JP2002051202A - ファクシミリ装置およびその送受信制御方法、ならびにプログラム記録媒体 - Google Patents

ファクシミリ装置およびその送受信制御方法、ならびにプログラム記録媒体

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JP2002051202A
JP2002051202A JP2000233885A JP2000233885A JP2002051202A JP 2002051202 A JP2002051202 A JP 2002051202A JP 2000233885 A JP2000233885 A JP 2000233885A JP 2000233885 A JP2000233885 A JP 2000233885A JP 2002051202 A JP2002051202 A JP 2002051202A
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Masashi Tokuda
正志 徳田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御チャネルで再送する方が速いと判断できた
場合、エラーフレームを制御チャネルで再送して、通信
時間の短縮を可能とし、またプライマリチャネルでエラ
ーが多発する場合、制御チャネルを使って確実に通信で
きるようにする。 【解決手段】拡張したT.30規格により画情報データをプ
ライマリチャネルだけでなく、制御チャネルでも送受信
できる手段を備えた制御部10と、通信中のパラメータ
を上記制御部10に通知する手段を備えたモデム部20
と、上記モデム部20と回線26とを接続する回線接続
インターフェース部25とを備える。制御部10および
モデム部20のメモリ12,22には、拡張したT.30規
格により画情報データを制御チャネルで送信するプログ
ラムと、V.34規格準拠により画情報データをプライマリ
チャネルで送信するプログラムとが格納されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、V.34規格に準拠し
たファクシミリ装置およびそのファクシミリ装置の送受
信制御方法、ならびにそのプログラムを記録した記録媒
体に関し、特に送信側と受信側とで原稿の授受を行った
後、エラー訂正で画情報を再送する場合にプライマリチ
ャネルは勿論のこと、制御チャネルでも訂正画情報を再
送することが可能なファクシミリ装置およびその送受信
制御方法、ならびにプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリの伝送手順はITU(Internat
ional Telecommunication Union)によってT.30(一般交
換電話網における文書ファクシミリ伝送のための手順)
という勧告で規定されている。V.34は1994年に制定され
た33.6Kbpsまでの高速モデム勧告(ITU Vシリーズ)
であり、これをファクシミリに使う手順はT.30ではANNE
XF で定められている。T.30でV.34をファクシミリに使
う場合はエラー訂正手順が必須と定められており、エラ
ー訂正手順は勧告T.4に規定されている。
【0003】図2〜図4は、ITUの勧告により規定され
た送受信側モデム間の動作シーケンスチャートである。
図2〜図4に示すように、V.34規格による半二重ファク
シミリ通信はフェーズ1で通信規格の決定を行い、フェ
ーズ2でラインプロービングによりシンボルレート・キ
ャリア周波数・プリエンファシスフィルタの決定を行
い、フェーズ3でプライマリチャネルのトレーニングに
より等化器のトレーニングを行い、受信側でトレーニン
グの結果からプライマリチャネルの信号速度を決定す
る。それ以降は、制御チャネルとプライマリチャネルが
交互に繰り返される。制御チャネルでは、送受信に関連
する制御情報(線密度等の画像関連情報や信号速度、ま
た画像が正しく受信されたかなど)を含み、プライマリ
チャネルは再同期のための信号S,Sbar,PP,B1
と画情報を含む。エラー訂正機能を使う場合の画情報の
データフォーマットは、勧告T.4で規定されている。画
情報は256(もしくは、64でもよい)オクテットから
なるフレームを含み、フレーム数は最大256個までを
1回のプライマリチャネルで送信することができる。
【0004】このように、ITU-T制定の勧告 T.30におい
て決められた手順によれば、制御チャネルでは速度やFA
X原稿に関する情報、およびエラー訂正に関する情報な
どの原稿以外の情報を送り、プライマリチャネルで画情
報の送信を行うことと定められている。一方、V.34規格
によるファクシミリの制御チャネルに関する提案には、
例えば、特開平10−178530号公報に記載の制御
チャネル・速度選択方法がある。これは、上記V.34規格
による通信フェーズ2で送信側から送信されるプロービ
ング信号L1,L2の受信レベルを受信側で解析して、
−43dBmに就い値になったとき、制御チャネルの前
半部のMPh信号で、現在の通信速度が2400bpsに設定
されているときには、これを1200bpsにするように要求
するものである。これにより、雑音の多い回線では耐雑
音性の大きな1200bpsで通信し、信号の減衰が大きくな
いときには高速の2400bpsで制御チャネルの通信を行う
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】エラー訂正機能とは、
送信側から画情報を送ると、受信側が正しく受信できた
かどうかを送信側に通知し、もしエラーがあればどのフ
レームにエラーがあったかを送信側に通知し、送信側は
エラーがあったフレームのみを再送し、全フレームが受
信されるまで繰り返す方式である。一度に送信できるフ
