JP2002056533A - 光ディスク装置、情報処理装置、光ディスク記録方法および定数推定方法 - Google Patents

光ディスク装置、情報処理装置、光ディスク記録方法および定数推定方法

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JP2002056533A
JP2002056533A JP2000241958A JP2000241958A JP2002056533A JP 2002056533 A JP2002056533 A JP 2002056533A JP 2000241958 A JP2000241958 A JP 2000241958A JP 2000241958 A JP2000241958 A JP 2000241958A JP 2002056533 A JP2002056533 A JP 2002056533A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続性の必要なデータ記録でも、平均記録速
度を向上させて平均記録時間を効率的に短縮し、また、
データ記録の際の消費電力を抑制する。 【解決手段】 光ディスクのデータ記録可能な領域を内
周側から外周側に複数に分割した複数のゾーンを設定
し、その位置データを記憶しておく。光ディスクでデー
タ記録を行なっている位置を検出し、前記位置データを
参照することで、いずれのゾーンであるかがわかる。そ
して、ゾーンごとに記録速度および記録パワーを設定し
て(ステップS31,S35,S41)、それぞれCL
V方式によるデータ記録を行ない(ステップS32,S
38,S44)、すべてのゾーンについて等しい記録密
度でのデータ記録をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、追記型または書
換え可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク装
置、情報処理装置、光ディスク記録方法および定数推定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの記録フォーマットには、光
ピックアップから見て光ディスク上のデータ列が一定速
度になっているCLV(Constant Linear Velocity)方
式と、光ディスクの回転数が一定になっているCAV
(Constant Angular Velocity)方式があることは周知
のとおりである。
【0003】CAV方式のフォーマットの光ディスク
は、データ記録時やデータ再生時におけるディスクの回
転制御が簡単になるものの、ディスク外周で密度が小さ
く、記憶容量を大きくできないという不具合があるた
め、光ディスク面内を所定数のトラックごとに分けて、
複数のゾーンを形成し、ゾーンごとにディスクの回転数
や記録密度を一定にしてデータを記録するMCAV(Mo
dified CAV)方式や、MCLV(Modified CLV)方式と
いった記録フォーマットも存在する。これらはMOなど
にも採用されている。
【0004】しかし、CDファミリーなど現在一般的に
用いられている光ディスクの多くは、ディスク容量が最
も多くとれるCLV方式のフォーマットでデータ記録を
行なっている。これは、記録データをインターリーブ
(並べ替え)する手段を用いて、エラー訂正能力を上げ
ているため、インターリーブとデータ列の連続性が保た
れる必要がある。
【0005】これらのCLV方式のフォーマットで記録
される光ディスクに記録、再生する場合には、主に線速
度一定のCLV方式が用いられており、高速のデータ記
録のために基準速度の一定倍の線速度で記録するのが一
般的である。
【0006】また、特開平10−49990号公報や特
開2000−40302号公報には、記録用バッファメ
モリのデータが空になってしまって、記録続行ができな
くなるバッファアンダーランエラーを克服するために、
インターリーブとデータ列の連続性を保証する中断(ポ
ーズ)、再開(リスタート)を行うのに際し、インター
リーブ回路を、データ記録中断直後の状態に維持し、再
開準備が整ったら中断直後の位置からインターリーブ回
路を動作させるようにして、光ディスク上にとぎれの無
いデータ列が書き込まれるようにした技術が開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2
(a)に示すように、CLV方式では光ディスクの内周
部におけるディスク回転数が多いため、さらにデータ記
録の高速化を実現しようとするとディスク内周部での回
転駆動系の限界により回転数が上げられなくなる不具合
がある。回転駆動系の不具合には、機械的に高トルクが
必要となることによる制限だけでなく、スピンドルモー
タとそのモータドライバの消費電力が増大することもあ
げられる。
【0008】そこで、ディスク回転速度が一定のCAV
方式でデータ記録を行うことも試みられている。データ
再生時には、CLV方式だけでなく光ディスクの外周ほ
ど転送レートが上がるCAV方式も一般的に用いられて
いるが、CAV方式でのデータ記録となると、データ記
録に必要なレーザーパワーが光ディスクの外周部に進む
ほど大きくなるために、その制御が難しくなることと、
記録信号周波数が光ディスク内部で連続的に変化するた
めに記録パルスの生成が複雑となることなど多くの課題
があり、あまり一般的ではない。
【0009】また、データ記録中に急な変速を伴う場合
は、その前後でインターリーブとデータ列の連続性が保
たれなければならない。光ディスクの回転駆動系の整定
には一般にある程度の時間を要するため、データ記録中
に急な変速を伴うと、記録部分の信号品質が劣化し、再
生できない可能性が考えられる。
【0010】さらに、従来は記録データの連続性を保つ
ためにデータ記録途中に中断することは許されなかった
ため、データの書きこみ単位はある程度大きくなり、記
録速度に対しホストコンピュータからの記録データ転送
が間に合わなくなると、バッファアンダーラン(Buffer
Under Run)と呼ばれる記録エラーを起こしてしまうと
いう不具合がある。
【0011】この発明の目的は、連続性の必要なデータ
記録でも、平均記録速度を向上させて平均記録時間を効
率的に短縮することである。
【0012】この発明の目的は、データ記録の際の消費
電力を抑制することである。
【0013】この発明の目的は、記録パワーの適切な調
整により、光ディスクの各ゾーンについてデータ記録後
のデータ再生を安定して行うことである。
【0014】この発明の目的は、光ディスクのゾーンの
境界部でもインターリーブとデータ列の連続性を保つこ
とで、安定したデータ記録品質を達成することである。
【0015】この発明の目的は、ゾーンの境界部でイン
ターリーブとデータ列の連続性をより正確に保ち、さら
に安定したデータ記録品質を達成することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、追記型または書換え可能な光ディスクにデータを記
録する光ディスク装置において、前記光ディスクのデー
タ記録可能な領域を内周側から外周側に複数に分割して
設定した複数のゾーンの位置を予め記憶しているゾーン
記憶手段と、前記光ディスクで前記記録を行なう位置を
検出する位置検出手段と、この検出した位置が前記いず
れのゾーンであるかを、前記ゾーン記憶手段を参照して
判定する判定手段と、この判定で特定されたゾーンごと
に記録速度および記録パワーを設定してそれぞれCLV
方式によるデータ記録を行うように本装置を制御し、す
べての前記ゾーンについて等しい記録密度でのデータ記
録を可能とする制御手段と、を備えていることを特徴と
する光ディスク装置である。
【0017】したがって、光ディスクの回転制御の限界
などからディスク内周部での記録速度が制限されてしま
うCLV方式において、光ディスクの内周部と外周部と
で記録速度を変えることで、連続性の必要なデータの記
録でも平均記録時間を効率的に短縮することを可能と
し、また、光ディスクを高速度で回転することを不要に
して消費電力を抑制することも可能とする。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光ディスク装置において、前記データ記録を最初に行
う前記ゾーンについて予め設定されている記録速度で前
記光ディスク上の試し書きエリアを使用してOPCを行
い、前記最初のゾーンでの前記記録パワーを求める第1
の記録パワー決定手段と、この求めた記録パワーに予め
設定されている定数を乗算することで他の前記ゾーンで
の前記記録パワーを求める第2の記録パワー決定手段
と、を備えていることを特徴とする。
【0019】したがって、記録速度以外の光ディスク装
置や光ディスクの設計上の条件などによっても記録パワ
ーが変動することに対応した定数を予め用意しておくこ
とで、各ゾーンについてデータ記録後のデータ再生を安
定して行うことができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ディスク装置において、1つの前記ゾーン
の終端まで前記データ記録を行ったときは前記データ記
録をポーズするポーズ手段と、このポーズがなされたと
きは、次に前記データ記録を行う前記ゾーンで当該ゾー
ンに応じた前記記録速度で前記データ記録を行えるよう
に前記光ディスクの回転駆動系を整定する整定手段と、
この整定が完了した後に、次に前記データ記録を行う前
記ゾーンの最初からデータ記録をリスタートするリスタ
ート手段と、を備えていることを特徴とする。
【0021】したがって、ゾーンの境界部で連続性のあ
るデータを記録する際に、一旦ポーズをして光ディスク
の回転速度の変速が完了するのを待ってから、次のゾー
ンの記録速度で記録をリスタートすることで、ゾーンの
境界部でもインターリーブとデータ列の連続性を保つこ
とことができ、安定したデータ記録品質が達成できる。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の光ディスク装置において、前記ポーズ直前に前記光デ
ィスクに記録したデータを読み出すことで得られるフレ
ームシンククロックをカウントすることで前記リスター
トのタイミングをとるタイミング手段を備えていること
を特徴とする。
