JPH11298709A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

Info

Publication number
JPH11298709A
JPH11298709A JP10111384A JP11138498A JPH11298709A JP H11298709 A JPH11298709 A JP H11298709A JP 10111384 A JP10111384 A JP 10111384A JP 11138498 A JP11138498 A JP 11138498A JP H11298709 A JPH11298709 A JP H11298709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
modem
communication
destination
storage means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10111384A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3537665B2 (ja
Inventor
Tetsuya Kagawa
哲也 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP11138498A priority Critical patent/JP3537665B2/ja
Publication of JPH11298709A publication Critical patent/JPH11298709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3537665B2 publication Critical patent/JP3537665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Transmission Control (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的な画情報通信を行えるファクシミリ装
置を提供することを目的としている。 【解決手段】 V.34モデム機能を設定して通信開始
した場合に通信エラーが発生し、その発生回数が、判定
基準テーブルに記憶されている閾値よりも大きくなった
場合には、その宛先への発呼時には、V.34モデムの
使用を禁止するようにしているので、通信回線の特性が
悪い宛先との間でファクシミリ通信する際に、V.34
モデム機能が使用されることで、無駄な通信時間がかか
るというような事態を回避することができるという効果
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ITU−T勧告
V.34モデム機能、勧告V.17/V.29モデム機
能、および、勧告V.27terモデム機能を備えたフ
ァクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ファクシミリ通信のようなデー
タ伝送には、より伝送時間を短縮したいという要求があ
り、そのために、画情報の伝送に適用される高速モデム
機能として、より伝送速度の大きいものが適用されるよ
うになってきている。例えば、比較的最新のモデム勧告
であるITU−T勧告V.34に準拠したモデム(以
下、V.34モデムという)では、最大33.4Kbp
sという非常に高速なデータ伝送速度を適用することが
できる。
【0003】ところが、このV.34モデムが使用する
周波数帯域は、他のモデム、例えば、V.17/V.2
9モデムやV.27terモデムに比べて広く、通信回
線の状態によっては、最高速度で通信できないという事
態を生じ、伝送エラーが頻発して却って通信時間が長く
なるという好ましくない事態を生じることがある。
【0004】かかる事態を解消するために、例えば、特
開平9−289577号(「ファクシミリ装置」)のよ
うに、V.34モデム通信時にエラー終了した場合、再
送信時には、V.34モデムの使用を禁止したり、ある
いは、V.34モデムは使用するがそのボーレート(シ
ンボルレート)あるいはビットレートを制限するように
したものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術では、エラー終了した際の再送時にのみ、V.
34モデムの使用を禁止するため、例えば、内線接続時
のように、通信回線の帯域特性が最初から悪い状態であ
っても最初の通信時にはV.34モデムが使用され、必
ずエラー終了するという事態を生じて好ましくない。
【0006】なお、特開平8−242221号(「デー
タ通信装置」)は、V.34モデム使用時の初期手順中
にエラー終了すると、リトライ時にはV.34モデムの
使用を禁止するとともに、その宛先が登録されているワ
ンタッチダイアルのV.34禁止フラグをセットする一
方、ワンタッチダイアルのV.34禁止フラグがセット
されている宛先については、最初からV.34モデムの
使用を禁止するようにしたものであり、特開平9−28
9577号に生じる不具合を解消できるものではある
が、初期手順中にエラー終了することが、即V.34モ
デムの使用禁止とはならない場合があり、適切にV.3
4禁止フラグの制御を行えない場合がある。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、効率的な画情報通信を行えるファクシミリ装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ITU−T勧
告V.34モデム機能、勧告V.29モデム機能等を備
えたファクシミリ装置において、おのおのの発呼宛先に
ついて、V.34モデム機能使用時のエラー発生回数を
V.34モデムのフェーズ別に記憶したエラー記憶手段
と、V.34モデム機能使用時にエラーが発生すると、
その発生したエラーのフェーズを判定し、その判定結果
に基づいて、上記エラー記憶手段に記憶したエラー発生
回数を更新するエラー回数更新手段を備え、発呼時、指
定された宛先について、上記エラー記憶手段に記憶され
ている所定フェーズのエラー発生回数が所定値以上にな
っているときには、その宛先については、V.34モデ
ムの使用を禁止するようにしたものである。
【0009】また、ITU−T勧告V.34モデム機
能、勧告V.17/V.29モデム機能、および、勧告
V.27terモデム機能を備えたファクシミリ装置に
おいて、おのおのの発呼宛先について、V.34モデム
機能使用時のエラー発生回数をV.34モデムのフェー
ズ別に記憶したエラー記憶手段と、おのおのの発呼宛先
について、V.17モデム機能使用時またはV.29モ
デム機能使用時のエラー発生を記憶したV.17/V.
29モード時エラー記憶手段と、V.34モデム機能使
用時にエラーが発生すると、その発生したエラーのフェ
ーズを判定し、その判定結果に基づいて、上記エラー記
憶手段に記憶したエラー発生回数を更新するエラー回数
更新手段と、V.17モデム機能使用時またはV.29
モデム機能使用時にエラーが発生すると、上記V.17
/V.29モード時エラー記憶手段にエラー発生を記憶
するエラー発生記憶手段を備え、発呼時、指定された宛
先について上記エラー記憶手段に記憶されている所定フ
ェーズのエラー発生回数が所定値以上になっているとき
には、その宛先については、V.34モデムの使用を禁
止するとともに、さらに、その宛先についてV.17/
V.29モード時エラー記憶手段にエラー発生が記憶さ
れているときには、V.27terモデム機能を使用し
て通信を開始する一方、その宛先について上記V.17
/V.29モード時エラー記憶手段にエラー発生が記憶
されていないときには、V.17モデム機能またはV.
