JP2002048660A - ベルト張力測定装置 - Google Patents

ベルト張力測定装置

Info

Publication number
JP2002048660A
JP2002048660A JP2000233427A JP2000233427A JP2002048660A JP 2002048660 A JP2002048660 A JP 2002048660A JP 2000233427 A JP2000233427 A JP 2000233427A JP 2000233427 A JP2000233427 A JP 2000233427A JP 2002048660 A JP2002048660 A JP 2002048660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
measuring device
main body
belt tension
tension measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000233427A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Odai
展弘 尾台
Takashi Muraoka
隆 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2000233427A priority Critical patent/JP2002048660A/ja
Priority to GB0118766A priority patent/GB2370120A/en
Publication of JP2002048660A publication Critical patent/JP2002048660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/04Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring tension in flexible members, e.g. ropes, cables, wires, threads, belts or bands
    • G01L5/042Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring tension in flexible members, e.g. ropes, cables, wires, threads, belts or bands by measuring vibrational characteristics of the flexible member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の騒音の影響をほぼ完全に排除でき、誤
差の少ない正確な張力を測定することができ、さらに低
コストで作業性のよいベルト張力測定装置を提供する。 【解決手段】 プーリPa,Pb間に架け渡されたベル
トBを振動させたときに発生する振動音をマイクロホン
で集音し、その振動周波数fを測定して表示するか、ま
たはこの振動周波数fからベルトBの張力Tを演算して
表示するベルト張力測定装置において、このベルト張力
測定装置は、センサ部11と本体部12とセンサ部11
を本体部12に対して支持するとともにマイクロホン用
コード13を内蔵する可撓性チューブ14とを備え、セ
ンサ部11には、センサ部本体11aに2個のマイクロ
ホン11b,11cが設けられ、この2個のマイクロホ
ン11b,11cはそれぞれ反対方向外側に向けて配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プーリ間に架け渡
されたベルトを振動させたときに発生する振動音をマイ
クロホンで集音し、その振動周波数を測定して表示する
か、または前記振動周波数からベルトの張力を演算して
表示するベルト張力測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プーリ間に架け渡されたベルトの
張力を測定する装置として、プーリ間に架け渡されたベ
ルトを振動させたときに発生する振動音をマイクロホン
で集音し、その振動周波数を測定して表示するか、また
は前記振動周波数からベルトの張力を演算して表示する
ベルト張力測定装置が知られている。
【0003】図5はこの種の従来のベルト張力測定装置
の構成とその測定状態を示す図である。図5に示す従来
のベルト張力測定装置は、センサ部1と本体部2とセン
サ部1を本体部2に対して保持するとともにマイクロホ
ン用コード3を内蔵する可撓性チューブ4とを備えてい
る。センサ部1にはセンサ部本体1aに1個のマイクロ
ホン1bが設けられている。本体部2内には図示しない
