JP2002056069A - 貿易取引支援装置、方法及び記録媒体 - Google Patents

貿易取引支援装置、方法及び記録媒体

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JP2002056069A
JP2002056069A JP2000244827A JP2000244827A JP2002056069A JP 2002056069 A JP2002056069 A JP 2002056069A JP 2000244827 A JP2000244827 A JP 2000244827A JP 2000244827 A JP2000244827 A JP 2000244827A JP 2002056069 A JP2002056069 A JP 2002056069A
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JP2000244827A
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Nobuyuki Tachibana
信行 橘
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Original Assignee
Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貿易取引のための関係者による事務処理を効
果的に削減する。 【解決手段】 貿易取引の関係者が各々所持しているク
ライアント12とインターネット18を介して接続されたサ
ーバ14に、貿易取引に必要な貿易書類を表す複数種の貿
易書類情報を記憶するためのHDD42を設け、特定の貿
易書類情報の登録又は更新が関係者より指示されると、
前記関係者が特定の貿易書類情報を登録又は更新する権
利を有している場合にのみ特定の貿易書類情報の登録又
は更新を許可し、貿易書類情報の閲覧が関係者より指示
されると、閲覧が指示された貿易書類情報をHDD42か
ら読み出して送信し、貿易書類情報の内容が確定すると
貿易書類情報の更新を禁止し、決済時には、複数種の貿
易書類情報を、所定の認証機関を経由して、輸入者又は
銀行又は輸出者へ貿易書類の原本として送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貿易取引支援装置、
方法及び記録媒体に係り、特に、貿易取引における事務
処理の遂行を支援する貿易取引支援装置、該貿易取引支
援装置に適用可能な貿易取引支援方法、及びコンピュー
タを前記貿易取引支援装置として機能させるためのプロ
グラムが記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】貿易取引における典型的な書類(貿易書
類)の流れについて以下に説明する。貿易取引は、一般
に輸出者(シッパーともいう)からの物品の売込活動、
又は輸入者(バイヤーともいう)から輸出者への引合い
によって両者の交渉が開始され、品質・数量・価格・納
期等の諸条件について両者が合意して売買契約が締結さ
れることによって開始される。売買契約が締結される
と、輸出者は以下に記載するような各種の貿易書類の作
成を手配する。
【0003】すなわち、輸出者は、インボイス(請求
書)、パッキング・リスト(梱包リスト)、証明書(例
えば原産地証明書等)を作成する。このインボイス及び
パッキング・リストは通関業者(フォワーダともいう)
による通関手続きにも用いられる。
【0004】また、輸出者は輸出物品を輸送する船又は
航空機を予約するためにブッキング依頼書を作成して船
会社又は航空貨物取扱業者に送付すると共に、船会社又
は航空貨物取扱業者に対する指示書(シッピング・イン
ストラクション)を作成し、通関業者に送付する。これ
を受けて通関業者はドック・レシート(貨物の受取証)
を作成して船会社又は航空貨物取扱業者に送付する。こ
れにより、輸出物品の輸送に船を利用する場合には、船
会社によって作成された船荷証券が輸出者へ送付され、
輸出物品の輸送に航空機を利用する場合には、航空貨物
取扱業者によって作成されたエア・ウエイ・ビル(Air
Way Bill)が輸出者へ送付される。
【0005】更に、輸出者は保険を負担する場合には輸
出物品に保険をかけるために保険依頼書を作成し、作成
した保険依頼書を保険会社に送付して保険会社と保険契
約を結び、保険会社によって作成された保険証券を受領
する。
【0006】そして輸出者は、これらの貿易書類の内容
を照合した上で取り纏めて輸入者へ直接、又は輸出地銀
行及び輸入地銀行を介して輸入者へ送付する。また、銀
行を経由する場合は銀行の貿易金融を輸出者から受ける
場合で、銀行においても信用状を含めた貿易書類相互の
内容照合が行われる。輸入者は、受領した各種の貿易書
類に記載されている内容を照合した後に通関業者に渡
し、通関業者は、渡された貿易書類を保険会社、船会
社、税関等に提示する。これにより輸入物品の引き取り
が可能となり、輸入物品が倉庫又は工場又は最終需要家
に搬入されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記より明らかなよう
に、貿易取引における貿易書類の流れは非常に複雑であ
ると共に、貿易取引の関係者間を行き交う個々の貿易書
類は、紙に記録され、かつ原本であること又は原本と相
違ないことを証明する署名を記された書類である。従っ
て、書類の記載項目も多く、作成に手間がかかると共に
取り扱いにも注意が必要であり、事務処理が煩雑なもの
となっていた。
【0008】また個々の貿易書類は、売買契約書に記載
されている事項、又はそれに基づき輸入者が依頼するこ
とで発行される信用状に記載されている事項と各々整合
している必要があり、個々の貿易書類間でも記載事項の
整合がとれている必要がある。また、貿易書類の作成者
・取扱者は多岐に亘り、商品は船舶の手配状況により貿
易書類の訂正も頻繁に行われる。このため、輸出者は、
様々な貿易書類を手配して取り纏める際に、各種の貿易
書類の照合を繰り返し行う必要がある。そして輸出者
は、取り纏め及び照合が完了した貿易書類を保管してお
き、書類の全通が整った段階で輸入者又は金融機関に送
付する必要がある。このように、特に輸出者の事務処理
は極めて煩雑であり、貿易取引における事務処理に多大
な時間及びコストがかかるという問題があった。
【0009】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、貿易取引のための関係者による事務処理を効果的に
削減できる貿易取引支援装置、方法及び記録媒体を得る
ことが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る貿易取引支援装置は、輸出
者及び輸入者を含む貿易取引の複数の関係者がクライア
ント・コンピュータを各々所持している環境において、
各クライアント・コンピュータと通信可能なサーバ・コ
ンピュータによって実現される貿易取引支援装置であっ
て、情報を記憶するための記憶手段と、貿易取引の関係
者より、クライアント・コンピュータを介し、実施され
る貿易取引に必要な貿易書類を表す複数種の貿易書類情
報のうちの特定の貿易書類情報の登録又は更新が指示さ
れると、前記関係者が前記特定の貿易書類情報を登録又
は更新する権利を有する関係者である場合にのみ、前記
記憶手段に設けられた複数種の貿易書類情報を各々記憶
するための複数の記憶領域のうち特定の貿易書類情報を
記憶するための記憶領域に、前記関係者によって設定さ
れた特定の貿易書類情報を記憶させるか、又は前記特定
の貿易書類情報を記憶するための記憶領域に記憶されて
いる特定の貿易書類情報を、前記関係者からの指示に応
じて更新する登録・更新制御手段と、貿易取引の関係者
より、クライアント・コンピュータを介し、貿易書類情
報の閲覧が指示されると、前記貿易書類情報の内容が前
記クライアント・コンピュータに設けられた出力装置に
よって出力されるように、閲覧が指示された貿易書類情
報を前記記憶手段から読み出して送信する閲覧制御手段
と、前記複数種の貿易書類情報の内容が確定すると、該
内容が確定した複数種の貿易書類情報の更新を禁止する
貿易書類情報管理手段と、一定の条件を満たしたとき
に、前記貿易書類情報管理手段によって更新が禁止され
ている複数種の貿易書類情報を、輸入者又は前記貿易取
引の関係者である金融機関又は輸出者へ貿易書類の原本
として送信する送信手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0011】請求項1記載の発明は、輸出者及び輸入者
を含む貿易取引の複数の関係者(例えば輸出者及び輸入
者以外に、金融機関(例えば銀行等)、通関業者、船会
社、航空貨物取扱業者、及び保険会社の少なくとも1
つ)がクライアント・コンピュータを各々所持している
環境において、各クライアント・コンピュータと通信可
能なサーバ・コンピュータによって実現される。また請
求項1記載の発明は、情報を記憶するための記憶手段を
備えており、この記憶手段には複数種の貿易書類情報を
各々記憶するための複数の記憶領域が設けられている。
なお、貿易書類情報としては、例えばインボイス、パッ
キング・リスト、シッピング・インストラクション、証
明書、ブッキング依頼書、ドック・レシート、保険依頼
書、船荷証券、エア・ウェイ・ビル、保険証券の何れか
を表す情報が挙げられる。
【0012】また、請求項1記載の発明では、複数種の
貿易書類情報について、登録又は更新する権利を有する
関係者が定められており、登録・更新手段は、貿易取引
の関係者より、特定の貿易書類情報の登録又は更新が指
示されると、前記関係者が特定の貿易書類情報を登録又
は更新する権利を有する関係者である場合にのみ、前記
関係者によって設定された特定の貿易書類情報を対応す
る記憶領域に記憶させるか、又は対応する記憶領域に記
憶されている特定の貿易書類情報を前記関係者からの指
示に応じて更新する。更に、閲覧制御手段は、貿易取引
の関係者より貿易書類情報の閲覧が指示されると、貿易
書類情報の内容が前記関係者が所持しているクライアン
ト・コンピュータに設けられた出力装置によって出力さ
れるように、閲覧が指示された貿易書類情報を記憶手段
から読み出して送信する。
【0013】なお、本発明において、貿易取引の関係者
への情報(例えば上記の貿易書類情報や他の情報)の送
信は、前記関係者のクライアント・コンピュータへ情報
を送信するようにしてもよいし、前記関係者が複数台の
クライアント・コンピュータ及びネットワーク・サーバ
・コンピュータを含むコンピュータ・ネットワークを所
持している場合には、該コンピュータ・ネットワークの
ネットワーク・サーバ・コンピュータへ情報を送信する
ことで、送信した情報を、前記ネットワーク・サーバ・
コンピュータによってクライアント・コンピュータへ送
信させるようにしてもよい。
【0014】これにより、貿易取引の関係者は、クライ
アント・コンピュータを介してサーバ・コンピュータに
アクセスすることで、貿易取引のための自身の業務に必
要な貿易書類情報の内容を閲覧できると共に、貿易取引
のための自身の業務の進行に伴って自身が登録又は更新
すべき貿易書類情報を、クライアント・コンピュータを
介してサーバ・コンピュータにアクセスすることで登録
又は更新することができる。なお、貿易書類情報の閲覧
についても、閲覧する権利を有する関係者を個々の貿易
書類情報毎に各々定めておき、閲覧する権利を有する関
係者から閲覧が指示された場合にのみ対応する貿易書類
情報を送信するように閲覧制御手段を構成してもよい。
【0015】また、個々の貿易書類情報の登録又は更新
は、登録・更新制御手段により、特定の関係者のみが実
施可能とされており、無関係な他者によって貿易書類情
報の内容が書き替えられることがないので、貿易書類情
報を本発明に係る貿易取引支援装置によって一元管理す
ることができ、記憶手段に記憶される貿易書類情報を貿
易書類の原本として扱うことが可能となる。従って、従
来は貿易取引の関係者間で行き交っていた貿易書類(紙
に記録され、原本であること又は原本と相違ないことを
証明する署名が記された貿易書類)を廃止することが可
能となり、貿易取引の関係者が貿易書類情報を直接送受
信する必要もなくなる。
【0016】また、請求項1記載の発明に係る貿易書類
情報管理手段は、複数種の貿易書類情報の内容が確定す
ると、該内容が確定した複数種の貿易書類情報の更新を
禁止し、送信手段は、一定の条件を満たしたときに、貿
易書類情報管理手段によって更新が禁止されている複数
種の貿易書類情報を、輸入者又は貿易取引の関係者であ
る金融機関又は輸出者(これらの関係者が所持している
クライアント・コンピュータ、又はこれらの関係者が所
持しているコンピュータ・ネットワークのネットワーク
・サーバ・コンピュータ)へ貿易書類の原本として送信
する。
【0017】上記のように、内容が確定した複数種の貿
易書類情報は、貿易書類情報管理手段によって更新が禁
止され、一定の条件を満たしたときに、輸入者又は金融
機関又は輸出者へ送信されるので、貿易書類情報の受信
側では、受信(クライアント・コンピュータを介して受
信)した貿易書類情報を正規の貿易書類(原本)として
取り扱うことができる。これにより、輸出者は貿易書類
を取り纏めて保管し、然るべき時期に輸入者又は金融機
関に送付する業務からも解放される。
【0018】このように、請求項1記載の発明は、貿易
取引の関係者間を行き交う貿易書類を単に電子化したも
のではなく、貿易取引の複数の関係者が各々所持してい
るクライアント・コンピュータと通信可能なサーバ・コ
ンピュータの記憶手段に貿易書類情報を記憶すること
で、貿易書類情報を貿易取引の関係者間で共有すること
ができ、貿易取引の関係者間で貿易書類情報を直接相互
に送受信する必要もないので、貿易取引のための関係者
による事務処理を効果的に削減することができる。
【0019】なお、請求項1記載の発明において、クラ
イアント・コンピュータとサーバ・コンピュータの通信
には、任意の通信回線やネットワークを利用可能である
が、特にセキュリティ性の低い通信回線やネットワーク
を利用する等の場合、送信手段による複数種の貿易書類
情報の送信は、例えば請求項2に記載したように、所定
の認証機関又は所定の登録・認証機関経由で行うことが
好ましい。
【0020】送信手段が送信する複数種の貿易書類情報
(内容が確定し更新が禁止された複数種の貿易書類情
報)は、例えば輸入された物品の受け取りも可能な情報
であるが、上記のように、複数種の貿易書類情報を所定
の認証機関(電子認証等を行う公知の機関)経由で送信
するようにした場合、所定の認証機関によって電子認証
が行われることで、複数種の貿易書類情報を安全に送信
先へ受け渡すことができる。
【0021】また、所定の登録・認証機関(電子認証を
行うと共に書類のオリジナリティ(完全性及び真正性)
を確保し、書類の権利管理も行う貿易EDI:例えば公
知のボレロ(Bolero International Limited)や今後実用
化されるTEDI等)経由で複数種の貿易書類情報を送
信するようにした場合には、複数種の貿易書類情報を安
全かつ確実に送信先へ受け渡すことができると共に、第
三者機関である所定の登録・認証機関に対して複数種の
貿易書類情報の権利管理(詳しくは権利の登録や移転の
管理)を依頼することも可能となるので、複数種の貿易
書類情報の送信に伴う権利の管理を関係者間で公正に行
うことができる。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、複数種の貿易書類情報を記憶するための記
憶領域は、個々の貿易取引を識別する手配情報と対応付
けされており、登録・更新制御手段及び閲覧制御手段
は、輸出者よりクライアント・コンピュータを介して通
知された手配情報に基づいて、前記関係者から閲覧又は
登録又は更新が指示された貿易書類情報を特定すること
を特徴としている。
【0023】請求項3記載の発明では、複数種の貿易書
類情報を記憶するための記憶領域が、個々の貿易取引を
識別する手配情報と対応付けされているので、互いに異
なる貿易取引に対応する貿易書類情報が記憶手段に各々
記憶される場合にも、個々の貿易取引の貿易書類情報を
手配情報に基づいて容易に識別できる。また、登録・更
新制御手段及び閲覧制御手段は、関係者から閲覧又は登
録又は更新が指示された貿易書類情報を、輸出者より通
知された手配情報に基づいて特定するので、特定の貿易
取引の関係者にのみ手配番号を通知しておくことで、特
定の貿易取引の手配情報を認識していない他者が、前記
特定の貿易取引の貿易書類情報を閲覧又は登録又は更新
することを阻止することができる。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、貿易書類情報の登録が指示されると、貿易
書類情報を記憶するための記憶領域を記憶手段の記憶空
間上に確保する確保手段を更に備えたことを特徴として
いる。請求項4記載の発明では、貿易書類情報の登録が
指示されることで、確保手段により、複数種の貿易書類
情報を記憶するための記憶領域が、記憶手段の記憶空間
上に確保されるので、記憶手段の記憶空間を有効に利用
することができる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、実施される貿易取引に対応する手配情報が
輸出者よりクライアント・コンピュータを介して通知さ
れ、確保手段は、貿易書類情報を記憶するための記憶領
域を、通知された手配情報と対応付けて記憶空間上に確
保することを特徴としている。請求項5記載の発明で
は、輸出者から通知された手配情報を貿易書類情報を記
憶するための記憶領域と対応付けるので、記憶手段に記
憶される貿易書類情報と対応付けされる手配情報を、輸
出者が独自のルールで設定することが可能となり、記憶
手段に記憶される貿易書類情報の登録、更新、閲覧を行
うための手配情報の管理が容易になる。
【0026】また請求項5記載の発明は、前述の請求項
3記載の発明と同様に、特定の貿易取引の手配情報を認
識していない他者が、特定の貿易取引の貿易書類情報を
閲覧又は登録又は更新することを阻止できるので、実施
する貿易取引の貿易書類情報の登録又は更新又は閲覧を
行う必要がある関係者のみに対して輸出者が手配情報を
通知することで、実施する貿易取引の貿易書類情報の登
録又は更新又は閲覧が可能な関係者を輸出者が選択する
ことも可能となる(例えば船で輸送を行う貿易取引Aに
ついては船会社aに手配番号を通知することで、貿易取
引Aの貿易書類情報を船会社aが登録又は更新又は閲覧
可能とし、航空機で輸送を行う貿易取引Bについては航
空貨物取扱業者bに手配番号を通知することで、貿易取
引Bの貿易書類情報を航空貨物取扱業者bが登録又は更
新又は閲覧可能とする等)。
【0027】なお、請求項1記載の発明において、複数
