JP2002059385A - 作業用ロボットシステム - Google Patents

作業用ロボットシステム

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JP2002059385A
JP2002059385A JP2000252255A JP2000252255A JP2002059385A JP 2002059385 A JP2002059385 A JP 2002059385A JP 2000252255 A JP2000252255 A JP 2000252255A JP 2000252255 A JP2000252255 A JP 2000252255A JP 2002059385 A JP2002059385 A JP 2002059385A
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articulated robot
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JP2000252255A
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Kazutsugu Fukita
和嗣 吹田
Masahito Shirai
雅人 白井
Yasunari Fujisawa
泰成 藤沢
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンスや取り扱いが容易かつ多用途対
応が可能な汎用性の高い作業用ロボットシステムを提供
する。 【解決手段】 作業用多関節ロボット10の多関節ロボ
ット14を構成する関節駆動機構a〜fは任意の関節部
分に組み込み可能で、ロボットシステム制御装置12を
構成する共通制御部20は、前記関節駆動機構a〜fを
その組み込み位置に関わらず制御可能である。また、ロ
ボットシステム制御装置12は、前記多関節ロボット1
4に装着される作業用ツール16及び周辺機器18の制
御を行う専用制御部22を含む。そして、作業用多関節
ロボット10は前記関節駆動機構a〜fの組み込み位置
の選択と、使用する作業用ツール16の選択とにより、
同一構成のロボットシステム制御装置12で制御可能な
構成サイズや構成形態が任意に選択可能な作業用多関節
ロボット10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業用ロボットシ
ステム、特に構成サイズや構成形態が変更になっても共
通部材の利用や共通制御の利用が可能な作業用ロボット
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】各種製造業のオートメーション化に伴っ
て作業用ロボットシステム(産業用ロボット)の導入が
盛んに行われている。作業用ロボットシステムとして
は、6軸等の多関節ロボットの利用が一般的であり、正
確かつ迅速な作業を必要とする場合や、作業に危険を伴
う場合など人間に代わって作業を速やかに実行するもの
である。作業用ロボットシステムは、多関節ロボットの
アーム先端部に所望の作業用ツール、例えば、スポット
溶接用ガン、アーク溶接用トーチ、シーラ(接着剤塗布
器)用ガン、マテリアルハンド等を装着することによ
り、所望の用途に適応した形態を構築することができ
る。特に、大型部品の組付けや溶接等を多用している、
自動車製造業等では各種作業用ロボットが大量に製造ラ
イン側に配置され、所定の作業を順次行っている。
【0003】前述したような作業用ロボットは、その用
途により動作範囲が大きく異なり、多関節ロボットの構
成サイズや構成形態が異なる。例えば、図6(a)に示
すように、車体にスポット溶接を行うスポット溶接用ロ
ボットは、一工程で比較的広範囲に複数のポイントにス
ポット溶接を行うため、その動作範囲が大きくなる。つ
まりスポット溶接用ガンを支持する多関節ロボット10
0aも大型のものが使用される。また、アーク溶接を行
う溶接用ロボットは、特定の部分の溶接を行うことが多
く、その動作範囲が比較的限定されたものになる。つま
りアーク用トーチを支持する多関節ロボット100bは
動作範囲が比較的狭い中型のものが使用される。また、
接着剤を塗布するロボットは、さらに塗布位置が限定さ
れるのでシーラ用ガンを支持する多関節ロボット100
cの動作範囲はさらに狭くてよく小型のものが使用され
る。また、スポット溶接用、アーク溶接用、シーラ用等
