JP2002059090A - ワイヤロープの洗浄装置、ワイヤロープの洗浄点検システムおよびワイヤロープの洗浄給油システム - Google Patents

ワイヤロープの洗浄装置、ワイヤロープの洗浄点検システムおよびワイヤロープの洗浄給油システム

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JP2002059090A JP2001169807A JP2001169807A JP2002059090A JP 2002059090 A JP2002059090 A JP 2002059090A JP 2001169807 A JP2001169807 A JP 2001169807A JP 2001169807 A JP2001169807 A JP 2001169807A JP 2002059090 A JP2002059090 A JP 2002059090A
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勝信 神野
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敏男 木下
Kenji Katagiri
健司 片桐
Hitoshi Kumada
仁 熊田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄液を速やかにロープから除去するととも
に、使用済み洗浄液の漏れを確実に防止する。 【解決手段】 ロープ5に洗浄装置本体10を外嵌装着
し、移動装置14により洗浄装置本体10をロープ5に
沿って上昇させながらロープ5を洗浄する。洗浄装置本
体10の内部には、洗浄室28と液除去室30とを設
け、洗浄室28において洗浄用ノズル36により高圧温
水をロープ5に吹き付けて洗浄し、廃液を洗浄室28に
通じる液導出用の通路を通じて排出するようにした。ま
た、液除去室30においてエアノズル46により高圧の
エアをロープ5に吹き付けてロープ5に付着した廃液を
除去し、これを液除去室30に通じる液導出用の通路を
通じて排出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダム、河川用ゲー
ト等の開閉用ワイヤロープ、あるいはクレーン、エレベ
ータ、ロープウェイ等のワイヤロープの洗浄装置、ワイ
ヤロープの洗浄点検システムおよびワイヤロープの洗浄
給油システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダム、河川用ゲート等の開閉
用ワイヤロープ(以下、単にロープという)には、ロー
プの保護、防錆および潤滑等の目的からグリース等を塗
布し、一定期間毎(例えば2〜3年毎)に古いグリース
を除去して新たなグリースに塗り直すことが行われてい
る。
【0003】グリースの塗り直し作業は、従来、作業者
の手作業に依存していたが、不安定な高所での作業のた
めに作業性が悪く、また危険を伴う等の問題があった。
【0004】そこで、最近では、この種の作業の一部を
代行する装置が提案されており、例えば、古くなったグ
リースを除去するロープの洗浄装置が各種開発されてい
る。代表的なものとして、中空状の装置本体をロープに
外嵌装着し、これをロープに沿って移動させながら、そ
の内部に設けられたノズルから軽油等の洗浄液や高圧水
をロープに吹き付けて古いグリースを除去し、除去した
グリースを使用済みの洗浄液等と共に排水管を通じて装
置本体外部に導出して回収するようにした装置が提案さ
れている(特開平6−79242号公報、特開平11−
156316号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなロープの
洗浄装置では次のような課題がある。
【0006】例えば、グリースの塗り直し作業では、ロ
ープ洗浄後、速やかに新たなグリースを塗布したいとい
う要請があるが、上記従来の装置では、洗浄作業後、ロ
ープに洗浄液が残り易く、ある程度ロープが乾くのを待
ってから新たなグリースを塗布する必要がある。そのた
め、かかる要請に応えることが難しく、グリースを塗り
直すための一連の作業を効率良く行う上で問題が残され
ている。
【0007】また、この種のロープ洗浄装置では、洗浄
に供された使用済みの洗浄液がダムや河川に流れ出すと
水質汚染につながるため、使用済みの洗浄液を外部に漏
らすことなく確実に回収する必要がある。
【0008】この点、従来の装置ではロープの通過孔に
シール部材を設けて洗浄液の流出を防ぐようにしている
が、ロープは複数のストランドが撚り合わされた構成で
あるため、ロープの通過孔を完全にシールするのは困難
で、洗浄液の漏れを完全に無くすことは不可能であっ
た。なお、装置本体の内部を吸引して使用済みの洗浄液
を積極的に吸い出すことも考えられているが、洗浄液の
漏れを完全に無くすには極めて高出力の大型の吸引機が
必要となり、グリースの塗り直し作業が行われる場所や
コスト等を考慮すると実状に沿わない。
【0009】そのため、上記のようなロープの洗浄装置
においては、一連のグリースの塗り直し作業を効率的に
行い得るようにすること、また、実情に沿った構成で洗
浄液の漏れを確実に防止しながらグリースを良好に除去
できるようにすることが望まれている。
【0010】なお、グリースの塗り直し作業では、上記
のようなロープの洗浄作業以外に、洗浄状態の点検作業
およびロープへのグリースの塗布作業を行うが、これら
の作業を上記のようなロープの洗浄作業と連続して行え
れば都合がよい。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、第1の目的は、洗浄液を速やかにロープから除
去できるようにすることにあり、第2の目的は、洗浄液
の漏れをより確実に防止することにあり、第3の目的
は、ワイヤロープの洗浄と共に点検作業やグリースの塗
布作業を効率的に行うことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ワイヤロープに外嵌装着される洗浄装置
本体を移動手段により上記ワイヤロープに沿って移動さ
せながら該洗浄装置本体の内部に設けられた洗浄用ノズ
ルからワイヤロープに洗浄液を吹き付けて洗浄するワイ
ヤロープの洗浄装置において、上記洗浄装置本体の内部
に洗浄用ノズルを備えたワイヤロープの洗浄室を設ける
とともに、この洗浄室から使用済みの洗浄液を外部に導
出する導出通路を洗浄装置本体に設け、さらにワイヤロ
ープに気体を吹き付けて該気体圧によりワイヤロープに
付着した洗浄液を除去する気体ノズルを上記ワイヤロー
プの軸方向において上記洗浄室に並べて設けたものであ
る(請求項1)。
【0013】この洗浄装置によると、洗浄用ノズルから
ワイヤロープに洗浄液が吹き付けられることにより、ロ
ープに付着しているグリース等の付着物が除去されつつ
洗浄に供された洗浄液と共に洗浄室から導出通路を通じ
て回収される。そして、洗浄後は、気体ノズルからワイ
ヤロープに対して気体が吹き付けられることにより、ワ
イヤロープに付着している洗浄液が除去されることとな
る。そのため、洗浄後は、ワイヤロープに殆ど洗浄液が
残っていることがなく、例えばその後のグリース塗布作
業等に速やかに移ることが可能となる。
【0014】この構成において、ワイヤロープに付着し
た洗浄液を除去するための液除去室を上記ワイヤロープ
の軸方向において洗浄室に並べて設け、この液除去室内
に上記気体ノズルを配設するとともに、除去された使用
済みの洗浄液を液除去室から外部に導出する導出通路を
洗浄装置本体に設けるようにすれば(請求項2)、気体
を吹き付けてワイヤロープから除去した洗浄液を外部に
漏らすことなく回収することが可能となる。
【0015】特に、洗浄対象となるワイヤロープが上下
方向に延びている場合には、液除去室を洗浄室の下側に
設けることにより(請求項3)、洗浄室からワイヤロー
プを伝って流下する洗浄液を液除去室において吹き飛ば
して除去することができ、これにより洗浄装置本体から
の洗浄液の漏れを確実に防止することができる。
【0016】なお、請求項2または3記載のワイヤロー
プの洗浄装置においては、上記導出通路を通じて液除去
室内を吸引する吸引手段を備えているのが好ましい(請
求項4)。
【0017】この構成によれば、液除去室で吹き飛ばし
た洗浄液が導出通路を通じて強制的に排出されるため、
一旦除去された洗浄液がワイヤロープに再付着して液除
去室からワイヤロープを伝って漏れるのを防止すること
ができる。
【0018】なお、液除去室で気体をワイヤロープに吹
き付けると、該気体が洗浄室にまで侵入し、その気体圧
により洗浄室から洗浄装置本体外部に洗浄液が噴き出す
といった弊害を招くことが考えられる。そのため、請求
項2乃至4のいずれかに記載の洗浄装置においては、洗
浄室と液除去室との間に、ワイヤロープに吹き付けた気
体を逃がすための予備室を設けておくのが好ましい(請
求項5)。
【0019】この装置によれば、液除去室から洗浄室に
気体が侵入するのを防止でき、その結果、洗浄液が外部
に噴き出すといった弊害を効果的に防止することができ
る。
【0020】なお、請求項1乃至5のいずれかに記載の
ワイヤロープの洗浄装置においては、洗浄用ノズルまた
は気体ノズルとして、ワイヤロープを取り囲むように複
数のノズルを配置してもよい(請求項6)。