種の貿易書類情報のうち運輸・保険証券(有価証券又は
証拠証券)関連の貿易書類情報(例えば船荷証券、エア
・ウェイ・ビル、保険証券等)は、例えば請求項6に記
載したように、貿易取引の特定の関係者より所定の登録
・認証機関を経由して輸出者が一旦受信(例えばクライ
アント・コンピュータを介して受信)し、輸出者が一旦
受信した運輸・保険証券関連の貿易書類情報を、輸出者
よりクライアント・コンピュータを介し所定の登録・認
証機関経由で受信することにより、輸出者より登録が指
示されることが好ましい。この場合、登録・更新制御手
段は、受信した貿易書類情報を対応する記憶領域に記憶
させることができる。
【0028】上記のように、運輸・保険証券関連の貿易
書類情報を所定の登録・認証機関を経由して受信するこ
とで、運輸・保険証券関連の貿易書類情報を安全かつ確
実に受け取ることができ、受信した貿易書類情報を正規
の貿易書類(原本)として取り扱うことができると共
に、運輸・保険証券関連の貿易書類情報の権利の管理を
関係者間で公正に行うことができる。なお、他の貿易書
類情報は、所定の認証機関を経由して受信するようにし
てもよいし、上記と同様に所定の登録・認証機関を経由
して受信するようにしてもよい。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、貿易書類情報管理手段は、複数種の貿易書
類情報の内容が確定すると、複数種の貿易書類情報の更
新を禁止すると共に、更新を禁止した複数種の貿易書類
情報を、個々の貿易取引を識別する管理情報と対応付
け、閲覧制御手段は、貿易書類情報の閲覧を指示した貿
易取引の関係者からクライアント・コンピュータを介し
て通知された管理情報に基づいて、前記関係者から閲覧
が指示された貿易書類情報を特定することを特徴として
いる。
【0030】請求項7記載の発明では、内容が確定し更
新が禁止された複数種の貿易書類情報を管理情報と対応
付け、閲覧制御手段は、貿易書類情報の閲覧を指示した
貿易取引の関係者から通知された管理情報に基づいて、
閲覧が指示された貿易書類情報を特定するので、例えば
貿易書類と引き替えに支払いを行う輸入者、或いは貿易
書類の買取又は輸入者への取立を行う金融機関に対して
管理情報を通知しておくことにより、輸入者又は金融機
関が支払い又は買取又は取立を行う際に、貿易書類情報
の内容(貿易書類の内容)を管理情報を用いて事前に閲
覧し、確認することが可能となる。
【0031】なお、貿易書類情報管理手段による、複数
種の貿易書類情報の内容が確定したか否かの判断は、例
えば請求項8に記載したように、特定の貿易書類情報の
内容が確定する毎に、特定の貿易書類情報を登録又は更
新する権利を有する特定の関係者からクライアント・コ
ンピュータを介し、特定の貿易書類情報の内容が確定し
たことが通知され、貿易書類情報の内容が確定したこと
が通知されたか否かを個々の貿易書類情報毎に判断する
ことで行うことができる。
【0032】また請求項1記載の発明において、貿易書
類情報管理手段は、例えば請求項9に記載したように、
内容が確定した複数種の貿易書類情報の内容が整合して
いるか否かを判定することが好ましい。これにより、貿
易取引の関係者によって登録・更新された複数種の貿易
書類情報の整合がとれているか否かを輸出者がチェック
する必要がなくなるので、輸出者による事務処理を更に
削減することができる。
【0033】なお、輸出者と輸入者の間で締結された契
約の内容を表す契約情報、或いは後述する信用状情報が
記憶手段に記憶されている場合、貿易書類情報管理手段
による判定は、内容が確定した複数種の貿易書類情報の
内容が、契約情報が表す契約の内容、又は信用状情報が
表す信用状の内容と整合しているか否かも判定すること
が好ましい。これにより、複数種の貿易書類情報に不備
がないか否かをより確実に判定することができる。
【0034】また請求項9記載の発明において、例えば
請求項10に記載したように、貿易書類情報管理手段に
よって特定の貿易書類情報の内容が整合していないと判
定された場合に、特定の貿易書類情報を登録又は更新す
る権利を有する特定の関係者に対し、貿易書類情報の修
正を依頼する情報を送信する依頼手段を設けることが好
ましい。貿易書類情報の修正を依頼する情報としては、
例えば書類情報の内容が整合しているか否かを判定した
結果を表す情報、貿易書類情報のうち修正すべき項目を
表す情報、修正すべき理由を表す情報等が挙げられ、こ
れらの情報の少なくとも1つを特定の関係者に送信(特
定の関係者が所持しているクライアント・コンピュー
タ、又は特定の関係者が所持しているコンピュータ・ネ
ットワークのネットワーク・サーバ・コンピュータへ送
信)することで、貿易書類情報の修正を依頼することが
できる。
【0035】依頼手段が貿易書類情報の修正を依頼する
ことで、特定の貿易書類情報に不備があることを特定の
関係者に認識させることができる。そして、特定の関係
者により、他の貿易書類情報と整合するように特定の貿
易書類情報が修正(更新)されることになる。これによ
り、特定の貿易書類情報が他の貿易書類情報と整合がと
れていないことを検知した場合に、輸出者が、特定の貿
易書類情報の修正を特定の関係者に依頼する、という煩
雑な事務処理を行う必要がなくなるので、輸出者による
事務処理を更に削減することができる。
【0036】また、請求項10記載の発明に係る依頼手
段は、例えば請求項11に記載したように、貿易書類情
報管理手段によって内容が整合していないと判定された
貿易書類情報が運輸・保険証券関連の貿易書類情報であ
った場合には、前記運輸・保険証券関連の貿易書類情報
を記憶手段から取り出し、前記運輸・保険証券関連の貿
易書類情報を登録又は更新する権利を有する特定の関係
者に対し、取り出した貿易書類情報を所定の登録・認証
機関を経由して返送することで、貿易書類情報の修正を
依頼することが好ましい。
【0037】上記のように、運輸・保険証券関連でかつ
修正対象の貿易書類情報を所定の登録・認証機関を経由
して特定の関係者に返送することで、運輸・保険証券関
連でかつ修正対象の貿易書類情報を特定の関係者へ安全
かつ確実に返送することができ、返送された貿易書類情
報を受け取った特定の関係者は、受信した貿易書類情報
を正規の貿易書類(原本)として取り扱うことができる
と共に、運輸・保険証券関連でかつ修正対象の貿易書類
情報の権利の管理を公正に行うことができる。なお、そ
の他の貿易書類情報についても、請求項11記載の発明
における運輸・保険証券関連の貿易書類情報と同様に、
修正対象の貿易書類情報を返送(この場合の返送は所定
の認証機関経由でもよいし、所定の登録・認証機関経由
でもよい)するようにしてもよい。
【0038】また、運輸・保険証券関連でかつ修正対象
の貿易書類情報の返送は輸出者を介して行うようにして
もよい。これは、運輸・保険証券関連でかつ修正対象の
貿易処理情報が、輸出者により、所定の登録・認証機関
を経由して特定の関係者へ転送されるように、前記貿易
書類情報を所定の登録・認証機関を経由して輸出者(輸
出者が所持しているクライアント・コンピュータ、又は
輸出者が所持しているコンピュータ・ネットワークのネ
ットワーク・サーバ・コンピュータ)へ送信する(例え
ば転送先としての特定の関係者を識別する情報、或いは
修正すべき項目や理由等を表す情報を添付して送信する
等)ことで実現できる。
【0039】請求項12記載の発明は、請求項9記載の
発明において、貿易書類情報管理手段は、複数種の貿易
書類情報の内容が整合しているか否かを判定した結果を
表す判定結果情報を、管理情報と対応付けて記憶手段に
記憶させ、閲覧制御手段は、貿易取引の関係者からクラ
イアント・コンピュータを介し、管理情報が通知される
と共に判定結果情報の閲覧が指示された場合に、判定結
果情報の内容が前記クライアント・コンピュータに設け
られた出力装置によって出力されるように、閲覧が指示
された判定結果情報を通知された管理情報に基づき記憶
手段から読み出して送信することを特徴としている。
【0040】内容が確定し更新が禁止された複数種の貿
易書類情報は内容の整合がとれている必要があるので、
貿易書類情報の受取人も内容が整合しているか否かをチ
ェックする必要がある。これに対して、請求項12記載
の発明では、複数種の貿易書類情報の内容が整合してい
るか否かを判定した結果を表す判定結果情報を、管理情
報と対応付けて記憶手段に記憶させ、貿易取引の関係者
から管理情報が通知されると共に判定結果情報の閲覧が
指示された場合に、閲覧が指示された判定結果情報を通
知された管理情報に基づき記憶手段から読み出して送信
(閲覧を指示した関係者が所持しているクライアント・
コンピュータ、又は閲覧を指示した関係者が所持してい
るコンピュータ・ネットワークのネットワーク・サーバ
・コンピュータへ送信)するので、例えば貿易書類と引
き替えに支払いを行う輸入者、或いは貿易書類の買取を
行う金融機関に対して管理情報を通知しておくことによ
り、輸入者又は金融機関が支払い又は買取を行う際に、
管理情報を用いて判定結果情報を事前に閲覧し、貿易書
類情報の内容(貿易書類の内容)が整合しているか否か
を確認することができる。これにより、貿易書類情報の
受取人が貿易書類情報をチェックする作業を軽減するこ
とが可能となり、貿易書類情報の受取人による事務処理
を更に削減することができる。
【0041】ところで、比較的高額の貿易取引には、輸
入者の支払いを金融機関が保証する信用状が用いられる
ことが多い。この信用状は、一般に、輸入者からの依頼
を受けて輸入地の金融機関が作成し、輸出地の金融機関
を経由して輸出者へ一旦預けられ、金融機関が貿易書類
を買い取る際に輸出者から金融機関へ提出される。この
ため、輸出者は、預けられた信用状を金融機関に提出す
る迄保管する必要があると共に、信用状の残高が取引を
カバーしているか、信用状の内容が輸入者との間で締結
した契約の内容と整合しているか否かを契約書と照合し
てチェックする必要があり、輸出者の事務処理が非常に
煩雑であった。
【0042】上記を考慮し、請求項13記載の発明は、
請求項1記載の発明において、輸出者からクライアント
・コンピュータを介し、輸出者と輸入者の間で締結され
た契約の内容を表す契約情報を受信した場合に、受信し
た契約情報を記憶手段に記憶させる契約情報管理手段
と、輸出地の金融機関から所定の登録・認証機関を経由
して輸出者が受信した、貿易取引における輸入者の支払
いを保証する信用状を表す信用状情報を、輸出者からク
ライアント・コンピュータを介し所定の登録・認証機関
を経由して受信すると、受信した信用状情報に対応する
契約情報を記憶手段から読み出し、信用状情報が表す信
用状の内容が契約情報が表す契約の内容と整合している
か否かを判定する信用状判定手段と、信用状判定手段に
より、信用状の内容が契約の内容と整合していないと判
定された場合には、信用状の内容が契約の内容と整合し
ていないことを特定の関係者に通知し、信用状の内容が
契約の内容と整合していると判定された場合には、信用
状情報を記憶手段に記憶させる信用状情報管理手段と、
を更に備えたことを特徴としている。
【0043】請求項13記載の発明では、輸出者と輸入
者の間で締結された契約の内容を表す契約情報を輸出者
から受信すると、受信した契約情報が契約情報管理手段
によって記憶手段に記憶される。また、請求項13記載
の発明において、輸出者は、貿易取引における輸入者の
支払いを保証する信用状を表す信用状情報を、輸出地の
金融機関から所定の登録・認証機関を経由して受信し、
この信用状情報を輸出者から登録・認証機関を経由して
受信すると、信用状判定手段は、受信した信用状情報に
対応する契約情報を読み出し、信用状情報が表す信用状
の内容が契約情報が表す契約の内容と整合しているか否
かを判定する。
【0044】そして、信用状情報管理手段は、信用状の
内容が契約の内容と整合していないと判定された場合に
は、信用状の内容が前記契約の内容と整合していないこ
とを特定の関係者(例えば輸出者又は輸出地の金融機
関)に通知し、信用状の内容が契約の内容と整合してい
ると判定された場合には、信用状情報を記憶手段に記憶
させる。記憶手段に記憶された信用状情報は信用状の原
本として記憶手段に保管されることになる。これによ
り、輸出者が信用状のチェック及び保管を行う必要がな
くなるので、輸出者による事務処理を更に削減すること
ができる。
【0045】また、上記のように信用状情報を所定の登
録・認証機関を経由して送受することにより、信用状情
報を安全かつ確実に送受できると共に、信用状情報の権
利の管理を公正に行うことができる。
【0046】また、貿易取引における決済には幾つかの
方法があり、例えば上述した信用状等により輸入者が支
払いを行うことを確認している金融機関が貿易書類を買
い取る決済方法(以下、第1の決済方法という)や、貿
易書類を受け取った金融機関が輸入者に対して取立を行
う決済方法(以下、第4の決済方法という)がある。
【0047】上記の決済方法で決済を行う場合、請求項
1記載の発明に係る送信手段は、例えば請求項14に記
載したように、輸出者からクライアント・コンピュータ
を介し、金融機関へ貿易書類を送付するための貿易書類
情報の出庫が依頼されると、更新が禁止されている複数
種の貿易書類情報が輸出者から金融機関に送信されるよ
うに、前記複数種の貿易書類情報を所定の登録・認証機
関を経由して輸出者に送信(輸出者が所持しているクラ
イアント・コンピュータ、又は輸出者が所持しているコ
ンピュータ・ネットワークのネットワーク・サーバ・コ
ンピュータへ送信)するか、又は輸出者を経由せずに所
定の登録・認証機関を経由して前記複数種の貿易書類情
報を金融機関に送信(金融機関が所持しているクライア
ント・コンピュータ、又は金融機関が所持しているコン
ピュータ・ネットワークのネットワーク・サーバ・コン
ピュータへ送信)するように構成することができる。
【0048】上記により、複数種の貿易書類情報が所定
の登録・認証機関を経由して金融機関に送信されること
になるので、複数種の貿易書類情報の送信を安全かつ確
実に行うことができると共に、複数種の貿易書類情報の
権利の管理を関係者間で公正に行うことができる。そし
て金融機関では、受信した複数種の貿易書類情報を貿易
書類の原本として、受信した貿易書類情報の買い取り、
又は受信した貿易書類情報に基づく輸入者への取り立て
を行うことができる。
【0049】なお、請求項14記載の発明において、複
数種の貿易書類情報の送信先としての金融機関が貿易書
類の買取を予定している場合、送信手段は、例えば請求
項15に記載したように、所定の登録・認証機関を経由
して輸出者に送信する複数種の貿易書類情報に、金融機
関に対して貿易書類の買取を依頼する買取依頼書情報を
添付することが好ましい。これにより、金融機関に対し
て貿易書類の買取が自動的に依頼されることになるの
で、貿易書類の買取を金融機関に依頼するために輸出者
が買取依頼書情報を作成したり書類を取り纏めて金融機
関に送付する等の事務処理を行う必要がなくなり、輸出
者による事務処理を更に削減することができる。
【0050】また、貿易取引における決済方法として
は、輸入者が貿易書類を受け取った後に支払いを行う決
済方法(所謂後払い:以下、第2の決済方法という)
や、輸入者が支払いを行った後に輸入者に貿易書類を引
き渡す決済方法(所謂先払い:以下、第3の決済方法と
いう)もある。
【0051】上記の決済方法で決済を行う場合、請求項
1記載の発明に係る送信手段は、例えば請求項16に記
載したように、輸出者からクライアント・コンピュータ
を介し、輸入者へ貿易書類を送付するための貿易書類情
報の出庫が依頼されると、更新が禁止されている複数種
の貿易書類情報を所定の登録・認証機関を経由して輸入
者に送信するように構成することができる。
【0052】請求項16記載の発明では、輸入者への貿
易書類情報の出庫が輸出者(例えば輸入者が支払いを行
う確約を得ている輸出者、又は輸入者からの支払いを確
認した輸出者)から依頼されると、複数種の貿易書類情
報が所定の登録・認証機関を経由して輸入者へ送信(輸
入者が所持しているクライアント・コンピュータ、又は
輸入者が所持しているコンピュータ・ネットワークのネ
ットワーク・サーバ・コンピュータへ送信)されるの
で、輸入者への複数種の貿易書類情報の送信を安全かつ
確実に行うことができると共に、複数種の貿易書類情報
の権利の管理を公正に行うことができる。そして輸入者
は、受信した複数種の貿易書類情報を貿易書類の原本と
して、輸入された物品の受け取り(及び支払い)を行う
ことができる。
【0053】また、貿易取引における他の決済方法とし
て、本発明に係る貿易取引支援装置を利用すれば、前述
した第4の決済方法の変形として、金融機関が輸入者に
対して取立を行うに際し、輸入者が支払いを行う迄の間
は貿易書類情報を記憶手段に保管しておく決済方法(以
下、第5の決済方法という)も考えられる。
【0054】上記の決済方法で決済を行う場合、請求項
1記載の発明に係る送信手段は、例えば請求項17に記
載したように、輸出者からクライアント・コンピュータ
を介し、少なくとも更新が禁止されている複数種の貿易
書類情報と対応付けられている管理情報を、輸入者に対
して取立を行う金融機関へ通知することが指示される
と、前記管理情報を前記金融機関に通知し、取立に応じ
て輸入者が支払いを行ったことを確認した金融機関によ
り、前記通知した管理情報に基づいて貿易書類情報の出
庫がクライアント・コンピュータを介して依頼される
と、前記複数種の貿易書類情報を所定の登録・認証機関
を経由して輸入者に送信するように構成することができ
る。
【0055】請求項17記載の発明では、少なくとも更
新が禁止されている複数種の貿易書類情報と対応付けら
れている管理情報(請求項12に記載したような判定結
果情報とも対応付けられていてもよい)を、輸入者に対
して取立を行う金融機関へ通知することが輸出者から指
示されると、前記管理情報を所定の登録・認証機関を経
由して前記金融機関に通知する。この場合、金融機関に
は貿易書類の原本としての貿易書類情報は送信されず記
憶手段に保管されているが、金融機関は、通知された管
理情報を用いて貿易書類情報の内容(貿易書類の内容)
を閲覧し内容を確認することができると共に、通知され
た管理情報を更に輸入者に通知することで、貿易書類情
報の内容(貿易書類の内容)を輸入者に閲覧させて内容
を確認させることもでき、貿易書類情報の内容を確認し
た結果に基づいて、輸入者に対する取立を行うことがで
きる。
【0056】そして、取立に応じて輸入者が支払いを行
い、該支払いが行われたことを確認した金融機関によ
り、前記通知した管理情報に基づいて貿易書類情報の出
庫がクライアント・コンピュータを介して依頼される
と、複数種の貿易書類情報が所定の登録・認証機関を経
由して輸入者に送信(輸入者が所持しているクライアン
ト・コンピュータ、又は輸入者が所持しているコンピュ