のロボットは、先端部分の作業用ツールに極端に大きな
荷重が掛からないので、各多関節ロボットは、動作範囲
に応じた可搬能力を有するものが選択される。例えば、
動作範囲の大きなスポット溶接用は、標準可搬重量(例
えば、100〜150kg)のロボットが使用され、動
作範囲の比較的小さなアーク溶接用、シーラ用等は、軽
可搬重量(例えば、10〜20kg)のロボットが使用
される。また、大型部品の搬送やその部品を支持しなが
ら組付け等を行うマテリアルハンドを支持する多関節ロ
ボットは、部品の荷重に耐えるために重可搬(例えば、
200〜300kg)のロボットが使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、作業用ロ
ボットは、その用途に応じて、様々な構成サイズや構成
形態を満足するように専用仕様のロボットとして作成さ
れ利用されている。その結果、製造ライン側には、様々
な種類の作業用ロボットが多数整列していた。その結
果、作業用ロボットのメンテナンスは著しく煩雑になっ
てしまうという問題がある。例えば、作業用ツールを支
持する多関節ロボットの関節を駆動する関節駆動機構
(モータやギア等で構成されている)は、個々の多関節
ロボットの特定部分の専用仕様となり、多関節ロボット
間の互換性は全く考慮していない。また、作業用ロボッ
トを制御する制御装置102a,102b,102c
は、接続される多関節ロボット100a,100b,1
00cが専用仕様であり、また、作業用ツール104
a,104b,104cや各作業用ツール用の周辺機器
(溶接用電源や接着剤吐出制御装置等)106a,10
6b,106cも個々に接続される専用仕様であるた
め、制御装置102a,102b,102cも専用仕様
に成らざるを得ない。
【0005】つまり、仕様毎に多関節ロボットや制御装
置用のメンテナンス部品を準備する必要があると共に、
そのメンテナンス自体も個々に異なるためメンテナンス
に多大な時間と仕様毎の専門知識が必要となってしま
う。また、個々の作業用ロボットを操作する場合にもそ
れぞれ個別の操作方法が存在し、操作効率の低下や操作
ミスを招きやすいという問題も生じる。特に様々な種類
の作業用ロボットが多数利用される製造ラインでは、製
造ラインの稼動効率の低下や人件費の増加等にも繋が
り、さらに各作業用ロボットの設計コストの増加にも繋
がってしまうという問題がある。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、メンテナンスや取り扱いが容易かつ多用途対応が
可能な汎用性の高い作業用ロボットシステムを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明は、所定の作業を行う作業用ツール
を装着可能な多関節ロボットの任意の関節部分に組み込
み可能な関節駆動機構と、前記関節駆動機構を多関節ロ
ボットの組み込み位置に関わらず制御可能な共通制御部
と、を含み、前記関節駆動機構の組み込み位置の選択
と、使用する作業用ツールの選択とにより、構成サイズ
と構成形態の少なくとも一方が任意に選択可能で共通制
御部により制御可能な作業用多関節ロボットを構成する
ことを特徴とする。
【0008】ここで、多関節ロボットとは、複数軸自由
度(例えば、6軸自由度)を有するロボットであり、関
節駆動機構とは、モータ等の駆動源やギア等の減速装置
を含むものとする。なお、本明細書において、作業用多
関節ロボットとは、作業用ツールを装着した多関節ロボ
ットを示すものとする。
【0009】この構成によれば、構成サイズや構成形態
が変更になっても共通の関節駆動機構及び共通制御部が
使用可能になる。その結果、大型構成のロボットで先端
部の姿勢制御に使用していた関節駆動機構を小型構成の
ロボットの基部旋回制御に利用することが可能になる。
この場合、関節駆動機構の制御を行う共通制御部におけ
るアンプやコントローラも同一のものが使用可能にな
り、作業用多関節ロボットのバリエーションが変化して
も同様な方法で容易にメンテナンスを行うことができ
る。また、関節駆動機構や共通制御部の共有化により、
多用途対応が容易になり汎用性が向上すると共に、メン
テナンス部品の削減を行うことが可能になり、作業用多
関節ロボットシステムの管理を容易に行うことができ
る。
【0010】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、構成可能な複数種類の作業用
