JP2002057320A - 固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

固体撮像素子の製造方法

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JP2002057320A
JP2002057320A JP2000239315A JP2000239315A JP2002057320A JP 2002057320 A JP2002057320 A JP 2002057320A JP 2000239315 A JP2000239315 A JP 2000239315A JP 2000239315 A JP2000239315 A JP 2000239315A JP 2002057320 A JP2002057320 A JP 2002057320A
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ion implantation
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Koichi Harada
耕一 原田
Hideji Abe
秀司 阿部
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素間チャネルストップ領域およびセンサN
ウェル領域を高エネルギーイオン注入法で形成すると、
レジストを厚膜化せざるを得ないため、画素間チャネル
ストップ領域のパターンを微細化することが難しく、ま
たマスク合わせ精度が低下するため、ユニットセルのサ
イズを縮小することができない。 【解決手段】 N型半導体基板31上にセンサ部のオー
バーフローバリア領域となるP型領域32をイオン注入
にて形成し(工程1)、次いでその上に高抵抗のエピタ
キシャル層33を成長させ(工程2)、次いでその表面
部分に画素間チャネルストップ領域となるP型領域34
およびセンサNウェル領域となるN型領域35をイオン
注入にて形成し(工程3)、しかる後高抵抗のエピタキ
シャル層36を成長させる(工程4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子の製
造方法に関し、特にセンサ部のオーバーフローバリア領
域が基板表面から3μm以上の深さに形成されてなる固
体撮像素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子、例えばセンサ部(画素)
が2次元状に多数配列されてなるCCD(Charge Couple
d Device)型撮像素子(以下、CCD撮像素子と称す)
として、センサ部のオーバーフローバリア領域が基板表
面から3μm以上の深さに形成されることで、近赤外線
に対して高い感度を持ついわゆる近赤外線CCD撮像素
子が知られている。
【0003】この種のCCD撮像素子では、基板深部に
形成されたオーバーフローバリア部に蓄積された電荷、
例えば正孔を基板表面側に抜くために画素間にチャネル
ストップ領域(以下、これを画素間チャネルストップ領
域と称す)が形成されており、またチャネルストップ領
域からの3次元的な締め付けを抑え、センサ部の空乏層
を伸ばすためにN型のウェル領域(以下、これをセンサ
Nウェル領域と称す)が形成された構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、画素間チ
ャネルストップ領域およびセンサNウェル領域を有する
従来の近赤外線CCD撮像素子では、これらの領域が高
エネルギーイオン注入法を用いて形成されていたため、
レジストを厚膜化せざるを得ず、そのため画素間チャネ
ルストップ領域においては、そのパターンを微細化する
ことが難しいという問題があった。
【0005】一方、センサNウェル領域に関しては、マ
スク合わせ精度が低下するため、画素単位であるユニッ
トセルのサイズを縮小することができず、さらにはセン
サ部から垂直転送部へ信号電荷を読み出す際に読み出し
ゲート部に与える読み出し電圧のバラツキが大きく、低
電圧化できない等の問題が発生していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による固体撮像素子の製造方法では、半導体
基板の表面にセンサ部のオーバーフローバリア領域を形
成し、その上に高抵抗のエピタキシャル層を成長させる
か、または当該基板の深部に高エネルギーイオン注入法
にてセンサ部のオーバーフローバリア領域を形成し、そ