【0021】この構成によれば、ワイヤロープの全周に
わたってよりむらなく洗浄液、あるいは気体を吹き付け
ることが可能となり、ワイヤロープの洗浄効果、あるい
はワイヤロープに付着した洗浄液の除去効果を高めるこ
とが可能となる。
【0022】この場合、洗浄用ノズルに対する洗浄液の
供給通路としては、洗浄室の側壁内部にワイヤロープを
取り囲む環状通路を形成し、この環状通路に沿って各洗
浄用ノズルを配列するとともに各ノズルをこの環状通路
に連通接続し、さらに洗浄液をこの環状通路の一箇所か
ら該通路内に導入するように構成するのが好ましい(請
求項7)。同様に、気体ノズルに対する気体の供給通路
としては、液除去室の側壁内部にワイヤロープを取り囲
む環状通路を形成し、この環状通路に沿って各気体ノズ
ルを配列するとともに各ノズルをこの環状通路に連通接
続し、さらに上記気体をこの環状通路の一箇所から該通
路内に導入するように構成するのが好ましい(請求項
8)。
【0023】このような洗浄液または気体の供給通路を
構成すれば、シンプルな構成で複数のノズルに対して洗
浄液や気体を分配供給することができる。また、側壁内
部に洗浄液等の供給通路が設けられているので外部への
出っ張りが無くなり、洗浄装置本体の外部構成がシンプ
ルになる。
【0024】また、請求項1乃至8のいずれかに記載の
ワイヤロープの洗浄装置において、ワイヤロープが上下
方向に延びるものである場合には、洗浄用ノズルは、ワ
イヤロープの軸方向下側から上側に向って斜めに洗浄液
を吹き付けるものであるのが好ましい(請求項9)。
【0025】この構成によれば、吹き付けられる洗浄液
がワイヤロープに沿って流下する洗浄液の抵抗となるた
め、洗浄室からワイヤロープを伝って液除去室へ流出す
る洗浄液の量を低減することが可能となる。
【0026】また、請求項1乃至9のいずれかに記載の
ワイヤロープの洗浄装置においては、洗浄液として灯油
や化学薬品を用いてグリースを分解除去するようにして
もよいが、これらの液体に比べて安価で、水質を汚染し
難く、また除去効果も高い高圧温水をワイヤロープに吹
き付けるようにするのがより好ましい(請求項10)。
【0027】また、請求項1乃至10のいずれかに記載
のワイヤロープの洗浄装置において、ワイヤロープの付
着物を洗浄に先立って除去するブラシを上記ワイヤロー
プの軸方向であって洗浄室を挟んで気体ノズルの反対側
に設けてもよい(請求項11)。これによれば硬化した
グリース等の頑固な付着物を除去し易くなる。
【0028】なお、請求項1乃至11のいずれかに記載
のワイヤロープの洗浄装置において、移動手段は、洗浄
装置本体をワイヤロープに沿って往復駆動させるととも
に、往動および復動時のいずれの移動時にも洗浄装置本
体に駆動力を付与して該洗浄装置本体を移動させるもの
であるのが好ましい(請求項12)。
【0029】この構成によれば、上昇時または下降時
等、移動方向に拘わらず洗浄装置本体をワイヤロープに
沿ってスムーズに移動させることができ、作業を効率良
く行うことが可能となる。具体的には、ワイヤロープの
清掃域の一方端近傍に配置される滑車と、清掃域の他方
端近傍に配置されて駆動ドラムを具備する移動装置本体
と、駆動ドラムおよび滑車にわたって無端状に掛け渡さ
れた状態で上記洗浄装置本体に連結される操作ワイヤー
とを有し、駆動ドラムの正逆回転駆動による操作ワイヤ
ーの周回移動に伴い装置本体を移動させるように上記移
動手段を構成することができる(請求項13)。なお、
ダム、河川用ゲート等では、ワイヤロープの近傍に移動
装置本体を設置する十分なスペースが無いことが多く、
従って、移動装置の上記移動装置本体は、ワイヤロープ
に対して固定可能に構成されているのがより好ましい
(請求項14)。
【0030】また、移動手段の他の構成としては、ワイ
ヤロープと略平行に配されるローラチェーンと、このロ
ーラチェーンに装着されて、該チェーンに噛合するスプ
ロケットの回転駆動により該チェーンに沿って移動する
可動装置とを有し、この可動装置が洗浄装置本体に対し
て連結可能に構成されているものであってもよい(請求
項15)。
【0031】この移動手段の構成によれば、洗浄装置本
体に可動装置を連結した状態で該可動装置をローラチェ
ーンに沿って移動させることにより、洗浄装置本体をロ
ーラチェーンに沿って移動させることができる。
【0032】一方、本発明は、請求項1乃至15のいず
れかに記載のワイヤロープの洗浄装置を有するワイヤロ
ープの洗浄点検システムであって、洗浄装置本体に連動
して上記ワイヤロープに沿って移動する点検装置本体
と、この点検装置本体と別体のモニター手段とを有し、
洗浄装置本体による洗浄後のワイヤロープを上記点検装
置本体に設けられる撮像手段により撮像し、その画像を
上記モニター手段に表示するように構成されているもの
である(請求項16)。
【0033】このシステムによると、洗浄装置本体と共
に点検装置本体がワイヤロープに沿って移動し、この移
動中に洗浄装置本体によりワイヤロープの洗浄が行われ
るとともに、洗浄後のワイヤロープの状態が点検装置本
体において撮像されてモニター手段に表示される。その
ため、ワイヤロープの洗浄とその点検作業(あるいは損
傷箇所の確認)を連続して効率的に行うことができる。
【0034】このシステムにおいて、洗浄装置本体と点
検装置本体とは一体的に構成してもよいが、点検装置本
体を上記洗浄装置本体とは別体に構成し、洗浄装置本体
に係脱可能に連結するのがより好ましい(請求項1
7)。
【0035】この構成によれば、洗浄装置本体と点検装
置本体とを必要に応じて分離できるため、用途に応じた
使い分けができ、また、保管、運搬、メンテナンス等の
上でも有利となる。
【0036】なお、請求項16又は17記載のシステム
において、上記撮像手段は、ワイヤロープの軸方向にお
ける一方側から他方側に向って斜め方向にワイヤロープ
を撮像するものであるのが好ましい(請求項18)。
【0037】すなわち、ワイヤロープの軸方向と直交す
る方向(ロープの径方向外側)からワイヤロープを撮像
しようとすれば、撮像手段の焦点距離を確保する必要性
から点検装置本体がロープ径方向に大型化してしまう。
これに対し、上記のようにワイヤロープの軸方向におけ
る一方側から他方側に向かって斜めに撮像するようにす
れば、焦点距離を確保し、視野を広くして点検を容易に
しながらも撮像手段をワイヤロープ近傍に配置すること
ができ、その結果、点検装置本体のロープ径方向への大
型化を防止してコンパクトな構成とすることができる。
【0038】また、請求項16乃至18のいずれかに記
載のシステムにおいては、ワイヤロープの特定位置から
撮像手段による撮像位置までの距離を計測する計測手段
と、この計測結果を表示する表示手段とをさらに備えて
いるのがより好ましい(請求項19)。
【0039】このシステムによれば、ワイヤロープに損
傷等を発見した場合でも、その位置を容易に特定するこ
とができ、その後の作業(すなわち損傷箇所の修復作業
等)を効率良く行うことが可能となる。
【0040】なお、この場合には、上記表示手段として
モニター手段を兼用し、計測手段による計測結果をワイ
ヤロープの画像と共にモニター手段に表示するのがより
好ましい(請求項20)。
【0041】このようにすれば、モニター手段によるワ
イヤロープの確認作業中に損傷箇所等を速やかに確認す
ることが可能となり、利便性が向上する。
【0042】一方、本発明は、請求項1乃至15記載の
ワイヤロープの洗浄装置を有するワイヤロープの洗浄給
油システムであって、上記洗浄装置本体に連動してワイ
ヤロープに沿って移動し、洗浄装置本体によるワイヤロ
ープの洗浄後、該洗浄箇所に対してグリースを塗布する
塗布装置本体をさらに有しているものである(請求項2
1)。
【0043】このシステムによると、洗浄装置本体に連
動して塗布装置本体がワイヤロープに沿って移動し、こ
の移動中に洗浄装置本体によりワイヤロープの洗浄が行
われるとともに、洗浄後のワイヤロープに対して塗布装
置本体によりグリースが塗布される。そのため、ワイヤ
ロープの洗浄とグリースの塗布作業を連続して効率的に
行うことができる。
【0044】一方、本発明は、請求項16乃至20のい
ずれかに記載のシステムに、さらにワイヤロープにグリ
ースを塗布する塗布装置本体を有することにより構成さ
れるワイヤロープの洗浄給油システムであって、洗浄装
置本体に連動して上記塗布装置本体がワイヤロープに沿
って移動し、点検装置本体によるワイヤロープの撮像
後、該撮像箇所に対してグリースを塗布するように構成
されているものである(請求項22)。
【0045】この洗浄システムによると、洗浄装置本体
に連動して点検装置本体および塗布装置本体がワイヤロ
ープに沿って移動し、この移動中にワイヤロープの洗
浄、洗浄後のワイヤロープの撮像およびワイヤロープへ
のグリースの塗布といった一連の作業が連続して行われ
る。従って、ワイヤロープのグリースの塗り直しに必要
な一連の作業を連続的に効率良く行うことができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。なお、この実施の形態では、本発明
に係るワイヤロープの洗浄給油システム(以下、洗浄給
油システムと略す)が河川用ゲートの開閉用ワイヤロー
プのグリース塗り直し作業に適用された例について説明
するものとする。
【0047】図1は、洗浄給油システムを河川用ゲート
の開閉用ワイヤロープのグリース塗り直し作業に適用し
