JP2002057296A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2002057296A JP2000245491A JP2000245491A JP2002057296A JP 2002057296 A JP2002057296 A JP 2002057296A JP 2000245491 A JP2000245491 A JP 2000245491A JP 2000245491 A JP2000245491 A JP 2000245491A JP 2002057296 A JP2002057296 A JP 2002057296A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面チャネル型のPMOSFETを覆うシリ
コン窒化膜を成膜した際に生じるホウ素の突き抜けを防
止して、トランジスタ特性の向上を図る。 【解決手段】 同一シリコン基板1にDRAMと表面チ
ャネル型のPMOSFETとNMOSFETを備えたロ
ジック素子とを搭載した半導体装置の製造方法であっ
て、ロジック素子の活性層上に金属シリサイド層12を
形成する工程と、金属シリサイド層12を含むロジック
素子表面を覆うシリコン窒化膜13を形成する工程とを
備え、シリコン窒化膜13は、原料ガスにジクロロシラ
ンとアンモニアとを用い、650℃以上750℃以下の
堆積温度で成膜される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくはDRAMとロジック素子とを混載
した半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMとロジック素子とを一つの半導
体基板に搭載した半導体装置が知られている。このよう
な半導体装置において、ロジック素子領域に形成されて
いるトランジスタの活性領域上には低抵抗層として金属
シリサイド層が形成されているものがある。また、上記
金属シリサイドへ開口するコンタクトホールを形成する
際に、フィールド酸化膜へコンタクトホールがずれて形
成されても、接合リークを発生しないように全面にエッ
チングストッパを被覆して、フィールド酸化膜の掘れを
低減する、いわゆるボーダーレスコンタクト形成を行う
ことがある。このときのエッチングストッパとしては、
シリコン酸化膜とのエッチング選択比を確保することが
できるシリコン窒化膜が用いられる。そしてロジック素
子の場合には、例えば、500℃以下の低温で成膜を行
うため、プラズマCVD法によって形成することが一般
的である。
【0003】また、上記ロジック領域のトランジスタの
ゲート電極がN+ 型である場合には、PMOSFETの
動作が埋め込みチャネル型となるため、ソース・ドレイ
ン間耐圧の低下、短チャネル効果の悪化等の原因により
ゲート長の微細化が困難となる。そのため、PMOSF
ET/NMOSFETともに表面チャネル型動作とする
ために、NMOSFETはN+ 型ゲート、PMOSFE
TはP+ 型ゲートのPoly−Siで構成するデュアル
ゲート構造が必要となる。したがって、PMOSトラン
ジスタのゲート電極のPoly−SiをP+ 型とするた
めにPoly−Si中にホウ素が導入されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラズ
マCVD法によって、ロジックトランジスタおよびDR
AMのセルトランジスタを被覆するシリコン窒化膜を形
成すると、シリコン窒化膜中に含まれる水素がホウ素の
突き抜けを促進する。すなわち、PMOSトランジスタ
のゲート電極のPoly−Si中に導入されたホウ素は
ゲート酸化膜中に取り込まれ、さらにゲート酸化膜を突
き抜けて基板にまで到達するという問題があった。この
ホウ素拡散は、PMOSFETのVthの変動やゲート絶
縁膜の信頼性低下の原因となる。現状では、膜中に水素
を含まないシリコン窒化膜を形成することは極めて困難
であり、そのため、ホウ素の増速拡散を抑制することは
困難である。また、上記シリコン窒化膜を形成した後、
