JP2002048149A - 車両用軸継手 - Google Patents

車両用軸継手

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JP2002048149A
JP2002048149A JP2000233848A JP2000233848A JP2002048149A JP 2002048149 A JP2002048149 A JP 2002048149A JP 2000233848 A JP2000233848 A JP 2000233848A JP 2000233848 A JP2000233848 A JP 2000233848A JP 2002048149 A JP2002048149 A JP 2002048149A
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shaft
annular
bolt
shaft coupling
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JP2000233848A
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Hideki Sunada
英樹 砂田
Takayuki Yokota
貴之 横田
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Unisia Jecs Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/78Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members shaped as an elastic disc or flat ring, arranged perpendicular to the axis of the coupling parts, different sets of spots of the disc or ring being attached to each coupling part, e.g. Hardy couplings
    • F16D3/79Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members shaped as an elastic disc or flat ring, arranged perpendicular to the axis of the coupling parts, different sets of spots of the disc or ring being attached to each coupling part, e.g. Hardy couplings the disc or ring being metallic
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルト・ナットの締結トルクによる環状プレ
ート相互の口開きを招くことなく、環状プレートの一枚
当りの肉厚を薄くできるようにして、さらなる振動吸収
性能の向上を図る。 【解決手段】 第1軸と第2軸の突合せ部に配置した複
数枚の環状プレート24…に、円周方向等間隔に複数の
挿通孔25を形成する。第1軸と第2軸を環状プレート
24…の挿通孔25部分にボルト26及びナット27に
よって円周方向で交互に結合する。積層した環状プレー
ト24の挿通孔25の近傍を塑性変形させ、その塑性変
形部31によって規制手段32を構成する。ボルト26
及びナット27の締結に伴なう環状プレート24のずれ
動きを規制手段32によって押さえつける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のプロペラシ
ャフト部分等に用いられる軸継手に関し、とりわけ、軸
方向の振動を弾性的に吸収する機能を備えた車両用軸継
手に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のプロペラシャフト部分に用いられ
る軸継手として、ゴム弾性体を用いたものが知られてい
る(例えば、実開昭63-178632号公報参照)。
【0003】この軸継手は、図8,図9に示すように、
ゴム弾性体から成る略円環状の本体部1に周方向等間隔
に複数のブッシュ2が設けられ、隣接するブッシュ2,
2相互が剛性の高い補強線材8によって連結されてい
る。第1軸3と第2軸4の各端部には、複数の分岐アー
ム(結合部)5a,6aを有するヨーク5,6が夫々取
付けられ、この両ヨーク5,6の分岐アーム5a,6a
が軸継手のブッシュ2に円周方向で交互にボルト12及
びナット13によって結合されている。そして、第1軸
3の先端部は軸継手の本体部1を貫通して突出し、第2
軸4にゴムブッシュ7を介してセンタリングされてい
る。
【0004】この軸継手の場合、隣接するブッシュ2が
補強線材8によって結合されているため、両軸3,4間
の軸方向の相対変位は弾性的に許容し、回転方向の動力
は補強線材8の張力によって剛的に伝達することができ
る。
