JP2002047604A - 交通路の交差部における立体交差の構築工法 - Google Patents

交通路の交差部における立体交差の構築工法

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JP2002047604A
JP2002047604A JP2000233477A JP2000233477A JP2002047604A JP 2002047604 A JP2002047604 A JP 2002047604A JP 2000233477 A JP2000233477 A JP 2000233477A JP 2000233477 A JP2000233477 A JP 2000233477A JP 2002047604 A JP2002047604 A JP 2002047604A
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road
intersection
construction
traffic
traffic road
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Akira Nakanishi
章 中西
Nobuaki Kobayashi
信明 小林
Isao Hashimoto
功 橋本
Yasuhiro Yamada
泰弘 山田
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Taisei Corp
Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Kensetsu Kiso Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】交通路の交差部における立体交差の構築工法に
おいて、広領域の施工用地を必要とせず、既存の交通路
の使用を停止することなく、一方の交通路の下方に構築
する交差路の路面位置を地上面から浅くし、各工程の施
工を容易にすることで、周辺地域への影響が少なく、工
期の短縮及び施工費の削減ができる構築工法を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】以下の各工程を含むことを特徴とする交通
路の交差部における立体交差の構築工法。 (1)前記交差部7の周囲に複数の杭2を打設する杭打
設工程。 (2)前記交差部7における一方の交通路1を、前記各
杭2により支持した本設路4に盛り替える盛替工程。 (3)前記本設路4の下方に、他方の交通路6’に接続
する交差路6を構築する交差路構築工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通路の交差部に
おける立体交差の構築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】踏み切りや交差点等における渋滞解消や
都市整備のために施工される、交通路の交差部における
立体交差の構築は、広領域の施工用地を必要とせず、既
存の交通路の使用を停止することなく、周辺地域への影
響を少なく、容易に施工できることが要求されている。
【0003】従来の交通路の交差部における立体交差の
構築工法としては、図5に示すように、以下の各工程を
含む構築工法が知られている。 (1)一方の交通路(線路)1’の両側に立坑12を掘
削する立坑設置工程。 (2)一方の交通路(線路)1’の下方に前記両立坑1
2を利用し、両立坑12間に鋼管や鉄筋コンクリート柱
等の複数の支持部材11を挿入して架設する支持部材設
置工程。 (3)各支持部材11によって、各支持部材11より上
方の荷重を支持しながら各支持部材11の下方に、他方
の交通路に接続する交差路60を構築する交差路構築工
程。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の立体交差の構築工法では以下の問題が生じていた。 (1)前記立坑設置工程では、前記立坑は前記一方の交
通路から一定の距離を離して設置しなければならず、広
領域の施工用地が必要となる。
【0005】(2)前記支持部材設置工程では、前記両
立坑間のスパンが長くなることから、前記両立坑間に架
設した前記支持部材に係る上方荷重が大きくなり、その
上方荷重に耐えられるだけの前記支持部材の太さが必要
となる。前記支持部材が太くなる程、前記支持部材の下
方に構築する前記交差路の路面位置が地上面から深くな
る。さらに、前記支持部材を地上面から僅差の深さに架
設することは困難なため、前記各支持部材の下方に構築
する前記交差路の路面位置が地上面から深くなる。
【0006】(3)前記従来の交差路構築工程では、前
記他方の交通路の地上路面から前記交差路の路面に達す
るまでのスロープの斜度は、列車あるいは車が通行可能
な程度の浅い斜度でなければならないので、前記一方の
交通路の下方に構築する前記交差路の路面位置が地上面
から深くなる程、前記交差路のスロープ距離が長くな
り、掘削量が多くなる。また、地下水への影響も大きく
なる。
【0007】したがって、前記従来の立体交差の構築工
法では、広領域の施工用地を必要とし、前記一方の交通
路の下方に構築する前記交差路の路面位置が地上面から
深くなり、各工程の施工に時間を要し、周辺地域に対す
る影響が大きく、工期が長くなるため、施工費が高くな
る。
【0008】そこで本発明では、交通路の交差部におけ
る立体交差の構築工法において、広領域の施工用地を必
要とせず、既存の交通路の使用を停止することなく、前
記一方の交通路の下方に構築する前記交差路の路面位置
を地上面から浅くし、各工程の施工を容易にすること
で、周辺地域への影響が少なく、工期の短縮及び施工費
の削減ができる構築工法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の各工程
を含むことを特徴とする交通路の交差部における立体交
差の構築工法である。 (1)前記交差部の周囲に複数の杭を打設する杭打設工
程。 (2)前記交差部における一方の交通路を、前記各杭に
より支持した本設路に盛り替える盛替工程。 (3)前記本設路の下方に、他方の交通路に接続する交
差路を構築する交差路構築工程。
【0010】ここで、交通路の交差部とは、2本の交通
路が交差する場所をいうが、2本以上の交通路が交差す
る場所であっても適用可能である。また、交通路とは、
道路、鉄道線路の他、水路等の各種交通機関の通行路を
いう。
【0011】前記本発明の立体交差の構築工法によれ
ば、 (1)前記杭打設工程では、前記一方の交通路及び前記
交差路が交わる部分である前記交差部の周囲に杭を打設
し、広領域の施工用地を必要とせずに施工を行うことが
できる。
【0012】(2)前記盛替工程では、版や梁等の部材
による前記本設路を、前記各杭で支持することにより施
工が容易であり、前記盛替工程が夜間等の交通の停止時
間帯に完了するので、前記一方の交通路の利用者への影
響を最小限におさえながら施工を行うことができる。
【0013】(3)前記本発明の交差路構築工程では、
前記本設路を使用しながら、前記本設路の下方を掘削し
て前記交差路を構築することができるので、前記一方の
交通路の使用を行いながら施工を行うことができる。ま
た、前記一方の交通路の使用を行いながら、前記交差路
の構築を行うことができるため、前記一方の交通路の利
用者への影響を最小限におさえながら施工を行うことが
できる。さらに、前記本設路を前記各杭で支持すること
で、前記本設路と前記交差路の間に、前記一方の交通路
の使用における荷重を支持する部材を架設する必要がな
くなるため、前記本発明の交差路構築工程の施工が容易
で、前記交差路の路面位置が地上面から浅くできる。
【0014】したがって、前記本発明の立体交差の構築
工法では、広領域の施工用地を必要とせず、前記一方の
交通路の使用を停止することなく、前記一方の交通路の
下方に構築する前記交差路の路面位置を地上面から浅く
し、前記本発明の各工程の施工を容易にすることで、周
辺地域への影響が少なく、工期の短縮及び施工費の削減
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施形態に
基づいて発明を詳細に説明する。
【0016】本発明に係る交通路の交差部における立体
交差の構築工法は、列車の線路、自動車の道路あるいは
歩道等の交通路に適用可能であるが、この実施形態で
は、渋滞解消のために実施される、列車の線路(一方の
交通路)1と自動車道路(他方の交通路)6’の踏み切
りを対象とし、線路1の下方に、交差路6を構築して立
体交差化する場合を例にして説明する。
【0017】図1は前記杭打設工程を示した図で、図1
(a)は平面図、図1(b)は断面図である。図2は前
記盛替工程を示した図で、図2(a)は平面図、図2
(b)、(c)は各断面図である。図3は本発明に係る
立体交差の完成図で、図3(a)は平面図、図3
(b)、(c)は各断面図である。
【0018】(1)杭打設工程 図1及び図2に示すように、線路の交差部(踏み切り)
7における線路1の周囲に、複数の杭2を打設する。各
杭2の上方に版又は梁3を設置するために上部を地上面
(盛土の上部を含む)より突出するように打設する。
【0019】杭2は、列車の通行における荷重に耐えら
れる強度を有していれば、鋼製あるいは鉄筋コンクリー
ト製など、その材質、形状、本数及び各杭2の間隔等は
限定されない。
【0020】各杭2の打設は、版又は梁3の安定性を考
慮すると、各杭2の突出した部分の長さを均等にして版
又は梁3の傾斜をなくすことが好ましい。各杭2を交差
部7の周囲に打設することにより、広領域の施工用地を
必要とせず、周辺地域への影響を少なくすることができ
る。
【0021】(2)盛替工程 図2に示すように、各杭2の上方に版又は梁3を設置
し、各杭2で版又は梁3を支持する。版又は梁3には本
設線路4を敷設する。本設線路4は版又は梁3を各杭2
に支持した後に敷設しても良いし、予め版又は梁3に敷
設されていても良い。図2(c)に示すように、線路1
を嵩上げしたすり付部5を設け、交差部7の線路1を本
設線路4に盛り替えることで、本設線路4を使用して列
車の運行を行うことができる。
【0022】版又は梁3は、列車の通行における荷重に
耐えられる強度を有していれば、鋼製あるいは鉄筋コン
クリート製など、その材質、形状及び厚さは限定されな
い。前記杭打設工程及び前記盛替工程は施工が容易で、
夜間等の列車の運行停止時間帯に完了できるので、列車
の運行への影響を最小限におさえながら施工を行うこと
ができる。
【0023】(3)交差路構築工程 図3に示すように、列車の運行を停止することなく、本
設線路4の使用を行いながら、本設線路4の直下、すな
わち、既設の線路1及び盛土部分を含む下方を所定深さ
まで掘削して、線路1の下方に自動車道路6’に接続す
る交差路6を構築する。列車の通過における荷重は版又
は梁3及び各杭2で支持するので、本設線路4と交差路
6との間に荷重を支える部材が必要なくなり、線路1の
下方に構築する交差路6の路面位置を地上面から浅くで
きる。
【0024】図3に示すように、交差路6の路面位置を
地上面から浅く構築する程、地上面から交差路6の路面
までのスロープ距離が短くなり、交差路6の構築領域が
狭くなるので、掘削量を減らすことができる。さらに、
線路1の下方に構築する交差路6の路面位置を地上面か
ら浅くすることで、地下水への影響を少なくすることが
できる。
【0025】また、本設線路4と既存の線路1との間の
空間部を交差路6の一部として用いることができる。
【0026】したがって、線路1の下方に構築する交差
路6の路面位置を地上面から浅くすることで、周辺地域
への影響を少なくすることができる。
【0027】前記交差路構築工程は列車の運行を停止す
ることなく施工を行えるので、列車の運行への影響がな
い。
【0028】このように、前記本発明の立体交差の構築
工法の前記各工程は施工が容易で、工期の短縮及び施工
費の削減ができる。
【0029】以上、本発明を前記実施形態によって説明
したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではな
い。前記本発明の交通路下における交差路の構築方法と
実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するも
のは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包
含される。
【0030】
【発明の効果】上記実施形態で説明したように、前記本
発明の立体交差の構築工法によれば、広域の施工用地を
必要とせず、前記一方の交通路の使用を停止することな
く、前記一方の交通路の下方に構築する前記交差路の路
面位置を地上面から浅くし、前記各工程の施工を容易に
することで、周辺地域への影響が少なく、工期の短縮及
び施工費の削減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る杭打設工程を表す図で
あり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る盛替工程を表す図であ
り、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)は
B−B断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る立体交差の完成図であ
り、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)は
B−B断面図である。
【図4】本発明の立体交差の構築工法と従来の立体交差
の構築工法における、交差路の路面位置の比較図であ
る。
【図5】従来の立体交差の構築工法を表す図であり、
(a)は平面図、(b)はA−A断面図である。
【符号の説明】
1.......線路(一方の交通路) 2.......杭 3.......版又は梁 4.......本設線路 5.......すり付部 6.......交差路 6’......自動車道路(他方の交通路) 7.......交差部 11.......支持部材 12.......立坑 60.......交差路(トンネル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 信明 東京都新宿区西新宿一丁目25番地1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 橋本 功 東京都新宿区西新宿一丁目25番地1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 山田 泰弘 東京都港区三田3−4−15−1001 建設基 礎エンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の各工程を含むことを特徴とする交通
    路の交差部における立体交差の構築工法。 (1)前記交差部の周囲に複数の杭を打設する杭打設工
    程。 (2)前記交差部における一方の交通路を、前記各杭に
    より支持した本設路に盛り替える盛替工程。 (3)前記本設路の下方に、他方の交通路に接続する交
    差路を構築する交差路構築工程。
JP2000233477A 2000-08-01 2000-08-01 交通路の交差部における立体交差の構築工法 Pending JP2002047604A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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