JP2002050974A - 薄型無線装置 - Google Patents

薄型無線装置

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JP2002050974A
JP2002050974A JP2000235920A JP2000235920A JP2002050974A JP 2002050974 A JP2002050974 A JP 2002050974A JP 2000235920 A JP2000235920 A JP 2000235920A JP 2000235920 A JP2000235920 A JP 2000235920A JP 2002050974 A JP2002050974 A JP 2002050974A
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antenna
wireless device
housing
thin wireless
metal plate
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JP2000235920A
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English (en)
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Takashi Ui
孝 宇井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ性能の向上を図るとともに、小型で
量産性に優れた薄型無線装置を低コストで提供する。 【解決手段】 薄型無線装置をカードスロットに挿入し
たときに、カードスロットから露出する筐体1の先端面
1A部分に金属部8を設けるとともに、高周波回路部4
の出力を筐体1の先端面1A部分の金属部8と電気的に
接続させる。そして、情報処理装置のカードスロットに
挿入したときには、アンテナを構成するこの導電性の金
属部8が情報処理装置側のハウジングから外部に臨む状
態でカードスロットに挿入され、アンテナ性能の向上を
図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タや携帯情報端末機など(以下、情報処理装置とよぶ)
のカードスロットに挿入して使用するPCカードやコン
パクトフラッシュ(メルコ社の登録商標)形状をした薄
型無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置のカードスロットに装着し
て使用する薄型無線装置は、例えば図10に示すよう
に、樹脂などの非導電性材料で形成された筐体1内に、
ロジック回路部3と高周波回路部4とアンテナ50等を
実装した回路基板2を備えている。アンテナ50は、通
常は、回路基板2の表面に形成したマイクロストリップ
ラインで構成される。
【0003】また、この回路基板2上には、アンテナ5
0と高周波回路4とを接続/遮断する高周波スイッチ5
1等が設けられ、薄型無線装置を出荷する前に工場等で
高周波回路部4の送信出力等の調整検査を実施すると
き、アンテナ50と高周波回路部4との間の接続を高周
波スイッチ51等で遮断させ、アンテナ50の負荷を取
り除いた状態で調整検査を行うようになっている。そし
て、この調整検査が終了後に、高周波スイッチ51等を
操作して高周波回路部4とアンテナ50とを接続状態と
し、高周波回路部4からの出力信号をアンテナ50へ給
電したり、アンテナ50で受けた受信波を高周波回路部
4へ伝えたりするようになっている。
【0004】このような薄型無線装置にあっては、情報
処理装置のハウジングに設けたカードスロットに挿入し
て使用するときの使い勝手を考慮し、薄型無線装置をカ
ードスロット内に挿入してセットした時に、筐体1部分
がカードスロットからあまり大きく外部に突出しない様
に構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】薄型無線装置では、前
述したマイクロストリップライン等で構成されるアンテ
ナ50が回路基板2の表面上に実装されるが、この薄型
無線装置を情報処理装置側のカードスロット内にセット
すると、アンテナ50の部分が情報処理装置側のハウジ
ング内部に入り込んで隠れてしまい、アンテナ50から
放射される送信電波がハウジングを通過することで劣化
するため、アンテナ性能が悪くなり、送受信状態が安定
