JP2002048591A - 複合航法装置 - Google Patents

複合航法装置

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JP2002048591A
JP2002048591A JP2000238342A JP2000238342A JP2002048591A JP 2002048591 A JP2002048591 A JP 2002048591A JP 2000238342 A JP2000238342 A JP 2000238342A JP 2000238342 A JP2000238342 A JP 2000238342A JP 2002048591 A JP2002048591 A JP 2002048591A
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geomagnetic
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JP2000238342A
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Yoshimasa Ito
良昌 伊藤
Teruhisa Fujino
輝久 藤野
Fujio Osawa
不爾男 大沢
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Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Koden Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地磁気による針路方位の検出精度を合理的に
向上させた複合航法装置を提供する。 【解決手段】 複数航法装置1000は所定速度値以上
のときは補正衛星電波針路方位値CD1a、そうでない
ときは地磁気針路方位値CD2により船舶900の航行
状態の表示または操舵を行う。所定速度値以上のときの
地磁気方位検出部分300による検出角度θと、衛星電
波受信部分100・補正用電波受信部分130による補
正衛星電波針路方位値CD1aとの差異を誤差値△θと
して検出角度θを補正することにより真北0°からの地
磁気針路方位値CD2を得ている。所定時期、例えば、
複数航法装置1000の装備直後に得られた誤差値△θ
を全周の検出角度値θに対する補正値として誤差データ
記憶部分に記憶する。その後に誤差値△θが得られる度
ごとに、個別の検出角度値θに対する補正値を記憶し直
す。常に誤差値△θが更新され、地磁気針路方位値CD
2の精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の衛星電波によ
り得られる航行情報と、地磁気方位検出により得られる
航行情報とにもとづいて、船舶の航行状態の表示、また
は、船舶の操舵を行うようにした複合航法装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】こうした船舶用の複合航法装置として、
図9のような複合航法装置1000の構成(以下、第1
従来技術という)が周知である。なお、以下の各図にお
いて同一符号で示す部分は、いずれかの図において説明
する同一符号の部分と同一の機能をもつ部分である。
【0003】図9において、複合航法装置1000は、
衛星電波受信部分100・演算処理部分150Aを主体
にして構成した電波航法系により得られる航行情報と、
地磁気方位検出部分300を主体にして構成した地磁気
航法系により得られる航行情報とを用いて、航行状態表
示部分750に、船舶900の航行状態、例えば、船舶
900の現在の位置値PD・針路方位値CD・速度値S
D、船舶900の過去の航跡、目標地点の方向または設
定した行路に対する「針路ずれ」の距離値や修正を要す
る針路値などのうちの所要のものを表示し、または、自
動操舵部分800により船舶900の操舵を行うように
構成してある。なお、この発明において、針路方位値と
は、船舶900が現に進行している針路方位を、真北方
向から計測した方位値(以下、真北方位値という)をい
うものである。
【0004】そして、針路方位値CDには、電波航法系
での衛星電波受信部分100の受信信号にもとづく針路
方位値(以下、衛星電波針路方位値という)CD1と、
地磁気航法系での地磁気検出部分300による針路方位
値(以下、地磁気針路方位値という)CD2との2つの
針路方位値が得られており、前者の衛星電波針路方位値
CD1は、船舶900の速度値SDが高い値のときは高
精度であるが、速度値SDが低下し、または、ゼロにな
ると精度が極度に低下する。
【0005】後者の地磁気針路方位値CD2は、地磁気
検出部分300を設置した場所の周辺の導磁性材の配置
やその導磁性材の着磁によって地磁気の磁路が歪められ
るほか、その配置の変更によって磁路が変更されてしま
い、それによる誤差が生ずるため、予め実測して得られ
た誤差値を用いて誤差補正を行うようにしているが、そ
うした誤差値の実測後にも、上記の配置の変更や着磁が
生じて誤差が変わるので、比較的に精度が低いという欠
点はあるが、前者の衛星電波針路方位値CD1の精度が
低下した際には、それよりも精度が高い。
【0006】このため、制御処理部分500によって、
船速値が所定値以下、例えば、5ノット以下のときは、
地磁気針路方位値CD2を用い、船速値が所定値を超え
ているとき、例えば、5ノットを超えているときは、衛
星電波針路方位値CD1を用いるように選択している。
【0007】ここで、地磁気針路方位値CD2は、地磁
気を検出して得られる方位値なので、本来は、磁北方向
から計測した方位値で検出されるが、後記のように、予
め、真北方位値に対する誤差値のデータを記憶させてお
き、この誤差値で補正した方位値を得るようにしている
ため、実質的には、地磁気針路方位値CD2も真北方位
値による針路方位値になっている。
【0008】なお、航行状態表示部分750による表示
には、必要に応じて、地図データ読取部分600、例え
ば、地図のデータを記憶した地図記憶カードにから読み
取った地図の画像や、レーダ探知部分650で得られた
レーダ探知による探知画像などをも併合表示させてい
る。
【0009】そして、衛星電波受信部分100・演算処
理部分150Aの部分は一体にして防水箱160の中に
配置したものを、船舶900に設けた柱状体950、例
えば、マストなどの頂部に固定して、水平方向に近い方
向の衛星からの電波をも良好に受信できるように配置し
ている。なお、衛星電波受信部分100・演算処理部分
150Aに対する動作電源は操舵室910側、例えば、
制御処理部分500から供給している。
【0010】また、地磁気方位検出部分300は、制御
処理部分500・航行状態表示部分750・自動操舵部
分800などともに、船舶900の操舵室910、例え
ば、ブリッジ部分に設けた操舵室910の中に配置して
いる。
【0011】なお、地図データ読取部分600は、一般
に、航行状態表示部分750の付属部分として構成して
いる。また、レーダ探知部分650は、レーダのアンテ
ナ(図示せず)・送受信部分(図示せず)を一体にして
構成したものを、適宜の柱状体(図示せず)の中腹また
は頂部、もしくは、ブリッジの屋根上の部分に配置して
いる。
【0012】そして、その配置する高さを、衛星電波受
信部分100の防水箱160よりも低い高さ位置にする
か、または、レーダ探知部分650と衛星電波受信部分
100の防水箱160とを、できる限り離れた位置に配
置して、衛星電波受信部分100における衛星電波の受
信を妨げないようにしている。
【0013】衛星電波受信部分100・演算処理部分1
50Aの具体的な構成としては、例えば、図11のよう
なGPS(Global Positoning Sy
