JP2002054722A - トランスミッションのリバースシャフト潤滑構造 - Google Patents

トランスミッションのリバースシャフト潤滑構造

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JP2002054722A JP2000241734A JP2000241734A JP2002054722A JP 2002054722 A JP2002054722 A JP 2002054722A JP 2000241734 A JP2000241734 A JP 2000241734A JP 2000241734 A JP2000241734 A JP 2000241734A JP 2002054722 A JP2002054722 A JP 2002054722A
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功二 岡崎
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスミッションのリバースシャフトに簡
単な構造で充分な量のオイルを供給して確実に潤滑でき
るようにする。 【解決手段】 トランスミッションの内部に設けたリバ
ースシャフトSrの外周面にリバースギヤ39,40を
回転自在に支持する。ミッションケース13の内壁面に
下向きに傾斜するように形成した樋状の油溝13cの端
部をリバースシャフトSrの中空部61の入口開口に臨
ませ、前記内壁面に付着したオイルを油溝13cを介し
てリバースシャフトSrの中空部61に導き、リバース
シャフトSrの外周面に支持したリバースギヤ39,4
0を潤滑する。オイルポンプからリバースシャフトSr
の中空部61にオイルを供給する特別のオイル通路が不
要になるため、構造を簡素化してコストの削減を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミッションケース
の内部に設けられて外周面にリバースギヤを支持するリ
バースシャフトを潤滑すべく、リバースシャフトの内部
に軸方向に形成した中空部を通してオイルを供給するト
ランスミッションのリバースシャフト潤滑構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ミッションケースの内部に固定したリバ
ースシャフトの外周にリバースアイドルギヤを回転自在
かつ軸方向摺動自在に支持したものが、特公昭63−2
7212号公報により公知である。この場合、リバース
シャフトとリバースアイドルギヤとの摺動面の潤滑は、
ミッションケース内で回転するギヤ等に攪拌されたオイ
ルによって行われる。
【0003】また中空構造のリバースシャフトに半径方
向に貫通する油孔を形成し、ミッションケースに形成し
た油路やパイプを通してオイルポンプからリバースシャ
フトの中空部に供給したオイルで潤滑を行うものも公知
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記前者の
潤滑構造ではリバースシャフトの外周の摺動面に充分な
量のオイルを供給できない可能性があった。また上記後
者の潤滑構造ではオイルポンプからリバースシャフトに
オイルを導く油路やパイプが必要となるため、構造が複
雑化して部品点数や加工コストが嵩むという問題があっ
た。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、トランスミッションのリバースシャフトに簡単な構
造で充分な量のオイルを供給して確実に潤滑できるよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ミッションケ
ースの内部に設けられて外周面にリバースギヤを支持す
るリバースシャフトを潤滑すべく、リバースシャフトの
内部に軸方向に形成した中空部を通してオイルを供給す
るトランスミッションのリバースシャフト潤滑構造にお
いて、ミッションケースの内壁に形成した樋状の油溝の
端部をリバースシャフトの中空部に臨ませたことを特徴
とするトランスミッションのリバースシャフト潤滑構造
が提案される。
【0007】上記構成によれば、ミッションケースの内
壁に形成した樋状の油溝の端部をリバースシャフトの中
空部に臨ませたので、ミッションケースの内壁に付着し
たオイルを油溝を介してリバースシャフトの中空部に導
き、リバースシャフトの外周面に支持したリバースギヤ
を効果的に潤滑することができる。しかも、オイルポン
プからリバースシャフトの中空部にオイルを供給する特
別のオイル通路が不要になるため、構造を簡素化してコ
