JP2002049130A - 写真感光材料用包装材料及び写真感光材料包装体 - Google Patents

写真感光材料用包装材料及び写真感光材料包装体

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JP2002049130A
JP2002049130A JP2000233866A JP2000233866A JP2002049130A JP 2002049130 A JP2002049130 A JP 2002049130A JP 2000233866 A JP2000233866 A JP 2000233866A JP 2000233866 A JP2000233866 A JP 2000233866A JP 2002049130 A JP2002049130 A JP 2002049130A
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photographic
mass
light
acid
packaging
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JP2000233866A
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Mutsuo Akao
睦男 赤尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境問題(廃棄物問題、有害化学物質問
題、地球温暖化問題、大気・水質汚染問題等)への対応
と、写真性への悪影響を与えることへの対応とを可能と
する。 【解決手段】 生分解性フレキシブルシート1は、天然
繊維パルプの1種である非木材パルプのケナフの靱皮繊
維を用いた坪量50g/mの未晒クラフト紙である。
親水性コロイド層2は、生分解性フレキシブルシート1
の両面に、水酸化アルミニウム5質量%、ブロッキング
防止剤として合成シリカ3質量%、硬膜剤としてアルデ
ヒド類1質量%含有する等電点が6.0の酸処理ゼラチ
ンを、ゲートロールコート法により、乾燥質量8g/m
で塗布したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、「容器包装に係る
分別収集および再商品化の促進等に関する法律」に対応
し、かつ、写真性を良好に確保することができる写真感
光材料用包装材料及び写真感光材料包装体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】印画紙や写真フィルム等の写真感光材料
を包装する写真感光材料用包装材料としては、従来、各
種の包装材料が提案されている。例えば、実公昭61−
20590号公報には、カーボンブラックを含むHDP
E樹脂フィルムを延伸倍率2.2〜4.2倍で一軸延伸
し、延伸軸が45〜90度の角度で交叉するように2層
以上貼り合わせたクロスラミネートフィルムが提案され
ている。
【0003】特公平2−2700号公報には、ポリエチ
レン系ポリマーと1重量%以上の遮光性物質とからな
り、全ポリエチレン系ポリマーの50質量%以上がエチ
レン・α−オレフィン共重合体樹脂である遮光性フィル
ムを少なくとも1層有する感光物質包装用フィルムが提
案されている。
【0004】実公平2−19226号公報には、滑剤と
遮光性物質および50重量%以上のLDPE樹脂を含む
内層の遮光性ヒートシールフィルム層にアンカーコート
層を形成してアルミニウム箔を剥離強度400g/15
mm幅以上で積層した包装材料が提案されている。
【0005】特公昭63−26697号公報には、外側
からPET層/アルミニウム層/遮光材および非イオン
性帯電防止剤を含むPO系樹脂層から実質的になり、光
学濃度が7.5以上の包装材料が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の包装材料は、写真感光材料の包装材料として全
ての機能を十分に有するものではなく、それぞれ問題点
を有していた。すなわち、実公昭61−20590号公
報で提案された包装材料は、高価で、帯電防止性、ヒー
トシール適性、防湿性が不十分であった。
【0007】特公昭2−2700号公報で提案された感
光物質包装用フィルムは、帯電防止性、防湿性、酸素バ
リヤ性、ヤング率が不十分であり、これらの欠点をアル
ミ箔とフレキシブルシートを積層してカバーすると高価
で物理強度等に問題があった。
【0008】実公平2−19226号公報で提案された
包装材料は、写真性、ヒートシールによる密封性、物理
強度等に問題があった。
【0009】特公昭63−26697号公報で提案され
た包装材料は、高価で、ブロッキング防止性、写真性、
ヒートシールによる密封性、物理強度が不十分等の問題
があった。
【0010】また、ホモポリエチレン樹脂のみでもヒー
トシールによる密封性(特に1ヶ月以上の経時後)が不
十分であるが、遮光性物質を含有させるとさらに密封性
が悪化し、さらに、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等の
ブリードアウトする添加剤を含有すると、ヒートシール
による完全密封性確保は不可能であった。また、アルミ
ニウム箔は、圧延時に使用した圧延油を焼鈍により完全
に除去することが困難であり、写真性を悪化させる問題
を有するものであった。
【0011】さらに、上述した従来の包装材料は、主と
して写真感光材料の品質を長期間良好に維持することを
達成するために提案されてものであり、2000年4月
1日から施行された「容器包装に係る分別収集および再
商品化の促進等に関する法律」(以下、「容器包装リサ
イクル法」という)への対応が考慮されていないもので
あった。
【0012】したがって、上述した従来の包装材料は、
「容器包装リサイクル法」の規定を満足することができ
ない場合があり、改善することが望まれていた。
【0013】本発明は、以上の問題点を解決し、「容器
包装リサイクル法」へに対応できるとともに、写真感光
材料の品質を長期間良好に維持することができる写真感
光材料用包装材料を提供することを目的とする。すなわ
ち、環境問題(廃棄物問題、有害化学物質問題、地球温
暖化問題、大気・水質汚染問題等)への対応と、写真性
への悪影響を与えることへの対応とを可能にした写真感
光材料用包装材料を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による写真感光材
料用包装材料は、生分解性フレキシブルシートと、この
生分解性フレキシブルシートの少なくとも一方の面に積
層されたアルデヒド類を硬膜剤とする親水性コロイド層
とを具備したことを特徴として構成されている。
【0015】本発明による写真感光材料用包装材料にお
いては、生分解性フレキシブルシートは、廃棄性がよ
く、有害物質を発生させることがなく、焼却する必要が
ないものであり、親水性コロイド層は、写真感光材料の
写真性に悪影響を及ぼすアルデヒド類と反応・吸着して
無害化する。新建材を使用したホルマリンガスを発生す
る家や家具等の近辺に保管される写真感光材料包装体の
ように、遮光性は完全に確保できるがホルマリンガス等
のアルデヒド類の遮断性が不十分な包装体の少なくとも
一方の面に、この親水性コロイド層を積層すると長期間
写真性を良好に維持できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明における生分解性フレキシ
ブルシートとは、生分解性繊維を構成主成分とする各種
の生分解性紙及び不織布と、生分解性樹脂を構成主成分
とする生分解性樹脂フィルム及び生分解性合成紙とに大
別される。生分解性繊維を構成主成分とする各種の生分
解性紙及び生分解性不織布は、生分解性樹脂フィルム及
び生分解性合成紙に比べ安価であり、物理強度(特に、
縦方向のヤング率)が大きく、耐熱性が大きく生分解性
に優れ、親水性コロイド層がアルデヒド類と反応・吸着
しやすくなるという利点がある。
【0017】前記各種の生分解性紙及び生分解性不織布
としては、各種の天然繊維パルプ、合成繊維パルプで構
成された各種紙及び各種不織布がある。天然繊維パルプ
としては、木材パルプと非木材パルプとがあり、毎年繰
り返し栽培され、炭酸ガスを吸収して酸素を放出するの
で、地球温暖化対策の点から非木材パルプが好ましい。
非木材パルプとしては、ワラ(繊維長が0.2〜1m
m、繊維径が5〜15μm)、リンター(繊維長が2〜
10mm、繊維径が10〜40μm)、マニラ麻(繊維
長が2〜15mm、繊維径が10〜50μm)、竹(繊
維長が1〜5mm、繊維径が5〜30μm)、エスパル
ト(繊維長が0.3〜3mm、繊維径が5〜15μ
m)、ケナフ(繊維長が0.5〜3mm、繊維径が10
〜25μm)、バガス(サトウキビの絞りカス)、オカ
ラ等がある。木材パルプとしては、スギ、カラマツ、モ
ミ、ヒノキ、トウヒ、松、ツガ(以上、温帯産針葉樹パ
ルプで繊維長は2.5〜5.0mm、繊維径は30〜5
0μm)、カバ、カエデ、ブナ、ハンノキ、ニレ、キ
リ、クリ(以上、温帯産広葉樹パルプで繊維長は0.5
〜2.0mm、繊維径は15〜45μm)等がある。合
成繊維パルプとしては、レーヨン、アセテート、ポリア
ミド、ポリエステル、アクリル、アラミド、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等がある。
【0018】また、生分解性紙及び生分解性不織布に用
いる生分解性繊維には、リサイクルされた繊維を用いる
ことができる。リサイクルされた繊維を用いることによ
り、2000年4月1日から施行された「容器包装リサ
イクル法」をクリアできる。リサイクルされた繊維は、
30質量%以上用いることが好ましく、50質量%以上
用いることがより好ましく、70質量%以上用いること
が最も好ましい。
【0019】前記生分解性樹脂フィルム及び生分解性合
成紙に用いることができる樹脂としては、ポリカプロラ
クトン、ポリビニルアルコール等の化学合成系、ポリヒ
ドロキシブチレート、バリレート共重合体等の微生物
系、アセチルセルロース等の天然物利用系等に分けら
れ、さらに、これらの樹脂に澱粉を配合してコストダウ
ンや生分解性の改善を行うことが提案され、一部実用化
されている。
【0020】樹脂と澱粉とからなる複合体は、例えば、
特開平2−14228号公報、特開平3−31333号
公報、特開平4−248851号公報、特開平5−33
1315号公報、特開平6−207047号公報等に開
示されている。これらに開示されている複合体では、澱
粉を添加することにより生分解性は改善されるが、強度
や伸張率等の機械的特性が大幅に低下して脆くなるとい
う問題がある。そのため、実用的には、澱粉の樹脂に対
する添加量も制限されることになる。
【0021】また、澱粉として種種の加工澱粉を用いた
生分解性樹脂組成物も知られている。例えば、特開平3
−56543号公報には澱粉グラフトコポリマー、特開
平3−70752号公報にはアニオン性修飾澱粉、特開
平3−74445号公報にはカチオン性修飾澱粉、特開
平3−74446号公報にはヒドロキシアルキルおよび
/またはアルキルエーテル基を含み、および/またはエ
ステル基を含むように化学的に改質されている澱粉を澱
粉成分としてそれぞれ用いた生分解性組成物が開示され
ている。
【0022】本発明の生分解性フレキシブルシートに適
用可能な世界の代表的な生分解性樹脂メーカーと技術種
類(化学組成)と商品名を表1に記載する。
【0023】
【表1】
【0024】生分解性フレキシブルシートの少なくとも
一方の面に、アルデヒド類を硬膜剤とする親水性コロイ
ド層が積層されている。親水性コロイド層としては、石
灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、ゼラチン誘導体(フ
タール化ゼラチン、アシル化ゼラチン)、澱粉及びその
誘導体、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等のセルロース化合物、ポリビ
ニルアルコール、ポリ−N−ビニルピロリドン、アルリ
ク酸−アクリル酸エステルの共重合体、アクリル酸−ア
クリルアミド共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステ
ル−アクリルアミド共重合体等の合成親水性バインダー
等を用いることができ、また、ゼラチン及びゼラチン誘
導体の増粘剤として、セルロース、デキストラン、デキ
ストリン、アルギン酸、澱粉、ポリビニルアルコール等
の水酸基を有する天然又は合成の高分子物質、好ましく
は、多糖類の硫酸エステル化合物、スチレン−マレイン
酸共重合体、アルキルビニルエーテル−マレイン酸共重
合体などのポリマーを単独又はそれらを組み合わせて用
いることができる。
【0025】これらの中で、写真性、膜強度等が優れて
いる等電点が7.0未満の酸処理ゼラチンが好ましい。
等電点が7.0を超えると、写真性や膜強度が悪化す
る。なお、等電点は、パギイ(PAGI法)で決められ
ている等電点、すなわち、1%ゼラチン溶液をカチオン
及びアニオン交換樹脂の混床カラムに通した後、PHを
測定した値である。
【0026】親水性コロイド層の主成分として、写真感
光材料の写真性に悪影響を及ぼさずアルデヒド類を架橋
反応により無害化する働きをする最も好ましいゼラチン
について詳述する。ゼラチンは牛、豚、鯨等の骨や皮を
原料として、酸処理法で製造した酸処理ゼラチンと、石
灰(アルカリ)処理法で製造した石灰(アルカリ)処理
ゼラチンの2種に大別できる。牛骨及び牛皮は石灰処理
法で、豚皮は主に酸処理法で処理される。ゼラチン誘導
体は、アミノ基をグアニジル化したり、ポリペプチド化
したり、スクシニル化、マレイル化、アセチル化、脱ア
ミノ化、ベンゾイル化、コハク化、ジニトリフェニル化
及びトリニトリロフェニル化、カルバミル化、フェニル
カルバミル化、カルボキシル化、エステル化、アミド化
等がある。
【0027】以上のような親水性コロイド層の中で、ゼ
ラチン、ゼラチン誘導体、ポビニルアルコール、カゼイ
