JP2002056225A - 電力取引仲介方法及び電力取引仲介システム並びに電力取引仲介用ソフトウェアを記録した記録媒体 - Google Patents

電力取引仲介方法及び電力取引仲介システム並びに電力取引仲介用ソフトウェアを記録した記録媒体

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JP2002056225A
JP2002056225A JP2000245936A JP2000245936A JP2002056225A JP 2002056225 A JP2002056225 A JP 2002056225A JP 2000245936 A JP2000245936 A JP 2000245936A JP 2000245936 A JP2000245936 A JP 2000245936A JP 2002056225 A JP2002056225 A JP 2002056225A
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Masahiro Hanai
正広 花井
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力を自由に売買できる環境であっても、取
引者が必要な時に所定の安定性を有して自由に取引を行
なうことができるとともに、電力の安定需給を可能とす
る電力取引仲介に関する技術を提供する。 【解決手段】 通信ネットワーク6を介して電力取引サ
ーバ1、系統管理サーバ2、発電業者端末3、ユーザ端
末4,5を接続する。電力取引サーバ1に、取引者を登
録する会員登録部111、取引希望者が会員か否かを認
証する認証部113、会員として認証された取引者に、
電力の取引に関する電力取引情報を提供する出力部13
3、取引希望者からの電力の取引に関する注文を受け付
ける受注部121、電力取引情報に基づいて、取引希望
者の注文に適した取引相手を検索・抽出する検索部12
2、取引希望者と取引相手との取引成立時に、取引内容
を記載した電力取引ファイルを作成する作成部131を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、電力の売買の自由化に伴って、
取引の適正を図り、電力の安定需給を維持するための電
力取引仲介方法及び電力取引仲介システム並びに電力取
引仲介用ソフトウェアを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から日本国内においては、旧電気事
業法の下で、10の電力会社(北海道、東北、東京、北
陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄)が、それぞ
れの地域における発電、送電、配電を1社でまかなって
いた。そして、これらの電力会社が、それぞれの地域に
おける電力使用量を予測して発電を行ない、電圧、周波
数を安定化させるという電力の安定供給義務を果たして
来た。
【0003】このように、それぞれの地域における電力
事業は独占状態であったため、電力の需要家は、必ず各
地域の電力会社から電力を購入する必要があった。かか
る状況では、大口の電力需要家は、最大使用電力量を定
めて電力会社と長期契約を結んでいた。つまり、この契
約により一定期間の標準の価格が決まり、実際に使用し
た電力量を計測して使用料金を支払うシステムとなって
いた。
【0004】ところで、近年の産業界における規制緩和
の流れに伴い、電力市場においても自由競争を導入して
電気料金の低減を図る方向にある。このため、上記の電
気事業法も、電力の売買を部分的に自由化する改正が既
に行なわれており、将来はより一層の自由化が進み完全
自由化となると考えられる。このように電力の売買が完
全に自由になると、ある程度の発電設備を備えた事業者
が、日中は自己の発電量よりも多く使用するために、自
己の発電設備からの電力に加えて他の発電業者から電力
を購入して消費するが、夜間は自己の発電量ほどには消
費しないので、余剰電力を他の需要家に売るということ
も可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように電力の売買が自由に行なわれる状況には、以下の
ような問題点がある。すなわち、完全自由化になると、
従来の電力会社には、地域独占事業であるがゆえに負っ
ていた電力の安定供給義務が課されなくなる。このた
め、系統へ自由に電力が入ってくるようになり、事故や
故障等が発生する可能性が高くなる。例えば、発電量よ
り使用量が多くなると電圧の低下、周波数の変動などが
おこり、場合により大規模な停電が発生する可能性があ
る。
【0006】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決するために提案されたものであり、その目的は、電力
を自由に売買できる環境であっても、取引者が必要な時
に所定の安定性を有して自由に取引できるとともに、電
力の安定需給を可能とする電力取引仲介方法及び電力取
引仲介システム並びに電力取引仲介用ソフトウェアを記
録した記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明である電力取引仲介方法は、
電力の取引を希望する取引希望者を予め登録会員として
登録するステップと、前記取引希望者が前記登録会員か
否かを認証するステップと、前記登録会員として認証さ
れた前記取引希望者に、電力の取引に関する電力取引情
報を提供するステップと、前記登録会員からの電力の取
引に関する注文を受け付けるステップと、前記電力取引
情報に基づいて、登録会員の前記注文に応じた取引を設
定するステップと、前記登録会員間の取引成立の際、こ
の成立取引内容を電力取引ファイルとしてファイル化す
るステップとを含むことを特徴とする。
【0008】請求項15記載の発明は、請求項1記載の
発明を実現するための電力取引仲介システムとして捉え
たものであり、電力の取引を希望する取引希望者を予め
登録会員として登録する会員登録手段と、前記取引希望
者が前記登録会員か否かを認証する認証手段と、前記登
録会員として認証された前記取引希望者に、電力の取引
に関する電力取引情報を提供する電力取引情報提供手段
と、前記登録会員からの電力の取引に関する注文を受け
付ける受注手段と、前記電力取引情報に基づいて、登録
会員の前記注文に応じた取引を設定する設定手段と、前
記登録会員間の取引成立の際、この成立取引内容を電力
取引ファイルとしてファイル化するファイル作成手段と
を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項16記載の発明は、請求項1記載の
発明をコンピュータによって実行可能なソフトウェアを
記録した記録媒体の観点から捉えたものであり、コンピ
ュータを用いて、電力の取引を希望する取引希望者を予
め登録会員として登録する処理と、前記取引希望者が前
記登録会員か否かを認証する処理と、前記登録会員とし
て認証された前記取引希望者に、電力の取引に関する電
力取引情報を提供する処理と、前記登録会員からの電力
の取引に関する注文を受け付ける処理と、前記電力取引
情報に基づいて、登録会員の前記注文に応じた取引を設
定する処理と、前記登録会員間の取引成立の際、この成
立取引内容を電力取引ファイルとしてファイル化する処
理とを実行させるための電力取引仲介用ソフトウェアが
記録されていることを特徴とする。
【0010】以上のような請求項1、15及び16記載
の発明では、電力の購入を希望する取引希望者は、電力
取引情報を参照して自己の条件を定め、注文を行なうこ
とができる。また、電力取引情報に基づいて、注文に応
じた取引が設定される。従って、取引を希望する登録会
員にとって最適の取引を成立させ易くなる。さらに、取
引を成立させた登録会員は、取引の証明となる電力取引
ファイルを持つことによって、確実に電力の供給、使
用、系統運用を行なうことができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
力取引仲介方法において、前記電力取引情報には、前記
登録会員の発電余力状況、系統送電余力状況、電力余剰
状況及び信頼性に関する格付け情報の少なくとも一種を
含むことを特徴とする。以上のような請求項2記載の発
明では、登録会員の発電余力状況、系統送電余力状況、
電力余剰状況、格付け情報等を参照して、取引の設定を
行なうことができるので、系統の安定を図る上で最適の
取引を成立させることができる。また、発電余力状況、
系統送電余力状況、電力余剰状況等に基づいて、使用時
期や使用電力量等の取引希望者の必要性に適合した取引
を即座に行なうことができるので、電力を用いる工程管
理の時間的融通性が高く計画を立てやすい。また、格付
け情報に基づいて、取引希望者にとって信頼できる取引
相手と取引することができるとともに、相手の信用度に
応じて電力の価格、電力量等を決めてリスク管理をする
ことができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の電力取引仲介方法において、前記電力取引フ
ァイルには、電力量、使用期間、購入者、販売者、単位
金額、電力パターン、電力輸送経路及び発電業者の全部
若しくは一部が含まれていることを特徴とする。以上の
ような請求項3記載の発明では、取引を行なう者は、電
力量、期間、販売者、単位金額の電力量独自の情報だけ
でなく、購入した電力を発電する業者、その輸送経路、
電力パターンの情報も得ることができるため、安心して
取引を行なうことができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、前記取
