JP2003227543A - 電磁ダンパ制御装置 - Google Patents

電磁ダンパ制御装置

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JP2003227543A JP2002026531A JP2002026531A JP2003227543A JP 2003227543 A JP2003227543 A JP 2003227543A JP 2002026531 A JP2002026531 A JP 2002026531A JP 2002026531 A JP2002026531 A JP 2002026531A JP 2003227543 A JP2003227543 A JP 2003227543A
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卓宏 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部からの電源を必要とせず、電磁ダンパに
所望の減衰力を与えることができる電磁ダンパ制御装置
を提供する。 【解決手段】 磁石が取り付けられた第1部材と、ソレ
ノイドが取り付けられた第2部材とが相対回転可能に組
み合わされ、前記第1部材と前記第2部材との相対回転
運動によってソレノイドにより誘起される電磁力を運動
減衰力として利用する電磁ダンパ用の電磁ダンパ制御装
置において、前記第1部材と前記第2部材との相対回転
運動により前記ソレノイドに生じる電圧によって動作す
る電流制限素子を設け、前記電流制限素子は、前記ソレ
ノイドに生じる電圧に基づいて、前記ソレノイドに流れ
る電流を所定の値に制御して、前記電磁ダンパの減衰力
を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車両、建造物等に
用いられる電磁ダンパ制御装置に関し、特に外部電源を
加えることなく電磁ダンパの減衰力を制御することがで
きる電磁ダンパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁ダンパは相対伸縮可能に設け
られたシリンダとアウターを有し、シリンダの移動によ
ってシリンダに備えられたナットがねじ山を有するボー
ル軸を回転させることによって、ボール軸に接続された
モータの回転によって発生した起電力を用いて、モータ
に流れる電流を制御して、減衰力を発生させている。
【0003】この電流を制御する電磁ダンパ制御装置と
しては、モータから出力される電流をスイッチングする
トランジスタのスイッチングのデューティ比を変化させ
ることによって、電磁ダンパの誘導電圧を昇圧して、電
磁ダンパに所望の減衰力が得られるようにしたものが提
案されている(例えば、特開2001−311452号
公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の電磁ダ
ンパ制御装置では、このような制御をするための制御回
路を動作させるために電源を必要としており、外部から
電源を供給する必要があり、電源が遮断した状態では減
衰特性が得られない問題があった。また、モータが発生
する電圧に基づいて、制御プログラムによってスイッチ
ングトランジスタのデューティ比を変化させているの
で、電磁ダンパの減衰力を容易に変更することができな
かった。
【0005】本発明は、外部からの電源を必要とせず、
電磁ダンパに所望の減衰力を与えることができる電磁ダ
ンパ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、磁石が取
り付けられた第1部材と、ソレノイドが取り付けられた
第2部材とが相対回転可能に組み合わされ、前記第1部
材と前記第2部材との相対回転運動によってソレノイド
により誘起される電磁力を運動減衰力として利用する電
磁ダンパ用の電磁ダンパ制御装置において、前記第1部
材と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイ
ドに生じる電圧によって動作する電流制限素子を設け、
前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基
づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御
して(例えば、ソレノイドに生じる電圧が所定値に至る
と、ソレノイドに流れる電流を所定の一定値に制御し
て)、前記電磁ダンパの減衰力を制御することを特徴と
する。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、前記
電磁ダンパ制御装置は、前記電流制限素子を備えた電流
制限回路が複数並列に接続されて構成され、前記電流制
限回路は、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制
御する電圧が異なって設定されていることを特徴とす
る。
【0008】第3の発明は、第1〜第2の発明におい
て、前記電磁ダンパ制御装置は、定電圧を生成する定電
圧素子と、前記ソレノイドに流れる電流を一定の値に制
御する電流制限素子とを備えた電流制限回路を含んで構
成され、前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値に至る
と前記定電圧素子が生成する一定の電圧を前記電流制限
素子に加えて、前記電流制限素子に流れる電流を一定の
値に制御することを特徴とする。
【0009】第4の発明は、第3の発明において、前記