DRAMセル形成のための高温熱処理(例えば、700
℃程度の熱処理)が行われる場合には、シリコン窒化膜
の形成方法がプラズマCVD法であると膜剥がれを生じ
る場合がある。そのため、他のエッチングストッパ膜が
必要となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法である。
【0006】本発明の半導体装置の製造方法は、同一基
板にDRAMと表面チャネル型のPMOSFETとNM
OSFETを備えたロジック素子とを搭載した半導体装
置の製造方法であって、ロジック素子の活性層上に金属
シリサイドを形成する工程と、金属シリサイドを含むロ
ジック素子表面を覆うシリコン窒化膜を形成する工程と
を備え、シリコン窒化膜は、650℃以上750℃以下
の堆積温度で成膜される。
【0007】上記半導体装置の製造方法では、シリコン
窒化膜は、650℃以上750℃以下の堆積温度で成膜
されることから、発明者の知見によれば、従来の問題で
あった、シリコン窒化膜の成膜時に発生していたホウ素
の突き抜けによるトランジスタ特性の劣化は起こらなか
った。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
係る実施の形態を、図1〜図9に示す概略構成断面図に
よって説明する。図では、シリコン基板上にDRAMと
ロジック素子を搭載するプロセスを示す。
【0009】図1に示すように、シリコン基板1上にシ
リコン酸化膜2を例えばドライ酸化で形成し、さらに例
えば減圧CVD法によってシリコン窒化膜3を堆積した
後、活性領域を形成する部分にレジストパターン(図示
せず)を形成する。このレジストパターンをマスクにし
て、上記シリコン窒化膜3、シリコン酸化膜2、シリコ
ン基板1を順次エッチングして溝(トレンチ領域)4を
形成する。このとき、シリコン基板1は例えば350n
m〜400nmの深さになるようにエッチングされる。
【0010】その後、上記溝4をシリコン酸化膜5で埋
め込む。例えば高密度プラズマCVD(例えば堆積温度
は650℃よ700℃)によって、埋め込みを行うこと
によって、段差被覆性が良好な緻密な膜を形成すること
が可能となる。
【0011】続いて、化学的機械研磨(以下、CMPと
いう、CMPはChemical Mechanical Polishing の略)
によって、上記シリコン酸化膜5を研磨して平坦化を行
う.シリコン窒化膜3上のシリコン酸化膜5が除去され
る程度に上記研磨は行われる。また、CMPでのグロー
バル段差を低減するために、広いアクティブ領域上のシ
リコン酸化膜を予めリソグラフィー技術とエッチングと
によって除去しておくことも可能である。
【0012】次に、図2に示すように、例えば熱リン酸
を用いて上記シリコン窒化膜3(図1参照)を除去し活
性領域を形成する。また、シリコン窒化膜3を除去する
前にシリコン酸化膜の緻密化や活性領域の角部に丸みを
形成する目的で窒素雰囲気もしくは酸素雰囲気もしくは
水素と酸素との雰囲気中で熱処理を行うことも可能であ
る。
【0013】次いで、活性領域の表面を例えば10nm
程度酸化して犠牲酸化膜(図示せず)を形成する。
【0014】次いで、NチャネルMOSFETを形成す
る領域にP型ウエル領域7を形成し、MOSFETのパ
ンチスルーを阻止することを目的として埋め込み層を形
成するためのイオン注入、Vth調整のためのイオン注入
を行い、NMOSチャネル領域を形成する。Pチャネル
MOSFETを形成する領域にN型ウエル領域6を形成
する。またMOSFETのパンチスルーを阻止すること
を目的として埋め込み層を形成するためのイオン注入、
Vth調整のためのイオン注入を行い、PMOSチャネル
領域を形成する。
【0015】また、DRAMのMOSFETに対して
も、パンチスルーを阻止することを目的として埋め込み
層を形成するためのイオン注入、Vth調整のためのイオ
ン注入を行い、DRAMのセル領域を形成する。
【0016】次に図3に示すように、上記犠牲酸化膜を
例えばフッ酸を用いて除去し、その後、パイロジェニッ
ク酸化(水素と酸素との混合雰囲気、ガス供給流量は例