29モデム機能を使用して通信を開始するようにしたも
のである。
【0010】また、ITU−T勧告V.34モデム機
能、勧告V.29モデム機能等を備えたファクシミリ装
置において、おのおのの発呼宛先について、V.34モ
デム機能使用時のエラー発生回数をV.34モデムのフ
ェーズ別に記憶したエラー記憶手段と、V.34モデム
機能使用時にエラーが発生すると、その発生したエラー
のフェーズを判定し、その判定結果に基づいて、上記エ
ラー記憶手段に記憶したエラー発生回数を更新するエラ
ー回数更新手段と、おのおのの発呼宛先について、通信
可能であった伝送速度を記憶した通信可能伝送速度記憶
手段を備え、発呼時、指定された宛先について、上記エ
ラー記憶手段に記憶されている所定フェーズのエラー発
生回数が所定値以上になっているときには、その宛先に
ついてはV.34モデムの使用を禁止するとともに、上
記通信可能伝送速度記憶手段に記憶されている伝送速度
で通信を開始し、通信が正常終了したときの伝送速度を
上記通信可能伝送速度記憶手段に記憶するようにしたも
のである。
【0011】また、前記エラー記憶手段に記憶されてい
る所定フェーズのエラー発生回数が所定値以上になって
いる宛先があるときには、その宛先についてV.34モ
デム機能の使用が禁止になっている旨を通知するレポー
トを作成して可視出力するようにしたものである。ま
た、前記エラー記憶手段に記憶されている所定フェーズ
のエラー発生回数が所定値以上になっている宛先がある
ときには、その宛先についてV.34モデム機能の使用
が禁止になっている旨を通知するレポートを作成し、あ
らかじめ記憶されているセンター装置へ、そのレポート
を送信するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例にかかるグルー
プ3ファクシミリ装置を示している。
【0014】同図において、システム制御部1は、この
ファクシミリ装置の各部の制御処理、および、ファクシ
ミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモ
リ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラ
ム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各
種データなどを記憶するとともに、システム制御部1の
ワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ
3は、このグループ3ファクシミリ装置に固有な各種の
情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在
時刻情報を出力するためのものである。
【0015】スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を
読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像
度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部
7は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、
各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0016】符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮
するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信
号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、
符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのも
のである。
【0017】グループ3ファクシミリモデム10は、グ
ループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのも
のであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデ
ム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をや
りとりするための高速モデム機能(V.17モデム、
V.34モデム(V.8モデム機能を含む)、V.29
モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0018】網制御装置11は、このファクシミリ装置
を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発
着信機能を備えている。
【0019】これらの、システム制御部1、システムメ
モリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ
5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画
像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、お
よび、網制御装置11は、内部バス12に接続されてお
り、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主とし
てこの内部バス12を介して行われている。
【0020】また、網制御装置11とグループ3ファク
シミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行
なわれている。
【0021】図2(a),(b)は、V.34モデム機
能を使用して画情報伝送するときの伝送手順の一例を示
している。この場合には、V.34モデムの半二重モー
ドによる伝送手順が行われる。
【0022】すなわち、送信端末TXが受信端末RXへ
発呼し、受信端末RXが着信応答すると、送信端末TX
は、所定周波数の単一トーン信号である呼出信号CNG
を送出し、まず、モデム間のセッションを確立するため
のフェーズ1を開始する。
【0023】このフェーズ1では、受信端末RXは、振
幅変調を施した所定のトーン信号である信号ANSam
を送出して、フェーズ1の開始を通知し、送信端末TX
は、信号ANSamを受信すると、主として自端末に備
えられているモデム種別等の変調方式を表示するための
起呼メニュー信号CMを送出する。
【0024】起呼メニュー信号CMを受信すると、受信
端末RXは、その起呼メニュー信号CMにより通知され
たモデム種別等の変調方式から、そのときに使用するモ
デム種別等の変調方式を選択し、その選択したモデム種
別等の変調方式を通知するための共通メニュー信号JM
を送出する。この場合、受信端末RXはV.34モデム
を使用するモデム機能として選択し、送信端末TXに通
知する。
【0025】共通メニュー信号JMを受信すると、送信
端末TXは、CM終端子CJを送出し、共通メニュー信
号JMで通知されたモデム種別等の変調方式を適用する
ようにモデム装置の機能を設定する。
【0026】また、受信端末RXは、CM終端子CJを
受信した後に、共通メニュー信号JMの出力を終了す
る。
【0027】このようにして、使用するモデム種別が設
定されると、送信端末TXは、使用する回線の特性を調