【0023】したがって、ゾーンの境界部でインターリ
ーブとデータ列の連続性をより正確に保つことことがで
き、さらに安定したデータ記録品質が達成できる。
【0024】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ディスク装置において、TAO(Track at
once)またはSAO(Session at once)で前記データ
記録を行うものであって、前記ゾーン記憶手段は、前記
TAOの場合は前記光ディスクのトラックの境目を、前
記SAOの場合は前記光ディスクのセッションの境目
を、前記ゾーンの境目として記憶していることを特徴と
する。
【0025】したがって、請求項3,4に記載の発明の
ようなゾーンの境界部でインターリーブとデータ列の連
続性を正確に保つ手段を有していなくても、トラックや
セッションの境目をゾーンの境目とすることで、ゾーン
の境界部でもインターリーブとデータ列の連続性を保つ
ことことができ、安定したデータ記録品質が達成でき
る。
【0026】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ディスク装置において、パケットライトで
前記データ記録を行うものであって、前記ゾーン記憶手
段は、パケットのLinkセクタに前記ゾーンの境目を
記憶していることを特徴とする。
【0027】したがって、請求項3,4に記載の発明の
ようなゾーンの境界部でインターリーブとデータ列の連
続性を正確に保つ手段を有していなくても、パケットの
Linkセクタをゾーンの境目とすることで、ゾーンの
境界部でもインターリーブとデータ列の連続性を保つこ
とで安定したデータ記録品質が達成し、また、データ記
録時間を短縮することができる。
【0028】請求項7に記載の発明は、追記型または書
換え可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク装
置において、本装置を制御して前記データ記録をCAV
方式により一定の記録密度で行う第1の制御手段と、記
録エラーを生じる事由の発生を検出する検出手段と、こ
の検出があったときは前記データ記録をポーズするポー
ズ手段と、このポーズが発生したときは、本装置を制御
して前記データ記録をCLV方式により前記CAV方式
のデータ記録と等しい記録密度でリスタートし、このと
きの記録速度は前記ポーズ直前の記録速度以下にする第
2の制御手段と、を備えていることを特徴とする光ディ
スク装置である。
【0029】したがって、CAV方式によるデータ記録
が光ディスクの外周側に進んでバッファアンダーランな
どの記録エラーを生じる事由が発生しても、従来のよう
に頻繁なポーズ/リスタートを発生させずに、ポーズ直
前の記録速度以下でCLV方式のデータ記録に切り換え
ることで、平均記録速度を向上させることができる。
【0030】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の光ディスク装置において、前記ポーズが発生したとき
は、所定条件が具備されたときに前記データ記録を前記
CAV方式でリスタートするリスタート手段を備え、前
記第2の制御手段は、前記CLV方式でのリスタートを
前記ポーズが所定の複数回発生したときに初めて行うも
のであることを特徴とする。
【0031】したがって、バッファアンダーランなどの
記録エラーを生じる事由によりポーズとCAV方式での
リスタートとが所定の複数回発生して初めて、ポーズ直
前の記録速度以下でCLV方式のデータ記録に切り換え
ることで、平均記録速度を向上させることができる。
【0032】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の光ディスク装置において、前記ポーズ直前に
前記光ディスクに記録したデータを読み出すことで得ら
れるフレームシンククロックをカウントすることで前記
リスタートのタイミングをとるタイミング手段を備えて
いることを特徴とする。
【0033】したがって、CAV方式とCLV方式のデ
ータ記録の境界部でインターリーブとデータ列の連続性
を正確に保つことことができ、安定したデータ記録品質
が達成できる。
【0034】請求項10に記載の発明は、請求項7〜9
の何れかの一に記載の光ディスク装置において、前記C
AV方式のデータ記録を行う際の初期の記録速度で前記
光ディスク上の試し書きエリアを使用して前記最初のゾ
ーンでの前記記録パワーを求める第1の記録パワー決定
手段と、この求めた記録パワーに前記CLV方式で記録
速度に応じて予め設定されている定数を乗算することで
前記CLV方式でデータ記録を行う際の前記記録パワー
を求める第2の記録パワー決定手段と、を備えているこ
とを特徴とする。
【0035】したがって、記録速度以外の光ディスク装
置や光ディスクの設計上の条件などによっても記録パワ
ーが変動することに対応した定数を予め用意しておくこ
とで、CAV方式のデータ記録部分もCLV方式のデー
タ記録部分も、データ記録後のデータ再生を安定して行
うことができる。
【0036】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0の何れかの一に記載の光ディスク装置を備え、この光
ディスク装置により前記追記型光ディスクへのデータの
記録を行なうことができることを特徴とする情報処理装
置である。
【0037】したがって、請求項1〜10の何れかの一
に記載の発明と同様の作用、効果を奏することができ
る。
【0038】請求項12に記載の発明は、追記型または
書換え可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク
記録方法において、前記光ディスクで前記記録を行なう
位置を検出する位置検出工程と、前記光ディスクのデー
タ記録可能な領域を内周側から外周側に複数に分割して
設定した複数のゾーンの位置について予め記憶されてい
るものを参照して、前記位置検出工程で検出した位置が
前記いずれのゾーンであるかを判定する判定工程と、こ
の判定で特定されたゾーンごとに記録速度および記録パ
ワーを設定してそれぞれCLV方式によるデータ記録を
行い、すべての前記ゾーンについて等しい記録密度での
データ記録を可能とする記録工程と、を含んでなること
を特徴とする光ディスク記録方法である。
【0039】したがって、光ディスクの回転制御の限界
などからディスク内周部での記録速度が制限されてしま
うCLV方式において、光ディスクの内周部と外周部と
で記録速度を変えることで、連続性の必要なデータの記
録でも平均記録時間を効率的に短縮することを可能と
し、また、光ディスクを高速度で回転することを不要に
して消費電力を抑制することも可能とする。
【0040】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の光ディスク記録方法において、前記データ記録を
最初に行う前記ゾーンについて予め設定されている記録
速度で前記光ディスク上の試し書きエリアを使用してO
PCを行い、前記最初のゾーンでの前記記録パワーを求
める第1の記録パワー決定工程と、この求めた記録パワ
ーに予め設定されている定数を乗算することで他の前記
ゾーンでの前記記録パワーを求める第2の記録パワー決
定工程と、を含んでなることを特徴とする。
【0041】したがって、記録速度以外の光ディスク装
置や光ディスクの設計上の条件などによっても記録パワ
ーが変動することに対応した定数を予め用意しておくこ
とで、各ゾーンについてデータ記録後のデータ再生を安
定して行うことができる。
【0042】請求項14に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の光ディスク記録方法において、1つの
前記ゾーンの終端まで前記データ記録を行ったときは前
記データ記録をポーズするポーズ工程と、このポーズが
なされたときは、次に前記データ記録を行う前記ゾーン
で当該ゾーンに応じた前記記録速度で前記データ記録を
行えるように前記光ディスクの回転駆動系を整定する整
定工程と、この整定が完了した後に、次に前記データ記
録を行う前記ゾーンの最初からデータ記録をリスタート
するリスタート工程と、を含んでなることを特徴とす
る。
【0043】したがって、ゾーンの境界部で連続性のあ
るデータを記録する際に、一旦ポーズをして光ディスク
の回転速度の変速が完了するのを待ってから、次のゾー
ンの記録速度で記録をリスタートすることで、ゾーンの
境界部でもインターリーブとデータ列の連続性を保つこ
とことができ、安定したデータ記録品質が達成できる。
【0044】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の光ディスク記録方法において、前記リスタート工
程は、前記ポーズ直前に前記光ディスクに記録したデー
タを読み出すことで得られるフレームシンククロックを
カウントすることで前記リスタートのタイミングをとる
ことを特徴とする。
【0045】したがって、ゾーンの境界部でインターリ
ーブとデータ列の連続性をより正確に保つことことがで
き、さらに安定したデータ記録品質が達成できる。
【0046】請求項16に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の光ディスク記録方法において、TAO
(Track at once)またはSAO(Session at once)で
前記データ記録を行うものであって、前記判定工程は、
前記TAOの場合は前記光ディスクのトラックの境目
を、前記SAOの場合は前記光ディスクのセッションの
境目を、前記ゾーンの境目として前記ゾーンの位置につ
いて予め記憶されているものを参照して、前記位置検出
工程で検出した位置が前記いずれのゾーンであるかを判
定することを特徴とする。
【0047】したがって、請求項14,15に記載の発
明のようなゾーンの境界部でインターリーブとデータ列
の連続性を正確に保つ手段を有していなくても、トラッ
クやセッションの境目をゾーンの境目とすることで、ゾ
ーンの境界部でもインターリーブとデータ列の連続性を
保つことことができ、安定したデータ記録品質が達成で
きる。
【0048】請求項17に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の光ディスク記録方法において、パケッ
