JP2002059271A - 溶接打点データの作成方法 - Google Patents

溶接打点データの作成方法

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JP2002059271A JP2000245773A JP2000245773A JP2002059271A JP 2002059271 A JP2002059271 A JP 2002059271A JP 2000245773 A JP2000245773 A JP 2000245773A JP 2000245773 A JP2000245773 A JP 2000245773A JP 2002059271 A JP2002059271 A JP 2002059271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接するパネルが複雑な面が多数集合した複
合曲面からなる場合に、溶接打点データを作成する必要
のある面を一々捜し出す必要をなくして、面の捜し出し
のための手間と時間を省くことにある。 【解決手段】 CAD装置上で、製品中のパネル同士を
スポット溶接する溶接打点データを作成するに際し、前
記スポット溶接するパネルを構成する全ての面を前記製
品のCADデータ中から捜し出し、その捜し出した全て
の面について一括して溶接打点データを作成し、前記作
成した溶接打点データにおける打点位置が前記面の所定
領域内に位置するか否かを判断し、前記面の所定領域内
に位置する場合のみその溶接打点データを有効とするこ
とを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CAD(コンピ
ュータ支援設計)装置での設計の際に、パネル同士をス
ポット溶接する溶接打点のデータを作成するために用い
られる方法に関するものである。なお、この明細書で
は、特にことわらない限り、「曲面」は、曲率半径無限
大の曲面として「平面」を含む面であり、また「曲線」
は、曲率半径無限大の曲線として「直線」を含む線であ
るものとする。
【0002】
【従来の技術】CAD装置での設計の際に、パネル同士
をスポット溶接する溶接打点のデータを作成する方法と
しては従来、例えば特開平11−102383号公報に
て開示された方法が知られている。
【0003】この従来の方法は、スポット溶接にて接合
すべき複数のパネルをCAD装置で作成した後、そのC
AD装置の画面上に表示させた複数のパネルの所望の曲
面上の所望の複数位置を曲面単位で溶接打点の位置とし
て指定し、それら複数の溶接打点の位置や溶接するパネ
ルの部品名等のデータについて曲面単位で一括して登録
するものであり、このようにして作成した溶接打点デー
タは、溶接ロボットへの溶接打点位置の教示や、自動溶
接装置の溶接ガンの配置設計等に用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
曲面単位で打点データを作成する従来の方法では、溶接
するパネルが自動車の車体パネルのように複雑な曲面が
多数集合した複合曲面からなる場合には、溶接打点デー
タを作成する必要のある曲面を全て捜し出すのは困難
で、手間と時間がかかってしまうという問題があり、こ
の問題は特に、多数の溶接打点デーダを作成する必要が
ある場合に重大であった。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上記課題を有利に解決した溶接打点データの
作成方法を提供することを目的とするものであり、この
発明の溶接打点データの作成方法は、CAD装置上で、
製品中のパネル同士をスポット溶接する溶接打点データ
を作成するに際し、前記スポット溶接するパネルを構成
する全ての面を前記製品のCADデータ中から捜し出
し、その捜し出した全ての面について一括して溶接打点
データを作成し、前記作成した溶接打点データにおける
打点位置が前記面の所定領域内に位置するか否かを判断
し、前記面の所定領域内に位置する場合のみその溶接打
点データを有効とすることを特徴とするものである。
【0006】かかる方法によれば、スポット溶接するパ
ネルを指定するだけで、そのパネルを構成する全ての面
について一括して溶接打点データを作成し得るので、溶
接するパネルが自動車の車体パネルの如く複雑な面が多
数集合した複合曲面からなる場合でも、溶接打点データ
を作成する必要のある面を一々捜し出す必要をなくすこ
とができ、ひいては面の捜し出しのための手間と時間を
省くことができる。
【0007】しかもこの方法によれば、作成した溶接打
点データにおける打点位置が前記面の所定領域内に位置
するか否かを判断し、前記面の所定領域内に位置する場
合のみその溶接打点データを有効とするので、例えばピ
ッチ曲線上等に一括して作成した打点のうちでパネルか
ら外れたものを目視チェックに頼らず確実に排除し得
て、溶接不良を発生を確実に防止することができる。
【0008】なお、この発明の方法においては、一つの
溶接打点の指定によって複数の溶接打点データが作成さ
れた場合に、前記パネルに対する打点位置(あるいは前
記パネル)の密集度に基づいて、前記複数の溶接打点デ
ータのうち何れの溶接打点データが有効であるかを判定
することとしても良く、このようにすれば、密着させて
配置したはずのパネル同士に隙間があったり面のデータ
に内外周トリム曲線が設定されていなかったりして、一
つの溶接打点の指定で複数の溶接打点データが作成され
た場合でも、打点位置(あるいはパネル)の密集度に基
づいて、それら複数の溶接打点データのうちで溶接する
フランジが重なり合っている部位にあると推定されるも
のを有効と判定するので、打点データに矛盾や不都合が