ン、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコール部
分アセタールの1種以上を用いたものが好ましい。これ
らを用いることにより、写真感光材料の写真性に悪影響
を及ぼすアルデヒド類と反応・吸着して無害化する。
【0028】親水性コロイド層には、硬膜剤としてアル
デヒド類が含有されている。アルデヒド類としては、ホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、エナントアルデヒ
ド、アクロレイン、クロトンアルデヒド、ベンズアルデ
ヒド、シンナムアルデヒド、シクラメンアルデヒドなど
がある。
【0029】硬膜剤の含有量は、0.01〜10質量%
が好ましく、0.1〜8質量%がより好ましく、0.5
〜6質量%が特に好ましく、1〜4質量%が最も好まし
い。含有量が0.01質量%未満であると、硬膜剤の添
加効果が発揮されず、ブロッキングが発生したり、高湿
度下では再軟化する問題が発生する。また、含有量が1
0質量%を超えると、増量効果がなく材料費増となる。
また、アルデヒド類の場合は、遊離して写真感光材料の
写真性に悪影響を及ぼすようになる場合がある。
【0030】その他の硬膜剤としては、ホルムアルデヒ
ドと尿素あるいはメラミンなどとの反応生成物、ハロゲ
ンカルボン酸類、ビニルスルフォン化合物、アジリジン
化合物、エポキシ化合物、活性ハロゲン化合物、アクリ
ロイル化合物、イソシアネート化合物などの有機硬膜
剤、クロムミョウバン、炭酸ジルコニウムなどの無機硬
膜剤等があり、親水性コロイド層を具備した写真感光材
料とのブロッキング防止、親水性コロイド層の耐磨耗強
度向上等の目的で、包装する写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼさない種類を、写真感光材料の写真性に悪影
響を及ぼさない最低必要量を選択して含有させることが
できる。
【0031】本発明における親水性コロイド層として
は、アルデヒド類がホルムアルデヒドであり、親水性コ
ロイド層を構成する主成分がゼラチン、ゼラチン誘導体
およびゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマーの1
種以上からなるものが好ましい。このような組成の親水
性コロイド層を用いることにより、新建材を使用した写
真感光材料の写真性に悪影響を及ぼすアルデヒド類(最
も多いのはホルムアルデヒド)を発生する新建材や家具
の近辺に保管される写真感光材料包装体をアルデヒド類
から保護(アルデヒド類と反応・吸着して無害化)し、
長期間写真性を良好に維持する。
【0032】親水性コロイド層に水酸化アルミニウムを
含有させることができる。水酸化アルミニウムを含有さ
せることにより、燃焼時、活性アルミナが焼却炉内で可
焼物と共存することによって、可焼物の燃焼を促進し、
不完全燃焼を抑制し、ダイオキシンの発生を抑制する。
また、活性アルミナが、排ガス中のダイオキシンや重金
属イオンを吸着固定化し、無害化する作用を発揮する。
【0033】すなわち、水酸化アルミニウムは、Al
・3HOの化学式からなり、250〜1200℃
に加熱すると、結晶水を放出して活性アルミナ(Al
)に変化する。この活性アルミナは、80〜250
/g、好ましくは90〜230m/g、特に好ま
しくは100〜200m/g、最も好ましくは110
〜190m/gの比表面積を有するもので、上述した
ように、写真性に悪影響を及ぼす各種化学物質やガスに
対する吸着剤および燃焼促進剤として機能する物質であ
る。
【0034】水酸化アルミニウムの含有量は、親水性コ
ロイド層中に0.1〜40質量%、好ましくは0.2〜
30質量%、より好ましくは0.5〜20質量%、特に
好ましくは1〜10質量%、最も好ましくは2〜8質量
%である。0.1質量%未満であると、上述した効果を
有効に発揮することができない。また、40質量%を超
えると増量効果が発揮されないだけでなく、材料費増と
なる。
【0035】なお、水酸化アルミニウムは親水性コロイ
ド層だけでなく、前記生分解性フレキシブルシート、後
述する他の積層するフィルム層にも含有させることがで
きる。
【0036】親水性コロイド層にブロッキング防止剤を
含有させることができる。ブロッキング防止剤を含有さ
せることにより、ブロッキングを防止できるとともに、
写真性有害物質を吸着して無害化することができる。
【0037】ブロッキング防止剤としては、ゼオライト
(天然および合成ゼオライトを含む)、シリカ(天然お
よび合成シリカを含む)、炭酸カルシウム、タルク(ケ
イ酸マグネシウム)、ケイ酸アルミニウム、カルシウム
シリケート、脂肪酸アミド系滑剤、高級脂肪酸ポリビニ
ルエステル、n−オクタデシルウレア、N,N’−ジオ
レイルオキサアミド、N−エタノールステアリン酸アミ
ド、ジカルボン酸エステルアミド等があり、この中でブ
ロッキング防止作用と写真性に悪影響を及ぼす各種ガス
吸着・無害化作用をするゼオライトとシリカが特に好ま
しい。
【0038】ゼオライトは、天然ゼオライト(anal
cime,chabazite,heulandit
e,erionite,ferrierite,lau
montite,mordenite等を成分とするゼ
オライト)、合成ゼオライト(A,N−A,X,Y,h
yadroxy sodalite,ZK−5,B,
R,D,T,L,hydroxy,cancrinit
e,W,Zeolaon等の各種の型のゼオライト)が
ある。これらの中で写真性に悪影響を及ぼす有害ガス吸
着無害化能力の大きいA型ゼオライトが特に好ましい。
これらのゼオライトは金属の担体として金属系無機抗菌
剤として優れた働きをする。例えば、銀イオンを担持し
たA型合成ゼオライト等がある。
【0039】また、このゼオライトは金属の担体として
金属系無機抗菌剤(例えば銀イオンを担持したA型合成
ゼオライト)として優れた働きをするので、抗菌作用を
主目的とする場合は0.001〜10質量%、好ましく
は0.002〜8質量%、特に0.005〜5質量%含
有させる。
【0040】上記シリカは、平均粒子径が0.3〜20
μmのものが好ましく、0.5〜15μmのものがより
好ましい。平均粒子径が0.3μm未満では、凝集性が
強くブツが多発し、ブロッキング防止効果も小さい。ま
た、平均粒子径が20μmを越えると、フィルム表面に
シリカがでてフィルム表面がざらつくだけでなく写真感
光材料に擦り傷などが発生し易くなる。
【0041】前記生分解性フレキシブルシート及び親水
性コロイド層から成る積層体に、各種フィルム層を接着
剤層を介して又は介さずに積層することができ、ポリ乳
酸系樹脂フィルム層を積層することが好ましい。ポリ乳
酸系樹脂フィルム層は、ポリ乳酸系樹脂を主成分として
構成されているもので、このポリ乳酸系樹脂とは、トウ
モロコシのような再生可能な植物資源から得られるデン
プンを原料に、乳酸発酵を経て化学合成法により誘導さ
れるポリ乳酸を主成分とし、石油等の化学資源を原料と
する生分解性樹脂ではなく、再生可能資源から得られる
自然循環型で「容器包装リサイクル法」をクリアでき、
また、上述した環境問題も対応可能なものである。
【0042】このようなポリ乳酸系樹脂としては、ポリ
乳酸、乳酸とヒドロキシカルボン酸のコポリマー(例え
ば、乳酸とグリコール酸のコポリマー、乳酸とカプロン
酸のコポリマー、ポリ乳酸とポリカプロン酸のブロック
コポリマー等)、乳酸及び脂肪族多価アルコールと脂肪
族多価カルボン酸のコポリマー(例えば、乳酸とブタン
ジオールとコハク酸及びアジピン酸のコポリマー、乳酸
とエチレングリコール及びブタンジオールとコハク酸の
コポリマー、ポリ乳酸とポリブチレンサクシネートのブ
ロックコポリマー等)、及びこれらの混合物を包含す
る。また、混合物の場合、相溶化剤を含有してもよい。
ポリ乳酸系樹脂がコポリマーの場合、コポリマーの配列
の様式は、ランダム共重合体、交替共重合体、ブロック
共重合体、グラフト共重合体等のいずれの様式でもよ
い。さらに、これらは少なくとも一部が、キシリレンジ
イソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート等
のような多価イソシアネートやセルロース、アセチルセ
ルロースやエチルセルロース等のような多糖類等の架橋
剤で架橋されたものでもよく、少なくとも一部が、線
状、環状、分岐状、星形、三次元網目構造、等のいずれ
の構造をとってもよく、何ら制限はない。
【0043】本発明のポリ乳酸系樹脂において、ポリ乳
酸、特にポリ−L−乳酸、ポリカプロン酸、特にポリ−
ε−カプロン酸、ポリ乳酸とポリ−6−ヒドロキシカプ
ロン酸のブロックコポリマー、特にポリ−L−乳酸とポ
リ−6−ヒドロキシカプロン酸のブロックコポリマー、
ポリ乳酸とポリブチレンサクシネートのブロックコポリ
マー、特にポリ−L−乳酸とポリブチレンサクシネート
のブロックコポリマーが好ましく、これらを用いること
により、物理強度や写真性等を良好に確保しながら生分
解性を向上させて「容器包装リサイクル法」をクリアで
き、また上述した環境問題にも対応できるという利点が
ある。
【0044】本発明においてポリ乳酸系樹脂を構成する
脂肪族ヒドロキシカルボン酸の具体例としては、例え
ば、グリコール酸、乳酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒ
ドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ
吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等が挙げられる。こ
れらは一種類または二種類以上の混合物であってもよ
い。また、脂肪族ヒドロキシカルボン酸が不斉炭素を有
する場合、L体、D体およびその混合物、すなわち、ラ
セミ体であってもよい。
【0045】本発明においてポリ乳酸系樹脂を構成する
脂肪族多価カルボン酸の具体例としては、例えば、シュ
ウ酸、コハク酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸
等およびその無水物等が挙げられる。これらは一種類ま
たは二種類以上の混合物であってもよい。
【0046】本発明においてポリ乳酸系樹脂を構成する
脂肪族多価アルコールの具体例としては、例えば、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、テトラメチレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。これら
は一種類または二種類以上の混合物であってもよい。
【0047】本発明において、ポリ乳酸系樹脂を構成す
る多糖類の具体例としては、例えば、セルロース、硝酸
セルロース、酢酸セルロース、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、セルロイド、ビスコースレーヨン、再生
セルロース、セロハン、キュプラ、銅アンモニアレーヨ
ン、キュプロファン、ベンベルグ、ヘミセルロース、デ
ンプン、アミロペクチン、デキストリン、デキストラ
ン、グリコーゲン、ペクチン、キチン、キトサン、アラ
ビアガム、グァーガム、ローカストビーンガム、アカシ
アガム、およびこれらの誘導体が挙げられるが、特にア
セチルセルロース、エチルセルロースが好的に用いられ
る。これらは、一種類または二種類以上の混合物であっ
てもよい。
【0048】以上のようなポリ乳酸系樹脂の中で、ポリ
乳酸成分10〜90質量%と、1種以上の脂肪族ポリエ
ステル成分90〜10質量%とを含有するポリ乳酸系樹
脂が好ましい。このようなポリ乳酸系樹脂を用いること
により、物理強度と写真性と外観の優れ、フィルム成形
性が良好で生分解性が優れた「容器包装リサイクル法」
をクリアでき、また上述した各種環境問題にも対応する
ことができる写真感光材料用包装材料を提供することが
できる。
【0049】本発明において使用するポリ乳酸系樹脂の
分子量は、包装材料とした場合に、実質的に充分な物理
強度を示すものであれば、その分子量は、特に制限され
ない。ポリ乳酸系樹脂の分子量としては、一般的には、
質量平均分子量として、1〜500万が好ましく、3〜
300万がより好ましく、5〜200万がさらに好まし
く、7〜100万が特に好ましく、9〜50万が最も好
ましい。一般的には、質量平均分子量が1万より小さい
場合、物理強度が充分でなかったり、逆に分子量が50
0万より大きい場合フィルム成形性が悪く、取り扱いが
困難となったり不経済となったりする場合がある。
【0050】本発明において使用するポリ乳酸系樹脂の
質量平均分子量および分子量分布は、その製造方法にお
いて、溶媒の種類、触媒の種類および量、反応温度、反
応時間、共沸により留出した溶媒の処理方法、反応系の
溶媒の脱水の程度等の反応条件を適宜選択することによ
り所望のものに制御することができる。
【0051】ポリ乳酸系樹脂の製造方法の具体例として
は、特開平6−65360号公報に開示されている方法
等がある。すなわち、乳酸および/または乳酸以外のヒ
ドロキシカルボン酸を、あるいは脂肪族ジオールと脂肪
族ジカルボン酸を、有機溶媒および触媒の存在下、その
まま脱水縮合する直接脱水縮合法である。構造単位に乳
酸を有するポリ乳酸系樹脂の製造方法の他の具体例とし
ては、例えば、特開平7−173266号公報に開示さ
れている方法等がある。すなわち、少なくとも2種類の
ポリ乳酸系樹脂のホモポリマーを重合触媒の存在下、共
重合ならびにエステル交換反応させる方法である。ポリ
乳酸の製造方法の他の具体例としては、例えば、米国特
許第2,703,316号明細書に開示されている方法
等がある。すなわち、乳酸および/または乳酸以外のヒ
ドロキシカルボン酸を、一旦、脱水し環状二量体とした
後に、開環重合する間接重合法である。
【0052】ポリ乳酸系樹脂フィルム層には、ポリ乳酸
系樹脂が50質量%以上含有されており、好ましくは6
0質量%以上含有されており、より好ましくは70質量
%以上含有されており、最も好ましくは80質量%以上
含有されている。ポリ乳酸系樹脂が50質量%未満であ