査するラインプロービングを行うためのフェーズ2を開
始する。ここで、図にA*,B*と示した信号は、それ
ぞれ信号A,Bを反転した信号である。同様に、以降の
フェーズにおいて、「*」が付加された信号は、それを
付加しない同一信号名の信号を反転した信号である。な
お、使用するモデム種別がV.34モデム以外の場合に
は、フェーズ1が終了した時点で、使用することが設定
されたモデム種別に応じた伝送手順へと移行する。ま
た、相手端末が自端末とは異なるモデム種別を備えてい
る場合には、このフェーズ1はエラー終了する。
【0028】このフェーズ2では、双方のモデム情報を
交換し(信号INFOシーケンス)、送信端末TXが送
出する回線試験用のトーン(B,B*)を受信端末RX
が受信することにより、回線特性が判定され、その判定
結果が送信端末TXへ通知される。したがって、回線特
性が劣悪な場合には、このフェーズ2がエラー終了す
る。
【0029】次に、プライマリチャネルイコライザトレ
ーニングのためのフェーズ3を実行する。ここでは、送
信端末TXは、フェーズ2の結果に基づいた信号(S,
S*,TRN)を送出し、受信端末RXは、その受信し
た信号により、画情報を受信するプライマリチャネルの
イコライザを調整する。したがって、プライマリチャネ
ルのイコライザの収束ができない場合には、このフェー
ズ3がエラー終了する。また、受信端末RXでトレーニ
ング信号TRNを検出できない場合には、フェーズ2へ
戻り、再度ラインプロービングが実行される。
【0030】次に、コントロールチャネルのスタートア
ップのためのフェーズ4を実行する。ここでは、送信端
末TXおよび受信端末RXが、それぞれ信号PPhを送
出するとともに、受信した信号PPhに対して、信号M
Phシーケンスを応答する手順となっている。このう
ち、信号MPhシーケンスにより、コントロールチャネ
ルの伝送速度やプライマリチャネルの伝送速度の交換を
行う。また、各チャネルの伝送速度は、双方の信号MP
hシーケンスで指示された伝送速度以下、あるいは、そ
れに等しい伝送速度のうち、可能な最大速度が設定され
る。すなわち、このフェーズ4において、画情報の伝送
速度が設定される。
【0031】このようにして、フェーズ4まで終了し、
コントロールチャネルとプライマリチャネルの伝送速度
が設定されると、次のフェーズ5において、コントロー
ルチャネルを使って、ファクシミリ伝送前手順信号のや
りとりがなされる。
【0032】すなわち、コントロールチャネルを用い、
受信端末RXは、自端末に装備されている標準的な機能
を通知するためのデジタル識別信号DIS、自端末に設
定されている非標準的な機能を通知するための非標準機
能識別信号NSF、および、自端末を表示するための被
呼端末識別信号CSIを送出する。
【0033】送信端末TXは、非標準機能識別信号NS
F、デジタル識別信号DIS、および、被呼端末識別信
号CSIを受信すると、そのデジタル識別信号DISに
より通知された受信能力パラメータの値に基づいて、画
像サイズなど、そのときに使用する伝送機能を決定す
る。そして、自端末を表示するための送信端末識別信号
TSIおよびそのときに決定した伝送機能を通知するた
めのデジタル命令信号DCSを送出する。
【0034】受信端末RXは、デジタル命令信号DCS
を受信すると、その旨をあらわす受信準備確認信号CF
Rを応答し、画情報の受信準備へと移行する。
【0035】次のフェーズ6で、プライマリチャネルを
用い、送信端末TXは、信号S,S*によるモデムのリ
トレーニングの後に、画情報PIXを送信する。受信端
末RXは、受信した画情報PIXについて、上述したエ
ラー検出を行い、この場合には、エラーフレームを検出
しなかった場合なので、次のフェーズ4において、モデ
ム速度の再設定動作を行わず、ファクシミリ伝送手順信
号を送出するフェーズ5において、送信端末TXより送
信された信号PPS−NULL(1ブロック終了をあら
わす)に対し、メッセージ確認信号MCFを送信する。
【0036】これ以降、画情報を送信するためのフェー
ズ6、および、メッセージ後信号をやりとりするための
フェーズ4,5が必要な数だけ繰り返される。
【0037】そして、最終の画情報PIX(m)の送信
後、フェーズ5において、送信端末TXは手順終了をあ
らわす信号PPS−EOPを送出し、それに対し、受信
端末RXは、メッセージ確認信号MCFを送出する。そ
れにより、送信端末TXは、切断命令信号DCNを送出
して、回線を復旧する。また、受信端末RXは、切断命
令信号DCNを受信すると、回線を復旧する。
【0038】ここで、V.34モデム機能を使用すると
き、画情報伝送モードはECM(誤り訂正モード)モー
ドが適用される。このECMモードについて、概略説明
すると、次のような画情報伝送動作が行われる。
【0039】まず、送信画情報は256(または64)
バイト毎のデータに分割され、分割データ毎に所定形式
のフレームデータ(エラー検出符号付き)に整形され、
256個以下のフレームデータを順次配置してなるブロ
ック単位に送信される。
【0040】受信側では、受信した各フレームについて
データエラーの有無を検査し、1つ以上のフレームにエ
ラーを検出したときには、その旨を通知する伝送制御信
号を送信側に送出するとともに、その伝送制御信号に
は、データエラーを検出したフレーム番号を通知するた
めの情報を付加する。また、受信側では、受信した全て
のフレームにデータエラーを検出しなかった場合には、
その旨をあらわす伝送手順信号を送信側に送出する。
【0041】一方、送信側では、受信側からフレームエ
ラーを検出したことが通知されると、そのときに通知さ
れたフレーム番号のフレームデータを再送する。また、
データエラーを検出しなかったことが通知されると、次
のブロックの画情報の伝送動作を行う。
【0042】この再送動作を繰り返し行うことで、エラ
ーのない1ブロック分の画情報が、受信側で得られるよ
うにしている。
【0043】なお、このECMモードは、データエラー
のないことを保証するグループ3ファクシミリ装置の他
のデータ伝送モード、例えば、バイナリデータ転送モー
ドなどの基本となる伝送モードである。
【0044】ここで、V.34モデム、V.17モデ
ム、V.29モデム、および、V.27terモデムで
それぞれ適用されるシンボルレート、キャリア周波数、
使用帯域、および、最高ビットレートの一例を図3、図
4、図5、および、図6に示す。
【0045】このように、V.34モデムにおける使用
帯域幅は、他のモデムの1.5〜2倍程度の広い周波数
帯域におよび、そのために、V.34モデムを使用する
通信回線の周波数特性が良好でないと、V.34モデム
の利点である高速なデータ通信が行えなくなる。
【0046】また、使用する通信回線の周波数特性が悪
い場合には、V.34モデムのフェーズ2のラインプロ
ービング手順で信号のやりとりに失敗する。また、フェ
ーズ2を通過しても、フェーズ3でエラーになることも
ある。
【0047】したがって、フェーズ2またはフェーズ3
でエラーが発生すると、その相手端末との間の通信回線
の周波数特性が悪いと判断でき、このような相手端末と
の間では、V.34モデムを使用しないで他のモデムを
使用することが好ましい。とくに、内線通信の場合に
は、宛先に対して通信回線の周波数特性がほぼ固定され
るため、このような処置が有効である。
【0048】そこで、本実施例では、図7に示すよう
に、通信宛先の電話番号または内線番号について、V.
