JP2002052411A - 切削機 - Google Patents

切削機

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JP2002052411A
JP2002052411A JP2000241300A JP2000241300A JP2002052411A JP 2002052411 A JP2002052411 A JP 2002052411A JP 2000241300 A JP2000241300 A JP 2000241300A JP 2000241300 A JP2000241300 A JP 2000241300A JP 2002052411 A JP2002052411 A JP 2002052411A
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movable
clamping
support
holding
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JP2000241300A
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Katsuhei Omi
勝平 大見
Shuzo Nishimura
修三 西村
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Omi Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Omi Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】切削機は、取付部5、枠部6及び案内部7
を有する支持体1と、固定クランプ8、接離機構9及び
可動クランプ10を有する挟持機構2と、縦動機構26
及び横動機構27を有する可動機構3と、切削刃25を
有する駆動装置4とを備えている。角コラム32の開放
端部34上に切削機を載せた状態で、この開放端部34
の内側に固定クランプ8の両挟持部12を当てがってこ
の両挟持部12間に溶接部33を位置させるとともに、
この開放端部34の外側に可動クランプ10の両挟持部
14を当てがい、それらの各挟持部12,14間で開放
端部34を挟持する。そして、電動カッター4のフライ
ス25を移動調節して溶接部33に当てがい、フライス
25を回転させながら溶接部33に沿って順次移動させ
て溶接部33を切削する。 【効果】作業時間を短縮するとともに、加工精度を向上
させることができ、しかも粉塵をなくして作業環境を良
好にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、一般構
造用角形鋼管に属する角コラムの内側に残る溶接部を切
削して除去するために利用する専用切削機としての削正
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(a)に示す従来の角コラム32の
内側には溶接部33が両開放端部34間にわたり残って
いる。この角コラム32を使用して、例えば図5(b)
に示す台を製造する場合、まず両端板35に仮溶接した
裏当て36を角コラム32の両開放端部34の内周全体
に嵌め込み、次にこの両開放端部34に端板36を当て
がってこの両端板36とこの両開放端部34の外周全体
との間で本溶接をする。この裏当て35は、この本溶接
部分の肉盛がこの両開放端部34の外側から内側へ逃げ
ないように補強するために付設するものである。
【0003】しかし、角コラム32の内側に溶接部33
を残したまま、裏当て35を角コラム32の両開放端部
34の内側に嵌め込むと、この裏当て35の一部がこの
溶接部33に当たって裏当て35と両開放端部34の内
側との間に隙間が生じる。そのため、この溶接部33を
予め除去する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、この溶接部33
をサンダーによる手作業で研削して除去していた。その
ため、作業時間が長くなるとともに、加工精度が悪くな
り、しかも粉塵が生じて作業環境が悪化する問題があっ
