JP2002046690A

JP2002046690A - 船舶用エンジンの圧力リリーフバルブ

Info

Publication number: JP2002046690A
Application number: JP2001140911A
Authority: JP
Inventors: Todd D Craft; トッド・ディー・クラフト; James E Macier; ジェームズ・イー・マシャー
Original assignee: Bombardier Motor Corp of America
Current assignee: BRP US Inc
Priority date: 2000-05-11
Filing date: 2001-05-11
Publication date: 2002-02-12
Also published as: US6834624B1

Abstract

(57)【要約】【課題】安定した、かつ、効率のよいエンジンシリン
ダーの作動を促進することができる船舶用エンジンの圧
力リリーフバルブを得る。【解決手段】バルブ（１００）は、第１チャンバ（１
５０）と第２チャンバ（１５２）とを有し、冷却液は第
１チャンバと流れ連通し、シリンダーヘッドウォーター
ジャケットは第２チャンバと流れ連通している。流路
（１６０）が第１チャンバと第２チャンバとの間にあ
り、プランジャー（１６２）が流路を閉じるように付勢
されていて、第１チャンバから第２チャンバへの流れを
通常では防止している。第１チャンバの冷却液の圧力
が、プランジャーの付勢力を超えると、この第１チャン
バの冷却液の圧力によって、閉じた位置から開いた位置
にプランジャーが移動し、冷却液は第１チャンバから第
２チャンバへ流れ、その結果、冷却液はバルブを通って
シリンダーヘッド冷却ジャケットに流れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、概ね、船舶用エン
ジンに関するものであり、より詳細には、エンジンの作
動中におけるエンジンの構成部分の冷却に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】船舶用エンジンは、少なくともエンジン
の排気システム部分及びエンジンシリンダー部分を冷却
するための冷却システムを典型的に有している。例え
ば、周知のＶ型船舶用エンジンにおいて、冷却水は、本
明細書中にエンジンの谷部として参照されることがある
シリンダーバンク間のスペースに供給される。冷却水
は、上記谷部から各シリンダーバンクに流れる。より具
体的に述べると、流路は、上記谷部から各シリンダーバ
ンクまで設けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】少なくとも周知の船舶
用エンジンに関して、各シリンダーバンクは、シリンダ
ーウォータージャケットとシリンダーヘッドウォーター
ジャケットとの間の流路に一連に連結されたバルブを有
している。

【０００４】一般的に、バルブは、通常閉じられてい
て、冷却水の圧力が予め設定された圧力を超えたときに
開く。バルブが開いたとき、冷却水は、シリンダーヘッ
ドジャケットに供給される。吹き出しバルブが、各シリ
ンダーバンクに設けられているので、必ずしも釣り合い
がとれていないかもしれない。例えば、仮に、一方のシ
リンダーバンクに設けられた吹き出しバルブが、他方の
シリンダーバンクに設けられた吹き出しバルブと同様に
正確に調整されていない場合には、二つのシリンダーバ
ンクは、釣り合いがとれていないので、一方のシリンダ
ーバンクが、他方のシリンダーバンクよりも熱い状態で
作動する。釣り合いがとれたシリンダーバンクの冷却
は、エンジンの効率のよい作動を促進する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の一つの特徴は、
安定したエンジンの作動を促進する船舶エンジン用圧力
反応バルブである。一実施態様では、上記バルブは、第
１チャンバと第２チャンバとを有している。冷却水は、
バルブの第１チャンバに供給され、エンジンのシリンダ
ーヘッドウォータージャケットは、バルブの第２チャン
バと流れ連通している。流路が、バルブの第１チャンバ
と第２チャンバとの間にあり、プランジャーが、流路を
閉じるように付勢されていて、第１チャンバから第２チ
ャンバへの流れを通常では防止している。ダイヤフラム
がプランジャーに連結されている。

【０００６】低速度、すなわち低回転数でエンジンが作
動している間、冷却液は、第１チャンバに流れて第１チ
ャンバを満たし、そして、バルブの第１チャンバ内の冷
却液の圧力は、プランジャーを閉じた位置に付勢する力
を超えるのに十分ではない。エンジン速度が増加する
と、冷却液の圧力は、同様に増加し、ある方向にプラン
ジャーを動かす大きな力となり、この大きな力によっ
て、閉じた位置から開いた位置にプランジャーが移動す
る。

【０００７】ひとたび、エンジン速度が十分な高回転数
に達すると、冷却液の圧力は予め設定された圧力を超え
て、第１チャンバの冷却液の圧力は、プランジャーの付
勢力を超え、この第１チャンバの冷却液の圧力によっ
て、閉じた位置から開いた位置にプランジャーが移動す
る。プランジャーが開いた位置にあるとき、冷却液は、
第１チャンバから第２チャンバへ流れる。その結果、冷
却液は、上記バルブを通ってシリンダーヘッド冷却ジャ
ケットに流れる。

