JP2002057151A - 改質膜の形成方法および形成装置 - Google Patents

改質膜の形成方法および形成装置

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JP2002057151A
JP2002057151A JP2000242989A JP2000242989A JP2002057151A JP 2002057151 A JP2002057151 A JP 2002057151A JP 2000242989 A JP2000242989 A JP 2000242989A JP 2000242989 A JP2000242989 A JP 2000242989A JP 2002057151 A JP2002057151 A JP 2002057151A
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film
forming
heating
irradiation
polyimide film
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JP2000242989A
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Tetsuo Nakasugi
哲郎 中杉
Kiyonobu Onishi
廉伸 大西
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リソグラフィプロセスと整合性の良い帯電防止
膜の形成方法を実現すること。 【解決手段】ポリアミド酸膜32を回転塗布法により形
成し、次にポリアミド酸膜32を加熱してポリアミド酸
膜32をポリイミド膜33に転化し、次にポリイミド膜
33にエネルギー線13を照射し、ポリイミド膜33を
グラファイト化することによって、ポリイミド膜33の
抵抗を帯電防止膜として利用できる程度まで下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体技術に係わ
り、特に帯電防止等の機能を有する膜を形成するために
利用可能な改質膜の形成方法および形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスには、電子ビーム露
光、イオン注入、プラズマエッチングなど荷電粒子線を
用いた工程が多く含まれる。この種の工程では、例えば
レジストに電荷が帯電し、ビームの位置がずれるという
問題が生じる。また、シリコン酸化膜等の絶縁膜に一定
量を超えた電荷が帯電すると、絶縁破壊が発生し、その
結果としてデバイス損傷といった深刻な問題が生じる。
【0003】上記問題を解決する方法として、レジスト
下層または上層に電荷の帯電を防止する膜(帯電防止
膜)を形成する方法が提案されている。この方法によれ
ば、レジストに帯電した電荷が帯電防止膜を介してアー
スに流れるので、上記問題を解決することができる。
【0004】しかしながら、上記解決方法には以下のよ
うな問題が残っている。従来の帯電防止膜は、大きく分
けて、Al薄膜等の金属薄膜と、有機系導電膜とがあ
る。金属薄膜はエッチング耐性が高いという利点はある
が、剥離が困難であるという問題がある。一方、有機系
導電膜は逆に剥離が容易という利点はあるが、エッチン
グ耐性が低いという問題がある。
【0005】また、位置合わせ方法の一つとして、絶縁
体表面の一部を選択的に帯電させる方法がある。この方
法は、絶縁体表面の帯電によって誘起される絶縁体表面
における電位差と、それに基づく2次電子放出効率の違
いを利用した方法である。上記電位差は、絶縁膜の厚さ
や材質による誘電率の違いに起因する。
【0006】しかしながら、この種の位置合わ方法は、
レジスト下層に帯電防止膜として有機系導電膜を形成す
る場合には用いることができない。なぜなら、絶縁体表
面に帯電した電荷が有機系導電膜を介してアースに流れ
てしまい、位置合わせマークが消滅してしまうからであ
る。
【0007】このような問題は、マークが形成された領
域を避けて有機系導電膜を選択的に形成すれば解決でき
る。しかし、有機系導電膜は回転塗布法によって形成す
るため、選択的に形成することは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、レジスト
の帯電を防ぐ方法として、レジスト上層またはレジスト
下層に帯電防止膜を形成する方法が知られていた。しか
しながら、従来の帯電防止膜として用いられた金属薄膜
または有機系導電膜は、リソグラフィプロセスとの整合
性が良くないという問題があった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、半導体プロセスと整合
性が取れる帯電防止膜等の機能膜を形成するために利用
可能な改質膜の形成方法および形成装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記の通りである。すなわち、上記目的を達成するため