レームは256フレームなので、情報量の多い画情報を
送受信する場合は、256フレームごとにこれを繰り返
す。1フレームには通常256オクッテト(64でもよ
い)あり、256×8=2048ビットの情報を含んで
いる。実際の通信において、特定フレームだけエラーに
なり再送することがある。この場合には、エラーのある
フレームのみを再送する。仮にエラーが1フレームだけ
だったとしても、一旦プライマリチャネルに入って1フ
レームだけ再送して、もう一度制御チャネルに戻ってそ
れが正しく送られたかを制御情報でやりとりする必要が
ある。つまり、余分なプライマリチャネルと制御チャネ
ルの通信が発生する。送信スピード等に依存するのであ
るが、制御チャネルのまま再送できればそのほうが速く
データ通信を行える可能性がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記のような従
来の課題を解決し、制御チャネルのまま再送する方が速
いと判断できた場合、エラーのあったフレームを制御チ
ャネルのまま再送して、プライマリチャネルに戻ること
を省くことにより通信時間の短縮を可能とし、またプラ
イマリチャネルでエラーが多発する場合の回避策とし
て、制御チャネルを使うことにより確実に通信ができる
ようにしたファクシミリ装置およびその送受信制御方
法、ならびにプログラム記録媒体を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のファクシミリ装置は、拡張したT.30規格
により画情報データをプライマリチャネルだけでなく、
制御チャネルでも送受信できる手段を備えた制御部と、
通信中のパラメータを上記制御部に通知する手段を備え
たモデム部と、上記モデム部と回線とを接続する回線接
続インターフェース部とを有することを特徴としてい
る。また、前記制御部および前記モデム部のメモリに
は、拡張したT.30規格により画情報データをプライマリ
チャネルで送信するプログラムと、V.34規格準拠により
画情報データを制御チャネルで送信するプログラムとが
格納されていることも特徴としている。また、前記モ
デム部のメモリには、再送データをプライマリチャネル
で送信した場合と、制御チャネルで送信した場合とで、
いずれが通信時間が短いかを計算するためのパラメータ
を格納することも特徴としている。また、前記パラメ
ータは、制御チャネル信号速度、プライマリチャネル信
号速度、プライマリチャネル・シンボルレートおよび回
線往復時間であることも特徴としている。また、前記
制御部は、通信エラーが発生した場合、再送データをプ
ライマリチャネルで送信した場合と、制御チャネルで送
信した場合とでは、どちらが通信時間の短縮になるかを
計算し、いずれか一方で再送するように指示することも
特徴としている。
【0008】また、制御チャネルで画情報を送信させ
ることを受信側で決定し、受信側から制御チャネルで画
情報を送る要求を出し、相手の確認信号を受け取り、該
確認信号に続く制御チャネルによる画情報を受信するこ
とができる制御部を備えたことも特徴としている。ま
た、受信側から制御チャネルで画情報を送る要求を受
け取り、それに対して確認信号を送出し、画情報を制御
チャネルにより送信することができる制御部を備えたこ
とも特徴としている。また、プライマリチャネルと制
御チャネルの信号速度がともに2400bpsの場合、制御チ
ャネルで画情報を送信することを選択することができる
制御部を備えたことも特徴としている。また、通信エ
ラーによる再送が頻発する場合、以後の通信を制御チャ
ネルで行うことを判断し、制御チャネル変調において受
信側から制御チャネルで画情報を送る要求を出し、相手
の確認信号を受け取り、上記確認信号に続く制御チャネ
ルによる画情報を受信することができる制御部を備えた
ことも特徴としている。
【0009】また、本発明のファクシミリ装置の送受信
制御方法では、(10)制御部は、予め定めた回数以上受信
エラーが有るか、あるいは信号速度が制御チャネル、プ
ライマリチャネルともに2400bpsであるか、の少なくと
も一方が成立する場合には、無条件でエラーフレームを
制御チャネルで再送するよう要求し、いずれでもない場
合には、制御チャネルまたはプライマリチャネルでエラ
ーフレームを再送したときの時間をそれぞれ計算し、短
い時間で送れる方のチャネルでエラーフレームを送信す
るように要求することを特徴としている。また、(11)前
記制御チャネルまたはプライマリチャネルでエラーフレ
ームを再送したときの時間を計算する計算方法は、制御
チャネルの時間を1フレームのビット数を速度で除算し
た値に、エラーフレーム数を乗算した値とし、プライマ
リチャネルの時間は、(a)制御チャネルのターンオフ時
間と、(b)制御チャネルからプライマリチャネルに移る
無音区間と、(c)プライマリチャネルの再同期時間と、
(d)画情報の先頭に付加する同期信号の時間と、(e)画情
報を送信する時間と、(f)画情報のターンオフ時間と、
(g)制御チャネルの再スタートの時間とを全て加算した
値とすることも特徴としている。
【0010】また、(12)前記モデム部は、送信時間の計
算のために必要なパラメータを取得するため、MPh情
報から制御チャネル信号速度を、上記MPh情報からプ
ライマリチャネル信号速度を、INFOh情報からプラ
イマリチャネルシンボルレートを、フェーズ2で受信側
から出力するA→Abarへの遷移を受けて送信側から
B→Bbarを40ms後に出すとき、受信側でBba
rが観測されるまでの時間を測定することにより回線往
復時間を、それぞれ取得することも特徴としている。ま
た、(13)制御部は、制御チャネルまたはプライマリチャ
ネルの各々でエラーフレームを送信した場合の時間を計
算した場合、両方の時間が等しければ、制御チャネルで
データを送受信した方がプライマリチャネルと制御チャ