生ずるのを防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1は、この発明の溶接打点データの作成方法の一
実施例の概略を示すフローチャートであり、この実施例
の方法は、通常の3次元CADシステムを構成するコン
ピュータの作動プログラムを改変することで実施される
ものである。なお、スポット溶接の打点は、パネル同士
を接合する接合部の曲面上に定義され、その溶接打点を
定義する曲面は通常「フランジ面」と呼ばれる。また、
溶接打点データは、3次元座標値(x,y,z)と、そ
の打点の位置でのフランジ面の法線方向(いわゆる面直
方向)を示す「法線ベクトル」と、その打点の位置への
溶接ガンの接近方向を示す「アプローチベクトル」とか
ら構成される。そして溶接打点の位置は通常、パネル位
置決めゲージ等の干渉物を避けるため、設計位置に対し
て多少の位置変更が許される。
【0010】この実施例の溶接打点データの作成方法で
は、先ず図1のステップS1にて、図2(a)に示す如
き、所望の製品に用いられる複数枚のパネルを表記した
パネル管理一覧表を、上記コンピュータとともに上記C
ADシステムを構成するモニタ装置の画面上に表示し
て、そのパネル管理一覧表中から、例えば図2(b)に
示す、製品としての自動車車体の一部をなすフロアパネ
ルP1およびサイドメンバP2,P3の如き、互いにス
ポット溶接するため溶接打点データを作成したい複数枚
のパネルを選択し、それら選択したパネルの形状を、上
記製品の3次元CADデータを用いてアウトライン表示
で画面上に表示する。
【0011】次いでここではステップS2で、打点デー
タの作成方法を上記画面上のメニューから選択して指定
する。ここで、メニューには、(1) 曲線による方法と、
(2)曲面による方法との二種類が表示され、(1) の方法
を選択した場合には、次のステップS3で、従来の方法
と同様、図2(c)に示すように、パネル(図示例では
上記サイドメンバ)Pのフランジ面を画成する曲線であ
るガイド曲線GLと、フランジ面上でそのガイド曲線G
Lに沿うピッチ曲線PLとの2つのフランジ曲線(フラ
ンジ面上の曲線)を指定し、ピッチ曲線PL上に打点W
Pを所定ピッチで指定する。
【0012】一方上記(2) の方法を選択すると、上記画
面上にさらに、(A) 1曲面とビュー(上記画面上に表示
する図)との指定と、そのビューの視線方向に直交する
平面上での座標値(2値)の入力とを行う従来と同様の
方法と、(B) 上記選択した複数枚のパネルの各々を構成
する全ての曲面を自動検索するとともに、ビューの指定
と、そのビューの視線方向に直交する平面上での各打点
の座標値(2値)の入力とを行うこの実施例の一つの方
法と、(C) 上記選択した複数枚のパネルの各々を構成す
る全ての曲面を自動検索するとともに、ピッチ曲線PL
とビューの指定と、そのビューの視線方向に直交する平
面上での開始座標値(2値)、ピッチおよび打点個数の
入力とを行うこの実施例のもう一つの方法との三種類の
サブメニューが表示される。
【0013】そして、上記(A) の方法を選択した場合
は、次のステップS3で、従来の方法と同様、例えば図
2(d)に示すように、ビューとして、製品の3次元C
ADデータの直角座標系の座標軸方向(座標軸の延在方
向)のうち打点データを作成するパネル(図示例では上
記サイドメンバ)の上記指定したフランジ面DSが全体
的により広く見える方向を視線方向とした図(図示例で
は矢印Vで示すZ軸方向から見た平面図)を指定し(但
し、説明の便宜のため図2(d)自体は斜視図としてい
る)、フランジ面DSをその全体的により広く見える方
向から見た図として画面上に表示して、溶接打点WPの
座標値(x,y)を入力する。
【0014】また、上記(B) の方法を選択した場合は、
先に選択した複数枚のパネルの各々を構成する全ての曲
面が、上記パネル管理一覧表に表記した各パネルとその
パネルの構成曲面との関連付けを記録したパネル管理テ
ーブルにより上記製品の3次元CADデータ中から自動
検索されて画面上に表示されるので、次のステップS3
で、例えば図2(e)に示すように、ビューとして、製
品の3次元CADデータの直角座標系の座標軸方向のう
ち打点データを作成するパネル(図示例では上記サイド
メンバ)のフランジ面が全体的により広く見える方向を
視線方向とした図(図示例では矢印Vで示すZ軸方向か
ら見た平面図)を指定し(但し、説明の便宜上図2
(e)自体は斜視図としている)、上記フランジ面をそ
の全体的により広く見える方向から見た図として画面上
に表示して、そのフランジ面が複数の曲面からなる複合
曲面の場合でも複数の溶接打点WPの各々の座標値
(x,y)を一括して入力する。
【0015】さらに、上記(C) の方法を選択した場合
は、先に選択した複数枚のパネルの各々を構成する全て
の曲面が、上記パネル管理一覧表に表記した各パネルと
そのパネルの構成曲面との関連付けを記録したパネル管
理テーブルにより上記製品の3次元CADデータ中から
自動検索されて画面上に表示されるので、次のステップ
S3で、例えば図2(f)に示すように、ビューとし
て、製品の3次元CADデータの直角座標系の座標軸方
向のうち打点データを作成するパネル(図示例では上記
サイドメンバ)のフランジ面が全体的により広く見える
方向を視線方向とした図(図示例では矢印Vで示すZ軸
方向から見た平面図)を指定し(但し、説明の便宜のた
め図2(f)自体は斜視図としている)、上記フランジ
面をその全体的により広く見える方向から見た図で画面
上に表示して、そのフランジ面が複数の曲面からなる複
合曲面の場合でもそれらの曲面に跨がってそのフランジ
面上にピッチ曲線PLを指定するとともに、溶接開始打
