JP2002049925A - 漫画編集支援装置、漫画編集支援システム、および漫画編集支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

漫画編集支援装置、漫画編集支援システム、および漫画編集支援プログラムを記録した記録媒体

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JP2002049925A
JP2002049925A JP2000233773A JP2000233773A JP2002049925A JP 2002049925 A JP2002049925 A JP 2002049925A JP 2000233773 A JP2000233773 A JP 2000233773A JP 2000233773 A JP2000233773 A JP 2000233773A JP 2002049925 A JP2002049925 A JP 2002049925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漫画の編集を支援する漫画編集支援装置を提
供する。 【解決手段】 本発明による漫画編集支援装置100
は、編集支援部20、表示制御部60および入力支援部
70を備える。表示制御部60は、漫画原稿のディジタ
ル漫画画像についてその表示用データを生成し、これを
モニタ16へ送出する。その結果、モニタ16には、漫
画原稿に対応するディジタル漫画画像が表示される。入
力支援部70は、ディジタル漫画画像の編集入力を支援
する。ユーザは、編集支援部20に含まれる各モジュー
ルの機能を用いて、漫画原稿の編集を行うことが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漫画原稿の編集を
支援する漫画編集支援装置、漫画編集支援システムおよ
び漫画編集支援プログラムを記録した記録媒体に関し、
特に、漫画を完成させるために必要な様々な編集処理の
支援を可能とする漫画編集支援装置、漫画編集支援シス
テムおよび漫画編集支援プログラムを記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】漫画のジャンルには、風刺画などの一コ
マ漫画や、新聞などに掲載される四コマ漫画、さらには
週刊誌ないしは月刊誌などに掲載されるストーリー漫
画、ギャグ漫画ないしは少女漫画など、様々なものがあ
る。その中でも、特に、劇画タッチの漫画では、リアリ
ティを追求するために写真から絵をおこしたりするなど
して、実際の風景、物などを模写するような手法がとら
れることがある。現実の情景に極近似した絵をペンない
しは筆で描くことによって、写真とは異なる味わいが生
み出される。
【0003】また、漫画絵は静止画であるため、人物や
自動車などの対象物をそのまま紙面に書いただけでは、
躍動感または臨場感が生まれない。そのため、静止画上
で躍動感や臨場感を出すために、様々な表現手法が考え
出されてきた。例えば、野球の漫画で、バットにボール
があたる瞬間をとらえた絵では、ボールがバットの圧力
で凹んでいるように描かれたり、また、人物が走ってい
る絵では、スピード感を出すために、走っている方向に
スピード線が描かれたりする。さらに、登場人物の状態
を表現するために、人物が焦りの心理状態にあるとき
に、額に汗が描かれたり、頭に物がぶつかったときに、
頭にバンソウコウが描かれたりする。これらは、絵画と
は明らかに一線を画した独特の表現手法であり、多くの
漫画において多用されている。また、読者も、これまで
の経験から、漫画の作者がその表現手法を用いて何を伝
えたいのかを理解することができる。
【0004】一般に、漫画は、以下の手順で作成され
る。まず、登場人物が設定され、あらすじが決められ
る。そのあらすじを元に、脚本が作られ、それからネー
ムと呼ばれる漫画の元絵が作成される。ネームは、紙面
にコマを割り、登場人物などを言わばなぐり書きに近い
状態で書いたものである。それから、原稿に鉛筆による
下書きがなされる。続いて、ペン入れ、ベタや、ゴムか
けなどの処理がなされ、それからトーン貼りが行われ
る。これらの作業は、漫画家ないしはそのアシスタント
により手作業で行われている。それから、原稿が、雑誌
社などの編集部に持ち込まれ、そこで、吹出し内に手書
きで書かれたセリフを、ワープロ文字で切り貼りして置
き換える作業が行われ、漫画原稿が完成する。その後、
漫画は、印刷され、流通される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の漫
画原稿の作成は、基本的に全て手作業で行われており、
膨大な労力と時間とが費やされている。プロの漫画家や
アシスタントでも、描く対象や、行う作業内容について
それぞれ得手不得手があるため、全工程を一様に手作業
で行うことは効率がよいとは言えない。
【0006】そのため本発明は、このような漫画家ない
しはアシスタント、さらには雑誌社の編集部といった漫
画原稿の作成に携わる人達の負担を軽減するために、漫
画の編集ないしは作成を支援する装置およびシステムを
提供する。
【0007】また、漫画は著作物であり、漫画原稿作成
の各段階において著作権が発生するため、登場人物や背
景などの対象物を著作者に無断で書き換えることはでき
ない。そのような理由から、本発明は、一旦漫画家等に
より作成された漫画原稿の原案を、著作権に抵触しない
範囲で、簡単に漫画の編集支援を可能とする装置および
システムを提供する。
【0008】さらに、近年、漫画は、多種多様な分野で
用いられており、プロの漫画家だけでなく、アマチュア
でも、漫画の作成ないしは編集を支援することが可能な
装置およびシステムの開発が望まれている。本発明は、
この点にも解決を与える。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の形態が、少なくとも一つのコマ枠、
およびコマ枠内に対象物が描かれたオフラインの漫画原
稿のディジタル漫画画像についてその表示用データを生
成し、これをモニタへ送出する表示制御部と、ディジタ
ル漫画画像において、コマ枠に基づき、対象物またはそ
の周辺の領域に施すべき編集を支援する編集支援部と、
ディジタル漫画画像の編集入力を支援する入力支援部と
を備えたことを特徴とする漫画編集支援装置を提供す
る。この形態による漫画編集支援装置は、ユーザによる
オフラインの漫画原稿の効率的な編集を支援することが
できる。
【0010】編集支援部は、ディジタル漫画画像のコマ
枠を検出するコマ枠検出部を有することが好ましい。こ
のコマ枠検出部は、ディジタル漫画画像の実質的に閉じ
た線分に基づいて、コマ枠を検出してもよい。また、コ
マ枠検出部は、入力支援部を介して特定の線分が指定さ
れた場合に、当該線分を含むコマ枠を検出してもよい。
【0011】編集支援部は、ディジタル漫画画像におけ
るコマ枠内において入力支援部を介して指定された位置
に、所定の形状を有する、テキストの書込み可能な吹出
し領域を設定する吹出し設定部を有することが好まし
い。編集支援部は、縦書き用の吹出し領域のフォーマッ
トと、横書き用の吹出し領域のフォーマットとを格納す
るデータベースを有することが好ましい。
【0012】吹出し設定部は、ディジタル漫画画像にお
いて吹出し領域の一部がコマ枠からはみ出る場合に、コ
マ枠からはみ出た吹出し領域の吹出し線を切り取り、コ
マ枠内に存在する吹出し領域を、テキストの書込み可能
な領域として設定してもよい。また、吹出し設定部は、
複数の吹出し領域の一部が互いに重なって設定された場
合に、重なり部分を画定する吹出し線を消去してもよ
い。
【0013】編集支援部は、入力支援部を介して入力さ
れたテキストを、吹出し領域に挿入させるテキスト挿入
