JP2002048189A - 電磁サスペンション装置 - Google Patents

電磁サスペンション装置

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JP2002048189A
JP2002048189A JP2000232214A JP2000232214A JP2002048189A JP 2002048189 A JP2002048189 A JP 2002048189A JP 2000232214 A JP2000232214 A JP 2000232214A JP 2000232214 A JP2000232214 A JP 2000232214A JP 2002048189 A JP2002048189 A JP 2002048189A
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coil
phase
coils
suspension device
electromagnetic suspension
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Yusuke Akami
裕介 赤見
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブ動作時には、コイル切り替え時の
不具合を解消し、パッシブ動作時には大きな減衰力を発
生することができる電磁サスペンション装置を提供す
る。 【解決手段】 電磁ダンパ13をパッシブに発電機とし
て動作させる場合は、コイル結線切換装置21の作動に
より、コイル8(コイル基礎体10)の結線を並列結線
方式に切換設定し、界磁と対向する部分のみに通電す
る。このため、不要な電力消費の発生が抑えられ、電磁
ダンパ全体として効率の向上を図ることができる。さら
に、磁界内にあるコイル8の長さが短くなり、その分、
磁界内に存在するコイル数が多くなり(直列結線方式に
比して例えば2倍)、大きな減衰力(粘性減衰係数)を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁力による振動
抑制用アクチュエータ、ダンパに係り、特に、自動車、
鉄道車両、構造物及び建造物などに用いて好適な電磁サ
スペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁サスペンション装置の一例と
して、直動型モータを用いた電磁サスペンション装置が
ある。この電磁サスペンション装置は、通電することに
より可動部を変位させモータを本来のモータ(アクチュ
エータ)としてアクティブに動作させる一方、モータを
発電機として使用することにより(パッシブに)減衰力を
発生させるようにしている。
【0003】また、モータを発電機として使用した場合
の減衰力は、コイルに流れる電流の大きさに比例するの
で、減衰力を可変とするためには、コイルに流れる電流
の大きさを調整できればよい。コイルに流れる電流を調
整するには、回路に可変抵抗を設けたり、回路をオン、
オフするスイッチのオン、オフ時間を制御することなど
で容易に実現できる。また、このときは電磁サスペンシ
ョン装置に外部からエネルギーを与える必要はなく、消
費電力は非常に低く抑えることができる。
【0004】そのため、電磁サスペンション装置の減衰
力をストローク速度に応じて可変制御したり、制御対象
の振動を抑制するようにリアルタイムに可変制御する、
いわゆるセミアクティブダンパとして構成することは比
較的容易である。
【0005】また、電磁サスペンション装置をモータと
して使用すれば、アクチュエータとして機能するため、
発電機と機能させることにより得られるパッシブなダン
パとしての使用だけでなく、外部からエネルギーを与え
て減衰力を大きくしたり、制御力を加えてアクティブサ
スペンションとしても動作させることが可能であり、こ
のようにして制御効果を高める方法も提案されている。
【0006】前記直動型モータを用いた電磁サスペンシ
ョン装置では、そのモータとして、例えば3相の同期型
リニアモータが用いられる。そして、この構成の電磁サ
スペンション装置は、例えばロッドを構成するコイル部
材と、アウタチューブを構成するヨーク部材や磁石部材
とが相対移動可能に組み付けられている。コイル部材は
磁石部材よりも長い寸法に設定され、磁石部材とコイル
部材との長さの差が、ダンパ(電磁サスペンション装
置)の有効ストロークとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術(同期型リニアモータを用いた電磁サスペンショ
ン装置)では、複数のコイルの結線は直列に固定されて
おり、アクティブ動作時に界磁と対向しないコイルにも
通電し、推力に貢献しない電流を流し、不要な電力消費
などを招くことが起こり得た。また、パッシブ動作時に
は、界磁によって誘起されたコイル電流が、界磁と対向
しないコイルも含めて、複数コイル全てに流れるため、
コイルの電気抵抗が大きくなり、結果として減衰力が小
さくなっていた。
