JP2002053389A - 単結晶引上げ装置 - Google Patents

単結晶引上げ装置

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JP2002053389A
JP2002053389A JP2000401626A JP2000401626A JP2002053389A JP 2002053389 A JP2002053389 A JP 2002053389A JP 2000401626 A JP2000401626 A JP 2000401626A JP 2000401626 A JP2000401626 A JP 2000401626A JP 2002053389 A JP2002053389 A JP 2002053389A
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crystal pulling
heat shield
crucible
pulling apparatus
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JP2000401626A
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Fumitada Sugita
文規 杉田
Toshiaki Tsunoka
俊明 角鹿
Yoshinobu Hiraishi
吉信 平石
Toshiro Umeki
俊郎 梅木
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Original Assignee
Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に作業効率を向上させることができ、か
つ、作業負担の著しい増大にも耐えることができるよう
な熱遮蔽体昇降機構を備えたCZ法単結晶引上げ装置を
提供する。 【解決手段】 CZ炉内を昇降する熱遮蔽体を備えるC
Z法単結晶引上げ装置において、装置の外殻を構成する
チャンバ11を、下段チャンバ11Z、中段チャンバ11
Y、上段チャンバ11Xと、それぞれ分離したものが個々
に旋回するように構成する。そして、熱遮蔽体が上方に
吊り上げられた状態で分離された中段チャンバ11Yが旋
回するようにして、炉内の整備・清掃のための装置の解
体の際に手作業で熱遮蔽体を運び出すというような事態
を回避し、熱遮蔽体の巨大化に伴う作業負担の著しい増
大にも耐えることができるようにすると共に、作業効率
を向上させるようにした

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CZ法(チョクラ
ルスキー法)によってシリコン融液等の原料融液から単
結晶を引上げて単結晶インゴットを製造するCZ法単結
晶引上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CZ法単結晶引上げ装置においては、原
料融液から単結晶への輻射熱を制御する熱遮蔽体が取り
付けられる場合がある。この熱遮蔽体は、切り欠き円錐
状の耐熱性部材で構成されており、原料融液から引上げ
られている単結晶の周囲を囲繞するようにCZ炉内に設
置され、単結晶を引上げている最中における原料融液か
ら単結晶への輻射熱を遮蔽する働きをする。これと同時
にこの熱遮蔽体は、CZ炉内のガス流れを整流する働き
もするため、ガス整流筒とも呼ばれることがある。
【0003】このような熱遮蔽体については、原料融液
からの輻射熱の熱遮蔽やCZ炉内のガス整流については
極めて有効な部材ではあるものの、シリコンナゲット等
の原料塊をルツボにチャージする際、或いは、炉の単結
晶引上げ準備のための炉内整備・清掃の際などには、そ
の作業を行うにあたっては邪魔な存在となる。
【0004】このような問題を解決するために、原料塊
をルツボにチャージする際には熱遮蔽体が上昇するよう
な機構を備えたCZ法単結晶引上げ装置も提案されてい
る(特公昭58-1080号公報、特開平2−1571
80号公報(特許第2640683号)、特開平4−2
02085号公報(特許第3019949号)など)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの多くは、チャ
ージの際に邪魔にならないように熱遮蔽体が上昇すると
いう目的を単純に達成するためのものであるが、実際に
は、操作性の面からしても必ずしも効率がアップしてい
ると言うことができない場合もあり、また、引上げられ
るシリコン単結晶の大口径化が進み、熱遮蔽体の重量が
増した場合などのように、作業負担が著しく増大した場
合などにはそれに対処することができないというような
問題があった。(特に、先に述べた特許第301994
9号などについては、その出願前に同一或いは極めて類