しないという問題が生じる。
【0006】また、前述したように、このような薄型無
線装置では、この出荷に先立ち、工場などでの高周波回
路部4の調整検査を行うため、高周波スイッチ51など
の断接手段を必要としている。断接手段としては、高周
波スイッチの他に、例えば、スイッチ機能付きの同軸コ
ネクタを使用したり、回路基板上にテストランドを設け
て検査後に半田付けすることになるが、斯かる断接手段
を必要とする分、製品のコストアップや加工性の点で問
題となる。
【0007】本発明は、上記した事情に鑑みなされたも
ので、アンテナ性能の向上を図るとともに、小型で量産
性に優れた薄型無線装置を低コストで提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、高周波回路
部を有した回路基板が本筐体内に収納可能で、情報処理
装置のカードスロットに挿入されて使用される薄型無線
装置であって、前記カードスロットの挿入口に臨む前記
筐体の一面に対して、反対面にアンテナ用の金属板を設
けると共に、前記筐体内に前記回路基板が収納されると
前記金属板と前記高周波回路部の入出力端子部との電気
的接続をはかる構成とすることで、達成される。
【0009】上記目的は、上記の金属板の代わりに導電
性塗料の塗布部を設けることでも、達成される。
【0010】上記目的は、好適には、前記金属板または
前記塗布部の長さをλ/4(λ:無線電波の波長)と
し、あるいは、3λ/8とし、更に、3λ/8の長さの
金属板または塗布部が前記先端面に形成できないときは
足りない部分を該先端面に連続する側端面に設け、更に
は、高周波回路部に接続される前記金属板または前記塗
布部の他に、ダイポールアンテナを構成する別の金属板
または塗布部を設けることで、達成される。
【0011】薄型無線装置の先端面にアンテナ用金属
(あるいは導電性塗布部)を設けたため、薄型無線装置
が情報処理装置から出っ張ることなく、アンテナ部分が
外部に臨むことで、即ち、アンテナ部分が情報処理装置
のハウジング等で邪魔されることなく電波の送受信が可
能となるため、アンテナ特性の劣化を回避可能となる。
【0012】また、高周波回路部の調整検査時には回路
基板だけで検査を行えばアンテナのインピーダンス負荷
を考慮する必要がないため、高周波スイッチ等も不要で
製造コストの低減が図れる。更に、薄型筐体内に回路基
板を組み込む作業を行うだけでアンテナの高周波回路部
への接続ができるため、組立性が高く、量産効果が得ら
れる。
【0013】更にまた、アンテナ部分の長さをλ/4や
3λ/8とすることで、更にはダイポールアンテナを設
けることで、アンテナ特性を更に一層良好にすることが
でき、また、薄型筐体の側端面にもアンテナを連続的に
設けてL形とすることで、指向性も向上させることが可
能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る薄型無線装置の構成図(筐体1の上面部
分を取り除いた平面図(A)と端面図(B))であり、
図2は、その分解斜視図の一例である。この薄型無線装
置は、大略構成として、薄型の筐体1と、筐体1の上面
・下面間に収納される回路基板2と、筐体1の上面先端
部と下面先端部との接合部に設けられる略矩形状の金属
部8とを有している。この金属部8が本実施形態におけ
るアンテナを構成する。
【0015】筐体1は、非導電性材料である適宜の樹脂
を使用して形成されており、図示しないPCカードやコ
ンパクトフラッシュなどと同様の形状や大きさを有して
いる。また、この筐体1には、図1で右端部側の端面1
A(以下、先端面とよぶ)に、無線電波の波長をλとす
ると、長さがλ/4を有する前述した金属部8を取付け
ており、この金属部8が無線の送受信を行うアンテナを
構成している。
【0016】また、この金属部8には、所定の方向及び
長さを有する接続端子7が基板2側に引出されており、
筐体1内の所定位置に回路基板2を組み付けたときに、
この回路基板2に実装されている後述する高周波回路部
4側から引出されたランド6と電気的に接触するように
構成されている。即ち、筐体1内に回路基板2を組み付
けない状態では、回路基板2の後述する高周波回路部4
はアンテナ8に接続されないため、断接手段を用いなく
ても高周波回路部4の検査が可能となる。
【0017】筐体1は、図1において、左端部(基端
部)側から情報処理装置等のカードスロットに挿入する
ようになっており、筐体1をカードスロットに挿入した
