JP2002053936A - 無段変速機ベルト金属リング用オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法 - Google Patents

無段変速機ベルト金属リング用オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製造方法

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JP2002053936A
JP2002053936A JP2000234099A JP2000234099A JP2002053936A JP 2002053936 A JP2002053936 A JP 2002053936A JP 2000234099 A JP2000234099 A JP 2000234099A JP 2000234099 A JP2000234099 A JP 2000234099A JP 2002053936 A JP2002053936 A JP 2002053936A
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stainless steel
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Naoto Hiramatsu
直人 平松
Hiroki Tomimura
宏紀 冨村
Kenichi Morimoto
憲一 森本
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度及び疲労特性に優れた無段変速機ベルト
金属リング用準安定オーステナイト系ステンレス鋼板を
提供する。 【構成】 この準安定オーステナイト系ステンレス鋼板
は、C:0.10%以下,Si:1.0〜4.0%,M
n:5.0%以下,Ni:4.0〜10.0%,Cr:
12.0〜18.0%,Cu:0〜3.5%,Mo:
1.0〜5.0%,N:0.15%以下を含み、C+N
≧0.10%,Si+Mo≧3.5%,520C+2S
i+16Mn+16Cr+23Ni+300N+26C
u+10Mo=420〜520を満足する組成をもち、
表面粗さがRz≦0.9μmである。また、深さ15μ
mまでの表層におけるマルテンサイト量を50体積%以
上にすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い強度及び疲労特性
が要求される無段変速機ベルトの金属リングに適した高
強度準安定オーステナイト系ステンレス鋼板及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無段変速機ベルト用の金属リングには、
18Niマルエージ鋼が従来から使用されてきた。18
Niマルエージ鋼は、焼入れ状態でほぼマルテンサイト
単相の金属組織をもち、時効処理で硬度を上昇させるこ
とが可能で、しかも窒化処理で表面層を硬化させること
により素材の耐摩耗性や疲労特性の向上が図られる長所
を備えている。18Niマルエージ鋼のマルテンサイト
組織は硬度面で優れているものの、マルテンサイト相自
体の靭性や延性が低いため介在物の存在によって疲労特
性が大きく低下する欠点がある。そのため、不純物を徹
底的に低減するように原料の選定は勿論、高真空溶解,
二次精錬の導入等、製造面でもかなりの労力を必要と
し、結果として汎用鋼材に比較すると生産性が低く、製
造コストも著しく高くなる。しかも,時効硬化元素とし
てTiを添加しているため、Ti系介在物の起因した疲
労特性の低下もみられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、過酷な使用環境に耐え得る無段変速機ベルト金属リ
ングに要求される特性とステンレス鋼板の物性との関係
を種々調査検討した。その結果、無段変速機ベルト金属
リングの要求特性は、従来から使用されているマルテン
サイト単相組織の18Niマルエージ鋼よりも、加工誘
起マルテンサイト+オーステナイト相の2相組織からな
る準安定オーステナイト系ステンレス鋼によって達成で
きることを見出し、特開2000−63998号公報で
紹介した。この準安定オーステナイト系ステンレス鋼板
は、介在物低減のために製造性の低下や製造コストの上
昇を引き起こすことなく製造できる。
【0004】また、準安定オーステナイト系ステンレス
鋼板をリング圧延(すなわち、溶体化処理した鋼板の端
面同士を溶接して無端状のリング状とし、リングを一対
のドラム又はプーリに架けて張力を付与し、張力付与状
態でリングを回転させながら圧延ロールで冷間圧延する
方法)して表層における加工誘起マルテンサイトの体積
割合を増加させると、硬質化しやすい状態に表面改質さ
れ、無段変速機ベルト金属リングの要求特性を満足する
オーステナイト系ステンレス鋼板が得られる。しかし、
その後の研究段階で、時として疲労特性に劣る金属リン
グになることが判った。疲労特性の低下は、金属リン
グ、ひいては無段変速機の信頼性に悪影響を及ぼす。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題を解消すべく案出されたものであり、表層の表面粗さ
を規制することにより、応力集中の起点となる欠陥を少
なくし、強度や疲労特性が改善され、無段変速機ベルト
用金属リングに適したオーステナイト系ステンレス鋼を
提供することを目的とする。
【0006】本発明の無段変速機ベルト金属リング用オ
ーステナイト系ステンレス鋼は、その目的を達成するた
め、C:0.10質量%以下,Si:1.0〜4.0質
量%,Mn:5.0質量%以下,Ni:4.0〜10.