トライトで前記データ記録を行うものであって、前記判
定工程は、パケットのLinkセクタに前記ゾーンの境
目として前記ゾーンの位置について予め記憶されている
ものを参照して、前記位置検出工程で検出した位置が前
記いずれのゾーンであるかを判定することを特徴とす
る。
【0049】したがって、請求項14,15に記載の発
明のようなゾーンの境界部でインターリーブとデータ列
の連続性を正確に保つ手段を有していなくても、パケッ
トのLinkセクタをゾーンの境目とすることで、ゾー
ンの境界部でもインターリーブとデータ列の連続性を保
つことで安定したデータ記録品質が達成し、また、デー
タ記録時間を短縮することができる。
【0050】請求項18に記載の発明は、追記型または
書換え可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク
記録方法において、本装置を制御して前記データ記録を
CAV方式により一定の記録密度で行う第1の記録工程
と、記録エラーを生じる事由の発生を検出する検出工程
と、この検出があったときは前記データ記録をポーズす
るポーズ工程と、このポーズが発生したときは、前記デ
ータ記録をCLV方式により前記CAV方式のデータ記
録と等しい記録密度でリスタートし、このときの記録速
度は前記ポーズ直前の記録速度または当該記録速度より
低いものにする第2の記録工程と、を含んでなることを
特徴とする光ディスク記録方法である。
【0051】したがって、CAV方式によるデータ記録
が光ディスクの外周側に進んでバッファアンダーランな
どの記録エラーを生じる事由が発生しても、従来のよう
に頻繁なポーズ/リスタートを発生させずに、ポーズ直
前の記録速度以下でCLV方式のデータ記録に切り換え
ることで、平均記録速度を向上させることができる。
【0052】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の光ディスク記録方法において、前記ポーズが発生
したときは、所定条件が具備されたときに前記データ記
録を前記CAV方式でリスタートするリスタート工程を
含んでなり、前記第2の記録工程は、前記CLV方式で
のリスタートを前記ポーズが所定の複数回発生したとき
に初めて行うものであることを特徴とする。
【0053】したがって、バッファアンダーランなどの
記録エラーを生じる事由によりポーズとCAV方式での
リスタートとが所定の複数回発生して初めて、ポーズ直
前の記録速度以下でCLV方式のデータ記録に切り換え
ることで、平均記録速度を向上させることができる。
【0054】請求項20に記載の発明は、請求項18ま
たは19に記載の光ディスク記録方法において、前記第
2の記録工程は、前記ポーズ直前に前記光ディスクに記
録したデータを読み出すことで得られるフレームシンク
クロックをカウントすることで前記リスタートのタイミ
ングをとることを特徴とする。
【0055】したがって、CAV方式とCLV方式のデ
ータ記録の境界部でインターリーブとデータ列の連続性
を正確に保つことことができ、安定したデータ記録品質
が達成できる。
【0056】請求項21に記載の発明は、請求項18〜
20の何れかの一に記載の光ディスク記録方法におい
て、前記CAV方式のデータ記録を行う際の初期の記録
速度でで前記光ディスク上の試し書きエリアを使用して
前記最初のゾーンでの前記記録パワーを求める第1の記
録パワー決定工程と、この求めた記録パワーに前記CL
V方式で記録速度に応じて予め設定されている定数を乗
算することで前記CLV方式でデータ記録を行う際の前
記記録パワーを求める第2の記録パワー決定工程と、を
含んでなることを特徴とする。
【0057】したがって、記録速度以外の光ディスク装
置や光ディスクの設計上の条件などによっても記録パワ
ーが変動することに対応した定数を予め用意しておくこ
とで、CAV方式のデータ記録部分もCLV方式のデー
タ記録部分も、データ記録後のデータ再生を安定して行
うことができる。
【0058】請求項22に記載の発明は、前記光ディス
クの最内周部のゾーンでの記録速度でOPCを行い、当
該ゾーンの記録パワーの大きさを求めるOPC工程と、
記録速度が倍になると必要な記録パワーは√2倍になる
という関係から導かれる値に近い適当な定数をさまざま
に乗じて求めた記録速度でデータ記録を行い、この記録
後の光ディスクの記録状態を検証することを繰り返し
て、他のゾーンの記録パワーを求めるための請求項13
に記載の光ディスク記録方法で用いる前記定数を推定す
る推定工程と、を含んでなることを特徴とする定数推定
方法である。
【0059】したがって、記録速度以外の光ディスク装
置や光ディスクの設計上の条件などによっても記録パワ
ーが変動することに対応した定数をもとめることが可能
となり、この定数を用いて請求項13に記載の光ディス
ク記録方法を行うことができる。
【0060】
【発明の実施の形態】[発明の実施の形態1]この発明
の一実施の形態を、発明の実施の形態1として説明す
る。
【0061】図1は、発明の実施の形態1である光ディ
スク装置の構成を示す概略ブロック図である。この光デ
ィスク装置は、CD−R/RW(CD-Recordable/Rewrit
able)へのデータの記録が可能なものである。
【0062】図1に示すように、光ディスク1はスピン
ドルモータ2により回転駆動される。スピンドルモータ
2は、モータドライバ3とサーボ手段4とにより、CL
V(Constant Linear Velocity:線速度一定)方式で光
ディスク1を回転するように制御される。
【0063】光ピックアップ5はレーザダイオードなど
のレーザ光源からレーザビームを出射して、対物レンズ
により光ディスク1の記録面に集光させることができ、
フォーカスサーボ、トラックサーボの各サーボ手段によ
りアクチュエータの制御を行い、光ディスク上1に記録
されたデータを再生し、また、光ディスク1上にデータ
を記録する。
【0064】データ再生時には、光ピックアップ5で得
られた再生信号をリードアンプ6で増幅して2値化した
後、CDデコーダ7に入力してデインターリーブとエラ
ー訂正の処理を行う。さらに、そのデインターリーブと
エラー訂正の処理後のデータをCD−ROMデコーダ8
に入力してデータの信頼性を高めるためのエラー訂正処
理を行う。
【0065】その後、CD−ROMデコーダ8で処理し
たデータをバッファマネージャ9によって一旦バッファ
RAM10に蓄積し、セクタデータとして揃ったときに
ホストインタフェース11によってホストコンピュータ
側へ一気に転送する。また、音楽データの場合、CDデ
コーダ7から出力されるデータをD/Aコンバータ12
に入力してアナログのオーディオ信号を取り出す。
【0066】一方、データ記録時は、ATAPIやSC
SIなどのホストインタフェース11を介しホストコン
ピュータから送られてきたデータを一旦バッファRAM
10に蓄えてから記録を開始する。データ記録を開始す
る前には、光ディスク1のPCAエリア(Power Calibr
ation Area)と呼ばれる試書き領域で、OPC(Optimu
m Power Calibration)を行い、最適な記録パワーを求
める。
【0067】光ディスク1にデータを記録するときは、
記録線速度一定のCLV方式で記録を行うが、その線速
度は段階的に変更が可能である(後述)。基準線速度
(1倍速)は、1.2〜1.4ミリ/secであり、3
T〜11T幅(1T=231ns)のEFM(Eight to
Fourteen Modulation)パルス信号を光ディスク1に書
き込みための書き込むべきデータパターンとしてデータ
記録をする。EFM信号は、光学的に再生または記録し
やすいようにインターリーブした8ビットデータを14
ビットデータに変調したものである。実際には、記録の
高速化のために、この基準速度の整数倍の線速度(例え
ば1x,2x,4x,8x,12xなど。ここで、xは
基準速度に対する倍速を表す。)で記録を行う。そし
て、複数の記録速度モードを有する光ディスク装置も多
いが、この光ディスク装置でも、12x,16x,20
xの記録速度モードを有し、データ記録中にその変更が
可能である(後述)。
【0068】データ記録は、バッファRAM10に或る
程度のデータが溜まったときに開始するが、その前にレ
ーザスポットを書き込み開始地点に位置させる。その書
き込み開始地点はトラック(プリグルーブ)の蛇行によ
って予め光ディスク1に刻まれているウォブル信号であ
るATIP(Absolute Time In Pre-groove)信号によ
って求められる。ATIP信号は光ディスク上の絶対番
地を示す時間情報であり、ATIPデコーダ13によっ
てATIP信号の情報を取り出すとともに、ATIPエ
ラーを検出してATIP信号の検出エラー率を計測す
る。
【0069】また、ATIPデコーダ13が生成する同
期信号はCDエンコーダ14に入力されて正確な位置で
のデータの書き出しを可能にしている。バッファRAM
10のデータは、CD−ROMエンコーダ15やCDエ
ンコーダ14でエラー訂正コードの付加やインターリー
ブを行って、レーザコントロール回路16、光ピックア
ップ5を介して光ディスク1に記録される。
【0070】このような光ディスク装置は、前記各部の
動作を集中的に制御するために、CPU17、ROM1
8およびRAM19からなるマイクロコンピュータ20
を備えている。
【0071】図2は、CDにおけるデータ記録の各方式
を比較して説明する説明図である。図2(a)〜(d)
では、方式ごとに、光ディスクの内周から外周までにお
ける、ディスク回転数、記録速度、記録パワー、セクタ
長の変化を示している。なお、CDの場合は、記録フォ
ーマットがCLV方式であるため、記録された光ディス
クのセクタ長はどの記録方式でも同じである。
【0072】図2(a)に示す従来の一般的なCLV方
式のデータ記録(Write)では、光ディスク内周部での
ディスク回転数が多いため、光ディスク内周部での回転
制御系の限界から回転数が上げられず、記録速度の高速
化ができない。これは、高トルクが必要となることによ
る機械的な制約だけに起因するものではなく、回転系の
回路(スピンドルモータおよびそのモータドライバ)の
消費電力が増大し、許容電力を超えてしまうことにもよ
る。特に、ノート型のPCでは消費電力制限は厳しく、