アンプ、周波数測定回路、張力演算回路、表示回路、電
源が内蔵されており、本体部2の表面には周波数f(H
z)または張力T(NまたはkgF)を表示する表示部
2a、電源ボタン2b、周波数f(Hz)と張力T(N
またはkgF)の表示を切替える表示切替ボタン2cが
設けられている。
【0004】図5に示す従来のベルト張力測定装置によ
るベルトBの張力の測定は、次のように行われる。一方
の手で本体部2を支持して、2個のプーリPa,Pb間
に架け渡されたベルトBの背面の中間付近にマイクロホ
ン1bを近接・対向させて保持し、他方の手の指などで
ベルトBを弾いて振動させる。ベルトBが振動したとき
の振動音をマイクロホン1bで集音し、その振動周波数
fを測定して表示するか、またはその振動周波数fをベ
ルト張力Tに換算して表示する。
【0005】また、図6はこの種の別の従来のベルト張
力測定装置の構成とその測定状態を示す図である。図6
に示す別の従来のベルト張力測定装置は、図6(A)に
示すように、センサ部1と本体部2とマイクロホン用コ
ード3とを備えている。図6(B)に詳しく示すよう
に、センサ部1はセンサ部本体1aの側壁に形成した横
向きの凹溝1cの対向面に、それぞれマイクロホン1
d,1eを対向配置して構成している。本体部2内には
図示しないアンプ、周波数測定回路、張力演算回路、表
示回路、電源が内蔵されており、本体部2の表面には周
波数f(Hz)または張力T(NまたはkgF)を表示
する表示部2a、電源ボタン2b、周波数f(Hz)と
張力T(NまたはkgF)の表示を切替える表示切替ボ
タン2cが設けられている。
【0006】図6に示す別の従来のベルト張力測定装置
によるベルトBの張力の測定は、次のように行われる。
一方の手でセンサ部1を支持して、図6(A),(B)
に示すように2個のプーリPa,Pb間に架け渡された
ベルトBの中間付近に側方からセンサ部1の凹溝1cを
臨ませて保持し、この状態で他方の手の指などでベルト
Bを弾いて振動させる。ベルトBが振動したときの振動
音を2個のマイクロホン1d,1eで集音し、その振動
周波数fを測定して表示するか、またはその振動周波数
fをベルト張力Tに換算して表示する。その際、1方の
マイクロホン1dの入力から他方のマイクロホン1eの
入力を差し引くことで外部騒音を除去した振動周波数f
が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
従来のベルト張力測定装置は、測定中に他の機械などか
ら騒音が発生すると、誤差を生じるという問題があっ
た。この問題を回避するために、振動音の減衰波形のみ
を取り出してその振動周波数fを測定する方式が実用化
されているが、外部騒音の影響を十分には排除できず、
回路も複雑になってコストが高くなるという問題があっ
た。
【0008】また、図6に示す別の従来のベルト張力測
定装置は、センサ部1が大きくなって、狭い場所では測
定しにくく、ベルトBの側方に2個のマイクロホン1
d,1eを保持して測定するため幅が広いベルトBの場
合に、ねじれ振動や幅方向の張力分布に差がある場合に
は正確な測定値が得られにくいという問題があった。
【0009】さらに、これらの測定装置では、一方の手
で本体部またはセンサ部を支持しながら、他方の手の指
などでベルトBを弾いて振動させるため、両手を使う必
要があり、作業性もあまりよくないという欠点があっ
た。
【0010】そこで、本発明は、上記従来の問題点を解
決し、周囲の騒音の影響をほぼ完全に排除でき、誤差の
少ない正確な張力を測定することができ、さらに低コス
トで作業性のよいベルト張力測定装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、プーリ間に架け渡されたベルトを振動させたときに
発生する振動音をマイクロホンで集音し、その振動周波
数を測定して表示するか、または前記振動周波数からベ
ルトの張力を演算して表示するベルト張力測定装置にお
いて、前記ベルト張力測定装置は、センサ部と本体部と
少なくともマイクロホン用コードとを備え、前記センサ
部には、センサ部本体に2個のマイクロホンが設けら
れ、前記2個のマイクロホンはそれぞれ反対方向外側に
向けて配置されているものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のベルト張力測定装置において、前記センサ部を前記本
体部に対して保持するとともに前記マイクロホン用コー
ドを内蔵する可撓性チューブを備え、前記2個のマイク
ロホンの内の一方のマイクロホンの前端面より突出する
ベルト打撃用突起が前記センサ部本体に固定して取り付
けられているものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のベルト張力測定装置において、前記センサ部を前記本
