JP2002048784A - まだ固まらないセメント系材料の空気量計測方法及び計測容器 - Google Patents

まだ固まらないセメント系材料の空気量計測方法及び計測容器

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JP2002048784A
JP2002048784A JP2000236953A JP2000236953A JP2002048784A JP 2002048784 A JP2002048784 A JP 2002048784A JP 2000236953 A JP2000236953 A JP 2000236953A JP 2000236953 A JP2000236953 A JP 2000236953A JP 2002048784 A JP2002048784 A JP 2002048784A
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cement
based material
liquid level
container
measuring
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Hiroyuki Nakamura
博之 中村
Shigeyuki Sogo
茂幸 十河
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Obayashi Corp
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】まだ固まらないセメント系材料の空気量を正確
に計測する。 【構成】本発明に係る空気量計測容器1は、まだ固まら
ないセメント系材料としてのフレッシュコンクリートを
収容する有底円筒状の容器本体2と、該容器本体に水密
に連結自在な円錐状の蓋体3と、容器本体2及び蓋体3
が互いに水密に連結されたときの内部空間13に連通さ
れるように蓋体3の頂部に突設された液位計測管4とか
ら概ね構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として施工現場
において利用されるまだ固まらないセメント系材料の空
気量計測方法及び計測容器に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートに含まれる空気量は、フレ
ッシュコンクリートの状態では、1%多くなればスラン
プが約2.5cm大きくなり、硬化後の状態では、1%
当たり圧縮強度が4〜6%減少すると言われている。
【0003】このように、コンクリートの空気量は、ワ
ーカビリティーや圧縮強度に大きな影響を及ぼすため、
フレッシュコンクリートの段階でその空気量をできるだ
け正確に計測しておくことがコンクリートの品質の面で
きわめて重要となる。
【0004】フレッシュコンクリートの空気量計測を行
うにあたっては、従来からさまざまな方法が提案されて
おり、例えば「フレッシュコンクリートの空気量の容積
による試験方法」(JIS A 1118-1997)で空気量を計測
する手順が詳細に記載されている。
【0005】かかる計測方法はいわゆる容積法と呼ばれ
るものであり、まず、容器内にフレッシュコンクリート
を入れ、次いで、水位が標線に一致するように該容器内
に水を注ぐ。次に、容器を揺動させることによってフレ
ッシュコンクリートを容器内で攪拌する。
【0006】このようにすると、フレッシュコンクリー
ト内の空気が攪拌によって追い出され、その結果、攪拌
後の容器内の水位は、攪拌前の水位よりも下がることと
なる。したがって、この状態で水位が標線に戻るように
あらたに水を補充すれば、その補充量からフレッシュコ
ンクリートの空気量を計測することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
方法では、攪拌の際にフレッシュコンクリートから追い
出された空気が多量の気泡となって水面近傍に浮上し、
水位と標線との相対位置関係を正確に把握することがで
きないとともに、その結果として空気量の計測誤差が大