点の座標値(図示例ではy座標値)とピッチPTと打点
の個数とを入力する。
【0016】続くステップS4では、上記コンピュータ
が、図3にフローチャートで示す処理により、現在のビ
ューのパネル上での溶接打点の位置から、後述する曲面
の突き刺し処理を行って、その溶接打点での面直方向す
なわち法線方向とその溶接打点の3次元位置とを求め、
さらに、後述するトリミング処理およびフランジ処理
(フランジ処理を指定した場合のみ)により、その求め
た打点位置の正当性の評価計算を行う。
【0017】図3に示す処理は、後述する前処理でのト
リミングボックスおよびクロストリミングプレーンに関
する入力打点位置および幅の指定以外は上記コンピュー
タが実行するものであり、ここではステップS11で、
先ず上記パネル管理テーブルによりモニタの画面上に表
示されているパネルを検索してそのパネルを構成する曲
面のデータを順次メモリ上に読み込み、次いで上記指定
したデータを用いて曲面の突き刺し処理を行い、次いで
曲面の内外周トリム曲線を用いて打点データのトリミン
グ処理を行い、最後に、フランジ面の密集度により打点
データを絞り込んで適正打点データを判別するフランジ
処理の実行を上記CADシステムのオペレータ(操作
者)が指定した場合に、フランジ線を構成する点群を抽
出する前処理を行う。なお、このステップS11の各処
理の詳細は図4〜図14を参照して後述する。
【0018】続くステップS12では、オペレータが上
記フランジ処理の実行を指定したか否かを判断して、指
定していなければ後述するステップS15へ進むが、指
定していれば次のステップS13へ進む。そしてステッ
プS13では、上記前処理によって後述のフランジ線格
納エリアに格納したフランジ線があったか否かを判断し
て、フランジ線がなければ後述するステップS15へ進
むが、フランジ線があれば次のステップS14へ進む。
【0019】ステップS14では、先のステップS11
で得られた打点データについて上記フランジ処理を実行
して適正な打点データを抽出する。なお、このフランジ
処理の詳細は図15および図16を参照して後述する。
そして、次のステップS15では、上記処理により得ら
れた各打点データを、上記モニタ装置の画面上に表示す
るとともに、上記製品の3次元CADデータを納めたデ
ータベース上に格納する。
【0020】図4は、上記コンピュータが実行する図3
のステップS11の処理の概要を示すフローチャートで
あり、この処理では、ステップS21で、先ず上記パネ
ル管理テーブルによりモニタの画面上に表示されている
パネルを検索して、そのパネルの番号をメモリ上に読み
込む。そして、続くステップS22では、読み込んだ番
号のパネル単位で、そのパネルを構成する全曲面と、そ
の全曲面の各々の、外周トリム曲線および内周トリム曲
線を含む曲線とを検索して、それらのデータを順次メモ
リ上に読み込み、曲面の打点突き刺し処理を行い、さら
に打点のトリミング処理を行う。なお、このステップS
22の各処理の詳細は図5および図6を参照して後述す
る。さらにこのステップS22では、フランジ面の密集
度により打点データを絞り込んで適正打点データを判別
するフランジ処理が必要か否かを画面上で上記オペレー
タに問い合わせて、画面上で見てフランジ面が多数重な
っていたりフランジ面同士が離れていたりして突き刺し
処理で一本の曲面突き刺し用直線データから複数の打点
データが求りそうな場合には上記オペレータがこのステ
ップS22でフランジ処理を指定する。
【0021】続くステップS23では、オペレータによ
るフランジ処理の指定があったか否かを判断し、指定が
なければステップS25へ進むが、指定があればステッ
プS24で、フランジ処理のためにフランジ線を構成す
る点群を抽出する前処理を実行し、その後ステップS2
5へ進む。なお、この前処理の詳細は図13および図1
4を参照して後述する。そしてステップS25では、打
点作成対象パネルが未だあるか否かを判断し、未だある
場合はステップS21へ戻って上記処理を繰り返すが、
もうない場合は図3のステップS12へ進む。
【0022】図5および図6は、上記コンピュータが実
行する図4のステップS22の処理を示すフローチャー
トであり、ここでは先ず図5のステップS31で、一つ
の曲面データを上記データベース上からそのコンピュー
タのメモリ上に読み込み、続くステップS32で、上記
読み込んだ曲面データに対する外周トリム曲線および内
周トリム曲線を上記データベース上より検索し、順次デ
ータを上記メモリ上に読み込み、次のステップS33
で、上記ビューでの上記曲面の領域を定義する曲面マス
ク値を抽出する。なお、通常、パネルデータは曲面と曲
線とで構成され、その曲面は、基準曲面とその領域を区
画する外周トリム曲線および内周トリム曲線とで定義さ
れているが、作成費用を節約するために、基準曲面のみ
を作成する場合もある。
【0023】次のステップS34では、上記曲面に対す
る外周トリム曲線データがあるか否かを判断し、上記の
ように基準曲面のみを作成していて外周トリム曲線デー
タがなければステップS36へ進むが、あればステップ
S35でその外周トリム曲線の上記ビューでの領域を定
義する外周マスク値を抽出する。そしてステップS36
では、上記入力された2値の打点位置(ビューがZ軸方
向から見た平面図であればx,y座標値)あるいは一つ
の打点座標値およびそれとピッチ曲線とから求めたもう
一つの打点座標値からなる打点位置と、上記入力された
ビューを示すビューコードと、上記曲面マスク値および
外周マスク値とにより、それらのマスク値が示す領域内
に上記打点位置が入っているか否かを調べる事前チェッ
ク処理を行う。
【0024】次のステップS37では、上記事前チェッ