定電圧素子はシャントレギュレータで構成され、前記電
流制限素子は電界効果トランジスタで構成されており、
前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値を超えると前記
シャントレギュレータによって定電圧が生成され、該定
電圧を前記電界効果トランジスタのゲートに加えて、前
記電流制限素子のソース・ドレイン間に流れる電流を一
定値に制御することを特徴とする。
【0010】第5の発明は、第3又は第4の発明におい
て、前記電流制限回路には、前記定電圧素子が生成する
定電圧を設定する設定回路を設けたことを特徴とする。
【0011】第6の発明は、第4の発明において、前記
定電圧素子を構成するシャントレギュレータは、少なく
とも、高電圧側に接続される第1端子と、低電圧側に接
続される第2端子と、前記シャントレギュレータの動作
の基準電圧を与える基準電圧端子とを有し、前記電流制
限回路には、前記基準電圧端子と前記第1端子又は前記
第2端子との間に可変抵抗素子を接続して、前記シャン
トレギュレータが生成する定電圧を設定する設定回路を
設けたことを特徴とする。
【0012】第7の発明は、第1〜第6の発明におい
て、前記第1部材をステータとし、前記第2部材をロー
タとして構成したモータと、直線運動するシリンダと、
前記シリンダに螺合する回転部材によって該直線運動を
回転運動に変換する運動変換部材と、を備え、前記回転
部材を前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連
結し、前記シリンダの移動によって前記モータを回転さ
せ、前記ロータ・ステータ間に作用する電磁力を用いて
減衰力を発生するようにした。
【0013】第8の発明は、第1〜第6の発明におい
て、前記第1部材をステータとし、前記第2部材をロー
タとして構成したモータと、前記ロータ又は前記ステー
タのいずれか一方に連結されたアーム部材と、前記ロー
タ又はステータの他方に連結された固定部材と、前記ア
ーム部材と前記固定部材との間に介装した補助ダンパ
と、を備え、前記アーム部材の揺動運動によって前記ロ
ータ又は前記ステータの一方を回転させ、前記モータに
作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにした。
【0014】
【発明の作用および効果】第1の発明では、磁石が取り
付けられた第1部材と、ソレノイドが取り付けられた第
2部材とが相対回転可能に組み合わされ、前記第1部材
と前記第2部材との相対回転運動によってソレノイドに
より誘起される電磁力を運動減衰力として利用する電磁
ダンパ用の電磁ダンパ制御装置において、前記第1部材
と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイド
に生じる電圧によって動作する電流制限素子を設け、前
記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基づ
いて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御し
て、前記電磁ダンパの減衰力を制御するので、電磁ダン
パ制御装置に外部から電源を加えることなく、簡単な回
路構成で電磁ダンパの減衰力を制御することができる。
【0015】第2の発明では、前記電磁ダンパ制御装置
は、前記電流制限素子を備えた電流制限回路が複数並列
に接続されて構成され、前記電流制限回路は、前記ソレ
ノイドに流れる電流を所定の値に制御する電圧が異なっ
て設定されているので、電磁ダンパの減衰力を多段階に
設定することができる。
【0016】第3の発明では、前記電磁ダンパ制御装置
は、定電圧を生成する定電圧素子と、前記ソレノイドに
流れる電流を一定の値に制御する電流制限素子とを備え
た電流制限回路を含んで構成され、前記ソレノイドに生
じる電圧が所定の値に至ると前記定電圧素子が生成する
一定の電圧を前記電流制限素子に加えて、前記電流制限
素子に流れる電流を一定の値に制御するので、電磁ダン
パ制御装置に外部から電源を加えることなく、簡単な回
路構成で電磁ダンパの減衰力を制御することができる。
【0017】第4の発明では、前記定電圧素子はシャン
トレギュレータで構成され、前記電流制限素子は電界効
果トランジスタで構成されており、前記ソレノイドに生
じる電圧が所定の値を超えると前記シャントレギュレー
タによって定電圧が生成され、該定電圧を前記電界効果
トランジスタのゲートに加えて、前記電流制限素子のソ
ース・ドレイン間に流れる電流を一定値に制御するの
で、電磁ダンパ制御装置に外部から電源を加えることな
く、簡単な回路構成で電磁ダンパの減衰力を制御するこ
とができる。
【0018】第5の発明では、前記電流制限回路には、
前記定電圧素子が生成する定電圧を設定する設定回路を
設けたので、簡単な回路構成で電磁ダンパの減衰力を容
易に設定することができる。
【0019】第6の発明では、前記定電圧素子を構成す
るシャントレギュレータは、少なくとも、高電圧側に接
続される第1端子と、低電圧側に接続される第2端子
と、前記シャントレギュレータの動作の基準電圧を与え
る基準電圧端子とを有し、前記電流制限回路には、前記
基準電圧端子と前記第1端子又は前記第2端子との間に
可変抵抗素子を接続して、前記シャントレギュレータが
生成する定電圧を設定する設定回路を設けたので、簡単
な回路構成で電磁ダンパの減衰力を容易に設定すること
ができる。
【0020】第7の発明では、前記第1部材をステータ