stem)の電波航法による構成(以下、第2従来技術
という)が周知である。
【0014】図11において、衛星電波受信部分100
は、衛星からの電波(この発明において、衛星電波とい
う)、例えば、複数の衛星A〜Dからの衛星電波を、受
信アンテナ11・高周波増幅回路12・混合変換回路1
3・第1局部発振回路14・中間周波増幅回路15によ
る受信回路で受信増幅して得られる中間周波信号15a
を衛星A用検出回路20A〜衛星D用検出回路20Dに
与えて、各衛星A〜Dからの衛星電波による時間データ
TZ・通信データEZ・ドップラー偏移量データDZを
含む受信信号100a〜100dを得ている。
【0015】そして、演算処理部分150Aは、これら
のデータを含む受信信号100a〜100dにもとづい
て、船速900の衛星電波針路方位値CD1・位置値P
D・船速値SDなどを演算している。なお、GPSの場
合には、衛星A〜Dは、地球上を1周/日の速度で周回
しているため、実際には、24個の衛星のうちの現在時
刻に受信可能な衛星であって、必要最小限を数のものを
示している。
【0016】衛星A用検出回路20A〜衛星D用検出回
路20Dは、同一の構成を回路を必要とする衛星の数だ
け並列に設けたものであり、例えば、衛星A用検出回路
20Aと同一の回路を、衛星A〜Dからの各衛星電波に
対応させて、配置したものである。
【0017】衛星A用検出回路20A〜衛星D用検出回
路20Dにおいて、混合検波回路21は、受信信号15
aの周波数と同一の周波数をもつ第2局部発振回路22
の信号を、衛星コード発生回路23から与えられる衛星
別の約束コードに従って位相変化させながら、受信信号
15aと混合して相関・検波した信号をデータ検出回路
24に与える。データ検出回路24は与えられた信号を
所定のデータ形式による時間データTZ・通信データE
Zにして演算処理部分150Aに与える。
【0018】ここで、受信信号15aに含まれる衛星の
約束コードと、衛星コード発生回路23で発生している
衛星別の約束コードとが一致していないときは、約束コ
ードを順次にずらせて一致させるための制御信号を演算
処理部分150Aから衛星コード発生回路23に与え
る。そして、一致したときには、約束コードが一巡して
繰返す始点の時点を時間データTZの時点として検出す
る。
【0019】なお、各衛星A〜Dからの各衛星電波の各
約束コードは1msで繰返しているので、上記の約束コ
ードが一致した以後は、時間データTZが1msごとに
得られ、この1msごとの位相変化が通信データEZに
なっており、通信データEZの内容は1秒ごとに更新さ
れるようになっている。
【0020】そして、衛星電波受信部分100に設けた
時計回路30における所定の基準時点と、1つの衛星、
例えば、衛星Dによって得られた時間データTZによる
時点との差の時間は、衛星Dの基準時点と時計回路30
の基準時点との間のオフセット時間になるので、このオ
フセット時間を用いて、他の衛星A〜Cの時間データT
Zを補正すると、その補正後の時間値は、各衛星電波が
各衛星A〜Cからアンテナ11までの距離を伝播した時
間になる。
【0021】したがって、この「補正後の時間値」と
「電波の速度」との積を求めれば、各衛星A〜Cからア
ンテナ11までの各距離が演算でき、この各距離を半径
とした円弧を各衛星A〜Cを中心点として画くと、これ
らの円弧の交点がアンテナ11の位置、すなわち、船舶
900の位置になるので、この位置を緯度経度値に変換
した位置値PDを演算処理部分150Aで演算するよう
にしている。
【0022】また、各衛星A〜Dは、上記のように2周
/日で周回しているので、アンテナ11に到来する各衛
星電波の周波数には、その周回の方向と速度に対応した
ドップラー効果によるドップラー偏移が生じている。
【0023】さらに、船舶900が移動しているとき
は、その移動の方向、すなわち、衛星電波針路方位値C
D1と速度値SDとに対応したドップラー偏移が、上記
の衛星の周回により生ずるドップラー偏移に重畳されて
生ずることになる。
【0024】このため、第2局部発振回路22は、可変
周波数型の発振回路で構成してあり、演算処理部分15
0Aからの制御信号によって、第2局部発振回路22の
発振周波数を中間周波信号15aのうちの対応する衛星
電波の中間周波数に一致させ得るようになっている。
【0025】そして、一致させたときの制御量を、ドッ
プラー偏移量データDZとして、演算処理部分150A
に与え、ドップラー偏移量データDZにもとづいて速度
値SDを演算している。
【0026】つまり、ドップラー偏移量データAd〜D
dによるドップラー偏移量のうち、各衛星A〜Dの周回
による偏移量は、予め、定められた数式によって演算で
きるので、この算定量を差し引いた残りの偏移量が船舶
900の移動による偏移量になる。したがって、この残
り偏移量から船舶900の針路方位値CDと速度値SD
とを演算するように演算処理部分150Aでの演算処理
を構成してある。
【0027】なお、位置値PD・衛星電波針路方位値C
D1・速度値SDは、上記の1msごとに得られている
が、電波伝播の変動、電波周波数の変動などの種々の変
動状況を考慮して、一般的には、1〜5秒分を平均した
平均値を位置値PD・衛星電波針路方位値CD1・速度
値SDとして出力している。
【0028】上記の動作を確実に行わせるために、第1
局部発振回路14・第2局部発振回路22・衛星コード
発生回路23のタイミングを時計回路30のクロックパ
ルスにもとづいて発生するするようにしている。
【0029】なお、通信データEZに対する演算処理部
分150Aでの処理も、上記の動作に関連するが、この
発明の構成に対して、直接的には関係がなく、処理内容
が複雑なので、ここでは説明は省略する。
【0030】上記の第2従来技術の構成では、速度値S
Dをドップラー偏移量にもとづいて得るように構成して
いるが、こうした速度値SDに代え、船舶900の単位
時間当たり、例えば、10秒当たりの移動距離、すなわ
ち、10秒ごとの位置値PDの変化を直線距離に直した
値を求めることによって速度値SDを得る構成(以下、
第3従来技術という)も周知である。
【0031】また、上記の第2従来技術の構成では、受
信信号100a〜100dにもとづいて得られた位置値
PDを、そのまま出力しているが、この位置値PDの位
置制度を、さらに高める構成として、その付近の所定の
測定地点、例えば、海岸局で測定した位置値PDとその
測定地点の実際の位置値との誤差値を補正値△dとして
電波で送信し、その送信電波を受信して得られる補正値
△dによって船舶900などの移動体で得られた衛星電
波針路方位値CD1・位置値PD・速度値SDを補正し
て補正衛星電波針路方位値SD1a・補正位置値PDa
・補正速度値SDaを得るようにしたディファレンシャ
ル補正方式による構成がある。
【0032】こうしたディファレンシャル補正方式によ
る補正を行うための構成として、例えば、図12のよう
な補正用電波受信部分130の構成(以下、第4従来技
術という)が周知である。上記の補正値△dの送信は、
実際には、例えば、上記の測定地点で各衛星A〜Dに対
して測定した擬似距離の変化率のデータと擬似距離の誤
差値のデータとを補正値△dの情報として送信するよう
に構成している。なお、ディファレンシャル補正方式に
よる補正を行う構成の詳細については、例えば、日刊工
業新聞社1995年8月発行「高精度GPSの展望」な
どにより開示されている。
【0033】図12において、海岸局アンテナ50は上
記の補正値△dのデータを含む補正用電波を送信してお
り、補正用電波受信部分130を船舶900に設けてあ
る。補正用電波受信部分130は、アンテナ51で受信
した補正用電波の信号を、高周波増幅回路52・混合変
換回路53・局部発振回路54・中間周波増幅回路55
