JP2002057915A - Agc回路およびその制御方法、ならびにデジタル映像信号出力装置 - Google Patents

Agc回路およびその制御方法、ならびにデジタル映像信号出力装置

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JP2002057915A
JP2002057915A JP2000243749A JP2000243749A JP2002057915A JP 2002057915 A JP2002057915 A JP 2002057915A JP 2000243749 A JP2000243749 A JP 2000243749A JP 2000243749 A JP2000243749 A JP 2000243749A JP 2002057915 A JP2002057915 A JP 2002057915A
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signal
level
control
circuit
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Hiromasa Yamada
浩正 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペデスタルレベルだけ、あるいは同期信号振
幅そのものを検出して同期信号振幅の制御を行うと、信
号振幅の変化によって、同期信号振幅が一定であるにも
かかわらずゲインが変動したり、AGCが誤動作する。 【解決手段】 シンクチップレベルおよびペデスタルレ
ベルの各平均レベルを求め、ペデスタルレベルの平均レ
ベルからシンクチップレベルの平均レベルを減算して平
均同期信号振幅を求めるとともに、AGCで目標とする
同期信号振幅に対する平均同期信号振幅の誤差を求め、
この誤差に基づいてPGA回路14のゲイン制御を行う
PGAコントロール回路18において、シンクチップレ
ベル演算回路31でシンクチップレベルが異常と判定し
たときに、シンクレベルOK信号をLoレベル(NG)
とし、ANDゲート36を遮断状態とすることで、AG
C動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AGC(Automatic
Gain Control;自動利得制御)回路およびその制御方
法、ならびにデジタル映像信号出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】同期信号を含むアナログ映像信号をA/
Dコンバータを用いてデジタル映像信号に変換して出力
するデジタル映像信号出力装置では、映像信号中の同期
信号振幅を一定にするために、AGC回路が用いられ
る。ここで、同期信号振幅とは、図7に示す1H(Hは
水平走査期間)分の映像信号波形において、同期信号H
syncの振幅を言う。
【0003】デジタル映像信号出力装置におけるAGC
回路としては、従来、映像信号中のペデスタルレベルだ
けを検出し、これを基に同期信号振幅が一定になるよう
に制御する回路構成のものや、同期信号振幅そのものを
検出し、これを基にその振幅が一定になるように制御す
る回路構成のものなどが知られている。ここで、ペデス
タルレベルとは、図7に示す映像信号波形において、帰
線期間のレベル(帰線消去レベル)のことを言う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペデス
タルレベルだけを検出する前者のAGC回路では、図8
(A)あるいは同図(B)に示すように、信号振幅の変
化(例えば、白信号から黒信号に変化)によって、A/
Dコンバータのリファレンスボトム電圧から見たペデス
タルレベルの電圧が変わってしまうため、同期信号振幅
は一定であるにもかかわらず、ゲインが変動しまう、と
いう課題があった。
【0005】また、同期信号振幅そのものを検出する後
者のAGC回路でも、図8(C)に示すように、信号振
幅の変化(例えば、白信号から黒信号に変化)によっ
て、A/Dコンバータのリファレンスボトム電圧から見