とし、前記第2部材をロータとして構成したモータと、
直線運動するシリンダと、前記シリンダに螺合する回転
部材によって該直線運動を回転運動に変換する運動変換
部材と、を備え、前記回転部材を前記ロータ又は前記ス
テータのいずれか一方に連結し、前記シリンダの移動に
よって前記モータを回転させ、前記ロータ・ステータ間
に作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにし、
第8の発明では、前記第1部材をステータとし、前記第
2部材をロータとして構成したモータと、前記ロータ又
は前記ステータのいずれか一方に連結されたアーム部材
と、前記ロータ又はステータの他方に連結された固定部
材と、前記アーム部材と前記固定部材との間に介装した
補助ダンパと、を備え、前記アーム部材の揺動運動によ
って前記ロータ又は前記ステータの一方を回転させ、前
記モータに作用する電磁力を用いて減衰力を発生するよ
うにしたので、電磁ダンパの構成によらず、電磁ダンパ
に適切な減衰力を与えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の電磁ダンパ制御装置が適
用される電磁ダンパの構成を示す断面図である。
【0023】このダンパは、シリンダ1が筒状のアウタ
ー2の内部を摺動可能に収容されて構成されている。シ
リンダ1には、内部にネジ溝が設けられたナット3が、
シリンダ1との間で回転をしないように取り付けられて
いる。また、アウター2の内部にはネジ山が設けられた
軸(ボールネジ)4が回転自在に取り付けられている、
このナット3とボールネジ4とは互いのネジ溝とネジ山
とが係合して、ナット3がボールネジ4を回転させなが
ら、シリンダ1が筒状のアウター2の内部を摺動可能な
ように取り付けられている。ボールネジ4は直流モータ
5の回転軸に連結されている。モータ5は、内部に磁石
とソレノイドを備えており、回転軸に設けられたソレノ
イドが磁石近傍を移動することで、ソレノイドにはモー
タの回転数に比例した誘導起電力が発生する。
【0024】このように構成された電磁ダンパでは、シ
リンダ1がアウター2内部を軸方向に摺動可能であり、
シリンダ1がアウター2内部を移動するとナット3がボ
ールネジ4に係合して、ボールネジ4を回転させながら
移動する。そして、ボールネジ4の回転によって、モー
タ5が回転してモータ5に誘導起電力が発生する。
【0025】次に、この電磁ダンパを自動車に適用した
場合について説明する。自動車の車体側にアウター2を
取り付け、サスペンション側にシリンダ1を取り付け
て、自動車に電磁ダンパを取り付けると、車体の上下運
動はシリンダ1とアウター2との伸縮運動となり、車体
の上下運動はボールネジ4の回転運動に変換される。そ
して、モータ5の回転軸が車体の上下運動に合わせて回
転して、モータ5の回転軸(ボールネジ4)の回転数に
比例した誘導起電力がモータ5に発生し、モータ5に電
流が流れる。この誘導起電力に起因して、モータ5の回
転軸(ボールネジ4)の回転方向と逆方向のトルクをモ
ータ5に発生させることができる。この回転方向と逆向
きのトルクは、電磁ダンパが発生する減衰力(荷重)と
なり、モータ5に流れる電流量を可変することで、電磁
ダンパの減衰力を制御することができる。すなわち、モ
ータ5に流れる電流が大きければ、モータ5に発生する
回転方向と逆方向のトルクは大きくなり、モータ5に流
れる電流が小さければ、モータ5に発生する回転方向と
逆方向のトルクは小さくなる。このように、電磁ダンパ
は、モータ5をアクチュエータとして使用してシリンダ
1を動作させる場合と、逆の動作をするものである。
【0026】このような電磁ダンパは、オイルダンパと
比較して、シリンダの移動に基づくエネルギを回生する
ことができる利点がある。また、ダンパに特別なセンサ
を設けなくても、ダンパの動きを直接知ることができる
(モータの回転数、回転方向によってダンパの動き(伸
縮方向、伸縮量)を検出することができる)。また、ダ
ンパに油を用いないことから、油漏れが生じないオイル
レスダンパとすることができる。また、従来のオイルダ
ンパに比べ、制御性がよく、セミアクティブサスペンシ
ョン等への応用が容易である。また、ダンパの減衰力を
容易に変更することができ、ダンパ用チューニングツー
ルへの応用が期待できる。
【0027】図2は、本発明の実施の形態の電磁ダンパ
制御回路の構成を示す回路図である。
【0028】モータ5の出力電圧は電磁ダンパ制御回路
6に入力されており、電磁ダンパ制御回路6がモータ5
に流れる電流を制御して、電磁ダンパの減衰力が制御さ
れる。
【0029】電磁ダンパ制御回路6は、モータ5からの
出力電流の向きをそろえる半波整流回路7、電流制限回
路10、11を逆電圧から保護する逆接続防止回路8、
9、モータ5からの出力電流の大きさを制御する電流制
御回路10、11によって構成される。
【0030】モータ5が正方向(CW)に回転している
とき、モータ5には、端子Aを正とし端子Bを負とする
起電力が発生しており、モータ5からの出力電流はIcw
方向に流れる。この電流Icwは整流回路7を介してCW
側電流制御回路10に流れる(I7)。また、モータ5
からの電流Icwの一部は、整流回路7を介さずに逆接続
防止回路9を流れてCW側電流制御回路10に至る(I
9)。よって、モータ5が正方向(CW)回転中のモー
タ5の出力電流、すなわちCW側電流制御回路10に流
れる電流Icwは Icw=I7+I9 となり、正方向に回転中のモータ5に流れる電流Icwの
大きさはCW側電流制御回路10によって制御される。