に、本発明に係る改質膜の形成方法は、基板上に第1の
膜を形成する工程と、前記第1の膜を加熱し、前記膜の
全体を第2の膜に改質する工程と、前記第2の膜の全体
またはその一部にエネルギー線を照射し、このエネルギ
ー線が照射された部分の前記第2の膜を第3の膜に改質
する工程とを有するものである。
【0011】エネルギー線は所望の領域に容易に選択的
に照射することができる。したがって、本発明に係る改
質膜の形成方法において、第2の膜の所望の領域を選択
的に第3の膜に改質することは容易に行える。
【0012】これにより、基板上に実質的に第2の膜を
選択的に形成した状態を実現することが可能となる。し
たがって、本発明に係る改質膜の形成方法は例えばリソ
グラフィプロセスと整合性の良い帯電防止膜(機能膜)
を形成するために利用することができる。
【0013】具体的には、第1の膜をポリアミド酸膜、
第2の膜をポリイミド膜、第3の膜をグラファイト化さ
れたポリイミド膜とすることで、前述した帯電領域を位
置合わせマークに利用する場合の問題を解決できるよう
になる。この点に関しては発明の形態でさらに詳細に説
明する。
【0014】本発明の上記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記載および添付図面によって明ら
かになるであろう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0016】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る改質膜形成システムを示す模式図であ
る。この改質膜形成システムは、大きく分けて、被改質
膜としての塗布膜をウェハ上に形成する塗布膜形成装置
1と、塗布膜形成後のウェハを加熱する加熱装置2と、
塗布膜にエネルギー線を照射すると同時に、ウェハを加
熱する照射・加熱装置3と、ウェハを搬送する搬送装置
4とから構成されている。
【0017】ウェハ5はウェハキャリア6から搬送装置
4によって取り出され、塗布膜形成装置1に搬送される
ようになっている。塗布膜形成装置1に搬送されたウェ
ハ5は回転部7上に設置される。回転部7の回転が始ま
るとほぼ同時に、ウェハ5上にノズル8から薬液9が液
下され、回転塗布が行われ、ウェハ5上に塗布膜が形成
される。
【0018】塗布膜が形成されたウェハ5は、搬送装置
4によって取り出され、加熱装置2に搬送される。加熱
装置2内にはホットプレート10があり、その上にウェ
ハ5は設置される。ウェハ5をホットプレート10によ
り加熱することで、塗布膜を加熱し、塗布膜中に残留す
る溶媒の除去および塗布膜の改質を行う。
【0019】加熱装置2の加熱時の雰囲気の酸素濃度、
温度および湿度は、図示しない機構によって制御される
ようになっている。さらに加熱装置2内に窒素などのガ
スを導入できるようになっている。加熱時の温度制御
は、例えば図4に示すように、階段状の温度制御(ステ
ップベーク)が好ましい。
【0020】加熱が終了したらウェハ5は再び搬送装置
4によって取り出され、照射・加熱装置3に搬送され
る。照射・加熱装置3は、ウェハ5上にエネルギー線を
照射するための照射源11およびウェハ5を加熱する加
熱器12を含んだものである。ウェハ5は加熱器12上
に載置され、その上に設置された照射源11からエネル
ギー線が照射される。加熱器12は、エネルギー線照射
時のウェハ5の温度を所望の温度に設定し、塗布膜の温
度を制御するためのものである。
【0021】エネルギー線の照射が終了したウェハ5
は、搬送装置4によって取り出され、ウェハキャリア6
に戻される。
【0022】図2に、照射・加熱装置3のより詳細な構
成を示す。図2に示すように、照射・加熱装置3は、照
射源11および加熱器12の他にホルダ21を含んでお
り、このホルダ21は石英治具で作製され、200〜3
00nm程度の波長の光も透過するようになっている。
さらに、ホルダ21内は窒素等のガス(パージガス)2
2でパージでき、その結果としてウェハ5の周囲雰囲気
中の酸素や水分の濃度を制御できるようになっている。
【0023】ウェハ5はホルダ21中に収められる。こ
の状態でウェハ5は、ホルダ21の上方に設けられた照
射源11によりエネルギー線13が照射される。一方、
ホルダ21の下方には、石英製の光ガイド23およびハ
ロゲンランプ24で構成された加熱器12が設けられて
おり、ウェハ5を550℃まで加熱することが可能とな
っている。
【0024】本実施形態では、照射源11としてXeフ
ラッシュランプを用いる。Xeフラッシュランプの発光
は、コンデンサに蓄積した電荷を、Xeガスを封入した
ランプ内で一気に放電させることによって生じる。放電
で加熱されたXeガスはXeイオンと電子に分離し、分
離した電子はランプ内の電場で加速されて、さらに他の
ガス分子に衝突する。発光は、この衝突によって励起ま
たは電離したガス分子が転移する過程で生じる。
【0025】ここでは、1回当たりの最大照射エネルギ
ーは20mJ/cm2 であり、連続照射時の照射間隔は
約5秒である。照射間隔はコンデンサに電荷を蓄積する