体部に対して保持するとともに前記マイクロホン用コー
ドを内蔵する可撓性チューブを備え、前記2個のマイク
ロホンの内の一方のマイクロホンの前端面より突出する
ベルト打撃用突起が前記センサ部本体に進退自在に取り
付けられ、前記ベルト打撃用突起を進退させる駆動部が
設けられているものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明においては、ベルトの振
動により発生する振動圧(音圧)をP、周囲の騒音の振
動圧(音圧)をpとし、これに対応して2個のマイクロ
ホンに発生する電圧をそれぞれEおよびeとすると、ベ
ルトに近接・対向している一方のマイクロホンは振動圧
(音圧)P+pにより電圧E+eを発生し、一方のマイ
クロホンと反対方向を向いている他方のマイクロホンは
ベルトの背面から離れているからベルトの振動による振
動圧(音圧)Pをほとんど感知しないので電圧eのみを
発生する。したがって、一方のマイクロホンの電圧から
他方のマイクロホンの電圧を差し引いたものが入力信号
となるよう回路を構成しておけば、周波数測定回路への
入力電圧はE+e−e=Eとなり、周囲の騒音の影響を
ほぼ完全に排除した振動周波数fが周波数測定回路によ
り測定される。そして測定された振動周波数fから演算
によりベルトの張力Tが得られる。さらに、振動周波数
fまたはベルトの張力Tを選択的に表示することができ
る。
【0015】請求項2または3に記載の発明において
は、一方の手で本体部を支持して、ベルト打撃用突起ま
たは駆動部を操作することにより、ベルトに安定した振
動を発生させることができるので、再現性の良い測定が
できる。また、片手で本体部を支持して測定することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るベルト
張力測定装置を図面に基づいて以下に説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施の形態に係るベ
ルト張力測定装置とその測定状態を示す図である。図1
に示すベルト張力測定装置は、センサ部11と本体部1
2とセンサ部11を本体部12に対して保持するととも
にマイクロホン用コード13を内蔵する可撓性チューブ
14とを備えている。センサ部11はセンサ部本体11
aに2個のマイクロホン11b,11cが設けられ、こ
の2個のマイクロホン11b,11cはそれぞれ反対方
向外側に向けて配置されている。本体部12内には図示
しないアンプ、周波数測定回路、張力演算回路、表示回
路、電源が内蔵されており、本体部12の表面には周波
数f(Hz)または張力T(NまたはkgF)を表示す
る表示部12a、電源ボタン12b、周波数f(Hz)
と張力T(NまたはkgF)の表示を切替える表示切替
ボタン12cが設けられている。そして、周波数測定回
路は、マイクロホン11bの入力とマイクロホン11c
の入力が電気的に差し引かれて周波数測定をするように
回路構成されている。なお、可撓性チューブ14はある
一定以上の外力が加わらないと容易には変形しない程度
の剛性を有している。
【0018】図1に示すベルト張力測定装置によるベル
トBの張力の測定は、次のように行われる。一方の手で
本体部12を支持して、2個のプーリPa,Pb間に架
け渡されたベルトBの背面の中間付近に一方のマイクロ
ホン11bを近接・対向させて保持し、他方の手の指な
どでベルトBを弾いて振動させる。この時、ベルトBに
近接・対向している一方のマイクロホン11bはベルト
Bの振動音と外部の騒音を集音するのに対して、一方の
マイクロホン11bと反対方向を向いている他方のマイ
クロホン11cは外部の騒音を集音するがベルトBの振
動音はほとんど集音しない。
【0019】ここで、ベルトBの振動により発生する振
動圧(音圧)をP、周囲の騒音の振動圧(音圧)をpと
し、これに対応して2個のマイクロホン11b,11c
に発生する電圧をそれぞれEおよびeとすると、ベルト
Bの背面に近接・対向している一方のマイクロホン11
bは振動圧(音圧)P+pにより電圧E+eを発生し、
一方のマイクロホン11bと反対方向を向いている他方
のマイクロホン11cはベルトBの背面から離れている
からベルトBの振動による振動圧(音圧)Pをほとんど
感知しないので電圧eのみを発生する。したがって、一
方のマイクロホン11bの電圧から他方のマイクロホン
11cの電圧を差し引いたものが入力信号となるよう回
路を構成しておけば、周波数測定回路への入力電圧はE
+e−e=Eとなり、周囲の騒音の影響をほぼ完全に排
除した振動周波数fが周波数測定回路により測定され
る。
【0020】そして、振動周波数fとベルトの張力Tと
は、下式(1)に示す関係にあることが知られている。 T=A+Bf2・L2・m ・・・(1) ただし、A,B:ベルトの断面及び組成で定まる定数 L:ベルトの固定端間の長さ m:ベルトの単位長当たりの質量
