JP2002048512A - 位置検出装置、光学機械及び露光装置 - Google Patents
位置検出装置、光学機械及び露光装置Info
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- JP2002048512A JP2002048512A JP2000230996A JP2000230996A JP2002048512A JP 2002048512 A JP2002048512 A JP 2002048512A JP 2000230996 A JP2000230996 A JP 2000230996A JP 2000230996 A JP2000230996 A JP 2000230996A JP 2002048512 A JP2002048512 A JP 2002048512A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 検出対象のパターンを迅速に精度よく安定し
て抽出できる位置検出装置、迅速に精度よく安定して合
焦できる光学機械及び露光装置を提供する。 【解決手段】 撮像素子から入力される画像データにハ
フ変換前処理を施し、検出対象となるアライメントマー
クM1に対応する画像のエッジe11〜e14を抽出す
る。そして、抽出されたエッジe11〜e14に対して
ρθハフ変換を施して、ρθ平面における各エッジe1
1〜e14の累積度数から、各エッジe11〜e14の
直交性及び対称性に注目して前記マークM1に対応する
画像を抽出する。
て抽出できる位置検出装置、迅速に精度よく安定して合
焦できる光学機械及び露光装置を提供する。 【解決手段】 撮像素子から入力される画像データにハ
フ変換前処理を施し、検出対象となるアライメントマー
クM1に対応する画像のエッジe11〜e14を抽出す
る。そして、抽出されたエッジe11〜e14に対して
ρθハフ変換を施して、ρθ平面における各エッジe1
1〜e14の累積度数から、各エッジe11〜e14の
直交性及び対称性に注目して前記マークM1に対応する
画像を抽出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、薄膜磁気ヘ
ッド等のマイクロデバイスを製造するためのフォトリソ
グラフィ工程で使用される露光装置に関するものであ
る。また、本発明は、例えば被検物の微小な領域を観察
するための顕微鏡、前記露光装置等の光学機械に関する
ものである。さらに、本発明は、それらの光学機械にお
いて、例えば被検物の焦点位置を検出するための合焦装
置等に適用される位置検出装置に関するものである。
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、薄膜磁気ヘ
ッド等のマイクロデバイスを製造するためのフォトリソ
グラフィ工程で使用される露光装置に関するものであ
る。また、本発明は、例えば被検物の微小な領域を観察
するための顕微鏡、前記露光装置等の光学機械に関する
ものである。さらに、本発明は、それらの光学機械にお
いて、例えば被検物の焦点位置を検出するための合焦装
置等に適用される位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の合焦装置としては、被検物上に
形成されたパターンを、例えばCCD等の撮像素子によ
り画像データとしてCPU等の主制御系に取り込むこと
により検出して、画像処理を行う画像処理装置が知られ
ている。この合焦装置では、まず被検物の表面と前記撮
像素子の撮像エリアとを歩進的に走査させて、それぞれ
の位置で被検物の表面を撮像し、画像データとして主制
御系に取り込む。主制御系は、いわゆる「パターン・マ
ッチング法」により、検出された各画像データ毎に検出
対象のパターンに対応する対象画像を抽出する。
形成されたパターンを、例えばCCD等の撮像素子によ
り画像データとしてCPU等の主制御系に取り込むこと
により検出して、画像処理を行う画像処理装置が知られ
ている。この合焦装置では、まず被検物の表面と前記撮
像素子の撮像エリアとを歩進的に走査させて、それぞれ
の位置で被検物の表面を撮像し、画像データとして主制
御系に取り込む。主制御系は、いわゆる「パターン・マ
ッチング法」により、検出された各画像データ毎に検出
対象のパターンに対応する対象画像を抽出する。
【0003】すなわち、主制御系は、その各画像データ
内の種々の画像に対して、その主制御系内に予め記憶さ
れているテンプレート画像を各画素毎に移動させつつ重
ね合わせる。この状態で、その都度、両画像の間で分散
や標準偏差を求めるなどして相関性を算出し、テンプレ
ート画像との相関性の高い画像を、対象画像として抽出
する。
内の種々の画像に対して、その主制御系内に予め記憶さ
れているテンプレート画像を各画素毎に移動させつつ重
ね合わせる。この状態で、その都度、両画像の間で分散
や標準偏差を求めるなどして相関性を算出し、テンプレ
ート画像との相関性の高い画像を、対象画像として抽出
する。
【0004】次いで、撮像素子の撮像エリアを、光学系
に光軸と直交する方向において、その抽出された対象画
像を含む位置に固定する。この状態で、光学系と被検物
とのその光学系の光軸方向の位置を変化させながら、対
象画像を繰り返し撮像する。そして、主制御系は、その
対象画像において、例えば最もコントラストが高くなる
前記光軸方向の位置を合焦位置と判定するようになって
いる。
に光軸と直交する方向において、その抽出された対象画
像を含む位置に固定する。この状態で、光学系と被検物
とのその光学系の光軸方向の位置を変化させながら、対
象画像を繰り返し撮像する。そして、主制御系は、その
対象画像において、例えば最もコントラストが高くなる
前記光軸方向の位置を合焦位置と判定するようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来構
成においては、合焦動作の目標となる対象画像を抽出す
る際に、検出された各画像データに対してテンプレート
画像を1画素ずつずらしながら重ね合わせて相関性を算
出する必要がある。このため、合焦動作に寄与しない数
多くの画像データに対して、パターンマッチングを行う
必要があって、対象画像の抽出に多大の時間を要すると
いう問題があった。
成においては、合焦動作の目標となる対象画像を抽出す
る際に、検出された各画像データに対してテンプレート
画像を1画素ずつずらしながら重ね合わせて相関性を算
出する必要がある。このため、合焦動作に寄与しない数
多くの画像データに対して、パターンマッチングを行う
必要があって、対象画像の抽出に多大の時間を要すると
いう問題があった。
【0006】また、実際には、被検物上に、種々の形状
のパターンが混在することが多い。近年、特に半導体素
子の製造においては、さらなる高集積度化の要求が高ま
っており、非常に微細なパターンが数多く積み重ねられ
るようになってきている。このため、半導体素子を製造
する露光装置では、各パターン間に高い重ね合わせ精度
が要求されており、これに伴って各パターンの露光処理
時における厳密な合焦管理が要求されるようになってき
た。このように、より正確な合焦動作を実現するために
は、検出対象の対象画像に応じて、予め数多くのテンプ
レート画像を用意する必要があるという問題があった。
のパターンが混在することが多い。近年、特に半導体素
子の製造においては、さらなる高集積度化の要求が高ま
っており、非常に微細なパターンが数多く積み重ねられ
るようになってきている。このため、半導体素子を製造
する露光装置では、各パターン間に高い重ね合わせ精度
が要求されており、これに伴って各パターンの露光処理
時における厳密な合焦管理が要求されるようになってき
た。このように、より正確な合焦動作を実現するために
は、検出対象の対象画像に応じて、予め数多くのテンプ
レート画像を用意する必要があるという問題があった。
【0007】さらに、対象画像の抽出に際して、異なる
形状のパターンに対応する対象画像ではテンプレート画
像との相関性が異なってくるため、対象画像によってそ
の抽出の精度が変化するおそれがある。これに伴って、
検出対象のパターンの形状によって合焦動作の精度がば
らつくおそれがあって、安定性に欠けるという問題があ
った。
形状のパターンに対応する対象画像ではテンプレート画
像との相関性が異なってくるため、対象画像によってそ
の抽出の精度が変化するおそれがある。これに伴って、
検出対象のパターンの形状によって合焦動作の精度がば
らつくおそれがあって、安定性に欠けるという問題があ
った。
【0008】しかも、ウエハのラフアライメント時に、
そのウエハがわずかに回転されることがあり、検出対象
のパターンが所定の位置から回転されていることがあ
る。ところが、前記のようなパターンマッチングによる
場合では、検出対象のパターンに対応する対象画像がテ
ンプレート画像の形状と一致していたとしても、前記の
ようなパターンの回転が生じていると、全く異なった画
像として判断されるおそれがある。このため、対象画像
の抽出精度が大きく低下するとともに、安定性に欠ける
という問題があった。
そのウエハがわずかに回転されることがあり、検出対象
のパターンが所定の位置から回転されていることがあ
る。ところが、前記のようなパターンマッチングによる
場合では、検出対象のパターンに対応する対象画像がテ
ンプレート画像の形状と一致していたとしても、前記の
ようなパターンの回転が生じていると、全く異なった画
像として判断されるおそれがある。このため、対象画像
の抽出精度が大きく低下するとともに、安定性に欠ける
という問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、検出対象のパターンの抽出を迅速にかつ精度よく
安定して行うことができる位置検出装置を提供すること
にある。また、合焦動作を迅速にかつ精度よく安定して
行うことができる光学機械及び露光装置を提供すること
にある。
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、検出対象のパターンの抽出を迅速にかつ精度よく
安定して行うことができる位置検出装置を提供すること
にある。また、合焦動作を迅速にかつ精度よく安定して
行うことができる光学機械及び露光装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、被検物上に設けられ
た所定のパターンを画像データとして検出する画像検出
手段と、前記パターンと前記被検物に対向するように配
置された光学系とのその光学系の光軸方向における位置
関係を検出する位置検出手段とを備えた位置検出装置に
おいて、前記画像データにハフ変換を施すハフ変換手段
を有し、前記位置検出手段はそのハフ変換の結果に基づ
いて前記パターンと前記光学系との位置関係を検出する
ようにしたことを特徴とするものである。
に、本願請求項1に記載の発明は、被検物上に設けられ
た所定のパターンを画像データとして検出する画像検出
手段と、前記パターンと前記被検物に対向するように配
置された光学系とのその光学系の光軸方向における位置
関係を検出する位置検出手段とを備えた位置検出装置に
おいて、前記画像データにハフ変換を施すハフ変換手段
を有し、前記位置検出手段はそのハフ変換の結果に基づ
いて前記パターンと前記光学系との位置関係を検出する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0011】この位置検出装置では、検出対象のパター
ンに対応する対象画像を含む各画像データにハフ変換前
処理を施して、その画像データ内に存在する画像のエッ
ジ成分を求める。次いで、このエッジ成分にハフ変換を
施すことにより、ハフ平面内におけるエッジ成分の累積
度数に変換する。そして、この累積度数に基づいて、前
記対象画像を迅速にかつ精度よく、しかも前記パターン
の回転等の影響を受けることなく安定して抽出すること
ができる。これにより、そのパターンと光学系との位置
関係を、迅速にかつ精度よく、しかも前記パターンの回
転等の影響を受けることなく安定して検出することがで
きる。
ンに対応する対象画像を含む各画像データにハフ変換前
処理を施して、その画像データ内に存在する画像のエッ
ジ成分を求める。次いで、このエッジ成分にハフ変換を
施すことにより、ハフ平面内におけるエッジ成分の累積
度数に変換する。そして、この累積度数に基づいて、前
記対象画像を迅速にかつ精度よく、しかも前記パターン
の回転等の影響を受けることなく安定して抽出すること
ができる。これにより、そのパターンと光学系との位置
関係を、迅速にかつ精度よく、しかも前記パターンの回
転等の影響を受けることなく安定して検出することがで
きる。
【0012】また、本願請求項2に記載の発明は、前記
請求項1に記載の発明において、前記パターンは複数の