【0005】しかし、この従来からある軸継手において
は、部品点数が多いうえに装置全体が大型化し易い等の
問題があり、近年、これに代わる軸継手として金属プレ
ート等を用いたものも開発されている(例えば、実開昭
60−189620号公報参照)。
【0006】この軸継手は、図10に示すように、金属
製の環状プレート9に円周方向に等間隔にボルト(締結
手段)の挿通孔10…が設けられ、これらの挿通孔10
…に、第1軸側の結合部と第2軸側の結合部(図示は省
略してあるが、図8,図9の分岐アーム5a,6aに相
当。)が円周方向で交互になるように結合されている。
尚、同図中11は、ボルト締結時に用いられるワッシャ
である。
【0007】したがって、今、環状プレート9上の隣接
する挿通孔10,10間の領域を連結アーム部9aと呼
ぶとすると、各連結アーム部9aは、軸方向の振動入力
に対し曲げ方向に弾性変形してその振動を吸収すること
ができ、回動方向の入力に対しては変形を生じることな
くトルクを剛的に伝達することができる。また、この軸
継手の場合、第1軸と第2軸は剛性の高いの環状プレー
ト9を介してセンタリングされるため、特別なセンタリ
ング機構を設ける必要もない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この種の軸継手に関し
ては、現在、曲げ剛性の大幅な増大を招くことなく回転
方向の剛性を高めるための手段として、薄肉の環状プレ
ートを複数枚積層して用いることが考えられている。こ
の場合、環状プレートの一枚当りの肉厚を薄くすること
により、曲げ方向の大幅な剛性増加を抑えることができ
るが、環状プレートの肉厚を薄くするのには限界があ
り、環状プレートをあまり薄くすると、図11に示すよ
うにボルト12及びナット13の締結トルクによって外
側の環状プレート9Aが変形し、内側の環状プレート9
Bとの間に所謂口開き14が生じて、安定した吸振性能
が得られなくなる。
【0009】そこで本発明は、ボルト・ナットの締結ト
ルクによる環状プレート相互の口開きを招くことなく、
環状プレートの一枚当りの肉厚を薄くできるようにし
て、さらなる振動吸収性能の向上を図ることのできる車
両用軸継手を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載の発明は、第1軸と
第2軸の突合せ部に回動方向の剛性の大きい環状プレー
トを配置し、前記第1軸と第2軸の各端部に円周方向に
間隔をおいて設けられた結合部を、第1軸側のものと第
2軸側のものが円周方向で交互になるように、前記環状
プレートにボルト・ナットを介して結合し、前記環状プ
レート上の、ボルトの挿通孔間に位置される連結アーム
部の弾性変形により、軸方向の振動を吸収するようにし
た車両用軸継手において、前記環状プレートを複数枚積
層すると共に、この環状プレート相互の動きを規制する
規制手段を設けるようにした。
【0011】したがって、この発明の場合、積層した環
状プレート相互の動きが規制手段によって規制されるた
め、第1軸側と第2軸側の各結合部を環状プレートにボ
ルト・ナットによって結合するときに、締結トルクを受
ける外側の環状プレートが内側の環状プレートに対して
ずれ動くことがなくなる。
【0012】請求項2に記載の発明は、規制手段を、環
状プレートのボルトの挿通孔の近傍に設けるようにし
た。この発明の場合、ボルト・ナットの締結時の環状プ
レートのずれ動きは規制手段によって阻止されるが、軸
方向振動の入力に伴なう各環状プレートの曲げ変形は規
制手段によって阻害されなくなる。
【0013】請求項3に記載の発明は、規制手段を、積
層した環状プレートに形成した塑性変形部によって構成
するようにした。この発明の場合、部品点数の増加を来
すことなく、ボルト・ナットの締結に伴なう環状プレー
ト相互のずれ動きを阻止できるようになる。
【0014】請求項4に記載の発明は、塑性変形部を、
積層した環状プレートの打ち抜きと共にプレス成形によ
って形成するようにした。
【0015】請求項5に記載の発明は、ボルトが挿通さ
れるワッシャと、ボルト、ナットの少なくとも一つに、
ボルト・ナットの締結時に環状プレートの外周縁部また
は内周縁部に当接して環状プレートの動きを規制するス
トッパ部を形成し、このストッパ部によって前記規制手
段を構成するようにした。
【0016】この発明の場合、ボルト・ナットの締付時
に、環状プレートがずれ動こうとすると、環状プレート
の外周縁部、または、内周縁部が、ワッシャと、ボル
ト、ナットの少なくとも一つに設けられたストッパ部に
係合されてその動きが規制される。
【0017】請求項6に記載の発明は、環状プレート相
互の接触面の少なくとも一方の少なくともボルトの挿通
孔の近傍を粗面にすることによって前記規制手段を構成
するようにした。この発明の場合、粗面部分によって環
状プレート相互のずれ動きが阻止される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図1
〜図4に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明にかかる軸継手を適用した
