JP2002047865A - 車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓構造 - Google Patents

車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓構造

Info

Publication number
JP2002047865A
JP2002047865A JP2000233417A JP2000233417A JP2002047865A JP 2002047865 A JP2002047865 A JP 2002047865A JP 2000233417 A JP2000233417 A JP 2000233417A JP 2000233417 A JP2000233417 A JP 2000233417A JP 2002047865 A JP2002047865 A JP 2002047865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
vehicle
outside
frame
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000233417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4226765B2 (ja
Inventor
Terutada Nakazawa
照忠 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinki Sharyo Co Ltd
Original Assignee
Kinki Sharyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinki Sharyo Co Ltd filed Critical Kinki Sharyo Co Ltd
Priority to JP2000233417A priority Critical patent/JP4226765B2/ja
Publication of JP2002047865A publication Critical patent/JP2002047865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4226765B2 publication Critical patent/JP4226765B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新製作の場合はもとより補修の場合も窓ガラ
スの固定がシール上の問題なく合理的に簡単かつ短時間
で行なえるようにする。 【解決手段】 窓開口2に車内側から出し入れできる窓
枠3に窓ガラス4を車外側から嵌め付けてシール5を施
し固定した窓ユニット22を予め構成し、この窓ユニッ
ト22を窓開口2に車内側から嵌め合わせて窓開口2の
車内側に被せ、窓ガラス4の外周部の車外側面4aと窓
開口2の車外側口縁2a1の間の作業隙間23を通じ窓
枠3をこれの外まわりに沿うドア側の窓支持フレーム2
4に外部からねじ止めして、窓開口2に窓枠3を介し窓
ガラス4を嵌め付けシール5を施して固定した状態とす
るようにして、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用の窓ガラス固
定方法とこれによるいわゆる嵌め殺しの窓構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両では図10、図11に示すよう
な車両用ドアaにおいて、その窓開口bに窓枠cを介し
窓ガラスdを嵌め付けシールeを施して固定し嵌め殺し
の窓構造を得ている。車両用ドアaの窓はシールが甘い
と、列車のすれ違い時の風圧などによる圧力の変動など
により雨水が侵入しやすい。侵入した雨水が車内側に及
ぶことは特に避けなければならない。ところが、前記シ
ールeは金属製の窓枠cと窓ガラスdとの間をシールす
るもので、弾性を持ったシール部材を挟み込んで十分な
シール機能を得るには、窓ガラスdに相当の負担が掛か
って破損しやすい。
【0003】そこで従来、シールeは流動性を持ったシ
ール材を充填または塗布して固化させシールする方式を
一般に採用している。一方、窓枠cは車両用ドアaに固
定した車外側枠c1と、この車外側枠c1に車内側から
着脱できるように嵌め合わせてねじfでねじ止めした車
内側枠c2とで構成し、窓ガラスdが割れた場合でも車
内側枠c2を取り外して窓ガラスdを取り替えられるよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