【0008】なお、アクティブ動作時に界磁と対向しな
いコイルをセンサなどにより検出し、これらのコイルに
は通電しないようにする方策も考えられる。しかし、コ
イルと磁石部材とは相対運動しており、このようなとき
にコイルへの通電を切り替える(動的にコイルへの通電
を切り替える)と、(a)コイルに蓄えられたエネルギ
ーを制御することは難しく、切換え時に衝撃力を発生し
やすい、(b)コイル切換えのための回路構成が複雑に
なる、等解決すべき課題が多い。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、アクティブ動作時には、コイル切り替え時の上記不
具合を解消し、パッシブ動作時には大きな減衰力を発生
することができる電磁サスペンション装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
それぞれを相対伸縮可能に挿嵌した第1及び第2の筒部
材からなる相対伸縮部材を有し、前記第1筒部材又は前
記第2筒部材の何れか一方に、磁気回路を形成する複数
の永久磁石を軸方向に所定長さにわたって設け、他方
に、複数のコイルを軸方向に所定長さにわたって設け、
該コイルに対する制御回路の電気的制御によって前記第
1筒部材及び前記第2筒部材に対する相対変位力を得る
電磁サスペンション装置において、前記制御回路には、
前記複数のコイルを直列接続または並列接続に切換設定
可能な切換手段を設けたことを特徴とする。請求項2記
載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記相対
伸縮部材をモータ作動させるときには、切換手段によっ
て複数のコイルを直列接続し、発電作動させるときに
は、切換手段によって複数のコイルを並列接続すること
を特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、それぞれを相対伸
縮可能に挿嵌した第1及び第2の筒部材からなる相対伸
縮部材を有し、前記第1筒部材又は前記第2筒部材の何
れか一方に、磁気回路を形成する複数の永久磁石を軸方
向に所定長さにわたって設け、他方に、複数のコイルを
軸方向に所定長さにわたって設け、該コイルに対する制
御回路の電気的制御によって前記第1筒部材及び前記第
2筒部材に対する相対変位力を得る電磁サスペンション
装置において、前記複数のコイルは、軸方向に複数のセ
クションに分離構成され、前記コイルにおける複数のセ
クションをそれぞれ異ならせて発電作動またはモータ作
動を行なうことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施の形態に係る電
磁サスペンション装置を図1ないし図11に基づいて説
明する。この電磁サスペンション装置は、自動車に用い
られている。図1及び図2において、この電磁サスペン
ション装置の基準ヨーク1は、略有底の二重筒状を成し
ている。すなわち、基準ヨーク1は、大径の筒部(以
下、外側ヨーク2という。)と、この外側ヨーク2に挿
入される円筒状のセンターヨーク3(第1筒部材)と、
外側ヨーク2及びセンターヨーク3の両者を一端側で閉
塞するように設けた底部4とから大略構成されている。
底部4には孔4aが形成されている。センターヨーク3
は軸状に形成してもよい。
【0013】外側ヨーク2は、底部4を介してセンター
ヨーク3に連接する外側ヨーク本体2aと、外側ヨーク
本体2aの先端部に嵌合して外側ヨーク本体2aと一体
化された筒状の外側ヨーク補助部2bとから大略構成さ
れている。外側ヨーク本体2a及び外側ヨーク補助部2
bは略同等長さに設定されており、両者の嵌合部2cが
外側ヨーク2の略中心位置になるようにしている。
【0014】外側ヨーク補助部2bの嵌合部2cの内側
及び先端部の内側には、ドライメタルなどからなる軸受
5が設けられている。外側ヨーク2とセンターヨーク3
との間には、筒状のボビン6(第2筒部材)が挿入され
ている。ボビン6は、軸受5を介して外側ヨーク2に摺
動可能とされており、基準ヨーク1(ひいてはセンター
ヨーク3)に対し相対伸縮可能になっている。以下、ボ
ビン6及び基準ヨーク1を、適宜、相対伸縮部材7と総
称する。
【0015】本実施の形態では、基準ヨーク1の底部4
側が自動車の車体50側(図10)に固定され、ボビン
6の一端部(図1右側)が車軸(タイヤ51)(図1
0)側に固定されるようになっている。基準ヨーク1及
びボビン6の間には、過大なストロークを機械的に規制
するストッパ(図示省略)が設けられている。
【0016】ボビン6の内周側には、基端部(図1右
側)から先端部(図1左側)までの範囲にわたって、略
円筒状に形成されたコイル8が設けられている。コイル
8は、Y結線されるU相、V相及びW相の3相のコイル
群からなり、このコイル群は、略リング状に形成される
複数のコイル基礎体10からなっている。
【0017】複数のコイル基礎体10は、後述するよう
に直列結線方式(図8)または並列結線方式(図9)に
切換接続されるようになっている。コイル基礎体10
は、相順に交互に軸方向に配置されている。本実施の形
