JP2002053459A - スクラブ顆粒 - Google Patents
スクラブ顆粒Info
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Abstract
%以上である内核と、塩感応性の水溶性結合剤を含有す
る外殻とを有する層状構造のスクラブ顆粒。 【効果】 このスクラブ顆粒は、水溶性塩類含有水溶液
中において水溶性塩類濃度の低下によって凝集が崩壊
し、尚且つ、層状構造を有している為、外殻の崩壊と共
に粒子全体が分散し、高い洗い流し性を発現する。さら
に該崩壊性粒子の外殻や内核を構成する一次粒子及び結
合剤の種類、量を適宜選択する事によって使用環境に応
じた優れた使用感と崩壊性の制御が容易となる。
Description
崩壊速度が制御されたスクラブ顆粒に関し、更に詳細に
は、洗浄や濯ぎの過程でそれぞれ異なった崩壊挙動を示
す事により、使用感に優れるスクラブ顆粒に関する。
料、ボディーソープ、固形石鹸等の皮膚洗浄料、マッサ
ージクリーム等は、物理的洗浄において通常の皮膚洗浄
剤等では落としにくい垢(余分な角質)、毛穴に入り込
んだ汚れ等が洗い落とせるという特徴を有する。又、肌
を洗っている時に粒子で洗っている適度な使用感(スク
ラブ感)が得られる為、広く根強い需要がある。
種子を粉砕したものや、ポリエチレン、ポリスチレン等
の炭化水素系高分子からなる50〜1000μm程度の
粒子が挙げられる。
粒子は、物理的洗浄効果やスクラブ感は強いが、使用後
の洗い流し性が悪く、粒子が残るといった問題があっ
た。このような問題を解決する為に、粒子の大きさやか
たさを調節したスクラブ剤(特開平2−151693
号)や、使用中における指などの圧力により粒子が破壊
される圧縮崩壊性のスクラブ剤(特開昭62−2382
10号)がある。しかしながら、これらもまた、使用感
が満足すべきものではなかった。
クラブ感を有しながら、洗浄中及びすすぎ過程において
は粒子が自己崩壊する事により、洗い流し性や使用感に
優れたスクラブ顆粒を提供することを目的とする。
の適度な粒子強度と使用後の易崩壊性を両立させる為
に、使用環境において塩濃度が変化する事に着目し、水
中分散性の高い内核と塩感応性の結合剤を含有した外殻
からなる多層構造粒子を形成し、使用までは粒子強度を
維持しつつ、洗浄時には優れた使用感を有し、洗浄後の
濯ぎ過程において塩濃度の低下によって外殻の崩壊と共
に速やかに内核も分散する、洗い流し性に優れるスクラ
ブ顆粒を見出した。
の崩壊率が80重量%以上である内核と、塩感応性の水
溶性結合剤を含有する外殻とを有する層状構造のスクラ
ブ顆粒を提供するものである。また本発明は、10重量
%食塩水での崩壊率が30重量%以下である層状構造の
スクラブ顆粒を提供するものである。
も内核と外殻とを有する層状構造の造粒物であり、水中
において速やかに分散する性質を有した内核を、塩感応
性の水溶性結合剤を含有した外殻で覆った崩壊性粒子で
あって、使用環境の塩濃度の変化により粒子強度が変化
する。すなわち、製品処方中では長期保存にも十分な強
度を持ちハンドリング時にも壊れる事はないが、使用時
には水で希釈される事により適度なスクラブ感を有する
と共に、心地よい弾力性を感じ使用感に優れる。更に濯
ぎ過程では、塩濃度が低下し、外殻に含有される結合剤
の溶解と共に内核は速やかに分散し、洗い流し性にも優
れたものである。
10重量%食塩水中における崩壊率が80重量%以上で
あるのが、使用時の分散性に優れることから好ましい。
内核部のより好ましい当該崩壊率は90重量%以上であ
る。ここで、10重量%食塩水での崩壊率は、以下の如
くして測定される。すなわち、10重量%食塩水29.