た同期信号振幅の電圧が変わってしまうため、ゲイン制
御が誤動作する、という課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、入力される映像信号の同期信号振幅を
検出し、この検出した同期信号振幅と制御目標値との差
分に基づいて可変ゲインアンプのゲイン制御を行うAG
C回路あるいはこれを用いたデジタル映像信号出力装置
において、映像信号のシンクチップレベルが正常か異常
かを判定し、異常と判定したときにはそのゲイン制御を
停止するようにする。
【0007】具体的には、映像信号が例えば黒信号から
白信号に変化した場合において、シンクチップ部分がA
/Dコンバータのリファレンス電圧よりも下がったと
き、映像信号のシンクチップレベルが異常と判定してA
GC動作を停止する。これにより、同期信号振幅が一定
である限り、ゲイン制御が行われることはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明に係るデジタル映像信号出
力装置の構成の一例を示すブロック図である。このデジ
タル映像信号出力装置は、デジタルTV受像機やデジタ
ルVTRなどのデジタル画像処理装置の入力段として用
いられる。なお、ここでは、一例として、マスタークロ
ックの周波数が13.5MHzのシステムを想定してい
る。
【0010】図1において、同期信号を含むアナログ映
像信号(例えば、コンポジット映像信号)が入力端子1
1を介してLPF(ローパスフィルタ)12に入力され
る。LPF12は、アナログ映像信号に対してサンプリ
ング周波数以下の信号だけを通過させる処理を行う。こ
のLPF12を通過したアナログ映像信号はシンクチッ
プクランプ回路13に供給される。シンクチップクラン
プ回路13は、アナログ映像信号のシンクチップレベル
を一定電圧にクランプする。ここで、シンクチップレベ
ルとは、図7に示す映像信号波形において、同期信号H
syncの先端電圧を言う。
【0011】シンクチップレベルが一定電圧にクランプ
されたアナログ映像信号は、可変ゲインアンプであるP
GA(プログラマブル・ゲイン・アンプ)回路14に供
給される。PGA回路14はアナログ映像信号の同期信
号振幅(図7を参照)が一定のレベルになるように、外
部から与えられるコントロール値に応じてアナログ映像
信号を増幅する離散ゲインアンプである。ここでは、
0.125ステップで、−8.00から+7.75dB
まで128段階で変化する離散ゲインアンプを想定して
いる。
【0012】PGA回路14を経たアナログ映像信号
は、A/Dコンバータ15に供給される。A/Dコンバ
ータ15は、同期信号を含むアナログ映像信号をデジタ
ル映像信号に変換する。A/Dコンバータ15から出力
されるデジタル映像信号は、LPF16で色変調信号C
が除去された後、同期分離回路17およびPGAコント
ロール回路18に供給される。同期分離回路17および
PGAコントロール回路18については、後で詳細に説
明する。
【0013】A/Dコンバータ15から出力されるデジ
タル映像信号はさらに、Y/C分離回路19に供給され
る。Y/C分離回路19は、コンポジット映像信号から
輝度信号Yと色変調信号Cとを分離する。このY/C分
離回路19で分離された輝度信号Yは輝度信号処理回路
20に、色変調信号Cは色復調回路21にそれぞれ供給
される。輝度信号処理回路20は、輝度信号Yに対して
コントラスト、ブライト、画質調整などの信号処理を行
う。色復調回路21は、色変調信号Cから2つの色差信
号Cb,Crを取り出すとともに、色飽和度、色相の調
整を行う。
【0014】輝度信号処理回路20から出力される輝度
信号Yおよび色復調回路21から出力される色差信号C
b,Crは、同期分離回路17で分離された同期信号と
共にフォーマットブロック22に供給される。フォーマ
ットブロック22は、デジタル映像信号を各種のフォー
マットに加工して出力する。このフォーマットブロック
22からは、水平同期信号HS、垂直同期信号VS、輝
度信号Yおよび色差信号Cb,Crが出力される。
【0015】図2は、PGAコントロール回路18の具
体的な構成の一例を示すブロック図であり、図中、図1