車両のプロペラシャフト部分の断面を示すものであり、
20は、変速機側の出力軸、21は、プロペラシャフト
のシャフト本体である。尚、この実施形態においては、
この出力軸20とシャフト本体21が本発明における第
1軸と第2軸を構成している。
【0020】出力軸20側の端部には鋳物製のヨーク2
2が結合され、シャフト本体21側の端部にはプレス成
形されたヨーク23が溶接固定されている。これらのヨ
ーク22,23はいずれも三叉状に等間隔に分岐した分
岐アーム22a,23aを有し、これらの各分岐アーム
22a,23aの先端が結合部とされている。そして、
両ヨーク22,23の間には積層した複数枚の金属製の
環状プレート24…が配置され、両ヨーク22,23が
これらの環状プレート24…を介して連結されている。
本発明にかかる軸継手はヨーク22,23とこの環状プ
レート24…を主だった部品として構成されている。
【0021】各環状プレート24には6つの挿通孔25
が円周方向等間隔に形成されており、出力軸20側とシ
ャフト本体21側の各分岐アーム22a,23aが、円
周方向で交互になるように環状プレート24…の挿通孔
25部分にボルト26及びナット27によって締結され
ている。この各締結にあたっては、両端の環状プレート
24,24の外側面に夫々ワッシャ28,28が重合配
置され、この一対のワッシャ28,28で環状プレート
24…を直接挟み込むかたちとなっている。
【0022】ここで、図2に示すように、環状プレート
24…は挿通孔25の周域部の径方向幅A’に対し、隣
接する挿通孔25,25間の連結アーム部24aの径方
向幅Aが狭められて形成されている。そして、この連結
アーム部24aの幅Aを狭めて形成するに際しては、環
状プレート24の外周面はそのまま残し、内周面側を略
円弧状に切欠くようにしている。この切欠きは、隣接す
る挿通孔25,25の中心を直線で結ぶ仮想線pよりも
径方向外側に設定され、切欠きの結果残った連結アーム
部24aは、その幅中心qが前記仮想線pの径方向外側
に大きく膨らむように、ほぼ全体が仮想線pの外側に形
成されている。
【0023】したがって、環状プレート24…の各連結
アーム部24aは径方向幅Aが狭められ、かつ、長さが
長く確保されているため、軸方向の曲げ剛性はこれらに
よって充分に小さく設定されている。
【0024】また、環状プレート24…は積層された状
態で各ヨーク22,23に締結されているが、環状プレ
ート24相互は、図3,図4に示すように、外周面のう
ちの挿通孔25の周域の径方向外側位置を塑性変形させ
ることにより相互に係合されている。一端の環状プレー
ト24の径方向外側位置には略U字状の切欠き30が形
成されており、他の環状プレート24はこの切欠き30
に向けて塑性変形されている。したがって、環状プレー
ト24相互は塑性変形部31によってかしめられると共
に、塑性変形によって端部の環状プレート24の一部が
外側に膨出する不具合はその端部の環状プレート24に
設けた切欠き30によって回避されている。この実施形
態の場合、環状プレート24の切欠き30と塑性変形部
31が環状プレート24相互のずれ動きを規制する規制
手段32を構成している。
【0025】尚、ここでは、切欠き30と塑性変形部3
1を、環状プレート24の外周面のうちの挿通孔25の
径方向外側位置に設けたが、図3中の鎖線で示すように
環状プレート24の内周面のうちの挿通孔25の径方向
内側位置に設けたり、環状プレート24の挿通孔25の
縁部等に設けるようにしても良い。
【0026】この軸継手は以上のような構成であるた
め、出力軸20の駆動トルクはヨーク22を介して環状
プレート24…に伝達され、さらに環状プレート24…
からヨーク23を介してシャフト本体21に伝達され
る。そして、このとき出力軸20とシャフト本体21の
間の軸方向の振動は環状プレート24…の軸方向の曲げ
変形によって吸収される。
【0027】この軸継手の場合、積層された環状プレー
ト24相互は挿通孔25の周域の塑性変形部31によっ
て係合されているため、組立ての際にボルト26及びナ
ット27を締め込んだときに、そのトルクによって端部
の環状プレート24がずれ動いてしまう不具合は生じな
い。つまり、端部の環状プレート24がボルト26及び
ナット27の締結トルクによって挿通孔25回りにずれ
動こうとすると、その動きは塑性変形部31を通して隣
接する環状プレート24によって確実に阻止される。
【0028】したがって、この軸継手においては、ボル
ト26及びナット27の締結トルクによって隣接する環
状プレート24の連結アーム部24aに口開きが生じる
ことがなく、したがって、各環状プレート24を充分に
薄肉にして振動吸収性能を高めることができる。
【0029】また、この実施形態においては、規制手段
32を成す塑性変形部31を挿通孔25の近傍に設ける
ようにしているため、ボルト26及びナット27の締結
トルクによるずれ動きは確実に阻止できるものの、振動
吸収時における環状プレート24の連結アーム部24a
の動きは何等阻害することがない。したがって、この点
も振動吸収性能の向上につながっている。
【0030】さらに、この実施形態の場合、環状プレー
ト24の塑性変形部31によってプレート24間のずれ