溶剤で流動性を与えたシール材を用いてシールeを施す
方式では、シール材を充填または塗布してから固化する
まで長い時間が掛かる。例えば鉄道車両のドアの窓の場
合最低で丸1日掛かる。現在使用中の車両におけるドア
の窓ガラスdが破損して補修するような場合、鉄道車両
では補修が終了するまで車両ないしは列車全体を休止す
ることになるので、営業上大きな問題である。
【0005】本発明の目的は、新製作の場合はもとより
補修の場合も窓ガラスの固定がシール上の問題なく合理
的に簡単かつ短時間で行なえる車両用の窓ガラス固定方
法とこれによる窓構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の車両用の窓ガラス固定方法は、車両用ド
アの窓開口に窓枠を介し窓ガラスを嵌め付けシールを施
して固定するのに、前記窓開口に車内側から出し入れで
きる窓枠を用い、この窓枠に窓ガラスを車外側から嵌め
付けてシールを施し固定した窓ユニットを予め構成して
おき、この窓ユニットを前記窓開口に車内側から嵌め合
わせて窓開口の車内側に被せるとともに、この嵌め合わ
せによって窓ガラスの外周部の車外側面と窓開口の車外
側口縁との間に形成する作業隙間を通じ前記窓枠をこれ
の外回りに沿うドア側の窓支持フレームに外部からねじ
止めすることにより、車両用ドアの窓開口に窓枠を介し
窓ガラスを嵌め付けシールを施して固定した状態とし、
その後前記作業隙間にシール部材を外部から嵌め合わせ
て前記作業隙間を閉じることを主たる特徴としている。
【0007】このような構成では、前記窓開口に車内側
から出し入れできる窓枠を用い、この窓枠に窓ガラスを
車外側から嵌め付けてシールを施し固定した窓ユニット
を予め構成しておくので、窓枠と窓ガラスとの間のシー
ルを溶剤により流動性を与えたシール材を用いてシール
を施し、固化に長い時間掛かるにしても、その組立て作
業は、ドアおよび車両そのものの製作および補修の作業
とは、時期および場所共に独立して窓ユニット単体で別
途行なっておいたものを、窓開口へ車内側から出し入れ
できるのを利用して車両用ドアの窓開口に嵌め付ければ
足り、作業は合理的で簡単かつ短時間に達成することが
できるし、窓ガラスと窓枠との間で問題となる車外から
車内への雨水の浸入は確実に防止することができる。
【0008】また、窓ユニットの窓開口への車内側から
の嵌め合わせによって、窓枠の外向きフランジが窓開口
に車内側から被さった化粧構造を同時に満足しながら、
窓ガラス外周部の車外側面と窓開口の車外側開口縁との
間に形成する作業隙間を通じ前記窓枠をこれの外回りに
沿うドア側の窓支持フレームに外部からねじ止めして、
前記車内側窓構造の影響なしに簡単に固定することがで
き、しかも、ねじ止めに利用した前記作業隙間はシール
部材を外部から嵌め合わせて簡単に閉じ化粧構造を満足
するとともに、ねじ止め部を不正な外力から守りやすく
するし、前記作業隙間からドア内に雨水が浸入するよう
なことも極力防止することができる。
【0009】この場合、前記シール部材嵌め合わせ部か
らの浸入水に対し、窓枠の外まわりに沿う窓支持フレー
ムに受水し、この窓支持フレームを樋に共用して車両用
ドア内を通じ外部への排出を図るようにすることによっ
て、車外側から雨水が万一にも浸入することによる問題
が窓支持フレームを樋に共用して解消する。
【0010】本発明の窓構造は、車内側開口が車外側開
口よりも大きな窓開口と、窓枠とこの窓枠に車外側から
嵌め合わせてシールを施し固定した窓ガラスとで構成さ
れる窓ユニットとを備え、窓ユニットはその窓枠を前記
窓開口に車内側から嵌め入れられて窓枠の外向きフラン
ジが窓開口に車内側から被さるとともに、窓ガラスの外
周部の車外側面と窓開口の車外側開口縁との間に作業隙
間を形成し、この作業隙間を通じて外部に露出する窓枠
の車外側部分が窓枠の外回りに沿うドア側の窓支持フレ
ームにねじ止めされており、前記作業隙間がシール部材
の外部からの嵌め合わせによって閉じられていることを
主たる特徴としている。
【0011】このような構成では、上記の方法を実現す
るのに、窓開口の車内外両側開口の大小関係によって、
窓ユニットの車外側からの間違った嵌め合わせを防止し
ながら、車内側から嵌め合わせた窓ユニットにおける窓
ガラスの外周部の車外側面と窓開口の車外側口縁とを対
面させて、窓ユニットにおける窓枠のドア側の窓支持フ
レームへのねじ止め部を外部から目立ちにくくして不正
外力が働きにくいようにするのに併せ、前記対面間での
シール部材の嵌め合わせにより十分なシール圧を十分な
面積で得てシール効果を高めることができる。
【0012】この場合、窓ユニットが、窓枠の内周に車
外側から嵌め合わされて窓枠との間で窓ガラスの外周部
を車内外両側から挟み付け窓枠にねじ止めされたガラス