と同等部分には同一符号を付して示している。
【0016】図2において、同期分離(&タイミング作
成)回路17は、コンポジット映像信号中から水平同期
信号HSおよび垂直同期信号VSを分離して出力すると
ともに、これら同期信号をもとにシンクチップタイミン
グ信号a,ペデスタルタイミング信号bおよびゲイン演
算タイミング信号cなどを生成して出力する。同期分離
回路17はさらに、分離した垂直同期信号VSをもとに
同期信号検出を行い、その検出時に“Hi”レベルとな
る同期信号検出信号を出力する。
【0017】デジタル映像信号に対するシンクチップタ
イミング信号a,ペデスタルタイミング信号bおよびゲ
イン演算タイミング信号cのタイミング関係を図3のタ
イミングチャートに示す。
【0018】このタイミングチャートから明らかなよう
に、シンクチップタイミング信号aはデジタル映像信号
の同期信号区間で発生するマスタークロックの例えば8
クロック幅のパルスである。ペデスタルタイミング信号
bは、デジタル映像信号のペデスタルレベル区間で発生
するマスタークロックの例えば8クロック幅のパルスで
ある。ゲイン演算タイミング信号cは、デジタル映像信
号のペデスタルレベル区間内において、ペデスタルタイ
ミング信号bの後に発生するマスタークロックの例えば
1クロック幅のパルスである。
【0019】次に、PGAコントロール回路18の具体
的な構成について説明する。先ず、LPF16で色変調
信号Cが除去されたデジタル映像信号は、PGAコント
ロール回路18内のシンクチップレベル演算回路31お
よびペデスタルレベル演算回路32に供給される。
【0020】シンクチップレベル演算回路31は、同期
分離回路17から与えられるシンクチップタイミング信
号aに応答してnクロックのシンクチップレベルの平均
レベルを演算する。シンクチップレベル演算回路31は
さらに、平均シンクチップレベルが正常なときにHiレ
ベルとなるシンクレベルOK信号を出力する。ペデスタ
ルレベル演算回路32は、同期分離回路17から与えら
れるペデスタルタイミング信号bに応答してペデスタル
レベルの平均レベルを演算する。
【0021】シンクチップレベル演算回路31およびペ
デスタルレベル演算回路32としては、同様の回路構成
の平均レベル演算回路が用いられる。図4に、シンクチ
ップレベル演算回路31およびペデスタルレベル演算回
路32として用いられる平均レベル演算回路の具体的な
回路構成の一例を示す。
【0022】本例に係る平均レベル演算回路50は、加
算器51、D型フリップフロップ52およびビットシフ
ト回路53からなる構成を基本とし、加算器51とD型
フリップフロップ52との間に2入力ANDゲート54
を有している。ここでは、8クロック幅で演算し、ビッ
トシフトが3ビットで行えるようにしている。
【0023】加算器51には、その一方の加算入力とし
て入力データ(デジタル映像信号)が、その他方の加算
入力としてD型フリップフロップ52の出力が与えられ
る。この加算器51およびD型フリップフロップ52に
より、入力データを積分する積分器が構成されている。
この積分器の出力がビットシフト回路53でビットシフ
トされて平均レベルとなる。この積分出力および平均レ
ベルの各波形を図5のタイミングチャートに示す。
【0024】ANDゲート54は、加算器51の加算出
力をその一方の入力とし、外部から与えられるイネーブ
ル信号enableをその他方の入力としている。イネ
ーブル信号enableは、図5のタイミングチャート
に示すように、マスタークロックMCKの8クロック分
の幅を持つパルス信号である。また、D型フリップフロ
ップ52には、外部からクリア信号clearが与えら
れる。このクリア信号clearは、図5のタイミング
チャートに示すように、イネーブル信号enableが
Hiレベルになる直前にLoレベルとなるパルス信号で
ある。
【0025】なお、シンクチップレベル演算回路31に
おいては、シンクチップレベルをnクロック(本例で
は、n=8)演算して求めた平均レベルが1を超えると
きは、シンクチップクランプ回路13で一定電圧にクラ
ンプされたシンクチップレベルが正常であるとして先述