えば800cm3 /min)を行って、ゲート酸化膜を
例えば7nmの厚さに形成する。この酸化ガスにはドラ
イ酸素を用いることも可能である。続いて、DRAMの
セル領域、高Vcc用MOSFET領域にレジストパター
ンを形成する。そしてフッ酸処理によって標準Vcc用M
OSFET領域の酸化膜を除去する。続いて、硫酸過水
溶液やアンモニア過水溶液を用いてレジストパターンを
除去する。
【0017】続いて、前処理(例えばSC1、SC2使
用)後、パイロジェニック酸化によりゲート酸化膜31
を例えば2.2nmの厚さに形成する。このとき、標準
Vcc領域のゲート酸化膜31は、2.2nm程度の膜厚
を有しているが、DRAMのセル領域や高Vcc用MOS
FET領域のゲート酸化膜32は7.5nm〜8nm程
度の膜厚となっている。また、このときの酸化方法とし
て、ファーネス酸化の他に急速加熱プロセス(RTP)
によって酸化を行うことも可能である。酸化ガスとし
て、ドライ酸素や一酸化二窒素を用いることも可能であ
る。
【0018】続いて、例えば900℃の酸化窒素(N
O)雰囲気で10分〜20分の熱処理を行うことによっ
て、酸化膜中に窒素をドーピングする。このときの窒化
条件としては、10kPa程度の減圧雰囲気下で行うこ
とが望ましいが、常圧もしくはその他の圧力雰囲気で行
うことも可能である。またガスには一酸化二窒素、アン
モニア等も用いることができる。
【0019】窒化濃度としては、酸化膜中の最大濃度が
4atom%程度であることが、その後のDRAM形成
における熱処理によるボロンの突き抜けの影響を抑制す
る上で効果的である。しかしながら、熱処理条件等によ
ってさらに高濃度や低濃度の窒化シリコン条件で行うこ
とも可能である。
【0020】減圧CVD法によって、アモルファスシリ
コンを例えば50nm〜100nmの厚さに堆積する。
このときの成膜条件としては、原料ガスにモノシラン
(SiH4 )を用い、堆積温度を530℃〜580℃に
設定した。続いて、リソグラフィー技術によって、レジ
ストパターン(図示せず)を形成し、そのレジストパタ
ーンをマスクに用いて、N+ ゲートを形成する領域にリ
ンイオンをイオン注入する。そのときのイオン注入条件
としては、注入エネルギーを15keV、ドーズ量を4
×1015/cm2 に設定する。その後、上記レジストパ
ターンを除去する。続いて、リソグラフィー技術によっ
て、レジストパターン(図示せず)を形成し、そのレジ
ストパターンをマスクに用いて、P+ ゲートを形成する
領域にホウ素イオンをイオン注入する。そのときのイオ
ン注入条件としては、注入エネルギーを5keV、ドー
ズ量を3×1015/cm2 に設定する。次いで、800
℃の温度雰囲気で10分間の熱処理を行って、アモルフ
ァスシリコン中に不純物を拡散すると同時に、アモルフ
ァスシリコンを結晶化させて、結晶粒径が0.2μm以
上の多結晶シリコンを2層構造で成長させ、ゲートポリ
シリコン層81を形成する。
【0021】減圧CVD法によって、タングステンシリ
サイド膜82を50nm〜100nmの厚さに堆積す
る。次いで、CVD法によって、シリコン酸化膜83を
100nm〜200nmの厚さに堆積し、オフセット酸
化膜付きのタングステンポリサイド構造の配線層を形成
する。オフセット酸化膜の形成方法としては、原料ガス
にモノシランと一酸化二窒素とを用い、堆積温度を75
0℃に設定した。または原料ガスにテトラエトキシシラ
ン(TEOS)を用いることも可能である。
【0022】次に、リソグラフィー技術によってレジス
トパターンを形成した後、そのレジストパターンをエッ
チングマスクに用いて、異方性エッチングによりシリコ
ン酸化膜のゲート電極パターンを形成する。このエッチ
ングでは、一例としてフルオロカーボン系のガスを用い
る。さらにエッチングを進めて、各トランジスタのゲー
ト電極(ワード線も含む)8を形成する。
【0023】次に、図4に示すように、PMOS領域に
二フッ化ホウ素イオン(BF2+ )をイオン注入しP型
のLDD領域9pを形成する。このときのイオン注入条
件としては、注入エネルギーを3keV〜5keV、ド