ときには、筐体1の先端面1Aがカードスロットの挿入
口と略同一面となるようになっている。即ち、筐体1の
先端面1Aに設けられた金属部8の表面が、情報処理装
置のハウジングから若干外部に露出する状態でセットさ
れる。
【0018】一方、回路基板2には、ロジック回路部3
と、高周波回路部4と、シールド5と、ランド6等とが
実装されている。このうち、ロジック回路部3は、情報
処理装置のインターフェイス及び無線などの制御を行う
ものである。高周波回路部4は、ロジック回路部3で制
御される。シールド5は、高周波回路部4を電磁的にシ
ールディングするためのものである。また、この回路基
板2にはランド6を設けている。このランド6は、前述
したように、金属部8の接続端子7と電気的に接続可能
に設けられている。
【0019】この第1の実施形態によれば、情報処理装
置のカードスロットに挿入されたときに、カードスロッ
トの挿入口に臨んで外部と対面する筐体1の先端面1A
に設けたλ/4の長さの金属部8が、モノポールアンテ
ナとして機能する。このため、この金属部8で構成され
るアンテナ部分は、情報処理装置側の回路基板配置構造
やシールド構造の影響を受け難くなっており、また、自
筐体1の影響も受け難くなっており、アンテナ特性の劣
化を低減して良好なアンテナ特性を確保できる。
【0020】さらに、金属部8から引出された接続端子
7をランド6に電気的に接続させる作業は、回路基板2
を筐体1に組み込む際に行うため、高周波回路部4の送
信出力などの調整検査は、アンテナ(金属部8)との未
接続状態で行うことができ、高周波回路部4の調整検査
を、アンテナの負荷の影響が気にせずに行うことができ
る。しかも、高周波スイッチなどの断接手段も不必要な
ため、製造コストの低減が図れると共に、接続端子7と
ランド6との電気的な接続は、筐体1内に回路基板2を
組み込むときに自動的に両者間が物理的に圧接されて為
されるため、組立性や加工性の点でも優れる。
【0021】図3は、本発明の第2の実施形態に係る薄
型無線装置の構成図である。なお、この実施形態におい
て、先の第1の実施形態と同一部材については、同一符
号を付して重複説明を避け、また、図4以下の実施形態
においても同様とする。
【0022】この薄型無線装置では、アンテナ部分の構
成だけ第1の実施形態と異なり、他の部分は同じであ
る。本実施形態のアンテナを構成する金属部9は、略L
字形を成し、筐体1の先端面1Aとこれに連続する側端
面1Bに跨って設けられる。即ち、金属部9は、所定長
さを確保するため、具体的には、使用する無線電波の波
長をλとすると、(3/8)・λの長さとなるように、
金属部9を筐体1の先端面1Aだけでなくこれと90度
の角度で交叉する側部の端面1Bにも設け、略L字形と
している。
【0023】この第2の実施形態によれば、長さ(3/
8)・λの金属部9をモノポールアンテナとして構成し
ており、筐体1の大きさを増大させなくてもアンテナの
長さを長く確保できるようになっているとともに、指向
性を向上させることができるようになり、アンテナ特性
の向上を図ることができる。
【0024】図4は、本発明の第3の実施形態に係る薄
型無線装置の構成図である。この薄型無線装置のアンテ
ナを構成する金属部10は、筐体1の先端面1Aのみに
設けられているが、使用する無線電波の波長をλとする
と、(3/8)・λの長さとなるように、ミアンダ構造
によってその長さを長く確保している。即ち、この実施
形態での金属部10は、図3(B)に示すように、先端
面1Aにおいて、略矩形状に形成されているとともに、
この長手方向に沿って交互に切欠き10A,10Bを入
れることにより、ジグザグ形状に形成して長さを増大さ
せている。
【0025】従って、この第3の実施形態によれば、長
さ(3/8)・λの金属部10がモノポールアンテナと
して構成されており、筐体1の大きさを増大させずにア
ンテナの長さを長く確保できるようになっているととも
に、指向性を向上させることができるようになり、アン
テナ特性の向上をはかることができる。
【0026】図5は、本発明の第4の実施形態に係る薄
型無線装置の構成図である。この実施形態では、2つに
分離された第1アンテナ及び第2アンテナを構成する第
1金属部11及び第2金属部12を有している。
【0027】この実施形態の回路基板2には、高周波回
路部4に接続されたランド6の他に、第2金属部12と
の接触を図るグランドランド14が設けられている。グ
ランドランド14の方は、高周波グランドの接点を構成
している。