押えを有していると、窓ユニットにおいて挟み付けと溶
剤で流動性を与えたシール材によるシールとを満足した
ガラス固定構造が得られ、窓枠における窓ガラスの固定
およびシールがより確実になる。
【0013】また、窓ガラスは複層ガラスであって、車
内側の窓ガラスが窓枠とガラス押えとに挟み付けられ、
車外側の窓ガラスと窓開口の車外側開口縁との間の作業
隙間がシール部材により閉じられている構成では、窓ガ
ラスの挟み付けシール部を逃げるために車外側の窓ガラ
スが車内側の窓ガラスよりも小さくなることによって、
前記作業隙間がその奥まったところで車内側へ折れ曲が
る鉤型空間をなし、前記作業隙間に外部から無理嵌めな
どしたシール材の返り部が車外側窓ガラスの外周に係合
するようにして、シール部材の不用意な脱落はもとより
不正やいたずらな外力によって外されるようなことが防
止しやすくなる。
【0014】もっとも、シール部材が弾性的に嵌め合わ
されているものであると、嵌め合わせやすいし窓ガラス
にダメージを与えずに密着させやすい利点がある。
【0015】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面の記載によって明らかにな
る。本発明の各特徴は、可能な限りにおいてそれ単独
で、あるいは種々な組み合わせで複合して用いることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓装置につい
て、図1〜図9を参照しながら説明し、本発明の理解に
供する。
【0017】本実施の形態は鉄道車両の側構体に設けら
れる出入り口に使用される車両用ドアに本発明を適用し
た場合の一例である。しかし、本発明はこれに限られる
ことはなく鉄道車両の他の部分に使用される窓、バスな
ど他の車両に使用される車両用窓などの嵌め殺し窓構造
全般に適用して有効であり、いずれも本発明の範疇に属
する。
【0018】本実施の形態に係る車両用ドアの窓ガラス
固定方法につき、図1〜図9に示す窓構造を参照して説
明すると、図1〜図3に示すように、車両用ドア1の窓
開口2に窓枠3を介し窓ガラス4を嵌め付けシール5を
施して固定する。車両用ドア1は例えば図7に示すよう
に上下の上骨6、下骨7および左右ないしは前後の縦骨
8、縦骨9により外枠を構成し、それぞれアルミニウム
系の材料で形成した型材よりなり互いの接合部11が溶
接接合したものとし、図1〜図3に示すようにその車内
側に化粧板12、車外側に外板13を張り合せて必要強
度を満足するように構成している。図3に示すように戸
先には戸先ゴム14、戸尻には風止めゴム15が装着さ
れている。また、図2に示すように上部には戸吊車16
が設けられ、下骨7は図7に破線で示すように下向きの
溝7aを持ち図示しないガイドレールと嵌り合って案内
を受ける被案内部をなしている。前記窓開口2は車両用
ドア1の上部寄りに設けられ、これに前記窓枠3および
窓ガラス4が嵌め合わされて嵌め殺しの窓構造を構成し
ている。
【0019】このような窓構造を構成するのに本実施の
形態の窓ガラス固定方法は、前記窓開口2に車内側から
出し入れできる窓枠3を用いる。この窓枠3に窓ガラス
4を車外側から嵌め付けてシール5を施し固定した窓ユ
ニット22を予め構成しておく。ここでシール5は窓ガ
ラス4を窓枠3に対し十分なシール特性と取り付け強度
を満足できれば、ドライ、ウエットを問わない。例えば
溶剤で流動性を持たせた、あるいは予め流動性を持った
シール材を塗布または充填して固化させたり、ゴムや合
成樹脂よりなるシール部材あるいはスペーサを介在させ
てシール性のある接着剤にて接着して取り付けることも
できる。この窓ユニット22を用いるのに前記窓開口2
に車内側から嵌め合わせて窓開口2の車内側に外向きフ
ランジ3aを被せるとともに、前記嵌め合わせによって
窓ガラス4の外周部の車外側面4aと窓開口2の車外側
口縁2a1との間に作業隙間23を形成する。次いで、
このようにできた作業隙間23を通じ前記窓枠3をこれ
の外まわりに沿うドア側の窓支持フレーム24に外部か
らねじ25を挿入してねじ止めする。これにより、車両
用ドア1の窓開口2に窓枠3を介し窓ガラス4を嵌め付
けシール5を施して固定した状態を得た後、前記作業隙
間23にシール部材26を外部から嵌め合わせて前記隙
間23を閉じる。
【0020】このように、前記窓開口2に車内側から出
し入れできる窓枠3を用い、この窓枠3に窓ガラス4を
車外側から嵌め付けてシール5を施し固定した窓ユニッ
ト22を予め構成しておくことにより、窓枠3と窓ガラ
ス4との間のシール5を溶剤により流動性を与えたシー
ル材5aを用いてシールし、固化に長い時間掛かるにし
ても、その組立て作業は、車両用ドア1および車両その
ものの製作および補修の作業とは、時期および場所共に