ノート型PC用の光ディスク装置では大きな問題とな
る。
【0073】そこで、本発明の実施の形態の光ディスク
装置においては、図2(b)に示すように、光ディスク
1の面内に複数の記録ゾーンを割当て、そのゾーンごと
に記録スピードを切替えるゾーンCLV(Z−CLV)
記録を行う。
【0074】これにより、光ディスク1の内周部でのデ
ィスク回転数を抑え、かつ、外周部でのデータ記録の高
速化によりCAV方式によるデータ記録に近い平均記録
速度を達成することができる。
【0075】具体的には、この例では、図2(b),図
3に示すように、光ディスク1の最内周部から最外周部
に向かってZ0,Z1,Z2の3つのゾーン(図3で
は、それぞれZone0,Zone1,Zone2と表
記)に分けている。そして、各ゾーンZ0,Z1,Z2
の記録速度を、それぞれ12x,16x,20xに設定
している。なお、各ゾーンの幅、数、記録速度は、これ
に限定されるものでなく(但し、ゾーンの数は2以
上)、様々に設定することができるが、ゾーン数が多い
ほど、完全なCAV方式の記録との平均速度の差は小さ
くすることができる。
【0076】ゾーンCLV(Z−CLV)を行う場合に
問題となるのは、記録スピードが変わるゾーンの境目
で、インターリーブとデータ列の連続性が保たれなけれ
ばならないことである。
【0077】光ディスクを回転する駆動系の整定には一
般にある程度の時間を要するため、データ記録中に急な
変速を伴うとデータ記録の品質が劣化し、データ再生が
できない可能性がある。従って、各ゾーンの境界部では
一旦記録を停止し、新たなゾーンに対応した速度設定を
行った後にデータ記録をリスタートしなければならな
い。
【0078】ここで、以下に説明するような手段によ
り、インターリーブとデータ列の連続性を保証する記録
中断(ポーズ)、再開(リスタート)を行うことで、ゾ
ーンの境界部でも途切れのないデータ列を記録できるよ
うにする。
【0079】図4は、このようなポーズ、リスタート機
能を実現する回路例のブロック図である。すなわち、ホ
ストコンピュータは必ずデータを連続で送ってくるの
で、CD−ROMエンコーダ15、CDエンコーダ14
が一時停止機能を持っていれば、物理的な書き込み単位
を分けることは容易である。図4の回路では、-Pause信
号がアンド回路31に入力されると、CD−ROMエン
コーダ15および(CDエンコーダ14内の)CIRC
(Cross Interleave Read-Solomon Code)エンコーダ3
2へのクロック信号の入力が遮断されるため、CD−R
OMエンコーダ15およびCIRCエンコーダ32はエ
ンコード動作を中断し、記録データ(Write Data)の出
力も中止する。また、CIRCエンコーダ32から出力
され、アクティブになることでデータ記録を可能とする
ゲート信号(Write Gate)も、-Pause信号によりアンド
回路33でマスクされるため、光ディスク1へのデータ
記録自体も中断される。しかしバッファRAM10には
エンコード途中のデータがそのまま残っているため、-P
ause信号を解除すれば、続きの記録データが出力され、
Write Gateのマスク解除とともに光ディスク1への書き
込みが再開される。ただし書き込みのポーズ、リスター
トには-Pause信号が高度に同期化されている必要があ
り、-Pause信号が入る(ポーズ動作に入る)タイミング
はセクタ単位で行う。
【0080】ここで簡単にCDのデータ構成単位を説明
する。すなわち、1秒=75セクタ(サブコードフレー
ム)、1セクタ=98EFMフレーム(以下、単にフレ
ームと呼ぶ)、1フレーム=588チャンネルビット
(588T)からなり、それぞれの同期信号をサブコー
ドシンク(セクタシンク)クロック、フレームシンクク
ロックという。ATIPから得られる光ディスク1上の
絶対時間情報はセクタ単位であり、ポーズを伴わない通
常のデータ記録を行う際には、ATIPの時間とCDエ
ンコーダ14の時間とを合わせて、すなわち、ATIP
信号と記録データのサブコードシンククロックとを同期
させてデータ記録していく。この場合には数フレーム程
度のずれが許容される。しかし、前記のようにポーズ、
リスタートを行う場合には、数チャンネルビット程度と
いう、より精密な記録再開位置精度が必要である。
【0081】その正確な書き出し位置を決定するため
に、直前に書き込んであるデータの終端を正確に合わせ
るのが、図5に示すタイミング検出回路21である。こ
れは、フレームシンククロックをカウントして、データ
記録の開始タイミングを与えるタイミング信号を生成す
る回路である。図6は、各信号のタイミングチャートで
ある。
【0082】すなわち、フレームオフセットレジスタ4
1には、サブコードシンククロックから前回のデータ記
録の終端であるフレーム(Fr)25のフレームシンク
クロックまでのフレームシンククロック数が置数され
る。クロックオフセットレジスタ42には、Fr25の
フレームシンククロックからデータ記録開始位置までの
ライト基準クロック(チャンネルビット)数が置数され
る。
【0083】データ記録のリスタートをするためには、
光ディスク1のデータ記録を再開するアドレスまでシー
ク動作を行う。シーク動作はATIPまたはサブコード
Qチャンネルのアドレス情報により行う。書込開始セク
タ−1のアドレスが検出されると、アンド回路45から
ロード信号がフレームオフセットレジスタ41に出力さ
れ、最初のサブコードシンククロックでフレームオフセ
ットレジスタ41の値が5ビットDOWNカウンタ43
にロードされる。そして5ビットDOWNカウンタ43
はフレームシンククロックでディクリメントされる。そ
して、5ビットDOWNカウンタ43の値が0になる
と、インバータ46を介して11ビットDOWNカウン
タ44にロード信号が出力され、クロックオフセットレ
ジスタ42の値が11ビットDOWNカウンタ44にロ
ードされる。また、アンド回路47を介して、フレーム
シンククロックの5ビットDOWNカウンタ43への入
力が停止される。そして11ビットDOWNカウンタ4
4は、ライト基準クロックでディクリメントされる。そ
して、11ビットDOWNカウンタ44の値が0になる
と、インバータ48を介してライトスタート信号が出力
される。また、アンド回路49を介して、ライト基準ク
ロックの11ビットDOWNカウンタ44への入力を停
止する。このライトスタート信号で-Pause信号が解除さ
れる。なお、各オフセットレジスタ41,42にロード
される値は一例であり、この値はサブコードシンククロ
ックから-Pause信号が入るまでのディレイ時間やシステ
ムにより設計的に決まる。
【0084】すなわち、ポーズ直前に光ディスク1に記
録したデータを読み出すことで得られるフレームシンク
クロックをカウントして、さらにエンコーダクロックで
ある一定量のディレイをさせて、リスタートのタイミン
グをとるということである。これにより、前記の例で
は、Er26からデータ記録がリスタートされる。タイ
ミング検出回路21の動作により、タイミング手段、リ
スタート工程を実現している。
【0085】図7、図8は、前記したポーズ、リスター
ト動作でCPU17が行う一連の処理のフローチャート
である。図7に示すように、現在のゾーンと次のゾーン
との境界までデータ記録がなされたときは(後述するよ
うに、ATIP信号などにより境界位置にあるか否かを
判断することができる)(ステップS1のY)、データ
記録中のセクタの終わりで前記のように-Pause信号を出
力して、CD−ROMエンコーダ15およびCIRCエ
ンコーダ32のエンコード動作を中断し、光ディスク1
へのデータ記録自体も中断する(ステップS2)。
【0086】次に、リスタート動作は、図8に示すよう
に行う。すなわち、図8の処理はリスタートする所定の
条件が整ったときに開始し、まず、光ディスク1のデー
タ記録を再開するアドレスまでシーク動作を行う(ステ
ップS11)。そして、データ記録を開始する目的のセ
クタのアドレスを検出したときは(ステップS12の
Y)、アドレス検出信号を出力することで、フレームオ
フセットレジスタ41にロード信号を出力して、フレー
ムオフセットレジスタ41の値(予め置数しておく)を
5ビットDOWNカウンタ43にロードする(ステップ
S13)。その後、タイミング検出回路21が前記の動
作を行って、ライトスタート信号が出力されたときは
(ステップS14のY)、-Pause信号を解除して、デー
タ記録をリスタートする(ステップS15)。
【0087】ところで、記録速度が大きくなると、一般
に必要な記録パワーも大きくなる。そのため各ゾーン間
を跨いで記録速度が変更になった場合には、変更後のゾ
ーンにおける記録速度に対応して、記録パワーも変える
必要がある。この場合に、図2(c)に示すように、光
ディスク1の外周側にあるゾーンほど記録速度が大きく
なるのに従って、記録パワーも光ディスク1の外周側に
あるゾーンほど大きくなるように設定する。
【0088】各ゾーンZ0,Z1,Z2における記録パ
ワーは、製造工程で、例えば次のように設定することが
できる。すなわち、図9に示すフローチャートのよう
に、まず、光ディスク1の最内周部のゾーンZ0での記
録速度(12x)でOPCを行い、ゾーンZ0の記録パ
ワーの大きさを求める(ステップS21)。これにより
OPC工程を実現している。
【0089】そして、最内周のゾーンZ0より外周側の
ゾーンZ1,Z2の記録パワーは、ゾーンZ0について
求めた記録パワーにある定数を乗ずることで求める。つ
まり、一般に記録速度が倍になると必要な記録パワー
は、√2倍(=1.41倍)程度となることが知られて
いる。しかし、実際には、ライトストラテジ(Write St
rategy)、すなわち、記録EFMパルスの幅の最適化
や、光ディスク1の特性等、記録速度以外の光ディスク
装置や光ディスク1の設計上の条件などによっても必要
な記録パワーは変化するため、前記の関係から一義的に
最適な記録パワーを決定することはできない。そこで、
記録速度が倍になると必要な記録パワーは√2倍になる
という関係から導かれる値に近い適当な定数をさまざま
に乗じて求めた記録速度でデータ記録を行い(ステップ
S22)、記録後の光ディスク1の記録状態を検証する
こと(ステップS23)を繰り返して(ステップS24
のN)、ゾーンZ1,Z2に最適な記録パワーの大きさ