た。
【0005】本発明は、上記角コラムの内側に残る溶接
部を除去するための専用機を提供して、作業時間の短縮
と加工精度の向上を図るとともに、粉塵をなくして作業
環境を良好にすることを目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】後記実施
形態の図面(図1〜5)の符号を援用して本発明を説明
する。 * 請求項1の発明 この発明にかかる切削機は、下記のように構成されてい
る。
【0007】この切削機は、支持体(1)と、この支持
体(1)に取り付けられた挟持機構(2)と、この支持
体(1)に対し可動機構(3)により移動可能に取り付
けられた駆動装置(4)とを備えている。前記挟持機構
(2)にあっては、前記支持体(1)に取着された固定
クランプ(8)と、前記支持体(1)に対し接離機構
(9)により移動可能に支持された可動クランプ(1
0)とを有し、この固定クランプ(8)とこの可動クラ
ンプ(10)とには相対向する挟持面(12a,14
a)をこの接離機構(9)により互いに接離し得るよう
に設けている。前記駆動装置(4)にあっては、前記挟
持機構(2)の固定クランプ(8)及び可動クランプ
(10)の挟持面(12a,14a)に沿った方向
(C)へ延びるクランプ基準面(P)に対し直交する回
転中心線(24a)を中心に回転し得る切削刃(25)
をこの固定クランプ(8)に面して設けている。前記可
動機構(3)にあっては、前記駆動装置(4)を前記ク
ランプ基準面(P)に対し平行な方向(C)へ移動させ
る縦動機構(26)と直交する方向(A)へ移動させる
横動機構(27)とを設けている。
【0008】例えば角コラム(32)の開放端部(3
4)上に切削機を載せた状態で、この開放端部(34)
の内側に固定クランプ(8)の挟持面(12a)を当て
がってその付近に溶接部(33)を位置させるととも
に、この開放端部(34)の外側に可動クランプ(1
0)の挟持面(14a)を当てがい、それらの挟持面
(12a,14a)間で開放端部(34)を挟持する。
そして、駆動装置(4)の切削刃(25)を移動調節し
て溶接部(33)に当てがい、切削刃(25)を回転さ
せながら溶接部(33)に沿って順次移動させて溶接部
(33)を切削する。
【0009】従って、従来のようにサンダーによる手作
業で行っていた場合と比較して、作業時間を短縮すると
ともに、加工精度を向上させることができ、しかも粉塵
をなくして作業環境を良好にすることができる。
【0010】* 請求項2の発明 この発明は、請求項1の発明を前提にして下記のように
構成されている。前記支持体(1)は、前記挟持機構
(2)を取り付けた取付部(5)と、この取付部(5)
に対しこの挟持機構(2)の反対側で取着された枠部
(6)と、この取付部(5)に対しこの挟持機構(2)
の反対側で取着されてこの枠部(6)の内側に配置され
た案内部(7)とを有している。前記可動機構(3)の
縦動機構(26)は、前記支持体(1)の案内部(7)
に対し移動可能に支持されて前記クランプ基準面(P)
に対し平行な方向(C)へ移動し得る案内部(28)を
有している。前記可動機構(3)の横動機構(27)
は、この縦動機構(26)の案内部(28)に対し移動
可能に支持されて前記クランプ基準面(P)に対し直交
する方向(A)へ移動し得る案内部(30)を有してい
る。前記駆動装置(4)は、この横動機構(27)の案
内部(30)に取着され、前記支持体(1)の枠部
(6)の内側に配置されている。
【0011】この発明では、支持体(1)の取付部
(5)や枠部(6)や案内部(7)に対し、挟持機構
(2)や可動機構(3)の縦動機構(26)及び横動機
構(27)や駆動装置(4)をコンパクトに配置するこ
とができる。また、支持体(1)の枠部(6)を把手と
して兼用することができ、使用上も便利である。
【0012】* 請求項3の発明 この発明は、請求項1または請求項2の発明を前提にし
て下記のように構成されている。
【0013】前記挟持機構(2)の固定クランプ(8)
は、前記切削刃(25)の侵入を許容する空間域(1
1)をあけて互いに隣接する一対の挟持部(12)を有