態では、U相、W相、V相の相順でコイル基礎体10が
配置されており、各相は後述のコントローラ20に接続
されている。なお、ボビン6におけるコイル8の軸方向
の中心部分に配置されるU相、V相、W相のコイル基礎
体10を、以下、便宜上、U相、V相、W相の基準コイ
ル基礎体10U,10V,10Wという。
【0018】ここで、複数のコイル基礎体10の結線方
法について、コイル基礎体10が、図8及び図9に示す
ように12個(U相、V相、W相にそれぞれ4個)ある
場合を例にして、説明する。なお、12個のコイル基礎
体10を区別するために、コイル基礎体10について、
符号10にサフィックスを付し、図8右から左に向け
て、順次、符号101,102、 … 、1011,1012
で示す。
【0019】コイル基礎体10は、永久磁石11との間
の電磁力に貢献する2つのコイル片10a,10bを有
している。2つのコイル片10a,10bは直列接続さ
れており、コイル片10aの端部が端子10cとされ、
コイル片10bの端部が端子、10dとされている。な
お、煩雑さを避けるため、コイル片10a,10b及び
端子10c、10dの符号は、図8及び図9中、コイル
基礎体101のみに付した。
【0020】コイル基礎体101の端子10cが電源の
U相端子に接続され、コイル基礎体102の端子10c
が電源のV相端子に接続され、コイル基礎体103の端
子10cが電源のW相端子に接続されている。
【0021】コイル8(複数のコイル基礎体10)は、
後述するコントローラ20に設けられるコイル結線切換
装置21の作動により、図8に示す直列結線方式及び図
9に示す並列結線方式に切換接続されるようになってい
る。直列結線方式(図8)が選択された際、図8に示す
ように、コイル基礎体10 1の端子10dにコイル基礎
体104の端子10cが接続され、コイル基礎体10 4
端子10dにコイル基礎体107の端子10cが接続さ
れ、コイル基礎体10 7の端子10dにコイル基礎体1
10の端子10cが接続され、これによりコイル基礎体
101、104、107及び1010が直列接続されてU相
のコイルが構成される。同様に、コイル基礎体102
105、108及び1011が直列接続されてV相のコイル
が構成され、コイル基礎体103、106、109及び1
12が直列接続されてW相のコイルが構成される。この
際、コイル基礎体1010の端子10d、コイル基礎体1
11の端子10d及びコイル基礎体1012の端子10d
が接続されて、Y結線の中接点とされる。
【0022】また、並列結線方式(図9)が選択された
際、図9に示すように、コイル基礎体104,107,1
10の各端子10cが電源のU相端子に接続され、コイ
ル基礎体105,108,1011の各端子10cが電源の
V相端子に接続され、コイル基礎体106,109,10
12の各端子10cが電源のW相端子に接続されるように
なっている。この際、コイル基礎体101,102,10
3の各端子10dが短絡され、コイル基礎体104,10
5,106の各端子10dが短絡され、コイル基礎体10
7,108,109の各端子10dが短絡され、コイル基
礎体1010,1011,1012の各端子10dが短絡され
る。
【0023】そして、上述したように並列結線方式(図
9)が選択された際には、コイル基礎体101,104
107,1010が並列接続されてU相コイルが構成さ
れ、コイル基礎体102,105,108,1011が並列
接続されてV相コイルが構成され、コイル基礎体1
3,106,109,1012が並列接続されてW相コイ
ルが構成されるようになっている。
【0024】一方、センターヨーク3の先端側(図1右
側)の外周部には、複数個のリング状の永久磁石11
が、コイル8との間にギャップ(符号省略)を形成させ
た状態で、軸方向に重なるように設けられている。この
重ねて構成される複数個の永久磁石11は、その軸方向
の長さが、相対伸縮部材7の相対伸縮長さ(ストロー
ク)と略同等に設定されている。そして、軸方向に並ぶ
複数個の永久磁石11は、外周側(コイル8側)の磁極
が交互に異なる(N極、S極、N極、S極、 …)よう
に、予め着磁されている。また、複数の永久磁石11の
先端部(図1左側の端部)は嵌合部2cの軸受5の端部
に対応した位置になっている。
【0025】永久磁石11、コイル8、ボビン6、基準
ヨーク1およびセンターヨーク3から図2に示すよう
に、磁気回路12が構成されている。このため、ボビン
6(コイル8)が、基準ヨーク1(永久磁石11)に対
してストロークすれば、フレミング右手則によりコイル
8には起電力が発生する。すなわち、後述する電磁ダン
パ13は、発電機として動作し、コイル8の端子端を抵
抗などのエネルギー消費部材を介して接続すれば、コイ
ル8ひいてはエネルギー消費部材に電流が流れ、熱とし
てエネルギーが消費される。この結果、この電磁サスペ
ンション装置は、ストローク速度に応じた減衰力を発生
することになる。永久磁石11、コイル8を含む相対伸
縮部材7(ボビン6及び基準ヨーク1)を以下、適宜、
電磁ダンパ13という。