クの結果がOKか否かを判断し、OKでなければ、その
曲面上には打点がないと判断して上記ステップS31へ
戻るが、OKであれば、次のステップS38へ進む。か
かる事前チェックにより、計算時間を短縮することがで
きる。そしてステップS38では、上記ビューコードと
入力打点位置とで、その入力打点位置を通ってそのビュ
ーの視線方向へ延在する直線である曲面突き刺し用直線
のデータを作成し、続くステップS39では、その曲面
突き刺し用直線と上記曲線との交点計算を行って、交点
の3次元座標値およびその交点での上記曲面に対する法
線方向ベクトルを打点データとして求める。
【0025】次のステップS40では、上記交点が求ま
ったか否かを判断し、求まらなければ、その曲面上には
打点がないと判断して上記ステップS31へ戻るが、求
まれば、その交点の3次元座標値を打点の位置として、
図6に示す次のステップS41へ進む。このステップS
41では、当該パネルについて既に作成した打点との重
点(ダブり)チェックを所定トレランス(例えば0.5
mm)で行い、この段階ではパネル単位で処理を行って
いるため本来は重点はないはずであるので、今回求まっ
た打点が既に作成した打点に対し3次元的に上記トレラ
ンス内に位置していれば重点となる。
【0026】次のステップS42では、上記重点チェッ
クの結果がOKか否かを判断し、OKでなければその打
点データはエラーであると判断して後述するステップS
48へ進むが、OK(重点でない)であれば、次のステ
ップS43へ進む。そしてステップS43では、打点デ
ータの外周トリム曲線チェック処理すなわち上記打点デ
ータにおける打点が上記曲線に対する外周トリム曲線の
内側に存在するかどうかのチェックを行う。なお、この
外周トリム曲線チェック処理の詳細は図7〜図10を参
照して後述する。
【0027】次のステップS44では、上記外周トリム
曲線チェック処理の結果がOKか否かを判断し、OKで
なければ、その打点データはエラーであると判断して後
述するステップS48へ進むが、OKであれば、次のス
テップS45へ進む。そしてステップS45では、打点
データの内周トリム曲線チェック処理すなわち上記打点
データにおける打点が上記曲線に対する内周トリム曲線
の外側に存在するかどうかのチェックを行う。なお、こ
の内周トリム曲線チェック処理の詳細も図7〜図10を
参照して後述する。
【0028】次のステップS46では、上記内周トリム
曲線チェック処理の結果がOKか否かを判断し、OKで
なければ、その打点データはエラーであると判断して後
述するステップS48へ進むが、OKであれば、次のス
テップS47へ進む。そしてステップS47では、上記
打点データをメモリ上に格納するとともに、打点データ
作成OKを示すコードを返す。一方、上記ステップS4
2,44,46で打点データがエラーであった場合に進
むステップS48では、エラー処理として、打点は作成
しない旨のリターンコードを返す。なお、これらリター
ンコードの内容はその後画面上に表示してオペレータに
知らせる。
【0029】図7〜図9は、図6のステップS43の外
周トリム曲線チェック処理およびステップS45の内周
トリム曲線チェック処理を示すフローチャートであり、
ここでは先ず図7のステップS51で、上記ビューコー
ドにより上記3次元の内外周トリム曲線をそのビューの
平面上の2次元曲線に変換する2次元化ビューマトリク
スを求め、続くステップS52で、トリム曲線(上記ス
テップS43であれば外周トリム曲線、上記ステップS
45であれば内周トリム曲線)を上記2次元化ビューマ
トリクスにより2次元化して閉ポリライン(閉じた一筆
書きの線)に変換し、さらに次のステップS53で、そ
の2次元化閉ポリライン(トリム曲線)の進行方向を時
計回りに揃えてポリラインAとする。このように進行方
向を時計回りに統一すれば、これ以降の判定チェックを
容易にすることができ、この閉ポリラインの回り方向を
必ず時計回りにする方法の詳細は図11および図12を
参照して後述する。
【0030】次のステップS54では、ポリラインAを
トリム曲線の内側に向けて0.1mmオフセットさせた
閉ポリラインであるポリラインBを作成する。これは以
降の判定をポリラインA,Bのダブルチェックで行って
より精度の高いチェック方法とするためであり、続くス
テップS55では、打点データ中の打点の3次元座標値
(x,y,z)を上記ビューマトリクスにより2次元座
標値に変換し、続くステップS56では、その打点位置
に対する、ポリラインAの点群(ポリラインAを構成す
る閉じた複合曲線の端点群)中の最近点を求め、その最
近点について、上記打点位置との距離と、ラインのセグ
メント(上記複合曲線の構成曲線)の情報とを得る。す
なわちここでは、ポリラインAの点群中から、打点位置
に対する最短距離の点を捜し出して、点間距離を求め
る。
【0031】次のステップS57では、上記求めた最近
点の進行方向前方側のラインセグメントである第1ライ
ンセグメント(第1線分)に対して、打点位置がライン
進行方向に対し左側か右側かを判定して、その結果をメ
モリ上に保存し、続くステップS58では、さらに上記
求めた第1ラインセグメントの進行方向一つ手前のライ
ンセグメントである第2ラインセグメント(第2線分)
に対して、打点位置がライン進行方向に対し左側か右側
かを判定して、その結果をメモリ上に保存し、図8に示
すステップS59へ進む。
【0032】このステップS59では、打点位置がポリ
ラインAの上記第1ラインセグメント内(第1線分の範
囲内の法線方向)にあるかどうかをチェックし、続くス
テップS60では、その第1線分の範囲内に打点位置が
あったか否かを判断して、なかった場合には後述するス
テップS62へ進むが、あった場合には次のステップS