0質量%,Cr:12.0〜18.0質量%,Cu:0
〜3.5質量%,Mo:1.0〜5.0質量%,N:
0.15質量%以下を含み、残部が実質的にFeで、C
+N≧0.10質量%,Si+Mo≧3.5質量%,5
20C+2Si+16Mn+16Cr+23Ni+30
0N+26Cu+10Mo=480〜580を満足する
組成をもち、表面粗さRzが0.9μm以下であること
を特徴とする。また、深さ15μmまでの表層における
マルテンサイト量を50体積%以上にすることが好まし
い。表面粗さRzは,JIS B0601法に準拠して
測定した値であり、リング圧延方向に直交する方向に沿
ったリング外周側の測定長0.8mmから得られる。
【0007】この無段変速機ベルト金属リング用オース
テナイト系ステンレス鋼板は、所定組成に調整されたオ
ーステナイト系ステンレス鋼板を溶体化処理した後、鋼
板の端面同士を溶接して無端状のリング状とし、該リン
グを一対のドラム又はプーリに架けて張力を付与し、加
工誘起マルテンサイトが30〜80体積%となる圧延条
件下でリングを回転させながら圧延ロールで冷間圧延
し、次いでバレル研磨,ショットピーニング,ショット
ブラストの1種又は2種以上を施すことにより深さ15
μmまでのリング表層における加工誘起マルテンサイト
量を50体積%以上に増加させることにより製造され
る。加工誘起マルテンサイト量を50体積%以上に増加
させた後、300〜650℃の時効処理又は時効窒化処
理によって疲労特性及び耐摩耗性を更に向上させること
ができる。時効窒化処理には、ガス窒化,塩浴窒化等を
採用できる。
【0008】
【実施の形態】本発明は、オーステナイト安定度が調整
された準安定オーステナイト系ステンレス鋼板をリング
圧延することにより、深さ15μmまでの表層における
加工誘起マルテンサイト量を平均で50体積%以上とす
ることにより、リング圧延まま、時効処理材,時効窒化
処理材の何れにおいても加工硬化,時効硬化,窒化硬化
しやすい表面状態に改質している。また、鋼板表面を粗
さ規制することにより、疲労破壊の起点となる欠陥部を
解消し、疲労特性の改善を図っている。すなわち、鋼板
表面にある凹凸部は応力集中しやすい個所であり、特に
本発明のように窒化処理等で表層を著しく硬化したもの
ではクラック伝播速度が大きくなる。本発明者等は、表
面凹凸部における応力集中度合いが表面粗さの最大高さ
と最小高さとの高低差に依存することを見出した。そし
て、高低差を表面粗さのRz(10点平均粗さ)で制御
することにより、疲労破壊の起点が少なくなり疲労特性
が改善されることを解明した。
【0009】以下、本発明準安定オーステナイト系ステ
ンレス鋼板に含まれる合金成分,含有量,製造条件等を
説明する。C:0.10質量%以下 オーステナイト形成元素であり、高温で生成するδフェ
ライトを抑制し、冷間加工で誘起されたマルテンサイト
相を強化する上で有効な合金成分であるが、本発明のよ
うにSi含有量が高い合金系ではCの固溶限が低下して
いる。そのため、C含有量を多くすると、時効処理で粗
大なCr系炭化物が析出し、耐粒界腐食や疲労特性低下
の原因になる。そこで、C含有量は0.10質量%以下
(好ましくは0.05〜0.1質量%)に設定した。
【0010】Si:1.0〜4.0質量% 通常は製鋼段階で脱酸剤として添加される合金成分であ
り、SUS301,304等の加工硬化型ステンレス鋼
にみられるように脱酸剤由来のSi含有量は1.0質量
%以下である。これに対し、本発明ではSi含有量を増
加させることにより、冷間加工時にマルテンサイト相の
生成を促進させている。また、Siは、加工誘起マルテ
ンサイトを硬質化すると共に、オーステナイト相をも固
溶硬化し、冷間加工後の強度向上に寄与する。時効処理
にあっては、Cuとの相互作用によって時効硬化を促進
させる。このような効果は、Si含有量1.0質量%以
上で顕著になる。しかし、4.0質量%を超える過剰量