7gに粒子を0.3g加え、35℃の恒温槽に15時間
保存した。次いでこの試料6gを人工皮革上に量り取
り、更にもう1枚の人工皮革で覆い、5g/cm2の荷重
をかけ前後に5往復した後、200メッシュ(篩径74
μm)の篩で濾過し、残渣の乾燥重量を測定する。この
ときに粒子が200メッシュの篩を通過した量比を重量
百分率で表し、10重量%の食塩水崩壊率(重量%)と
した。なお、本発明で崩壊率80重量%以上という場合
の上限は100重量%である。また、崩壊率30重量%
以下という場合の下限は0重量%である。
有する層状構造のスクラブ顆粒であって、当該顆粒の1
0重量%食塩水での崩壊率が30重量%以下とすること
によっても目的は達成される。このスクラブ顆粒の外殻
は、塩感応性の水溶性結合剤を含有する外殻であるのが
好ましい。
%食塩水での崩壊率が80〜100重量%である内核部
と、塩感応性の水溶性結合剤を含有する外殻部とを有す
る層状構造のスクラブ顆粒であって、当該顆粒の10重
量%食塩水での崩壊率が0〜30重量%のスクラブ顆粒
も含まれる。
の0.9重量%食塩水での崩壊率が70重量%以上、さ
らに80重量%以上、特に90重量%以上であるのが、
濯ぎ過程での崩壊性、洗い流し性などの点から好まし
い。
量%以上、さらに50重量%以上、特に60重量%以上
であることが望ましい。ここで崩壊速度とは、以下の如
くして測定される。すなわち、1Lビーカーに35℃、
0.9重量%の食塩水1000gを入れ、30mmのスタ
ーラーピースにより300r/minで攪拌し、その中
にスクラブ顆粒1gを投入する。10分攪拌後に該スク
ラブ顆粒分散液を200メッシュの金網でろ過し、10
5℃、1時間乾燥した後、残さ重量を秤量する。この時
の投入したスクラブ顆粒重量に対する200メッシュの
金網を追加した重量を百分率で表わし10分の崩壊速度
[%]とした。
層を形成する外殻と、その内容部を形成する内核よりな
る構造である。内核はそれ自体が層状構造であっても良
い。外殻と内核は、それらを形成する一次粒子及び/又
は塩感応性の水溶性結合剤の種類、量の差違により区別
する事が出来る。
殻)/(内核)=2/1〜1/2が好ましい。(外殻)
/(内核)=2/1より大きくなると塩濃度の変化に対
する反応が遅くなり崩壊性の観点から望ましくない。
(外殻)/(内核)=1/2よりも小さくなると、製品
処方中での安定性が不足すると共に、使用時の感触が弱
くなり望ましくない。又、同様の理由により、内核の平
均直径をDとした時の外殻の厚みは、平均でD/2〜D
/4の範囲が好ましい。
ー回折/散乱法で測定して100〜800μm、好まし
くは125〜600μm、特に150〜360μmである
のが良く、皮膚洗浄剤、マッサージクリーム等の使用時
における違和感のないスクラブ感が得られるので好まし
い。
ものを用いても構わないが、内核の一次粒子径≧外殻の
一次粒子径とすると、粒子強度の制御と易崩壊性が両立
し易い。本発明のスクラブ顆粒には、少くとも1種以上
の水不溶性一次粒子を含むことが好ましい。一次粒子の
組合わせとしては、例えば水不溶性一次粒子、又は水不
溶性一次粒子と水溶性一次粒子の組合わせが挙げられ
る。これら一次粒子は有機粒子でも無機粒子でもよい。
ここで「水不溶性」とは、25℃において水99重量部
に対象粒子1重量部を溶解させたとき、その50重量%
未満が溶解すること、「水溶性」とは同条件でのその5
0重量%以上が溶解することを意味し、水溶液を濾紙
(No.2)で濾過し、濾液中の固形分量より判定す
る。水溶性一次粒子としては、当該溶解性が90重量%
以上のものが好ましい。
られる。有機粒子としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
スチレンやポリウレタン又はそれらの架橋体、ポリ(メ
タ)アクリル酸ナトリウムやポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル又はそれらの架橋体等の他、エチレンゴム、プロ
ピレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、シリコーンゴム等のゴム類又はそれらの架橋体等の
合成高分子;セルロース又はその誘導体、キトサン又は
その誘導体、澱粉、果実の殻等の天然高分子又はその誘
導体が挙げられる。中でも、ポリエチレン、ポリアミ