ると、環境問題(廃棄物問題、有害化学物質問題、地球
温暖化問題、大気・水質汚染問題等)に有効に対応でき
ない場合がある。
【0053】ポリ乳酸系樹脂フィルム層に滑剤を含有さ
せることができる。滑剤を含有させることにより、樹脂
流動性を向上させてフィルム成形性を良化するととも
に、フィルム成形工程、ラミネート工程、製袋工程等で
ブロッキングするのを防止すると共にハンドリング適性
や滑性を良好にしシワや筋の発生を防止できる。さら
に、ポリ乳酸系樹脂フィルム層が感光材料と密着しても
ブロッキングが発生することがなく、また、包装袋等と
して写真感光材料と摩擦されてもスリ傷やスタチックマ
ークが発生しないようにできる。さらに滑剤の添加によ
り、樹脂の流動性が向上し、フィルム成形性を良化す
る。
【0054】滑剤の添加量は種類によって異なり、脂肪
酸金属塩等のように写真感光材料の写真性能維持や遮光
性物質の分散性向上を主目的とした滑性効果が小さい滑
剤の場合は0.01〜5質量%が好ましく、0.03〜
3質量%がより好ましく、0.05〜1.5質量%が特
に好ましく、0.07〜1質量%が最も好ましい。添加
量が0.01質量%未満であると、添加効果がなく、混
練費用増となるだけである。添加量が5質量%を超える
と、発泡や白煙やダイリップ筋が発生しやすくなり、ま
た、溶融樹脂と押出し機のスクリューとのスリップが発
生しやすくなるので、樹脂の吐出量が不安定になる。ま
た、成形後の経時によりベトツキやブリードアウトが発
生しやすくなり写真感光材料に悪影響を及ぼすようにな
る。さらにまた、経時ヒートシール強度が低下し、密封
性や防湿性と酸素バリヤ性が悪化し写真感光材料用包装
材料としては実用化困難である。
【0055】また、脂肪酸アミド系滑剤、ビス脂肪酸ア
ミド系滑剤等のように滑性効果は大きいが、ブリードア
ウトしやすく、熱分解してアルデヒド類等を発生して写
真感光材料の写真性に悪影響を与える滑剤の場合は、
0.01〜1質量%が好ましく、0.03〜0.5質量
%がより好ましく、0.05〜0.3質量%が最も好ま
しい。添加量が0.01質量%未満であると、添加効果
がなく、混練費用増となるだけである。添加量が1質量
%を超えると、溶融樹脂と押出し機のスクリューとのス
リップが発生しやすくなり、樹脂の吐出量が不安定にな
る。また、フィルム成形後の経時によりベトツキやブリ
ードアウトが発生しやすくなる。さらにまた、ブリード
アウトした滑剤が写真感光層に転写して現像阻害を発生
させ現像ムラや発色ムラ等の品質故障が発生する。さら
に、熱分解してアルデヒド類を発生して写真感光材料の
写真性に悪影響を及ぼすようになる。
【0056】本発明では、特開平6−317881号公
報の5頁[0032]〜6頁[0044]等に記載の各
種の滑剤から写真性が良好であり、使用目的に合わせ1
種以上の滑剤を使用目的に合致した最少量に選択して用
いることが出来る。
【0057】各種グレードのジメチルポリシロキサンお
よびその変性物(信越シリコーン、東レシリコーン)、
特に各種シリコーンオイルは、樹脂流動性向上、滑性向
上等の効果を発揮させるだけでなく、遮光性物質と併用
すると遮光性物質の分散性向上、樹脂を白濁させヘイズ
(ASTM D−1003)を大きくさせる結果、着色
力向上、遮光性向上等予想外の効果を発揮するので本発
明で用いる滑剤として特に好ましい。
【0058】シリコーンオイルは、25℃での粘度が
5,000〜50,000センチストークスの範囲のも
のが好ましく、7,000〜40,000センチストー
クスの範囲のものがより好ましく、9,000〜35,
000センチストークスの範囲のものが特に好ましく、
10,000〜30,000センチストークスの範囲の
ものが最も好ましい。シリコーン系オイルの粘度が5,
000センチストークス未満であると、未反応の低分子
量の物質が多く、写真性を悪化(被り増加等)させる場
合がある。また、50,000センチストークスを超え
ると、粘性が大きく取扱い性が悪く、容器へ付着して取
り出せなくなったり、樹脂の流動性を低下させて成形故
障を発生させることがある。
【0059】シリコーンオイルとしては、ポリメチルフ
ェニルシロキサン、オレフィン変性シリコーン、アミド
変性シリコーン、ポリジメチルシロキサン、アミノ変性
シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、αメチルス
チレン変性シリコーン、ポリエチレングリコールやポリ
プロピレングリコールで変性したポリエーテル変性シリ
コーン、オレフィン/ポリエーテル変性シリコーン、エ
ポキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルコ
ール変性シリコーン等変性されたシロキサン結合を含有
したシリコーンオイルである。
【0060】これらのシリコーンオイル中で、写真感光
材料に悪影響を与えることが少なく、滑性効果が大き
く、包装材料に適用した場合に好ましいものは、オレフ
ィン変性シリコーン、アミド変性シリコーン、ポリジメ
チルシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、オレフ
ィン/ポリエーテル変性シリコーンである。
【0061】シリコーンオイルを含有させることによ
り、ポリ乳酸系樹脂の流動性を向上させるとともに、予
想外の効果として、物理強度を向上させ、また、表面反
射光沢度を低下させる。さらに、滑性を向上させること
ができる。また、遮光性物質と併用すると遮光性物質の
分散性を向上させるとともに、樹脂を白濁させヘイズ
(ASTM D−1003)を大きくさせる結果、着色力
を向上させるとともに、遮光性を向上させることができ
る。
【0062】さらに、シリコーンオイルは、以下に記載
する効果を有する。 (1) 繊維状充填材、非繊維状遮光性物質、顔料と併用
するだけでこれらの表面を被覆して分散性を向上させ
る。 (2) 樹脂の分散性を向上し、スクリューのモーター負
荷を小さくし、メルトフラクチャー発生を防止する。 (3) ブリードアウトして白粉状になる脂肪酸アミドを
添加しなくとも滑性を十分確保できる。 (4) 加熱状態での成形材料の摩擦係数を小さくする。 (5) 遮光性物質と併用すると、熱可塑性樹脂を白濁さ
せ、ヘイズを大きくする結果、着色力を向上させ遮光能
力を向上でき、物性を低下させる遮光性物質の添加量を
減量しても遮光性を確保できる。
【0063】本発明のポリ乳酸系樹脂フィルム層には、
ポリ乳酸系樹脂100質量部に対して、シリコーンオイ
ルを0.1〜10質量部含有することが好ましく、0.
2〜8質量部含有することがより好ましく、0.4〜6
質量部含有することがさらに好ましく、0.5〜4質量
部含有することが特に好ましく、0.6〜3質量部含有
することが最も好ましい。
【0064】シリコーンオイルの含有量が0.1質量部
未満であると、上述した効果を有効に発揮することがで
きない。また、10質量部を超えると、増量効果が発揮
されないだけでなく、ブリードアウトが多くなり商品価
値を低下させる。
【0065】ポリ乳酸系樹脂フィルム層に遮光性物質を
含有させることができる。遮光性物質を含有させること
により、遮光性を確保できるとともに、物理強度等を向
上させることができる。
【0066】遮光性物質について説明する。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄(鉄黒)、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
化アンチモン、バリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アル
ミナ繊維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫
酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等 (2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、非木材繊維(ワラ、ケナフ、竹、エスパルト、パガ
ス、モロヘイヤ、煙火など)セロハン片、ナイロン繊
維、ポリプロピレン繊維、デンプン(変性デンプン、表
面処理デンプンも含む)、芳香族ポリアミド繊維等
【0067】これらの遮光性物質の中で、写真性に悪影
響を及ぼすことが少なく、150℃以上でも熱に安定で
不透明化する無機化合物が好ましく、特に、耐熱性、耐
光性が優れ比較的不活性な物質である、光吸収性のカー
ボンブラックと窒化チタンとグラファイト及び鉄黒が好
ましい。
【0068】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
【0069】好ましいカーボンブラックの市販品の代表
例としては、例えば三菱化成製のカーボンブラック#2
0(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41
(B),#44(B),#45(B),#50,#55,#1
00,#600,#950,#1000,#2200
(B),#2400(B),MA8,MA11,MA100
等が挙げられる。
【0070】海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls 2,46,70,71,7
4,80,81,607等、Regal 300,33
0,400,660,991,SRF−S等、Vulc
an 3,6等、Sterling 10,SO,V,
S,FT−FF,MT−FF等が挙げられる。
【0071】さらにアシュランドケミカル社のUnit
ed R,BB,15,102,3001,3004,
3006,3007,3008,3009,3011,
3012,XC−3016,XC−3017,3020
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0072】これら各種のカーボンブラック中で、天然
ガスまたはガス状ないし蒸気状の炭化水素のガス炎を不
完全燃焼させながらチャンネル鋼の背面に接触させ、カ
ーボンブラックを析出させることにより製造するチャン
ネルブラックは、着色力は大きいが写真性が悪く、製造
中大気を汚染するので本発明では好ましくない。本発明
で好ましいカーボンブラックは、アセチレンブラック
と、天然ガス、炭化水素油またはこれらの混合物を12
00℃〜1700℃の炉内で連続的に部分燃焼させる
か、または加熱分解することにより製造するファーネス
ブラックである。
【0073】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としては各社の
各種導電性カーボンブラックとアセチレンカーボンブラ
ック、変性副生カーボンブラックであるケッチェンカー
ボンブラックが好ましい。特に高感度(ISO感度40
0以上)写真感光材料用としては硫黄含有量が0.1%
以下のアセチレンブラックと、1250℃〜1600℃
の炉内で製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。
【0074】帯電防止効果を有する遮光性物質は、平均
粒子径が12〜50mμ、DBP吸油量が100ml/
100g以上の各種カーボンブラック、具体的には各種
導電性カーボンブラック(具体例としては、コンダクテ
ィブファーネスブラックのコンチネックスCF,パルカ
ンC等、スーパーコンダクティブファーネスブラックの
コンチネックスSCF,バルカンSC等、エクストラコ
ンダクティブファーネスブラックの旭HS−500,バ
ルカンXC−72等、コンダクティブチャンネルブラッ
クのコウラックスL等、三菱化成KK製の三菱導電性カ
ーボンブラック#3050,#3150,#3250,
#3600,#3750,#3950等)、アセチレン
カーボンブラック(電化アセチレンブラック、シャウニ
ガンアセチレンブラック等)、ケッチェンカーボンブラ
ック(EC及びEC−600JD等)、炭素繊維、金属繊
維、Alドープ、TiO、SnO、金属被覆繊維、
導電物質含有繊維、金属粉末、グラファイト、各種金属
塩、金属吸着繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ
アセチレン、ポリジアセチレン、ポリパラフェニレン、
黒鉛粉末等である。
【0075】遮光性物質を配合する形態を大別すると下
記のようになる。 (1) 均一着色ペレット状(カラーコンバウンドと言わ
れる最も一般的に用いられているもの) (2) 分散性粉末状(ドライカラーとも呼ばれる、種々
の表面処理剤で処理し、さらに分散助剤を加えて微粒子
状に粉砕した粉末状のもの) (3) ペースト状(可塑剤等を分散させたもの) (4) 液状(リキッドカラーとも呼ばれる界面活性剤等
に分散した液状のもの) (5) マスターバッチペレット状(遮光性物質を着色し
ようとするプラスチック中に高濃度に分散したもの) (6) 潤性粒粉末状(遮光性物質をプラスチック中に高
濃度に分散させたのち、粒粉末状に加工したもの) (7) 乾燥粉末状(無処理の乾燥粉末状のもの)
【0076】遮光性物質を熱可塑性樹脂に配合する形態
は上記のように種々あるが、マスターバッチ法がコス
ト、作業場の汚染防止等の点で好ましい。本発明者も特
開昭63−186740号公報で遮光性物質を特定エチ
レン・エチルアクリレート共重合体樹脂に分散した着色
マスターバッチ用樹脂組成物を開示している。
【0077】本発明の写真感光材料用包装材料に使用す
る上で、写真感光材料にカブリを発生させることなく、
感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が大きく、カー
ボンブラックの固り(ブツ)の発生やフィッシュアイ等
フィルムにピンホールが発生しにくい点で、カーボンブ
ラックの中でも特にpH(JIS K 6221で測定)が
6.0〜9.0、平均粒子径(電子顕微鏡法で測定)が
10〜120mμ、特に10〜80mμのものが好まし
く、最も好ましいのは10〜60mμである。これらの
中でも特に揮発成分(JIS K 6221で測定)が2.