多関節ロボットに関して、共通の入出力信号の送受を集
約して行う独立した入出力ユニットを有することを特徴
とする。
【0011】ここで、複数種類の作業用多関節ロボット
同士の共通の入出力信号とは、例えば、どの仕様の作業
用多関節ロボットを駆動する際にも要求される安全に関
わる非常停止信号や基本動作信号(動作開始や動作終了
等)等である。
【0012】この構成によれば、作業用多関節ロボット
同士の基本構成部分の入出力信号の取り扱いの共通化が
行われ、作業用多関節ロボットのバリエーションが変化
しても同様な方法で容易にメンテナンスを行うことがで
きる。
【0013】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、さらに、前記入出力ユニット
は、前記多関節ロボット毎に装着される作業用ツールに
対応する周辺機器と、前記作業用多関節ロボットが複数
配置される工程を管理する工程制御装置との少なくとも
一方に関して、共通の入出力信号の送受を集約して行う
ことを特徴とする。
【0014】この構成によれば、作業用多関節ロボット
同士の付随的な構成である周辺機器や工程制御装置に関
しても、共通した入出力信号の取り扱いの共通化が行わ
れ、作業用多関節ロボットのバリエーションが変化して
も同様な方法で容易にメンテナンスを行うことができ
る。
【0015】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、構築可能な複数種類の作業用
多関節ロボットに関して、共通の制御操作要素を独立し
た制御パネル上に配置したことを特徴とする。
【0016】ここで、共通の制御操作要素とは、どの仕
様の作業用多関節ロボットにおいても、その動作の安全
維持や基本動作を行うために必要となる構成要素で、例
えば、作業用多関節ロボットの運転や教示動作を行わせ
るための操作スイッチ、切り換えスイッチ、その状態を
示すランプ、ブザー等の表示器、非常停止スイッチや復
帰スイッチ等である。
【0017】この構成によれば、作業用多関節ロボット
のバリエーションが変化しても同様な方法で作業用多関
節ロボットの操作を容易に行うことが可能になる。
【0018】上記のような目的を達成するために、本発
明は、上記構成において、前記制御パネルは、当該ロボ
ットシステムに対して着脱自在であることを特徴とす
る。
【0019】この構成によれば、作業用多関節ロボット
の遠隔操作を容易に行うことが可能で、作業用多関節ロ
ボットシステムの形態のバリエーションを増加すること
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。
【0021】図1には、本実施形態の作業用多関節ロボ
ットシステム10(以下、単にシステム10という)の
構成概念が示されている。システム10はロボットシス
テム制御装置12(以下、制御装置12という)を中心
に構成されている。この制御装置12は、様々な構成サ
イズや構成形態の多関節ロボット14a,14b,14
c・・・を選択的に接続可能であり、単一の制御装置1
2で接続された多関節ロボット14aまたは多関節ロボ
ット14bまたは多関節ロボット14c等の基本制御を
可能としている。また、制御装置12は、各用途に応じ
た作業用ツール16及び、接続する作業用ツール16に
付随する周辺機器18が選択的に接続可能になってい
る。作業用ツールとしては、例えば、スポット溶接用ガ
ン16a、アーク溶接用トーチ16b、シーラ(接着剤
塗布器)用ガン16c等であり、周辺機器18として
は、前記作業用ツール16に対応して、例えば、スポッ
ト溶接用電源18a、アーク溶接用電源18b、接着剤
吐出制御装置18c等である。
【0022】本実施形態の特徴的事項は、多関節ロボッ
トの関節部分を構成する関節駆動機構が構成サイズや構
成形態の異なる多関節ロボットの任意の位置に組み込み
可能であり、その関節駆動機構の組み込み位置に関わら
ず同一の制御部による制御を可能にしているところであ
る。
【0023】図2(a)〜(c)には、6軸の多関節ロ
ボット14a,14b,14cの模式図が示されてい
る。多関節ロボット14a,b,cは、いずれも関節駆
動機構a,b,c,d,e,fとアームA,B,C,
D,E等との選択的組み合わせにより構成されている。
関節駆動機構a,d,fはアームB,E等の旋回動作を
行う関節であり、関節駆動機構b,c,eはアームC,
D,E等の上下動作を行う関節であり、これらの関節の
複合動作によりアームEの先端部に装着した作業用ツー