34モデム使用時のエラー発生回数を各フェーズについ
て記憶するエラー発生回数テーブルを設けている。ま
た、このエラー発生回数テーブルには、その宛先につい
て、V.34モデムの使用を禁止するか否かを記憶する
ためのV34禁止フラグも記憶している。
【0049】また、本実施例は、図8に示すように、
V.34モデムの使用を禁止する判断を行うためのエラ
ー発生回数の閾値を記憶した判定基準値テーブルも備
え、パラメータメモリ3などに記憶している。
【0050】図9は、システム制御部1が発呼時に実行
する処理のうち、使用するモデム種別などを決定する部
分の要部を示している。
【0051】まず、発呼が指定されると(判断101の
結果がYES)、上述したエラー発生回数テーブルを参
照し、そのときに指定された発呼宛先についてV34禁
止フラグがセットされているかどうかを調べる(判断1
02)。なお、このときに、エラー発生回数テーブルに
登録されていない新たな宛先が指定された場合には、そ
の新たな宛先について、エラー発生回数テーブルの要素
を新たに生成する。
【0052】判断102の結果がNOになるときには、
グループ3ファクシミリモデム10にV.34モデムモ
ードを設定し、V.34モデム通信を開始する(処理1
03)。
【0053】これにより、指定された宛先へ発呼され、
宛先との間で所定のグループ3ファクシミリ伝送手順が
実行されて、例えば、指定された送信画情報が宛先へと
送信される。
【0054】この通信動作中では、通信が終了するまで
の間に通信エラーが発生するかどうかを監視している
(判断104,105のNOループ)。通信エラーが発
生した場合で、判断104の結果がYESになるときに
は、そのときの通信エラーが発生したフェーズを判定し
(処理106)、そのときの宛先について、エラー発生
回数テーブルに記憶されているエラーの回数のうち、そ
の判定されたフェーズのエラー回数を1つ増やし、新た
に発生したエラー情報をエラー発生回数テーブルにセッ
トする(処理107)。
【0055】そして、その宛先に対応したエラー発生回
数テーブルの内容について、判定基準テーブルの各閾値
を対応するおのおののフェーズについて適用し、おのお
ののフェーズのエラー発生回数の値が閾値よりも大きく
なっているかどうかを調べ、V.34モデムの使用を禁
止するかどうかを調べる(判断108)。
【0056】判断108の結果がYESになるときに
は、その宛先に対応したエラー発生回数テーブルのV3
4禁止フラグをセットし(処理109)、この処理を終
了する。
【0057】また、判断108の結果がNOになるとき
には、V34禁止フラグのセットを行わず、この処理を
終了する。また、通信終了までに通信エラーが生じなか
った場合で、判断105の結果がYESになるときに
は、即この処理を終了する。
【0058】また、指定された発呼宛先についてV34
禁止フラグがセットされている場合で、判断102の結
果がYESになるときには、V.34モデム以外のモデ
ム、例えば、V.17モデムあるいはV.29モデムを
グループ3ファクシミリモデム10に設定し、グループ
3ファクシミリ通信を開始して(処理110)、この処
理を終了する。
【0059】このようにして、本実施例では、V.34
モデム機能を設定して通信開始した場合に通信エラーが
発生し、その発生回数が、判定基準テーブルに記憶され
ている閾値よりも大きくなった場合には、その宛先への
発呼時には、V.34モデムの使用を禁止するようにし
ているので、通信回線の特性が悪い宛先との間でファク
シミリ通信する際に、V.34モデム機能が使用される
ことで、無駄な通信時間がかかるというような事態を回
避することができる。
【0060】また、通信エラーの発生回数をV.34モ
デムのフェーズごとに計数し、判定基準テーブルに記憶
されている閾値との比較で、V.34モデムの使用の禁
止を判断するので、たまたま通信回線の周波数特性が不
良になったために特定フェーズでエラーが生じた場合な
どには、V.34モデムの使用が禁止されないととも
に、内線通信の場合のように常に通信回線の周波数特性
が不良である場合には、迅速にV.34モデムの使用が
禁止されるので、V.34モデムの禁止タイミングを適
切に設定することができ、効率的なファクシミリ通信が
可能となる。
【0061】ところで、上述した実施例では、V.34
モデムの使用禁止のみを規定するが、V.17モデムや
V.29モデムについても使用禁止を規定することが好
ましい場合がある。例えば、内線通信の場合などであ
る。
【0062】この場合に適用するエラー発生回数テーブ
ルの一例を図10に示す。このエラー発生回数テーブル
は、通信宛先の電話番号または内線番号について、V.
34モデム使用時のエラー発生回数を各フェーズについ
て記憶するとともに、V.34モデムの使用を禁止する
か否かを記憶するためのV34禁止フラグ、および、
V.17/V.29モデムの使用を禁止するか否かを記
憶するためのV17/V29禁止フラグを記憶してい
る。
【0063】この場合に、システム制御部1が発呼時に
実行する処理のうち、使用するモデム種別などを決定す
る部分の要部を、図11に示す。
【0064】まず、発呼が指定されると(判断201の
結果がYES)、上述したエラー発生回数テーブルを参
照し、そのときに指定された発呼宛先についてV34禁
止フラグがセットされているかどうかを調べる(判断2
02)。なお、このときに、エラー発生回数テーブルに
登録されていない新たな宛先が指定された場合には、そ
の新たな宛先について、エラー発生回数テーブルの要素
を新たに生成する。
【0065】判断202の結果がNOになるときには、
グループ3ファクシミリモデム10にV.34モデムモ
ードを設定し、V.34モデム通信を開始する(処理2
03)。
【0066】これにより、指定された宛先へ発呼され、
宛先との間で所定のグループ3ファクシミリ伝送手順が
実行されて、例えば、指定された送信画情報が宛先へと
送信される。
【0067】この通信動作中では、通信が終了するまで
の間に通信エラーが発生するかどうかを監視している
(判断204,205のNOループ)。通信エラーが発
生した場合で、判断204の結果がYESになるときに
は、そのときの通信エラーが発生したフェーズを判定し
(処理206)、そのときの宛先について、エラー発生
回数テーブルに記憶されているエラーの回数のうち、そ
の判定されたフェーズのエラー回数を1つ増やし、新た
に発生したエラー情報をエラー発生回数テーブルにセッ
トする(処理207)。
【0068】そして、その宛先に対応したエラー発生回
数テーブルの内容について、判定基準テーブルの各閾値
を対応するおのおののフェーズについて適用し、おのお
ののフェーズのエラー発生回数の値が閾値よりも大きく
なっているかどうかを調べ、V.34モデムの使用を禁
止するかどうかを調べる(判断208)。
【0069】判断208の結果がYESになるときに
は、その宛先に対応したエラー発生回数テーブルのV3
4禁止フラグをセットし(処理209)、この処理を終
了する。
【0070】また、判断208の結果がNOになるとき
には、V34禁止フラグのセットを行わず、この処理を
終了する。また、通信終了までに通信エラーが生じなか
った場合で、判断205の結果がYESになるときに
は、即この処理を終了する。
【0071】また、指定された発呼宛先についてV34
禁止フラグがセットされている場合で、判断202の結
果がYESになるときには、さらに、V17/V29禁