したHiレベルのシンクレベルOK信号を出力し、当該
平均レベルが1以下(但し、値は任意とする)のとき
は、シンクチップレベルが異常であるとしてシンクレベ
ルOK信号をLoレベル(即ち、NG)とする。
【0026】シンクチップレベル演算回路31の演算結
果は減算器33にその減算入力として与えられ、ペデス
タルレベル演算回路32の演算結果は減算器33にその
被減算入力として与えられる。減算器33は、ペデスタ
ルの平均レベルからシンクチップの平均レベルを減算す
ることで、同期信号振幅の平均値(以下、これを平均同
期信号振幅と称す)を求める。ここで、ペデスタルの平
均レベル>シンクチップの平均レベルであるので、平均
同期信号振幅は必ず正の値をとる。
【0027】減算器33で求められた平均同期信号振幅
は、減算器34にその被減算入力として与えられる。減
算器34は、ターゲットとする同期信号振幅をその減算
入力とし、平均同期信号振幅との差分を求める。その差
分は、ビットシフト回路35に与えられる。このビット
シフト回路35は、本PGAコントロール回路18の時
定数を決定するためのものである。
【0028】ビットシフト回路35を経た上記差分は、
3入力ANDゲート36にその第1の入力として与えら
れる。ANDゲート36には、その第2の入力として、
シンクチップレベル演算回路31から出力されるシンク
レベルOK信号が与えられ、その第3の入力として、同
期分離回路17から出力されるゲイン演算タイミング信
号cが与えられる。
【0029】これにより、ANDゲート36は、平均シ
ンクチップレベルが正常なときに、1ラインに1回ター
ゲットとする同期信号振幅に対する平均同期信号振幅の
差分を出力し、平均シンクチップレベルが異常なときは
当該差分を出力しない。その結果、平均シンクチップレ
ベルが異常なときは、PGA回路14に対するゲイン制
御は行われないことになる。
【0030】ANDゲート36の出力は、選択スイッチ
37にその一方の入力として与えられる。選択スイッチ
37は、同期分離回路17から供給される同期信号検出
信号に基づいて選択動作を行い、同期信号検出信号がH
iレベルのときANDゲート36の出力を選択する。選
択スイッチ37の選択出力は、積分器38に供給され
る。
【0031】積分器38は、減算器39およびD型フリ
ップフロップ40からなる構成を基本とし、選択スイッ
チ37で選択された信号を積分する。積分器28はさら
に、減算器39とD型フリップフロップ40との間に2
入力ANDゲート41を有している。ANDゲート41
は、減算器38の減算出力をその一方の入力とし、外部
から与えられる入力切替検出信号をその他方の入力とし
ている。
【0032】この入力切替検出信号は、入力端子11へ
の入力信号が切り替わったことを検出し、その検出時に
一時的にLoレベルとなるパルス信号である。なお、図
1のシステムでは、入力端子11にはコンポジット映像
信号が入力される場合を想定しているが、コンポジット
映像信号の他に、S(セパレート)映像信号やビデオ信
号などが選択的に入力されるシステム構成の場合に、そ
の入力信号の切替時に上記入力切替検出信号がシステム
コントローラ(図示せず)から与えられる。
【0033】積分器38の積分出力は、PGAコントロ
ール信号(離散ゲインアンプコントロール値)としてP
GA回路14に供給され、さらに減算器39に対してそ
の被減算入力として与えられるとともに、スローリセッ
ト回路42に供給される。スローリセット回路42は、
積分器38の積分出力の正負を判定し、その判定結果に
応じて“1”または“−1”の値を選択する。
【0034】図6にスローリセット回路42の具体的な
構成の一例を示す。図6において、選択スイッチ61
は、積分器38の積分出力、即ちPGAコントロール信
号のMSB(最上位ビット)であるシグナルビットの値
が、積分出力の極性が正であることを表す“1”である
場合には“−1”の値を、負であることを表す“0”で
ある場合には“−1”をそれぞれ選択する。この選択さ
れた値は、2入力ANDゲート62にその一方の入力と
して与えられる。
【0035】また、例えば12ビットのカウンタ63
は、同期分離回路17から出力される先述した同期信号