ル16を所望の位置に所望の角度で接近させ、所望の作
業を実行している。
【0024】前記関節駆動機構a〜eは、例えば、モー
タと減速機等のギアから構成されているが、ギアの組み
合わせ方を変化させることにより関節駆動機構a,d,
fのように旋回動作を実現したり関節駆動機構b,c,
eのように上下動作を実現することができる。そのた
め、関節駆動機構a〜eを共通制御可能なモータで構成
することができる。なお、関節駆動機構a〜eの配列は
任意であり、基本的には旋回駆動用3個、上下駆動用3
個の関節駆動機構を用いれば、その配列に関係なく同様
な作業動作を実行することができる。
【0025】本実施形態においては、図2(a)〜
(c)に示すように、構成サイズや構成形態の異なる多
関節ロボット14を構成する場合でも、共通制御可能な
関節駆動機構a〜eが任意の位置に組み込み可能になっ
ている。つまり、関節駆動機構a〜eがどの関節位置に
組み込まれても同様にその制御を行うことができるた
め、図2(a)に示すように、従来スポット溶接用の大
型多関節ロボット14aの第1関節を構成していた関節
駆動機構aを図2(b)に示すアーク溶接用の中型多関
節ロボット14bの第1関節に使用することができる。
また、大型多関節ロボット14aの第3関節を構成して
いた関節駆動機構cを中型多関節ロボット14bの第2
関節に使用することが可能になる。同様に、大型多関節
ロボット14aの第5関節を構成していた関節駆動機構
eを中型多関節ロボット14bの第3関節に使用した
り、中型多関節ロボット14bの第4,5関節に使用し
ていた関節駆動機構d,eを図2(c)に示すシーラ用
の小型多関節ロボット14cの第1,2関節に使用した
りすることができる。
【0026】このように、従来、多関節ロボットの構成
サイズや構成形態に応じて専用の関節駆動機構を使用し
ていたものを任意の関節部分に組み込み可能な関節駆動
機構とすることにより、関節駆動機構の種類を必要最低
限度(例えば、旋回駆動用、回転駆動用)にしつつ、そ
れらとアームA〜Eの組み合わせにより、所望の構成サ
イズや構成形態の多関節ロボットを構築することができ
る。
【0027】ところで、前述したように、関節駆動機構
を共有化することは、すなわち、モータの共有化に繋が
る。そのため、前記制御装置12は、共有化されるモー
タの制御に必要なアンプやコントローラを有する共通制
御部20を有することにより、多関節ロボット14の構
成サイズや構成形態が変更され関節駆動機構a乃至fの
選択が如何に行われても、同じ制御装置12で同様に制
御することが可能になる。なお、多関節ロボット14
は、アームE側に近づく程アーム及び関節駆動機構自身
による荷重がかかるため、多関節ロボットの構成におい
て、基部(接地側)の関節駆動機構、例えばアーム移動
用の関節駆動機構a,b,cのモータに高荷重用を用
い、アーム先端の姿勢調整用の関節駆動機構d,e,f
のモータに低荷重用を用いることもできる。この場合、
共通制御部20を2系統準備すればよい。
【0028】このように、関節駆動機構の共用化を行う
ことで制御部の共有化が可能になり、作業用多関節ロボ
ットのバリエーションが変化しても同様な方法で容易に
メンテナンスを行うことができる。また、関節駆動機構
や共通制御部の共有化により、多用途対応が容易になり
構成部材を含めシステムの汎用性が向上すると共に、メ
ンテナンス部品の削減を行うが可能になり、作業用多関
節ロボットシステムの管理を容易に行うことができる。
【0029】なお、前記作業用ツールや周辺機器は、用
途によって仕様が異なるため、作業用ツール及びそれに
関連する周辺機器の制御は、専用制御部22によって個
別に行われる。従って、制御装置12は、共有制御部2
0と専用制御部22を備えた形態のものを一種類準備す
れば、構成サイズや構成形態の異なる作業用多関節ロボ
ットを全て制御することが可能になる。
【0030】前述したように、本実施形態のシステム1
0は、単一の制御装置12を使用して様々な構成サイズ
や構成形態で所望の作業用ツール16を有する多関節ロ
ボット14を制御している。そのため、制御装置12に
対する入出力信号も多関節ロボット14や作業用ツール
16の形態により様々に変化する。ところで、制御装置
12に接続する多関節ロボット14や作業用ツール16
において、入出力信号に関し作業用途が変化しても共通
するものも多数ある。例えば、システム10の安全を維
持するための非常停止等の信号や、製造ライン側に配列