ータ・ネットワークのネットワーク・サーバ・コンピュ
ータへ送信)される。これにより、輸入者への複数種の
貿易書類情報の送信を安全かつ確実に行うことができる
と共に、複数種の貿易書類情報の権利の管理を関係者間
で公正に行うことができる。そして複数種の貿易書類情
報を受信した輸入者は、受信した複数種の貿易書類情報
を貿易書類の原本として、輸入された物品を受け取るこ
とができる。
【0057】また、貿易取引における他の決済方法とし
て、本発明に係る貿易取引支援装置を利用すれば、前述
した第4の決済方法に類似した決済方法として、本発明
に係る貿易取引支援装置が輸入者に対する取立、及び輸
入者が支払いを行う迄の間の貿易書類情報の保管も行う
決済方法(以下、第6の決済方法という)も考えられ
る。
【0058】上記の決済方法で決済を行う場合、請求項
1記載の発明に係る送信手段は、例えば請求項18記載
したように、輸出者からクライアント・コンピュータを
介し、少なくとも更新が禁止されている複数種の貿易書
類情報と対応付けられている管理情報を輸入者へ通知す
ることが指示されると、前記管理情報を所定の登録・認
証機関を経由して輸入者に通知し、輸入者によって支払
いが行われたことが金融機関からクライアント・コンピ
ュータを介して通知されると、前記複数種の貿易書類情
報を所定の登録・認証機関を経由して輸入者に送信する
ように構成することができる。
【0059】請求項18記載の発明では、少なくとも更
新が禁止されている複数種の貿易書類情報と対応付けら
れている管理情報(請求項12に記載したような判定結
果情報とも対応付けられていてもよい)を、輸入者へ通
知することが輸出者から指示されると、前記管理情報を
所定の登録・認証機関を経由して輸入者に通知すること
で取立を行う。この場合、輸入者には貿易書類の原本と
しての貿易書類情報は送信されず記憶手段に保管されて
いるが、輸入者は、通知された管理情報を用いて貿易書
類情報の内容(貿易書類の内容)を閲覧して内容を確認
することができる。
【0060】そして、輸入者が支払いを行い、輸入者に
よって支払いが行われたことが金融機関から通知される
と、複数種の貿易書類情報が所定の登録・認証機関を経
由して輸入者に送信(輸入者が所持しているクライアン
ト・コンピュータ、又は輸入者が所持しているコンピュ
ータ・ネットワークのネットワーク・サーバ・コンピュ
ータへ送信)される。これにより、輸入者への複数種の
貿易書類情報の送信を安全かつ確実に行うことができる
と共に、複数種の貿易書類情報の権利の管理を関係者間
で公正に行うことができる。そして、複数種の貿易書類
情報を受信した輸入者は、受信した複数種の貿易書類情
報を貿易書類の原本として、輸入された物品を受け取る
ことができる。
【0061】請求項19記載の発明に係る貿易取引支援
方法は、輸出者及び輸入者を含む貿易取引の複数の関係
者がクライアント・コンピュータを各々所持している環
境において、各クライアント・コンピュータと通信可能
なサーバ・コンピュータによって実現される貿易取引支
援方法であって、貿易取引の関係者より、クライアント
・コンピュータを介し、実施される貿易取引に必要な貿
易書類を表す複数種の貿易書類情報のうちの特定の貿易
書類情報の登録又は更新が指示されると、前記関係者が
前記特定の貿易書類情報を登録又は更新する権利を有す
る関係者である場合にのみ、情報を記憶するための記憶
手段に設けた複数種の貿易書類情報を各々記憶するため
の複数の記憶領域のうち前記特定の貿易書類情報を記憶
するための記憶領域に、前記関係者によって設定された
特定の貿易書類情報を記憶させるか、又は前記特定の貿
易書類情報を記憶するための記憶領域に記憶されている
特定の貿易書類情報を、前記関係者からの指示に応じて
更新すると共に、貿易取引の関係者より、クライアント
・コンピュータを介し、貿易書類情報の閲覧が指示され
ると、前記貿易書類情報の内容が前記クライアント・コ
ンピュータに設けられた出力装置によって出力されるよ
うに、閲覧が指示された貿易書類情報を前記記憶手段か
ら読み出して送信し、前記複数種の貿易書類情報の内容
が確定すると、該内容が確定した複数種の貿易書類情報
の更新を禁止し、一定の条件を満たしたときに、前記更
新を禁止している複数種の貿易書類情報を、所定の登録
・認証機関を経由して、輸入者又は前記貿易取引の関係
者である金融機関又は輸出者へ貿易書類の原本として送
信するので、請求項1記載の発明と同様に、貿易取引の
ための関係者による事務処理を効果的に削減することが
できる。
【0062】請求項20記載の発明に係る記録媒体は、
輸出者及び輸入者を含む貿易取引の複数の関係者がクラ
イアント・コンピュータを各々所持している環境におい
て、各クライアント・コンピュータと通信可能なサーバ
・コンピュータに所定の処理を実行させるためのプログ
ラムが記録された記録媒体であって、前記所定の処理
は、貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュー
タを介し、実施される貿易取引に必要な貿易書類を表す
複数種の貿易書類情報のうちの特定の貿易書類情報の登
録又は更新が指示されると、前記関係者が前記特定の貿
易書類情報を登録又は更新する権利を有する関係者であ
る場合にのみ、情報を記憶するための記憶手段に設けた
複数種の貿易書類情報を各々記憶するための複数の記憶
領域のうち前記特定の貿易書類情報を記憶するための記
憶領域に、前記関係者によって設定された特定の貿易書
類情報を記憶させるか、又は前記特定の貿易書類情報を
記憶するための記憶領域に記憶されている特定の貿易書
類情報を、前記関係者からの指示に応じて更新すると共
に、貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュー
タを介し、貿易書類情報の閲覧が指示されると、前記貿
易書類情報の内容が前記クライアント・コンピュータに
設けられた出力装置によって出力されるように、閲覧が
指示された貿易書類情報を前記記憶手段から読み出して
送信する第1のステップ、前記複数種の貿易書類情報の
内容が確定すると、該内容が確定した複数種の貿易書類
情報の更新を禁止する第2のステップ、一定の条件を満
たしたときに、前記更新を禁止している複数種の貿易書
類情報を、所定の登録・認証機関を経由して、輸入者又
は前記貿易取引の関係者である金融機関又は輸出者へ貿
易書類の原本として送信する第3のステップを含むこと
を特徴としている。
【0063】請求項20記載の発明に係る記録媒体に
は、上記第1乃至第3のステップを含む処理、すなわち
サーバ・コンピュータを、請求項1記載の貿易取引支援
装置として機能させるためのプログラムが記録されてい
るので、サーバ・コンピュータが前記記録媒体に記録さ
れたプログラムを読み出して実行することにより、請求
項1記載の発明と同様に、貿易取引のための関係者によ
る事務処理を効果的に削減することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に
係るコンピュータシステム10が示されている。
【0065】コンピュータシステム10は、貿易取引の
関係者である輸出者、輸入者、通関業者、船会社、航空
貨物取扱業者、保険会社、輸入地銀行(輸入地に存在し
輸入者と取引のある銀行)、輸出地銀行(輸出地に存在
し輸出者と取引のある銀行)が各々所持しているクライ
アント・コンピュータ12(以下、単にクライアント1
2と称する)、上記の関係者による貿易取引を支援する
サービスを提供する機関であるe−ドキュメンツ・カン
パニー(e-Documents Co:以下「e-Docu」と称する)に
設置されたサーバ・コンピュータ14(以下、単にサー
バ14と称する)と、所定の登録・認証機関に設置され
たコンピュータ16と、所定の認証機関に設置されたコ
ンピュータ17と、これらのコンピュータを相互に接続
するインターネット18と、を含んで構成されている。
【0066】貿易取引の関係者が各々所持しているクラ
イアント12は、例えばパーソナル・コンピュータ(P
C)等で構成することができる。以下、輸出者が所持し
ているクライアント12を例にその構成を説明する。す
なわち、クライアント12は、CPU12A、ROM1
2B、RAM12C、入出力ポート12Dを備え、これ
らはアドレスバス、データバス、制御バス等のバス12
Eを介して互いに接続されている。
【0067】入出力ポート12Dには、各種の入出力機
器として、CRT又はLCDから成るディスプレイ2
0、マウス22、キーボード24、ハードディスク装置
(HDD)26、プリンタ27、CD−ROM28から
の情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ30及び
通信制御装置(例えばモデム又はルータ)32が各々接
続されている。なお、ディスプレイ20及びプリンタ2
7は本発明に係る出力装置に対応している。通信制御装
置32はインターネット18に接続されており、クライ
アント12は、コンピュータシステム10を構成する他
のコンピュータとインターネット18を介して通信可能
とされている。なお、クライアント12には、例えばC
D−ROM28等から読み出されたブラウザ(閲覧ソフ
ト)がHDD26に予めインストールされている。
【0068】また、e-Docuに設置されたサーバ14は、
例えばワークステーション等で構成することができる。
サーバ14はCPU14A、ROM14B、RAM14
C、入出力ポート14Dを備え、これらはアドレスバ
ス、データバス、制御バス等のバス14Eを介して互い
に接続されている。入出力ポート14Dには、各種の入
出力機器として、インターネット18に接続された通信
制御装置(例えばモデム又はルータ)34、ディスプレ
イ36、マウス38、キーボード40、本発明の記憶手
段としてのHDD42、CD−ROM44からの情報の
読み出しを行うCD−ROMドライブ46が各々接続さ
れている。
【0069】e-Docuは貿易取引の関係者による貿易取引
の支援、具体的には、貿易取引に関係する各種の書類
(貿易書類)を電子化した貿易書類情報の受信・管理・
照合・出庫等の処理(本発明に係る貿易取引支援処理:
詳細は後述)をサーバ14によって代行するサービスを
提供することで、貿易取引の関係者による煩雑な事務処
理を効果的に削減する機関である。サーバ14には、貿
易取引支援処理をサーバ14によって実行するための貿
易取引支援プログラムがHDD42にインストールされ
ている。サーバ14は本発明のサーバ・コンピュータに
対応しており、サーバ14のCPU14Aが貿易取引支
援プログラムを実行することで、本発明の貿易取引支援
装置として機能することが可能となる。
【0070】貿易取引支援プログラムをサーバ14にイ
ンストール(移入)するには幾つかの方法があるが、例
えば貿易取引支援プログラムをセットアッププログラム
と共にCD−ROM44に記録しておき、CD−ROM
44をサーバ14のCD−ROMドライブ46にセット
し、CPU14Aに対して前記セットアッププログラム
の実行を指示すれば、CD−ROM44から貿易取引支
援プログラムが順に読み出され、読み出された貿易取引
支援プログラムがHDD42に順に書き込まれること
で、貿易取引支援プログラムのインストールが行われ
る。上記の態様において、CD−ROM44は本発明の
記録媒体に対応している。
【0071】また、e-Docuを利用して貿易取引に関する
業務を行う各関係者は、e-Docuに対して予め利用者とし
ての登録を申請する。登録の申請を受けたe-Docuでは、
申請者に登録ID及びパスワードを付与し、付与した登
録ID及びパスワードを申請者に通知する。また、サー
バ14のHDD42には利用者情報データベース(D
B)が記憶されており、e-Docuは新規に登録IDを付与
した利用者に関する情報(登録ID、パスワード、利用
者名、利用者毎の権限、種別(輸出者/輸入者/通関業
者/船会社/航空貨物取扱業者/保険会社/銀行等)、
連絡先等)を利用者情報DBに登録する。
【0072】また、本実施形態に係る所定の登録・認証
機関は、貿易取引の関係者間での貿易書類情報(例えば
運輸・保険証券関連の貿易書類情報:以下、このような
情報を特に運輸・保険証券書類情報という)の送受信に
おいて、安全性・確実性・書類のオリジナリティを確保
し、かつ書類の権利の管理を行うために設立された第三
者機関であり、例えば公知のボレロ(Bolero Internatio
nal Limited)が挙げられる。
【0073】本実施形態では、e-Docuを利用して貿易取
引に関する業務を行う各関係者が所定の登録・認証機関
にも加盟している。貿易書類情報の送付に際し、送付元
(例えば特定の関係者)がクライアント12を操作し、
貿易書類情報の宛先(例えば他の関係者又はe-Docu)を
指定して所定の登録・認証機関のコンピュータ16へ貿
易書類情報を送信すると、送信した貿易書類情報は所定
の登録・認証機関を経由し、指定した宛先に送付され
る。このとき、所定の登録・認証機関のコンピュータ1
6が電子認証(本人確認を電子的に行うこと)、暗号
化、貿易書類情報のオリジナリティーのチェック等の処
理を行うことにより、安全性・確実性・貿易書類情報の
オリジナリティが確保される。これにより、貿易書類情
報の受信側では受信した貿易書類情報を正規の貿易書類
(原本)として取り扱うことが可能となる。
【0074】また、所定の登録・認証機関のコンピュー
タ16は、特定の貿易書類情報について権利を有する関
係者の登録が指示されると、登録が指示された関係者を
前記特定の貿易書類情報の権利者として記憶する。そし
て、特定の貿易書類情報の権利者である特定の関係者
が、宛先として他の関係者を指定して所定の登録・認証
機関へ前記特定の貿易書類情報を送信するに際し、特定
の貿易書類情報の権利を前記他の関係者へ移転すること
を所定の登録・認証機関へ依頼すると、所定の登録・認
証機関のコンピュータ16は、特定の貿易書類情報の権
利者を前記他の関係者に書き替えることで貿易書類情報
の権利の移転を管理する。これにより、貿易書類情報の
送受に伴う権利の移転等の管理を公正に行うことができ
る。
【0075】更に本実施形態では、e-Docuを利用して貿
易取引に関する業務を行う各関係者が所定の認証機関
(電子認証等を行う公知の機関)に加盟しており、e-Do
cu及び貿易取引の関係者の間で運輸・保険証券関連以外
の貿易書類情報を送受信する場合には所定の認証機関が
利用される。これにより、安全・確実な取引を行うこと
ができる。運輸・保険証券関連以外の貿易書類情報の送
付に際し、送付元(例えば特定の関係者)がクライアン
ト12を操作し、貿易書類情報の宛先(例えば他の関係
者又はe-Docu)を指定して所定の認証機関のコンピュー
タ17へ貿易書類情報を送信すると、送信した貿易書類
情報は所定の認証機関を経由し、指定した宛先に送付さ
れる。このとき、所定の認証機関のコンピュータ17が
電子認証や暗号化等の処理を行うことにより、運輸・保
険証券関連以外の貿易書類情報を安全かつ確実に送受信
することができる。
【0076】なお本実施形態では、後述するように、各
種の貿易書類情報のうち運輸・保険証券書類情報の送受
にのみ所定の登録・認証機関を利用しているが、全ての
貿易書類情報の送受に所定の登録・認証機関を利用して
もよいことは言うまでもない。また、インターネット1
8に代えて他のコンピュータネットワークを用いてもよ
い。
【0077】次に本実施形態の作用を説明する。本実施
形態では、貿易取引の関係者が貿易取引に関する業務を
行うに際してe-Docuを利用する場合、クライアント12
のHDD26に記憶されているブラウザを起動し、サー
バ14のHDD42に記憶されているe-Docuのホームペ
ージのURL(Uniform Resouce Locator)を設定する
ことでe-Docuをアクセスする。
【0078】e-Docuのサーバ14では、クライアント1
2から何らかのアクセスがあると図2に示す貿易取引支
援処理がCPU14Aによって実行される。この貿易取
引支援処理では、まずステップ100において、e-Docu
のホームページである登録ID入力要求画面(ウェブペ
ージ)をHDD42から読み出し、インターネット18
を介してアクセス元のクライアント12へ配信する。こ
れにより、クライアント12のディスプレイ20には、
ブラウザによって登録ID入力要求画面が表示される。
【0079】この登録ID入力要求画面には、e-Docuの
利用者がe-Docuより通知された登録ID及びパスワード
を入力するための入力欄が各々設けられており、登録I
D及びパスワードの入力を利用者に要請するメッセージ
が表示されている。次のステップ102ではアクセス元
のクライアント12から登録ID及びパスワードを受信
したか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。例え
ば利用者がクライアント12のキーボード24を操作
し、e-Docuより通知された登録ID及びパスワードを入
力すると、入力した登録ID及びパスワードがインター
ネット18を介してサーバ14へ送信され、サーバ14
が登録ID及びパスワードを受信することで、前述のス
テップ102の判定が肯定されてステップ104へ移行
する。
【0080】ステップ104ではアクセス元のクライア
ント12から受信した登録ID及びパスワードが、HD
D42に記憶されている利用者情報DBに登録されてい
るか否か判定する。この判定が否定された場合は、今回
のアクセスが正規の利用者からのアクセスでないと判断
できるので、エラーメッセージを表示したエラー画面を
インターネット18を介してアクセス元のクライアント
12に配信し(ステップ148)、貿易取引支援処理を
終了する。上記処理により、正規の利用者以外の他者が
e-Docuのサービスを不正に利用したり、サーバ14のH
DD42に記憶されている各種の情報の改ざん等を行う
ことが防止される。
【0081】一方、受信した登録ID及びパスワードが
利用者情報DBに登録されていた場合には、今回のアク
セスが正規の利用者からのアクセスであると判断できる
ので、ステップ106へ移行し、メニュー画面(ウェブ
ページ)をHDD42から読み出し、インターネット1
8を介してアクセス元のクライアント12へ配信する。
これにより、クライアント12のディスプレイ20に
は、ブラウザによってメニュー画面が表示される。この
メニュー画面には、e-Docuが提供するサービスの名称が
一覧表示されており、希望するサービスの選択を利用者
に要請するメッセージも表示されている。次のステップ
108では何れかのサービス(実行すべき処理)が選択
されたか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。
【0082】例えば利用者がクライアント12のマウス
22を操作し、メニュー画面上の利用したいサービス
