JP4538771B2 - 電磁サスペンション装置 - Google Patents

電磁サスペンション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4538771B2
JP4538771B2 JP2000329088A JP2000329088A JP4538771B2 JP 4538771 B2 JP4538771 B2 JP 4538771B2 JP 2000329088 A JP2000329088 A JP 2000329088A JP 2000329088 A JP2000329088 A JP 2000329088A JP 4538771 B2 JP4538771 B2 JP 4538771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
outer cylinder
magnet
electromagnetic suspension
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000329088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002130369A (ja
Inventor
裕介 赤見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2000329088A priority Critical patent/JP4538771B2/ja
Publication of JP2002130369A publication Critical patent/JP2002130369A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4538771B2 publication Critical patent/JP4538771B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁力による振動抑制用アクチュエータ、ダンパに係り、特に、自動車、鉄道車両、構造物及び建造物などに用いて好適な電磁サスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁サスペンション装置の一例として、油圧ダンパのオリフィス等の減衰力発生機構に代えて、回転型モータ及びこの回転型モータのロータの回転動を直線動に変換する直動―回転動変換機構を用いたり、あるいは直動型モータを用いた電磁サスペンション装置がある。この電磁サスペンション装置は、通電することにより可動部を変位させモータを本来のモータ(アクチュエータ)としてアクティブに動作させる一方、モータを発電機として使用することにより(パッシブに)減衰力を発生させるようにしている。
【0003】
また、モータを発電機として使用した場合の減衰力は、コイルに流れる電流の大きさに比例するので、減衰力を可変とするためには、コイルに流れる電流の大きさを調整できればよい。コイルに流れる電流を調整するには、回路に可変抵抗を設けたり、回路をオン、オフするスイッチのオン、オフ時間を制御することなどで容易に実現できる。
【0004】
そのため、電磁サスペンション装置の減衰力をストローク速度やストローク位置に応じて可変制御したり、制御対象の振動を抑制するようにリアルタイムに可変制御する、いわゆるセミアクティブダンパとして構成することは比較的容易である。また、このようにセミアクティブダンパとして構成する(発電機として使用する)場合、電磁サスペンション装置に電気エネルギーを与える必要はなく、消費電力を非常に低く抑えることができる。
【0005】
また、電磁サスペンション装置に電気エネルギーを与えてモータとして使用すれば、容易に任意の力を発生させることができるため、力を加えて減衰力を大きくしたり、任意の力を発生させてアクティブサスペンションとして動作させ、振動抑制効果を高めることが可能であり、このようにして振動抑制効果を高める方法も提案されている。
【0006】
上述した発電機及びモータとして作用する電磁サスペンション装置の一例として、図4及び図5に示すものがある。図4及び図5において、電磁サスペンション装置1は、底部2を有する筒状の磁性材料製の外筒部材3に磁性材料製の長手状部材4を相対伸縮可能に挿嵌されている。
【0007】
外筒部材3の内径側には、コイル6が軸方向に複数個固定されている。長手状部材4の外周側には磁石部材7が軸方向に複数個固定されている。磁石部材7は、図5に示すように、その外周部(図5上側)及び内周部(図5下側)がそれぞれ、N極、S極となるように、あるいはその逆となるように着磁され、かつ、軸方向に隣り合った磁極が交互にN極、S極となるようにされている。長手状部材4における磁石部材7が設けられた部分は磁気回路8の一部を構成し、磁気回路構成部材9aをなしている。
【0008】