引の設定の際には、最初の取引における電力の販売者と
しては、登録された会員である発電業者のみを検索する
ことを特徴とする。以上のような請求項4記載の発明で
は、最初の取引において必ず発電業者を販売者とするこ
とによって、発電の裏付けがない状態で売買されること
がなくなり、電力の空売り等を防止でき、系統の安定化
を保つことができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、取引希
望者が以前に購入した電力を、分割して転売する取引が
成立した場合には、電力取引ファイルの作成の際に、転
売前の内容に転売後の内容を追加することを特徴とす
る。以上のような請求項5記載の発明では、最初に取引
された電力がどのように分割されて転売されても、以前
の取引内容を容易に参照できるため、例えば、発電業者
から最終的に実際に電力を消費するユーザまで容易に把
握でき、発電不足、過大消費の責任が誰にあるかを容易
に調べることができる。また、取引希望者は、購入しよ
うとする電力に発電の裏付けがあるかどうかを容易に確
認できるため、安心して電力を購入できる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、前記電
力取引ファイルの作成の際に、最初の内容から追加され
る内容毎に、ファイル番号を付与することを特徴とす
る。以上のような請求項6記載の発明では、電力の転売
が何回か繰り返されても、転売される前の取引が容易に
特定できるために、取引を行なう者は電力売買の裏づけ
を容易に確認することができる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、電力取
引の清算を行なう期間を単位として、前記電力取引ファ
イルを作成することを特徴とする。以上のような請求項
7記載の発明では、清算期間の到来に従って電力料金の
授受を行なった後、これに対応する電力取引ファイルの
内容を保存若しくは消去することができるため、電力取
引ファイルの管理が容易になる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、前記登
録会員に応じて、前記電力取引ファイルの内容の一部を
非公開とすることを特徴とする。以上のような請求項8
記載の発明では、登録会員に対して明らかにしたくない
情報を秘匿することができるので、取引を円滑に行なう
ことができる。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、使用期
間に達していない電力のみを取引対象とすることを特徴
とする。以上のような請求項9記載の発明では、使用し
て費用を未払いの電力を債権として使用することができ
ないため、いわゆる飛ばし等の不良資産を隠す手段とし
て用いることができず、健全な電力取引を確保できる。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項1〜9の
いずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、取引
が成立した前記電力取引ファイルの一部若しくは全部
に、前記登録会員が電子錠を施したものを、受領するス
テップを含むことを特徴とする。以上のような請求項1
0記載の発明では、取引が成立した電力取引ファイルに
電子施錠をおこなうことで、第三者が無断で内容を書き
かえることが防止できるため、取引を安全におこなうこ
とができる。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
のいずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、前
記登録会員によって自己の情報が書き込まれた電力取引
情報を、受領するステップを含むことを特徴とする。以
上のような請求項11記載の発明では、電力取引情報に
は、登録会員によって自己の情報の書き込みが行なわれ
ているので、常に最新の状況に基づいて、取引を成立さ
せることができる。
【0021】請求項12記載の発明は、請求項1〜11
のいずれか1項に記載の電力取引方法において、前記取
引希望者が指定した時間にのみ、注文の受け付けを行な
うことを特徴とする。以上のような請求項12記載の発
明では、取引希望者は時間を指定することによって、取
引時間を容易に分散化することができるため、電力価格
の短期間の上昇下落に余り影響されずに取引を行なうこ
とが可能となる。
【0022】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
のいずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、前
記電力取引情報には、送電経路を計測して得られた現実
の電力量と取引において定められた電力量との差が含ま
れていることを特徴とする。以上のような請求項13記
載の発明では、現実の電力量と取引において定められた
電力量との差についての情報を提供できるので、きめこ
まかく電力料金の清算をおこなうことができる。
【0023】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
のいずれか1項に記載の電力取引仲介方法において、送
電経路を計測して得られた現実の電力量と取引において
定められた電力量との差が、あらかじめ定められた量よ
り多いか否かを判定するステップと、前記電力量の差が
あらかじめ定められた量よりも多い場合には、取引者に
対して、現実の電力量若しくは取引において定められた
電力量の変更を要求するステップとを含むことを特徴と
する。以上のような請求項14記載の発明では、取引に
おいて定められた電力量と使用電力量との差が大きい場
合や、取引において定められた以下の電力しか発電され
ていない場合には、取引者に変更を要求するので、取引
において定められた電力量、使用電力量及び発電量との
バランスをとることができ、周波数や電圧の変動を少な
くして高品質な電力運用を行なうことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下には、本発明を適用した実施
形態について、図面に従って詳細に説明する。なお、以
下の説明では、電力を発電する業者を発電業者、電力の
送電系統を管理する業者を系統管理業者、電力売買を仲
介する業者を電力取引仲介業者、電力を購入し使用する
者をユーザとする。ユーザの中には、電力を購入して使
用するのみの一般ユーザと、電力を購入して自ら使用す
るとともに転売する特殊ユーザが含まれる。さらに、電
力取引仲介業者に対して取引をおこなう発電業者、系統
管理業者及びユーザをまとめて取引者と称する。
【0025】[1.第1実施形態…請求項1〜9、1
5、16対応] [1−1.機器構成]図1は、本実施形態にかかる電力
取引仲介システムの機器構成を示すブロック図である。
本実施形態は、通信ネットワーク6を介して接続された
電力取引サーバ1、系統管理サーバ2、発電業者端末3
及びユーザ端末4,5によって構成されている。通信ネ
ットワーク6は、LANやインターネットの他、将来登
場するものを含め、多数者が接続可能なネットワークを
広く意味するものとする。電力取引サーバ1は電力取引
仲介業者によって運営されるサーバであり、系統管理サ
ーバ2は系統管理業者によって運営されるサーバであ
る。発電業者端末3は発電業者によって使用される端末
であり、ユーザ端末4,5はユーザによって使用される
端末である。
【0026】なお、図1においては、電力取引サーバ
1、系統管理サーバ2、発電業者端末3は1つずつ、ユ
ーザ端末4,5は2つしか示していないが、実際には、
電力取引仲介業者、系統管理業者、発電業者及びユーザ
は、それぞれ複数存在しており、それぞれの数に応じて
サーバ及び端末も複数存在しているものとする。
【0027】電力取引サーバ1及び系統管理サーバ2
は、典型的にはサーバ用コンピュータ及びその周辺機器
によって構成される。また、発電業者端末3及びユーザ
端末4,5は、典型的にはPC(パーソナルコンピュー
タ)及びその周辺機器によって構成される。各サーバ及
び各端末を構成するコンピュータは、1台であっても、
複数台をネットワークで接続したものであってもよい。
【0028】さらに、電力取引サーバ1、系統管理サー
バ2、発電業者端末3及びユーザ端末4,5を構成する
コンピュータは、本システムの実行に必要なデータを格
納したデータベース(以下、DBで示す)10〜50を
備えるとともに、図示はしないが、キーボードやマウス
等のデータの入力装置、データを表示するための表示装
置、データを出力するためのプリンタ等を備えている。
なお、DB10〜50は、情報を記憶する各種の外部記
憶装置若しくは内部記憶装置によって構成することがで
きるが、ネットワークを介して接続されたデータベース
サーバによって構成することも可能である。
【0029】[1−2.システム構成]本システムは、
典型的にはコンピュータをソフトウェアで制御すること
で実現される。この場合のソフトウェアは、コンピュー
タのハードウェアを物理的に活用することで本発明の機
能を実現するものであり、以下の説明では、本発明の各
機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。なお、本
発明を、かかるソフトウェアを記録した記録媒体として
把握することも可能である。
【0030】[1−2−1.電力取引サーバ]まず、電
力取引サーバ1は、図2に示すように、会員管理部11
0、注文管理部120及び電力取引情報管理部130を
有する。また、データベース10は、会員情報格納部1
