JP2002049992A - 標識灯システム - Google Patents

標識灯システム

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JP2002049992A
JP2002049992A JP2000242783A JP2000242783A JP2002049992A JP 2002049992 A JP2002049992 A JP 2002049992A JP 2000242783 A JP2000242783 A JP 2000242783A JP 2000242783 A JP2000242783 A JP 2000242783A JP 2002049992 A JP2002049992 A JP 2002049992A
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Katsuyuki Ide
勝幸 井手
Kazuaki Shibata
和明 芝田
Yasushi Ishida
康史 石田
Kataharu Izumi
賢晴 泉
Junji Hasegawa
潤治 長谷川
Shingo Shinno
真吾 新野
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光ダイオイ−ドの電流−光度特性とは異なる
電流−光度特性に対応した電流切り換えが行われる交流
定電流電源であっても、所定の光度比率で標識灯の光度
切り換えを行うことのできる標識灯システムを提供す
る。 【解決手段】所定の光度比率にしたがって出力電流を切
り換える交流定電流電源CCR、交流定電流電源CCR
の出力に対して直列接続される発光ダイオードLEDを
光源とする標識灯LGT、交流定電流電源の出力電流を
検出する電流検出手段DETおよび電流検出手段DET
の検出出力に応じて発光ダイオードLEDが所定の光度
比率になるように標識灯LGTを制御する点灯制御手段
OCを具備している。点灯制御手段OCは、判定回路L
EV、パルス幅制御回路PWMおよびスイッチング回路
SWにより構成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空港などに用いら
れる標識灯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】空港などに用いられる標識灯は、その複
数が交流定電流電源の出力端に直列接続されることによ
り付勢される。また、周囲の明るさが変化しても見え方
を良好に維持するために、周囲の明るさに応じて交流定
電流電源の出力電流を切り換えることによって標識灯が
所定の光度比率で作動するように制御される。たとえ
ば、交流定電流電源に出力電流の切換タップを配設し
て、光度比率を100%、25%、5%および1%に選
択できるように構成されている。
【0003】また、現行の空港などに用いられる標識灯
は、光源にハロゲン電球などの白熱電球を用いている。
白熱電球は、タングステンフィラメントを通電加熱した
際に発光するので、その電流−光度特性が図1に示すよ
うになる。
【0004】図1は、ハロゲン電球および発光ダイオー
ドの電流−光度特性を示すグラフである。
【0005】図において、横軸は電流(A)を、縦軸は
比光度(%)を、それぞれ示す。曲線Aはハロゲン電
球、曲線Bは発光ダイオード、をそれぞれ示す。
【0006】図から理解できるように、ハロゲン電球は
電流と光度との関係すなわち電流−光度特性が指数関数
的曲線になる。これに対して、発光ダイオードは電流−
光度特性がほぼ直線すなわち正比例の関係になる。
【0007】したがって、ハロゲン電球を用いて上記の
光度変化をさせるための電流は、光度100%のときの
電流を100%とすると、光度25%では電流が79
%、光度5%では電流が約62%、光度1%では電流が
51%にする必要がある。すなわち、現行の交流定電流
電源は、その出力電流の切換タップを、たとえば光度2
5%に切り換えると、出力電流は79%になるように構
成されている。
【0008】一方、この種の標識灯において、ハロゲン
電球などの光源に代えて発光ダイオードを用いることが
考えられ、このことはたとえば特表平11−51413
6号公報にも記載されている。発光ダイオードを光源に
変更すれば、省エネルギーになるとともに、寿命が著し
く長くなるので、環境にやさしくなるばかりか、メンテ
ナンス費用を大幅に節約することができる。
【0009】そこで、標識灯の光源を発光ダイオードに
変更する場合、現行の空港に既に設備されている交流定
電流電源をそのままして標識灯のみを発光ダイオードを
光源とするものに変更できれば最も少ない変更で済む。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、発光ダイオ
ードは、図1に示したように、その電流−光度特性がほ
ぼ直線となるので、白熱電球のそれとは異なる。このた
め、発光ダイオードを現行の交流定電流電源を介して点
灯する場合、交流定電流電源の電流切換タップをたとえ
ば光度25%に切り換えたとすると、標識灯に供給され
る電流が50%になるから、発光ダイオードの光度も5
0%になってしまう。このことから理解できるように、
交流定電流電源の電流切換タップを切り換えても、所定
の光度にすることができなくなる。
【0011】上記の問題に対しては、予め発光ダイオー
ドの電流−光度特性に合わせた切換タップを備えている
交流定電流電源を新たに用意して、標識灯の光源の変更
と同時に現行の交流定電流電源を新たな交流定電流電源
に入れ替えれば、所要の光度に切り換えることができ
る。しかし、これでは初期設備費が膨大になるという問
題があるとともに、現行の交流定電流電源が無駄になっ
てしまい、全体として環境に対する配慮に欠けることに
なる。
【0012】また、ハロゲン電球などの白熱電球を用い
た標識灯と発光ダイオードを用いた標識灯とを混合して
共通の交流定電流電源に接続して使用することができな
い。
【0013】本発明は、発光ダイオードを光源とする複
数の標識灯に対して交流定電流電源から点灯用の電流を
切り換え可能に供給し、現行の交流定電流電源のように
発光ダイオイ−ドの電流−光度特性とは異なる電流−光