検出信号に応答して、マスタークロックMCKに同期し
てカウント動作を行う。このカウンタ63のカウント値
は、例えば1/4095の分周器64で分周される。こ
れにより、1/4095分周器64からは、カウンタ6
3がマスタークロックMCKを4095個カウントする
ごとに1個の割合でパルスが出力される。このパルス
は、ANDゲート62にその他方の入力として与えられ
る。
【0036】すなわち、スローリセット回路42は、積
分器38の積分出力の極性に応じて選択した“1”また
は“−1”の値を即座に出力してリセットするのではな
く、充分な時間をかけて初期値に復帰する構成を採って
いる。ここで、充分な時間とは、映像信号の2フレーム
期間以上の時間を言う。本例では、13.5MHzのマ
スタークロックMCKを4095個カウントする(これ
は、4フレーム期間に相当する)ごとにリセットする構
成を採っている。
【0037】次に、上記構成の本実施形態に係るPGA
コントロール回路18の回路動作について説明する。
【0038】このPGAコントロール回路18の基本動
作としては、同期分離(&タイミング作成)回路17に
おいて同期信号をもとに作成されたシンクチップタイミ
ング信号aとペデスタルタイミング信号bから、シンク
チップレベル演算回路31およびペデスタルレベル演算
回路32においてそれぞれ、タイミング区間だけ積算し
てシンクチップレベルおよびペデスタルレベルの各平均
レベルを求める。
【0039】そして、減算器33において、ペデスタル
レベルの平均レベルからシンクチップレベルの平均レベ
ルを減算して平均同期信号振幅を求め、次いで減算器3
4において、離散ゲインアンプコントロール(AGC)
で目標とする同期信号振幅に対する平均同期信号振幅の
誤差(差分)を求め、この誤差を積分器38で積分する
ことにより、PGAコントロール信号(離散ゲインアン
プコントロール値)を決める。
【0040】ここで、映像信号が例えば黒信号から白信
号に変化したとき、A/Dコンバータ15に入力される
アナログ映像信号は、シンクチップクランプ回路13で
クランプされたレベルが一定ならば、映像信号のシンク
チップ部分が、図8(B),(C)に示すように、A/
Dコンバータ15のリファレンスボトム電圧よりも下が
るため、本来の同期信号振幅と変わってしまう。
【0041】この場合、本実施形態に係るPGAコント
ロール回路18では、シンクチップレベル演算回路31
において、シンクチップレベルをnクロック(本例で
は、n=8)演算してその平均レベルを求め、この平均
レベルが1以下(但し、値は任意とする)であるときは
シンクチップレベルが異常であると判定し、シンクレベ
ルOK信号をLoレベルとすることで、そのラインにつ
いてはAGC動作を停止するようにしている。
【0042】これにより、同期信号振幅が一定であるに
もかかわらずゲインが変動する、というような不具合が
発生することはない。換言すれば、極端な信号振幅の変
化に対しても、同期信号振幅が一定である限り、ゲイン
制御が行われることはない。したがって、信号レベルが
極端に変化するテレビジョン信号やVTRなどでも安定
した高品位の映像を得ることができる。
【0043】また、急激な信号変化、例えば標準信号源
から出力された信号を、レベル調整により200%から
50%へ変化させる場合などに対しては、同期分離回路
17で同期分離できないことによって離散ゲインアンプ
コントロールが不能の状態に陥る場合があるが、これに
対しては次のように対処する。
【0044】すなわち、同期分離ができないことで、装
置としては無信号状態(同期信号が無い状態)になるた
め、そのときに同期分離回路17から出力されるLoレ
ベルの同期信号検出信号に基づいて、選択スイッチ37
によってスローリセット回路42の出力値を選択するよ
うにし、離散ゲインアンプコントロール値を初期値に復
帰(リセット)させることにより、急激な信号変化に対
して対処するようにしている。
【0045】したがって、極端な信号変化に対してもA
GC回路が制御不能となることがないので、無信号時の
取り扱いが容易になる。その結果、設計者にとっては、
シンクチップ回路が安定してから、PGA回路14のゲ