・検波回路56で構成した受信回路によって、増幅・検
波した信号56aから、上記の補正値△dを補正データ
回路57で抽出して得られた信号、すなわち、補正値△
dの情報を含む補正信号130aを出力するように構成
してある。
【0034】そして、図11の構成における演算処理部
分150Aに代え、演算処理部分150Aによる演算機
能に加えて、補正信号130aの補正値△dによって補
正した補正衛星電波針路方位値CD1a・補正位置値P
Da・補正速度値SDaを得るための演算を行うように
した演算処理部分150Bを設けるようにしている。
【0035】こうした補正用電波受信部分130を設け
た複合航法装置1000として、図10のような複合航
法装置1000の構成(以下、第5従来技術という)が
周知である。
【0036】図10の構成が、図9の第1従来技術の構
成と異なる箇所は、防水箱160の中に、補正用電波受
信部分130を配置するとともに、演算処理部分150
に代えて、上記の演算処理部分150Bを配置し、上記
の補正衛星電波針路方位値CD1a・補正位置値PDa
・補正速度値SDaを制御処理部分500に与えること
により、航行状態表示部分750に補正位置値PDaを
用いた表示を行い得るようにした箇所である。
【0037】上記の第1従来技術〜第5従来技術の構成
では、衛星A〜Dが周回する移動衛星を用いているが、
衛星A〜Dを静止衛星とする電波航法によって、衛星電
波針路方位値CD1・衛星電波針路方位CD1・位置値
PD・速度値SDまたは補正衛星電波針路方位値CD1
a・補正位置値PDa・補正速度値SDaを得る構成
(以下、第6従来技術という)も周知である。
【0038】地磁気方位検出部分300の具体的な構成
としては、図13のような〔直交状磁心型〕の地磁気方
位検出部分300の構成(以下、第7従来技術という)
が、例えば、ソニー株式会社製MIU−202型磁気方
位センサーユニットなどにより開示されている。
【0039】図13において、X方向磁心301A・Y
方向磁心301Bは、例えば、Fe−Co系アモルファ
ス材などの着磁しにくい材質、すなわち、軟磁性材によ
る棒状磁心であって、水平面内において直交する状態に
配置してあり、地磁気Meを直交座標で分解したX方向
成分とY方向成分とが導かれている。
【0040】X方向磁心301Aに巻き付けたXコイル
301aと、Y方向磁心301Bに巻き付けたYコイル
301bとには、励振回路303からの比較的に高い低
周波信号、例えば、10〜20kHzの信号を励振信号
303aとして与えているので、増幅回路302Xに
は、上記のX方向成分を励振信号303aの周波数で交
流化した交流電圧301xが与えられ、また、増幅回路
302Yには、上記のY方向成分を励振信号303aの
周波数で交流化した交流電圧301yが与えられる。
【0041】交流電圧301xを増幅回路302Xで交
流増幅した後に、検波回路304Xで交流成分の位相と
振幅とを検出して得られるディジタル信号をX検出信号
304xとして演算処理部分350に与える。また、交
流電圧301yを増幅回路302Yで交流増幅した後
に、検出回路304Yで交流成分の位相と振幅とを検出
して得られるディジタル信号をY検出信号304yとし
て演算処理部分350に与える。なお、演算処理部分3
50は、図9・図10の構成における制御処理部分50
0の中に設けた演算処理機能部分を抽出して画いたもの
である。
【0042】ここで、地磁気の磁北方向、すなわち、地
磁気方向Meの方向を0°とし、また、Y方向を船舶9
00の船首方向としてあり、例えば、Y方向が地磁気方
向Meから時計方向に角度θだけ回転したとすると、角
度θの増加に伴って、X検出信号304xによる検出値
Xdは、図15のように、所定の基準レベルの直流電圧
Esを中心として、上下に正弦波(sin)状に変化す
る電圧値(sinθ+Es)になって現れ、また、Y検
出信号304yによる検出値Ydは、所定の基準レベル
の直流電圧Esを中心として、上下に余弦波(cos)
状に変化する電圧値(cosθ+Es)になって現れ
る。
【0043】したがって、基準値回路305からの基準
レベルの直流電圧Esに相当するディジタル信号を演算
処理部分350に与えて、電圧値(sinθ+Es)と
電圧値(cosθ+Es)とから電圧値(Es)を減算
すると、Xコイル301aに対応する検出値はsinθ
で変化し、また、Yコイル301bに対応する検出値は
cosθで変化することになる。
【0044】したがって、検出値Xd・Ydにもとづい
て、 θ=tan-1〔(Xd−Es)/(Yd−Es)〕 ……(1) の演算式にもとづく演算を演算処理部分350で行うこ
とにより、角度θの検出角度値θを得ている。
【0045】この検出角度値θは、上記のように、周囲
の導磁性材の配置や導磁性材の着磁による誤差を含む真
北方位値に対する誤差があるため、その誤差を船舶90
0を旋回させて測定した誤差値△θのデータを演算処理
部分350の誤差データ記憶部分351に記憶してお
き、演算処理部分350で検出角度値θを誤差値△θで
補正する演算を行って得られる補正角度値θa(図示せ
ず)を地磁気針路方位値CD2として求め、地磁気針路
方位値CD2のデータをもつ地磁気方位信号300aを
得ている。
【0046】なお、上記の構成では、基準値回路305
から直流電圧値Esに相当するディジタル信号を演算処
理部分350に与えているが、この直流電圧値Esは、
図11から分かるように、X検出信号304xの最大値
Emaxと最小値Eminとの中間の値、または、Y検
出信号304yの最大値Emaxと最小値Eminとの
中間の値になっているので、基準値回路305を除去し
て、演算処理部分350で、Es=(Emax−Emi
n)/2の演算を行うとともに、上記の演算式(1)に
よる演算を行うように変更した構成(以下、第8従来技
術という)も周知である。
【0047】また、図13の構成におけるX方向磁心3
01A・Y方向磁心301Bに代えて、円環状磁心を用
いるようにした図14のような〔円環状磁心型〕の地磁
気方位検出部分300の構成(以下、第9従来技術とい
う)が、特公平7−81869公報などにより開示され
ている。
【0048】図14の構成が図13の構成と異なる箇所
は、第1には、X方向磁心301A・Y方向磁心301
Bに代えて、円環状磁心301Rの円環状面を平面と
し、側面を水平面内に配置するとともに、円環状磁心3
01Rの全周にトロイダル状の励振コイル301eを巻
き、その上に、励振コイ301eの全体にまたがって、
Xコイル301cとYコイル301dとを直交させて巻
いた箇所である。
【0049】第2には、励振回路301から、円環状磁
心301Rの導磁性の飽和点を超える大きさの励振信号
303aを励振コイル301eに与えることにより、円
環状磁心301Rを通る地磁気による磁力成分を、Xコ
イル301c・Yコイル301dから、励振信号303
aの2倍の周波数をもつ交流信号311x・311yに
よって取り出すようにした箇所である。
【0050】第3には、交流信号311x・311yを
濾波回路312X・312Yに与えて、上記の2倍の周
波数の信号のみを取り出して増幅回路314X・314
Yで増幅した後に、それぞれ、検波回路316X・31
6Yに与えるとともに、励振回路303の励振信号の周
波数と位相とを2倍位相回路315で増幅側に周波数と
位相とに対応させた信号を検波回路316X・316Y
に与えて、位相検波を行うことにより、検波回路316
X・316Yから、上記の検波信号304xと同様の検
波信号316xと、上記の検波信号304yと同様の検
波信号316yとを演算処理部分350に与えるように
した箇所である。
【0051】したがって、演算処理部分350により上
記と同様の演算を行って、検出角度値θを誤差値△θで
補正した補正角度値θaを地磁気針路方位値CD2とし