似する先行文献が存在することからその特許性について
明かな問題があるのみならず、従来技術と比較して顕著
な効果が見られないことから技術的な面から見た存在意
義自体についても疑念がある。)
【0006】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、CZ炉内で熱遮蔽体を昇降
させる機構を備えるCZ法単結晶引上げ装置において、
確実に作業効率を向上させることができ、かつ、作業負
担の著しい増大にも耐えることができるような熱遮蔽体
昇降機構を備えたCZ法単結晶引上げ装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置にお
いては、CZ炉内を昇降する熱遮蔽体を備えるCZ法単
結晶引上げ装置において、装置の外殻を構成するチャン
バを分離可能にすると共にそれぞれ分離したものが個々
に旋回するように構成し、熱遮蔽体が上方に吊り上げら
れた状態で分離されたチャンバが旋回するようにしたこ
とにより、炉内の整備・清掃のための装置の解体の際に
手作業で熱遮蔽体を運び出すというような事態を回避
し、熱遮蔽体の巨大化に伴う作業負担の著しい増大にも
耐えることができるようにすると共に、作業効率を向上
させるようにしたことを特徴とする。
【0008】より具体的には、本発明においては以下の
ようなCZ法単結晶引上げ装置を提供する。
【0009】(1) 装置の外殻を構成するチャンバ
が、それぞれ分離可能な状態で、少なくとも、下段チャ
ンバと、中段チャンバと、上段チャンバと、で分けて構
成されているCZ法単結晶引上げ装置であって、ケーブ
ルによって吊り下げられ、昇降をする熱遮蔽体がCZ炉
内に設置されており、この熱遮蔽体を吊り下げるケーブ
ルを巻き取るケーブル巻き取り機が、前記中段チャンバ
に取り付けられていることを特徴とするCZ法単結晶引
上げ装置。
【0010】なお、チャンバの分離形態については様々
なバリエーションが考えられるが、本発明を実施するに
あたっては、少なくとも下段、中段、上段の3段に分け
られていればよく、例えば下段チャンバの下に更にチャ
ンバ(例えば、下部チャンバ)が設けられていて、全体か
ら見れば3段以上で構成されている場合であっても、本
発明の範囲に含まれる。
【0011】(2) 前記ケーブル巻き取り機のケーブ
ルがCZ炉内に挿入される箇所から当該CZ炉内に不活
性ガスを供給する不活性ガス供給機構を備えていること
を特徴とする(1)記載のCZ法単結晶引上げ装置。
【0012】(3) 前記下段チャンバ、前記中段チャ
ンバ、及び前記上段チャンバのいずれか一つ以上を水平
方向に旋回させる旋回手段を備えていることを特徴とす
る(1)または(2)記載のCZ法単結晶引上げ装置。
【0013】但し、本発明を実際に実施する際には、旋
回手段の他に、中段チャンバ及び上段チャンバについて
の昇降手段が備えられているのが好ましい。
【0014】(4) 前記昇降をする熱遮蔽体以外に少
なくとも一つ以上の熱遮蔽体を備えていることを特徴と
する(1)または(2)記載のCZ法単結晶引上げ装
置。
【0015】上記装置は、具体的には2つ以上の熱遮蔽
体を備えている装置であり、当該2つ以上の熱遮蔽体が
全て昇降可能であっても、そうでなくてもよいが、複数
あるうちの必ず一つは昇降可能に構成されている(以
下、(6)においても同じ)。
【0016】(5) 原料融液から引上げられた単結晶
を冷却或いは加熱する温度調整手段を備えていることを
特徴とする(1)、(2)または(3)記載のCZ法単
結晶引上げ装置。
【0017】「温度調整手段」としては、原料融液から
引上げられた単結晶を側面から加熱するアフターヒータ
ーや、原料融液から引上げられた単結晶を冷却するクー
ラーなどを挙げることができる(以下、(9)において
も同じ)。
【0018】(6) 前記温度調整手段は、原料融液か
ら引上げられた単結晶を冷却するクーラーであることを
特徴とする(5)記載のCZ法単結晶引上げ装置。
【0019】(7) ルツボの下部分が、当該ルツボに
隣接して当該ルツボを取り囲む隣接囲繞部材の頂部にま
で上昇させるルツボ昇降手段を備えていることを特徴と
する(1)または(2)記載のCZ法単結晶引上げ装
置。
【0020】「隣接囲繞部材」の代表的なものは、ルツ
ボ内を加熱するためにCZ炉内に備え付けられているヒ
ーターである。「ルツボの下部分が、当該ルツボに隣接
して当該ルツボを取り囲む隣接囲繞部材の頂部にまで上
昇させる」というのは、具体的には、ルツボの湾曲した
部分が隣接囲繞部材の頂部から出て、隣接囲繞部材とル
ツボの間でより大きな隙間ができ、ルツボの下方に溜ま
っている熱気が上昇できる状態となったことを意味する
(以下、(10)においても同じ)。この装置は特に、
ルツボの下方に当該ルツボの下方からルツボを加熱する
手段(一般には、ボトムヒーター、サブヒーター等と呼
ばれている部材)が設置され、ルツボの下方に熱気が溜