ーズ量を5×1014/cm2に設定する。また、NMO
S領域にヒ素(As+ )をイオン注入しN型のLDD領
域9nを形成する。このときのイオン注入条件として
は、注入エネルギーを5keV〜10keV、ドーズ量
を5×1014/cm2 に設定する。さらにDRAMのセ
ルトランジスタや高Vcc用MOSFET領域に、それぞ
れ別条件でイオン注入を行い、上記LDD領域を形成す
ることも可能である。このときのイオン注入条件として
は、注入不純物にリン(P+ )を用い、注入エネルギー
を20keV〜40keV、ドーズ量を1×1013/c
2 〜5×1013/cm2 に設定する。
【0024】次いで、減圧CVD法によって、シリコン
窒化膜10を50nm〜70nmの厚さに堆積した後、
DRAMのメモリセル領域にレジストパターン(図示せ
ず)を形成する。このレジストパターン覆われている領
域は後述のサリサイド工程においてシリサイドが形成さ
れない領域となるので、DRAMのセル領域の他にもシ
リサイドを形成しない領域、例えば活性層を用いた抵抗
等を形成することも可能である。
【0025】続いて、異方性エッチングを行うことによ
ってレジストパターンに被覆されていない領域のゲート
電極8にサイドウォール10sを形成する。また、PM
OS領域にホウ素(B+ )をイオン注入し、P型のソー
ス・ドレイン領域11pを形成する。このときのイオン
注入条件としては、注入エネルギーを5keV〜10k
eV、ドーズ量を2×1015/cm2 に設定する。ま
た、NMOS領域にヒ素(As+ )をイオン注入し、N
型のソース・ドレイン領域11nを形成する。このとき
のイオン注入条件としては、注入エネルギーを40ke
V〜50keV、ドーズ量を2×1015/cm2 に設定
する。その後、1000℃、10秒の急速加熱処理(R
TA)によって不純物の活性化を行い、MOSFETを
形成する。
【0026】スパッタリングによって、コバルトを8n
m〜10nmの厚さに堆積する。その後、500℃〜6
00℃で30秒間の急速加熱処理(RTА)を行い、シ
リコン上のみシリサイド化を行い、コバルトシリサイド
層12を形成する。その後、硫酸と過酸化水素水との混
合液を用いて、フィールド酸化膜上等の未反応なコバル
トを除去する。続いて、700℃〜850℃で30秒間
の急速加熱処理(RTА)を行い、低抵抗な金属シリサ
イド層12としてコバルトシリサイド層を形成する。こ
のとき、2回目のRTА処理温度は、適宜設定すること
ができるが、この実施の形態で説明したように、この
後、DRAM形成の高温熱処理が付加される場合は70
0℃程度のほうが望ましい。
【0027】図5に示すように、減圧CVD法によって
エッチングストッパとなるシリコン窒化膜13を例えば
20nm〜30nmの厚さに堆積する。このとき、シリ
コン窒化膜13の成膜条件は、MOSFET、なかでも
PMOSFETの特性に影響を与える影響が大きい。ガ
ス条件としては、モノシラン、ジクロロシラン等がある
が、望ましくはジクロロシラン(SiH2 Cl2 )をベ
ースにした成膜条件とする。すなわち、原料ガスにはジ
クロロシランとアンモニアとを用い、堆積温度を、例え
ば650℃〜750℃、望ましくは680℃〜720℃
とする。なお、モノシランをベースにした成膜条件の場
合、水素結合の状態によって、その後の熱処理の影響に
よるホウ素の突き抜けの影響が大きい。また、堆積温度
に関しても、堆積温度が高温の場合には、熱処理の影響
によるホウ素の突き抜けの影響や、シリサイド(CoS
2 )の耐熱性に対する影響が大きく、低温の場合には
堆積時間が長くなりすぎてスループットを低下させる。
それとともに、CVD炉内でのパーティクル発生の原因
にもなる。CVD装置に関しても、枚葉装置を適用する
ことも可能ではあるが、スループットの観点からバッチ
式のほうが望ましい。
【0028】また膜厚に関しても、適宜選択することが
可能ではあるが、DRAMを形成する場合やシリコン窒
化膜をエッチングストッパとして用いる場合には最適膜
厚を選択することが必要である。膜厚が薄すぎる場合に