たデータをもつ地磁気方位信号300aを得ることがで
きる。
【0052】さらに、図14の第9従来技術の構成にお
ける基準値回路305を除去して、演算処理部分350
により、上記のEs=(Emax−Emin)/2の演
算を行うとともに、上記の演算式(1)による演算を行
うように変更した構成(以下、第10従来技術という)
も周知である。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】上記の第5従来技術に
よる複合航法装置1000の構成では、地磁気針路方位
検出部分300による地磁気針路方位値CD2を、上記
の第5従来技術の構成で述べたように、誤差データ記憶
部分351に記憶されている誤差値△θで検出角度値θ
を補正しているが、上記の第1従来技術の構成で述べた
ように、誤差値の実測後にも、周囲の導磁性材の配置変
更や導磁性材に着磁が生じて誤差値が変化してしまい、
精度が低下してしまうという不都合が生ずる。
【0054】このため、速度値SDが所定値以上、例え
ば、5ノット以上で、衛星電波針路方位値CD1の精度
が高いときに、衛星電波針路方位値CD1と地磁気針路
方位値CD2とを比較し、両者の差値が所定値以上、例
えば、30°以上あるときには、その差値を誤差値△θ
として、記憶し直すようにする構成(以下、第11従来
技術という)が、例えば、特開平4−9710号公報な
どにより開示されている。
【0055】しかし、こうした第11従来技術では、そ
の都度、衛星電波針路方位値CD1と地磁気針路方位値
CD2との差値が所定値以上あるか否かを検出しなけれ
ばならないという不都合があるほか、例えば、30°以
上あるときに誤差値△θを記憶し直すのでは、誤差値が
多き過ぎて実用に供し得ないという不都合がある。な
お、この第11従来技術の構成を上記の第5従来技術に
よる複合航法装置1000の構成に適用した場合にも同
様の不都合が生ずる。
【0056】また、地磁気針路方位検出部分300を装
備する際には、上記の第7従来技術による構成ではY方
向磁心301Bの方向を、また、上記の第9従来技術に
よる構成ではXコイル301dの方向を船首方向と一致
させるように配置するとともに、装備直後には、船舶9
00を旋回させて、特定の目標物に対する船首方向の角
度値と地磁気針路方位検出部分300の検出角度値θと
を比較して、全周にわたる誤差値△θ、すなわち、全方
向にわたる誤差値を測定して、誤差データ記憶部分35
1に記憶させた後でなければ、利用できないという不都
合がある。このため、こうした不都合のない複合航法装
置の提供が望まれているという課題がある。
【0057】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な複数の衛星電波を受信する受信部分により得られる受
信信号にと所定の地点からの補正用電波を受信する受信
部分により得られる受信信号とにもとづく針路方位値、
すなわち、補正衛星電波針路方位値・補正位置値・補正
速度値と、地磁気方位を検出する検出部分により得られ
た検出角度値を誤差値で補正して得られる針路方位値、
すなわち、地磁気針路方位値とにもとづいて、船舶の航
行状態を表示し、または、上記の船舶の操舵を行うよう
にした複合航法装置において、
【0058】所定の時期に、所定値以上の上記の補正速
度値が得られたときの上記の補正衛星電波針路方位値と
上記の検出角度値との差異にもとづいて得られた方位誤
差値を、上記の検出部分の全周にわたる上記の誤差値と
して記憶する全周方位誤差値記憶手段と、
【0059】上記の全周にわたる上記の誤差値を記憶し
た後に、上記の所定値以上の上記の補正速度値が得られ
た時点ごとに、この時点における上記の補正衛星電波針
路方位値と上記の検出角度値との差異にもとづいて得ら
れた方位誤差値を、上記の時点において得られた上記の
検出角度値に対する上記の誤差値として上記の記憶を記
憶し直す個別方位誤差値記憶手段とを設ける第1の構成
と、
【0060】上記の第1の構成において、上記の所定の
時期を、上記の船舶に上記の複合航法装置を装備した直
後の時期に設定した第2の構成と、
【0061】上記の第1の構成において、上記の所定の
時期を、上記の船舶に上記の複合航法装置を装備した直
後の時期と、所定の暦日の時期ごと、または、所定の期
間経過の時期ごととに設定した第3の構成と、
【0062】上記の第1の構成〜第3の構成において、
上記の衛星電波と上記の補正用電波との受信部分と上記
の検出部分とを一体にして構成した構成体を上記の船舶
の高所部分に固定した第4の構成と、
【0063】上記の第1の構成〜第4の構成において、
上記の検出部分または上記の構成体の配置方向を、上記
の船舶に対して、無作為な方向にして固定した第5の構
成とにより上記の課題を解決したものである。
【0064】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、上
記の第5従来技術の構成に、この発明を適用した実施例
を説明する。
【0065】
【実施例】〔第1実施例〕以下、図5・図6・図10〜
図13により第1実施例を説明する。この第1実施例の
構成が図10の第5従来技術の構成と異なる箇所は、図
13の第7従来技術の構成における誤差データ記憶部分
351の誤差値△θの記憶を次のように変更して構成し
た箇所である。
【0066】第1には、所定の時期、例えば、複合航法
装置100を装備した直後の時期に、衛星電波受信部分
100によって所定値以上、例えば、5ノット以上の補
正速度値SDaが得られたときに、補正衛星電波針路方
位値CD1aと地磁気方位検出部分300による検出角
度値θとの差異にもとづいて得られた方位誤差値、すな
わち、(θ−CD1)の値を、地磁気方位検出部分30
0の全周にわたる誤差値△θとして、誤差データ記憶部
分351に記憶するように構成した箇所である。
【0067】第2には、上記の全周にわたる誤差値△θ
を記憶した後に、上記の所定値以上、例えば、5ノット
以上の補正速度値SDaが得られた時点ごとに、その時
点における補正衛星電波針路方位値CD1aと検出角度
値θとの差異にもとづいて得られた方位誤差値、すなわ
ち、θ−CD1の値を、その時点において得られた検出
角度値θに対する誤差値△θとして、誤差データ記憶部
分351の記憶を記憶し直すように変更して構成した箇
所である。
【0068】第3には、地磁気方位検出部分300の配
置方向、例えば、Y方向磁心301Bの配置方向を、船
舶900に対して無作為な方向、すらわち、ランダムな
方向にして固定しても上記の記憶による誤差値△θによ
る補正によって正確な地磁気針路方位値CD2が得られ
るようにした箇所である。
【0069】つまり、この第1実施例の構成は、概括的
には、第1には、複数の衛星電波を受信する受信部分、
例えば、GPS電波航法の衛星電波を受信する衛星電波
受信部分100により得られる受信信号100a〜10
0dと所定の地点からの補正用電波を受信する受信部
分、例えば、補正用電波受信部分130により得られる
受信信号、例えば、補正信号130aとにもとづく針路
方位値、すなわち、補正衛星電波針路方位値CD1a・
補正位置値PDa・補正速度値SDaと、
【0070】地磁気方位を検出する検出部分、例えば、
地磁気方位検出部分300により得られた検出角度値θ
を誤差値△θで補正して得られる針路方位値、すなわ
ち、地磁気針路方位値CD2とにもとづいて、船舶90
0の航行状態を、例えば、航行状態表示部分750に表
示し、または、上記の船舶900の操舵、例えば、自動
操舵部分800による操舵を行うようにした複合航法装
置1000において、
【0071】所定の時期、例えば、複合航法装置100
を装備した直後の時期に、所定値以上、例えば、5ノッ
ト以上の補正速度値SDaが得られたときの上記の補正
