抗素子を発熱素子として用いる
プリンタについて若干説明する。発熱素子を用いるプリ
ンタには、感熱式、熱溶融転写式、熱昇華転写式、サー
マルインクジェット式等の種々の方式のものがある。こ
れらの印字方式には印加エネルギーとインクの発色強度
(または吐出強度)との間にγ特性が存在する。
【0043】図6は、プリンタの発熱素子への印加エネ
ルギーと発色濃度との関係を示すγ特性の例を示す図で
ある。同図は横軸に発熱素子への印加エネルギーを示
し、縦軸に発色濃度を示している。同図に示すように、
印加エネルギーをゼロから徐々に増加させていくと、低
エネルギー部分では発色濃度は極めて低く、つまり、こ
のような低エネルギーの印加では殆ど印字は行われな
い。
【0044】印字エネルギーの中エネルギー印加付近か
ら発色が急激に始まり、印加エネルギーのわずかな変化
でも、これに比例して発色濃度は大きく変化する。そし
て、更に印加エネルギーを増加させた高エネルギー領域
では、発色濃度は高いままほぼ一定して、低エネルギー
領域の場合と同様に印加エネルギーを変化させても変化
は殆ど無くなる。
【0045】例えば上述した実施の形態において、図2
の駆動対象の抵抗素子R1の発生する発熱量は1Wであ
り、これは図6のγ特性図の中エネルギー領域の上側か
ら高エネルギー領域を含む印加エネルギーに設定し、感
熱式、熱溶融転写式、熱昇華転写式、サーマルインクジ
ェット式のいずれの方式のプリンタにおいても印字を実
行できる印加エネルギーとなっている。
【0046】そして、駆動対象外の抵抗素子R2〜R4
に発生する発熱量は、駆動対象の抵抗素子R1の11%
であり、これは図6に示すγ特性図の低エネルギー部分
に対応する印加エネルギーである。この程度の印加エネ
ルギーの印加では殆ど発色は起こらない。すなわち、駆
動対象外の抵抗素子は印字待機状態であって印字実行に
は参加しない。これは、図4及び図5の場合も同様であ
り、また図3の場合においても、設定されるγ特性によ
っては、上記のようにプリンタに充分適用可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、駆動対象の抵抗素子に接続するコモン電極に電圧
「V」を印加し、他のコモン電極に電圧「{(n−1)
/(2n−1)}V」を印加するので、駆動対象の抵抗
素子のみを有効に駆動することが可能となり、したがっ
て、抵抗素子毎に個別にセグメントドライバを設ける必
要がなく又抵抗素子毎に電流のクロストークを抑えるた
めのダイオードを設ける必要がなくなり、駆動回路を簡
単な構成で小型化することができ、これにより、駆動装
置のコスト低減と、装置の小型化への市場の強い要望に
対処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は第1の実施の形態における駆動回路の構
成を模式的に示す図、(b) はそのコモンドライバの切り
替え状態を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における駆動回路をマトリッ
クス構成に置き換えて示す図である。
【図3】第1の実施の形態における駆動回路の変形例と
して4本のコモン電極と選択状態の印加電圧を14Vと
した場合の例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態における駆動回路をマトリッ
クス構成の等価回路で示す図である。
【図5】第3の実施の形態における駆動回路をマトリッ
クス構成の等価回路で示す図である。
【図6】プリンタの抵抗発熱素子への印加エネルギーと
発色濃度との関係を示すγ特性図である。
【図7】(a),(b) は従来の抵抗素子アレイと駆動回路の
構成を二例それぞれ等価回路で示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5 コモン電極 R1、R2、・・・、R8、・・・ 抵抗素子 C0、C1、C2、C3、C4 コモンドライバ S1、S2、・・・、S8、・・・ セグメントドライ
バ COM1、COM2、COM3、COM4 コモン電極 SEG1、SEG2 セグメント電極 RS1、RS2 プルアップ抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n本(但しn≧2)のコモン電極と、m
    本(但しm≧2)のセグメント電極と、前記コモン電極
    と前記セグメント電極間に接続された抵抗値R(Ω)が
    ほぼ同一の抵抗と、を備え、前記コモン電極に所定の電
    圧を印加して選択状態とし、前記セグメント電極に所定
    の信号を与えることにより選択状態の前記コモン電極と
    所定の信号を与えられた前記セグメント電極間に接続さ
    れた前記抵抗を電気的に導通させる駆動回路であって、 選択状態にする前記コモン電極に電圧「V」を印加し、 他の前記コモン電極に電圧「{(n−1)/(2n−
    1)}V」を印加する電圧印加手段を有することを特徴
    とする駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧印加手段は、n≧3であると
    き、前記セグメント電極に「R/(n−2)」Ωの抵抗
    を介して電圧「V」を印加することを特徴とする請求項
    1記載の駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記電圧印加手段は、前記所定の信号を
    与えられたセグメント電極以外のセグメント電極に電圧
    「(2/3)V」を印加することを特徴とする請求項1
    記載の駆動回路。
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