ために要する時間で制限される。
【0026】図3に、Xeフラッシュランプの分光特性
を示す。図3から、光の強度は480nm付近にピーク
があることが分かる。また、200〜400nm域での
UV出力の200〜800nm域に対する割合は、6〜
20J/cm2 のときで25%であった。
【0027】本実施形態の改質膜形成システムによれ
ば、ウェハ5上に形成した塗布膜に対し、照射源11か
らのエネルギー線を照射することによって、塗布膜の表
面または膜全体を改質し、所望の特性変化を生じせしめ
ることが可能となる。例えば、エネルギー線を照射した
領域の表面抵抗を選択的に低くすることが可能となる。
【0028】なお、本実施形態では、照射源11として
Xeフラッシュランプを用いたが、膜の改質を行うこと
ができるものであれば他のものでも良く、例えばKrF
レーザーやArFレーザー等のエキシマレーザー、電子
線、X線、イオンビームでもかまわない。また、エネル
ギー線照射時のウェハ5の加熱手段としてハロゲンラン
プ24を用いたが、他の加熱手段、例えばホットプレー
トを用いても良い。また、本実施形態では、塗布膜の形
成方法として回転塗布法を用いたが、他の方法でも良
い。例えば、スクリーン印刷と同様の機構を用いた方法
により、塗布膜を形成しても良い。
【0029】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係る改質膜の形成方法を示す図である。本
実施形態では、第1の実施形態で説明した改質膜形成シ
ステムを用いたポリイミド膜の改質方法(グラファイト
化方法)について説明する。
【0030】まず、図5(a)に示すように、石英ウェ
ハ31を用意し、この石英ウェハ31上に回転塗布法に
よりポリアミド酸膜32を形成する。石英ウェハ31を
用いた理由は、ポリアミド酸膜32にエネルギー線を照
射した後に、ポリイミド膜の抵抗を測定するためであ
る。実際のプロセスでは、例えばSiウェハを用いるこ
とになる。
【0031】次に図5(b)に示すように、ホットプレ
ート10上で80度/5分、200度/5分、450度
/5分のステップベークを行い、ポリアミド酸膜32を
ポリイミド膜33に転化させる。すなわち、ポリアミド
酸膜32(第1の膜)の全体をポリイミド膜33(第2
の膜)に改質するその後、図5(c)に示すように、照
射源(Xeフラッシュランプ)11により、ポリイミド
膜33の全面にエネルギー線13を照射し、ポリイミド
膜33を表面全体がグラファイト化されたポリイミド膜
33(第3の膜)に改質する。エネルギー線13の照射
1回あたりの照射量は20J/cm2 とし、照射回数は
3回とした。石英ウェハ31の温度は室温とし(無加
熱)、窒素でホルダ21内をパージしながらエネルギー
照射を行った。
【0032】図6に、ポリアミド酸膜およびポリイミド
膜の吸光特性を示す。ポリイミド膜は350nm〜50
0nmの波長の光にも吸収を持つため、Xeフラッシュ
ランプによる加熱が可能である。なお、Xeフラッシュ
ランプは、1ms程度の短時間で試料を加熱することが
可能である。この結果、下地にほとんど影響を与えず
に、ポリイミド膜33を選択的に加熱することが可能と
なる。5ms以下であれば、下地に加熱の影響を与えず
に済み、例えば拡散層の再拡散や金属配線の溶融等の問
題を招かずに済む。
【0033】エネルギー線13の照射によるポリイミド
膜33のグラファイト化を評価するために、エネルギー
線照射後のポリイミド膜33の抵抗を測定した。この結
果、エネルギー線照射によって、ポリイミド膜33は半
透明な褐色の状態からこげ茶色に変化した。抵抗率も
1.0×106 Ω・cmから1.3×10-6Ω・cmま
で減少しており、Alの抵抗率(2.4×10-5Ω・c
m)とほぼ同等の値を示した。
【0034】以上述べたように本実施形態によれば、石
英ウェハ31を加熱することなく、ポリイミド膜33の
グラファイト化を行うことができ、その結果としてポリ
イミド膜33の下に作製された素子に影響を与えること
なく、ポリイミド膜33の改質(低抵抗化)を行えるよ
うになる。
【0035】(第3の実施形態)図7は、本発明の第3
の実施形態に係る改質膜の形成方法を示す図である。本
実施形態では、第1の実施形態で説明した改質膜形成シ
ステムを用いたポリイミド膜の改質方法(グラファイト
化方法)について説明する。本実施形態が第2の実施形
態と異なる点は、ポリイミド膜のグラファイト化を加熱
しながら行うことにある。
【0036】まず、図7(a)に示すように、石英ウェ
ハ41上にポリアミド酸膜42を回転塗布法により形成
する。ここで、石英ウェハ41を用いた理由は、第2の
実施形態のそれと同じである。
【0037】次に図7(b)に示すように、ホットプレ
ート10上で80度/5分、200度/5分、250度
/5分、450度/5分のステップベークを行い、ポリ
アミド酸膜42をポリイミド膜43に転化する。
【0038】その後、図7(c)に示すように、照射源
(Xeフラッシュランプ)11により、ポリイミド膜4
3の全面にエネルギー線13を照射し、ポリイミド膜4