1、電力取引情報格納部12を有する。会員管理部11
0は、本システムの利用ができる会員を管理するもので
ある。すなわち、会員管理部110は、会員登録を希望
する取引者に対してID・パスワードを付与し、このI
D・パスワードを取引者の主体に関する情報とともに会
員情報格納部11に格納する会員登録部111と、取引
者からのID・パスワードの入力を受けて、会員情報格
納部11に格納された会員のID・パスワードとの照合
を行う照合部112と、照合部112によってID・パ
スワードが一致すると判定された場合に、当該取引者を
会員として認証する認証部113とを有している。
【0031】注文管理部120は、会員として認証され
た取引者から、電力の購入を希望する旨の注文を受け付
ける受注部121と、発電業者、系統管理業者及び特殊
ユーザの中から、注文内容に対応した取引者を検索・抽
出する検索部122と、検索部122によって検索・抽
出された取引者のいずれかとの取引を設定し、取引が成
立した後、電力の販売を注文する発注部123とを有し
ている。電力取引情報管理部130は、電力取引情報及
びその追加情報を作成する作成部131と、電力取引情
報を電力取引情報格納部12へ格納する保管部132
と、電力取引情報をユーザ、発電業者及び系統管理業者
へ送信する出力部133とを有している。
【0032】電力取引情報は、電力取引ファイル、電力
取引状況一覧表、年間チャート、会員格付け情報、発電
業者の発電余力状況、系統管理業者の系統送電余力状
況、特殊ユーザの電力余剰状況等を含む情報である。電
力取引ファイルとは、図6(a)に示すように、「ファ
イル番号(No.)、使用開始日時、使用終了日時、電
力量、使用パターン、電力輸送経路、価格、売り手I
D、買い手ID」を項目とし、図6(b)に示すよう
に、ファイルNo.ごとに各項目についての情報が記載
されたファイルである。
【0033】ここで、使用パターンとは、例えば、図7
に示すように、1日の間の電力使用の時間変化を規格化
して運用しやすくしたものである。図7の例では、規格
化されたパターンごとに、A〜Eの符号が付されてい
る。また、電力輸送経路とは、例えば、図8に示すよう
に、取引者に関係する各系統に識別の記号(図8ではA
〜K)を与え、どの系統を使用して電力を送るかを示す
ものである。この電力取引ファイルの内容に対しては、
上記の電力取引情報管理部130における作成部131
によって、売買毎に追加変更が行なわれる。
【0034】なお、電力取引ファイルの内容は、図6
(b)に示すように、電力取引サーバ1、系統管理サー
バ2、発電業者端末3及びユーザ端末4,5における表
示装置に表示し、若しくはプリンタから出力することが
できるが、取引者に応じて公開する項目を変えることが
できる。例えば、図6(b)に示すように、価格、売り
手ID及び買い手IDについては、上記の電力取引情報
管理部130における出力部133から系統管理サーバ
2への送信を制御することによって、系統管理業者には
見せない設定とすることも可能である。
【0035】電力取引状況一覧表とは、電力取引の内容
を一覧表にまとめたものであり、例えば、図9に示すよ
うに全ての取引内容を取引順に並べたもの、図10に示
すように期間別の取引内容を取引順に並べたものが含ま
れる。年間チャートとは、例えば、図11に示すよう
に、取引電力、取引価格、発電余力との関係を示すもの
である。
【0036】会員格付け情報とは、例えば、図12に示
すように、会員の過去の取引量、取引の事故情報に基づ
いて、取引の確実度を電力取引仲介業者が評価して決定
した格付けである。図12の例においては、アルファベ
ットが若いほど、さらにその数が多いほど、信頼格付け
が高くなっている。かかる会員格付けについても秘密保
持の必要性がある場合には、取引者に応じて公開する項
目に含めないことができる。
【0037】[1−2−2.系統管理サーバ]系統管理
サーバ2は、図3に示すように、注文管理部210、系
統余力状況管理部220及び電力取引情報管理部230
を有する。また、DB20は、電力取引情報格納部21
を有する。注文管理部210は、電力取引仲介業者から
の系統の使用を希望する旨の注文を受け付ける受注部2
11と、他の系統管理業者の系統余力状況との照合を行
なう照合部212と、系統使用を受諾するか否かの応答
を行なう応答部213を有している。
【0038】また、系統余力状況管理部220は、系統
を監視するコンピュータ等から通知される系統の余力状
況を検知する検知部221と、検知部221において検
知された系統の余力状況を出力する出力部222とを有
している。系統の余力状況は、系統管理業者が入力装置
から入力することもできる。さらに、電力取引情報管理
部230は、電力取引情報を受領する受領部231と、
受領した電力取引情報を電力取引情報格納部21に格納
する保管部232とを有している。
【0039】[1−2−3.発電業者端末]発電業者端
末3は、図4に示すように、注文管理部310、発電余
力状況管理部320及び電力取引情報管理部330を有
している。また、DB30は、電力取引情報格納部31
を有している。注文管理部310は、電力取引仲介業者
からの電力の購入を希望する旨の注文を受け付ける受注
部311と、電力販売を受諾するか否かの応答を行なう
応答部312を有している。
【0040】発電余力状況管理部320は、発電所を監
視するコンピュータ等から通知される発電電力の余力状
況を検知する検知部321と、検知部321において検
知された発電余力状況を出力する出力部322とを有し
ている。発電余力状況は、発電業者が入力装置から入力
することもできる。さらに、電力取引情報管理部330
は、電力取引情報を受領する受領部331と、受領した
電力取引情報を電力取引情報格納部31に格納する保管
部332とを有している。
【0041】[1−2−4.ユーザ端末]ユーザ端末
4,5は、図5に示すように、注文管理部410,51
0、電力余剰状況管理部420,520及び電力取引情
報管理部430,530を有している。また、DB4
0,50は、電力取引情報格納部41,51を有してい
る。注文管理部410,510は、電力取引仲介業者へ
電力の購入を希望する旨の注文を行なう発注部411,
511と、電力取引仲介業者からの余剰電力の購入を希
望する旨の注文を受け付ける受注部412,512と、
余剰電力の販売を受諾するか否かの応答を行なう応答部
413,513を有している。
【0042】電力余剰状況管理部420,520は、ユ
ーザの設備監視用のコンピュータ等から通知される電力
の余剰状況を検知する検知部421,521と、検知部
421,521において検知された電力の余剰状況を出
力する出力部422,522とを有している。電力余剰
状況は、ユーザが入力装置から入力することもできる。
さらに、電力取引情報管理部430,530は、電力取
引情報を受領する受領部431,531と、受領した電
力取引情報を電力取引情報格納部41,51に格納する
保管部432,532とを有している。なお、本実施形
態では、ユーザ端末4とユーザ端末5とを、一般ユーザ
であっても特殊ユーザであっても使用できる構成とした
が、電力余剰状況管理部を省略して、一般ユーザのみが
使用できる端末を構成することも可能である。
【0043】[1−3.システムの動作]ユーザが電力
を購入する場合の本システムの動作例を、図面を参照し
て以下に説明する。なお、以下の説明で用いる流れ図に
おける各処理は、コンピュータに自動的に行なわせるこ
ともできるが、取引者の判断や取引者の手操作によって
行なうこともできる。例えば、請求項に記載の取引の設
定に対応する処理として、本実施形態においては、電力
取引サーバ1が、取引者を検索・抽出し、これに発注
し、その応諾を受ける処理を自動的に行なうが、これら
の処理の一部又は全部を電力取引仲介業者内部の人間の
判断及びその手操作によって行なうこともできる。
【0044】[1−3−1.最初の取引における動作]
まず、ユーザが、最初に電力を購入する場合の本システ
ムの動作例を、図13の流れ図を参照して説明する。な
お、以下の説明では、ユーザ端末4を利用するユーザを
α、ユーザ端末5を利用するユーザをβとする。すなわ
ち、取引者であるユーザα,β、発電業者及び系統管理
業者は、あらかじめ電力取引仲介業者が運営する電力取
引サーバ1に対して登録手続を済ませておく。すなわ
ち、これらの取引者の端末やサーバから、その主体を特
定する情報とともに会員登録希望を送信すると、これを
受信した電力取引サーバ1においては、会員登録部11
1が会員番号であるIDを割り当てるとともに、パスワ
ードを決定する。このID・パスワードは、当該取引者
に通知されるとともに、会員情報格納部11に格納され
る。
【0045】以上のような手続きを経て会員となったユ
ーザαが、ユーザ端末4を用いて電力取引サーバ1にア
クセスを要求すると(ステップ1301)、電力取引サ
ーバ1は当該ユーザにID・パスワードを要求する(ス
テップ1302)。これに対して、ユーザαがユーザ端
末4から自己のID・パスワードを入力すると、これが
電力取引サーバ1に送信される(ステップ1303)。
ID・パスワードを受信した電力取引サーバ1において
は、会員管理部110における照合部112が、会員情
報格納部11に格納された会員のID・パスワードとの
照合を行ない、一致する場合には、認証部113がユー
ザを会員として認証する(ステップ1304)。電力取
引サーバ1は、このように認証されたユーザαのユーザ
端末4に対して、電力取引情報を送信し、ユーザαが電
力取引情報を閲覧できるようにする(ステップ130
5)。
【0046】ユーザαは、受信した電力取引情報に基づ
いて、購入を希望する電力量、期間、価格等をユーザ端