衛星電波針路方位値CD1aと上記の検出角度値θとの
差異にもとづいて得られた方位誤差値、すなわち、(θ
−CD1)の値を、上記の検出部分、例えば、地磁気方
位検出部分300の全周にわたる誤差値△θとして、例
えば、誤差データ記憶部分351に記憶する全周方位誤
差値記憶手段と、
【0072】上記の全周にわたる上記の誤差値△θを記
憶した後に、上記の所定値以上、例えば、5ノット以上
の補正速度値SDaが得られた時点ごとに、その時点に
おける衛星電波針路方位値CD1と上記の検出角度値θ
との差異にもとづいて得られた方位誤差値、すなわち、
(θ−CD1)の値を、上記の時点において得られた上
記の検出角度値θに対する上記の誤差値△θとして、上
記の記憶、例えば、誤差データ記憶部分351の記憶を
記憶し直す個別方位誤差値記憶手段とを設けた上記の第
1の構成を構成しているものである。
【0073】また、第2には、上記の第1の構成におい
て、上記の所定の時期を、上記の船舶900に上記の複
合航法装置1000を装備した直後の時期に設定した上
記の第2の構成を構成しているものである。
【0074】さらに、第3には、上記の第1の構成・第
2の構成において、上記の検出部分、例えば、地磁気方
位検出部分300の配置方向を、上記の船舶900に対
して、無作為な方向にして固定した上記の第5の構成を
構成しているものである。
【0075】そして、具体的には、図5の〔要部配置状
態/平面〕において、地磁気方位検出部分300のY方
向磁心301Bの配置方向が船首方向に対して角度値φ
3だけ誤差をもった方向に配置されたとすると、検出角
度値θと補正衛星電波針路方位CD1aとの誤差値△θ
は、磁北0°と真北0°との間の角度値φ2と、上記の
角度値φ3とを加算した角度値(φ2+φ3)と等しく
なっている。
【0076】したがって、磁北0°に対する船首方向の
角度値φ1を測定しなくても、磁北0°と真北0°との
間の角度値φ2をも含む誤差を補正した地磁気針路方位
CD2を求めることができ、また、地磁気方位検出部分
300の配置方向、例えば、Y方向磁心301Bの配置
方向を無作為な方向に配置した場合でも、同様にして、
誤差を補正した地磁気針路方位CD2を求めることがで
きるわけである。
【0077】図13の演算処理部分350は、例えば、
マイクロコンピュータを主体とする制御処理部(以下、
MPUという)であって、制御処理部分500における
全体の制御処理を行う部分の一部として構成してある。
【0078】そして、上記の誤差値△θを求める演算処
理と、検出角度値θを補正する演算処理とは、例えば、
図6のように、全体の制御処理を行うメイン制御処理ル
ーチンに付属したサブルーチンとして構成してある。
【0079】そして、メイン制御処理ルーチンの制御フ
ローから、例えば、5秒ごとに、図6の制御処理フロー
に移行してくるように構成してある。以下、図6の制御
処理フローを説明する。
【0080】〔制御処理フローの説明〕 ◆ステップSP1では、予め設定した所定の時期、すな
わち、船舶900に複合航法装置1000を装備した直
後の時期に相当する初回時期か否か判別し、初回時期で
あるときは次のステップSP2に移行し、そうでないと
き、すなわち、初回時期に行う後記の全周補正データが
記憶されているときはステップSP11に移行する。
【0081】ここでの判別は、例えば、演算処理部分3
50のメモリ(図示せず)に、予め初回時期を判別する
ためのデータを記憶する部分を設けておき、その記憶部
分に、データ、例えば、後記のフラグFが記憶されてい
ないことで判別する。
【0082】◆ステップSP2では、現在の補正速度値
SDaが所定値以上、例えば、5ノット以上であるか否
かを判別する。所定値以上であるときは次のステップS
P3に移行し、そうでないときはステップSP6に移行
する。
【0083】ここでの判別は、例えば、演算処理部分3
50のメモリ(図示せず)に、予め補正速度値SDaの
所定値SDs(図示せず)、例えば、5ノットのデータ
を記憶しておき、所定値SDsを読み出したデータと、
衛星電波受信部分100の演算処理部分150Bから取
り込んだ補正速度値SDaのデータとを比較して判別す
る。
【0084】◆ステップSP3では、地磁気方位検出部
分300からの304x・304yにもとづいて演算し
た検出角度値θと、衛星電波受信部分100からの受信
信号100a〜100dと補正用電波受信部分130か
らの補正信号130aとにもとづいて演算した補正衛星
電波針路方位値CD1aとの差異から求めた誤差値△θ
を、全周に対する誤差値として、誤差データ記憶部分3
51に記憶した後に、次のステップSP4に移行する。
【0085】ここでの記憶は、誤差データ記憶部分35
1を簡便化するために、例えば、図5の〔要部記憶構
成〕における角度値θの欄のように、検出角度値θの5
°ごとに誤差値△θを記憶するようにし、また、検出角
度値θ・補正衛星電波針路方位値CD1aの小数点以下
を5捨6入して1°単位にして演算するので、誤差値△
θも1°単位の値になる。
【0086】したがって、例えば、 検出角度値θ=62.3° 補正衛星電波針路方位値CD1a=34.6° のときは、5捨6入して、 検出角度値θ=62° 補正衛星電波針路方位値CD1a=35° 誤差値△θ=27° になるので、図5の〔要部記憶構成〕における全周補正
の欄のように、全ての検出角度値θに対する補正値を2
7として記憶する。なお、紙面の都合上、角度値θの欄
における20〜200と330〜345の欄は省略して
ある。
【0087】◆ステップSP4では、全周補正が完了し
た旨のデータ、例えば、上記のステップSP1で述べた
フラグFを記憶した後に、次のステップSP5に移行す
る。この記憶によって、次回のステップSP1では、初
回時期でないとする判別が得られるようにしている。
【0088】◆ステップSP5では、補正衛星電波針路
方位値CD1aを現在の針路方位値として選択した出力
によって、航行状態の表示、または、操舵を行うように
した後に、メイン制御処理フローにおける所定のステッ
プ箇所に移行する。
【0089】◆ステップSP6では、針路方位値が得ら
れなかった旨の出力を行った後に、メイン制御処理フロ
ーにおける所定のステップ箇所に移行する。なお、この
ステップSP6に移行する状態では、誤差データ記憶部
分351に記憶されたデータは、正規の誤差値△θのデ
ータにはなっていないうえに、補正速度値SDaが比較
的遅い状態になので、補正衛星電波針路方位値CD1a
の値も誤差が大きすぎるため、針路方位値のデータが得
られないことにした方が無難である。
【0090】◆ステップSP11では、ステップSP2
と同様の判別を行って、現在の補正速度値SDaが所定
値以上、例えば、5ノット以上であるときは次のステッ
プSP12に移行し、そうでなてときはステップSP1
2に移行する。
【0091】◆ステップSP12では、誤差値△θをス
テップSP3の場合と同様にして求めるとともに、その
誤差値△θを求めた検出角度値θに対する個別補正のた
めの誤差値として、誤差データ記憶部分351の該当す
る検出角度値θの欄のみを記憶し直した後に、ステップ
SP5に移行する。
【0092】ここでの記憶し直しは、例えば、図5の
〔要部記憶構成〕における個別補正の欄のように、その
都度に得られた検出角度値θの記憶箇所のみを記憶し直
すので、全ての検出角度値θが書き直さない状態では、
図5の〔要部記憶構成〕における個別補正の欄のよう
に、全周補正の際の誤差値△θと個別補正の際に記憶し
直された誤差値△θとが入り混じった状態になる。
【0093】◆ステップSP13では、地磁気針路方位
値CD2をを現在の針路方位値として選択した出力によ
って、航行状態の表示、または、操舵を行うようにした
後に、メイン制御処理フローにおける所定のステップ箇
所に移行する。
【0094】ここで、誤差データ記憶部分351に記憶