部を有することが好ましい。吹出し設定部は、テキスト
挿入部により挿入されるテキストのフォントサイズに応
じて、吹出し領域の大きさを変更してもよい。また、テ
キスト挿入部は、吹出し領域の大きさに応じて、テキス
トのフォントサイズを定めてもよい。
【0014】編集支援部は、コマ枠内において入力支援
部を介して指定された指定領域に、入力支援部を介して
選択されたテクスチャ画像を貼り付けるテクスチャ画像
設定部を有することが好ましい。テクスチャ画像設定部
は、複数のテクスチャ画像を、指定領域に貼り付け可能
とすることが好ましい。また、テクスチャ画像設定部
は、複数のテクスチャ画像を指定領域に貼り付ける場合
に、入力支援部を介して各テクスチャ画像の貼り付け位
置を調整可能とさせてもよい。また、テクスチャ画像設
定部は、モアレが生じないように複数のテクスチャ画像
を重ねてもよい。
【0015】編集支援部は、コマ枠内において、所定の
効果線を設定する効果線設定部を有することが好まし
い。効果線設定部は、入力支援部を介して指定された中
心点に向かって先細りとなる先細り線をディジタル漫画
画像中に配置してもよい。効果線設定部は、入力支援部
を介して指定された境界に先細り線の細端を位置させた
複数の先細り線を配置してもよい。効果線設定部は、コ
マ枠に先細り線の太端を位置させた複数の先細り線を配
置してもよい。入力支援部を介して、対象物または対象
物の周辺領域の少なくとも一部の領域と、一部の領域に
おける方向が指定されると、効果線設定部は、一部の領
域の範囲内において、方向に沿った効果線を設定しても
よい。
【0016】また、本発明の第2の形態が、少なくとも
一つのコマ枠、およびコマ枠内に対象物が描かれた漫画
原稿のディジタル漫画画像についてその表示用データを
生成し、これをモニタへ送出する表示制御部と、ディジ
タル漫画画像において、コマ枠に基づき、対象物または
その周辺の領域に施すべき編集を支援する編集支援部
と、ディジタル漫画画像の編集入力を支援する入力支援
部とを備え、編集支援部は、ディジタル漫画画像におい
て、対象物の主観的または客観的な状態の設定を支援す
る状態設定支援部を有することを特徴とする漫画編集支
援装置を提供する。この形態による漫画編集支援装置
は、ユーザによる漫画原稿の編集を支援し、特に描かれ
た対象物の状態を表現する編集を支援する。この漫画編
集支援装置は、第1の形態における漫画編集支援装置の
特徴の一部または全部を含んでいてもよい。
【0017】編集支援部は、複数のキーワードと、その
各々に対応づけられた対象物の主観的または客観的な状
態を示す状態画像を格納するデータベースを有し、状態
設定支援部は、入力支援部を介して複数のキーワードか
ら一つのキーワードが選択されると、そのキーワードに
対応づけられた状態画像をモニタに表示させてもよい。
データベースは、対象物の心理的な状態を示すキーワー
ドと、対象物の動きの状態を示すキーワードを格納して
いてもよい。編集支援部は、コマ枠に基づき、対象物の
部位を特定する部位特定部を有し、データベースは、状
態画像を貼り付ける貼付け位置を、対象物の部位に関連
して格納しており、入力支援部を介して状態画像が選択
された場合、部位特定部により特定される部位に基づ
き、データベースに格納された貼付け位置に、状態画像
が貼り付けられてもよい。
【0018】状態設定支援部は、入力支援部を介して、
焦りの心理状態に関連するキーワードが選択された場合
に、モニタに、汗を表現する状態画像を表示させてもよ
い。また、状態設定支援部は、入力支援部を介して、対
象物の動きの状態に関連するキーワードが選択され、そ
の動きの方向が指定された場合に、対象物またはその周
辺の領域に、対象物のスピード感を表現する状態画像を
表示させてもよい。また、状態設定支援部は、入力支援
部を介して、擬態音に関連するキーワードが選択された
場合に、その擬態音がディジタル漫画画像上で読みやす
いように、擬態音を表現する状態画像をディジタル漫画
画像中に表示させてもよい。
【0019】本発明の第3の形態は、少なくとも一つの
コマ枠、およびコマ枠内に対象物が描かれた漫画原稿の
ディジタル漫画画像についてその表示用データを生成
し、これをモニタへ送出する表示制御部と、ディジタル
漫画画像において、対象物またはその周辺の領域に施す
べき編集を支援する編集支援部と、ディジタル漫画画像
の編集入力を支援する入力支援部とを備え、編集支援部
は、ディジタル漫画画像において、対象物の主観的また
は客観的な状態の設定を支援する状態設定支援部を有す
ることを特徴とする漫画編集支援装置を提供する。
【0020】本発明の第4の形態は、少なくとも一つの
コマ枠、およびコマ枠内に対象物が描かれたオフライン
の漫画原稿をディジタル信号に変換するディジタル信号
生成部と、ディジタル信号を受け取り、漫画原稿のディ
ジタル漫画画像についてその表示用データを生成する表
示制御部と、ディジタル漫画画像を表示させるモニタ
と、ディジタル漫画画像において、コマ枠に基づき、対
象物またはその周辺の領域に施すべき編集を支援する編
集支援部と、ディジタル漫画画像の編集入力を支援する
入力支援部とを備えたことを特徴とする漫画編集支援シ
ステムを提供する。ディジタル信号生成部は、漫画原稿
を読み込んで、ディジタル信号を生成するイメージスキ
ャナ、または漫画原稿を撮像して、ディジタル信号を生
成するディジタルカメラを含んでもよい。
【0021】本発明の第5の形態は、少なくとも一つの
コマ枠、およびコマ枠内に対象物が描かれた漫画原稿の
ディジタル漫画画像についてその表示用データを生成す
る表示制御部と、ディジタル漫画画像を表示させるモニ
タと、ディジタル漫画画像において、コマ枠に基づき、
対象物またはその周辺の領域に施すべき編集を支援する
編集支援部と、ディジタル漫画画像の編集入力を支援す
る入力支援部とを備え、編集支援部は、ディジタル漫画
画像において、対象物の主観的または客観的な状態の設
定を支援する状態設定支援部を有することを特徴とする
漫画編集支援システムを提供する。
【0022】本発明の第4および第5の形態である漫画
編集支援システムにおいて、編集支援部は、ディジタル
漫画画像のコマ枠を検出するコマ枠検出部を有すること
が好ましい。また、編集支援部は、ディジタル漫画画像
におけるコマ枠内において入力支援部を介して指定され
た位置に、所定の形状を有する、テキストの書込み可能
な吹出し領域を設定する吹出し設定部を有することが好
ましい。
【0023】本発明の第6の形態は、コンピュータによ
って、少なくとも一つのコマ枠、およびコマ枠内に対象
物が描かれたオフラインの漫画原稿の編集を支援する漫
画編集支援プログラムを記録した記録媒体であって、漫
画編集支援プログラムは、コンピュータに、漫画原稿の
ディジタル漫画画像の表示用データを取り込ませ、モニ
タへ送出させるための機能と、ディジタル漫画画像に編
集を施すための編集支援表示をモニタに表示させるため
の機能と、ディジタル漫画画像のコマ枠を検出させるた
めの機能とを備えさせることを特徴とする漫画編集支援
プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0024】本発明の第7の形態は、コンピュータによ
って、少なくとも一つのコマ枠、およびコマ枠内に対象
物が描かれた漫画原稿の編集を支援する漫画編集支援プ
ログラムを記録した記録媒体であって、漫画編集支援プ
ログラムは、コンピュータに、漫画原稿のディジタル漫
画画像の表示用データを、モニタへ送出させるための機
能と、ディジタル漫画画像に編集を施すための編集支援
表示をモニタに表示させるための機能と、ディジタル漫
画画像において、対象物の主観的または客観的な状態の
設定を支援させるための機能とを備えさせることを特徴