エッジを有し、前記位置検出手段はその複数のエッジの
なす角を前記パターンと前記光学系との位置関係を検出
する際の評価尺度とすることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明において、前記パターンは複数の
エッジを有し、前記位置検出手段はその複数のエッジの
なす角を前記パターンと前記光学系との位置関係を検出
する際の評価尺度とすることを特徴とするものである。
【0013】この位置検出装置では、検出対象のパター
ンの形状に基づいて、複数のエッジのなす角を設定する
ことで、そのパターンとは異なるパターンに対応する画
像を容易に排除することができる。これにより、検出対
象のパターンに対応する対象画像を、より迅速にかつ精
度よく、安定して抽出することができる。
ンの形状に基づいて、複数のエッジのなす角を設定する
ことで、そのパターンとは異なるパターンに対応する画
像を容易に排除することができる。これにより、検出対
象のパターンに対応する対象画像を、より迅速にかつ精
度よく、安定して抽出することができる。
【0014】また、本願請求項3に記載の発明は、前記
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記パ
ターンは複数のエッジを有し、前記位置検出手段はその
複数のエッジの配置関係における対称性を前記パターン
と前記光学系との位置関係を検出する際の評価尺度とす
ることを特徴とするものである。
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記パ
ターンは複数のエッジを有し、前記位置検出手段はその
複数のエッジの配置関係における対称性を前記パターン
と前記光学系との位置関係を検出する際の評価尺度とす
ることを特徴とするものである。
【0015】この位置検出装置では、検出対象のパター
ンの形状に基づいて、複数のエッジの配置関係における
対称性を設定することで、そのパターンとは異なるパタ
ーンに対応する画像を容易に排除することができる。こ
れにより、検出対象のパターンに対応する対象画像を、
より迅速にかつ精度よく、安定して抽出することができ
る。
ンの形状に基づいて、複数のエッジの配置関係における
対称性を設定することで、そのパターンとは異なるパタ
ーンに対応する画像を容易に排除することができる。こ
れにより、検出対象のパターンに対応する対象画像を、
より迅速にかつ精度よく、安定して抽出することができ
る。
【0016】また、本願請求項4に記載の発明は、前記
請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記位置検出手段は、前記画像検出手段により
検出された画像データを所定の倍率で圧縮する圧縮手段
を備えたことを特徴とするものである。
請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記位置検出手段は、前記画像検出手段により
検出された画像データを所定の倍率で圧縮する圧縮手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0017】この位置検出装置では、画像データの圧縮
を行うことで、画像データを迅速に処理することができ
る。また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項4
に記載の発明において、前記位置検出手段は、前記圧縮
手段により圧縮された画像データに基づいて検出対象と
なるパターンの絞り込みを行う絞り込み手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
を行うことで、画像データを迅速に処理することができ
る。また、本願請求項5に記載の発明は、前記請求項4
に記載の発明において、前記位置検出手段は、前記圧縮
手段により圧縮された画像データに基づいて検出対象と
なるパターンの絞り込みを行う絞り込み手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0018】この位置検出装置では、各画像データ内に
おいて、検出対象となるパターンに対応する対象画像の
絞り込みを迅速に処理することができる。また、本願請
求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明にお
いて、前記位置検出手段は、前記絞り込み手段により絞
り込まれたパターンの画像データの量に基づいてパター
ンの検出領域の大きさを変更する領域変更手段を設けた
ことを特徴とするものである。
おいて、検出対象となるパターンに対応する対象画像の
絞り込みを迅速に処理することができる。また、本願請
求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明にお
いて、前記位置検出手段は、前記絞り込み手段により絞
り込まれたパターンの画像データの量に基づいてパター
ンの検出領域の大きさを変更する領域変更手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0019】この位置検出装置では、絞り込まれた対象
画像の画像データの量が不足する場合には、パターンの
検出領域を拡大してさらに多くの画像データを検出する
ことで、パターンの検出精度が向上される。また、絞り
込まれた対象画像の画像データの量が過剰な場合には、
パターンの検出領域を縮小して画像データの検出量を減
らすことで、パターンの検出が一層迅速に行われる。
画像の画像データの量が不足する場合には、パターンの
検出領域を拡大してさらに多くの画像データを検出する
ことで、パターンの検出精度が向上される。また、絞り
込まれた対象画像の画像データの量が過剰な場合には、
パターンの検出領域を縮小して画像データの検出量を減
らすことで、パターンの検出が一層迅速に行われる。
【0020】また、本願請求項7に記載の発明は、前記
請求項5または請求項6に記載の発明において、前記位
置検出手段は、前記絞り込み手段により絞り込まれたパ
ターンについて前記画像検出手段で検出された画像デー
タをそのまま用いて、前記パターンと前記光学系との位
置関係を検出するようにしたことを特徴とするものであ
る。
請求項5または請求項6に記載の発明において、前記位
置検出手段は、前記絞り込み手段により絞り込まれたパ
ターンについて前記画像検出手段で検出された画像デー
タをそのまま用いて、前記パターンと前記光学系との位
置関係を検出するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0021】この位置検出装置では、被検物上のパター
ンと光学系との位置関係を検出する際には、画像検出手
段で検出された画像データを圧縮することなく、そのま
ま利用することで、位置検出における高い精度の確保が
可能となる。
ンと光学系との位置関係を検出する際には、画像検出手
段で検出された画像データを圧縮することなく、そのま
ま利用することで、位置検出における高い精度の確保が
可能となる。
【0022】また、本願請求項8に記載の発明は、被検
面の表面状態を検出するための光学系を備えた光学機械
において、前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項
に記載の位置検出装置を備え、前記被検面上に形成され
た所定のパターンの位置を前記位置検出装置により検出
し、その位置検出装置の検出結果に基づいて前記被検面
を前記光学系の合焦位置に配置するようにしたことを特
徴とするものである。
面の表面状態を検出するための光学系を備えた光学機械
において、前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項
に記載の位置検出装置を備え、前記被検面上に形成され
た所定のパターンの位置を前記位置検出装置により検出
し、その位置検出装置の検出結果に基づいて前記被検面
を前記光学系の合焦位置に配置するようにしたことを特
徴とするものである。
【0023】この光学機械では、検出対象のパターンに
対応する対象画像を迅速にかつ精度よく検出することが
できて、迅速で高精度の合焦動作が可能となる。また、
本願請求項9に記載の発明は、マスク上に形成されたパ
ターンを投影光学系を介して基板上に投影転写するよう
にした露光装置において、前記基板上に先行する露光動
作にて形成された所定のパターンを検出して前記基板を
前記投影光学系の合焦位置に配置する位置決め装置と、
前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の位
置検出装置とを有し、前記位置決め装置は前記位置検出
装置による前記所定のパターンの検出結果に基づいて前
記基板の表面を前記合焦位置に合わせ込むようにしたこ
とを特徴とするものである。
対応する対象画像を迅速にかつ精度よく検出することが
できて、迅速で高精度の合焦動作が可能となる。また、
本願請求項9に記載の発明は、マスク上に形成されたパ
ターンを投影光学系を介して基板上に投影転写するよう
にした露光装置において、前記基板上に先行する露光動
作にて形成された所定のパターンを検出して前記基板を
前記投影光学系の合焦位置に配置する位置決め装置と、
前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の位
置検出装置とを有し、前記位置決め装置は前記位置検出
装置による前記所定のパターンの検出結果に基づいて前
記基板の表面を前記合焦位置に合わせ込むようにしたこ
とを特徴とするものである。
【0024】この露光装置では、検出対象のパターンに
対応する対象画像を迅速にかつ精度よく検出することが
できて、迅速で高精度の合焦動作が可能となる。これに
より、露光処理動作の精度とスループットとを向上する
ことが可能となる。
対応する対象画像を迅速にかつ精度よく検出することが
できて、迅速で高精度の合焦動作が可能となる。これに
より、露光処理動作の精度とスループットとを向上する
ことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、本発明
を、光学機械の一種である半導体素子製造用のステップ
・アンド・リピート方式の一括露光型露光装置と、その
ウエハアライメント顕微鏡における合焦機構の位置検出
装置に具体化した第1実施形態について図1〜図8に基
づいて説明する。
を、光学機械の一種である半導体素子製造用のステップ
・アンド・リピート方式の一括露光型露光装置と、その
ウエハアライメント顕微鏡における合焦機構の位置検出
装置に具体化した第1実施形態について図1〜図8に基
づいて説明する。
【0026】まず、露光装置の概要について説明する。
図1に示すように、露光装置21は、照明光学系22、
マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージ
23、投影光学系24、被検物及び基板としてのウエハ
Wを保持する位置決め装置としての基板ステージとして
のウエハステージ25、位置検出手段及び位置検出装置
の一部を構成するウエハアライメント顕微鏡26、そし
て位置検出手段及び位置検出装置の一部を構成する主制
御系27とから構成されている。
図1に示すように、露光装置21は、照明光学系22、
マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージ
23、投影光学系24、被検物及び基板としてのウエハ
Wを保持する位置決め装置としての基板ステージとして
のウエハステージ25、位置検出手段及び位置検出装置
の一部を構成するウエハアライメント顕微鏡26、そし
て位置検出手段及び位置検出装置の一部を構成する主制
御系27とから構成されている。
【0027】前記照明光学系22には、高圧水銀灯、K
rFエキシマレーザ光源、ArFエキシマレーザ光源、
F2レーザ光源、金属蒸気レーザまたはYAGレーザ等
のファイバレーザの高調波を発振する光源等のいずれか
からなる露光光源30から、露光光ELが入射する。照
明光学系22は、図示しないリレーレンズ、フライアイ
レンズ(またはロット・インテグレータ)、コンデンサ
レンズ等の各種レンズ系や、開口絞り及び前記レチクル
Rのパターン面と共役な位置に配置されたブラインド等
を含んで構成されている。
rFエキシマレーザ光源、ArFエキシマレーザ光源、
F2レーザ光源、金属蒸気レーザまたはYAGレーザ等
のファイバレーザの高調波を発振する光源等のいずれか
からなる露光光源30から、露光光ELが入射する。照
明光学系22は、図示しないリレーレンズ、フライアイ
レンズ(またはロット・インテグレータ)、コンデンサ
レンズ等の各種レンズ系や、開口絞り及び前記レチクル
Rのパターン面と共役な位置に配置されたブラインド等
を含んで構成されている。