している。前記固定クランプ(8)の挟持面(12a)
はこの両挟持部(12)に設けられている。前記挟持機
構(2)の可動クランプ(10)は、前記切削刃侵入許
容空間域(11)に対向する切削対象物侵入許容空間域
(13)をあけて互いに隣接する一対の挟持部(14)
を有している。前記可動クランプ(10)の挟持面(1
4a)はこの両挟持部(14)に設けられている。
【0014】この発明では、固定クランプ(8)に切削
刃侵入許容空間域(11)があるので、この空間域(1
1)で角コラム(32)の溶接部(33)に切削刃(2
5)を当てがった状態で、固定クランプ(8)の両挟持
面(12a)と可動クランプ(10)の両挟持面(14
a)とで角コラム(32)の開放端部(34)を確実に
挟持することができる。また、固定クランプ(8)と可
動クランプ(10)との間で角コラム(32)の開放端
部(34)が湾曲変形しても、その湾曲変形部分が固定
クランプ(8)の切削刃侵入許容空間域(11)や可動
クランプ(10)の切削対象物侵入許容空間域(13)
に入り込み、角コラム(32)の開放端部(34)を確
実に挟持することができる。
【0015】* 請求項4の発明 この発明にかかる切削機は、下記のように構成されてい
る。この切削機は、支持体(1)と、この支持体(1)
に取り付けられた挟持機構(2)と、この支持体(1)
に対し移動調節可能に取り付けられた駆動装置(4)と
を備えている。前記挟持機構(2)にあっては、前記支
持体(1)に取着された固定クランプ(8)と、前記支
持体(1)に対し接離機構(9)により移動可能に支持
された可動クランプ(10)とを有し、この固定クラン
プ(8)とこの可動クランプ(10)とには相対向する
挟持面(12a,14a)をこの接離機構(9)により
互いに接離し得るように設けている。前記挟持機構
(2)の固定クランプ(8)は、前記駆動装置(4)の
切削刃(25)が面する切削刃侵入許容空間域(11)
をあけて互いに隣接する一対の挟持部(12)を有して
いる。前記固定クランプ(8)の挟持面(12a)はこ
の両挟持部(12)に設けられている。前記挟持機構
(2)の可動クランプ(10)は、前記切削刃侵入許容
空間域(11)に対向する切削対象物侵入許容空間域
(13)をあけて互いに隣接する一対の挟持部(14)
を有している。前記可動クランプ(10)の挟持面(1
4a)はこの両挟持部(14)に設けられている。
【0016】例えば角コラム(32)の開放端部(3
4)上に切削機を載せた状態で、この開放端部(34)
の内側に固定クランプ(8)の両挟持部(12)の挟持
面(12a)を当てがってこの両挟持面(12a)間に
溶接部(33)を位置させるとともに、この開放端部
(34)の外側に可動クランプ(10)の両挟持部(1
4)の挟持面(14a)を当てがい、それらの各挟持面
(12a,14a)間で開放端部(34)を挟持する。
そして、駆動装置(4)の切削刃(25)を移動調節し
て溶接部(33)に当てがい、切削刃(25)を回転さ
せながら溶接部(33)に沿って順次移動させて溶接部
(33)を切削する。
【0017】従って、従来のようにサンダーによる手作
業で行っていた場合と比較して、作業時間を短縮すると
ともに、加工精度を向上させることができ、しかも粉塵
をなくして作業環境を良好にすることができる。
【0018】さらに、この発明では、固定クランプ
(8)に切削刃侵入許容空間域(11)があるので、こ
の空間域(11)で角コラム(32)の溶接部(33)
に切削刃(25)を当てがった状態で、固定クランプ
(8)の両挟持面(12a)と可動クランプ(10)の
両挟持面(14a)とで角コラム(32)の開放端部
(34)を確実に挟持することができる。また、固定ク
ランプ(8)と可動クランプ(10)との間で角コラム
(32)の開放端部(34)が湾曲変形しても、その湾
曲変形部分が固定クランプ(8)の切削刃侵入許容空間
域(11)や可動クランプ(10)の切削対象物侵入許
容空間域(13)に入り込み、角コラム(32)の開放
端部(34)を確実に挟持することができる。
【0019】* 請求項5の発明 この発明は、請求項3または請求項4の発明を前提にし
て下記のように構成されている。
