JP2002051984A - 眼科機器の固視誘導装置 - Google Patents

眼科機器の固視誘導装置

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JP2002051984A
JP2002051984A JP2000242505A JP2000242505A JP2002051984A JP 2002051984 A JP2002051984 A JP 2002051984A JP 2000242505 A JP2000242505 A JP 2000242505A JP 2000242505 A JP2000242505 A JP 2000242505A JP 2002051984 A JP2002051984 A JP 2002051984A
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Satoru Okinishi
覚 沖西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便に固視誘導を実施できるようにする。 【解決手段】 固視標基板7を任意の位置に回転し、固
視標8を発光させ、被誘導眼Efの視線を固視標8の方
向に向けさせる。水平角度θ、対物レンズ4の光軸AX
からの距離Rの位置で発光する固視標8を被誘導眼Ef
が固視することで、被誘導眼Efは対物レンズ4の光軸
AXに対して立体角度αを持つことになる。この被誘導
眼Efの動きに対応して、両眼共働運動により被検眼E
aも対物レンズ4の光軸AXに対して立体角度βを持つ
ことになり、被検眼Eaの測定部位をP1からP2に移
動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医院等で使用
する眼科機器の固視誘導装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(イ)眼科における検査において、臨床
上、同一眼の同一部位に対する経過観察を行うことは極
めて有用である。そのために、眼底画像を記録したり、
測定部位の特長をスケッチと解説文で記録することで、
測定部位を特定する手法が一般的に採用されている。
【0003】再検査時に、再び同一部位の測定を行うに
は、通常は被検眼の視線を移動させることで、測定部位
を眼科機器の光軸上に移動させて行われる。このとき、
被検眼の視線誘導には固視目標を移動させることにより
行われる。この固視目標は大別して2種類あり、被検眼
の眼底上に固視標を投影して被検眼の視線移動を行う内
部固視標と、被検眼の反対眼に固視目標を見せて視線誘
導を行う外部固視標がある。外部固視標は極く一部の例
外を除き、数個の関節を持つロッドの先に発光体を取り
付けた構成としている。
【0004】(ロ)眼底のパノラマ写真を撮影する補助
手段として、環状に固視標を配列して、順次に固視させ
る手法が特開平9−246232号公報に開示されてい
る。
【0005】(ハ)同一部位の眼底写真撮影を行う機能
の補助情報として、外部固視標の関節の角度を記録して
利用する手法が、特開平7−178057号公報に示唆
されている。
【0006】(ニ)また、眼底血流計等のように、測定
部位が極めて小さく測定の位置決めに精度が必要な場合
には、内部固視標の位置情報を記録して、再検査時に再
びその位置情報を使用して固視誘導を行うことにより、
同一部位の特定を容易にする手法が特開平10−803
98号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の(イ)において
は、測定位置の特定を正確に行うためには、検者は所定
の知識と技術を必要とする。また、再検査の期間が長期
に渡る場合には、記憶の混乱や検者の交代等で測定部位
を取り違える可能性も否定できない。更に、記録を確認
しながらの固視誘導は時間が掛かり、瞬きや照明光の眩
しさを我慢したり、同じ姿勢を長時間強いられる等の、
被検者に無用な苦痛を与えなければならない。
【0008】前述の(ロ)においては、固視位置の自由
度がなく、また自由度を持たせると固視位置の再現性が
全く保証できず、臨床用途における測定位置の再現に使
用する手法としては難がある。事実上、パノラマ眼底撮
影の補助装置としての用途しかない。
【0009】前述の(ハ)においては、用いられる外部
固視標は多関節であり、測定位置を再現するためには、