きくなるという問題を生じていた。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、まだ固まらないセメント系材料の空気量を正
確に計測することが可能な計測方法及び計測容器を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るまだ固まらないセメント系材料の空気
量計測容器は請求項1に記載したように、セメントペー
スト、フレッシュモルタル、フレッシュコンクリート等
のまだ固まらないセメント系材料を収容する容器本体
と、該容器本体に水密に連結自在な蓋体と、前記容器本
体及び前記蓋体が互いに水密に連結されたときの内部空
間に連通されるように前記蓋体に設けられた液位計測管
とから構成してなり、前記内部空間に前記セメント系材
料と所定の消泡剤が添加された水とが収容された状態に
て前記セメント系材料を攪拌する前と攪拌した後の液位
変動を前記液位計測管によって計測できるように構成し
たものである。
【0010】また、本発明に係るまだ固まらないセメン
ト系材料の空気量計測容器は、前記液位計測管を、透明
材料で形成され周面に所定の目盛りが付された円筒体と
該円筒体の頂部に着脱自在に取り付けられる栓とで構成
したものである。
【0011】また、本発明に係るまだ固まらないセメン
ト系材料の空気量計測方法は請求項3に記載したよう
に、セメントペースト、フレッシュモルタル、フレッシ
ュコンクリート等のまだ固まらないセメント系材料を所
定の消泡剤が添加された水とともに計測試料として所定
の空気量計測容器内に収容し、該空気量計測容器内の前
記計測試料の液位を計測し、前記セメント系材料を前記
空気量計測容器内で攪拌するとともに攪拌後の前記計測
試料の液位を再度計測し、前記セメント系材料の攪拌前
後の液位変動から前記セメント系材料の空気量を計測す
るものである。
【0012】また、本発明に係るまだ固まらないセメン
ト系材料の空気量計測方法は請求項4に記載したよう
に、セメントペースト、フレッシュモルタル、フレッシ
ュコンクリート等のまだ固まらないセメント系材料を所
定の消泡剤が添加された水とともに計測試料として所定
の空気量計測容器内に収容し、前記セメント系材料を前
記空気量計測容器内で攪拌し、前記計測試料の液位が前
記セメント系材料の攪拌前の液位に戻るように所定の補
充水を前記空気量計測容器内に補充し、該補充水の体積
から前記セメント系材料の空気量を計測するものであ
る。
【0013】本発明に係るまだ固まらないセメント系材
料の空気量計測方法及び計測容器においては、まず、セ
メントペースト、フレッシュモルタル、フレッシュコン
クリート等のまだ固まらないセメント系材料を容器本体
に収容し、次いで、該容器本体に蓋体を水密に連結す
る。
【0014】次に、所定の消泡剤が添加された水を蓋体
に設けられた液位計測管の注水口から注ぎ、しかる後、
該注水口に栓をして密閉する。ちなみに、かかる状態で
は、容器本体及び蓋体の内部空間にセメント系材料及び
所定の消泡剤が添加された水が計測試料として収容され
た状態となる。
【0015】次に、計測試料の液位を液位計測管で計測
する。
【0016】次に、容器本体及び蓋体の内部空間に収容
されたセメント系材料を攪拌する。内部空間に収容され
たセメント系材料を攪拌するには、例えば空気量計測容
器を揺動させたり転動させたりすればよい。
【0017】次に、計測試料の液位を液位計測管で再び
計測する。
【0018】次に、攪拌前後における計測試料の液位変
動を体積変動に換算し、これをセメント系材料の空気量
として評価する。
【0019】ここで、従来であれば、攪拌の際にセメン
ト系材料から追い出された空気が気泡となって浮上し、
攪拌後における液位計測を実質的に不可能にしていた
が、本発明においては、所定の消泡剤が添加された水を
攪拌前に注いであるため、攪拌作業を行っても、気泡は
ほとんど発生せず、かくして攪拌後における計測試料の
液位を明瞭に計測することができる。
【0020】液位計測管は、容器本体及び蓋体が互いに
水密に連結されたときの内部空間にセメント系材料及び
所定の消泡剤が添加された水を計測試料として満たした
とき、該計測試料の液位が計測できるように蓋体に設け
られるのであれば、その構造や設置位置については任意