長手状部材4は、外筒部材3との間に設けられた第1、第2案内部材10,11により摺動支持されており、軸方向に移動可能とされており、ひいては、長手状部材4に設けた磁石部材7と外筒部材3に設けたコイル6とが相対変位するようにされている。
【0009】
第1案内部材10は、コイル6の内側に設けられる円筒状の第1案内部材本体10aと、長手状部材4の一端側に形成された大径部13の外周側に設けられる環状の第1案内部材摺動部10bと、から構成されている。第2案内部材11は、外筒部材3の開口部(他端側部分)に保持された略環状の第2案内部材本体11aと、第2案内部材本体11aの内周部に設けられて長手状部材4に摺動する第2案内部材摺動部11bと、から構成されている。
【0010】
この電磁サスペンション装置1では、長手状部材4が外筒部材3すなわちコイル6に対してストロークすれば、フレミングの右手則によりコイル6には起電力が発生する。すなわち、磁石部材7及びコイル6等を含む電磁ダンパ5は、発電機として作用し、例えばコイル6の端子を仮に短絡し、コイル6を含む閉回路を形成すればコイル6に電流が流れる。この結果、この電磁サスペンション装置1は、長手状部材4の外筒部材3に対する相対変位速度に応じた抵抗力、すなわち減衰力を発生することになる。また、コイル6と磁石部材7との相対的な位置関係(電気角)に応じて、コイル6に電流を流せば、電磁サスペンション装置1は、モータ(アクチュエータ)として作用する。
【0011】
上述したように、電磁サスペンション装置1が発電機又はモータとして作用する際、図5に示すように磁気回路8が構成される。すなわち、磁石部材7のN極から発生する磁束(矢印Gで示す。)のうち、コイル6を通過する磁束の流れ(図5上側の磁束の流れ)は、磁石部材7のN極 → 第1案内部材本体10a → コイル6 → 外筒部材3 → コイル6 → 第1案内部材本体10a → 磁石部材7のS極という経路を辿る。また、コイル6を通過しない側の磁束の流れ(図5下側の磁束の流れ)は、磁石部材7のN極 → 長手状部材4 →
磁石部材7のS極という経路を辿る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した電磁サスペンション装置1では、磁石部材7と外筒部材3との間の空隙(エアギャップ)14が大きいと、コイル6を通過する磁束密度が低下し、推力/減衰力の低下を招く。そして、推力/減衰力はエアギャップ14の大きさに対して2次曲線的に大きく低下する。このような推力/減衰力の低下を抑制する上で、上述した電磁サスペンション装置1にはエアギャップ14が小さいことが望まれている。
【0013】
しかしながら、上述した電磁サスペンション装置1では、コイル6と磁石部材7との間に、所定の強度を保持するために所定の厚みを持った第1案内部材本体10aが挿入されるため、エアギャップ14がその分、大きくなり、上記要望に応えられないというのが実情である。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、大きな推力/減衰力を発生できる電磁サスペンション装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、外筒部材に対して長手状部材が相対変位可能に挿嵌され、前記外筒部材の内周側又は前記長手状部材外周側のいずれか一方に、複数の磁石部材を軸方向に所定長さにわたって設け、いずれか他方に、複数のコイル部材を軸方向に所定長さにわたって設け、前記外筒部材及び前記長手状部材は、前記磁石部材又は前記コイル部材に隣接して磁気回路を形成する円筒状の磁気回路構成部材を備え、前記外筒部材に対する前記長手状部材の相対変位によって起電力又は推進力を生じる電磁サスペンション装置であって前記長手状部材と前記外筒部材との摺動支持は、前記長手状部材の一端側の内周側該長手状部材の一端側の内周側に挿入されかつ前記外筒部材の一端側に一体的に設けられた非磁性材料からなる第1案内部材と、前記長手状部材の他端側外周部であって前記磁石部材又は前記コイル部材を有さない軸方向範囲を案内しかつ前記外筒部材の他端側に設けられた第2案内部材とにより行うことにより、前記磁石部材と前記コイル部材の対向側の面には摺動部を設けないことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態に係る電磁サスペンション装置1Aを図1ないし図3に基づいて説明する。なお、図4及び図5に示す部分及び部材と同等の部分及び部材については、その説明は適宜省略する。
【0017】
図1及び図2において、電磁サスペンション装置1Aは、有底筒状の磁性材料製の外筒部材3に磁性材料製の長手状部材4Aを相対伸縮可能に挿嵌して構成されている。外筒部材3には長手状部材4Aの一端側(図1右側)が挿入され、例えば外筒部材3の底部2側が自動車の車軸側に固定され、長手状部材4Aの他端側(図1左側)が車体側に固定されるようになっている。
【0018】
長手状部材4Aは、筒状をなし、一端側の肉厚は厚く、他端側の肉厚は薄くなっている。以下、長手状部材4Aの一端側を長手状部材第1筒部20、他端側を長手状部材第2筒部21という。長手状部材第1筒部20及び長手状部材第2筒部21の連接部の外周側には段差22が形成されており、長手状部材4Aは段付き形状とされている。