イン制御が始まるので、回路の設計がし易くなる。
【0046】ただし、本当の同期信号抜けに対しては、
同期信号が抜けるごとに離散ゲインアンプコントロール
値をリセットしていると、著しくゲインが変化し、画像
品位を損なうことになる。これに対応して、本実施形態
に係るPGAコントロール回路18では、スローリセッ
ト回路42において、充分な時間をかけて、即ち少なく
とも2フレーム期間の時間ごとに周期的に離散ゲインア
ンプコントロール値を初期値に持っていく構成を採るこ
とで対処している。
【0047】本実施形態では、一例として、マスターク
ロックMCKの周波数が13.5MHzのシステムを想
定しており、またスローリセット回路42において、マ
スタークロックMCKを4095個カウントする周期ご
とに離散ゲインアンプコントロール値を初期値に持って
いく構成を採っていることから、4フレーム期間でゲイ
ンが1ステップ変化することになる。これにより、同期
信号が2〜3個連続して抜けた場合であっても、ゲイン
が変化することはなく、画像品位を保つことができる。
【0048】また、コンポジット映像信号の他に、S
(セパレート)映像信号やビデオ信号などの複数の映像
信号を各々入力とする複数の入力端子を具備し、そのう
ちの1つの入力端子を介して入力される信号を選択して
入力アナログ映像信号とするシステム構成を採る場合に
は、その信号の切替時に入力されるLoレベルの入力切
替検出信号によって積分器38のANDゲート41を遮
断状態とし、ANDゲート41の出力をオール“0”と
することにより、離散ゲインアンプコントロール値を初
期値に戻す構成を採っているため、入力端子ごとに同期
信号振幅が異なる入力信号に対して、確実に動作するA
GC回路を実現できる。
【0049】なお、本システム構成、即ち複数の入力端
子のうちの1つの端子の信号を選択して入力するシステ
ム構成を採らない場合には、積分器38において、AN
Dゲート41を省略することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力される映像信号の同期信号振幅を検出し、この検出
した同期信号振幅と制御目標値との差分に基づいて可変
ゲインアンプのゲイン制御を行うAGC回路あるいはこ
れを用いたデジタル映像信号出力装置において、映像信
号のシンクチップレベルが異常のときはゲイン制御を停
止することにより、極端な信号振幅の変化に対しても、
同期信号振幅が一定である限りゲイン制御が行われるこ
とはないので、信号レベルが極端に変化するテレビジョ
ン信号やVTRなどでも安定した高品位の映像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル映像信号出力装置の構成
例を示すブロック図である。
【図2】PGAコントロール回路の具体的な構成の一例
を示すブロック図である。
【図3】デジタル映像信号に対するシンクチップタイミ
ング信号a,ペデスタルタイミング信号bおよびゲイン
演算タイミング信号cのタイミング関係を示すタイミン
グチャートである。
【図4】シンクチップレベル演算回路およびペデスタル
レベル演算回路として用いられる平均レベル演算回路の
構成の一例を示すブロック図である。
【図5】平均レベル演算回路の動作説明のためのタイミ
ングチャートである。
【図6】スローリセット回路の具体的な構成の一例を示
すブロック図である。
【図7】1H期間の映像信号の波形図である。
【図8】従来技術の課題を説明する図である。
【符号の説明】
11…入力端子、14…PGA(プログラマブル・ゲイ
ン・アンプ)、17…同期分離(&タイミング作成)回
路、18…PGAコントロール回路、19…Y/C分離
回路、31…シンクチップレベル演算回路、32…ペデ
スタルレベル演算回路、38…積分器、42…スローリ
セット回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される映像信号を増幅する可変ゲイ
    ンアンプと、 前記映像信号の同期信号振幅を検出し、この検出した同
    期信号振幅と制御目標値との差分に基づいて前記可変ゲ