【0028】第1,第2アンテナを構成する第1,第2
の金属部11,12は、共に、筐体1において、図5
(B)に示すように長短辺を有する矩形状先端面1Aの
上に形成されている。このうち、第1金属部11の方
は、一方の長辺側に沿って形成されているが、第2金属
部12の方は、両方の長辺及びその間の短辺に亙って略
コ字型(図5(B)参照)に形成されている。第1金属
部11は、使用する無線電波の波長をλとすると、λ/
4の長さとなるように形成されており、一端部から引出
された接続端子7がランド6に接触・導通するようにな
っている。一方、第2金属部12は、同様にλ/4の長
さとなるように形成されており、複数の個所から引出さ
れた接続端子15がグランドランド14に接触・導通す
るようになっている。なお、これらの金属部11,12
は、λ/2のダイポールアンテナとして機能させるよう
に構成されている。
【0029】従って、この実施形態によれば、第1,第
2の金属部11,12が、(1/2)λのダイポールア
ンテナとしての機能に近づけることができ、アンテナ特
性を向上させることができる。
【0030】図6は、本発明の第5の実施形態に係る薄
型無線装置の構成図である。この薄型無線装置は、2つ
に分離されてそれぞれ第1アンテナ及び第2アンテナを
構成する第1金属部16及び第2金属部17を有してい
る。
【0031】この実施形態の回路基板2にも、第4の実
施形態のものと同様に、高周波回路部4に接続されたラ
ンド6の他に、第2金属部17との接触を図るグランド
ランド18が設けられており、このグランドランド18
は、高周波グランドの接点を構成している。
【0032】第1アンテナを構成する第1の金属部16
は、筐体1の先端面1Aに形成されるが、第2のアンテ
ナを構成する第2の金属部17の方は、先端面1Aと9
0度の角度で交叉する側端面1B部分において先端面1
Aに接するように、図6(A)では右方に寄せた状態で
設けられている。そして、この第5の実施形態でも、第
1金属部16は、使用する無線電波の波長をλとする
と、λ/4の長さとなるように形成されており、引出さ
れた接続端子7がランド6に接触・導通するようになっ
ている。また、第2金属部17も同様にλ/4の長さと
なるように形成されており、中間部から引出された接続
端子19の端部がグランドランド14に接触・導通する
ようになっている。これらの2つの金属部16,17
も、λ/2のダイポールアンテナとして機能するように
構成されている。
【0033】従って、この実施形態によれば、第1,第
2の金属部16,17が、λ/2のダイポールアンテナ
として機能することができるとともに、アンテナとして
の指向性も向上し、アンテナ特性も向上する。
【0034】図7は、本発明の第6の実施形態に係る薄
型無線装置の構成図である。この薄型無線装置のアンテ
ナ部分は、上述した実施形態が金属片を加工した物を用
いていたのに対し、導電性塗料を塗布することで構成さ
れている。尚、塗料として塗布するのではなく、金属材
料を蒸着などすることで該当部分にアンテナを構成する
ことでもよい。
【0035】導電性塗料の塗布部20は、使用する無線
周波数帯の波長をλとすると、筐体1の先端面1Aにお
いて、λ/4の長さに亙り導電性塗料が塗布された構成
のものである。また、この塗布部20には、筐体1に回
路基板2を組み付けたときにランド6と接触・導通する
接続端子7が設けられており、高周波回路部4と塗布部
20とが電気的に接続されるようになっている。
【0036】従って、この実施形態によれば、薄型無線
装置が情報処理装置のカードスロットに挿入されたと
き、このカードスロットの挿入口に臨む筐体1の先端面
1Aに塗布部20が露出するため、塗布部20がλ/4
の長さのモノポールアンテナとして機能する。このた
め、この塗布部20で構成するアンテナ部分は、情報処
理装置の内部にある回路基板の配置構造等に影響を受け
難くなっており、しかも樹脂で形成されている筐体1か
らの影響も受けにくく、アンテナ特性が劣化するといっ
たトラブルを最小限に抑えることができ、良好なアンテ
ナ特性が得られる。
【0037】さらに、塗布部20から引出された接続端
子7とランド6との接続には、金属部を設けた第1の実
施態様の場合と同様に、筐体1に回路基板2を組み付け
ることで行っているから、高周波回路部4の送信出力な
どの調整検査は、その接続作業前、つまり筐体1に回路
基板2を組み付けるのに先立ち、アンテナとの未接続状
態で行うことができる。
【0038】このため、調整検査はアンテナの負荷の影