止フラグがセットされているかどうかを調べる(判断2
10)。
【0072】判断210の結果がYESになるときに
は、より低速なV.27terモデムをグループ3ファ
クシミリモデム10に設定し、グループ3ファクシミリ
通信を開始して(処理211)、この処理を終了する。
【0073】また、判断210の結果がNOになるとき
には、V.17モデムあるいはV.29モデムをグルー
プ3ファクシミリモデム10に設定し、グループ3ファ
クシミリ通信を開始して(処理212)、そのグループ
3ファクシミリ通信において、エラーが発生した場合に
は、その宛先に対応したエラー発生回数テーブルのV1
7/V29禁止フラグをセットして(処理213)、こ
の処理を終了する。
【0074】このようにして、本実施例では、V.34
モデム機能を設定して通信開始した場合に通信エラーが
発生し、その発生回数が、判定基準テーブルに記憶され
ている閾値よりも大きくなった場合には、その宛先への
発呼時には、V.34モデムの使用を禁止するようにし
ているので、通信回線の特性が悪い宛先との間でファク
シミリ通信する際に、V.34モデム機能が使用される
ことで、無駄な通信時間がかかるというような事態を回
避することができる。
【0075】また、通信エラーの発生回数をV.34モ
デムのフェーズごとに計数し、判定基準テーブルに記憶
されている閾値との比較で、V.34モデムの使用の禁
止を判断するので、たまたま通信回線の周波数特性が不
良になったために特定フェーズでエラーが生じた場合な
どには、V.34モデムの使用が禁止されないととも
に、内線通信の場合のように常に通信回線の周波数特性
が不良である場合には、迅速にV.34モデムの使用が
禁止されるので、V.34モデムの禁止タイミングを適
切に設定することができ、効率的なファクシミリ通信が
可能となる。
【0076】さらに、V.17モデムやV.29モデム
についても使用禁止を規定しているので、例えば、内線
通信の場合など、通信回線の周波数特性が非常に悪いよ
うな場合には、適切なモデム種別が選択され、効率的な
ファクシミリ通信が可能となる。
【0077】ところで、上述した実施例では、V.34
モデムの使用禁止時、さらに、V.17モデムやV.2
9モデムの使用禁止を規定することで、通信回線の周波
数特性が悪い場合に対処しているが、グループ3ファク
シミリ通信が正常終了したときの通信レート(通信速
度;モデム速度)を記憶しておき、V.34モデム使用
禁止時には、その記憶されて通信レートを用いるように
することもできる。
【0078】この場合に適用するエラー発生回数テーブ
ルの一例を図12に示す。このエラー発生回数テーブル
は、通信宛先の電話番号または内線番号について、V.
34モデム使用時のエラー発生回数を各フェーズについ
て記憶するとともに、V.34モデムの使用を禁止する
か否かを記憶するためのV34禁止フラグ、および、通
信レート(モデム速度)を記憶している。
【0079】この場合に、システム制御部1が発呼時に
実行する処理のうち、使用するモデム種別などを決定す
る部分の要部を、図13に示す。
【0080】まず、発呼が指定されると(判断301の
結果がYES)、上述したエラー発生回数テーブルを参
照し、そのときに指定された発呼宛先についてV34禁
止フラグがセットされているかどうかを調べる(判断3
02)。なお、このときに、エラー発生回数テーブルに
登録されていない新たな宛先が指定された場合には、そ
の新たな宛先について、エラー発生回数テーブルの要素
を新たに生成する。
【0081】判断302の結果がNOになるときには、
グループ3ファクシミリモデム10にV.34モデムモ
ードを設定し、V.34モデム通信を開始する(処理3
03)。
【0082】これにより、指定された宛先へ発呼され、
宛先との間で所定のグループ3ファクシミリ伝送手順が
実行されて、例えば、指定された送信画情報が宛先へと
送信される。
【0083】この通信動作中では、通信が終了するまで
の間に通信エラーが発生するかどうかを監視している
(判断304,305のNOループ)。通信エラーが発
生した場合で、判断304の結果がYESになるときに
は、そのときの通信エラーが発生したフェーズを判定し
(処理306)、そのときの宛先について、エラー発生
回数テーブルに記憶されているエラーの回数のうち、そ
の判定されたフェーズのエラー回数を1つ増やし、新た
に発生したエラー情報をエラー発生回数テーブルにセッ
トする(処理307)。
【0084】そして、その宛先に対応したエラー発生回
数テーブルの内容について、判定基準テーブルの各閾値
を対応するおのおののフェーズについて適用し、おのお
ののフェーズのエラー発生回数の値が閾値よりも大きく
なっているかどうかを調べ、V.34モデムの使用を禁
止するかどうかを調べる(判断308)。
【0085】判断308の結果がYESになるときに
は、その宛先に対応したエラー発生回数テーブルのV3
4禁止フラグをセットし(処理309)、この処理を終
了する。
【0086】また、判断308の結果がNOになるとき
には、V34禁止フラグのセットを行わず、この処理を
終了する。また、通信終了までに通信エラーが生じなか
った場合で、判断305の結果がYESになるときに
は、即この処理を終了する。
【0087】また、指定された発呼宛先についてV34
禁止フラグがセットされている場合で、判断302の結
果がYESになるときには、エラー発生回数テーブルに
前回の通信レートが保存されている場合には、その通信
レートのモデム速度を使用するようにグループ3ファク
シミリ通信動作を行うとともに、エラー発生回数テーブ
ルに前回の通信レートが保存されていない場合には、
V.17モデムまたはV.29モデムをグループ3ファ
クシミリモデム10に設定して、グループ3ファクシミ
リ通信動作を行う(処理310)。
【0088】そして、そのときのグループ3ファクシミ
リ通信動作が正常に終了したときには、そのときのモデ
ム速度を、エラー発生回数テーブルに保存して(処理3
11)、この処理を終了する。
【0089】このようにして、本実施例では、V.34
モデム機能を設定して通信開始した場合に通信エラーが
発生し、その発生回数が、判定基準テーブルに記憶され
ている閾値よりも大きくなった場合には、その宛先への
発呼時には、V.34モデムの使用を禁止するようにし
ているので、通信回線の特性が悪い宛先との間でファク
シミリ通信する際に、V.34モデム機能が使用される
ことで、無駄な通信時間がかかるというような事態を回
避することができる。
【0090】また、通信エラーの発生回数をV.34モ
デムのフェーズごとに計数し、判定基準テーブルに記憶
されている閾値との比較で、V.34モデムの使用の禁
止を判断するので、たまたま通信回線の周波数特性が不
良になったために特定フェーズでエラーが生じた場合な
どには、V.34モデムの使用が禁止されないととも
に、内線通信の場合のように常に通信回線の周波数特性
が不良である場合には、迅速にV.34モデムの使用が
禁止されるので、V.34モデムの禁止タイミングを適
切に設定することができ、効率的なファクシミリ通信が
可能となる。
【0091】さらに、V.34モデム禁止時には、正常
終了したときのモデム速度でグループ3ファクシミリ通
信動作を開始するようにしたので、グループ3ファクシ
ミリ伝送手順中におけるモデムトレーニングを迅速に終
了でき、効率的なファクシミリ通信が可能となる。
【0092】ところで、ある宛先に対して、V.34モ
デムの使用が禁止された場合、図14に示すようなV.