3を表面全体がグラファイト化されたポリイミド膜43
に改質する。エネルギー線13の照射1回あたりの照射
量は20J/cm2 とし、照射回数は1回とした。
【0039】このとき、第2の実施形態とは異なり、エ
ネルギー線照射時に、石英ウェハ41を加熱器12によ
り加熱する。すなわち、ハロゲンランプ24からの光を
石英製の光ガイド23を介して石英ウェハ41にあて、
石英ウェハ41の温度を400℃に設定する。ここで
も、パージガス22によりホルダ21内をパージしなが
らエネルギー線の照射を行った。
【0040】エネルギー線照射時に加熱を行った場合の
ポリイミド膜43のグラファイト化を評価するために、
エネルギー線照射後のポリイミド膜43の抵抗を測定し
たところ、抵抗率が3.9Ω・cmまで減少していた。
ポリイミド膜43をグラファイト化するために必要な照
射回数は、加熱を行わない場合が3回であったのに対
し、加熱を行った場合には1回でも問題はなかった。
【0041】以上述べたように本実施形態によれば、石
英ウェハ41(基板)を加熱することにより、エネルギ
ー線13の照射の回数を低減することができ、その結果
として下地に作製された素子への影響をさらに低減でき
るとともに、生産性の向上を図ることが可能となる。ま
た、上記加熱は、400℃の低温加熱なので、既に形成
されている半導体素子の特性劣化は起こらない。
【0042】(第4の実施形態)次に本発明の第4の実
施形態に係る改質膜の形成方法について説明する。本実
施形態でも、第1の実施形態で説明した改質膜形成シス
テムを用いたポリイミド膜の改質方法(グラファイト化
方法)について説明する。説明に必要な図面は第3の実
施形態に用いた図7と同じなのでそれを用いる。
【0043】本実施形態が第3の実施形態と異なる点
は、ポリイミド膜のグラファイト化を加熱しながら行う
際に、ポリイミド膜の周囲の雰囲気中の酸素濃度を制御
することにある。
【0044】まず、第3の実施形態と同様に、石英ウェ
ハ41上にポリイミド膜43を形成する(図7(a)、
図7(b))。
【0045】その後、図7(c)に示すように、Xeフ
ラッシュランプにより、ポリイミド膜43にエネルギー
線13を照射すると同時に、ハロゲンランプ24からの
光を石英製の光ガイド23を介して石英ウェハ41にあ
て、石英ウェハ41を低温加熱(予備加熱)する。
【0046】ここで、石英ウェハ41の設定温度は20
0℃とする。エネルギー線13の照射1回あたりの照射
量は20J/cm2 とし、照射回数は1回とする。ま
た、エネルギー線13の照射は、パージガス22として
の窒素と酸素の混合ガスでホルダ21内をパージし、ホ
ルダ21内の酸素濃度を制御しながら行う。ここで、酸
素濃度の値は、例えば20%程度である。
【0047】ポリイミドのグラファイト化は、脱水縮合
反応である。この場合、雰囲気中に適度な酸素がある
と、脱水反応が促進される。通常のオーブン内での高温
長時間の焼成では、酸素があると、ポリイミド膜中の炭
素(C)がCOやCO2 となって焼失し、脱水反応が抑
制させる可能性がある。
【0048】しかし、本実施形態のように1ms程度の
短時間で加熱するXeフラッシュランプによる照射の場
合には、ポリイミド膜の焼失は起きにくいとの結果が得
られている。このため、脱水反応が促進され、ポリイミ
ド膜42のグラファイト化を少ない照射量で行えるよう
になる。例えば、20J/cm2 ×1回の照射を行った
場合、表1に示すように、ハロゲンランプ24による石
英ウェハ41の加熱条件に関わらず、N2 (80%)+
2 (20%)雰囲気中(大気中)の方がN2雰囲気中
に比べて抵抗率は低く、2.1〜3.0×10-5Ω・c
mであった。
【0049】
【表1】
【0050】図13および表2に比較例の測定結果を示
す。
【0051】
【表2】
【0052】図14は、ハロゲンランプ24からの光を
石英製の光ガイド23を介して石英ウェハ41にあてな
い場合、すなわち石英ウェハ41を予備加熱しない場合
のポリイミド膜の焼成温度とポリイミド膜の表面抵抗と
の関係を、測定により求めた結果を示す図である。表2
は、焼成温度が450℃の場合における焼成条件と表面
抵抗との関係を、測定により求めた結果を示す表であ
る。
【0053】図および表から、通常の加熱処理では45
0℃に加熱しても、表面抵抗は下がらないことが分か
る。600℃以上に加熱すれば、表面抵抗は下がる。し
かし、このような高温加熱処理では、既に形成されてい
る半導体素子の特性劣化が劣化するという問題が起こ
る。
【0054】以上述べたように本実施形態によれば、酸
素濃度を制御した雰囲気中で、ポリイミド膜43へのエ
ネルギー線13および石英ウェハ31の加熱を行うこと
により、照射量および加熱温度の低減化を図ることがで
き、その結果としてポリイミド膜43の下に予め作製さ
れた素子への影響をさらに低減できるとともに、生産性
をさらに向上することが可能となる。なお、酸素濃度の
他に水分濃度も制御することで、上記効果をさらに高め
ることが可能となる。
【0055】(第5の実施形態)図8は、本発明の第5