【0028】そして、前記露光光ELは、この照明光学
系22を通過することにより、前記レチクルRのパター
ン面に形成された回路パターンを均一に照明するように
調整される。この場合、レチクルRとウエハWとを静止
させた状態で、レチクルR上の回路パターンの像を、図
2に示すウエハWの表面上に区画されたショット領域に
一括露光で転写露光するように、前記露光光ELの照明
領域が矩形状に整形される。
系22を通過することにより、前記レチクルRのパター
ン面に形成された回路パターンを均一に照明するように
調整される。この場合、レチクルRとウエハWとを静止
させた状態で、レチクルR上の回路パターンの像を、図
2に示すウエハWの表面上に区画されたショット領域に
一括露光で転写露光するように、前記露光光ELの照明
領域が矩形状に整形される。
【0029】前記レチクルステージ23は、照明光学系
22の下方において、そのレチクル載置面が前記投影光
学系24の光軸方向と直交するように配置されている。
このレチクルステージ23は、前記投影光学系24の光
軸に垂直な面内で微小量だけ、かつ高精度にレチクルR
の位置制御を行うようになっている。
22の下方において、そのレチクル載置面が前記投影光
学系24の光軸方向と直交するように配置されている。
このレチクルステージ23は、前記投影光学系24の光
軸に垂直な面内で微小量だけ、かつ高精度にレチクルR
の位置制御を行うようになっている。
【0030】前記投影光学系24は図示しない複数のレ
ンズ等を含んで構成され、前記露光光ELはこの投影光
学系24を通過する際に、その断面形状が前記照明領域
の大きさから所定の縮小倍率1/n(nは正の整数)に
縮小される。そして、前記レチクルR上の回路パターン
が、所定の縮小倍率で縮小された状態で、前記ウエハス
テージ25上に投影光学系24の光軸に交差するように
保持されたウエハWの表面に投影転写されるようになっ
ている。
ンズ等を含んで構成され、前記露光光ELはこの投影光
学系24を通過する際に、その断面形状が前記照明領域
の大きさから所定の縮小倍率1/n(nは正の整数)に
縮小される。そして、前記レチクルR上の回路パターン
が、所定の縮小倍率で縮小された状態で、前記ウエハス
テージ25上に投影光学系24の光軸に交差するように
保持されたウエハWの表面に投影転写されるようになっ
ている。
【0031】前記ウエハステージ25は、前記投影光学
系24の下方において、そのウエハ載置面が投影光学系
24の光軸方向と交差するように配置されている。この
ウエハステージ25のウエハ支持台31上には、図1の
紙面に直交するY方向に駆動自在なYステージ32が載
置されている。そのYステージ32上には、図1の紙面
に平行で前記投影光学系24の光軸に直交するX方向に
駆動自在なXステージ33が載置されている。また、X
ステージ33上には、上面を前記投影光学系24の光軸
と直交するXY平面に対し微小に傾斜させることができ
るとともに、その投影光学系24の光軸に平行なZ方向
に微小駆動自在なZステージ34が設けられている。そ
して、このZステージ34上に、ウエハWが真空吸着に
よって保持されるようになっている。
系24の下方において、そのウエハ載置面が投影光学系
24の光軸方向と交差するように配置されている。この
ウエハステージ25のウエハ支持台31上には、図1の
紙面に直交するY方向に駆動自在なYステージ32が載
置されている。そのYステージ32上には、図1の紙面
に平行で前記投影光学系24の光軸に直交するX方向に
駆動自在なXステージ33が載置されている。また、X
ステージ33上には、上面を前記投影光学系24の光軸
と直交するXY平面に対し微小に傾斜させることができ
るとともに、その投影光学系24の光軸に平行なZ方向
に微小駆動自在なZステージ34が設けられている。そ
して、このZステージ34上に、ウエハWが真空吸着に
よって保持されるようになっている。
【0032】前記Zステージ34上には、X方向及びY
方向に沿って延びる平面L字状の移動鏡35が固定され
ている。一対の干渉計36は、その移動鏡35の外側面
と対向するように配置されている。そして、これらの干
渉計36によって、常時Zグステージ34のX方向及び
Y方向の位置がモニターされ、これらの干渉計36によ
り得られた位置情報は前記主制御系27に供給される。
方向に沿って延びる平面L字状の移動鏡35が固定され
ている。一対の干渉計36は、その移動鏡35の外側面
と対向するように配置されている。そして、これらの干
渉計36によって、常時Zグステージ34のX方向及び
Y方向の位置がモニターされ、これらの干渉計36によ
り得られた位置情報は前記主制御系27に供給される。
【0033】図1及び図2に示すように、前記ウエハア
ライメント顕微鏡26は、オフ・アクシス方式のアライ
メント顕微鏡からなり、前記投影光学系24の側面に装
備されている。このウエハアライメント顕微鏡26は、
例えば広波長帯域の光を用いる画像処理方式のアライメ
ント光学系(FIA光学系)39により構成されてい
る。
ライメント顕微鏡26は、オフ・アクシス方式のアライ
メント顕微鏡からなり、前記投影光学系24の側面に装
備されている。このウエハアライメント顕微鏡26は、
例えば広波長帯域の光を用いる画像処理方式のアライメ
ント光学系(FIA光学系)39により構成されてい
る。
【0034】すなわち、照明光源40からの照明光IL
は、FIA光学系39内のハーフミラー41及びミラー
42,43で反射され、ウエハWのスクライブライン上
に先行する露光動作にて形成されたアライメントマーク
を照明する。そのアライメントマークからの反射光RL
は、同じ光路を通って前記FIA光学系39に戻り、そ
のFIA光学系39内において前記ハーフミラー41を
透過する。そして、その反射光RLは、2次元CCDか
らなる画像検出手段としての撮像素子44の撮像面上に
前記アライメントマークの像を結像させる。
は、FIA光学系39内のハーフミラー41及びミラー
42,43で反射され、ウエハWのスクライブライン上
に先行する露光動作にて形成されたアライメントマーク
を照明する。そのアライメントマークからの反射光RL
は、同じ光路を通って前記FIA光学系39に戻り、そ
のFIA光学系39内において前記ハーフミラー41を
透過する。そして、その反射光RLは、2次元CCDか
らなる画像検出手段としての撮像素子44の撮像面上に
前記アライメントマークの像を結像させる。
【0035】このとき、撮像素子44の撮像面には、前
記FIA光学系39の内部において、前記反射光RLの
光路に対して進退可能に配置された指標板45上の指標
マークの像も同時に結像される。この撮像面における受
光像は、光電変換により画像データに変換されて主制御
系27に入力される。この主制御系27において、前記
画像データに基づいてアライメントマークの投影像の指
標マークに対する位置ずれが求められるようになってい
る。
記FIA光学系39の内部において、前記反射光RLの
光路に対して進退可能に配置された指標板45上の指標
マークの像も同時に結像される。この撮像面における受
光像は、光電変換により画像データに変換されて主制御
系27に入力される。この主制御系27において、前記
画像データに基づいてアライメントマークの投影像の指
標マークに対する位置ずれが求められるようになってい
る。
【0036】この場合、前記ウエハアライメント顕微鏡
26の検出中心と前記レチクルRの投影領域の中心との
間隔であるベースライン量に対する前記指標マークの位
置のオフセット量を予め求めておく。そして、このオフ
セット量とウエハアライメント顕微鏡26で計測された
指標マークに対するアライメントマークの像の位置ずれ
量とに基づいて、前記ウエハステージ25によりウエハ
Wの位置が調整される。これにより、ウエハW上の各シ
ョット領域が所定位置に配置され、その各ショット領域
のアライメントが正確に行われるようになっている。
26の検出中心と前記レチクルRの投影領域の中心との
間隔であるベースライン量に対する前記指標マークの位
置のオフセット量を予め求めておく。そして、このオフ
セット量とウエハアライメント顕微鏡26で計測された
指標マークに対するアライメントマークの像の位置ずれ
量とに基づいて、前記ウエハステージ25によりウエハ
Wの位置が調整される。これにより、ウエハW上の各シ
ョット領域が所定位置に配置され、その各ショット領域
のアライメントが正確に行われるようになっている。
【0037】さて、このウエハアライメント顕微鏡26
によるアライメント動作において、アライメントマーク
の検出に先立って焦点合わせ動作が行われる。ここで
は、図3に示すような矩形状のアライメントマーク(本
実施形態では正方形状のいわゆる「ボックスマーク」)
M1を検出の対象画像とする場合を、一例にとして説明
する。
によるアライメント動作において、アライメントマーク
の検出に先立って焦点合わせ動作が行われる。ここで
は、図3に示すような矩形状のアライメントマーク(本
実施形態では正方形状のいわゆる「ボックスマーク」)
M1を検出の対象画像とする場合を、一例にとして説明
する。
【0038】まず、ウエハステージ25のXステージ3
3及びYステージ32を駆動して、ウエハアライメント
顕微鏡26の検出視野内に所定のショット領域に対応す
るアライメントマークM1を配置させる。そして、ウエ
ハアライメント顕微鏡26内の前記反射光RLの光路中
から、前記指標板45を退出させて、前記アライメント
マークM1を含む前記検出視野内を前記照明光源40に
より照明する。撮像素子44は、この照明に基づく反射
光RLにより結像される画像全体を撮像して検出すると
ともに画像データに変換して前記主制御系27に出力す
る。
3及びYステージ32を駆動して、ウエハアライメント
顕微鏡26の検出視野内に所定のショット領域に対応す
るアライメントマークM1を配置させる。そして、ウエ
ハアライメント顕微鏡26内の前記反射光RLの光路中
から、前記指標板45を退出させて、前記アライメント
マークM1を含む前記検出視野内を前記照明光源40に
より照明する。撮像素子44は、この照明に基づく反射
光RLにより結像される画像全体を撮像して検出すると
ともに画像データに変換して前記主制御系27に出力す
る。
【0039】次いで、前記主制御系27は、図7〜図9
に示すようなフローチャートに基づいて、前記ウエハア
ライメント顕微鏡26の合焦位置を検出し、ウエハステ
ージ25のZステージ34を駆動させてその合焦位置に
ウエハWの表面を合わせ込むようなっている。すなわ
ち、主制御系27は、画像データが入力される(S10
1)と、まず画像データをその全体についてX方向、Y
方向ともに、例えば1/8に圧縮する(S102)。こ
の際、画像データの圧縮は、例えばX方向とY方向との
それぞれ8画素ずつを1つの画素データに平均化する
(8×8平均化)処理、あるいはX方向とY方向とのそ
れぞれ8画素毎に1つの画素データをサンプリングする
(間引き)処理等により行う。この圧縮により、例えば
640×480画素の大きさの画像データは、80×6
0画素の大きさの画像データに変換される。
に示すようなフローチャートに基づいて、前記ウエハア
ライメント顕微鏡26の合焦位置を検出し、ウエハステ
ージ25のZステージ34を駆動させてその合焦位置に
ウエハWの表面を合わせ込むようなっている。すなわ
ち、主制御系27は、画像データが入力される(S10
1)と、まず画像データをその全体についてX方向、Y
方向ともに、例えば1/8に圧縮する(S102)。こ
の際、画像データの圧縮は、例えばX方向とY方向との
それぞれ8画素ずつを1つの画素データに平均化する
(8×8平均化)処理、あるいはX方向とY方向とのそ
れぞれ8画素毎に1つの画素データをサンプリングする
(間引き)処理等により行う。この圧縮により、例えば
640×480画素の大きさの画像データは、80×6
0画素の大きさの画像データに変換される。
【0040】次に、圧縮された画像データ(以下、「圧
縮画像データ」という。)IDcに対して、ハフ変換前
処理が施される。まず、圧縮画像データIDcには、い
わゆるごま塩状のノイズが散在することがある。このよ
うなノイズは画像処理の精度を低下させるため、前記圧
縮画像データIDcの各画素データに対して、例えば図
5(a)〜(e)に示すような5×5のエッジ保存平滑
化フィルタFnr1〜Fnr5を各画素データに順にかけて
前記ノイズを除去する(S103)。
縮画像データ」という。)IDcに対して、ハフ変換前
処理が施される。まず、圧縮画像データIDcには、い
わゆるごま塩状のノイズが散在することがある。このよ
うなノイズは画像処理の精度を低下させるため、前記圧
縮画像データIDcの各画素データに対して、例えば図
5(a)〜(e)に示すような5×5のエッジ保存平滑
化フィルタFnr1〜Fnr5を各画素データに順にかけて
前記ノイズを除去する(S103)。