独立して窓ユニット22単体で別途行なっておいたもの
を、窓開口2へ車内側から出し入れできるのを利用して
車両用ドア1の窓開口2に嵌め付ければよく作業は合理
的で簡単かつ短時間に達成することができるし、窓ガラ
ス4と窓枠3との間で問題となる車外から車内への雨水
の浸入は確実に防止することができる。
【0021】また、窓ユニット22の窓開口2への車内
側からの嵌め合わせによって、窓枠3の外向きフランジ
3aが窓開口2に車内側から被さった化粧構造を同時に
満足しながら、窓ガラス4の外周部の車外側面4aと窓
開口2の車外側口縁2a1との間に形成する作業隙間2
3を通じ前記窓枠3をこれの外回りに沿う車両用ドア1
側の窓支持フレーム24に外部から挿入したねじ25に
よりねじ止めして、前記車内側窓構造部の影響なしに簡
単に固定することができる。しかも、ねじ止めに利用し
た前記作業隙間23はシール部材26を外部から嵌め合
わせて簡単に閉じ化粧構造を満足するとともに不正な外
力からねじ止め部を守りやすいし、前記作業隙間23か
ら車両用ドア1内に雨水が圧力差などによって浸入する
ようなことも極力防止することができる。
【0022】本実施の形態では、さらに、前記シール部
材26の嵌め合わせ部から車両用ドア1内部への万一の
浸入水に対し、窓枠3の外まわりに沿う窓支持フレーム
24内に受水し、この窓支持フレーム24を樋24aに
共用して車両用ドア1の外部への排出を図るようにす
る。これによって、車外側から雨水が万一にも浸入する
ことによる問題が窓支持フレーム24を樋24aに共用
することで簡単に解消する。
【0023】なお、窓支持フレーム24は車両用ドア1
の強度上必要ないが、上記のような窓構造31を支持す
るために設けたものであるが、窓開口2の位置や大きさ
によっては、車両用ドア1自体の骨部材を窓支持フレー
ム24に共用することもできる。
【0024】本実施の形態の窓構造は、上記のような方
法を達成するため、さらに、図1〜図3に示すように車
内側開口2bが車外側開口2aよりも大きくした窓開口
2と、窓枠3とこの窓枠3に車外側から嵌め合わせてシ
ール5を施し固定した窓ガラス4とで構成される窓ユニ
ット22とを備えている。窓ユニット22はその窓枠3
が前記窓開口2に車内側から嵌め入れられて窓開口2、
つまり車内側口縁2b1に窓枠3の外向きフランジ3a
が車内側から被さるとともに、窓ガラス4の外周部の車
外側面4aと窓開口2の車外側口縁2a1との間に作業
隙間23を形成し、この作業隙間23を通じて外部に露
出する窓枠3の車外側部分3bが窓枠3の外まわりに沿
う車両用ドア1側の窓支持フレーム24にねじ25によ
ってねじ止めされており、前記作業隙間23がシール部
材26の嵌め合わせによって閉じられている。
【0025】これにより、窓開口2の車内外両側開口2
b、2aの大小関係によって、窓ユニット22の車外側
からの間違った嵌め合わせを防止しながら、車内側から
嵌め合わせた窓ユニット22における窓ガラス4の外周
部の車外側面4aと窓開口2の車外側口縁2a1とを対
面させて、窓ユニット22における窓枠3の車両用ドア
1側の窓支持フレーム24へのねじ25によるねじ止め
部を外部から目立ちにくくして不正外力がさらに働きに
くいようにするのに併せ、前記対面間でのシール部材2
6の嵌め合わせにより十分なシール圧を十分な面積にて
確保しシール効果を高めることができる。
【0026】本実施の形態では、また、図1〜図3に示
すように、窓ユニット22が、窓枠3の内周に車外側か
ら嵌め合わされて窓枠3との間で窓ガラス4の外周部を
車内外両側から挟み付け窓枠3にねじ31によりねじ止
めされたガラス押え32を有している。これにより、窓
ユニット22において挟み付けと溶剤で流動性を与えた
シール材5aによるシール5とを満足したガラス固定構
造が得られ、窓枠3における窓ガラス4の固定およびシ
ールがより確実になる。また、窓ユニット22単体で取
扱うときの窓ガラス4の不用意な脱落を確実に防止する
ことができる。特に、ガラス押え32はねじ31によっ
て窓枠3の内周にねじ止めされていることにより、窓ガ
ラス4を押える方向と直行する方向にねじ止めされる結
果、ねじ止めによるガラス押え状態の保持が確実にな
り、緩みにくくなる利点がある。
【0027】また、窓ガラス4は二枚の窓ガラス41、
42を接着剤43を介し貼り合わせた複層ガラスであっ
て、車内側の窓ガラス41の外周部が窓枠3とガラス押
え32とに挟み付けられ、車外側の窓ガラス42と窓開
口2の車外側口縁2a1との間で作業隙間23がシール
部材26により閉じられている。このような構成では、
窓ガラス4における車内側の窓ガラス41による挟み付
けシール部を逃げるために車外側の窓ガラス42が図1
に示すように車内側の窓ガラス41よりも小さくなるこ