このとき逆接続防止回路9よって、CCW側電流制御回
路11には電流が流れないように保護されているので、
CCW側電流制御回路11は動作しない。
【0031】一方、モータ5が逆方向(CCW)に回転
しているとき、モータ5には、端子Bを正とし端子Aを
負とする起電力が発生しており、モータ5からの出力電
流はIccw方向に流れる。この電流Iccwは整流回路7を
介してCCW側電流制御回路11に流れる(I7)。ま
た、モータ5からの電流Iccwの一部は、整流回路7を
介さずに逆接続防止回路8を流れてCCW側電流制御回
路11に至る(I8)。よって、モータ5が正方向(C
CW)回転中のモータ5の出力電流、すなわちCW側電
流制御回路11に流れる電流Iccwは Iccw=I7+I8 となり、この電流Iccwの大きさはCCW側電流制御回
路11によって制御される。このとき逆接続防止回路8
よって、CW側電流制御回路10には電流が流れないよ
うに保護されているので、CW側電流制御回路10は動
作しない。
【0032】図3は、本発明の第1の実施の形態の電流
制御回路10、11の構成を示す回路図である。
【0033】この電流制限回路10、11は各々3つの
電流制限回路モジュール21、22、23(図中破線で
囲まれている)が並列に接続されて構成されている。こ
の各電流制限回路モジュールは等しい動作をするので、
第1電流制限回路モジュール21についてその動作を説
明し、他の電流制限回路モジュール22、23の動作の
説明は省略する。
【0034】モータ5が正方向(CW)又は逆方向(C
CW)に回転することにより発生した起電力は、電流制
御回路10、11に電圧Vmとして加えられる。電流制
限回路モジュール21の正負の端子間にはVmを分圧す
る抵抗器VR1が接続されている。第1の実施の形態で
は、抵抗器VR1は可変抵抗器によって構成されてお
り、分圧比を変更できるようにして、抵抗器VR1によ
って分圧された電圧V1を可変できるように構成されて
いる。抵抗器VR1の可動接点と負側端子間にはシャン
トレギュレータRG1が接続されており、シャントレギ
ュレータのアノード・カソード間の電圧を所定の基準電
圧(レギュレート電圧)Vg1より上昇させないように
制御している。
【0035】また、シャントレギュレータRG1には並
列に抵抗器VR2が接続されており、シャントレギュレ
ータのアノード・カソード間電圧を分圧して電界効果ト
ランジスタFET1のゲート電圧V2を生成している。
電界効果トランジスタFET1は電流制限回路モジュー
ル21の正負端子間に接続されており、ソース・ドレイ
ン間に流れる電流をゲート電圧V2によって制御して、
電流制限回路モジュール21に流れる電流を制御する。
この電界効果トランジスタには、応答速度が速いこと及
びオン抵抗が小さいことから、パワーMOSFETを用
いると好適である。
【0036】なお、シャントレギュレータRG1に代え
てツェナーダーオードを使用してもよいが、レギュレー
ト電圧(ツェナ電圧)のバラツキが大きく、温度変化に
よるツェナ電圧の変化が大きくなるので注意が必要であ
る。
【0037】図4は、本発明の第1の実施の形態におけ
るモータ回転数と出力電圧Vmとの関係を示す特性図で
ある。本図では横軸にモータ5の回転数を、縦軸にモー
タ5が発生する出力電圧Vmを表している。本図より、
モータ5が回転すると、その発電作用によって、モータ
5の回転数に比例した誘導起電力による出力電圧Vmが
発生することが分かる。
【0038】図5は、本発明の第1の実施の形態におけ
るモータ出力電圧Vmと分圧された電圧V1との関係を
示す特性図である。本図では横軸にモータ5が発生する
出力電圧Vmを、縦軸にVR1によって分圧された電圧
V1を表している。本図より、モータ5の回転によるモ
ータ5の出力電圧Vmが徐々に高くなると、VR1によ
って設定された分圧比に従ってV1も上昇し、さらにモ
ータ5の出力電圧Vmが増加して、V1がシャントレギ
ュレータRG1のレギュレート電圧Vg1に達すると、
V1はシャントレギュレータの作用によって一定電圧
(レギュレート電圧)Vg1に抑えられることが分か
る。
【0039】図中複数の線は、VR1によって設定され
る分圧比が変化することによるV1−Vm特性の変化を
示し、図中右下側の線ほどVR1によって設定される分
圧比(V1/Vm)が小さい。すなわち、分圧比が小さ
いほど、モータ5の出力電圧Vmが同じであっても、V
R1によって分圧されて生じる電圧V1は低くなる。
【0040】図6は、本発明の第1の実施の形態におけ
る分圧された電圧V1とゲート電圧V2との関係を示す
特性図である。本図では横軸にVR1によって分圧され
た電圧V1を、縦軸にVR2によって分圧された電圧V
2を表している。本図より、モータ5の回転によるモー
タ5の出力電圧Vmが上昇し、V1が徐々に高くなる
と、VR2によって設定された分圧比に従ってV2も上
昇する。そして、さらにモータ5の出力電圧Vmが増加
して、V1がシャントレギュレータRG1のレギュレー
ト電圧Vg1に達して、V1がシャントレギュレータの
作用によってレギュレート電圧Vg1に抑えられると、
V2もVR2によって設定された分圧比によって定めら
れる電圧に抑えられることが分かる。
【0041】図中複数の線は、VR2によって設定され
る分圧比が変化することによるV2−V1特性の変化を
示し、図中右下側の線ほどVR2によって設定される分
圧比(V2/V1)が小さい。すなわち、分圧比が小さ
いほど、V1が同じであっても、VR2によって分圧さ
れて生じる電圧V2は低くなる。また、分圧比(V2/