動きを阻止するようになっているため、部品点数の増加
による製造コストの高騰や重量増加を招くことがない。
【0031】また、環状プレート24は、積層した状態
でプレス成形によって塑性変形部31を造形するが、端
部の環状プレート24に切欠き30を設けない場合に
は、プレス成形による環状プレート24の打ち抜きと同
時に塑性変形部31を造形することも可能である。この
場合には、製造工程を少なくすることができる分より生
産効率を高めることができる。
【0032】つづいて、図5,図6に示す他の実施形態
について説明する。尚、以下の実施形態の説明において
は、図1〜図4に示した実施形態と同一部分に同一符号
を付し、重複する部分については説明を省略するものと
する。
【0033】この軸継手は、図1〜図4に示したものと
基本的な構成は同様であるが、環状プレート124に切
欠きや塑性変形部を形成するのに代えて、ボルト26が
挿通されるワッシャ128に環状プレート124のずれ
動きを規制する規制手段132が設けられている。
【0034】即ち、この実施形態の場合、一方のワッシ
ャ128は一端の環状プレート124の側面に当接する
プレート状の座部40と、この座部40の貫通孔41の
孔縁から軸方向に沿って延出する円筒部42と、座部4
0の径方向外側の端部から環状プレート124の外周面
を包み込むように庇状に延出するストッパ部43とを備
え、このストッパ部43が前記規制手段132を構成す
るようになっている。また、円筒部42は積層した環状
プレート124の挿通孔25に挿入され、この挿通孔2
5を通り抜けた円筒部42の先端外周に他方のワッシャ
128Aが嵌合されるようになっている。この他方のワ
ッシャ128Aは円環状の一般的なワッシャの構成とな
っている。
【0035】この実施形態の軸継手は、一方のワッシャ
128に延設されたストッパ部43の内側周面が、積層
された全環状プレート124の外周面に当接するため、
組立て時にボルト26及びナット27の締結トルクを受
けていずれかの環状プレート124がずれ動こうとする
と、その環状プレート124がストッパ部43によって
動きを規制される。したがって、この実施形態の場合に
も、ボルト26及びナット27の締結トルクによる環状
プレート124間の口開きが確実に防止される。
【0036】この実施形態の軸継手においては、ワッシ
ャ128に延設されたストッパ部43が環状プレート1
24の外周面に広範囲に亙って当接する構成となってい
るため、ボルト26及びナット27の締結時に大きなト
ルクが入力された場合であっても、環状プレート124
のずれ動きをほぼ完全に規制することができる。
【0037】また、図7は、この実施形態の変形例を示
すものであり、この例の軸継手はストッパ部43を有す
る一方のワッシャ228の径方向内側端に断面略L字状
の規制アーム45が延設され、このアーム45の先端が
一方のヨーク22に突設された規制片46の背部側に回
り込ませるように配置されている。
【0038】この変形例の場合、前述のものと同様にス
トッパ部43によって環状プレート124のずれ動きを
確実に阻止することができると共に、規制アーム45に
よって出力軸20とシャフト本体21の離反方向の過大
変位を規制することができる。即ち、出力軸20とシャ
フト本体21が何等かの理由によって離反方向に過大に
変位しようとすると、規制アーム45の先端部がヨーク
22の規制片46に当接し、これによって出力軸20と
シャフト本体21のそれ以上の変位が規制される。した
がって、このとき環状プレート124の過大な変形が阻
止され、同プレート124の劣化が防止される。
【0039】尚、以上ではストッパ部43を環状プレー
ト124の外周面に当接させた例について説明したが、
ストッパ部43は環状プレート124の内周面に当接さ
せるようにしても良い。また、ストッパ部43はワッシ
ャ128(228)に限らず、ボルト26やナット27
に一体に設けるようにしても良い。
【0040】また、ボルト・ナットの締結トルクによる
環状プレート相互間のずれ動きを阻止する規制手段とし
ては、環状プレート相互の接触面を粗面化するようにし
ても良い。この場合、隣接する環状プレート相互は、粗
面化の結果増大した摩擦抵抗によってその動きを規制さ
れる。尚、粗面化はボルトの挿通孔の近傍のみでも良
い。そして、この実施形態においては、部品点数の増大
等がないため、重量や組付工数の増加が生じないという
利点がある。
【0041】尚、粗面化するのは接触する環状プレート
の両方の面であっも、片方の面のみであっても良く、ま
た、ワッシャと環状プレートの接触面にも粗面化を施し
ても良い。この後者の場合、ワッシャ側を粗面化し、ワ
ッシャと環状プレート間の摩擦抵抗を増大させ、動きを
規制することでボルト・ナットの締結時にワッシャとボ
ルト・ナット間ですべり動きを行うので、口開きを防ぐ
ことができる。そして、この実施形態のものはボルト・
ナットの締結に伴なう環状プレート相互の口開きを防ぐ
ことができることに加え、トルク伝達時や軸方向振動の
入力に伴なう口開きをも防ぐことができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