ストの削減を図ることができる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、ミッションケースの油溝をリ
バースシャフトの中空部に向けて下向きに傾斜させたこ
とを特徴とするトランスミッションのリバースシャフト
潤滑構造が提案される。
【0009】上記構成によれば、油溝がリバースシャフ
トの中空部に向けて下向きに傾斜しているので、重力に
よってオイルを前記中空部に一層効果的に供給して潤滑
性能を高めることができる。
【0010】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、ミッションケ
ースの内壁からリバースシャフトの中空部にオイルを導
くリブを設けたことを特徴とするトランスミッションの
リバースシャフト潤滑構造が提案される。
【0011】上記構成によれば、ミッションケースの内
壁にリバースシャフトの中空部にオイルを導くリブを設
けたので、オイルを前記中空部に一層効果的に供給して
潤滑性能を高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は図2および図3の配置を示すマップ、図2
は図1のA部拡大図(図4の2−2線断面図)、図3は
図1のB部拡大図(図4の3−3線断面図)、図4は図
2および図3の4−4線断面図、図5は図4の要部拡大
図、図6は図4の要部拡大図、図7は図4の7−7線断
面図、図8は図3の8−8線断面図、図9は図8の9−
9線断面図,図10は図8の10−10線断面図、図1
1は図10の11−11線矢視図、図12は図8の12
−12線断面図である。
【0014】図1〜図4に示すように、自動車用の前進
6速、後進1速のマニュアルトランスミッションTは、
複数本のボルト11…で一体に締結されたクラッチケー
ス12およミッションケース13を備える。クラッチケ
ース12およミッションケース13には、一対のボール
ベアリング14,15を介してメインシャフトSmが回
転自在に支持され、ローラベアリング16およびボール
ベアリング17を介してカウンタシャフトScが回転自
在に支持され、一対のローラベアリング18,19を介
してディファレンシャルギヤDのディファレンシャルケ
ース20が回転自在に支持され、更にリバースシャフト
Srが回転不能に支持される。クラッチケース12の内
部にはレリーズフォーク50で作動するクラッチCが収
納されており、このクラッチCを介して図示せぬエンジ
ンとメインシャフトSmとが接続される。
【0015】メインシャフトSmには、メイン1速−メ
インリバースギヤ21およびメイン2速ギヤ22が固設
され、メイン3速ギヤ23、メイン4速ギヤ24、メイ
ン5速ギヤ25およびメイン6速ギヤ26が相対回転自
在に支持される。カウンタシャフトScには、前記メイ
ン1速−メインリバースギヤ21およびメイン2速ギヤ
22にそれぞれ噛合するカウンタ1速ギヤ27およびカ
ウンタ2速ギヤ28が相対回転自在に支持され、前記メ
イン3速ギヤ23、メイン4速ギヤ24、メイン5速ギ
ヤ25およびメイン6速ギヤ26にそれぞれ噛合するカ
ウンタ3速ギヤ29、カウンタ4速ギヤ30、カウンタ
5速ギヤ31およびカウンタ6速ギヤ32が固設され
る。
【0016】カウンタ1速ギヤ27およびカウンタ2速
ギヤ28は、1速−2速シフトフォーク33で作動する
1速−2速シンクロ機構34を介してカウンタシャフト
Scに選択的に結合される。メイン3速ギヤ23および
メイン4速ギヤ24は、3速−4速シフトフォーク35
で作動する3速−4速シンクロ機構36を介してメイン
シャフトSmに選択的に結合される。メイン5速ギヤ2
5およびメイン6速ギヤ26は、5速−6速シフトフォ
ーク37で作動する5速−6速シンクロ機構38を介し
てメインシャフトSmに選択的に結合される。
【0017】リバースシャフトSrには、リバースドリ
ブンギヤ39およびリバースドライブギヤ40が2個の
ニードルベアリング41,42と4個のスラストベアリ
ング43〜46とで相対回転自在に支持されており、リ
バースドリブンギヤ39は前記メイン1速−メインリバ
ースギヤ21に常時噛合し、リバースドライブギヤ40
はカウンタシャフトScに固設したカウンタリバースギ
ヤ47に常時噛合する。リバースドリブンギヤ39およ
びリバースドライブギヤ40はリバースシフトフォーク
48で作動するスリーブ49によって相互に結合可能で
ある。
【0018】カウンタシャフトScに固設したファイナ
ルドライブギヤ51が、ディファレンシャルギヤDのデ
ィファレンシャルケース20に設けたファイナルドリブ
ンギヤ52に噛合する。ディファレンシャルケース20
に固定したピニオンシャフト53,53に回転自在に支
持した一対のディファレンシャルピニオン54,54
が、ディファレンシャルケース20を貫通する左右のド
ライブシャフト55,55の軸端部に固定したディファ
レンシャルサイドギヤ56,56に噛合する。
【0019】而して、1速−2速シフトフォーク33で
カウンタ1速ギヤ27をカウンタシャフトScに締結す
ると1速変速段が確立され、1速−2速シフトフォーク
33でカウンタ2速ギヤ28をカウンタシャフトScに
締結すると2速変速段が確立され、3速−4速シフトフ
ォーク35でメイン3速ギヤ23をメインシャフトSm
に締結すると3速変速段が確立され、3速−4速シフト
フォーク35でメイン4速ギヤ24をメインシャフトS
mに締結すると4速変速段が確立され、5速−6速シフ
トフォーク37でメイン5速ギヤ25をメインシャフト
Smに締結すると5速変速段が確立され、5速−6速シ
フトフォーク37でメイン6速ギヤ26をメインシャフ
トSmcに締結すると6速変速段が確立される。
【0020】上記1速変速段〜6速変速段が確立してい
るとき、リバースシフトフォーク48によってリバース
ドリブンギヤ39およびリバースドライブギヤ40の締
結は解除されており、メイン1速−メインリバースギヤ
21に噛合するリバースドリブンギヤ39と、カウンタ
リバースギヤ47に噛合するリバースドライブギヤ40
とは相対回転している。従って、1速−2速シフトフォ
ーク33、3速−4速シフトフォーク35および5速−
6速シフトフォーク37を中立位置にした状態から、リ
バースシフトフォーク48によってリバースドリブンギ
ヤ39およびリバースドライブギヤ40を締結すると、
メインシャフトSmの回転はメイン1速−メインリバー
スギヤ21→リバースドリブンギヤ39→スリーブ49
→リバースドライブギヤ40→カウンタリバースギヤ4
7を経てカウンタシャフトScを逆回転させ、後進変速
段が確立される。
【0021】図2、図5および図7から明らかなよう
に、リバースシャフトSrの一端はクラッチケース12
に形成した円形断面のシャフト支持孔12aに嵌合して
支持され、他端はミッションケース13に形成したボス
部13aの円弧状断面を有する凹部13bに嵌合する。
円弧状断面の凹部13bの中心角は180°未満である
が、リバースシャフトSrはリバースドリブンギヤ39
およびリバースドライブギヤ40がメイン1速−メイン
リバースギヤ21およびカウンタリバースギヤ47から
受ける噛合反力により、前記凹部13bから脱落しない
ように保持される。
【0022】リバースシャフトSrは軸線方向に貫通す
る中空部61を備えるとともに、中空部61から半径方
向に貫通する複数の油孔62…を備える。ミッションケ
ース13の内壁面には樋状の油溝13cが形成されてお
り、この油溝13cはリバースシャフトSrの中空部6
1に連通する。ミッションケース13の油溝13cはリ
バースシャフトSrの中空部61の入口開口に向かって
重力でオイルを導くべく、僅かな角度で下向きに傾斜し
ている。尚、図2はトランスミッションTの展開図であ
るため、油溝13cの底部が上になるように上下反転し
て表記されている。またミッションケース13のボス部
13aから6本のリブ13d〜13iが放射状に延びて
おり、それらの外端はミッションケース13の内壁に連
なっている。6本のリブ13d〜13iの内、最も上方
に位置するリブ13dは、ミッションケース13の内壁
からリバースシャフトSrを支持する凹部13bに向け
て斜め下向きに延びている。
【0023】而して、ミッションケース13の内壁に付
着したオイルの一部は下向きに傾斜した油溝13c内を
重力で図7の矢印a方向に流れてリバースシャフトSr
の中空部61に流入し、更にオイルの他の一部はミッシ
ョンケース13の内壁から下向きに傾斜したリブ13d
を重力で図5の矢印b方向に流れて凹部13bからリバ
ースシャフトSrの中空部61に流入する。中空部61
内のオイルは油孔62…を経てリバースシャフトSrの
外周部に流出し、そこにリバースドリブンギヤ39およ
びリバースドライブギヤ40を支持するニードルベアリ
ング41,42およびスラストベアリング43〜46を
効果的に潤滑することができる。
【0024】このように、ミッションケース13に形成
した油溝13cおよびリブ13dによってリバースシャ
フトSrの中空部61にオイルを導くので、オイルポン
プ等のオイル供給源からリバースシャフトSrの中空部
61にオイルを供給する特別のオイル通路が不要にな
り、構造の簡素化およびコストの削減に寄与することが
できる。また本実施例の如く、リバースシャフトSrに
リバースドリブンギヤ39およびリバースドライブギヤ
40を設けたものにおいては、ベアリングの潤滑により
多くのオイルが必要となるために特に有効である。更
に、リバースシャフトSrを中空構造としたことにより
軽量化にも寄与することができる。
【0025】図4、図6および図7から明らかなよう
に、クラッチケース12およびミッションケース13に
は1速−2速シフトフォークシャフト63、3速−4速
シフトフォークシャフト64および5速−6速シフトフ
ォークシャフト65が軸方向摺動自在に支持される。1
速−2速シフトフォークシャフト63、3速−4速シフ
トフォークシャフト64および5速−6速シフトフォー
クシャフト65には1速−2速シフトシフトピース6
6、3速−4速シフトピース67および5速−6速シフ
トピース68がそれぞれ一体に固定されており、更に5
速−6速シフトフォークシャフト65にはスライダ69
が軸方向摺動自在に支持される。
【0026】クラッチケース12およびミッションケー
ス13間に固定したシフトアームシャフト70にシフト
アーム71が軸方向摺動自在、かつ揺動自在に支持され
る。シフトアーム71の一端に設けた駆動部71aは、
1速−2速シフトシフトピース66、3速−4速シフト
ピース67、5速−6速シフトピース68およびスライ
ダ69に設けたリバースシフトピース69aに選択的に
係合可能である。シフトアーム71の他端に設けた被駆
動部71bには、ドライバーが操作するチェンジレバー
に連動して作動するシフトセレクトアーム73が係合す
る。5速−6速シフトフォークシャフト65はディテン
ト機構74で中立位置、5速位置および6速位置の何れ
かに安定的に停止可能である。尚、1速−2速シフトフ
ォークシャフト63および3速−4速シフトフォークシ
ャフト64にも、同様のディテント機構が設けられる。
【0027】クラッチケース12に設けたボス部12b
に支点ピン75を介してリバースシフトレバー76の中
間部が枢支されており、その一端に形成した被駆動部7
6aがスライダ69の切欠69bに係合する。クラッチ
ケース12およびミッションケース13間に軸方向摺動
自在に支持されたリバースシフトフォークシャフト77
には前記リバースシフトフォーク48が固定されてお
り、このリバースシフトフォーク48の基部に一体に形
成された被駆動部48aにリバースシフトレバー76の
他端に形成した二股の駆動部76bが係合する。リバー
スシフトフォークシャフト77は、ディテント機構78
でリバース位置およびフォワード位置の何れかに選択的
に停止可能である。
【0028】而して、シフトアーム71をシフトアーム
シャフト70回りに揺動させて1速−2速シフトピース
66に係合させ、1速−2速シフトフォークシャフト6
3を中立位置から軸方向両側に移動させると、1速変速
段あるいは2速変速段が確立される。シフトアーム71
を3速−4速シフトピース67に係合させ、3速−4速
シフトフォークシャフト64を中立位置から軸方向両側
に移動させると、3速変速段あるいは4速変速段が確立
される。シフトアーム71を5速−6速シフトピース6
8に係合させ、5速−6速シフトフォークシャフト65
を中立位置から軸方向両側に移動させると、5速変速段
あるいは6速変速段が確立される。そしてシフトアーム
71をスライダ69のリバースシフトピース69aに係
合させて図7の矢印c方向に移動させると、スライダ6
9の切欠69bに被駆動部76aを押圧されたリバース
シフトレバー76が図7の矢印d方向に揺動し、リバー
スシフトレバー76の駆動部76bに被駆動部48aを
押圧されたリバースシフトフォーク48が図7の矢印e
方向に移動することにより、スリーブ49を介してリバ
ースドリブンギヤ39およびリバースドライブギヤ40
が結合されて後進変速段が確立される。
【0029】更に、中間部を支点ピン75で枢支したリ
バースシフトレバー76を用いてリバースシフトフォー
ク48を駆動するので、リバースシフトフォーク48に
被駆動部48aを一体に形成しても、支点ピン75の位
置を変更するだけでリバースシフトレバー76の駆動部
76bをリバースシフトフォーク48の被駆動部48a
に係合させることが可能となり、設計自由度が向上す
る。
【0030】このように、リバースシフトレバー76の
駆動部76bに係合する被駆動部48aをリバースシフ
トフォーク48の一部で構成したので、リバースシフト
フォークシャフト77から突出するように取り付けた被
駆動部、あるいはリバースシフトフォークシャフト77
を切り欠いた被駆動部を特別に設ける必要がなくなり、