V1)が小さくなると、V1が飽和したとき(V1=V
g1のとき)の電圧V2が低くなる。
【0042】図7は、本発明の第1の実施の形態におけ
る電界効果トランジスタ(FET)の特性図である。本
図では横軸にドレイン・ソース間電圧(モータの出力電
圧Vm)を、縦軸にドレイン電流I1を表している。図
中複数の線はゲート電圧V2によるドレイン電流I1の
変化を示し、上に描かれている線ほどゲート電圧(V
2)は大きくなる。
【0043】本図によれば、本実施の形態のFETはゲ
ート電圧V2が高くなれば、飽和領域ではドレイン電流
I1が増加し、飽和領域ではドレイン・ソース間電圧V
mによらず、ドレイン電流I1はほぼ一定となる特性を
有していることが分かる。すなわち、ドレイン・ソース
間電圧Vmによらず、ゲート電圧V2によってのみドレ
イン電流I1が制御される。
【0044】以下、前述した構成を有する電流制限回路
モジュール21の動作について説明する。
【0045】モータ5が回転すると、その発電作用によ
って誘導起電力が発生し、出力電圧Vmが電流制限回路
10、11(電流制限回路モジュール21)に加えられ
る。この電流制限回路10、11に加えられる出力電圧
Vmはモータ5の回転数に比例する(図4)。シリンダ
1がアウター2中を徐々に速度を増して移動して、モー
タ5の回転数が増加し、Vmが徐々に高くなると、抵抗
器VR1によって分圧されたV1は、抵抗器VR1によ
って設定された分圧比に従って、電圧Vmに比例して上
昇する(図5)。これに伴い、FET1のゲート電圧V
2も、抵抗器VR2によって設定された分圧比に従っ
て、抵抗器VR1によって分圧された電圧V1に比例し
て上昇する(図6)。
【0046】さらに、モータ5の回転数が増加して、抵
抗器VR1によって分圧された電圧V1がレギュレート
電圧Vg1に達すると、シャントレギュレータRG1の
作用によって、電流制限回路10、11に加わる出力電
圧Vmがさらに上昇しても、抵抗器VR1によって分圧
された電圧V1はレギュレート電圧Vg1に制限され飽
和状態となる。同様に抵抗器VR2によって分圧された
電圧V2も、レギュレート電圧Vg1及びVR2で設定
される分圧比によって定まる上限値に制限され飽和状態
となる。
【0047】V2はFET1のゲート電圧なので、ゲー
ト電圧V2が飽和していない状態では、ゲート電圧V2
に応じてドレイン電流I1が流れる(図7)。すなわ
ち、ゲート電圧V2が上昇するとFET1のドレイン電
流I1が増加して、モータ5に流れる電流Icwを増加さ
せる。なお、ゲート電圧V2が極めて低い状態ではFE
T1は動作せず、FET1の動作点を超えるゲート電圧
が加わるまでドレイン電流I1は流れない。また、ゲー
ト電圧V2が飽和した状態では、ゲート電圧V2は一定
の電圧となり、ドレイン電流I1は一定値となる。
【0048】すなわち、電流制限回路10、11に加わ
るモータの出力電圧Vmが低いとき(Vmを分圧して生
成されたゲート電圧V2が極めて低いとき)にはドレイ
ン電流I1は流れないが、モータの出力電圧Vm(ゲー
ト電圧V2)が上昇するとFET1のドレイン電流I1
が増加してモータ5に流れる電流Icwを増加させる。そ
して、モータの出力電圧Vmがさらに上昇すると、ゲー
ト電圧V2は一定の電圧に飽和して、FET1のドレイ
ン電流I1も一定値となる。
【0049】図8は、電流制限回路10、11の特性図
である。本図では横軸に電流制限回路に加えられる電圧
(モータの出力電圧Vm)を、縦軸に電流制限回路10
に流れる電流Icw(又は、電流制限回路11に流れる電
流Iccw)を表している。
【0050】ドレイン電流I1、I2、I3が飽和する
点で、Icwに変曲点があり、各変曲点の位置は抵抗器V
R1〜VR6によって、図上、上下左右に変更すること
ができる。また、変曲点の数は電流制御回路内で並列に
接続される電流制限回路モジュールの数によって変化さ
せることができる。
【0051】すなわち、電流制限回路モジュールの数及
び電流制限回路モジュール内の抵抗器VR1〜VR6の
抵抗値を適宜調整することによって、変曲点の数及び位
置を任意に変化させることができ、モータ5に流れる電
流Icwを任意に制御して、モータ5に生じる回転方向と
逆向きのトルクを制御することができる。
【0052】モータ5の回転数が増加すると、FET1
のゲート電圧V2が増加し、ドレイン電流I1が増加す
る。そして、モータ5の回転数がさらに増加すると、F
ET1のゲート電圧V2がレギュレート電圧Vg1に制
限されて、ドレイン電流I1が一定の電流値に飽和す
る。そして、モータの出力電圧Vmがドレイン電流I1
の飽和電圧に達したときに(第1変曲点)、FET2の
ゲート電圧が動作点を超えるように可変抵抗VR3を調
整する。すなわち、電流制限回路モジュール21に流れ
る電流(ドレイン電流I1)が飽和した後に、電流制限
回路モジュール22に電流(ドレイン電流I2)が流れ
始めるように電流制限回路モジュール22を調整する。
【0053】よって、第1変曲点までの間は第1電流制
限回路モジュールのみが動作して、FET1のドレイン
電流I1がモータ5に流れるので、モータ電流Icwは、 Icw=I1 となる。さらに、第1変曲点から第2変曲点までの間
は、第1電流制限回路モジュールに流れる電流は飽和し
ているが、第2電流制限回路モジュールが動作して、F
ET2のドレイン電流I2もモータ5に流れるので、モ
ータ電流Icwは、 Icw=I2+I1(飽和) となる。さらに、第2変曲点から第3変曲点までの間
は、第1電流制限回路モジュール及び第2電流制限回路