まりやすくなっている場合に特に有効である。
【0021】また、本発明に係る装置は、ルツボがかか
る位置にまで上昇させ得るものではなく、実際に上昇さ
せるものである、という点で、ルツボの昇降機構を備え
た従来からのCZ法単結晶引上げ装置とは異なる(以
下、(10)においても同じ)。
【0022】(8) ケーブルによって吊り下げられ、
昇降をする熱遮蔽体がCZ炉内に設置されているCZ法
単結晶引上げ装置であって、前記昇降をする熱遮蔽体以
外に少なくとも一つ以上の熱遮蔽体を備えていることを
特徴とするCZ法単結晶引上げ装置。
【0023】(9) ケーブルによって吊り下げられ、
昇降をする熱遮蔽体がCZ炉内に設置されているCZ法
単結晶引上げ装置であって、原料融液から引上げられた
単結晶を冷却或いは加熱する温度調整手段を備えている
ことを特徴とするCZ法単結晶引上げ装置。
【0024】(10) ケーブルによって吊り下げら
れ、昇降をする熱遮蔽体がCZ炉内に設置されているC
Z法単結晶引上げ装置であって、ルツボの下部分が、当
該ルツボに隣接して当該ルツボを取り囲む隣接囲繞部材
の頂部にまで上昇させるルツボ昇降手段を備えているこ
とを特徴とするCZ法単結晶引上げ装置。
【0025】(11) 原料融液を貯留するルツボと、
このルツボ内を加熱するための加熱手段と、前記原料融
液から単結晶を引き上げる引上げ機構と、を備え、CZ
法によって単結晶を引き上げるCZ法単結晶引上げ装置
であって、引き上げられている単結晶を囲繞して当該引
き上げられている単結晶に対する前記原料融液からの輻
射熱を遮蔽する熱遮蔽体を含み、装置の外殻を構成する
チャンバが、それぞれ分離可能な状態で、少なくとも前
記ルツボ及び前記加熱手段を格納する下段チャンバと、
この下段チャンバの上に載置固定される中央穴空き蓋型
形状の中段チャンバと、この中段チャンバの中央穴空き
部分の上に載置固定される上段チャンバと、を備え、前
記中段チャンバには、前記熱遮蔽体を昇降させる昇降機
構が備えられていると共に、前記中段チャンバが前記熱
遮蔽体を吊り下げた状態で、当該中段チャンバ及び前記
上段チャンバが、それぞれ独立に、水平方向に移動し得
ることを特徴とするCZ法単結晶引上げ装置。
【0026】このような装置においては、中段チャンバ
及び上段チャンバの水平方向の移動形態として、装置に
隣接する回動軸を中心にして中段チャンバ及び上段チャ
ンバが水平方向に旋回する形態を挙げることができる。
また、好適には、このような装置においては、前記中段
チャンバには、前記熱遮蔽体を昇降させる昇降機構が備
えられていると共に、当該中段チャンバの蓋型形状は、
当該中段チャンバが旋回したときに、当該中段チャンバ
に吊り下げられている熱遮蔽体が下段チャンバの上端と
干渉をしないように、前記熱遮蔽体を上昇させた位置
(前記中段チャンバが前記熱遮蔽体を当該中段チャンバ
側に引き寄せた状態)で当該熱遮蔽体を格納し得る形状
に設定されており、前記中段チャンバに前記熱遮蔽体が
格納された状態で、当該中段チャンバ及び前記上段チャ
ンバが、それぞれ独立に、水平方向に移動する(但し実
際には、その実施形態を考慮した場合には、中段チャン
バ及び上段チャンバについてそれぞれを適宜昇降させる
昇降機構が備えられているのが好ましい)。
【0027】なお、蓋型形状の中段チャンバにおいて、
その形状は熱遮蔽体の全体を完全に格納してしまうよう
なものであれば好ましいが、本発明を具現化するにあた
っては、そのようなものではなくてもよく、中段チャン
バが旋回したときに当該中段チャンバに吊り下げられて
いる熱遮蔽体が下段チャンバの上端と干渉をしないてい
どにまで格納できるものであればよい。因みに、上段チ
ャンバ及び下段チャンバについては、その典型的な形状
としては円筒形状を挙げることができるが、上段チャン
バ及び下段チャンバの形状は円筒形状には限られない。
また、中段チャンバの蓋型形状として典型的な形状とし
ては、例えばドーム型形状を挙げることができるが、こ
れには限られない。
【0028】(12) 直径300mm以上の大口径シ
リコンインゴットを引上げるための大口径シリコンイン
ゴット引上げ用のCZ法単結晶引上げ装置であることを
特徴とする(1)から(11)いずれか記載のCZ法単
結晶引上げ装置。
【0029】即ち、本発明に係るCZ法単結晶引上げ装
置は、人力によらず、機械機構によって中段チャンバと
共に熱遮蔽体を移動させるので、引上げられる単結晶の
大口径化の進行に伴って熱遮蔽体が巨大化したような場
合でも対処することができる。
【0030】
【発明を実施するための形態】以下、本発明に係るCZ
法単結晶引上げ装置の好適な実施形態について、図面を
参照して説明する。
【0031】[装置の基本構成]図1は本発明に係るC
Z法単結晶引上げ装置の全体構成を示すブロック図であ
る。この図1に示されるように、本発明に係るCZ法単