【0026】また、コイル8と永久磁石11との相対的
な位置関係(電気角)に応じて、コイル8に電流を流せ
ば、この電磁ダンパ13はモータ(アクチュエータ)
〔3相同期モータ〕として機能することになる。
【0027】この電磁サスペンション装置は、さらに、
図1及び図2に示すように、3つのホール素子14を備
え、永久磁石11により発生する磁界の強度に応じてホ
ール電圧を発生するようにしている。上述したように、
ボビン6は、基準ヨーク1(ひいてはセンターヨーク
3)に対し相対伸縮可能になっているが、その最小スト
ローク時及び最大ストローク時には、図4(1)及び
(2)に示すような位置関係になる。
【0028】すなわち、図4(1)に示すように最小ス
トローク時には、ボビン6の先端部が前記底部4に近
く、かつ複数からなる永久磁石11の先端部がコイル8
の軸方向長さの略中心部に配置され、W相の基準コイル
基礎体10W及びV相の基準コイル基礎体10Vは永久
磁石11と対面して磁気回路12を構成する一方、U相
の基準コイル基礎体10Uは永久磁石11と対面せず磁
気回路12を構成しない位置関係になっている。また、
図4(2)に示すように最大ストローク時には、ボビン
6の先端部が嵌合部2cの軸受5に対応する位置にな
り、U相の基準コイル基礎体10Uは永久磁石11と対
面して磁気回路12を構成する一方、W相の基準コイル
基礎体10W及びV相の基準コイル基礎体10Vは永久
磁石11と対面せず磁気回路12を構成しない位置関係
になっている。
【0029】3つのホール素子14のそれぞれ(以下、
適宜、U相、V相、W相のホール素子という。)14
U,14V,14Wは、ボビン6におけるU相、V相、
W相の基準コイル基礎体10U,10V,10Wに対応
した部分に設けられており、U相、V相、W相の基準コ
イル基礎体10U,10V,10Wと同等の磁気回路1
2に含まれるようにしている。
【0030】ここで、ホール素子14によりコイル8と
永久磁石11との相対的な位置関係を検出する原理を説
明する。U相、W相、V相の基準コイル基礎体10U,
10W,10Vに対し、永久磁石11が図2に示すよう
な位置関係にあるとき、同図に示すように、磁気回路1
2が形成されると、ホール素子14は、永久磁石11に
より発生する磁界の強度に応じてホール電圧を発生す
る。例えば、U相、W相、V相のホール素子14U,1
4W,14Vに対して図2上向きの磁束が通過すると、
正のホール電圧を発生する。
【0031】そして、ボビン6(コイル8)が、基準ヨ
ーク1(永久磁石11)に対して相対的にx方向に移動
したとき、U相、V相、W相のホール素子14U,14
V,14Wを通過する磁界強度は、永久磁石11の並び
に従って周期的に変化する。1極分のピッチ幅をPとす
ると、U相、V相、W相のホール素子14U,14V,
14Wの出力電圧は、図3に符号15U,15V,15
Wで示すようになる。すなわち、U相、V相、W相のホ
ール素子14U,14V,14Wの出力電圧15U,1
5V,15Wは、コイル8と永久磁石11との相対的な
位置関係に応じて変化し、かつその変化のパターンはコ
イル8と永久磁石11との相対的な位置関係に対して繰
り返し再現される。そのため、U相、V相、W相のホー
ル素子14U,14V,14Wの出力電圧を比較するこ
とにより、コイル8と永久磁石11との相対的な位置関
係を検出することが可能となる。図3中、符号19は、
図2における永久磁石11の位置を示す。
【0032】U相、V相、W相のホール素子14U,1
4V,14Wは、上述したように電圧を発生することか
ら、コイル8を構成するU相、V相、W相がY結線され
ているので、U相、V相、W相のホール素子14U,1
4V,14Wからの出力電圧によりU相、V相、W相の
電気角を検出でき、電磁ダンパ13は、モータ(アクチ
ュエータ)として動作させることができる。例えば、U
相、V相、W相のホール素子14U,14V,14Wの
出力電圧15U,15V,15WをR/D変換器などで
パルス列やディジタルデータに変換することで、市販の
3相同期モータドライバを用いて電磁ダンパ13をモー
タ(アクチュエータ)〔3相同期モータ〕として動作さ
せることができる。
【0033】そして、最小ストローク時及び最大ストロ
ーク時に、U相、V相、W相のコイル基礎体10U,1
0V,10W及び永久磁石11が図4(1)及び(2)
に示すような位置関係になるように設定したことから、
最小ストローク時には図4(1)に示すようにU相のホ
ール素子14Uには永久磁石11の磁束が通過しないよ
うになり、また、最大ストローク時にはV相、W相のホ
ール素子14V,14Wには永久磁石11の磁束が通過
しないようになる。
【0034】最小ストローク時におけるストローク位置
は図5中「16」で示す位置となり、このときのU相、
V相、W相のホール素子14U,14V,14Wの出力
電圧は、15U,15V,15Wに示すようになる。す
なわち、V相、W相のホール素子14V,14Wの出力
電圧は,最小ストローク位置に向かって変化している
(一点鎖線で示す)のに対して、U相のホール素子14
Uの出力電圧は、ゼロになって(実線で示す)いく。そ