モジュールに流れる電流は飽和しているが、第3電流制
限回路モジュールが動作して、FET3のドレイン電流
I3もモータ5に流れるので、モータ電流Icwは、 Icw=I3+I2(飽和)+I1(飽和) となる。さらに、第3変曲点を過ぎてからは、第1電流
制限回路モジュール、第2電流制限回路モジュール及び
第3電流制限回路モジュールに流れる電流が飽和してい
るので、モータ電流Icwは、 Icw=I3(飽和)+I2(飽和)+I1(飽和) となる。
【0054】次に、電流制限回路10、11の特性図
(図8)における変曲点の位置の移動について説明す
る。以下、第1変曲点の移動について説明するが、他の
変曲点もは同様に移動させることができるの、他の変曲
点についての説明は省略する。
【0055】前述したように、VR1によって設定され
る分圧比(V1/Vm)が変化することによってV1−
Vm特性が変化する(図5)。すなわち、VR1による
分圧比が小さいほど、V1が飽和するときのモータ5の
出力電圧Vmが大きくなり、分圧比が大きいほど、V1
が飽和するときのモータ5の出力電圧Vmが小さくな
る。つまり、VR1による分圧比が小さいほど変曲点は
図中右側に移動し、分圧比が大きいほど変曲点は図中左
側に移動する。
【0056】また、VR2によって設定される分圧比
(V2/V1)が変化することによって、V2−V1特
性が変化する(図6)。すなわち、VR2による分圧比
が小さいほど、V2の飽和電圧が小さくなり、VR2に
よる分圧比が大きいほど、V2の飽和電圧が大きくな
る。つまり、VR2による分圧比が小さいほど変曲点は
図中下側に移動し、分圧比が大きいほど変曲点は図中上
側に移動する。
【0057】このように、第1の実施の形態の電磁ダン
パ制御回路によると、モータ5が発生した電圧を分圧し
てFET1に流れるドレイン電流I1を制御するように
構成したので、外部から電源を供給することなく、電磁
ダンパによる減衰力を制御することができる。また、電
流制限回路モジュール内の抵抗器を調整することで、電
流制限回路モジュールの電流−電圧特性を変化させるこ
とができ、電磁ダンパによる減衰力を容易に制御するこ
とができる。また、電磁ダンパ制御回路を複数の電流制
限回路モジュールを並列に接続して構成したので、電磁
ダンパの動作速度(モータ5の回転数)によって、所望
の減衰力を得ることができる。
【0058】図9は、本発明の第2の実施の形態の電流
制御回路10、11内の電流制限回路モジュールの構成
を示す回路図である。この第2の実施の形態では、前述
した第1の実施の形態(図3)と異なり、シャントレギ
ュレータに加えられる基準電圧を変えることによって、
シャントレギュレータのレギュレート電圧を可変するこ
とができるものである。なお、電流制限回路モジュール
以外の電流制御回路10、11内の構成は、前述した第
1の実施の形態と同じであるため、その説明は省略す
る。
【0059】モータ5が正方向(CW)又は逆方向(C
CW)に回転することにより発生した起電力は、電流制
御回路の電流制限回路モジュール24に出力電圧Vmと
して加えられる。電流制限回路モジュール24の正負の
端子間にはVmを分圧する抵抗器VR7が接続されてい
る。第2の実施の形態では、抵抗器VR7は可変抵抗器
によって構成されており、分圧比を変更できるようにし
て、抵抗器VR7によって分圧された電圧V7を可変で
きるように構成されている。抵抗器VR7の可動接点と
負側端子間とのにはシャントレギュレータRG4が接続
されており、シャントレギュレータのアノード・カソー
ド間の電圧を、基準電圧によって定まる所定のレギュレ
ート電圧Voより上昇させないように制御している。シ
ャントレギュレータRG4の基準電圧端子と電流制限回
路モジュール24の負端子側との間には抵抗器Rが接続
され、シャントレギュレータRG4の基準電圧端子と抵
抗器VR7の可動接点との間には可変抵抗器VR9が接
続されている。この可変抵抗器VR9と抵抗器Rとによ
って、Vmを分圧した電圧であるV7を分圧することで
シャントレギュレータに加える基準電圧Vg4を生成し
ている。すなわち、可変抵抗器VR9を可変することに
よって、V7の分圧比が変化して、シャントレギュレー
タに加わる基準電圧Vg4が変化する。
【0060】また、シャントレギュレータRG4には並
列に抵抗器VR8が接続されており、シャントレギュレ
ータのアノード・カソード間電圧を分圧して電界効果ト
ランジスタFET4のゲート電圧V9を生成している。
電界効果トランジスタFET4は電流制限回路モジュー
ル24の正負端子間に接続されており、ドレイン電流I
4をゲート電圧V9によって制御して、電流制限回路モ
ジュール24に流れる電流を制御する。
【0061】以下、第2の実施の形態の電流制限回路モ
ジュール24の動作について説明する。
【0062】モータ5が回転すると、その発電作用によ
って誘導起電力が発生し、出力電圧Vmが電流制限回路
10、11(電流制限回路モジュール24)に加えられ
る。この電流制限回路モジュール24に加えられる出力
電圧Vmはモータ5の回転数に比例して増加する。そし
て、シリンダ1がアウター2中を徐々に速度を増して移
動して、モータ5の回転数が増加し、Vmが徐々に高く
なると、抵抗器VR7によって分圧されたV7は、抵抗
器VR7によって設定された分圧比に従って、電圧Vm
に比例して上昇する。これに伴い、FET4のゲート電
圧V9も、抵抗器VR8によって設定された分圧比に従
って、抵抗器VR7によって分圧された電圧V7に比例
して上昇する。
【0063】さらに、モータ5の回転数が増加して、抵