結晶引上げ装置は、装置の外殻を構成するチャンバ11
が、それぞれ分離可能な状態で、略円筒形状の上段チャ
ンバ11Xと、中央穴空きドーム型形状の中段チャンバ
11Yと、略円筒形状の下段チャンバ11Zと、からな
り、上段チャンバ11X及び中段チャンバ11Yは、モ
ータ13の駆動力によって旋回軸Pを中心に旋回する。
そして、上段チャンバ11X、中段チャンバ11Y、及
び下段チャンバ11Zは、単結晶の引き上げを行う際に
は、上段チャンバ11X及び中段チャンバ11Yがそれ
ぞれ所定の位置にまで移動し、下段チャンバ11Zの上
には中段チャンバ11Y、そして更に中段チャンバ11
Yの上には上段チャンバ11Xが載置固定され、全体と
してチャンバ11を構成することになる(図2参照)。
【0032】図2は、上段チャンバ11X、中段チャン
バ11Y、及び下段チャンバ11Zが一体となってチャ
ンバ11を構成した状態で単結晶の引き上げを行ってい
る状態を図示した本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置
のCZ炉の部分断面図である。
【0033】この図2に示されるように、チャンバ11
の下段チャンバ11Z部分の中心に設けられたルツボ軸
14の上端に、図示しないルツボ受けを介してルツボ1
6が載置され、そのルツボ16の内側に原料融液17が
貯留されている。サイドヒーター18および断熱材19
は、ルツボ16の周囲を取り巻くように同心円状に設け
られており、ルツボ16の下方にはボトムヒーター20
が備え付けられている。
【0034】このような本発明に係るCZ法単結晶引上
げ装置において、単結晶21がルツボ16内の原料融液
17から引き上げられるが、本装置においては、この単
結晶21の引き上げ領域を取り巻く熱遮蔽体23が、昇
降可能な状態でCZ炉内に設置されている。
【0035】熱遮蔽体23は、図2に示されるように、
下端開口部の直径が上端開口部の直径より小さい円錐状
の筒であるが、その上端開口部には係合フランジ部23
aが設けられており、この掛合フランジ部23aの部分
において、断熱材19の上端に設けられている載置フラ
ンジ部材24と掛合する。そして、図2に示されるよう
に、熱遮蔽体23が降ろされた状態では、熱遮蔽体23
が載置フランジ部材24上に、他の器具によって固定さ
れない状態で、載置された格好となる。
【0036】ここで、本発明に係るCZ法単結晶引上げ
装置においては、図2に示されるように、熱遮蔽体23
の係合フランジ部23aは昇降用ケーブル25で吊持さ
れており、この昇降用ケーブル25はケーブル巻取り機
26によって巻き取られる。従って、熱遮蔽体23は、
昇降用ケーブル25がケーブル巻取り機26によって巻
き取られると上昇し、巻き取りとは逆方向にケーブル巻
取り機26が作動すると下降することとなる(なお、前
述のように、熱遮蔽体23は載置フランジ部材24上に
固定されない状態で載置されるだけであるので、熱遮蔽
体23を昇降させるための部材としてはケーブルが適切
である)。
【0037】また、本発明に係るCZ法単結晶引上げ装
置においては、ケーブル巻取り機26は中段チャンバ1
1Yに取り付けられているため、中段チャンバ11Yの
移動に伴って移動することとなる。
【0038】なお、上記構成においては1本の旋回軸P
で上段チャンバ11X及び中段チャンバ11Yの旋回を
行うようにしているが、本発明に係るCZ法単結晶引上
げ装置においては、この旋回軸Pを複数本設けるように
してもよい。また、旋回動作やそれに伴って適宜行われ
る昇降動作は、モータ13によるものでなくとも、油圧
シリンダー等のアクチュエーターによるものでもよく、
旋回動作に至っては手動によって行うようにするもので
あってもよい。
【0039】[動作]上記のような機能・構成を有する
本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置においては、単結
晶を引上げている間(結晶成長中)は、図2に示される
ように、熱遮蔽体23はその係合フランジ部23aが載
置フランジ部材24に当接するまで降ろされ、当該載置
フランジ部材24上に載置される状態を採るが、結晶成
長終了後は、図3に示されるように、中段チャンバ11
Yの天井に向かって引上げられる。なお、原料融液17
から引上げられた単結晶21は、図3に示されるよう
に、通常のCZ法単結晶引上げ装置の場合と同様に、上
段チャンバ11X内に収容される。
【0040】そして、結晶成長終了後に熱遮蔽体23が
中段チャンバ11Yの天井に引き上げられた状態で、上
段チャンバ11X及び中段チャンバ11Yが旋回するこ
ととなるが(図4)、この図4に示されるように、中段
チャンバ11Yが旋回したときに熱遮蔽体23と下段チ
ャンバ11Zとが干渉しないように(即ち、熱遮蔽体2
3の下端と下段チャンバ11Zの上端とが衝突しないよ
うに)、上段チャンバ11X及び中段チャンバ11Yが