【0041】なお、ここでは、注目している各画素(注
目画素)PEaを中心として図5(a)〜(e)に斜線
で示す各フィルタFnr1〜Fnr5の11あるいは9画素
の画素データについて注目画素PEaと他の画素PEo
の分散を算出する。そして、最も分散の小さな領域の画
素データで注目画素PEaの画素データを置き換える。
これにより圧縮画像データIDc中に含まれる各種の画
像のエッジ成分が劣化することなく、前記ノイズが除去
される。
目画素)PEaを中心として図5(a)〜(e)に斜線
で示す各フィルタFnr1〜Fnr5の11あるいは9画素
の画素データについて注目画素PEaと他の画素PEo
の分散を算出する。そして、最も分散の小さな領域の画
素データで注目画素PEaの画素データを置き換える。
これにより圧縮画像データIDc中に含まれる各種の画
像のエッジ成分が劣化することなく、前記ノイズが除去
される。
【0042】次に、図3に示すように、ノイズの除去さ
れた圧縮画像データIDcに基づいて、その圧縮画像デ
ータIDc中に含まれる画像のX方向及びY方向におけ
るエッジ成分Ex,Eyの抽出がなされる(S10
4)。図3に示すように、このエッジ抽出の処理では、
まず、前記正方形状のアライメントマークM1をはじめ
として各種の画像を含む圧縮画像データIDc(図3
(a))の1画素毎に、Y方向ソーベルフィルタFsyを
順次かけていく。これにより、その圧縮画像データID
cに含まれる各種画像のX方向エッジ成分Exのみを抽
出する(図3(b))。次いで、前記圧縮画像データI
Dc(図3(a))の1画素毎に、X方向ソーベルフィ
ルタFsxを順次かけていく。これにより、その圧縮画像
データIDcに含まれる各種画像のY方向エッジ成分E
yのみを抽出する(図3(c))。
れた圧縮画像データIDcに基づいて、その圧縮画像デ
ータIDc中に含まれる画像のX方向及びY方向におけ
るエッジ成分Ex,Eyの抽出がなされる(S10
4)。図3に示すように、このエッジ抽出の処理では、
まず、前記正方形状のアライメントマークM1をはじめ
として各種の画像を含む圧縮画像データIDc(図3
(a))の1画素毎に、Y方向ソーベルフィルタFsyを
順次かけていく。これにより、その圧縮画像データID
cに含まれる各種画像のX方向エッジ成分Exのみを抽
出する(図3(b))。次いで、前記圧縮画像データI
Dc(図3(a))の1画素毎に、X方向ソーベルフィ
ルタFsxを順次かけていく。これにより、その圧縮画像
データIDcに含まれる各種画像のY方向エッジ成分E
yのみを抽出する(図3(c))。
【0043】これらのように抽出されたX方向及びY方
向エッジ成分Ex,Eyについて、次の(1)式に基づ
いてエッジ強度Iと、(2)式に基づいてエッジの方向
ψとを算出する。
向エッジ成分Ex,Eyについて、次の(1)式に基づ
いてエッジ強度Iと、(2)式に基づいてエッジの方向
ψとを算出する。
【0044】
【数1】
【0045】
【数2】 そして、所定値を超えるエッジ強度Iを有するととも
に、所定の範囲内のエッジの方向ψをなすエッジを抽出
することで、検出の対象画像に対応するエッジを抽出す
る。ここで、本実施形態のように正方形状のボックスマ
ークからなるアライメントマークM1を対象画像とする
場合には、前記エッジの方向ψがほぼ90°をなすよう
なエッジを抽出するようにすればよい。
に、所定の範囲内のエッジの方向ψをなすエッジを抽出
することで、検出の対象画像に対応するエッジを抽出す
る。ここで、本実施形態のように正方形状のボックスマ
ークからなるアライメントマークM1を対象画像とする
場合には、前記エッジの方向ψがほぼ90°をなすよう
なエッジを抽出するようにすればよい。
【0046】次に、図4(a)に示すように、抽出され
たエッジe11〜e14に対してハフ変換を実施する
(S105)。ここでは、次の(3)式に従って、ρθ
ハフ変換を実施する。
たエッジe11〜e14に対してハフ変換を実施する
(S105)。ここでは、次の(3)式に従って、ρθ
ハフ変換を実施する。
【0047】
【数3】 すなわち、xy平面上のエッジe11〜e14を、図4
(b)及び図4(c)に示すようなρθ平面上での度数
分布に変換する。なお、図4(b)は、その度数分布を
三次元的に表示したものであり、座標軸fは度数を示し
ている。また、図4(c)は、その度数分布を等高線を
用いて平面的に表示したものであり、等高線の中心ほど
度数が高くなっている。
(b)及び図4(c)に示すようなρθ平面上での度数
分布に変換する。なお、図4(b)は、その度数分布を
三次元的に表示したものであり、座標軸fは度数を示し
ている。また、図4(c)は、その度数分布を等高線を
用いて平面的に表示したものであり、等高線の中心ほど
度数が高くなっている。
【0048】ここで、前記ρは原点Oから各エッジe1
1〜e14の延長線上におろした垂線の長さに、前記θ
はXY平面上におけるその垂線とX軸とのなす角(ただ
し、0≦θ<π)にそれぞれ相当する。このため、エッ
ジe11をρθハフ変換すると、そのエッジe11は座
標(ρ,θ)=(ρ11,0)を中心としてある分布を
もった状態で表される。同様に、エッジe12は座標
(ρ,θ)=(ρ12,π/2)を、エッジe13は座
標(ρ,θ)=(ρ13,0)を、エッジe14は座標
(ρ,θ)=(ρ14,π/2)を、それぞれ中心とし
てある分布をもった状態で表される。
1〜e14の延長線上におろした垂線の長さに、前記θ
はXY平面上におけるその垂線とX軸とのなす角(ただ
し、0≦θ<π)にそれぞれ相当する。このため、エッ
ジe11をρθハフ変換すると、そのエッジe11は座
標(ρ,θ)=(ρ11,0)を中心としてある分布を
もった状態で表される。同様に、エッジe12は座標
(ρ,θ)=(ρ12,π/2)を、エッジe13は座
標(ρ,θ)=(ρ13,0)を、エッジe14は座標
(ρ,θ)=(ρ14,π/2)を、それぞれ中心とし
てある分布をもった状態で表される。
【0049】次に、検出の対象画像が正方形状のアライ
メントマークM1に対応する画像であるため、4つのエ
ッジe11〜e14の直交性を判別する。図4(b)及
び図4(c)に示す各エッジe11〜e14毎の度数分
布を、図4(d)に示すようにθ軸上に累積させる。そ
して、この累積度数の分布(図4(d))において、θ
軸上でπ/2分だけ離れた2点での累積度数のデータを
かけ合わせる。次いで、このかけ合わせを、θの値を少
しずつずらしながら行い、かけ合わせた値を合計して積
和値を求める。このとき、隣接する2つのエッジe11
とe12、e12とe13、e13とe14、e14と
e11の直交性が高いほど、この積和値が大きくなり、
焦点合わせ時における好適な評価尺度となる。
メントマークM1に対応する画像であるため、4つのエ
ッジe11〜e14の直交性を判別する。図4(b)及
び図4(c)に示す各エッジe11〜e14毎の度数分
布を、図4(d)に示すようにθ軸上に累積させる。そ
して、この累積度数の分布(図4(d))において、θ
軸上でπ/2分だけ離れた2点での累積度数のデータを
かけ合わせる。次いで、このかけ合わせを、θの値を少
しずつずらしながら行い、かけ合わせた値を合計して積
和値を求める。このとき、隣接する2つのエッジe11
とe12、e12とe13、e13とe14、e14と
e11の直交性が高いほど、この積和値が大きくなり、
焦点合わせ時における好適な評価尺度となる。
【0050】次に、図4(e)に示すように、所定のθ
軸位置毎において、ρ軸上の度数分布からその重心位置
をなすρの重心値を求める。そして、このρの重心値を
中心としてρの値の大きい側及び小さい側(0側)にそ
れぞれ等間隔をおいた2点での度数のデータをかけ合わ
せる。次いで、このかけ合わせを、その2点と前記ρの
重心値との間隔を少しずつ広げながら行い、かけ合わせ
た値を合計して積和値を求める。このとき、対向する2
つのエッジe11とe13、e12とe14の対称性が
高いほど、この積和値は大きくなり、焦点合わせ時にお
ける好適な評価尺度となる。
軸位置毎において、ρ軸上の度数分布からその重心位置
をなすρの重心値を求める。そして、このρの重心値を
中心としてρの値の大きい側及び小さい側(0側)にそ
れぞれ等間隔をおいた2点での度数のデータをかけ合わ
せる。次いで、このかけ合わせを、その2点と前記ρの
重心値との間隔を少しずつ広げながら行い、かけ合わせ
た値を合計して積和値を求める。このとき、対向する2
つのエッジe11とe13、e12とe14の対称性が
高いほど、この積和値は大きくなり、焦点合わせ時にお
ける好適な評価尺度となる。
【0051】そして、このようにθ軸上での累積度数の
積和値の算出、及び所定のθ軸位置毎におけるρ軸上で
の度数の積和値の算出を行うことで、ウエハステージ2
5の各Z位置毎におけるρθ平面上での累積度数を算出
する。この累積度数の算出を、Z方向に所定間隔毎に繰
り返す。すなわち、各Z位置での累積度数の算出が終了
する毎に、予め設定されたZ位置毎の累積度数の算出が
全て完了したか否かが判別される(S106)。ここ
で、全ての累積度数の算出が完了していないと判別され
ると、前記Zステージ34が所定の距離だけZ方向に駆
動される(S107)。そして、S106において、全
ての累積度数の算出が完了したと判別されるまで、S1
01〜S107の処理が繰り返される。
積和値の算出、及び所定のθ軸位置毎におけるρ軸上で
の度数の積和値の算出を行うことで、ウエハステージ2
5の各Z位置毎におけるρθ平面上での累積度数を算出
する。この累積度数の算出を、Z方向に所定間隔毎に繰
り返す。すなわち、各Z位置での累積度数の算出が終了
する毎に、予め設定されたZ位置毎の累積度数の算出が
全て完了したか否かが判別される(S106)。ここ
で、全ての累積度数の算出が完了していないと判別され
ると、前記Zステージ34が所定の距離だけZ方向に駆
動される(S107)。そして、S106において、全
ての累積度数の算出が完了したと判別されるまで、S1
01〜S107の処理が繰り返される。
【0052】前記S106において、全ての累積度数の
算出が完了したと判別されると、前記S101〜S10
7の処理の繰り返しの中で、算出された累積度数のうち
で最も高い値を示したときにおけるZステージ34のZ
位置に基づいて、ラフな合焦位置を決定される(S10
8)。これとともに、その最も高い累積度数を示したZ
位置での圧縮画像データIDc内において、以降の精密
な合焦位置の検出時における画像処理のウィンドウ位置
が、検出対象のアライメントマークM1に対応する画像
の全体を含むように決定される(S109)。
算出が完了したと判別されると、前記S101〜S10
7の処理の繰り返しの中で、算出された累積度数のうち
で最も高い値を示したときにおけるZステージ34のZ
位置に基づいて、ラフな合焦位置を決定される(S10
8)。これとともに、その最も高い累積度数を示したZ
位置での圧縮画像データIDc内において、以降の精密
な合焦位置の検出時における画像処理のウィンドウ位置
が、検出対象のアライメントマークM1に対応する画像
の全体を含むように決定される(S109)。
【0053】このようにラフな合焦位置及びウィンドウ
位置が決定されると、主制御系27は、ウエハアライメ
ント顕微鏡26に対し、そのラフな合焦位置での前記ア
ライメントマークM1の撮像を指令する。そして、その
ラフな合焦位置における画像データIDが、ウエハアラ
イメント顕微鏡26の撮像素子44から主制御系27に
入力される(S110)と、主制御系27は、前記S1
02で行ったような画像データの圧縮を行うことなく、
そのまま画像データIDに対して前記S103〜S10
5と同様のハフ変換前処理及びハフ変換を実行する(S
111〜S113)。
位置が決定されると、主制御系27は、ウエハアライメ
ント顕微鏡26に対し、そのラフな合焦位置での前記ア
ライメントマークM1の撮像を指令する。そして、その
ラフな合焦位置における画像データIDが、ウエハアラ
イメント顕微鏡26の撮像素子44から主制御系27に
入力される(S110)と、主制御系27は、前記S1
02で行ったような画像データの圧縮を行うことなく、
そのまま画像データIDに対して前記S103〜S10
5と同様のハフ変換前処理及びハフ変換を実行する(S
111〜S113)。
【0054】そして、主制御系27は、S113にて算
出された累積度数が所定の下限値以上か否かを判別する
(S114)。これにより、所定のサイズに設定された
画像処理のウィンドウ内において、検出の対象画像とな
るアライメントマークM1に対応する画像のエッジの情
報量が十分であるか否かが判別される。このS114に
て、累積度数が所定の下限値以上であると判別された場
合、その累積度数が所定の上限値以下か否かを判別する
(S115)。これにより、所定のサイズに設定された
画像処理のウィンドウ内において、前記アライメントマ