とする漫画編集支援プログラムを記録した記録媒体を提
供する。
【0025】なお、以上の形態またはその要素の任意の
組み合わせもまた、本発明として有効である。また、装
置として説明した形態や要素を方法のステップに置き換
えたものも本発明として有効である。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による漫画編集支
援システム10の全体構成を示す概念図である。この漫
画編集支援システム10は、ユーザによる漫画の編集を
支援する機能を有し、漫画編集支援装置100、ディジ
タル信号生成部14およびモニタ16を備える。本実施
形態においては、ディジタル信号生成部14が、漫画家
などにより描かれたオフラインの漫画原稿12をディジ
タル信号に変換する。ディジタル信号生成部14は、漫
画原稿12を読み込んでディジタル信号を生成するイメ
ージスキャナであってもよく、また漫画原稿12を撮像
してディジタル信号を生成するディジタルカメラであっ
てもよい。
【0027】ここで、「オフラインの漫画原稿」は、紙
媒体にペンなどの筆記具により描かれた原稿を含む。ま
た、例えば、オフラインの漫画原稿は、フロッピー(登
録商標)ディスクやCD−Rなどの記録媒体に保存され
たディジタル原稿を含んでも良い。オフラインの漫画原
稿には、作者により少なくとも一つのコマ枠、およびコ
マ枠内に対象物が既に描かれている。本実施形態では、
オフラインの漫画原稿が、漫画編集支援システム10に
入力されているが、別の実施形態では、ユーザが、漫画
編集支援システム10を用いて、漫画原稿の作成をし、
漫画原稿支援装置100が、作成された漫画原稿の編集
を支援してもよい。モニタ16は、漫画原稿に対応する
ディジタル漫画画像を表示する。また、モニタ16は、
ユーザの編集を支援する編集支援表示を表示する。本発
明による漫画編集支援システム10によると、ユーザ
は、モニタ16に表示されたディジタル漫画画像を、漫
画編集支援装置100による編集支援機能を用いて容易
に編集することが可能となる。
【0028】図2は、本発明による一つの実施形態であ
る漫画編集支援装置100の機能ブロック図である。本
実施形態による漫画編集支援装置100は、編集支援部
20、表示制御部60および入力支援部70を備える。
表示制御部60は、漫画原稿のディジタル漫画画像につ
いてその表示用データを生成し、これをモニタ16へ送
出する。その結果、モニタ16には、漫画原稿に対応す
るディジタル漫画画像が表示される。入力支援部70
は、ディジタル漫画画像の編集入力を支援する。具体的
には、入力支援部70は、キーボード、マウスなどの入
力支援ツールで構成される。また、表示制御部60は、
入力支援部70を介してユーザより入力された編集内容
を編集支援部20より受け取り、それをモニタ16へ送
出する。
【0029】編集支援部20は、モニタ16に表示され
ているディジタル漫画画像において、ユーザが施すべき
編集の支援を行う。一つの実施形態によると、編集支援
部20は、ディジタル漫画画像において、コマ枠に基づ
き、対象物またはその周辺の領域にユーザが施すべき編
集を支援する。編集機能を実現するために、編集支援部
20は、コマ枠検出部30、コマ枠処理部32、吹出し
設定部34、テキスト挿入部36、テクスチャ画像設定
部38、効果線設定部40、状態設定支援部42、部位
特定部44、データベース46および編集支援表示部4
8を有する。編集支援表示部48は、ユーザの編集入力
を支援するべく、モニタ16に、編集支援表示を表示さ
せる。ユーザは、モニタに表示されたディジタル漫画画
像および編集支援表示を見ながら、容易に編集作業を行
うことが可能となる。以下に、編集支援部20の各構成
の動作および機能について、図3から図8を用いて説明
する。
【0030】コマ枠検出部30は、ディジタル漫画画像
のコマ枠を検出する機能を有する。基本的に、漫画に
は、コマ枠が含まれており、コマ枠に基づいて、キャラ
クターや背景などの対象物が描かれている。この点にお
いて、漫画は、絵画などと大きな特徴を有している。本
発明による漫画編集支援装置100は、漫画に含まれる
コマ枠に注目し、コマ枠を検出することができるコマ枠
検出部30を備えている。漫画編集支援装置100は、
コマ枠を認識することによって、コマ枠に基づいた編集
作業が可能とする。具体的には、コマ枠検出部30が、
ディジタル漫画画像の実質的に閉じた線分に基づいて、
コマ枠を検出してもよい。
【0031】図3(a)は、ディジタル漫画画像におい
てコマ枠を検出する方法の一例を説明するための説明図
である。この例において、対象物は、全てコマ枠内に描
かれている。コマ枠は、直線の線分により構成されてい
る場合が多く、その場合には、コマ枠検出部30が、閉
じた直線の線分に基づいて、コマ枠を検出してもよい。
図示される上段のコマ枠内には、建物が、コマ枠と同様
に直線の線分で描かれているが、コマ枠検出部30は、
例えば以下のような方法でコマ枠を適切に検出すること
が可能である。
【0032】まず、ディジタル漫画画像の右上から左に
向かって、線分成分を走査し探索する。走査箇所を順に
下方に下げていき、線分成分を検出すると、その線分成
分の周辺に存在する別個線分成分を探し出す。このよう
に周辺に存在する線分成分を探し出し、結果として、そ
れらの線分成分をつなぎ合わせた線分を検出する。例え
ば、コマ枠の右辺に相当する線分を検出すると、続い
て、右辺の最下部から左方向に伸びている下辺を検出
し、それから、左辺、上辺と検出することによって、四
辺形の閉じた線分を検出することが可能となる。コマ枠
検出部30は、閉じた線分をコマ枠として認識し、その
内部については探索しない。このような方法により、コ
マ枠内の建物は閉じた直線により構成されているが、コ
マ枠検出部30は、建物をコマ枠として判断することな
く、コマ枠を適切に検出することが可能である。それか
ら、コマ枠検出部30は、下段のコマ枠を探索し、検出
する。この検出方法は一例であって、コマ枠検出部30
は、別の方法によりコマ枠を検出してもよい。
【0033】図3(b)は、ディジタル漫画画像におい
てコマ枠を検出する方法の別の例を説明するための説明
図である。図3(a)で説明した実施例と異なり、コマ
枠検出部30は、入力支援部70を介してユーザから特
定の線分が指定された場合に、その線分を含むコマ枠を
検出することができる。具体的には、ユーザが、モニタ
16に表示されたディジタル漫画画像を見ながら、コマ
枠を構成する線分成分を指定し、コマ枠検出部30が、
その線分成分を含んだ線分、その線分に繋がっている別
の線分と、さらにはその別の線分に繋がっている線分を
順に検出していき、実質的に閉じた線分を検出する。図
示される例においては、ユーザが、マウス等の入力支援
部70を用いて、コマ枠の右辺の一部である線分成分を
指定し、コマ枠検出部30は、例えば図3(a)におい
て説明した方法で閉じた線分を検出し、それをコマ枠と
して認識する。
【0034】コマ枠検出部30によりコマ枠が検出され
ると、コマ枠処理部32が、そのコマ枠に様々な処理を
施すことが可能である。例えば、コマ枠処理部32は、
コマ枠を、モニタ16に表示されているディジタル漫画
画像中の対象物とは異なる色でモニタ16に表示させて
もよい。ユーザは、ディジタル漫画画像中のコマ枠を対
象物と容易に区別できるようになり、結果として編集作
業の効率を向上することが可能となる。また、コマ枠処
理部32は、コマ枠を太く表示させるなど、ユーザが認
識しやすいようにコマ枠を目立たせる処理を施してもよ
い。
【0035】また、コマ枠処理部32は、コマ枠および
そのコマ枠内に描かれた対象物を、拡大または縮小する
機能を有してもよい。特定のコマ枠をモニタ16内に大
きく表示させることにより、ユーザの当該コマ枠内に描
かれた対象物の編集を楽にすることが可能となる。
【0036】吹出し設定部34は、ディジタル漫画画像
におけるコマ枠内において入力支援部70を介して指定
された位置に、所定の形状を有する、テキストの書込み
可能な吹出し領域を設定する機能を有する。吹出し領域
には、テキストを書き込めるだけでなく、画像データを
貼り付けることも可能であることが好ましい。ユーザに
所望の形状の吹出し領域を選択可能とさせるため、デー
タベース46が、複数の吹出し領域を予め格納している
ことが望ましい。
【0037】データベース46は、縦書き用の吹出し領
域のフォーマットと、横書き用の吹出し領域のフォーマ
ットとを格納していてもよい。世界各国の言語には、縦
書きのものもあれば、横書きのものも存在する。例え
ば、日本語は、縦書きも横書きも両方通用するが、一般
に、漫画においては、縦書きが用いられている。一方、
欧米諸国の言語は横書きであり、縦書きは通常用いられ
ない。近年、漫画文化は世界中に広まっており、特に日
本の漫画は、絵のうまさやストーリー展開の妙などか
ら、世界各国において親しまれている。そのため、縦書
きの日本語でセリフなどを構成された漫画が、外国では
横書きに直して出版等される場合が多くなってきてい
る。縦書きの吹出し領域は縦長であるため、横書きの言
語を挿入するには適していない。しかし、本実施例によ
ると、吹出し領域として、縦書き用および横書き用の双
方を用意し、言語に応じて適宜使用することができるた
め、読者が読みやすい吹出しが描かれた漫画を作成する
ことが可能となる。
【0038】図4は、吹出し設定部34により、ディジ
タル漫画画像における吹出し領域の設定方法を説明する
ための説明図である。以下では、ディジタル漫画画像中
の特定のコマ枠における吹出し領域の設定方法について
説明する。尚、吹出し領域の種類についてはユーザによ
り予め選択されているとする。
【0039】図4(a)は、ユーザが入力支援部70を
介して、吹出し領域を設定する位置を指定した状態を示
す。この例においては、ユーザが指定した位置を、×印
で示している。
【0040】図4(b)は、ユーザによる指定位置に、
選択された吹出し領域を貼り付けた状態の一例を示す。
ユーザは、入力支援部70を介して、吹出し領域の貼付
け位置を自由に設定することができ、吹出し領域が対象
物に重ならないように貼付け位置を調整してもよい。ま
た、吹出し設定部34が、コマ枠中の対象物の位置を認
識し、図4(a)において×印で示される貼付け位置と
の関係により、吹出し領域が対象物に重ならないように
貼付け位置を自動的に調整してもよい。この例では、デ
ィジタル漫画画像において、吹出し領域の一部がコマ枠
からはみ出ている状態が示されている。この場合、この
実施例では、吹出し設定部34が、吹出し領域の中に存
在するコマ枠の部分を切り取り、吹出し領域の全体を、
テキストの書込み可能な領域として設定する。吹出し領
域がコマ枠からはみ出さない場合には、吹出し設定部3
4は、そのままの状態で、吹出し領域の全体をテキスト
書込み可能な領域として設定する。
【0041】図4(c)は、ユーザによる指定位置に、
選択された吹出し領域を貼り付けた図4(b)とは異な
る状態の一例を示す。図4(c)は、図4(b)と同様
に、吹出し領域を指定位置に貼り付けると、吹出し領域
の一部が、コマ枠からはみ出てしまう状態にあることを
前提とする。この場合、この実施例では、コマ枠からは
み出た吹出し領域の吹出し線を切り取り、コマ枠内に存
在する吹出し領域を、テキストの書込み可能な領域とし
て設定する。この実施例においては、吹出し設定部34
が、コマ枠検出部30により検出されたコマ枠の位置デ
ータを利用して、コマ枠からはみ出た吹出し領域の部分
を切り取ってもよい。
【0042】図4(d)は、ユーザが複数の吹出し領域
をコマ枠内に貼り付ける状態の一例を示す。複数の吹出
し領域がお互いに重なり合うことなくコマ枠内に配置さ
れた場合には、吹出し設定部34は、そのままの状態
で、その各々をテキストの書込み可能な領域として設定
する。一方、図4(d)に示されるように、複数の吹出
し領域の一部が互いに重なって設定された場合には、吹
出し設定部34は、重なり部分を画定する吹出し線を消
去することができる。すなわち、複数の吹出し領域は、
その最外枠のみを残してコマ枠内に表示されることにな
る。このとき、吹出し設定部34は、複数の吹出し領域
の最外枠で構成される吹出し領域の集合体を、テキスト
の書込み可能な領域として設定することができる。
【0043】テキスト挿入部36は、このように設定さ
れた吹出し領域に、ユーザにより入力支援部70を介し
て入力されたテキストを挿入させる機能を有する。ユー
ザは、テキストの入力前に、テキストの表示形式を縦書
きとするか又は横書きとするかを選択することができ
る。このとき、ユーザは、挿入するテキストの言語また
は表示形式に応じて、予め吹出し領域のフォーマットを
縦書き又は横書きに選択しておくのが望ましい。また、
テキスト挿入部36は、吹出し領域が縦書き用であるか
又は横書き用であるかに基づいて、ユーザに選択機会を
与えることなく、自動的にテキストの表示形式を定めて
もよい。
【0044】テキスト挿入部36により吹出し領域にテ
キストが挿入される場合、吹出し設定部34は、書き込
まれるテキストのフォントサイズに応じて、吹出し領域
の大きさを変更することが望ましい。例えば、吹出し設
定部34は、テキスト挿入部36により書き込まれるテ
キストが吹出し領域に入りきらない場合に、吹出し領域
の大きさを広げることが望ましい。また、吹出し設定部
34は、テキスト挿入部36により書き込まれるテキス
トがとるスペースに比べて吹出し領域が大きすぎる場合
に、吹出し領域の大きさを縮小してもよい。また、特
に、吹出し領域の大きさを広げる場合に、吹出し設定部
34は、コマ枠内の対象物に重ならないように、吹出し
領域を広げる機能を有していてもよい。このように、吹
出し設定部34が、テキストのフォントサイズに応じ
て、吹出し領域の大きさを自由に拡縮できることによ
り、バランスのとれた適切な吹出し領域の設定を行うこ
とが可能となる。
【0045】また、テキスト挿入部36は、吹出し領域
の大きさに応じて、テキストのフォントサイズを適宜定
めてもよい。例えば、テキスト挿入部36は、書き込む
べきテキストが吹出し領域に入りきらない場合に、テキ
ストのフォントサイズを小さく設定することが望まし
い。また、テキスト挿入部36は、書き込むべきテキス
トがとるスペースに比べて吹出し領域が大きすぎる場合
に、テキストのフォントサイズを大きく設定してもよ
い。このように、テキスト挿入部36が、吹出し領域の
大きさに応じて、テキストのフォントサイズを自由に設
定できることにより、バランスのとれた適切なテキスト
の設定を行うことが可能となる。
【0046】テクスチャ画像設定部38は、コマ枠内に
おいてユーザにより入力支援部70を介して指定された
指定領域に、入力支援部70を介して選択されたテクス
チャ画像を貼り付ける機能を有する。ここで、「テクス
チャ画像」とは、対象物自体またはその周辺の領域に描
かれるべき模様画像を意味する。テクスチャ画像には、
漫画家が紙媒体に漫画を描くときに使われる、いわゆる
「トーン」に相当する画像が含まれる。トーン以外に
も、例えば、人物の混乱した心理状態を表現する背景の
画像や、一般にベタと呼ばれる墨塗り画像なども、テク
スチャ画像に含まれる。複数種類のテクスチャ画像が、
データベース46に予め格納される。プロの漫画家が使
いやすいように、データベース46は、慣れ親しんでい
る市販のトーンに対応付けられたナンバーを格納し、ユ
ーザは、トーンナンバーを選択して、指定した領域に、
テクスチャ画像を貼り付けることができるようにしても
よい。また、アマチュアにとっても使いやすくするため
に、編集支援表示部48が、選択されたトーンナンバー
に対応するテクスチャ画像をモニタに表示させ、ユーザ
が、その表示画像を見ながら、テクスチャ画像を容易に
選択できるようにしてもよい。
【0047】図5は、テクスチャ画像設定部38により
テクスチャ画像を貼り付ける方法の一例を説明するため
の説明図である。尚、貼り付けるテクスチャ画像は、ユ
ーザにより予め選択されているとする。例えば、図5
(a)に示されるように、ユーザが、入力支援部70を
用いてテクスチャ画像を貼り付けるための領域を指定す
る。この例では、テクスチャ画像設定部38が、ユーザ
により矢印で指定された場所を含む領域を検出する。具
体的には、テクスチャ画像設定部38が、矢印で指定さ
れた箇所を実線で取り囲んでいる領域を、ユーザが指定
した領域として検出する。この例では、コマ枠に描かれ
た人物の背景部分に相当する領域が、指定領域として検
出される。
【0048】なお、図5(a)における指定領域の検出
方法とは別に、ユーザが、入力支援部70を介して、直
接、テクスチャ画像を貼り付ける領域を選択してもよ
い。このとき、ユーザは、マウスやタッチペン、ポイン
タなどを用いて、ディジタル漫画画像中の領域を直接指
定することができる。例えば、ユーザが、鼻の影となる
領域を直接指定して、その領域に所望のテクスチャ画像
を貼り付けることも可能である。図5(b)は、指定領
域に、選択されたテクスチャ画像を貼り付けた一例を示
す。
【0049】尚、テクスチャ画像設定部38は、複数の
テクスチャ画像を、指定領域に重ねて貼り付け可能とす
る。このとき、重ねられた複数のテクスチャ画像が、重
なってモニタ16に表示されるのが好ましい。テクスチ
ャ画像設定部38は、複数のテクスチャ画像を指定領域
に貼り付ける場合に、入力支援部70を介して各テクス
チャ画像の貼り付け位置を調整可能とさせることが好ま
しい。複数のテクスチャ画像を重ねるとき、重ねる向
き、位置などにより、見え方が大きく異なってくる。ユ
ーザは、テクスチャ画像の貼付け位置、貼付け角度など
を調整することにより、テクスチャ画像による好ましい
視覚的な効果を得ることが可能となる。
【0050】また、テクスチャ画像設定部38は、モア
レを検出する機能を有してもよい。複数のテクスチャ画
像を重ねると、モアレが生じる可能性がある。そのた
め、テクスチャ画像設定部38は、モアレが生じないよ
うに複数のテクスチャ画像を配置して重ねる機能を有し
てもよい。また、逆に、わざとモアレを生じさせたい場
合には、テクスチャ画像設定部38は、モアレが生じる
ように複数のテクスチャ画像を配置して重ねる機能を有
してもよい。
【0051】効果線設定部40は、コマ枠内において、
所定の効果線を設定する機能を有する。例えば、効果線
設定部40は、入力支援部70を介して指定された中心
点に向かって先細りとなる先細り線を、ディジタル漫画
画像中に配置することができる。漫画中には、キャラク
ターなどの対象物に関する心理的・動的な状態を表現し
たり、読者の注目を引いたりするために、様々な効果線
が用いられる。基本的に、漫画はペンなどにより書かれ
た多種多様な表情をもつ線で構成されており、そのよう
な線を自由に書き分けることができることは、漫画家に
とって非常に大切なことである。効果線設定部40は、
ディジタル漫画画像において、ペンなどにより書かれた
線に可能な限り近い線を描けることが好ましい。以下
に、図6を用いて、効果線の中でも、効果線設定部40
が、特に先細り線を設定する方法の一例について説明す
る。
【0052】図6(a)は、ディジタル漫画画像に含ま
れる一つのコマ枠およびその中に描かれた対象物の一例
を示す。図6(b)は、ユーザが入力支援部70から、
先細り線の方向を定める中心点と、先細り線の境界とな
る境界線とが指定された状態を示す。ここで、中心点
は、×印で示されており、境界は点線で示されている。
【0053】図6(c)は、中心点に向かって先細りと
なる先細り線をディジタル漫画画像中に配置した状態を
示す。このように配置された先細り線は、一般に「集中
線」と呼ばれ、読者の注目を引くために用いられること
がある。効果線設定部40は、境界に、複数の先細り線
の細端を位置させる。このとき、効果線設定部40は、
ユーザに入力支援部70を介して、複数の先細り線の本
数または互いの間隔を調整可能とさせるのが好ましい。
また、効果線設定部40は、ユーザに入力支援部70を
介して、先細り線を一本ずつ所望の位置に配置させても
よい。この例では、効果線設定部40が、コマ枠に先細
り線の太端を位置させた複数の先細り線を配置する。別
の例では、ユーザが入力支援部70から、先細り線の太
端の境界を指定し、効果線設定部40が、先細り線の太
端を、その境界に配置してもよい。
【0054】また、効果線設定部40は、ユーザにより
入力支援部70を介して、対象物または対象物の周辺領
域の少なくとも一部の領域と、その一部の領域における
方向が指定されると、その一部の領域の範囲内におい
て、指定された方向に沿った効果線を設定することがで
きる。以下に、所定の方向に伸びる効果線を書く方法の
一例について説明する。
【0055】図7(a)は、コマ枠内に対象物として自
動車の絵が書かれが状態を示す。図7(b)は、ユーザ
が、自動車の一部の領域を指定し、そこに描く効果線の
方向を指定した状態を示す。この例においては、ユーザ
が、円で囲まれた自動車の後部を、効果線を描く領域と
して指定し、効果線の方向を、自動車の前部から後部に
向かう方向に指定する。
【0056】以上の指定を受け、効果線設定部40が、
図7(c)に示されるような効果線を自動車から伸ば
す。ユーザは、入力支援部70を介して、効果線の種類
や太さ、長さ、および本数ないしは密度などを設定でき
ることが望ましい。この例においては、効果線設定部4
0は、円で囲うことにより指定された領域における自動
車の最外線を検出し、検出された最外線から効果線を伸
ばしている。別の例においては、ユーザが、入力支援部
70を介して、効果線の始点となる線分を境界線として
指定し、効果線設定部40が、その境界線から効果線を
設定してもよい。このような効果線を設定することによ
って、静止画である絵にスピード感をもたらし、漫画全
体に躍動感や臨場感をもたせることが可能となる。
【0057】状態設定支援部42は、ディジタル漫画画
像において、対象物の主観的または客観的な状態の設定
を支援する機能を有する。例えば、状態設定支援部42
は、対象物の心理的な状態の表現や、動的な動きの表現
などの設定を支援する。漫画には、対象物の状態を表現
するために様々な手法が確立されているが、ユーザがそ
のような手法に精通していなくても、状態設定支援部4
2は、簡単に感覚的に対象物の状態設定をすることが可
能となる。
【0058】一例をあげると、対象物の主観的な状態と
しては、対象物が何かを発見した状態、動いている状
態、吐息、ため息などを吐いている状態、自慢している
状態、頑張っている状態、衝撃が生じた状態など様々な
ものがあり、同様に、対象物の客観的な状態としては、
焦りの状態、混乱した状態、歓喜の状態、怯えた状態、
酔っ払った状態、落胆した状態、あきれた状態、疑問の
状態、のんきな状態など様々なものがある。そのそれぞ
れの状態について、漫画独特の表現手法が確立されてい
る。本実施形態による状態設定支援部42によると、ユ
ーザが対象物の所望の状態を示すキーワードを選択する
と、それに対応する状態画像がディジタル漫画画像中に
表示される。
【0059】この機能を実現するために、データベース
46が、対象物の様々な状態を示す複数のキーワード
と、その各々に対応づけられた対象物の主観的または客
観的な状態を示す状態画像を格納する。状態設定支援部
42は、入力支援部70を介して複数のキーワードから
一つのキーワードが選択されると、そのキーワードに対
応づけられた状態画像をモニタ16に表示させる。デー
タベース46は、対象物の心理的な状態を示すキーワー
ドと、対象物の動きの状態を示すキーワードとを分けて
格納してもよい。
【0060】状態設定支援部42の機能をユーザにとっ
て扱いやすくするために、部位特定部44が、コマ枠に
基づいて、対象物の部位を特定してもよい。例えば、部
位特定部44は、コマ枠に表示されている人物の頭部
や、腕、脚などの部位を特定できることが好ましい。例
えば、部位特定部44は、画像認識機能を有し、パター
ンマッチングなどの技術を利用して、対象物の部位を特
定することが可能である。このとき、データベース46
は、状態画像を貼り付ける貼付け位置を、対象物の部位
に関連して格納していてもよい。ユーザにより入力支援
部70を介して所定の状態画像が選択された場合、部位
特定部44により特定される部位に基づき、データベー
ス46に格納されている貼付け位置に、状態画像が貼り
付けられてもよい。以下に、図8に関連して、状態設定
支援部42による具体的な編集支援例について説明す
る。
【0061】図8(a)に示された例においては、状態
設定支援部42が、ユーザにより入力支援部70を介し
て焦りの心理状態に関連するキーワードが選択された場
合に、モニタ16に、汗を表現する状態画像を表示させ
る。前提として、漫画の技法の中で、人物が焦りの心理
状態にある場合には、顔に汗を流すという表現手法がよ
く知られている。本実施例においては、データベース4
6が、「焦り」に関連するキーワードと、それに対応す
る状態画像として「汗」の絵を格納している。そのた
め、この例では、汗を表現する状態画像が、人物の顔の
領域に貼り付けられる。部位特定部44が、人物の顔を
特定し、状態設定支援部42が、特定された顔の領域
に、自動的に「汗」の状態画像を貼り付けてもよい。
【0062】図8(b)に示された例においては、状態
設定支援部42が、ユーザにより入力支援部70を介し
て、対象物の動きの状態に関連するキーワードが選択さ
れ、その動きの方向が指定された場合に、対象物または
その周辺の領域に、対象物のスピード感を表現する状態
画像を表示させる。この例では、特に、ユーザが、対象
物のスピードないしは軌跡に関連するキーワードを選択
したとき、状態設定支援部42が、図示されるようなス
ピード線を自動車およびその周辺の領域に貼り付けても
よい。このとき、状態設定支援部42は、自動車の外形
を認識し、状態画像の大きさをその外形に合わせて、自
動的に調整して貼り付けることが好ましい。
【0063】図8(c)においては、状態設定支援部4
2が、ユーザにより入力支援部70を介して、擬態音に
関連するキーワードが選択された場合に、その擬態音が
ディジタル漫画画像上で読みやすいように、擬態音を表
現する状態画像をディジタル漫画画像中に表示させる。
ここで、日本語で作成される漫画において、日本語は、
通常、上から下に、左から右に読まれるため、状態設定
支援部42は、文字の読みやすさを考慮して、擬態音を
表現する状態画像を配置するのが好ましい。この擬態音
は、斜め方向に配置されてもよい。この例では、データ
ベース46が、「パチ」と描かれた状態画像を格納し、
ユーザにより拍手に関連するキーワードが選択される
と、状態設定支援部42が、この状態画像の大きさを適
切に設定して、読者が読みやすい配置で表示させる。状
態設定支援部42は、擬態音を表現する状態画像の表示
個数をユーザが選択できるようにしてもよい。また、状
態設定支援部42は、複数の擬態音を、ランダムにコマ
枠内に配置させる機能を有してもよい。
【0064】図9は、本実施形態における漫画編集支援
装置100のハードウェアブロック図である。ハードウ
ェア構成として、漫画編集支援装置100は、入力支援
部70、画像情報入力部72、画像情報出力部74、C
D−ROMドライブ76、ハードディスクドライブ7
8、CPU80およびメモリ82を備える。画像情報入
力部72は、ディジタル信号生成部14において生成さ
れたディジタル信号を受け取り、画像情報出力部74
は、ディジタル漫画画像の表示用データおよびユーザに
よる編集内容をモニタ16へ出力する。入力支援部70
は、キーボード、マウス、タッチペン、ポインタなどを
含む。
【0065】記録媒体であるCD−ROM90に格納さ
れた漫画編集支援プログラムは、図2から図8に関連し
て説明した編集支援部20および表示制御部60が行う
動作を、コンピュータであるCPU80に実行させる各
プログラムモジュールを有する。CD−ROM90に記
録されたプログラムは、直接CPU80に実行される形
態であっても、デコードすることによりCPU80が実
行することのできる形態であってもよい。CD−ROM
ドライブ76は、CD−ROM90からプログラムを読
み出し、読み出されたプログラムが、ハードディスクド
ライブ78に格納される。ハードディスクドライブ78
に格納されたプログラムは、メモリ82に読み出されて
実行される。
【0066】具体的には、CD−ROM90が、CPU
80によって、少なくとも一つのコマ枠、およびコマ枠
内に対象物が描かれた漫画原稿の編集を支援する漫画編
集支援プログラムを記録している。このプログラムは、
CPU80に漫画原稿のディジタル漫画画像の表示用デ
ータを取り込ませ、モニタ16へ送出させるための機能
を有する。漫画原稿が紙などのオフライン媒体で構成さ
れている場合には、CPU80が、画像情報入力部72
を介して、スキャナなどのディジタル信号生成部14か
ら画像ディジタル信号を取り込ませ、必要であれば所定
の処理を施して表示用データを生成させ、画像情報出力
部74からモニタ16に送出させる。一方、漫画原稿が
漫画編集支援装置100内で作成される場合には、CP
U80が、ディジタル漫画画像の表示用データを、画像
情報出力部74を介してモニタ16へ送出させる。
【0067】また、漫画編集支援プログラムは、CPU
80に、ディジタル漫画画像に編集を施すための編集支
援表示をモニタ16に表示させる。ユーザは、モニタ1
6に表示された編集支援表示を見ながら、これまでに説
明してきた様々な編集処理を、入力支援部70を介して
行うことができる。編集支援表示は、ユーザが簡単に扱
うことができるように作成されることが好ましい。
【0068】さらに、漫画編集支援プログラムは、CP
U80に、ディジタル漫画画像のコマ枠を検出させた
り、ディジタル漫画画像において、対象物の主観的また
は客観的な状態の設定を支援させるなど、図1から8に
関連して説明した様々な編集支援処理を行わせる機能を
有している。
【0069】この実施例において、漫画編集支援プログ
ラムが、CD−ROM90に記録されているが、他の記
録媒体、例えば、MO、フローピーディスク、メモリー
カード、DVD、磁気テープなどを含んでもよい。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザが比較的容易に
漫画を編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による漫画編集支援システム10の全体
構成を示す概念図である。
【図2】本発明による一つの実施形態である漫画編集支
援装置100の機能ブロック図である。
【図3】ディジタル漫画画像においてコマ枠を検出する
方法を説明するための説明図である。
【図4】吹出し設定部34により、ディジタル漫画画像
における吹出し領域の設定方法を説明するための説明図
である。
【図5】テクスチャ画像設定部38によりテクスチャ画
像を貼り付ける方法の一例を説明するための説明図であ
る。
【図6】効果線設定部40により先細り線を設定する方
法について説明するための説明図である。
【図7】効果線設定部40により所定の方向に伸びる効
果線を書く方法について説明するための説明図である。
【図8】状態設定支援部42による具体的な編集支援例
について説明するための説明図である。
【図9】本実施形態における漫画編集支援装置100の
ハードウェアブロック図である。
【符号の説明】
10・・・漫画編集支援システム、12・・・漫画原
稿、14・・・ディジタル信号生成部、16・・・モニ
タ、20・・・編集支援部、30・・・コマ枠検出部、
32・・・コマ枠処理部、34・・・吹出し設定部、3
6・・・テキスト挿入部、38・・・テクスチャ画像設
定部、40・・・効果線設定部、42・・・状態設定支
援部、44・・・部位特定部、46・・・データベー
ス、48・・・編集支援表示部、60・・・表示制御
部、70・・・入力支援部、72・・・画像情報入力
部、74・・・画像情報出力部、78・・・ハードディ
スクドライブ、80・・・CPU、82・・・メモリ、
100・・・漫画編集支援装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 BA06 BA18 BA20 DA06 EA06 EA19 FA02 GA08 5C076 AA12 AA16 BA04

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つのコマ枠、および前記コ
    マ枠内に対象物が描かれたオフラインの漫画原稿のディ
    ジタル漫画画像についてその表示用データを生成し、こ
    れをモニタへ送出する表示制御部と、 前記ディジタル漫画画像において、コマ枠に基づき、前
    記対象物またはその周辺の領域に施すべき編集を支援す
    る編集支援部と、 前記ディジタル漫画画像の編集入力を支援する入力支援
    部とを備えたことを特徴とする漫画編集支援装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つのコマ枠、および前記コ
    マ枠内に対象物が描かれた漫画原稿のディジタル漫画画
    像についてその表示用データを生成し、これをモニタへ
    送出する表示制御部と、 前記ディジタル漫画画像において、コマ枠に基づき、前
    記対象物またはその周辺の領域に施すべき編集を支援す
    る編集支援部と、 前記ディジタル漫画画像の編集入力を支援する入力支援
    部とを備え、 前記編集支援部は、前記ディジタル漫画画像において、
    前記対象物の主観的または客観的な状態の設定を支援す
    る状態設定支援部を有することを特徴とする漫画編集支
    援装置。
  3. 【請求項3】 前記編集支援部は、前記ディジタル漫画
    画像の前記コマ枠を検出するコマ枠検出部を有すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の漫画編集支援装
    置。
  4. 【請求項4】 前記コマ枠検出部は、前記ディジタル漫
    画画像の実質的に閉じた線分に基づいて、前記コマ枠を
    検出することを特徴とする請求項3に記載の漫画編集支
    援装置。
  5. 【請求項5】 前記コマ枠検出部は、前記入力支援部を
    介して特定の線分が指定された場合に、当該線分を含む
    前記コマ枠を検出することを特徴とする請求項3に記載
    の漫画編集支援装置。
  6. 【請求項6】 前記編集支援部は、前記ディジタル漫画
    画像における前記コマ枠内において前記入力支援部を介
    して指定された位置に、所定の形状を有する、テキスト
    の書込み可能な吹出し領域を設定する吹出し設定部を有
    することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
    の漫画編集支援装置。
  7. 【請求項7】 前記編集支援部は、縦書き用の吹出し領
    域のフォーマットと、横書き用の吹出し領域のフォーマ
    ットとを格納するデータベースを有することを特徴とす
    る請求項6に記載の漫画編集支援装置。
  8. 【請求項8】 前記吹出し設定部は、前記ディジタル漫
    画画像において前記吹出し領域の一部が前記コマ枠から
    はみ出る場合に、前記コマ枠からはみ出た前記吹出し領
    域の吹出し線を切り取り、前記コマ枠内に存在する吹出
    し領域を、テキストの書込み可能な領域として設定する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の漫画編集支
    援装置。
  9. 【請求項9】 前記吹出し設定部は、複数の前記吹出し
    領域の一部が互いに重なって設定された場合に、重なり
    部分を画定する吹出し線を消去することを特徴とする請
    求項6から8のいずれかに記載の漫画編集支援装置。
  10. 【請求項10】 前記編集支援部は、前記入力支援部を
    介して入力されたテキストを、前記吹出し領域に挿入さ
    せるテキスト挿入部を有することを特徴とする請求項6
    から9のいずれかに記載の漫画編集支援装置。
  11. 【請求項11】 前記吹出し設定部は、前記テキスト挿
    入部により挿入されるテキストのフォントサイズに応じ
    て、前記吹出し領域の大きさを変更することを特徴とす
    る請求項10に記載の漫画編集支援装置。
  12. 【請求項12】 前記テキスト挿入部は、前記吹出し領
    域の大きさに応じて、前記テキストのフォントサイズを
    定めることを特徴とする請求項10に記載の漫画編集支
    援装置。
  13. 【請求項13】 前記編集支援部は、前記コマ枠内にお
    いて前記入力支援部を介して指定された指定領域に、前
    記入力支援部を介して選択されたテクスチャ画像を貼り
    付けるテクスチャ画像設定部を有することを特徴とする
    請求項1から12のいずれかに記載の漫画編集支援装
    置。
  14. 【請求項14】 前記テクスチャ画像設定部は、複数の
    前記テクスチャ画像を、前記指定領域に貼り付け可能な
    ことを特徴とする請求項13に記載の漫画編集支援装
    置。
  15. 【請求項15】 前記テクスチャ画像設定部は、複数の
    前記テクスチャ画像を前記指定領域に貼り付ける場合
    に、前記入力支援部を介して各テクスチャ画像の貼り付
    け位置を調整可能とさせることを特徴とする請求項14
    に記載の漫画編集支援装置。
  16. 【請求項16】 前記テクスチャ画像設定部は、モアレ
    が生じないように複数の前記テクスチャ画像を重ねるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の漫画編集支援装置。
  17. 【請求項17】 前記編集支援部は、前記コマ枠内にお
    いて、所定の効果線を設定する効果線設定部を有するこ
    とを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の漫
    画編集支援装置。
  18. 【請求項18】 前記効果線設定部は、前記入力支援部
    を介して指定された中心点に向かって先細りとなる先細
    り線を前記ディジタル漫画画像中に配置することを特徴
    とする請求項17に記載の漫画編集支援装置。
  19. 【請求項19】 前記効果線設定部は、前記入力支援部
    を介して指定された境界に前記先細り線の細端を位置さ
    せた複数の前記先細り線を配置することを特徴とする請
    求項18に記載の漫画編集支援装置。
  20. 【請求項20】 前記効果線設定部は、前記コマ枠に前
    記先細り線の太端を位置させた複数の前記先細り線を配
    置することを特徴とする請求項18または19に記載の
    漫画編集支援装置。
  21. 【請求項21】 前記入力支援部を介して、前記対象物
    または対象物の周辺領域の少なくとも一部の領域と、前
    記一部の領域における方向が指定されると、前記効果線
    設定部は、前記一部の領域の範囲内において、前記方向
    に沿った効果線を設定することを特徴とする請求項17
    に記載の漫画編集支援装置。
  22. 【請求項22】 前記編集支援部は、複数のキーワード
    と、その各々に対応づけられた前記対象物の主観的また
    は客観的な状態を示す状態画像を格納するデータベース
    を有し、 前記状態設定支援部は、前記入力支援部を介して複数の
    キーワードから一つのキーワードが選択されると、その
    キーワードに対応づけられた前記状態画像を前記モニタ
    に表示させることを特徴とする請求項2に記載の漫画編
    集支援装置。
  23. 【請求項23】 前記データベースは、前記対象物の心
    理的な状態を示すキーワードと、前記対象物の動きの状
    態を示すキーワードを格納していることを特徴とする請
    求項22に記載の漫画編集支援装置。
  24. 【請求項24】 前記編集支援部は、前記コマ枠に基づ
    き、前記対象物の部位を特定する部位特定部を有し、 前記データベースは、前記状態画像を貼り付ける貼付け
    位置を、前記対象物の部位に関連して格納しており、 前記入力支援部を介して前記状態画像が選択された場
    合、前記部位特定部により特定される前記部位に基づ
    き、前記データベースに格納された前記貼付け位置に、
    前記状態画像が貼り付けられることを特徴とする請求項
    22または23に記載の漫画編集支援装置。
  25. 【請求項25】 前記状態設定支援部は、前記入力支援
    部を介して、焦りの心理状態に関連するキーワードが選
    択された場合に、前記モニタに、汗を表現する状態画像
    を表示させることを特徴とする請求項22から24のい
    ずれかに記載の漫画編集支援装置。
  26. 【請求項26】 前記状態設定支援部は、前記入力支援
    部を介して、前記対象物の動きの状態に関連するキーワ
    ードが選択され、その動きの方向が指定された場合に、
    前記対象物またはその周辺の領域に、前記対象物のスピ
    ード感を表現する状態画像を表示させることを特徴とす
    る請求項22から24のいずれかに記載の漫画編集支援
    装置。
  27. 【請求項27】 前記状態設定支援部は、前記入力支援
    部を介して、擬態音に関連するキーワードが選択された
    場合に、その擬態音が前記ディジタル漫画画像上で読み
    やすいように、前記擬態音を表現する状態画像を前記デ
    ィジタル漫画画像中に表示させることを特徴とする請求
    項22から24のいずれかに記載の漫画編集支援装置。
  28. 【請求項28】 少なくとも一つのコマ枠、および前記
    コマ枠内に対象物が描かれた漫画原稿のディジタル漫画
    画像についてその表示用データを生成し、これをモニタ
    へ送出する表示制御部と、 前記ディジタル漫画画像において、前記対象物またはそ
    の周辺の領域に施すべき編集を支援する編集支援部と、 前記ディジタル漫画画像の編集入力を支援する入力支援
    部とを備え、 前記編集支援部は、前記ディジタル漫画画像において、
    前記対象物の主観的または客観的な状態の設定を支援す
    る状態設定支援部を有することを特徴とする漫画編集支
    援装置。
  29. 【請求項29】 少なくとも一つのコマ枠、および前記
    コマ枠内に対象物が描かれたオフラインの漫画原稿をデ
    ィジタル信号に変換するディジタル信号生成部と、 前記ディジタル信号を受け取り、前記漫画原稿のディジ
    タル漫画画像についてその表示用データを生成する表示
    制御部と、 前記ディジタル漫画画像を表示させるモニタと、 前記ディジタル漫画画像において、コマ枠に基づき、前
    記対象物またはその周辺の領域に施すべき編集を支援す
    る編集支援部と、 前記ディジタル漫画画像の編集入力を支援する入力支援
    部とを備えたことを特徴とする漫画編集支援システム。
  30. 【請求項30】 前記ディジタル信号生成部は、前記漫
    画原稿を読み込んで、前記ディジタル信号を生成するイ
    メージスキャナ、または前記漫画原稿を撮像して、前記
    ディジタル信号を生成するディジタルカメラを含むこと
    を特徴とする請求項29に記載の漫画編集支援システ
    ム。
  31. 【請求項31】 少なくとも一つのコマ枠、および前記
    コマ枠内に対象物が描かれた漫画原稿のディジタル漫画
    画像についてその表示用データを生成する表示制御部
    と、 前記ディジタル漫画画像を表示させるモニタと、 前記ディジタル漫画画像において、コマ枠に基づき、前
    記対象物またはその周辺の領域に施すべき編集を支援す
    る編集支援部と、 前記ディジタル漫画画像の編集入力を支援する入力支援
    部とを備え、 前記編集支援部は、前記ディジタル漫画画像において、
    前記対象物の主観的または客観的な状態の設定を支援す
    る状態設定支援部を有することを特徴とする漫画編集支
    援システム。
  32. 【請求項32】 前記編集支援部は、前記ディジタル漫
    画画像の前記コマ枠を検出するコマ枠検出部を有するこ
    とを特徴とする請求項29から31のいずれかに記載の
    漫画編集支援システム。
  33. 【請求項33】 前記編集支援部は、前記ディジタル漫
    画画像における前記コマ枠内において前記入力支援部を
    介して指定された位置に、所定の形状を有する、テキス
    トの書込み可能な吹出し領域を設定する吹出し設定部を
    有することを特徴とする請求項29から32のいずれか
    に記載の漫画編集支援システム。
  34. 【請求項34】 コンピュータによって、少なくとも一
    つのコマ枠、および前記コマ枠内に対象物が描かれたオ
    フラインの漫画原稿の編集を支援する漫画編集支援プロ
    グラムを記録した記録媒体であって、前記漫画編集支援
    プログラムは、前記コンピュータに、 前記漫画原稿のディジタル漫画画像の表示用データを取
    り込ませ、モニタへ送出させるための機能と、 前記ディジタル漫画画像に編集を施すための編集支援表
    示をモニタに表示させるための機能と、 前記ディジタル漫画画像のコマ枠を検出させるための機
    能とを備えさせることを特徴とする漫画編集支援プログ
    ラムを記録した記録媒体。
  35. 【請求項35】 コンピュータによって、少なくとも一
    つのコマ枠、および前記コマ枠内に対象物が描かれた漫
    画原稿の編集を支援する漫画編集支援プログラムを記録
    した記録媒体であって、前記漫画編集支援プログラム
    は、前記コンピュータに、 前記漫画原稿のディジタル漫画画像の表示用データを、
    モニタへ送出させるための機能と、 前記ディジタル漫画画像に編集を施すための編集支援表
    示をモニタに表示させるための機能と、 前記ディジタル漫画画像において、前記対象物の主観的
    または客観的な状態の設定を支援させるための機能とを
    備えさせることを特徴とする漫画編集支援プログラムを
    記録した記録媒体。
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