【0020】前記固定クランプ(8)の両挟持部(1
2)の挟持面(12a)間にある切削刃侵入許容空間域
(11)の範囲(S)で、前記可動クランプ(10)の
両挟持部(14)の挟持面(14a)及びこの両挟持面
(14a)間の切削対象物侵入許容空間域(13)を配
設した。
【0021】この発明では、切削刃侵入許容空間域(1
1)で角コラム(32)の溶接部(33)を切削刃(2
5)により切削する場合、その切削時に生じる力を可動
クランプ(10)の両挟持面(14a)で受けて、角コ
ラム(32)の開放端部(34)をより一層確実に挟持
することができる。
【0022】* 請求項6の発明 この発明は、請求項5の発明を前提にして下記のように
構成されている。前記固定クランプ(8)における切削
刃侵入許容空間域(11)で両挟持部(12)の挟持面
(12a)間の中央位置(11a)と、前記可動クラン
プ(10)における切削対象物侵入許容空間域(13)
で両挟持部(14)の挟持面(14a)間の中央位置
(13a)とをほぼ一致させた。
【0023】この発明では、固定クランプ(8)の両挟
持面(12a)と可動クランプ(10)の両挟持面(1
4a)とで角コラム(32)の開放端部(34)を安定
性良く確実に挟持することができる。さらに、切削刃
(25)の回転中心線24aを、前記両挟持面(12
a,14a)間の中央位置(11a,13a)に対しほ
ぼ一致させれば、角コラム(32)の開放端部(34)
をより一層安定性良く確実に挟持することができる。
【0024】* 請求項7の発明 この発明は、請求項3から請求項6のうちいずれかの請
求項の発明を前提にして下記のように構成されている。
【0025】前記可動クランプ(10)は、その両挟持
部(14)の挟持面(14a)が前記固定クランプ
(8)の両挟持部(12)の挟持面(12a)に対しな
す相対角度(θ)を変更し得るように、接離機構(9)
に対し支持されている。
【0026】この発明では、固定クランプ(8)と可動
クランプ(10)との間で角コラム(32)の開放端部
(34)が湾曲変形しても、その湾曲変形に追従して可
動クランプ(10)の両挟持面(14a)が動くので、
角コラム(32)の開放端部(34)を確実に挟持する
ことができる。
【0027】* 請求項8の発明 この発明は、請求項7の発明を前提にして下記のように
構成されている。前記接離機構(9)は支持体(1)に
対し移動し得る可動軸(18)を有している。前記可動
クランプ(10)はこの可動軸(10)が遊嵌される支
持孔(19)を有している。この可動軸(18)に対す
る支持孔(19)の隙間(G)により前記相対角度
(θ)を変更し得る。
【0028】この発明では、前記湾曲変形に対する可動
クランプ(10)の追従構成を簡単な構造により実現す
ることができる。 * 請求項9の発明 この発明は、請求項8の発明を前提にして下記のように
構成されている。
【0029】前記可動クランプ(10)は補助軸(2
1)を有している。前記支持体(1)はこの補助軸(2
1)が遊嵌される支持孔(22)を有している。この補
助軸(21)に対する支持孔(22)の隙間(G)によ
り前記相対角度(θ)を変更し得る。
【0030】この発明では、前記湾曲変形に対する可動
クランプ(10)の追従構成を簡単でかつ安定性の良い
構造により実現することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る削正機を図面を参照して説明する。この削正機は、図
1に示すように、支持体1と、この支持体1に取り付け
られた挟持機構2と、この支持体1に対し可動機構3に
より移動可能に取り付けられた駆動装置としての電動カ
ッター4とを備えている。
【0032】前記支持体1は、前記挟持機構2が取り付
けられた取付部5と、この取付部5に取着されて図1,
2に示すように取付部5の上方で前後方向A及び左右方
向Bへ広がる把手兼用の枠部6と、この取付部5の上側
に取着されてこの枠部6の内側に配置された案内部7と
を備えている。この案内部7は、この取付部5の上側か
ら上方へ延びる一対の案内棒7aと、この両案内棒7a
の上端部に取着された支持板7bとを有している。
【0033】前記挟持機構2は、前記支持体1の取付部