末4から入力することにより、電力取引サーバ1に注文
する(ステップ1306)。電力取引サーバ1において
は、注文管理部120の受注部121が注文を受け付け
る(ステップ1307)。すると、検索部122が、最
もユーザαの条件を満たす発電業者を検索・抽出する
(ステップ1308)。この検索・抽出は、電力取引情
報格納部12に格納された発電業者の発電余力状況を参
照することによって行なう。この発電余力状況は、発電
業者端末3の検知部321において常時検知されてお
り、電力取引サーバ1の要求に応じて出力部322から
出力され、電力取引情報管理部130における保管部1
32によって、電力取引情報格納部12に格納されてい
る。
【0047】このときに、ユーザαの条件を満たす発電
業者が検索・抽出された場合には、電力取引サーバ1に
おける発注部123は、当該発電業者の発電業者端末3
にユーザαが希望する電力の注文を行なう(ステップ1
309)。発電業者端末3においては、受注部311に
おいて注文を受け付け、受諾する場合にはその旨を応答
部312から電力取引サーバ1に送信する(ステップ1
310)。発電業者端末3からの受諾を受けた電力取引
サーバ1においては、検索部122が、ユーザαの条件
に最も適した系統における系統管理業者を検索・抽出す
る(ステップ1311)。この検索・抽出は、電力取引
情報格納部12に格納された系統管理業者の系統余力状
況を参照することによって行なう。系統余力状況は、系
統管理サーバ2の検知部221において常時検知されて
おり、電力取引サーバ1の要求に応じて出力部222か
ら出力され、電力取引情報管理部130における保管部
132によって、電力取引情報格納部12に格納されて
いる。なお、上記の発電業者及び系統管理者の検索・抽
出は、ユーザの条件に適合する系統の組み合わせを検索
・抽出することにもなる。
【0048】そして、電力取引サーバ1における発注部
123は、検索・抽出された系統管理業者の系統管理サ
ーバ2に対して、送電系統の使用注文を送信する(ステ
ップ1312)。系統管理サーバ2においては、注文管
理部210における受注部211が注文を受け付けると
(ステップ1313)、照合部212は、他の系統管理
業者の系統管理サーバ2に対して照合を行なう(ステッ
プ1314)。系統管理業者は、他の系統管理業者が管
理する系統をある程度利用して、発電所から使用場所ま
での経路で輸送電力を確保するために、かかる照合が必
要となる。そして、各系統管理業者が使用を受諾する場
合には、応答部213から電力取引サーバ1へ使用を受
諾する旨を送信する(ステップ1315)。
【0049】以上のように、電力の使用を希望するユー
ザα、発電業者、系統管理業者が決まった段階で、電力
取引サーバ1においては、電力取引情報管理部130の
作成部131が、図6(b)に示すような電力取引ファ
イルを作成し(ステップ1316)、これを保管部13
2が電力取引情報格納部12に格納する。そして、出力
部133は、売買に関連したユーザαのユーザ端末4、
発電業者の発電業者端末3、系統管理業者の系統管理サ
ーバ2に、電力取引ファイルのコピーを送信する(ステ
ップ1317)。送信された電力取引ファイルのコピー
は、ユーザ端末4、発電業者端末3、系統管理サーバ2
において、電力取引情報管理部430,330,230
の受領部431,331,231が受領し、これを保管
部432,332,232が電力取引情報格納部41,
31,21に格納する(ステップ1318〜132
0)。
【0050】[1−3−2.2回目以降の取引における
動作] 発電業者からの購入 2回目以降の取引においては、まず、上記と同様に発電
業者から電力を購入することができる。この場合には、
上記と同様の手順によってシステムが動作する。その結
果、電力取引サーバ1においては、電力取引情報管理部
130における作成部131が電力取引ファイルへ取引
情報を追加して、これを保管部132が電力取引情報格
納部12に格納する。出力部133は、売買に関連した
ユーザ端末4、発電業者端末3、系統管理サーバ2に、
変更後の電力取引ファイルのコピーを送付する。
【0051】新たに作成される電力取引ファイルは、図
14(a)(c)に示すように、元の電力取引ファイル
の「取引ファイルNo.、使用開始日時、使用終了日
時、電力量、使用パターン、電力輸送経路、価格、売り
手ID、買い手ID」の後ろに、新たに売買された「取
引ファイルNo.、使用開始日時、使用終了日時、電力
量、使用パターン、電力輸送経路、価格、売り手ID、
買い手ID」を追加したものとする。このようにするこ
とで、電力の売買の経緯を遡って確認できる利点があ
る。この電力取引ファイルにおいても、図14に示すよ
うに、一部の情報を特定の取引者には非公開とする設定
が可能である。
【0052】なお、電力取引ファイルに基づく取引は、
所定の期間を基準単位として分割し、その単位ごとに清
算を行なうようにする。例えば、図14(c)に示す例
では、「取引ファイルNo.、使用開始日時、使用終了
日時、電力量、使用パターン、電力輸送経路、価格、売
り手ID、買い手ID」をセットにした電力取引ファイ
ルを、1月を基準単位にして分割して、1月毎に清算を
行なう。また、場合によりこの単位より細かくすること
も可能であり、1年、1月、1週、1日、1時間などの
基準単位を複数設けることもできる。この場合には、契
約などにより清算の単位もこれに合わせることで、既に
清算が済んだファイルを消去若しくは保存でき、電力取
引ファイルの管理を容易にすることができる。
【0053】特殊ユーザからの購入 また、2回目以降の取引においては、購入した電力のう
ちの余剰電力を転売したい特殊ユーザから購入すること
もできる。この場合のシステムの動作例を、図15の流
れ図を参照して以下に説明する。すなわち、電力取引サ
ーバ1において、上記と同様の手順によって、注文管理
部120の受注部121が注文を受け付ける(ステップ
1501〜1507)。そして、検索部122が、最も
ユーザの条件を満たす取引者を検索・抽出する(ステッ
プ1508)。この検索・抽出は、電力取引情報格納部
12に格納された発電業者の発電余力状況及び特殊ユー
ザの電力余剰状況を参照することによって行なう。電力
余剰状況は、ユーザ端末4,5における電力余剰状況管
理部420,520の検知部421,521によって常
時検知されており、電力取引サーバ1の要求に応じて出
力部422,522から出力され、電力取引情報管理部
130における保管部132によって、電力取引情報格
納部12に格納されている。
【0054】そして、ユーザ端末5を使用するユーザβ
に余剰電力があってこれを転売しようとしている場合
に、ユーザβの電力が、ユーザ端末4によって注文した
ユーザαの条件を満たす場合には、ユーザβが検索・抽
出される。この場合には、発注部123からユーザ端末
5に対して注文を送信する(ステップ1509)。な
お、かかる場合の取引は、図17に示すように、使用期
間に達していない電力量のみを対象とする。ユーザ端末
5においては、受注部512において注文を受信し、ユ
ーザβが受諾する場合には応答部513からその旨を送
信する(ステップ1510)。このとき、ユーザβは、
電力取引ファイルの番号をもとに、電力取引サーバ1に
対して、電力取引ファイルの追加要求を行なう。電力取
引ファイルは、上記のように、会員であれば閲覧するこ
とができるが、あらかじめ電力取引サーバ1がユーザ端
末5に送信しておいてもよい。
【0055】この要求を電力取引サーバ1における受注
部121が受けると、発注部123は、系統管理サーバ
2に対して系統の使用変更の注文を送信する(ステップ
1511)。使用変更の注文を系統管理サーバ2の受注
部211が受け付けると(ステップ1512)、照合部
212は他の系統管理サーバ2との照合を行ない(ステ
ップ1513)、系統使用を受諾する場合には、応答部
213がその旨を電力取引サーバ1に返信する(ステッ
プ1514)。
【0056】電力取引サーバ1においては、電力取引情
報管理部130における作成部131が、電力取引ファ
イルへ系統情報を追加する変更を行ない(ステップ15
15)、出力部133が、売買に関連したユーザ端末
4,5、発電業者端末3、系統管理サーバ2に、変更後
の電力取引ファイルのコピーを送付する(ステップ15
16)。送信された電力取引ファイルのコピーは、ユー
ザ端末4,5、発電業者端末3、系統管理サーバ2にお
いて、電力取引情報管理部430,530,330,2
30の受領部431,531,331,231が受領
し、これを保管部432,532,332,232が電
力取引情報格納部41,51,31,21に格納する
(ステップ1517〜1520)。
【0057】電力取引ファイルに基づく取引は、上記と
同様に、所定の期間(図14の例では1月)を基準単位
として分割し、その単位ごとに清算を行なうようにす
る。また、新たに発行する電力取引ファイルとしては、
図14(d)に示すように、元の電力取引ファイルの後
ろに、新たに売買された電力取引ファイルを追加する。
【0058】さらに、ユーザβが、自らユーザαからの
電力の購入を希望する場合のシステムの動作例につい
て、図16の流れ図を参照して説明する。すなわち、ユ
ーザβは、電力取引サーバ1にアクセスを要求し、ID
・パスワードの入力により、ユーザ端末5において電力
取引情報を閲覧できるようにする(ステップ1601〜
1605)。電力取引情報を閲覧したユーザβは、ユー
ザαが転売しようとしている電力が自己の購入条件を満
たす場合に、販売者としてユーザαを選択し、購入の注
文をユーザαのユーザ端末4に送信する(ステップ16
06)。ユーザ端末4においては、受注部412におい
て注文を受け付け、受諾する場合には(ステップ160