であるが、例えば蓋体を円錐状に形成するとともに液位
計測管を円筒状に形成し、該円筒状の液位計測管を蓋体
の頂部開口に立設させることが考えられる。
【0021】また、蓋体と別体であるか一体であるかも
任意であり、例えば、ボトルネックのごとく、円錐状の
蓋体の頂部開口から円筒体を延設し、該円筒体に窓開口
を形成するとともに、該窓開口に目盛りが付された透明
板を嵌め込んで液位計測管としたり、円錐状の蓋体の頂
部開口に円筒状の液位計測管を着脱自在に取り付けるよ
うに構成してもよい。
【0022】なお、液位計測管を、透明材料で形成され
周面に所定の目盛りが付された円筒体と該円筒体の頂部
に着脱自在に取り付けられる栓とで構成したならば、液
位の計測が容易になるとともに、計測精度も向上する。
【0023】また、請求項4の発明に係るまだ固まらな
いセメント系材料の空気量計測方法においては、まず、
セメントペースト、フレッシュモルタル、フレッシュコ
ンクリート等のまだ固まらないセメント系材料を所定の
消泡剤が添加された水とともに計測試料として所定の空
気量計測容器内に収容する。
【0024】次に、セメント系材料を空気量計測容器内
で攪拌する。セメント系材料を攪拌するには、例えば空
気量計測容器を揺動させたり転動させたりすればよい。
【0025】次に、計測試料の液位がセメント系材料の
攪拌前の液位に戻るように所定の補充水を空気量計測容
器内に補充する。
【0026】次に、補充水の体積からセメント系材料の
空気量を計測する。
【0027】ここで、従来であれば、攪拌の際にセメン
ト系材料から追い出された空気が気泡となって浮上し、
液位観察の妨げとなっていたが、本発明においては、所
定の消泡剤が添加された水を攪拌前に注いであるため、
攪拌作業を行っても、気泡はほとんど発生せず、かくし
て計測試料の液位を明瞭に観察することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るまだ固まらな
いセメント系材料の空気量計測方法及び計測容器の実施
の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、
従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0029】(第1実施形態)
【0030】図1は、本実施形態に係るまだ固まらない
セメント系材料の空気量計測装置を一部を断面で示した
側面図である。同図でわかるように、本実施形態に係る
空気量計測容器1は、まだ固まらないセメント系材料と
してのフレッシュコンクリートを収容する有底円筒状の
容器本体2と、該容器本体に水密に連結自在な円錐状の
蓋体3と、容器本体2及び蓋体3が互いに水密に連結さ
れたときの内部空間13に連通されるように蓋体3の頂
部に突設された液位計測管4とから概ね構成してある。
【0031】容器本体2の上縁近傍と蓋体3の下縁近傍
には、環状の鍔10、11をそれぞれ周面に突設してあ
り、これらの鍔10、11を互いに当接した状態にて締
付け具12で締め付けることにより、容器本体2及び蓋
体3を互いに水密に連結して内部空間13を形成できる
ようになっている。
【0032】液位計測管4は、下端を蓋体3の頂部開口
9に着脱自在に取付け可能な円筒体5と、該円筒体の頂
部に形成された注水口15に着脱自在に取り付けられる
栓8とから構成してあるとともに、円筒体5に形成され
た窓開口7には目盛りが付された透明板6を嵌め込んで
あり、内部空間13にフレッシュコンクリートと所定の
消泡剤が添加された水とを収容した状態にてフレッシュ
コンクリートを攪拌する前と攪拌した後の液位変動を計
測できるようになっている。
【0033】液位計測管4は、パッキン等のシール材を
介在させた上で蓋体3の頂部開口9に螺合又は嵌合する
ことができるように構成しておくのが望ましい。
【0034】容器本体2、蓋体3及び液位計測管4の円
筒体5は、例えば鋼製とすることができる。
【0035】図2は、本実施形態に係るまだ固まらない
セメント系材料の空気量計測方法の手順を示したフロー
チャートである。同図に示すように、本実施形態に係る
空気量計測方法においては、まず、まだ固まらないセメ
ント系材料であるフレッシュコンクリート21を図3に