した誤差値△θのデータによって補正した地磁気針路方
位値CD2を求める演算は、誤差値△θが検出角度値θ
の5°ごとにしか記憶されていないので、検出角度値θ
を5°で割った値を5捨6入した値に、5°を掛けて求
めた角度値に相当する欄における現在補正の欄の誤差値
△θを用いて求めるようにする。
【0095】具体的には、検出角度値θ=322°とす
ると、322°÷5°=64.4になるので、5捨6入
して64とし、5°×64=320°になる。
【0096】そして、補正に用いる誤差値△θは、図5
の〔要部記憶構成〕における角度値320の欄の現在補
正の箇所に記憶された「26°」になるので、 地磁気針路方位値CD2=322°−26°=296° ということになる。
【0097】したがって、この第1実施例の構成によれ
ば、船舶900に複合航法装置1000を装備した直後
の時期に、補正速度値SDaが所定値以上、例えば、5
ノット以上になるような速度で船舶を走行させるだけ
で、地磁気方位検出部分300の全周全周補正による誤
差値△θの記憶が自動的に行われるされるので、直ち
に、地磁気針路方位値CD2を実際の針路方位値として
使用することができるという効果がある。
【0098】また、その後に、補正速度値SDaが所定
値以上、例えば、5ノット以上になるごとに、個別補正
による誤差値△θの記憶し直しが行われるので、その際
の検出角度値θの部分に対する誤差値△θの精度が向上
されてゆくことになるという効果がある。
【0099】さらに、地磁気方位検出部分300を設置
する際に、船首方向と一致しているか否かという計測を
行って固定する必要がなく、無作為な方向に配置して固
定すればよいので、設置作業が容易になるという効果が
ある。
【0100】なお、ここで、無作為な方向とは、地磁気
を検出できる姿勢での無作為な方向、すなわち、水平面
内での無作為な方向をいうものであることは、当業者に
よれば容易に理解し得るところである。
【0101】〔第2実施例〕以下、図5・図7・図10
〜図13により第2実施例を説明する。この第2実施例
の構成が上記の第1実施例の構成と異なる箇所は次の箇
所である。第1には、図6の制御処理フローによる制御
処理に代えて、図7の制御処理フローによる制御処理を
行うように構成した箇所である。
【0102】第2には、図7の制御処理フローによる制
御処理によって、全周補正の誤差値△θを記憶する所定
の時期の設定を、上記の第1実施例における船舶900
に複合航法装置1000を装備した直後の時期に加え
て、所定の暦日の時期ごと、例えば、毎年1月中の時期
ごと、または、所定の期間経過の時期ごと、例えば、1
年の期間経過の時期ごとにも行うように変更した箇所で
ある。
【0103】つまり、この第2実施例の構成は、概括的
には、第1には、上記の第1実施例と同様に、上記の第
1の構成を構成しているものであり、第2には、上記の
第1の構成において、
【0104】上記の所定の時期、すなわち、全周補正に
よる誤差値△θを記憶する時期を、船舶900に複合航
法装置1000を装備した直後の時期と、所定の暦日の
時期ごと、例えば、毎年1月中の時期ごと、または、所
定の期間経過の時期ごと、例えば、1年の期間経過の時
期ごととに設定した上記の第3の構成を構成しているも
のである。
【0105】また、第2には、上記の第1の構成・上記
の第3の構成において、上記の検出部分、例えば、地磁
気方位検出部分300の配置方向、例えば、Y方向磁心
301Bの配置方向を、上記の船舶900に対して、無
作為な方向にして固定した上記の第5の構成を構成して
いるものである。
【0106】そして、具体的には、図3において、ステ
ップSP1・ステップSP2・ステップSP6Aの箇所
が、図2の構成と異なっている箇所であり、これらのス
テップ箇所では次のように制御処理を行うように構成し
てある。
【0107】◆ステップSP1では、予め設定した所定
の時期、すなわち、船舶900に複合航法装置1000
を装備した直後の時期と、所定の暦日の時期ごと、例え
ば、毎年1月中の時期ごと、または、所定の期間経過の
時期ごと、例えば、1年の期間経過の時期ごととに相当
する時期か否か判別し、所定の時期であるときは次のス
テップSP2に移行し、そうでないとき、すなわち、初
回時期に行う後記の全周補正データが記憶されていると
きはステップSP11に移行する。
【0108】ここでの判別は、例えば、演算処理部分3
50のメモリ(図示せず)に、予め上記の各所定の時期
を判別するためのデータを記憶する部分を設けておき、
その記憶部分に、データ、例えば、後記のフラグFが記
憶されていないことで判別する。なお、所定の暦日の時
期ごと、または、所定の期間経過の時期ごとの判別は、
演算処理部分350に設けた時計回路(図示せず)によ
る計時によって相当する時期を判別する。
【0109】◆ステップSP2では、図2のステップS
P2と同様の判別を行って、現在の速度値SDが所定値
以上、例えば、5ノット以上であるときは次のステップ
SP3に移行し、そうでないときはステップSP6Aに
移行する。
【0110】◆ステップ6Aでは、ステップSP1での
所定の時期の判別が、全ての所定の時期に対する初回の
判別であったか否かを判別する。初回の判別であったと
きは次のステップSP6に移行し、そうでないときはS
P13に移行する。
【0111】つまり、初回の判別でないときは、過去の
所定の時期において、全周補正による誤差値△θのデー
タが誤差データ記憶部分351に記憶されているので、
ステップSP13により地磁気針路方位値CD2を選択
して出力してもよいわけである。
【0112】したがって、この第2実施例の構成によれ
ば、上記の第1実施例で述べた効果に加えて、先に行っ
た全周補正による誤差値△θのままで、個別補正による
記憶し直しが行われずに、長期間経過した場合には、誤
差値△θに変化が生じている可能性があるときにも、自
動的に、その変化に追従させて誤差値△θのデータを記
憶し直すことができるという効果がある。
【0113】〔第3実施例〕以下、図1〜図8・図10
〜図13により第3実施例を説明する。この第3実施例
の構成が上記の第1実施例・第2実施例の構成と異なる
箇所は次の箇所である。
【0114】第1には、図1のように、後記のように構
成した演算処理部分150Aを、地磁気方位検出部分3
00・補正用電波受信部分130・衛星電波受信部分1
00と一体にして構成した構成体210を防水箱160
の中に配置するとともに、構成体210を、無作為な配
置方向にして、船舶900の高所部分、例えば、船舶9
00に設けた柱状体950の頂部に固定した箇所であ
る。
【0115】第2には、図2のように、第5従来技術の
構成では、制御処理部分500の中に設けていた選択処
理機能部分、すなわち、補正速度値SDaが所定値以
下、例えば、5ノット以下のときは、地磁気針路方位値
CD2を選択し、補正速度値SDaが、所定値、例え
ば、5ノットを超えているときは、補正衛星電波針路方
位値CD1aを選択する選択処理部分355と、地磁気
針路方位値CD2を演算する演算処理部分350と、第
5従来技術の構成における演算処理部分150Bとを一
体にして構成したものを上記の演算選択処理部分170
Aとして構成した箇所である。
【0116】第3には、制御処理部分500に代えて、
制御処理部分500から上記の選択処理部分355と、
地磁気針路方位値CD2を演算する演算処理部分350
と除去した制御処理部分510を設けた箇所である。
【0117】つまり、この第3実施例の構成は、概括的
には、第1には、上記の第1実施例・第2実施例と同様
に、上記の第1の構成〜第3の構成を構成しているもの
であり、第2には、上記の第1の構成〜第3の構成にお
いて、上記の衛生電波と上記の補正用電波との受信部
分、例えば、衛星電波受信部分100・補正用電波受信