34モデムの使用が禁止された旨をユーザに対して通知
するV34禁止レポートを作成し、プロッタ6より記録
出力すると、ユーザがその旨を明確に知ることができ、
適切な対処をすることができる。
【0093】この場合に、システム制御部1が発呼時に
実行する処理のうち、使用するモデム種別などを決定す
る部分の要部を、図15に示す。
【0094】まず、発呼が指定されると(判断401の
結果がYES)、上述したエラー発生回数テーブルを参
照し、そのときに指定された発呼宛先についてV34禁
止フラグがセットされているかどうかを調べる(判断4
02)。なお、このときに、エラー発生回数テーブルに
登録されていない新たな宛先が指定された場合には、そ
の新たな宛先について、エラー発生回数テーブルの要素
を新たに生成する。
【0095】判断402の結果がNOになるときには、
グループ3ファクシミリモデム10にV.34モデムモ
ードを設定し、V.34モデム通信を開始する(処理4
03)。
【0096】これにより、指定された宛先へ発呼され、
宛先との間で所定のグループ3ファクシミリ伝送手順が
実行されて、例えば、指定された送信画情報が宛先へと
送信される。
【0097】この通信動作中では、通信が終了するまで
の間に通信エラーが発生するかどうかを監視している
(判断404,405のNOループ)。通信エラーが発
生した場合で、判断404の結果がYESになるときに
は、そのときの通信エラーが発生したフェーズを判定し
(処理406)、そのときの宛先について、エラー発生
回数テーブルに記憶されているエラーの回数のうち、そ
の判定されたフェーズのエラー回数を1つ増やし、新た
に発生したエラー情報をエラー発生回数テーブルにセッ
トする(処理407)。
【0098】そして、その宛先に対応したエラー発生回
数テーブルの内容について、判定基準テーブルの各閾値
を対応するおのおののフェーズについて適用し、おのお
ののフェーズのエラー発生回数の値が閾値よりも大きく
なっているかどうかを調べ、V.34モデムの使用を禁
止するかどうかを調べる(判断408)。
【0099】判断408の結果がYESになるときに
は、その宛先に対応したエラー発生回数テーブルのV3
4禁止フラグをセットし(処理409)、上述したよう
なV34禁止レポートを作成してプロッタ6より記録出
力し(処理410)、この処理を終了する。
【0100】また、判断408の結果がNOになるとき
には、V34禁止フラグのセットを行わず、この処理を
終了する。また、通信終了までに通信エラーが生じなか
った場合で、判断405の結果がYESになるときに
は、即この処理を終了する。
【0101】また、指定された発呼宛先についてV34
禁止フラグがセットされている場合で、判断402の結
果がYESになるときには、V.34モデム以外のモデ
ム、例えば、V.17モデムあるいはV.29モデムを
グループ3ファクシミリモデム10に設定し、グループ
3ファクシミリ通信を開始して(処理411)、この処
理を終了する。
【0102】このようにして、本実施例では、ある宛先
に対してV.34モデムの使用が禁止された場合、V3
4禁止レポートを作成して記録出力するので、ユーザ
は、ユーザがその旨を明確に知ることができ、適切な対
処をすることができる。
【0103】また、さらに、このようなV34禁止レポ
ートを、あらかじめ指定されているサービスセンタなど
に送信すると、ある宛先に対してV.34モデムの使用
が禁止された旨が、サービスセンタを通じて保守サービ
スなどに連絡されるので、保守点検などに便利である。
【0104】この場合に、システム制御部1が発呼時に
実行する処理のうち、使用するモデム種別などを決定す
る部分の要部を、図15に示す。
【0105】まず、発呼が指定されると(判断501の
結果がYES)、上述したエラー発生回数テーブルを参
照し、そのときに指定された発呼宛先についてV34禁
止フラグがセットされているかどうかを調べる(判断5
02)。なお、このときに、エラー発生回数テーブルに
登録されていない新たな宛先が指定された場合には、そ
の新たな宛先について、エラー発生回数テーブルの要素
を新たに生成する。
【0106】判断502の結果がNOになるときには、
グループ3ファクシミリモデム10にV.34モデムモ
ードを設定し、V.34モデム通信を開始する(処理5
03)。
【0107】これにより、指定された宛先へ発呼され、
宛先との間で所定のグループ3ファクシミリ伝送手順が
実行されて、例えば、指定された送信画情報が宛先へと
送信される。
【0108】この通信動作中では、通信が終了するまで
の間に通信エラーが発生するかどうかを監視している
(判断504,505のNOループ)。通信エラーが発
生した場合で、判断504の結果がYESになるときに
は、そのときの通信エラーが発生したフェーズを判定し
(処理506)、そのときの宛先について、エラー発生
回数テーブルに記憶されているエラーの回数のうち、そ
の判定されたフェーズのエラー回数を1つ増やし、新た
に発生したエラー情報をエラー発生回数テーブルにセッ
トする(処理507)。
【0109】そして、その宛先に対応したエラー発生回
数テーブルの内容について、判定基準テーブルの各閾値
を対応するおのおののフェーズについて適用し、おのお
ののフェーズのエラー発生回数の値が閾値よりも大きく
なっているかどうかを調べ、V.34モデムの使用を禁
止するかどうかを調べる(判断508)。
【0110】判断508の結果がYESになるときに
は、その宛先に対応したエラー発生回数テーブルのV3
4禁止フラグをセットし(処理509)、上述したよう
なV34禁止レポートを作成してプロッタ6より記録出
力するとともに(処理510)、サービスセンタへ発呼
して、V34禁止レポートの画情報を送信し(処理51
1)、この処理を終了する。
【0111】また、判断508の結果がNOになるとき
には、V34禁止フラグのセットを行わず、この処理を
終了する。また、通信終了までに通信エラーが生じなか
った場合で、判断505の結果がYESになるときに
は、即この処理を終了する。
【0112】また、指定された発呼宛先についてV34
禁止フラグがセットされている場合で、判断502の結
果がYESになるときには、V.34モデム以外のモデ
ム、例えば、V.17モデムあるいはV.29モデムを
グループ3ファクシミリモデム10に設定し、グループ
3ファクシミリ通信を開始して(処理512)、この処
理を終了する。
【0113】このようにして、本実施例では、ある宛先
に対してV.34モデムの使用が禁止された場合、V3
4禁止レポートを作成して記録出力するとともに、この
V34禁止レポートを、あらかじめ指定されているサー
ビスセンタなどに送信するようにしているので、ある宛
先に対してV.34モデムの使用が禁止された旨が、サ
ービスセンタを通じて保守サービスなどに通知されるの
で、保守点検などに便利である。
【0114】なお、上述したV34禁止レポートの記録
出力、または、V34禁止レポートのサービスセンタへ
の通知は、図11および図13の実施例の場合について
も、同様にして適用することができる。また、サービス
センタへのV34禁止レポートの通知方法は、画情報通
信のみならず、コード情報の通信モードを適用すること
もできる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