【0021】したがって、ベルトBの断面及び組成で定
まる定数A,Bを予め入力しておけば振動周波数fを張
力演算回路に入力することにより上式(1)により演算
してベルトBの張力Tを得ることができる。
【0022】さらに、表示切替ボタン12cを操作する
ことにより、表示部12aに周波数f(Hz)または張
力T(NまたはkgF)を表示することができる。
【0023】図1に示す本発明の第1の実施の形態に係
るベルト張力測定装置によれば、次のような効果を有す
る。 (1)2個のマイクロホン11b,11cのうち、ベル
トBの背面に近接・対向した一方のマイクロホン11b
の入力はベルトBの振動音と周囲の騒音であるが、これ
と反対向きに配置された他方のマイクロホン11cの入
力は周囲の騒音のみであるため、一方の入力からもう一
方の入力を電気的に差し引くことで、周囲の騒音の影響
を確実に排除できる。 (2)図6に示す従来の2個のマイクロホン1d,1e
を使用するものよりセンサ部11が小型になり、狭い場
所にあるベルトBでも測定できる。 (3)図6に示す従来の2個のマイクロホン1d,1e
を使用するものはベルトBの側方からセンサ部1を配置
するため、幅の広いベルトでは、ねじれ振動や張力分布
の差により誤差を生じる可能性があるが、本発明の第1
の実施の形態に係るベルト張力測定装置ではベルトBの
背面のどこでも測定できるため、誤差が少ない。 (4)従来の1個のマイクロホンの入力を信号処理して
周囲の騒音を排除するものより、確実に周囲の騒音の影
響を排除でき、測定結果の信頼性が高い。 (5)従来の1個のマイクロホンの入力を信号処理して
周囲の騒音を排除するものより、簡単な回路構成で周囲
の騒音の影響を排除できるので安価であり、故障の可能
性も少ない。
【0024】図2は本発明の第2の実施の形態に係るベ
ルト張力測定装置とその測定状態を示す図である。図2
に示すベルト張力測定装置には、2個のマイクロホン1
1b,11cの内のベルトBの背面に近接・対向する一
方のマイクロホン11bの前端面より突出するベルト打
撃用突起15がセンサ部本体11aに固定して取り付け
られている。すなわち、図2に示すベルト張力測定装置
は、ベルト打撃用突起15がセンサ部本体11aに固定
して取り付けられている点だけが図1に示すベルト張力
測定装置と相違する。その他の点は図1に示すベルト張
力測定装置と同じであるので、その説明は省略する。
【0025】図2に示すベルト張力測定装置によるベル
トBの張力の測定は、次のように行われる。一方の手で
本体部12を支持して、2個のプーリPa,Pb間に架
け渡されたベルトBの背面の中間付近にベルト打撃用突
起15を突き当てることによりベルトBを振動させる。
なお、可撓性チューブ14はベルトBの背面の中間付近
にベルト打撃用突起15を突き当ててもその反力で容易
には変形しない程度の剛性を有している。
【0026】その後の2個のマイクロホン11b,11
cによる集音、振動周波数fの測定、張力Tの演算、周
波数fまたは張力Tの表示は、図1に示すベルト張力測
定装置によるそれと同じであるので説明を省略する。
【0027】図2に示す本発明の第2の実施の形態に係
るベルト張力測定装置によれば、次のような効果を有す
る。すなわち、2個のマイクロホン11b,11cの内
のベルトBに近接・対向する一方のマイクロホン11b
の前端面より突出するベルト打撃用突起15がセンサ部
本体11aに固定して取り付けられているから、一方の
手で本体部12を支持して、2個のプーリPa,Pb間
に架け渡されたベルトBの背面の中間付近にベルト打撃
用突起15を突き当てることによりベルトBを振動させ
ることで、ベルトBに安定した振動を発生させることが
でき、再現性の良い測定ができる。また、片手で本体部
12を支持して測定することができ作業性が良い。
【0028】図3は本発明の第3の実施の形態に係るベ
ルト張力測定装置とその測定状態を示す図である。図3
に示すベルト張力測定装置には、2個のマイクロホン1
1b,11cの内のベルトBの背面に近接・対向する一
方のマイクロホン11bの前端面より突出するベルト打
撃用突起15がガイドピン15aを介してセンサ部本体
11aに進退自在に取り付けられ、可撓性チューブ14
内を貫通するワイヤ16の一端をガイドピン15aに連
結し、本体部12に回動自在に取り付けたレバー17に
ワイヤ16の他端を連結し、さらにベルト打撃用突起1
5とセンサ部本体11aの間にばね18を介在させてい
る。そして、ワイヤ16とレバー17とばね18がベル
ト打撃用突起15を進退させる駆動部を構成している。
すなわち、図3に示すベルト張力測定装置は、ベルト打
撃用突起15がセンサ部本体12aに進退自在に取り付
けられ、ベルト打撃用突起15を進退させる駆動部が設
けられている点だけが図1に示すベルト張力測定装置と
相違する。なお、可撓性チューブ14内に内蔵されてい