して、U相、V相、W相のホール素子14U,14V,
14Wと永久磁石11との相対的な位置関係に対して、
繰り返し再現されるU相、V相、W相のホール素子14
U,14V,14Wの出力電圧のパターンが変化する
(出力電圧のパターンが崩れる)。
【0035】同様に最大ストローク時におけるU相、V
相、W相のホール素子14U,14V,14Wの出力電
圧は、図6に示すように、15U,15V,15Wとな
る。図6中、符号17は、最大ストローク時におけるス
トローク位置を示す。すなわち、U相のホール素子14
の出力電圧15Uは,最大ストローク位置に向かって変
化している(一点鎖線)のに対して、V相、W相のホー
ル素子14の出力電圧15V,15Wは、ゼロになって
いく(実線で示す。)。そして、U相、V相、W相のホ
ール素子14U,14V,14Wと永久磁石11との相
対的な位置関係に対して、繰り返し再現されるU相、V
相、W相のホール素子14U,14V,14Wの出力電
圧のパターンが変化する。
【0036】上述したように、最小ストローク位置及び
最大ストローク位置において、U相、V相、W相のホー
ル素子14U,14V,14Wの出力電圧のパターンが
変化することから、U相、V相、W相のホール素子14
U,14V,14Wの出力電圧15U,15V,15W
を用いて、最小ストローク位置及び最大ストローク位置
を検出することができる。
【0037】この電磁サスペンション装置は、さらに、
図10に示すように、車体50に設けた加速度センサ5
2、ホール素子14及びコイル8(U相、V相及びW
相)等に接続したコントローラ20を備えている。コン
トローラ20は、電磁ダンパ13が発生する減衰力を検
知する減衰力検知部22と、ホール素子14からの信号
によりダンパ速度を検知するダンパ速度検知部23と、
ダンパ速度検知部23からの信号、加速度センサ52の
検出値、及び上位のコントローラ(図示省略)からの信
号(指令)に基づいて操作量(減衰力目標値)を生成し
てこの操作量を出力する振動抑制/連係制御部24と、
操作量から減衰力検知部22の検知信号を減算して制御
量として出力する減算回路25と、減算回路25からの
信号に対して予め定めた制御則に基づく演算を行ない基
本制御信号を得る制御則演算部26と、を備えている。
【0038】コントローラ20は、さらに、基本制御信
号に基づく駆動信号を発生するモータドライバ27と、
モータドライバ27に制御されて、上述したコイル8
(コイル基礎体10)の結線方式を切換設定するコイル
結線切換装置21と、コイル結線切換装置21及び制御
則演算部26からの信号に基づいて減衰力を変更する減
衰力可変装置28と、を備えている。
【0039】コイル結線切換装置21は、上述したコイ
ル8(コイル基礎体10)に対して、例えば図7に示す
ように9つのFET1f〜9fを接続して構成され、F
ET1f〜6fは、接点Aの信号でオン、オフ制御さ
れ、また、FET7f〜9fは、接点Bの信号でオン、
オフ制御され、前記直列結線方式(図8)及び並列結線
方式(図9)が切換えられるようになっている。
【0040】そして、後述するように、電磁ダンパ13
をモータ(アクチュエータ)として動作させる場合、接
点Aの信号でFET1f〜6fはオンされ、接点Bの信
号でFET7f〜9fはオフされる。この結果、コイル
は直列結線方式(図8)とされる。また、電磁ダンパ1
3をパッシブに発電機として動作させる場合、接点Aの
信号でFET1f〜6fはオフされ、接点Bの信号でF
ET7f〜9fはオンされる。この結果、コイルは並列
結線方式(図9)とされる。
【0041】そして、前記接点Aの信号、接点Bの信
号、U相、V相、W相コイルへの給電、減衰力の調整は
コントローラ20が実行する。コントローラ20、図1
1に示すように、加速度センサ52の信号、電磁ダンパ
13のストローク速度、上位のコントローラからの指令
信号を取り込み(ステップS1)、電磁ダンパ13への
操作量を決定する(ステップS2)。また、このとき、
電磁ダンパ13をモータ(アクチュエータ)として動作
させるか、パッシブに発電機として動作させるかを決定
し、コイル結線切換装置21への信号を出力する(ステ
ップS3)。
【0042】続いて、コイル8に流れる電流値から実際
の制御量を決定する(ステップS4)。例えば、スカイ
フック理論に基づいた制御則に従って、モータドライバ
27及び減衰力可変装置28が制御される。
【0043】また、電磁ダンパ13をモータ(アクチュ
エータ)として動作させる場合は、モータドライバ27
により駆動する(ステップS5)。パッシブに発電機と
して動作させる場合は、減衰力可変装置28内でコイル
に流れる電流を調整する(ステップS6)。この調整に
は、回路内に可変抵抗を設けたり、回路をオンオフする
スイッチを設け、スイッチのオンオフ時間比を制御する
ことなどで行なう。
【0044】上述したように、コイル8(コイル基礎体
10)は直列結線方式(図8)または並列結線方式(図
9)に切換接続されるが、この両方式の利点などについ
て以下に、説明する。直列結線方式(図8)は、電磁ダ