度特性に対応した電流切り換えが行われる交流定電流電
源であっても、所定の光度比率で標識灯の光度切り換え
を行うことのできる標識灯システムを提供することを目
的とする。
【0014】また、本発明は、所望によりハロゲン電球
などの白熱電球を用いた標識灯と発光ダイオードを用い
た標識灯とを混合して共通の交流定電流電源に接続して
使用することができる標識灯システムを提供することを
他の目的とする。
【0015】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の標識灯
システムは、所定の光度比率にしたがって出力電流を切
り換える電流切換手段を備えた交流定電流電源と;発光
ダイオードを光源として構成され、交流定電流電源の出
力に対して直列接続される標識灯と;交流定電流電源の
出力電流を検出する電流検出手段と;電流検出手段の検
出出力に応じて発光ダイオードの発光が所定の光度比率
になるように標識灯を制御する点灯制御手段と;を具備
していることを特徴としている。
【0016】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0017】<交流定電流電源について>交流定電流電
源は、定電流化された出力電流を直列接続された複数の
負荷に対して出力する電気的回路手段である。そして、
光度比率に応じて出力電流を切り換え可能に構成されて
いる。なお、出力電流の切り換えは、段階的および連続
的のいずれであってもよい。段階的な出力電流の切り換
えは、交流定電流電源の内部に含まれるトランスのタッ
プを切り換えることによって行うことができる。また、
交流定電流電源の定電流制御機能は、サイリスタの位相
制御回路を主体とする半導体定電流回路または可飽和ト
ランスを主体とする定電流磁気回路を主体として構成す
ることができる。
【0018】所定の光度比率は、標識灯を設置している
周囲の明るさが、たとえば晴天白昼、曇天白昼、日暮、
夜明け、夜間など時間や天候により変化しても、標識灯
の見え方を常に良好に維持することを目的として、標識
灯の光度をそのときの周囲の明るさに応じて制御するた
めに定められる。そして、所定の電流−光度特性に応じ
て予め定められたプログラムにしたがって交流定電流電
源の出力電流を切り換えることにより制御される。な
お、このプログラムは、標識灯の発光ダイオードの電流
−光度特性とは異なる電流−光度特性たとえばハロゲン
電球の電流−光度特性に基づいて定められている。
【0019】<標識灯について>標識灯は、埋込形およ
び地上形のいずれであってもよい。また、空港用、道路
用など多用な用途のいずれであってもよい。しかし、標
識灯は、その光源に発光ダイオードが用いられている点
で共通している。なお、空港用の標識灯である航空標識
灯の場合、たとえば滑走路中心線灯、誘導路中心線灯な
どがある。
【0020】標識灯の光源に用いられる発光ダイオード
は、その光度、発光色、配光特性などの光学性能が特段
限定されるものではないが、標識灯の用途に応じて所要
の光学性能を有する発光ダイオードを適切に選択すれば
よい。また、発光ダイオードは、その順方向に直流が流
れることによって発光すなわち点灯する。しかし、その
点灯電源は、直流電源および交流電源のいずれであって
もよい。すなわち、1チップの発光ダイオードの光度
は、標識灯の所要光度より明らかに小さい場合が圧倒的
に多いので、複数の発光ダイオードを用いるのが一般的
である。そこで、交流電源を用いて発光ダイオードを点
灯する場合には、たとえば使用する複数の発光ダイオー
ドを偶数のブロックに分けて、それぞれのブロック内で
直列接続してから、各ブロックを二つに分けて互いに逆
並列に接続する。これにより、半数の発光ダイオード
は、交流電圧の一方の極性に対して順方向になり、残余
の半数の発光ダイオードは、交流電圧の他方の極性に対
して順方向になる。また、一対の発光ダイオードを逆並
列に接続した発光ダイオードペアの複数を直列接続して
交流電源に接続することもできる。もちろん、直流電源
を用いて発光ダイオードを点灯する場合、その順方向に
直流が流れるような極性に接続する。
【0021】また、複数の標識灯を交流定電流電源の出
力に対して直列接続する場合、後述するように絶縁トラ
ンスを介して接続することができる。
【0022】さらに、発光ダイオード素子の配光は一般
的に狭いので、標識灯が要求するところの広がった配光
特性を得るために、複数の発光ダイオード素子を配列す
るに際して、一部または全部の発光素子を適当な角度に
傾けて標識灯に装着することができる。
【0023】さらにまた、発光ダイオードの標識灯に対
する取り付け角度および位置が使用中の振動や衝撃によ
って変化しないように、発光ダイオードを透明合成樹脂
で充填することができる。また、熱伝導性の金属からな
る整列板に形成した挿通孔に発光ダイオードを挿入して
支持するように構成してもよい。この場合、発光ダイオ
ードの放熱も良好になる。
【0024】さらにまた、発光ダイオード素子の配光を
標識灯の要求する配光特性になるべく接近させるため
に、発光ダイオード素子の半導体チップを包囲する透明
合成樹脂製のレンズを非円形たとえば楕円形にすること
ができる。
【0025】<電流検出手段について>電流検出手段
は、交流定電流電源からの出力電流を検出する手段であ
り、たとえば変流器などの既知の各種電流検出手段を用
いることができる。また、標識灯の前段に絶縁トランス
が付設される場合、電流検出手段は、交流定電流電源の
出力電流を検出するためには、絶縁トランスの1次側で
電流を検出することが望ましい。
【0026】<点灯制御手段について>点灯制御手段
は、電流検出手段の検出信号に基づいて交流定電流電源
の出力の光度比率を判定し、判定した光度比率で電流を
変調して出力するように構成されている。すなわち、発
光ダイオードの電流−光度特性とは異なる電流−光度特
性に基づいて交流定電流電源から出力された電流を発光
ダイオードの電流−光度特性に基づく電流に変調する。
【0027】また、全ての標識灯の光源が発光ダイオー
ドである場合には、交流定電流電源の出力端に直列接続
される全ての標識灯に対して共通に単一の点灯制御手段
を配設することができる。この場合には、設備費が相対
的に安価になる。また、点灯制御手段を交流定電流電源