7)、ユーザαは、電力取引ファイルの番号に基づい
て、電力取引サーバ1に対し電力取引ファイルの売買情
報の追加要求を行なう(ステップ1608)。電力取引
ファイルは、上記のように、会員であれば閲覧すること
ができるが、あらかじめ電力取引サーバ1がユーザ端末
4に送信しておいてもよい。
【0059】電力取引サーバ1においては、注文管理部
120の受注部121において、電力取引ファイルの追
加要求を受け付け(ステップ1609)、発注部123
が系統管理サーバ2に対して系統の使用変更の注文を送
信する(ステップ1610)。使用変更の注文を系統管
理サーバ2の受注部211が受け付けると(ステップ1
611)、照合部212は他の系統管理サーバ2との照
合を行ない(ステップ1612)、系統使用を受諾する
場合には、応答部213がその旨を電力取引サーバ1に
返信する(ステップ1613)。
【0060】電力取引サーバ1においては、電力取引情
報管理部130における作成部131が、電力取引ファ
イルへ系統情報を追加して(ステップ1614)、出力
部133が、売買に関連したユーザ端末4,5、発電業
者端末3、系統管理サーバ2に、変更後の電力取引ファ
イルのコピーを送付する(ステップ1615〜161
8)。
【0061】[1−4.作用効果]以上のような本実施
形態によれば、電力取引仲介業者は、電力の購入を希望
するユーザの注文に応じて、最も適した発電業者及び系
統管理業者を選択することができるので、電力系統が不
安定になることを防止できる。より具体的には、電力取
引仲介業者は、発電業者、系統管理業者の時々刻々と変
化する発電余力状況、系統余力状況及び電力余剰状況を
リアルタイムに検知して、発電業者及び系統管理業者を
選択することができるので、確実に系統の安定を図るこ
とができる。
【0062】また、上述の各流れ図における受注の段階
で、特定の内容の注文は受諾しないことによって、安全
且つ健全な取引を実現することができる。より具体的に
は、最初の取引においては、発電業者が売主である場合
にのみ、電力取引ファイルを発行して取引を成立させる
ことによって、電力の空売り、空買いを防止することが
できる。また、各時間毎の占有率が一定以上の取引を受
け付けないことによって、一部の電力を買い占めること
による取引価格の高騰を防止することができる。さら
に、購入した電力を分割して転売する場合には、図17
に示すように、電力取引情報に基づいて、電力取引ファ
イルに書かれた電力のうち使用期間に達していない電力
量を判断して、この電力量のみを売買対象とする。これ
によって、使用して費用を未払いの電力を債権として使
用することができなくなるため、いわゆる飛ばし等の不
良資産を隠す手段として用いることを防止でき、健全な
電力取引を行なうことができる。
【0063】また、電力の購入を希望する取引者は、発
電業者の発電余力状況、系統管理業者の系統送電余力状
況、特殊ユーザの電力余剰状況、会員の信頼性格付け情
報等の電力取引情報を確認して、必要な時期における必
要な電力の購入を即座に行なうことができる。これによ
り、取引者は、電力を用いる工程管理の時間的融通性を
大きくすることができるため、種々の計画を立てやす
い。
【0064】また、電力輸送経路を管理する系統管理者
は、電力取引ファイルで取引された電力量を、他の系統
管理者が管理する系統と照合することによって、他の系
統をある程度利用して、発電所から使用場所までの経路
で輸送電力を確保することができる。そして、系統管理
者は、自らの持つ系統の負荷を最大限にすることで、効
率的な運用ができる。
【0065】また、各ユーザ、発電業者、系統管理業者
は電力を売買する際に、会員の信頼性格付け情報を参考
にしながら、相手の信用度に応じて電力の価格、電力量
等を決めてリスク管理をすることができる。そして、信
頼できる発電業者、系統管理業者のみから購入すること
によって、安心感を得ることができる。また、取引者
は、電力量、期間、販売者、単位金額の電力量独自の情
報だけでなく、購入した電力を発電する業者、その輸送
経路、電力パターンの情報も得ることができるため、安
心して取引を行なうことができる。さらに、電力取引フ
ァイルは、購入を証明することにもなるので、確実に電
力を使用できる。
【0066】また、例えば、発電業者が電力のオークシ
ョンをおこなう場合において、購入を希望する取引者
は、自らの操業時間、操業量に対してどれほどの価格な
ら買うべきかを設定できる。一方、ユーザが電力の逆オ
ークションをおこなう場合にも、発電業者は、どの時間
帯にどれほどの電力を発電するべきかを判断できる。。
【0067】また、最初に取引された電力が、どのよう
に分割されて売買されても、以前の取引内容を電力取引
ファイルの番号から容易に検索・抽出できるため、最終
的に実際に電力を消費するのはどのユーザかを容易に把
握することができる。この結果、電力取引仲介業者は、
発電量の不足、過大消費に対して誰の責任に帰するべき
かを容易に調べることができる。また、電力を購入する
取引者は、購入した電力に発電の裏づけがあることを容
易に確認できるために、安心して電力を購入できる。
【0068】また、電力取引ファイルを清算期間毎に分
割して作成するので、清算期間の到来に従って電力料金
の授受を行なった後、これに対応する電力取引ファイル
の内容を保存若しくは消去することができるため、電力
取引ファイルの管理が容易になる。
【0069】また、電力取引ファイルの内容のうち、ユ
ーザ、発電業者、系統管理業者に応じて、見られたくな
い情報を一部非公開とすることができるので、売買がし
易くなる。すなわち、電力の購入者は途中の電力の売買
をさかのぼって売買の経緯を確認できるために、途中の
売買をおこなった取引者がいくらで購入していくらで販
売したという情報も知ることができる。しかし、通常こ
のような利益若しくは損失が発生していると分かる情報
は、他の業者には知られたくない場合が多い。さらに、
電力を最終的に使用するユーザも、どの経路から電力を
購入したのかを他の業者から知られたくない場合もあ
る。このため、例えば、価格はその電力の売買をおこな
った当事者のみが見ることができるようにしたり、第三
者は使用開始日時、使用終了日時、電力量、使用パター
ンのみを見ることができるようにすることなどでプライ
バシーを確保することができる。
【0070】[2.第2実施形態…請求項10対応] [2−1.システム構成]本実施形態は、基本的には上
記の第1実施形態と同様の構成である。但し、電力取引
サーバ1、系統管理サーバ2、発電業者端末3、ユーザ
端末4,5における電力取引情報管理部130,23
0,330,430,530は、それぞれ電力取引ファ
イルに対して施錠を行なう(電子的に鍵をかける)施錠
部を有している。
【0071】[2−2.システムの動作]本実施形態の
システムの動作を、図18のフローチャートを参照して
説明する。なお、図18におけるステップ1801〜1
816までの手順は、図13に示したステップ1301
〜1316と同様であるため、説明は省略する。すなわ
ち、電力取引サーバ1は、電力取引ファイルを送信する
際に、各取引者に対して電力取引ファイルに対する施錠
依頼を行なう(ステップ1817)。そして、電力取引
ファイルは、ユーザ端末4、発電業者端末3、系統管理
サーバ2の順に送信されるが、その際にそれぞれの取引
者が内容を確認した上で、施錠部において電力取引ファ
イルを施錠されてから、出力部133によって送信され
る(ステップ1818〜1820)。
【0072】そして、電力取引サーバ1は、系統管理サ
ーバ2における出力部133から、ユーザ端末4、発電
業者端末3及び系統管理サーバ2において施錠された電
力取引ファイルを受領した後、上記の第1実施形態と同
様に、電力取引ファイルのコピーを売買に関連したユー
ザ端末4、発電業者端末3、系統管理サーバ2に送信す
る(ステップ1821)。送信された電力取引ファイル
のコピーは、ユーザ端末4、発電業者端末3、系統管理
サーバ2において、電力取引情報管理部430,33
0,230の受領部431,331,231が受領し、
これを保管部432,332,232が電力取引情報格
納部41,31,21に格納する(ステップ1822〜
1824)。
【0073】上記の例では、電力取引ファイルに鍵をか
ける順番をユーザ、発電業者、系統管理業者の順として
いるが、鍵をかける順番は自由であり、あらかじめ決め
ておいても、その都度変更してもよい。また、上記の例
では、電力取引ファイルに鍵をかけるにあたり、電力取
引ファイルを送付しているが、電力取引サーバ1側にあ
る電力取引ファイルに対して、ユーザ、発電業者、系統
管理業者が必要に応じてアクセスして鍵をかけ、関係者
が全員鍵をかけた段階で取引を有効にすることも可能で
ある。
【0074】[2−3.作用効果]以上のような本実施
形態によれば、各取引者が、電力取引ファイルに鍵をか
けておくことができるので、電力取引仲介業者や他の取
引者若しくは外部の者が、故意または過失によって電力
取引ファイルの内容を変更することを防止できる。従っ
て、電力売買の高い信頼性を確保できる。
【0075】[3.第3実施形態…請求項11、12対
応] [3−1.システム構成]本実施形態は、基本的には上
記の第1実施形態と同様のシステム構成である。但し、
発電業者端末3は、検知部321によって検知された発
電余力状況に基づいて、発電電力余力票を作成する余力
票作成部を有している。この発電電力余力票は、例え
ば、図19に示すように、会員番号と、余力として販売
できる期間、電力量、対応パターン、希望価格を含む情
報である。また、系統管理サーバ2は、検知部221に
よって検知された系統余力状況に基づいて、電力系統余