0%以下、DBP吸油量(JIS K 6221の吸油量
A法で測定)が50ml/100g以上のファーネスカ
ーボンブラックが、安価で、写真性に悪影響を及ぼすこ
とがなく、かつ遮光性向上と分散性向上、物理特性低下
の少ない点で好ましい。
【0078】また、クレオソート油及びエチレンボトム
油の1以上を原料油として、1200℃〜1700℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、又は加熱分解するこ
とにより製造したファーネスカーボンブラックが好まし
い。このようなファーネスカーボンブラックを使用する
ことにより、写真感光材料に悪影響を与えることをより
小さくすることができる。
【0079】写真感光材料用包装材料中のASTM D
1619−60の測定方法による硫黄成分は0.9%以
下、好ましくは0.7%以下、特に好ましくは0.5%
以下、最も好ましくは0.1%以下にしないとカブリ増
加や感度異状、発生異状等の写真感光材料の写真性に悪
影響を及ぼす。特に直接写真感光材料の写真性に大きく
悪影響を及ぼす遊離硫黄成分{各試料を液体窒素で冷却
固化後粉砕し、この粉砕した試料100gをソックスレ
ー抽出器に入れクロロホルムで60℃8時間抽出冷却
後、全容を100mlとする。この溶液10mlを高速
液体クロマトグラフに注入し、硫黄を定量する。高速液
体クロマトグラフ分離条件はカラム;ODSシリカカラ
ム(4.6φ×150mm)、分離液;メタノール95
と水5(酢酸とトリエチルアミンをそれぞれ0.1%含
む)、流速;1ml/分、検出波長;254nm、定量
は絶対検量線法によって行う。}は0.1%以下、好ま
しくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%以下
である。高価であるが、硫黄成分の含有量が0.1%以
下のアセチレンブラックがISO感度100以上の写真
感光材料用としては写真性を良好に維持するのに好適で
ある。
【0080】このためには原料の選択が重要であり、例
えば、上記硫黄分について説明すると下記のようにな
る。 原 料 油 名 原料油中の硫黄分 クレオソート油{石炭系原料} 0.3〜0.6% エチレンボトム油{ナフサ原料(石油系原料)} 0.05〜0.1% エチレンボトム油{軽油原料(石油系原料)} 0.2〜1.5% 流動接触分解残渣油{石油系原料} 0.2〜4.0%
【0081】従って、原料油としてはクレオソート油と
石油を原料とするエチレンボトム油が好ましく、硫黄分
が0.05〜0.1%であるナフサを原料とするエチレ
ンボトム油を原料として製造したカーボンブラックは、
カーボンブラック中の硫黄含有量を0.1質量%以下に
することができるので最も好ましい。製造方法として
は、上記原料を用いて1200℃〜1700℃、好まし
くは1250℃〜1600℃の炉内で製造したファーネ
スカーボンブラックが好ましい。このエチレンボトム油
を原料として製造したカーボンブラックは、外側又は内
側ポリオレフィン樹脂フィルム層に添加する場合、遮光
性と帯電防止性を確保するため添加量は0.1〜40質
量%、0.3〜30質量%が好ましく、0.5〜20質
量%がより好ましく、1.0〜20質量%が特に好まし
くは、1.0〜10質量%が最も好ましい。
【0082】特に、写真感光材料の写真性に直接悪影響
を与えることが判明した遊離硫黄(free sulp
hur)含有量(定量は、JIS K 6350に準ず
る)が100ppm以下、好ましくは50ppm以下、
特に好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10p
pm以下のカーボンブラックを使用する。この遊離硫黄
含有量が少ない点からも、本発明ではナフサを原料とす
るエチレンボトム油を用いて1250℃〜1600℃の
炉内で連続的に部分燃焼させるか、または加熱分解する
ことにより、製造したファーネスカーボンブラックが最
も好ましい。
【0083】写真性を悪化させるシアン化合物含有量
(4−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸光分析法にて
定量したシアン化水素量を遮光性物質の質量に対するp
pm単位に換算した値)が20ppm以下、好ましくは
10ppm以下、特に好ましくは5ppm以下、最も好
ましくは1ppm以下であり、特に金増感した写真感光
材料の場合は、悪影響を受けやすいので上述したシアン
化水素ガススキャベンジャーを添加することが好まし
い。
【0084】カーボンブラックの分散性、導電性、遮光
能力に関係するヨウ素吸着量(JIS K 6221で測
定)が20mg/g以上、好ましくは30mg/g以
上、特に好ましくは50mg/g以上、最も好ましくは
80mg/g以上で、かつジブチルフタレート(DB
P)、吸油量(JIS K 6221で測定)が50ml
/100g以上、好ましくは60mg/100g以上、
特に好ましくは70ml/100g以上、最も好ましく
は100ml/100g以上のカーボンブラックであ
る。
【0085】カーボンブラックの次に好ましい遮光性物
質はLarsenの油浸法で測定した屈折率が1.50
以上の無機顔料と各種の金属粉末、金属フレーク、金属
ペースト、金属繊維及び炭素繊維である。好ましい屈折
率が1.50以上の無機顔料と金属粉末の代表例を以下
に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
( )内の数字は屈折率を示す。屈折率が1.50以上
の無機顔料としては、ルチル型酸化チタン(2.75)、
炭化ケイ素(2.67)、アナターゼ型酸化チタン(2.
52)、酸化亜鉛(2.37)、酸化アンチモン(2.3
5)、鉛白(2.09)、亜鉛華(2.02)、リトポン
(1.84)、ジルコン(1.80)、コランダム
(1.77)、スピネール(1.73)、アパタイト(1.
64)、バライト粉(1.64)、硫酸バリウム(1.6
4)、マグネサイト(1.62)、ドロマイト(1.5
9)、炭酸カルシウム(1.58)、タルク(1.5
8)、硫酸カルシウム(1.56)、無水ケイ酸(1.
55)、石英粉(1.54)、水酸化マグネシウム
(1.54)、塩酸性炭酸マグネシウム(1.52)、
アルミナ(1.50)等がある。特に好ましいものは、
屈折率が1.56以上、最も好ましいものは1.60以
上の遮光性物質である。
【0086】屈折率が1.50未満のケイ酸カルシウム
(1.46)、ケイ藻土(1.45)、含水ケイ酸(1.
44)等は遮光能力が小さいので多量の添加が必要で遮
光性物質としての使用は好ましくない。また、最近の海
外旅行ブームにより空港での手荷物検査でX線を用いた
検査機にISO感度が400以上の高感度写真フィルム
を通過させるとX線によりカブリが発生しやすくなる。
これを防止するために比重が3.1以上、好ましくは
3.4以上の遮光性物質を用いることが好ましい。比重
が3.1以上、好ましくは3.4以上、特に好ましくは
4.0以上の遮光性以外にX線遮断性を有する遮光性物
質の形態は以下に代表例を例示したものに限定されず、
いかなる形態、例えば顔料、粉末、フレーク、ウィスカ
ー、ファイバー等であってもよい。
【0087】比重が3.1以上の遮光性物質としては炭
化ケイ素、硫酸バリウム、二硫化モリブデン、酸化鉛
(鉛白)、酸化鉄、酸化チタン、酸化マグネシウム、チタ
ン酸バリウム、銅粉末、鉄粉末、黄銅粉末、ニッケル粉
末、銀粉末、鉛粉末、鋼粉末、亜鉛粉末、タングステン
ウィスカー、窒化けい素ウィスカー、銅ウィスカー、鉄
ウィスカー、ニッケルウィスカー、クロムウィスカー、
ステンレス粉およびウィスカー、マグネサイト、アパタ
イト、スピネール、コランダム、ジルコン、三酸化アン
チモン、炭酸バリウム、亜鉛華、酸化クロミニウム、錫
粉およびこれらの混合物等がある。
【0088】特にX線遮断性を付与するのに好ましい遮
光性物質はジルコン、コランダム、硫酸バリウム、塩化
バリウム、チタン酸バリウム、鉛粉末、酸化鉛、亜鉛粉
末、亜鉛華、錫粉末、ステンレス粉末、ステンレスウィ
スカー、酸化鉄、タングステンウィスカー、ニッケルウ
ィスカーである。ISO感度が400以上の超高感度写
真感光材料用包装材料として特に好ましい遮光性物質は
屈折率が1.50以上、比重が3.1以上であり、最も
好ましいのは屈折率が1.56以上、比重が3.4以上
の遮光性物質である。
【0089】遮光性物質の屈折率及び比重を表2に示
す。
【0090】
【表2】
【0091】以上前述の各種の遮光性物質は、写真感光
材料に悪影響を与えず、フィルム成形性を悪化させない
ために、100℃,5時間での乾燥減量が好ましくは
2.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、
最も好ましくは0.5質量%以下の状態にして使用す
る。
【0092】ブリードアウトしやすい滑剤や酸化防止剤
や有機造核剤を吸着させたり、脱臭剤、芳香剤、脱酸素
剤等を吸着させたりする効果を有する写真感光材料の写
真性を良化させるので本発明で含有させることが好まし
い吸油性無機顔料の代表例としては亜鉛華(52)、ア
スベスチン(50)、クレー(51)、酸化チタン(5
6)、カオリン(60)、タルク(60)、カーボンブ
ラック(60以上)、活性炭等がある。( )内の数字
は吸油量(JIS K 6221の吸油量A法で測定。単
位ml/100g)を示す。
【0093】本発明の写真感光材料用包装材料として実
用化するには品質確保、物理強度確保、写真性能確保、
成形性、経済性からポリ乳酸系樹脂フィルム層中の遮光
性物質の合計含有量は0.1〜40質量%であるが、遮
光性物質の遮光能力や平均粒子径等により含有量は変化
する。遮光能力の優れたカーボンブラック、酸化チタン
及びアルミニウム粉末の場合、遮光層中の合計含有量
は、遮光性、経済性、フィルム成形性等の点から0.1
〜40質量%、0.3〜30質量%が好ましく、0.5
〜20質量%がより好ましく、1〜10質量%が最も好
ましい。含有量が0.1質量%未満であると、写真感光
材料用包装材料の厚さを大きくしないと遮光能力が不足
し光カブリを発生する。このため写真感光材料用包装材
料の成形速度が遅くなり(冷却時間が長くなるため)、
樹脂使用量が多くなるため高価になり実用化困難であ
る。含有量が40質量%を超えると、高価になり、分散
性が悪化し、ミクログリッド(凝集不純物)の発生が多く
なり、写真感光材料に圧力カブリや擦り傷を発生させた
り、写真感光材料用包装材料中の水分量がカーボンブラ
ックが吸着した水分増加により多くなったりして、写真
感光材料の写真性能に悪影響(カブリの発生、感度異
常、発色異状等)を及ぼす。さらに、写真感光材料用包
装材料の製造適性悪化(発泡、銀条、ピンホール等の発
生)や物理強度の低下となり実用化困難である。
【0094】遮光性物質(カーボンブラック、アルミニ
ウム粉末、屈折率が1.50以上の無機顔料、比重が
3.4以上の無機顔料、吸油量が50ml/100g以
上の無機顔料が特に好ましい)の樹脂中への分散性向
上、溶融樹脂の流動性向上、写真感光材料に摩擦カブリ
や圧力カブリ、擦り傷等を発生させるミクログリットの
発生防止、写真性に有害な揮発性物質の発生を防止、吸
湿度低下、ダイリップ汚れ防止等のために遮光性物質の