のSiが含まれると、高温割れが発生しやすくなり、製
造上でも種々の問題が顕在化する。そこで、Si含有量
を1.0〜4.0質量%(好ましくは、1.0〜3.5
質量%)に設定した。
【0011】Mn:5.0質量%以下 オーステナイト相の安定度を支配する合金成分であり、
他の合金成分とのバランスによってMn含有量が定めら
れる。しかし、過剰量のMn含有は、冷間圧延時に加工
誘起マルテンサイトの生成を抑制する。そこで、Mn含
有量を5.0質量%以下(好ましくは、4.5質量%以
下)に設定した。Ni:4.0〜10.0質量% 高温及び室温でオーステナイト相を得るために必要な合
金成分であるが、本発明のオーステナイト系ステンレス
鋼板は、室温で準安定オーステナイト相にし、冷間圧延
で加工誘起マルテンサイトを生成させる成分設計が必要
である。この点、4.0質量%未満のNi含有量では、
高温で多量のδフェライトが生成し、しかも室温までの
冷却過程でマルテンサイト相が生成してオーステナイト
単相として存在できなくなる。逆に過剰量のNiが含ま
れると、オーステナイト相が安定化し、冷間加工による
加工誘起マルテンサイトが生成しにくくなる。そこで、
Ni含有量を4.0〜10.0質量%(好ましくは、
5.0〜9.5質量%)に設定した。
【0012】Cr:12.0〜18.0質量% 耐食性向上に有効な合金成分であり、意図する耐食性を
得るためには最低でも12.0%のCrが必要である。
しかし、フェライト形成元素でもあり、18.0質量%
を超える過剰量のCrが含まれると高温で多量のδフェ
ライトが生成し易くなる。C,N,Ni,Mn,Cu等
のオーステナイト形成元素を添加することによりδフェ
ライトが抑制されるが、オーステナイト形成元素の多量
添加は室温でオーステナイト相を安定化させ、冷間加工
による加工誘起マルテンサイトの生成を抑え、時効処理
による強度上昇にも悪影響を及ぼす。そこで、Cr含有
量を12.0〜18.0質量%(好ましくは、12.0
〜16.5質量%)の範囲に設定した。
【0013】Cu:0〜3.5質量% 時効処理時にSiとの相互作用によって時効硬化を促進
させる合金成分であり、1.0質量%以上で効果が顕著
になる。しかし、過剰量のCu含有は、熱間加工性を低
下させ、割れ発生の原因にもなる。そこで、Cu含有量
を3.5質量%以下(好ましくは、1.0〜3.0質量
%)に設定した。
【0014】Mo:1.0〜5.0質量% 耐食性向上に有効な合金成分であり、時効処理時に炭窒
化物を微細に分散させる作用も呈する。また、疲労特性
に悪影響を及ぼす過度の圧縮ひずみを低減するため加熱
温度を高く設定した時効処理では、高温時効に起因した
ひずみの急激な開放を抑制する上でも効果的である。更
に、時効処理によって強度に寄与する析出物を形成する
ため、かなりの高温域で時効処理しても強度低下が防止
される。このような作用・効果は、1.0質量%以上の
Mo含有量で顕著になる。時効処理で生じたMo系析出
物は、Si添加によって微細化しマトリックスに均一分
散する。Mo系析出物の微細化及び均一分散は、S+M
o≧3.5質量%で促進される。しかし、5.0質量%
を超える過剰量のMoが含まれると、高温でδフェライ
トが生成しやすくなる。また、Mo含有量の増加に伴っ
て高温域での変形抵抗が大きくなり熱間加工性が低下す
るので、1.0〜4.5質量%の範囲にMo含有量を設
定することが好ましい。
【0015】N:0.15質量%以下 オーステナイト形成元素であり、オーステナイト相及び
マルテンサイト相の硬化に有効な合金成分である。しか
し、Nの過剰添加は鋳造時にブローホールを発生させる
原因となるので、N含有量の上限を0.15質量%に設
定した。また、C及びNは共に硬化作用を呈する成分で
あり、C+N≧1.0質量%とすることにより十分に硬
化した材質となる。
【0016】520C+2Si+16Mn+16Cr+
23Ni+300N+26Cu+10Mo=480〜5