5の後側に取着された固定クランプ8と、この取付部5
の下側で接離機構9により前後方向Aへ移動可能に支持
された可動クランプ10とを有している。
【0034】図3に示すように、前記固定クランプ8
は、切削刃侵入許容空間域11をあけて左右方向Bで互
いに隣接する一対の腕状挟持部12を有している。この
両挟持部12は、支持体1の取付部5の下側から下方へ
突出し、前記可動クランプ10側を向く平面状の挟持面
12aを有している。この切削刃侵入許容空間域11は
上下方向Cと前後方向Aとへ開放されている。
【0035】図3に示すように、前記可動クランプ10
は、前記切削刃侵入許容空間域11に対向する切削対象
物侵入許容空間域13をあけて左右方向Bで互いに隣接
する一対の挟持部14と、この両挟持部14を一体につ
なぐ連結部15とを有している。この両挟持部14は、
前記固定クランプ8側を向く平面状の挟持面14aを有
している。この切削対象物侵入許容空間域13は、上下
方向Cと、前後方向Aで切削刃侵入許容空間域11側と
へ開放されている。
【0036】前記可動クランプ10の両挟持部14の挟
持面14a及びこの両挟持面14a間の切削対象物侵入
許容空間域13は、前記固定クランプ8の切削刃侵入許
容空間域11の範囲Sで配設されている。この固定クラ
ンプ8における切削刃侵入許容空間域11で両挟持部1
2の挟持面12a間の中央位置(左右方向Bの中心線1
1a)と、この可動クランプ10における切削対象物侵
入許容空間域13で両挟持部14の挟持面14a間の中
央位置(左右方向Bの中心線13a)とは、互いに一致
している。
【0037】前記接離機構9においては、前記支持体1
の取付部5でその下側に設けられた支持腕16に対し雌
ねじ孔17が形成され、この雌ねじ孔17に可動軸18
の雄ねじ部18aが螺合されている。この可動軸18の
軸心18bと一致する前記切削対象物侵入許容空間域1
3の中心線13a上で前記可動クランプ10の連結部1
5に支持孔19が形成されている。この支持孔19にこ
の可動軸18の段差状端部18cが遊嵌されている。こ
の可動軸18の段差状端部18cに対する支持孔19の
隙間Gにより、可動クランプ10は、可動軸18の軸心
18bに対しその全周にわたり半径方向へ若干動き得
る。そのため、可動クランプ10の両挟持部14の挟持
面14aが前記固定クランプ8の両挟持部12の挟持面
12aに対しなす相対角度θを変更し得る。前記可動軸
18にはレバー20が連結されている。
【0038】前記可動クランプ10には補助軸21が螺
着されている。前記取付部5の支持腕16に形成された
支持孔22にこの補助軸21が遊嵌されている。この補
助軸21に対する支持孔22の隙間Gにより、前記相対
角度θを変更し得る。
【0039】この接離機構9においてレバー20により
可動軸18を回動させると、雌ねじ孔17に対する雄ね
じ部18aの螺合により、可動軸18が前後方向Aへ往
復移動し、固定クランプ8の両挟持面12aに対し可動
クランプ10の両挟持面14aが接離し得る。
【0040】図1,2に示すように、前記電動カッター
4は、前記支持体1の枠部6の内側に配置され、駆動源
23と、この駆動源23により回転する回転軸24と、
この回転軸24に支持されたフライス25(切削刃)と
を備えている。このフライス25は、交換可能なチップ
25aを有する正面フライスであり、前記挟持機構2の
固定クランプ8の切削刃侵入許容空間域11に面してい
る。この回転軸24は、前記挟持機構2の固定クランプ
8及び可動クランプ10の挟持面12a,14aに沿っ
た上下方向Cへ延びるクランプ基準面Pに対し直交する
回転中心線24aを有している。この回転中心線24a
は、前記両挟持面12a,14a間の中央位置(左右方
向Bの中心線11a,13a)に一致している。
【0041】図1,4に示すように、前記可動機構3に
あっては、前記電動カッター4を前記クランプ基準面P
に対し平行な上下方向Cへ移動させる縦動機構26と直
交する前後方向Aへ移動させる横動機構27とを備えて
いる。この縦動機構26においては、前記支持体1の案
内部7で両案内棒7aに案内部28が支持され、支持板