61で、第1線分と打点位置との間の距離を求め、前に
求めた点間距離と比較して、その線点間距離の方が短け
れば最短距離をその線点間距離に入れ換える。そして次
のステップS62では、さらに打点位置がポリラインA
の上記第2ラインセグメント内(第2線分の範囲内の法
線方向)にあるかどうかをチェックし、続くステップS
63では、その第2線分の範囲内に打点位置があったか
否かを判断して、なかった場合には後述するステップS
65へ進むが、あった場合には次のステップS64で、
第2線分と打点位置との間の距離を求め、前に求めた最
短距離と比較して、その線点間距離の方が短ければ最短
距離をその線点間距離に入れ換える。このようにするの
は、可能な限り線点間距離を基準としてチェックを行う
ためである。
【0033】次のステップS65では、上記ステップS
56と同様、上記2次元化した打点位置に対する、ポリ
ラインBを構成する点群(ポリラインBを構成する閉じ
た複合曲線の端点群)中の最近点を求め、その最近点と
上記打点位置との距離と、ラインのセグメントの情報と
を得る。そして続くステップS66では、ポリラインB
についてもポリラインAと同様に上記ステップS57〜
S64の処理を行い、最短距離を比較して最短距離を入
れ換える。
【0034】このようにして、点間距離での最短距離を
一応求めた後、次のステップ67では、打点位置とポリ
ラインAの線分群(ポリラインAを構成する閉じた複合
曲線の曲線群)のうち最近の線分の最近点を求め、打点
位置がその最近の線分内(その線分の範囲内の法線方
向)にあったなら、その最近点を持つ線分について、上
記打点位置との距離と、ラインのセグメント(上記複合
曲線の構成曲線としてのその線分)の情報とを得る。す
なわちここでは、ポリラインAの線分群中から、打点位
置に対する最短距離の線分を捜し出して、線点間距離を
求める。
【0035】次のステップS68では、上記ポリライン
Aで、線点間距離でチェックできる線分が見つかったか
否かを判断し、見つかった場合は次のステップS69
で、その線点間距離が先に求めた点間距離よりも小さい
か否かを判断して、小さければ図9に示すステップS7
0へ進む。一方、ステップS68で線点間距離でチェッ
クできる線分が見つからなかった場合および、ステップ
S69で線点間距離が先に求めた点間距離よりも小さく
なかった場合には、図9に示すステップS74へ進む。
【0036】ステップS70では、上記ステップS67
と同様、打点位置とポリラインBの線分群(ポリライン
Bを構成する閉じた複合曲線の曲線群)のうち最近の線
分の最近点を求め、打点位置がその最近の線分内(その
線分の範囲内の法線方向)にあったなら、その最近点を
持つ線分について、上記打点位置との距離と、ラインの
セグメント(上記複合曲線の構成曲線としてのその線
分)の情報とを得る。すなわちここでは、ポリラインB
の線分群中から、打点位置に対する最短距離の線分を捜
し出して、線点間距離を求める。そして次のステップS
71では、上記ポリラインBで、線点間距離でチェック
できる線分が見つかったか否かを判断し、見つかった場
合は次のステップS72で、打点位置とポリラインAあ
るいはポリラインBとの最短距離で、前に求めた最短距
離を置き換え、また最近点の前方のラインセグメント
(第1線分)およびその前のラインセグメント(第2線
分)も今回の計算分の最近のラインセグメントおよびそ
の前のラインセグメントで置き換え、続くステップS7
3で、各ポリラインA,Bについての上記求めた二つの
ラインセグメントに対してそれぞれ、打点位置がライン
進行方向に対し右側にあるか左側にあるかを判定し、そ
の結果をメモリ上に保存する。一方、ステップS71で
線点間距離でチェックできる線分が見つからなかった場
合には、ステップS74へ進む。
【0037】ステップS74では、今回の処理が外周ト
リム曲線でのチェックか否かを判断し、外周トリム曲線
でのチェックでない場合はステップS76へ進むが、外
周トリム曲線でのチェックの場合は、次のステップS7
5で、打点位置が外周トリム曲線の第1線分および第2
線分で線分の進行方向に対して連続して右側にあり、か
つ打点位置とポリラインAとの最短距離と、打点位置と
ポリラインBとの最短距離を比較して、ポリラインBと
の最短距離の方がより近ければその打点位置はチェック
OKであると判断した後、図6のステップS44へ進
む。一方、ステップS76では、今回の処理が内周トリ
ム曲線でのチェックか否かを判断し、内周トリム曲線で
のチェックでない場合は、図6のステップS47へ進む
が、内周トリム曲線でのチェックの場合は、次のステッ
プS77で、打点位置が内周トリム曲線の第1線分およ
び第2線分で線分の進行方向に対して連続して左側にあ
り、かつ打点位置とポリラインAとの最短距離と、打点
位置とポリラインBとの最短距離を比較して、ポリライ
ンBとの最短距離の方がより遠ければその打点位置はO
Kであると判断した後、図6のステップS46へ進む。
【0038】図10は、上記トリム曲線チェック処理の
例を示すものであり、図10(a)に示す如きパネルの
フランジ曲面を含む基準曲面BSに、そのフランジ曲面
の外周を区画する外周トリム曲線OTLおよび、溶接打
点を設定し得ない領域を区画する内周トリム曲線ITL
が定義されているとき、四つの打点位置WP1〜WP4
を作成しようとすると、図10(b)に示すように、打
点位置WP1は、外周トリム曲線のポリラインPLA1
の最近点EP1とその前方の点EP2との間の線分の範
囲内にあって線点間距離が最短となっているが、その外
周トリム曲線のポリラインPLA1の線分進行方向に対
して左側に位置するので、打点作成NG(不可)とな
る。