80 本発明では、無段変速機ベルトの疲労特性を向上させる
手段の一つとして、リング圧延時及び無段変速機ベルト
使用時におけるマルテンサイト誘起変体を利用してい
る。そのため、溶体化処理後のリング圧延で付与される
歪及び無段変速機ベルトとしての使用時に生じる局部的
な歪に応じて最適なマルテンサイト相が生成するよう
に、オーステナイト相の加工に対する安定度を調整して
いる。オーステナイト相の安定度は、Md(N)値=5
80−(520C+2Si+16Mn+16Cr+23
Ni+300N+26Cu+10Mo)と定義されるM
d(N)値で表される。
【0017】Md(N)値を0〜100の範囲(換言す
ると、520C+2Si+16Mn+16Cr+23N
i+300N+26Cu+10Mo=480〜580)
に維持するとき、冷間加工時及び無段変速機ベルト使用
時に適正量の加工誘起マルテンサイトが生成する。0未
満のMd(N)値では、加工誘起マルテンサイトの生成
温度が低下し、リング圧延等の冷間加工温度を工業的に
困難なレベルまで下げることが必要になる。また、疲労
特性向上に有効なオーステナイト→マルテンサイトの変
体が生じがたく、オーステナイト相が安定化するため冷
間加工された鋼板表層の加工誘起マルテンサイト量も低
下する。すなわち、リング圧延後に更にバレル研磨,シ
ョットピーニング,ショットブラスト等を施しても、深
さ15μmまでの表層部におけるマルテンサイト相が5
0体積%に達せず、耐摩耗性及び疲労特性が十分に向上
しない。逆に100を超えるMd(N)値では、使用中
の変形に応じてマルテンサイト相の生成が著しく促進さ
れ、無段変速機ベルトの疲労特性向上に逆効果となる。
【0018】表面粗さ:Rz≦0.9μm 深さ15μmまでの表層におけるマルテンサイト量:5
0体積%以上 本発明に従ったオーステナイト系ステンレス鋼板では、
製品表面の強度上昇及び疲労特性向上に好適な残留応力
を発生させるため、時効処理を兼ねて窒化処理を施す場
合もある。素材をマルテンサイト組織にすると、オース
テナイト組織に比較して窒素の拡散速度が著しく速いた
め短時間の窒化処理が可能になる。また、リング材とし
て使用中にプーリ接触部で局部的に曲げられ表面引張応
力の発生があるが、深さ15μmまでの表層を硬質化す
るとき、表面引張応力に十分耐え得る材質となる。表層
の硬質化は、深さ15μmまでの表層における加工誘起
マルテンサイトを平均で50体積%以上にすることによ
り達成される。また、表面粗さRzを0.9μm以下に
することにより、クラック発生起点となる応力集中個所
が減少し、無段変速機ベルト使用時にマイクロクラック
の発生が抑えられる。
【0019】オーステナイト系ステンレス鋼板は、溶
製,熱延,或いは更に冷延で製造された後、溶体化処理
によって準安定オーステナイト組織に調整される。準安
定オーステナイト相の一部は、その後のリング圧延で導
入される加工歪みによってマルテンサイト相に変態す
る。リング圧延後,時効処理後又は時効窒化処理後に高
強度を得るためには、リング圧延段階である程度の加工
誘起マルテンサイト量が必要である。リング圧延時の冷
間加工率が高くなるほど加工誘起マルテンサイト量が増
加するが、過度に高い冷間加工率は靭性低下の原因にな
る。要求される強度及び靭性のバランスを考慮すると、
加工誘起マルテンサイト量を30〜80体積%の範囲に
調整する。加工誘起マルテンサイトは、材料自体の強度
を向上させ、更に析出硬化に起因する強度向上に寄与す
る析出物の析出サイトとしても作用する。このような作
用・効果は、30体積%以上の加工誘起マルテンサイト
で顕著になる。しかし、疲労特性の面から未変態オース
テナイトも必要なため、加工誘起マルテンサイト量の上
限を80体積%に設定した。
【0020】鋼板全体の加工誘起マルテンサイト量を3
0〜80体積%に維持し、且つ鋼板表層に高い体積率の
マルテンサイト相を生成させる冷間加工方法としては、