示すように容器本体2に収容する(ステップ101)。
【0036】次に、容器本体2に蓋体3を水密に連結す
る(ステップ102)。容器本体2及び蓋体3を連結す
るにあたっては、パッキン等のシール材を適宜介在させ
た上、上述したように締付け具12を用いて行えばよ
い。
【0037】次に、所定の消泡剤が添加された水22
を、図4に示すように液位計測管4の注水口15から注
ぎ、しかる後、該注水口に栓8をして密閉する(ステッ
プ103)。ちなみに、かかる状態では、容器本体2及
び蓋体3の内部空間13にフレッシュコンクリート21
及び所定の消泡剤が添加された水22が計測試料として
収容された状態となる。
【0038】消泡剤としては、シリコーンオイル、鉱物
油系化合物、ポリアルキレングリコール誘導体などがあ
るので、これらから適宜選択すればよい。
【0039】なお、かかる消泡剤が添加された水22
は、そのすべてを液位計測管4の注水口15から注ぐ必
要はなく、所定量については、蓋体3を容器本体2に連
結する前に容器本体2に直接注ぐようにしてもよい。
【0040】次に、計測試料の液位23を液位計測管4
で計測する(ステップ104)。
【0041】次に、容器本体2及び蓋体3の内部空間1
3に収容されたフレッシュコンクリート21を攪拌する
(ステップ105)。フレッシュコンクリート21を攪
拌するには、空気量計測容器1を揺動させたり転動させ
たりすればよい。
【0042】次に、計測試料の液位を液位計測管4で再
び計測する(ステップ106)。そして、攪拌前後にお
ける計測試料の液位変動を体積変動に換算し、これをフ
レッシュコンクリート21の空気量として評価する(ス
テップ107)。
【0043】以上説明したように、本実施形態に係る空
気量計測装置及び方法によれば、所定の消泡剤が添加さ
れた水22を攪拌前に注ぐようにしたので、攪拌作業を
行っても、気泡はほとんど発生しない。
【0044】すなわち、従来であれば、攪拌の際にフレ
ッシュコンクリートから追い出された空気が気泡となっ
て浮上するため、攪拌後に液位計測を行うことは実質的
に不可能であり、したがって、水面付近に存在する気泡
を除去する手段を別途講じる必要があったが、本発明に
よれば、気泡の発生が消泡剤によって事前に防止される
ため、攪拌後における計測試料の液位を明瞭に計測する
ことが可能となり、その結果、フレッシュコンクリート
の空気量を迅速かつ正確に計測することが可能となる。
【0045】本実施形態では、液位計測管4を蓋体3に
着脱自在としたが、本発明の液位計測管と蓋体とは必ず
しも別体である必要はなく、これらをボトルネックの如
く、一体に形成してもかまわない。
【0046】また、本実施形態では、液位計測管4を、
例えば鋼製の円筒体5に窓開口7を形成し該窓開口に目
盛りが付された透明板6を嵌め込むことで構成したが、
本発明の液位計測管はかかる構成に限定されるものでは
なく、図5に示すように、アクリル、ポリカーボネート
などの透明材料で形成された円筒体5aの周面に目盛り
を付し、さらに該円筒体の頂部に形成された注水口15
に栓8を着脱自在に取り付けてなる液位計測管4aとし
てもよい。
【0047】かかる構成によれば、液位の計測が容易に
なるとともに、計測精度も向上する。なお、かかる液位
計測管4aについても、液位計測管4と同様、所定のシ
ール材を介在させた上で蓋体3の頂部開口9に螺合又は
嵌合することができるように構成しておくのが望ましい
ことは言うまでもない。
【0048】(第2実施形態)
【0049】次に、第2実施形態に係るまだ固まらない
セメント系材料の空気量計測方法について説明する。な
お、第1実施形態と実質的に同一の部品等については同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0050】図6は、本実施形態に係るまだ固まらない
セメント系材料の空気量計測方法の手順を示したフロー
チャート、図7は、かかる計測方法に用いる空気量計測
容器31を示したものである。
【0051】空気量計測容器31は、まだ固まらないセ
メント系材料としてのフレッシュコンクリートを収容す
る有底円筒状の容器本体2と、該容器本体に連結される