とによって、前記作業隙間23がその奥まったところで
車内側へ折れ曲がる鉤型空間をなすのを利用し、前記作
業隙間23に外部から無理嵌めなどしたシール部材26
の返り部26aが図1に示すように車外側の窓ガラス4
2の外周に係合するようにしてある。これにより、シー
ル部材26の不用意な脱落はもとより不正やいたずらな
外力によって外されるようなことが防止しやすくなる。
もっとも、シール部材26が弾性的に嵌め合わされてい
るものであると、嵌め合わせやすいし窓ガラス4にダメ
ージを与えずに密着しやすい利点がある。
【0028】窓支持フレーム24は窓開口2の下部に沿
う横桟33と、この横桟33に下向きの両端を突き合せ
た逆U字状の曲げフレーム34とで構成し、横桟33は
縦骨8、9に接合し、曲げフレーム34は縦骨8、9の
内側面に一体形成している窓受フランジ8a、9aに接
合している。接合は接着、溶接、ねじ止めなど種々な接
合方法を採用することができる。しかし、車両用ドア1
の強度には無関係とすることができ、窓ユニット22を
安定に支持し固定できれば具体的構造や接合方式は特に
問わない。
【0029】本実施の形態では、横桟33および曲げフ
レーム34はいずれもアルミニウム製の押し出し型材よ
りなり、横桟33は特に上記樋24aに共用することか
ら中空の型材とし、曲げフレーム34は横桟33の断面
をほぼ1/2にした程度の大きさで外まわりが開放した
型材として逆U字状に曲げ加工している。これにより、
窓支持フレーム24の構成が四周の各辺が別々の構成に
比して簡略化し部品点数、組み立て工数ともに低減す
る。横桟33は樋24aに共用するのため天井壁に図
1、図4、図5に示すような受水孔37を有している。
しかし、受水のための具体的構造は種々に設計すること
ができる。
【0030】横桟33は内面に一体形成したねじ止め用
のビード33aを利用して図1、図4、図5に示すよう
に縦骨8、9にねじ35によりねじ止めして連結してい
る。横桟33はその設置高さの関係から縦骨8、9の途
中部分に接合されるので、それが形成する樋24aに受
水した浸入水は縦骨8、9に設けた穴8b、9bから縦
骨8、9が持っている中空部を共用した樋8c、9cに
導き、下骨7の排出口7bから外部に排出する排水経路
36を構成している。曲げフレーム34は図2、図3、
図6に示すような縦骨8、9の窓受フランジ8a、9a
との重なり部にて接着、シーム溶接、スポット溶接、ね
じ止めなどして接合すればよい。
【0031】横桟33および曲げフレーム34双方は特
に接合し合う必要はなく、かえって接合せずにおくと、
窓枠3を窓支持フレーム24に嵌め合せてねじ止めする
際に互いの位置調節を行ないながら横桟33や曲げフレ
ーム34を最終的に固定していくのに好適である。横桟
33および曲げフレーム34はいずれも窓枠3をねじ止
めする部分を厚肉部33b、34aとしてありねじ25
によるねじ止め剛性が十分得られるようにしている。こ
のねじ25によるねじ止め時には必要に応じてスペーサ
136を横桟33や曲げフレーム34と窓枠3との間に
介在させて隙間が生じないようにするのが好適である。
このため、スペーサ136は各種の厚みのものを選択し
て採用することができるし、複数重ね合せて組み合わせ
用いてもよい。
【0032】樋24aから樋8c、9cへ漏れなく浸入
水を排出するために、横桟33と縦骨8、9との接合境
界部は水密性を確保しておく必要がある。それには溶剤
で流動性を与えたシール材によるシール、シーム溶接接
合、シール部材の介在など従来知られている各種の技術
を用いることができる。
【0033】本実施の形態では図4〜図7に示すよう
に、そのままの突き合せでは面一になる縦骨8、9の側
面と横桟33の側面との相互間は、縦骨8、9に形成し
た面取り形状部8d、9dと横桟33の端面との間にシ
ール溜まりができ、縦骨8、9の内側面と横桟33の上
面と下面との間にできるコーナ部がシール溜まりとなる
のを利用して、溶剤により流動性を与えたシール材39
aを用いてシール39を施している。
【0034】図8に示す例は縦骨8、9の横桟33の端
面と対向するコーナ部に前記面取り形状部8d、9dに
代わって溝部8e、9eを形成し、この溝部8e、9e
と横桟33の端面との間にできるシール溜まり38を利
用してシール39を施している。
【0035】図9に示す例は縦骨8、9と横桟33とを
溶接部45で示すようにシーム溶接接合した場合を示し
ている。この場合、前記面取り形状部8d、9dを溶接
用の開先形状に利用することができる。
【0036】なお、車両用ドア1の側では、シール部材
26の嵌め合せ部からの浸入水が窓支持フレーム24と
車内側の化粧板12および車外側の外板13との間から
車両用ドア1の化粧板12および外板13間に浸入する