【0039】また打点位置WP2は、外周トリム曲線の
ポリラインPLA1の最近点点EP1とその前方の点E
P2の間の線分の範囲内にあって線点間距離が最短とな
っていて、かつ内周トリム曲線のポリラインPLA2の
最近点とその前方の点との間の線分の範囲内にあって線
点間距離が最短となっており、しかも外周トリム曲線の
ポリラインPLA1の線分進行方向に対して右側に位置
するとともに、内周トリム曲線のポリラインPLA2の
線分進行方向に対して左側に位置するので、打点作成O
K(可)となる。
【0040】そして打点位置WP3は、外周トリム曲線
のポリラインPLA1の最近点EP1とその前方の点E
P2との間の線分の範囲内にあって線点間距離が最短と
なっていて、その外周トリム曲線のポリラインPLA1
の線分進行方向に対して右側に位置するが、内周トリム
曲線のポリラインPLA2の線分進行方向に対しても右
側に位置するので、打点作成NG(不可)となる。
【0041】さらに打点位置WP4は、外周トリム曲線
のポリラインPLA1の各線分の範囲内になく、点間距
離が最短となっていて、その最近点が点EP2となって
いるが、その前後の線分で連続して線分進行方向に対し
左側に位置するので、打点作成NG(不可)となる。
【0042】図10(c)中の打点位置WP5は、内周
トリム曲線のポリラインAの第1線分LP1および第2
線分LP2の何れについても線分の範囲内になく、点E
P2に対する点間距離が最短となっているものであり、
その打点位置は第2線分LP2に対しては左側に位置す
るが第1線分LP1に対しては右側に位置していて、連
続して線分進行方向に対し右側になってはいないので、
打点作成NG(不可)となる。
【0043】また図10(d)中の打点位置WP6は、
外周トリム曲線のポリラインAの第1線分LP1および
第2線分LP2の何れについても線分の範囲内になく、
点EP2に対する点間距離が最短となっているものであ
り、その打点位置は第1線分LP1および第2線分LP
2の何れに対しても左側に位置しているので、打点作成
NG(不可)となる。
【0044】図11は、閉ポリラインの回り方向を必ず
時計回りにする方法を示すフローチャート、図12
(a),(b)はその方法の説明図であり、ここでは先
ず図11のステップS81で、仮に与えられた閉ポリラ
インを+(プラス)方向に指定量オフセットさせて閉ポ
リラインを作成する。ここで、+(プラス)方向とは、
図12(a),(b)に示すように、線分PLでその始
点SPを中心として終点EPを反時計方向に90°回転
させた点である近傍点NPに始点SPから向かう方向で
あり、この方向に線分を順次オフセットさせてオフセッ
ト閉ポリラインを作成する。そして、次のステップS8
2では、その+方向のオフセット閉ポリラインの面積を
求める。
【0045】次にここでは、ステップS83で、上記与
えられた閉ポリラインを−(マイナス)方向に指定量オ
フセットさせて閉ポリラインを作成する。ここで、−
(マイナス)方向とは、上記+(プラス)方向とは逆向
きの方向であり、この方向に線分を順次オフセットさせ
てオフセット閉ポリラインを作成する。そして次のステ
ップS84では、その−方向のオフセット閉ポリライン
の面積を求める。続くステップS85では、その−方向
のオフセット閉ポリラインの面積の方が先の+方向のオ
フセット閉ポリラインの面積よりも大きいか否かを判断
する。
【0046】図12(a)に示すように、上記与えられ
た閉ポリラインの進行方向が時計回りの場合は、+方向
のオフセット閉ポリラインの面積(斜線で示す)の方が
−方向のオフセット閉ポリラインの面積よりも必ず大き
くなり、一方図12(b)に示すように、上記与えられ
た閉ポリラインの進行方向が反時計回りの場合は、+方
向のオフセット閉ポリラインの面積(斜線で示す)の方
が−方向のオフセット閉ポリラインの面積よりも必ず小
さくなるから、上記ステップS85での判断の結果、−
方向のオフセット閉ポリラインの面積の方が大きい場合
は、ステップS86で、上記与えられた閉ポリラインの
進行方向は反時計回りであると判断し、その閉ポリライ
ンの進行方向を反転処理する。一方、−方向のオフセッ
ト閉ポリラインの面積の方が大きくはない場合は、上記
与えられた閉ポリラインの進行方向は時計回りであると
判断し、その閉ポリラインの進行方向をそのまま維持し
てこの処理を終了する。
【0047】図13は、図4のステップS24で行う、
フランジ処理のための前処理の手順を示すフローチャー
トであり、ここでは先ず、ステップS91で、図4のス
テップS22と同様、モニタの画面上に表示されている
全てのパネルについてパネル単位で、そのパネルを構成
する全曲面の各々の曲面上の、外周トリム曲線および内
周トリム曲線を含む曲線を検索して、それらのデータを
順次メモリ上に読み込み、続くステップS92で、その
読み込んだ曲線が外周または内周トリム曲線か否かを判
断し、外周または内周トリム曲線の場合は、後述するス
テップS94へ進む。
【0048】一方、上記ステップS92で、外周または
内周トリム曲線でない場合は、フランジ曲線であると判
断してステップS93へ進み、ステップS93でそのフ
ランジ曲線データを保存した後、ステップS94で全曲
線を読み込んだか否かを判断し、読み込んでなければス
テップS91へ戻って次の曲線を読み込み、全曲線を読
み込んでいればステップS95へ進む。そしてステップ
S95では、打点作成ビューの視線方向すなわち突き刺
し方向で、一つの入力打点位置に対して曲面上の打点の
打点データが2点以上作成された入力打点位置があるか
否かを判断し、全くない場合にはこの処理を終了する
が、打点データが2点以上作成された入力打点位置が一
つまたは複数ある場合には、その入力打点位置毎にステ