ド、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸ナトリウ
ム、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、セルロース又は
その誘導体、澱粉等が好ましく用いられる。ここで「ポ
リ(メタ)アクリル酸」は「ポリアクリル酸」と「ポリ
メタアクリル酸」の双方を意味する。
ク、マイカ、カオリン、セピオライト、シリカ、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、無水珪酸、ヒドロキシ・カルシ
ウム・アパタイト等の他、真珠質が挙げられる。中で
も、ベントナイト、タルク、マイカ、カオリン、シリカ
等が好ましく用いられる。
られる。有機粒子としては、ポリビニルアルコール又は
その誘導体、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メ
タ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物
のアルカリ塩、アクリル酸/マレイン酸共重合物のアル
カリ塩、ポリビニルピロリドン等の合成高分子;メチル
セルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、ヒドロキシアルキルセルロース、変
性澱粉(ヒドロキシアルキル変性澱粉、リン酸エステル
変性澱粉等)、ショ糖、乳糖等の糖類;海藻類、タンパ
ク質等の天然高分子が用いられる。
カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫酸ナトリウ
ム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等
の炭酸塩が挙げられる。尚、塩化ナトリウムの場合、一
般に販売されている食塩、高純度精製塩、天然塩等が使
用される。中でも塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化
マグネシウム、炭酸ナトリウム等の無機粒子が好まし
い。
真球状、略球状及び、粉砕等により異形の形状でも良
く、また、中空、多孔質の粒子も用いることができる。
次粒子と水溶性一次粒子との重量比率は、(水不溶性一
次粒子)/(水溶性一次粒子)=1/99〜100/0
の範囲が好ましく、50/50〜100/0が更に好ま
しい。
で測定した平均粒径は100μm以下、より好ましくは
70μm以下であることが望ましい。一次粒子の平均粒
径が100μm以下の場合、被洗浄体の洗浄過程及び濯
ぎ過程においてスクラブ顆粒が崩壊した場合において、
洗い流し性の点で好ましい。
は、該結合剤が、水溶性塩類水溶液中において、該塩類
濃度の低下により溶解し、該塩類濃度の上昇により析出
するものであれば特に制限されないが、ポリビニルアル
コール又はその誘導体(例えばカルボン酸変性ポリビニ
ルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール
等)、ポリ(メタ)アクリル酸アルカリ塩、(メタ)ア
クリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合物のアル
カリ塩、アクリル酸/マレイン酸共重合物のアルカリ
塩、ポリビニルピロリドン等の合成品;メチルセルロー
ス、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩
(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、ヒドロキシア
ルキルセルロース、澱粉誘導体等の半合成高分子;澱
粉、海草類、植物粘質物、タンパク質等の天然高分子が
用いられる。
ール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール及びカルボ
キシメチルセルロース塩が好ましい。
ては、変性種としてアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸が挙げられ、中でもメタク
リル酸、マレイン酸、イタコン酸が好ましく用いられ
る。変性率は、塩濃度低下による崩壊性及び使用感の観
点より0.1〜8mol%(ポリビニルアルコール組成に
おける変性種を有する単量体の酢酸ビニル及び変性種の
合計に対するモル比)が好ましい。平均重合度としては
300〜2500が好ましく、より好ましくは500〜
2000である。
スルホン酸塩含有の重合単量体(例えば2−アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩)がポリビニル
アルコール骨格中に組み込まれたものを意味する。変性
率は、塩濃度低下による崩壊性及び使用感の観点より
0.1〜8mol%が好ましい。重合度としては300〜
2500が好ましく、より好ましくは500〜2000
である。
アルカリ金属塩、アンモニウム塩等が例示される)の場
合、エーテル化度(セルロースの無水グルコース単位中
3個存在する水酸基のうちカルボキシメチル基で置換さ
れている水酸基の比:0〜3.0の範囲の値をとる)
は、塩濃度低下による崩壊性及び使用感の点より0.2
〜1.2の範囲が好ましく、0.3〜1.1の範囲がよ
り好ましい。
性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルア
ルコール、カルボキシメチルセルロース塩以外の結合剤
を併用してもよい。
次粒子と、塩感応性の水溶性結合剤とは、同一種の材料
を用いても良いし、異なる材料を用いても良い。
いが、外殻に用いられる塩感応性の水溶性結合剤と同一
種のものでも良い。内核に外殻と同一種の結合剤を使用
する場合は、結合剤含有量を外殻のそれより少なくする
事により、内核の分散性を維持するのが好ましい。
使用されるが、防腐剤、帯電防止剤、可塑剤、界面活性
剤などを加えても良い。塩感応性の水溶性結合剤の含有
量は、外殻においては0.5重量%から50重量%であ
るのが粒子の安定性、使用感の点から好ましく、内核に
おいては0.1重量%から30重量%であるのが粒子の
崩壊性、洗い流し性の点から好ましい。
は、特に限定されないが例えば一次粒子と水溶性バイン
ダーを混合し及び/又は混合しつつ、転動造粒、転動流
動造粒、流動層造粒、攪拌転動造粒、溶融造粒、押出造
粒、噴霧乾燥造粒等の造粒法により内核を形成する工程
と、転動造粒、転動流動造粒、流動層造粒、攪拌転動造
粒等の造粒法により該内核粒子にコーティングを施し外
殻を形成する工程によって製造される。中でも、噴霧乾
燥造粒により内核を形成する工程と、流動乾燥造粒機に
より外殻を形成する工程によって製造される方法が好ま
しい。噴霧乾燥造粒により得られる内核は、形状が球形
となり、外殻のコーティング性、及び、スクラブの使用
感が良好であり好ましい。尚、適宜、内核形成後及び/
又は外殻形成後に篩い工程を入れても良い。
り、攪拌転動造粒等と比較し、高収率で所望粒径の内核
粒子が得られ、また、別途乾燥工程を必要としない為、
生産性が高く有利である。噴霧するスラリーの固形分濃
度としては、30重量%から60重量%が好ましい。ス
ラリーの固形分濃度が30重量%より低いと蒸発水分量
が多く、生産量当たりの熱量が増加すると共に、粒子形
状が歪になり易い。60重量%を超えるとスラリーのハ
ンドリングが困難になり、ノズルの閉塞を起こし易い。
行われる外殻の形成は、熱風流動層に内核を仕込み、一
定温度に保持した後、外殻を形成する一次粒子を塩感応
性結合剤水溶液に分散させたスラリーを内核に噴霧しコ
ーティングするのが好ましい。
配合し、好適に用いられる。該洗浄剤組成物は、前記の
スクラブ顆粒、水溶性塩類、界面活性剤及び水を含有
し、該水溶性塩類の濃度が飽和溶解度未満である。
は、感触及び物理的(機械的)洗浄性の点から1〜25
重量%、特に2〜20重量%が好ましい。
ては、水溶性無機塩及び水溶性有機塩が挙げられるが、
水溶性無機塩が好ましい。
ウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物;硫
酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸
アルミニウム等の硫酸塩;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナ
トリウム等の炭酸塩が挙げられる。尚、塩化ナトリウム
の場合、一般に市販されている食塩、高純度精製塩、天
然塩等が使用される。中でも塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウムが特に好まし
く用いられる。
鹸、エステル系燐酸塩類、アシル化アミノ酸塩類、スル
ホコハク酸塩類、タウレート系活性剤等のアニオン系界
面活性剤が使用されるが、これらは上記水溶性無機塩と
併用するのが好ましい。この場合に、重量比率にして
(水溶性無機塩)/(水溶性有機塩)=100/0〜2
0/80の範囲が好ましい。
成物中の水に対して飽和溶解度未満であるが、スクラブ
顆粒の組成物中での安定性、すすぎや涙による崩壊性及
び洗浄剤の起泡性の点から、1.0重量%以上飽和溶解
度未満が好ましく、1.5重量%以上飽和溶解度未満が
より好ましく、更に2重量%以上飽和溶解度の0.8倍
量以下が特に好ましい。
定されないが、主界面活性剤としては例えば脂肪酸石
鹸、燐酸エステル類、アシル化アミノ酸類、スルホコハ
ク酸類、タウレート系活性剤、ポリオキシエチレンアル
キル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤;アルキルサッカ
ライド類、EO付加型界面活性剤等の非イオン性界面活
性剤等が挙げられる。中でも燐酸エステル類、アシル化
アミノ酸類、アルキルサッカライド等が皮膚刺激が少な
く好ましい。
有機塩は一部重複しているが、イオン性界面活性剤であ
って塩として機能するものは、水溶性塩類として使用す
ることができる。かかる主界面活性剤の配合量は特に限
定されないが、洗浄剤が固形状のとき60〜90重量
%、ペースト状のとき40〜70重量%、ゲル状のとき
40〜70重量%、液状のときは10〜50重量%配合
することが好ましい。更に主界面活性剤の他に起泡性向
上剤としてアミンオキサイド、イミダゾリン系界面活性
剤を用いることも好ましい。
例えば、油剤、増粘剤、湿潤剤、着色剤、防腐剤、感触
向上剤、香料、消炎剤、殺菌剤、紫外線吸収剤等を、本
発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
浄料、固形石鹸等の皮膚洗浄料、シャンプー、食器用洗
浄剤、コンタクトレンズ用洗浄剤等に幅広く用いること
ができる。
スターチ3000gを仕込み、アジテーター回転数32
0r/min、チョッパー回転数2400r/minで
1分間攪拌混合した後、精製水95重量%、カルボキシ
メチルセルロース(CMC)5重量%の結合剤800g
を8分間で徐々に添加した。その後、54分間攪拌転動
造粒を行った。得られた造粒物を電気式乾燥機により6
0℃、一昼夜乾燥し、標準ふるいにより分取し63〜2
50μmの内核Aを823g得た。次に、内核Aを30
0gスパイラフローに仕込み、熱風温度80℃で10分
間予熱した。一方、精製水926.4gにポリビニルア
ルコール(PVA)を48.8g溶解した水溶液にコー
ンスターチを244g分散させたスラリーを調整した。
このスラリー1500gを内核Aの表面に噴霧し、コー
ティングした。その結果、多層構造粒子562gを得、
これを標準ふるいにより分取し、125〜300μmの
スクラブ顆粒466gを得た。
に、コーンスターチ20.0kgを分散させたスラリーを
調整し60℃に予熱する。そのスラリーを噴霧乾燥塔
(塔径φ3200mm,塔高5650mm)にて、送風温度
260℃、排風温度89℃、広角充円錐一流体噴霧ノズ
ル(ノズル径φ1.5mm)、噴霧圧力10kg/cm2の条
件で噴霧乾燥した。その結果、平均粒径273μm、含
水率15.4重量%の乾燥物11.6kgが得られ、これ
を内核Bとした。次に、内核Bを200gスパイラフロ
ーに仕込み、熱風温度80℃で10分間予熱した。一
方、精製水1150gにPVAを60g溶解した水溶液
にゼオライトを300g分散させたスラリーを調整し
た。予熱した内核Bを流動乾燥させつつ、このスラリー
1000gを内核Bの表面に噴霧し、コーティングし
た。その結果、多層構造粒子365gを得、これを標準
ふるいにより分取し、125〜300μmのスクラブ顆
粒248gを得た。
量部、合計3kgの粉末を、攪拌造粒機である20Lヘン
シェルミキサーに仕込み、攪拌羽根回転数1260r/
minで20分間混合した。尚、造粒機の攪拌羽根とし
ては、上羽根にY1型、下羽根にA0型を用いた。次に
結合液として、PVA15重量部を精製水85重量部に
溶解し、温度60℃の水溶液1.54kgを10分で添加
した。その後、6分間攪拌を行い排出した。その結果、
温度42℃の造粒物2.93kgが得られた。これらの操