ネルの切換えがなくなるため、切換え時間だけ通信時間
を短縮できることも特徴としている。また、(14)制御チ
ャネル変調で画情報を送る場合には、制御チャネルデー
タを授受する際に、NSFコードを送ることで、相手側
からも応答NSSコードが返送されることにより、制御
チャネルで情報を交換できる能力があることを確認する
ことも特徴としている。
【0011】また、(15)制御チャネル変調で画情報を送
る場合には、受信側モデムは制御チャネルでそのまま画
情報を受信したい場合には、CFRの直後、もしくはP
PRの直後にT.30の非標準手続きであるユーザ定義コー
ドを送り、送信側モデムは前記ユーザ定義コードを受け
ると、確認コードを返送し、引き続き画情報を送信する
ことも特徴としている。また、(16)前記ユーザ定義コー
ドおよび確認コードは、他にどこにも使用されていない
コードであることも特徴としている。また、(17)送信側
制御部は、受信側からCFRまたはPPRの直後に、前
記ユーザ定義コードを受けた場合でも、必ず確認コード
を返送することなく、不都合があるときには、標準手続
きである40bit‘1’を連続して送出し、プライマ
リチャネルに切り換えて再同期の後、プライマリチャネ
ルで画情報を送信することも特徴としている。
【0012】また、(18)モデム部は、送信側および受信
側の利用可能な変調モードを選択するフェーズ1、画情
報通信速度を決定するための回線特性を測定するフェー
ズ2、画情報通信速度のトレーニングを行うフェーズ3
までで、回線往復時間、シンボルレート情報を蓄積し、
次の制御チャネルのスタートアップではプライマリチャ
ネルおよび制御チャネルの信号速度が決定されるので、
蓄積されたパラメータ情報とともに信号速度を制御部に
通知することも特徴としている。また、(19)ファクシミ
リ装置は、複写機、プリンタ、検索機、区分機などの全
部ないし一部と併合された機械であることも特徴として
いる。また、(20)制御チャネルまたはプライマリチャネ
ルで画情報を送信した場合の送信時間をそれぞれ計算し
て結果を算出するまでをプログラムに変換し、該プログ
ラムを搬送可能な記録媒体に格納することも特徴として
いる。さらに、(21)V.34規格の標準手続のプログラムと
エラーフレームのみを制御チャネルで送受信する非標準
手続のプログラムとをそれぞれ別個に搬送可能な記録媒
体に格納することも特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図1は、本発明によるファクシミ
リの構成例図である。図1において、制御部10はモデ
ム20に対してV.34FAX通信を行うための指令を送った
り、送信データ・受信データをモデム20とやりとりし
たり、スキャナ14・プリンタ15・操作パネル16な
どの制御を行う。T.30関連のデータ作成と解読、および
T.4規定のエラー訂正も制御部10のCPU11が行
う。なお、制御部10では条件判断やデータのビット処
理が多いため、CPU11にはマイクロコントローラが
使われることが多い。本発明における制御チャネル・プ
ライマリチャネルのどちらを使うかの判断も、プログラ
ムとして制御部10のROM12に格納されており、C
PU11で実行される。
【0014】モデム20は制御部10からの要求を解釈
し、V.34規格に基づく変調・復調を行う。送信データを
D/Aコンバータへの入力となるサンプル点に変調し、
CODEC/DAA25に送り、回線26からの信号が
CODECによりA/D変換されたデジタルデータを受
信データに復調する処理を行う。送信データ・受信デー
タの中身に関してはモデム20は関知しない。モデム2
0には複雑なデジタル信号処理が必要なのでDSP(デ
ジタルシグナルプロセッサ)24が採用されることが一
般的である。モデム20の各フェーズのシーケンス制
御、変復調などのプログラムはROM22に格納され、
DSP24で実行される。RAM23には、収集したパ
ラメータやデジタル信号処理の結果などが格納される。
CODEC/DAA25は、電話回線を流れるのはアナ
ログ信号であるからA/D,D/A変換を行うコーデッ
ク、回線とのインターフェース部であるDAAで構成さ
れる。
【0015】図2〜図4は、前述のように、V.34による
標準手続きのシーケンスチャートであって、図2はフェ
ーズ1〜3、図3は制御チャネルスタートアップ〜プラ
イマリチャネル画情報伝送、図4は制御チャネル再同期
〜画像の再送〜切断処理をそれぞれ示しており、上側が
送信側モデム、下側が受信側モデムであって、それらの
間にやりとりの方向を示す矢印が記載されている。図1
に示す本発明のファクシミリ装置は、図2〜図4に従っ
て手続きを進めることも勿論可能である。先ず、フェー
ズ1では、送信側からCNG(コーリングトーン)に対
して受信側からANSam(応答トーン)があり、送信
側からCM(起呼メニュー信号)に対して、受信側から
JM(共通メニュー信号)が返送される。これにより起
呼および着呼側の利用可能な変調モードが選択される。
次に、フェーズ2では、互いにINFO0cとINFO
0aのシーケンスを送り合い、送信側からBトーン、受
信側からAトーン、Aバー(位相反転信号)が送信さ
れ、送信側では40msecの間隔を経てBバー(位相
反転信号)、L1、L2(プロービングトーン)が送ら
れ、受信側からAトーンとINFOh(ビット)に対し
て、送信側からBトーンが送られる。これにより、画情
報通信速度を決定するための回線特性を測定することが
できる。次に、フェーズ3では、送信側からプライマリ
チャネルによりS,Sバー(位相反転)PP(等価器の
トレーニング信号)、TRN(トレーニング信号)を連
続して送信する。これにより、画情報通信速度のトレー
ニングを行うことができる。
【0016】図3の制御チャネルスタートアップ〜プラ