はエッチングストッパとして用いた場合にはエッチング
を停止することができない。また膜厚が厚すぎた場合に
は、DRAMのセル内のゲート電極間をシリコン窒化膜
で埋め込むことになり、その後の層間絶縁膜形成の際に
ボイドを発生する原因となる。
【0029】続いて、CVD法によって、BPSG(ホ
ウ素リンシリケートガラス)膜を1000nmの厚さに
堆積した後、例えば700℃の水素と酸素との混合ガス
雰囲気で熱処理を行うことによって、BPSG膜をリフ
ローして平坦化し、第1の層間絶縁膜14を形成する。
このとき、BPSG(ホウ素リンシリケートガラス)膜
中のホウ素が3wt%〜5wt%、リンが4wt%〜6
wt%程度の濃度とすることで、700℃程度の低温で
あってもリフローを行うことが可能になる。続いて、C
MPによって平坦化を行い、活性領域上で500nm〜
700nm程度の膜厚になるように研磨を行う。
【0030】図6に示すように、DRAMのセル領域に
おけるゲート電極8間にコンタクトホール15を形成す
る。その後、リンドープアモルファスシリコンを堆積し
た後、CMPによって、記憶ノード、ビットコンタクト
領域に導通するプラグ16を形成する。このとき、セル
が小さくゲート電極8との距離が確保できない場合には
自己整合コンタクトや、ポリシュリンクコンタクトによ
ってコンタクトホールの形成を行う。
【0031】第2の層間絶縁膜17を例えばシリコン酸
化膜で例えば100nm程度堆積した後、ビットコンタ
クト領域にコンタクトホール18を形成し、続いてビッ
ト線となる配線層を形成する。この配線層としては、例
えばタングステンポリサイド配線や金属配線を用いるこ
とが可能であり、耐熱性が高く抵抗が低いタングステン
が望ましい。そしてこの配線層を通常知られている配線
形成技術によりパターニングしてビット線19を形成す
る。
【0032】シリコン酸化膜を堆積した後、CMPによ
って平坦化して、第3の層間絶縁膜20を形成する。続
いて減圧CVD法によって、シリコン窒化膜21を例え
ば50nm〜200nmの厚さに堆積する。このとき、
シリコン窒化膜21の堆積条件はMOSFET,特には
PMOSFETの特性に与える影響が大きい。成膜条件
において、原料ガスにはジクロロシラン(SiH2 Cl
2 )をベースにした原料ガスを用い、堆積温度を、例え
ば650℃〜750℃、望ましくは680℃〜720℃
とする。モノシランをベースとした原料ガスを用いた場
合には水素の結合状態によって、その後の熱処理の影響
によるホウ素の突き抜けの影響が大きくなる。また、堆
積温度に関しても、堆積温度が高温の場合には熱処理の
影響によるホウ素の突き抜けの影響が大きく、低温の場
合には堆積時間が長すぎてスループットを低下させると
ともに、CVD炉内でのパーティクル発生の原因とな
る。CVD装置に関しても枚葉式装置を適用することも
可能ではあるが、スループット等の関係から炉のほうが
より望ましい。
【0033】記憶ノード領域にコンタクトホール22を
形成した後、リンドープアモルファスシリコンを堆積し
た後、CMPによって、プラグ16に導通するプラグ2
3を形成する。このとき、セルが小さくビット線19と
の距離が確保できない場合には自己整合コンタクトや、
ポリシュリンクコンタクトによってコンタクトホールの
形成を行うことが望ましい。
【0034】図7に示すように、CVD法によって、B
PSG(ホウ素リンシリケートガラス)膜(図示せず)
を1000nm〜1500nmの厚さに堆積した後、例
えば熱処理を行うことによって、BPSG膜を緻密化す
る。続いてプラグ23に対して開口し、キャパシタノー
ド電極となるドープトポリシリコン膜を堆積する。そし
て、CMPによって、BPSG(ホウ素リンシリケート
ガラス)膜上部のドープトアモルファスシリコン膜を研
磨した後、BPSG(ホウ素リンシリケートガラス)膜
をフッ酸で除去を行って、ネガ型のシリンダ電極構造2
5を形成する。次いでキャパシタの誘電体膜26を、一
例としてシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜で形