第1軸側と第2軸側の各結合部を環状プレートにボルト
・ナットで結合するときの環状プレートのずれ動きを規
制手段によって規制することができるため、ボルト・ナ
ットの締結に伴なう環状プレート相互の口開きを招くこ
となく、環状プレートの一枚当りの肉厚を充分に薄くし
て振動吸収性能をより向上させることができる。
【0043】請求項2に記載の発明は、振動入力時の環
状プレートの曲げ変形を阻害することなく、ボルト・ナ
ットの締結時の環状プレートのずれ動きを規制手段によ
って確実に阻止することができるため、振動入力時の環
状プレートの変形をより柔軟にして振動吸収性能のより
一層の向上を図ることができる。
【0044】請求項3に記載の発明は、環状プレートの
塑性変形部によってボルト・ナットの締結時の環状プレ
ート相互のずれ動きを阻止することができるため、部品
点数の増加を来すことなく、より低コストでの製造を実
現することができる。
【0045】請求項4に記載の発明は、環状プレートの
ずれ動きを規制する規制手段を環状プレートのプレス成
形による打ち抜き時に同時に形成するため、製造工数を
削減してより低コスト化を図ることができる。
【0046】請求項5に記載の発明は、ボルト・ナット
の締結トルクによって環状プレートがずれ動こうとする
と、環状プレートの外周縁部、または、内周縁部が、ワ
ッシャと、ボルト、ナットの少なくとも一つに設けられ
たストッパ部に係合するため、環状プレートの比較的大
きなずれ動きをもストッパ部によって確実に規制するこ
とができる。
【0047】請求項6に記載の発明は、環状プレートに
形成した粗面によってボルト・ナットの締結トルクによ
る環状プレートのずれ動きを阻止することができるた
め、部品点数の増加による重量や組付工数の増加を来す
ことなく、環状プレート相互の口開きを確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す軸継手の断面図。
【図2】同実施形態を示す環状プレートの平面図。
【図3】同実施形態を示す環状プレートの要部の拡大平
面図。
【図4】同実施形態を示す環状プレートの要部の拡大側
面図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す軸継手の断面図。
【図6】同実施形態を示す図5のB矢視正面図。
【図7】同実施形態の変形例を示す断面図。
【図8】従来の技術を示す断面図。
【図9】同技術を示すC矢視図。
【図10】別の従来の技術を示す環状プレートの平面
図。
【図11】同技術を示す側面図。
【符号の説明】
20…出力軸(第1軸) 21…シャフト本体(第2軸) 22a,23a…分岐アーム(結合部) 24,124…環状プレート 25…挿通孔 26…ボルト 27…ナット 28,128,228…ワッシャ 31…塑性変形部 32…規制手段 43…ストッパ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸と第2軸の突合せ部に回動方向の
    剛性の大きい環状プレートを配置し、前記第1軸と第2
    軸の各端部に円周方向に間隔をおいて設けられた結合部
    を、第1軸側のものと第2軸側のものが円周方向で交互
    になるように、前記環状プレートにボルト・ナットを介
    して結合し、前記環状プレート上の、ボルトの挿通孔間
    に位置される連結アーム部の弾性変形により、軸方向の
    振動を吸収するようにした車両用軸継手において、 前記環状プレートを複数枚積層すると共に、この環状プ
    レート相互の動きを規制する規制手段を設けたことを特
    徴とする車両用軸継手。
  2. 【請求項2】 前記規制手段を、環状プレートのボルト
    の挿通孔の近傍に設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の車両用軸継手。
  3. 【請求項3】 前記規制手段を、積層した環状プレート
    に形成した塑性変形部によって構成したことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の車両用軸継手。
  4. 【請求項4】 前記塑性変形部を、積層した環状プレー
    トの打ち抜きと共にプレス成形によって形成したことを
    特徴とする請求項3に記載の車両用軸継手。
  5. 【請求項5】 ボルトが挿通されるワッシャと、ボル
    ト、ナットの少なくとも一つに、ボルト・ナットの締結
    時に環状プレートの外周縁部または内周縁部に当接して
    環状プレートの動きを規制するストッパ部を形成し、こ
    のストッパ部によって前記規制手段を構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の車両用軸継手。
  6. 【請求項6】 環状プレート相互の接触面の少なくとも
    一方の少なくともボルトの挿通孔の近傍を粗面にするこ
    とによって前記規制手段を構成したことを特徴とする請
    求項1に記載の車両用軸継手。
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