抗器VR7によって分圧された電圧V7がレギュレート
電圧Voに達すると、シャントレギュレータRG4の作
用によって、電流制限回路モジュール24に加わる電圧
Vmがさらに上昇しても、抵抗器VR7によって分圧さ
れた電圧V7はレギュレート電圧Voに制限され飽和状
態となる。同様に抵抗器VR8によって分圧された電圧
V9も、レギュレート電圧Vo及びVR8で設定される
分圧比によって定まる上限値に制限されと飽和状態とな
る。このシャントレギュレータのレギュレート電圧Vo
はシャントレギュレータの基準電圧端子に加えられる電
圧及び基準電圧端子に接続される抵抗比(VR9/R)
によって定まる、例えば、レギュレート電圧Voは、 Vo=(1+VR9/R)Vg4 によって与えられるレギュレート電圧を発生するシャン
トレギュレータが提供されており(例えば、TL43
1)、可変抵抗の抵抗値VR9を変化させることで、シ
ャントレギュレータのレギュレート電圧Voを変化させ
ることができる。
【0064】V9はFET4のゲート電圧なので、ゲー
ト電圧V9が飽和していない状態では、ゲート電圧V9
に応じてドレイン電流I4が流れる。すなわち、ゲート
電圧V9が上昇するとFET4のドレイン電流I4が増
加して、モータ5に流れる電流Icwを増加させる。
【0065】このように、第2の実施の形態では、シャ
ントレギュレータの基準電圧を変えることによって、レ
ギュレート電圧Voを変化させることができ、FET4
のゲート電圧の調整範囲が広がるので、ドレイン電流の
調整範囲が広くなり、図8に示すIcw(又はIccw)変
曲点の調整範囲を広することができる。よって、電磁ダ
ンパの減衰力を設定できる範囲が広くなる。
【0066】図10は、本発明の電磁ダンパ制御装置が
適用される別な電磁ダンパの構成を示す図である。
【0067】図10に示す電磁ダンパは、前述したシリ
ンダが直線運動をする電磁ダンパ(図1)と異なり、ヒ
ンジのような揺動運動をする部位に適用されるものであ
る。
【0068】図10に示す電磁ダンパは、固定部31と
可動部32とが、モータ33を介して相対的に回動可能
に接続されて構成されている。モータ33は、内部に磁
石とソレノイドを備えており、回転軸に設けられたソレ
ノイドが磁石近傍を移動することで、ソレノイドにはモ
ータの回転速度に比例した誘導起電力が発生する。すな
わち、モータの本体ケース(ステータ)が固定部31に
取り付けられており、モータの回転軸(ロータ)が可動
部32に取り付けられている。そして、可動部32が固
定部31に対して相対移動するとモータ33に誘導起電
力が発生する。このときモータ33に流れる電流を、本
発明に係る電磁ダンパ制御回路で制御することによっ
て、モータ33の回転方向と逆方向のトルクを制御し
て、揺動部の減衰力を制御することができる。
【0069】なお、この電磁ダンパでは、モータ33は
大きなトルクを発生することが要求されるので、固定部
31とか胴部32との間に補助的なダンパ34を設けて
もよい。さらに、ダンパに並列にバネ35を設け、固定
部31、可動部32を所定位置に保持するように構成す
るとよい。また、モータに減速機を設けてモータの発生
するトルクを増幅して稼動部・固定部間に加えるように
構成するとよい。
【0070】このように、図10に示す実施の形態で
は、直線運動を回転運動に変換する変換機構を設ける必
要がないので、電磁ダンパを単純な構成とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁ダンパ制御装置が適用される電磁
ダンパの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の電磁ダンパ制御回路の構
成を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の電流制御回路の構
成を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるモータ回転
数と出力電圧Vmとの関係を示す特性図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるモータ出力
電圧Vmと分圧された電圧V1との関係を示す特性図で
ある。
【図6】本発明の第1の実施の形態における分圧された
電圧V1とゲート電圧V2との関係を示す特性図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるFETの特
性図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の電磁ダンパ制御回
路の特性図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の電流制限回路モジ
ュールの構成を示す回路図である。
【図10】本発明の電磁ダンパ制御装置が適用される別
な電磁ダンパの構成図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 アウター 3 ナット 4 ボールネジ 5 モータ 6 電磁ダンパ制御回路 7 整流回路 8、9 逆接続防止回路 10 電流制限回路(CW回転側) 11 電流制限回路(CCW回転側) 21 第1電流制限回路モジュール 22 第2電流制限回路モジュール 23 第3電流制限回路モジュール 24 電流制限回路モジュール 31 可動部 32 固定部 33 モータ 34 ダンパ VR1、VR2、VR3、VR7 可変抵抗器 VR4、VR5、VR6、VR8 可変抵抗器 RG1、RG2、RG3、RG4 シャントレギュレー