【0019】
長手状部材第1筒部20の外周側には磁石部材7が軸方向に複数個固定されている。磁石部材7は、図2に示すように、その外周部(図2上側)及び内周部(図2下側)がそれぞれ、N極、S極となるように、あるいはその逆となるように着磁され、かつ、隣り合った磁極が交互にN極、S極となるようにされている。
【0020】
長手状部材第1筒部20は、磁気回路8の一部を構成し、磁石部材7に隣接される磁気回路構成部材9aをなしている。本実施の形態では、磁石部材7に隣接される磁気回路構成部材9aは、長手状部材4Aの一部をなし、長手状部材4Aに一体化されたものになっている。なお、磁石部材7に隣接される磁気回路構成部材を長手状部材4Aと別部材で構成してもよい。また、磁石部材7に隣接される磁気回路構成部材を長手状部材4Aと別部材で構成する場合、長手状部材4Aを非磁性材料製としてもよい。
【0021】
また、外筒部材3におけるコイル6が設けられた部分がコイル6に隣接される磁気回路構成部材9bをなしている。本実施の形態では、コイル6に隣接される磁気回路構成部材9bは、外筒部材3の一部をなし、外筒部材3に一体化されたものになっている。なお、コイル6に隣接される磁気回路構成部材を外筒部材3と別部材で構成してもよい。また、コイル6に隣接される磁気回路構成部材を外筒部材3と別部材で構成する場合、外筒部材3を非磁性材料製としてもよい。
【0022】
長手状部材4Aは、外筒部材3との間に設けられた第1、第2案内部材10A,11により摺動支持されており、軸方向に移動可能とされており、ひいては、長手状部材4Aに設けた磁石部材7が、外筒部材3に設けたコイル6に対して相対変位するようにされている。
【0023】
第1案内部材10Aは、外筒部材3の底部2に直立して一体とされたアルミニウムなどの非磁性材料製の筒状の内側部材23と、長手状部材第1筒部20に設けられた環状の摺動部(第1案内部材摺動部24)とから構成されている。内側部材23は、外筒部材3と一体とされていればよく、外筒部材3にボルト等を用いて締結するようにしてもよい。内側部材23の先端側は長手状部材第1筒部20の孔25に摺動自在に挿入されている。第1案内部材摺動部24は、長手状部材第1筒部20の端部側部分の内周に形成された環状の切欠部20aに設けられている。
【0024】
第2案内部材11は、外筒部材3の開口部(他端側部分)に保持された略環状の第2案内部材本体11aと、第2案内部材本体11aの内周部に設けられて長手状部材4Aに摺動する第2案内部材摺動部11bと、から構成されている。
【0025】
この電磁サスペンション装置1Aでは、長手状部材4Aが外筒部材3、すなわちコイル6に対してストロークすれば、フレミングの右手則によりコイル6には起電力が発生する。
すなわち、電磁サスペンション装置1Aは、発電機として作用し、コイル6の端子を仮に短絡し、コイル6を含む閉回路を形成すればコイル6に電流が流れる。この結果、この電磁サスペンション装置1Aは、長手状部材4Aの外筒部材3に対する相対速度に応じた抵抗力、すなわち減衰力を発生することになる。
【0026】
また、コイル6と磁石部材7との相対的な位置関係(電気角)に応じて、コイル6に電流を流せば、電磁サスペンション装置1Aは、モータ(アクチュエータ)として作用する。
【0027】
上述したように、電磁サスペンション装置1Aが発電機又はモータとして作用する際、図2に示すように磁気回路8が構成される。すなわち、磁石部材7のN極から発生する磁束(矢印Gで示す。)のうち、コイル6を通過する磁束の流れ(図2上側の磁束の流れ)は、磁石部材7のN極 → コイル6 → 外筒部材3 → コイル6 → 磁石部材7のS極という経路を辿る。また、コイル6を通過しない側の磁束の流れ(図2下側の磁束の流れ)は、磁石部材7のN極 →
長手状部材第1筒部20 → 磁石部材7のS極という経路を辿る。
【0028】
また、コイル6をU,V,W相の3相に分割し、磁石部材7との相対的な位置関係(電気角)に応じて、コイル6に電流を流せば、この電磁サスペンション装置1Aはモータ(アクチュエータ)〔3相同期モータ〕として機能することになる。
【0029】
この電磁サスペンション装置1Aは、さらに、3相(U,V,W相)に対応して設けられた3個のホール素子を備えている。3相の同期型リニアモータを用いた電磁サスペンション装置では、アクチュエータとして動作させる場合には、3相(U,V,W相)を構成する各コイル6への通電を、ストロークに応じて変化するコイル6−磁石部材7の相対位置(電気角)に合わせて制御する必要がある。前記ホール素子は、電気角を検出するための位置センサとして用いられ、ホール素子(位置センサ)によって検出されるコイル6−磁石部材7の相対位置(電気角)に応じてコイル6への通電制御を行なうようにしている。
【0030】
ここで、ホール素子によりコイル6と磁石部材7との相対的な位置関係を検出する原理を説明する。
【0031】