の実施形態に係る電子ビーム露光方法を示す図である。
本実施形態の特徴は、第1の実施形態で説明した改質膜
形成システムで形成した帯電防止膜を電子ビーム露光に
利用することにある。
【0056】まず、図8(a)に示すように、Siウェ
ハ51を用意する。このSiウェハ51上には位置合わ
せマーク(不図示)および厚さ2μmのシリコン酸化膜
(不図示)が形成されている。上記位置合わせマークは
上記シリコン酸化膜表面の帯電を利用しないものであ
る。その後、同図(a)に示すように、Siウェハ51
の表面にポリアミド酸膜52を回転塗布法により形成す
る。
【0057】次に図8(b)に示すように、ホットプレ
ート10上で80度/5分、200度/5分、250度
/5分、450度/5分のステップベークを行い、ポリ
アミド酸膜52をポリイミド膜53に転化する。
【0058】次に図8(c)に示すように、照射源(X
eフラッシュランプ)11により、ポリイミド膜53に
エネルギー線13を照射し、ポリイミド膜53の表面を
グラファイト化する。エネルギー線13の照射1回あた
りの照射量は20J/cm2とし、照射回数は1回とす
る。エネルギー線13の照射は、パージガス22として
の窒素と酸素の混合ガスでホルダ21内をパージしなが
ら行い、ホルダ21内の窒素濃度を5%に制御する。エ
ネルギー線13の照射時に、Siウェハ51の加熱、す
なわちポリイミド膜53の加熱は行わない。
【0059】次に図8(d)に示すように、表面がグラ
ファイト化されたポリイミド膜53すなわち帯電防止膜
上にEBレジスト54を塗布した後、位置合わせマーク
(不図示)を用い、加速電圧10kVの電子ビーム61
により所望のパターンをEBレジスト54上に露光す
る。
【0060】ここで、グラファイト化されたポリイミド
膜53の抵抗は、108 〜1010Ω程度なので、電子ビ
ーム61によりEBレジスト54に帯電した負電荷(電
子)はポリイミド膜53を介してアースに流れ、EBレ
ジスト54の帯電による電子ビーム61の位置ずれを防
止できる。その結果、高精度の電子ビーム露光を行える
ようになる。
【0061】次にEBレジスト54を現像する。その結
果、図8(e)に示すように、EBレジストからなるレ
ジストパターン54が得られる。このとき、図8(d)
の工程で電子ビーム61の位置ずれのない高精度な露光
が行えたので、高精度のレジストパターン54が得られ
る。
【0062】この後、レジストパターン54をマスクに
してポリイミド膜53およびその下の図示しないシリコ
ン酸化膜をエッチングし、シリコン酸化膜からなるパタ
ーンを形成する工程、レジストパターン54およびポリ
イミド膜53を除去する工程が続く。ここで、ポリイミ
ド膜53は、金属薄膜とは異なり、容易に除去できるの
で、金属薄膜の残存による問題は起こらない。
【0063】以上述べたように本実施形態によれば、図
1に示した改質膜形成装置を用いて帯電防止膜としてグ
ラファイト化されたポリイミド膜を形成することで、電
子ビーム露光によるリソグラフィプロセスと整合性が取
れる帯電防止膜の形成方法を実現することができるよう
になる。
【0064】以下、本実施形態の方法をシリコン酸化膜
のパターニングに適用して例(多層レジストプロセス)
について、図8を参照しながら説明する。
【0065】まず、図8(a)に示すように、Siウェ
ハ51を用意する。このSiウェハ51上には、後工程
でパターニングするシリコン酸化膜(不図示)が形成さ
れている。その後、同図(a)に示すように、Siウェ
ハ51の表面にポリアミド酸膜52を回転塗布法により
形成する。
【0066】次に図8(b)に示すように、ホットプレ
ート10上で80度/5分、200度/5分、250度
/5分、450度/5分のステップベークを行い、ポリ
アミド酸膜52をポリイミド膜53に転化する。
【0067】次に図8(c)に示すように、照射源(X
eフラッシュランプ)11により、ポリイミド膜53に
エネルギー線13を照射し、ポリイミド膜53の表面を
グラファイト化する。エネルギー線13の照射1回あた
りの照射量は20J/cm2とし、照射回数は1回とす
る。エネルギー線13の照射は、パージガス22として
の窒素と酸素の混合ガスでホルダ21内をパージしなが
ら行い、ホルダ21内の窒素濃度を5%に制御する。エ
ネルギー線13の照射時に、Siウェハ51の加熱、す
なわちポリイミド膜53の加熱は行わない。
【0068】次に図8(d)に示すように、表面がグラ
ファイト化されたポリイミド膜53すなわち帯電防止膜
上に、図示しないSOG(Spin On Glass:塗布型ガラ
ス)膜を形成し、さらにその上にEBレジスト54を塗
布した後、加速電圧10kVの電子ビーム61により所
望のパターンをEBレジスト54上に露光する。
【0069】ここで、グラファイト化されたポリイミド
膜53の抵抗は、108 〜1010Ω程度なので、電子ビ
ーム61によりEBレジスト54に帯電した負電荷(電
子)はポリイミド膜53を介してアースに流れ、EBレ
ジスト54の帯電による電子ビーム61の位置ずれを防
止できる。その結果、高精度の電子ビーム露光を行える
ようになる。