イマリチャネル画情報伝送のシーケンスでは、送信側と
受信側から互いにPPh(等価器のトレーニング信
号)、ALT(交互信号)を送り合い、さらにMPh,
MPh(変調パラメータシーケンス)およびEシーケン
スを送り合う。ここまでの制御チャネルスタートアップ
は、モデム20相互間で送受信するだけで、制御部10
は関係しない。次に、制御部10からの制御チャネルデ
ータをモデム20を介して互いに送り合う。先ず、受信
側からNSF(受信側のマシン機能通知)を送ることに
より、ここではV.34の標準手続で行うので、標準シーケ
ンス通り送信側からは何も返送されず、受信側からのD
IS(受信側のマシン機能通知)に対して、送信側から
DCS(送信側セントアップデータ通知)を送り、受信
側からCFR(モデムトレーニング成功、受信準備確
認)を返送する。送信側では、‘1’を40ビット発信
した後、70msec間隔を置いてプライマリチャネル
再同期に移る。プライマリチャネル再同期のS、Sバー
(位相反転)、PP(等価器のトレーニング)、B1
(バイナリ信号)までは、制御部10に関係なく、モデ
ム20から送信し、次の画像データを送信した後、35
msec間‘1’を送信するプライマリチャネルのシー
ケンスは制御部10からのデータをモデム20を経由し
て送信する。
【0017】図4の制御チャネル再同期〜画像の再送〜
切断処理のシーケンスでは、V.34の標準手続きでエラー
フレームをプライマリチャネルで送っている。先ず、制
御チャネルの再同期で、各モデム20からSh、Shバ
ー、ALT、Eの各信号を互いに送り合い、次に各制御
部10からの制御チャネルデータをモデム20を経由し
て送り合う。送信側から手続終了を示すPPS−EOS
(ポストメッセージ)を送ると、受信側からPPR(パ
ーシャルページリクエスト)をエラーフレームを指定す
ることにより送信する。これにより、送信側は‘1’を
40ビット送信した後、70msecの間隔を置いてプ
ライマリチャネルに切り換え、プライマリチャネル再同
期のためのS,Sバー、PP、B1を送った後に、プラ
イマリチャネルで画像データ(エラーフレーム)を送信
して、35msec期間だけ‘1’を送出し、さらに7
0msecの間隔を置いた後、制御チャネルに切り換え
る。制御チャネルでは、Sh、Shバー、ALT、Eを
送り合った後、送信側からPPS−EOPを送ることに
より、受信側からMCF(メッセージ確認)を返送して
正しく受信できたことを応答する。これにより、送信側
からDCN(切断命令)が送信され、続いて‘1’を4
0ビット送信することにより、回線を切断する。プライ
マリチャネルではエラーのあったフレームだけ再送さ
れ、そのあとの制御チャネルではMCFが返され、正し
く受信されたことを示している。この例では、ここで通
信が終了しているが、送るべき情報が256フレーム以
上ある場合には、さらに制御チャネル→プライマリチャ
ネルが続けられる。
【0018】図5〜図7は、本発明の一実施例を示すV.
34によるシーケンスチャートである。いずれも、本発明
を実現するための拡張したT.30規格により非標準手続で
送信する場合であって、図5は制御チャネルで画情報を
送信するための合意の手続きであり、図6は制御チャネ
ルで画情報(エラーフレーム)を再送し、それ以上送信
データがないので終了する場合の手続きであり、図7は
受信側から非標準手続でエラーフレームを要求したが、
送信側からは確認コードを返送せずに、標準手続きによ
りエラーフレームを再送した場合のシーケンスである。
先ず、図5において、標準手続と異なる点は、受信側か
らNSF(受信側のマシン機能通知)を送ることによ
り、制御チャネルで画情報を送信する機能があることを
通知すると、送信側からそれに対するNSS(送信側セ
ットアップデータ)を返送することで、こちらでも制御
チャネルで情報交換ができる能力があることを示す点で
ある。図3から明らかなように、標準手続の場合には、
送信側からNSSコードを返送しない。
【0019】送信側からNSSを返送した場合にも、標
準手続と同じように、DCS(送信側セットアップデー
タ)を送り、受信側からCFR(受信準備確認)を送信
することにより、送信側では‘1’を40ビット送出し
てプライマリチャネルに切り換えた後、画情報を送信す
る。プライマリチャネル再同期では、モデム20から
S、Sバー(位相反転)、PP(等価器のトレーニン
グ)、B1(バイナリ信号)を送り、プライマリチャネ
ルでは、制御部10からの画像データをモデム20を経
由して送信し、最後に35msec期間だけ‘1’を送
出して、再度、制御チャネルに切り換える。
【0020】図6には、制御チャネルで画情報(エラー
フレーム)を送信する例を示している。先ず、モデム2
0相互間でSh、Shバー、ALT、Eを送り合って、
送信側から手続終了を示すPPS−EOPを送信した
後、受信側の制御部10からPPR(エラーフレームの
再送要求コード)を送り、その直後にT.30の非標準手続
であるユーザ定義コード(ここでは、XXX)を送信す
る。相手の送信側では、それを受けて非標準手続の確認
コード(ここでは、YYY)を返送して、引続いて制御
チャネルで画情報を送信する。なお、エラーフレームが
複数フレームあれば、その数だけ連続して再送する。ま
た、ユーザ定義コードおよび確認コードは他に使用され
ていないものを使用する。受信側では、全部正しく受信
できたならば、MCFコードを返送し、さらにエラーフ
レームがあればPPRを再度返送する。MCFコードが
返送された場合には、送信側からDCM(切断命令)を
送り、‘1’を40ビット送出して回線を切断する。P
PRコードが返送された場合には、引続いてユーザ定義
コード(XXX)が送信されることにより、送信側から
は確認コード(YYY)に引続いて画情報(エラーフレ
ーム)を送信する。PPRコードが返送される限り、何
回でも繰り返される。