個々の関節の角度を正確に再現しなければならず、極め
て煩雑な作業になり、固視誘導に時間が掛かってしま
う。更に、単に関節の回転角を記録するだけで適切なガ
イド表示が行われなければ、その傾向は著しいものとな
る。
【0010】また、煩雑さを避けるために自動化を行う
にしても、各関節に制御モータ等を入れなければなら
ず、装置の大型化が避けられない。以上の理由により、
(ハ)については事実上、臨床用途における測定位置の
再現に使用する手法としては難がある。
【0011】前述の(ニ)においては、照明系に設置さ
れた液晶盤のドット位置を変更するだけであるので、固
視位置の自由度や再現性に問題はなく、また測定部位を
選べば自動的に固視誘導することも容易である優れた手
法である。しかし、固視誘導の対象が被検眼そのもので
あるが、被検眼に病変がある確率が高く、視力が衰弱し
たり喪失している可能性が高い。このような場合には、
固視誘導は極めて困難になる。
【0012】このように、測定部位の再現するに当た
り、固視誘導手法の容易性、再現性の正確さ、自動化の
最適性や固視誘導の不可能な眼などの問題に関して、現
在のところ適切な解決策が得られていない。
【0013】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
簡便に固視誘導を実施できる眼科機器の固視誘導装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科機器の固視誘導装置は、被検眼の反
対眼を被誘導眼とし、該被誘導眼の視線誘導を外部固視
目標を移動させることにより行って被検眼の視線誘導を
行う手段と、前記外部固視目標は対物レンズの光軸を中
心に回動する回動部材上に配した固視目標としたことを
特徴とする。
【0015】また、本発明に係る眼科機器の固視誘導装
置は、被検眼の反対眼を被誘導眼とし、被誘導眼の視線
誘導を外部固視目標を移動させることで被検眼の視線誘
導を行う手段と、前記外部固視目標の空間位置情報を検
知する検知手段と、該空間位置情報を被検眼情報を関連
付けて記録するデータベース手段とを有することを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。図1は眼科検査装置の外観斜視図
を示し、固定台1の上に可動台2が設置され、可動台2
上に眼科機器3が載置されている。眼科機器3には、対
物レンズ4を固定した対物レンズ鏡筒5が取り付けら
れ、対物レンズ鏡筒5の周囲を固視標ベース6によって
固視標アーム7が回動し得るようにされており、固視標
基板7上には固視標8が設けられている。また、固定台
1には一部を切欠表示した顔受け台9が取り付けられ、
可動台2には操作手段10が設けられている。
【0017】図2は固視標基板7の平面図、図3は正面
図である。固視標基板7上には、固視標8として長手方
向に多数の発光素子11が並列されている。各発光素子
11は固視標ベース6を介して眼科機器3により発光制
御を受け、固視標基板7上で任意の発光素子11を発光
させることで、固視標8として使用することができる。
【0018】図4はこの固視誘導装置の使用状態の説明
図である。顔受け台9に被検者Sの顔を固定し、眼科機
器3を動かして紙面奥側にある被検眼に対するアライメ
ントを行う。このとき、紙面手前側に見える被検者Sの
眼が被誘導眼Efとなる。固視標基板7を任意の位置に
回転させ、固視標8を発光して被誘導眼Efの視線を固
視標8の方向に誘導する。
【0019】このときの状態を更に図5により説明する
と、水平角度θ、対物レンズ4の光軸AXからの距離R
の位置で発光する固視標8を被誘導眼Efが固視してい
ることで、被誘導眼Efは対物レンズ4の光軸AXに対
して立体角度αを持つことになる。この被誘導眼Efの
動きに対応して、両眼共働運動により被検眼Eaも対物
レンズ4の光軸AXに対して立体角度βを持つことにな
る。これにより、被検眼Eaの測定部位をP1からP2
に移動することが可能となる。
【0020】図6は固視標8を駆動するシステム構成を
示している。操作手段10の出力は制御手段21に接続
され、制御手段21は記憶手段22,表示手段23、固
視標ベース6へ接続されている。固視標8は固視標ベー
ス6を介することで制御手段21と接続する。固視標ベ
ース6と固視標8は制御手段21を介して操作手段10
により駆動操作が可能で、これにより固視標8の位置変