のを防止するため、化粧板12と窓支持フレーム24の
室内側面との間にできるコーナ部をシール溜まりとして
施したシール51、外板13と窓支持フレーム24の上
面とが形成するコーナ部をシール溜まりとして施したシ
ール52とを設けてある。しかし、これらシール51、
52は窓ユニット22の着脱作業には無関係である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、上記の説明で明らかな
ように、窓開口に車内側から出し入れできる窓枠を用
い、この窓枠に窓ガラスを車外側から嵌め付けてシール
を施し固定した窓ユニットを予め構成しておくので、窓
枠と窓ガラスとの間のシールを溶剤により流動性を与え
たシール材を用いてシールを施し、固化に長い時間掛か
るにしても、その組立て作業は、ドアおよび車両そのも
のの製作および補修の作業とは、時期および場所共に独
立して窓ユニット単体で別途行なっておいたものを、窓
開口へ車内側から出し入れできるのを利用して車両用ド
アの窓開口に嵌め付ければ足り、作業は合理的で簡単か
つ短時間に達成することができるし、窓ガラスと窓枠と
の間で問題となる車外から車内への雨水の浸入は確実に
防止することができる。
【0038】また、窓ユニットの窓開口への車内側から
の嵌め合わせによって、窓枠の外向きフランジが窓開口
に車内側から被さった化粧構造を同時に満足しながら、
窓ガラス外周部の車外側面と窓開口の車外側開口縁との
間に形成する作業隙間を通じ前記窓枠をこれの外回りに
沿うドア側の窓支持フレームに外部からねじ止めして、
前記車内側窓構造の影響なしに簡単に固定することがで
き、しかも、ねじ止めに利用した前記作業隙間はシール
部材を外部から嵌め合わせて簡単に閉じ化粧構造を満足
するとともに、ねじ止め部を不正な外力から守りやすく
するし、前記作業隙間からドア内に雨水が浸入するよう
なことも極力防止することができる。
【0039】この場合、前記シール部材嵌め合わせ部か
らの浸入水に対し、窓枠の外まわりに沿う窓支持フレー
ム内に受水し、この窓支持フレームを樋に共用して車両
用ドア内を通じ外部への排出を図るようにすることによ
って、車外側から雨水が万一にも浸入することによる問
題が窓支持フレームを樋に共用して解消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用ドアの窓ガラ
ス固定方法とそれを用いた窓構造を示す要部の断面図で
ある。
【図2】図1の窓構造を持った車両用ドアの一部の縦断
面図である。
【図3】図1の窓構造を持った車両用ドアの一部の横断
面図である。
【図4】図2、図3の車両用ドアの縦骨と窓支持フレー
ムの横桟との接合例およびシール例を示す側面図であ
る。
【図5】図4の接合部の横断面図である。
【図6】図4の接合部の斜視図である。
【図7】図2、図3の車両用ドアの縦骨と窓支持フレー
ムの接合構造例を示す正面図である。
【図8】図4の例に代わるシール例を示す横断面図であ
る。
【図9】図4、図8の例に代わる接合例およびシール例
を示す横断面図である。
【図10】従来の車両用ドアの窓構造を示す縦断面図で
ある。
【図11】図10の横断面図である。
【符号の説明】
1 車両用ドア 2 窓開口 2a 車外側開口 2b 車内側開口 2a1 車外側口縁 2b1 車内側口縁 3 窓枠 3a 外向きフランジ 3b 車外側部分 4 窓ガラス 4a 外周部の車外側面 41 車内側の窓ガラス 42 車外側の窓ガラス 5 シール 5a シール材 8、9 縦骨 8c、9c、24a 樋 12 化粧板 13 外板 22 窓ユニット 23 作業隙間 24 窓支持フレーム 25、31、35 ねじ 32 ガラス押え 36 排出経路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用の窓開口に窓枠を介し窓ガラスを
    嵌め付けシールを施して固定するのに、前記窓開口に車
    内側から出し入れできる窓枠を用い、この窓枠に窓ガラ
    スを車外側から嵌め付けてシールを施し固定した窓ユニ
    ットを予め構成しておき、この窓ユニットを前記窓開口
    に車内側から嵌め合わせて窓開口の車内側に被せるとと
    もに、この嵌め合わせによって窓ガラスの外周部の車外
    側面と窓開口の車外側口縁との間に形成する作業隙間を
    通じ前記窓枠をこれの外回りに沿うドア側の窓支持フレ
    ームに外部からねじ止めすることにより、車両用ドアの
    窓開口に窓枠を介し窓ガラスを嵌め付けシールを施して
    固定した状態とし、その後前記作業隙間にシール部材を
    外部から嵌め合わせて前記作業隙間を閉じることを特徴
    とする車両用の窓ガラス固定方法。
  2. 【請求項2】 前記シール部材嵌め合わせ部からの浸入
    水に対し、窓枠の外まわりに沿う窓支持フレームに受水
    し、この窓支持フレームを樋に共用して車両用ドア外へ
    の排出を図るようにする請求項1に記載の車両用の窓ガ
    ラス固定方法。
  3. 【請求項3】 車内側開口が車外側開口よりも大きな窓
    開口と、窓枠とこの窓枠に車外側から嵌め合わせてシー
    ルを施し固定した窓ガラスとで構成される窓ユニットと
    を備え、窓ユニットはその窓枠を前記窓開口に車内側か
    ら嵌め入れられて窓枠の外向きフランジが窓開口に車内
    側から被さるとともに、窓ガラスの外周部の車外側面と
    窓開口の車外側開口縁との間に作業隙間を形成し、この
    作業隙間を通じて外部に露出する窓枠の車外側部分が窓
    枠の外回りに沿うドア側の窓支持フレームにねじ止めさ
    れており、前記作業隙間がシール部材の外部からの嵌め
    合わせによって閉じられていることを特徴とする車両用
    の窓構造。
  4. 【請求項4】 窓ユニットは、窓枠の内周に車外側から
    嵌め合わされて窓枠との間で窓ガラスの外周部を車内外
    両側から挟み付け窓枠にねじ止めされたガラス押えを有
    している請求項3に記載の車両用の窓構造。
  5. 【請求項5】 窓ガラスは複層ガラスであって、車内側
    の窓ガラスが窓枠とガラス押えとに挟み付けられ、車外
    側の窓ガラスと窓開口の車外側開口縁との間の作業隙間
    がシール部材により閉じられている請求項4に記載の車
    両用の窓構造。
  6. 【請求項6】 シール部材は弾性的に嵌め合わされてい
    る請求項3〜5のいずれか1項に記載の車両用の窓構
    造。
JP2000233417A 2000-08-01 2000-08-01 車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓構造 Expired - Lifetime JP4226765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233417A JP4226765B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233417A JP4226765B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002047865A true JP2002047865A (ja) 2002-02-15
JP4226765B2 JP4226765B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=18725938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000233417A Expired - Lifetime JP4226765B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4226765B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068707A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Toho Sheet & Frame Co Ltd 鉄道車両の窓構造
CN102806925A (zh) * 2011-06-02 2012-12-05 中国北车集团大同电力机车有限责任公司 机车前窗
JP2014144701A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Japan Transport Engineering Co Ltd 鉄道車両用のドア構造
CN106677678A (zh) * 2016-12-21 2017-05-17 中车唐山机车车辆有限公司 城轨车辆车窗及城轨车辆
US20200247436A1 (en) * 2017-09-29 2020-08-06 Siemens Mobility GmbH Customer-specific vehicle door leaf, for example for a rail vehicle
JP7476154B2 (ja) 2021-10-15 2024-04-30 アルナ輸送機用品株式会社 車両用扉

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103847757B (zh) * 2014-03-10 2016-08-17 江苏铁锚玻璃股份有限公司 可快速更换的高速列车前挡玻璃总成