の後基板の表面部分に画素間チャネルストップ領域、ウ
ェル領域の少なくとも一方をイオン注入にて形成する
か、またはエピタキシャル層を成長させた後で基板の表
面部分に画素間チャネルストップ領域、ウェル領域の少
なくとも一方をイオン注入にて形成し、しかる後高抵抗
のエピタキシャル層を成長させるようにする。
【0007】この製造方法によれば、高エネルギーイオ
ン注入法を用いなくても、画素間チャネルストップ領域
およびウェル領域の少なくとも一方を形成できる。これ
により、画素間チャネルストップ領域および/またはウ
ェル領域を薄膜レジストで形成できる。したがって、画
素間チャネルストップ領域を微細化できるとともに、ウ
ェル領域のマスク合わせ精度が向上し、センサ部から信
号電荷を読み出す際に読み出しゲート部に与える読み出
し電圧のバラツキを抑えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係
る固体撮像素子、例えばCCD撮像素子におけるユニッ
トセルの平面構造を示す平面図である。また、図2に図
1のA−A′線断面構造を、図3に図1のB−B′線断
面構造をそれぞれ示す。なおここでは、一例として、N
型半導体基板、P型ウェルの構造の場合を例に採って説
明するものとする。
【0009】先ず、図2および図3において、N型の半
導体基板11上にP型のオーバーフローバリア(OF
B)領域12が形成され、その上に高抵抗のエピタキシ
ャル層13が形成されている。このエピタキシャル層1
3の表面側には、P+型の正孔蓄積層14、N型の信号
電荷蓄積領域15およびN-型のウェル領域(以下、セ
ンサNウェル領域と称す)16が表面側からその順に形
成されている。ここで、オーバーフローバリア領域12
は、基板表面からその中心までの距離が例えば10μm
程度になるように形成され、センサNウェル領域16は
基板表面からその中心までの距離が例えば1.5μm程
度になるように形成される。
【0010】信号電荷蓄積領域15は、PN接合のフォ
トダイオードからなるセンサ部17を構成しており、入
射光をその光量に応じた電荷量の信号電荷に変換しかつ
その変換した信号電荷を蓄積する。正孔蓄積層14には
正孔が蓄積され、これにより表面準位からの電子の発生
を低減し、暗電流の少ないフォトダイオードを実現して
いる。センサNウェル領域16は、センサ部17の空乏
層を伸ばすために設けられたものである。
【0011】図1および図2において、センサ部17に
隣接してN型の電荷転送領域(転送チャネル)18が形
成されている。この電荷転送領域18は、その上方の基
板表面上にシリコン酸化膜19を介して形成されたポリ
シリコン電極(転送電極)20と共に垂直転送部(垂直
転送レジスタ)21を構成している。電荷転送領域18
と隣の列のセンサ部17との間には、P型のチャネルス
トップ(CS)領域22が形成されている。
【0012】また、センサ部17と垂直転送部21との
間には、センサ部17で光電変換され、かつ信号電荷蓄
積領域15に蓄積された信号電荷を垂直転送部21の電
荷転送領域18に読み出すための読み出しゲート部23
が介在している。ここで、垂直転送部21のポリシリコ
ン電極20はセンサ部17の近傍まで延在しており、そ
の延在した電極部分が読み出しゲート部23のゲート電
極として兼用されている。
【0013】図1および図3において、垂直方向(上下
方向)で隣接する画素(センサ部17)間の領域には、
水平方向に延びる画素間ポリシリコン電極24が形成さ
れている。この画素間ポリシリコン電極24は、垂直転
送部21の転送電極(ポリシリコン電極20)と一体の
ものである。そして、センサ部17の受光領域(開口
部)17Aを除く領域は、Al(アルミニウム)等から
なる遮光膜25によって全面に亘って覆われている。
【0014】また、画素間ポリシリコン電極24の下方
には、基板表面から例えば3μm程度の深さに第1の画
素間チャネルストップ領域26が形成され、基板表面に
は第2の画素間チャネルストップ領域27が形成されて
いる。これら画素間チャネルストップ領域26,27
は、基板深部に形成されたオーバーフローバリア部に蓄
積された正孔を基板表面側に抜くために形成されたもの
である。
【0015】上記構成のCCD撮像素子は、センサ部1
7のオーバーフローバリア領域12が基板表面から3μ
m以上、本例では10μm程度の深さに形成された構造
となっていることから、近赤外線(その波長は0.7μ
m〜2.5μm程度)に対して高い感度を持つことにな
る。
【0016】次に、例えばN型半導体基板、P型ウェル