表面を表面被覆物質で被覆することが好ましい。
【0095】表面被覆物質の代表例を以下に示す。 (1) カップリング剤 i)アジドシラン類を含むカップリング剤被覆(特開昭
62−32125号公報等に開示) ii)シラン系カップリング剤被覆(アミノシラン等) iii)チタネート系カップリング剤被覆 (2) シリカを沈着させ、つづいてアルミナを沈着被覆 (3) ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属塩被覆 (4) ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸カリウム、オ
キシ・エチレンドデシル・アミン等の界面活性剤被覆 (5) バリウムイオンの過剰量の存在下に硫化バリウム
水溶液と硫酸水溶液とを反応させ、平均粒子径0.1〜
2.5μmの硫酸バリウムを生成させ、この水スラリー
にケイ酸アルカリ水溶液を加えて硫酸バリウムの表面に
ケイ酸バリウムを生成させ、次いでスラリーに鉱酸を加
え、上記ケイ酸バリウムを含水シリカに分解して硫酸バ
リウム表面に沈着させ被覆 (6) 金属水和酸化物(チタン、アルミニウム、セリウ
ム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素の水和酸化物の1種
又は2種以上)および/または金属酸化物(チタン、ア
ルミニウム、セリウム、亜鉛、鉄、コバルト又はケイ素
の酸化物の1種及び2種以上)のみからなる組成物で表
面被覆 (7) 分子内にアジリジン基、オキサゾリン基及びN−
ヒドロキシアルキルアミド基よりなる群から選択される
1種又は2種以上の反応基を有する重合体を被覆(8)
ポリオキシアルキレンアミン化合物を表面被覆 (9) セリウムカチオン、選択された酸アニオン及びア
ルミナで表面被覆 (10) 置換基にα−ヒドロキシカルボン酸残基を有する
アルコキシチタン誘導体で表面被覆 (11) ポリテトラフルオロエチレンで表面被覆 (12) ポリジメチルシロキサン又はシリコン変性体で表
面被覆 (13) リン酸エステル化合物で表面被覆 (14) 2〜4価アルコールで表面被覆 (15) オレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス)で表面被覆 (16) 含水酸化アルミニウムを表面被覆 (17) シリカ又は亜鉛化合物(塩化亜鉛、水酸化亜鉛、
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、クエン酸亜
鉛等の1種又は2種以上組み合わせたもの)で表面被覆 (18) ポリヒドロキシ飽和炭化水素で表面被覆 (19) 界面活性剤(カチオン系、ノニオン系、両性イオ
ン系)で表面被覆 (20) 有機金属キレート化合物(特にβ−ジケトンキレ
ート化合物が写真性、分散性向上等が優れているので好
ましい、表面被覆量は遮光性物質100質量部に対して
0.001〜20質量部、0.01〜15質量部が好ま
しい)で表面被覆 (21) 炭素数が20〜40の脂肪族モノカルボン酸と炭
素数が20〜40の脂肪族一価アルコールとのエステル
で表面被覆 (22) 炭素数20〜50の脂肪酸エステル部分ケン化物
の金属塩で表面被覆、等。
【0096】上記遮光性物質の表面被覆物質として写真
感光材料の写真特性にカブリ発生等の悪影響が少なく、
遮光性物質の分散性向上、ブツの発生減少、樹脂の流動
性向上等の効果が優れた(1)、(3)、(12)、(14)、(1
5)、(16)、(18)、(19)、(21)、(22)等の他に有機金属キ
レート化合物、各種帯電防止剤、滑剤、防滴剤が好まし
い。
【0097】特に、炭素数が20〜40の脂肪族モノカ
ルボン酸と炭素数が20〜40の脂肪族1価アルコール
とのエステルを遮光性物質100質量部に対して0.0
01〜20質量部、好ましくは0.005〜10質量
部、特に好ましくは0.01〜5質量部を添加すること
により、上記問題点の防止効果を発揮できることを見出
したものである。特に、写真感光材料の写真性に悪影響
を減少させるだけでなくモーター負荷を小さくし、遮光
性物質の分散性を向上させる。
【0098】本発明に用いられるエステルとしては、炭
素数が20〜40、好ましくは25〜35の脂肪族モノ
カルボン酸と炭素数が20〜40、好ましくは25〜3
5の脂肪族1価アルコールのエステルである。
【0099】上記モノカルボン酸の例としては、モンタ
ン酸、メリシン酸、セロチン酸、ブリシン酸、ラクセル
酸等が挙げられる。
【0100】1価アルコールの例としては、モンチルア
ルコール、メリシルアルコール、ラクシルアルコール、
セリルアルコール、ブリシルアルコール等が挙げられ
る。
【0101】これらは、熱可塑性樹脂の流動性を向上さ
せると共に、均一混練を達成せしめるので前記遮光性物
質の表面被覆物質としても非常に優れている。さらに、
無機および/または有機造核剤の分散剤として表面被覆
に用いると飛散防止、ブリードアウト防止、均一分散性
向上、樹脂流動性向上等種々の優れた効果を発揮する。
【0102】このような遮光性物質の表面被覆物質の表
面被覆量は、カーボンブラック、酸化チタン又はアルミ
ニウム粉末等の遮光性物質100質量部に対して、0.
001〜20質量部、好ましくは0.001〜5質量
部、より好ましくは0.01〜3質量部、最も好ましく
は0.05〜1.5質量部である。被覆量が0.001
質量部以下では被覆効果がほとんど発揮されない。被覆
量が20質量部を越えると経時でブリードアウトの発生
が多くなるとともに樹脂とスクリューとのスリップが発
生して吐出量が変動する結果、厚さのバラツキが大きく
なり実用化困難である。
【0103】上記合計遮光性物質中の全硫黄量(AST
M D−1619)は0.9%以下、好ましくは0.7%以
下、特に好ましくは0.5%以下であり、遊離硫黄分は
150ppm以下、好ましくは50ppm以下、特に好
ましくは30ppm以下であり、ASTM D−150
6による灰分量は0.5%以下、好ましくは0.4%以
下、特に好ましくは0.3%以下であり、アルデヒド化
合物含有量は0.2%以下、好ましくは0.1%以下、
特に好ましくは0.05%以下に抑えないと写真性に悪
影響を及ぼすので注意が必要である。
【0104】さらに、シアン化合物も写真感光材料の写
真性能に悪影響を及ぼすので4−ピリジンカルボン酸・
ピラゾロン吸光分析法にて定量したシアン化水素量を遮
光性物質の質量に対するppm単位に換算した値が20
ppm以下、好ましくは10ppm以下、特に好ましく
は5ppm以下の遮光性物質である。
【0105】本発明では着色用遮光性物質を添加して半
透明又は不透明に着色してもよい。これにより剛性が大
きくなり、また射出成形性が改良され、樹脂の着色故障
やブツが目立たなくなり、商品価値が上がるので好まし
い。着色用遮光性物質としては染料、着色顔料、白色顔
料、金属粉末、金属繊維、金属フレーク、カーボンブラ
ック等がある。
【0106】次に色別の着色用遮光性物質の代表例をあ
げる。 白色…酸化チタン、炭酸カルシウム、雲母、亜鉛華、ク
レー、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム等 黄色…チタンイエロー、黄色酸化鉄、クロムチタニウム
イエロー、ジスアゾ顔料、バット顔料、キノフタレン顔
料、イソインドリノン等 赤色…ベンガラ、ジスアゾ顔料、ベルレン顔料、モノア
ゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料等 青色…コバルトブルー、群青、シアニンブルー等 緑色…酸化クロムグリーン、チタニウムグリーン、シア
ニングリーン等 黒色…カーボンブラック、黒色酸化鉄等 銀色…アルミニウム粉、アルミニウムペースト、スズ粉
等 ポリ乳酸系樹脂フィルム層の少なくとも一方の面に、生
分解性フレキシブルシートを積層することが好ましい。
生分解性フレキシブルシートを積層することにより、環
境問題に対応しつつ、機械的強度、耐熱性等の各種特性
を具備することができる。
【0107】前記ポリ乳酸系樹脂フィルム層等の他のフ
ィルム層を接着剤層で積層する際、接着剤層に用いる接
着剤としては、各種ポリエチレン(LDPE、L−LD
PE、MDPE、HDPE)樹脂、各種ポリプロピレン
樹脂、等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂、エチレン−
プロピレン共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等
のエチレン共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体樹脂、アイオノマー樹脂、酸変性エチレン共重合体樹
脂等の特殊な熱可塑性樹脂の熱溶融型接着剤(エクスト
ルージョンラミネート型接着剤)がある。その他熱溶融
型ゴム系接着剤があり、溶液状接着剤としてはウェット
ラミネート用接着剤があり、エマルジョン、ラテックス
状の接着剤である。エマルジョン型接着剤の代表例とし
ては、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル−エチレン共重合
物、酢酸ビニルとアクリル酸エステル共重合物、酢酸ビ
ニルとマレイン酸エステル共重合物、アクリル共重合
物、エチレン−アクリル酸共重合物等のエマルジョンが
ある。ラテックス型接着剤の代表例としては、天然ゴ
ム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニト
リルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(C
R)等のゴムラテックスがある。また、本発明の接着剤
層として耐熱性、剥離強度が大きく、易開封性が良好で
あり、かつ7μm以下の層厚化可能なドライラミネート
用接着剤としては、加工技術研究会が1995年10月
30日に発行した「プラスチックフィルム・レジン材料
総覧‘95」の859〜862頁等に記載されている二
液硬化型、溶剤型、無溶剤型、水性型、二液溶剤型、一
液無溶剤型、二液無溶剤型、エマルジョン型等があり、
アクリル系接着剤、ポリエーテル系接着剤、ポリエーテ
ル系とポリウレタン系の混合接着剤、ポリエステル系と
ポリウレタン系の混合接着剤、ポリエステル系とイソシ
アネート系の混合接着剤、芳香族ポリエステル系接着
剤、脂肪族ポリエステル系接着剤、芳香族ポリエーテル
系接着剤、脂肪族ポリエーテル系接着剤、ポリエステル
系接着剤、イソシアネート系接着剤、ポリウレタン系接
着剤等がある。これらの中では、二液溶剤型のポリウレ
タン系接着剤が特に好ましく、乾燥厚さは生産性、経済
性、品質のバランスから0.5〜10μm、好ましくは
1〜8μm、特に好ましくは1.5〜6μmである。
【0108】以上のような接着剤の中で、無溶剤(ノン
ソルベント)型ドライラミネート用接着剤が写真性に悪
影響を及ぼすことがないので好ましい。
【0109】無溶剤型ドライラミネート用接着剤として
は、ポリウレタン系接着剤を主成分としているもので、
塗布量を最低限にするために3000CPS以下の低粘
度にする必要から、60〜110℃に加温するホットメ
ルト法の一種であり、また、低分子量化と低塗布量化が