タ FET1、FET2、FET3、FET4 電界効果ト
ランジスタ R 抵抗器 VR9 可変抵抗器
フロントページの続き (72)発明者 檜尾 幸司 東京都目黒区駒場四丁目6番1号 東京大 学生産技術研究所内 (72)発明者 近藤 卓宏 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 山形 英城 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA07 AC08 BE09 EA36 EA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁石が取り付けられた第1部材と、ソレノ
    イドが取り付けられた第2部材とが相対回転可能に組み
    合わされ、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運
    動によってソレノイドにより誘起される電磁力を運動減
    衰力として利用する電磁ダンパ用の電磁ダンパ制御装置
    において、 前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動により前
    記ソレノイドに生じる電圧によって動作する電流制限素
    子を設け、 前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基
    づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御
    して、前記電磁ダンパの減衰力を制御することを特徴と
    する電磁ダンパ制御装置。
  2. 【請求項2】前記電磁ダンパ制御装置は、前記電流制限
    素子を備えた電流制限回路が複数並列に接続されて構成
    され、 前記電流制限回路は、前記ソレノイドに流れる電流を所
    定の値に制御する電圧が異なって設定されていることを
    特徴とする請求項1に記載の電磁ダンパ制御装置。
  3. 【請求項3】前記電磁ダンパ制御装置は、定電圧を生成
    する定電圧素子と、前記ソレノイドに流れる電流を一定
    の値に制御する電流制限素子とを備えた電流制限回路を
    含んで構成され、 前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値に至ると前記定
    電圧素子が生成する一定の電圧を前記電流制限素子に加
    えて、前記電流制限素子に流れる電流を一定の値に制御
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁ダン
    パ制御装置。
  4. 【請求項4】前記定電圧素子はシャントレギュレータで
    構成され、前記電流制限素子は電界効果トランジスタで
    構成されており、 前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値を超えると前記
    シャントレギュレータによって定電圧が生成され、該定
    電圧を前記電界効果トランジスタのゲートに加えて、前
    記電流制限素子のソース・ドレイン間に流れる電流を一
    定値に制御することを特徴とする請求項3に記載の電磁
    ダンパ制御装置。
  5. 【請求項5】前記電流制限回路には、前記定電圧素子が
    生成する定電圧を設定する設定回路を設けたことを特徴
    とする請求項3又は4に記載の電磁ダンパ制御装置。
  6. 【請求項6】前記定電圧素子を構成するシャントレギュ
    レータは、少なくとも、高電圧側に接続される第1端子
    と、低電圧側に接続される第2端子と、前記シャントレ
    ギュレータの動作の基準電圧を与える基準電圧端子とを
    有し、 前記電流制限回路には、前記基準電圧端子と前記第1端
    子又は前記第2端子との間に可変抵抗素子を接続して、
    前記シャントレギュレータが生成する定電圧を設定する
    設定回路を設けたことを特徴とする請求項4に記載の電
    磁ダンパ制御装置。
  7. 【請求項7】前記第1部材をステータとし、前記第2部
    材をロータとして構成したモータと、 直線運動するシリンダと、前記シリンダに螺合する回転
    部材によって該直線運動を回転運動に変換する運動変換
    部材と、を備え、 前記回転部材を前記ロータ又は前記ステータのいずれか
    一方に連結し、前記シリンダの移動によって前記モータ
    を回転させ、前記ロータ・ステータ間に作用する電磁力
    を用いて減衰力を発生するようにした請求項1乃至6の
    いずれか一つに記載の電磁ダンパ制御装置。
  8. 【請求項8】前記第1部材をステータとし、前記第2部
    材をロータとして構成したモータと、 前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連結され
    たアーム部材と、前記ロータ又はステータの他方に連結
    された固定部材と、前記アーム部材と前記固定部材との
    間に介装した補助ダンパと、を備え、 前記アーム部材の揺動運動によって前記ロータ又は前記
    ステータの一方を回転させ、前記モータに作用する電磁
    力を用いて減衰力を発生するようにした請求項1乃至6
    のいずれか一つに記載の電磁ダンパ制御装置。
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