円錐状の蓋体3と、容器本体2及び蓋体3が互いに水密
に連結されたときの内部空間13に連通されるように蓋
体3の頂部に突設された液位観察管34とから概ね構成
してあり、容器本体2及び蓋体3は、第1実施形態と同
様、締付け具12を用いて互いに水密に連結できるよう
になっている。
【0052】液位観察管34は、下端を蓋体3の頂部開
口9に着脱自在に取付け可能な円筒体5aと、該円筒体
の頂部に形成された注水口15に着脱自在に取り付けら
れる栓8とから構成してある。
【0053】ここで、円筒体5aは、アクリル、ポリカ
ーボネートなどの透明材料で形成してあるとともにその
周面には標線35を付してあり、内部空間13にフレッ
シュコンクリートと所定の消泡剤が添加された水とを収
容した状態にてフレッシュコンクリートを攪拌する前と
攪拌した後の液位を外部から観察できるようになってい
る。
【0054】液位観察管34は、パッキン等のシール材
を介在させた上で蓋体3の頂部開口9に螺合又は嵌合す
ることができるように構成しておくのが望ましい。
【0055】本実施形態に係る空気量計測方法において
は、まず、まだ固まらないセメント系材料であるフレッ
シュコンクリート21を容器本体2に収容する(ステッ
プ111)。
【0056】次に、容器本体2に蓋体3を水密に連結す
る(ステップ112)。容器本体2及び蓋体3を連結す
るにあたっては、パッキン等のシール材を適宜介在させ
た上、上述したように締付け具12を用いて行えばよ
い。
【0057】次に、所定の消泡剤が添加された水22
を、その液位が標線35に一致するように液位観察管3
4の注水口15から注ぎ、しかる後、該注水口に栓8を
して密閉する(ステップ113)。ちなみに、かかる状
態では、容器本体2及び蓋体3の内部空間13にフレッ
シュコンクリート21及び所定の消泡剤が添加された水
22が計測試料として収容された状態となる。
【0058】消泡剤としては、シリコーンオイル、鉱物
油系化合物、ポリアルキレングリコール誘導体などがあ
るので、これらから適宜選択すればよい。
【0059】なお、かかる消泡剤が添加された水22
は、そのすべてを液位観察管34の注水口15から注ぐ
必要はなく、所定量については、蓋体3を容器本体2に
連結する前に容器本体2に直接注ぐようにしてもよい。
【0060】次に、容器本体2及び蓋体3の内部空間1
3に収容されたフレッシュコンクリート21を攪拌する
(ステップ114)。フレッシュコンクリート21を攪
拌するには、空気量計測容器1を揺動させたり転動させ
たりすればよい。
【0061】次に、計測試料の液位がフレッシュコンク
リート21を攪拌する前の液位に戻るように、すなわ
ち、液位が標線35に一致するまで所定の補充水を空気
量計測容器31内に補充する(ステップ115)。
【0062】次に、補充水の体積からセメント系材料の
空気量を計測する(ステップ116)。
【0063】以上説明したように、本実施形態に係る空
気量計測方法によれば、所定の消泡剤が添加された水2
2を攪拌前に注ぐようにしたので、攪拌作業を行って
も、気泡はほとんど発生しない。
【0064】すなわち、従来であれば、攪拌の際にフレ
ッシュコンクリートから追い出された空気が気泡となっ
て浮上するため、攪拌前の液位に戻るように補充水を補
充しようとしても、気泡が妨げとなって液位を標線に精
度よく一致させることが困難であるとともに、いったん
発生した気泡を補充の際に消失させようとしても、うま
く消失させることができないのが現状であった。
【0065】しかしながら、本発明に係るまだ固まらな
いセメント系材料の空気量計測方法よれば、気泡の発生
が消泡剤によって事前に防止されるため、攪拌前の液位
にぴったりと一致するように補充水を補充することが可
能となり、その結果、フレッシュコンクリートの空気量
を迅速かつ正確に計測することができる。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るまだ固
まらないセメント系材料の空気量計測方法及び計測容器
によれば、フレッシュコンクリートの空気量を正確に計
測することが可能となる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るまだ固まらないセメント系材