部品点数の削減や加工工数の削減に寄与することがで
き、しかもリバースシフトフォークシャフト77の剛性
低下を回避することができる。
【0031】図9から明らかなように、クラッチケース
12およびミッションケース13の底部にオイルパン8
1が形成されており、ミッションケース13にオイルパ
ン81の内部に突出するストレーナケース13jが一体
に形成される。ミッションケース13の開口13kから
ストレーナケース13jの内部に挿入されたオイルスト
レーナ82は前記開口13kにボルト83で固定された
蓋体84との間に配置されたスプリング85で固定され
る。オイルパン81とオイルストレーナ82の入口側と
は、ストレーナケース13jの下面に形成した連通孔1
3mを介して連通する。ストレーナケース13jの先端
とクラッチケース12との間に中空のポンプシャフト8
6が回転自在に支持されており、このポンプシャフト8
6に固定したポンプ駆動ギヤ87がファイナルドリブン
ギヤ52に噛合する。
【0032】図11から明らかなように、クラッチケー
ス12のミッションケース13に対向する面に、円形の
ポンプ室12cを囲むように形成された第1座面12d
と、第1座面12dの上方に形成された油溝80を囲む
U字状の第2座面12eとが設けられる。ポンプ室12
cに収納されたオイルポンプ88はトロコイドポンプか
ら構成されるもので、内歯を有するアウターロータ89
と、外歯を有するインナーロータ90とを備えており、
インナーロータ90はポンプシャフト86に固定され
る。
【0033】図8を併せて参照すると明らかなように、
クラッチケース12の第1座面12dおよび第2座面1
2eを覆う平板状のカパープレート91は3本のボルト
92…で第1座面12dに固定される。このカパープレ
ート91はオイルポンプ88の一方の側板を構成してお
り、ポンプシャフト86はその中央部を貫通する。
【0034】図9および図11から明らかなように、オ
イルポンプ88のカパープレート91と反対側の側面に
円弧状の吸入ポート93および吐出ポート94が形成さ
れており、吸入ポート93は連通溝12fを介してポン
プシャフト86の出口開口に連通するとともに、吐出ポ
ート94は連通溝12gに連通する。更に図10を参照
して、吐出ポート94に連なる連通溝12gを油路12
hが貫通しており、その一端が盲栓95で閉塞される。
油路12hの他端は油路12iを介して、前記U字状の
第2座面12eに囲まれた油溝80とカバープレート9
1とによって区画された油路12jに連通する。U字状
の第2座面12eに囲まれた油溝80は被潤滑部である
ファイナルドリブンギヤ52に向けて開放される。
【0035】図9、図11および図12から明らかなよ
うに、吐出ポート94に連なる連通溝12gを更に他の
油路12kが貫通しており、その一端が盲栓96で閉塞
される。油路12kにはオイルパン81に連通するリリ
ーフバルブ97が臨んでおり、また油路12kの上端は
油路12mを介してオイル供給パイプ98に連通する。
【0036】而して、ディファレンシャルギヤDのファ
イナルドリブンギヤ52によってポンプ駆動ギヤ87を
介してポンプシャフト86が回転すると、相互に噛合す
るオイルポンプ88のインナーロータ90およびアウタ
ーロータ89が回転して吸入ポート93に負圧が発生す
る。その結果、オイルパン81内のオイルがストレーナ
ケース13jの開口13k→オイルストレーナ82→ポ
ンプシャフト86の内部→連通溝12fの経路で吸入ポ
ート93に吸入される(図9の矢印f,g,h参照)。
オイルポンプ88の吐出ポート94から吐出されたオイ
ルは連通溝12gから油路12hに供給され、そこから
油路12iおよび油路12jを経てファイナルドリブン
ギヤ52を潤滑する(図10および図11の矢印i,j
参照)。またオイルポンプ88の吐出ポート94から吐
出されたオイルは連通溝12gから油路12kに供給さ
れ、そこから油路12mおよびオイル供給パイプ98を
経てトランスミッションTの他の部分を潤滑する(図1
1および図12の矢印m参照)。またオイルポンプ88
の吐出圧が過剰になると、油路12kに臨むリリーフバ
ルブ97が開弁し、余剰のオイルをオイルパン81に還
流させる(図11および図12の矢印k参照)。
【0037】オイルポンプ88のアウターロータ89お
よびインナーロータ90の側板を構成するカバープレー
ト91でクラッチケース12に形成した油溝80を覆う
ことにより、オイルポンプ88が吐出するオイルを被潤
滑部であるファイナルドリブンギヤ52に導く油路12
jを形成したので、前記油路12jを特別の部材を用い
ることなく形成することが可能になって部品点数の削減