更操作ができる。また、固視標8は制御手段21により
制御又は検知されており、固視標8の現在位置は表示手
段23で常時表示が可能である。
【0021】以下に、図7のフローチャート図に基づい
て検査の流れを説明すると、開始(100)により固視
標8の現在位置が表示される(101)。操作手段10
から被検者SのIDを制御手段21に入力すると(10
2)、記憶手段22に記憶されている被検者Sの前回検
査時の検査日時、左右眼の区別、検査部位とその部位に
対応する固視標8の位置、検査結果等の検査履歴を制御
手段21が呼び出し(104)、被検者のIDと現在の
固視標の位置情報と共に表示手段23に表示する(10
5)。もし、入力されたIDや検査履歴が記憶手段22
に無い場合(103)は、入力されたIDの確認をする
か(113)、検者が固視標8を操作して新規の検査を
行う(114〜109)。
【0022】検査履歴から呼び出された固視標8の位置
情報は、対物レンズ光軸からの距離Rと固視標ベース6
の回転角θとの組み合わせ(R,θ)の極座標表示で表
される。表示された検査履歴のうち任意のものを選択す
ると(106)、制御手段21は固視標8の現在位置情
報を、当該の検査履歴に対応する固視標8の位置情報と
一致させるように固視標ベース6を回転させ、発光素子
11を固視標8として当該検査履歴に記録されたのと同
じ位置で発光させる(107)。
【0023】この段階で検者が検査部位の位置を確認し
(108)、検査部位が検査光軸上にあれば検査を行う
(109)。必要があれば、固視標8の位置を操作手段
10にて微調整した後に検査を行う。
【0024】検査部位が検査光軸上に無ければ、選択し
たIDと検査履歴が正しいかどうかを確認し(11
5)、正しくなければIDの入力や検査履歴の選択をし
直す(116)。しかし、このとき選択したIDと検査
履歴が正しい場合には、検者が操作手段10により固視
標8の位置を移動させて(117)、検査部位が検査光
軸上にくるように被検眼Eaの固視誘導を行い検査や測
定を行う(108、109)。
【0025】検査データは検査日時、左右眼の区別、検
査部位、検査時の固視標8の位置情報と関連付けられ
て、記憶手段22に記憶される(110)。
【0026】続けて同じ被検者Sの異なる検査部位の検
査を行う場合には、再び検査履歴を表示手段23に表示
し(104、105)、その中の検査履歴を選択するか
(107)、操作手段10を操作して固視標8の位置を
移動し新たな部位の検査を行う(107〜109)。他
の被検者を検査する場合にはIDの入力から始める(1
02)。
【0027】また、次のように逆も可能である。固視標
ベース6の回転角と固視標8の位置は、制御手段21で
常に検知されており表示手段23に表示される。表示手
段23に表示された固視標の位置情報を見ながら操作手
段10を操作して、固視標ベース6と固視標8を操作し
て、被検眼Eaを固視誘導し適当な部位で検査を行う。
このときの検査日時、左右眼の区別、検査部位と固視標
の位置、検査結果は検査履歴として、被検者のIDと共
に記憶手段22に蓄えられる。
【0028】図8は固視標ベース6の縦断面図、図9は
横断面図である。固視標基板7は固視標ベース6に固定
されて、図示しない配線で互いに後述する電気的な接続
がされている。固視標ベース6に対物レンズ鏡筒5と同
芯の大歯車30が固定されている。この大歯車30は対
物レンズ鏡筒5に対して回転自在であるが、スラスト方
向へは移動しないように取り付けられている。眼科機器
3に固定されているパルスモータ31には小歯車32が
取り付けられ、大歯車30と噛合されている。パルスモ
ータ31は眼科機器3から図示しない電線により電力供
給を受け、また前述の制御手段21により駆動制御され
ている。制御手段21から指令を受けてパルスモータ3
1が小歯車32を所定角度回転させると、噛み合った大
歯車30が対物レンズ鏡筒5を軸に回転し、固視標基板
7と固視標ベース6を対物レンズ鏡筒5の回りに回動さ
せる。
【0029】対物レンズ鏡筒5には、外周上に沿って帯
状に電極33と抵抗線34が設けられていて、それぞれ
の終端部に図示されない電線で眼科機器3に接続されて
いる。固視標ベース6には電極33と抵抗線34に同時
に接するブラシ電極35が設けられている。固視標ベー
ス6とブラシ電極35が回転すると、電線が接続されて
いる抵抗線34の終端部とブラシ電極35の距離が変化