ある程度上昇させられた状態で旋回が行われることとな
る。そして、上段チャンバ11X及び中段チャンバ11
Yが十分な位置にまで旋回した後、中段チャンバ11Y
からは熱遮蔽体23が降ろされ、十分に冷却された後、
点検・整備・清掃が行われる。一方、引上げられた単結
晶21も、上段チャンバ11X内に収容された状態で十
分に冷却が行われた後、取り出され、ウエハの切り出し
工程に供される。このような工程において、これまでの
動作説明から明らかなように、下段チャンバ11Zから
機械的な駆動力で自動的に熱遮蔽体23を取り出すこと
ができ、手作業で熱遮蔽体23を取り出すというような
工程をほぼ完全に排除することができる。
【0041】ここで、従来からのCZ法単結晶引上げ装
置によれば、原料の溶融時には、結晶を吊り下げるため
の上下方向に移動可能なケーブル又はシャフトの先端に
熱遮蔽体23を吊り下げる治具を使用し、当該熱遮蔽体
23を可能な限り上方に移動させることによって原料溶
融時の原料融液の液はねを少なくすると共に、原料溶融
が終了した後は、熱遮蔽体23を載置フランジ部材24
上に載置し、吊り下げる治具を一度炉外に出してから結
晶の引上げを行い、結晶の引上げが終了したときには、
オペレーターが熱遮蔽体23を手作業で炉外に出し、清
掃を行っていた。
【0042】ところが、上述の動作説明からも明らかな
ように、本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置において
は、オペレーターが熱遮蔽体23を手作業で炉外に出す
手間を省くことができる。この点、近年の単結晶の大口
径化の進行に伴って熱遮蔽体23の重量が著しく増した
ために、オペレーターが一人で作業をすることが出来な
くなり、それによって作業性が非常に悪くなっていると
いうことに鑑みれば、熱遮蔽体23を手作業で炉外に出
す手間を省くことができただけでも、作業効率の改善が
図られたことになる。また、従来のものとは異なり、吊
り下げる治具を一度炉外に出してから結晶の引上げを行
うというような作業を行う必要もなく、この点からも作
業効率の改善が図られる。
【0043】[昇降機構の構成・動作]図6及び図7
は、本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置において好適
な昇降機構の機能構成を説明するためのブロック図であ
る。なお、図6は斜視図であり、図7は上面図と熱遮蔽
体23の昇降状態を示す立て断面図である。また、図7
において、図6と同一の構成要素には同一符号を付して
いる。
【0044】これらの図に示されるように、本発明に係
る昇降機構30は、ケーブル巻取り機26、ケーブル2
5、及びこれらの駆動を補助する諸部材で構成されてい
る。そして、既に説明した通り、ケーブル巻取り機26
は中段チャンバ11Yに取り付けられるが、この実施の
形態に係るケーブル巻取り機26においては、昇降機構
30自体の構成の簡易化のために単一のモータ32で駆
動するように構成されている。即ち、本実施の形態に係
るケーブル巻取り機26は、モータ32に連結された駆
動軸31と、この駆動軸31にギヤ部33を介して連結
され、当該ギヤ部33によって変換された駆動力及び駆
動方向で回動する回動軸34と、を備え、回動軸34上
に取り付けられたローラ35の部分でケーブル25を巻
き取るように構成している。
【0045】この実施の形態において、回動軸34上の
ローラ35は、熱遮蔽体23の吊り下げ時の安定を考慮
して、35a、35b、及び35cと、3個のローラが
設けられており、3点で熱遮蔽体23を吊り下げるよう
にしている。ローラ35で巻き取られるケーブル25
は、プーリ36によって適宜向きが変えられ、その先端
部分が、熱遮蔽体23の上端に取り付けられている3個
の吊り止め部材37にそれぞれ係止されている。従っ
て、このような昇降機構30によれば、回動軸34の回
転によってケーブル25が巻き取られることにより、熱
遮蔽体23が上昇する(図7中の(B)及び(C))。
また、それとは逆向きに回動軸34が回転することによ
って、熱遮蔽体23が下降する(図7中の(A))。
【0046】ここで、図8は、ケーブル25の先端部分
と吊り止め部材37の係止状態を示すブロック図であ
る。この図8に示されるように、ケーブル25の先端部
分にはボール25aが取りつけられており、このボール
25aが吊り止め部材37の三角孔37aの部分と係合
するように構成されている。そして、このような構成と
することで、熱遮蔽体23の傾きやケーブル25の伸び
によるケーブル間の長さのばらつきなどに対処すること
ができるようになる。
【0047】なお、この実施の形態では、昇降機構30
自体の構成の簡易化のために単一のモータ32で駆動す
るように構成しているが、モータの数は一つに限られる
というわけではなく、適宜複数個のモータを使用して昇