溶体化処理した鋼板の端面同士を溶接して無端状のリン
グ状とし、リングを一対のドラム又はプーリに架けて張
力を付与し、張力付与状態でリングを回転させながら圧
延ロールで冷間圧延する方法リング圧延法が好適であ
る。また、リング圧延後、更にバレル研磨,ショットピ
ーニング,ショットブラスティング等の1種又は2種以
上を組み合わせた処理を施すと、鋼板表層の加工誘起マ
ルテンサイト量を一層効果的に制御できる。
【0021】加工誘起マルテンサイト量が適正に調整さ
れたオーステナイト系ステンレス鋼板は、冷間圧延後の
時効処理又は時効窒化処理によって製品表面の強度及び
疲労特性が改善される。時効処理又は時効窒化処理の加
熱温度は300〜650℃の範囲で選定される。加熱温
度が300℃を下回ると時効や窒化による強度上昇が不
足し、650℃を超える加熱温度では加工誘起マルテン
サイトの一部がオーステナイト相に逆変態して強度低下
や窒化停滞を引き起こす。また、生産性を考慮して20
分以内で時効処理又は時効窒化処理が終了するように温
度設定することが好ましい。時効窒化処理としては、ガ
ス窒化,ガス軟窒化,ガス浸硫窒化,プラズマ窒化,塩
浴窒化,イオン窒化,塩浴浸炭窒化,塩浴浸硫窒化等が
ある。
【0022】ガス窒化法では、たとえばアンモニアガス
単体やアンモニアガスを主成分としたガスを使用でき
る。アンモニアを主成分とするガスとしては、RXガス
(吸熱型変成ガス:CO+H2+N2),NXガス(ブタ
ン等を完全燃焼させた変成ガス:窒素が主成分),プロ
パン,ブタン,(CO2+CO)混合ガス等をアンモニ
アガスに混合したものが挙げられる。塩浴窒化法では、
NaCN,KCN,NaCNO,KCNOの1種又は2
種以上を基本成分とし、Na2CO3,K2CO3の1種又
は2種を添加した溶融塩を使用できる。
【0023】
【実施例】表1に示す組成をもつステンレス溶鋼を真空
溶解炉で溶製し、鍛造,熱延,中間焼鈍,冷延工程を経
て冷延鋼帯を製造した。表中、C1〜C7が本発明で規
定した組成を満足する鋼材、D1〜D4が本発明で規定
した組成を外れる鋼材、D5,D6が従来の18Niマ
ルエージ鋼である。
【0024】
【0025】各冷延鋼帯に1050℃×1分保持の溶体
化処理を施して水冷した後、種々の圧延率で板厚0.1
8mmまでリング圧延した。リング圧延材を更にバレル
研磨,ショットピーニング又はショットブラスティング
し、一部のリング圧延材については1種又は2種以上の
複合処理を施した。リング圧延したままの鋼帯及びバレ
ル研磨,ショットピーニング,ショットブラスティング
等の処理を施した鋼帯から試験片を切り出し、試験片全
体及び深さ15μmまでの表層における加工誘起マルテ
ンサイト量を測定すると共に、各種機械的特性を調査し
た。
【0026】試験片全体のマルテンサイト量は、マルテ
ンサイト量が飽和磁化量と比例することを利用し、振動
型試料磁力計で求めた飽和磁化の比率から算出した。表
層のマルテンサイト量は、X線回折により定量した。表
面粗さRzは、リング圧延方向に直交する方向に沿った
リング外周部の測定長0.8mmについてJIS B0
601法に準拠した10点平均粗さとして測定した。引
張強さは、JIS Z2201に規定されている13B
号試験片を用い、JIS Z2241に規定されている
引張試験法で測定した。
【0027】曲げ−疲労試験では、平行部の長さが10
0mm,幅が3mmの試験片を直径35.0mm,3
7.5mm,40.0mmの3種類のプーリに架け、両
端を駆動プーリに架けたベルトで引っ張ることにより、
試料平行部の最表層に付加される応力が最大で1380
N/mm2,最小で50N/mm2となるように500r
pmの速度(プーリによる上下反復回数:500回/
分)で往復運動させた。曲げ−引張り疲労試験を107
サイクルまで繰り返し、破断に至ったときのサイクル数
で曲げ−疲労特性を評価した。
【0028】調査結果を表2に示す。なお、合金No.