必要である。また、ドライラミネート法より高速化が可
能であり、乾燥が簡単(場合により不要)で塗布量も5g
/m以下、好ましくは3g/m以下、特に好ましく
は0.3〜2g/m、最も好ましくは0.5〜1.5
g/mと非常に少量なので塗布量のコントロール精度
が要求されるので3本ロール以上、好ましくは4本ロー
ル以上の多段ロール塗布方式を用いることが好ましい。
【0110】本発明の写真感光材料用包装材料を適用で
きる用途について説明する。 (1) 透明、着色または印刷付のレンズ付フィルムユニ
ット包装用の防湿・密封包装袋(特公平7−1380号
公報、特開平3−243946号公報、特開平5−19
7087号公報、特開平7−72593号公報、特開平
8−248573号公報、特開平8−254793号公
報、特開平8−334869号公報、特開平9−157
96号公報、特開平9−54395号公報、特開平9−
120119号公報、特開平9−244187号公報、
特開平9−274288号公報、特開平10−1865
86号公報、特開平10−197994号公報等)。 (2) 透明、着色または印刷付のプラスチック容器入り
の撮影用写真フィルム(JIS 135フィルム、AP
Sフィルム、マイクロフィルム等)の2本以上を集合包
装する防湿・密封包装袋(特開平8−254793号公
報等)。 (3) 印画紙、印刷製版用フィルム、撮影用カットフィ
ルム、Xレイフィルム、PS版等のシート状写真感光材
料用の防湿・密封・遮光性袋(特公平2−2700号公
報、特公平2−2701号公報、特開平8−25479
3号公報、特開平5−5972号公報等)。 (4) 帯状写真感光材料包装体用遮光性フィルム(特開
平2−72347号公報、特開平6−214350号公
報、実公平5−29471号公報、実公平6−8593
号公報、実公平7−50743号公報、実公平8−10
812号公報、実開昭63−153255号公報等)。 (5) 印画紙、映画用フィルム、マイクロポジフィル
ム、印刷製版用フィルム、熱現像拡散転写紙等のロール
状写真感光材料用防湿密封遮光袋(特開平6−6735
8号公報等)。 (6) 印画紙、写真フィルム等の帯状感光材料の明室装
填包装体用防湿・遮光フィルムまたはリーダーフィルム
(特開昭62−172344号公報、特開平2−723
47号公報、特開平5−72672号公報、特開平5−
216176号公報、特開平6−75341号公報、特
開平6−214350号公報、特開平6−148820
号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−9
2618号公報、特開平8−40468号公報、特開平
10−97030号公報、実公昭56−16608号公
報、実公平6−8593号公報、実公平8−9725号
公報等)。 (7) バルクロール状写真感光材料包装用の防湿・遮光
フィルム(特開平3−53243号公報等)。 (8) インスタントフィルムパック(特開平8−627
82号公報、特開平10−228079号公報、特開平
10−228080号公報等)。 (9) 写真フィルム用遮光紙(米国特許5,790,9
12号明細書、特開昭48−22020号公報、特開昭
50−67644号公報、特開昭52−150016号
公報、特開昭55−140835号公報、特開昭58−
17434号公報、特開昭58−186744号公報、
特開昭59−68238号公報、特開昭60−3572
8号公報、特開昭61−36216号公報、特開昭63
−169642号公報、特開平4−136842号公
報、特開平4−296849号公報、特開平5−281
666号公報、特開平9−80695号公報、特開平9
−152685号公報、特開平9−185151号公
報、特開平10−104803号公報、特開平10−2
54102号公報、特開平10−254103号公報、
特開平10−312042号公報、特開平10−312
043号公報、特開平10−319545号公報、特開
平10−325993号公報、特開平11−38563
号公報等)。 (10) インスタントフィルムパック用遮光袋(特開平1
0−186504号公報、特開平10−221814号
公報、特開平10−228079号公報、特開平10−
228080号公報、特開平10−288810号公
報、特開平10−293359号公報、特開平10−3
01199号公報、特開平10−301248号公報
等)。 (11) 食品、医薬品等の高度な気密性を必要とする物質
の包装袋。
【0111】上述した各種の密封袋は、チューブ状フィ
ルムの底シール袋、上記のような包装材料を使用し、そ
のヒートシール性樹脂層の面を対向して重ね合わせてシ
ール部を形成した二方シール袋、三方シール袋、四方シ
ール袋、ガゼット袋、封筒貼りシール袋、合掌貼りシー
ル袋(ピローシール袋)、ひだ付きシール袋、角底シー
ル袋、その他のヒートシール形態によりヒートシールし
た種々の形態からなる包装袋等がある。
【0112】また、各種の上包み包装にも用いることが
できる。例えば、実公平7−50743号公報、実公平
8−7398号公報、実公平8−9723号公報、実公
平8−9724号公報、実公平8−10812号公報、
特開平6−148820号公報、特開平6−21435
0号公報、特開平7−257510号公報、特開平7−
287350号公報等に記載の帯状感光材料の明室装填
包装体用防湿遮光フィルムや袋、カートンまたはトレー
の上包み包装、キャラメル型の上包み包装、スナック型
の上包み包装、紙巻きたばこ型の上包み包装、ロール上
包み包装、棒状上包み包装、ひねり上包み包装等があ
り、また、社団法人 日本包装技術協会1995年7月
1日発行,「包装技術便覧」754頁〜774頁記載の
各種包装体用として使用可能である。
【0113】本発明の写真感光材料用包装材料に適用可
能な写真感光材料を以下に示す。 (1) ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フィルム、カ
ラーまたは白黒印画紙、カラーまたは白黒ネガフィル
ム、印刷用マスター紙、DTR(拡散転写)感光材料、
電算写植フィルムおよびペーパー、カラーまたは白黒ポ
ジフィルム、カラーリバーサルフィルム、マイクロフィ
ルム、サーベランスフィルム、映画用フィルム、自己現
像型写真感光材料、直接ポジ型フィルムおよびペーパー
等)(特開平4−136838号公報、特開平4−17
2339号公報、特開平5−113623号公報、特開
平9−325450号公報、特開平10−62901号
公報、特開平10−62903号公報、特開平10−6
2904号公報、特開平10−62905号公報、特開
平10−62906号公報、特開平10−62921号
公報、特開平10−142731号公報等) (2) 熱現像写真感光材料(熱現像カラー感光材料、熱
現像白黒感光材料(例えば特公昭43−4921号公
報、同43−4924号公報、「写真工学の基礎」銀塩
写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁〜555
頁およびリサーチ・ティスクロージャー誌 1978年
6月号9頁〜15頁(RD−17029)等に記載され
ているもの。さらに、特開昭59−12431号公報、
同60−2950号公報、同61−52343号公報、
特開平7−13295号公報、同10−62898号公
報、同10−62899号公報、特開平10−1865
67号公報、特開平10−268465号公報、特開平
10−339934号公報、特開平10−52509号
公報等や米国特許第3,457,075号明細書、米国
特許第3,574,627号明細書,米国特許第4,0
42,394号明細書、米国特許第4,584,267
号明細書に記載されている転写方式の熱現像カラー写真
感光材料等)) (3) 感光・感熱性記録材料(特開平3−72358号
公報等に記載されているフォトサーモグラフィー(感光
・感熱画像形成方法)を用いた記録材料) (4) ジアゾニウム写真感光材料(4−モルフォリノベ
ンゼンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィル
ム、複写用フィルム、印刷用版材等) (5) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベ
ンゾエード、4,4’ジアジドスチルベン等を含む感光
材料、例えば複写用フィルム、印刷用版材等) (6) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノン
ジアジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例
えばベンゾキノン(1,2)−ジアジド−(2)−4−
スルフォン酸フェニルエーテル等を含む写真感光材料、
例えば印刷用版材、複写用フィルム、密着用フィルム
等) (7) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む写真
感光材料、印刷用版材、密着用フィルム等) (8) ポリビニル桂皮酸エステル系感光材料(例えば印
刷用フィルム、IC用レジスト等) (9) 乾式画像形成材料(支持体上に、内部に少なくと
も光硬化性化合物、光開始剤および色素前駆体を有する
層を有し、該マイクロカプセルを含有する層または隣接
する層に顕色剤を有する特開平11−2884号公報等
に記載されている記録材料) 特に、Xレイフィルムの明室装填用包装材料および包装
体に適用することが好ましい。例えば、特登録2679
993号、特開平11−237713号、特公平7−3
1376号、特登録2572221号、特開平2−83
543号、特公平7−31377号、特開平7−287
329号等に記載されている。
【0114】本発明の包装材料が用いられる対象となる
写真感光材料は、黒白およびカラー写真感光材料全般で
ある。したがって撮影用、プリント用を問わず、また黒
白およびカラーネガフィルム、黒白およびカラーリバー
サルフィルム、黒白およびカラー印画紙のいずれであっ
ても、また一般用、映画用、プロフェッショナル用のい
ずれにも、その写真感光材料を収納する包装材料に本発
明を適用できる。
【0115】本発明における写真感光材料は、新規、公
知、汎用全てのものであって、これらの構成、使用素
材、使用技術に関しては、例えばリサーチ・ディスクロ
ージャー(以下、RDと略す)No.17643(197
8年12月),22〜23頁,“I.乳剤製品(Emu
lsion preparation and type
s)”、および同No.18716(1979年11
月),648頁、同No.307105(1989年1
1月),863〜865頁、およびグラフキデ著「写真
の物理と化学」,ポールモンテル社刊(P.Glafk
ides,Chemie et Phisique Ph
otographique,Paul Montel,
1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」,フォーカル
プレス社刊(G.F.Duffin,Photogra
phic Emulsion Chemistry,Fo
cal Press,1966)、ゼリグマンら著「写
真乳剤の製造と塗布」フォーカルプレス社刊(V.L.