降機構30を構成するようにしてもよい。
【0048】[その他の応用例]図9は、熱遮蔽体23
が昇降する本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置の他の
応用例を示した図である。
【0049】<複数枚の熱遮蔽体>まず、図9(A)
は、昇降可能な2個の熱遮蔽体23が設置される実施形
態を示した図である。この図9(A)に示されるよう
に、昇降可能な2個の熱遮蔽体23を設置することによ
り、手作業が介在することによる作業効率の低下を招か
ない状態で、従来よりも強力な熱遮蔽効果を得ることが
できると共に、2個の熱遮蔽体23の間の距離を調節す
ることによって熱遮蔽の程度もコントロールすることが
できるようになる。
【0050】<温度調整手段との組み合せ>次に、図9
(B)は、本発明に係る昇降可能な熱遮蔽体23と共
に、温度調整手段として、引上げられている単結晶を冷
却するクーラー40をCZ炉内に設置した実施形態を示
している。
【0051】このように、本発明に係る昇降可能な熱遮
蔽体23をクーラー40と共存させることにより、例え
ば種結晶のダッシュネックによる種結晶からの転位排除
を行う際に、図9(B)に示すように、クーラー40の
近傍にまで熱遮蔽体23が上昇することによって、種結
晶との固液界面の部分をクーラー40の冷却からうまく
遮蔽することができるようになり、原料融液への種結晶
の浸漬時の熱衝撃で生じた転位がうまく排除できるよう
になる。
【0052】そして更に、図9(C)に示されるよう
に、昇降可能な2個の熱遮蔽体23と共にクーラー40
を共存させることにより、ダッシュネック時のクーラー
40の冷却からの遮蔽を強力に行うことができるように
なるのは勿論のこと、原料融液からの熱遮蔽を行いつ
つ、クーラー40からもある程度遮蔽をして単結晶の引
き上げを行う、というような、今までに無い条件設定を
して単結晶の引き上げを行うことができるようになる。
【0053】<放熱の効率化>図10は、ルツボ16の
下部にこもった熱を効率よく放散するための実施形態を
示す図である。この図10に示されるように、ルツボ1
6の下部にこもった熱を効率よく放散させるために、本
発明に係るCZ法単結晶引上げ装置においては、ルツボ
16に隣接してその周囲を囲繞している部材(例えばサ
イドヒーター18)よりも、ルツボ16の底面が上にな
るまでルツボ16を上昇させる。
【0054】このようにすることによって、ルツボ16
の底面とサイドヒーター18の間が広がり、図中の矢印
で示したように熱気が効率よく放散することになる。こ
の場合において、本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置
では、ルツボ16の上昇に応じて熱遮蔽体23も上昇さ
せることができるため、ルツボ16上昇の際に熱遮蔽体
23の存在が邪魔になることがない。
【0055】このような実施形態は、ボトムヒーター2
0が設置されており、それによって冷却時間が伸びてし
まうような場合や、黒鉛部材の保温性が増したことによ
る熱のこもりやすさの増大が生じてしまっている近年に
おいて、清掃工程までをも含めた装置のワンサイクルの
時間を短縮することができるようになるという点で重要
である。
【0056】<シリコン蒸発物のケーブルへの付着防止
>ケーブル25には、原料融液17からのシリコン蒸発
物が付着する。そして、当該付着したシリコン蒸発物が
何らかの原因で剥離し、引き上げ中の単結晶21に落下
したときには、結晶にスリップ転移を発生させてしまう
ようなこともある。
【0057】このような事態を防止するために、本発明
に係るCZ法単結晶引上げ装置においては、ケーブル巻
き取り機26のケーブル25がCZ炉内に挿入される箇
所から当該CZ炉内に不活性ガスを供給する不活性ガス
供給機構を備えるようにしており、これによってケーブ
ル25にシリコン蒸発物が付着するのを予防するように
している。
【0058】より具体的に説明すると、図11及び図1
2に示されるように、好適な実施形態において、本発明
に係るCZ法単結晶引上げ装置は、ケーブル巻き取り機
26を収容するジャケット41を備えている。そして、
このジャケット41には、不活性ガス供給口43が備え
られており、ここからアルゴンや窒素等の不活性ガスが
供給されるように構成されている。また、ケーブル25
がCZ炉内に挿入される箇所(即ち、中段チャンバ11
Yにおけるケーブル25の貫通箇所25b)は完全にシ
ールをされてはおらず、少量の気体が漏れるような構造
とされている。
【0059】従って、使用される不活性ガスがアルゴン
であるとして説明をすると、不活性ガス供給口43から
供給されたアルゴンは、ジャケット41内を流通し、貫
通箇所25bを通ってCZ炉内に供給される。CZ炉内
に供給されたアルゴンは、ケーブル25に沿って流れる
ために、このアルゴンの流れによって、ケーブル25の