し、それに比例して抵抗線34を流れる電流量が変化す
る。この電流量を測定することで、制御手段21は固視
標ベース6の回転角度θを検知することが可能になる。
【0030】なお、眼科機器3に設けられたブラシ電極
群36と固視標ベース6に円環状に設けられた電極群3
7は常に接触している。これにより、眼科機器3から固
視標ベース6と固視標基板7を介して、固視標8である
固視標基板7上の発光素子11への電力供給と制御のた
めの電気的接続がなされている。
【0031】以上の説明では、制御手段21によって固
視標8を自動的に動かして使用する手法を説明したが、
アクチュエータを省略して簡易的に用いることも現実的
な選択肢として考えられる。即ち、表示手段23に表示
された現在の固視標位置情報を、過去の検査履歴の固視
標位置情報と一致するように検者自身が判断し、手動で
固視標ベース6を回転させ発光素子11の発光位置を選
択すればよい。
【0032】図10は固視標8の他の実施の形態の正面
図、図11は断面図である。固視標ベース6の付近の構
造は前述の通りであるが、1個の発光素子11が基板4
0を介して雌ねじブロック41に取り付けられ、また発
光素子11は固視標基板7の長手方向のガイド溝42に
嵌合している。発光素子11には図示しない電線により
固視標基板7を介して電力供給の結線がなされている。
【0033】固視標基板7の端にはステッピングモータ
43が固定されており、図示しない電線により固視標基
板7への電力供給と制御のための結線がされている。ね
じ棒44は一端はステッピングモータ43に接続され、
中間で雌ねじブロック41が螺合し、根本で軸受45に
より支持されている。
【0034】制御手段21からの指令により、ステッピ
ングモータ43がねじ棒44を回転させると、ねじブロ
ック41は発光素子11がガイド溝42によって回り止
めされているので、長手方向に移動する。また、固視標
基板7の内側の長手方向に沿って電極46と抵抗線47
が設けられていて、それぞれの終端部は図示されない電
線で固視標基板7に接続されている。雌ねじブロック4
1には電極46と抵抗線47に接し、互いに電気的に接
続しているブラシ電極48、49が設置されている。
【0035】雌ねじブロック41が長手方向に移動する
と、抵抗線47の終端部とブラシ電極49の距離が変化
し、それに比例して抵抗線47を流れる電流量が変化す
る。この電流量を測定することで、制御手段21は雌ね
じブロック41の固視標基板7での位置を検知すること
が可能になる。この構成により、制御手段21は発光素
子11を固視標基板7上の任意の位置に移動させること
が可能となる。
【0036】図12は固視標8の他の実施の形態の平面
図であり、固視標基板7は被誘導眼Efの回旋中心Oを
中心とした円弧と固視標ベース6に接続する直線部によ
り構成されている。固視標基板7上には、図3で述べた
ように長手方向に多数の発光素子11が並べて設置され
ている。固視標基板7は固視標ベース6の接続部におい
て、接続部材50に嵌合し、長手方向に移動自在に取り
付けられており、任意の位置で図示しない固定手段によ
って固定可能とされている。
【0037】図13はこの場合の回旋中心Oの位置の説
明図であり、対物レンズ4と被検眼Ea及び被誘導眼E
fを上方より見た状態を示し、対物レンズ4の光軸Ax
と被検眼Ea及び被誘導眼Efの中心が同一平面上にあ
る。回旋中心の位置は、対物レンズ4の光軸Ax上で対
物レンズ4〜被検眼Eaの角膜までの距離WDに、人眼
の角膜〜回旋中心までの距離をd(約13mm)を加え
た位置から、対物レンズ4の光軸Axと直角方向に被検
眼Eaと被誘導眼Efの眼幅EWだけ離れた位置にあ
る。
【0038】これにより、被検者Sの眼幅に応じて、固
視標基板7の円弧中心Oと対物レンズ4の光軸Axとの
距離を調整可能にできる。被検者Sの両眼間の距離であ
る眼幅EWと、固視標基板7の回旋中心Oと対物レンズ
4の光軸Axとの距離が等しくなるように、固視標基板
7の位置調整を行うと、発光素子11の発光位置が変化
しても、被誘導眼Efの角膜頂点と固視標8の距離を一
定に保つことと、光強度が強い発光素子11の光線の主
光軸と被誘導眼Efの光軸を一致させることが可能にな
る。
【0039】図14は更に他の実施の形態の断面図を示
し、図12に示す例と同様に、固視標基板7は被誘導眼
の回旋中心Oを中心とした円弧と固視標ベース6に接続
する直線部により構成されている。固視標基板7は固視