ップS96以下の処理を実行する。
【0049】これは、基準曲面に内外トリム曲線がない
場合に、上述したトリム処理ができず、フランジ面を構
成する同一曲面上に複数の打点データが作成される場合
があり、また、複数パネルを同時に表示して上記突き刺
し処理により打点計算を行うと、図14(a)のパネル
P1,P2で示すように、パネル間で、フランジ面を構
成する曲面データに隙間Tがある場合に、一つの入力打
点位置に対して二つの打点WP1,WP2が求まる場合
があって、これらの場合に便宜上一つの打点を決める必
要があるからであ。なお、BSはフランジ面を含む基準
曲面である。
【0050】ステップS96では、打点作成ビュー上で
オペレータが、図14(b)に示すように、今回対象と
する入力打点位置IWPとトリミングボックス幅BWと
を指定し、これにより上記コンピュータが、その入力打
点位置IWPを中心とするとともに2×BWの幅を持
つ、打点作成ビューの視線方向である座標軸方向(図1
4(b)に示す例ではZ軸方向)に長い直方体状のトリ
ミングボックスTBを作成する。そして続くステップS
97では、先にステップS93で保存したフランジ曲線
のうちで上記トリミングボックスTB内に入っているフ
ランジ曲線をそのトリミングボックスTBで3次元マス
クカット処理して切り出し、その曲線をメモリ上に格納
する。
【0051】次のステップS98では、打点作成ビュー
上でオペレータが、図14(b)に示すように、今回対
象とする入力打点位置IWPとクロストリミングプレー
ン幅PWとを指定し、これにより上記コンピュータが、
その入力打点位置IWPを中心とするとともに2×PW
の幅を持ち互いに直交する、打点作成ビューの視線方向
である座標軸方向(図14(b)に示す例ではZ軸方
向)に長い長方形状の二枚のクロストリミングプレーン
XPを作成する。
【0052】なお、図示例ではトリミングボックス幅B
Wとクロストリミングプレーン幅PWとを同一としてい
るが、クロストリミングプレーン幅PWはトリミングボ
ックス幅BWより大きくても良い。また、入力打点位置
IWPはステップS96と変わらないので、図示例のよ
うにトリミングボックス幅BWとクロストリミングプレ
ーン幅PWとを同一にする場合は、ステップS96のデ
ータを援用すると指定して、このステップS98でのデ
ータ入力を省略することもできる。
【0053】次のステップS99では、先にトリミング
ボックスTBで3次元マスクカット処理して切り出した
曲線をその二枚のクロストリミングプレーンXPでさら
にカットして、上記曲線とその二枚のクロストリミング
プレーンXPとの交点の点群を求め、最後のステップS
100では、その求めた点群を、フランジ面を構成して
いる点のデータとみなして、フランジ線格納エリアに記
憶する。
【0054】図15は、図3のステップS14で行うフ
ランジ処理の手順を示すフローチャートであり、ここで
は先ず、ステップS101で、各入力打点位置につい
て、打点作成ビューより、打点の深さ方向すなわちその
打点作成ビューの視線方向である座標軸方向を求め、続
くステップS102では、図13のステップS95と同
様、打点作成ビューの視線方向で、一つの入力打点位置
(同一の打点番号)に対して曲面上の打点の打点データ
が2点以上作成された入力打点位置があるか否かを判断
し、全くない場合にはこの処理を終了するが、打点デー
タが2点以上作成された入力打点位置が一つまたは複数
ある場合には、その入力打点位置(打点番号)毎にステ
ップS103以下の処理を実行する。
【0055】ステップS103では、同一の打点番号に
属するフランジ面の点群を、上記フランジ線格納エリア
から抽出し、続くステップS104では、その抽出した
点群の、上記打点の深さ方向の座標値の一定範囲毎の個
数をカウントして、上記打点番号に対する点群の深さ方
向座標値と個数のテーブルを作成する。そして次のステ
ップS105では、上記打点番号の上記2点以上の打点
データのうちで、上記テーブル上で個数が最も多い深さ
方向の座標値範囲に最も近い座標値を持つ1個の打点デ
ータを正規の打点位置データとして採用する。これは、
図16(a)に示すように、フランジ曲線から切り出し
た点FPが密集している範囲が、パネルのフランジ面が
ある位置と考えられ、打点データはその位置に作成され
るべきだからである。これにより、図16(a)に示す
打点WP1,WP2では、点群を構成する点FPの個数
が最も多いZ軸方向の座標値範囲に最も近い座標値を持
つ打点WP1の打点データが正規の打点位置データとし
て採用される。
【0056】また、上記ステップS105では、打点デ
ータの深さ方向座標値が上記最も個数の多い深さ方向座
標値の範囲内である打点データについても、正規の打点
位置データとして採用する。これにより、図16(b)
に示すように、深さ方向座標値が点群を構成する点FP
の個数が最も多いZ軸方向の座標値範囲内である打点W
Pの打点データも正規の打点位置データとして採用され
る。なお、同一打点番号について、個数の多い深さ方向
座標値の範囲が2箇所以上あった場合は、最も個数の多
い深さ方向座標値の範囲に対し、その範囲内のものがあ
ればそれが先ず正規の打点位置データとして採用され、
その範囲内のものがなければその範囲に最も近い座標値
を持つものが正規の打点位置データとして採用される。
【0057】かかる実施例の方法によれば、スポット溶
接するパネルを指定するだけで、そのパネルを構成する
全ての曲面について一括して溶接打点データを作成し得
るので、溶接するパネルが自動車の車体パネルのように
複雑な曲面が多数集合した複合曲面からなる場合でも、
溶接打点データを作成する必要のある曲面を一々捜し出