【0021】図7には、ユーザ定義コードに対して確認
コードが返送されない場合が示されている。図7では、
各モデム20相互間でSh、Shバー、ALT、Eを送
り合い、続いて送信側制御部10からPPS−EOP
(手続の終了)が送られると、受信側制御部10はエラ
ーフレームの再送要求コードPPRに続いてユーザ定義
コードXXXを送信して、エラーフレームを制御チャネ
ルで送信することを要求する。しかしながら、送信側で
は制御チャネルで画情報を交信できる機能を持ちなが
ら、何等かの理由で送信できないときには、確認コード
YYYを返送することなく、‘1’を40ビット送出し
た後、70msec空き期間の後、プライマリチャネル
に切り換えて、プライマリチャネル再同期のS,Sバ
ー、PP、B1をモデム20から送出した後、制御部1
0から画情報(エラーフレーム)を送信し、35mse
c期間だけ‘1’を送出して、70msecの後に制御
チャネルに切り換える。このように、予め送信側モデム
20と受信側モデム20とで制御チャネル変調での画情
報送信を合意してあっても、送信側の都合で、標準手続
きで送信することも可能であり、必ずしも制御チャネル
変調で送信しなければならないということはない。
【0022】以下、制御部10が制御チャネルで画情報
を送信する場合を、何を基準に判断するかについて説明
する。受信側の制御部10は、受信エラーが発生したと
きに制御チャネルで再送すべきか、プライマリチャネル
で再送すべきかを判定する必要がある。この判断はどち
らのチャネルで再送するほうのが効率がよいかを比較し
て決定すべきである。すなわち、V.34規格に従った標準
手続、つまり受信フレームエラー(PPR)を受けた制御
チャネルを切り換え、次のプライマリチャネルに入って
エラーフレームを再送し、再び制御チャネルで制御デー
タの送受信ができるようになるまでの時間と、拡張した
T.30規格に従った非標準手続、つまり制御チャネルでエ
ラーフレームを再送するのにかかる時間との比較を行
い、短い時間で送信できる方を使用する。
【0023】それを判定するための式が必要になるが、
以下にそれを示す。 1)エラーフレームを制御チャネルで再送するのに要す
る時間(秒)は、次式で求められる。1フレームが2048bi
tであることから、 (2048 ÷ 制御チャネル速度) × エラーフレーム数・・・・・・・・(1) ここで制御チャネル速度は、1200または2400である。 2)エラーフレームをプライマリチャネルで再送に要す
る時間(秒)は、図2〜図4の通信手順のうち制御チャ
ネルを抜けてプライマリチャネルに入り再度制御チャネ
ルに入って制御情報を送受信できるようになるまでの時
間である。すなわち、以下の#1〜#7の合計値を求めるこ
とになる。 #1 制御チャネルターンオフ(40ビットの1送信時間
と回線往復時間)40/制御チャネル速度 + 回線往復時間 ここでの回線往復時間は40bitの1が送信側から送ら
れて、受信側がそれを受けてフラグ送信をストップし、
それが送信側に認識されるまでの時間。送信側と受信側
の間で信号が往復する時間に相当する。これは回線経路
によるが、国際回線で衛星を経由する場合などは1秒を
超える。ターンオフでの40bitの1シーケンスは勧告T.
30で規定されている。
【0024】#2 制御チャネル→プライマリチャネルの
無音区間 70msec(V.34で規定) #3 プライマリチャネルの再同期 S→Sbar→PP→B1 (16+128+288)/プライマリのシン
ボルレート+35=161〜215msec #4 画情報の先頭に付加する同期信号 200〜300msec (ITU T.4 規格による) #5 画情報 2048/プライマリの信号
速度 61〜853msec #6 画情報のターンオフ 35msec (V.34で規定さ
れている) #7 制御チャネルの再スタート Sh→Shbar→ALT→E +回線往復時間=96msec+回
線往復時間 ここでの回線往復時間はSh、Shbarが送信側から送ら
れて、受信側がそれを受けてSh,Sh'を送信し、それが
送信側で受信されるまでの時間。
【0025】上記1)と2)の比較にはいくつかの変数
が出ているが、モデム20が相手機との交信の過程にて
すべての情報をもっており、その情報を受け取ることで
制御部10は1)と2)のどちらが時間的に短いかを判
定することができる。必要なパラメータをまとめると、
下記のようになる。 (イ)制御チャネル信号速度:1200 or 2400(MPh情
報に含まれる) (ロ)プライマリチャネル信号速度:2400×N (N=1,2,…
14) (MPh情報に含まれる) (ハ)プライマリチャネルシンボルレート:2400,2743,2
800,3000,3200,3429のいずれか (INFOh情報に含ま
れる) (ニ)回線往復時間:数ミリ秒から1.2秒くらいの範
囲。フェーズ2で受信側から出力するA→Abarへの遷
移を受けて送信側からB→ Bbarを40msec後にだす。受
信側でAbarを送り始めた時間からBbarが観測されるま
での時間を測定すればわかる。
【0026】また、何度も再送しても、その都度受信エ
ラーが発生するような場合は、失敗回数がある一定回数
(例えば、PPRを4回など)を超えたとき、制御チャ
ネルで通信するようにすれば、再送の繰り返しを防ぐこ
とができる。信号速度がプライマリチャネル、制御チャ
ネルともに2400bpsという場合もあり得る。この場合に
は、プライマリチャネルを使用して画情報を送るとチャ
ネルの切換に時間がかかるだけであり、最初から制御チ
ャネルだけで通信することにする方がよい。
【0027】制御チャネル変調で画情報を送るというこ
とに関しては、送信モデム20と受信モデム20で合意
がとれ、お互いに手順をもっていなくてはならない。そ
のための手続きの例を説明する。制御チャネル変調にて