構造の近赤外線CCD撮像素子の製造方法について説明
する。
【0017】<第1実施例>先ず、第1実施例に係る製
造方法につき、図4の工程図を用いて説明する。先ず、
リンイオンが注入された比抵抗が例えば40Ω・cmの
N型半導体基板31上に、センサ部17のオーバーフロ
ーバリア領域12となるP型領域32をイオン注入にて
形成し(工程1)、しかる後比抵抗が例えば500Ω・
cm〜1000Ω・cmの高抵抗エピタキシャル層(N
--又はP--又はイントリンシック)33を例えば7μm
の厚さに成長させる(工程2)。
【0018】次に、その表面部分に画素間チャネルスト
ップ領域26となるP型領域34およびセンサNウェル
領域16となるN型領域35をイオン注入にて形成する
(工程3)。このとき同時に、プリターゲットマーク
(図示せず)を形成する。その後、比抵抗が例えば50
0Ω・cm〜1000Ω・cmの高抵抗エピタキシャル
層(N--又はP--又はイントリンシック)36を例えば
3μmの厚さに成長させる(工程4)。
【0019】これにより、センサ部17のオーバーフロ
ーバリア領域12が、第2エピタキシャル層である高抵
抗エピタキシャル層36の成長後において基板表面から
3μm以上、本例では10μm(7μm+3μm)の深
さに形成されることになる。この工程4までの製造技術
が、第1実施例に係る製造方法の特徴とする部分であ
る。そして、それ以降の工程では従来通りの製造技術を
用いて、ターゲットマークのレチクルを上記プリターゲ
ットマークに合わせることによって位置合わせしつつ、
センサ部17の正孔蓄積層14および信号電荷蓄積領域
15、垂直転送部21の電荷転送領域18およびポリシ
リコン電極20などを形成することで、近赤外線CCD
撮像素子を製造する。
【0020】この第1実施例に係る製造方法では、セン
サNウェル領域16および画素間チャネルストップ領域
26を形成するのに高エネルギーイオン注入法を用いて
いないことから、これら領域16,26を薄膜レジスト
で形成できるため、センサNウェル領域16のマスク合
わせ精度が向上し、センサ部17から信号電荷を読み出
す際に読み出しゲート部23に与える読み出し電圧のバ
ラツキを抑えることができるとともに、画素間チャネル
ストップ領域26を微細化できる。
【0021】なお、第1実施例に係る製造方法では、セ
ンサNウェル領域16および画素間チャネルストップ領
域26の双方について高エネルギーイオン注入法を用い
ないとしたが、いずれか一方についてのみ高エネルギー
イオン注入法を用いないようにすることも可能である。
【0022】ここで、センサNウェル領域16について
高エネルギーイオン注入法を用いない場合を第1変形例
として説明する。この第1変形例の場合には、先ず工程
2では高抵抗のエピタキシャル層33を例えば8.5μ
mの厚さに成長させ、次いで工程3ではその表面部分に
センサNウェル領域16となるN型領域35をイオン注
入にて形成し、次いで工程4では高抵抗のエピタキシャ
ル層36を例えば1.5μmの厚さに成長させる。その
後、画素間チャネルストップ領域26となるP型領域3
4を高エネルギー(例えば、2MeV)のイオン注入法
を用いて形成するようにすれば良い。
【0023】この第1変形例によれば、センサNウェル
領域16を形成するのに高エネルギーイオン注入法を用
いていないことから、センサNウェル領域16を薄膜レ
ジストで形成できるため、センサNウェル領域16のマ
スク合わせ精度が向上し、読み出しゲート部23に与え
る読み出し電圧のバラツキを抑えることができる。
【0024】次に、画素間チャネルストップ領域26に
ついて高エネルギーイオン注入法を用いない場合を第2
変形例として説明する。この第2変形例の場合には、先
ず工程2では高抵抗のエピタキシャル層33を例えば7
μmの厚さに成長させ、次いで工程3ではその表面部分
に画素間チャネルストップ領域26となるP型領域34
をイオン注入にて形成し、次いで工程4では高抵抗のエ
ピタキシャル層36を例えば3μmの厚さに成長させ
る。その後、センサNウェル領域16となるN型領域3
5を高エネルギー(例えば、2.5MeV)のイオン注
入法を用いて形成するようにすれば良い。
【0025】この第2変形例によれば、画素間チャネル
ストップ領域26を形成するのに高エネルギーイオン注
入法を用いていないことから、画素間チャネルストップ
領域26を薄膜レジストで形成できるため、画素間チャ
ネルストップ領域26を微細化できる。
【0026】また、第1実施例に係る製造方法では、画
素間チャネルストップ領域26およびセンサNウェル領