た状態を概略的に示している。
【0048】この図において符号1は河川用ゲートのゲ
ート本体であり、ゲート壁2に昇降可能に支持されてい
る。ゲート壁2の上部4には巻上装置6が設置されてお
り、この巻上装置6から導出されたワイヤロープ5(以
下、単にロープ5という)がゲート本体上部に固定され
た滑車3に掛渡された状態で、その端部がゲート壁上部
4に固定されている。これにより巻上装置6の作動によ
りロープ5が巻取られ、あるいは送出されると、これに
応じてゲート本体1が昇降してゲートを開閉するように
構成されている。
【0049】洗浄給油システムは、ロープ5の洗浄作業
時に使用される洗浄装置本体10および点検装置本体1
2と、ロープ5へのグリースの塗布作業時に使用される
(すなわち、上記洗浄装置本体10および点検装置本体
12に代えて使用される)塗布装置本体13と、各装置
本体10,12,13をロープ5に沿って移動させる移
動装置14(移動手段)と、これら各装置を制御する制
御装置等とから構成されている。
【0050】なお、同図は、ロープ5の洗浄作業時の形
態を示しており、従って、ロープ5には洗浄装置本体1
0および点検装置本体12が装着され、塗布装置本体1
3はロープ5から取り外されている。
【0051】以下、この洗浄給油システムについて詳し
く説明する。
【0052】上記洗浄装置本体10は、図2および図3
に示すように、ロープ5の軸方向(以下、縦方向とい
う)に細長の円筒形状を有しており、その上下両端面に
はロープ5の通過孔24を備えている。また、洗浄装置
本体10の外周面には、上記移動装置14への連結用の
フランジ26を備え、さらに洗浄装置本体10の上端面
には、上記点検装置本体12との連結用のフランジ27
を備えている。なお、これらのフランジ26,27は図
2以外の図面では省略している。
【0053】洗浄装置本体10は、径方向に分割される
2つの単位本体20a,20bからなり、これら単位本
体20a,20bがヒンジ21を介して連結されること
により開閉可能(図3の一点鎖線参照)に構成されてい
る。また、ヒンジ21の反対側(径方向反対側)には、
両単位本体20a,20bを一体に締結する締結クラン
プ22が設けられており、洗浄装置本体10が開閉不能
にロックされるように構成されている。すなわち、締結
クランプ22を解除して洗浄装置本体10を開き、その
後、ロープ5をその間に挟み込んで締結クランプ22を
締結することによりロープ5の外周に洗浄装置本体10
を嵌合装着するように構成されている。
【0054】なお、洗浄装置本体10は、このように単
位本体20a,20bからなる分割構造を有している
が、以下の説明では、便宜上、必要な場合以外は特に単
位本体20a,20bを区別することなく説明する(つ
まり、締結クランプ22によりロックされた状態に基づ
いて洗浄装置本体10の説明を行う)。また、図2,図
3以外は、単位本体20a,20bを区別することなく
図示する。
【0055】図4および図5は、上記洗浄装置本体10
の内部構造を示している。これらの図に示すように、洗
浄装置本体10の内部には、上側から順に洗浄室28、
予備室29および液除去室30の3つの室が区画形成さ
れており、上記ロープ5がこれら各室28〜30を上下
方向に貫通している。
【0056】上記洗浄室28と予備室29との隔壁3
1、および予備室29と液除去室30との隔壁32に
は、それぞれシール部材34,35が装着されており、
これにより各隔壁31,32とロープ5との間がシール
されている。詳しく図示していないが、各シール部材3
4,35は、径方向中心に向かって(ロープ5側に)開
く断面「く」字型に形成されており、ロープ5の多少の
径変動にもシール効果が発揮され得るように構成されて
いる。なお、上記通過孔24の側壁にも同様にロープ5
との間をシールするシール部材33が装着されており、
各通過孔24をシールしている。
【0057】上記洗浄室28は、断面略円形で、同図お
よび図6に示すように下端部に下方に向って窄まる漏斗
状の部分を有した空間からなり、洗浄装置本体10の略
半分を占めている。
【0058】洗浄室28の下端部側壁には、ロープ5に
高圧温水(洗浄液)を噴射するための複数の洗浄用ノズ
ル36が組付けられており、当実施の形態では、周方向
に等間隔で6つの洗浄用ノズル36が組付けられてい
る。
【0059】各洗浄用ノズル36は、洗浄室28の側壁
内部に形成された環状の通路38bに連通接続されてお
り、この環状通路38bがさらに洗浄装置本体10の壁
内部に設けられた1本の通路38aを通じて洗浄装置本
体下部のポート40に連通している。そして、後述する
ように、このポート40が温水供給管56を介して高圧
温水の供給源に連通接続されることにより、温水供給管
56、通路38a,38bを通じて各洗浄用ノズル36
に高圧温水が分配供給されるように構成されている。つ
まり、これら通路38a,38b等により高圧温水の供
給通路が構成されている。
【0060】なお、各洗浄用ノズル36は、図4および
図6に示すように、洗浄室28の下端部からロープ5に
対して斜め上方に向かって高圧温水を噴射するように設
けられている。これにより洗浄用ノズル36をロープ近
傍に配置して洗浄装置本体10を径方向(図4では左右
方向)にコンパクト化する一方、ロープ5までの噴射距
離を稼いで適度に高圧温水を拡散させ、その結果、少な
い洗浄用ノズル36でロープ5の全周にむらなく高圧温
水を吹き付け得るように構成されている。また、洗浄室
28の下端部から斜め上方に向かって高圧温水を噴射す
ることにより、後述するように、洗浄に供された高圧温
水(以下、廃液という)がロープ5を伝って流下し、洗
浄室28から流出するのを抑制するようになっている。
【0061】上記洗浄室28には、図4および図7に示
すように、洗浄装置本体10の壁部内部に形成された温
水導出用の2つの通路42(導出通路)が開口部42a
を介して連通している。これらの通路42は、洗浄装置
本体下端部のポート44にそれぞれ連通しており、洗浄
室28の廃液が、これら通路42を通じて洗浄装置本体
下端部に案内され、上記各ポート44に接続される後記
廃液管58を介して洗浄装置本体外部に導出されるよう
に構成されている。
【0062】なお、洗浄室28の下端部には、ロープ5
から径方向外側に若干離れた位置に環状(平面視で環
状)の液溜め部28aが形成されており、上記各通路4
2は、この液溜め部28aに連通している。つまり、ロ
ープ5の周囲に直接温水が溜まるのを防止し、これによ
り洗浄室28からロープ5を伝って廃液が流下するのを
抑えるように構成されている。
【0063】上記液除去室30は、図4および図5に示
すように、断面略六角形の上下に偏平な空間からなり、
洗浄装置本体10の下端部近傍に設けられている。
【0064】液除去室30の側壁には、ロープ5に高圧
のエア(気体)を吹き付けるための複数のエアノズル4
6(気体ノズル)が組付けられており、当実施の形態で
は、周方向に等間隔で6つのエアノズル46が設けら
れ、これらが上記洗浄用ノズル36と上下に対応するよ
うに配置されている。
【0065】各エアノズル46は、液除去室30の側壁
内部に形成された環状の通路48bに連通接続されてお
り、この環状通路48bがさらに洗浄装置本体10の壁
内部に設けられた1本の通路48aを通じて洗浄装置本
体下部のポート50に連通している。そして、後述する
ように、このポート50がエア供給管60を介してコン
プレッサ67に連通接続されることにより、エア供給管
60、通路48a,48bを通じて各エアノズル46に
高圧のエアが分配供給されるように構成されている。つ
まり、これら通路48a,48b等により気体の供給通
路が形成されている。
【0066】上記液除去室30には、さらに図8に示す
ように洗浄装置本体10の壁部内部に形成された廃液導
出用の通路52(導出通路)が開口部52aを介して連
通している。この通路52は、洗浄装置本体下端部のポ
ート54に連通しており、このポート54が廃液管62
を介して上記廃液管58に合流接続されている。すなわ
ち、各エアノズル46からロープ5に高圧エアが吹き付
けられることによりロープ5に付着している廃液が除去
され(吹き飛ばされ)、この除去された廃液が、上記通
路54を通じて洗浄装置本体下端部に案内され、さらに
上記廃液管44を介して洗浄装置本体外部に導出される
ように構成されている。
【0067】上記予備室29は、液除去室30と略同形
状の空間で、洗浄室28と液除去室30との間に形成さ
れている。この予備室29は、図5及び図8に示すよう
に、ロープ5の通過孔とは別の通路55により上記液除
去室30に連通している。
【0068】一方、上記洗浄装置本体10の下端部に
は、上述のように高圧温水の供給用ポート40、廃液の
導出用ポート44,54及び高圧エアの供給用ポート5
0が設けられている。
【0069】図1〜図3に示すように、高圧温水の供給
用ポート40には温水供給管56が接続されており、こ
の温水供給管56を通じて上記ポート40が高圧温水の
供給成源である高圧洗浄機66に連通接続されている。
【0070】廃液の導出用ポート44,54には、それ
ぞれ廃液管58,62が接続されている。これらの廃液
管58,62は、その途中で一本の廃液管58に統合さ
れて排水ポンプ64に接続されており、この排水ポンプ
64が油水分離機65を介して上記高圧洗浄機66に接