部分130と、上記の検出部分、例えば、地磁気方位検
出部分300とを一体にして構成した構成体210を上
記の船舶900の高所部分、例えば、柱状体950の頂
部に固定した上記の第4の構成を構成しているものであ
る。
【0118】また、第3には、上記の第1の構成〜第4
の構成において、上記の構成体、例えば、構成体210
の配置方向を、上記の船舶900に対して、無作為な方
向にして固定した上記の第5の構成を構成しているもの
である。
【0119】そして、具体的には、図2のように、構成
体210の防水箱160は、内側に、非磁性で導電性の
材質、すなわち、非磁性導電材、例えば、耐食アルミニ
ウム合金で上下と周囲とを囲むように形成した非磁性導
電材覆体162を設けるとともに、その外側を、非磁性
導電材覆体162の上方側と外周との部分を非導電性で
電波を透過する材質、すなわち、電波透過性材、例え
ば、合成樹脂材で囲むように形成した電波透過性材覆体
161で覆った構成にしてある。
【0120】また、非磁性導電材覆体162の中には、
衛星電波受信部分100のうちのアンテナ11を除いた
衛星電波受信部分(1)100A・(2)100Bと、
補正用電波受信部分のうちのアンテナ51を除いた補正
用電波受信部分(1)(2)130A・130Bと、地
磁気方位検出部分300と、演算選択処理部分170A
とを配置してある。
【0121】そして、アンテナ51は、地磁気方位検出
部分300との磁気的な干渉を避けるために、細い棒状
の垂直アンテナにして電波透過性材覆体161の頂部か
ら外側に突き出して配置し、アンテナ11は、方形板状
の強誘電体の面に導体膜による電極を施したアンテナ体
にして電波透過性材覆体161と非磁性導電材覆体16
2との間に配置してある。さらに、高周波増幅の部分を
主体とする衛星電波受信部分(1)100Aをアンテナ
11の底面側に密着させて上方側に配置し、その他の部
分をその下方側に配置してある。
【0122】なお、衛星電波受信部分100・補正用電
波受信部分130・地磁気方位検出部分300・演算選
択処理部分170Aの動作電源を得るための電源部分1
70A1に対する電源の供給は、操舵室910側、例え
ば、制御処理部分510から供給している。
【0123】さらに、具体的には、構成体210の部分
は図6・図7のように構成してあり、非磁性導電材覆体
162を、上方の衛星電波受信部分(1)100Aを覆
う小箱状の非磁性導電材覆体(1)162Aと、中間を
支柱162Cで組み付けた上方の傘状覆部分と下方の大
箱状の覆部分とをもつ非磁性導電材覆体(2)162B
とでしてある。
【0124】そして、非磁性導電材覆体(2)162B
の上段側の箇所に、補正用電波受信部分130のうちの
補正データ回路以後の部分を除く部分を主体とする補正
用電波受信部分(1)130Aと、地磁気方位検出部分
300とを配置し、その下段側の箇所に、残りの部分、
すなわち、衛星電波受信部分100のうちの混合変換・
中間周波増幅以後の部分を主体とする衛星電波受信部分
(2)100Bと、補正用電波受信部分130のうちの
補正データ回路以後の部分を主体とする補正用電波受信
部分(2)130Bと、演算選択処理部分170Aと、
電源部分170A1などを配置している。
【0125】構成体200と制御処理部分510とを接
続する接続ケーブル201は、下方の基底部分162D
に配置した防水用パッキング203A付きの貫通具20
3とを通り、基底部分162Dの下方に設けた筒状の保
持部分204と柱状体950と沿わせての制御処理部分
510に導いている。
【0126】電波透過性材覆体161と基底部分162
Dとは、組付ねじ163によって組み付けられるととも
に、防水用パッキング202によって水密保持されてお
り、また、柱状体950と保持部分204とはねじ込部
分204Aによってねじ込み固定している。
【0127】電波透過性材覆体161の外面には、製造
会社のロゴマーク200Xが設けてあり、使用者は、ロ
ゴマーク200Xを好みの方向に向けて、構成体210
を船舶900に固定することを希望するため、地磁気方
位検出部分300の配置方向を無作為な方向にして固定
できる方がよいことになる。
【0128】演算選択処理部分170Aは、具体的に
は、図8のように、MPU170Xによって制御処理す
る構成にしてあり、誤差データ用メモリ175が誤差デ
ータ記憶部分351になっている。
【0129】そして、入出力ポート171から取り込ん
で作業用メモリ174に記憶した各受信信号100a〜
100d・各検出信号304x・304yのデータと、
データ用メモリに記憶した基準値などのデータとを、処
理用メモリ172に記憶した図2または図3の制御処理
フローによるプログラムによって処理する。
【0130】この処理によって、位置値PD・速度値S
Dを入出力ポート171から出力し、また、検出角度θ
と誤差値△θとを演算して誤差データ用メモリ174に
記憶することにより、地磁気針路方位値CD2を得ると
ともに、補正速度値SDaにもとづいて補正衛星電波針
路方位値CD1aまたは地磁気針路方位値D2を選択し
て入出力ポート171から出力する。なお、演算選択処
理部分170Aは、上記のように1つのMPU170X
を主体にして処理する構成してもよく、また、演算処理
部分350・演算処理部分150B・選択処理部分35
5について各個別にMPUを設けて処理する構成にして
もよい。
【0131】したがって、この第3実施例の構成によれ
ば、上記の第1実施例・第2実施例で述べた効果に加え
て、地磁気方位検出部分300が、柱状体950の頂部
に固定してあるため、操舵室910や操舵室910の下
方のエンジン室(図示せず)から離れた位置に配置され
るので、これらの部分に配置した導磁性材による構築物
やその導磁性材が着磁した部分による地磁気方位検出部
分300への影響を低減して、地磁気針路方位値CD2
の精度を向上させる得るという効果がある。
【0132】なお、柱状体950を導磁性材で形成した
場合でも、地磁気方位検出部分300が柱状体950の
頂部の部分に設けてあるため、同様にして、地磁気方位
検出部分300への影響を低減して、地磁気針路方位値
CD2の精度を向上させることができる。
【0133】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することを含むものである。 (1)磁気方位検出部分300を、他の構成により磁気
方位を検出する部分、例えば、図14の磁気方位検出部
分300に変更して構成する。 (2)自動操舵部分800を除去した複合航法装置10
00に適用して構成する。
【0134】(3)衛星電波受信部分100を、他の衛
星電波などにより位置値・補正位置値・衛星電波針路方
位値を得る部分、例えば、上記の第6従来技術の静止衛
星による衛星電波受信部分変更して構成する。
【0135】(4)レーダ探知部分650を付加して構
成する。 (5)地図データ読取部分600を付加してして構成す
る。 (6)地図データ読取部分600・レーダ探知部分65
0を付加して構成する。
【0136】(7)図6・図7の制御処理フローにおけ
るステップSP2で判別する所定の速度値SDsとステ
ップSP11で判別する所定の速度値SDsとを、異な
る速度値SDsにして構成する。この構成において、ス
テップSP2での所定速度の速度値SDsを大きく、例
えば、10ノット以上とし、ステップSP11での所定
速度の速度値SDsを小さく、例えば、5ノット以上と
することにより、全周補正による誤差値△θの精度を高
めるように構成する。
【0137】(8)補正速度値SDaを、補正位置値P
Daにより上記の第3従来技術の構成によって求めた補
正速度値SDaに変更して構成する。 (9)誤差値△θを誤差データ記憶部分351または誤
差データ用メモリ175に記憶する検出角度値θの5°