ホール素子は、磁石部材7により発生する磁界の強度に応じて、ホール電圧を発生するものである。そして、外筒部材3に固定されるコイル6が、磁石部材7に対して相対的に軸方向に移動したとき、このホール素子を通過する磁界強度は、磁石部材7の並びに応じて周期的に変化する。すなわち、ホール素子の出力電圧は、コイル6と磁石部材7との相対的な位置関係に応じて変化し、かつその変化のパターンはコイル6と磁石部材7との相対的な位置関係に対して繰り返し再現される。そのため、コイル6と磁石部材7との相対的な位置関係を検出することが可能である。
【0032】
そして、例えばホール素子の出力電圧を正弦波状に補正し、R/D変換器などでパルス列やディジタルデータに変換することで、市販の3相同期モータ駆動用のドライバ装置を用いて電磁サスペンション装置1Aをモータ(アクチュエータ)〔3相同期モータ〕として動作させることができる。
【0033】
上述したように構成した電磁サスペンション装置1Aでは、長手状部材第1筒部20の孔25に挿入される内側部材23及び第2案内部材11を用いて長手状部材4Aを摺動支持しており、上述した従来技術で、磁石部材7と外筒部材3との間の空隙(エアギャップ)14に配置された第1案内部材本体10aが廃止でき、コイル6と磁石部材7との間のギャップを小さくして、ひいては磁石部材7と外筒部材3との間のエアギャップ14が小さくなる。このため、コイル6を通過する磁束密度が向上するので、大きな推力/減衰力を得ることができ、ひいては振動抑制性能の向上を図ることができる。
【0034】
また、コイル6を通過する磁束密度を向上させて、大きな推力/減衰力を得るので、所望の推力/減衰力を、従来技術に比して少ない電力で得ることができ、駆動装置の小型化及び低消費電力化を図ることができる。
【0035】
上述した従来技術では、コイル6の内側に第1案内部材本体10aが設けられ、コイル6が発生する熱の放熱を第1案内部材本体10aが妨げ、その分、コイル6の放熱性が低下するものになっていたが、これに比して、本実施の形態では、コイル6の内側に第1案内部材本体10aを設けていないので、コイル6の放熱性の向上を図ることができる。
【0036】
さらに、内側部材23は非磁性材料製であるので、磁気回路8からの磁束の漏れを抑制しコイル6を通過する磁束密度を高い値に維持することができる。すなわち、内側部材23が仮に磁性材料製であると、磁気回路構成部9a(長手状部材第1筒部20)から磁束が漏洩した場合、図3に示すような磁路G1が形成され、この分、コイル6を通過する磁束密度が低下することになる。これに対し、内側部材23は非磁性材料製であるので、図3に示す磁路G1の形成が抑制され、コイル6を通過する磁束密度を高い値に維持することができる。
【0037】
本実施の形態では、長手状部材4Aは、長手状部材第1筒部20及び長手状部材第2筒部21の連接部に段差22を備え、長手状部材第2筒部21が肉薄となっており、磁気回路8の磁束が逃げにくくなる。このため、推力/減衰力をより効果的に発生することができる。
【0038】
上記実施の形態では、長手状部材4Aが筒状である場合を例にしたが、これに代えて、他端側が閉塞され、一端側に内側部材23が摺動可能に挿入される有底の穴を形成した形状にしてもよい。
【0039】
また、上記実施の形態では、長手状部材第1筒部20の孔25に挿入される内側部材23が筒状である場合を例にしたが、これに限らず、内側部材23を軸状に形成してもよい。
【0040】
上記実施の形態では、長手状部材第1筒部20の端部側の内周に形成された環状の切欠部20aに第1案内部材摺動部24を設けた場合を例にしたが、さらに、内側部材23の先端部の外周側に環状溝を形成し、この環状溝に環状の摺動部(先端側摺動部という。)を付け加えてもよい。この場合、電磁サスペンション装置1Aに横力が加わるような場合においても、長手状部材4Aを内側部材23との摺動を円滑にできる。なお、前記先端側摺動部を設ける場合、第1案内部材摺動部24を廃止することもできる。また、前記先端側摺動部を設けて第1案内部材摺動部24を廃止する場合、前記環状の切欠部20aが形成される長手状部材第1筒部20の端部側部分、すなわち、磁石部材7を設けていない部分を廃止してもよい。長手状部材第1筒部20の端部側部分を廃止することにより、この廃止した分だけ、長手状部材4Aのストロークを稼げることになる。
【0041】