作は連続的に行い、攪拌羽根が回転している間はジャケ
ットに15℃の水道水を通水し冷却した。得られた造粒
物を熱風流動乾燥機で、100℃の熱風で30分間乾燥
させ、乾燥した造粒物1.64kgを得た。乾燥した造粒
物をジャイロ式分級機で分級し、得られた132〜31
1μmの粒子0.63kgをスクラブ顆粒とした。
原料及び製造装置は以下の通りである。 コーンスターチ:日本薬局方とうもろこしでんぷんSpec
ial Starch松谷化学工 業株式会社社製、セルロースパウダー:KCフロックW
−400G日本製紙株式 会社製、CMC:サンローズF FT−3(M/C6=
0.9)日本製紙株式会 社社製、PVA:クラレKポリマー KM−118 ク
ラレ株式会社製、ゼオライト:合成ゼオライト粉末 ト
ヨビルダー 東ソー株式会社社製。 10Lハイスピードミキサー:FS−GC−10型 深
江工業株式会社製、スパイラフロー:SFC−10型
SPIR-A-FLOWフロイント産業株式会社、電気式乾燥機:
DK63型 電気乾燥機 ヤマト科学株式会社製。
壊性を次の如く評価した。 (1)平均粒径 レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−910
(堀場製作所(株)製)を使用して測定し、メジアン径
を平均粒径とした。一次粒子の場合は水又はエタノール
に、スクラブ顆粒の場合はイソプロピルアルコールに分
散して測定した。
%食塩水に浸し、崩壊していく様子をCCDカメラで観
察する。
を0.3g加え、35℃の恒温槽に15時間保存した。
次いでこの試料6gを人工皮革上に計り取り、更にもう
1枚の人工皮革で覆い、5g/cm2の荷重をかけ前後に
5往復した後、200メッシュ(篩径74μm)の篩で
濾過し、残渣の乾燥重量を測定する。このときに崩壊性
粒子が200メッシュの篩を通過した量比を重量百分率
で表し、0.9重量%の食塩水崩壊率A(重量%)とし
た。同様の操作を10重量%食塩水で行い、10重量%
食塩水崩壊率B(重量%)とした。尚、0.9重量%食
塩水崩壊率Aを使用時及び洗い流し時の崩壊性の指標
に、10重量%食塩水崩壊率Bを製品中での安定性の指
標とした。
gを入れ、30mmのスターラーピースを入れ、300r
/minで攪拌し、その中のスクラブ顆粒1gを投入す
る。10分間攪拌後、200メッシュの篩でろ過し、残
さを105℃、1時間乾燥後秤量する。この時の投入し
たスクラブ顆粒重量に対する200メッシュの篩を通過
した重量を百分率で表わし崩壊速度[%]とする。
評価すると、内核が先に分散し、外殻は分散せずに残っ
たことからこれらを洗浄剤として使用した場合に実施例
1及び2は比較例1に比べて良好な物理的洗浄効果と洗
い流し性を有することがわかる。
有水溶液中において水溶性塩類濃度の低下によって凝集
が崩壊し、尚且つ、層状構造を有している為、外殻が崩
壊すると、高分散性の内核は即座に崩壊し、高い洗い流
し性を発現する。更に、該崩壊性粒子の外殻や内核を構
成する一次粒子及び結合剤の種類、量を適宜選択する事
によって使用環境に応じ優れた使用感と崩壊性の制御が
容易となる。また、本発明のスクラブ顆粒を配合した洗
浄剤組成物は、特に物理的な洗浄効果に優れ、また、経
時安定性に優れていると共に、使用感も良好である。更
に、洗浄過程及び、濯ぎ過程においてスクラブ顆粒が崩
壊し、特に、濯ぎ水や涙により容易に崩壊する事によ
り、洗い流し性が極めて良好である。
Claims (3)
- 【請求項1】 10重量%食塩水での崩壊率が80重量
%以上である内核と、塩感応性の水溶性結合剤を含有す
る外殻とを有する層状構造のスクラブ顆粒。 - 【請求項2】 10重量%食塩水での崩壊率が30重量
%以下である層状構造のスクラブ顆粒。 - 【請求項3】 0.9重量%食塩水での崩壊率が70重
量%以上である請求項1又は2記載のスクラブ顆粒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000244157A JP4388215B2 (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | スクラブ顆粒 |
Applications Claiming Priority (1)
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