ークM1に対応する画像のエッジの情報量が過剰になっ
ていないか否かが判別される。このS115において、
累積度数が所定の上限値以下であると判別された場合に
は、前記ウィンドウのサイズは変更されることなく、そ
のままの状態で固定される。
出された累積度数が所定の下限値以上か否かを判別する
(S114)。これにより、所定のサイズに設定された
画像処理のウィンドウ内において、検出の対象画像とな
るアライメントマークM1に対応する画像のエッジの情
報量が十分であるか否かが判別される。このS114に
て、累積度数が所定の下限値以上であると判別された場
合、その累積度数が所定の上限値以下か否かを判別する
(S115)。これにより、所定のサイズに設定された
画像処理のウィンドウ内において、前記アライメントマ
ークM1に対応する画像のエッジの情報量が過剰になっ
ていないか否かが判別される。このS115において、
累積度数が所定の上限値以下であると判別された場合に
は、前記ウィンドウのサイズは変更されることなく、そ
のままの状態で固定される。
【0055】一方、前記S114において、前記累積度
数が所定の下限値を下回っており、アライメントマーク
M1に対応する画像のエッジの情報量が不足していると
判断されると、主制御系27は前記ウィンドウのサイズ
を拡大する(S116)とともに、前記S110への移
行を指令する。そして、ウエハアライメント顕微鏡26
により、再度前記アライメントマークM1が撮像され、
前記累積度数が所定の下限値を超えるまで、前記S11
0〜S114のハフ変換前処理、ハフ変換及び累積度数
の評価が繰り返される。
数が所定の下限値を下回っており、アライメントマーク
M1に対応する画像のエッジの情報量が不足していると
判断されると、主制御系27は前記ウィンドウのサイズ
を拡大する(S116)とともに、前記S110への移
行を指令する。そして、ウエハアライメント顕微鏡26
により、再度前記アライメントマークM1が撮像され、
前記累積度数が所定の下限値を超えるまで、前記S11
0〜S114のハフ変換前処理、ハフ変換及び累積度数
の評価が繰り返される。
【0056】また、前記S115において、前記累積度
数が所定の上限値を上回っており、アライメントマーク
M1に対応する画像のエッジの情報量が過剰であると判
断されると、主制御系27は前記ウィンドウのサイズを
縮小する(S117)とともに、前記S110への移行
を指令する。そして、ウエハアライメント顕微鏡26に
より、再度前記アライメントマークM1が撮像され、前
記累積度数が所定の上限値を下回るまで、前記S110
〜S115のハフ変換前処理、ハフ変換及び累積度数の
評価が繰り返される。
数が所定の上限値を上回っており、アライメントマーク
M1に対応する画像のエッジの情報量が過剰であると判
断されると、主制御系27は前記ウィンドウのサイズを
縮小する(S117)とともに、前記S110への移行
を指令する。そして、ウエハアライメント顕微鏡26に
より、再度前記アライメントマークM1が撮像され、前
記累積度数が所定の上限値を下回るまで、前記S110
〜S115のハフ変換前処理、ハフ変換及び累積度数の
評価が繰り返される。
【0057】前記のようにウィンドウのサイズが決定さ
れると、主制御系27は、ウエハアライメント顕微鏡2
6に対し、再度前記アライメントマークM1の撮像を指
令する。そして、その撮像による画像データIDが、ウ
エハアライメント顕微鏡26の撮像素子44から主制御
系27に入力される(S118)と、主制御系27は、
前記S102で行ったような画像データの圧縮を行うこ
となく、そのまま画像データIDに対して前記S103
〜S105と同様のハフ変換前処理及びハフ変換を実行
する(S119〜S121)。
れると、主制御系27は、ウエハアライメント顕微鏡2
6に対し、再度前記アライメントマークM1の撮像を指
令する。そして、その撮像による画像データIDが、ウ
エハアライメント顕微鏡26の撮像素子44から主制御
系27に入力される(S118)と、主制御系27は、
前記S102で行ったような画像データの圧縮を行うこ
となく、そのまま画像データIDに対して前記S103
〜S105と同様のハフ変換前処理及びハフ変換を実行
する(S119〜S121)。
【0058】そして、前記S106と同様に、各Z位置
での累積度数の算出が終了する毎に、予め設定されたZ
位置毎の累積度数の算出が全て完了したか否かが判別さ
れる(S122)。ここで、全ての累積度数の算出が完
了していないと判別されると、前記Zステージ34が所
定の微小な距離だけZ方向に駆動される(S123)。
そして、S122において、全ての累積度数の算出が完
了したと判別されるまで、S118〜S123の処理が
繰り返される。
での累積度数の算出が終了する毎に、予め設定されたZ
位置毎の累積度数の算出が全て完了したか否かが判別さ
れる(S122)。ここで、全ての累積度数の算出が完
了していないと判別されると、前記Zステージ34が所
定の微小な距離だけZ方向に駆動される(S123)。
そして、S122において、全ての累積度数の算出が完
了したと判別されるまで、S118〜S123の処理が
繰り返される。
【0059】前記S122において、全ての累積度数の
算出が完了したと判別されると、前記S118〜S12
3の処理の繰り返しの中で、算出された累積度数のうち
で最も高い値を示したときにおけるZステージ34のZ
位置に基づいて、精密な合焦位置を決定され(S12
4)、一連の処理が終了する。
算出が完了したと判別されると、前記S118〜S12
3の処理の繰り返しの中で、算出された累積度数のうち
で最も高い値を示したときにおけるZステージ34のZ
位置に基づいて、精密な合焦位置を決定され(S12
4)、一連の処理が終了する。
【0060】そして、このように精密に決定された合焦
位置に対して、ウエハステージ25のZステージ34を
駆動して、そのZステージ34上に載置されたウエハW
の表面を合わせ込む。次いで、この状態で、前記ウエハ
アライメント顕微鏡26にてアライメントマークM1を
検出し、その検出結果に基づいてウエハステージ25の
Xステージ33及びYステージ32を駆動させる。これ
により、ウエハWの表面上に区画されたショット領域が
所定の位置をなすように配置される。
位置に対して、ウエハステージ25のZステージ34を
駆動して、そのZステージ34上に載置されたウエハW
の表面を合わせ込む。次いで、この状態で、前記ウエハ
アライメント顕微鏡26にてアライメントマークM1を
検出し、その検出結果に基づいてウエハステージ25の
Xステージ33及びYステージ32を駆動させる。これ
により、ウエハWの表面上に区画されたショット領域が
所定の位置をなすように配置される。
【0061】このように、ウエハW上の各ショット領域
が、前記投影光学系24の投影視野内に、正確に位置あ
わせされる。この状態で、前記レチクルRを露光光源3
0から露光光ELにて照明することにより、そのレチク
ルR上に形成された回路パターンの像が投影光学系24
を介してウエハWの表面に投影転写される。
が、前記投影光学系24の投影視野内に、正確に位置あ
わせされる。この状態で、前記レチクルRを露光光源3
0から露光光ELにて照明することにより、そのレチク
ルR上に形成された回路パターンの像が投影光学系24
を介してウエハWの表面に投影転写される。
【0062】次に、図6(a)に示すように、前記アラ
イメントマークM1がその重心を中心として45°回転
されたようなアライメントマークM2に対応する画像を
検出する場合について考える。
イメントマークM1がその重心を中心として45°回転
されたようなアライメントマークM2に対応する画像を
検出する場合について考える。
【0063】このような場合、前記アライメントマーク
M1の場合と同様に、まずハフ変換前処理を行ってxy
平面上のエッジe21〜e24を抽出し、図6(b)に
示すようなρθ平面上での度数分布に変換する。なお、
図6(b)は、図4(c)と同様に、その度数分布を等
高線を用いて平面的に表示したものである。
M1の場合と同様に、まずハフ変換前処理を行ってxy
平面上のエッジe21〜e24を抽出し、図6(b)に
示すようなρθ平面上での度数分布に変換する。なお、
図6(b)は、図4(c)と同様に、その度数分布を等
高線を用いて平面的に表示したものである。
【0064】ここで、エッジe21をρθハフ変換する
と、そのエッジe21は座標(ρ,θ)=(ρ21,π
/4)を中心としてある分布をもった状態で表される。
同様に、エッジe22は座標(ρ,θ)=(ρ22,3
π/4)を、エッジe23は座標(ρ,θ)=(ρ2
3,π/4)を、エッジe24は座標(ρ,θ)=(ρ
24,3π/4)を、それぞれ中心としてある分布をも
った状態で表される。
と、そのエッジe21は座標(ρ,θ)=(ρ21,π
/4)を中心としてある分布をもった状態で表される。
同様に、エッジe22は座標(ρ,θ)=(ρ22,3
π/4)を、エッジe23は座標(ρ,θ)=(ρ2
3,π/4)を、エッジe24は座標(ρ,θ)=(ρ
24,3π/4)を、それぞれ中心としてある分布をも
った状態で表される。
【0065】なお、図6(a)上では、エッジe24に
対応する中心座標のθの値が、7π/4または−π/4
であるかのように示されている。しかしながら、前記θ
の範囲は0≦θ<πに限定されているため、前記θの値
が−π<θ<0あるいはπ≦θ<2πの範囲内となる場
合には、そのθの値にπを足すか、あるいはそのθの値
からπを引いた値として取り扱う。
対応する中心座標のθの値が、7π/4または−π/4
であるかのように示されている。しかしながら、前記θ
の範囲は0≦θ<πに限定されているため、前記θの値
が−π<θ<0あるいはπ≦θ<2πの範囲内となる場
合には、そのθの値にπを足すか、あるいはそのθの値
からπを引いた値として取り扱う。
【0066】このように回転されたアライメントマーク
M2に対応する画像であっても、ρθハフ変換により、
図6(b)に示すようなρθ平面上での度数分布に容易
に変換することができる。このため、この度数分布に基
づいて、回転を経ていない前記アライメントマークM1
と全く同様に、エッジe21〜e24の直交性及び対称
性の判別を行うことができる。そして、前記アライメン
トマークM2を、一連の焦点合わせ動作において、前記
アライメントマークM1と全く同様に取り扱うことがで
きる。
M2に対応する画像であっても、ρθハフ変換により、
図6(b)に示すようなρθ平面上での度数分布に容易
に変換することができる。このため、この度数分布に基
づいて、回転を経ていない前記アライメントマークM1
と全く同様に、エッジe21〜e24の直交性及び対称
性の判別を行うことができる。そして、前記アライメン
トマークM2を、一連の焦点合わせ動作において、前記
アライメントマークM1と全く同様に取り扱うことがで
きる。
【0067】従って、本実施形態によれば、以下のよう
な効果を得ることができる。 (イ) この露光装置21のウエハアライメント顕微鏡
26では、その撮像素子44で検出された画像データI
D,IDcにρθハフ変換を施こされるようになってい
る。そして、検出対象のアライメントマークM1,M2
に対応する画像を含む画像データID,IDcから、ハ
フ変換前処理により、その画像のエッジ成分Ex,Ey
が抽出される。次いで、このエッジ成分Ex,Eyは、
ρθハフ変換により、ρθハフ平面内における累積度数
に変換される。そして、この累積度数に基づいて、前記
マークM1,M2に対応する画像が検出されるととも
に、そのマークM1,M2をウエハアライメント顕微鏡
26の合焦位置に合わせ込むようになっている。
な効果を得ることができる。 (イ) この露光装置21のウエハアライメント顕微鏡
26では、その撮像素子44で検出された画像データI
D,IDcにρθハフ変換を施こされるようになってい
る。そして、検出対象のアライメントマークM1,M2
に対応する画像を含む画像データID,IDcから、ハ
フ変換前処理により、その画像のエッジ成分Ex,Ey
が抽出される。次いで、このエッジ成分Ex,Eyは、
ρθハフ変換により、ρθハフ平面内における累積度数
に変換される。そして、この累積度数に基づいて、前記
マークM1,M2に対応する画像が検出されるととも
に、そのマークM1,M2をウエハアライメント顕微鏡
26の合焦位置に合わせ込むようになっている。
【0068】このため、アライメントマークM1,M2
に対応する画像が、一度エッジ情報に変換された状態で
検出されるため、そのマークM1,M2が回転していた
としても、異なるマークとして誤認されることなく安定
に抽出することができる。しかも、従来構成のようにテ
ンプレートの画像を1画素ずつずらしながら重ね合わせ
て相関性を算出する必要がなく、前記マークM1,M2
に対応する画像を迅速にかつ精度よく抽出することがで