Zelikman,et al.,Making and
Coating Photographic Emul
sion,Focal Press,1964)などに
記載された方法を用いて調製することができる。
【0116】本発明における写真感光材料に適用される
ハロゲン化銀乳剤やその他の素材(添加剤など)および
写真構成層(層配置など)、並びにこの写真感光材料を
処理するために適用される処理法や処理用添加剤として
は、欧州特許EP0,355,660A2号、特開平2
−33144号公報および特開昭62−215272号
公報の明細書に記載されているもの、あるいは下表に挙
げたものが好ましく用いられるが本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0117】
【表3】
【0118】本発明による写真感光材料用包装体は、以
上のような写真感光材料用包装材料で写真感光材料を密
封包装した写真感光材料包装体であって、前記写真感光
材料用包装材料及び写真感光材料の少なくとも一方にホ
ルムアルデヒドスキャベンジャーおよび/またはシアン
化水素ガススキャベンジャーが含有されている。
【0119】ホルムアルデヒドスキャベンジャーは、ホ
ルムアルデヒドと反応してホルムアルデヒドを吸収(捕
捉)できる化合物であり、ホルムアルデヒドによる悪影
響(刺激臭が大きい。人体に有害である。写真性を悪化
させる)を防止することができる。特に、アルデヒドガ
ス吸着・無害化させるゼオライトや表面積の大きなカー
ボンブラックと併用すると効果が大きく、市販のアルデ
ヒドを含む安価な材料やリサイクル樹脂を使用しても写
真性に悪影響を与えることがなく、ユーザーに悪臭や刺
激臭を与えて不快感を与えることがなくなるので好まし
い。さらに、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を併用
すると、熱分解により写真感光材料の写真性に悪影響を
及ぼす物質(アルデヒド化合物等)の発生を抑制して写
真性を良好に維持できる。
【0120】ホルムアルデヒドスキャベンジャーとして
は、ポリアミド樹脂、アミド化合物、ウレタン化合物、
エチレン・ビニルアルコール共重合体、ピリジン誘導
体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリアジン誘導
体、ヒドラジン誘導体、有機アミノ化合物、イミド化合
物、アミジン化合物が挙げられる。具体例として、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N,N−ジフェニルホルムアミド、N,N−ジフ
ェニルアセトアミド、N,N−ジフェニルベンズアミ
ド、 N,N,N’,N’−テトラメチルアジバミド、
シュウ酸ジアニリド、アジピン酸ジアニリド、N−フェ
ニルアセトアニリド、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン66/6二元共重合体、ナイロン6/10二元共重
合体、ナイロン66/10二元共重合体、ナイロン6/
66二元共重合体、ナイロン6/12二元共重合体、ナ
イロン6/66/10三元共重合体、ナイロン6/66
/10/12四元共重合体、ナイロン66/66/10
三元共重合体、ナイロン11、ナイロン12などのラク
タム類の単独重合体ないしは共重合体、アジピン酸、セ
バシン酸、デカンジカルボン酸、ダイマ酸のようなジカ
ルボン酸とエチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン
のようなジアミンから誘導されるポリアミドの単独重合
体ないしは共重合体、ラクタム類とジカルボン酸および
ジアミンから誘導されるポリアミド共重合体、ポリアク
リルアミド、ポリメタクリルアミド、N,N−ビス(ヒ
ドロキシメチル)スベルアミド、ポリ(γ−メチルグル
タメート)、ポリ(γ−エチルグルタメート)、ポリ
(N−ビニルラクタム)、ポリ(N−ビニルピロリド
ン)などのアミド化合物、トルエンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネートなどのジイソシアネ
ートと1,4−ブタンジオールなどのグリコールおよび
ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリブチ
レンアジペート、ポリカプロラクトンなどの高分子グリ
コールから誘導されるポリウレタン、メラミン、ベンゾ
グアナミン、アセトグアナミン、N−ブチルメラミン、
N−フェニルメラミン、N,N’−ジフェニルメラミ
ン、N,N’,N’’−トリフェニルメラミン、N−メ
チロールメラミン、N,N’−ジメチロールメラミン、
N,N’,N’’−トリメチロールメラミン、2,4−
ジアミノ−6−ベンジルオキシトリアジン、2,4−ジ
アミノ−6−ブトキシトリアジン、2,4−ジアミノ−
6−シクロヘキシルトリアジン、メレム、メラムなどの
トリアジン誘導体、N−フェニル尿素、N,N’−ジフ
ェニル尿素、チオ尿素、1−ヒドロキシ尿素、1−メチ
ル尿素、1−エチル尿素、1−アセチル−3−メチル尿
素、1,1−ジフェニル尿素、1−(4−エトキシフェ
ニル)尿素、メチル尿素、エチル尿素、ジメチル尿素、
ジエチル尿素、エチレン尿素、グアニル尿素、グアニル
チオ尿素、アセチルウレア、プロピレン尿素、5−ヒド
ロキシプロピレン尿素、5−メトキシプロピレン尿素、
5−メチルプロピレン尿素、4,5−ジメトキシエチレ
ン尿素、N−フェニルチオ尿素、N,N’−ジフェニル
チオ尿素、ノナメチレンポリ尿素などの尿素誘導体、フ
ェニルヒドラジン、ジフェニルヒドラジン、メチルヒド
ラジン、エチルヒドラジン、n−プロピルヒドラジン、
n−ブチルヒドラジン、エチレン−1,2−ジヒドラジ
ン、プロピレン−1,2−ジヒドラジン、ブチレン−
1,4−ジヒドラジン、ベンズアルデヒドのヒドラジ
ン、ベンズアルデヒドのセミカルバゾン、ベンズアルデ
ヒドの1−メチル−1−フェニルヒドラジン、チオセミ
カルバゾン、4−(ジアルキルアミノ)ベンズアルデヒ
ドのヒドラジンなどのヒドラジン誘導体、スクシンイミ
ド、フタルイミド、コハク酸イミド、ヒダントイン、1
−メチロール−5,5−ジメチルヒダントイン、イソシ
アヌル酸等のイミド化合物、ジシアンジアミド、ピロリ
ジン、ピペリジン、モルホリン、グアナミン、グアンチ
ジン、グアニジン、アミノグアニジン、グアニン、グア
ナクリン、グアノクロール、グアノキサン、グアノシ
ン、アミロリド、N−アミジノ−3−アミノ−6−クロ
ロピラジンカルボキシアミドなどのアミジン化合物、ポ
リ(2−ビニルピリジン)、ポリ(2−メチル−5−ビ
ニルピリジン)、ポリ(2−エチル−5−ビニルピリジ
ン)、2−ビニルピリジン−2−メチル−5−ビニルピ
リジン共重合体、2−ビニルピリジン−スチレン共重合
体などのピリジン誘導体などである。中でも、ナイロン
6/66/610の三元共重合体、ナイロン6/66/
610/12の四元共重合体などのポリアミドやダイマ
ー酸系ポリアミド、メラミン、グアナミン、ベンゾグア
ナミン、アセトグアナミン、N−メチロールメラミン、
N,N’−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−
トリメチロールメラミン、N−メチロールベンゾグアナ
ミン、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ジシアンジアミド、
グアニジン、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(2
−ビニルピリジン)、N,N’−ジフェニル尿素、ポリ
尿素、メレム、メラムが好ましい。
【0121】ホルムアルデヒドスキャベンジャーを写真
感光材料用包装材料に含有させるには、前記生分解性フ
レキシブルシート、親水性コロイド層、接着剤層、ポリ
乳酸系樹脂フィルム層等に含有させることにより行う。
例えば、ポリ乳酸系樹脂フィルム層に含有させる場合、
ホルムアルデヒドスキャベンジャーの含有量は、ゴム質
重合体含有芳香族モノビニル樹脂100質量部に対し
て、0.001〜40質量部であり、0.005〜30
質量部が好ましく、0.01〜20質量部がより好まし
く、0.05〜10質量部が特に好ましく、0.1〜5
質量部が最も好ましい。含有量が0.001質量部未満
であると、添加効果がほとんど無く、また、40質量部
を超えても増量効果が少なく、コストアップになるだけ
である。
【0122】前記シアン化水素ガススキャベンジャー
は、シアン化水素ガスを吸着等して写真性に悪影響を与
えないようにするものである。すなわち、写真性を悪化
させるシアン化合物(特にシアン化水素ガス)含有量
(4−ピリジンカルボン酸・ピラゾロン吸光分析法にて
定量したシアン化水素量を遮光性物質の質量に対するp
pm単位に換算した値)が20ppm以下、好ましくは
10ppm以下、特に好ましくは5ppm以下、最も好
ましくは1ppm以下であり、金増感やセレン増感およ
び色素増感等の化学増感、特に金増感した写真感光材料
の場合は、シアン化水素ガス等により写真性に悪影響を
受けやすいのでシアン化水素ガススキャベンジャー(シ
アン化水素ガス吸着物質)を含有させることが好まし
い。
【0123】シアン化水素ガススキャベンジャーは、シ
アン化水素ガスを、吸着または写真的に不活性な物質に
変換する化合物である。シアン化水素ガススキャベンジ
ャーは、シアン化水素ガスを捕獲した結果として、ハロ
ゲン化銀感光材料に悪影響を与える物質を放出すべきで
はない。適切なシアン化水素ガススキャベンジャーは貴
金属の無機または有機化合物から選択することができ
る。特に好ましいものはパラジウム(IIまたはIV;酸化
状態を示す。以下同様)、白金(IIまたはIV)化合物で
ある。金(IまたはIII)の化合物も好ましい。ロジウム
(III)、イリジウム(IIIまたはIV)およびオスミウム(I
I、IIIまたはIV)の化合物もまた効果的であるが、同等
の効果を得るのに、より多量が必要である。有用な無機
または有機貴金属化合物の具体例としては、例えばグメ
リン ハンドブック(GmelinHandbook)
に詳細に記述されており、市販品、合成品およびins
itu合成品を写真感光材料に悪影響を与えることがな
い程度の純度で使用することができる。
【0124】好ましいパラジウム化合物としては、塩化
パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、水酸化パラジ
ウム(II)、硫酸パラジウム(II)、チオシアン酸パラジ
ウム(II)、テトラクロロパラジウム(II)酸塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)、ヘキサクロロパ
ラジウム(IV)酸塩、テトラブロモパラジウム(II)酸
塩、ヘキサプロモパラジム(IV)酸塩、ビス(サリチラ
ト)パラジムム(II)酸塩、ビス(ジチオオキサラト−
S,S’)パラジウム(II)酸塩、trans−ジクロロ
ビス(チオエーテル)パラジウム(II)、テトラアンミン
パラジウム(II)塩、ジクロロジアンミンパラジウム(I
I)、ジブロモジアンミンパラジウム(II)、オキサラトジ
アンミンパラジウム(II)、ジニトロジアンミンパラジウ
ム(II)、ビス(エチレンジアミン)パラジウム(II)塩、
ジクロロエチレンジアミンパラジウム(II)、ビス(2,
2’−ピピリジン)パラジウム(II)塩、ビス(1,10
−フェナントロリン)パラジウム(II)塩、テトラニトロ
パラジウム(II)酸塩、ビス(グリシナト)パラジウム(I
I)、テトラキス(チオシアナト)パラジウム(II)酸塩、
ジクロロビス(ホスフィン)パラジウム(II)酸塩、ジク
ロロビス(ホスフィン)パラジウム(II)、ジ−μ−クロ
ロ−ビス[クロロ(ホスフィン)パラジウム(II)]、ジ
−μ−クロロ−ビス[クロロ(アルシン)パラジウム(I
I)]およびジニトロビス(アルシン)パラジウム(II)等
が挙げられる。
【0125】好ましい白金化合物としては、塩化白金(I
I)酸塩、塩化白金(IV)、ヘキサフルオロ白金(IV)酸塩、
テトラクロロ白金(II)酸塩、ヘキサクロロ白金(IV)酸
塩、トリクロロトリフルオロ白金(IV)酸塩、テトラブロ
モ白金(II)酸塩、ヘキサブロモ白金(IV)酸塩、ジブロモ
ジクロロ白金(II)酸塩、ヘキサヒドロキソ白金(IV)酸
塩、ビス(オキサラト)白金(II)酸塩、ジクロロビス
(オキサラト白金(IV)酸塩、ビス(チオオキサラト)白金
(II)酸塩、ビス(アセチルアセトナト)白金(II)、ビス
(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−
ペンタンジオナト)白金(II)、ビス(1,1,1−トリ
フルオロ−2,4−ペンタンジオナト)白金(II)、テト
ラキス(チオシアナト)白金(II)酸塩、ヘキサキス(チ
オシアナト)白金(IV)酸塩、ビス{(Z)−1,2−ジシ
アノエチレン−1,2−ジチオラト}白金(II)酸塩、ジ
クロロビス(ジエチルスルフィド)白金(II)、テトラク
ロロビス(ジエチルスルフィド)白金(IV)、ビス(グリ
シナト)白金(II)、ジクロログリシナト白金(II)酸塩、
ジクロロビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、クロロ
ヒドリドビス(トリエチルホスフィン)白金(II)、テト
ラアンミン白金(II)塩、テトラクロロ白金(II)酸塩、ジ
クロロジアンミン白金(II)、トリクロロアンミン白金(I
I)塩、ヘキサアンミン白金(IV)塩、クロロペンタアンミ
ン白金(IV)塩、テトラクロロジアンミン白金(IV)、ジニ
トロジアンミン白金(II)、ジクロロテトラキス(メチル
アミン)白金(IV)塩、ジクロロ(エチレンジアミン)白
金(II)、ビス(エチレンジアミン)白金(II)塩、トリス
(エチレンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロビス(エチ
レンジアミン)白金(IV)塩、ジクロロジヒドロキソ(エ
チレンジアミン)白金(IV)、テトラキス(ピリミジン)白