【０００８】冷却液は、両方のシリンダーヘッド冷却ジ
ャケットに対し、圧力反応バルブを通して流れるので、
両方のシリンダーヘッド冷却ジャケットへの冷却液の流
れは、略同じであり、そして、釣り合いがとれた各シリ
ンダーバンクの冷却を促進する。このような釣り合いが
とれた各シリンダーバンクの冷却は、安定した、かつ、
効率のよいエンジンシリンダーの作動を促進する。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明は、船外エンジンに関して
本明細書中に説明されている。しかしながら、本発明
は、船外エンジンに関して利用することができると同様
に、船尾駆動エンジンに関して利用することができる。
さらに、本発明は、ある特定のエンジンに関する実施に
限定されず、従って、以下に述べるエンジンの実施例の
説明は、本発明の一実施例だけ説明する。

【００１０】図面をより詳細に参照すると、図１は、イ
リノイ州のウォーキーガン市にあるアウトボードマリー
ンコーポレーション製の商業的に利用することができる
船外エンジンと同じような船外エンジン１０の概略図で
ある。船外エンジン１０は、パワーヘッド１４を収容す
るカバー１２と、排気ハウジング１６と、下部ユニット
１８とを有している。駆動シャフト２０が、パワーヘッ
ド１４から排気ハウジング１６を通って下部ユニット１
８内に伸びている。

【００１１】下部ユニット１８は、プロペラシャフト２
４を支持するギアケース２２を有している。プロペラシ
ャフト２４の一端は、駆動シャフト２０と係合してい
て、プロペラ２６がプロペラシャフト２４の他端と係合
している。プロペラ２６は、外側ハブ２８を有してい
て、この外側ハブ２８を通って排気ガスが排出される。
ギアケース２２は、弾丸状部あるいは魚雷状部３０と、
魚雷状部３０から下方に垂直に垂れ下がったスケグ３２
とを有している。

【００１２】図２は、船外エンジン１０の一部の構成部
分を示す分解図である。図２に示すように、パワーヘッ
ド１４、排気ハウジング１６、及び、下部ユニット１８
は、一体に連結されている。図２中の矢印は、下部ユニ
ット１８及び排気ハウジング１６を経由してパワーヘッ
ド１４まで通った水流路を示している。具体的に述べる
と、水ポンプ５０は、水を下部ユニット１８内に引き込
み、そして、排気ハウジング１６を通してパワーヘッド
１４内に圧送し、パワーヘッド１４の構成部分を冷却す
る。そして、熱くなった水は、排気ハウジング１６内の
水路を逆戻りするように通って流れ、下部ユニット１８
から排出される。水域へ戻された水が通る水路は、放出
水路あるいは放出部５２として本明細書中に参照される
ことがある。

【００１３】パワーヘッド１４は、エンジンブロック５
４を有しており、エンジンブロック５４は、複数のシリ
ンダー６０を画定するシリンダーバンク５６と、複数の
シリンダー６２を画定するシリンダーバンク５８を含ん
でいる。シリンダーヘッド６４，６６は、エンジンブロ
ック５４に係合している。シリンダーヘッド６４は、各
シリンダー６０に通じた一連の燃焼チャンバ凹部６８を
有しており、シリンダーヘッド６６は、各シリンダー６
２に通じた一連の燃焼チャンバ凹部７０を有している。
シリンダーヘッド６４，６６に形成されたシリンダーヘ
ッド冷却ジャケットは、後述するように、エンジンが作
動している間、冷却を提供する。ガスケット（図示せ
ず）を、シリンダーヘッドの外面とそれに関連するシリ
ンダーバンクの外面との間に配置することができる。パ
ワーヘッド１４が、二つのシリンダーバンク５６，５８
と、シリンダーバンク５６とシリンダーバンク５８との
間の谷部７２とを有しているという点で、パワーヘッド
１４はＶ型に形成されている。

【００１４】前述したように、図１及び図２に示された
エンジンは、一実施例にすぎず、後述する圧力リリーフ
バルブは、上述のエンジンに関して利用することができ
ると同様に、他のエンジンに関しても利用することがで
きる。例えば、上述のエンジンは、６気筒Ｖ型エンジン
であるが、圧力リリーフバルブは、シリンダーの数が６
個よりも少ない、あるいは６個よりも多いエンジンに関
しても利用することができる。さらに、圧力リリーフバ
ルブは、直列型エンジンに関しても同様に利用すること
ができる。

【００１５】図３は、本発明の一実施態様による吹き出
しバルブ１００の正面図であり、図４は、吹き出しバル
ブ１００の底面図である。吹き出しバルブ１００は、例
えば、冷却液をシリンダーボア冷却ジャケットから受
け、そして、船外エンジン１０のシリンダーヘッド冷却
ジャケットに冷却液を排出するように連結された状態と
することができる。

【００１６】図３及び図４を参照すると、吹き出しバル
ブ１００は、ハウジング１０２とブラケット１０８とを
有している。ハウジング１０２は、ネジ１０６によって
ハウジング１０２の一端に固定されたカバー１０４を含
んでおり、ブラケット１０８は、ネジ１１０によってハ
ウジング１０２の他端に固定されている。ブラケット１
０８は、吹き出しバルブ１００をエンジン、例えばエン
ジンブロックに取り付けることができるようにするため
の開口１１２を有している。

【００１７】冷却液は、ホース１１４を通って吹き出し
バルブ１００に供給される。具体的に述べると、吹き出
しバルブ１００は、吸込口１１６を有しており、吸込口
１１６に連結されたホース１１４は、吹き出しバルブ１
００に冷却液を供給する。水等の冷却液は、例えば、シ
リンダーボア冷却ジャケットを通ってホース１１４に供
給することができる。冷却液がホース１１４を通って吹
き出しバルブ１００に流れるようにするため、例えば、
ホース１１４の、吹き出しバルブ１００の反対側にある
一端１１８は、シリンダーボア冷却ジャケットの排出口
に連結することができる。

【００１８】冷却液は、吹き出しバルブ１００からホー
ス１２０を通って流れる。具体的に述べると、吹き出し
バルブ１００は、排出口１２２を有しており、排出口１
２２に連結されたホース１２０は、冷却液を、吹き出し
バルブ１００から、例えば、シリンダーヘッド冷却ジャ
ケットに供給する。

【００１９】図５は、吹き出しバルブ１００の左側面図
であり、図６は、吹き出しバルブ１００の右側面図であ
る。図５に示すように、基準線１２４とホース１１４の
中心線１１４とのなす角度Ａは、略４５度であり、基準
線１２４とホース１２０の中心線とのなす角度Ｂは、略
４５度である。図６に示すように、基準線１２６とホー
ス１２０の中心線とのなす角度Ｃは、略９０度であり、
ホース１２０の中心線とホース１１４の中心線とのなす
角度Ｄは、略９０度である。

【００２０】図７は、図３に示す線７−７で切った吹き
出しバルブ１００の断面図である。吹き出しバルブ１０
０は、第１チャンバ１５０と第２チャンバ１５２とを有
している。ブラケット１０８は、ネジ１１０及びナット
１５２によってハウジング１０２に固定されていて、ブ
ラケット１０８が、第１チャンバ１５０の壁１５４を形
成している。Ｏリング１５６が、ブラケット１０８とハ
ウジング１０２との間のシールを形成している。カバー
１０４は、ネジ１０６及びナット１５８によってハウジ
ング１０２に固定されている。

【００２１】第１チャンバ１５０は、吸込口１１６を通
して冷却液を受け入れ、そして、第２チャンバ１５２
は、排出口１２２を通してシリンダーヘッド冷却ジャケ
ットと流れ連通している。流路１６０が、第１チャンバ
１５０と第２チャンバ１５２との間にあり、プランジャ
ー１６２が、流路１６０を閉じるように付勢されてい
て、第１チャンバ１５０から第２チャンバ１５２への流
れを通常では防止している。ダイヤフラム１６４が、プ
レート１６６によって支持され、かつ、プランジャー１
６２に連結されている。Ｏリング１６８が、プレート１
６６とハウジング１０２との間のシールを形成してい
る。

【００２２】プランジャー１６２は、プレート１６６と
プランジャー１６２のヘッド１７２との間に伸びたスプ
リング１７０によって閉じた位置に付勢されている。シ
ール１７４が流路１６０の外周の位置にあるので、プラ
ンジャー１６２が閉じた位置にあるときには、プランジ
ャー１６２のヘッド１７２のフランジ１７６がシール１
７４上に位置する。支持体１７８が、ダイヤフラム１６
４に固定されていて、そして、ネジ山付ネジ１８０が、
支持体１７８及びダイヤフラム１６４を通って、プラン
ジャー１６２に螺合するように伸びている。プランジャ
ー１６２は、ボア１８２とネジ山付ネジ１８０とを有
し、ネジ山付ネジ１８０が、ボア１８２内に伸びてい
る。