【0070】次にEBレジスト54を現像する。その結
果、図8(e)に示すように、EBレジストからなるレ
ジストパターン54が得られる。このとき、図8(d)
の工程で電子ビーム61の位置ずれのない高精度な露光
が行えたので、高精度のレジストパターン54が得られ
る。
【0071】この後、レジストパターン54をマスクに
して図示しないSOG膜をエッチングし、レジストパタ
ーン54をSOG膜に転写し、このパターン転写された
SOG膜およびポリイミド膜53をマスクにして、これ
らの下の図示しないシリコン酸化膜をエッチングし、シ
リコン酸化膜からなるパターンを形成する工程、レジス
トパターン54、図示しないSOG膜およびポリイミド
膜53を除去する工程が続く。
【0072】ここで、ポリイミド膜53は、金属薄膜と
は異なり、容易に除去できるので、金属薄膜の残存によ
る問題は起こらない。また、図示しないシリコン酸化膜
をプラズマエッチングする場合にも、帯電による素子特
性の劣化を防止することができる。
【0073】また、グラファイト化されたポリイミド膜
は従来の有機防止膜に比べてエッチング耐性が2倍あ
り、さらにSOG膜はレジストよりもポリイミド膜に対
する選択比を高く取れることから、転写特性の向上を効
果的に図ることができる。すなわち、図示しないシリコ
ン膜の加工形状を良好なものとすることができる。
【0074】このSOG膜を用いた多層レジストプロセ
スに係る発明を上位概念で表現すると以下のようにな
る。
【0075】すなわち、本発明は、基板上に被加工膜を
形成する工程と、この被加工膜上に第1の膜を形成する
工程と、前記第1の膜を加熱し、前記第1の膜の全体を
第2の膜に改質する工程と、前記第2の膜の一部にエネ
ルギー線を照射し、このエネルギー線が照射された部分
の前記第2の膜を第3の膜に改質する工程と、この第3
の膜を有する第2の膜(以下、改質膜という)上に中間
膜を形成する工程と、この中間膜上にレジストパターン
を形成する工程と、このレジストパターンをマスクとし
て前記中間膜をエッチングし、前記レジストパターンの
パターンを前記中間膜に転写する工程と、前記レジスト
パターンおよび前記中間膜のうちの少なくとも中間膜を
マスクとして前記改質膜をエッチングし、前記改質膜を
パターニングする工程と、前記レジストパターン、前記
中間膜および前記改質膜のうちの少なくとも改質膜をマ
スクとして(ただし、前記中間膜を含まない前記レジス
トパターンと前記改質膜との組合せかなるマスクは除
く)、前記被加工膜をエッチングする工程とを有し、か
つ前記中間膜として、前記レジストパターンよりも前記
改質膜に対するエッチング選択比を高く取れるものを使
用することを特徴とするものである。
【0076】(第6の実施形態)図9は、本発明の第6
の実施形態に係る電子ビーム露光方法を示す図である。
本実施形態の特徴は、第1の実施形態で説明した改質膜
形成システムで形成した帯電防止膜を電子ビーム露光に
利用することにある。ただし、照射源としては、Xeフ
ラッシュランプではなくレーザー光源を用いる。本実施
形態が第5の実施形態と異なる点は、ポリイミド膜の一
部分を選択的にグラファイト化し、その結果として絶縁
体表面の帯電を利用した位置合わせマークを使用可能に
することにある。
【0077】まず、図9(a)に示すように、負電荷が
帯電した領域である位置合わせマーク55が形成された
Siウェハ51を用意し、Siウェハ51の表面にポリ
イミド酸膜52を回転塗布法により形成する。位置合わ
せマーク55は、Siウェハ51上に形成された図示し
ないシリコン酸化膜(不図示)の表面に形成されてい
る。
【0078】次に図9(b)に示すように、ホットプレ
ート10上で80度/5分、200度/5分、250度
/5分、450度/5分のステップベークを行い、ポリ
アミド酸膜52をポリイミド膜53に転化する。
【0079】次に図9(c)に示すように、レーザー光
源70により、ポリイミド膜53にエネルギー線として
レーザー光71を照射し、ポリイミド膜53の一部を選
択的にグラファイト化する。
【0080】より詳細には、下に位置合わせマーク55
が形成された領域およびその周辺を除いた領域に、レー
ザー光71を選択的に照射する。したがって、位置合わ
せマーク55およびその近傍上のポリイミド膜53は絶
縁体のままとなるので、負電荷が帯電した領域である位
置合わせマーク55は消滅しない。
【0081】照射1回あたりのレーザー照射の照射量は
200mJ/cm2 とし、照射回数は100回とする。
さらに、レーザー光71の照射時にポリイミド膜53を
低温加熱する。具体的には、例えば第4の実施形態と同
様に、ハロゲンランプからの光を石英製の光ガイドを介
してSiウェハ51にあて、Siウェハ51の温度を2
00℃に設定する。さらにまた、レーザー光71の照射
は、パージガス22としての窒素と酸素の混合ガスでホ
ルダ21内をパージしながら、かつホルダ21内の酸素
濃度を5%に制御しながら行う。
【0082】なお、レーザー光71を選択的に照射する
方法としては、例えば図10〜図12に示すビーム光の