(e-Docuに実行を依頼する処理)の名称が表示されてい
る箇所をクリックする等により特定のサービスを選択す
ると、選択結果を表す情報がインターネット18を介し
てサーバ14へ送信され、サーバ14が選択結果を表す
情報を受信することで、ステップ108の判定が肯定さ
れる。次のステップ110〜126では選択された処理
の内容を判定しており、ステップ128又はステップ1
30又はステップ132又はステップ134又はステッ
プ136又はステップ138又はステップ140又はス
テップ142又はステップ143又はステップ144又
はステップ146で判定結果に応じた処理が行われる。
【0083】なお、e-Docuから利用者へ配信されるメニ
ュー画面、及び利用者が特定のサービスを選択すること
によって配信される各種の画面には、詳しくは事務処理
担当者用と役職者用の二種類の画面があり、ディスプレ
イ20に表示された事務処理担当者者用の画面を参照し
て事務処理担当者が行った各種の操作は、ディスプレイ
20に表示された役職者用の画面を参照して操作内容を
確認した役職者の承認を経た後に、処理(例えば情報の
送信等)が実行されるようになっている。
【0084】以下、e-Docuが提供する各種サービス(サ
ーバ12によって実行される各種の処理)について、貿
易取引の各関係者によって行われる貿易取引に関する業
務と対応付けて説明する。貿易取引に関する業務は、輸
出者からの物品の売込活動、又は輸入者から輸出者への
引合いによって両者の交渉が開始され、品質・数量・価
格・納期等の諸条件について両者が合意し、図13に示
すように受発注が成される(売買契約が締結される)こ
とによって開始される。
【0085】ここで、特に輸入地銀行(発行銀行)が輸
入者の支払いを保証する信用状(詳しくは荷為替信用
状:以下、L/Cという)を用いて決済を行う貿易取引
等では、輸出者は、輸入地銀行(通知銀行)から預けら
れたL/Cの内容が受注条件と整合しているか否かをチ
ェックする等の煩雑な事務処理を行う必要がある。この
ため輸出者の事務処理担当者は、e-DocuにL/Cのチェ
ック等を依頼するための準備作業として、受発注が成さ
れると、クライアント12を操作してe-Docuのサーバ1
4にアクセスし、前述のメニュー画面上の対応する箇所
(例えば「受注情報の登録」と表記された箇所)をクリ
ックすることにより、受注内容を表す受注情報の登録を
e-Docuに依頼する。上記の操作は役職者の承認を経て行
われる。
【0086】貿易取引支援処理(図2)のステップ11
0は選択された処理が「受注情報の登録」か否かを判定
しており、上記の操作が行われるとステップ110の判
定が肯定され、ステップ128で受注情報登録処理が行
われる。なお、この受注情報登録処理は本発明の契約情
報管理手段に対応している。
【0087】図3に示すように、受注情報登録処理で
は、まずステップ150において、利用者によって入力
された登録IDをキーにして現在の利用者に関する情報
を利用者情報DBから抽出し、現在の利用者(受注情報
の登録要求者)の種別が輸出者か否か判定する。判定が
否定された場合にはステップ152へ移行し、エラーメ
ッセージを表示したエラー画面をインターネット18を
介してアクセス元のクライアント12に配信し、処理を
終了する。
【0088】一方、ステップ150の判定が肯定された
場合にはステップ154へ移行し、受注情報入力画面
(ウェブページ)をHDD42から読み出し、インター
ネット18を介してアクセス元(すなわち輸出者)のク
ライアント12へ配信する。これにより、輸出者のクラ
イアント12のディスプレイ20には、ブラウザによっ
て受注情報入力画面が表示される。この受注情報入力画
面には、輸出者が受注情報を入力するための入力欄と、
この受注情報に対応付ける受注番号を入力するための入
力欄が設けられており、受注情報及び受注番号の入力を
輸出者に要請するメッセージも表示されている。次のス
テップ156では受注情報を受信したか否か判定し、判
定が肯定される迄待機する。
【0089】輸出者の事務処理担当者が、役職者の承認
を経てクライアント12のキーボード24等を操作し、
受注情報(例えば受注額や数量、納期、決済方法等の受
注内容を表す情報)及び受注番号を入力すると、入力し
た受注情報及び受注番号がインターネット18を介して
サーバ14へ送信され(図13参照)、サーバ14が受
注情報及び受注番号を受信することで、ステップ156
の判定が肯定されてステップ158へ移行する。ステッ
プ158では受信した受注情報を記憶するための受注情
報記憶領域をHDD42の記憶空間上に確保する。
【0090】そしてステップ160では、次の表1にも
示すように、輸出者の登録IDを第1キー、輸出者から
受信した受注番号を第2キーとして、輸出者のクライア
ント12から受信した受注情報を受注情報記憶領域に記
憶させ(図13も参照)、次のステップ162で受注情
報を登録した旨を通知する情報を輸出者のクライアント
12へ送信し、受注情報登録処理を終了する。
【0091】
【表1】
【0092】なお、本実施形態では利用者が第1キー及
び第2キーを各々入力し、受注情報の閲覧をe-Docuに指
示することで、HDD42に記憶されている受注情報の
内容を確認することも可能とされている。このうち、第
2キーである受注番号は輸出者が任意の番号を指定可能
であるので、受注番号を輸出者独自の規則に従って設定
することができる。従って、受注情報を閲覧する必要が
ある関係者(例えば輸出者自身のみ、又は輸出者自身と
輸入者)以外には受注番号が知られないように受注番号
を管理することで、無関係な他者に受注情報が閲覧され
ることを阻止できる。
【0093】次にe-DocuによるL/Cの管理について説
明する。図14に示すように、L/Cを用いて決済を行
う場合(後で説明する第1の決済方法を実施する場
合)、輸入者(発行依頼人)は輸入地銀行(発行銀行)
に対してL/Cの発行及びそれに続く一連の事務を依頼
する(図14(1)も参照)。本実施形態では、L/Cを
用いた決済に関わる関係者(輸入地銀行、輸出地銀行及
び輸出者)が、L/Cの内容を電子化したL/C情報を
L/Cの原本として扱うことで合意しており、輸入地銀
行の事務処理担当者は、従来のL/Cの発行に代え、ク
ライアント12を用いてL/C情報の作成を行い(な
お、L/C情報には、個々のL/C情報を識別するため
のL/C番号や輸入者の支払い保証額等の情報が含まれ
ている)、作成したL/C情報をL/Cの原本として輸
出地銀行(通知銀行)のクライアント12に送信するよ
うS.W.I.F.T(銀行間のメッセージ交換のためのネ
ットワーク:これに代えてボレロ等の所定の登録・認証
機関を利用してもよい)に依頼する(図14(2)も参
照)。上記の操作は役職者の承認を経て行われる。
【0094】S.W.I.F.T等を経由して輸入地銀行か
らL/C情報を受信した輸出地銀行の事務処理担当者
は、役職者の承認を経て、受信したL/C情報をL/C
の原本として輸出者(受益者)のクライアント12に送
信するよう所定の登録・認証機関に依頼する(図14
(3)も参照)ことで通知事務を行う。輸出者が輸出地銀
行からL/C情報を受信(図14(4)も参照)すると、
輸出者の事務処理担当者は、受信したL/C情報に含ま
れるL/C番号を確認した後に、e-DocuにL/C情報の
チェックや保管等の管理を依頼するためにクライアント
12を操作し、役職者の承認を経てe-Docuのサーバ14
にアクセスし、前述のメニュー画面上の対応する箇所
(例えば「L/Cの管理」と表記された箇所)をクリッ
クすることにより、L/C情報の管理をe-Docuに依頼す
る。
【0095】貿易取引支援処理(図2)のステップ11
2は選択された処理が「L/Cの管理」か否かを判定し
ており、上記の操作が行われるとステップ112の判定
が肯定され、ステップ130でL/C管理処理が行われ
る。
【0096】図4に示すように、L/C管理処理では、
まずステップ170において、現在の利用者(L/C情
報の管理要求者)の種別が輸出者か否か判定する。判定
が否定された場合にはステップ172へ移行し、エラー
メッセージを表示したエラー画面をインターネット18
を介してアクセス元のクライアント12に配信し、処理
を終了する。
【0097】一方、ステップ170の判定が肯定された
場合にはステップ174へ移行し、L/C情報、及びこ
のL/C情報と照合すべき受注情報の受注番号の送信を
輸出者に要請するメッセージが表示されたL/C情報送
信要求画面(ウェブページ)をHDD42から読み出
し、インターネット18を介してアクセス元(すなわち
輸出者)のクライアント12へ配信する。これにより、
輸出者のクライアント12のディスプレイ20には、ブ
ラウザによってL/C情報送信要求画面が表示される。
ステップ176では輸出者から所定の登録・認証機関を
経由してL/C情報を受信したか否か判定し、判定が肯
定される迄待機する。
【0098】輸出者の事務処理担当者は、L/C情報送
信要求画面のメッセージに従ってクライアント12のキ
ーボード24等を操作し、役職者の承認を経て、所定の
登録・認証機関経由で輸出地銀行から受信したL/C情
報をL/Cの原本としてe-Docuに送信すると共に、受注
番号も同時に送信するよう所定の登録・認証機関に依頼
する(図14(5)も参照)。そして、e-Docuのサーバ1
4が所定の登録・認証機関経由で輸出者からL/C情報
を受信(図14(6)も参照)すると、ステップ176の
判定が肯定されてステップ178へ移行する。
【0099】なお、上述したL/C情報送受の経路に代
えて、各関係者の合意に基づき、銀行(輸出地銀行又は
輸入地銀行)からe-Docuへ直接(但し所定の登録・認証
機関は経由する)L/C情報が送信される経路を採用し
てもよい。
【0100】ステップ178ではL/C情報と共に受信
した受注番号をキーにして受注情報記憶領域を検索し、
前記受注番号と対応されて記憶されている受注情報を読
み出す。そして、ステップ180では、受信したL/C
情報が表すL/Cの内容を、ステップ178で読み出し
た受注情報が表す受注内容と照合し、次のステップ18
2において、L/Cの内容が受注内容と整合しているか
否か判定する(図14(7)も参照)。なお、ステップ1
80,182は本発明の信用状判定手段に対応してい
る。
【0101】例えばL/Cによる輸入者の支払い保証額
が受注額よりも小さい等のように、L/Cの内容が受注
内容を整合していない場合には、ステップ182の判定
が否定されてステップ184へ移行し、発行銀行に対し
てL/C情報の修正を依頼するためのL/C修正依頼書
を表すL/C修正依頼書情報を作成する(図15(1)も
参照)。なお、このL/C修正依頼書情報には、整合性
のチェック結果を表す情報又はL/C情報をどのように
修正すべきかを表す情報を含まれていることが望まし
い。そして、作成したL/C修正依頼書情報をL/C情
報に添付し、これらの情報を輸出者に送信するよう所定
の登録・認証機関に依頼する(図15(2)も参照)。
【0102】前記情報を受信(図15(3)も参照)した
輸出者は、L/C情報に添付されているL/C修正依頼
書情報をプリンタ27によってプリントアウトする等の
簡易な作業によりL/C修正依頼書を取得することがで
きる。そして、取得したL/C修正依頼書を輸入者に郵
送する(これに代えてL/C修正依頼書情報を輸入者の
クライアント12へ送信してもよいし、L/C情報及び
L/C修正依頼書情報を所定の登録・認証機関経由で輸
入者のクライアント12へ送信してもよい)等により、
輸入者に対してL/C情報の修正を依頼する(図15
(4)参照)。
【0103】この修正依頼を受けて、輸入者の事務処理
担当者は、役職者の承認を経て、例えば受け取ったL/
C修正依頼書を輸入地銀行に持ち込む等により、L/C
情報の修正を輸入地銀行に依頼する(図15(5)参
照)。これにより、輸入地銀行の事務処理担当者が役職
者の承認を経てL/C情報を修正し、修正したL/C情
報をS.W.I.F.T等経由で輸出地銀行に再送信し(図
15(6)参照)、輸出地銀行の事務処理担当者が役職者
の承認を経て、受信したL/C情報を所定の登録・認証
機関経由で輸出者に再送信する(図15(7),(8)参照)
ことで、輸出者からe-DocuへL/C情報の管理が再度依
頼される(図15(9),(10)参照)ことになる。なお、修
正されたL/C情報の送受信の経路についても、銀行
(輸出地銀行又は輸入地銀行)からe-Docuへ直接(但し
所定の登録・認証機関は経由する)L/C情報が送信さ
れる経路を採用してもよい。
【0104】一方、L/C情報が表すL/Cの内容が、
受注情報が表す受注内容と整合していた場合には、ステ
ップ182の判定が肯定されてステップ188へ移行
し、L/C情報を記憶するためのL/C情報記憶領域を
HDD42の記憶空間上に確保する。
【0105】そしてステップ190では、次の表2にも
示すように、輸出者の登録IDを第1キー、受注番号を
第2キーとして、受信したL/C情報をL/C情報記憶
領域に記憶させ、次のステップ192でL/C情報を登
録した旨を通知する情報を輸出者のクライアント12へ
送信し、L/C管理処理を終了する。これにより、確定
書類情報の出庫(詳細は後述)が指示される迄の間、L
/C情報はe-Docuに保管されることになる。なお、上述
したステップ184〜190は本発明の信用状情報管理
手段に対応している。
【0106】
【表2】
【0107】ところで、輸入者との間で受発注が成され
ると、輸出者は、各種の貿易書類の一部を作成して特定
の関係者に送付すると共に、他の貿易書類の作成を対応
する関係者に各々依頼し、最終的に全ての貿易書類を取
り纏める、という煩雑な事務処理を行う必要がある。
【0108】一方、本実施形態において、上記の事務処
理における各種貿易書類(詳しくは貿易書類を電子化し
た貿易書類情報)の管理をe-Docuが行うためには、必要
な貿易書類(e-Docuに管理を依頼する貿易書類)の種
類、決済方法(後に説明する第1〜第6の決済方法のう
ち実施する決済方法を指定する情報)、受注番号やL/
C番号(但し決済にL/Cを用いる場合のみ)、貿易取
引の関係者を特定するための情報、輸出者が作成すべき
各種の貿易書類(インボイス、パッキング・リスト、証
明書、ブッキング依頼書、シッピング・インストラクシ
ョン等)の情報(以下、これらの情報を貿易手配情報と
総称する)に基づいて、e-DocuのHDD42の記憶空間
上にデータべースを生成し、生成したデータべースに貿
易手配情報を登録することを、輸出者がe-Docuに依頼す
る必要がある。
【0109】このため、輸出者の事務処理担当者はクラ
イアント12を操作し、役職者の承認を経てe-Docuのサ
ーバ14にアクセスし、前述のメニュー画面上の対応す
る箇所(例えば「貿易手配情報の登録」と表記された箇
所)をクリックすることにより、データベースの生成及
び貿易手配情報の登録をe-Docuに依頼する。貿易取引支
援処理(図2)のステップ114は選択された処理が
「貿易手配情報の登録」か否かを判定しており、上記の
操作が行われるとステップ114の判定が肯定され、ス
テップ132で貿易手配情報登録処理が行われる。
【0110】図5に示すように、貿易手配情報登録処理
では、まずステップ200において、現在の利用者(貿
易手配情報の登録要求者)の種別が輸出者か否か判定す
る。判定が否定された場合にはステップ202へ移行
し、エラーメッセージを表示したエラー画面をインター
ネット18を介してアクセス元のクライアント12に配
信し、処理を終了する。一方、ステップ200の判定が
肯定された場合にはステップ204へ移行し、貿易手配
情報入力画面(ウェブページ)をHDD42から読み出
し、インターネット18を介してアクセス元(すなわち
輸出者)のクライアント12へ配信する。
【0111】これにより、輸出者のクライアント12の
ディスプレイ20には、ブラウザによって貿易手配情報
入力画面が表示される。この貿易手配情報入力画面に
は、貿易手配情報を構成する各種の情報を輸出者が入力
するための入力欄と、この貿易手配情報に対応付ける手
配番号を入力するための入力欄が設けられており、貿易
手配情報及び手配番号の入力を輸出者に要請するメッセ
ージも表示されている。次のステップ206では貿易手
配情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄待
機する。
【0112】輸出者の事務処理担当者がクライアント1
2のキーボード24等を操作し、役職者の承認を経て、
貿易手配情報を構成する各種の情報を入力すると共に手
配番号を入力すると、入力した貿易手配情報及び手配番
号がインターネット18を介してサーバ14へ送信され
(図16参照)、サーバ14が貿易手配情報及び手配番
号を受信することで、ステップ206の判定が肯定され
てステップ208へ移行する。
【0113】本実施形態では、運輸・保険証券関連以外
の貿易書類(インボイス、パッキング・リスト、シッピ
ング・インストラクション、証明書、ブッキング依頼
書、ドック・レシート、保険依頼書)の情報を貿易手配
情報データベース(DB)に記憶し、運輸・保険証券関
連の貿易書類(船荷証券又はエア・ウエイ・ビル、保険
証券)の情報(運輸・保険証券書類情報)を運輸・保険
証券書類データベース(DB)に記憶するようにしてお
り(次の表3参照)、ステップ208では、受信した貿
易手配情報(e-Docuに管理を依頼する貿易書類情報の種
類)に基づいて、貿易手配情報DB及び運輸・保険証券
書類DBを記憶するための記憶領域をHDD42の記憶
空間上に各々確保する(図16も参照)。
【0114】
【表3】
【0115】ステップ210では、ステップ208で確
保した各記憶領域に必要情報(例えば第1キーとしての
輸出者の登録IDや、第2キーとしての輸出者から受信
した手配番号)を設定する。またステップ212では、
輸出者のクライアント12から受信した貿易手配情報を
貿易手配情報DBに記憶させる。具体的には、受信した
貿易手配情報のうち必要な貿易書類情報の種類や決済方
法、受注番号、L/C番号、貿易取引の関係者を特定す
るための情報については、「必要書類チェックリスト」
のデータ部に記憶させ、輸出者が作成すべき各種の貿易
書類情報については、対応する書類のデータ部に記憶さ
せる。次のステップ214で貿易手配情報の登録が完了
した旨を通知する情報を輸出者のクライアント12へ送
信し、貿易手配情報登録処理を終了する。
【0116】貿易手配情報の登録が完了したことが通知
されると、図16にも示すように、輸出者は関係者(通
関業者、船会社、航空貨物取扱業者、保険会社)に対し
て手配番号を通知する。これらの関係者は、貿易取引に
関する業務の遂行にあたり、輸出者によってe-Docuに登
録されてe-Docuに保管されている貿易書類情報の閲覧
(参照又は取り出し)を行う。また、輸出者を含む各関
係者は、業務の進行に伴って関係する貿易処理情報の更