続されている。つまり、上記高圧洗浄機66で高圧温水
を生成し、これを温水供給管56を通じて洗浄装置本体
10に供給してロープ5の洗浄に供す一方、廃液を排水
ポンプ64により吸引しつつ廃液管58,62を通じて
洗浄装置本体10から導出し、さらに除塵用のフィルタ
ーと油分吸着装置を含む油水分離機65に導入してここ
で油分を除去した後、高圧洗浄機66に送り込んで再利
用するように高圧温水の給排系統が構成されている。な
お、この実施の形態では、廃液管58,62および排水
ポンプ64により本発明の吸引手段が構成されている。
【0071】高圧エアの供給用ポート50には、エア供
給管60が接続されており、上記ポート40がこのエア
供給管60を通じてエア供給源であるコンプレッサ67
に連通接続されている。
【0072】なお、上記油水分離機65、高圧洗浄機6
6、コンプレッサ67およびこれらの電源である発電機
68、さらに後述する給油機69等は、トラック等の車
両Tに搭載されており、作業中はゲート近傍に配置され
るようになっている。なお、給油機69は、必要に応
じ、車両Tから下ろされてゲート近傍に設置される。
【0073】上記点検装置本体12は、図9及び図10
に示すように、縦方向に細長の円筒形状を有しており、
その上下両端面には、ロープ5の通過孔84および洗浄
装置本体10等に対する連結用のフランジ82を備えて
いる。また、図示を省略するが、ロープ5に沿って点検
装置本体12を案内するガイドローラを備えている。
【0074】この点検装置本体12も、上記洗浄装置本
体10と同様に、径方向に分割される2つの単位本体8
0a,80bからなり、これら単位本体80a,80b
がヒンジ(図示省略)を介して連結されることにより開
閉可能に構成されるとともに、締結クランプ(図示省
略)により開閉不能にロックされ得るように構成されて
いる。これにより、図9に示すように、点検装置本体1
2がロープ5の外周に嵌合装着されるようになってい
る。
【0075】なお、この点検装置本体12の説明におい
ても、便宜上、特に必要な場合を除き単位本体80a,
80bを区別することなく説明するものとし、同様に、
図9以外は、単位本体80a,80bを区別することな
く図示することにする。
【0076】点検装置本体12の内部には円柱状の空間
が形成されている。この空間の上端内壁面には、複数の
点検カメラ86(撮像手段)が周方向に並べて配設され
るとともに、これら点検カメラ86の下側に、照明装置
88が配設されており、照明装置88による照明のもと
で各点検カメラ86によりロープ5が撮像され、その画
像信号が制御装置70(図1参照)に出力されるように
構成されている。なお、当実施の形態においては、点検
カメラ86としてCCDエリアセンサからなる4つの点
検カメラ86が周方向に等間隔で配置され、また照明装
置88としては蛍光燈が設けられている。
【0077】ここで、上記制御装置70は、この洗浄給
油システムを統括的に制御するもので、後述する移動装
置14の駆動等を制御するように構成されている。制御
装置70には、モニター装置72(モニター手段)およ
びビデオ等の記録装置(図示せず)が接続されており、
上記のように各点検カメラ86により撮像されたロープ
5の画像がこのモニター装置72に表示されるととも
に、その状況が記録装置によって記録されるようになっ
ている。
【0078】なお、この点検装置本体12では、上記4
つの点検カメラ86が協働してロープ5の全周を撮像す
るようになっており、モニター装置72上には各点検カ
メラ86の画像が同時に表示されるようになっている。
また、各点検カメラ86は、ロープ5を斜め上方から撮
像するように斜め下方に指向した状態で壁面に固定され
ており、これにより焦点距離を確保するとともに視野を
広くしてロープ5を鮮明に撮像しながらも、点検カメラ
86をロープ近傍に配置して点検装置本体12を径方向
(図10では左右方向)にコンパクト化した合理的な構
成となっている。
【0079】点検カメラ86の下側には、点検装置本体
12によるロープ5の撮像位置(すなわちロープ5の特
定位置からの距離)をデジタル表示する表示装置90が
設けられている。この表示装置90は、一台又は複数台
の点検カメラ86により撮像可能な位置に配置されてお
り、これによりロープ5と共に表示装置90により表示
される撮像位置が上記モニター装置72に表示されるよ
うに構成されている。なお、この表示装置90は、制御
装置70で求められた撮像位置を表示するように構成さ
れており、制御装置70は、移動装置14の後記モータ
96のエンコーダから出力されるパルス信号に基づき撮
像位置を求めるように構成されている。
【0080】上記移動装置14は、図1に示すように、
ゲート本体1の近傍に設置される移動装置本体14a
と、ゲート柱上部4に取付けられる滑車14bと、これ
ら移動装置本体14aおよび滑車14bに無端状に掛け
渡された状態で上記洗浄装置本体10及び点検装置本体
12に連結される操作ワイヤー15とを有している。
【0081】移動装置本体14aは、図11に示すよう
にゲート本体1上の滑車3上に載置されて固定金具92
によりロープ5に固定されており、その内部には、モー
タ96と、これにより回転駆動される駆動ドラム94と
を備えている。
【0082】そして、この駆動ドラム94に上記操作ワ
イヤー15が巻回された状態でその一端が洗浄装置本体
10に連結固定される一方、他端側が上記滑車14bを
経て点検装置本体12に連結固定されている。つまり、
モータ96により駆動ドラム94が正逆回転駆動される
と、操作ワイヤー15が周回移動し、これに伴い洗浄装
置本体10等がロープ5に沿って上昇又は下降するよう
になっている。
【0083】上記モータ96には、図外のエンコーダー
が組込まれており、このエンコーダーから上記制御装置
70にパルス信号を出力するように構成されている。そ
して、制御装置70では、このパルス信号に基づき上記
点検装置本体12によるロープ5の撮像位置を演算し、
その結果を上記表示装置90に出力して表示させるよう
になっている。すなわち、モータ96のエンコーダー等
により本発明の計測手段が構成されている。
【0084】なお、移動装置本体14aは、上記制御装
置70を通じて制御されるようになっており、オペレー
ターが上記モニター装置72でロープ5の洗浄状況を確
認しながらモータ96の駆動を制御するように構成され
ている。また、図示を省略しているが、移動装置本体1
4aの近傍および滑車14bの近傍にはそれぞれリミッ
トスイッチが設けられており、洗浄装置本体10等が特
定高さ位置に達するとモータ96が強制停止され、滑車
3、あるいはゲート柱上部4等と洗浄装置本体10等と
の衝突が防止されるように構成されている。
【0085】図12〜図14は、塗布装置本体13の構
成を概略的に示している。
【0086】塗布装置本体13も、上述した他の両装置
本体10,12と同様に、縦方向に細長の筒形状を有し
ている。塗布装置本体13の上下両端面にはロープ5の
通過孔102が設けられ、また、その上下両端部位の周
面上には、移動装置14の操作ワイヤー15を連結する
ためのフランジ104を備えている。
【0087】また、塗布装置本体13も、他の装置本体
10,12と同様に、径方向に分割される2つの単位本
体100a,100bから構成されている。
【0088】各単位本体100a,100bには、それ
ぞれ対応する複数の結合用フランジ106,110が縦
方向に並べて形成されており、一方側のフランジ106
にボルト107が突設され、他方側のフランジ110に
U溝111が形成されている。つまり、上記ロープ5を
挟んで両単位本体100a,100bを重ね合せ、一方
側のフランジ106のボルト107を、上記U溝111
を通じて他方側のフランジ110に貫通させるととも
に、ボルト107に対してフランジ110の反対側(図
12,13では右側)から蝶ナット112を締結するこ
とにより、両各単位本体100a,100bを結合して
塗布装置本体13をロープ5の外周に外嵌装着するよう
に構成されている。
【0089】塗布装置本体13の内部には、図14に示
すように縦方向中央に油溜室120が形成されている。
この油溜室120の側壁部分にはポート122が設けら
れており、上記車両Tに搭載される給油機69とこのポ
ート122とが給油管121により連通接続されてい
る。
【0090】ここで、上記給油機69には、図1に示す
ように上記エア供給管60から分岐する分岐管61が接
続されており、上記コンプレッサ67からのエアを分岐
管61を通じて給油機69に供給し、そのエア圧で給油
機69の有するタンク内に貯溜されたグリースを圧送す
るようになっている。なお、上記エア供給管60および
分岐管61には、開閉バルブ60a,61aがそれぞれ
設けられており、洗浄装置本体10等による洗浄作業時
には、エア供給管60の開閉バルブ60aが開、分岐管
61の開閉バルブ61aが閉とされ、一方、塗布装置本
体13によるグリースの塗布作業時には、エア供給管6
0の開閉バルブ60aが閉、分岐管61の開閉バルブ6
1aが開とされるようになっている。
【0091】なお、給油管121には、例えば電磁バル
ブからなる流量調整バルブ121aが設けられており、
上記制御装置70によりこの流量調整バルブ121aが
開閉制御されるようになっている。
【0092】上記塗布装置本体13の油溜室120に