力票を作成する余力票作成部を有している。この電力系
統余力票は、例えば、図20に示すように、会員番号
と、余力として利用できる期間、電力量、希望価格を含
む情報である。
【0076】さらに、ユーザ端末4,5は、電力の購入
予定に関する電力購入予定票を作成する電力購入予定票
作成部と、検知部421,521によって検知された電
力余剰状況に基づいて、販売可能な電力に関する電力販
売票を作成する電力販売票作成部とを有している。電力
購入予定票は、図21に示すように、会員番号と、使用
する期間、電力量、電力パターン、希望価格、購入予定
日を含む情報である。電力販売票は、図22に示すよう
に、会員番号と、余力として利用できる期間、電力量、
電力パターン、希望価格を含む情報である。
【0077】[3−2.システムの動作]本システム
は、基本的には上記の第1実施形態と同様に動作する。
但し、本実施形態では、電力取引サーバ1の注文管理部
120における検索部122が、ユーザの購入注文に応
じた発電業者、系統管理業者若しくは特殊ユーザを検索
・抽出する際の参照情報を、発電電力余力票、電力系統
余力票、電力購入予定票若しくは電力販売票に記載され
た情報に基づいて予め登録しておく。かかるシステムの
動作手順例を、図23〜30の流れ図を参照して説明す
る。
【0078】[3−2−1.ユーザの購入条件の登録]
まず、ユーザαからの購入条件を電力取引サーバ1に登
録する手順を図23及び図24を参照して説明する。す
なわち、電力の購入を希望するユーザαが、電力取引サ
ーバ1に対して購入条件を提示する際には、図23に示
すように、アクセス要求とID・パスワード入力を行な
って認証をうけると、電力取引サーバ1は電力取引情報
にアクセスできるようにする(ステップ2301〜23
04)。
【0079】ユーザαは、電力取引サーバ1から電力取
引情報の提供を受けるとともに、ユーザ端末4における
電力購入予定票作成部によって作成された電力購入予定
票を送信する(ステップ2305)。ここで、電力取引
情報には、上記の実施形態で示したと同様に、ユーザの
電力購入条件及び電力余剰状況、発電業者の発電余力状
況、系統管理業者の送電余力状況等の情報が含まれてい
る。電力取引サーバ1においては、受け付けた電力購入
予定票をDB10の電力取引情報格納部12に格納する
(ステップ2306)。
【0080】なお、図24に示すような手順によること
も可能である。すなわち、アクセス要求とID・パスワ
ード入力を行なった後(ステップ2401〜240
4)、ユーザ端末4における電力購入予定票作成部によ
って作成された電力購入予定票に基づいて、電力取引情
報の書き込み要求を電力取引サーバ1に送信する(ステ
ップ2405)。電力取引サーバ1においては、書き込
み要求を行なったユーザに対して、電力取引情報の書き
込みを許可する(ステップ2406)。書き込みを許可
されたユーザは、電力購入予定票に基づいて電力購入予
定を書き込み、その内容を電力取引サーバ1に送信する
(ステップ2407)。電力取引サーバ1においては、
受信した内容によって電力取引情報が更新される(ステ
ップ2408)。
【0081】[3−2−2.発電業者の電力余力状況の
登録]次に、発電業者が、電力取引サーバ1に対して電
力余力状況を登録する際の手順を説明する。すなわち、
図25に示すように、アクセス要求とID・パスワード
入力を行なって認証を受けると、電力取引サーバ1は、
電力取引情報にアクセスできるようにする(ステップ2
501〜2504)。発電業者は、電力取引サーバ1か
ら電力取引情報の提供を受けるとともに、発電業者端末
3における発電電力余力票作成部によって作成された発
電電力余力票を送信する(ステップ2505)。電力取
引サーバ1においては、受け付けた発電電力余力票をD
B10の電力取引情報格納部12に格納する(ステップ
2506)。
【0082】なお、図26に示すような手順によること
も可能である。すなわち、アクセス要求とID・パスワ
ード入力を行なった後(ステップ2601〜260
4)、発電電力余力票に基づいて、電力取引情報の書き
込み要求を電力取引サーバ1に送信する(ステップ26
05)。電力取引サーバ1においては、書き込み要求を
行なった発電業者に対して、電力取引情報の書き込みを
許可する(ステップ2606)。書き込みを許可された
発電業者は、発電電力余力票に基づいて電力余力状況を
書き込み、その内容を電力取引サーバ1に送信する(ス
テップ2607)。電力取引サーバ1においては、受信
した内容によって電力取引情報が更新される(ステップ
2608)。
【0083】[3−2−3.系統管理業者の系統余力状
況の登録]次に、系統管理業者が、電力取引サーバ1に
対して系統余力状況を登録する際の手順を説明する。す
なわち、図27に示すように、アクセス要求とID・パ
スワード入力を行なって認証を受けると、電力取引サー
バ1は、電力取引情報にアクセスできるようにする(ス
テップ2701〜2704)。系統管理業者は、電力取
引サーバ1から電力取引情報の提供を受けるとともに、
系統管理サーバ2における電力系統余力票作成部によっ
て作成された電力系統余力票を送信する(ステップ27
05)。電力取引サーバ1においては、受け付けた電力
系統余力票をDB10の電力取引情報格納部12に格納
する(ステップ2706)。
【0084】なお、図28に示すような手順によること
も可能である。すなわち、アクセス要求とID・パスワ
ード入力を行なった後(ステップ2801〜280
4)、発電電力余力票に基づいて、電力取引情報の書き
込み要求を電力取引サーバ1に送信する(ステップ28
05)。電力取引サーバ1においては、書き込み要求を
行なった系統管理業者に対して、電力取引情報の書き込
みを許可する(ステップ2806)。書き込みを許可さ
れた系統管理業者は、電力系統余力票に基づいて系統余
力状況を書き込み、その内容を電力取引サーバ1に送信
する(ステップ2807)。電力取引サーバ1において
は、受信した内容によって電力取引情報が更新される
(ステップ2808)。
【0085】[3−2−4.ユーザの電力余剰状況の登
録]次に、ユーザαが、電力取引サーバ1に対して電力
余剰状況を登録する際の手順を説明する。すなわち、図
29に示すように、アクセス要求とID・パスワード入
力を行なって認証を受けると、電力取引サーバ1は、電
力取引情報にアクセスできるようにする(ステップ29
01〜2904)。ユーザαは、電力取引サーバ1から
電力取引情報の提供を受けるとともに、ユーザ端末4に
おける電力販売票作成部によって作成された電力販売票
を送信する(ステップ2905)。電力取引サーバ1に
おいては、受け付けた電力販売票をDB10の電力取引
情報格納部12に格納する(ステップ2906)。
【0086】なお、図30に示すような手順によること
も可能である。すなわち、アクセス要求とID・パスワ
ード入力を行なった後(ステップ3001〜300
4)、電力販売票に基づいて、電力取引情報の書き込み
要求を電力取引サーバ1に送信する(ステップ300
5)。電力取引サーバ1においては、書き込み要求を行
なったユーザαに対して、電力取引情報の書き込みを許
可する(ステップ3006)。書き込みを許可されたユ
ーザαは、電力販売票に基づいて販売可能な電力余剰状
況を書き込み、その内容を電力取引サーバ1に送信する
(ステップ3007)。電力取引サーバ1においては、
受信した内容によって電力取引情報が更新される(ステ
ップ3008)。
【0087】[3−3.作用効果]以上のような本実施
形態によれば、電力取引情報には、取引者によってそれ
ぞれの情報の書き込みが行なわれ更新されているので、
常に最新の状況に基づいて、取引を成立させることがで
きる。より具体的には、電力取引サーバ1が、ユーザか
らの購入予定票の送付や購入条件の書き込みによって購
入条件の登録があった場合に、購入注文を受け付け、そ
の時点でDB10に登録された最新の発電余力状況、系
統余力状況、電力余剰状況に基づいて、ユーザの購入条
件に最も適した発電業者、系統管理業者及び特殊ユーザ
を組み合わせて取引を成立させることができる。
【0088】また、発電業者からの発電余力状況の登
録、系統管理業者からの系統余力状況の登録、特殊ユー
ザからの電力余剰状況の登録があった時点で、それぞれ
注文を受諾したものとして、取引を成立させることもで
きる。このように、各種の電力取引情報の登録と注文及
び受諾の手続きを共通化させ、自動的に取引を成立させ
ることができるので、取引者が自ら選択する手間を省略
できるとともに、迅速に取引を成立させることができ
る。特に、各電力取引情報の登録日時をあらかじめ設定
しておくことによって、電力取引サーバ1へのアクセス
時間に制限されることなしに、自動的に電力の取引を成
立させることができる。
【0089】また、電力取引をおこなう時間を、各電力
取引情報が登録された時間と同じにするのではなく、1
分毎、10分毎、1時間毎などの、ある期間毎に行なう
ことによって、電力取引の組合せの自由度を大きくし
て、その時点で最も効率的な組合せを得ることができ
る。これにより、電力の売買時間を容易に分散化できる
ため、電力価格の短期間の上昇、下落に余り影響されず
に売買することができる。
【0090】[4.第4実施形態…請求項13、14対
応] [4−1.システム構成]本実施形態は、基本的には上
記の第1実施形態と同様のシステム構成である。但し、
図31に示すように、系統管理サーバ2には、CT及び
電力計において測定された電流C及び電力Pが、常時専
用回線、インターネット若しくは無線を介して入力可能
に設けられている。このCT及び電力計は、系統管理業
者が自ら管理する系統の要所に取り付けたものである。
【0091】そして、系統管理サーバ2は系統監視部2