T.30で定義されるバイナリコード信号をやりとりする
が、標準的な手続き以外に非標準機能を使うことも認め
られている。図5に示したように、NSFコードを送り
NSFに制御チャネルで情報を交換できる能力があるこ
とを受信側から打診し、送信側からそれに対する応答N
SSコードが返送され、そこにも制御チャネルで情報交
換できる能力があることが示されていれば、双方の合意
が成立したこととする。受信側モデム20は制御チャネ
ルでそのまま画情報を受信したい場合に、CFR(1回
目の制御チャネルのとき送るコード。プライマリを全く
使わないケースを想定)の直後もしくはPPR(エラーフ
レームの再送要求コード。再送を制御チャネルで行うケ
ースを想定)の直後にユーザー定義コード(仮にXXX
とする。T.30非標準手続き)を送り、相手機側はそれを
受けて確認コード(仮にYYYとする。T.30非標準手続
き)を出し、引き続き画情報を送信する。受信側はそれ
を受信して正しく受信できればMCFを、エラーがあれ
ばPPRを出す。通常どおりプライマリチャネルで画情
報を送受信する場合には、XXX,YYYコードを使わ
ずに図4に示したT.30手順で行えばよい。
【0028】図8は、本発明の一実施例を示す受信側制
御部の判定処理のフローチャートである。受信側の制御
部10は、受信エラーが発生したときに制御チャネルで
再送すべきか、プライマリチャネルで再送すべきかを判
定する必要がある。そこで、図8に示すように、無条件
で制御チャネルを使用してエラーフレームを送信する場
合を判定するため、先ず予め定めた回数(例えば4回)
以上、受信エラーが生じたか否かを判断し(ステップ1
01)、そうであれば、相手側に制御チャネルでエラー
フレームを再送させる(ステップ110)。また、信号
速度が制御チャネルとプライマリチャネルが共に240
0bpsであるか否かを判断し(ステップ102)、そ
うであれば、やはり制御チャネルでエラーフレームを再
送させる(ステップ110)。それ以外の場合には、ど
ちらで送信した方が短い時間で送れるかを計算で求め、
比較して決定する。
【0029】そのために、パラメータを収集する。先
ず、MPhから制御チャネルとプライマリチャネルの速
度情報を取得したか否かを判定し(ステップ103)、
取得済みならば、次にINFOhからプライマリチャネ
ルのシンボルレートを取得したか否かを判定し(ステッ
プ104)、取得済みならば、次に回線往復時間を測定
したか否かを判定し(ステップ105)、いずれも取得
済みならば、制御チャネルでエラーフレームを再送する
時間(秒)と、プライマリチャネルでエラーフレームを
再送する時間(秒)とをそれぞれ計算して求め(ステッ
プ107)、どちらが短いかを比較する(ステップ10
8)。制御チャネルで送った方が短時間のときは、制御
チャネルでエラーフレームを再送させる(ステップ11
0)。また、プライマリチャネルで送った方が短時間の
ときには、プライマリチャネルでエラーフレームを再送
させる(ステップ109)。なお、MPhおよびINF
Ohから情報を取得していない場合、あるいは回線往復
時間を測定していない場合には、直ちにそれらの情報取
得または時間測定を行い(ステップ106)、ステップ
103に戻って再チェックした後に、計算値を比較して
どちらを使うかを決定する。
【0030】図2〜図4に示す標準手続きのシーケンス
チャート、図5〜図7に示す非標準手続きのシーケンス
チャート、および図8に示す制御チャネルまたはプライ
マリチャネルのいずれを使ってエラーフレームを再送す
るかを判断するフローチャートを、それぞれプログラム
に変換し、それぞれのプログラムをCD−ROMなどの
記録媒体に格納しておく。これにより、未だ本発明が施
されていないファクシミリ装置の制御部やモデム部にプ
ログラムをインストールするか、ネットワークを介して
ダウンロードすれば、直ちに本発明を実現することがで
きる。また、図2〜図4のシーケンスチャート、図5〜
図7のシーケンスチャート、図8のフローチャートを直
接、制御部10のROM12、モデム20のROM22
に格納すれば、その時点で本発明を実施することができ
る。なお、本発明のファクシミリ装置は、複写機、プリ
ンタ、検索機、区分機などの全部ないし一部と併合され
た機械である場合にも、上記実施例をそのまま適合させ
ることが可能であるのは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御チャネルでも画情報が送受信できるので、プライマ
リチャネルよりも制御チャネルで画情報を送った方がよ
いと制御部で判断した場合には制御チャネルで画情報が
やりとりでき、送信時間が短縮できる(請求項1〜
5)。また、制御部で、制御チャネルとプライマリチャ
ネルのどちらで再送をしたほうがいいかを判定すること
により、通信時間を短縮することができ、その結果、通
話料金節約になる(請求項10〜21)。また、プライ
マリチャネル、制御チャネルの速度が同じ場合は制御チ
ャネルでデータを送受信したほうがプライマリチャネル
と制御チャネルの切換がなくなる分、通信時間短縮にな
る(請求項13)。また、受信側から制御チャネルで情
報を送受信する機構をもち、相手が応じれば制御チャネ
ルで、応じなければプライマリで画情報をやりとりする
ことで、相手機に応じてどちらでもデータを送受信する
ことが可能となる(請求項6)。また、受信側から制御
チャネルで情報を送受信するよう要求された場合、それ
に応じる機構をもつことで制御チャネルでも画情報を送
受信できるようになり、プライマリ・制御チャネルの選
択を受信側の決めた適切な方にすることができる(請求
項7)。エラー訂正が頻発する場合、単純計算ではプラ
イマリチャネルで画情報を送受信するよりも制御チャネ
ルで送受信する方がトータルの通信時間は短くなる(請