    インアンプのゲインを制御する制御手段と、 前記映像信号のシンクチップレベルが正常か異常かを判
    定し、異常と判定したとき前記制御手段によるゲイン制
    御を停止するレベル判定手段とを備えることを特徴とす
    るAGC回路。
  2. 【請求項2】 前記映像信号に同期信号が含まれている
    ことを検出する同期検出手段と、 前記同期検出手段によって同期信号が検出されないと
    き、前記制御手段によるゲイン制御値を初期値に復帰さ
    せるリセット手段とを有することを特徴とする請求項1
    記載のAGC回路。
  3. 【請求項3】 前記リセット手段は、前記映像信号の2
    フレーム期間以上の時間ごとに周期的に前記制御手段に
    よるゲイン制御値を初期値に復帰させることを特徴とす
    る請求項2記載のAGC回路。
  4. 【請求項4】 前記映像信号の入力の切り替え時に、前
    記制御手段によるゲイン制御値を初期値に復帰させる手
    段を有することを特徴とする請求項1記載のAGC回
    路。
  5. 【請求項5】 入力される映像信号の同期信号振幅を検
    出し、この検出した同期信号振幅と制御目標値との差分
    に基づいて、前記映像信号を増幅する可変ゲインアンプ
    のゲイン制御を行うAGC回路の制御方法であって、 前記映像信号のシンクチップレベルが正常か異常かを判
    定し、異常と判定したとき前記ゲイン制御を停止するを
    備えることを特徴とするAGC回路の制御方法。
  6. 【請求項6】 前記映像信号に同期信号が含まれていか
    否かを検出し、 同期信号を検出できないとき、前記ゲイン制御での制御
    値を初期値に復帰させることを特徴とする請求項5記載
    のAGC回路の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記制御値の初期値への復帰を、前記映
    像信号の2フレーム期間以上の時間ごとに周期的に行う
    ことを特徴とする請求項6記載のAGC回路の制御方
    法。
  8. 【請求項8】 前記映像信号の入力の切り替え時に、前
    記ゲイン制御での制御値を初期値に復帰させることを特
    徴とする請求項5記載のAGC回路の制御方法。
  9. 【請求項9】 アナログ映像信号を増幅する可変ゲイン
    アンプと、 前記可変ゲインアンプを経たアナログ映像信号をデジタ
    ル映像信号に変換するA/Dコンバータと、 前記A/Dコンバータから出力されるデジタル映像信号
    の同期信号振幅を検出し、この検出した同期信号振幅と
    制御目標値との差分に基づいて前記可変ゲインアンプの
    ゲインを制御する制御手段と、 前記デジタル映像信号のシンクチップレベルが正常か異
    常かを判定し、異常と判定したとき前記制御手段による
    ゲイン制御を停止するレベル判定手段とを備えることを
    特徴とするデジタル映像信号出力装置。
  10. 【請求項10】 前記デジタル映像信号に同期信号が含
    まれていることを検出する同期検出手段と、 前記同期検出手段によって同期信号が検出されないと
    き、前記制御手段によるゲイン制御値を初期値に復帰さ
    せるリセット手段とを有することを特徴とする請求項9
    記載のデジタル映像信号出力装置。
  11. 【請求項11】 前記リセット手段は、前記デジタル映
    像信号の2フレーム期間以上の時間ごとに周期的に前記
    制御手段によるゲイン制御値を初期値に復帰させること
    を特徴とする請求項10記載のデジタル映像信号出力装
    置。
  12. 【請求項12】 複数の入力端子を具備し、前記複数の
    入力端子に与えられるアナログ映像信号の1つを選択し
    て入力するデジタル映像信号出力装置において、 前記複数の入力端子からの入力信号の切り替え時に、前
    記制御手段によるゲイン制御値を初期値に復帰させる手
    段を有することを特徴とする請求項9記載のデジタル映
    像信号出力装置。
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