新を行う。更に、通関業者は貿易書類の1つであるドッ
クレシートの情報の登録も行う。なお、各関係者による
貿易書類情報の登録・更新・閲覧(参照・取り出し)の
一例を図17及び次の表4に示す。
【0117】
【表4】
【0118】以下では、まずe-Docuに保管されている貿
易書類情報の閲覧(参照又は取り出し)について説明す
る。特定の関係者が特定の貿易書類情報を閲覧する場合
(例えば保険会社が保険依頼書を取り出す等)、特定の
関係者の事務処理担当者はクライアント12を操作し、
役職者の承認を経てe-Docuのサーバ14にアクセスし、
前述のメニュー画面上の対応する箇所(例えば「書類閲
覧」と表記された箇所)をクリックすることにより、業
務の遂行に必要な貿易書類情報の閲覧をe-Docuに依頼す
る。貿易取引支援処理(図2)のステップ116は選択
された処理が「書類閲覧」か否かを判定しており、上記
の操作が行われるとステップ116の判定が肯定され、
ステップ134で書類閲覧処理が行われる。
【0119】図6に示すように、書類閲覧処理では、ま
ずステップ220において、手配番号入力/閲覧対象書
類選択画面(ウェブページ)をHDD42から読み出
し、インターネット18を介してアクセス元のクライア
ント12へ配信する。これにより、アクセス元の関係者
のクライアント12のディスプレイ20には、ブラウザ
によって手配番号入力/閲覧対象書類選択画面が表示さ
れる。この手配番号入力/閲覧対象書類選択画面には、
閲覧すべき貿易書類情報の手配番号を入力するための入
力欄と、閲覧すべき貿易書類情報の種類を選択するため
の選択欄が設けられており、手配番号の入力及び閲覧す
べき貿易書類情報の種類の選択をアクセス元に要請する
メッセージも表示されている。次のステップ222では
アクセス元から情報を受信したか否か判定し、判定が肯
定される迄待機する。
【0120】アクセス元の関係者の事務処理担当者が役
職者の承認を経てクライアント12のキーボード24や
マウス22を操作し、手配番号を入力すると共に閲覧す
べき貿易書類情報の種類を選択すると、入力した手配番
号及び貿易書類情報の種類の選択結果を表す選択結果情
報がインターネット18を介してサーバ14へ送信さ
れ、サーバ14が手配番号及び選択結果情報を受信する
ことで、ステップ222の判定が肯定されてステップ2
24へ移行する。
【0121】ステップ224では、アクセス元のクライ
アント12から受信した手配番号及び選択結果情報に基
づいて、アクセス元の関係者が閲覧を求めている閲覧対
象の貿易書類情報が記憶されているデータベース(第2
キーとして登録されている手配番号が受信した手配番号
に一致している貿易手配情報DB又は運輸・保険証券書
類DB)を特定し、ステップ226では前記データベー
スから閲覧対象の貿易書類情報を読み出す。
【0122】次のステップ227では、アクセス元の関
係者が、閲覧対象の貿易書類情報を取り出す権利を有す
る関係者(表4参照)か否か判定する。判定が否定され
た場合にはステップ228へ移行し、先のステップ22
6で読み出した貿易書類情報に基づいて、閲覧対象の貿
易書類情報の内容を、閲覧者が容易に加工できない形式
(例えばイメージデータ等)で表示する貿易書類閲覧画
面を生成し、インターネット18を介してアクセス元の
クライアント12へ配信する。これにより、アクセス元
の関係者のクライアント12のディスプレイ20には、
ブラウザによって貿易書類閲覧画面(すなわちアクセス
元の関係者が選択した貿易書類情報の内容)が表示さ
れ、アクセス元の関係者(の事務処理担当者や役職者)
が、閲覧対象の貿易書類情報の内容をディスプレイ20
上で参照することが可能となる。
【0123】一方、ステップ227の判定が肯定された
場合にはステップ229へ移行し、前述の貿易書類閲覧
画面を生成すると共に、先のステップ226で読み出し
た貿易書類情報をファイルとして添付し、インターネッ
ト18を介してアクセス元のクライアント12へ配信す
る。この場合、アクセス元のクライアント12のディス
プレイ20に貿易書類閲覧画面が表示されると共に、ア
クセス元の関係者が、添付されたファイルをそのまま用
いるか、編集等の加工を行った後に、プリンタ27によ
り紙等の媒体への印刷を行う(閲覧対象の貿易書類情報
の取り出し)ことが可能となる。
【0124】なお、関係者によって取り出しが行われる
貿易書類情報には取出フラグが各々設けられており(初
期値は「未取り出し」を表す値)、関係者によって特定
の貿易書類情報が取り出されると、該特定の貿易書類情
報の取出フラグに「取り出し済み」を表す値がセットさ
れる。取出フラグに「取り出し済み」を表す値がセット
された貿易書類情報は、以後の更新が禁止される。
【0125】続いてe-Docuに保管されている貿易書類情
報の更新(及び新たな貿易書類情報のe-Docuへの登録)
について説明する。特定の関係者が特定の貿易書類情報
の登録又は更新を行う場合、特定の関係者の事務処理担
当者はクライアント12を操作し、役職者の承認を経て
e-Docuのサーバ14にアクセスし、前述のメニュー画面
上の対応する箇所(例えば「書類登録/更新」と表記さ
れた箇所)をクリックすることにより、特定の貿易書類
情報の登録又は更新をe-Docuに依頼する。貿易取引支援
処理(図2)のステップ118は選択された処理が「書
類登録/更新」か否かを判定しており、上記の操作が行
われるとステップ118の判定が肯定され、ステップ1
36で書類登録/更新処理が行われる。なお、この書類
登録/更新処理は、先に説明した貿易手配情報登録処理
と共に本発明の登録・更新制御手段に対応している。
【0126】図7に示すように、書類登録/更新処理で
は、まずステップ230において、手配番号入力/処理
対象書類選択画面(ウェブページ)をHDD42から読
み出し、インターネット18を介してアクセス元のクラ
イアント12へ配信する。これにより、アクセス元の関
係者のクライアント12のディスプレイ20には、ブラ
ウザによって手配番号入力/処理対象書類選択画面が表
示される。この手配番号入力/処理対象書類選択画面に
は、登録又は更新すべき貿易書類情報の手配番号を入力
するための入力欄、登録又は更新すべき貿易書類情報の
種類を選択するための選択欄、及び前記貿易書類情報に
対する処理が登録か更新かを選択するための選択欄が各
々設けられており、手配番号の入力、登録又は更新すべ
き貿易書類情報の種類の選択、実行すべき処理の種類の
選択をアクセス元に要請するメッセージも表示されてい
る。次のステップ232ではアクセス元から情報を受信
したか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。
【0127】アクセス元の関係者の事務処理担当者が役
職者の承認を経てクライアント12のキーボード24や
マウス22を操作し、手配番号を入力すると共に登録又
は更新すべき貿易書類情報の種類を選択し、実行すべき
処理が登録か更新かを選択すると、入力した手配番号及
び選択結果を表す選択結果情報がインターネット18を
介してサーバ14へ送信され、サーバ14が手配番号及
び選択結果情報を受信することで、ステップ232の判
定が肯定されてステップ234へ移行する。
【0128】ステップ224では、アクセス元のクライ
アント12から受信した手配番号及び選択結果情報に基
づいて、処理対象の貿易書類情報を記憶(登録)すべき
データベース又は処理対象の貿易書類情報が記憶(登
録)されているデータベース(第2キーとして登録され
ている手配番号が受信した手配番号に一致している貿易
手配情報DB又は運輸・保険証券書類DB)を特定す
る。
【0129】次のステップ236では処理対象の貿易書
類情報が確定済みか否か判定する。本実施形態では、全
ての貿易書類情報について、対応する貿易書類情報が確
定済みか否かを記憶するための確定フラグが設けられて
いる。この確定フラグは貿易手配情報DBの「必要書類
チェックリスト」に記憶されており、貿易手配情報DB
記憶領域が確保された際に0(「未確定」を表す)に初
期化されている。ステップ236は処理対象の貿易書類
情報に対応する確定フラグが1(「確定済み」を表す)
か否かを判断することで、確定済みか否かを判定してい
る。
【0130】ステップ236の判定が否定された場合に
はステップ238へ移行し、貿易書類情報の登録又は更
新を依頼(要求)している関係者が、処理対象の貿易書
類情報を登録又は更新する権利を有しているか否か判定
する。本実施形態では、先の表4において、各貿易書類
情報毎に「登録者・最終更新者」及び「更新者」として
示した関係者のみが、対応する貿易書類情報を登録及び
更新する権利を有している。このため、ステップ238
の判定が否定された場合にはステップ240へ移行し、
エラーメッセージを表示したエラー画面をインターネッ
ト18を介してアクセス元のクライアント12に配信し
て書類登録/更新処理を終了する。
【0131】一方、ステップ238の判定が肯定された
場合にはステップ242へ移行し、処理対象の貿易書類
情報が、運輸・保険証券書類DBに記憶される運輸・保
険証券書類情報(すなわち船荷証券、エア・ウエイ・ビ
ル、保険証券の何れか)か否か判定する。ステップ24
2の判定が否定された場合(すなわち、処理対象の貿易
書類情報が、貿易手配情報DBに記憶される運輸・保険
証券関連以外の貿易書類情報である場合)にはステップ
244へ移行し、受信した選択結果情報に基づいて、実
行すべき処理が貿易書類情報の更新か否か判定する。判
定が否定された場合にはステップ248へ移行するが、
判定が肯定された場合はステップ246で対応する貿易
手配情報DBから更新対象の貿易書類情報を読み出す。
【0132】ステップ248では、処理対象の貿易書類
情報の登録又は更新を行うための貿易書類情報登録/更
新画面(ウェブページ)をHDD42から読み出す。こ
の貿易書類情報登録/更新画面には、登録又は更新すべ
き貿易書類情報を構成する各種情報を入力するための入
力欄が設けられており、実行すべき処理が「更新」であ
れば、現在登録されている情報が各入力欄に表示される
ように、ステップ246で読み出した情報に基づいて貿
易書類情報登録/更新画面を編集する。そして貿易書類
情報登録/更新画面を、インターネット18を介してア
クセス元のクライアント12へ配信する。これにより、
アクセス元の関係者のクライアント12のディスプレイ
20には、ブラウザによって貿易書類情報登録/更新画
面が表示される。次のステップ250ではアクセス元か
ら情報を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄待
機する。
【0133】アクセス元の関係者の事務処理担当者はク
ライアント12のキーボード24等を操作し、実行すべ
き処理が「登録」であれば各入力欄に新規に情報を入力
することで、登録すべき貿易書類情報を設定する。ま
た、実行すべき処理が「更新」であれば、更新すべき項
目に対応する入力欄に、表示されている情報に上書きし
て情報を入力するか、又は情報が未登録の項目に対応す
る入力欄に新規に情報を入力することで、既に登録され
ている貿易書類情報を更新設定する。情報の入力が完了
すると、貿易書類情報がインターネット18を介してサ
ーバ14へ送信され、サーバ14が貿易書類情報を受信
することで、ステップ250の判定が肯定されてステッ
プ252へ移行する。なお、上記の操作は役職者の承認
を経て行われる。
【0134】ステップ252では、アクセス元のクライ
アント12から受信した貿易書類情報を、対応する貿易
手配情報DBの対応する記憶領域(表3に示すデータ
部)に記憶させる。そして、ステップ254では貿易書
類情報の登録又は更新が完了した旨を通知する情報を輸
出者のクライアント12へ送信する。次のステップ25
6では、アクセス元の関係者が、処理対象の貿易書類情
報の最終更新者(先の表4に「最終更新者」として示し
た関係者)か否か判定する。
【0135】本実施形態では、運輸・保険証券関連以外
の貿易書類情報を確定(更新禁止)するか否かを決定す
る権利を有する関係者を「最終更新者」と称している。
ステップ256の判定が否定された場合には書類登録/
更新処理を終了する。また、アクセス元の関係者が処理
対象の貿易書類情報の最終更新者(例えば表4の例では
処理対象の貿易書類情報がドックレシートであれば通関
業者、それ以外の貿易書類情報であれば輸出者)である
場合には、ステップ256の判定が肯定されてステップ
258へ移行し、アクセス元の関係者に対して処理対象
の貿易書類情報を確定するか否かを問い合わせる問い合
わせ情報を送信する。
【0136】問い合わせ情報を送信すると、処理対象の
貿易書類情報を確定するか否かを通知する通知情報をア
クセス元から受信する迄待機し、通知情報を受信する
と、次のステップ260において、受信した通知情報の
内容に基づいて処理対象の貿易書類情報を確定するか否
か判定する。処理対象の貿易書類情報を確定しないこと
が通知された場合には、ステップ260の判定が否定さ
れて書類登録/更新処理を終了する。これにより、貿易
手配情報DBに登録された運輸・保険証券関連以外の貿
易書類情報は、最終更新者によって確定される迄の間
は、最終更新者及び貿易書類情報を更新する権利を有す
る関係者によって自由に更新可能とされている。
【0137】また、特定の貿易書類情報に関する業務が
完了し、最終更新者が特定の貿易書類情報を最終的に更
新した後に該貿易書類情報を確定すべきと判断すると、
前述のステップ258の問い合わせに対し、前記最終更
新者としての関係者から特定の貿易書類情報(処理対象
の貿易書類情報)を確定することが通知される。これに
より先のステップ260の判定が肯定され、ステップ2
70へ移行して貿易書類管理処理を行う。
【0138】図8に示すように、貿易書類管理処理で
は、まずステップ280において、貿易手配情報DBの
「必要書類チェックリスト」に設けられている確定フラ
グのうち、処理対象の貿易書類情報に対応する確定フラ
グを1(「確定済み」)にセットする。確定フラグがセ
ットされた貿易書類情報は、関係者から更新等が指示さ
れた場合にも、セットされた確定フラグに基づいて書類
登録/更新処理(図7)のステップ236の判定が肯定
されることで、更新等が禁止されることになる。このよ
うに、上記のステップ280はステップ236と共に本
発明の貿易書類情報管理手段に対応している。
【0139】次のステップ282では、貿易手配情報D
Bの「必要書類チェックリスト」の確定フラグを参照
し、全ての貿易書類情報の確定フラグがセットされてい
るか否か判定する。判定が否定された場合には貿易書類
管理処理を終了する。
【0140】次に運輸・保険証券書類情報の登録につい
て説明する。例えば物品の輸送を船で行う場合、船会社
の事務処理担当者はクライアント12を操作し、輸出者
から通知された手配番号に基づき、輸出者によってe-Do
cuに登録されたブッキング依頼書の情報を参照すると共
に、通関業者によってe-Docuに登録されたドックレシー
トの情報を取り出し、これらの貿易書類情報に基づいて
配船の手配等の業務を行った後に、e-Docuに登録された
ブッキング依頼書を更新し、更に船荷証券を電子化した
船荷証券情報を作成する。
【0141】また、例えば物品の輸送を航空機で行う場
合、航空貨物取扱業者の事務処理担当者はクライアント
12を操作し、輸出者から通知された手配番号に基づ
き、輸出者によってe-Docuに登録されたブッキング依頼
書の情報を参照すると共に、輸出者によってe-Docuに登
録されたシッピング・インストラクションの情報、及び
通関業者によってe-Docuに登録されたドックレシートの
情報を取り出し、これらの貿易書類情報に基づいて航空
機の手配等の業務を行った後に、e-Docuに登録されたブ
ッキング依頼書を更新し、更にエア・ウエイ・ビルを電
子化したエア・ウエイ・ビル情報を作成する。
【0142】更に、保険会社の事務処理担当者はクライ
アント12を操作し、輸出者から通知された手配番号に
基づき、輸出者によってe-Docuに登録された保険依頼書
の情報を取り出し、取り出した情報に基づいて保険の手
配等の業務を行った後に、保険証券を電子化した保険証
券情報を作成する。
【0143】上記の船荷証券情報、エア・ウエイ・ビル
情報、保険証券情報は運輸・保険証券書類情報であり、
運輸・保険証券書類情報を作成した関係者は、作成した
運輸・保険証券書類情報を運輸・保険証券関連の貿易書
類の原本として輸出者のクライアント12に送信するよ
う所定の登録・認証機関に依頼する(図18(1)も参
照)。なお、上記の各関係者の事務処理担当者による操
作も、各関係者の役職者の承認を経て行われる。輸出者
の事務処理担当者は、所定の登録・認証機関を経由して
関係者から運輸・保険証券書類情報を受信(図18(2)
も参照)すると、役職者の承認を経て、メニュー画面上
の「書類登録/更新」と表記された箇所をクリックする
ことで運輸・保険証券書類情報の登録をe-Docuに依頼す
る。
【0144】書類登録/更新処理では、処理対象の貿易
書類情報が運輸・保険証券書類情報であると判断すると
(ステップ242の判定が肯定されると)ステップ26
2へ移行し、運輸・保険証券書類情報の送信を要請する
メッセージが表示された運輸・保険証券書類情報送信要
求画面をアクセス元である輸出者のクライアント12に
配信することで、輸出者のクライアント12のディスプ
レイ20に運輸・保険証券書類情報送信要求画面を表示
させる。次のステップ264では、認証機関経由で運輸
・保険証券書類情報を受信したか否か判定し、判定が肯
定される迄待機する。
【0145】輸出者の事務処理担当者は、運輸・保険証
券書類情報送信要求画面のメッセージに従い、役職者の
承認を経てクライアント12のキーボード24等を操作
し、所定の登録・認証機関経由で関係者から受信した運
輸・保険証券書類情報を運輸・保険証券関連の貿易書類
の原本としてe-Docuに送信するよう所定の登録・認証機
関に依頼する(図18(3)も参照)。そして、e-Docuの
サーバ14が所定の登録・認証機関経由で輸出者から運
輸・保険証券書類情報を受信(図18(4)も参照)する
と、ステップ264の判定が肯定されてステップ266
へ移行し、受信した運輸・保険証券書類情報を、対応す
る運輸・保険証券書類DBの対応する記憶領域(表3に
示すデータ部)に記憶させる。
【0146】次のステップ268では、運輸・保険証券
書類情報の登録が完了した旨を通知する情報を輸出者の
クライアント12へ送信し、ステップ270の貿易書類
管理処理を行い、先にも説明したように、登録した運輸
・保険証券書類情報に対応する確定フラグがセットされ
る。従って、運輸・保険証券書類情報については、輸出
者による登録のみ受け付けており、一旦登録した後は更
新等が禁止されることになる。
【0147】次に、全ての貿易書類情報が確定された場
合の処理について説明する。貿易書類管理処理(図8)