7bに支持されたハンドル29を回動させると、このハ
ンドル29の雄ねじ29aとこの案内部28の雌ねじ2
8aとの螺合により、案内部28が両案内棒7aに沿っ
て上下方向Cへ移動し得る。この横動機構27において
は、この縦動機構26の案内部28に案内部30が支持
され、この案内部30に支持されたハンドル31を回動
させると、このハンドル31の雄ねじ31aとこの案内
部28の雌ねじ28bとの螺合により、案内部30が案
内部28に沿って前後方向Aへ移動し得る。前記電動カ
ッター4はこの横動機構27の案内部30に取着されて
いる。
【0042】このように構成された削正機を使用する場
合には下記の手順で行なう。図1に示すように、図5
(a)に示す角コラム32の開放端部34上に削正機を
載せて溶接部33の付近に挟持機構2を位置させる。こ
の場合、開放端部34の内側に固定クランプ8の両挟持
部12の挟持面12aを当てがってこの両挟持面12a
間で切削刃侵入許容空間域11に溶接部33を位置させ
るとともに、開放端部34の外側に可動クランプ10の
両挟持部14の挟持面14aを当てがう。次に、接離機
構9により固定クランプ8に対し可動クランプ10を締
め付けてそれらの各挟持面12a,14a間で開放端部
34を挟持する。その後、可動機構3により電動カッタ
ー4のフライス25を上下方向Cと前後方向Aへ移動調
節して切削刃侵入許容空間域11で溶接部33に当てが
う。そして、フライス25を回転させながら溶接部33
の上端から下端へ順次移動させて溶接部33を切削す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態にかかる削正機を角コラムにセッ
トした使用状態を示す正面図である。
【図2】 図1をXーX線で切断して下側を見た部分断
面図である。
【図3】 (a)は図1をY1ーY1線で切断して下側
を見た部分断面図であり、(b)は図1をY2ーY2線
で切断して下側を見た部分断面図である。
【図4】 図1をZーZ線で切断して下側を見た部分断
面図である。
【図5】 (a)は角コラムを示す斜視図であり、
(b)はこの角コラムの使用例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…支持体、2…挟持機構、3…可動機構、4…電動カ
ッター(駆動装置)、5…取付部、6…枠部、7…案内
部、8…固定クランプ、9…接離機構、10…可動クラ
ンプ、11…切削刃侵入許容空間域、11a…中心線
(中央位置)、12…挟持部、12a…挟持面、13…
切削対象物侵入許容空間域、13a…中心線(中央位
置)、14…挟持部、14a…挟持面、18…可動軸、
19…支持孔、21…補助軸、22…支持孔、24a…
回転中心線、25…フライス(切削刃)、26…縦動機
構、27…横動機構、28…案内部、30…案内部、A
…前後方向、C…上下方向、P…クランプ基準面、G…
隙間、θ…相対角度。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、この支持体に取り付けられた
    挟持機構と、この支持体に対し可動機構により移動可能
    に取り付けられた駆動装置とを備え、 前記挟持機構にあっては、前記支持体に取着された固定
    クランプと、前記支持体に対し接離機構により移動可能
    に支持された可動クランプとを有し、この固定クランプ
    とこの可動クランプとには相対向する挟持面をこの接離
    機構により互いに接離し得るように設け、 前記駆動装置にあっては、前記挟持機構の固定クランプ
    及び可動クランプの挟持面に沿った方向へ延びるクラン
    プ基準面に対し直交する回転中心線を中心に回転し得る
    切削刃をこの固定クランプに面して設け、 前記可動機構にあっては、前記駆動装置を前記クランプ
    基準面に対し平行な方向へ移動させる縦動機構と直交す
    る方向へ移動させる横動機構とを設けたことを特徴とす
    る切削機。
  2. 【請求項2】 前記支持体は、前記挟持機構を取り付け
    た取付部と、この取付部に対しこの挟持機構の反対側で
    取着された枠部と、この取付部に対しこの挟持機構の反