ごとの間隔を、他の角度間隔ごと、例えば、1°ごとの
間隔または2°ごとの間隔などに変更して構成する。
【0138】(10)全周補正による誤差値△θを記憶
させる所定の時期を、制御処理部分500に設けた設定
操作部分、例えば、キーボードを操作して、図8に点線
で示すように、演算処理部分350または演算選択処理
部分170Aに設定操作信号を与えた時点の時期に変更
して構成する。 (11)上記(10)と同様の操作により、全周補正に
よる誤差値△θを記憶させる所定の時期を、適宜に、変
更できるように構成する。
【0139】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、所定
の時期に、所定値以上の速度で船舶を走行させるだけ
で、地磁気方位検出部分の全周補正による誤差値の記憶
が自動的に行われ、その後に、所定値以上の速度値にな
るごとに、個別補正による誤差値の記憶し直しが行われ
るので、船舶を旋回して地磁気方位検出部分固有の誤差
値を測定する作業が不要になる。
【0140】そして、地磁気方位検出部分を無作為な方
向に配置しても自動的に誤差補正されるので、取付設置
上作業が容易になり、また、構成体を取付設置する際に
無作為な方向に配置して固定すればよいので、設置作業
が容易になるほか、ロゴマークなどを使用者の好み方向
に向けて装備することができる。
【0141】さらに、衛星電波受信部分と地磁気方位検
出部分とを一体にして船舶に高所部分に固定する構成で
は、操舵室やエンジン室から離れた位置に配置されるの
で、地磁気針路方位値の精度を向上できるなどの特長が
ある。
【図面の簡単な説明】
図面中、図1〜図8はこの発明の実施例を、また、図9
〜図15は従来技術を示し、各図の内容は次のとおりで
ある。
【図1】全体ブロック構成図
【図2】要部ブロック構成図
【図3】要部具体構成組立状態縦断面図
【図4】要部具体構成分解状態斜視図
【図5】要部配置状態平面・要部記憶構成図
【図6】要部制御処理構成図
【図7】要部制御処理構成図
【図8】要部ブロック構成図
【図9】全体ブロック構成図
【図10】全体ブロック構成図
【図11】要部ブロック構成図
【図12】要部ブロック構成図
【図13】要部ブロック構成図
【図14】要部ブロック構成図
【図15】要部動作波形図
【符号の説明】
11 受信アンテナ 12 高周波増幅回路 13 混合変換回路 14 第1局部発振回路 15 中間周波増幅回路 15a 中間周波信号 20A 衛星A用検出回路 20B 衛星B用検出回路 20C 衛星C用検出回路 20D 衛星D用検出回路 21 混合検波回路 22 第2局部発振回路 23 衛星コード発生回路 24 データ検出回路 30 時計回路 51 アンテナ 52 高周波増幅回路 53 混合変換回路 54 局部発振回路 55 中間周波増幅回路 56 検波回路 57 補正データ回路 100a〜100d 受信信号 100 衛星電波受信部分 100A 衛星電波受信部分(1) 100B 衛星電波受信部分(2) 130 補正用電波受信部分 130A 補正用電波受信部分(1) 130B 補正用電波受信部分(2) 130a 補正信号 150A 演算処理部分 150B 演算処理部分 160 防水箱 161 電波透過性材覆体 162 非磁性導電材覆体 162A 非磁性導電材覆体(1) 162B 非磁性導電材覆体(2) 162C 支柱 162D 基底部分 170A 演算選択処理部分 200 構成体 201 接続ケーブル 202 防水パッキング 203 貫通具 203A 防水パッキング 204 保持部分 204A ねじ込部分 210 構成体 300 地磁気検出部分 301A X方向磁心 301a Xコイル 301B Y方向磁心 301b Yコイル 301c Xコイル 301d Yコイル 301e 励振コイル 301R 円環状磁心 302X 増幅回路 301x 交流電圧 302Y 増幅回路 301y 交流電圧 303 励振回路 303a 励振信号 304X 検波回路 304x X検出信号 304Y 検波回路 304y Y検出信号 311x 交流信号 311y 交流信号 312X 濾波回路 312Y 濾波回路 315X 増幅回路 315Y 増幅回路 316X 検波回路 316x 検波信号 316Y 検波回路 316y 検波信号 316X 検波回路 316Y 検波回路 350 演算処理部分 351 誤差データ記憶部分 355 選択処理部分 500 制御処理部分 510 制御処理部分 750 航行状態表示部分 600 地図データ読取部分 650 レーダ探知部分 800 自動操舵部分 900 船舶 910 操舵室 950 柱状体 1000 複合航法装置 A〜D 衛星 CD 針路方位値 CD1 衛星電波針路方位値 CD1a 補正衛星電波針路方位値 CD2 地磁気針路方位値 DZ ドップラー偏移量データ Emax 最大値 Emin 最小値 Es 直流電圧 EZ 通信データ Me 地磁気 PD 位置値 PDa 補正位置値 SD 速度値 PDa 補正速度値 TZ 時間データ △d 誤差値 △θ 誤差値 θ 角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の衛星電波を受信する受信部分によ
    り得られる受信信号と所定の地点からの補正用電波を受
    信する受信部分により得られる受信信号とにもとづく針
    路方位値(以下、補正衛星電波針路方位値という)・補
    正位置値・補正速度値と、地磁気方位を検出する検出部
    分により得られた検出角度値を誤差値で補正して得られ
    る針路方位値(以下、地磁気針路方位値という)とにも
    とづいて、船舶の航行状態を表示し、または、前記船舶
    の操舵を行うようにした複合航法装置であって、 所定の時期に、所定値以上の前記補正速度値が得られた
    ときの前記補正衛星電波針路方位値と前記検出角度値と
    の差異にもとづいて得られた方位誤差値を、前記検出部
    分の全周にわたる前記誤差値として記憶する全周方位誤
    差値記憶手段と、 前記全周にわたる前記誤差値を記憶した後に、前記所定
    値以上の前記補正速度値が得られた時点ごとに、前記時
    点における前記補正衛星電波針路方位値と前記検出角度
    値との差異にもとづいて得られた方位誤差値を、前記時
    点において得られた前記検出角度値に対する前記誤差値
    として前記記憶を記憶し直す個別方位誤差値記憶手段と
    を具備することを特徴とする複合航法装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の時期を、前記船舶に前記複合
    航法装置を装備した直後の時期に設定したことを特徴と
    する請求項1記載の複合航法装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の時期を、前記船舶に前記複合
    航法装置を装備した直後の時期と、所定の暦日の時期ご
    と、または、所定の期間経過の時期ごととに設定したこ
    とを特徴とする請求項1記載の複合航法装置。
  4. 【請求項4】 前記衛星電波と前記補正用電波との受信
    部分と、前記検出部分とを一体にして構成した構成体を
    前記船舶の高所部分に固定したことを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の複合航法装置。
  5. 【請求項5】 前記検出部分または前記構成体の配置方
    向を、前記船舶に対して、無作為な方向にして固定した
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記
    載の複合航法装置。
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