求項9)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の構成例を示す図で
ある。
【図2】V.34によるフェーズ1〜3のシーケンスチャー
トである。
【図3】V.34による制御チャネルスタートアップからの
シーケンスチャートである。
【図4】V.34による制御チャネル再同期からのシーケン
スチャートである。
【図5】本発明の一実施例を示すV.34による制御チャネ
ル再同期からのシーケンスチャートである。
【図6】本発明の一実施例を示すV.34による制御チャネ
ルで画情報を再送するシーケンスチャートである。
【図7】本発明の一実施例を示すV.34による確認コード
を送出しない場合のシーケンスチャートである。
【図8】本発明の一実施例を示すV.34による制御チャネ
ルとプライマリチャネルのいずれを使用するかを判定す
るフローチャートである。
【符号の説明】
10…制御部、20…モデム、11…CPU、12…R
OM、13…RAM、14…スキャナ、15…プリン
タ、16…操作パネル、21…ROM、22…RAM、
24…DSP、25…CODEC/DAA、26…回
線。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡張したT.30規格により画情報データを
    プライマリチャネルだけでなく、制御チャネルでも送受
    信できる手段を備えた制御部と、通信中のパラメータを
    上記制御部に通知する手段を備えたモデム部と、上記モ
    デム部と回線とを接続する回線接続インターフェース部
    とを有することを特徴とするV.34規格準拠のファクシミ
    リ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部および前記モデム部のメモリ
    には、拡張したT.30規格により画情報データを制御チャ
    ネルで送信するプログラムと、V.34規格準拠により画情
    報データをプライマリチャネルで送信するプログラムと
    が格納されていることを特徴とする請求項1に記載のV.
    34規格準拠のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記モデム部のメモリには、再送データ
    をプライマリチャネルで送信した場合と、制御チャネル
    で送信した場合とで、いずれが通信時間が短いかを計算
    するためのパラメータを格納することを特徴とする請求
    項1または2に記載のV.34規格準拠のファクシミリ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記パラメータは、制御チャネル信号速
    度、プライマリチャネル信号速度、プライマリチャネル
    ・シンボルレートおよび回線往復時間であることを特徴
    とする請求項3に記載のV.34規格準拠のファクシミリ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、通信エラーが発生した場
    合、再送データをプライマリチャネルで送信した場合
    と、制御チャネルで送信した場合とでは、どちらが通信
    時間の短縮になるかを計算し、いずれか一方で再送する
    ように指示することを特徴とする請求項1に記載のV.34
    規格準拠のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 制御チャネルで画情報を送信させること
    を受信側で決定し、受信側から制御チャネルで画情報を
    送る要求を出し、相手側から確認信号を受け取り、該確
    認信号に続く制御チャネルによる画情報を受信すること
    ができる制御部を備えたことを特徴とするV.34規格準拠
    のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 受信側から制御チャネルで画情報を送る
    要求を受け取り、それに対して確認信号を送出し、画情
    報を制御チャネルにより送信することができる制御部を
    備えたことを特徴とするV.34規格準拠のファクシミリ装
    置。
  8. 【請求項8】 プライマリチャネルと制御チャネルの信
    号速度がともに2400bpsの場合、エラーフレーム
    の画情報を無条件で制御チャネルにより送信することを
    選択することができる制御部を備えたことを特徴とする
    V.34規格準拠のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 通信エラーによる再送が頻発する場合、
    以後の通信を制御チャネルで行うことを判断し、制御チ
    ャネル変調において受信側から制御チャネルで画情報を
    送る要求を出し、相手側から確認信号を受け取り、上記
    確認信号に続く制御チャネルによる画情報を受信するこ
    とができる制御部を備えたことを特徴とするV.34規格準
    拠のファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 受信側制御部は、予め定めた回数以上
    受信エラーが有るか、あるいは信号速度が制御チャネ
    ル、プライマリチャネルともに2400bpsである
    か、の少なくとも一方が成立する場合には、無条件でエ
    ラーフレームを制御チャネル変調で再送するよう送信側
    に要求し、いずれでもない場合には、制御チャネルまた
    はプライマリチャネルでエラーフレームを再送したとき
    の時間をそれぞれ計算し、短い時間で送れる方のチャネ
    ルでエラーフレームを送信するように送信側に要求する
    ことを特徴とするV.34規格準拠のファクシミリ装置の送
    受信制御方法。