    対側で取着されてこの枠部の内側に配置された案内部と
    を有し、 前記可動機構の縦動機構は、前記支持体の案内部に対し
    移動可能に支持されて前記クランプ基準面に対し平行な
    方向へ移動し得る案内部を有し、 前記可動機構の横動機構は、この縦動機構の案内部に対
    し移動可能に支持されて前記クランプ基準面に対し直交
    する方向へ移動し得る案内部を有し、 前記駆動装置は、この横動機構の案内部に取着され、前
    記支持体の枠部の内側に配置されたことを特徴とする請
    求項1に記載の切削機。
  3. 【請求項3】 前記挟持機構の固定クランプは、前記切
    削刃の侵入を許容する空間域をあけて互いに隣接する一
    対の挟持部を有し、前記固定クランプの挟持面はこの両
    挟持部に設けられ、 前記挟持機構の可動クランプは、前記切削刃侵入許容空
    間域に対向する切削対象物侵入許容空間域をあけて互い
    に隣接する一対の挟持部を有し、前記可動クランプの挟
    持面はこの両挟持部に設けられていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の切削機。
  4. 【請求項4】 支持体と、この支持体に取り付けられた
    挟持機構と、この支持体に対し移動調節可能に取り付け
    られた駆動装置とを備え、 前記挟持機構にあっては、前記支持体に取着された固定
    クランプと、前記支持体に対し接離機構により移動可能
    に支持された可動クランプとを有し、この固定クランプ
    とこの可動クランプとには相対向する挟持面をこの接離
    機構により互いに接離し得るように設け、 前記挟持機構の固定クランプは、前記駆動装置の切削刃
    が面する切削刃侵入許容空間域をあけて互いに隣接する
    一対の挟持部を有し、前記固定クランプの挟持面はこの
    両挟持部に設けられ、 前記挟持機構の可動クランプは、前記切削刃侵入許容空
    間域に対向する切削対象物侵入許容空間域をあけて互い
    に隣接する一対の挟持部を有し、前記可動クランプの挟
    持面はこの両挟持部に設けられていることを特徴とする
    切削機。
  5. 【請求項5】 前記固定クランプの両挟持部の挟持面間
    にある切削刃侵入許容空間域の範囲で、前記可動クラン
    プの両挟持部の挟持面及びこの両挟持面間の切削対象物
    侵入許容空間域を配設したことを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載の切削機。
  6. 【請求項6】 前記固定クランプにおける切削刃侵入許
    容空間域で両挟持部の挟持面間の中央位置と、前記可動
    クランプにおける切削対象物侵入許容空間域で両挟持部
    の挟持面間の中央位置とをほぼ一致させたことを特徴と
    する請求項5に記載の切削機。
  7. 【請求項7】 前記可動クランプは、その両挟持部の挟
    持面が前記固定クランプの両挟持部の挟持面に対しなす
    相対角度を変更し得るように、接離機構に対し支持され
    ていることを特徴とする請求項3から請求項6のうちい
    ずれかの請求項に記載の切削機。
  8. 【請求項8】 前記接離機構は支持体に対し移動し得る
    可動軸を有し、前記可動クランプはこの可動軸が遊嵌さ
    れる支持孔を有し、この可動軸に対する支持孔の隙間に
    より前記相対角度を変更し得ることを特徴とする請求項
    7に記載の切削機。
  9. 【請求項9】 前記可動クランプは補助軸を有し、前記
    支持体はこの補助軸が遊嵌される支持孔を有し、この補
    助軸に対する支持孔の隙間により前記相対角度を変更し
    得ることを特徴とする請求項8に記載の切削機。
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CN101844243A (zh) * 2010-04-07 2010-09-29 宝鸡石油钢管有限责任公司 引熄弧板立铣机
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