40を有している。この系統監視部240は、入力され
た電流値及び電力値から、発電業者の発電量を算出する
発電量算出部241と、購入者の電力消費量を算出する
電力消費量算出部242と、この発電量及び電力消費量
と、電力取引ファイルにおいて当初から決められた値と
の誤差を検出する誤差検出部243と、各取引者に通知
を出力する通知部244とを有している。
【0092】また、電力取引サーバ1は、取引者監視部
140を有している。この取引者監視部140は、系統
管理サーバ2から通知された発電量及び電力消費量と、
電力取引ファイルにおいて当初から決められた値との誤
差が、どの程度の範囲かを判定する判定部141と、判
定部141における判定に応じて、各取引者に対して通
知を行なう通知部142とを有している。
【0093】[4−2.システムの動作]本実施形態
は、基本的には上記の第1実施形態と同様に動作する
が、上記のように系統が効率良く運用できるように、以
下のような監視機能を有する。この監視機能を、図33
及び図34のフローチャートを参照して説明する。すな
わち、系統管理サーバ2においては、系統のCTからの
電流値及び電力計からの電力値の入力を常時受けている
(ステップ3301)。系統監視部240における発電
量算出部241及び電力消費量算出部242は、入力さ
れた電流値および電力値に基づいて、現実の各発電業者
の発電量及び電力購入者の電力消費量を算出する(ステ
ップ3302)。そして、誤差検出部243において、
この現実の発電量及び電力消費量と、電力取引ファイル
において当初から決められた値との誤差が検出される
(ステップ3303)。これらの発電量、電力消費量及
び誤差は、通知部244によって電力取引サーバ1に通
知される(ステップ3304)。
【0094】発電量、電力消費量及び誤差の通知を受け
た電力取引サーバ1においては(ステップ3401)、
取引者監視部140の判定部141によって、通知され
た値と電力取引ファイルで当初から決められた値との誤
差がどの程度かを判定する(ステップ3402)。そし
て、例えば、誤差が1%の範囲内である場合には、通知
された発電量、電力消費量及び誤差を、電力取引情報に
追加記載する(ステップ3403)。かかる処理は、単
位時間毎に行なうことによって、電力取引仲介業者は、
きめこまかく電力料金の清算をおこなうことができる。
【0095】一方、各発電業者の発電量及び購入者の電
力消費量が、電力取引ファイルで当初から決められた値
の1%の誤差範囲を超えている場合には(ステップ34
02)、以下のような処理を連続的におこなう。すなわ
ち、あるユーザの使用している電力量が、電力取引ファ
イルで決められている電力より大きい場合であって(ス
テップ3404)、全体の電力量が系統の容量を越えそ
うな場合には(ステップ3405)、通知部142は、
余計な電力量を使用するユーザの系統の電力量を、制限
または遮断する依頼を系統管理サーバ2に出力するとと
もに、発電業者端末3にもその旨及び発電量を削減する
依頼を出力する(ステップ3406)。そして、当該ユ
ーザの信頼性の格付けを落とす(ステップ3407)。
【0096】また、あるユーザの使用している電力量
が、電力取引ファイルで決められている電力より大きい
場合であっても(ステップ3404)、全体の電力量が
系統の容量に対して余裕があれば(ステップ340
5)、通知部142は、電力取引ファイルにおける電力
量の売買量を増加させるようユーザ及び発電業者にその
旨を通知する(ステップ3408)。ユーザ及び発電業
者の取引による売買量の増加があった場合には(ステッ
プ3409)、上記の実施形態で示したように、電力取
引情報における電力ファイルが追加変更され、そのまま
送電が継続される(ステップ3410)。
【0097】ユーザ及び発電業者の売買量の増加が実施
されない場合には(ステップ3409)、通知部142
は、余計な電力量を使用するユーザの系統の電力量を制
限または遮断する依頼を、系統管理サーバ2に出力する
とともに、発電業者端末3にもその旨及び発電量を削減
する依頼を出力する(ステップ3406)。そして、当
該ユーザの信頼性の格付けを落とす(ステップ340
7)。なお、発電業者が発電量を急に変えられない場合
には他の発電業者の発電量を低減させる依頼を順次行な
い、系統の安定を図る。この場合には当初の発電業者に
よる発電に対しての電気料金は支払われない。
【0098】また、あるユーザの使用している電力量
が、電力取引ファイルで決められている電力量より小さ
い場合には(ステップ3411)、通知部142は、発
電業者にその旨および発電量を削減すべきことを伝える
(ステップ3412)。なお、発電業者が発電量を急に
変えられない場合には他の発電業者の発電量を低減させ
る依頼を順次行ない、系統の安定を図る。
【0099】さらに、実際に発電されている電力量が、
売買が成立した際の電力量より少ないときには(ステッ
プ3413)、電力取引所はその旨を電力を購入してい
るユーザに伝えると共に、発電業者には発電する電力量
を増加させるように勧告を通知する(ステップ341
4)。発電業者が故障などで勧告を守れない場合には、
電力を購入していたユーザに他の発電業者を紹介し、電
力売買を行なわせる。なお、電力売買が行なわれなかっ
たユーザの系統は、遮断することによって系統の安定化
を図る。
【0100】[4−3.作用効果]上記のような本実施
形態によれば、取引者が電力取り引きを行なって契約し
た電力量から大幅に外れる使用をした場合や、発電業者
が電力取り引きを行なって契約した以下の電力しか発電
しない場合であっても、発電量と使用量とのバランスを
とることができるため、周波数や電圧の変動を少なくし
て、安定した高品質の電力を送ることができる。特に、
電力輸送経路を管理する系統管理業者に、自らの持つ系
統の負荷を最大限にして、効率的な運用を確保させるこ
とができる。
【0101】[5.他の実施形態]本発明は、上記の実
施形態に限定するものではない。すなわち、電力取引情
報の内容やレイアウトについては自由に変更可能であ
る。例えば、電力取引ファイルの番号を、図35に示す
ように付与し、最初の取引内容の後ろにその後の取引内
容を追加していくことによっても、電力の売買の経緯を
遡って確認できる。また、図36に示すように、以前の
電力取引ファイルの取引ファイルNo.のみを残してお
き、新たに売買された「取引ファイルNo.、使用開始
日時、使用終了日時、電力量、使用パターン、電力輸送
経路、価格、売り手ID、買い手ID」を追加していく
表示であってもよい。なお、日付、時刻、電力量その他
の各種の数値も、上記の実施の形態で示したものには限
定されない。
【0102】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電力を
自由に売買できる環境であっても、取引者が必要な時に
所定の安定性を有して自由に取引できるとともに、電力
の安定需給を可能とする電力取引仲介方法及び電力取引
仲介システム並びに電力取引仲介用ソフトウェアを記録
した記録媒体を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態に係る電力取引仲介
システムの機器構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す電力取引サーバの構成を示す機能ブ
ロック図。
【図3】図1に示す系統管理サーバの構成を示す機能ブ
ロック図。
【図4】図1に示す発電業者端末の構成を示す機能ブロ
ック図。
【図5】図1に示すユーザ端末の構成を示す機能ブロッ
ク図。
【図6】図1に示す電力取引仲介システムにおいて用い
られる電力取引ファイルの項目例(a)、項目内容例
(b)をそれぞれ示す説明図。
【図7】図6の電力取引ファイルにおける複数の電力パ
ターン例を示す説明図。
【図8】図6の電力取引ファイルにおける電力輸送経路
の系統接続例を示す説明図。
【図9】図1に示す電力取引仲介システムにおいて用い
られる電力取引状況例を、全て取引順に並べて一覧表と
した説明図。
【図10】図1に示す電力取引仲介システムにおいて用
いられる電力取引状況例を、期間別に取引順に並べて一
覧表とした説明図。
【図11】図1に示す電力取引仲介システムにおいて用
いられる年間チャート例を示す説明図。
【図12】図1に示す電力取引仲介システムにおいて用
いられる会員の格付け情報例を示す説明図。
【図13】図1に示す電力取引仲介システムの初回取引
における動作手順例を示す流れ図。
【図14】図1に示す電力取引仲介システムにおいて用
いられる電力取引ファイルの項目例(a)、初回取引の
項目内容例(b)、2回目の取引で発電業者から購入し
た場合の項目内容例(c)、2回目の取引でユーザから
購入した場合の項目内容例(d)をそれぞれ示す説明
図。
【図15】図1に示す電力取引仲介システムにおいてユ
ーザが他のユーザから電力を購入する際の動作手順例を
示す流れ図。
【図16】図1に示す電力取引仲介システムにおいてユ
ーザが電力の転売を要求する際の動作手順例を示す流れ
図。
【図17】図1に示す電力取引仲介システムにおいて電
力取引で扱う転売電力を説明する概念図。
【図18】本発明による第2実施形態に係る電力取引仲
介システムの動作手順例を示す流れ図。
【図19】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる発電電力余力票の例を示す説明
図。
【図20】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力系統余力票の例を示す説明
図。
【図21】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力購入予定票の例を示す説明