V.34モデム機能を設定して通信開始した場合に通信
エラーが発生し、その発生回数が、判定基準テーブルに
記憶されている閾値よりも大きくなった場合には、その
宛先への発呼時には、V.34モデムの使用を禁止する
ようにしているので、通信回線の特性が悪い宛先との間
でファクシミリ通信する際に、V.34モデム機能が使
用されることで、無駄な通信時間がかかるというような
事態を回避することができるという効果を得る。また、
通信エラーの発生回数をV.34モデムのフェーズごと
に計数し、判定基準テーブルに記憶されている閾値との
比較で、V.34モデムの使用の禁止を判断するので、
たまたま通信回線の周波数特性が不良になったために特
定フェーズでエラーが生じた場合などには、V.34モ
デムの使用が禁止されないとともに、内線通信の場合の
ように常に通信回線の周波数特性が不良である場合に
は、迅速にV.34モデムの使用が禁止され、その結
果、V.34モデムの禁止タイミングを適切に設定する
ことができ、効率的なファクシミリ通信が可能となると
いう効果も得る。
【0116】また、V.17モデムやV.29モデムに
ついても使用禁止を規定しているので、例えば、内線通
信の場合など、通信回線の周波数特性が非常に悪いよう
な場合には、適切なモデム種別が選択され、効率的なフ
ァクシミリ通信が可能となるという効果も得る。
【0117】また、V.34モデム禁止時には、正常終
了したときのモデム速度でグループ3ファクシミリ通信
動作を開始するようにしたので、グループ3ファクシミ
リ伝送手順中におけるモデムトレーニングを迅速に終了
でき、効率的なファクシミリ通信が可能となるという効
果も得る。
【0118】また、ある宛先に対してV.34モデムの
使用が禁止された場合、V34禁止レポートを作成して
記録出力するので、ユーザは、ユーザがその旨を明確に
知ることができ、適切な対処をすることができるという
効果も得る。
【0119】また、ある宛先に対してV.34モデムの
使用が禁止された場合、V34禁止レポートを作成して
記録出力するとともに、このV34禁止レポートを、あ
らかじめ指定されているサービスセンタなどに送信する
ようにしているので、ある宛先に対してV.34モデム
の使用が禁止された旨が、サービスセンタを通じて保守
サービスなどに通知されるので、保守点検などに便利で
あるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシ
ミリ装置の構成例を示したブロック図。
【図2】V.34モデム機能を使用して画情報伝送する
ときの伝送手順の一例を示したタイミングチャート。
【図3】V.34モデムで適用されるシンボルレート、
キャリア周波数、使用帯域、および、最高ビットレート
の一例を示した図表。
【図4】V.17モデムで適用されるシンボルレート、
キャリア周波数、使用帯域、および、最高ビットレート
の一例を示した図表。
【図5】V.29モデムで適用されるシンボルレート、
キャリア周波数、使用帯域、および、最高ビットレート
の一例を示した図表。
【図6】V.27terモデムで適用されるシンボルレ
ート、キャリア周波数、使用帯域、および、最高ビット
レートの一例を示した図表。
【図7】エラー発生回数テーブルの一例を示した概略
図。
【図8】判定基準値テーブルの一例を示した概略図。
【図9】システム制御部1が発呼時に実行する処理のう
ち、使用するモデム種別などを決定する部分の要部の一
例を示したフローチャート。
【図10】エラー発生回数テーブルの他の例を示した概
略図。
【図11】システム制御部1が発呼時に実行する処理の
うち、使用するモデム種別などを決定する部分の要部の
他の例を示したフローチャート。
【図12】エラー発生回数テーブルのさらに他の例を示
した概略図。
【図13】システム制御部1が発呼時に実行する処理の
うち、使用するモデム種別などを決定する部分の要部の
さらに他の例を示したフローチャート。
【図14】V34禁止レポートの一例を示した概略図。
【図15】システム制御部1が発呼時に実行する処理の
うち、使用するモデム種別などを決定する部分の要部の
さらに他の例を示したフローチャート。
【図16】システム制御部1が発呼時に実行する処理の
うち、使用するモデム種別などを決定する部分の要部の
さらに他の例を示したフローチャート。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 システムメモリ 3 パラメータメモリ 10 グループ3ファクシミリモデム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITU−T勧告V.34モデム機能、勧
    告V.29モデム機能等を備えたファクシミリ装置にお
    いて、 おのおのの発呼宛先について、V.34モデム機能使用
    時のエラー発生回数をV.34モデムのフェーズ別に記
    憶したエラー記憶手段と、 V.34モデム機能使用時にエラーが発生すると、その
    発生したエラーのフェーズを判定し、その判定結果に基
    づいて、上記エラー記憶手段に記憶したエラー発生回数
    を更新するエラー回数更新手段を備え、 発呼時、指定された宛先について、上記エラー記憶手段
    に記憶されている所定フェーズのエラー発生回数が所定
    値以上になっているときには、その宛先については、
    V.34モデムの使用を禁止することを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  2. 【請求項2】 ITU−T勧告V.34モデム機能、勧
    告V.17/V.29モデム機能、および、勧告V.2
    7terモデム機能を備えたファクシミリ装置におい
    て、 おのおのの発呼宛先について、V.34モデム機能使用
    時のエラー発生回数をV.34モデムのフェーズ別に記
    憶したエラー記憶手段と、 おのおのの発呼宛先について、V.17モデム機能使用
    時またはV.29モデム機能使用時のエラー発生を記憶
    したV.17/V.29モード時エラー記憶手段と、 V.34モデム機能使用時にエラーが発生すると、その
    発生したエラーのフェーズを判定し、その判定結果に基
    づいて、上記エラー記憶手段に記憶したエラー発生回数
    を更新するエラー回数更新手段と、 V.17モデム機能使用時またはV.29モデム機能使
    用時にエラーが発生すると、上記V.17/V.29モ
    ード時エラー記憶手段にエラー発生を記憶するエラー発
    生記憶手段を備え、 発呼時、指定された宛先について上記エラー記憶手段に
    記憶されている所定フェーズのエラー発生回数が所定値
    以上になっているときには、その宛先についてはV.3
    4モデムの使用を禁止するとともに、さらに、その宛先
    についてV.17/V.29モード時エラー記憶手段に
    エラー発生が記憶されているときには、V.27ter
    モデム機能を使用して通信を開始する一方、その宛先に
    ついて上記V.17/V.29モード時エラー記憶手段
    にエラー発生が記憶されていないときには、V.17モ
    デム機能またはV.29モデム機能を使用して通信を開
    始することを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 ITU−T勧告V.34モデム機能、勧