上記実施の形態では、電磁サスペンション装置1Aを自動車に用いた(制御対象を車両とした)場合を例にしたが、これに限らず制御対象を鉄道車両など他の車両、配管等の構造物及び建築物などに用いるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、長手状部材と外筒部材とは、前記長手状部材の一端側の内周側該長手状部材の一端側の内周側に挿入されかつ前記外筒部材の一端側に一体的に設けられた非磁性材料からなる第1案内部材と、前記長手状部材の他端側外周部であって前記磁石部材又は前記コイル部材を有さない軸方向範囲を案内しかつ前記外筒部材の他端側に設けられた第2案内部材とにより摺動支持されており、従来技術で必要とされた、磁石部材と外筒部材との間の空隙(エアギャップ)内に配置する第1案内部材本体が廃止されてエアギャップが小さくなるので、コイル部材を通過する磁束密度が向上し、大きな推力/減衰力を得ることができ、ひいては振動抑制性能の向上を図ることができる。また、コイル部材を通過する磁束密度を向上させて、大きな推力/減衰力を得るので、所望の推力/減衰力を、従来技術に比して少ない電力で得ることができ、駆動装置の小型化及び低消費電力化を図ることができる。さらに、コイル部材の内側に第1案内部材本体が設けられる従来技術に比して、コイルの放熱を妨げる第1案内部材本体が廃止され、コイル部材の放熱性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電磁サスペンション装置を示す断面図である。
【図2】図1の装置における磁気回路を模式的に示す断面図である。
【図3】長手状部材の長手状部材第1筒部から磁束が漏洩した場合に形成される磁路を示すための断面図である。
【図4】従来の電磁サスペンション装置の一例を示す断面図である。
【図5】図4の装置における磁気回路を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1A 電磁サスペンション装置
3 外筒部材
4A 長手状部材
10A 第1案内部材
11 第2案内部材
20 長手状部材第1筒部
23 内側部材
25 孔

Claims (1)

  1. 外筒部材に対して長手状部材が相対変位可能に挿嵌され、前記外筒部材の内周側又は前記長手状部材外周側のいずれか一方に、複数の磁石部材を軸方向に所定長さにわたって設け、いずれか他方に、複数のコイル部材を軸方向に所定長さにわたって設け、前記外筒部材及び前記長手状部材は、前記磁石部材又は前記コイル部材に隣接して磁気回路を形成する円筒状の磁気回路構成部材を備え、前記外筒部材に対する前記長手状部材の相対変位によって起電力又は推進力を生じる電磁サスペンション装置であって
    前記長手状部材と前記外筒部材との摺動支持は、前記長手状部材の一端側の内周側該長手状部材の一端側の内周側に挿入されかつ前記外筒部材の一端側に一体的に設けられた非磁性材料からなる第1案内部材と、前記長手状部材の他端側外周部であって前記磁石部材又は前記コイル部材を有さない軸方向範囲を案内しかつ前記外筒部材の他端側に設けられた第2案内部材とにより行うことにより、前記磁石部材と前記コイル部材の対向側の面には摺動部を設けないことを特徴とする電磁サスペンション装置。
JP2000329088A 2000-10-27 2000-10-27 電磁サスペンション装置 Expired - Fee Related JP4538771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329088A JP4538771B2 (ja) 2000-10-27 2000-10-27 電磁サスペンション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000329088A JP4538771B2 (ja) 2000-10-27 2000-10-27 電磁サスペンション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002130369A JP2002130369A (ja) 2002-05-09
JP4538771B2 true JP4538771B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=18805826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000329088A Expired - Fee Related JP4538771B2 (ja) 2000-10-27 2000-10-27 電磁サスペンション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4538771B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4831345B2 (ja) * 2006-12-28 2011-12-07 日立オートモティブシステムズ株式会社 サスペンション装置
JP4911380B2 (ja) * 2007-03-16 2012-04-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 筒形リニアモータ
JP2010104093A (ja) * 2008-10-21 2010-05-06 Kayaba Ind Co Ltd リニアアクチュエータ
JP5342207B2 (ja) * 2008-10-21 2013-11-13 カヤバ工業株式会社 リニアアクチュエータ