図。
【図22】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力販売票の例を示す説明図。
【図23】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力購入票を送付する手順を示
す流れ図。
【図24】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力購入条件の書き込みを行な
う手順を示す流れ図。
【図25】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる発電電力余力票を送付する手順
を示す流れ図。
【図26】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる発電余力状況の書き込みを行な
う手順を示す流れ図。
【図27】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力系統余力票を送付する手順
を示す流れ図。
【図28】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる系統余力状況の書き込みを行な
う手順を示す流れ図。
【図29】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力販売票を送付する手順を示
す流れ図。
【図30】本発明による第3実施形態に係る電力取引仲
介システムに用いられる電力余剰状況の書き込みを行な
う手順を示す流れ図。
【図31】本発明による第4実施形態に係る電力取引仲
介システムにおける系統管理サーバの構成を示す機能ブ
ロック図。
【図32】本発明による第4実施形態に係る電力取引仲
介システムにおける電力取引サーバの構成を示す機能ブ
ロック図。
【図33】図31の系統管理サーバの動作手順を示す流
れ図。
【図34】図32の電力取引サーバの構成を示す流れ
図。
【図35】本発明の他の実施形態における電力取引ファ
イルの項目例(a)、初回取引の項目内容例(b)、2
回目の取引で発電業者から購入した場合の項目内容例
(c)、2回目の取引でユーザから購入した場合の項目
内容例(d)をそれぞれ示す説明図。
【図36】本発明の他の実施形態における電力取引ファ
イルの項目例(a)、初回取引の項目内容例(b)、2
回目の取引で発電業者から購入した場合の項目内容例
(c)、2回目の取引でユーザから購入した場合の項目
内容例(d)をそれぞれ示す説明図。
【符号の説明】
1…電力取引サーバ 2…系統管理サーバ 3…発電業者端末 4,5…ユーザ端末 6…通信ネットワーク 4,5…ユーザ端末 10…データベース 11…会員情報格納部 12,21,31,41,51…電力取引情報格納部 110…会員管理部 120,210,310,410,510…注文管理部 130,230,330,430,530…電力取引情
報管理部 140…取引者監視部 12,21,31,41,51…電力取引情報格納部 220…系統余力状況管理部 240…系統監視部 320…発電余力状況管理部 420,520…電力余剰状況管理部 1301以降…手順の各ステップ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力の取引を希望する取引希望者を予め
    登録会員として登録するステップと、 前記取引希望者が前記登録会員か否かを認証するステッ
    プと、 前記登録会員として認証された前記取引希望者に、電力
    の取引に関する電力取引情報を提供するステップと、 前記登録会員からの電力の取引に関する注文を受け付け
    るステップと、 前記電力取引情報に基づいて、登録会員の前記注文に応
    じた取引を設定するステップと、 前記登録会員間の取引成立の際、この成立取引内容を電
    力取引ファイルとしてファイル化するステップと、 を含むことを特徴とする電力取引仲介方法。
  2. 【請求項2】 前記電力取引情報には、前記登録会員の
    発電余力状況、系統送電余力状況、電力余剰状況及び信
    頼性に関する格付け情報の少なくとも一種を含むことを
    特徴とする請求項1記載の電力取引仲介方法。
  3. 【請求項3】 前記電力取引ファイルには、電力量、使
    用期間、購入者、販売者、単位金額、電力パターン、電
    力輸送経路及び発電業者の全部若しくは一部が含まれて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電力
    取引仲介方法。
  4. 【請求項4】 前記取引の設定の際には、最初の取引に
    おける電力の販売者としては、登録された会員である発
    電業者のみを検索することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の電力取引仲介方法。
  5. 【請求項5】 取引希望者が以前に購入した電力を、分
    割して転売する取引が成立した場合には、電力取引ファ
    イルの作成の際に、転売前の内容に転売後の内容を追加
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の電力取引仲介方法。
  6. 【請求項6】 前記電力取引ファイルの作成の際に、最
    初の内容から追加される内容毎に、ファイル番号を付与
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の電力取引仲介方法。
  7. 【請求項7】 電力取引の清算を行なう期間を単位とし
    て、前記電力取引ファイルを作成することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力取引仲介方
    法。
  8. 【請求項8】 前記登録会員に応じて、前記電力取引フ
    ァイルの内容の一部を非公開とすることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の電力取引仲介方法。
  9. 【請求項9】 使用期間に達していない電力のみを取引
    対象とすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1
    項に記載の電力取引仲介方法。
  10. 【請求項10】 取引が成立した前記電力取引ファイル
    の一部若しくは全部に、前記登録会員が電子錠を施した
    ものを、受領するステップを含むことを特徴とする請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の電力取引仲介方法。
  11. 【請求項11】 前記登録会員によって自己の情報が書
    き込まれた電力取引情報を、受領するステップを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の
    電力取引仲介方法。
  12. 【請求項12】 前記取引希望者が指定した時間にの
    み、注文の受け付けを行なうことを特徴とする請求項1
    〜11のいずれか1項に記載の電力取引仲介方法。
  13. 【請求項13】 前記電力取引情報には、送電経路を計
    測して得られた現実の電力量と取引において定められた
    電力量との差が含まれていることを特徴とする請求項1
    〜12のいずれか1項に記載の電力取引仲介方法。
  14. 【請求項14】 送電経路を計測して得られた現実の電
    力量と取引において定められた電力量との差が、あらか
    じめ定められた量より多いか否かを判定するステップ
    と、 前記電力量の差があらかじめ定められた量よりも多い場
    合には、取引者に対して、現実の電力量若しくは取引に
    おいて定められた電力量の変更を要求するステップと、 を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項
    に記載の電力取引仲介方法。
  15. 【請求項15】 電力の取引を希望する取引希望者を予
    め登録会員として登録する会員登録手段と、 前記取引希望者が前記登録会員か否かを認証する認証手
    段と、 前記登録会員として認証された前記取引希望者に、電力
    の取引に関する電力取引情報を提供する電力取引情報提
    供手段と、 前記登録会員からの電力の取引に関する注文を受け付け
    る受注手段と、 前記電力取引情報に基づいて、登録会員の前記注文に応
    じた取引を設定する設定手段と、 前記登録会員間の取引成立の際、この成立取引内容を電
    力取引ファイルとしてファイル化するファイル作成手段
    と、 を備えたことを特徴とする電力取引仲介システム。
  16. 【請求項16】 コンピュータを用いて、 電力の取引を希望する取引希望者を予め登録会員として
    登録する処理と、 前記取引希望者が前記登録会員か否かを認証する処理
    と、 前記登録会員として認証された前記取引希望者に、電力
    の取引に関する電力取引情報を提供する処理と、 前記登録会員からの電力の取引に関する注文を受け付け
    る処理と、 前記電力取引情報に基づいて、登録会員の前記注文に応
    じた取引を設定する処理と、 前記登録会員間の取引成立の際、この成立取引内容を電
    力取引ファイルとしてファイル化する処理と、 を実行させるための電力取引仲介用ソフトウェアが記録
    されていることを特徴とする記録媒体。
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