す必要をなくすことができ、ひいては曲面の捜し出しの
ための手間と時間を省くことができる。
【0058】しかもこの実施例の方法によれば、一旦作
成した溶接打点データにおける打点位置がフランジ曲面
の領域内に位置するか否かを判断し、フランジ曲面の領
域内に位置する場合のみその溶接打点データを有効とす
るので、例えばピッチ曲線上等に一括して作成した打点
のうちでパネルから外れたものを目視チェックに頼らず
確実に排除し得て、溶接不良を発生を確実に防止するこ
とができる。
【0059】さらにこの実施例の方法によれば、一つの
入力打点位置に対して複数の溶接打点データが作成され
た場合に、それらの溶接打点データのうち、その溶接打
点データにおける打点位置がパネルのフランジ曲面の密
集位置に最も近い一つの溶接打点データを有効とし、正
規の打点位置データとして採用するので、密着させて配
置したはずのパネル同士に隙間があったり曲面のデータ
に内外周トリム曲線が設定されていなかったりして一つ
の入力打点位置に対して複数の溶接打点データが作成さ
れた場合でも、それら複数の溶接打点データのうちで溶
接するフランジ曲面が重なり合っている部位にあると推
定される一つを選択し得て、打点データに矛盾や不都合
が生ずるのを防止することができる。
【0060】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、上記実
施例では処理の容易化のため便宜上、曲面の突き刺し方
向を打点作成ビューの視線方向と一致させたが、入力打
点位置を通る打点作成ビューの視線方向の直線と交差し
た複数の重なり合う曲面のうち、その視線方向で最も外
側に位置する曲面でのその視線方向の直線との交点を求
め、その交点でのその曲面の法線方向を曲面の突き刺し
方向とし、その突き刺し方向を打点の深さ方向として上
記トリミングボックスおよびクロストリミングプレーン
でのフランジ面構成点群の抽出を行っても良く、このよ
うにすれば、パネルのフランジ面が座標軸方向に対して
大きく傾斜している場合にそのフランジ面についての上
述した正規の打点位置データの判定をより正確に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の溶接打点データの作成方法の一実
施例の概略を示すフローチャートである。
【図2】 (a)〜(f)は、図1のフローチャートに
おける処理を示す説明図である。
【図3】 図1のステップS4における打点データ作成
処理を示すフローチャートである。
【図4】 図3のステップS11における処理の概略を
示すフローチャートである。
【図5】 図4のステップS22における処理の前部を
示すフローチャートである。
【図6】 図4のステップS22における処理の後部を
示すフローチャートである。
【図7】 図6のステップS43,S45におけるトリ
ム曲線チェック処理の前部を示すフローチャートであ
る。
【図8】 図6のステップS43,S45におけるトリ
ム曲線チェック処理の中間部を示すフローチャートであ
る。
【図9】 図6のステップS43,S45におけるトリ
ム曲線チェック処理の後部を示すフローチャートであ
る。
【図10】 (a)〜(d)は、図7〜図9のフローチ
ャートにおける処理を示す説明図である。
【図11】 図7のステップS53における時計回り揃
えの処理を示すフローチャートである。
【図12】 (a),(b)は、図11のフローチャー
トにおける処理を示す説明図である。
【図13】 図4のステップS24における前処理の手
順を示すフローチャートである。
【図14】 (a),(b)は、図13のフローチャー
トにおける処理を示す説明図である。
【図15】 図3のステップS14におけるフランジ処
理の手順を示すフローチャートである。
【図16】 (a),(b)は、図15のフローチャー
トにおける処理を示す説明図である。
【符号の説明】
BS 基準曲面 BW トリミングボックス幅 ITL 内周トリム曲面 OTL 外周トリム曲面 EP 終点 EP1〜EP4 点 FP フランジ面(フランジ線)構成点 IWP 入力打点位置 P,P1,P2 パネル PL ポリライン PLA1 外周トリム曲面のポリラインA PLA2 内周トリム曲面のポリラインA PLB1 外周トリム曲面のポリラインB PLB2 内周トリム曲面のポリラインB LP1 第1線分 LP2 第2線分 NP 近傍点 PT ピッチ PW クロストリミングプレーン幅 SP 始点 TB トリミングボックス V ビューの視線方向 WP,WP1〜WP6 打点位置 XP クロストリミングプレーン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CAD装置上で、製品中のパネル同士を
    スポット溶接する溶接打点データを作成するに際し、 前記スポット溶接するパネルを構成する全ての面を前記
    製品のCADデータ中から捜し出し、 その捜し出した全ての面について一括して溶接打点デー
    タを作成し、 前記作成した溶接打点データにおける打点位置が前記面
    の所定領域内に位置するか否かを判断し、 前記面の所定領域内に位置する場合のみその溶接打点デ
    ータを有効とすることを特徴とする、溶接打点データの
    作成方法。
  2. 【請求項2】 一つの溶接打点の指定によって複数の溶
    接打点データが作成された場合に、前記パネルに対する
    打点位置の密集度に基づいて、前記複数の溶接打点デー
    タのうち何れの溶接打点データが有効であるかを判定す
    ることを特徴とする、請求項1記載の溶接打点データの
    作成方法。
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