  11. 【請求項11】 前記制御チャネルまたはプライマリチ
    ャネルでエラーフレームを再送したときの時間を計算す
    る計算方法は、制御チャネルの時間を1フレームのビッ
    ト数を速度で除算した値に、エラーフレーム数を乗算し
    た値とし、プライマリチャネルの時間は、(a)制御チャ
    ネルのターンオフ時間と、(b)制御チャネルからプライ
    マリチャネルに移る無音区間と、(c)プライマリチャネ
    ルの再同期時間と、(d)画情報の先頭に付加する同期信
    号の時間と、(e)画情報を送信する時間と、(f)画情報の
    ターンオフ時間と、(g)制御チャネルの再スタートの時
    間とを全て加算した値とすることを特徴とする請求項1
    0に記載のV.34規格準拠のファクシミリ装置の送受信制
    御方法。
  12. 【請求項12】 前記受信側制御部は、送信時間の計算
    のために必要なパラメータを取得するため、MPh情報
    から制御チャネル信号速度を、上記MPh情報からプラ
    イマリチャネル信号速度を、INFOh情報からプライ
    マリチャネルシンボルレートを、フェーズ2で受信側か
    ら出力するA→Abarへの遷移を受けて送信側からB
    →Bbarを40msec後に出すとき、受信側でBb
    arが観測されるまでの時間を測定することにより回線
    往復時間を、それぞれ取得することを特徴とする請求項
    10記載のV.34規格準拠のファクシミリ装置の送受信制
    御方法。
  13. 【請求項13】 前記受信側制御部は、制御チャネルま
    たはプライマリチャネルの各々でエラーフレームを送信
    したときの時間を計算した場合、両方の時間が等しけれ
    ば、制御チャネルでデータを送受信した方がプライマリ
    チャネルと制御チャネルの切換えがなくなるため、切換
    え時間だけ通信時間を短縮できることから制御チャネル
    で送信するよう相手側に要求することを特徴とする請求
    項10記載のV.34規格準拠のファクシミリ装置の送受信
    制御方法。
  14. 【請求項14】 前記制御チャネル変調でエラーフレー
    ムを送る場合には、制御チャネルデータを授受する際
    に、NSFコードを送ることで、相手側から応答NSS
    コードが返送されることにより、制御チャネルで情報を
    交換できる能力があることを確認することを特徴とする
    請求項10記載のV.34規格準拠のファクシミリ装置の送
    受信制御方法。
  15. 【請求項15】 前記制御チャネル変調で画情報を送受
    信する場合、受信側モデムは制御チャネルでそのまま画
    情報を受信したいときには、CFRの直後、もしくはP
    PRの直後にT.30の非標準手続きであるユーザ定義コー
    ドを送り、送信側モデムは前記ユーザ定義コードを受け
    ると、確認コードを返送し、引き続き画情報を送信する
    ことを特徴とする請求項10記載のV.34規格準拠のファ
    クシミリ装置の送受信制御方法。
  16. 【請求項16】 前記ユーザ定義コードおよび確認コー
    ドは、他にどこにも使用されていないコードであること
    を特徴とする請求項15記載のV.34規格準拠のファクシ
    ミリ装置の送受信制御方法。
  17. 【請求項17】 前記送信側の制御部は、受信側からC
    FRまたはPPRの直後に、前記ユーザ定義コードを受
    けた場合でも、必ず確認コードを返送することなく、不
    都合があるときには、標準手続きである40bit
    ‘1’を連続して送出し、プライマリチャネルに切り換
    えて再同期の後、プライマリチャネルで画情報を送信す
    ることを特徴とする請求項15記載のV.34規格準拠のフ
    ァクシミリ装置の送受信制御方法。
  18. 【請求項18】 前記受信側のモデム部は、送信側およ
    び受信側の利用可能な変調モードを選択するフェーズ
    1、画情報通信速度を決定するための回線特性を測定す
    るフェーズ2、画情報通信速度のトレーニングを行うフ
    ェーズ3までで、回線往復時間、シンボルレート情報を
    蓄積し、次の制御チャネルのスタートアップではプライ
    マリチャネルおよび制御チャネルの信号速度が決定され
    るので、蓄積された前記パラメータ情報とともに制御チ
    ャネルの信号速度を制御部に通知することを特徴とする
    請求項10記載のV.34規格準拠のファクシミリ装置の送
    受信制御方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜9のいずれか1つに記載の
    ファクシミリ装置は、複写機、プリンタ、検索機、区分
    機などの全部ないし一部と併合された機械であることを
    特徴とするV.34規格準拠のファクシミリ装置。
  20. 【請求項20】 請求項10〜18のうちのいずれか1
    つに記載した、制御チャネルまたはプライマリチャネル
    で画情報を送信した場合の送信時間をそれぞれ計算して
    結果を算出するまでの処理ステップをプログラムに変換
    し、該プログラムを搬送可能な記録媒体に格納すること
    を特徴とするプログラム記録媒体。
  21. 【請求項21】 請求項10〜18のうちのいずれか1
    つに記載した処理ステップをプログラムに変換し、V.34
    規格の標準手続のプログラムとエラーフレームのみを制
    御チャネルで送受信する非標準手続のプログラムとをそ
    れぞれ別個に搬送可能な記録媒体に格納することを特徴
    とするプログラム記録媒体。
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