域16上に成長させる高抵抗のエピタキシャル層36の
厚さを両者間で同じ(例えば、3μm)にするとした
が、その厚さを画素間チャネルストップ領域26とセン
サNウェル領域16との間で異ならせる構成を採ること
もできる。
【0027】この場合には、工程3以降において、高抵
抗のエピタキシャル層33の表面部分に画素間チャネル
ストップ領域26となるP型領域をイオン注入にて形成
し、次いで高抵抗のエピタキシャル層を例えば1.5μ
mの厚さに成長させ、次いでその表面にセンサNウェル
領域16となるN型領域をイオン注入にて形成し、しか
る後高抵抗のエピタキシャル層を例えば1.5μmの厚
さに成長させるようにすれば良い。
【0028】<第2実施例>次に、第2実施例に係る製
造方法につき、図5の工程図を用いて説明する。先ず、
リンイオンが注入された比抵抗が例えば40Ω・cmの
N型半導体基板41に対して、高エネルギー(例えば、
5MeV)のイオン注入法を用いて2μm以上の深さに
センサ部17のオーバーフローバリア領域12となるP
型領域42を形成する(工程1)。
【0029】その後、基板41の表面部分に画素間チャ
ネルストップ領域26となるP型領域43およびセンサ
Nウェル領域16となるN型領域44をイオン注入にて
形成し(工程2)、しかる後比抵抗が例えば500Ω・
cm〜1000Ω・cmの高抵抗エピタキシャル層(N
--又はP--又はイントリンシック)45を例えば3μm
の厚さに成長させる(工程3)。
【0030】これにより、センサ部17のオーバーフロ
ーバリア領域12が、高抵抗エピタキシャル層45の成
長前において基板表面から2μm以上の深さに、当該エ
ピタキシャル層45の成長後において基板表面から3μ
m以上、本例では5μm(2μm+3μm)の深さに形
成されることになる。この工程3までの製造技術が、第
2実施例に係る製造方法の特徴とする部分である。そし
て、それ以降の工程では従来通りの製造技術を用いて、
センサ部17の正孔蓄積層14および信号電荷蓄積領域
15、垂直転送部21の電荷転送領域18およびポリシ
リコン電極20などを形成することで、近赤外線CCD
撮像素子を製造する。
【0031】この第2実施例に係る製造方法でも、セン
サNウェル領域16および画素間チャネルストップ領域
26を形成するのに高エネルギーイオン注入法を用いて
いないことから、これら領域16,26を薄膜レジスト
で形成できるため、センサNウェル領域16のマスク合
わせ精度が向上し、読み出しゲート部23に与える読み
出し電圧のバラツキを抑えることができるとともに、画
素間チャネルストップ領域26を微細化できる。
【0032】なお、第2実施例に係る製造方法では、セ
ンサNウェル領域16および画素間チャネルストップ領
域26の双方について高エネルギーイオン注入法を用い
ないとしたが、いずれか一方についてのみ高エネルギー
イオン注入法を用いないようにすることも可能である。
【0033】ここで、センサNウェル領域16について
高エネルギーイオン注入法を用いない場合を第1変形例
として説明する。この第1変形例の場合には、先ず工程
1では、N型の半導体基板41に対して、高エネルギー
(例えば、7MeV)のイオン注入法を用いてセンサ部
17のオーバーフローバリア領域12となるP型領域4
2を形成する。
【0034】そして、工程2では基板41の表面部分に
センサNウェル領域16となるN型領域44をイオン注
入にて形成し、次いで工程3では高抵抗のエピタキシャ
ル層45を例えば3μmの厚さに成長させる。その後、
画素間チャネルストップ領域26となるP型領域43を
高エネルギー(例えば、2MeV)のイオン注入法を用
いて形成するようにすれば良い。
【0035】この第1変形例によれば、センサNウェル
領域16を形成するのに高エネルギーイオン注入法を用
いていないことから、センサNウェル領域16を薄膜レ
ジストで形成できるため、センサNウェル領域16のマ
スク合わせ精度が向上し、読み出しゲート部23に与え
る読み出し電圧のバラツキを抑えることができる。
【0036】次に、画素間チャネルストップ領域26に
ついて高エネルギーイオン注入法を用いない場合を第2
変形例として説明する。この第2変形例の場合には、工
程2では基板41の表面部分に画素間チャネルストップ
領域26となるP型領域43をイオン注入にて形成し、
次いで工程3では高抵抗のエピタキシャル層45を例え
ば3μmの厚さに成長させる。その後、センサNウェル
領域16となるN型領域44を高エネルギー(例えば、
2.5MeV)のイオン注入法を用いて形成するように