ンパ13のストローク位置に関わらずコイルと磁石の相
対位置に応じて、U相、V相、W相コイルへの通電制御
のみを行えばよいため、駆動回路を単純化できる。本実
施の形態では、電磁ダンパ13をアクティブ作動させる
ときに、直列結線方式(図8)を採用している。しか
し、推力に貢献しない界磁と対向しない部分にも通電す
るために、効率は低下する。
【0045】並列結線方式(図9)では、上述したよう
に界磁と対向する部分を検出し、その部分のみに通電す
る。このように界磁と対向する部分のみに通電してお
り、不要な電力消費の発生が抑えられ、モータとしての
効率が向上し、ひいては電磁ダンパ13全体として効率
の向上を図ることができる。しかし、界磁と対向する部
分を検出するセンサが必要であり、その部分(界磁対向
部分)と他の部分(界磁非対向部分)とを切り替えるた
めのスイッチング回路、界磁対向部分及び界磁非対向部
分の切換作動時に生じる誘導起電圧の変動に伴う推力リ
プル低減制御も必要となり、装置の複雑化ひいてはコス
トアップを招くことになる。
【0046】一方、電磁ダンパ13をパッシブに発電機
として動作させる場合は、直列結線方式(図8)より並
列結線方式(図9)の方がコイル抵抗が小さくなり、こ
れにより粘性減衰係数を高くでき有利なものとなる。以
下、この原理を説明する。なお、本実施の形態では、電
磁ダンパ13をパッシブに発電機として動作させる場合
は、並列結線方式(図9)を採用し、大きな粘性減衰係
数ひいては大きな減衰力を得るようにしている
【0047】直列結線方式(図8)の場合、モータの推
力定数をφ、コイル抵抗をR、モータのストローク速度
をV、とすると、パッシブに発電機として動作させる場
合、電磁ダンパ13に発生する減衰力Fは、式(1)に
示すようになる。
【0048】 F=(φ2/R)V … … (1)
【0049】並列結線方式(図9)の場合、1/4の長
さのコイルが4組あると考えられるので、個々のコイル
に発生する減衰力を加え合わせた力が発生する。いま、
所定のコイル1個に対して1/4の長さのコイルが磁界
内にあるとする。この場合、磁界内にあるコイルの長さ
(例えば磁気回路12内で2個のコイル片が直列接続さ
れる)は、図9に示されるように直列結線方式(図8)
の場合(例えば磁気回路内で4個のコイル片が直列接続
される)に比して、1/2になるから、推力定数φも直
列結線方式(図8)の場合に比して、1/2(φ/2)
になる。
【0050】一方、並列結線方式(図9)の場合、例え
ば図9に示すように、磁気回路12内で、各相毎に、2
個のコイル片からなるコイル基礎体10が2つ並列接続
されており、直列結線方式(図8)の場合〔例えば磁気
回路内で各相毎に、2つのコイル基礎体10が直列接続
される(4個のコイル片が直列接続される)〕に比し
て、コイル抵抗が1/4となる(R/4)ことから、減
衰力Fは、次式(2)に示されるようになる。
【0051】 F=2〔(φ/2)2/(R/4)〕V =2(φ2/R)V … … … (2)
【0052】式(2)に示されるように、並列結線方式
(図9)の場合の減衰力は、直列結線方式(図8)の場
合の減衰力の2倍となる。
【0053】また、磁界と対向するコイルには、自動的
に誘導電流が流れるため、並列結線方式(図9)の場合
にも、磁界と対向する部分を検出するセンサを必要とし
ない。このため、電磁ダンパ13をパッシブに発電機と
して動作させる場合、並列結線方式(図9)とすること
が望ましく、本実施の形態では、電磁ダンパ13をパッ
シブに発電機として動作させる場合、上述したように、
並列結線方式(図9)を採用している。
【0054】上述したように構成した電磁サスペンショ
ン装置では、最小ストローク位置及び最大ストローク位
置において、U相、V相、W相のホール素子14U,1
4V,14Wの出力電圧15U,15V,15Wのパタ
ーンが崩れるものになることから、U相、V相、W相の
ホール素子14U,14V,14Wの出力電圧15U,
15V,15Wを用いて、最小ストローク位置及び最大
ストローク位置を検出することができる。そして、この
最小ストローク位置及び最大ストローク位置を検出する
場合には、コントローラ20による制御により前記コイ
ル8へ通電して電磁ダンパ13をアクティブ作動させて
(モータとして機能させて)大きな制御力を確保するこ
ともできるようになる。
【0055】上述したように電磁ダンパ13をアクティ
ブ作動させるときに、直列結線方式(図8)を採用する
ようにしている。そして、直列結線方式(図8)では、
上述したように、電磁ダンパ13のストローク位置に関
わらずコイルと磁石の相対位置に応じて、U相、V相、
W相コイルへの通電制御のみを行えばよいため、駆動回
路を単純化でき、ひいては、装置全体の構成を簡易なも
のにできる。
【0056】また、電磁ダンパ13をパッシブに発電機
として動作させる場合は、並列結線方式(図9)を採用
し、界磁と対向するコイルセクションにのみ電流が自動
的に流れるようにしている。このため、電流の流れるコ
イルの長さが短くなり、コイルの電気抵抗が小さくなる
ため、結果としてコイルにはより多くの電流が流れるよ