となるような定数を推定する(ステップS24のY)。
そして、求めた各ゾーンZ1,Z2の定数を光ディスク
装置のROM18などに設定する。ステップS22〜S
24により推定工程を実現している。
【0090】表1と図3を参照してさらに具体的に説明
する。各ゾーンの範囲の決め方には光ディスク1上の時
間(またはアドレス)で決める手段(例えば、ATIP
信号により光ディスク1上の絶対時間を知ることができ
る)や、光ディスク1の半径位置(光ピックアップ5を
光ディスク1の半径に移動するシークモータの回転を検
出することで知ることができる)で決める手段が考えら
れるが、この例では時間で決めている。すなわち、ゾー
ンZ0の範囲を光ディスク1の最内周から10分の位置
までとし、その記録速度を12xとする。ゾーンZ1を
10分から25分の位置までとし、その記録速度を16
xとする。ゾーンZ2を25分以降の位置とし、その記
録速度を20xとする。この場合に、12xの記録速度
でOPCを行って求められたゾーンZ0の記録パワーを
25.0mWとすると、ゾーンZ1での記録パワーは2
5.0mWに定数1.15を乗じた28.8mWとな
る。この例における定数1.15は、記録速度の比の平
方根√(16/12)に基づいて決めている。また、ゾ
ーンZ2での記録パワーは25.0mWに乗数1.29
を乗じた32.3mWとなる。
【0091】
【表1】
【0092】光ディスク装置でデータ記録を行う際にC
PU17が行う一連の処理を、図10のフローチャート
を参照して説明する。以下に説明する各ステップにおい
て、光ディスク1データ記録を行う位置は、前記のよう
に光ディスク1上の時間や半径などにより検出する。こ
れにより位置検出手段、位置検出工程を実現する。ま
た、各ゾーンZ0,Z1,Z2の位置データは予めRO
M18などに記憶されていて、これによりゾーン記憶手
段を実現する。そして、光ディスクの検出位置がゾーン
Z0,Z1,Z2のいずれであるかは、ROM18など
に記憶された各ゾーンZ0,Z1,Z2の位置データを
参照して判断する。これにより判定手段、判定工程を実
現する。
【0093】光ディスク1を光ディスク装置にマウント
してデータの記録を開始すると、まず、最内周ゾーンZ
0の記録速度(ここでは12xとする)でOPCを行
い、ゾーンZ0にデータ記録する際の記録パワーを求め
る(ステップS31)。これにより第1の記録パワー決
定手段、第1の記録パワー決定工程を実現している。そ
して、記録パワーをステップS1で求めた記録パワーに
設定し、記録速度を12xに設定して、ゾーンZ0にお
けるCLV方式でのデータ記録を開始し(ステップS3
2)、前記のように光ディスク1上の時間や半径などか
ら、ゾーンZ0の終端までデータ記録を行ったと判断し
たときは(ステップS33のY)、図7を参照して前記
したように、データ記録についてポーズを行う(ステッ
プS34)。ステップS34によりポーズ手段、ポーズ
工程を実現している。
【0094】このポーズ中にスピンドルモータ2の回転
速度を16xに上げる。また、前記のように設定されて
いる定数にステップS1で求めた記録パワーを乗算して
ゾーンZ1における記録パワーを求め、この求めた大き
さに記録パワーを設定する。これにより第2の記録パワ
ー決定手段、第2の記録パワー決定工程を実現してい
る。また、光ディスク1の回転がゾーンZ1の記録速度
になるように整定する(ステップS35)。これにより
整定手段、整定工程を実現している。ステップS5によ
る光ディスク1の回転の整定が完了し(スピンドルモー
タ2の回転速度を検出することなどで、完了を判断でき
る)、ゾーンZ1における記録パワーの設定が終わった
ら(ステップS36のY)、ゾーンZ1におけるデータ
記録を、図8を参照して前記したようにリスタートし
(ステップS37)、データ記録を行う(ステップS3
8)。ステップS37によりリスタート手段、リスター
ト工程を実現している。
【0095】同様に光ディスク1上の時間や半径などか
ら、ゾーンZ1の終端までデータ記録を行ったと判断し
たときは(ステップS39のY)、図7を参照して前記
したように、データ記録についてポーズを行う(ステッ
プS40)。ステップS40によりポーズ手段、ポーズ
工程を実現している。このポーズ中にスピンドルモータ
2の回転速度を20xに上げる。また、前記のように設
定されている定数にステップS1で求めた記録パワーを
乗算してゾーンZ2における記録パワーを求め、この求
めた大きさに記録パワーを設定する。また、光ディスク
1の回転がゾーンZ1の記録速度になるように整定する
(ステップS41)。これにより第2の記録パワー決定
手段、第2の記録パワー決定工程、整定手段、整定工程
を実現している。ステップS40による光ディスク1の
回転の整定が完了し、ゾーンZ2における記録パワーの
設定が終わったら(ステップS42のY)、ゾーンZ2
におけるデータ記録を、図8を参照して前記したように
リスタートする(ステップS43)。ステップS43に
よりリスタート手段、リスタート工程を実現している。
ゾーンZ2の終端までデータ記録を行ったと判断したと
きは(ステップS45のY)、データ記録の終了処理を
行う(ステップS46)。
【0096】なお、リードイン(Lead In)やリードア
ウト(Lead Out)と呼ばれるディスク情報を光ディスク
1に記録するときは、それぞれのゾーンの記録速度(リ
ードインは12x、リードアウトは16x)で記録す
る。
【0097】[発明の実施の形態2]この発明の別の実
施の形態を、発明の実施の形態2として説明する。
【0098】以下の説明で、発明の実施の形態1と同様
の回路要素などについては、発明の実施の形態1と同一
符号を用い、詳細な説明は省略する。
【0099】この発明の実施の形態2が発明の実施の形
態1と相違する点は、フォーマットがTAO(Track at
once)またはSAO(Session at once)記録、すなわ
ち、1つのトラックまたはセッションの記録を1回で終
了するデータ記録を行い、この場合のトラックまたはセ
ッションを一つのゾーンと考え、前記したZ−CLV方
式のデータ記録を行なうことである。そのため、ROM
18などには、TAOの場合は光ディスク1のトラック
の境目を、SAOの場合は光ディスク1のセッションの
境目をゾーンの境目として、ゾーンの位置について予め
記憶されている。これによりゾーン記憶手段を実現して
いる。そして、この記憶されているゾーンの位置を参照
することにより、判定工程を実現している。
【0100】図11がTAO、図12がSAOのゾーン
構成例をそれぞれ示すものである。図11の例では、ト
ラック1と2の境界がソーンの境界となっており、図1
2の例では、セッション1と2の境界がソーンの境界と
なっている。なお、図12において、L.I.はリード
イン、L.O.はリードアウトである。
【0101】光ディスク装置でデータ記録を行う際にC
PU17が行う一連の処理を、図13のフローチャート
を参照して説明する。以下では、トラック1と2の境界
がソーンの境界となっている場合の例で説明する。光デ
ィスク1を光ディスク装置にマウントしてデータの記録
を開始すると、まず、ディスク最内周のゾーンであるト
ラック1のデータ記録時に許容される最大記録速度であ
る初期速度でOPCを行い、トラック1にデータ記録す
る際の記録パワーを求める(ステップS51)。これに
より第1の記録パワー決定手段、第1の記録パワー決定
工程を実現している。そして、求めた記録パワーでトラ
ック1にCLV方式でデータ記録を行う(ステップS5
2)。トラック1の終端までデータ記録を完了したこと
を、光ディスク1上の時間や半径などから判断したとき
は(ステップS53のY)、引き続きPMA(Progam M
emory Area)にトラック1に対応したディスク情報を記
録し(ステップS54)、図7を参照して前記したよう
に、データ記録についてポーズを行う(ステップS5
5)。ステップS55によりポーズ手段、ポーズ工程を
実現している。
【0102】このポーズ中に次のスピンドルモータ2の
回転速度を次のトラック2に対応した記録速度になるよ
うに整定する。また、発明の実施の形態1の場合と同様
にして設定されている定数にステップS51で求めた記
録パワーを乗算して、次のトラック2における記録パワ
ーを求め、この求めた大きさに記録パワーを設定する
(ステップS56)。これにより第2の記録パワー決定
手段、第2の記録パワー決定工程、整定手段、整定工程
を実現している。ステップS56による光ディスク1の
回転の整定が完了し(スピンドルモータ2の回転速度を
検出することなどで、完了を判断できる)、トラック2
における記録パワーの設定が終わったら(ステップS5
7のY)、トラック2におけるデータ記録を、図8を参
照して前記したようにリスタートする(ステップS5
8)。ステップS58によりリスタート手段、リスター
ト工程を実現している。
【0103】そして、求めた記録パワーでトラック2に
CLV方式でデータ記録を行う(ステップS59)。ト
ラック2の終端までデータ記録を完了したことを、光デ
ィスク1上の時間や半径などから判断したときは(ステ
ップS60のY)、引き続きPMA(Progam Memory Ar
ea)にトラック2に対応したディスク情報を記録し(ス
テップS61)、ステップS55に戻って、トラック
3,4,…Nについても、ステップS55〜S61の処
理を繰り返す(ステップS62のN)。最後のトラック
Nまで記録が終了したときは(ステップS62のY)、
トラック1の記録速度でリードインを記録し(ステップ
S63)、トラックNの記録速度でリードアウトを記録
して(ステップS64)、処理を終了する。
【0104】なお、TAOの場合、トラック記録後に内
周部のPMAやリードインにディスク情報を記録する
が、このときは前記のように最内周や最外周のトラック
における記録速度で記録を行う。これは、データ記録を
ポーズ/リスタートする機能を有さない光ディスク装置
でも有効である。
【0105】[発明の実施の形態3]この発明の別の実
施の形態を、発明の実施の形態3として説明する。
【0106】以下の説明で、発明の実施の形態1と同様
の回路要素などについては、発明の実施の形態1と同一
符号を用い、詳細な説明は省略する。
【0107】この発明の実施の形態3が発明の実施の形
態1と相違する点は、フォーマットにパケットライト