C1,C2,D1ではリング圧延後にバレル研磨を,C
3ではバレル研磨及びショットブラスティングを、C
4,C5,D2ではバレル研磨及びショットピーニング
を、C6,C7ではショットピーニングを施した鋼材を
使用した。また、曲げ−引張り疲労試験を107サイク
ルまで繰り返した後でも破断しなかった鋼材について
は、曲げ−引張り疲労強度を107以上として表した。
【0029】表2から明らかなように、C1〜C7のオ
ーステナイト系ステンレス鋼板は、曲げ−引張り疲労試
験を6×106以上繰り返しても破断することなく、優
れた曲げ−疲労特性をもっていた。これに対し、比較例
では、曲げ−引張り疲労試験の繰返し回数が5×106
に至る前に破断している。この対比から、Md(N)値
により成分・組成を管理し、Md(N)値が0〜100
の範囲にあるように合金設計することが優れた曲げ−疲
労特性を得る上で重要なことが判る。
【0030】すなわち、オーステナイト相の加工に対す
る安定度の指標であるMd(N)値が小さいほど変形時
に加工誘起マルテンサイトが生じにくく、逆にMd
(N)値が大きいほど加工誘起マルテンサイトが生じや
すい。この点、本発明に従った準安定オーステナイト系
ステンレス鋼板ではMd(N)値を0〜100の範囲に
設定しているので、曲げ−引張り疲労試験での変形中に
オーステナイト→マルテンサイト変態が起こり、変態の
起こり易さが適度に調整されているために優れた曲げ−
疲労特性が発現するものと推察される。
【0031】これに対し、Md(N)値が0以下のD1
鋼(比較例)では変形中にオーステナイト→マルテンサ
イト変態が生ぜず、Md(N)値が100を超えるD2
鋼(比較例)ではマルテンサイト相の生成が早すぎるた
め、曲げ−引張り疲労試験の繰返し回数の影響が大きく
現れる。また、表面粗さが大きすぎるC6,C7鋼(比
較例)では、応力集中個所がミクロクラックの起点とな
ることから曲げ−疲労特性が低下している。
【0032】
【0033】次いで、リング圧延後の鋼材に480℃×
10分の時効処理を施した試験片について、表面粗さ,
引張強さ及び疲労特性を調査した。この場合、試料平行
部の最表層に付加される応力が最大で1450N/mm
2,最小で50N/mm2となるように往復運動させる以
外は同じ曲げ−疲労試験で破断に至るサイクル数を計測
した。表3の調査結果にみられるように、C1〜C7鋼
(本発明例)が何れも7×106以上の優れた疲労特性
を示しているのに対し、D3,D4鋼(比較例)では4
×106未満のサイクル数で破断した。これは、Si量
が十分でないD3鋼では時効処理による強度向上が不足
し、Mo量が少ないD4鋼では軟化が早期に開始して強
度低下したことに原因がある。
【0034】
【0035】また、リング圧延後の鋼材に480℃×6
0分のガス窒化又は塩浴窒化を施した。ガス窒化にはア
ンモニアガス50%+NXガス50%の窒化雰囲気を用
い、塩浴窒化にはNaCN:40質量%,Na2CO3
40質量%,(NaK)4Fe(CN)O6:残部の塩浴
を使用した。窒化処理された試験片について、表面粗
さ,引張強さ及び疲労特性を調査した。この場合、試料
平行部の最表層に付加される応力が最大で1550N/
mm2,最小で50N/mm2となるように往復運動させ
る以外は同じ曲げ−疲労試験で破断に至るサイクル数を
計測した。
【0036】表4の調査結果にみられるように、C1〜
C7鋼(本発明例)が何れも4×106以上の優れた疲
労特性を示しているのに対し、D5,D6鋼(比較例)
では3×106未満のサイクル数で破断した。低い疲労
特性は、D5,D6鋼が焼入れ処理でほぼマルテンサイ
ト単相の組織となるため疲労試験時の局部的変形に起因
して破壊を起こし易いことに原因がある。
【0037】
【0038】更に、1050℃×1分保持の溶体化処理
を施したC5鋼を圧延率58%でリング圧延した後、種
々の条件下で時効窒化処理した。時効窒化処理には、N
aCN:40質量%,Na2CO3:40質量%,(Na
K)4Fe(CN)O6:残部の塩浴を使用した。時効窒
化処理された試験片について、表面粗さ,引張強さ及び
疲労特性を調査した。曲げ−引張り疲労試験では、試料
平行部の最表層に付加される応力が最大で1550N/
mm2,最小で50N/mm2となるように往復運動させ
る以外は同じ曲げ−疲労試験で破断に至るサイクル数を
計測した。