響が無くインピーダンスを気にせずに行えるようにな
り、しかも高周波スイッチなどの断接手段を必要としな
くなる。また、前述したように、筐体1に回路基板2を
組み付けることで、ランド6とアンテナ側の接続端子7
とが物理的に接触して電気的に接続されるから、従来の
ような半田による面倒な接続作業も不要であり、加工性
にも優れる。
【0039】図8は、本発明の第7の実施形態に係る薄
型無線装置の構成図である。この薄型無線装置も導電性
塗料によってアンテナを構成するが、本実施形態では、
第2の実施形態と同様にアンテナを略L字形とするよう
に導電性塗料を塗っている。即ち、この実施形態の塗布
部21は、所定長さを確保するため、具体的には、使用
する無線電波の波長をλとすると、(3/8)・λの長
さとなるように、筐体1の先端面1Aだけでなくこれと
直交する側端面1B部分にも塗布部21を設けた、略L
字型に形成している。
【0040】従って、この第7の実施形態によれば、長
さ(3/8)・λの塗布部21をモノポールアンテナと
して構成しており、筐体1の大きさを増大させずにアン
テナの長さを長く確保できるようになっているととも
に、指向性を向上させることができるようになり、アン
テナ特性の向上をはかることができる。
【0041】図9は、本発明の第8の実施形態に係る薄
型無線装置の構成図である。この薄型無線装置では、大
略構成として、筐体1と、この筐体1に収めた回路基板
2と、筐体1に分離して2個所設けた成膜部である第1
塗布部22及び第2塗布部23とを有している。
【0042】回路基板2には、先の実施形態で説明した
各種の回路部やランド6の他に、第2塗布部23と接触
し高周波グランドの接点となるグランドランド24が、
高周波回路部4を取り囲むように複数箇所に形成されて
いる。なお、この実施態様では、高周波回路部4を電磁
的にシールデイングさせるための図1に示すシールド5
を第2塗布部23で代替させることができるので、シー
ルド5は不要である。
【0043】第1塗布部22と第2塗布部23は、筐体
1に導電性塗料を2個所塗布又は蒸着して設けた構成と
なっている。このうち、第1塗装部22は、第6の実施
形態での塗装部20と同様に、使用する無線電波の波長
をλとすると、筐体1の先端面1Aにおいて、λ/4の
長さに亙り導電性塗料が塗布された構成のものであり、
アンテナとして機能する。また、塗布部22には、筐体
1に回路基板2を組み付けたときにランド6に接触・導
通する接続端子7が設けられており、高周波回路部4と
塗料部20とが電気的に接続されるようになっている。
【0044】一方、第2塗装部23は、第1塗装部22
と電気的に接触・導通するのを避けた状態で、筐体1の
表面及び裏面に設けられており、筐体1に回路基板2を
組み付けたときにグランドランド24に接触・導通する
ための接続端子25が引出されている。これにより、第
2塗装部23は、高周波回路部4のシールドケースとし
て機能するようになっている。
【0045】従って、この第8の実施形態によれば、薄
型無線装置が情報処理装置のカードスロットに挿入され
たとき、このカードスロットの挿入口に臨んで外部と対
面する筐体1の先端面1Aに設けたλ/4の長さの第1
塗布部22が、モノポールアンテナとして機能する。こ
のため、この第1塗布部22で構成するアンテナ部分
は、金属部を有する先の実施形態の場合と同様に、情報
処理装置の内部にある回路基板等の配置構造の影響を受
け難くなってる。しかも樹脂で形成される筐体1からの
影響もなく、アンテナ特性が劣化するといったトラブル
を最小限に抑えることができるから、良好なアンテナ特
性が得られる。
【0046】一方、第2塗布部23は、筐体1に塗布さ
れた導電性塗料等で構成されており、特に高周波回路部
4のシールドとして機能するので、シールドケースを別
部材で形成して設ける必要がなく、その分コストダウン
や軽量小型化が図れるようになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、導電性を有しアンテナを構成する金属部若しくは成
膜部が、薄型無線装置側の筐体の先端面から外部に臨む
ように設けられており、この薄型無線装置を情報処理装
置のカードスロットに挿入したときには、この導電性の
金属部若しくは成膜部が情報処理装置側のハウジングか
ら外部に臨んでいる状態でカードスロットに挿入される
ため、情報処理装置側のハウジングの影響を受け難く、
アンテナ性能の向上を図ることができると共に、カード