に寄与することができる。しかも油溝80はクラッチケ
ース12を鋳造する際に同時に形成されるので、ドリル
加工のような特別の加工が不要になってコストダウンが
可能になる。
【0038】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0039】例えば、実施例ではリバースシャフトSr
にリバースドライブギヤ39およびリバースドリブンギ
ヤ40を支持し、両ギヤ39,40をスリーブ49で結
合して後進変速段を確立するようになっているが、本発
明は単一のリバースアイドルギヤをリバースシャフトS
rに沿って摺動させて後進変速段を確立するものに対し
ても適用することができる。
【0040】また実施例ではマニュアルトランスミッシ
ョンTを例示したが、本発明はオートマチックトランス
ミッションに対しても適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ミッションケースの内壁に形成した樋状の油
溝の端部をリバースシャフトの中空部に臨ませたので、
ミッションケースの内壁に付着したオイルを油溝を介し
てリバースシャフトの中空部に導き、リバースシャフト
の外周面に支持したリバースギヤを効果的に潤滑するこ
とができる。しかも、オイルポンプからリバースシャフ
トの中空部にオイルを供給する特別のオイル通路が不要
になるため、構造を簡素化してコストの削減を図ること
ができる。
【0042】また請求項2に記載された発明によれば、
油溝がリバースシャフトの中空部に向けて下向きに傾斜
しているので、重力によってオイルを前記中空部に一層
効果的に供給して潤滑性能を高めることができる。
【0043】また請求項3に記載された発明によれば、
ミッションケースの内壁にリバースシャフトの中空部に
オイルを導くリブを設けたので、オイルを前記中空部に
一層効果的に供給して潤滑性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2および図3の配置を示すマップ
【図2】図1のA部拡大図(図4の2−2線断面図)
【図3】図1のB部拡大図(図4の3−3線断面図)
【図4】図2および図3の4−4線断面図
【図5】図4の要部拡大図
【図6】図4の要部拡大図
【図7】図4の7−7線断面図
【図8】図3の8−8線断面図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】図8の10−10線断面図
【図11】図10の11−11線矢視図
【図12】図8の12−12線断面図
【符号の説明】
Sr リバースシャフト 13 ミッションケース 13c 油溝 13d リブ 39 リバースドライブギヤ(リバースギヤ) 40 リバースドリブンギヤ(リバースギヤ) 61 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 真二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3J063 AA02 AB02 AC06 BA11 CB01 CD41 XD03 XD12 XD32 XD54 XD64 XD72 XE15 XF03 XF13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース(13)の内部に設け
    られて外周面にリバースギヤ(39,40)を支持する
    リバースシャフト(Sr)を潤滑すべく、リバースシャ
    フト(Sr)の内部に軸方向に形成した中空部(61)
    を通してオイルを供給するトランスミッションのリバー
    スシャフト潤滑構造において、 ミッションケース(13)の内壁に形成した樋状の油溝
    (13c)の端部をリバースシャフト(Sr)の中空部
    (61)に臨ませたことを特徴とするトランスミッショ
    ンのリバースシャフト潤滑構造。
  2. 【請求項2】 ミッションケース(13)の油溝(13
    c)をリバースシャフト(Sr)の中空部(61)に向
    けて下向きに傾斜させたことを特徴とする、請求項1に
    記載のトランスミッションのリバースシャフト潤滑構
    造。
  3. 【請求項3】 ミッションケース(13)の内壁からリ
    バースシャフト(Sr)の中空部(61)にオイルを導
    くリブ(13d)を設けたことを特徴とする、請求項1
    または請求項2に記載のトランスミッションのリバース
    シャフト潤滑構造。
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