は、図示を省略するが圧力センサが配置されており、油
溜室120内の油圧がリアルタイムで検出され、その検
出データが制御装置70に出力されるようになってい
る。そして、制御装置70では、油溜室120内が一定
の油圧に保たれるように上記流量調整バルブ121aを
制御するように構成されている。これによりグリースの
過給が防止され、過給による塗布装置本体13からのグ
リースの漏れが防止されるようになっている。
【0093】また、塗布装置本体13内において、上記
油溜室120の上下両側にはシール部材124,126
が設けられている。各シール部材124,126は、径
方向に分割されており、各分割体はカラー125,12
7に保持された状態で単位本体100a,100bの内
面に嵌め込まれている。これによりメンテナンス時に
は、カラー125,127と一体的にシール部材12
4,126を速やかに脱着できるように構成されてい
る。
【0094】次に、以上のように構成された洗浄給油装
置を用いたロープ5のグリース塗り直し作業について洗
浄給油システムの作用と共に説明する。
【0095】まず、準備作業として、図1に示すよう
に、点検装置本体12が洗浄装置本体10の上側に位置
するように両装置本体10,12をロープ5に嵌合装着
するとともに、両装置本体10,12を相互に連結す
る。両装置本体10,12の連結は、洗浄装置本体10
の上端のフランジ27と点検装置本体12の下端のフラ
ンジ82とを例えばシャックルやボルトナット等の連結
部材で連結することにより行う。
【0096】次いで、移動装置14をセットし、操作ワ
イヤー15の一端側を点検装置本体12の上端のフラン
ジ82に連結する一方、操作ワイヤー15の他端側を洗
浄装置本体10の下端のフランジ26に連結する。そし
て、移動装置14を駆動して洗浄装置本体10等を上昇
させ、ゲート柱上部4近傍の所定の洗浄開始位置にセッ
トする。これにより洗浄作業の準備が完了する。
【0097】作業準備が完了したら、高圧洗浄機66、
排水ポンプ64およびコンプレッサ67等を起動して洗
浄装置本体10に対する高圧温水の給排および高圧エア
の供給を開始するとともに、移動装置14を駆動して両
装置本体10,12を所定速度でロープ5に沿って下降
させる。
【0098】このようにすると、洗浄装置本体10の洗
浄室28において各洗浄用ノズル36からロープ5に高
圧温水が吹き付けられ、その水圧でロープ5に付着して
いるグリースが除去されることとなる。そして、除去さ
れたグリースを含む廃液は、排水ポンプ64により吸引
されつつ上記通路42を通じて洗浄室28から導出さ
れ、さらに廃液管58を通じて油水分離機65に送られ
る。
【0099】また、液除去室30において各エアノズル
46からロープ5に高圧エアが吹き付けられ、そのエア
圧でロープ5に付着している廃液が除去される。つま
り、ロープ5を伝って洗浄室28からシール部材34,
35等を通り抜けて液除去室30内に流下してきた廃液
は、このエアにより吹き飛ばされて除去される。そし
て、除去された廃液は、通路52を通じて排水ポンプ6
4により吸引されつつ液除去室30から導出され、さら
に廃液管62から廃液管58に合流して油水分離機65
に送られることとなる。
【0100】なお、このように高圧エアを吹き付けるに
際し、上記洗浄装置本体10では、洗浄室28と液除去
室30との間に予備室29を形成しているため、高圧エ
アを吹き付けることによる弊害を防止することができる
という特徴がある。すなわち、予備室29を設けていな
い場合には、エアノズル46から吐出する高圧エアがロ
ープ5の通過孔を通って洗浄室28に入り込み、その結
果、洗浄室28内の廃液等が上記通過孔24を通じて外
部に噴き出すといった現象が起ることが考えられる。し
かし、予備室29を設けた上記の構成によれば、高圧エ
アは予備室29内に逃がされて洗浄室28に入り込むこ
とがない。そのため、高圧エアをロープ5に吹き付けな
がらも、上記のような弊害を招くことがない。
【0101】一方、点検装置本体12では、各点検カメ
ラ86によりロープ5が撮像され、洗浄後のロープ5の
様子がリアルタイムでモニター装置72に表示される。
従って、オペレータは、ロープ5の様子を点検すること
により、ロープ5に洗浄不十分な箇所があれば、移動装
置14を反転駆動して両装置本体10,12を上昇させ
ることにより、再度その箇所を洗浄することができる。
【0102】この際、上記モニター装置72には、ロー
プ5と併せてその撮像位置が併せて表示されるため、例
えば、グリースを完全に除去できない箇所や、ロープ5
に損傷等を発見すれば、その位置を記録しておくことに
より後の修復作業等を効率的に行うことができる。
【0103】こうして両装置本体10,12をロープ上
端の洗浄開始位置から滑車3近傍の洗浄終了位置まで下
降させることによりロープ5の洗浄作業が完了する。な
お、必要な場合には、両装置本体10,12を複数回往
復移動させてもよい。
【0104】ロープ5の洗浄が完了したら、次いでロー
プ5へのグリースの塗布作業を行うべく、操作ワイヤー
15を両装置本体10,12から取り外すとともに両装
置本体10,12をロープ5から取り外し、図15に示
すように、塗布装置本体13をロープ5に装着し、さら
に操作ワイヤー15を塗布装置本体13のフランジ10
4に連結する。
【0105】そして、移動装置14を駆動して塗布装置
本体13を上昇させ、ゲート柱上部4近傍の所定の塗布
開始位置にセットする。これによりグリースの塗布作業
の準備が完了する。
【0106】準備が完了したら、開閉バルブ61aを開
いてコンプレッサ67から給油機69に高圧エアを供給
し、これにより塗布装置本体13へのグリースの供給を
開始する。この際、エア供給管60の上記開閉バルブ6
0aは閉じておく。
【0107】そして、油溜室120a内の油圧が所定の
圧力に達したら、移動装置14を駆動し、塗布装置本体
13を所定速度でロープ5に沿って下降させる。これに
より油溜室120に供給されたグリースがロープ5に塗
布されることとなる。この際、上述のように圧力センサ
の出力に基づいて油溜室120内が一定の油圧に保たれ
るように流量調整バルブ121aが制御されることによ
り、グリースの過給が防止され、その結果、塗布装置本
体13からのグリースの漏れが防止される。
【0108】こうして塗布装置本体13をロープ上端の
洗浄開始位置から滑車3近傍の洗浄終了位置まで下降さ
せることによりロープ5へのグリースの塗布作業が完了
する。なお、必要な場合には、塗布装置本体13をロー
プ5に沿って複数回往復移動させることによりロープ5
に対してグリースを重ね塗りするようにしてもよい。
【0109】グリースの塗布作業が完了したら、塗布装
置本体13および移動装置14を取外す。これによりロ
ープ5に対するグリース塗り直し作業が終了する。
【0110】以上のような洗浄給油システムによると、
次のような効果を得ることができる。
【0111】まず、ロープ5の洗浄に際しては、上記の
ように洗浄装置本体10の内部に液除去室30を設け、
洗浄室28からロープ5を伝って液除去室30に流下し
てきた廃液を高圧エアを吹き付けることにより除去して
外部に導出するようにしているため、廃液がそのままロ
ープ5を伝って塗布装置本体13から外部に流出する
(漏れ出す)ことがない。特に、液除去室30を排水ポ
ンプ64により吸引して、ロープ5から除去した廃液を
積極的に液除去室外に導出するようにしているので、除
去した廃液がロープ5へ再付着して流下するといった現
象も起こり難い。
【0112】従って、単にロープの通過孔にシール部材
を設けて漏れを防ぐようにしている従来の洗浄装置に比
べると、確実に洗浄液(廃液)の漏れを防止することが
でき、これにより水質汚染の発生を確実に防止すること
ができるという効果がある。
【0113】しかも、洗浄室28と液除去室30との間
に予備室29を設けて高圧エアを逃がし、液除去室30
のエア圧が洗浄室28に作用することがないようにして
いるので、ロープ5に高圧エアを吹き付けながらも、そ
の弊害、つまり、上述したようにエア圧により洗浄室2
8から廃液が外部に噴き出すといった現象を良好に防止
することができる。
【0114】また、洗浄室28内においては、ロープ5
に対して斜め下方から高圧温水を吹き付けるようにして
いるので、これによっても廃液の漏れを防止することが
できるという効果がある。すなわち、ロープ5に対し、
斜め上方から斜め下方に向って高圧温水を吹き付けるこ
とも考えられるが、この場合には、ロープ5を伝って流
下する廃液が、洗浄用ノズル36から吐出される高圧温
水により加勢され、その結果、ロープ5の通過孔を通じ
て液除去室30側に流下する廃液量が増加することが考
えられる。これに対してロープ5に対して斜め下方から
高圧温水を吹き付ける上記実施の形態の構成によれば、
ロープ5を伝って流下する廃液を加勢することがないば
かりか、吹き付けられる高圧温水が逆にロープ5を流下
する廃液の抵抗となる。そのため、洗浄室28からの廃
液の流出を抑えることができ、その結果、洗浄装置本体
外部への廃液の漏れ防止効果が高められる。
【0115】また、洗浄装置本体10に点検装置本体1
2を連結してロープ5の洗浄状況をリアルタイムで確認
できるようにしているので、洗浄不良等の箇所があれば
その箇所を即座に再度洗浄することができ、ロープ5を
効率良く、しかも確実に洗浄することができるという効