きる。これにより、そのマークM1,M2のウエハアラ
イメント顕微鏡26の合焦位置への合わせ込みを、迅速
にかつ精度よく、しかも前記マークM1,M2の回転の
影響を受けることなく安定して行うことができる。
に対応する画像が、一度エッジ情報に変換された状態で
検出されるため、そのマークM1,M2が回転していた
としても、異なるマークとして誤認されることなく安定
に抽出することができる。しかも、従来構成のようにテ
ンプレートの画像を1画素ずつずらしながら重ね合わせ
て相関性を算出する必要がなく、前記マークM1,M2
に対応する画像を迅速にかつ精度よく抽出することがで
きる。これにより、そのマークM1,M2のウエハアラ
イメント顕微鏡26の合焦位置への合わせ込みを、迅速
にかつ精度よく、しかも前記マークM1,M2の回転の
影響を受けることなく安定して行うことができる。
【0069】(ロ) この露光装置21のウエハアライ
メント顕微鏡26では、その焦点合わせ動作において、
複数のエッジe11〜e14,e21〜e24を有す
る、正方形状のアライメントマークM1,M2を使用し
ている。そして、そのマークM1,M2を、その複数の
エッジe11〜e14,e21〜e24のなす角及び対
称性に注目して検出している。
メント顕微鏡26では、その焦点合わせ動作において、
複数のエッジe11〜e14,e21〜e24を有す
る、正方形状のアライメントマークM1,M2を使用し
ている。そして、そのマークM1,M2を、その複数の
エッジe11〜e14,e21〜e24のなす角及び対
称性に注目して検出している。
【0070】ここで、撮像素子44にて検出された画像
データID,IDc内には、検出対象のマークM1,M
2に対応する画像以外にも、それとは異なる多種の画像
が含まれることがある。これに対して、本実施形態のウ
エハアライメント顕微鏡26では、エッジ成分Ex,E
yの抽出時に、その抽出条件として検出対象となる画像
のエッジのなす角及び対称性を設定することで、前記マ
ークM1,M2とは異なるパターンに対応する画像を容
易に排除することができる。従って、前記マークM1,
M2に対応する画像を、より迅速にかつ精度よく、安定
して抽出することができる。
データID,IDc内には、検出対象のマークM1,M
2に対応する画像以外にも、それとは異なる多種の画像
が含まれることがある。これに対して、本実施形態のウ
エハアライメント顕微鏡26では、エッジ成分Ex,E
yの抽出時に、その抽出条件として検出対象となる画像
のエッジのなす角及び対称性を設定することで、前記マ
ークM1,M2とは異なるパターンに対応する画像を容
易に排除することができる。従って、前記マークM1,
M2に対応する画像を、より迅速にかつ精度よく、安定
して抽出することができる。
【0071】(ハ) ハフ変換を用いた焦点合わせで
は、対象画像におけるエッジの情報量が多いものほど、
ハフ平面上での度数分布がシャープになるとともに、各
座標点における累積度数も大きくなる。また、対象画像
のエッジが互いに直交するとともに、その対象画像の対
向するエッジが互いに対称な配置関係にある方がバラン
スのよいエッジ信号を得ることができる。
は、対象画像におけるエッジの情報量が多いものほど、
ハフ平面上での度数分布がシャープになるとともに、各
座標点における累積度数も大きくなる。また、対象画像
のエッジが互いに直交するとともに、その対象画像の対
向するエッジが互いに対称な配置関係にある方がバラン
スのよいエッジ信号を得ることができる。
【0072】これに対して、この露光装置21のウエハ
アライメント顕微鏡26では、正方形状のアライメント
マークM1,M2を用いている。このため、このマーク
M1,M2に対応する画像のエッジe11〜e14,e
21〜e24が直線状に延びており、エッジe11〜e
14,e21〜e24の情報量が多くなる。また、隣接
するエッジは互いに直角をなすとともに、対向するエッ
ジ間では十分な対称性が確保されている。従って、より
正確な画像処理が可能となって、合焦位置をより正確に
検出することができる。
アライメント顕微鏡26では、正方形状のアライメント
マークM1,M2を用いている。このため、このマーク
M1,M2に対応する画像のエッジe11〜e14,e
21〜e24が直線状に延びており、エッジe11〜e
14,e21〜e24の情報量が多くなる。また、隣接
するエッジは互いに直角をなすとともに、対向するエッ
ジ間では十分な対称性が確保されている。従って、より
正確な画像処理が可能となって、合焦位置をより正確に
検出することができる。
【0073】(ニ) この露光装置21のウエハアライ
メント顕微鏡26では、厳密な合焦位置の検出に先立っ
て、撮像素子44により検出された画像データIDを1
/8に圧縮してラフな合焦位置を検出するようになって
いる。
メント顕微鏡26では、厳密な合焦位置の検出に先立っ
て、撮像素子44により検出された画像データIDを1
/8に圧縮してラフな合焦位置を検出するようになって
いる。
【0074】このため、まず画像処理の対象となる画素
数を大幅に減らした状態で、厳密な合焦位置に近似した
ラフな合焦位置を検出することができる。そして、厳密
な合焦位置を求める際には、そのラフな合焦位置を中心
に、ウエハステージ25のZステージ34を微小な幅で
駆動させて、撮像素子44により検出された画像データ
IDに対して一連の画像処理を行うのみでよい。
数を大幅に減らした状態で、厳密な合焦位置に近似した
ラフな合焦位置を検出することができる。そして、厳密
な合焦位置を求める際には、そのラフな合焦位置を中心
に、ウエハステージ25のZステージ34を微小な幅で
駆動させて、撮像素子44により検出された画像データ
IDに対して一連の画像処理を行うのみでよい。
【0075】しかも、厳密な合焦位置の検出は、撮像素
子44で検出された画像データIDを圧縮することなく
多くの画素数を有する状態で利用するようになってい
る。従って、厳密な合焦位置の検出を、高い精度を確保
しつつ迅速に行うことができて、ウエハアライメント顕
微鏡26の焦点合わせ動作を迅速かつ正確に行うことが
できる。
子44で検出された画像データIDを圧縮することなく
多くの画素数を有する状態で利用するようになってい
る。従って、厳密な合焦位置の検出を、高い精度を確保
しつつ迅速に行うことができて、ウエハアライメント顕
微鏡26の焦点合わせ動作を迅速かつ正確に行うことが
できる。
【0076】(ホ) この露光装置21のウエハアライ
メント顕微鏡26では、撮像素子44により検出される
とともに圧縮された圧縮画像データIDcに基づいて、
検出対象となるアライメントマークM1,M2に対応す
る画像の検出ウィンドウの位置が決定されるようになっ
ている。
メント顕微鏡26では、撮像素子44により検出される
とともに圧縮された圧縮画像データIDcに基づいて、
検出対象となるアライメントマークM1,M2に対応す
る画像の検出ウィンドウの位置が決定されるようになっ
ている。
【0077】このため、前記マークM1,M2に対応す
る画像の検出ウィンドウの位置決定を、画素数多い画像
データID内で行う必要がなく、その位置決定を迅速に
行うことができる。
る画像の検出ウィンドウの位置決定を、画素数多い画像
データID内で行う必要がなく、その位置決定を迅速に
行うことができる。
【0078】(ヘ) この露光装置21のウエハアライ
メント顕微鏡26では、圧縮された圧縮画像データID
c内で検出されたアライメントマークM1,M2に対応
する画像に対し、その画像のデータ量に基づいて前記画
像の検出ウィンドウのサイズを変更するようになってい
る。
メント顕微鏡26では、圧縮された圧縮画像データID
c内で検出されたアライメントマークM1,M2に対応
する画像に対し、その画像のデータ量に基づいて前記画
像の検出ウィンドウのサイズを変更するようになってい
る。
【0079】このため、その画像のデータ量が不足する
場合には、検出ウィンドウを拡大してさらに多くの画像
データを検出することで、前記マークM1,M2の検出
精度を向上させることができる。また、その画像のデー
タ量が過剰な場合には、前記マークM1,M2の検出ウ
ィンドウを縮小して画像データの検出量を減らすこと
で、マークM1,M2の検出を一層迅速に行うことがで
きる。このように、合焦位置の検出に際して、検出対象
の画像のデータ量に過不足が生じることがなく、高精度
で迅速な合焦位置の検出を実現することができる。
場合には、検出ウィンドウを拡大してさらに多くの画像
データを検出することで、前記マークM1,M2の検出
精度を向上させることができる。また、その画像のデー
タ量が過剰な場合には、前記マークM1,M2の検出ウ
ィンドウを縮小して画像データの検出量を減らすこと
で、マークM1,M2の検出を一層迅速に行うことがで
きる。このように、合焦位置の検出に際して、検出対象
の画像のデータ量に過不足が生じることがなく、高精度
で迅速な合焦位置の検出を実現することができる。
【0080】(ト) この露光装置21では、前記
(イ)〜(ホ)に記載の効果を有するウエハアライメン
ト顕微鏡26が装備されている。このため、ウエハアラ
イメント時におけるアライメントマークM1,M2に対
応する画像を迅速にかつ精度よく検出することができ
て、迅速で高精度の合焦動作が可能となる。これによ
り、露光動作の精度とスループットとを向上することが
可能となる。
(イ)〜(ホ)に記載の効果を有するウエハアライメン
ト顕微鏡26が装備されている。このため、ウエハアラ
イメント時におけるアライメントマークM1,M2に対
応する画像を迅速にかつ精度よく検出することができ
て、迅速で高精度の合焦動作が可能となる。これによ
り、露光動作の精度とスループットとを向上することが
可能となる。
【0081】(第2実施形態)つぎに、本発明の第2実
施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心
に説明する。
【0082】この第2実施形態においては、ハフ変換の
方法が前記第1実施形態とは異なっている。ここでは、
図10に示すように、アライメントマークM1に対応す
る画像において、前記第1実施形態と同様のハフ変換前
処理により抽出されたエッジe11〜e14に対して、
次の(4)式に従って、abハフ変換を実施するように
なっている。
方法が前記第1実施形態とは異なっている。ここでは、
図10に示すように、アライメントマークM1に対応す
る画像において、前記第1実施形態と同様のハフ変換前
処理により抽出されたエッジe11〜e14に対して、
次の(4)式に従って、abハフ変換を実施するように
なっている。
【0083】
【数4】 すなわち、図10(a)に示すようなxy平面上のエッ
ジe11〜e14を、図10(b)に示すようなab平
面上での度数分布に変換する。なお、図10(b)は、
その度数分布を等高線を用いて平面的に表示したもので
あり、等高線の中心ほど度数が高くなっている。
ジe11〜e14を、図10(b)に示すようなab平
面上での度数分布に変換する。なお、図10(b)は、
その度数分布を等高線を用いて平面的に表示したもので
あり、等高線の中心ほど度数が高くなっている。
【0084】ここで、前記aは各エッジe11〜e14
の傾きであり、前記bは各エッジe11〜e14の延長
線におけるy切片である。このため、エッジe12は、
その延長線がy=b12の式で表され、傾きが0、y切
片がb12となる。このため、エッジe12をabハフ
変換すると、そのエッジe12は座標(a,b)=
(0,b12)を中心としてある分布をもった状態で表
される。同様に、エッジe14は座標(a,b)=
(0,b14)を中心としてある分布をもった状態で表
される。
の傾きであり、前記bは各エッジe11〜e14の延長
線におけるy切片である。このため、エッジe12は、
その延長線がy=b12の式で表され、傾きが0、y切
片がb12となる。このため、エッジe12をabハフ
変換すると、そのエッジe12は座標(a,b)=
(0,b12)を中心としてある分布をもった状態で表
される。同様に、エッジe14は座標(a,b)=
(0,b14)を中心としてある分布をもった状態で表
される。
【0085】一方、エッジe11及びエッジe13は、
その延長線がそれぞれx=c11、x=c13の式で表
され、傾き及びy切片が無限大となるため、単純にab
ハフ変換することはできない。このため、傾き及びy切
片が無限大あるいは非常に大きな値となるようなエッジ
e11,e13は、傾き及びy切片がそれぞれ所定値α
及び所定値βであるとして、ab平面上に座標(a,
b)=(α,β)を中心としてある分布をもった状態で
表すようにする。
その延長線がそれぞれx=c11、x=c13の式で表
され、傾き及びy切片が無限大となるため、単純にab
ハフ変換することはできない。このため、傾き及びy切