標ベース6の接続部において、接続部材51に嵌合し長
手方向に移動自在に取り付けられており、任意の位置で
図示しない固定手段によって固定可能とされている。
【0040】また、固視標基板7の内側の長手方向に沿
って電極46と抵抗線47が設置されている。発光素子
11を支持するブロック52には、電極46と抵抗線4
7に接し互いに電気的に接続しているブラシ電極48、
49が設けられている。ブロック52が長手方向に移動
すると、抵抗線47の終端部とブラシ電極49の距離が
変化し、それに比例して抵抗線47を流れる電流量が変
化するので、この電流量を測定することで、制御手段2
1はブロック52の固視標基板7での位置を検知するこ
とができる。
【0041】発光素子11は図11の場合と同様に、基
板40を介してブロック52に取り付けられている。断
面が矩形のレール53は固視標基板7の内側に長手方向
に取り付けられており、レール53には図15に示すよ
うにブロック52が移動自在に挿通されている。また、
レール53の背面に沿うようにワイヤ54が張られ、固
視標基板7の両端に設置されたステッビングモータ5
5、56に接続したプーリ57,58により巻き取られ
るようになっている。また、プーリ57,58はレール
53の背面に一定の力で押し付けられている。
【0042】ワイヤ54は中間部でブロック52に固定
されており、制御手段21からの指令によってステッピ
ングモータ55、56が同期して、何れか同じ方向にプ
ーリ57,58を回転させると、ワイヤ54は何れか一
方向に巻き取られるので、ブロック52及び発光素子1
1は固視標基板7の形状に沿って移動できることにな
る。この構成により、制御手段21は発光素子11を固
視標基板7上の任意の位置に移動させることが可能とな
る。
【0043】図16においては、図14に示す発光素子
11の発光光線を平行光線に形成する光学系60が鏡筒
61に取り付けられている。また、図17においては、
図12の多数の発光素子11の発光光線を個々に平行光
線にする光学系62が、鏡筒63に取り付けられてい
る。
【0044】これにより、被検眼Eaの視度調整が容易
になり、固視標8に対する視認性と固視性を向上させる
ことができる。
【0045】なお、図12、図14においては、固視標
基板7が移動できるような構成とされているが、この構
造を採用せずにスベースやコストの圧縮をすることも現
実的な選択となり得る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科機
器の固視誘導装置は、病変のある被検眼に対し固視標と
して必要とされる誘導位置の自由度を十分に確保し、固
視標の位置制御と位置ガイド表示を極座標系を用いるだ
けで簡単に行えるため、固視誘導の成功確率の向上と、
固視誘導の簡便化による時間短縮を実現し、被検者の苦
痛の軽減と再検査時の固視誘導の再現性の向上に関して
確実な成果が得られる。
【0047】また、基本的には対物レンズ回りを回転さ
せることのみで、固視標の位置変更をさせることが可能
であるため、再検査時の再検査部位の測定を迅速かつ正
確に行うための自動化と、データベースとの連動制御を
容易に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼科検査装置の外観斜視図である。
【図2】固視標板の平面図である。
【図3】正面図である。
【図4】固視誘導装置の使用状態の説明図である。
【図5】固視誘導の原理説明図である。
【図6】固視誘導装置のシステム構成図である。
【図7】固視誘導システムによる検査フローチャート図
である。
【図8】固視誘導装置ベースの縦断面図である。
【図9】横断面図である。
【図10】固視標の正面図である。
【図11】断面図である。
【図12】固視標の平面図である。
【図13】被誘導眼回旋の説明図である。
【図14】固視標の断面図である。
【図15】発光素子の支持手段の斜視図である。
【図16】発光素子に光学系を組み合わせた断面図であ
る。
【図17】発光素子に光学系を組み合わせた断面図であ
る。
【符号の説明】
3 眼科機器 4 対物レンズ 5 対物レンズ鏡筒 6 固視標ベース 7 固視標アーム 8 固視標 11 発光素子 10 操作手段 21 制御手段 22 記憶手段 23 表示手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の反対眼を被誘導眼とし、該被誘