露光方法を適用すれば良い。
【0083】図10は、Siウェハ51をステージ81
により動かしながらビーム光源83により露光を行う際
に、図示しない制御用計算機により、ビーム光源83、
ステージ81等を制御し、露光しない領域は通過して、
所定の領域のみを露光する方法である。
【0084】このような方法において、露光領域の大き
さを100nm程度とすれば、チップ82内の位置合わ
せマーク55およびその周辺を除く領域のみにビーム光
84としてのレーザー光71を選択的に照射することが
できる。
【0085】ステージ81は連続的に動かしても良い。
また、レーザ照射は連続照射でも良いし、断続照射であ
っても良い。ステージ81を連続的に動かし、断続照射
する場合、レーザー光71のビーム径とステージ81の
ステージ速度を調整して、隣接する照射領域を重畳させ
ることもできる。重畳させない場合でも、帯電した電子
がリークできる程度の間隔で照射すれば良い。
【0086】図11は、ステージ81を動かさずに、ビ
ーム走査ミラー85によりビーム光84を反射させて露
光を行う際に、図示しない制御用計算機により、ビーム
走査ミラー85の走査機構(不図示)、ビームシャッタ
86等を制御し、露光しない領域はビームシャッタ86
を閉じて、所定の領域のみを露光する方法である。
【0087】図12は、マスク87を用いた選択露光の
方法を示している。マスク87は遮光部88および透過
部89を有している。したがって、本方法において、遮
光部88と位置合わせマーク55との位置を合わせて、
一括露光を行えば、位置合わせマーク55およびその周
辺を除く領域のみにビーム光84としてのレーザー光7
1を選択的に照射することができる。
【0088】レーザー光71としてKrFレーザーを用
いれば、マスク87としてフォトリソグラフィに用いる
フォトマスクを用いることが可能となる。また、一括露
光ではなく、マスク87上にビーム光84を走査するこ
とでも、選択的露光(照射)は可能である。
【0089】次に図9(d)に示すように、EBレジス
ト54を塗布し、EBレジスト54の表面を電子ビーム
72で走査し、2次反射電子を図示しない検出器で検出
し、この検出結果(2次電子放出効率の違い)に基づい
て位置合わせマーク55の位置を検出し、この検出した
位置合わせマーク55の位置情報に基づいて、電子ビー
ム73でEBレジスト54を露光する。このとき、第5
の実施形態と同様に、EBレジスト54の帯電を防止で
きるので、高精度の電子ビーム露光を行える。
【0090】その後、EBレジスト54を現像する。そ
の結果、図9(e)に示すように、EBレジストからな
るレジストパターン54が得られる。このとき、第5の
実施形態と同様の理由により、高精度のレジストパター
ン54が得られる。
【0091】この後、レジストパターン54をマスクに
してポリイミド膜53およびその下の図示しないシリコ
ン酸化膜をエッチングし、シリコン酸化膜からなるパタ
ーンを形成する工程、レジストパターン54およびポリ
イミド膜53を除去する工程が続く。
【0092】本実施形態でも第5の実施形態と同様な効
果が得られ、さらに本実施形態によれば、ポリイミド膜
53を選択的にグラファイト化しているので、負電荷に
帯電した領域を位置合わせマーク55として使用できる
ようになる。また、レーザー光71の代わりにフラッシ
ュランプによる光を用いても良い。
【0093】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
い。例えば、上記実施形態では、改質膜の形成方法とし
てグラファイト化されたポリイミド膜の形成方法につい
て述べたが、本発明は他の機能膜に適用できる。
【0094】また、上記実施形態では、本発明を電子ビ
ーム露光で使用する帯電防止膜の形成方法に適用した場
合について述べたが、本発明はプラズマエッチングで使
用する帯電防止膜の形成方法にも適用できる。
【0095】さらに、上記実施形態には種々の段階の発
明が含まれており、開示される複数の構成要件における
適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例え
ば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要
件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で
述べた課題が解決できる場合には、この構成要件が削除
された構成が発明として抽出され得る。その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
【0096】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、半
導体プロセスと整合性が取れる帯電防止膜等の機能膜を
形成するために利用可能な改質膜の形成方法および形成
装置を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る改質膜形成シス
テムを示す模式図
【図2】図1の改質膜形成システムの照射・加熱装置の