【0039】表5の調査結果にみられるように、本発明
で規定した条件を満足する時効窒化処理を施したもので
は破断に至る曲げ−引張り疲労試験の繰返し回数が5×
10 6以上の優れた疲労特性を示しているのに対し、時
効処理条件が本発明で規定した範囲を外れると強度不足
及び窒化不充分に起因して1×106に達する前に破断
が生じた。
【0040】
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の準安定
オーステナイト系ステンレス鋼板は、オーステナイト安
定度を適度に調節した成分設計を採用し、リング圧延時
のマルテンサイト変態,加工硬化,時効硬化,更には無
段変速機ベルト使用時におけるマルテンサイト変態それ
ぞれの作用を有効に引き出すことにより、無段変速機ベ
ルト金属リングに要求される強度及び疲労特性を付与し
ている。また、表面粗さをRz≦0.9μmに規制して
いるため、疲労破壊の起点になる欠陥部が少なく、疲労
強度が更に向上する。このようにして得られる無段変速
機ベルト金属リングは、強度及び疲労特性に優れている
ことから過酷な条件下でも長期間にわたって信頼性を維
持する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16G 5/16 F16G 5/16 B (72)発明者 森本 憲一 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新製 鋼株式会社ステンレス事業本部内 Fターム(参考) 4K032 AA04 AA05 AA13 AA14 AA15 AA16 AA17 AA20 AA21 AA24 AA25 AA32 BA01 CH04 4K042 AA23 BA04 CA05 CA07 CA08 CA10 CA11 CA16 DA05 DA06 DC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.10質量%以下,Si:1.0
    〜4.0質量%,Mn:5.0質量%以下,Ni:4.
    0〜10.0質量%,Cr:12.0〜18.0質量
    %,Cu:0〜3.5質量%,Mo:1.0〜5.0質
    量%,N:0.15質量%以下を含み、残部が実質的に
    Feで、C+N≧0.10質量%,Si+Mo≧3.5
    質量%,520C+2Si+16Mn+16Cr+23
    Ni+300N+26Cu+10Mo=480〜580
    を満足する組成をもち、表面粗さRzが0.9μm以下
    であることを特徴とする無段変速機ベルト金属リング用
    オーステナイト系ステンレス鋼板。
  2. 【請求項2】 深さ15μmまでの表層におけるマルテ
    ンサイト量が50体積%以上である請求項1記載の無段
    変速機ベルト金属リング用オーステナイト系ステンレス
    鋼板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の組成をもつオース
    テナイト系ステンレス鋼板を溶体化処理した後、鋼板の
    端面同士を溶接して無端状のリング状とし、該リングを
    一対のドラム又はプーリに架けて張力を付与し、加工誘
    起マルテンサイトが30〜80体積%となる圧延条件下
    でリングを回転させながら圧延ロールで冷間圧延し、次
    いでバレル研磨,ショットピーニング,ショットブラス
    トの1種又は2種以上を施すことにより深さ15μmま
    でのリング表層における加工誘起マルテンサイト量を5
    0体積%以上に増加させることを特徴とする無段変速機
    ベルト金属リング用オーステナイト系ステンレス鋼板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 表層の加工誘起マルテンサイト量を50
    体積%以上に増加させた後,300〜650℃の温度域
    で時効処理する請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 表層の加工誘起マルテンサイト量を50
    体積%以上に増加させた後、300〜650℃の温度域
    で時効窒化処理を施す請求項3又は4記載の製造方法。
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