の設置場所および標識灯の設置場所のいずれにも設置す
ることもでき、設置の自由度が大きい。
【0028】これに対して、複数の点灯制御手段を分散
して配設し、各点灯回路手段に対して一または複数の標
識灯をすることもできる。この場合には、複数の標識灯
の一部のみの光源が発光ダイオードに変更されていて、
残余の標識灯は光源がハロゲン電球など交流定電流電源
にプログラムされているのと同じ電流−光度特性を有す
る光源によって構成されている光源が混合した態様であ
ってもよい。そして、光源が発光ダイオードの標識灯に
対してのみ点灯制御手段を付設する。また、点灯制御手
段は、それぞれ対応する標識灯に近接した位置に設置す
るのがよい。
【0029】さらに、点灯制御手段は、その出力端に接
続されている発光ダイオードに供給する電流を適当な方
式たとえばパルス幅変調方式、振幅変調方式などによっ
て変調することができる。しかし、発光ダイオードのあ
る種のものは、電流の振幅に応じて発光色が変化する性
質があるので、パルス幅変調方式の方が好ましい。
【0030】パルス幅変調方式の点灯制御手段の場合、
標識灯に対して直列に挿入したスイッチング回路と、電
流検出手段の検出出力に基づいて光度比率を判定する判
定回路と、判定した光度比率に相当するパルス幅制御信
号を発生してスイッチング回路を制御するパルス幅制御
回路とにより点灯制御手段を構成することができる。
【0031】<その他の構成について> 1 絶縁トランスについて 交流定電流電源の出力電流に対して複数の標識灯を直列
接続するために、交流定電流電源の出力端から導出され
て標識灯を設置する路面などに沿って敷設される幹線線
路の電圧はかなり高くなる。標識灯をこのような高電圧
から導電的に分離するために、絶縁トランスを幹線線路
と標識灯との間に介在させることができる。絶縁トラン
スの1次巻線と2次巻線とに流れる電流を等しく、すな
わち巻数を等しくしてもよいし、2次巻線の電流を少な
く設定してもよい。
【0032】また、絶縁トランスを用いる場合、その2
次巻線間に分岐線路を閉ループを形成するように接続す
ることができる。これに対して、標識灯の入力端に変流
器の2次巻線を接続し、閉ループの分岐線路を1次巻線
とするように変流器を閉ループに磁気結合させる。この
構成により標識灯の不点時に絶縁トランスの2次側に高
電圧が現れるのを防止することができる。なお、変流器
をクリップ式にすれば、変流器の閉ループに対する標識
灯の交換作業を容易に行えるようになる。
【0033】2 標識灯開放保護手段について 標識灯が何らかの原因で開放した場合、標識灯に高電圧
が印加されるとともに、直列接続している他の健全な標
識灯も作動を停止するため、重大な障害になる。このよ
うな開放事故を防止するために、各標識灯に並列的に保
護手段を挿入することができる。この保護手段は、標識
灯が開放して高電圧が印加されると同時に短絡状態とな
り、高電圧の印加を回避する。
【0034】<本発明の作用について>本発明において
は、交流定電流電源が所定の光度比率にしたがって、た
とえばハロゲン電球の電流−光度特性に応じて出力電流
を切り換えるように構成されている場合、光度比率を2
5%に切り換えると、交流定電流電源の出力電流は79
%に低減する。電流検出手段は、79%に低減した電流
を検出するので、その検出信号が点灯制御手段に制御入
力される。点灯制御手段は、電流検出信号が79%の電
流であるときには、発光比率が25%であると判定する
ように予めプログラムされているので、そのプログラム
にしたがって光度比率を25%と判定する。また、同時
に発光ダイオードの電流−光度特性のプログラムに基づ
いて79%の電流を変調して、25%の光度で点灯する
のに必要な電流、すなわち25%に低減した電流に制御
してから、発光ダイオードに供給する。これにより、発
光ダイオードを光源とする標識灯は、交流定電流電源側
で切り換えた光度比率と同じ光度比率で点灯する。以上
の回路動作は、他の光度比率においても同様に行われ
る。
【0035】したがって、本発明によれば、ハロゲン電
球など発光ダイオードの電流−光度特性とは異なる電流
−光度特性に基づいて光度比率に対応する出力電流が設
定されている交流定電流電源であっても、光源を発光ダ
イオードに変更した標識灯に対して引き続き使用するこ
とができる。要するに、標識灯を発光ダイオードの光源
を備えたものに変更する場合に、電流検出手段および点
灯制御手段を付設するだけでよいから、設備費が安価に
なる。
【0036】また、電流検出手段および点灯制御手段
は、これを小形に形成することができるので、標識灯内
に収納したり、標識灯に向かう配線分岐部(たとえば、
ハンドホール)内に収納したりすることができる。した
がって、格別の収納手段を新たに付設する必要がない。
このような場合、点灯制御手段の他に絶縁トランス、直
流電流変換回路などの隣接回路部分を点灯制御手段と合
わせて、たとえば制御回路としてブロック化すれば、配
線引き回しおよび取り付けが容易になる。
【0037】請求項2の発明の標識灯システムは、請求
項1記載の標識灯システムにおいて、点灯制御手段は、
標識灯に供給される入力電流をパルス幅変調するように
構成されていることを特徴としている。
【0038】本発明は、発光ダイオードの発光色が発光
比率によって変化することがない変調手段を備えた点灯
回路手段の好適な構成を規定している。
【0039】すなわち、点灯回路手段に電流のパルス幅
変調を行わせるには、標識灯の入力電流をスイッチング
するスイッチング回路を標識灯の入力側に直列的に挿入
し、スイッチング回路を所要の時間幅でスイッチング制
御するためのパルス幅制御回路を設け、さらに電流検出
手段の検出信号に基づいて光度比率を判定し、判定した
光度比率に応じた発光ダイオードに必要な電流をパルス
幅制御回路に指示する判定回路を設けることにより、本
発明を実現することができる。
【0040】そうして、本発明によれば、いずれの光度
比率であったとしても、発光色が変化しないので、標識
の見え方に悪影響がない。
【0041】請求項3の発明の標識灯システムは、請求
項1または2記載の標識灯システムにおいて、点灯制御
手段は、標識灯内に収納されるように構成されているこ
とを特徴としている。
【0042】本発明は、標識灯内に点灯制御手段を配設
する構成を規定している。単一の点灯制御手段に対して
複数の標識灯を直列または並列に接続するような構成の
場合、交流定電流電源から延在する直列接続幹線線路に
最も接近している標識灯に点灯制御手段を配設すれば、
最も簡単な配線で済む。しかし、要すれば、その他の標
識灯に点灯制御手段を収納してもよい。
【0043】また、標識灯が埋込形標識灯の場合、地中
に埋設されたベースボックスと称されて複数の標識灯に
対する送り端子台などを収納する基台と、基台に着脱可
能に装着される灯体と称される標識灯本体とによって当
該埋込形標識灯を構成することができる。そして、点灯
制御手段は、これを上記基台内に収納するのに適してい
る。なお、標識灯を補修する場合、標識灯本体のみを基
台から取り外して工場に持ち帰ればよいので、取り扱い
が容易になる。
【0044】さらに、点灯制御手段を防水ケースに収納
して防水性能とすることにより、万一標識灯内に浸水が
あっても、点灯制御機能を維持するように構成すること
ができる。この場合、要すれば、絶縁トランス、直流電
流変換回路などを所定に接続した状態で、防水ケースに
一緒に収納することができる。
【0045】そうして、本発明においては、配線を複雑
にすることなく、また点灯制御手段を設置するために専
用の収納手段を用いる必要がないから、安価になるとと
もに設置作業が容易になる。
【0046】請求項4の発明の標識灯システムは、請求
項1または2記載の標識灯システムにおいて、点灯制御
手段は、路側に配設されることを特徴としている。
【0047】本発明は、空港の滑走路や誘導路のよう
に、多数の標識灯を長距離にわたり路面内に間隔を置い
て埋設する場合に好適な構成を規定している。
【0048】すなわち、路面に沿って交流定電流電源に
接続する直列接続幹線線路を路側に敷設し、一または複
数の標識灯を接続するために、直列接続幹線線路から分
岐させる場合に、幹線線路の途中にハンドホールと称さ
れる分岐ボックスを分散して介在させ、分岐ボックスを
路側に配置する。そして、分岐ボックス内に点灯制御手
段を収納することができる。なお、分岐のために用いる
絶縁トランス、直流電流変換回路など点灯制御手段と所
定に配線した上で、これらを一緒にして分岐ボックス内
に収納することができる。しかし、本発明は、上記の構
成に限定されるものではなく、分岐ボックスを用いなく
てもよい。
【0049】また、点灯制御手段を防水ケースに収納し
て防水性能とすることにより、万一点灯制御手段を収納
する分岐ボックスなどの内部に浸水があっても、点灯制
御機能を維持するように構成することができる。この場
合、要すれば、絶縁トランス、直流電流変換回路などを
所定に接続した状態で、防水ケースに一緒に収納するこ
とができる。
【0050】そうして、本発明においては、配線を複雑
にすることなく、しかも点灯制御手段が路側に設置され
るので、緊急保守が可能になる。
【0051】請求項5の発明の標識灯システムは、請求
項1ないし4のいずれか一記載の標識灯システムにおい
て、点灯制御手段は、その常用および予備用が切換可能
な対として構成されていることを特徴としている。
【0052】本発明は、システムの信頼性を高くした標
識灯システムを規定している。
【0053】すなわち、標識灯が空港における航空標識
灯からなる標識灯システムの場合、点灯制御手段は、シ
ステム上重要な機能であり、これが故障したときには航
空機運行に重大な障害となる虞がある。
【0054】そこで、本発明においては、点灯制御手段
を少なくとも2組以上備えて対として構成し、常用と予
備用とに切り換え可能に使い分けるようにしている。点
灯制御手段の常用と予備用との切り換えは、常用の故障
により自動的に切り換えるように構成することが望まし
い。しかし、要すれば、常用の点灯制御手段の故障発生
を常時監視可能にして、故障時に手動で切り換えるよう
に構成してもよい。
【0055】また、常用の点灯制御手段が故障し、予備
用に切り換えることにより重大な障害を回避するととも
に、警報を発するように構成するか、常用の点灯制御手
段の故障発生時に警報を発するように構成することがで
きる。前者は、自動切り換えを行う場合に適している。
また、後者は、手動で切り換える場合に適している。ま
た、警報は、点灯制御手段の設置場所またはおよび監視
所において発するように構成することができる。さら
に、警報は、発光、発音など適当な手段によることが許
容される。
【0056】そうして、本発明においては、常用の点灯
回路手段が故障した際に、予備用の点灯回路手段に切り
換えることにより、重大な障害に発展するのを回避する
ことができる。
【0057】また、点灯制御手段の設置場所において警
報を発することにより、故障発生地点が容易に認識でき
るので、常用の点灯制御手段の交換を迅速に行うことが
できるようになる。
【0058】請求項6の発明の標識灯システムは、請求
項1ないし5のいずれか一記載の標識灯システムにおい
て、2次電流が1次電流より小さくなるように構成さ
れ、交流定電流電源の出力端に1次巻線が直列接続され
た複数の絶縁トランスを具備しており;標識灯は、その
複数が絶縁トランスの2次巻線に接続されている;こと
を特徴としている。
【0059】本発明は、標識灯の光源として用いる発光
ダイオードを点灯するのに好適な回路構成を規定してい
る。
【0060】すなわち、現行の標識灯は、光源にハロゲ
ン電球などの白熱電球を用いていて、その白熱電球の定
格ランプ電流は、相対的に大きく、一例として6.6A
である。このため、現行の標識灯は、交流定電流電源の
出力端に1次電流および2次電流が等しい絶縁トランス
を介して直列接続幹線線路に、その複数が直列接続され
る。これに対して、発光ダイオードは、相対的にランプ
電流が小さく、現行の標識灯の白熱電球に相当するラン
プ電流は、相対的に小さく、一例として100mAであ
る。
【0061】そこで、本発明においては、上記のように
構成することにより、絶縁トランスの2次巻線に誘起さ
れる2次電流を発光ダイオードのランプ電流に適合させ
ることができる。絶縁トランスの2次巻線に接続される
標識灯は、その複数を直列または並列に接続することが
できる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0063】図2は、本発明の標識灯システムの第1の
実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す回
路図である。
【0064】図において、CCRは交流定電流電源、W
mは直列接続幹線ケーブル、LDCは制御回路、Wbは
分岐線ケーブル、LGTは航空標識灯である。
【0065】<交流定電流電源CCRについて>交流定
電流電源CCRは、現行のハロゲン電球を用いる標識灯
用のもので、電流切換タップを備えている。
【0066】<直列接続幹線ケーブルWmについて>直
列接続幹線ケーブルWmは、航空標識灯LGTを設置す
る滑走路や誘導路の路側に沿って敷設される。
【0067】<制御回路LDCについて>制御回路LD
Cは、その複数が直列接続幹線ケーブルWmに分散して
直列に介挿していて、それぞれ後述する絶縁トランスT
rf、電流検出手段DET、直流電流変換回路Idcお
よび点灯制御手段OCを具備して構成されている。絶縁
トランスITは、1次巻線wpおよび2次巻線wsを備
え、1次巻線が直列接続幹線ケーブルWmに直列接続し
ている。
【0068】電流検出手段DETは、変流器からなり、
絶縁トランスTrfの1次巻線wpに流れる電流を検出
するように線路に鎖交している。
【0069】直流電流変換回路Idcは、その入力端が
絶縁トランスTrfの2次巻線wsの両端間に接続して
交流を整流して直流に変換する。
【0070】点灯制御手段OCは、スイッチング回路S
W、パルス幅制御回路PWMおよび判定回路LEVを備
えている。スイッチング回路SWは、直流電流変換回路
Idcおよび後述する航空標識灯LGTの間に縦属接続
して、直流電流を適当な繰り返し周波数でスイッチング
する。パルス幅制御回路PWMは、パルス幅制御された
ドライブ信号を出力し、スイッチング回路SWのスイッ
チング素子を制御する。判定回路LEVは、電流検出手
段CDの検出信号に基づいて光度比率を判定する。
【0071】<分岐線ケーブルWbについて>分岐線ケ
ーブルWbは、点灯制御手段OCのスイッチング回路S
Wの出力端間に接続され、路面に埋設される。
【0072】<航空標識灯LGTについて>航空標識灯
LGTは、その複数が分岐線ケーブルWbに分散して直
列接続されていて、たとえばそれぞれ10個の発光ダイ
オードLEDの直列回路を4つ並列接続して光源として
いる。なお、図においてブロックのみで示す制御回路L
DCには航空標識灯LGTが接続していないが、これは
図示を省略しているからであり、実際は図の左側の制御
回路LDCと同様に接続している。また,航空標識灯L
GTの構造については後述する。
【0073】<回路動作について>直列接続された各航
空標識灯LGTには、交流定電流電源CCRの出力電流
が、制御回路LDCの絶縁トランスTrf、直流電流変
換回路Idc、点灯制御手段OCおよび分岐線ケーブル
Wbを縦属接続的に介して供給されるので、その光源で
ある発光ダイオードLEDは発光する。発光ダイオード
LEDに供給される電流は、絶縁トランスTrfで直列
接続幹線ケーブルWmと導電的に絶縁され、直流電流変
換回路Idcで直流に変換され、さらに点灯制御手段O
Cで所定の光度比率になるような値に変調される。点灯
制御手段OCは、電流検出手段DETの検出信号に基づ
いて判定回路LEVが光度比率を判定すると、パルス幅
制御回路PWMを制御してスイッチング回路SWを発光
ダイオードLEDの発光が光度比率を満足するようにパ
ルス幅制御する。
【0074】図3は、本発明の標識灯システムの第1の
実施形態における滑走路への埋設状態を説明する斜視図
である。
【0075】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。R/Wは滑走路、S/
Wは路側、HDはハンドホールである。
【0076】ハンドホールHDは、路側S/Wに埋設さ
れ、内部において地中に埋設された直列接続幹線ケーブ
ルWmを分岐して、分岐線ケーブルWbが導出してい
る。
【0077】滑走路R/Wには、滑走路中心線灯を構成
する航空標識灯LGTの複数が一定間隔で埋設され、そ
れらの間および最初の航空標識灯LGTとハンドホール
HDとの間を分岐線ケーブルWbが接続している。
【0078】また、制御回路LDCは、ハンドホールH
Dに最も接近している航空標識灯LGT内に収納されて
いる。
【0079】図4は、本発明の標識灯システムの第1の
実施形態において用いられる航空標識灯の一例を示す平
面図である。
【0080】図5は、同じく図4のV−V´線に沿う拡大
断面図である。
【0081】図6は、同じく制御回路およびその配線を
示す拡大断面図である。
【0082】図7は、同じくプリズムおよび発光ダイオ
ードユニットを示す拡大側面図である。
【0083】各図において、図2と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。また、航空標識灯
は、基台1および標識灯本体2からなり、基体1の内部
に制御回路LDCを収納している。
【0084】<基台1について>基台1は、容体1aを
主体として構成されている。容体1aは、その上端が開
口した有底円筒状をなしていて、開口端を路面から露出
した状態で路面に埋設される。容体1aの側面には適数
の配線引き込み孔1a1が形成され、配線引き込み孔1
a1に装着された防水ブッシュ1bを介して直列接続幹
線ケーブルWmが引き込まれる。また、図示しない同様
な構造を介して分岐ケーブルWbが容体1aから導出さ
れる。さらに、容体1aの開口端には、一段下がった位
置に内向きの環状座1a2が形成されている。環状座1
a2にはボルトをねじ込むねじ孔(図示しない。)が形
成されている。
【0085】<制御回路LDCについて>制御回路LD
Cは、基台1の内部に収納され、その底面に載置されて
いる。また、制御回路LDCは、配線基板PBに実装さ
れているとともに、防水ケースWTCに収納されてい
る。防水ケースWTCは、2つ割構成であって、その接
合面はOリングORにより防水処理されている。また、
防水ケースWTCには、一対の配線挿通孔H1、H2が
形成され、防水ブッシュWTBを介して内部に直列接続
幹線ケーブルWmが引き込まれ、分岐ケーブルWbへの
接続線CCが導出されている。分岐ケーブルWbは、接
続線CCに防水コネクタWCNを介して基台1の内部で
接続している。
【0086】<標識灯本体2について>標識灯本体2
は、灯体2a、プリズム2b、発光ダイオードユニット
2cおよび端子台2dを主体として構成されている。
【0087】灯体2aは、上部灯体2a1および下部灯
体2a2を覆合して構成されている。
【0088】上部灯体2a1は、その上面に膨出部2a
11および光導出溝2a12を備えている。膨出部2a
11は、中央に円形の平坦な頂面および頂面から上部灯
体2aの周縁にわたる切頭円錐斜面によって上部灯体2
a1の上面に画成されている。光導出溝2a12は、膨
出部2a12の切頭円錐斜面に開口するとともに、灯体
2aの内部に連通している。なお、光導出溝2a12
は、所望数を放射状に配設することができる。また、上
部灯体2a1の周縁部には、上部灯体2a1および下部
灯体2a2を結合して灯体2aを形成する複数のボルト
挿通孔2a13と、灯体2aを基台1に固着するための
複数のボルト挿通孔2a14とが形成されている。
【0089】下部灯体2a2は、皿状をなしていて、周
縁にスタッドボルト(図示しない。)が植立している。
また、上部ボルト灯体2a1のボルト挿通孔2a14に
正対する位置に図示しないボルト挿通孔が形成されてい
る。
【0090】そうして、下部灯体2a2のスタッドボル
トを上部灯体2a1のボルト挿通孔2a13に下側から
挿通して、下部灯体2a2を上部灯体2a1に下側から
覆合し、上部灯体2a1のボルト挿通孔2a13から上
部へ露出したスタッドボルトの先端にナットをねじ込
み、締め付けることによって灯体2aが一体化され、内
部に内部空間2a3が形成される。また、灯体2aは、
基台1の環状座1a2に載置され、上部灯体2a1のボ
ルト挿通孔2a14を環状座1a2のねじ孔に正対さ
せ、灯体2aの上からボルト挿通孔2a14にボルト
(図示しない。)を挿通して、環状座1a2のねじ孔に
ねじ込むことにより、基台1に固定される。
【0091】プリズム2bは、灯体2aの光導出溝2a
12の内部に上記内部空間2a3側から挿入し、内端の
周縁をパッキン2b1および押さえ金具2b2により上
部灯体2a1の内面に液密に固着されている。
【0092】発光ダイオードユニット2cは、配線基板
2c1、発光ダイオード2c2、整列板2c3および取
付具2c4を備えて構成されている。配線基板2c1
は、複数の発光ダイオード2c2を実装している。整列
板2c3は、複数の挿通孔を備えていて、配線基板2c
1の前方に配設され、複数の発光ダイオード2c2を挿
通孔に挿入することにより所定の向きに支持する。取付
具2c4は、整列板2c3をプリズム2bの光入射面に
対して正対し、かつ所定の間隔を維持して固定するとと
もに、配線基板2c1を整列版2c3の背方において所
定の間隔を維持して固定する。
【0093】<端子台2dについて>端子台2dは、絶
縁ブッシュ2d1および端子2d2を備え、下部灯体2
a2を貫通して灯体2aの下面に配設されている。絶縁
ブッシュ2d1は、下部灯体2a2を貫通して装着さ
れ、端子2d2は絶縁ブッシュ2d1内を下部灯体2a
2に対して絶縁されて貫通していて、灯体2aの外部に
おいて分岐ケーブルWbを接続し、内部において配線基
板2c1を介して発光ダイオード2c2に接続してい
る。
【0094】<航空標識灯の動作について>航空標識灯
は以下のように動作する。すなわち、複数の発光ダイオ
ード2c2が点灯すると、その発光はプリズム2bの光
入射面からプリズム2b内に入射し、プリズム2bから
出射するときに進路が屈折して入射角より小さな出射角
度で、かつ所定配光を有する光ビームとなって光導出溝
2a12を通って滑走路R/Wに放射される。航空機の
パイロットは、標識灯の光ビームを視認することで滑走
路の中心を認識し、航空機を滑走路の中心に沿って離発
着するように操縦することができる。
【0095】図8は、本発明の標識灯システムの第2の
実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す回
路図である。
【0096】図9、滑走路への埋設状態を説明する斜視
図である。
【0097】図において、図2および図3と同一部分に
ついては同一符号を付して説明は省略する。本実施形態
は、複数の航空標識灯LGTを分岐線ケーブルWbに分
散して並列接続している点で異なる。なお、各発光ダイ
オードLEDに対して直列に接続された抵抗器Rは、電
流調整用抵抗である。
【0098】図10は、本発明の標識灯システムの第2
の実施形態において用いられる航空標識灯の一例を示す
断面図である。
【0099】図において、図5と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態において
は、基台1´の構造が異なる。
【0100】すなわち、基台1´は、浅皿状をなしてい
る。制御回路LDCをハンドホールHDに収納するの
で、このような基台1´を用いことにより、航空標識灯
の路面埋設作業を容易にすることができる。
【0101】図11は、本発明の標識灯システムの第3
の実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す
回路図である。
【0102】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、制御回
路LDCが常用制御回路LDC 1および予備用制御回
路LDC 2を切り換え可能に備えている点で異なる。
【0103】すなわち、常用制御回路LDC 1および
予備用制御回路LDC 2は、第1の切換スイッチS1
および第2の切換スイッチS2を介して交流定電流電源
CCRおよび標識灯LGTの間に切り換え可能に挿入さ
れている。
【0104】第1の切換スイッチS1および第2の切換
スイッチS2は、2線伝送方式により遠隔操作される。
2線伝送方式は、リレーRY、アドレス判別制御回路A
DR、2線伝送路BLおよび2線伝送信号発生器CHN
により構成されている。リレーRYは、第1の切換スイ
ッチS1および第2の切換スイッチS2を構成する。ア
ドレス判別制御回路ADRは、伝送されてきた2線伝送
信号を受信し、解読してリレーRYを制御する。2線伝
送路BLは、交流定電流電源CCRから滑走路や誘導路
に沿って各制御回路LDCまで敷設される。2線伝送信
号発生器CHNは、交流定電流電源CCRに設置され
る。
【0105】そうして、常時には常用制御回路LDC
1が第1および第2の切換スイッチS1、S2によって
交流定電流電源CCRおよび標識灯LGTの間に接続し
ているが、常用制御回路LDC 1が故障すると、これ
を図示しない監視手段により検知して、自動的に2線伝
送信号発生器CHNが予備用制御回路LDC 2への切
り換えを指示する2線伝送信号を発生して、2線伝送路
BLに送出する。各制御回路LDCに配設されているア
ドレス判別制御回路ADRは、常時2線伝送路BLから
の2線伝送信号を監視し、自己宛の2線伝送信号を判別
して、リレーRYを操作する。その結果、第1および第
2の切換スイッチS1、S2は、常用制御回路LDC
1を開放して、代わりに予備用制御回路LDC 2を接
続する。
【0106】図12は、本発明の標識灯システムの第4
の実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す
回路図である。
【0107】図において、図11と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。本実施形態は、制御
回路LDCおよび2線伝送信号発生器CHNの近傍に警
報手段ALMをそれぞれ配設している点で異なる。
【0108】すなわち、常用制御回路LDC 1の故障
発生時に、アドレス判別制御回路ADRが自己宛の2線
伝送信号を判別すると、これに連動して近傍の警報手段
ALMを作動させて警報を表示する。また、交流定電流
電源CCR側においては、2線伝送信号発生器CHNが
予備用制御回路LDC 2への切り換えを指示する2線
伝送信号を発生すると、これに連動して近傍の警報手段
ALMを作動させて警報を表示する。
【0109】以下、図13ないし図16を参照して本発
明の標識灯システムの第5ないし第8の実施形態を説明
する。いずれの実施形態も絶縁トランスTrfの2次電
流が1次電流より小さく設定されているとともに、標識
灯における発光ダイオードの接続およびランプ電流の態
様に関する部分が異なる。図において、図2と同一部分
については同一符号を付して説明は省略する。また、点
灯制御手段は図示を省略している。
【0110】図13は、本発明の標識灯システムの第5
の実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す
回路図である。
【0111】本実施形態は、絶縁トランスTrfの2次
電流が1次電流より小さく設定されている。このため、
各標識灯LGTの発光ダイオードの電流特性に合わせて
回路を構成しやすくなる。
【0112】図14は、本発明の標識灯システムの第6
の実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す
回路図である。
【0113】本実施形態は、各標識灯LGTの発光ダイ
オードが一対の発光ダイオードを逆並列接続してなる発
光ダイオード対を複数直列接続する回路構成となってい
る。
【0114】図15は、本発明の標識灯システムの第7
の実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す
回路図である。
【0115】本実施形態は、分岐ケーブルWbが絶縁ト
ランスTrfの2次巻線間に閉ループを形成するように
接続されている。各標識灯LGTの発光ダイオードが一
対の発光ダイオードを逆並列接続してなる発光ダイオー
ド対の複数を直列接続するとともに、分岐ケーブルWb
を1次巻線とする変流器CTCの2次巻線間に接続して
いる。
【0116】図16は、本発明の標識灯システムの第8
の実施形態としての空港用の航空標識灯システムを示す
回路図である。
【0117】本実施形態は、図15の第7の実施形態に
加えて変流器CTCが分岐ケーブルWbに対してクリッ
プ着脱構造を採用している。クリップ着脱構造は、変流
器のコアを分割構造とし、コアをクリップ式の開閉を可
能にして、分岐ケーブルWbをコアが着脱自在に包囲す
るようにしている。なお、2次巻線はコアの一部に巻装
すればよい。
【0118】
【発明の効果】請求項1ないし6の各発明によれば、所
定の光度比率にしたがって出力電流を切り換える交流定
電流電源、交流定電流電源の出力に対して直列接続され
る発光ダイオードを光源とする標識灯、交流定電流電源
の出力電流を検出する電流検出手段および電流検出手段
の検出出力に応じて発光ダイオードが所定の光度比率に
なるように標識灯を制御する点灯制御手段を具備してい
ることにより、交流定電流電源の出力電流が発光ダイオ
ードの電流−光度特性とは異なる電流−光度特性に基づ
いて光度比率が設定されていても、標識灯を所定の光度
比率で作動させ、要すれば発光ダイオードを光源とする
ものと白熱電球などを光源とするものとを混在させ得る
標識灯システムを提供することができる。
【0119】請求項2の発明によれば、加えて点灯制御
手段が標識灯に供給される入力電流をパルス幅制御する
ように構成されていることにより、光度比率が変化して
も発光ダイオードの光色が変化しない標識灯システムを
提供することができる。
【0120】請求項3の発明によれば、加えて点灯制御
手段が標識灯内に収納されるように構成されていること
により、配線を複雑にすることなく、点灯制御手段を設
置するために専用の収納手段を用いる必要のない標識灯
システムを提供することができる。
【0121】請求項4の発明によれば、加えて点灯制御
手段が路側に配設されることにより、配線を複雑にする
ことなく、しかも緊急保守が可能な標識灯システムを提
供することができる。
【0122】請求項5の発明によれば、加えて点灯制御
手段が常用および予備用が切り換え可能な対として構成
されていることにより、常用の点灯制御手段が故障した
際に予備用の点灯制御手段に切り換えることができ、重
大な障害に発展するのを回避可能な標識灯システムを提
供することができる。
【0123】請求項6の発明によれば、加えて2次電流
が1次電流より小さくなるように構成され、交流定電流
電源の出力端に1次巻線が直列接続された複数の絶縁ト
ランスを具備し、複数の標識灯が絶縁トランスの2次巻
線に接続されていることにより、絶縁トランスの2次巻
線に誘起される2次電流を発光ダイオードのランプ電流
に適合させることが可能な標識灯システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハロゲン電球および発光ダイオードの電流−光
度特性を示すグラフ
【図2】本発明の標識灯システムの第1の実施形態とし
ての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【図3】本発明の標識灯システムの第1の実施形態にお
ける滑走路への埋設状態を説明する斜視図
【図4】本発明の標識灯システムの第1の実施形態にお
いて用いられる航空標識灯の一例を示す平面図
【図5】同じく図4のV−V´線に沿う拡大断面図
【図6】同じく制御回路およびその配線を示す拡大断面
【図7】同じくプリズムおよび発光ダイオードユニット
を示す拡大側面図
【図8】本発明の標識灯システムの第2の実施形態とし
ての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【図9】滑走路への埋設状態を説明する斜視図
【図10】本発明の標識灯システムの第2の実施形態に
おいて用いられる航空標識灯の一例を示す断面図
【図11】本発明の標識灯システムの第3の実施形態と
しての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【図12】本発明の標識灯システムの第4の実施形態と
しての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【図13】本発明の標識灯システムの第5の実施形態と
しての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【図14】本発明の標識灯システムの第6の実施形態と
しての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【図15】本発明の標識灯システムの第7の実施形態と
しての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【図16】本発明の標識灯システムの第8の実施形態と
しての空港用の航空標識灯システムを示す回路図
【符号の説明】
CCR…交流定電流電源 Wm…直列接続幹線ケーブル LDC…制御回路 Trf…絶縁トランス wp…1次巻線 ws…2次巻線 DET…電流検出手段 Idc…直流電流変換回路 OC…点灯制御手段 SW…スイッチング回路 PWM…パルス幅制御回路 LEV…判定回路 Wb…分岐線ケーブル LGT…航空標識灯 LED…発光ダイオード
フロントページの続き (72)発明者 石田 康史 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 泉 賢晴 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 長谷川 潤治 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 新野 真吾 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 Fターム(参考) 3K080 AA08 AA15 AB16 BA07 5H180 AA26 BB08 GG12 GG17 HH14 HH29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の光度比率にしたがって出力電流を切
    り換える電流切換手段を備えた交流定電流電源と;発光
    ダイオードを光源として構成され、交流定電流電源の出
    力に対して直列接続される標識灯と;交流定電流電源の
    出力電流を検出する電流検出手段と;電流検出手段の検
    出出力に応じて発光ダイオードの発光が所定の光度比率
    になるように標識灯を制御する点灯制御手段と;を具備
    していることを特徴とする標識灯システム。
  2. 【請求項2】点灯制御手段は、標識灯に供給される入力
    電流をパルス幅変調するように構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の標識灯システム。
  3. 【請求項3】点灯制御手段は、標識灯内に収納されるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の標識灯システム。
  4. 【請求項4】点灯制御手段は、路側に配設されることを
    特徴とする請求項1または2記載の標識灯システム。
  5. 【請求項5】点灯制御手段は、その常用および予備用が
    切換可能な対として構成されていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか一記載の標識灯システム。
  6. 【請求項6】2次電流が1次電流より小さくなるように
    構成され、交流定電流電源の出力端に1次巻線が直列接
    続された複数の絶縁トランスを具備しており;標識灯
    は、その複数が絶縁トランスの2次巻線に接続されてい
    る;ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記
    載の標識灯システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8436550B2 (en) 2009-09-25 2013-05-07 Panasonic Corporation LED lamp driving circuit with dimming capability
JP2017014890A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 Jr東日本ビルテック株式会社 開閉体の駆動制御装置

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