(そのフォーマットは図14に示すとおりである)を用
いて、1つのパケットの記録を1回で終了するデータ記
録を行い、この場合にパケットのLinkセクタを常に
ゾーンの境目とすることでZ−CLV方式を実現するこ
とである。
【0108】パケットライトでZ−CLV方式のデータ
記録を行うときに、光ディスク装置の想定していたゾー
ンの境界がパケットデータの途中になると、そこでポー
ズ/リスタートをして記録速度を変更することは記録時
間から効率的ではない。
【0109】そこで、パケット長には制限があるので、
まず光ディスク装置で想定するゾーンの境界にある程度
(1パケット長程度)の幅を与えておき、データとして
は意味をなさないLinkセクタをゾーンの境界とする
ようにする。
【0110】Linkセクタをゾーンの境界とすること
によって、データ記録時間も短縮できる。また、発明の
実施の形態1で図5の回路図などを参照して説明したデ
ータ記録のポーズ/リスタートを精緻に行う機能を有し
なくても、Z−CLV記録を実現することができる。
【0111】[発明の実施の形態4]以下の説明で、発
明の実施の形態1と同様の回路要素などについては、発
明の実施の形態1と同一符号を用い、詳細な説明は省略
する。
【0112】この発明の実施の形態4が発明の実施の形
態1と相違する点は、まず、Z−CLV方式に代えて、
図2(d)に示すP−CAV(Partial CAV)方式を
用いる点である。すなわち、光ディスク1の内側からC
AV(Constant Angular Velocity:回転数一定)方式
でデータ記録を開始し、ある時点からCLV方式に切り
換える方式である。
【0113】図2(b)に示す従来のCAV方式は、一
定回転数でデータ記録を行う方式であり、最も平均記録
速度が速い記録方法である。このCAV方式は記録に必
要なレーザーパワーが連続的に変化するため、その制御
が難しくなること、記録信号周波数が光ディスク1内部
で連続的に変化するために、記録パルスの生成が複雑と
なることなど多くの課題があり、未だ一般的には使用さ
れていない。しかし、前記のとおり、この手段が最高速
のデータ記録手段であるため、これらの課題が達成され
ると、今後使用が拡大することが予想される。
【0114】しかし、仮にCAV記録機能を有する光デ
ィスク装置であっても、ホストコンピュータからの記録
データの転送がデータ記録に間に合わないと、バッファ
アンダーラン(Buffer Under Run)による記録エラーが
発生する。また、データ記録中に外部から衝撃や振動が
加わり、トラッキングサーボやフォーカスサーボがデー
タ記録中に外れるサーボエラーの場合や、光ディスク1
のATIPが読めなくなる(ATIPエラー率が大きく
なる)場合や、光ピックアップ5のレーザダイオードの
温度が上昇し、データ記録品質が悪化することなどによ
っても、記録エラーは発生する。
【0115】バッファアンダーランなどの記録エラーを
生じる事由は、発明の実施の形態1において図7を参照
して説明したようなデータ記録のポーズを行うことで回
避できるが、CAV方式でデータ記録を行うと、データ
記録が光ディスクの外周に進むほど記録速度が上がるた
め、一旦データ記録にポーズが発生すると、以後、幾度
もポーズが発生する可能性が高い。
【0116】そこで、バッファアンダーランなどの記録
エラーを回避するためのポーズ動作が所定回数発生した
ら、ポーズ状態からリスタートする際にCAV方式から
CLV方式に記録モードを変更する。このときのCLV
方式の記録速度はポーズ直前、または、それより一段階
落とした速度にすることで、以後、ポーズの発生する可
能性を抑えることができ、最速の記録速度を実現するこ
とができる。
【0117】図15は、このP−CAV方式を用いた光
ディスク装置でデータ記録を行う際にCPU17が行う
一連の処理を示すフローチャートである。以下の例で
は、記録エラーを生じる事由としてバッファアンダーラ
ンの例で説明する。
【0118】図15に示すように、光ディスク1を光デ
ィスク装置にマウントしてデータの記録を開始すると、
まず、記録速度を8xの初期速度にしてOPCを行い、
データ記録する際の記録パワーの初期値を求める(ステ
ップS71)。これにより、第1の記録パワー決定手
段、第1の記録パワー決定工程を実現している。そし
て、求めた記録パワーの初期値で記録速度を8xの初期
速度として記録密度一定で、光ディスク1に周知のCA
V方式でデータ記録を開始する(ステップS72)。こ
れにより第1の制御手段、第1の記録工程を実現してい
る。その場合の、記録速度、記録パワーの制御は、周知
のCAV方式と同様に行う。データ記録中にバッファR
AM10の残存データのデータ量が所定値を下回ると
(ステップS73のY)、図7を参照して前記した手段
でポーズを行う(ステップS74)。ステップS73の
判断により検出手段、検出工程を実現し、ステップS7
4でポーズ手段、ポーズ工程を実現している。
【0119】このポーズを行ったときは、ポーズを行う
直前の記録速度と同じまたはそれより小さい記録速度に
設定するように、スピンドルモータ2の回転を整定す
る。また、その記録速度に応じた定数(図9を参照して
前記した手段と同様に製造工程で予め求めたもの)を初
期速度8xのときの記録パワーの初期値に乗算して求め
た値になるように、記録パワーを設定する(ステップS
75)。これにより、第2の記録パワー決定手段、第2
の記録パワー決定工程を実現している。例えば、8xで
データ記録を開始し、約13x相当のデータ記録時にバ
ッファアンダーランを回避するためにポーズが発生した
とする。この場合は、記録速度を例えば12xに下げ
る。
【0120】そして、このようなスピンドルモータ2の
回転を整定や記録パワーの設定が終了したときは(ステ
ップS76のY)、図8を参照して前記した手段でリス
タートを行い(ステップS77)、以後、ステップS7
5で設定した記録速度、記録パワーでCLV方式のデー
タ記録を行う(ステップS78)。このときの記録密度
はステップS72のCAV方式の場合と同一にする。ス
テップS77,S78により第2の制御手段、第2の記
録工程を実現している。そして、データ記録が完了した
ときは(ステップS79のY)、データ記録の終了処理
を行う(ステップS80)。
【0121】なお、バッファRAM10の残存データの
データ量が所定値を下回ったら、図7を参照して前記し
た手段でポーズを行い、バッファRAM10の残存デー
タのデータ量が所定量以上に回復したら、ポーズ前と同
様条件のCAV方式でのデータ記録をリスタートすると
いう処理を、所定回数繰り返した後に、初めて前記ステ
ップS73の処理を行うようにしてもよい。この場合の
ポーズ後リスタートまでの処理により、リスターと手
段、リスタート工程を実現している。
【0122】[発明の実施の形態5]別の発明の実施の
形態を、発明の実施の形態5として説明する。
【0123】図16は、この発明の実施の形態5である
パーソナルコンピュータ(PC)71であり、この発明
の情報処理装置を実施するものである。図16に示すよ
うに、このPC71には、発明の実施の形態1〜4のい
ずれかの一に記載の光ディスク装置72が設けられてい
て、この光ディスク装置72により光ディスク1へのデ
ータの記録を行なうことができる。
【0124】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、光ディスクの
回転制御の限界などからディスク内周部での記録速度が
制限されてしまうCLV方式において、光ディスクの内
周部と外周部とで記録速度を変えることで、連続性の必
要なデータの記録でも平均記録時間を効率的に短縮する
ことを可能とし、また、光ディスクを高速度で回転する
ことを不要にして消費電力を抑制することも可能とす
る。
【0125】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光ディスク装置において、記録速度以外の光ディスク
装置や光ディスクの設計上の条件などによっても記録パ
ワーが変動することに対応した定数を予め用意しておく
ことで、各ゾーンについてデータ記録後のデータ再生を
安定して行うことができる。
【0126】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ディスク装置において、ゾーンの境界部で
連続性のあるデータを記録する際に、一旦ポーズをして
光ディスクの回転速度の変速が完了するのを待ってか
ら、次のゾーンの記録速度で記録をリスタートすること
で、ゾーンの境界部でもインターリーブとデータ列の連
続性を保つことことができ、安定したデータ記録品質が
達成できる。
【0127】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の光ディスク装置において、ゾーンの境界部でインター
リーブとデータ列の連続性をより正確に保つことことが
でき、さらに安定したデータ記録品質が達成できる。
【0128】請求項5に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ディスク装置において、請求項3,4に記
載の発明のようなゾーンの境界部でインターリーブとデ
ータ列の連続性を正確に保つ手段を有していなくても、
トラックやセッションの境目をゾーンの境目とすること
で、ゾーンの境界部でもインターリーブとデータ列の連
続性を保つことことができ、安定したデータ記録品質が
達成できる。
【0129】請求項6に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ディスク装置において、請求項3,4に記
載の発明のようなゾーンの境界部でインターリーブとデ
ータ列の連続性を正確に保つ手段を有していなくても、
パケットのLinkセクタをゾーンの境目とすること
で、ゾーンの境界部でもインターリーブとデータ列の連
続性を保つことで安定したデータ記録品質が達成し、ま
た、データ記録時間を短縮することができる。
【0130】請求項7に記載の発明は、CAV方式によ
るデータ記録が光ディスクの外周側に進んでバッファア
ンダーランなどの記録エラーを生じる事由が発生して
も、従来のように頻繁なポーズ/リスタートを発生させ
ずに、ポーズ直前の記録速度以下でCLV方式のデータ