成する。この誘電体膜26は膜厚が薄いほどキャパシタ
容量を確保することができるが、リーク電流が大き過ぎ
るとデータ保持特性を低下させるので、膜種と膜厚とを
適切に設定する必要がある。ノード電極を例えば650
℃〜700℃のアンモニア雰囲気中で60分〜120分
程度の熱処理を行った後、減圧CVD法によってシリコ
ン窒化膜を堆積する。続いて、650℃〜700℃の水
素と酸素との混合ガス雰囲気で60分〜120分間の酸
化を行う。これらの膜厚は比誘電率を3.9とした場合
の容量換算膜厚が4nm〜5nmとなるように設定を行
う。続いてプレート電極27としてドープトポリシリコ
ン膜を形成する。
【0035】ノード電極/プレート電極中の不純物を活
性化させるため、例えば900℃の温度雰囲気で10秒
間のRTАを行う。
【0036】以上のように、DRAM形成のためのファ
ーネスでの熱処理が700℃まで抑制されており、上記
シリコン窒化膜の形成温度と同等以下であるため、シリ
コン窒化膜から排出される水素を抑制することが可能と
なる。したがって、PMOSFETのゲート電極からの
ホウ素の拡散を抑制することが可能となり、信頼性の高
いPMOSFETの形成が可能となる。
【0037】図8に示すように、CVD法によって、シ
リコン酸化膜を2000nmの厚さに堆積した後、CM
Pによってその表面を平坦化して、第4の層間絶縁膜2
8を形成する。そしてキャパシタ電極上で300nm〜
500nm程度の膜厚になるように研磨を行う。このと
きのCMPによるグローバル段差を低減する目的で、C
MP前に、エッチングによってDRAMのセル領域のシ
リコン酸化膜を除去した後にCMPを行うことも可能で
ある。
【0038】ゲート電極、活性領域、ビット線、プレー
ト電極上を開口するコンタクトホールを形成した後、タ
ングステンを堆積する。次いでCMPを行い、タングス
テンプラグ31を形成する。コンタクトホールを形成す
るエッチングの際には、シリコン窒化膜とし酸化膜との
選択比を確保できる条件に設定することによって、コバ
ルトシリサイド上のシリコン窒化膜でエッチングを停止
させることが可能である。続いて、シリコン窒化膜の膜
厚分だけシリコン窒化膜を除去するエッチングを行うこ
とで、フィールド酸化膜やコバルトシリサイドへの過剰
エッチングを防止することが可能である。よって、例え
ばボーダーレスエッチングが可能であり、接合リーク低
減のための補償イオン注入を削減することができる。
【0039】コンタクトホールに続いて、アルミニウム
等の配線材料によって、配線33を形成して、CMOS
回路を形成する。また、配線層は多層配線を行うことが
可能であり、例えば第5の層間絶縁膜35を形成し、さ
らに目的に応じて配線層を形成することが可能である。
【0040】次に、上記シリコン窒化膜の形成条件(原
料ガス、成膜温度)を変化させて、PMOSFETを形
成し、そのPMOSFETのしきい値電圧(Vth)−飽
和電流(Ids)特性を調べた。その結果を図9に示す。
図9では、(1)にゲート酸化膜厚が7.5μmでゲー
ト長(マスクにおけるゲート長)Lmask=0.34μ
m、ゲート幅W=10μmのPMOSFETのVth−I
ds特性を示し、(2)にゲート酸化膜厚が2.5μmで
ゲート長Lg=0.145μm〜0.155μm、ゲー
ト幅W=10μmのPMOSFETのVth−Ids特性を
示す。なお、このPMOSFETの形成においては上記
実施の形態で説明したのと同様に、700℃までのDR
AM形成の熱処理が行われている。
【0041】図9に示すように、ジクロロシランをベー
ス原料ガスとして用い、成膜温度を680℃とした条件
のみ、基板濃度を変化させているので、その点間を結ん
だ線はある条件でのトランジスタのVthが規定された場
合の飽和電流(Ids)となる。したがって、各々の条件
でこの線より上側にある条件はIdsが高い良好な特性と
いうことができる。また、ホウ素のゲート酸化膜突き抜
けが生じるとフラットバンド電圧を正方向にシフトさせ
るので、Vthも正方向にシフトする。したがって、図9
中、Vthは右側にあるほうが望ましい。