スロットからの外部への突出量も極めて小さいため、薄
型無線装置が邪魔になることがない。
【0048】さらに、この発明によれば、アンテナを構
成する金属部若しくは成膜部は、筐体側に形成されるた
め、筐体への回路基板の組み付け前に回路基板側の高周
波回路部の調整検査を行うに当たりアンテナを切り離す
必要がなく、検査が容易になると共に、検査後の薄型無
線装置の組み立ても容易となり、低コストで量産性にも
優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図(筐体の上面部分を取り除いた平面図(A)と
端面図(B):以下同じ。)である。
【図2】図1に示す薄型無線装置の分解斜視図の一例で
ある。
【図3】この発明の第2の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図である。
【図4】この発明の第3の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図である。
【図5】この発明の第4の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図である。
【図6】この発明の第5の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図である。
【図7】この発明の第6の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図である。
【図8】この発明の第7の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図である。
【図9】この発明の第8の実施形態に係る薄型無線装置
の構成図である。
【図10】従来の薄型無線装置を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】 1 筐体 1A 先端面 1B 側端面 2 回路基板 3 ロジック回路部 4 高周波回路部 5 シールド 6 ランド 7 接続端子 8 金属部 9 金属部 10 金属部 11 (第1)金属部 12 (第2)金属部 14 グランドランド 15 接続端子 16 (第1)金属部 17 (第2)金属部 18 グランドランド 19 接続端子 20 塗布部(成膜部) 21 塗布部(成膜部) 22 (第1)塗布部(成膜部) 23 (第2)塗布部(成膜部) 24 グランドランド 25 接続端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波回路部を有した回路基板が本筐体
    内に収納可能で、情報処理装置のカードスロットに挿入
    されて使用される薄型無線装置であって、 前記カードスロットの挿入口に臨む前記筐体の一面に対
    して、反対面にアンテナ用の金属板を設けると共に、前
    記筐体内に前記回路基板が収納されると前記金属板と前
    記高周波回路部の入出力端子部との電気的接続をはかる
    構成としたことを特徴とする薄型無線装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した金属板の代わりに導
    電性塗料の塗布部を設けたことを特徴とする薄型無線装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    金属板または前記塗布部の長さをλ/4(λ:無線電波
    の波長)としたことを特徴とする薄型無線装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、前記
    金属板または前記塗布部の長さを3λ/8としたことを
    特徴とする薄型無線装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、3λ/8の長さの金
    属板または塗布部が前記先端面に形成できないときは足
    りない部分を該先端面に連続する側端面に設けることを
    特徴とする薄型無線装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかにおい
    て、高周波回路部に接続される前記金属板または前記塗
    布部の他に、ダイポールアンテナを構成する別の金属板
    または塗布部を設けたことを特徴とする薄型無線装置。
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