表面へのシリコン蒸発物の付着が妨げられる。
【0060】このように、不活性ガス供給口43、ジャ
ケット41、及び、完全にシールをされていない貫通箇
所25bからなる不活性ガス供給機構を備えることによ
り、ケーブル25に沿って流れるアルゴン流によって、
当該ケーブル25の表面へのシリコン蒸発物の付着が予
防されることになる。
【0061】[他の実施形態、具体的な実施形態]昇降
機構30のケーブル25の材質としてはタングステンが
好適であり、例えば一本の直径が0.05mm以上の物
をより合わせた物を使用することができる。また、吊り
止め部材37やボール25aはインコネルやステンレス
(SUS)等の金属で構成することができる。この場合に
おいて、吊り止め部材37の高さと三角孔37aの深さ
の比は、少なくとも3:1以上となるように吊り止め部材
37の高さを高く取るようにし、吊り止め部材37の高
さについてはこの比よりも大きな値となるように設定す
る(即ち、吊り止め部材37の高さ:三角孔37aの深
さ=4:1、5:1.... となるように設定する)のが
好ましい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るCZ
法単結晶引上げ装置においては、熱遮蔽体専用のハンド
リング治具が不要になり、かつ、少ないオペレーター
で、ハンドリングを行うことが可能となる。
【0063】また、本発明に係るCZ法単結晶引上げ装
置においては、熱遮蔽体の巨大化に伴う作業負担の増大
にも対応することができ、確実に作業効率を向上させる
ことができる。また、熱遮蔽体を昇降させる機能の他
に、幾つかの有為な機能を付加し、その有為な効果を発
揮させるというようなこともできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】 単結晶の引き上げを行っている状態を図示し
た本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置のCZ炉の部分
断面図である。
【図3】 本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置の動作
を説明するための図である。
【図4】 本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置の動作
を説明するための図である。
【図5】 本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置の動作
を説明するための図である。
【図6】 本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置におい
て好適な昇降機構の機能構成を説明するためのブロック
図である。
【図7】 本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置におい
て好適な昇降機構の機能構成を説明するためのブロック
図である。
【図8】 ケーブル25の先端部分と吊り止め部材37
の係止状態を示すブロック図である。
【図9】 本発明に係るCZ法単結晶引上げ装置の他の
応用例を示した図である。
【図10】 ルツボ16の下部にこもった熱を効率よく
放散するための実施形態を示す図である。
【図11】 シリコン蒸発物のケーブルへの付着防止を
するための実施形態を示す側断面図である。
【図12】 シリコン蒸発物のケーブルへの付着防止を
するための実施形態を示す上面図である。
【符号の説明】
11 チャンバ 11X 上段チャンバ(上段チャンバ) 11Y 中段チャンバ(中段チャンバ) 11Z 下段チャンバ(下段チャンバ) 13 モータ 14 ルツボ軸 16 ルツボ 17 原料融液 18 サイドヒーター 19 断熱材 20 ボトムヒーター 21 単結晶 23 熱遮蔽体 23a 係合フランジ部 24 載置フランジ部材 25 昇降用ケーブル 25a ボール 25b 貫通箇所 26 ケーブル巻取り機 30 昇降機構 31 駆動軸 32 モータ 33 ギヤ部 34 回動軸 35、35a、35b、35c ローラ 36 プーリ 37 吊り止め部材 37a 三角孔 40 クーラー 41 ジャケット 43 不活性ガス供給口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月12日(2001.1.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 単結晶引上げ装置
フロントページの続き (72)発明者 梅木 俊郎 神奈川県平塚市四之宮2612番地 コマツ電 子金属株式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 CF10 EG19 EG30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の外殻を構成するチャンバが、それ