JP5743785B2 (ja) * 2011-07-28 2015-07-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 電磁サスペンション
CN105480043B (zh) * 2015-12-17 2016-08-24 西安科技大学 一种多模式电磁馈能式车辆主动悬架作动器及其控制方法
EP3450797A1 (en) * 2017-03-21 2019-03-06 KYB Corporation Electromagnetic damper
CN109616276B (zh) * 2018-11-02 2020-08-11 中国航空工业集团公司西安飞行自动控制研究所 一种不等间距螺线管

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538915A (ja) * 1991-02-13 1993-02-19 Atsugi Unisia Corp 電磁サスペンシヨン装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04159116A (ja) * 1990-10-20 1992-06-02 Atsugi Unisia Corp 電磁サスペンション装置
JPH0544755A (ja) * 1991-02-14 1993-02-23 Atsugi Unisia Corp 電磁サスペンシヨン装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538915A (ja) * 1991-02-13 1993-02-19 Atsugi Unisia Corp 電磁サスペンシヨン装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002130369A (ja) 2002-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4660795B2 (ja) 電磁サスペンション装置
TWI419445B (zh) 車輪驅動裝置及具備其之電動車輛
EP2435726B1 (en) Electromagnetic actuator with integrated passive damper
US8278785B2 (en) Electromagnetic linear motor with stator having cylindrical body of magnetically soft material and rotor having axially-magnetized permanent magnet
US20070170877A1 (en) Actuator
KR970023649A (ko) 스테이지장치 및 리니어모터와, 상기 스테이지장치를 사용한 노광장치 및 디바이스생산방법
JP2010127383A (ja) 電磁サスペンション装置
JP2003125572A (ja) 制御可能な電子機械トランスジューサ
JP4538771B2 (ja) 電磁サスペンション装置
JP2008005665A (ja) 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両
JP3412511B2 (ja) リニアアクチュエータ
US20200325959A1 (en) Electromagnetic Damper
JP6025402B2 (ja) 電磁サスペンション
Ebrahimi et al. Feasibility study of an electromagnetic shock absorber with position sensing capability
JP2011166880A (ja) リニアアクチュエータ及びこれを用いたサスペンション装置
JP4538776B2 (ja) 電磁サスペンション装置
JP2001507558A (ja) 電動調整駆動装置
JP2001280416A (ja) 電磁サスペンション装置及びその制御方法
JP2001280417A (ja) 電磁サスペンション装置
KR100718931B1 (ko) 선형 운동을 발생시키기 위한 장치
JP2005039147A (ja) 低速駆動可能なリニアアクチュエータ
JP2004357464A (ja) リニアモータ
JP2011030368A (ja) リニアアクチュエータ
JP2004364348A (ja) θ−Xアクチュエータ
JP2010104093A (ja) リニアアクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071031

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090902

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140702

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees