JP2002046695A - 飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法 - Google Patents
飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 基布とコーティング層との接着強度を強くし
た飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方法並びに
飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 飛行船用樹脂加工繊維シート1としての
特徴は、複数の繊維からなる糸3,5を交錯させて織っ
た基布7の少なくとも一面側に、樹脂をコーティングし
てなる飛行船用樹脂加工繊維シート1において、少なく
とも一方の糸3,5は繊維を撚らずに構成したことにあ
る。
た飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方法並びに
飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 飛行船用樹脂加工繊維シート1としての
特徴は、複数の繊維からなる糸3,5を交錯させて織っ
た基布7の少なくとも一面側に、樹脂をコーティングし
てなる飛行船用樹脂加工繊維シート1において、少なく
とも一方の糸3,5は繊維を撚らずに構成したことにあ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、繊維の基
布を樹脂加工してなる飛行船用樹脂加工繊維シート及び
その製造方法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合
方法に関する。
布を樹脂加工してなる飛行船用樹脂加工繊維シート及び
その製造方法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば軟質の飛行船には、高強力
繊維の糸を織って形成した基布を、樹脂加工してなる飛
行船用樹脂加工繊維シートが使用されている。かかる樹
脂加工繊維シート30は、図3(イ)に示す如く、例え
ばポリエステルやガラス繊維に撚りがかけられたたて糸
31及びよこ糸32を交錯させて織った基布33の両面
側に、塩化ビニル系樹脂あるいは塩化ビニリデン系樹脂
をコーティングして製造したものである。
繊維の糸を織って形成した基布を、樹脂加工してなる飛
行船用樹脂加工繊維シートが使用されている。かかる樹
脂加工繊維シート30は、図3(イ)に示す如く、例え
ばポリエステルやガラス繊維に撚りがかけられたたて糸
31及びよこ糸32を交錯させて織った基布33の両面
側に、塩化ビニル系樹脂あるいは塩化ビニリデン系樹脂
をコーティングして製造したものである。
【0003】そして、前記飛行船用樹脂加工繊維シート
30は、同図(ロ)に示す如く、所定の形状に裁断さ
れ、各シートの端部を重ね合わせ、互いを熱融着により
接合している。
30は、同図(ロ)に示す如く、所定の形状に裁断さ
れ、各シートの端部を重ね合わせ、互いを熱融着により
接合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記シート30の強度
(特に、引っ張り強度)は、前記樹脂によるコーティン
グ層35と基布33との接着強度に大きく影響する。即
ち、前記シート30同士の接合部分は、互いの樹脂が熱
融着され一体的となる(図4(イ)参照)。接合された
シート30に引っ張り力が作用すると、かかる力はコー
ティング層35と基布33とを剥離しようとする。この
ため、コーティング層35と基布33との接着強度が弱
いと、図(ロ)に示す如く、コーティング層35と基布
33とが剥離し、シート30が破断してしまう。従っ
て、コーティング層35と基布33との接着強度を強く
することは、シートの強度を向上する上で重要となる。
(特に、引っ張り強度)は、前記樹脂によるコーティン
グ層35と基布33との接着強度に大きく影響する。即
ち、前記シート30同士の接合部分は、互いの樹脂が熱
融着され一体的となる(図4(イ)参照)。接合された
シート30に引っ張り力が作用すると、かかる力はコー
ティング層35と基布33とを剥離しようとする。この
ため、コーティング層35と基布33との接着強度が弱
いと、図(ロ)に示す如く、コーティング層35と基布
33とが剥離し、シート30が破断してしまう。従っ
て、コーティング層35と基布33との接着強度を強く
することは、シートの強度を向上する上で重要となる。
【0005】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、基布とコーティング層との接着強度
を強くした飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方
法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法を提供
することを課題とする。
てなされたもので、基布とコーティング層との接着強度
を強くした飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方
法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製
造方法としてなされたもので、飛行船用樹脂加工繊維シ
ートとしての特徴は、複数の繊維からなる糸を交錯させ
て織った基布の少なくとも一面側に、樹脂をコーティン
グしてなる飛行船用樹脂加工繊維シートにおいて、少な
くとも一方の糸は繊維を撚らずに構成したことにある。
決するために、飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製
造方法としてなされたもので、飛行船用樹脂加工繊維シ
ートとしての特徴は、複数の繊維からなる糸を交錯させ
て織った基布の少なくとも一面側に、樹脂をコーティン
グしてなる飛行船用樹脂加工繊維シートにおいて、少な
くとも一方の糸は繊維を撚らずに構成したことにある。
【0007】そして、樹脂を基布にコーティングする際
に、溶融状態の樹脂は、基布の糸にに接着することとな
る。特に、少なくとも一方の糸は複数の繊維を撚らずに
構成されていることから、その繊維同士は、互いに緩ん
だ状態であるため離間し易く、樹脂は各繊維間に入り易
くなる。従って、樹脂と繊維との接着面積を大きくで
き、基布と樹脂のコーティング層との接着強度を強くす
ることができる。
に、溶融状態の樹脂は、基布の糸にに接着することとな
る。特に、少なくとも一方の糸は複数の繊維を撚らずに
構成されていることから、その繊維同士は、互いに緩ん
だ状態であるため離間し易く、樹脂は各繊維間に入り易
くなる。従って、樹脂と繊維との接着面積を大きくで
き、基布と樹脂のコーティング層との接着強度を強くす
ることができる。
【0008】飛行船用樹脂加工繊維シートの製造方法と
しての特徴は、複数の繊維が撚り加工されたたて糸を開
口運動させ、その開口に、複数の繊維が撚り加工されて
いないよこ糸を通過させることにより基布を織り、該基
布の少なくとも一面側に、樹脂をコーティングすること
にある。
しての特徴は、複数の繊維が撚り加工されたたて糸を開
口運動させ、その開口に、複数の繊維が撚り加工されて
いないよこ糸を通過させることにより基布を織り、該基
布の少なくとも一面側に、樹脂をコーティングすること
にある。
【0009】かかる方法を使用することにより、たて糸
は、複数の繊維が撚り加工されていることから、所定の
強度を得ると共に形態を維持するため、開口運動時に互
いに擦れることがあっても、強度の低下を防止すること
ができる。しかも、糸の形態を維持していることから、
開口させてよこ糸を通過させる際の支承となることもな
い。
は、複数の繊維が撚り加工されていることから、所定の
強度を得ると共に形態を維持するため、開口運動時に互
いに擦れることがあっても、強度の低下を防止すること
ができる。しかも、糸の形態を維持していることから、
開口させてよこ糸を通過させる際の支承となることもな
い。
【0010】飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法と
しての特徴は、前記請求項1に記載の飛行船用樹脂加工
繊維シートの端部を重ね合わせ、両方の飛行船用樹脂加
工繊維シートを熱融着により接合することにある。かか
る場合には、前記の如く基布と樹脂のコーティング層と
の接着強度を強くしていることから、シート同士の接合
強度を向上することができる。
しての特徴は、前記請求項1に記載の飛行船用樹脂加工
繊維シートの端部を重ね合わせ、両方の飛行船用樹脂加
工繊維シートを熱融着により接合することにある。かか
る場合には、前記の如く基布と樹脂のコーティング層と
の接着強度を強くしていることから、シート同士の接合
強度を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面に従って説明する。図1において、1は飛行船
用樹脂加工繊維シートを示す。飛行船用樹脂加工繊維シ
ート1は、例えばたて糸3及びよこ糸5を織ってなる基
布(平織布)7と、基布7の両面側に樹脂がコーティン
グされてなるコーティング層8,9とから構成されてい
る。
いて図面に従って説明する。図1において、1は飛行船
用樹脂加工繊維シートを示す。飛行船用樹脂加工繊維シ
ート1は、例えばたて糸3及びよこ糸5を織ってなる基
布(平織布)7と、基布7の両面側に樹脂がコーティン
グされてなるコーティング層8,9とから構成されてい
る。
【0012】前記たて糸3及びよこ糸5は、ガラス繊
維、炭素繊維、全芳香族ポリエステル繊維、アラミド繊
維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリイミド繊維、ポ
リアミド繊維、ポリエステル繊維、高強力ポリエチレン
繊維等の高強力繊維からなるのが好ましい。
維、炭素繊維、全芳香族ポリエステル繊維、アラミド繊
維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリイミド繊維、ポ
リアミド繊維、ポリエステル繊維、高強力ポリエチレン
繊維等の高強力繊維からなるのが好ましい。
【0013】また、前記たて糸3は、前記複数の繊維1
0を収束し且つ撚りをかけて構成したものであり、この
ように複数の繊維10に撚りをかけることにより、糸3
に適度の強度や形態を与えることができる。
0を収束し且つ撚りをかけて構成したものであり、この
ように複数の繊維10に撚りをかけることにより、糸3
に適度の強度や形態を与えることができる。
【0014】一方、よこ糸5は、繊維10を撚ることな
く収束したものである。ここで、よこ糸5に撚りをかけ
ていないのは、各繊維10をたて糸3のように密にせ
ず、若干の間隙が容易に生じるようにすることにより、
前記コーティング層8,9の樹脂と接触する表面積を大
きくするためである。このように、樹脂と接触する各繊
維10の表面積を大きくすることにより、基布7とコー
ティング層8,9との接着強度を強くすることができる
のである。尚、繊維の撚りをかけないとは、各繊維を収
束させるために若干ひねった状態も含む概念である。要
は、樹脂が繊維間に入り易くなった状態であれば良い。
く収束したものである。ここで、よこ糸5に撚りをかけ
ていないのは、各繊維10をたて糸3のように密にせ
ず、若干の間隙が容易に生じるようにすることにより、
前記コーティング層8,9の樹脂と接触する表面積を大
きくするためである。このように、樹脂と接触する各繊
維10の表面積を大きくすることにより、基布7とコー
ティング層8,9との接着強度を強くすることができる
のである。尚、繊維の撚りをかけないとは、各繊維を収
束させるために若干ひねった状態も含む概念である。要
は、樹脂が繊維間に入り易くなった状態であれば良い。
【0015】前記コーティング層8,9の樹脂は、例え
ば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹
脂、フエノール系樹脂、尿素系樹脂、塩化ビニル系樹脂
等の熱融着性を有するものから選ばれた1種類または2
種類以上の樹脂組成物である。
ば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹
脂、フエノール系樹脂、尿素系樹脂、塩化ビニル系樹脂
等の熱融着性を有するものから選ばれた1種類または2
種類以上の樹脂組成物である。
【0016】次に、前記飛行船用樹脂加工繊維シートの
製造方法について説明する。先ず、前記たて糸3は複数
の繊維10を撚って形成したものを、よこ糸5は複数の
繊維10を撚ることなく収束したたものを使用するが、
これらたて糸及びよこ糸をそれぞれ従来公知の織機で織
ることとなる。
製造方法について説明する。先ず、前記たて糸3は複数
の繊維10を撚って形成したものを、よこ糸5は複数の
繊維10を撚ることなく収束したたものを使用するが、
これらたて糸及びよこ糸をそれぞれ従来公知の織機で織
ることとなる。
【0017】具体的には、タペット式、ジャガード式等
の従来公知の開口装置で、たて糸3を開口運動させ、そ
の開口によこ糸5を通すため、たて糸3には強度が要求
されるが、よこ糸5には、たて糸ほど強度は要求されな
い。たて糸3は撚りがかけられ強度を有していることか
ら、互いに擦れるにもかかわらず、強度が不足すること
はなく、織作業に支承となることはない。
の従来公知の開口装置で、たて糸3を開口運動させ、そ
の開口によこ糸5を通すため、たて糸3には強度が要求
されるが、よこ糸5には、たて糸ほど強度は要求されな
い。たて糸3は撚りがかけられ強度を有していることか
ら、互いに擦れるにもかかわらず、強度が不足すること
はなく、織作業に支承となることはない。
【0018】また、よこ糸5は、撚りがかけられていな
いことから、たて糸3に比し形態性に劣るが、たて糸3
の開口を通過させる際には、たて糸3に引っ掛かる等の
支承となることはない。このように、前記たて糸3とよ
こ糸5を交錯させることにより、長尺状の基布7を作成
する。
いことから、たて糸3に比し形態性に劣るが、たて糸3
の開口を通過させる際には、たて糸3に引っ掛かる等の
支承となることはない。このように、前記たて糸3とよ
こ糸5を交錯させることにより、長尺状の基布7を作成
する。
【0019】次に、この長尺状の基布7の両面側に、溶
液や分散液、ペースト状物などの液状物の状態となった
樹脂を、全面又は一部コーティングして飛行船用樹脂加
工繊維シートに仕上げる。この樹脂は、耐水性やガスバ
リア性を有するものが好ましく、布組織を固定するのに
必要十分な量(厚さ)であり、前記よこ糸5の繊維10
間に容易に入り込むことができるため、樹脂とたて糸及
びよこ糸の繊維の接着面積を大きくすることができるの
である。
液や分散液、ペースト状物などの液状物の状態となった
樹脂を、全面又は一部コーティングして飛行船用樹脂加
工繊維シートに仕上げる。この樹脂は、耐水性やガスバ
リア性を有するものが好ましく、布組織を固定するのに
必要十分な量(厚さ)であり、前記よこ糸5の繊維10
間に容易に入り込むことができるため、樹脂とたて糸及
びよこ糸の繊維の接着面積を大きくすることができるの
である。
【0020】次に、上記長尺状の飛行船用樹脂加工繊維
シート1は、ドームや飛行船等のシートとして使用され
る。使用時には、所定の形状に裁断された後に、裁断片
は高周波法あるいは超音波法などの熱融着法により、互
いの端部が接着されることとなる。かかるシート1が引
っ張られると、接合部分は互いに融着されていることか
ら、コーティング層8,9と基布7とを剥離させようと
する力が作用することとなる。しかしながら、前記の如
くよこ糸5の繊維10は撚りを無くして樹脂との接着強
度を向上しているため、シート1の強度は強くなり、シ
ートが破断するのを防止できる。
シート1は、ドームや飛行船等のシートとして使用され
る。使用時には、所定の形状に裁断された後に、裁断片
は高周波法あるいは超音波法などの熱融着法により、互
いの端部が接着されることとなる。かかるシート1が引
っ張られると、接合部分は互いに融着されていることか
ら、コーティング層8,9と基布7とを剥離させようと
する力が作用することとなる。しかしながら、前記の如
くよこ糸5の繊維10は撚りを無くして樹脂との接着強
度を向上しているため、シート1の強度は強くなり、シ
ートが破断するのを防止できる。
【0021】図2は、本発明の他の実施の形態を示す。
具体的には、同図(イ)に示す如く基布7の一面側にコ
ーティング層8を設け、他面側には接着剤層12を全面
又は所定の一部に設けたものである。接着剤層12は、
前記コーティング層8とで熱融着できる程度の薄肉に塗
布されておれば良い。
具体的には、同図(イ)に示す如く基布7の一面側にコ
ーティング層8を設け、他面側には接着剤層12を全面
又は所定の一部に設けたものである。接着剤層12は、
前記コーティング層8とで熱融着できる程度の薄肉に塗
布されておれば良い。
【0022】従って、本実施の形態のシート1は、同図
(ロ)及び(ハ)に示す如く、コーティング層8を一面
側にのみ設け、他面側の接着剤層12を可及的に薄肉
(コーティング層よりも薄肉)にできることから、コー
ティング層8を基布7の両面に設けたものに比し、強度
を備えていると共に軽量化を図ることができる。従っ
て、かかるシート1は、飛行船等の軽量化が要求される
膜材料として最適である。また、コーティング層8は黒
色にすることにより、基布7を紫外線に対して保護する
こともできる。
(ロ)及び(ハ)に示す如く、コーティング層8を一面
側にのみ設け、他面側の接着剤層12を可及的に薄肉
(コーティング層よりも薄肉)にできることから、コー
ティング層8を基布7の両面に設けたものに比し、強度
を備えていると共に軽量化を図ることができる。従っ
て、かかるシート1は、飛行船等の軽量化が要求される
膜材料として最適である。また、コーティング層8は黒
色にすることにより、基布7を紫外線に対して保護する
こともできる。
【0023】本発明は上記の実施の形態に限定されるも
のではなく、前記実施の形態では、よこ糸5の一方の糸
の繊維を撚らない場合について例示し、従来の織機で基
布を容易に織れるようにしたが、たて糸3(他方の糸)
も撚らない場合であっても、織機で織ることは可能であ
り、両方の糸3,5が撚られていない基布7であっても
良い。
のではなく、前記実施の形態では、よこ糸5の一方の糸
の繊維を撚らない場合について例示し、従来の織機で基
布を容易に織れるようにしたが、たて糸3(他方の糸)
も撚らない場合であっても、織機で織ることは可能であ
り、両方の糸3,5が撚られていない基布7であっても
良い。
【0024】しかも、各シート1の接着手段は、強度及
び作業性を考慮すると、熱融着させるのが好ましいが、
熱融着以外に接着剤等であっても良い。
び作業性を考慮すると、熱融着させるのが好ましいが、
熱融着以外に接着剤等であっても良い。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の飛行船用樹脂加
工繊維シートは、少なくとも一方の糸が複数の繊維を撚
らずに構成されているので、樹脂は各繊維間に入り易く
なり、基布とコーティング層との接着強度を強くするこ
とができ、両者が剥離し難くなる。
工繊維シートは、少なくとも一方の糸が複数の繊維を撚
らずに構成されているので、樹脂は各繊維間に入り易く
なり、基布とコーティング層との接着強度を強くするこ
とができ、両者が剥離し難くなる。
【0026】また、本発明の飛行船用樹脂加工繊維シー
トの製造方法は、撚り加工されたたて糸を開口運動さ
せ、その開口に、撚り加工されていないよこ糸を通過さ
せることにより基布を織り、該基布の少なくとも一面側
に、樹脂をコーティングするので、強度が要求されるた
て糸の開口運動の際には、たて糸同士が擦れることがあ
っても、その強度が不足することはなく、織作業に支承
となることはない。従って、従来公知の織機を使用して
基布を簡単に織ることが可能である。
トの製造方法は、撚り加工されたたて糸を開口運動さ
せ、その開口に、撚り加工されていないよこ糸を通過さ
せることにより基布を織り、該基布の少なくとも一面側
に、樹脂をコーティングするので、強度が要求されるた
て糸の開口運動の際には、たて糸同士が擦れることがあ
っても、その強度が不足することはなく、織作業に支承
となることはない。従って、従来公知の織機を使用して
基布を簡単に織ることが可能である。
【0027】しかも、飛行船用樹脂加工繊維シートの接
合方法によれば、前記基布とコーティング層との接着強
度が良好なシートを接合するため、例えば、シートの強
度が要求される飛行船のシートを接合するのに最適であ
る。
合方法によれば、前記基布とコーティング層との接着強
度が良好なシートを接合するため、例えば、シートの強
度が要求される飛行船のシートを接合するのに最適であ
る。
【図1】本発明の一実施の形態を示し、(イ)は飛行船
用樹脂加工繊維シートの要部断面図、(ロ)はたて糸の
斜視図、(ハ)はよこ糸の斜視図。
用樹脂加工繊維シートの要部断面図、(ロ)はたて糸の
斜視図、(ハ)はよこ糸の斜視図。
【図2】本発明の他の実施の形態を示し、(イ)は飛行
船用樹脂加工繊維シートの要部断面図、(ロ)は一対の
シートを接合する直前の断面図、(ハ)は同接合した状
態の断面図。
船用樹脂加工繊維シートの要部断面図、(ロ)は一対の
シートを接合する直前の断面図、(ハ)は同接合した状
態の断面図。
【図3】従来例を示し、(イ)は飛行船用樹脂加工繊維
シートの要部断面図、(ロ)は一対のシートを接合した
状態の斜視図。
シートの要部断面図、(ロ)は一対のシートを接合した
状態の斜視図。
【図4】同(イ)は一対のシートを接合した状態の断面
図、(ロ)は一対のシートが破断した状態の断面図。
図、(ロ)は一対のシートが破断した状態の断面図。
1…飛行船用樹脂加工繊維シート、3…糸(たて糸)、
5…糸(よこ糸)、7…基布、8…コーティング層、9
…コーティング層、10…繊維、12…接着剤層
5…糸(よこ糸)、7…基布、8…コーティング層、9
…コーティング層、10…繊維、12…接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 宏和 大阪府大阪市淀川区木川東4丁目8番4号 太陽工業株式会社内 (72)発明者 豊田 宏 大阪府大阪市淀川区木川東4丁目8番4号 太陽工業株式会社内 (72)発明者 佐野 政明 千葉県習志野市津田沼2の1の15 (72)発明者 小松 敬治 東京都八王子市南大沢5−11−2−103 Fターム(参考) 4L032 AB02 AC01 BA04 BA06 BA07 BD01 DA00 EA00 EA06 4L033 AB03 AB05 AC11 CA15 CA18 CA34 CA50 CA70 4L048 AA03 AA05 AA20 AA24 AA25 AB07 AB13 AC00 BA32 DA00
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の繊維からなる糸を交錯させて織っ
た基布の少なくとも一面側に、樹脂をコーティングして
なる飛行船用樹脂加工繊維シートにおいて、少なくとも
一方の糸は繊維を撚らずに構成したことを特徴とする飛
行船用樹脂加工繊維シート。 - 【請求項2】 前記樹脂は、基布の両面側にコーティン
グされている請求項1に記載の飛行船用樹脂加工繊維シ
ート。 - 【請求項3】 前記樹脂は、基布の一面側にコーティン
グされ、且つ他面側には前記樹脂とで熱融着可能で且つ
樹脂層よりも薄肉の接着剤が塗布されている請求項1に
記載の飛行船用樹脂加工繊維シート。 - 【請求項4】 撚り加工されたたて糸を開口運動させ、
その開口に、撚り加工されていないよこ糸を通過させる
ことにより基布を織り、該基布の少なくとも一面側に、
樹脂をコーティングすることを特徴とする飛行船用樹脂
加工繊維シートの製造方法。 - 【請求項5】 前記請求項1に記載の飛行船用樹脂加工
繊維シートの端部を重ね合わせ、両方の飛行船用樹脂加
工繊維シートを熱融着により接合することを特徴とする
飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000234191A JP2002046695A (ja) | 2000-08-02 | 2000-08-02 | 飛行船用樹脂加工繊維シート及びその製造方法並びに飛行船用樹脂加工繊維シートの接合方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002046695A true JP2002046695A (ja) | 2002-02-12 |
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ID=18726595
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2002046695A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008255553A (ja) * | 2007-01-08 | 2008-10-23 | Lockheed Martin Corp | スプライス継ぎ目 |
Citations (7)
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---|---|---|---|---|
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