果がある。特に、点検装置本体12内に表示装置90を
設置してその撮像位置をモニター装置72上で確認でき
るようにしているので、上記したように、洗浄しきれな
い箇所についてはその位置を記録しておくことで、後に
作業者が手作業でその箇所を洗浄する場合等に速やかに
その位置を特定することができる。そのため、洗浄作業
を効率的に行うことができる。また、ロープ5の損傷状
況についても併せて確認できるため、損傷箇所を記録し
ておくことにより、後の修復作業においては、その位置
を速やかに特定して速やかに修復作業を進めることがで
きるという効果がある。
【0116】また、上記洗浄装置本体10では、その側
壁内に環状の通路38bを設けてこれに各洗浄用ノズル
36を連通接続し、1本の通路38aを通じて環状の通
路38bに高圧温水を導入することにより各洗浄用ノズ
ル36に高圧温水を分配供給するようにしているため、
外部への配管等の張り出しを抑えたシンプルな構成で各
洗浄用ノズル36に高圧温水を分配供給できるという効
果がある。同様に、エアノズル46への高圧エアの供給
構造についても同様にシンプルな構成が達成される。
【0117】また、移動装置14についても、上述のよ
うに洗浄装置本体10等の上昇時および下降時のいずれ
のときも駆動力を付与して洗浄装置本体10等を移動さ
せるようにしているので、上昇時、下降時に拘わらず作
業を効率良く行うことができるという効果がある。すな
わち、従来のこの種の装置は、上昇時にのみ洗浄装置本
体に駆動力を与え、下降時は自重で洗浄装置本体を下降
させるようにしているため、下降時には、洗浄装置本体
とロープとの間をシールするシール部材が抵抗となって
装置本体がスムーズに下降しなかったり、あるいは下降
動作にむらが生じる等して効率的に作業を行うことが難
しい。これに対して上記移動装置14によれば、下降時
にも洗浄装置本体10等に駆動力を与えるため、上昇
時、下降時に拘わらず洗浄装置本体10等をスムーズに
移動させて効率良く作業を行うことができる。
【0118】また、上記移動装置14では、移動装置本
体14aをロープ5に固定して作業を行うように構成さ
れているので、ロープ5の周辺に移動装置本体14aを
載置するスペースがない場合でも使用できるという効果
がある。
【0119】なお、この実施形態では、ロープ5の洗浄
に際して洗浄装置本体10等をゲート柱上部4近傍から
下降させるようにしているが、例えば可能な場合には、
洗浄装置本体10を滑車3近傍から上昇させながらロー
プ5を洗浄し、洗浄後、ゲート柱上部4の近傍で洗浄装
置本体10を取り外すようにしてもよい。これによれば
更に次のような効果がある。つまり、この洗浄装置本体
10では、ロープ5に高圧エアを吹き付けて廃液を除去
するので、上記のように洗浄装置本体10を上昇させな
がら洗浄を行うようにすれば、洗浄後(すなわち洗浄装
置本体10等の通過後)のロープ5に廃液が残り難くな
る。そのため、洗浄後、ロープ5が乾燥し易くなり、例
えば、塗布装置本体13によるグリースの塗布作業に速
やかに移ることが可能となり、一連のグリース塗り直し
作業を効率良く行うことができるようになるというメリ
ットがある。また、ロープ5に付着した廃液に起因する
発錆を有効に防止することが可能になるという効果もあ
る。なお、このように洗浄装置本体10をロープ5に沿
って上昇させながら作業を行う場合には、点検装置本体
12を洗浄装置本体10の下側に連結すればよいことは
言うまでもない。
【0120】ところで、以上説明した洗浄給油システム
は、本発明の実施の形態であって、その具体的な構成は
本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、以下のような構成を採用することもできる。
【0121】(1)点検装置本体12の代わりに塗布装
置本体13を洗浄装置本体10に連結して洗浄作業およ
びグリースの塗布作業を連続的に行うような洗浄給油シ
ステムを構成してもよい。また、図16に示すように、
洗浄装置本体10、点検装置本体12及び塗布装置本体
13を全て連結し、洗浄作業、確認作業およびグリース
の塗布作業を連続的に行うような洗浄給油システムを構
成してもよい。
【0122】また、上記実施の形態の洗浄給油システム
において、塗布装置本体13等、グリース塗布に関する
構成を省略してもよい。この場合には、ロープ5の洗浄
および点検のみを行うシステム、すなわち本発明に係る
洗浄点検システムが構成されることとなる。
【0123】(2)洗浄装置本体10と点検装置本体1
2とを一体化した構造を採用してもよい。つまり、一つ
のケーシング(フレーム)に洗浄装置本体10と点検装
置本体12とを組込んで一体化してもよい。同様に、上
記(1)の場合には、洗浄装置本体10と塗布装置本体
13とを一体化した構造、あるいは洗浄装置本体10、
点検装置本体12および塗布装置本体13を一体化した
構造を採用してもよい。
【0124】但し、上記実施の形態のように洗浄装置本
体10、点検装置本体12および塗布装置本体13をそ
れぞれ分離可能な構成としておけば、用途に応じた使い
分けが可能となり利便性が向上するとともに、保管、運
搬、メンテナンス等の上でも有利となる。
【0125】(3)洗浄装置本体10において、洗浄用
ノズル36やエアノズル46は、図示したようなスポッ
トタイプのノズル以外に、コーンタイプ、あるいはスリ
ットタイプのノズルであっても構わない。この場合、ロ
ープ5の全周に亘って開口するスリットタイプのノズル
によれば、ロープ5の全周にむらなく高圧温水や高圧エ
アを吹き付けることができるため、洗浄効果等を高める
ことができるという利点がある。なお、ノズルタイプ
は、洗浄等の機能を良好に果たし得るものであれば如何
なるタイプのものであってもよく、実験の結果に基づい
て選定すればよい。
【0126】(4)上記洗浄装置本体10では、洗浄液
として高圧温水を吹き付けてその水圧でグリースを除去
(洗浄)するようにしているが、例えば、洗浄液として
化学薬品や灯油等を吹き付けてグリースを分解しながら
除去するようにしてもよい。
【0127】(5)なお、上記洗浄装置本体10におい
ては、液除去室30で噴射される高圧エアがロープ5の
通過孔を通じて洗浄室28に侵入するのを防ぐために予
備室29を設けているが、高圧エアが洗浄室28に侵入
する虞れがない場合、あるいは高圧エアが洗浄室28に
侵入しても廃液が吹き出す虞れがない場合には、予備室
29を省略してもよい。また、予備室29を設ける代わ
りに、液除去室30と洗浄装置本体10の外部とを直接
連通する通路(廃液導出用の通路52とは別の通路)を
設けて、液除去室30内の気体圧を外部に逃がすように
してもよい。このような構成によっても洗浄室28への
高圧エアの侵入を防ぐことが可能である。なお、この場
合には、上記通路をラビリンス状に形成する、あるいは
上記通路を吸引することにより、該通路を通じて外部に
廃液が漏れるのを防ぐようにすればよい。
【0128】(6)上記実施形態では、上下方向のロー
プ5を洗浄装置本体10により洗浄しているが、水平方
向、あるいはこれに近い方向のロープ5を洗浄装置本体
10によって洗浄することも可能である。この場合、例
えば水平なロープ5を対象とする場合には、上記洗浄装
置本体10において、洗浄室28の両側(すなわちロー
プ5の長手方向における両側)に液除去室30を夫々設
けるようにしてもよい。
【0129】なお、水平方向、あるいはこれに近い方向
のロープ5を洗浄対象とする場合には、例えば、図17
に示すような洗浄装置本体10′を構成するようにして
もよい。以下、この洗浄装置本体10′について説明す
る。なお、上記の洗浄装置本体10と同一の箇所、部材
については同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0130】同図に示す洗浄装置本体10′も、細長の
円筒形状を有しており、その両端にはロープ5の通過孔
24が設けられている。洗浄装置本体10′の内部に
は、一対の隔壁130により仕切られた洗浄室28が形
成され、この洗浄室28に洗浄用ノズル36が設けられ
ている。
【0131】洗浄室28を形成する隔壁130には、シ
ール部材132が夫々装着されており、これにより隔壁
130とロープ5との間がシールされて洗浄室28が密
閉されるように構成されている。なお、シール部材13
2としては、図4に示したシール部材34,35と同じ
断面「く」字型のものが採用されており、これによって
ロープ5の径変動にある程度対応できるように構成され
ている。
【0132】また、各通過孔24のうち、先頭側(つま
り洗浄時に洗浄装置本体10′を移動させる際に先頭と
なる側)の通過孔24には、ブラシ134が例えばその
全周に亘って設けられており、ロープ5の付着物、例え
ば硬化したグリースの塊等を洗浄に先立って除去し得る
ように構成されている。一方、反対側の通過孔24には
一定の間隔でエアノズル46が設けられており、ロープ
5に対して高圧のエアを吹き付けるように構成されてい
る。
【0133】そして、洗浄時には、洗浄用ノズル36か
ら高圧温水を、エアノズル46から高圧エアを夫々吐出
させながら洗浄装置本体10′を同図の矢印方向に(ブ
ラシ134側を先頭にして)移動させることにより、ま
ずブラシ134によりロープ5の付着物を除去してから
高圧温水により洗浄を行い、その後、高圧エアによりロ