【0042】上記図9の(1)、(2)を比較すると、
ゲート酸化膜の厚いPMOSFETイオンでもVthシフ
トを生じることから、水素に増促されたホウ素突き抜け
であることが示唆される。また、堆積温度が高いほど、
原料ガスがジクロロシランであるほど、Vth−Ids特性
が良好であることがわかる。なお、図中、モノシラン/
ジクロロシランは混合ガスを示す。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置の製造方法によれば、シリコン窒化膜の成膜では、原
料ガスにジクロロシランとアンモニアとを用い、650
℃以上750℃以下の堆積温度を採用するので、シリコ
ン窒化膜の成膜時に発生していたホウ素の突き抜けによ
るトランジスタ特性の劣化は起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図5】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図7】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法に係る実施の形
態を示す概略構成断面図である。
【図9】PMOSFETのしきい値電圧(Vth)−飽和
電流(Ids)特性図であり、(1)は、ゲート酸化膜厚
が7.5μmでゲート長Lmask=0.34μmのPMO
SFETのVth−Ids特性図であり、(2)にゲート酸
化膜厚が2.5μmでゲート長Lg=0.145μm〜
0.155μmのPMOSFETのVth−Ids特性図で
ある。
【符号の説明】
12…金属シリサイド層、13…シリコン窒化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8242 (72)発明者 藤田 徹 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F048 AA07 AB01 AB03 AC01 AC03 BA01 BB06 BB07 BB08 BB09 BC06 BE02 BE03 BF02 BF06 BF07 BF15 BF16 BG14 DA27 5F058 BA20 BC08 BF23 BF24 BF30 BJ01 BJ04 5F083 AD10 AD24 AD31 AD48 GA25 JA33 JA35 JA36 JA39 JA53 JA56 KA01 KA05 MA03 MA06 MA17 MA19 MA20 NA01 PR12 PR15 PR21 PR33 PR34 PR36 ZA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一基板にDRAMと表面チャネル型の
    PMOSFETとNMOSFETを備えたロジック素子
    とを搭載した半導体装置の製造方法であって、 前記ロジック素子の活性層上に金属シリサイド層を形成
    する工程と、 前記金属シリサイド層を含む前記ロジック素子表面を覆
    うシリコン窒化膜を形成する工程とを備え、 前記シリコン窒化膜は、650℃以上750℃以下の堆
    積温度で成膜されることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコン窒化膜は、原料ガスにジク
    ロロシランとアンモニアとを用いて成膜されることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコン窒化膜を成膜した後におけ
    るファーネス装置による熱処理は、750℃未満の温度
    で行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記ロジック素子のMOSFETのゲー
    ト電極を、金属もしくは金属シリサイドとポリシリコン
    との積層膜で形成することを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。
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