    ぞれ分離可能な状態で、少なくとも、下段チャンバと、
    中段チャンバと、上段チャンバと、で分けて構成されて
    いるCZ法単結晶引上げ装置であって、 ケーブルによって吊り下げられ、昇降をする熱遮蔽体が
    CZ炉内に設置されており、この熱遮蔽体を吊り下げる
    ケーブルを巻き取るケーブル巻き取り機が、前記中段チ
    ャンバに取り付けられていることを特徴とするCZ法単
    結晶引上げ装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル巻き取り機のケーブルがC
    Z炉内に挿入される箇所から当該CZ炉内に不活性ガス
    を供給する不活性ガス供給機構を備えていることを特徴
    とする請求項1記載のCZ法単結晶引上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記下段チャンバ、前記中段チャンバ、
    及び前記上段チャンバのいずれか一つ以上を水平方向に
    旋回させる旋回手段を備えていることを特徴とする請求
    項1または2記載のCZ法単結晶引上げ装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降をする熱遮蔽体以外に少なくと
    も一つ以上の熱遮蔽体を備えていることを特徴とする請
    求項1または2記載のCZ法単結晶引上げ装置。
  5. 【請求項5】 原料融液から引上げられた単結晶を冷却
    或いは加熱する温度調整手段を備えていることを特徴と
    する請求項1、2または3記載のCZ法単結晶引上げ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記温度調整手段は、原料融液から引上
    げられた単結晶を冷却するクーラーであることを特徴と
    する請求項5記載のCZ法単結晶引上げ装置。
  7. 【請求項7】 ルツボの下部分が、当該ルツボに隣接し
    て当該ルツボを取り囲む隣接囲繞部材の頂部にまで上昇
    させるルツボ昇降手段を備えていることを特徴とする請
    求項1または2記載のCZ法単結晶引上げ装置。
  8. 【請求項8】 ケーブルによって吊り下げられ、昇降を
    する熱遮蔽体がCZ炉内に設置されているCZ法単結晶
    引上げ装置であって、 前記昇降をする熱遮蔽体以外に少なくとも一つ以上の熱
    遮蔽体を備えていることを特徴とするCZ法単結晶引上
    げ装置。
  9. 【請求項9】 ケーブルによって吊り下げられ、昇降を
    する熱遮蔽体がCZ炉内に設置されているCZ法単結晶
    引上げ装置であって、 原料融液から引上げられた単結晶を冷却或いは加熱する
    温度調整手段を備えていることを特徴とするCZ法単結
    晶引上げ装置。
  10. 【請求項10】 ケーブルによって吊り下げられ、昇降
    をする熱遮蔽体がCZ炉内に設置されているCZ法単結
    晶引上げ装置であって、 ルツボの下部分が、当該ルツボに隣接して当該ルツボを
    取り囲む隣接囲繞部材の頂部にまで上昇させるルツボ昇
    降手段を備えていることを特徴とするCZ法単結晶引上
    げ装置。
  11. 【請求項11】 原料融液を貯留するルツボと、このル
    ツボ内を加熱するための加熱手段と、前記原料融液から
    単結晶を引き上げる引上げ機構と、を備え、CZ法によ
    って単結晶を引き上げるCZ法単結晶引上げ装置であっ
    て、引き上げられている単結晶を囲繞して当該引き上げ
    られている単結晶に対する前記原料融液からの輻射熱を
    遮蔽する熱遮蔽体を含み、 装置の外殻を構成するチャンバが、それぞれ分離可能な
    状態で、少なくとも前記ルツボ及び前記加熱手段を格納
    する下段チャンバと、この下段チャンバの上に載置固定
    される中央穴空き蓋型形状の中段チャンバと、この中段
    チャンバの中央穴空き部分の上に載置固定される上段チ
    ャンバと、を備え、 前記中段チャンバには、前記熱遮蔽体を昇降させる昇降
    機構が備えられていると共に、前記中段チャンバが前記
    熱遮蔽体を吊り下げた状態で、当該中段チャンバ及び前
    記上段チャンバが、それぞれ独立に、水平方向に移動し
    得ることを特徴とするCZ法単結晶引上げ装置。
  12. 【請求項12】 直径300mm以上の大口径シリコン
    インゴットを引上げるための大口径シリコンインゴット
    引上げ用のCZ法単結晶引上げ装置であることを特徴と
    する請求項1から11いずれか記載のCZ法単結晶引上
    げ装置。
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