された複数のシステム10を統括する工程制御装置(上
位制御装置)とやり取りを行う信号や、多関節ロボット
14や作業用ツール16の起動信号や停止信号、多関節
ロボット14や作業用ツール16に対する電源供給等に
関する信号等である。このようなシステム10の安全維
持に関わる信号やハード的な動作に関わる信号は、通信
等で行うとノイズ等の影響を受ける可能性があるため通
常メカ的なリレー等を介して行う必要がある。
【0031】そのため、本実施形態においては、図3に
示すように、システム10のシステムI/O装置24に
対して、上述の共通する入出力信号を集約して送受する
共通入出力用の集積型ユニット26(例えば、リレーユ
ニット)を有している。この集積型ユニット26には、
後述する共通パネル(システム10の基本動作を行うス
イッチ類やそれをモニターするランプ類が配置されてい
る)、前述した工程制御装置、多関節ロボット14に接
続した作業用ツール16、電源装置等の周辺機器18等
が接続されている。集積型ユニット26及びシステムI
/O装置24を経由した信号は、システムCPU28
(図1における共通制御部20及び専用制御部22を含
む)に供給され、システム10を駆動するための所定の
処理が行われる。つまり、集積型ユニット26を用いる
ことで、共通する信号の入出力管理を安全かつ容易に行
うことができる。
【0032】工程制御装置、作業用ツール16、周辺機
器18等に関しては、共通以外の入出力信号、つまり、
システム10の仕様毎に特有の入出力信号が存在する
が、この専用の入出力信号は、専用入出力装置30を介
することによりシステムCPU28とのやり取りを行
う。専用入出力装置30は、例えば、汎用型入出力装置
において作業別の意味付けを行うソフトウエア32の入
れ替えを行うことにより、汎用型入出力装置をその作業
専用の専用入出力装置30に変更することで対応する。
例えば、スポット溶接用の作業用多関節ロボットを構築
する場合は、スポット溶接用ソフト32aにより専用入
出力装置30の入出力の意味付けを行う。これにより、
作業用ツール16に応じた専用の入出力信号に関してシ
ステムCPU28と信号のやり取りが可能になる。
【0033】なお、作業用ツール16の入れ替えによ
り、作業用ツール16専用の操作、例えば、作業用ツー
ル16に応じた詳細な動作ティーチングや溶接時間や圧
力の設定やシール剤の塗布量の設定等のための操作が必
要になる。これらの専用操作は、マンマシンI/F34
を介してシステムCPU28に接続可能なティーチペン
ダント(操作ボード)36によって行う。前記マンマシ
ンI/F34も作業別の意味付けを行うソフトウエア3
2の入れ替えにより、その作業専用に変更することで対
応することができる。例えばスポット溶接用の作業用多
関節ロボットを構築した場合、スポット溶接用ソフト3
2aによりマンマシンI/F34をスポット溶接用に変
更する。このソフトの入れ替えに対応して、ティーチペ
ンダント36上の液晶タッチスイッチパネル36aの表
示内容を変更し、対応する作業専用のティーチペンダン
ト36に変更する。
【0034】このように、入出力信号に関し、共通部分
と、専用部分とを分離し、それぞれユニット化すること
により、共通部分に関しては、作業用多関節ロボットの
バリエーションが変化しても同様な方法で容易に故障時
等のメンテナンスを行うことができる。また、共通部分
と、専用部分とが分離されていることにより、専用部分
に関しても接続の簡略化が行われるので、メンテナンス
性の向上に寄与することができる。また、システム10
の構築を行う場合も共通部分と専用部分のユニット化に
より、その設計が容易になる。また、ソフトウエア32
の入れ替えにより各種作業に対応することができるの
で、作業用多関節ロボットのバリエーション変更も容易
に行うことができる。なお、図3の構成においては、集
積型ユニット26に共通パネル、工程制御装置、作業用
ツール16、周辺機器18等において、共通の信号を全
て接続した例を説明したが、必要に応じて工程制御装置
や周辺機器18等の接続選択を行ってもよい。
【0035】図4には、前述した共通パネルの外観例が
示されている。この共通パネル38には、システム10
の安全維持や基本操作を実現するための制御操作要素が
複数配置されている。前記制御操作要素とは、例えば、
作業用多関節ロボットの運転や、教示動作を行わせるた
めの操作スイッチ、切り換えスイッチ、その状態を示す
ランプ、ブザー等の表示器、非常停止スイッチや復帰ス
イッチ等である。
【0036】具体的な制御操作要素は、図4の共通パネ
ル38の上段より、非常停止スイッチ38a(回転復帰
型)、異常時点灯ランプ38b(赤色灯)、ブザー38
c、関節駆動機構のモータ駆動許可状態を示すモータオ
ンランプ38d(オレンジ灯)、制御電源通電ランプ3
8e(ホワイト灯)、ブザー停止スイッチ38f、ティ
ーチングプログラムの再生時に押下するマスターオンス
イッチ38g(グリーン)、前記マスターオンスイッチ
38gと同時に押下することにより、ティーチングプロ
グラムを記憶させるティーチング準備スイッチ38h
(ブルー)、異常警報等のリセットを行う異常リセット
スイッチ38i、システム10の起動許可を行う起動ス
イッチ38j(オレンジ)、システム10を完全自動で
動作させる自動モードや多関節ロボットのアームを単独
で動かしたい時の各個モード、教示を行う時の教示モー
ド、該当するシステム10が壊れたしまった時に上位シ
ステムからシステム10を切り離す縁切モード等のモー
ドを切り換えるモードセレクトスイッチ38k、多関節
ロボットは動作できるが、溶接等の作業を行わない通電
切りスイッチ38m、システム10の一時停止を行うホ
ールド/ランスイッチ38n、作業完了後多関節ロボッ
トを原点位置に復帰させる作業完了原点位置スイッチ3
8P、ツール軸のブレーキの有効/開放を切り換えるツ
ール軸ブレーキ切換スイッチ38q等であり、作業用多
関節ロボットのバリエーションが変更になった場合でも
共通して使用できるものが配置されている。この共通パ
ネル38が作業用多関節ロボットを操作する操作パネル
の基本となる。なお、図4の共通パネル38には、外部
機器と接続を行うためのコネクタ38r1,38r2等が
配置されている。もちろん必要に応じて操作要素の増減
を行ってもよい。
【0037】このように、作業用多関節ロボットのバリ
エーションが変化してもシステム10の安全維持や基本
操作を実現するための制御操作要素を共通パネル38に
集約し同様な操作で行えるようにすることにより、バリ
エーション変化可能なシステム10の操作、管理を同様
な手順で容易に行うことが可能になり、システム10の
操作効率、管理効率を向上することができる。
【0038】ところで通常、システム10は、図5
(a)に示すように、作業用ツール16を装着した多関
節ロボット14が製造ライン側に設置され、その近傍に
制御装置12が配置される。システム10の操作者は、
多関節ロボット14や作業用ツール16の動作を確認し
ながら、共通パネル38を操作する。
【0039】しかし、前述したように、製造ライン側に
は、複数のシステム10が配列されるため、スペースの
有効利用が要望される。そこで、本実施形態において
は、図5(b)に示すように、例えば、製造ライン側の
多層構造化(例えば、2層化)を行い、下層に多関節ロ
ボット14、上層に制御装置12を配置する。この場
合、上述したように、システム10の安全維持や基本操
作を実現するための制御操作要素を共通パネル38に集
約配置しているので、当該共通パネル38を制御装置1
2に対して着脱自在として、ケーブル38x等を用いる
ことにより、多関節ロボット14の近傍に延長すること
ができる。この場合、共通パネル38の裏面には、ケー
ブル38xを接続するコネクタ38yが形成されてい
る。なお、共通パネル38が制御装置12に装着されて
いる場合には、図5(c)に示すコネクタ38yと制御
装置12側のコネクタ12aとが直接接続される。もち
ろん、ケーブル38xの収納スペースを設け、共通パネ
ル38の着脱に関わらず、常時ケーブル38xを介して
制御装置12と共通パネル38とを接続するようにして
もよい。なお、共通パネル38には、持ち運び用にハン
ドル38z等を形成しておくことが好ましい。
【0040】このように、着脱自在な共通パネル38を
採用することにより、作業用多関節ロボット14の遠隔
操作を容易に行うことが可能で、システム10の配置等
を含む形態のバリエーションを増加することが可能で、
システム10の効率的な運用を行うことができる。
【0041】なお、本実施形態においては、6軸の多関
節ロボットを例にとって説明したが、関節駆動機構が必
要な関節ロボットであれば、軸数は任意であり、同様な
効果を得ることができる。また、実施形態に示した作業
用ツールは、一例であり、周知に作業用ツールの適用が
可能なことはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、構成サイズや構成形態
が変更になっても共通の関節駆動機構及び共通制御部が
使用可能であり、作業用多関節ロボットのバリエーショ
ンが変化しても同様な方法で容易にメンテナンスを行う
ことができる。また、関節駆動機構や共通制御部の共有
化により、多用途対応が容易になり汎用性が向上すると
共に、メンテナンス部品の削減を行うが可能になり、作
業用多関節ロボットシステムの管理を容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る作業用ロボットシス
テムの構成概念を説明する説明図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る作業用ロボットシス
テムの関節駆動機構の共有化を説明する説明図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る作業用ロボットシス
テムの入出力の共有部分と専用部分を分離して構成して
いることを説明するシステムブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る作業用ロボットシス
テムの共通パネルを説明する説明図である。
【図5】 本発明の実施形態に係る作業用ロボットシス
テムの共通パネルの活用例を説明する説明図でる。
【図6】 従来の作業用ロボットシステムの運用例を説
明する説明図である。
【符号の説明】
10 作業用多関節ロボットシステム、12 ロボット
システム制御装置、14,14a〜14c 多関節ロボ
ット、16 作業用ツール、18 周辺機器、20 共
通制御部、22 専用制御部、24 システムI/O装
置、26 集積型ユニット、28 システムCPU、3
0 専用入出力装置、32 ソフトウエア、34 マン
マシンI/F、36 ティーチペンダント、38 共通
パネル、a,b,c,d,e,f 関節駆動機構、A,
B,C,D,E アーム。
フロントページの続き (72)発明者 藤沢 泰成 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3F059 BA02 BC06 GA00 3F060 BA00 EA00 HA00 HA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の作業を行う作業用ツールを装着可
    能な多関節ロボットの任意の関節部分に組み込み可能な
    関節駆動機構と、 前記関節駆動機構を多関節ロボットの組み込み位置に関
    わらず制御可能な共通制御部と、 を含み、 前記関節駆動機構の組み込み位置の選択と、使用する作
    業用ツールの選択とにより、構成サイズと構成形態の少
    なくとも一方が任意に選択可能で共通制御部により制御
    可能な作業用多関節ロボットを構成することを特徴とす
    る作業用ロボットシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロボットシステムにおい
    て、 構成可能な複数種類の作業用多関節ロボットに関して、
    共通の入出力信号の送受を集約して行う独立した入出力
    ユニットを有することを特徴とする作業用ロボットシス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のロボットシステムにおい
    て、 さらに、 前記入出力ユニットは、 前記多関節ロボット毎に装着される作業用ツールに対応
    する周辺機器と、前記作業用多関節ロボットが複数配置
    される工程を管理する工程制御装置との少なくとも一方
    に関して、共通の入出力信号の送受を集約して行うこと
    を特徴とする作業用ロボットシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    のロボットシステムにおいて、 構築可能な複数種類の作業用多関節ロボットに関して、
    共通の制御操作要素を独立した制御パネル上に配置した
    ことを特徴とする作業用ロボットシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のロボットシステムにおい
    て、 前記制御パネルは、当該ロボットシステムに対して着脱
    自在であることを特徴とする作業用ロボットシステム。
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