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068707A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Toho Sheet & Frame Co Ltd 鉄道車両の窓構造
CN102806925A (zh) * 2011-06-02 2012-12-05 中国北车集团大同电力机车有限责任公司 机车前窗
JP2014144701A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Japan Transport Engineering Co Ltd 鉄道車両用のドア構造
CN106677678A (zh) * 2016-12-21 2017-05-17 中车唐山机车车辆有限公司 城轨车辆车窗及城轨车辆
US20200247436A1 (en) * 2017-09-29 2020-08-06 Siemens Mobility GmbH Customer-specific vehicle door leaf, for example for a rail vehicle
US11618484B2 (en) * 2017-09-29 2023-04-04 Siemens Mobility GmbH Customer-specific vehicle door leaf, for example for a rail vehicle
JP7476154B2 (ja) 2021-10-15 2024-04-30 アルナ輸送機用品株式会社 車両用扉

Also Published As

Publication number Publication date
JP4226765B2 (ja) 2009-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013514223A (ja) 乗用車のトランクリッド
US10087635B2 (en) Curb-mounted skylight
JP2002047865A (ja) 車両用の窓ガラス固定方法とこれによる窓構造
US20140290529A1 (en) Assembly method for a window of a rail vehicle, and rail vehicle
RU2352746C2 (ru) Профиль для створного оконного переплета и пластмассовое окно с вклеенным остеклением
JP4928371B2 (ja) 建具周囲の排水構造
US20110138717A1 (en) Window remediation system and method
JPH1111305A (ja) 鉄道車両構体
JPH05113078A (ja) 複層ガラスの支持構造
JP2963387B2 (ja) アタッチメント付き複層ガラス
JP3987883B2 (ja) 建築物の外壁構造
JP3333487B2 (ja) 段 窓
JP2963341B2 (ja) アタッチメント付き複層ガラス
JPH065958Y2 (ja) 車輌用ウィンドウ構造
JP3197494B2 (ja) 断熱サッシ下横枠
US3740089A (en) Roof to side wall joint area structure for transportation type vehicles
CN212098360U (zh) 一种车窗安装结构
JP3232047B2 (ja) 断熱サッシ
CN211524509U (zh) 一种用于衔接窗与墙的钢结构整体窗套
SK130895A3 (en) Sash with a panel, especially window sash or door leaf, and process for its manufacture
JPH065957Y2 (ja) 車輌用ウィンドウ構造
JP3201186B2 (ja) ウエザストリップの取付構造
RU2367759C2 (ru) Система профилей
JPH08207762A (ja) 鉄道車両の窓構造
JPH11264280A (ja) アタッチメント付き複層ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081127

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4226765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141205

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term