うになり、大きな減衰力(粘性減衰係数)を得ることが
できる。
【0057】このように制御することにより、制御対象
(自動車)の振動(例えば上下動)の振幅が大きくて電
磁ダンパ13が伸び切ったり、あるいは縮み切ったりす
るような場合に、過大なストロークを機械的に規制する
ストッパへの当接による衝撃が緩和され、ストッパ当接
により従来技術で起こり得た振動、騒音、耐久性低下な
どの悪影響を回避することもできる。
【0058】次に、本発明の第2実施の形態を図12及
び図13に基づいて説明する。なお、前記第1実施の形
態と同等の部分は同一の符号で示し、適宜その説明は省
略する。この電磁サスペンション装置は、コイル8が軸
方向に複数のセクションに分離して構成している。例え
ば、図12および図13に示すように、軸方向の中央部
分のセクション(中央セクション30)、一端部側のセ
クション31、他端部側のセクション32の3つに分離
されている。
【0059】中央セクション30では、コイル基礎体1
4の端子10dにコイル基礎体107の端子10dが接
続され、これによりコイル基礎体104及びコイル基礎
体107が直列接続されて、中央セクション30におけ
るU相のコイルが構成されている。
【0060】同様に、コイル基礎体105及び108が直
列接続されてV相のコイルが構成され、コイル基礎体1
6及び109が直列接続されてW相のコイルが構成され
る。この際、コイル基礎体107の端子10c、コイル
基礎体108の端子10c及びコイル基礎体109の端子
10cが接続されて、Y結線の中接点とされる。また、
コイル基礎体104の端子10cがU相端子に接続さ
れ、コイル基礎体105の端子10cがV相端子に接続
され、コイル基礎体106の端子10cがW相端子に接
続されている。
【0061】一端部側のセクション31では、コイル基
礎体101、102、103が、前記図9と同様に接続さ
れている。また、他端部側のセクション32では、コイ
ル基礎体1010、1011、1012が、前記図9と同様に
接続されている。
【0062】また、この第2実施の形態では、コントロ
ーラ20に、図示しない発電作動、モータ作動切換回路
(発電作動、モータ作動切換手段)を有し、中央セクシ
ョン30、一端部側のセクション31、他端部側のセク
ション32に対する発電作動制御またはモータ作動制御
を切換えるようにしている。
【0063】本実施の形態では、発電作動、モータ作動
切換回路の作動により、図12〔中央セクション30を
モータ作動制御(アクティブ制御)する〕場合及び図1
3〔中央セクション30をパッシブに発電制御〕場合の
いずれかに切換え設定して制御を行うようにしている。
【0064】図12に示すように切換え設定された場
合、中央セクション30をモータ作動制御(アクティブ
制御)する一方、一端部側のセクション31及び他端部
側のセクション32を発電作動制御(パッシブに発電制
御)する。また、図13に示すように切換え設定された
場合、中央セクション30を発電作動制御(パッシブに
発電制御)する一方、一端部側のセクション31及び他
端部側のセクション32をモータ作動制御(アクティブ
制御)する。
【0065】上述した図12に示す切換え設定(中央セ
クション30をアクティブ制御、一端部側のセクション
31及び他端部側のセクション32をパッシブに発電制
御)では、通常最もストロークする軸方向の中央部分の
みアクティブ制御し、大きな路面入力により大きくスト
ロークした場合、一端部側、他端部側のセクション3
1,32でパッシブに発電制御を行なうようにする。悪
路以外の路面であれば、電磁ダンパ13は、ほとんど中
央部でストロークする。このため、軸方向の中央部分で
のみアクティブ制御しても、十分な制御効果を得ること
ができる。
【0066】また、軸方向の中央部分における振動は、
10Hz以上の高い振動成分を持つ場合があるが、高い
周波数領域まで制御可能であるという電磁サスペンショ
ン装置に特長を生かすことができる。また、電磁ダンパ
13がストローク端までストロークした場合、ストロー
ク端の2つのセクション(一端部側、他端部側のセクシ
ョン31,32)は、U相端子、V相端子及びW相端子
を短絡させるなどして、コイル抵抗を最小とすること
で、コイルに流れる電流値を最大にし、ひいては減衰力
を最大にする。この結果、電磁ダンパ13の伸びきり、
底付きなどによる衝撃を緩和することができる。
【0067】一方、図13に示す切換え設定(中央セク
ション30をパッシブに発電制御、一端部側のセクショ
ン31及び他端部側のセクション32をアクティブ制
御)では、通常最もストロークする軸方向の中央部分で
はパッシブに制御し、一端部側、他端部側のセクション
31,32でアクティブ制御を行なうようにする。この
方式では、大きな路面入力により大きくストロークした
場合の姿勢変化や衝撃をアクティブ制御することにより
低減し、通常ストロークする範囲ではパッシブに制御す
るので、振動の低減及び乗り心地の向上を図ることがで
きる。
【0068】このように構成した電磁サスペンション装
置では、コイル8を中央セクション30、一端部側のセ