記録に切り換えることで、平均記録速度を向上させるこ
とができる。
【0131】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の光ディスク装置において、バッファアンダーランなど
の記録エラーを生じる事由によりポーズとCAV方式で
のリスタートとが所定の複数回発生して初めて、ポーズ
直前の記録速度以下でCLV方式のデータ記録に切り換
えることで、平均記録速度を向上させることができる。
【0132】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の光ディスク装置において、CAV方式とCL
V方式のデータ記録の境界部でインターリーブとデータ
列の連続性を正確に保つことことができ、安定したデー
タ記録品質が達成できる。
【0133】請求項10に記載の発明は、請求項7〜9
の何れかの一に記載の光ディスク装置において、記録速
度以外の光ディスク装置や光ディスクの設計上の条件な
どによっても記録パワーが変動することに対応した定数
を予め用意しておくことで、CAV方式のデータ記録部
分もCLV方式のデータ記録部分も、データ記録後のデ
ータ再生を安定して行うことができる。
【0134】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0の何れかの一に記載の発明と同様の作用、効果を奏す
ることができる。
【0135】請求項12に記載の発明は、光ディスクの
回転制御の限界などからディスク内周部での記録速度が
制限されてしまうCLV方式において、光ディスクの内
周部と外周部とで記録速度を変えることで、連続性の必
要なデータの記録でも平均記録時間を効率的に短縮する
ことを可能とし、また、光ディスクを高速度で回転する
ことを不要にして消費電力を抑制することも可能とす
る。
【0136】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の光ディスク記録方法において、記録速度以外の光
ディスク装置や光ディスクの設計上の条件などによって
も記録パワーが変動することに対応した定数を予め用意
しておくことで、各ゾーンについてデータ記録後のデー
タ再生を安定して行うことができる。
【0137】請求項14に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の光ディスク記録方法において、ゾーン
の境界部で連続性のあるデータを記録する際に、一旦ポ
ーズをして光ディスクの回転速度の変速が完了するのを
待ってから、次のゾーンの記録速度で記録をリスタート
することで、ゾーンの境界部でもインターリーブとデー
タ列の連続性を保つことことができ、安定したデータ記
録品質が達成できる。
【0138】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の光ディスク記録方法において、ゾーンの境界部で
インターリーブとデータ列の連続性をより正確に保つこ
とことができ、さらに安定したデータ記録品質が達成で
きる。
【0139】請求項16に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の光ディスク記録方法において、請求項
14,15に記載の発明のようなゾーンの境界部でイン
ターリーブとデータ列の連続性を正確に保つ手段を有し
ていなくても、トラックやセッションの境目をゾーンの
境目とすることで、ゾーンの境界部でもインターリーブ
とデータ列の連続性を保つことことができ、安定したデ
ータ記録品質が達成できる。
【0140】請求項17に記載の発明は、請求項12ま
たは13に記載の光ディスク記録方法において、請求項
14,15に記載の発明のようなゾーンの境界部でイン
ターリーブとデータ列の連続性を正確に保つ手段を有し
ていなくても、パケットのLinkセクタをゾーンの境
目とすることで、ゾーンの境界部でもインターリーブと
データ列の連続性を保つことで安定したデータ記録品質
が達成し、また、データ記録時間を短縮することができ
る。
【0141】請求項18に記載の発明は、CAV方式に
よるデータ記録が光ディスクの外周側に進んでバッファ
アンダーランなどの記録エラーを生じる事由が発生して
も、従来のように頻繁なポーズ/リスタートを発生させ
ずに、ポーズ直前の記録速度以下でCLV方式のデータ
記録に切り換えることで、平均記録速度を向上させるこ
とができる。
【0142】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の光ディスク記録方法において、バッファアンダー
ランなどの記録エラーを生じる事由によりポーズとCA
V方式でのリスタートとが所定の複数回発生して初め
て、ポーズ直前の記録速度以下でCLV方式のデータ記
録に切り換えることで、平均記録速度を向上させること
ができる。
【0143】請求項20に記載の発明は、請求項18ま
たは19に記載の光ディスク記録方法において、CAV
方式とCLV方式のデータ記録の境界部でインターリー
ブとデータ列の連続性を正確に保つことことができ、安
定したデータ記録品質が達成できる。
【0144】請求項21に記載の発明は、請求項18〜
20の何れかの一に記載の光ディスク記録方法におい
て、記録速度以外の光ディスク装置や光ディスクの設計
上の条件などによっても記録パワーが変動することに対
応した定数を予め用意しておくことで、CAV方式のデ
ータ記録部分もCLV方式のデータ記録部分も、データ
記録後のデータ再生を安定して行うことができる。
【0145】請求項22に記載の発明は、記録速度以外
の光ディスク装置や光ディスクの設計上の条件などによ
っても記録パワーが変動することに対応した定数をもと
めることが可能となり、この定数を用いて請求項13に
記載の光ディスク記録方法を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の光ディスク装置の電
気的な接続を示すブロック図である。
【図2】各方式の光ディスクのフォーマットを比較して
説明する説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1における光ディスクの
フォーマットを説明する平面図である。
【図4】前記光ディスク装置のポーズ、リスタート機能
を実現する回路例のブロック図である。
【図5】前記光ディスク装置のタイミング検出回路のブ
ロック図である。
【図6】前記タイミング検出回路の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図7】前記ポーズ処理を説明するフローチャートであ
る。
【図8】前記リスタート処理を説明するフローチャート
である。
【図9】前記光ディスク装置で用いる定数を求める定数
推定処理を説明するフローチャートである。
【図10】前記光ディスク装置のデータ記録処理を説明
するフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態2の光ディスク装置で
用いる光ディスクのフォーマットを説明する説明図であ
る。
【図12】同説明図である。
【図13】前記光ディスク装置のデータ記録処理を説明
するフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態3の光ディスク装置で
用いる光ディスクのフォーマットを説明する説明図であ
る。
【図15】この発明の実施の形態4の光ディスク装置の
データ記録処理を説明するフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態5である情報処理装置
の斜視図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 18 ゾーン記憶手段 21 タイミング手段

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 追記型または書換え可能な光ディスクに
    データを記録する光ディスク装置において、 前記光ディスクのデータ記録可能な領域を内周側から外
    周側に複数に分割して設定した複数のゾーンの位置を予
    め記憶しているゾーン記憶手段と、 前記光ディスクで前記記録を行なう位置を検出する位置
    検出手段と、 この検出した位置が前記いずれのゾーンであるかを、前
    記ゾーン記憶手段を参照して判定する判定手段と、 この判定で特定されたゾーンごとに記録速度および記録
    パワーを設定してそれぞれCLV方式によるデータ記録
    を行うように本装置を制御し、すべての前記ゾーンにつ
    いて等しい記録密度でのデータ記録を可能とする制御手
    段と、を備えていることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記データ記録を最初に行う前記ゾーン
    について予め設定されている記録速度で前記光ディスク
    上の試し書きエリアを使用してOPC(Optimum Power
    Calibration)を行い、前記最初のゾーンでの前記記録
    パワーを求める第1の記録パワー決定手段と、 この求めた記録パワーに予め設定されている定数を乗算
    することで他の前記ゾーンでの前記記録パワーを求める
    第2の記録パワー決定手段と、を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 1つの前記ゾーンの終端まで前記データ
    記録を行ったときは前記データ記録をポーズするポーズ
    手段と、 このポーズがなされたときは、次に前記データ記録を行
    う前記ゾーンで当該ゾーンに応じた前記記録速度で前記
    データ記録を行えるように前記光ディスクの回転駆動系
    を整定する整定手段と、 この整定が完了した後に、次に前記データ記録を行う前
    記ゾーンの最初からデータ記録をリスタートするリスタ
    ート手段と、を備えていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記ポーズ直前に前記光ディスクに記録
    したデータを読み出すことで得られるフレームシンクク
    ロックをカウントすることで前記リスタートのタイミン