るマイクロホン用コード13については、煩雑になるの
を避けるため図示していない。その他の点は図1に示す
ベルト張力測定装置と同じであるので、その説明は省略
する。
【0029】図3に示すベルト張力測定装置によるベル
トBの張力の測定は、次のように行われる。一方の手で
本体部12を支持して、2個のプーリPa,Pb間に架
け渡されたベルトBの背面の中間付近にセンサ部11を
近接・対向するように保持し、レバー17を図3におい
て時計方向に回動してばね18を圧縮した後、解放して
ベルト打撃用突起15を急激に突出させベルトBに衝撃
を与え振動させる。なお、可撓性チューブ14はベルト
打撃用突起15を急激に突出させベルトBに衝撃を与え
てもその反力で容易には変形しない程度の剛性を有して
いる。
【0030】その後の2個のマイクロホン11b,11
cによる集音、振動周波数fの測定、張力Tの演算、周
波数fまたは張力Tの表示は、図1に示すベルト張力測
定装置によるそれと同じであるので説明を省略する。
【0031】図3に示す本発明の第3の実施の形態に係
るベルト張力測定装置によれば、次のような効果を有す
る。すなわち、一方の手で本体部12を支持して、本体
部12に回動自在に取り付けたレバー17を回動するこ
とでベルト打撃用突起15を駆動してベルトBを振動さ
せることができるので、ベルトBに安定した振動を発生
させることができ、再現性の良い測定ができる。また、
片手で本体部12を支持して測定することができ作業性
が良い。
【0032】図4は本発明の第4の実施の形態に係るベ
ルト張力測定装置とその測定状態を示す図である。図4
に示すベルト張力測定装置には、2個のマイクロホン1
1b,11cの内のベルトBの背面に近接・対向する一
方のマイクロホン11bの前端面より突出するベルト打
撃用突起15がガイドピン15aを介してセンサ部本体
11aに進退自在に取り付けられ、センサ部本体11a
にソレノイド19を取り付け、ソレノイド19に対向し
て磁石20をベルト打撃用突起15に取り付けている。
また、ソレノイド19は、可撓性チューブ14内を貫通
する図示しないソレノイド用コードにより本体部12に
設けたソレノイド電源ボタン12dに接続されている。
さらに、磁石20の磁極の向きはソレノイド19が通電
されたときに互いに反発するように配置されている。そ
して、ソレノイド19と磁石20と可撓性チューブ14
内を貫通する図示しないソレノイド用コードとソレノイ
ド電源ボタン12dがベルト打撃用突起15を進退させ
る駆動部を構成している。すなわち、図4に示すベルト
張力測定装置は、ベルト打撃用突起15がセンサ部本体
11aに進退自在に取り付けられ、ベルト打撃用突起1
5を進退させる駆動部が設けられた点だけが図1に示す
ベルト張力測定装置と相違する。その他の点は図1に示
すベルト張力測定装置と同じであるので、その説明は省
略する。
【0033】図4に示すベルト張力測定装置によるベル
トBの張力の測定は、次のように行われる。一方の手で
本体部12を支持して、2個のプーリPa,Pb間に架
け渡されたベルトBの背面の中間付近にセンサ部11を
近接・対向するように保持し、本体部12に設けられた
ソレノイド電源ボタン12dを押してソレノイド19に
通電すると、ソレノイド19に発生した電磁力と磁石2
0の反発力でベルト打撃用突起15が突出し、ベルトB
に衝撃を与え振動させる。なお、可撓性チューブ14は
ベルト打撃用突起15が突出しベルトBに衝撃を与えて
もその反力で容易に変形しない程度の剛性を有してい
る。
【0034】その後の2個のマイクロホン11b,11
cによる集音、振動周波数fの測定、張力Tの演算、周
波数fまたは張力Tの表示は、図1に示すベルト張力測
定装置によるそれと同じであるので説明を省略する。
【0035】図4に示す本発明の第4の実施の形態に係
るベルト張力測定装置によれば、次のような効果を有す
る。すなわち、一方の手で本体部12を支持して、本体
部12に設けられたソレノイド電源ボタン12dを押し
てソレノイド19に通電し、ソレノイド19に発生した
電磁力と磁石20の反発力でベルト打撃用突起15を駆
動するので、安定した振動を発生させることができて、
再現性の良い測定ができる。また、片手で本体部12を
支持して測定することができ作業性が良い。
【0036】なお、請求項1に記載のベルト張力測定装
置は、本発明の第1,2,3,4の実施の形態に係るベ
ルト張力測定装置に記載した可撓性チューブ14を必ず
しも備える必要はない。
【0037】さらに、請求項3に記載のベルト張力測定
装置の駆動部は、本発明の第3,4の実施の形態に係る
ベルト張力測定装置に記載した駆動部に限定されるもの
ではなく、ケーブル、リンク機構、空気圧、磁力もしく
は電磁力のいずれか、またはそれらを組み合わせたもの
であってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のベルト張力測
定装置によれば、次のような効果を奏する。 (1)2個のマイクロホンのうち、ベルトの背面に近接
・対向した一方のマイクロホンの入力はベルトの振動音
と周囲の騒音であるが、これと反対向きに配置された他
方のマイクロホンの入力は周囲の騒音のみであるため、
一方の入力からもう一方の入力を電気的に差し引くこと
で、周囲の騒音の影響を確実に排除できる。 (2)図6に示す従来の2個のマイクロホンを使用する
ものよりセンサ部が小型になり、狭い場所にあるベルト
でも測定できる。 (3)図6に示す従来の2個のマイクロホンを使用する
ものはベルト側方からセンサ部1を配置するため、幅の
広いベルトでは、ねじれ振動や張力分布の差により誤差
を生じる可能性があるが、本発明の請求項1に記載のベ
ルト張力測定装置ではベルト背面のどこでも測定できる
ため、誤差が少ない。 (4)従来の1個のマイクロホンの入力を信号処理して
周囲の騒音を排除するものより、確実に周囲の騒音の影
響を排除でき、測定結果の信頼性が高い。 (5)従来の1個のマイクロホンの入力を信号処理して
周囲の騒音を排除するものより、簡単な回路構成で周囲
の騒音の影響を排除できるので安価であり、故障の可能
性も少ない。
【0039】本発明の請求項2または3に記載のベルト
張力測定装置によれば、次のような効果を奏する。すな
わち、一方の手で本体部を支持して、ベルト打撃用突起
または駆動部を操作することにより、ベルトに安定した
振動を発生させることができるので、再現性の良い測定
ができる。また、片手で本体部を支持して測定すること
ができ作業性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るベルト張力
測定装置とその測定状態を示す図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態に係るベルト張力
測定装置とその測定状態を示す図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態に係るベルト張力
測定装置とその測定状態を示す図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態に係るベルト張力
測定装置とその測定状態を示す図である。
【図5】 従来のベルト張力測定装置とその測定状態を
示す図である。
【図6】 別の従来のベルト張力測定装置とその測定状
態を示す図で、(A)はベルト張力測定装置とその測定
状態を示す図であり、(B)は(A)におけるX−X線
断面図である。
【符号の説明】
11・・・センサ部 11a・・センサ部本体 11b,11c・・マイクロホン 12・・・本体部 12a・・表示部 12b・・電源ボタン 12c・・表示切替ボタン 12d・・ソレノイド電源ボタン 13・・・マイクロホン用コード 14・・・可撓性チューブ 15・・・ベルト打撃用突起 15a・・ガイドピン 16・・・ワイヤ 17・・・レバー 18・・・ばね 19・・・ソレノイド 20・・・磁石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プーリ間に架け渡されたベルトを振動さ
    せたときに発生する振動音をマイクロホンで集音し、そ
    の振動周波数を測定して表示するか、または前記振動周
    波数からベルトの張力を演算して表示するベルト張力測
    定装置において、前記ベルト張力測定装置は、センサ部
    と本体部と少なくともマイクロホン用コードとを備え、
    前記センサ部には、センサ部本体に2個のマイクロホン
    が設けられ、前記2個のマイクロホンはそれぞれ反対方
    向外側に向けて配置されていることを特徴とするベルト
    張力測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のベルト張力測定装置に
    おいて、前記センサ部を前記本体部に対して保持すると
    ともに前記マイクロホン用コードを内蔵する可撓性チュ
    ーブを備え、前記2個のマイクロホンの内の一方のマイ
    クロホンの前端面より突出するベルト打撃用突起が前記
    センサ部本体に固定して取り付けられていることを特徴
    とするベルト張力測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のベルト張力測定装置に
    おいて、前記センサ部を前記本体部に対して保持すると
    ともに前記マイクロホン用コードを内蔵する可撓性チュ
    ーブを備え、前記2個のマイクロホンの内の一方のマイ
    クロホンの前端面より突出するベルト打撃用突起が前記
    センサ部本体に進退自在に取り付けられ、前記ベルト打
    撃用突起を進退させる駆動部が設けられていることを特
    徴とするベルト張力測定装置。
JP2000233427A 2000-08-01 2000-08-01 ベルト張力測定装置 Pending JP2002048660A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233427A JP2002048660A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 ベルト張力測定装置
GB0118766A GB2370120A (en) 2000-08-01 2001-08-01 Noise-cancelling belt tension measuring device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233427A JP2002048660A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 ベルト張力測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002048660A true JP2002048660A (ja) 2002-02-15

Family

ID=18725946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000233427A Pending JP2002048660A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 ベルト張力測定装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2002048660A (ja)
GB (1) GB2370120A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004011893A1 (ja) * 2002-07-25 2005-11-24 敬徳 中村 ボルト軸力測定器および方法
JP2006226696A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Showa Corp 張力測定装置及び張力測定方法
JP2007010595A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Mitsuboshi Belting Ltd ベルト張力測定装置及びベルト張力測定方法、並びにプログラム
WO2014021506A1 (ko) * 2012-08-03 2014-02-06 에스피엑스코리아 주식회사 벨트 장력 측정장치
KR102291146B1 (ko) * 2020-03-04 2021-08-20 에이아이시스템즈 주식회사 벨트 장력 측정 장치

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9182300B2 (en) * 2012-10-10 2015-11-10 Bosch Automotive Service Solutions Inc. Method and system for measuring belt tension
DE102013209145A1 (de) * 2013-05-16 2014-11-20 Krones Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Umreifungsgebinden sowie Messanordnung zur Erfassung einer Bandspannung solcher Umreifungsgebinde
US20210183227A1 (en) * 2015-09-25 2021-06-17 Conservation Labs, Inc. Sound monitoring system
CN109211455A (zh) * 2017-11-22 2019-01-15 中国航空工业集团公司北京航空精密机械研究所 一种同步带张紧力的测量方法、系统及设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8606074D0 (en) * 1986-03-12 1986-04-16 Fawcett John N Monitoring belt tension
FR2671403B1 (fr) * 1991-01-07 1995-01-20 Renault Automation Procede de mesure en continu de la tension d'une courroie, et dispositif de mesure permettant la mise en óoeuvre du procede.