    導眼の視線誘導を外部固視目標を移動させることにより
    行って被検眼の視線誘導を行う手段と、前記外部固視目
    標は対物レンズの光軸を中心に回動する回動部材上に配
    した固視目標としたことを特徴とする眼科機器の固視誘
    導装置。
  2. 【請求項2】 前記回動部材は一部を曲面としたことを
    特徴とする請求項1に記載の眼科機器の固視誘導装置。
  3. 【請求項3】 前記曲面は被誘導眼の回旋中心を中心点
    とする円弧により構成したことを特徴とする請求項2に
    記載の眼科機器の固視誘導装置。
  4. 【請求項4】 前記曲面の円弧中心と前記対物レンズの
    光軸中心との距離を任意に変更可能としたことを特徴と
    する請求項3に記載の眼科機器の固視誘導装置。
  5. 【請求項5】 前記外部固視目標は複数の部材から成
    り、これらの部材を前記回動部材上に配置し、前記部材
    を選択的に作動させることを特徴とする請求項1に記載
    の眼科機器の固視誘導装置。
  6. 【請求項6】 前記外部固視目標は前記回動部材上を移
    動可能で前記回転部材上の任意の位置に停止して作動す
    ることを可能としたことを特徴とする請求項1に記載の
    眼科機器の固視誘導装置。
  7. 【請求項7】 前記外部固視目標は発光部材から成り、
    該発光部材の出射光を平行光線に形成する光学系を有す
    ることを特徴とする請求項5又は6に記載の眼科機器の
    固視誘導装置。
  8. 【請求項8】 前記回動部材の回転角と前記回動部材上
    での前記外部固視目標の作動位置を検知し、前記回転角
    及び前記外部固視目標部材の位置情報を記録すること特
    徴とする請求項5又は6に記載の眼科機器の固視誘導装
    置。
  9. 【請求項9】 前記回動部材の回転角と前記回動部材上
    での前記外部固視目標の作動位置を検知し、前記回転角
    及び前記外部固視目標の位置を表示することを特徴とす
    る請求項5又は6に記載の眼科機器の固視誘導装置。
  10. 【請求項10】 前記回転角及び前記外部固視目標の位
    置情報を固視標位置情報として、被検眼情報に関連付け
    て記録するデータベース手段を有することを特徴とする
    請求項8又は9に記載の固視誘導装置。
  11. 【請求項11】 前記被検眼情報を呼び出すことで、関
    連する前記固視目標の位置情報を呼び出し表示すること
    を特徴とする請求項10に記載の眼科機器の固視誘導装
    置。
  12. 【請求項12】 前記被検眼情報を呼び出して関連する
    前記外部固視目標の位置情報を呼び出し、前記外部固視
    目標を自動的に前記被検眼情報に対応した位置に移動さ
    せることを特徴とする請求項10に記載の眼科機器の固
    視誘導装置。
  13. 【請求項13】 前記被検眼情報は被検眼の個人情報
    と、被検眼の左右、測定部位、測定結果及び測定日時と
    測定条件であることを特徴とする請求項10に記載の眼
    科機器の固視誘導装置。
  14. 【請求項14】 被検眼の反対眼を被誘導眼とし、被誘
    導眼の視線誘導を外部固視目標を移動させることで被検
    眼の視線誘導を行う手段と、前記外部固視目標の空間位
    置情報を検知する検知手段と、該空間位置情報を被検眼
    情報を関連付けて記録するデータベース手段とを有する
    ことを特徴とする眼科機器の固視誘導装置。
  15. 【請求項15】 前記被検眼情報を呼び出すことで、関
    連する前記空間位置情報を呼び出し表示することを特徴
    とする請求項14に記載の眼科機器の固視誘導装置。
  16. 【請求項16】 前記被検眼情報を呼び出して関連する
    前記空間位置情報を呼び出し、前記外部固視目標を自動
    的に前記被検眼情報に対応した位置に移動させることを
    特徴とする請求項14に記載の眼科機器の固視誘導装
    置。
  17. 【請求項17】 前記被検眼情報は被検者の個人情報
    と、被検眼の左右、測定部位、測定結果及び測定日時と
    測定条件であることを特徴とする請求項14に記載の眼
    科機器の固視誘導装置。
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