すれば良い。
【0037】この第2変形例によれば、画素間チャネル
ストップ領域26を形成するのに高エネルギーイオン注
入法を用いていないことから、画素間チャネルストップ
領域26を薄膜レジストで形成できるため、画素間チャ
ネルストップ領域26を微細化できる。
【0038】また、第2実施例に係る製造方法では、画
素間チャネルストップ領域26およびセンサNウェル領
域16上に成長させる高抵抗のエピタキシャル層36の
厚さを両者間で同じ(例えば、3μm)にするとした
が、その厚さを画素間チャネルストップ領域26とセン
サNウェル領域16との間で異ならせる構成を採ること
もできる。
【0039】この場合には、工程2以降において、基板
41の表面部分に画素間チャネルストップ領域26とな
るP型領域をイオン注入にて形成し、次いで高抵抗のエ
ピタキシャル層を例えば1.5μmの厚さに成長させ、
次いでその表面にセンサNウェル領域16となるN型領
域をイオン注入にて形成し、しかる後高抵抗のエピタキ
シャル層を例えば1.5μmの厚さに成長させるように
すれば良い。
【0040】<第3実施例>次に、第3実施例に係る製
造方法につき、図6の工程図を用いて説明する。先ず、
リンイオンが注入された比抵抗が例えば40Ω・cmの
N型半導体基板51に対して、高エネルギー(例えば、
2MeV)のイオン注入法を用いて2μm以上の深さに
センサ部17のオーバーフローバリア領域12となるP
型領域52を形成する(工程1)。
【0041】続いて、基板51の表面部分に比抵抗が例
えば500Ω・cm〜ぬわ00Ω・cmの高抵抗エピタ
キシャル層(N--又はP--又はイントリンシック)53
を例えば7μmの厚さに成長させる(工程2)。次い
で、その表面部分に画素間チャネルストップ領域26と
なるP型領域54およびセンサNウェル領域16となる
N型領域55をイオン注入にて形成し(工程3)、しか
る後比抵抗が例えば500Ω・cm〜1000Ω・cm
の高抵抗エピタキシャル層(N--又はP--又はイントリ
ンシック)56を例えば3μmの厚さに成長させる(工
程4)。
【0042】これにより、センサ部17のオーバーフロ
ーバリア領域12が、第2エピタキシャル層である高抵
抗エピタキシャル層56の成長前において基板表面から
3μm以上、本例では9μm(2μm+7μm)の深さ
に、当該エピタキシャル層56の成長後において基板表
面から4μm以上、本例では12μm(2μm+7μm
+3μm)の深さに形成されることになる。
【0043】この工程4までの製造技術が、第3実施例
に係る製造方法の特徴とする部分である。そして、それ
以降の工程では従来通りの製造技術を用いて、センサ部
17の正孔蓄積層14および信号電荷蓄積領域15、垂
直転送部21の電荷転送領域18およびポリシリコン電
極20などを形成することで、近赤外線CCD撮像素子
を製造する。
【0044】この第3実施例に係る製造方法でも、セン
サNウェル領域16および画素間チャネルストップ領域
26を形成するのに高エネルギーイオン注入法を用いて
いないことから、これら領域16,26を薄膜レジスト
で形成できるため、センサNウェル領域16のマスク合
わせ精度が向上し、読み出しゲート部23に与える読み
出し電圧のバラツキを抑えることができるとともに、画
素間チャネルストップ領域26を微細化できる。
【0045】なお、第3実施例に係る製造方法では、セ
ンサNウェル領域16および画素間チャネルストップ領
域26の双方について高エネルギーイオン注入法を用い
ないとしたが、いずれか一方についてのみ高エネルギー
イオン注入法を用いないようにすることも可能である。
【0046】ここで、センサNウェル領域16について
高エネルギーイオン注入法を用いない場合を第1変形例
として説明する。この第1変形例の場合には、先ず工程
2では、基板51の表面部分に高抵抗のエピタキシャル
層53を例えば8.5μmの厚さに成長させる。
【0047】そして、工程3では基板51の表面部分に
センサNウェル領域16となるN型領域55をイオン注
入にて形成し、次いで工程4では高抵抗のエピタキシャ
ル層56を例えば1.5μmの厚さに成長させる。その
後、画素間チャネルストップ領域26となるP型領域5
4を高エネルギー(例えば、2MeV)のイオン注入法
を用いて形成するようにすれば良い。
【0048】この第1変形例によれば、センサNウェル
領域16を形成するのに高エネルギーイオン注入法を用
いていないことから、センサNウェル領域16を薄膜レ
ジストで形成できるため、センサNウェル領域16のマ