JP2875755B2 (ja) * 1994-12-20 1999-03-31 三ツ星ベルト株式会社 張力測定装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004011893A1 (ja) * 2002-07-25 2005-11-24 敬徳 中村 ボルト軸力測定器および方法
US7152475B2 (en) 2002-07-25 2006-12-26 Takanori Nakamura Device and method for measuring axial force of bolt
JP4916111B2 (ja) * 2002-07-25 2012-04-11 敬徳 中村 ボルト軸力測定器および方法
JP2006226696A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Showa Corp 張力測定装置及び張力測定方法
JP2007010595A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Mitsuboshi Belting Ltd ベルト張力測定装置及びベルト張力測定方法、並びにプログラム
WO2014021506A1 (ko) * 2012-08-03 2014-02-06 에스피엑스코리아 주식회사 벨트 장력 측정장치
KR102291146B1 (ko) * 2020-03-04 2021-08-20 에이아이시스템즈 주식회사 벨트 장력 측정 장치

Also Published As

Publication number Publication date
GB2370120A (en) 2002-06-19
GB0118766D0 (en) 2001-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002048660A (ja) ベルト張力測定装置
US7755227B2 (en) Vibration generator
JP4925767B2 (ja) タッチスクリーンアセンブリ、端末機及び端末機の制御方法
US11245319B2 (en) Vibration actuator, wearable terminal, and incoming call notification function device
JPH0711459B2 (ja) 細長い可撓性部材の張力を監視する方法および装置
EP1510783A3 (en) Transducer, electronic equipment and method of adjusting the frequency of the transducer
JP2007130582A (ja) 振動発生装置及びこれを用いた入出力機器
US3653373A (en) Apparatus for acoustically determining periodontal health
JP2004233088A (ja) 静電可動機構、共振型装置および角速度センサ
JP2012510072A5 (ja)
US11176916B2 (en) Keyboard device and electronic musical instrument
JP2005221361A (ja) 振動子および物理量測定デバイス
JPH0381633A (ja) タイミングベルトの振動測定装置
JP2003004559A (ja) ベルトの張力測定装置
JP3800464B2 (ja) 電磁駆動型角速度センサ及びその製造方法
JP2000097364A (ja) 定速排気弁
JPH09196783A (ja) 張力測定装置
JPH0821735A (ja) 圧電振動子の駆動検出回路
JP2020173293A (ja) 鍵盤装置
JP6360670B2 (ja) 電子機器、ピッチ設定方法、及びピッチ設定プログラム
JP3006479U (ja) 弦の振動数計数器
JPH0833691A (ja) あんま器
JP2021050998A (ja) 錯覚量測定装置、及び、錯覚量測定方法
JPH11337401A (ja) 簡易型振動周波数計測装置
JP2002148140A (ja) 振動試験機における配線構造