    告V.29モデム機能等を備えたファクシミリ装置にお
    いて、おのおのの発呼宛先について、V.34モデム機
    能使用時のエラー発生回数をV.34モデムのフェーズ
    別に記憶したエラー記憶手段と、V.34モデム機能使
    用時にエラーが発生すると、その発生したエラーのフェ
    ーズを判定し、その判定結果に基づいて、上記エラー記
    憶手段に記憶したエラー発生回数を更新するエラー回数
    更新手段と、おのおのの発呼宛先について、通信可能で
    あった伝送速度を記憶した通信可能伝送速度記憶手段を
    備え、発呼時、指定された宛先について、上記エラー記
    憶手段に記憶されている所定フェーズのエラー発生回数
    が所定値以上になっているときには、その宛先について
    はV.34モデムの使用を禁止するとともに、上記通信
    可能伝送速度記憶手段に記憶されている伝送速度で通信
    を開始し、通信が正常終了したときの伝送速度を上記通
    信可能伝送速度記憶手段に記憶することを特徴とするフ
    ァクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記エラー記憶手段に記憶されている所
    定フェーズのエラー発生回数が所定値以上になっている
    宛先があるときには、その宛先についてV.34モデム
    機能の使用が禁止になっている旨を通知するレポートを
    作成して可視出力することを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記エラー記憶手段に記憶されている所
    定フェーズのエラー発生回数が所定値以上になっている
    宛先があるときには、その宛先についてV.34モデム
    機能の使用が禁止になっている旨を通知するレポートを
    作成し、あらかじめ記憶されているセンター装置へ送信
    することを特徴とする請求項1または請求項2または請
    求項3または請求項4記載のファクシミリ装置。
JP11138498A 1998-04-08 1998-04-08 ファクシミリ装置 Expired - Fee Related JP3537665B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11138498A JP3537665B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 ファクシミリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11138498A JP3537665B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 ファクシミリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11298709A true JPH11298709A (ja) 1999-10-29
JP3537665B2 JP3537665B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=14559824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11138498A Expired - Fee Related JP3537665B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 ファクシミリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3537665B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046925A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Mitsubishi Electric Corp 警報表示装置
JP2014135630A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Nec Commun Syst Ltd ファクシミリ装置、通信制御方法、及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046925A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Mitsubishi Electric Corp 警報表示装置
JP2014135630A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Nec Commun Syst Ltd ファクシミリ装置、通信制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3537665B2 (ja) 2004-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04301963A (ja) データ通信装置及びその制御方法
US6314170B1 (en) Modem apparatus and data communication method
US5617220A (en) Facsimile apparatus
JP3537665B2 (ja) ファクシミリ装置
JP4487949B2 (ja) 通信端末装置
US7310160B2 (en) Facsimile communication apparatus and method permitting reliable V.17 communication
JP3967098B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3561385B2 (ja) ファクシミリ装置の伝送方法
JP3707036B2 (ja) ファクシミリ装置とファクシミリの通信制御方法
JPH08251370A (ja) ファクシミリ装置
JPH09312749A (ja) ファクシミリ装置の伝送制御方式
JP2002204345A (ja) 通信装置、通信方法および記憶媒体
JP2001257855A (ja) ファクシミリ受信装置
JP4026628B2 (ja) 通信端末装置
JPS62171379A (ja) フアクシミリ装置
JP3376182B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3636147B2 (ja) 通信端末装置
JP3512733B2 (ja) ファクシミリ通信方法並びにファクシミリ装置
JP3418965B2 (ja) ファクシミリ装置の制御方法
JP2002218196A (ja) 通信端末装置
JPH1013647A (ja) ファクシミリ装置の制御方法
JPH05300353A (ja) ファクシミリ装置
JP2000261637A (ja) ファクシミリ装置
JPH07162644A (ja) ファクシミリ装置のモデム制御方式
JP2007251372A (ja) 通信端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees