JP2002049204A - 画像形成方法 - Google Patents
画像形成方法Info
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Abstract
成すること。 【解決手段】 帯電された静電潜像担持体表面に光書き
込み手段で光を照射することにより静電潜像を形成し、
形成された静電潜像に有色のトナー及び白色トナーを付
着して現像し、有色トナーと白色トナーを静電潜像担持
体から被転写部材に転写することによって画像を形成す
る工程を備え、転写工程において、静電潜像担持体上の
白色トナーを被転写部材上に分散させて転写することを
特徴とする。
Description
し、とくに、白色トナーを用いて中間調画像を形成する
電子写真方式の画像形成方法に関する。
めに、白トナーと黒トナーを混合したトナーを用いて、
原稿濃度または現像電位に対して全トナーあたりの黒ト
ナーの比率を設定するもの(例えば、特開平2−287
370号公報参照)や、軟調モードと硬調モードを持つ
電子写真方式の画像形成装置において、軟調モードが指
定された際に、現像スリーブ上に指定量の白トナーが供
給され、滑らかなハーフトーンを形成するようにしたも
の(例えば、特開平3−4259号公報参照)が知られ
ている。
は、画像濃度それぞれに対して白トナーの混合比率を変
えているが、安定した混合状態になるまで時間がかか
り、高速化もしくは高解像度化には不向きである。さら
に、白・黒トナーの混合過程は極めてアナログ的であ
り、定量化された安定画質は望めない。
モードという大雑把な画質切り替えしかできず、白色ト
ナーの供給も、モードに合わせて現像スリーブに供給す
るだけなので、細かな階調再現や高画質化には不向きで
ある。この発明はこのような事情を考慮してなされたも
ので、白色トナーを転写時に分散させることにより、細
かな階調印字を可能とする画像形成方法を提供するもの
である。
静電潜像担持体表面に光書き込み手段で光を照射するこ
とにより静電潜像を形成し、形成された静電潜像に有色
のトナー及び白色トナーを付着して現像し、有色トナー
と白色トナーを静電潜像担持体から被転写部材に転写す
ることによって画像を形成する工程を備え、転写工程に
おいて、静電潜像担持体上の白色トナーを被転写部材上
に分散させて転写することを特徴とする画像形成方法を
提供するものである。
には、従来公知のもの、例えばドラム状やベルト状の感
光体を用いることができる。また、光書き込み手段と
は、例えばレーザー光源やLED光源からの光ビームを
印字データ(2値信号)で変調して出射する手段であ
り、これには従来公知のものを用いることができる。
ー現像用と白色トナー現像用の現像器がそれぞれ使用さ
れるが、各現像器には従来のものを用いることができ
る。また、トナーへの帯電は、現像器内での撹拌による
摩擦帯電により行われる。転写工程における白色トナー
の分散は、予め白色トナーに有色トナーよりも多い帯電
量をもたせ、白色トナーの転写電流を有色トナーのそれ
よりも大きく設定することにより、静電潜像担持体から
被転写部材に白色トナーが飛散する現像を利用して行う
ことができる。
るトナーを意味し、例えば、シアン,マゼンダ,イエロ
ー,およびブラックなどの色を有するトナーを挙げるこ
とができる。被転写部材は、例えば転写紙,OHP用フ
ィルムのように画像が直接形成される記録媒体や、静電
潜像担持体と記録媒体との間に介在して静電潜像担持体
から一旦転写されたトナー像を前記記録媒体へ再転写す
る中間転写体などを含む。
おいて、白色トナーは転写紙上で最上層に転写されるこ
とが好ましい。白色トナーを最上層に転写することによ
り、有色トナーが隠蔽され、階調性が向上する。
ーより帯電量が大きいことが好ましい。白色トナーの帯
電量を大きくすることによって、転写時の白色トナー間
の反発力を高め、白色トナーを散りやすくすることがで
きる。
ー粒径未満であることが好ましい。3μm以下の粒径で
は小さすぎて、凝集力が働き、散らすことが困難とな
る。一方、有色トナー以上の粒径では、白色トナーの存
在が目立ち、階調再現性が向上しない。
なり、母材がポリエステル系樹脂又はポリメチルメタク
リレート系樹脂であってもよい。白色トナー用母材は、
白色材の発色を妨げないように、透明性の高い樹脂を選
択することが望ましい。
なり、白色材の含有量が10wt%〜30wt%であること
が好ましい。トナーの重量に対して10重量%以上の白色
材を加えることによって、白色トナーとして十分に発色
し、薄層で白色トナー層の形成が可能であり、下地の有
色トナーの隠蔽も十分である。また、30wt%を越える
とトナーとしての帯電特性および定着特性が低下する。
写電流は有色トナー転写時の転写電流より大きく設定さ
れることが好ましい。転写電流を有色トナーより大きく
することで、過剰な転写電流を発生させ、より強い電界
で転写することにより、効果的に飛び散り転写を行うこ
とが可能となる。
を行う工程をさらに備えることが好ましい。転写前除電
を行うことによって、潜像エッジ部での像担持体への付
着力を弱め、転写前の飛び散りが起こりやすくなる。
形成用と有色トナー形成用の2種類の静電潜像担持体を
使用する場合には、前者は後者よりも感光体層の厚さが
薄いことが好ましい。像担持体の厚さを薄くした場合、
潜像エッジ部の電界強度が急峻であるため、転写部での
電界が乱れやすく、散りが発生しやすい。
る際の静電潜像担持体の帯電電位を有色トナー像を形成
する際の帯電電位より絶対値を高くすることが好まし
い。静電潜像担持体の帯電電位と露光電位差が大きいほ
ど、潜像エッジ部での電界強度差が大きくなり、転写時
の電界が乱れやすくなるため、トナーの飛び散りが発生
しやすい。
いてこの発明を詳述する。これによってこの発明が限定
されるものではない。
ノクロ印字方法の説明図である。図1に示すように、接
触型又は放電型の帯電器2aを用いて、矢印R方向に回
転するドラム状の感光体1aの表面を一様に帯電し、レ
ーザ光源からの光ビームを2値信号で変調した光ビーム
3aを用いて感光体1a上に静電潜像を書き込み、現像
器4aから感光体1aに有色トナーを供給して静電潜像
に付着させ現像(顕像化)する。ここで得られたトナー
画像を非接触チャージャーもしくはローラー転写器等の
転写手段5aを用いて、矢印A方向に移動する転写紙P
に転写する。
2bを用いて、矢印R方向に回転するドラム状の感光体
1bの表面を一様に帯電し、レーザ光源からの光ビーム
を2値信号で変調した光ビーム3bを用いて感光体1b
上に静電潜像を書き込み、現像器4bから感光体1bに
白色トナーを供給して静電潜像に付着させ現像(顕像
化)する。その後すでに有色トナーの転写された転写紙
P上に白色トナー画像を非接触チャージャーもしくはロ
ーラー転写器等の転写手段5bを用いて転写する。
って、転写トナーを転写紙P上に定着させる。定着手段
6は、非接触定着方式もしくは接触定着方式のどちらを
用いてもよい。クリーニング部材7a,7bは感光体1
a,1b上に残った未転写トナーを回収する。なお、除
電部材10は、必要に応じて感光体ドラム1bの電荷を
除電するものであり、これには非接触型のチャージャー
を用いることができる。
カラー印字方法の説明図である。図2に示すように矢印
R方向に回転するドラム状の感光体1cの表面を帯電器
2cを用いて一様に帯電し、レーザー光源からの光ビー
ムを2値信号で変調した光ビーム3cを用いて感光体1
c上に静電潜像を書き込む。
ーを供給して静電潜像に付着させ白色トナー画像を形成
し、ローラ6により支持されて矢印S方向に移動する帯
状の中間転写体(例えば、厚さ75〜100μmのPV
DF製フィルム)9上に転写手段5cを用いて転写す
る。次に、クリーニング部材7cにより感光体ドラム1
cに残った未転写トナーを回収する。このようにしてま
ず白色トナー画像の中間転写体9への転写工程を終了さ
せる。
ンダ,イエローおよびブラック印字用の静電潜像を光ビ
ーム3cで書き込む工程と、現像器C,M,Y,Bによ
りシアン,マゼンダ,イエローおよびブラックのトナー
により現像する工程をくり返して各色トナー画像を転写
手段5cを用いて順次中間転写体9へ転写する。
に白色トナー層が印字され、その上にシアン,マゼン
ダ,イエローおよびブラックのトナー層が印字されたカ
ラー画像が形成される。
に移動する転写紙P上に転写手段5dを用いて一度に転
写する。そして、定着手段6を通過させることによっ
て、転写紙P上に転写トナーを定着させる。なお、除電
部材10は、必要に応じて感光体ドラム1cの表面の電
荷を除電するためのものであり、これには、例えば非接
触型のチャージャーが用いられる。また、転写手段5d
には接触型又は非接触型の転写器が用いられる。
ような隣接する4つの画素を1単位として、それに図4
〜図7に示すように印字すれば、1/4階調,2/4階
調,3/4階調,4/4階調を表わすことができる。こ
の発明では、図8〜図11に示すように4つの画素のほ
ぼ中央部に、さらに白色トナーを分散させるようにして
いる。
ぞれの中間の階調を得ることができる。つまり、濃度の
比較において、 図3<図8<図4<図9<図5<図10<図6<図11
<図7 となる階調が得られる。この発明の階調制御はこのよう
に白色トナーを分散させることによって行われるので、
粒状感のない滑らかな画像を得ることができる。
を示す。転写紙Pの上には有色トナー層Tcを印字した
あとに、白色トナー層Twを印字する。それによって、
有色トナー層Tcを確実に白色トナー層Twで隠蔽で
き、再現性のよい多値の階調表現が可能となる。
ために、トナー同士の飛び散りがなく、現像転写時に安
定した電気特性をもたせるために、マイナス帯電トナー
の場合、-20μq/g前後の帯電量を保持させている。
転写時に飛び散り(分散)を起こさせることが条件であ
るため、白色トナーの帯電量を-40〜-50μq/g程度に
する。それによって、転写性能は低下させることなく、
トナー同士の反発力により、飛び散りを効果的に発生さ
せることができる。
は、トナーに対するCCA(チャージコントロールエージェ
ント)の添加量を多くする必要がある。一般的なトナー
は0.5〜4%程度(マイナス帯電トナーの場合-20μq/g
前後の帯電量が得られる)であるが、白色トナーの場合
には、5〜10%程度添加するのがよい。
合、アゾ系含金属錯体、サリチル酸の金属錯体、テトラ
フェノール、ホウ酸塩等を挙げることができる。プラス
帯電の場合には、ニグロシン系染料、トリフェニルメタ
ン、アンモニウム塩、有機リン、リン酸化合物等が挙げ
られる。
トナーTの状態を示す。有色トナーの場合は、転写前に
トナーが飛翔すると画像の劣化につながるため、転写部
で転写が起きる転写電流を設定する。ところが、白色ト
ナーの転写の場合には、図14に示すように転写前の微
小空隙において白色トナーを転写紙P(又は中間転写体
9)の方に向かって飛散させるために、転写電流を有色
トナーの転写電流より高い値に設定する。
トナーに十分な電界Eがかかり、転写以前に白トナーが
飛翔しはじめ、転写紙P(又は中間転写体9)上に移動
する。この時、白トナーは空間を移動して飛散するた
め、転写紙P又は中間転写体9に到着した時にバウンド
や乱れ等が生じ、飛び散りが発生する。例えば、転写手
段5a,5b,5cとして、帯電器を用いた場合、転写
紙Pへの有色トナーの転写電流を20μAとした場合、
白色トナーの転写電流は40μAとする。
電器を用いた場合の転写電流は次のように定義される。
図16に示すように、ケースCとワイヤWとの間に電圧
Eを印加することによって得られる電流をItとし、ワイ
ヤWとケースC間で起きた放電により、ケースCに流れ
込む電流をIg、転写紙P側に流れ込む電流をIとする
と、It=Ig+Iとなる。転写電流はトナー転写に寄与す
る電流であるため、Iが転写電流となる。転写電流I
は、電源Eから流れる電流Itを計測し、その値からケ
ースCに流れ込む電流Igを引いた値を用いている。つ
まりI=It−Igで表わされる。
やすくするためには、転写電流を増加させることに加え
て、現像後で転写前の領域において、感光体1b,1c
上の白色トナーを除電部材10で除電し、感光体1b,
1cへの静電付着力を弱め、飛散しやすくすることが好
ましい。
1b,1c上に現像されて、静電気的に付着しているト
ナーTには電気力線Fが発生し、転写もしくは転写前の
領域ではその電気力線Fに沿ってトナーが飛翔する。そ
の際に、電気力線が転写紙P(又は中間転写体9)の方
に向いている場合は良いが、エッジ効果が強く、感光体
の方へ回り込んでいる電界近辺のトナーは不安定な電界
のため、転写時に散る現象が見られる。
るためには、トナーの像担持体への付着力は小さい方が
好ましいが、逆に強すぎても、散らせることが可能であ
ることがわかる。つまり、転写もしくは転写前の感光体
上のトナーには、強力なエッジ効果が働いている方が良
いことがわかる。これを転写させることにより、白色ト
ナーが飛散する。
は、 Eopc≒(Vopc-Vtoner)/dopc (Vopc:感光体電位 Vtoner:トナー層電位 dopc:
感光体層膜厚)となり、感光体とトナー間で発生する電
界によるエッジ効果は、感光体層の膜厚が薄く、トナー
層と感光体間の電位差が大きいほど、強力に働くことが
わかる。つまり、白色トナー用の感光体は有色トナー用
の感光体より感光体層を薄く設定することが好ましい。
もしくは、白色トナーを現像する場合の感光体の初期電
位Vopcを有色トナーの初期電位より大きくとることによ
って、Vopc-Vtonerの絶対値を高く設定でき、有色トナ
ーに比べて、白色トナーをより飛散しやすくすることが
可能となる。
ル系とポリエステル系が挙げられる。一般的にポリエス
テル系は樹脂の透明度が高いため、カラー画像等の色再
現性の高い画質を目指す場合に用いられる。一方スチレ
ンアクリル系は、乳白色であるため、透過性が低下する
が、黒トナーなどの無彩色トナーに使用される。
とが目的であるため、下地色の透過を妨げ、かつ、有色
トナーの色再現に影響を与えないという効果を持つもの
が良い。つまり、母材としては無色透明が適しており、
白色材のみで、隠蔽を行うことが適していると考えられ
る。よって白色トナーの母材としては、透明性の高い樹
脂であるポリエステル系が適している。また、ポリエス
テルと同様の効果をもつ、ポリメチルメタクリレートも
母材として用いることができる。
適している。10%以下の場合では、母材樹脂の透明度
が高いため、下層の有色トナーを隠蔽できない。また、
30%より多くなると、トナーとしての特性が維持でき
ず、帯電むらや、定着不良を起こすため画質や現像特性
が大幅に低下する。よって、最適な白色トナーの含有率
はトナー重量に対して、10重量%以上30重量%以下
である。また、白色材としては、白色度の高い酸化チタ
ンを好適に用いることができる。
写時の飛び散りが起こりにくくなる。また、転写時に飛
び散る白色トナーが、他の有色トナーより大きいと、散
った白色トナーが目立ち、粒状感が荒くなる。よって、
白色トナーの粒径としては、凝集力の働かない3μm以
上で、有色トナーの粒径未満が適している。
白色トナーが分散して転写されるので、粒状感のない滑
らかな中間調画像を容易に得ることができる。
示す構成説明図である。
を示す構成説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
を示す説明図である。
を示す説明図である。
の転写順序を示す説明図である。
を示す説明図である。
を示す説明図である。
す説明図である。
を示す説明図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 帯電された静電潜像担持体表面に光書き
込み手段で光を照射することにより静電潜像を形成し、
形成された静電潜像に有色のトナー及び白色トナーを付
着して現像し、有色トナーと白色トナーを静電潜像担持
体から被転写部材に転写することによって画像を形成す
る工程を備え、転写工程において、静電潜像担持体上の
白色トナーを被転写部材上に分散させて転写することを
特徴とする画像形成方法。 - 【請求項2】 被転写部材が転写紙であるとき、転写工
程において、白色トナーが転写紙上で最上層に転写され
ることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項3】 静電潜像に付着する白色トナーは、帯電
量が有色トナーより大きいことを特徴とする請求項記載
の画像形成方法。 - 【請求項4】 白色トナーは粒径が、3μm以上有色ト
ナー粒径未満であることを特徴とする請求項1記載の画
像形成方法。 - 【請求項5】 白色トナーは母材と白色材からなり、母
材がポリエステル系樹脂であることを特徴とする請求項
1記載の画像形成方法。 - 【請求項6】 白色トナーは母材と白色材からなり、母
材がポリメチルメタクリレート系樹脂であることを特徴
とする請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項7】 白色トナーは母材と白色材からなり、白
色材の含有量が10wt%〜30wt%であることを特徴と
する請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項8】 転写工程において、白色トナー転写時の
転写電流は有色トナー転写時の転写電流より大きく設定
されることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項9】 白色トナー転写前に静電潜像担持体の除
電を行う工程をさらに備えることを特徴とする請求項1
記載の画像形成方法。 - 【請求項10】 静電潜像形成工程において、白色トナ
ー像形成用と有色トナー形成用の2種類の静電潜像担持
体を使用し、前者は後者よりも感光体層の厚さが薄いこ
とを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。 - 【請求項11】 現像工程において、白色トナー像を形
成する際の静電潜像担持体の帯電電位を有色トナー像を
形成する際の帯電電位より絶対値を高くすることを特徴
とする請求項1記載の画像形成方法。
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- 2000-08-01 JP JP2000233357A patent/JP3753600B2/ja not_active Expired - Fee Related
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