金(II)塩、ジクロロビス(ピリジン)白金(II)、ビス
(2,2’−ピピリジン)白金(II)塩、テトラニトロ白
金(II)酸塩、クロロトリニトロ白金(II)酸塩、ジクロロ
ジニトロ白金(II)酸塩、ジブロモジニトロ白金(II)酸
塩、ヘキサニトロ白金(IV)酸塩、クロロペンタニトロ白
金(IV)酸塩、ジクロロテトラニトロ白金(IV)酸塩、トリ
クロロトリニトロ白金(IV)酸塩、テトラクロロジニトロ
白金(IV)酸塩、ジブロモジクロロジニトロ白金(IV)酸
塩、トリクロロ(エチレン)白金(II)酸塩、ジ−μ−ク
ロロ−ビス(クロロ(エチレン)白金(II)、trans
−ジクロロ(エチレン)(ピリジン)白金(II)、ビス[ビス
(β−メルカプトエチルアミン)ニッケル(II)−S,
S’’−白金(II)塩およびジクロロジカルボニル白金(I
I)等が挙げられる。
【0126】金(IまたはIII)、ロジウム(III)、イリ
ジウム(IIIまたはIV)およびオスミウム(II、IIIまたは
IV)の化合物も同様に用いることができるが、そのよう
な例として例えば、カリウムテトラクロロオーレート(I
II)、ロジウム(III)クロライド、カリウムヘキサクロ
ロイリデート(IV)、カリウムテトラクロロイリテート
(III)およびカリウムヘキサクロロオスメート(IV)等
が挙げられる。本発明の効果が得られる限りにおいて貴
金属の無機または有機化合物は上述の具体例のみに制限
されるものではない。
【0127】シアン化水素ガススキャベンジャーを写真
感光材料用包装材料に含有させるには、前記生分解性フ
レキシブルシート、親水性コロイド層、接着剤層、ポリ
乳酸系樹脂フィルム層等に含有させることにより行う。
例えば、ポリ乳酸系樹脂フィルム層に含有させる場合、
シアン化水素スキャベンジャーの含有量は、ポリ乳酸系
樹脂100質量部に対して0.01〜10質量部である
ことが好ましく、より好ましくは0.02〜8質量部、
特に好ましくは0.03〜6質量部、最も好ましくは
0.04〜5質量部である。シアン化水素スキャベンジ
ャーの含有量が0.01質量部未満であると、効果的に
シアン化水素を吸着除去することができない。また、1
0質量部を超えると、増量した効果が発揮されず、高価
になるだけである。さらに、樹脂の流動性が悪化し、ウ
ェルドライン(ウェルドマークともいう)が強く発生
し、衝撃強度が低下する。
【0128】本発明による写真感光材料用包装材料の層
構成を図面を参照して説明する。図1から図7は、写真
感光材料用包装材料の部分断面図である。
【0129】図1に示す写真感光材料用包装材料は、生
分解性フレキシブルシート1(又は1a)の写真感光材
料側(図中、下側)に、親水性コロイド層2(又は2
a)を積層したものである。
【0130】図2に示す写真感光材料用包装放送材料
は、生分解性フレキシブルシート1(又は1a)の反写
真感光材料側(図中、上側)に、親水性コロイド層2
(又は2a)を積層したものである。
【0131】図3に示す写真感光材料用包装材料は、生
分解性フレキシブルシート1(又は1a)の両側に、親
水性コロイド層2(又は2a)を積層したものである。
【0132】図4に示す写真感光材料用包装材料は、写
真感光材料側から、生分解性フレキシブルシート1(又
は1a)、親水性コロイド層2(又は2a)、生分解性
フレキシブルシート1(又は1a)及び親水性コロイド
層2(又は2a)を積層したものである。
【0133】図5に示す写真感光材料用包装材料は、生
分解性フレキシブルシート1(又は1a)の写真感光材
料側(図中、下側)に親水性コロイド層2(又は2a)
を積層し、反写真感光材料側(図中、上側)にフレキシ
ブルシート3(又は3a)を積層したものである。
【0134】図6に示す写真感光材料用包装材料は、生
分解性フレキシブルシート1(又は1a)の写真感光材
料側(図中、下側)にフレキシブルシート3(又は3
a)を積層し、反写真感光材料側(図中、上側)に親水
性コロイド層2(又は2a)を積層したものである。
【0135】図7に示す写真感光材料用包装材料は、生
分解性フレキシブルシート1(又は1a)の両側に、親
水性コロイド層2(又は2a)を積層し、さらに、写真
感光材料側に、接着剤層4(又は4a)を介して遮光性
ポリ乳酸系樹脂フィルム層5(又は5a)を積層したも
のである。
【0136】なお、以上の層構成において、aは遮光性
物質を含有することを示す。
【0137】
【実施例】[実施例1]図7に示す層構成の写真感光材
料用包装材料である。
【0138】<生分解性フレキシブルシート>天然繊維
パルプの1種である非木材パルプのケナフの靱皮繊維を
用いた坪量50g/mの未晒クラフト紙である。
【0139】<親水性コロイド層>未晒クラフト紙の両
面に、水酸化アルミニウム5質量%、ブロッキング防止
剤として合成シリカ3質量%、硬膜剤としてアルデヒド
類1質量%含有する等電点が6.0の酸処理ゼラチン
を、ゲートロールコート法により、乾燥質量8g/m
で塗布した。
【0140】<接着剤層>無溶剤(ノンソルベント)型
ドライラミネート用接着剤層を用いた。
【0141】<遮光性ポリ乳酸系樹脂フィルム層>重量
平均分子量が14万のポリ乳酸成分80質量部と、重量
平均分子量13万のポリブチレンサクシネート成分20
質量部とから構成されているポリ乳酸系樹脂100質量
部に対して、可塑剤としてアセチルトリブチルクエン酸
10質量部、デンプン5質量部、滑剤として脂肪族カル
ボン酸アミドの1種であるエルカ酸アミド0.1質量
部、遮光性物質としてヨウ度吸着量が118mg/g、
DBP吸油量が110cc/100g、pHが7、揮発
成分が0.1%、平均粒子径が35mμ、イオウ成分含
有率が0.1%以下のアセチレンカーボンブラック7質
量部からなるポリ乳酸系樹脂組成物を用い、モダンマシ
ナリー株式会社製のインフレーションフィルム成形機
(エアリングでの空冷方式、ミキシングタイプのL/D
が28のスクリュー、リングダイス直径が350mm、
リップクリアランスが2.5mm、ブローアップ比が
2.5、樹脂温度が185℃、引き取り速度が8m/
分)により、樹脂温度180℃で、厚さ70μmの遮光
性ポリ乳酸系樹脂フィルム層を成形し、上述した接着剤
層で積層した。
【0142】この写真感光材料用包装材料は、物理強
度、耐熱性等の各種特性を確保しつつ生分解性が優れて
おり、容器包装リサイクル法への対応が可能であり、前
記従来の写真感光材料用包装材料および比較例1と比較
し、下記の優れた特性を有していた。 生分解可能(30℃、水分量30%の土壌中に埋設
した時、6ヶ月以内に生分解する)である。 有害化学物質を含まない。 地球温暖化問題に対応できる。 ダイオキシンの発生を抑制し、大気・水質汚染を防
止できる。 アルデヒド類と反応し、悪臭や写真感光材料の写真
性への悪影響を防止できる。
【0143】[実施例2]図7に示す層構成の写真感光
材料用包装材料である。生分解性フレキシブルシート、
親水性コロイド層及び接着剤層は、実施例1と同一であ
る。
【0144】<ポリ乳酸系樹脂フィルム層>実施例1の
ポリ乳酸系樹脂組成物に、さらに、ポリ乳酸系樹脂10
0質量部に対して、光により着色して遮光性を向上させ
ながら熱可塑性樹脂の熱劣化による物理強度低下、写真
感光材料の写真性に悪影響を及ぼすアルデヒド類の発生
を防止する働きもするヒンダードフェノール系酸化防止
剤の1種であるα−トコフェロール0.1質量部、不飽
和カルボン酸でグラフト変性した変性L−LDPE樹脂
20質量部、ダイオキシンの発生を防止し、写真性に悪
影響を及ぼす物質(ホルマリンや重金属イオン等)を吸
着固定化して無害化硬化を発揮する水酸化アルミニウム
6質量部を含有させた遮光性ポリ乳酸系樹脂組成物を用
い、実施例1と同一のインフレーションフィルム成形機
により、樹脂温度180℃で厚さ70μmのフィルムを
成形した。
【0145】この写真感光材料用包装材料は、実施例1
と比較して、下記の特性がよりすぐれていた。 密封・遮光性が実施例1よりさらに優れている。ヒ
ートシール後のシール強度は特に1ヶ月以上経過した場
合に明確に優位性を発揮 物理強度が向上する。 フィルム成形性が向上する。 ダイオキシン発生の抑制や写真性の優位性を明確に
発揮する。 ブツの発生が減少する。
【0146】[比較例1]親水性コロイド層を積層しな
い他は、実施例1と同一である。
【0147】実施例1及び2の写真感光材料用包装材料
は、従来の写真感光材料用包装材料および比較例1と比
較して写真性を長期間(強制劣化試験方法で推定)良好
な状態で維持、確保できた。これは、水酸化アルミニウ
ムを含有させた効果と思われる。また、親水性コロイド
層に酸処理ゼラチンを用いブロッキング防止剤として表
面積が大きく、写真性有害ガスの吸着能力が優れた合成
シリカを含有させた相剰効果と思われる。
【0148】また、実施例1及び2の写真感光材料用包
装材料で密封・包装したISO感度400のレンズ付フ
ィルムユニットを、新建材を使用した密封部屋に半年間
放置しても、写真性の悪化はほとんど発生しなかった。
しかし、比較例1の写真感光材料用包装材料は、写真性
が悪化(被りや変色が発生)し、実用化困難であった。
【0149】
【発明の効果】本発明は、写真感光材料用包装材料に必
須の各種特性(写真性、物理強度、機械強度、耐熱性、
ヒートシール性、ブロッキング防止性等)を確保しつ
つ、2000年4月1日から施行された「容器包装リサ
イクル法」への対応を可能とすることができた。
【0150】すなわち、以下の効果を達成することがで
きる。 環境問題への対応が可能な写真感光材料用包装材料が
提供可能である。 廃棄物問題が発生しない(生分解可能)。 有害化学物質を含まない。 地球温暖化問題に対応できる(特に非木材繊維パルプ
からなる紙を用いた場合)。 大気・水質汚染を防止できる(写真感光材料用包装材
料中に水酸化アルミニウムを0.1〜40g/m含有
した場合、特に効果大)。 アルデヒド類の悪臭および写真性への悪影響を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
【図2】 本発明による写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
【図3】 本発明による写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
【図4】 本発明による写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
【図5】 本発明による写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
【図6】 本発明による写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
【図7】 本発明による写真感光材料用包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1(又は1a)…生分解性フレキシブルシート 2(又は2a)…親水性コロイド層 3(又は3a)…フレキシブルシート 4(又は4a)…接着剤層 5(又は5a)…ポリ乳酸系樹脂フィルム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 590 G03C 3/00 590E B32B 5/00 B32B 5/00 Z B65D 65/40 B65D 65/40 D 65/46 65/46 81/26 81/26 K D21H 19/20 D21H 19/20 A 27/10 27/10 Fターム(参考) 3E067 AA12 AA16 AB39 BA12A BB01A BB06A BB14A BB22A BB25A BB30A CA11 CA23 EA07 EA08 EA09 EE32 FB07 3E086 AD01 AD08 BA04 BA14 BA19 BA29 BA35 BA40 BB21 BB51 BB72 CA01 CA28 CA40 4F100 AH02H AJ09B AK02B AK21B AK23B BA02 BA10A BA10B CA02B CA30A CA30B DG02A DG10A DG15A GB15 GB90 JB05B JC00A JK13A JL00 4L055 AA07 AC06 AG17 AG18 AG34 AG53 AG64 AH02 AH37 AH49 AH50 AJ04 BE08 BE14 FA11 FA20 GA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生分解性フレキシブルシートと、この生
    分解性フレキシブルシートの少なくとも一方の面に積層
    されたアルデヒド類を硬膜剤とする親水性コロイド層と
    を具備したことを特徴とする写真感光材料用包装材料。
  2. 【請求項2】 前記生分解性フレキシブルシートが、生
    分解性繊維を構成主成分とする各種の紙および/または
    各種の不織布である請求項1記載の写真感光材料用包装
    材料。
  3. 【請求項3】 前記生分解性繊維が非木材パルプである
    請求項2に記載の写真感光材料用包装材料。
  4. 【請求項4】 前記アルデヒド類を硬膜剤とする親水性
    コロイド層が、ゼラチン、ゼラチン誘導体、ポビニルア
    ルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン及びポリビ
    ニルアルコール部分アセタールの1種以上である請求項
    1に記載の写真感光材料用包装材料。
  5. 【請求項5】 前記請求項1、2、3又は4に記載の写
    真感光材料用包装材料で写真感光材料を密封包装した写
    真感光材料包装体であって、前記写真感光材料用包装材
    料及び写真感光材料の少なくとも一方にホルムアルデヒ
    ドスキャベンジャーおよび/またはシアン化水素ガスス
    キャベンジャーが含有されていることを特徴とする写真
    感光材料包装体。
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