クション31、他端部側のセクション32の3つに分離
し、これらを選択的に制御しており、全てのコイルに同
時に通電することを避けることができ、コイルの発熱を
低減できるとともに、消費電力を低減できる。また、コ
イルへの動的な通電切換えのためのスイッチング回路が
必要ないため、駆動装置の簡素化、小型化及び信頼性の
向上を図ることができるとともに、装置の低廉化を図る
ことができる。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載または請求項2に記載の発
明によれば、コイルの直列接続及び並列接続を切換手段
の作動により行なえ、並列接続時に界磁と対向する部分
のみに電流が流れるようにして、相対変位力を得ること
が可能であり、これによりアクティブ動作時には、コイ
ル切り替え時の上記不具合を解消し、パッシブ動作時に
は大きな減衰力を発生することができる。
【0070】請求項3に記載の発明によれば、複数のコ
イルは、軸方向に複数のセクションに分離構成され、コ
イルにおける複数のセクションを選択して発電作動制御
またはモータ作動制御を行なうので、全てのコイルに同
時に通電することを避けることができ、コイルの発熱を
低減できるとともに、消費電力を低減できる。また、コ
イルへの動的な通電切換えのためのスイッチング回路が
必要ないため、駆動装置の簡素化、小型化及び信頼性の
向上を図ることができるとともに、装置の低廉化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る電磁サスペンシ
ョン装置を示す断面図である。
【図2】図1の装置における磁気回路を模式的に示す断
面図である。
【図3】図1のホール素子の出力電圧を示す図である。
【図4】最小ストローク時(1)及び最大ストローク時
(2)におけるホール素子の位置を示す断面図である。
【図5】最小ストローク位置におけるホール素子の出力
電圧を示す波形図である。
【図6】最大ストローク位置におけるホール素子の出力
電圧を示す波形図である。
【図7】図1の電磁サスペンション装置に設けられるコ
イル結線切換回路を示す回路図である。
【図8】図1のコイルの直列結線状態を示す回路図であ
る。
【図9】図1のコイルの並列結線状態を示す回路図であ
る。
【図10】図1の電磁サスペンション装置のコントロー
ラを示す回路図である。
【図11】図10のコントローラの制御内容を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の第2実施の形態の中央セクションを
アクティブ制御する場合を示す回路図である。
【図13】中央セクションをパッシブ制御する場合を示
す回路図である。
【符号の説明】
8 コイル 10 コイル基礎体 101,102、 … 、1011,1012 コイル基礎体 10U,10V,10W U相、V相、W相のコイル基
礎体 11 永久磁石 12 磁気回路 13 電磁ダンパ 14U,14V,14W U相、V相、W相のホール素
子 20 コントローラ 21 コイル結線切換装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれを相対伸縮可能に挿嵌した第1
    及び第2の筒部材からなる相対伸縮部材を有し、前記第
    1筒部材又は前記第2筒部材の何れか一方に、磁気回路
    を形成する複数の永久磁石を軸方向に所定長さにわたっ
    て設け、他方に、複数のコイルを軸方向に所定長さにわ
    たって設け、該コイルに対する制御回路の電気的制御に
    よって前記第1筒部材及び前記第2筒部材に対する相対
    変位力を得る電磁サスペンション装置において、 前記制御回路には、前記複数のコイルを直列接続または
    並列接続に切換設定可能な切換手段を設けたことを特徴
    とする電磁サスペンション装置。
  2. 【請求項2】 前記相対伸縮部材をモータ作動させると
    きには、切換手段によって複数のコイルを直列接続し、
    発電作動させるときには、切換手段によって複数のコイ
    ルを並列接続することを特徴とする請求項1記載の電磁
    サスペンション装置。
  3. 【請求項3】 それぞれを相対伸縮可能に挿嵌した第1
    及び第2の筒部材からなる相対伸縮部材を有し、前記第
    1筒部材又は前記第2筒部材の何れか一方に、磁気回路
    を形成する複数の永久磁石を軸方向に所定長さにわたっ
    て設け、他方に、複数のコイルを軸方向に所定長さにわ
    たって設け、該コイルに対する制御回路の電気的制御に
    よって前記第1筒部材及び前記第2筒部材に対する相対
    変位力を得る電磁サスペンション装置において、 前記複数のコイルは、軸方向に複数のセクションに分離
    構成され、前記コイルにおける複数のセクションをそれ
    ぞれ異ならせて発電作動またはモータ作動を行なうこと
    を特徴とする電磁サスペンション装置。
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