片が無限大あるいは非常に大きな値となるようなエッジ
e11,e13は、傾き及びy切片がそれぞれ所定値α
及び所定値βであるとして、ab平面上に座標(a,
b)=(α,β)を中心としてある分布をもった状態で
表すようにする。
【0086】また、図11(a)に示すように、前記ア
ライメントマークM1がその重心を中心として45°回
転されたようなアライメントマークM2に対応する画像
を検出する場合は、以下のようにabハフ変換を施す。
すなわち、前記アライメントマークM1の場合と同様
に、まずハフ変換前処理を行ってxy平面上のエッジe
21〜e24を抽出し、前記(4)式に従って、図11
(b)に示すようなab平面上での度数分布に変換す
る。なお、図11(b)は、図10(b)と同様に、そ
の度数分布を等高線を用いて平面的に表示したものであ
る。
ライメントマークM1がその重心を中心として45°回
転されたようなアライメントマークM2に対応する画像
を検出する場合は、以下のようにabハフ変換を施す。
すなわち、前記アライメントマークM1の場合と同様
に、まずハフ変換前処理を行ってxy平面上のエッジe
21〜e24を抽出し、前記(4)式に従って、図11
(b)に示すようなab平面上での度数分布に変換す
る。なお、図11(b)は、図10(b)と同様に、そ
の度数分布を等高線を用いて平面的に表示したものであ
る。
【0087】ここで、エッジe21の延長線は、y=−
x+b21の式で表され、傾きが−1、y切片がb21
となる。このため、エッジe21をabハフ変換する
と、そのエッジe21は座標(a,b)=(−1,b2
1)を中心としてある分布をもった状態で表される。同
様に、エッジe22は、その延長線の式がy=x+b2
2で表されることから、座標(a,b)=(1,b2
2)を中心としてある分布をもった状態で表される。エ
ッジe23は、その延長線の式がy=−x+b23で表
されることから、座標(a,b)=(−1,b23)を
中心としてある分布をもった状態で表される。エッジe
24は、その延長線の式がy=x+b24で表されるこ
とから、座標(a,b)=(1,b24)を中心として
ある分布をもった状態で表される。
x+b21の式で表され、傾きが−1、y切片がb21
となる。このため、エッジe21をabハフ変換する
と、そのエッジe21は座標(a,b)=(−1,b2
1)を中心としてある分布をもった状態で表される。同
様に、エッジe22は、その延長線の式がy=x+b2
2で表されることから、座標(a,b)=(1,b2
2)を中心としてある分布をもった状態で表される。エ
ッジe23は、その延長線の式がy=−x+b23で表
されることから、座標(a,b)=(−1,b23)を
中心としてある分布をもった状態で表される。エッジe
24は、その延長線の式がy=x+b24で表されるこ
とから、座標(a,b)=(1,b24)を中心として
ある分布をもった状態で表される。
【0088】このように、abハフ変換を用いる場合で
は、各エッジe11〜e14,e21〜e24の直交性
は、ab平面上において各エッジに対応する座標点のa
座標の値の関係により判別することができる。すなわ
ち、各エッジに対応する座標点のa座標の値を掛けたと
きに−1となる。ただし、一方のエッジに対応するa座
標の値がαであるよう場合において直交性を満たすの
は、他方のエッジに対応するa座標が0あるいは0に極
めて近い場合である。
は、各エッジe11〜e14,e21〜e24の直交性
は、ab平面上において各エッジに対応する座標点のa
座標の値の関係により判別することができる。すなわ
ち、各エッジに対応する座標点のa座標の値を掛けたと
きに−1となる。ただし、一方のエッジに対応するa座
標の値がαであるよう場合において直交性を満たすの
は、他方のエッジに対応するa座標が0あるいは0に極
めて近い場合である。
【0089】また、この場合、各エッジe11〜e1
4,e21〜e24の対称性は、前記第1実施形態とほ
ぼ同様に判別することができる。すなわち、所定のa軸
位置毎において、b軸上の度数分布からその重心位置を
なすbの重心値を求める。そして、このbの重心値を中
心としてbの値の大きい側(+側)及び小さい側(−
側)にそれぞれ等間隔をおいた2点での度数のデータを
かけ合わせる。次いで、このかけ合わせを、その2点と
前記bの重心値との間隔を少しずつ広げながら行い、か
け合わせた値を合計して積和値を求める。
4,e21〜e24の対称性は、前記第1実施形態とほ
ぼ同様に判別することができる。すなわち、所定のa軸
位置毎において、b軸上の度数分布からその重心位置を
なすbの重心値を求める。そして、このbの重心値を中
心としてbの値の大きい側(+側)及び小さい側(−
側)にそれぞれ等間隔をおいた2点での度数のデータを
かけ合わせる。次いで、このかけ合わせを、その2点と
前記bの重心値との間隔を少しずつ広げながら行い、か
け合わせた値を合計して積和値を求める。
【0090】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態における(イ)〜(ト)に記載の効果に加えて、
以下のような効果を得ることができる。 (チ) この露光装置21のウエハアライメント顕微鏡
26では、アライメントマークM1,M2に対応する画
像からハフ変換前処理により抽出されたエッジe11〜
e14,e21〜e24にabハフ変換を施して、その
マークM1,M2に対応する画像を抽出するようになっ
ている。
施形態における(イ)〜(ト)に記載の効果に加えて、
以下のような効果を得ることができる。 (チ) この露光装置21のウエハアライメント顕微鏡
26では、アライメントマークM1,M2に対応する画
像からハフ変換前処理により抽出されたエッジe11〜
e14,e21〜e24にabハフ変換を施して、その
マークM1,M2に対応する画像を抽出するようになっ
ている。
【0091】このため、エッジe11〜e14,e21
〜e24のハフ変換に際して、三角関数等を使用するこ
となく簡単な一次式を用いるのみでよい。従って、ハフ
変換を容易に行うことができ、主制御系27の負担を軽
減することができる。
〜e24のハフ変換に際して、三角関数等を使用するこ
となく簡単な一次式を用いるのみでよい。従って、ハフ
変換を容易に行うことができ、主制御系27の負担を軽
減することができる。
【0092】(変形例)なお、本発明の実施形態は、以
下のように変形して具体化してもよい。 ・ 前記各実施形態では、検出対象となる対象画像とし
て正方形状の、いわゆるボックスマークに対応する画像
を採用した。これに対して、例えば十字状の十字マー
ク、細線が繰り返し配列されたライン・アンド・スペー
ス・マーク等に対応する画像を採用してもよい。このよ
うにしても、エッジの情報量を十分に確保することがで
きるとともに、対称性の存在からバランスのよいエッジ
信号を得ることができる。
下のように変形して具体化してもよい。 ・ 前記各実施形態では、検出対象となる対象画像とし
て正方形状の、いわゆるボックスマークに対応する画像
を採用した。これに対して、例えば十字状の十字マー
ク、細線が繰り返し配列されたライン・アンド・スペー
ス・マーク等に対応する画像を採用してもよい。このよ
うにしても、エッジの情報量を十分に確保することがで
きるとともに、対称性の存在からバランスのよいエッジ
信号を得ることができる。
【0093】また、この対象画像として、例えば円形状
のマーク、三角形をはじめとする多角形状のマーク等に
対応する画像を採用してもよい。なお、この場合、ハフ
変換前処理におけるエッジ抽出時のエッジの方向を、対
象画像となる画像の形状に応じて変更する必要がある。
のマーク、三角形をはじめとする多角形状のマーク等に
対応する画像を採用してもよい。なお、この場合、ハフ
変換前処理におけるエッジ抽出時のエッジの方向を、対
象画像となる画像の形状に応じて変更する必要がある。
【0094】・ 前記各実施形態では、図5に示すエッ
ジ保存平滑化フィルタFnr1〜Fnr5を用いて、撮像素
子44から入力される画像データのノイズ除去(平滑
化)を行ったが、例えば図12に示すような3×3の平
均化フィルタを用いてノイズ除去を行ってもよい。この
ようにした場合、ノイズ除去時の演算を簡素化すること
ができて、主制御系27の負担を軽減することができ
る。
ジ保存平滑化フィルタFnr1〜Fnr5を用いて、撮像素
子44から入力される画像データのノイズ除去(平滑
化)を行ったが、例えば図12に示すような3×3の平
均化フィルタを用いてノイズ除去を行ってもよい。この
ようにした場合、ノイズ除去時の演算を簡素化すること
ができて、主制御系27の負担を軽減することができ
る。
【0095】・ 前記各実施形態では、本発明の位置検
出装置を露光装置21のウエハアライメント顕微鏡26
の合焦機構に適用した。これに対して、例えばレチクル
R、フォトマスク等のマスクのアライメントを行うため
のマスクアライメント装置、ガラス等のウエハ以外の基
板のアライメント行うための基板アライメント装置、基
板上にマスク上の回路パターンの像を転写する際に位置
あわせを行うためのアライメント装置、その回路パター
ンの像を基板上に転写する際に基板の表面を投影光学系
24の像面に合わせ込むオートフォーカス装置、そのオ
ートフォーカス装置の較正を行うためのフォーカス・キ
ャリブレーション装置、投影光学系24を介して形成さ
れたマスク上のパターンの空間像を検出する空間像検出
装置、被検物の表面状態を拡大して観察するための顕微
鏡、被検物の表面状態を撮影して観察するための撮像装
置等の位置検出装置に具体化してもよい。
出装置を露光装置21のウエハアライメント顕微鏡26
の合焦機構に適用した。これに対して、例えばレチクル
R、フォトマスク等のマスクのアライメントを行うため
のマスクアライメント装置、ガラス等のウエハ以外の基
板のアライメント行うための基板アライメント装置、基
板上にマスク上の回路パターンの像を転写する際に位置
あわせを行うためのアライメント装置、その回路パター
ンの像を基板上に転写する際に基板の表面を投影光学系
24の像面に合わせ込むオートフォーカス装置、そのオ
ートフォーカス装置の較正を行うためのフォーカス・キ
ャリブレーション装置、投影光学系24を介して形成さ
れたマスク上のパターンの空間像を検出する空間像検出
装置、被検物の表面状態を拡大して観察するための顕微
鏡、被検物の表面状態を撮影して観察するための撮像装
置等の位置検出装置に具体化してもよい。
【0096】・ 前記各実施形態では、本発明の位置検
出装置をオフ・アクシス方式のウエハアライメント顕微
鏡26に具体化した。これに対して、例えばTTL方
式、TTR方式のアライメント顕微鏡、マスクあるいは
基板の表面における所定のパターンの反射像を検出する
検出装置等において具体化してもよい。また、FIA以
外にLIA、LSAのアライメント光学系に具体化して
もよい。
出装置をオフ・アクシス方式のウエハアライメント顕微
鏡26に具体化した。これに対して、例えばTTL方
式、TTR方式のアライメント顕微鏡、マスクあるいは
基板の表面における所定のパターンの反射像を検出する
検出装置等において具体化してもよい。また、FIA以
外にLIA、LSAのアライメント光学系に具体化して
もよい。
【0097】・ 前記各実施形態では、本発明の光学機
械を半導体素子製造用の露光装置21に具体化したが、
例えば被検物の表面状態を拡大して観察するための顕微
鏡、被検物の表面状態を撮影して観察するための撮像装
置等に具体化してもよい。
械を半導体素子製造用の露光装置21に具体化したが、
例えば被検物の表面状態を拡大して観察するための顕微
鏡、被検物の表面状態を撮影して観察するための撮像装
置等に具体化してもよい。
【0098】・ また、本発明の露光装置は、半導体素
子製造用の露光装置に限定されるものではなく、また、
縮小露光型、一括露光型の露光装置に限定されるもので
もない。すなわち、この露光装置は、液晶表示素子、撮
像素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイス製造する
ための露光装置、あるいはレチクルフォトマスク等のマ
スクを製造するための露光装置等を含むものである。ま
た、等倍露光型、拡大露光型の露光装置、ステップ・ア
ンド・スキャン方式の走査露光型露光装置をも含むもの
である。
子製造用の露光装置に限定されるものではなく、また、
縮小露光型、一括露光型の露光装置に限定されるもので
もない。すなわち、この露光装置は、液晶表示素子、撮
像素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイス製造する
ための露光装置、あるいはレチクルフォトマスク等のマ
スクを製造するための露光装置等を含むものである。ま
た、等倍露光型、拡大露光型の露光装置、ステップ・ア
ンド・スキャン方式の走査露光型露光装置をも含むもの