ープ5に付着した廃液を除去するように構成されてい
る。
【0134】つまり、水平方向のロープ5を対象とする
場合には、上下方向のロープ5を対象とする場合のよう
に廃液がロープ5に沿って流下するということがないの
で、この洗浄装置本体10′のような簡単なシール部材
132であっても廃液の漏れを防止することができる。
そのため、この洗浄装置本体10′では、図4等に示し
た洗浄装置本体10のような予備室29や液除去室30
は敢えてこれを省略して構成を簡素化する一方、エアノ
ズル46については、ロープ5に付着した廃液を除去し
得るように通過孔24におけておくように構成されてい
る。
【0135】(7)上述したシステムでは、点検装置本
体12の内部に表示装置90を設置し、表示装置90の
表示を点検カメラ86により撮像することによりロープ
5の撮像位置をモニター装置72上に表示するようにし
ているが、例えば、制御装置70で求められた撮像位置
を直接モニター装置72上に表示させてもよい。このよ
うにすれば、表示装置90が不要となる分、点検装置本
体12を簡単、かつコンパクト化することが可能とな
る。
【0136】(8)なお、上記の実施の形態では、洗浄
装置本体10と点検装置本体12とを連結することによ
り、洗浄作業と点検作業を連続して行うようにしている
が、勿論、移動装置14に対して洗浄装置本体10と点
検装置本体12を付け替えながら洗浄作業と点検作業と
をそれぞれ単独で行うようにしてもよい。
【0137】(9)移動装置14として、図18に示す
ような移動装置を採用するようにしてもよい。以下、こ
の移動装置14について説明する。
【0138】同図に示す移動装置14は、ゲート本体1
の近傍とゲート柱上部4との間にわたって上記ロープ5
と略平行な状態で上下方向に懸架されるローラチェーン
140(以下、チェーン140と略す)と、このチェー
ン140に装着される可動装置142とから構成されて
いる。
【0139】可動装置142は、図19及び図20に示
すように、そのフレーム144にチェーン140の案内
部145と、モータ147により回転駆動されるスプロ
ケット146とが設けられており、前記案内部145に
沿ってチェーン140が案内され、かつこのチェーン1
40に対してスプロケット146が噛合するようにチェ
ーン140に対して装着されている。これによりモータ
147を回転駆動すると、可動装置142がチェーン1
40に沿って自走するように構成されている。
【0140】つまり、この移動装置14では、図18に
示すように上記チェーン140に装着された可動装置1
42を洗浄装置本体10に連結し、この状態で前記モー
タ147を駆動することにより可動装置142の移動に
伴い、これと一体に洗浄装置本体10をロープ5に沿っ
て移動させるように構成されている。
【0141】なお、可動装置142は、洗浄装置本体1
0に設けられる取付部150に対してそのフレーム14
4を介して脱着可能に連結されるようになっており、当
例では、例えばボルトナットにより連結されるように構
成されている。
【0142】また、詳しく図示してないが、可動装置1
42には、例えば電磁ソレノイド148a等により進退
駆動されるブレーキパッド148bを有した電磁ブレー
キ149が搭載されており、必要に応じてこの電磁ブレ
ーキ149を作動させることにより(すなわち、ブレー
キパッド148bを前進させてこれを上記スプロケット
146の側面に当接させることにより)、洗浄装置本体
10の移動を強制停止できるように構成されている。
【0143】このような移動装置14によれば、図11
に示した移動装置14に比べて部品点数が少なくて済
み、また、固定金具92で移動装置本体14aをロープ
5に固定する等の作業が不要となるため設置時の作業性
も向上するという利点がある。なお、特に説明していな
いが、可動装置142への電力供給や制御は有線で行う
ようにしてもよいが、例えば可動装置142にバッテリ
ーを搭載しておき、駆動制御を無線で行うように構成し
ても構わない。
【0144】(10)この実施形態では、本発明の洗浄
給油装置を河川用ゲートの開閉用ワイヤロープのグリー
ス塗り直し作業に用いた例を説明しているが、この洗浄
給油装置は、これ以外の例えばクレーン、エレベータ、
ロープウェイ等の各種ワイヤロープのグリース塗り直し
作業に用いることも可能である。また、上述したように
上下方向に延びるワイヤロープに限らず、水平方向、あ
るいはこれに近い方向に延びるワイヤロープのグリース
塗り直し作業等に用いることも可能である。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るワイ
ヤロープの洗浄装置では、洗浄室でワイヤロープに洗浄
液を吹き付けてグリース等を除去した後、ワイヤロープ
に気体を吹き付けて付着した洗浄液等を吹き飛ばして除
去するようにしているので、洗浄後、速やかにワイヤロ
ープから洗浄液を除去することができる。そのため、洗
浄後の作業、例えばグリース等の塗布作業等に速やかに
移行することが可能となり作業性を向上させることがで
きる。
【0146】特に、上下方向のワイヤロープを洗浄する
ものでは、液除去室を洗浄装置本体内に形成して該室に
気体ノズルを設け、洗浄室でワイヤロープに洗浄液を吹
き付けてグリースを除去した後、液除去室においてワイ
ヤロープに気体を吹き付けて付着した洗浄液、すなわち
ワイヤロープを伝って洗浄室から流下してきた洗浄液等
を吹き飛ばして除去するように構成すれば、使用済みの
洗浄液がワイヤロープを伝って洗浄装置本体から漏れ出
すのを良好に防止することができる。従って、上記のよ
うな洗浄液の除去効果に加え、洗浄液の漏れを確実に防
止することができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤロープの洗浄給油システム
の使用状態(洗浄作業時)を示す概略図である。
【図2】洗浄装置本体を示す正面図である。
【図3】洗浄装置本体を示す図2のA矢視図である。
【図4】洗浄装置本体の内部構成を示す図3のB−B断
面図である。
【図5】洗浄装置本体の内部構成(液除去室)を示す図
4のC−C断面図である。
【図6】洗浄装置本体の内部構成を示す図5のD−D断
面図である。
【図7】洗浄装置本体の内部構成を示す図5のE−E断
面図である。
【図8】洗浄装置本体の内部構成を示す図5のF−F断
面図である。
【図9】点検装置本体の内部構成を示す平断面図であ
る。
【図10】点検装置本体の内部構成を示す図9のG−G
断面図である。
【図11】移動装置本体の構成およびワイヤロープへの
取付状態を示す図である。
【図12】塗布装置本体を示す正面図である。
【図13】塗布装置本体を示す図12のH矢視図であ
る。
【図14】塗布装置本体の内部構成を示す図13のI−
I断面図である。
【図15】本発明に係るワイヤロープの洗浄給油システ
ムの使用状態(グリースの塗布作業時)を示す概略図で
ある
【図16】本発明に係るワイヤロープの洗浄給油システ
ムの別の構成を示す概略図である。
【図17】洗浄装置本体の変形例を示す断面略図であ
る。
【図18】移動装置の変形例を示す模式図(洗浄作業
時)である。
【図19】可動装置を示す側面図(洗浄装置本体に連結
された状態)である。
【図20】可動装置を示す図19のJ−J断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ゲート本体 2 ゲート壁 3 滑車 4 ゲート柱上部 5 ワイヤロープ 6 巻上装置 10 洗浄装置本体 12 点検装置本体 13 塗布装置本体 14 移動装置 24 通過孔 28 洗浄室 29 予備室 30 液除去室 33,34,35 シール部材 36 洗浄用ノズル 46 エアノズル(気体ノズル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神野 勝信 大阪府堺市出島西町3番地の1 株式会社 酒井鉄工所内 (72)発明者 木下 敏男 大阪府堺市出島西町3番地の1 株式会社 酒井鉄工所内 (72)発明者 片桐 健司 東京都港区西新橋3丁目20番4号 東京電 設サービス株式会社土木部内 (72)発明者 熊田 仁 東京都港区西新橋3丁目20番4号 東京電 設サービス株式会社土木部内 Fターム(参考) 3B116 AA07 AB54 BA02 BA22 BA34 BB23 BB55 BB77 BB82 BB90 CD22 CD31 3B201 AA07 AB54 BA02 BA22 BA34 BB23 BB55 BB77 BB82 BB90 BB92 CC12 CD22 CD36 4F035 CA01 CA05 CB02 CC01 CD02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤロープに外嵌装着される洗浄装置
    本体を移動手段により上記ワイヤロープに沿って移動さ
    せながら該洗浄装置本体の内部に設けられた洗浄用ノズ
    ルからワイヤロープに洗浄液を吹き付けて洗浄するワイ
    ヤロープの洗浄装置において、 上記洗浄装置本体の内部に上記洗浄用ノズルを備えたワ
    イヤロープの洗浄室が設けられるとともに、この洗浄室
    から使用済みの洗浄液を外部に導出する導出通路が洗浄
    装置本体に設けられ、さらにワイヤロープに気体を吹き
    付けて該気体圧によりワイヤロープに付着した洗浄液を