のステップ280において、全ての貿易書類情報の確定
フラグがセットされると、次のステップ282の判定が
肯定されてステップ284へ移行し、確定書類を保管す
る確定書類DBを記憶するための記憶領域が未確保か否
か判定する。この判定は当初は肯定され、ステップ28
6でHDD42の記憶空間上に確定書類DBを記憶する
ための記憶領域を確保する。
【0148】ステップ288では確定書類を管理するた
めのe-Docuの管理番号を決定し、次のステップ290に
おいて、貿易手配情報DB及び運輸・保険証券書類DB
から貿易書類情報を含む全ての情報を抜き出し(これに
より、貿易手配情報DB及び運輸・保険証券書類DBは
「空」になる)、確定書類DBの対応する記憶領域に記
憶させる(図19も参照)。確定書類DBの内容の一例
を次の表5に示すが、図19にも示されているように、
L/Cを用いて決済を行う貿易取引では、対応するL/
C情報も記憶されているので、このL/C情報も確定書
類DBに記憶させるようにしてもよい。
【0149】
【表5】
【0150】なお、先に説明した書類登録/更新処理は
貿易手配情報DB及び運輸・保険証券書類DBを処理対
象としており、確定書類DBに記憶されている情報に対
しては登録や更新は行われないので、貿易手配情報DB
及び運輸・保険証券書類DBから抜き出した貿易書類情
報を確定書類DBに記憶させるステップ290も本発明
の貿易書類情報管理手段に対応している。
【0151】次のステップ292では、表5にも示すよ
うに、確定書類DBの各情報が輸出者の登録ID、ステ
ップ288で決定した管理番号、及び手配番号と各々対
応付けされるように、第1キーとしての輸出者の登録I
D、第2キーとしての管理番号、第3キーとしての手配
番号を確定書類DBに各々記憶させる。なお、e-Docuが
決定し確定書類DBの各情報と対応付けられた管理番号
は輸出者にのみ通知される。
【0152】次のステップ294では、確定書類DBに
記憶した各貿易書類情報を照合し、例えば同一項目の内
容が一致しているか否か等を判定することにより、貿易
書類情報の整合性をチェックする。なお、ステップ29
4では、対応する貿易取引がL/Cを用いて決済を行う
貿易取引であれば、対応するL/C情報との照合も行
う。ステップ296では、ステップ294で実行したチ
ェックの結果に基づき、確定書類DBに記憶した各貿易
書類情報の整合がとれているか否か判定する。
【0153】ステップ296の判定が否定された場合に
は、他の貿易書類情報と整合がとれていないと判断した
貿易書類情報の確定フラグを0(未確定)にリセットす
る。これにより、前記貿易書類情報の修正が可能とな
る。次のステップ300では、他の貿易書類情報と整合
がとれていないと判断した貿易書類情報(修正対象の貿
易書類情報)が運輸・保険証券書類情報か否か判定す
る。
【0154】ステップ300の判定が否定された場合に
はステップ301へ移行し、修正対象の貿易書類情報を
確定書類DBから貿易手配情報DBへ移動させる(戻
す:図21(1)も参照)。これにより、手配情報を認識
している関係者が、他の貿易書類情報と整合がとれてい
ないと判断された貿易書類情報を閲覧することが可能と
なる。
【0155】次のステップ302では、ステップ294
で実行したチェックの結果(修正すべき項目を特定する
情報や修正理由を表す情報等を含む)を表すチェック結
果リストを作成し、修正対象の貿易書類情報を登録又は
更新する権利を有する特定の関係者に該当書類のチェッ
ク結果リストを送信することで、修正対象の貿易書類情
報の修正を依頼する(図21(2)も参照)。これによ
り、貿易書類情報の修正を依頼された関係者の事務処理
担当者及び役職者は、前記貿易書類情報の内容に誤りが
あることを認識し、役職者の承認を経てメニュー画面上
で「書類登録/更新」を選択し、修正対象の貿易書類情
報が他の貿易書類情報と整合するように、前記貿易書類
情報の再登録又は更新を行う(図21(3)も参照)。
【0156】また、修正対象の貿易書類情報が運輸・保
険証券書類情報である場合には、ステップ300の判定
が肯定されてステップ303へ移行し、修正対象の運輸
・保険証券書類情報を確定書類DBから運輸・保険証券
書類DBへ移動させる(戻す:図22(1)も参照)。次
のステップ304では前述のチェック結果リストを作成
すると共に、該当する運輸・保険証券書類情報を作成し
た特定の関係者に対して修正を依頼する修正依頼書を表
す修正依頼書情報を作成し、修正対象の運輸・保険証券
書類情報に修正依頼書情報及びチェック結果リストを添
付し、これらの情報を運輸・保険証券関連の貿易書類の
原本として作成元(船会社又は航空貨物取扱業者又は保
険会社)に送信するよう所定の登録・認証機関に依頼す
る(図22(2)も参照)。なお、ステップ302,30
4は本発明の依頼手段に対応している。
【0157】修正対象の運輸・保険証券書類情報を作成
した関係者の事務処理担当者及び役職者は、所定の登録
・認証機関経由でe-Docuから運輸・保険証券書類情報を
受信(図22(3)も参照)すると、受信した運輸・保険
証券書類情報に添付されている修正依頼書情報及びチェ
ック結果リストに基づいて、自身が作成した運輸・保険
証券書類情報の内容に誤りがあることを認識し、役職者
の承認を経て、受信した運輸・保険証券書類情報を修正
する。そして、修正した運輸・保険証券書類情報を原本
として輸出者のクライアント12に送信するよう所定の
登録・認証機関に依頼する(図22(4)も参照)。
【0158】輸出者の事務処理担当者は、所定の登録・
認証機関を経由して関係者から修正済みの運輸・保険証
券書類情報を受信(図22(5)も参照)すると、役職者
の承認を経て、メニュー画面上の「書類登録/更新」と
表記された箇所をクリックすることで受信した修正済み
の運輸・保険証券書類情報の再登録をe-Docuに依頼し、
修正済みの運輸・保険証券書類情報を原本としてe-Docu
に送信するよう所定の登録・認証機関に依頼する(図2
2(6)も参照)。そしてe-Docuは、所定の登録・認証機
関経由で輸出者から受信した、修正済みの運輸・保険証
券書類情報を運輸・保険証券書類DBに再登録する(図
22(7)も参照)。
【0159】上記のように、他の貿易書類情報と整合す
るように修正対象の貿易書類情報が修正(再登録又は更
新)され、修正された貿易書類情報が確定書類DBに記
憶されることにより、確定書類DBに記憶した各貿易書
類情報の整合がとれ、ステップ296の判定が肯定され
てステップ306へ移行する。ステップ306では、ス
テップ294で実行したチェックの結果を表すチェック
結果リスト(全ての貿易書類情報の整合がとれているこ
と表すを表すチェック結果リスト)を作成し、確定書類
DBの「チェック結果リスト」に記憶させると共に、手
配番号を付加して各関係者に送信する(図20も参
照)。これにより、各関係者の事務処理担当者及び役職
者は貿易書類情報が確定したことを認識することができ
る。
【0160】貿易書類を取り纏め、内容が整合している
か否かをチェックし、必要に応じて貿易書類の修正を依
頼して再度取り纏めることは本来輸出者の業務である
が、本実施形態では上記業務をe-Docuが代行するので、
輸出者による事務処理を大幅に削減することができる。
【0161】続いて貿易取引の決済を行う際のe-Docuの
処理を説明する。なお本実施形態では、貿易取引の決済
方法として、以下で説明する第1〜第6の決済方法が用
意されており、e-Docu のサーバ14は、確定書類DB
の必要書類チェックリストに記憶されている「決済方
法」(輸出者によって指定された決済方法)に従い、指
定された決済方法に対応する処理を選択的に実行する。
【0162】まずL/Cに基づき銀行が貿易書類を買い
取る第1の決済方法を実施する場合について説明する。
本実施形態では、貿易取引の決済に関わる関係者(輸出
者、輸入者及び銀行)が、確定書類DBに記憶されてい
る情報(以下、確定書類情報という)を貿易書類の原本
として扱うことで合意している。
【0163】このため第1の決済方法で決済を行う場
合、輸出者の事務処理担当者はe-Docuに対し、確定書類
情報の買取を行う銀行への確定書類情報の出庫を依頼す
るためにクライアント12を操作し、役職者の承認を経
てe-Docuのサーバ14にアクセスし、メニュー画面上の
対応する箇所(例えば「確定書類出庫」と表記された箇
所)をクリックすることにより、確定書類情報の出庫を
e-Docuに依頼する。貿易取引支援処理(図2)のステッ
プ122は選択された処理が「確定書類の出庫」か否か
を判定しており、上記の操作が行われるとステップ12
2の判定が肯定され、ステップ140で確定書類出庫処
理が行われる。なお、この確定書類出庫処理は本発明の
送信手段に対応している。
【0164】図9に示すように、確定書類出庫処理で
は、まずステップ310において、管理番号等入力画面
(ウェブページ)をHDD42から読み出し、インター
ネット18を介してアクセス元(すなわち輸出者)のク
ライアント12へ配信する。これにより、輸出者のクラ
イアント12のディスプレイ20には、ブラウザによっ
て管理番号等入力画面が表示される。ステップ312で
は輸出者から情報を受信したか否か判定し、判定が肯定
される迄待機する。
【0165】管理番号等入力画面には、出庫すべき確定
書類情報と対応付けられている管理番号を入力するため
の入力欄、及び確定書類情報の出庫先を特定するための
出庫先情報を入力するための入力欄が設けられており、
輸出者の事務処理担当者はクライアント12のキーボー
ド24を操作し、管理番号及び出庫先情報(第1の決済
方法では出庫先としての輸出者自身を表す情報:例えば
輸出者の登録ID)を各々入力し、入力した情報をe-Do
cuに送信するよう所定の登録・認証機関に依頼する(図
23(1)も参照)。なお上記の操作は役職者の承認を経
て行われる。
【0166】e-Docuのサーバ14が所定の登録・認証機
関経由で輸出者から管理番号及び出庫先情報を受信(図
23(2)も参照)すると、ステップ312の判定が肯定
されてステップ314へ移行する。ステップ314で
は、受信した管理番号と対応付けられた確定書類情報が
存在しているか否か判定する。判定が否定された場合に
はステップ316へ移行し、エラーメッセージを表示し
たエラー画面をインターネット18を介して輸出者のク
ライアント12に配信し、処理を終了する。
【0167】一方、ステップ314の判定が肯定された
場合にはステップ318へ移行し、受信した管理番号に
基づいて、輸出者より出庫が指示されている確定書類情
報を特定し、次のステップ320で出庫対象の確定書類
情報をHDD42から取り出す。次のステップ322で
は、決済方法が銀行によるL/C付きの買取(第1の決
済方法)か否か判定する。判定が肯定された場合にはス
テップ324へ移行し、確定書類情報の買取を予定して
いる銀行(買取銀行)に対し、確定書類情報の買取を依
頼するための買取依頼書を表す買取依頼書情報を作成
し、ステップ320でHDD42から取り出した確定書
類情報に添付する(図23(3)も参照)。
【0168】そしてステップ326では、買取依頼書情
報を添付した確定書類情報を、出庫先情報によって輸出
者から指示された出庫先に送信するよう所定の登録・認
証機関に依頼することで、確定書類情報を出庫する(図
23(4)も参照)。第1の決済方法では、e-Docuから出
庫された確定書類情報が所定の登録・認証機関を経由し
て輸出者へ送られる(図23(5)も参照)。
【0169】e-Docuから輸出者が受信した確定書類情報
には買取依頼書情報も添付されているので、輸出者の事
務処理担当者は、e-Docuから受信した確定書類情報を、
役職者の承認を経て、買取銀行に送信するよう所定の登
録・認証機関に依頼(図23(6)も参照)することで、
買取銀行に対して確定書類情報の買取を依頼することが
できる。
【0170】買取銀行(の事務処理担当者)は、所定の
登録・認証機関経由で確定書類情報情報を受信する(図
23(7)も参照)と、添付されている買取依頼書情報に
基づき、受信した確定書類情報の買取が依頼されている
ことを認識することができる。また、買取銀行の事務処
理担当者及び役職者は受信した確定書類情報の内容のチ
ェックを行い、内容に矛盾等がなければ役職者の承認を
経て確定書類情報の買取を行う(図23(8)も参照)
が、受信した確定書類情報の「チェック結果リスト」に
は、各貿易書類情報を照合して整合性をチェックした結
果が書込まれているので、このチェック結果リストを参
照することで買取銀行自身が行うチェックを簡略化する
ことが可能となる。
【0171】また、確定書類情報の買取を行うと、買取
銀行の事務処理担当者は、e-Docuに保管されているL/
C情報の中の輸入者の支払い保証額(残高)の更新を依
頼するためにクライアント12を操作し、役職者の承認
を経てe-Docuのサーバ14にアクセスし、前述のメニュ
ー画面上の対応する箇所(例えば「L/Cの残高更新」
と表記された箇所)をクリックすることにより、L/C
情報の更新をe-Docuに依頼する。
【0172】貿易取引支援処理(図2)のステップ12
5は選択された処理が「L/C情報の更新」か否かを判
定しており、上記の操作が行われるとステップ125の
判定が肯定され、ステップ143でL/C残高更新処理
が行われる。
【0173】図10に示すように、L/C残高更新処理
では、まずステップ360において、現在の利用者(L
/C情報の更新要求者)の種別が銀行か否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ362へ移行し、エ
ラーメッセージを表示したエラー画面をインターネット
18を介してアクセス元のクライアント12に配信し、
処理を終了する。
【0174】一方、ステップ360の判定が肯定された
場合にはステップ364へ移行し、LC情報の更新を要
求している銀行が、L/C情報を更新する権利を有する
買取銀行であるか否かを確認するための要求者確認画面
(ウェブページ)をHDD42から読み出し、インター
ネット18を介してアクセス元(すなわち銀行)のクラ
イアント12へ配信する。これにより、銀行(買取銀
行)のクライアント12のディスプレイ20には、ブラ
ウザによって要求者確認画面が表示される。ステップ3
66では銀行から所定の登録・認証機関を経由して管理
番号及びL/C番号を受信したか否か判定し、判定が肯
定される迄待機する。
【0175】要求者確認画面には、要求者が買取銀行か
否か(確定書類情報の買取を行ったか否か)を問い合わ
せるメッセージが表示されており、買取を行った確定書
類情報と対応付けられている管理番号を入力するための
入力欄、及び更新対象のL/C情報のL/C番号を入力
するための入力欄が設けられており、買取銀行の事務処
理担当者はクライアント12のキーボード24を操作
し、役職者の承認を経て管理番号及びL/C番号を各々
入力し、入力した情報をe-Docuに送信するよう所定の登
録・認証機関に依頼する。
【0176】これにより、買取銀行から送信された管理
番号及びL/C番号が所定の登録・認証機関を経由して
e-Docuに受信され、ステップ366の判定が肯定されて
ステップ368へ移行する。ステップ368では、買取
銀行から受信した管理番号及びL/C番号に基づいて更
新対象のL/C情報を特定し、更新対象のL/C情報を
L/C情報記憶領域から読み出す。
【0177】ステップ370では、L/C情報の中の残
高の更新を行うためのL/C残高更新画面(ウェブペー
ジ)をHDD42から読み出す。このL/C残高更新画
面には、更新対象のL/C情報の内容を表示するための
表示欄が設けられていると共に、更新後の残高を入力す
るための入力欄が設けられている。次に、ステップ36
8で読み出したL/C情報の内容が表示欄及び入力欄に
表示されるように、読み出したL/C情報に基づいてL
/C残高更新画面を編集し、編集後のL/C残高更新画
面を、インターネット18を介してアクセス元のクライ
アント12へ配信する。これにより、買取銀行のクライ
アント12のディスプレイ20には、ブラウザによって
L/C残高更新画面が表示される。
【0178】次のステップ250ではアクセス元からL
/C情報のうちの残高の更新を指示する情報を受信した
か否か判定し、判定が肯定される迄待機する。ディスプ
レイ20にL/C残高更新画面が表示されると、買取銀
行の事務処理担当者は、表示されたL/Cの残高を含む
L/C情報の内容を確認すると共に、役職者の承認を経
てクライアント12のキーボード24等を操作し、L/
C残高更新画面の入力欄内に表示されているL/Cの残
高を、確定書類情報の買取金額に基づいて更新する。な
お上記の操作は役職者の承認を経て行われる。情報の入
力が完了すると、入力した情報がL/C残高更新情報と
してインターネット18を介してサーバ14へ送信さ
れ、サーバ14がL/C残高更新情報を受信すること
で、ステップ372の判定が肯定されてステップ374
へ移行する。
【0179】ステップ374では、先のステップ368
で読み出したL/C情報のうちの残高を、アクセス元
(買取銀行)のクライアント12から受信したL/C残
高更新情報に従って更新し、更新後のL/C情報をL/
C情報記憶領域に記憶させ、L/C残高更新処理を終了
する。これにより、L/C情報の照会及び更新(図23
(9)も参照)が行われることになる。
【0180】なお、上述したシーケンスによるL/C情
報の更新に代えて、e-Docuが買取銀行に対して所定の登
録・認証機関経由でL/C情報を直接返送し、買取銀行
が、返送されたL/C情報のうちの支払い保証額を更新
し、更新後のL/C情報の保管を所定の登録・認証機関
経由でe-Docuに依頼することで、L/C情報の更新を行
うようにしてもよい。
【0181】続いて買取銀行の事務処理担当者は、役職
者の承認を経て、買い取った確定書類情報を発行銀行に
送信するよう所定の登録・認証機関に依頼(図23(10)
も参照)する。買取銀行から所定の登録・認証機関経由
で確定書類情報を受信(図23(11)も参照)した発行銀
行の事務処理担当者及び役職者は、買取銀行と同様に、
受信した確定書類情報の「チェック結果リスト」に書込
まれているチェック結果を利用して確定書類情報の内容
のチェックを行い、内容に矛盾等がなければ役職者の承
認を経て確定書類情報の買取を行う(図23(12)も参
照)。
【0182】次に、輸入者が貿易書類を受け取った後に
支払いを行う第2の決済方法を実施する場合について説
明する。第2の決済方法で決済を行う場合、輸出者の事
務処理担当者は、メニュー画面上で確定書類情報の出庫
を選択することで、e-Docuのサーバ14によって前述の
確定書類出庫処理(図9)を実行させる。そして、管理
番号等入力画面上で管理番号を入力すると共に、確定書
類情報の出庫先としての輸入者を特定するための情報
(例えば輸入者の登録ID)を入力し、入力した情報を