スク合わせ精度が向上し、読み出しゲート部23に与え
る読み出し電圧のバラツキを抑えることができる。
【0049】次に、画素間チャネルストップ領域26に
ついて高エネルギーイオン注入法を用いない場合を第2
変形例として説明する。この第2変形例の場合には、工
程3では高抵抗のエピタキシャル層53の表面部分に画
素間チャネルストップ領域26となるP型領域54をイ
オン注入にて形成し、次いで工程4では高抵抗のエピタ
キシャル層56を例えば3μmの厚さに成長させる。そ
の後、センサNウェル領域16となるN型領域55を高
エネルギー(例えば、2.5MeV)のイオン注入法を
用いて形成するようにすれば良い。
【0050】この第2変形例によれば、画素間チャネル
ストップ領域26を形成するのに高エネルギーイオン注
入法を用いていないことから、画素間チャネルストップ
領域26を薄膜レジストで形成できるため、画素間チャ
ネルストップ領域26を微細化できる。
【0051】また、第3実施例に係る製造方法では、画
素間チャネルストップ領域26およびセンサNウェル領
域16上に成長させる高抵抗のエピタキシャル層56の
厚さを両者間で同じ(例えば、3μm)にするとした
が、その厚さを画素間チャネルストップ領域26とセン
サNウェル領域16との間で異ならせる構成を採ること
もできる。
【0052】この場合には、工程3以降において、基板
51の表面部分に画素間チャネルストップ領域26とな
るP型領域をイオン注入にて形成し、次いで高抵抗のエ
ピタキシャル層を例えば1.5μmの厚さに成長させ、
次いでその表面にセンサNウェル領域16となるN型領
域をイオン注入にて形成し、しかる後高抵抗のエピタキ
シャル層を例えば1.5μmの厚さに成長させるように
すれば良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高エネルギーイオン注入法を用いなくても、画素間チャ
ネルストップ領域およびウェル領域の少なくとも一方を
形成できることから、これら領域を薄膜レジストで形成
できるため、画素間チャネルストップ領域を微細化で
き、またウェル領域のマスク合わせ精度が向上できる。
その結果、ユニットセルの微細化が図れる。また、ウェ
ル領域のマスク合わせ精度を向上できることで、読み出
しゲート部に与える読み出し電圧のバラツキを抑えるこ
とができるため、電源の低電圧化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCCD撮像素子におけるユニット
セルの平面構造を示す平面図である。
【図2】図1のA−A′線断面構造を示す断面図であ
る。
【図3】図1のB−B′線断面構造を示す断面図であ
る。
【図4】本発明による製造方法の第1実施例を示す工程
図である。
【図5】本発明による製造方法の第2実施例を示す工程
図である。
【図6】本発明による製造方法の第3実施例を示す工程
図である。
【符号の説明】
11,31,41,51…半導体基板、12,32,4
2,52…オーバーフローバリア領域、13,33,3
6,45,53,56…エピタキシャル層、14…正孔
蓄積層、15…信号電荷蓄積領域、16…センサNウェ
ル、17…センサ部、18…電荷転送領域、20…ポリ
シリコン電極、21…垂直転送部(垂直転送レジス
タ)、23…読み出しゲート部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 BA08 CA03 CA19 DA03 EA20 FA06 FA13 FA26 FA35 5C024 AX06 CX41 CY47 GX03 GY01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面側にセンサ部が2次元
    状に配列されてなる固体撮像素子の製造方法であって、 前記半導体基板の表面に前記センサ部のオーバーフロー
    バリア領域を形成し、 次いで高抵抗の第1エピタキシャル層を成長させ、 その後前記第1エピタキシャル層の表面部分に基板深部
    に蓄積された電荷を基板表面側に抜くための画素間チャ
    ネルストップ領域および前記センサ部の空乏層を伸ばす
    ためのウェル領域の少なくとも一方をイオン注入にて形
    成し、 しかる後高抵抗の第2エピタキシャル層を成長させるこ
    とを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記センサ部のオーバーフローバリア領
    域が、前記第2エピタキシャル層の成長後において基板