    除去する気体ノズルが上記ワイヤロープの軸方向におい
    て上記洗浄室に並べて設けられていることを特徴とする
    ワイヤロープの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワイヤロープの洗浄装置
    において、 ワイヤロープに付着した洗浄液を除去するための液除去
    室が上記ワイヤロープの軸方向において上記洗浄室に並
    べて設けられ、この液除去室内に上記気体ノズルが配設
    されるとともに、除去された使用済みの洗浄液を上記液
    除去室から外部に導出する導出通路が上記洗浄装置本体
    に設けられていることを特徴とするワイヤロープの洗浄
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のワイヤロープの洗浄装置
    において、 上記ワイヤロープは上下方向に延びるものであって、上
    記液除去室は、上記洗浄室の下側に設けられていること
    を特徴とするワイヤロープの洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のワイヤロープの洗
    浄装置において、 上記導出通路を通じて上記液除去室内を吸引する吸引手
    段を備えていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載のワイ
    ヤロープの洗浄装置において、 上記洗浄室と液除去室との間に、上記ワイヤロープに吹
    き付けた上記気体を逃がすための予備室が設けられてい
    ることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のワイ
    ヤロープの洗浄装置において、 上記洗浄用ノズルまたは気体ノズルとして、ワイヤロー
    プを取り囲むように配置された複数のノズルが設けられ
    ていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のワイヤロープの洗浄装置
    において、 上記洗浄室の側壁内部にワイヤロープを取り囲む環状通
    路が形成され、この環状通路に沿って上記各洗浄用ノズ
    ルが配列されて該環状通路に夫々連通接続されるととも
    に、上記洗浄液がこの環状通路の一箇所から該通路内に
    導入されるように上記洗浄用ノズルに対する洗浄液の供
    給通路が構成されていることを特徴とするワイヤロープ
    の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のワイヤロープの洗浄装置
    において、 上記液除去室の側壁内部にワイヤロープを取り囲む環状
    通路が形成され、この環状通路に沿って上記各気体ノズ
    ルが配列されて該環状通路に夫々連通接続されるととも
    に、上記気体がこの環状通路の一箇所から該通路内に導
    入されるように上記気体ノズルに対する気体の供給通路
    が構成されていることを特徴とするワイヤロープの洗浄
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のワイ
    ヤロープの洗浄装置において、 上記ワイヤロープは上下方向に延びるものであって、上
    記洗浄用ノズルは、ワイヤロープの軸方向下側から上側
    に向って斜めに洗浄液を吹き付けることを特徴とするワ
    イヤロープの洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載のワ
    イヤロープの洗浄装置において、 上記洗浄液として、高圧の温水をワイヤロープに吹き付
    けることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    ワイヤロープの洗浄装置において、 ワイヤロープの付着物を洗浄に先立って除去するブラシ
    が上記ワイヤロープの軸方向であって上記洗浄室を挟ん
    で気体ノズルの反対側に設けられていることを特徴とす
    るワイヤロープの洗浄装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    ワイヤロープの洗浄装置において、 上記移動手段は、上記洗浄装置本体をワイヤロープに沿
    って往復駆動させるとともに、往動および復動時のいず
    れの移動時にも洗浄装置本体に駆動力を付与して該洗浄
    装置本体を移動させることを特徴とするワイヤロープの
    洗浄装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のワイヤロープの洗浄
    装置において、 上記移動手段は、ワイヤロープの清掃域の一方端近傍に
    配置される滑車と、上記清掃域の他方端近傍に配置され
    て駆動ドラムを具備する移動装置本体と、駆動ドラムお
    よび滑車にわたって無端状に掛け渡された状態で上記洗
    浄装置本体に連結される操作ワイヤーとを有し、上記駆
    動ドラムの正逆回転駆動による操作ワイヤーの周回移動
    に伴い装置本体を移動させるように構成されていること
    を特徴とするワイヤロープの洗浄装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のワイヤロープの洗浄
    装置において、 上記移動装置本体は、上記ワイヤロープに固定可能に構
    成されていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載のワイヤロープの洗浄
    装置において、 上記移動手段は、上記ワイヤロープと略平行に配される
    ローラチェーンと、このローラチェーンに装着されて、
    該チェーンに噛合するスプロケットの回転駆動により該
    チェーンに沿って移動する可動装置とを有し、この可動
    装置が前記洗浄装置本体に対して連結可能に構成されて
    なることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれかに記載の
    ワイヤロープの洗浄装置を有するワイヤロープの洗浄点
    検システムであって、 上記洗浄装置本体に連動して上記ワイヤロープに沿って
    移動する点検装置本体と、この点検装置本体と別体のモ
    ニター手段とを有し、上記洗浄装置本体による洗浄後の
    ワイヤロープを上記点検装置本体に設けられる撮像手段
    により撮像し、その画像を上記モニター手段に表示する
    ように構成されていることを特徴とするワイヤロープの
    洗浄点検システム。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のワイヤロープの洗浄
    点検システムにおいて、 上記点検装置本体は、上記洗浄装置本体とは別体に構成
    され、上記洗浄装置本体に係脱可能に連結されることを
    特徴とするワイヤロープの洗浄点検システム。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17記載のワイヤロー
    プの洗浄点検システムにおいて、 上記撮像手段は、ワイヤロープの軸方向における一方側
    から他方側に向って斜め方向にワイヤロープを撮像する
    ことを特徴とするワイヤロープの洗浄点検システム。
  19. 【請求項19】 請求項16乃至18のいずれかに記載
    のワイヤロープの洗浄点検システムにおいて、 ワイヤロープの特定位置から上記撮像手段による撮像位
    置までの距離を計測する計測手段と、この計測結果を表
    示する表示手段とがさらに設けられていることを特徴と
    するワイヤロープの洗浄点検システム。
  20. 【請求項20】 請求項16記載のワイヤロープの洗浄
    点検システムにおいて、 上記表示手段として上記モニター手段が兼用され、上記
    計測手段による計測結果がワイヤロープの画像と共に上
    記モニター手段に表示されることを特徴とするワイヤロ
    ープの洗浄点検システム。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至15記載のワイヤロープ
    の洗浄装置を有するワイヤロープの洗浄給油システムで
    あって、 上記洗浄装置本体に連動して上記ワイヤロープに沿って
    移動し、洗浄装置本体によるワイヤロープの洗浄後、該
    洗浄箇所に対してグリースを塗布する塗布装置本体を有
    していることを特徴とするワイヤロープの洗浄給油シス
    テム。
  22. 【請求項22】 請求項16乃至20のいずれかに記載
    のワイヤロープの洗浄点検システムに、さらにワイヤロ
    ープにグリースを塗布する塗布装置本体を有してなるワ
    イヤロープの洗浄給油システムであって、 上記塗布装置本体は、上記洗浄装置本体に連動して上記
    ワイヤロープに沿って移動し、上記点検装置本体による
    ワイヤロープの撮像後、該撮像箇所に対してグリースを
    塗布するように構成されていることを特徴とするワイヤ
    ロープの洗浄給油システム。
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