である。
【0099】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に記
載の発明によれば、パターンと光学系との位置関係を、
迅速にかつ精度よく、しかも前記パターンの回転等の影
響を受けることなく安定して抽出することができる。
載の発明によれば、パターンと光学系との位置関係を、
迅速にかつ精度よく、しかも前記パターンの回転等の影
響を受けることなく安定して抽出することができる。
【0100】また、本願請求項2及び請求項3に記載の
発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加え
て、検出対象のパターンに対応する対象画像を、より迅
速にかつ精度よく、安定して抽出することができる。
発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加え
て、検出対象のパターンに対応する対象画像を、より迅
速にかつ精度よく、安定して抽出することができる。
【0101】また、本願請求項4に記載の発明によれ
ば、前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、画像データを迅速に処理するこ
とができる。
ば、前記請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載
の発明の効果に加えて、画像データを迅速に処理するこ
とができる。
【0102】また、本願請求項5に記載の発明によれ
ば、前記請求項4に記載の発明の効果に加えて、各画像
データ内において、検出対象のパターンに対応する対象
画像の絞り込みを迅速に処理することができる。
ば、前記請求項4に記載の発明の効果に加えて、各画像
データ内において、検出対象のパターンに対応する対象
画像の絞り込みを迅速に処理することができる。
【0103】また、本願請求項6に記載の発明によれ
ば、前記請求項5に記載の発明の効果に加えて、位置検
出に際して画像データの量を過不足なく検出することが
できて、高精度で迅速な位置検出が実現される。
ば、前記請求項5に記載の発明の効果に加えて、位置検
出に際して画像データの量を過不足なく検出することが
できて、高精度で迅速な位置検出が実現される。
【0104】また、本願請求項7に記載の発明によれ
ば、前記請求項5または請求項6に記載の発明の効果に
加えて、パターンと光学系との位置関係を検出する際に
は、画像データを圧縮することなく利用することで、位
置検出の高い精度を確保することができる。
ば、前記請求項5または請求項6に記載の発明の効果に
加えて、パターンと光学系との位置関係を検出する際に
は、画像データを圧縮することなく利用することで、位
置検出の高い精度を確保することができる。
【0105】また、本願請求項8に記載の発明によれ
ば、光学機械において、迅速で高精度の合焦動作が可能
となる。また、本願請求項9に記載の発明によれば、露
光装置において、露光動作の精度とスループットとを向
上することが可能となる。
ば、光学機械において、迅速で高精度の合焦動作が可能
となる。また、本願請求項9に記載の発明によれば、露
光装置において、露光動作の精度とスループットとを向
上することが可能となる。
【図1】 第1実施形態の露光装置を示す概略構成図。
【図2】 図1のウエハアライメント顕微鏡の内部を示
す概略構成図。
す概略構成図。
【図3】 アライメントマークのエッジ成分の抽出に関
する説明図。
する説明図。
【図4】 アライメントマークに対応する画像のρθハ
フ変換に関する説明図。
フ変換に関する説明図。
【図5】 エッジ保存平滑化フィルタの一例を示す説明
図。
図。
【図6】 45°回転されたアライメントマークに対応
する画像のρθハフ変換に関する説明図。
する画像のρθハフ変換に関する説明図。
【図7】 焦点合わせ動作に関するフローチャート。
【図8】 図7の続きのフローチャート。
【図9】 図8の続きのフローチャート。
【図10】 第2実施形態のアライメントマークに対応
する画像のabハフ変換に関する説明図。
する画像のabハフ変換に関する説明図。
【図11】 45°回転されたアライメントマークに対
応する画像のabハフ変換に関する説明図。
応する画像のabハフ変換に関する説明図。
【図12】 変形例の平滑化フィルタに関する説明図。
21…露光装置、24…投影光学系、27…位置検出手
段、ハフ変換手段、圧縮手段、絞り込み手段、領域変更
手段及び位置決め手段を構成する主制御系、39…光学
系をなすアライメント光学系、44…画像検出手段とし
ての撮像素子、e11〜e14,e21〜e24…エッ
ジ、M1,M2…所定のパターンとしてのアライメント
マーク、ID,IDc…画像データ、R…マスクとして
のレチクル、W…被検物及び基板としてのウエハ。
段、ハフ変換手段、圧縮手段、絞り込み手段、領域変更
手段及び位置決め手段を構成する主制御系、39…光学
系をなすアライメント光学系、44…画像検出手段とし
ての撮像素子、e11〜e14,e21〜e24…エッ
ジ、M1,M2…所定のパターンとしてのアライメント
マーク、ID,IDc…画像データ、R…マスクとして
のレチクル、W…被検物及び基板としてのウエハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 516A 526A Fターム(参考) 2F065 AA03 AA07 AA12 BB02 BB29 CC18 DD03 DD06 FF42 FF61 GG01 HH13 JJ03 JJ26 LL12 MM03 PP12 QQ17 QQ34 QQ36 QQ43 2H051 AA10 AA11 BA47 BA72 CC04 CE10 CE14 DA04 5F046 DA14 DB05 DD03
Claims (9)
- 【請求項1】 被検物上に設けられた所定のパターンを
画像データとして検出する画像検出手段と、前記パター
ンと前記被検物に対向するように配置された光学系との
その光学系の光軸方向における位置関係を検出する位置
検出手段とを備えた位置検出装置において、 前記画像データにハフ変換を施すハフ変換手段を有し、
前記位置検出手段はそのハフ変換の結果に基づいて前記
パターンと前記光学系との位置関係を検出するようにし
たことを特徴とする位置検出手段。 - 【請求項2】 前記パターンは複数のエッジを有し、前
記位置検出手段はその複数のエッジのなす角を前記パタ
ーンと前記光学系との位置関係を検出する際の評価尺度
とすることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装
置。 - 【請求項3】 前記パターンは複数のエッジを有し、前
記位置検出手段はその複数のエッジの配置関係における
対称性を前記パターンと前記光学系との位置関係を検出
する際の評価尺度とすることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載の位置検出装置。 - 【請求項4】 前記位置検出手段は、前記画像検出手段
により検出された画像データを所定の倍率で圧縮する圧
縮手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の
うちいずれか一項に記載の位置検出装置。 - 【請求項5】 前記位置検出手段は、前記圧縮手段によ
り圧縮された画像データに基づいて検出対象となるパタ
ーンの絞り込みを行う絞り込み手段を備えたことを特徴
とする請求項4に記載の位置検出装置。 - 【請求項6】 前記位置検出手段は、前記絞り込み手段
により絞り込まれたパターンの画像データの量に基づい
てパターンの検出領域の大きさを変更する領域変更手段
を設けたことを特徴とする請求項5に記載の位置検出装
置。 - 【請求項7】 前記位置検出手段は、前記絞り込み手段
により絞り込まれたパターンについて前記画像検出手段
で検出された画像データをそのまま用いて、前記パター
ンと前記光学系との位置関係を検出するようにしたこと
を特徴とする請求項5または請求項6に記載の位置検出
装置。 - 【請求項8】 被検面の表面状態を検出するための光学
系を備えた光学機械において、 前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の位
置検出装置を備え、前記被検面上に形成された所定のパ
ターンの位置を前記位置検出装置により検出し、その位
置検出装置の検出結果に基づいて前記被検面を前記光学
系の合焦位置に配置するようにしたことを特徴とする光
学機械。 - 【請求項9】 マスク上に形成されたパターンを投影光
学系を介して基板上に投影転写するようにした露光装置
において、 前記基板上に先行する露光動作にて形成された所定のパ
ターンを検出して前記基板を前記投影光学系の合焦位置
に配置する位置決め装置と、前記請求項1〜請求項7の
うちいずれか一項に記載の位置検出装置とを有し、前記
位置決め装置は前記位置検出装置による前記所定のパタ
ーンの検出結果に基づいて前記基板の表面を前記合焦位
置に合わせ込むようにしたことを特徴とする露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000230996A JP2002048512A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 位置検出装置、光学機械及び露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000230996A JP2002048512A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 位置検出装置、光学機械及び露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002048512A true JP2002048512A (ja) | 2002-02-15 |
Family
ID=18723886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000230996A Pending JP2002048512A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 位置検出装置、光学機械及び露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002048512A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005026802A1 (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-24 | Sony Corporation | オートフォーカス制御方法、オートフォーカス制御装置および画像処理装置 |
CN100378487C (zh) * | 2003-08-26 | 2008-04-02 | 索尼株式会社 | 自动聚焦控制方法、自动聚焦控制器和图像处理器 |
JP2011155300A (ja) * | 2002-03-15 | 2011-08-11 | Canon Inc | 位置検出装置及び方法、露光装置、デバイス製造方法 |
JP2016004333A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | オムロン株式会社 | モデル画像生成装置及びモデル画像生成方法 |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000230996A patent/JP2002048512A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011155300A (ja) * | 2002-03-15 | 2011-08-11 | Canon Inc | 位置検出装置及び方法、露光装置、デバイス製造方法 |
WO2005026802A1 (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-24 | Sony Corporation | オートフォーカス制御方法、オートフォーカス制御装置および画像処理装置 |
CN100378487C (zh) * | 2003-08-26 | 2008-04-02 | 索尼株式会社 | 自动聚焦控制方法、自动聚焦控制器和图像处理器 |
JP2016004333A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | オムロン株式会社 | モデル画像生成装置及びモデル画像生成方法 |
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