より詳細な構成を示す図
【図3】Xeフラッシュランプの分光特性を示す図
【図4】加熱時の温度制御の一例を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態に係る改質膜の形成方
法を示す図
【図6】ポリアミド酸膜およびポリイミド膜の吸光特性
を示す図
【図7】本発明の第3および第4の実施形態に係る改質
膜の形成方法を示す図
【図8】本発明の第5の実施形態に係る電子ビーム露光
方法を示す図
【図9】本発明の第6の実施形態に係る電子ビーム露光
方法を示す図
【図10】レーザー光を選択的に照射する方法を説明す
るための図
【図11】レーザー光を選択的に照射する他の方法を説
明するための図
【図12】レーザー光を選択的に照射するさらに別の方
法を説明するための図
【図13】予備加熱を行わない場合のポリイミド膜の焼
成温度とポリイミド膜の表面抵抗との関係を示す図
【符号の説明】
1…塗布膜形成装置(膜形成手段) 2…加熱装置(第1の加熱装置) 3…照射・加熱装置(照射手段、第2の加熱手段) 4…搬送装置 5…ウェハ 6…ウェハキャリア 7…回転部 8…ノズル 9…薬液 10…ホットプレート(第1の加熱手段) 11…照射源 12…加熱器(第2の加熱手段) 13…エネルギー線 21…ホルダ 22…パージガス 23…光ガイド 24…ハロゲンランプ 31…石英ウェハ 32…ポリアミド酸膜 33…ポリイミド膜 41…石英ウェハ 42…ポリアミド酸膜 43…ポリイミド膜 51…Siウェハ 52…ポリアミド酸膜 53…ポリイミド膜 54…EBレジスト(レジストパターン) 55…位置合わせマーク 61…電子ビーム 70…レーザー光源 71…レーザー光 72…電子ビーム 81…ステージ 82…チップ 83…ビーム光源 84…ビーム光 85…ビーム走査ミラー 86…ビームシャッタ 87…マスク 88…遮光部 89…透過部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/31 H01L 21/30 541P Fターム(参考) 5F045 AA20 AB07 AF08 DA66 EB19 HA16 HA18 HA19 5F056 DA23 5F058 AA10 AC02 AC10 AD04 AF04 AF06 AG06 AG09 AG10 AH10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜を加熱し、前記第1の膜の全体を第2の膜
    に改質する工程と、 前記第2の膜の全体またはその一部にエネルギー線を照
    射し、このエネルギー線が照射された部分の前記第2の
    膜を第3の膜に改質する工程とを有することを特徴とす
    る改質膜の形成方法。
  2. 【請求項2】前記第2の膜にエネルギー線を照射すると
    きに、前記第2の膜の温度を制御することを特徴とする
    請求項1に記載に改質膜の形成方法。
  3. 【請求項3】前記基板を加熱することで、前記第2の膜
    の温度を制御することを特徴とする請求項2に記載に改
    質膜の形成方法。
  4. 【請求項4】前記第2の膜にエネルギー線を照射すると
    きに、前記第2の膜の周囲の雰囲気中の酸素濃度を制御
    することを特徴とする請求項2に記載の改質膜の形成方
    法。
  5. 【請求項5】前記第3の膜は、前記第2の膜よりも抵抗
    が低いことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載の改質膜の形成方法。
  6. 【請求項6】前記第1の膜はポリアミド酸膜、前記第2
    の膜はポリイミド膜、前記第3の膜はグラファイト化さ
    れたポリイミド膜であることを特徴とする請求項5に記
    載の改質膜の形成方法。
  7. 【請求項7】前記エネルギー線の波長は300nm以下
    であることを特徴とする請求項6に記載の改質膜の形成
    方法。
  8. 【請求項8】前記エネルギー線の照射時間は5ms以下
    であることを特徴とする請求項6または7に記載の改質
    膜の形成方法。
  9. 【請求項9】基板上に膜を形成する膜形成手段と、 前記膜を加熱する第1の加熱手段と、 前記膜にエネルギー線を照射する照射手段と、 前記膜にエネルギー線を照射するときに、前記膜を加熱
    する第2の加熱手段と、 前記膜にエネルギー線を照射するときに、前記膜の周囲
    の雰囲気を制御する雰囲気制御手段とを具備してなるこ
    とを特徴とする改質膜の形成装置。
  10. 【請求項10】前記照射手段は、Xeフラッシュランプ
    またはエキシマレーザーを含むことを特徴とする請求項
    9に記載の改質膜の形成装置。
  11. 【請求項11】前記膜の所定の領域に前記エネルギー線
    を選択的に照射するための選択手段をさらに含むことを
    特徴とする請求項9に記載の改質膜の形成装置。
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