料の空気量計測容器を、一部を断面で示した側面図。
【図2】本実施形態に係るまだ固まらないセメント系材
料の空気量計測方法の手順を示したフローチャート。
【図3】本実施形態に係るまだ固まらないセメント系材
料の空気量計測方法の手順にしたがってフレッシュコン
クリートの空気量を計測している様子を示した作業図。
【図4】引き続き本実施形態に係るまだ固まらないセメ
ント系材料の空気量計測方法の手順にしたがってフレッ
シュコンクリートの空気量を計測している様子を示した
作業図。
【図5】変形例に係る空気量計測容器を、一部を断面で
示した側面図。
【図6】第2実施形態に係るまだ固まらないセメント系
材料の空気量計測方法の手順を示したフローチャート。
【図7】第2実施形態に係る空気量計測方法で用いる空
気量計測容器を、一部を断面で示した側面図。
【符号の説明】
1 空気量計測容器 2 容器本体 3 蓋体 4、4a 液位計測管 5、5a 円筒体 8 栓 13 内部空間 21 フレッシュコンクリート
(まだ固まらないセメント系材料) 22 所定の消泡剤が添加され
た水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントペースト、フレッシュモルタ
    ル、フレッシュコンクリート等のまだ固まらないセメン
    ト系材料を収容する容器本体と、該容器本体に水密に連
    結自在な蓋体と、前記容器本体及び前記蓋体が互いに水
    密に連結されたときの内部空間に連通されるように前記
    蓋体に設けられた液位計測管とから構成してなり、前記
    内部空間に前記セメント系材料と所定の消泡剤が添加さ
    れた水とが収容された状態にて前記セメント系材料を攪
    拌する前と攪拌した後の液位変動を前記液位計測管によ
    って計測できるように構成したことを特徴とするまだ固
    まらないセメント系材料の空気量計測容器。
  2. 【請求項2】 前記液位計測管を、透明材料で形成され
    周面に所定の目盛りが付された円筒体と該円筒体の頂部
    に着脱自在に取り付けられる栓とで構成した請求項1記
    載のまだ固まらないセメント系材料の空気量計測容器。
  3. 【請求項3】 セメントペースト、フレッシュモルタ
    ル、フレッシュコンクリート等のまだ固まらないセメン
    ト系材料を所定の消泡剤が添加された水とともに計測試
    料として所定の空気量計測容器内に収容し、該空気量計
    測容器内の前記計測試料の液位を計測し、前記セメント
    系材料を前記空気量計測容器内で攪拌するとともに攪拌
    後の前記計測試料の液位を再度計測し、前記セメント系
    材料の攪拌前後の液位変動から前記セメント系材料の空
    気量を計測することを特徴とするまだ固まらないセメン
    ト系材料の空気量計測方法。
  4. 【請求項4】 セメントペースト、フレッシュモルタ
    ル、フレッシュコンクリート等のまだ固まらないセメン
    ト系材料を所定の消泡剤が添加された水とともに計測試
    料として所定の空気量計測容器内に収容し、前記セメン
    ト系材料を前記空気量計測容器内で攪拌し、前記計測試
    料の液位が前記セメント系材料の攪拌前の液位に戻るよ
    うに所定の補充水を前記空気量計測容器内に補充し、該
    補充水の体積から前記セメント系材料の空気量を計測す
    ることを特徴とするまだ固まらないセメント系材料の空
    気量計測方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007199054A (ja) * 2005-12-26 2007-08-09 Hidetoshi Okada 計量装置およびこれを用いた計量方法
CN102590021A (zh) * 2012-01-18 2012-07-18 哈尔滨工业大学 新拌混凝土气体含量测定仪
CN104502573A (zh) * 2014-12-23 2015-04-08 黑龙江省水利科学研究院 温变条件下新拌混凝土含气量测定装置及方法

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