e-Docuに送信するよう所定の登録・認証機関に依頼する
(図24(1)も参照)。なお上記の操作は役職者の承認
を経て行われる。
【0183】e-Docuが輸出者から所定の登録・認証機関
経由で管理番号及び出庫先情報を受信(図24(2)も参
照)すると、受信した管理番号に基づいて、輸出者より
出庫が指示されている確定書類情報を特定し(ステップ
318)、出庫対象の確定書類情報をHDD42から取
り出す(ステップ320)。また、第2の決済方法では
ステップ322の判定が否定されてステップ323へ移
行し、決済方法が銀行による取立有りか否か判定する。
第2の決済方法ではステップ323の判定も否定される
ので、確定書類情報に買取依頼書情報や取立依頼書情報
(後述)が添付されることはなく、該確定書類情報を指
示された出庫先(この場合は輸入者)に送信するよう所
定の登録・認証機関に依頼する(ステップ326)こと
で、確定書類情報が出庫される(図24(3)も参照)。
【0184】e-Docuから所定の登録・認証機関経由で確
定書類情報を受信した輸入者の事務処理担当者及び役職
者は、「チェック結果リスト」に書込まれているチェッ
ク結果及び各書類を確認し、確定書類情報の内容のチェ
ックを行った後に、輸出者に対して支払いを行う(図2
4(4)も参照)。
【0185】次に、輸入者が支払いを行った後に輸入者
に貿易書類を引き渡す第3の決済方法について説明す
る。なお、e-Docuのサーバは、第3の決済方法で決済が
行われる場合には、依頼者が輸出者の場合にのみ確定書
類情報の出庫依頼を受け付けるように構成されている。
第3の決済方法で決済を行う場合、輸出者は輸入者に対
し、e-Docuに保管されている確定書類情報と対応付けら
れている管理番号を通知して支払いを要求する。なお、
管理番号の通知は、e-Docuのサーバ14が後述する管理
番号通知処理を行うことでe-Docuが行うようにしてもよ
い。
【0186】管理番号を通知された輸入者の事務処理担
当者は、支払いの実施に先立って確定書類情報の内容を
確認するためにクライアント12を操作し、役職者の承
認を経てe-Docuのサーバ14にアクセスし、メニュー画
面上の対応する箇所(例えば「確定書類閲覧」と表記さ
れた箇所)をクリックすることにより、確定書類情報の
閲覧をe-Docuに依頼する。
【0187】貿易取引支援処理(図2)のステップ12
0は選択された処理が「確定書類閲覧」か否かを判定し
ており、上記の操作が行われるとステップ120の判定
が肯定され、ステップ138で確定書類閲覧処理が行わ
れる。なお、この確定書類閲覧処理は、先に説明した書
類閲覧処理と共に本発明の閲覧制御手段に対応してい
る。
【0188】図11に示すように、確定書類閲覧処理で
は、まずステップ330において、管理番号入力画面
(ウェブページ)をHDD42から読み出し、インター
ネット18を介してアクセス元(この場合は輸入者)の
クライアント12へ配信する。これにより、輸入者のク
ライアント12のディスプレイ20には、ブラウザによ
って管理番号入力画面が表示される。ステップ332で
はアクセス元から情報を受信したか否か判定し、判定が
肯定される迄待機する。
【0189】管理番号入力画面には、閲覧する確定書類
情報と対応付けられている管理番号を入力するための入
力欄が設けられており、輸入者の事務処理担当者はクラ
イアント12のキーボード24を操作し、役職者の承認
を経て、輸出者から通知された管理番号を入力し、入力
した管理番号をe-Docuに送信する。これにより、ステッ
プ332の判定が肯定されてステップ334へ移行し、
アクセス元(この場合は輸入者)から受信した管理番号
に基づいて、閲覧が依頼されている確定書類情報を特定
し、次のステップ336では閲覧対象の確定書類情報を
HDD42の確定書類DBから読み出す。
【0190】そして次のステップ338では、読み出し
た確定書類情報を、アクセス元のクライアント12のデ
ィスプレイ20に確定書類情報の内容を表示するための
確定書類閲覧画面として編集し、インターネット18を
介してアクセス元のクライアント12へ送信する。これ
により、輸入者のクライアント12のディスプレイ20
に確定書類閲覧画面が表示され、該画面を参照すること
で確定書類情報の内容を輸入者(の事務処理担当者及び
役職者)が事前に確認することができる(図25(1)も
参照)。
【0191】確定書類情報の内容を確認すると、輸入者
は輸入地銀行に対して決済の実施を指示する(図25
(2)も参照)。これにより、輸入地銀行は輸出地銀行に
対して送金を行い(図25(3)も参照)、入金があった
ことが輸出地銀行から輸出者に通知される(図25(4)
も参照)。入金があったことを輸出者が確認すると、第
2の決済方法と同様に、輸出者の事務処理担当者が役職
者の承認を経て、e-Docuに対して確定書類情報の出庫を
依頼し(図25(5),(6)も参照)、e-Docuから確定書類
情報が出庫され(図25(7)も参照)、所定の登録・認
証機関経由で輸入者に受信される(図25(8)も参
照)。
【0192】続いて、貿易書類を受け取った銀行が輸入
者に対して取立を行う第4の決済方法について説明す
る。第4の決済方法で決済を行う場合、輸出者(の事務
処理担当者)は、第1の決済方法と同様に確定書類情報
の出庫をe-Docuに依頼し(図26(1),(2)も参照)、e-D
ocuから出庫された確定書類情報を所定の登録・認証機
関経由で受信する(図26(3),(4)も参照)。なお、第
4の決済方法では銀行が取立を行うので、確定書類出庫
処理(図9)のステップ322の判定が否定されると共
にステップ323の判定が肯定され、ステップ325で
輸入者に対して取立の実施を予定している銀行(輸入地
銀行)に対し、取立の実施を依頼するための取立依頼書
を表す取立依頼書情報を作成し、ステップ320でHD
D42から取り出した確定書類情報に添付する。
【0193】取立依頼書情報が添付された確定書類情報
を受信すると、輸出者の事務処理担当者は役職者の承認
を経てクライアント12を操作し、受信した確定書類情
報を輸出地銀行に送信するよう所定の登録・認証機関に
依頼し(図26(5)も参照)、取立依頼書情報が添付さ
れた確定書類情報は輸出地銀行へ転送される(図26
(6)も参照)。また、取立依頼書情報が添付された確定
書類情報を受信した輸出地銀行の事務処理担当者はクラ
イアント12を操作し、役職者の承認を経て、受信した
確定書類情報を輸入地銀行に送信するよう所定の登録・
認証機関に依頼し(図26(7)も参照)、取立依頼書情
報が添付された確定書類情報は輸入地銀行へ転送される
(図26(8)も参照)。輸入地銀行は受信した確定書類
情報を保管すると共に、受信した確定書類情報に添付さ
れている取立依頼書情報に基づき、輸入者に対して取立
を行う。
【0194】そして、輸入者の事務処理担当者がこの取
立に従い、役職者の承認を経て輸入地銀行に対して決済
を指示する(図26(9)も参照)と、輸入地銀行の事務
処理担当者は、役職者の承認を経て、保管している確定
書類情報を輸入者に送信するよう所定の登録・認証機関
に依頼し(図26(10)も参照)、確定書類情報は、輸入
者による決済指示とほぼ同時に輸入者へ転送される(図
26(11)も参照)。
【0195】次に、上述した第4の決済方法のバリエー
ションとして、輸入者が決済を指示する迄の間の確定書
類情報の保管をe-Docuが代行する第5の決済方法につい
て説明する。なお、e-Docuのサーバは、第5の決済方法
で決済が行われる場合には、依頼者が輸出者以外であっ
ても確定書類情報の出庫依頼を受け付けるように構成さ
れている。
【0196】第5の決済方法で決済を行う場合、輸出者
の事務処理担当者は、確定書類情報と対応付けられてい
る管理番号の輸出地銀行への通知を依頼するために、ク
ライアント12を操作してe-Docuのサーバ14にアクセ
スし、メニュー画面上の対応する箇所(例えば「管理番
号通知」と表記された箇所)をクリックすることによ
り、管理番号の通知をe-Docuに依頼する。上記の操作は
役職者の承認を経て行われる。
【0197】貿易取引支援処理(図2)のステップ12
4は選択された処理が「管理番号の通知」か否かを判定
しており、上記の操作が行われるとステップ124の判
定が肯定され、ステップ142で管理番号通知処理が行
われる。なおe-Docuは、基本的には輸出者からの依頼に
基づいて確定書類情報の出庫を行うが、輸出者からの管
理番号の通知が指示されて管理番号通知処理を行った場
合には、確定書類情報の引渡しが輸出者から指示された
とみなし、輸出者以外の関係者(管理番号を認識してい
る関係者)からの確定書類情報の出庫依頼を受け付ける
状態へ遷移するようになっている。
【0198】図12に示すように、管理番号通知処理で
は、まずステップ340において、現在の利用者(管理
番号通知要求者)の種別が輸出者か否か判定する。判定
が否定された場合にはステップ350へ移行し、エラー
メッセージを表示したエラー画面をインターネット18
を介してアクセス元のクライアント12に配信し、処理
を終了する。
【0199】一方、ステップ340の判定が肯定された
場合にはステップ342へ移行し、管理番号入力画面
(ウェブページ)をHDD42から読み出し、インター
ネット18を介して輸出者のクライアント12へ配信す
る。これにより、輸出者のクライアント12のディスプ
レイ20には、ブラウザによって管理番号入力画面が表
示される。ステップ344では輸出者から所定の登録・
認証機関を経由して管理番号を受信したか否か判定し、
判定が肯定される迄待機する。
【0200】管理番号入力画面には、通知すべき管理番
号を入力するための入力欄及び管理番号を通知先を表す
通知先情報を入力するための入力欄が設けられており、
輸出者の事務処理担当者はクライアント12のキーボー
ド24を操作し、e-Docuから事前に通知された管理番号
を入力すると共に、所望の通知先(この場合は輸出地銀
行)を表す通知先情報を入力し、入力した情報をe-Docu
に送信するよう所定の登録・認証機関に依頼する(図2
7(1)も参照)。上記の操作は役職者の承認を経て行わ
れる。
【0201】e-Docuのサーバ14が所定の登録・認証機
関経由で輸出者から管理番号及び通知先情報を受信(図
27(2)も参照)すると、ステップ344の判定が肯定
されてステップ346へ移行し、受信した管理番号が存
在するか否か判定する。判定が否定された場合にはステ
ップ350へ移行し、エラー画面を配信する。また、ス
テップ346の判定が肯定された場合には、受信した管
理番号を、受信した通知先情報が表す通知先(この場合
は輸出地銀行)に送信するよう所定の登録・認証機関に
依頼し(図27(3)も参照)、処理を終了する。
【0202】輸出地銀行は、e-Docuから所定の登録・認
証機関経由で管理番号を受信する(図27(4)も参照)
と、輸入者に対する取立を輸入地銀行に指図し、同時に
受信した管理番号を輸入地銀行に通知する(図27(5)
も参照)。輸入地銀行の事務処理担当者は、役職者の承
認を経て、受信した管理番号を輸入者に送信するよう所
定の登録・認証機関に依頼し(図27(6)も参照)、輸
入者に対して取立を行う。
【0203】輸入地銀行から所定の登録・認証機関経由
で管理番号を受信(図27(7)も参照)した輸入者の事
務処理担当者は、輸入地銀行に対する決済指示に先立っ
て確定書類情報の内容を確認するために、メニュー画面
上で確定書類閲覧を選択することで、e-Docuのサーバ1
4によって確定書類閲覧処理(図11)を実行させる。
そして、管理番号入力画面上で管理番号を入力し、入力
した管理番号をe-Docuに送信することで、e-Docuのサー
バ14によりディスプレイ20に確定書類閲覧画面を表
示させ(上記の操作は役職者の承認を経て行われる)、
輸入者の事務処理担当者及び役職者は確定書類情報の内
容を事前に確認する(図27(8)も参照)。
【0204】確定書類情報の内容を確認すると、輸入者
の事務処理担当者は、役職者の承認を経て輸入地銀行に
対して決済を指示する(図27(9)も参照)。輸入者か
ら決済が指示されると、輸入地銀行の事務処理担当者は
クライアント12を操作し、役職者の承認を経てe-Docu
をアクセスし、メニュー画面上で確定書類情報の出庫を
選択することで、e-Docuのサーバ14によって前述の確
定書類出庫処理(図9)を実行させる。そして、管理番
号等入力画面上で通知された管理番号を入力すると共
に、確定書類情報の出庫先としての輸入者を特定する情
報を入力し、入力した情報をe-Docuに送信するよう所定
の登録・認証機関に依頼する(図27(10)も参照)。
【0205】e-Docuが輸入地銀行から所定の登録・認証
機関経由で管理番号及び出庫先情報を受信(図27(11)
も参照)すると、受信した管理番号に基づいて、輸入地
銀行より出庫が指示されている確定書類情報を特定し、
出庫対象の確定書類情報をHDD42から取り出し、取
り出した確定書類情報を輸入者に送信するよう所定の登
録・認証機関に依頼し(図27(12)も参照)、e-Docuか
ら出庫された確定書類情報が輸入者に受信される(図2
7(13)も参照)。
【0206】最後に、第4の決済方法の他のバリエーシ
ョンとして、輸入者に対する取立及び輸入者が支払いを
行う迄の間の確定書類情報の保管もe-Docuが代行する第
6の決済方法について説明する。なお、e-Docuのサーバ
は、第6の決済方法で決済が行われる場合には、銀行か
ら支払通知を受信した場合にのみ確定書類情報の出庫を
行うように構成されている。
【0207】第6の決済方法で決済を行う場合、輸出者
の事務処理担当者は、輸入者への管理番号の通知を依頼
するために、メニュー画面上で管理番号通知を選択する
ことで、e-Docuのサーバ14によって前述の管理番号通
知処理(図12)を実行させる。そして、管理番号等入
力画面上で管理番号を入力すると共に、通知先情報とし
て輸入者を特定する情報を入力し、入力した情報をe-Do
cuに送信するよう所定の登録・認証機関に依頼する(図
28(1)も参照)。上記の操作は役職者の承認を経て行
われる。
【0208】e-Docuが輸出者から所定の登録・認証機関
経由で管理番号及び通知先情報を受信(図28(2)も参
照)すると、受信した管理番号を指示された通知先(こ
の場合は輸入者)に送信するよう所定の登録・認証機関
に依頼する(ステップ348:図28(3)も参照)。な
お第6の決済方法では、輸入者に対し、銀行に開設され
ているe-Docuの口座への振込を要請する情報も併せて送
信する。
【0209】所定の登録・認証機関経由で管理番号を受
信(図28(4)も参照)した輸入者の事務処理担当者
は、e-Docuの口座への振込の実施に先立って確定書類情
報の内容を確認するために、メニュー画面上で確定書類
閲覧を選択することで、e-Docuのサーバ14によって確
定書類閲覧処理(図11)を実行させる。そして、管理
番号入力画面上で管理番号を入力し、入力した管理番号
をe-Docuに送信することで、e-Docuのサーバ14により
ディスプレイ20に確定書類閲覧画面を表示させ(上記
の操作は役職者の承認を経て行われる)、輸入者の事務
処理担当者及び役職者は確定書類情報の内容を事前に確
認する(図28(5)も参照)。
【0210】確定書類情報の内容を確認すると、輸入者
の事務処理担当者は、役職者の承認を経てe-Docuの口座
への振込を実施する(図28(6)も参照)。e-Docuの口
座への振込が行われると、e-Docuの口座が開設されてい
る銀行の事務処理担当者はクライアント12を操作し、
役職者の承認を経て、振込者及び振込金額を通知する支
払通知情報を作成すると共に、e-Docuをアクセスし、メ
ニュー画面上で支払通知情報を送信することを選択した
後に、支払物件の支払完了通知情報をe-Docuに送信する
よう所定の登録・認証機関に依頼する(図28(7)も参
照)。
【0211】メニュー画面上の支払通知情報の送信が選
択されると、貿易取引支援処理(図2)のステップ12
6の判定が肯定されてステップ144へ移行し、所定の
登録・認証機関経由で銀行から受信した支払通知情報
(図28(8)も参照)に基づいて、振込人が輸入者であ
り、振込金額が適正であることを確認した後に、対応す
る確定書類情報をHDD42から取り出し、取り出した
確定書類情報を輸入者に送信するよう所定の登録・認証
機関に依頼することで、確定書類情報を出庫する(図2
8(9)も参照)。そして、出庫した確定書類情報が所定
の登録・認証機関を経由して輸入者に受信される(図2
8(10)も参照)。
【0212】なお、上記では確定書類情報の出庫が依頼
される(第1乃至第5の決済方法)か、又は支払通知を
受信する(第6の決済方法)と、確定書類DBに記憶さ
れている全ての情報を確定書類情報として出庫するよう
にしていたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、確定書類DBに記憶されている情報のうち、例えば
「必要書類チェックリスト」及び「チェック結果リス
ト」は出庫対象とせずに、管理番号を認識している関係
者がe-Docuをアクセスすることで前記情報を参照のみ可
能としてもよい。
【0213】また、上記では貿易取引の関係者が各々ク
ライアント12を所持している場合を例に説明したが、
これに限定されるものではなく、例えばクライアント1
2に代えて、複数台のクライアント・コンピュータとサ
ーバ・コンピュータが相互に接続されて成るローカル・
エリア・ネットワーク(LAN)が設置されていてもよ
い。LANのサーバ・コンピュータは、特にe-docuのサ
ーバ14と大量の情報を送受信する等の場合に有効であ
り、サーバ14から必要な情報をダウンロードして記憶
しておき、LANのクライアント・コンピュータに提供
するように構成することができる。この場合、LANの
サーバ・コンピュータも本発明の貿易取引支援装置とし
て機能することになる。
【0214】また、上記では本発明に係る記録媒体とし
てCD−ROM44を例に挙げたが、これに限定される
ものではなく、MO等の他の情報記憶媒体を用いて本発
明に係る記録媒体を構成しても良いことは言うまでもな
い。
【0215】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、貿易取引
の関係者より貿易取引に必要な貿易書類を表す複数種の
貿易書類情報のうちの特定の貿易書類情報の登録又は更
新が指示されると、前記関係者が特定の貿易書類情報を
登録又は更新する権利を有する関係者である場合にの
み、記憶手段の複数種の貿易書類情報を各々記憶するた
めの複数の記憶領域のうち特定の貿易書類情報を記憶す
るための記憶領域に、設定された特定の貿易書類情報を
記憶させるか、又は前記記憶領域に記憶されている特定
の貿易書類情報を更新すると共に、貿易取引の関係者よ
り貿易書類情報の閲覧が指示されると、閲覧が指示され
た貿易書類情報を記憶手段から読み出して送信し、複数