    グをとるタイミング手段を備えていることを特徴とする
    請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 TAO(Track at once)またはSAO
    (Session at once)で前記データ記録を行うものであ
    って、 前記ゾーン記憶手段は、前記TAOの場合は前記光ディ
    スクのトラックの境目を、前記SAOの場合は前記光デ
    ィスクのセッションの境目を、前記ゾーンの境目として
    記憶していることを特徴とする請求項1または2に記載
    の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 パケットライトで前記データ記録を行う
    ものであって、 前記ゾーン記憶手段は、パケットのLinkセクタに前
    記ゾーンの境目を記憶していることを特徴とする請求項
    1または2に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 追記型または書換え可能な光ディスクに
    データを記録する光ディスク装置において、 本装置を制御して前記データ記録をCAV方式により一
    定の記録密度で行う第1の制御手段と、 記録エラーを生じる事由の発生を検出する検出手段と、 この検出があったときは前記データ記録をポーズするポ
    ーズ手段と、 このポーズが発生したときは、本装置を制御して前記デ
    ータ記録をCLV方式により前記CAV方式のデータ記
    録と等しい記録密度でリスタートし、このときの記録速
    度は前記ポーズ直前の記録速度以下にする第2の制御手
    段と、を備えていることを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記ポーズが発生したときは、所定条件
    が具備されたときに前記データ記録を前記CAV方式で
    リスタートするリスタート手段を備え、 前記第2の制御手段は、前記CLV方式でのリスタート
    を前記ポーズが所定の複数回発生したときに初めて行う
    ものであることを特徴とする請求項7に記載の光ディス
    ク装置。
  9. 【請求項9】 前記ポーズ直前に前記光ディスクに記録
    したデータを読み出すことで得られるフレームシンクク
    ロックをカウントすることで前記リスタートのタイミン
    グをとるタイミング手段を備えていることを特徴とする
    請求項7または8に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記CAV方式のデータ記録を行う際
    の初期の記録速度で前記光ディスク上の試し書きエリア
    を使用して前記最初のゾーンでの前記記録パワーを求め
    る第1の記録パワー決定手段と、 この求めた記録パワーに前記CLV方式で記録速度に応
    じて予め設定されている定数を乗算することで前記CL
    V方式でデータ記録を行う際の前記記録パワーを求める
    第2の記録パワー決定手段と、を備えていることを特徴
    とする請求項7〜9の何れかの一に記載の光ディスク装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかの一に記載の
    光ディスク装置を備え、この光ディスク装置により前記
    追記型光ディスクへのデータの記録を行なうことができ
    ることを特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】 追記型または書換え可能な光ディスク
    にデータを記録する光ディスク記録方法において、 前記光ディスクで前記記録を行なう位置を検出する位置
    検出工程と、 前記光ディスクのデータ記録可能な領域を内周側から外
    周側に複数に分割して設定した複数のゾーンの位置につ
    いて予め記憶されているものを参照して、前記位置検出
    工程で検出した位置が前記いずれのゾーンであるかを判
    定する判定工程と、 この判定で特定されたゾーンごとに記録速度および記録
    パワーを設定してそれぞれCLV方式によるデータ記録
    を行い、すべての前記ゾーンについて等しい記録密度で
    のデータ記録を可能とする記録工程と、を含んでなるこ
    とを特徴とする光ディスク記録方法。
  13. 【請求項13】 前記データ記録を最初に行う前記ゾー
    ンについて予め設定されている記録速度で前記光ディス
    ク上の試し書きエリアを使用してOPCを行い、前記最
    初のゾーンでの前記記録パワーを求める第1の記録パワ
    ー決定工程と、 この求めた記録パワーに予め設定されている定数を乗算
    することで他の前記ゾーンでの前記記録パワーを求める
    第2の記録パワー決定工程と、を含んでなることを特徴
    とする請求項12に記載の光ディスク記録方法。
  14. 【請求項14】 1つの前記ゾーンの終端まで前記デー
    タ記録を行ったときは前記データ記録をポーズするポー
    ズ工程と、 このポーズがなされたときは、次に前記データ記録を行
    う前記ゾーンで当該ゾーンに応じた前記記録速度で前記
    データ記録を行えるように前記光ディスクの回転駆動系
    を整定する整定工程と、 この整定が完了した後に、次に前記データ記録を行う前
    記ゾーンの最初からデータ記録をリスタートするリスタ
    ート工程と、を含んでなることを特徴とする請求項12
    または13に記載の光ディスク記録方法。
  15. 【請求項15】 前記リスタート工程は、前記ポーズ直
    前に前記光ディスクに記録したデータを読み出すことで
    得られるフレームシンククロックをカウントすることで
    前記リスタートのタイミングをとることを特徴とする請
    求項14に記載の光ディスク記録方法。
  16. 【請求項16】 TAO(Track at once)またはSA
    O(Session at once)で前記データ記録を行うもので
    あって、 前記判定工程は、前記TAOの場合は前記光ディスクの
    トラックの境目を、前記SAOの場合は前記光ディスク
    のセッションの境目を、前記ゾーンの境目として前記ゾ
    ーンの位置について予め記憶されているものを参照し
    て、前記位置検出工程で検出した位置が前記いずれのゾ
    ーンであるかを判定することを特徴とする請求項12ま
    たは13に記載の光ディスク記録方法。
  17. 【請求項17】 パケットライトで前記データ記録を行
    うものであって、 前記判定工程は、パケットのLinkセクタに前記ゾー
    ンの境目として前記ゾーンの位置について予め記憶され
    ているものを参照して、前記位置検出工程で検出した位
    置が前記いずれのゾーンであるかを判定することを特徴
    とする請求項12または13に記載の光ディスク記録方
    法。
  18. 【請求項18】 追記型または書換え可能な光ディスク
    にデータを記録する光ディスク記録方法において、 本装置を制御して前記データ記録をCAV方式により一
    定の記録密度で行う第1の記録工程と、 記録エラーを生じる事由の発生を検出する検出工程と、 この検出があったときは前記データ記録をポーズするポ
    ーズ工程と、 このポーズが発生したときは、前記データ記録をCLV
    方式により前記CAV方式のデータ記録と等しい記録密
    度でリスタートし、このときの記録速度は前記ポーズ直
    前の記録速度または当該記録速度より低いものにする第
    2の記録工程と、を含んでなることを特徴とする光ディ
    スク記録方法。
  19. 【請求項19】 前記ポーズが発生したときは、所定条
    件が具備されたときに前記データ記録を前記CAV方式
    でリスタートするリスタート工程を含んでなり、 前記第2の記録工程は、前記CLV方式でのリスタート
    を前記ポーズが所定の複数回発生したときに初めて行う
    ものであることを特徴とする請求項18に記載の光ディ
    スク記録方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の記録工程は、前記ポーズ直
    前に前記光ディスクに記録したデータを読み出すことで
    得られるフレームシンククロックをカウントすることで
    前記リスタートのタイミングをとることを特徴とする請
    求項18または19に記載の光ディスク記録方法。
  21. 【請求項21】 前記CAV方式のデータ記録を行う際
    の初期の記録速度でで前記光ディスク上の試し書きエリ
    アを使用して前記最初のゾーンでの前記記録パワーを求
    める第1の記録パワー決定工程と、 この求めた記録パワーに前記CLV方式で記録速度に応
    じて予め設定されている定数を乗算することで前記CL
    V方式でデータ記録を行う際の前記記録パワーを求める
    第2の記録パワー決定工程と、を含んでなることを特徴
    とする請求項18〜20の何れかの一に記載の光ディス
    ク記録方法。
  22. 【請求項22】 前記光ディスクの最内周部のゾーンで
    の記録速度でOPCを行い、当該ゾーンの記録パワーの
    大きさを求めるOPC工程と、 記録速度が倍になると必要な記録パワーは√2倍になる
    という関係から導かれる値に近い適当な定数をさまざま
    に乗じて求めた記録速度でデータ記録を行い、この記録
    後の光ディスクの記録状態を検証することを繰り返し
    て、他のゾーンの記録パワーを求めるための請求項13
    に記載の光ディスク記録方法で用いる前記定数を推定す
    る推定工程と、を含んでなることを特徴とする定数推定
    方法。
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JP2008226381A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sanyo Electric Co Ltd 光ディスク装置

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