    表面から3μm以上の深さに形成されることを特徴とす
    る請求項1記載の固体撮像素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記画素間チャネルストップ領域上の前
    記第2エピタキシャル層の厚さと前記ウェル領域上の前
    記第2エピタキシャル層の厚さとが異なることを特徴と
    する請求項1記載の固体撮像素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面側にセンサ部が2次元
    状に配列されてなる固体撮像素子の製造方法であって、 前記半導体基板の深部に高エネルギーイオン注入法にて
    前記センサ部のオーバーフローバリア領域を形成し、 次いで前記半導体基板の表面部分に基板深部に蓄積され
    た電荷を基板表面側に抜くための画素間チャネルストッ
    プ領域および前記センサ部の空乏層を伸ばすためのウェ
    ル領域の少なくとも一方をイオン注入にて形成し、 しかる後高抵抗のエピタキシャル層を成長させることを
    特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記センサ部のオーバーフローバリア領
    域が、前記エピタキシャル層の成長前において基板表面
    から2μm以上の深さに形成されることを特徴とする請
    求項4記載の固体撮像素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記センサ部のオーバーフローバリア領
    域が、前記エピタキシャル層の成長後において基板表面
    から3μm以上の深さに形成されることを特徴とする請
    求項5記載の固体撮像素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記画素間チャネルストップ領域上の前
    記エピタキシャル層の厚さと前記ウェル領域上の前記エ
    ピタキシャル層の厚さとが異なることを特徴とする請求
    項4記載の固体撮像素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の表面側にセンサ部が2次元
    状に配列されてなる固体撮像素子の製造方法であって、 前記半導体基板に高エネルギーイオン注入法にて前記セ
    ンサ部のオーバーフローバリア領域を形成し、 次いで高抵抗の第1エピタキシャル層を成長させ、 その後前記第1エピタキシャル層の表面部分に基板深部
    に蓄積された電荷を基板表面側に抜くための画素間チャ
    ネルストップ領域および前記センサ部の空乏層を伸ばす
    ためのウェル領域の少なくとも一方をイオン注入にて形
    成し、 しかる後高抵抗の第2エピタキシャル層を成長させるこ
    とを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記センサ部のオーバーフローバリア領
    域が、前記第2エピタキシャル層の成長前において基板
    表面から3μm以上の深さに形成されることを特徴とす
    る請求項8記載の固体撮像素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記センサ部のオーバーフローバリア
    領域が、前記第2エピタキシャル層の成長後において基
    板表面から4μm以上の深さに形成されることを特徴と
    する請求項9記載の固体撮像素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記画素間チャネルストップ領域上の
    前記第2エピタキシャル層の厚さと前記ウェル領域領域
    上の前記第2エピタキシャル層の厚さとが異なることを
    特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100651499B1 (ko) * 2004-12-08 2006-11-29 삼성전기주식회사 수광소자 및 그 제조방법
JP2007059733A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Sony Corp 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法および固体撮像素子を用いた画像撮影装置

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