種の貿易書類情報の内容が確定すると、該内容が確定し
た複数種の貿易書類情報の更新を禁止し、一定の条件を
満たしたときに、更新を禁止している複数種の貿易書類
情報を輸入者又は金融機関又は輸出者へ貿易書類の原本
として送信するので、貿易取引のための関係者による事
務処理を効果的に削減できる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るコンピュータシステムの概
略構成を示すブロック図である。
【図2】 コンピュータシステムのサーバで実行される
貿易取引支援処理の内容を示すフローチャートである。
【図3】 受注情報登録処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図4】 L/C管理処理の内容を示すフローチャート
である。
【図5】 貿易手配情報登録処理の内容を示すフローチ
ャートである。
【図6】 書類閲覧処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図7】 書類登録/更新処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【図8】 貿易書類管理処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図9】 確定書類出庫処理の内容を示すフローチャー
トである。
【図10】 L/C残高更新処理の内容を示すフローチ
ャートである。
【図11】 確定書類閲覧処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【図12】 管理番号通知処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【図13】 受注情報の登録の概念図である。
【図14】 L/Cの管理の概念図である。
【図15】 L/Cの管理の概念図である。
【図16】 貿易手配情報の登録の概念図である。
【図17】 貿易書類情報の登録/更新/閲覧の概念図
である。
【図18】 運輸・保険証券書類情報の登録の概念図で
ある。
【図19】 確定書類の管理の概念図である。
【図20】 確定書類の管理の概念図である。
【図21】 確定書類の管理の概念図である。
【図22】 確定書類の管理の概念図である。
【図23】 第1の決済方法における確定書類の出庫の
概念図である。
【図24】 第2の決済方法における確定書類の出庫の
概念図である。
【図25】 第3の決済方法における確定書類の出庫の
概念図である。
【図26】 第4の決済方法における確定書類の出庫の
概念図である。
【図27】 第5の決済方法における確定書類の出庫の
概念図である。
【図28】 第6の決済方法における確定書類の出庫の
概念図である。
【符号の説明】
10 コンピュータシステム 12 クライアント・コンピュータ 14 サーバ・コンピュータ 18 インターネット 42 HDD 44 CD−ROM

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輸出者及び輸入者を含む貿易取引の複数
    の関係者がクライアント・コンピュータを各々所持して
    いる環境において、各クライアント・コンピュータと通
    信可能なサーバ・コンピュータによって実現される貿易
    取引支援装置であって、 情報を記憶するための記憶手段と、 貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュータを
    介し、実施される貿易取引に必要な貿易書類を表す複数
    種の貿易書類情報のうちの特定の貿易書類情報の登録又
    は更新が指示されると、前記関係者が前記特定の貿易書
    類情報を登録又は更新する権利を有する関係者である場
    合にのみ、前記記憶手段に設けられた複数種の貿易書類
    情報を各々記憶するための複数の記憶領域のうち特定の
    貿易書類情報を記憶するための記憶領域に、前記関係者
    によって設定された特定の貿易書類情報を記憶させる
    か、又は前記特定の貿易書類情報を記憶するための記憶
    領域に記憶されている特定の貿易書類情報を、前記関係
    者からの指示に応じて更新する登録・更新制御手段と、 貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュータを
    介し、貿易書類情報の閲覧が指示されると、前記貿易書
    類情報の内容が前記クライアント・コンピュータに設け
    られた出力装置によって出力されるように、閲覧が指示
    された貿易書類情報を前記記憶手段から読み出して送信
    する閲覧制御手段と、 前記複数種の貿易書類情報の内容が確定すると、該内容
    が確定した複数種の貿易書類情報の更新を禁止する貿易
    書類情報管理手段と、 一定の条件を満たしたときに、前記貿易書類情報管理手
    段によって更新が禁止されている複数種の貿易書類情報
    を、輸入者又は前記貿易取引の関係者である金融機関又
    は輸出者へ貿易書類の原本として送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする貿易取引支援装置。
  2. 【請求項2】 前記送信手段は、前記更新が禁止されて
    いる複数種の貿易書類情報を、所定の認証機関又は所定
    の登録・認証機関経由で送信することを特徴とする請求
    項1記載の貿易取引支援装置。
  3. 【請求項3】 前記複数種の貿易書類情報を記憶するた
    めの記憶領域は、個々の貿易取引を識別する手配情報と
    対応付けされており、 前記登録・更新制御手段及び前記閲覧制御手段は、輸出
    者よりクライアント・コンピュータを介して通知された
    手配情報に基づいて、前記関係者から閲覧又は登録又は
    更新が指示された貿易書類情報を特定することを特徴と
    する請求項1記載の貿易取引支援装置。
  4. 【請求項4】 前記貿易書類情報の登録が指示される
    と、貿易書類情報を記憶するための記憶領域を前記記憶
    手段の記憶空間上に確保する確保手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の貿易取引支援装置。
  5. 【請求項5】 前記実施される貿易取引に対応する手配
    情報が輸出者よりクライアント・コンピュータを介して
    通知され、前記確保手段は、前記貿易書類情報を記憶す
    るための記憶領域を、前記通知された手配情報と対応付
    けて前記記憶空間上に確保することを特徴とする請求項
    4記載の貿易取引支援装置。
  6. 【請求項6】 前記複数種の貿易書類情報のうちの運輸
    ・保険証券関連の貿易書類情報は、前記貿易取引の特定
    の関係者より所定の登録・認証機関を経由して輸出者が
    一旦受信した運輸・保険証券関連の貿易書類情報を、輸
    出者よりクライアント・コンピュータを介し所定の登録
    ・認証機関経由で受信することにより、前記輸出者から
    登録が指示されることを特徴とする請求項1記載の貿易
    取引支援装置。
  7. 【請求項7】 前記貿易書類情報管理手段は、前記複数
    種の貿易書類情報の内容が確定すると、前記複数種の貿
    易書類情報の更新を禁止すると共に、更新を禁止した前
    記複数種の貿易書類情報を、個々の貿易取引を識別する
    管理情報と対応付け、 前記閲覧制御手段は、貿易書類情報の閲覧を指示した貿
    易取引の関係者からクライアント・コンピュータを介し
    て通知された管理情報に基づいて、前記関係者から閲覧
    が指示された貿易書類情報を特定することを特徴とする
    請求項1記載の貿易取引支援装置。
  8. 【請求項8】 特定の貿易書類情報の内容が確定する毎
    に、前記特定の貿易書類情報を登録又は更新する権利を
    有する特定の関係者からクライアント・コンピュータを
    介し、前記特定の貿易書類情報の内容が確定したことが
    通知され、 前記貿易書類情報管理手段は、貿易書類情報の内容が確
    定したことが通知されたか否かを個々の貿易書類情報毎
    に判断することで、複数種の貿易書類情報の内容が確定
    したか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の
    貿易取引支援装置。
  9. 【請求項9】 前記貿易書類情報管理手段は、内容が確
    定した複数種の貿易書類情報の内容が整合しているか否
    かを判定することを特徴とする請求項1記載の貿易取引
    支援装置。
  10. 【請求項10】 前記貿易書類情報管理手段によって特
    定の貿易書類情報の内容が整合していないと判定された
    場合に、前記特定の貿易書類情報を登録又は更新する権
    利を有する特定の関係者に対し、前記貿易書類情報の修
    正を依頼する情報を送信する依頼手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項9記載の貿易取引支援装置。
  11. 【請求項11】 前記依頼手段は、前記貿易書類情報管
    理手段によって内容が整合していないと判定された貿易
    書類情報が運輸・保険証券関連の貿易書類情報であった
    場合には、前記運輸・保険証券関連の貿易書類情報を前
    記記憶手段から取り出し、前記運輸・保険証券関連の貿
    易書類情報を登録又は更新する権利を有する特定の関係
    者に対し、取り出した貿易書類情報を所定の登録・認証
    機関を経由して返送することで、前記貿易書類情報の修
    正を依頼することを特徴とする請求項10記載の貿易取
    引支援装置。
  12. 【請求項12】 前記貿易書類情報管理手段は、前記複
    数種の貿易書類情報の内容が整合しているか否かを判定
    した結果を表す判定結果情報を、管理情報と対応付けて
    前記記憶手段に記憶させ、 前記閲覧制御手段は、前記貿易取引の関係者からクライ
    アント・コンピュータを介し、管理情報が通知されると
    共に前記判定結果情報の閲覧が指示された場合に、前記
    判定結果情報の内容が前記クライアント・コンピュータ
    に設けられた出力装置によって出力されるように、閲覧
    が指示された判定結果情報を前記通知された管理情報に
    基づき前記記憶手段から読み出して送信することを特徴
    とする請求項9記載の貿易取引支援装置。
  13. 【請求項13】 輸出者からクライアント・コンピュー
    タを介し、輸出者と輸入者の間で締結された契約の内容
    を表す契約情報を受信した場合に、受信した契約情報を
    前記記憶手段に記憶させる契約情報管理手段と、 輸出地の金融機関から所定の登録・認証機関を経由して
    輸出者が受信した、貿易取引における輸入者の支払いを
    保証する信用状を表す信用状情報を、輸出者からクライ
    アント・コンピュータを介し所定の登録・認証機関を経
    由して受信すると、受信した信用状情報に対応する前記
    契約情報を前記記憶手段から読み出し、前記信用状情報
    が表す信用状の内容が前記契約情報が表す契約の内容と
    整合しているか否かを判定する信用状判定手段と、 前記信用状判定手段により、前記信用状の内容が前記契
    約の内容と整合していないと判定された場合には、前記
    信用状の内容が前記契約の内容と整合していないことを
    特定の関係者に通知し、前記信用状の内容が前記契約の
    内容と整合していると判定された場合には、前記信用状
    情報を前記記憶手段に記憶させる信用状情報管理手段
    と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の貿易取引
    支援装置。
  14. 【請求項14】 前記送信手段は、輸出者からクライア
    ント・コンピュータを介し、金融機関へ貿易書類を送付
    するための貿易書類情報の出庫が依頼されると、更新が
    禁止されている複数種の貿易書類情報が輸出者から前記
    金融機関に送信されるように、前記複数種の貿易書類情
    報を所定の登録・認証機関を経由して輸出者に送信する
    か、又は輸出者を経由せずに所定の登録・認証機関を経
    由して前記複数種の貿易書類情報を前記金融機関に送信
    することを特徴とする請求項1記載の貿易取引支援装
    置。
  15. 【請求項15】 前記送信手段は、前記金融機関が貿易
    書類の買取を予定している場合に、所定の登録・認証機
    関を経由して輸出者に送信する複数種の貿易書類情報
    に、前記金融機関に対して貿易書類の買取を依頼する買
    取依頼書情報を添付することを特徴とする請求項14記
    載の貿易取引支援装置。
  16. 【請求項16】 前記送信手段は、輸出者からクライア
    ント・コンピュータを介し、輸入者へ貿易書類を送付す
    るための貿易書類情報の出庫が依頼されると、前記複数
    種の貿易書類情報を所定の登録・認証機関を経由して輸
    入者に送信することを特徴とする請求項1記載の貿易取
    引支援装置。
  17. 【請求項17】 前記送信手段は、輸出者からクライア
    ント・コンピュータを介し、少なくとも更新が禁止され
    ている複数種の貿易書類情報と対応付けられている管理
    情報を、輸入者に対して取立を行う金融機関へ通知する
    ことが指示されると、前記管理情報を前記金融機関に通
    知し、取立に応じて輸入者が支払いを行ったことを確認
    した金融機関により、前記通知した管理情報に基づいて
    貿易書類情報の出庫がクライアント・コンピュータを介
    して依頼されると、前記複数種の貿易書類情報を所定の
    登録・認証機関を経由して輸入者に送信することを特徴
    とする請求項1記載の貿易取引支援装置。
  18. 【請求項18】 前記送信手段は、輸出者からクライア
    ント・コンピュータを介し、少なくとも更新が禁止され
    ている複数種の貿易書類情報と対応付けられている管理
    情報を輸入者へ通知することが指示されると、前記管理
    情報を所定の登録・認証機関を経由して輸入者に通知
    し、輸入者によって支払いが行われたことが金融機関か
    らクライアント・コンピュータを介して通知されると、
    前記複数種の貿易書類情報を所定の登録・認証機関を経
    由して輸入者に送信することを特徴とする請求項1記載
    の貿易取引支援装置。
  19. 【請求項19】 輸出者及び輸入者を含む貿易取引の複
    数の関係者がクライアント・コンピュータを各々所持し
    ている環境において、各クライアント・コンピュータと
    通信可能なサーバ・コンピュータによって実現される貿
    易取引支援方法であって、 貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュータを
    介し、実施される貿易取引に必要な貿易書類を表す複数
    種の貿易書類情報のうちの特定の貿易書類情報の登録又
    は更新が指示されると、前記関係者が前記特定の貿易書
    類情報を登録又は更新する権利を有する関係者である場
    合にのみ、情報を記憶するための記憶手段に設けた複数
    種の貿易書類情報を各々記憶するための複数の記憶領域
    のうち前記特定の貿易書類情報を記憶するための記憶領
    域に、前記関係者によって設定された特定の貿易書類情
    報を記憶させるか、又は前記特定の貿易書類情報を記憶
    するための記憶領域に記憶されている特定の貿易書類情
    報を、前記関係者からの指示に応じて更新すると共に、 貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュータを
    介し、貿易書類情報の閲覧が指示されると、前記貿易書
    類情報の内容が前記クライアント・コンピュータに設け
    られた出力装置によって出力されるように、閲覧が指示
    された貿易書類情報を前記記憶手段から読み出して送信
    し、 前記複数種の貿易書類情報の内容が確定すると、該内容
    が確定した複数種の貿易書類情報の更新を禁止し、 一定の条件を満たしたときに、前記更新を禁止している
    複数種の貿易書類情報を輸入者又は前記貿易取引の関係
    者である金融機関又は輸出者へ貿易書類の原本として送
    信する貿易取引支援方法。
  20. 【請求項20】 輸出者及び輸入者を含む貿易取引の複
    数の関係者がクライアント・コンピュータを各々所持し
    ている環境において、各クライアント・コンピュータと
    通信可能なサーバ・コンピュータに所定の処理を実行さ
    せるためのプログラムが記録された記録媒体であって、 前記所定の処理は、 貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュータを
    介し、実施される貿易取引に必要な貿易書類を表す複数
    種の貿易書類情報のうちの特定の貿易書類情報の登録又
    は更新が指示されると、前記関係者が前記特定の貿易書
    類情報を登録又は更新する権利を有する関係者である場
    合にのみ、情報を記憶するための記憶手段に設けた複数
    種の貿易書類情報を各々記憶するための複数の記憶領域
    のうち前記特定の貿易書類情報を記憶するための記憶領
    域に、前記関係者によって設定された特定の貿易書類情
    報を記憶させるか、又は前記特定の貿易書類情報を記憶
    するための記憶領域に記憶されている特定の貿易書類情
    報を、前記関係者からの指示に応じて更新すると共に、
    貿易取引の関係者より、クライアント・コンピュータを
    介し、貿易書類情報の閲覧が指示されると、前記貿易書
    類情報の内容が前記クライアント・コンピュータに設け
    られた出力装置によって出力されるように、閲覧が指示
    された貿易書類情報を前記記憶手段から読み出して送信
    する第1のステップ、 前記複数種の貿易書類情報の内容が確定すると、該内容
    が確定した複数種の貿易書類情報の更新を禁止する第2
    のステップ、 一定の条件を満たしたときに、前記更新を禁止している
    複数種の貿易書類情報を輸入者又は前記貿易取引の関係
    者である金融機関又は輸出者へ貿易書類の原本として送
    信する第3のステップを含むことを特徴とする記録媒
    体。
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