【００２３】エンジンが作動している間、冷却液はホー
ス１１４を通って第１チャンバ１５０に供給される。低
回転数のときは、プランジャー１６２は、第１チャンバ
１５０から第２チャンバ１５２への冷却液の流れを防止
する。エンジン速度が増加すると、冷却液の圧力も同様
に増加する。ひとたび、冷却液の圧力が、スプリング１
７０の付勢力を超えるのに十分であると、プランジャー
１６２は、シール１７４から離れた方へ移動し、第１チ
ャンバ１５０から第２チャンバ１５２への冷却液の流れ
を許容する。ダイヤフラム１６４は、このようなプラン
ジャ１６２の運動を許容し、さらに、第２チャンバ１５
２の圧力シールを維持する。ひとたび、エンジンの回転
数が、冷却液の圧力が予め設定された圧力以上になるポ
イントよりも低く減少すると、スプリング１７０によっ
て、プランジャー１６２は図７に示された閉じた位置に
戻る。

【００２４】プランジャー１６２が開いた位置に移動す
る圧力は、選択することができ、そして、スプリング１
７０の付勢力に基づいて予め設定することができる。上
記圧力は、冷却液の流れがシリンダーヘッド冷却ジャケ
ットに必要とされるエンジン速度に基づき、エンジンの
種類によって変更してもよい。上記予め設定された圧力
は、エンジン特有の基準に基づいて決定することができ
る。

【００２５】冷却液は、両方のシリンダーヘッド冷却ジ
ャケットに対し、上記圧力反応バルブを通して流れるの
で、両方のシリンダーヘッド冷却ジャケットを通る冷却
液の流れは、略同じであり、そして、釣り合いがとれた
シリンダーバンクの冷却を促進する。このような釣り合
いがとれたシリンダーバンクの冷却は、安定した、か
つ、効率のよいエンジンシリンダーの作動を促進する。

【００２６】本発明は、種々の具体的な実施態様に関し
て説明しているが、当業者であれば、本発明が、その趣
旨及び特許請求の範囲内で変更態様を実施することがで
きることがわかるであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、船外エンジンを示す概略図である。

【図２】図２は、図１に示された船外エンジンの一部分
を示す分解図である。

【図３】図３は、本発明の一実施態様による吹き出しバ
ルブを示す正面図である。

【図４】図４は、図３に示された吹き出しバルブを示す
底面図である。

【図５】図５は、図３に示された吹き出しバルブを示す
左側面図である。

【図６】図６は、図３に示された吹き出しバルブを示す
右側面図である。

【図７】図７は、７−７線で切った、図３に示された吹
き出しバルブを示す断面図である。

【符号の説明】

１０船外エンジン１２カバー１４パワーヘッド１６排気ハウジング１８下部ユニット２０駆動シャフト２２ギアケース２４プロペラシャフト２６プロペラ２８外側ハブ３０魚雷状部３２スケグ５０水ポンプ５２放出部５４エンジンブロック５６シリンダーバンク５８シリンダーバンク６０シリンダー６２シリンダー６４シリンダーヘッド６６シリンダーヘッド６８燃焼チャンバ凹部７０燃焼チャンバ凹部７２谷部１００吹き出しバルブ１０２ハウジング１０４カバー１０６ネジ１０８ブラケット１１０ネジ１１２開口１１４ホース１１６吸込口１２０ホース１２２排出口１５０第１チャンバ１５２第２チャンバ１５４壁１５６Ｏリング１５８ナット１６０流路１６２プランジャー１６４ダイヤフラム１６６プレート１６８Ｏリング１７０スプリング１７２ヘッド１７４シール１７６フランジ１７８支持体１８０ネジ山付ネジ１８２ボア

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ジェームズ・イー・マシャーアメリカ合衆国イリノイ州60099，ビーチ・パーク，ノース・アデルフィ 40020 Ｆターム(参考） 3H059 AA04 BB40 CA13 CC02 CC06 CD05 EE01 FF02 FF13 5H316 AA09 BB08 DD01 EE04 EE10 EE12 JJ01 JJ11 KK01 KK04

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも一つのシリンダーバンク（５
６）を有するエンジンブロック（５４）を備えた船舶用
エンジン（１０）であって、上記シリンダーバンク（５６）は、少なくとも一つのシ
リンダーボアを有し、また、船舶用エンジン（１０）は、上記エンジンブロッ
ク（５４）に固定されたシリンダーヘッド冷却ジャケッ
トと、第１チャンバ（１５０）と第２チャンバ（１５
２）とを有するバルブ（１００）とを備え、上記第１チャンバ（１５０）は、冷却液を受け入れるよ
うに形成され、上記第２チャンバ（１５２）は、シリン
ダーヘッド冷却ジャケットと流れ連通しており、また、バルブ（１００）は、上記第１チャンバ（１５０）と上記第２チャンバ（１５
２）との間の流路（１６０）と、上記第１チャンバ（１５０）から第２チャンバ（１５
２）への流れを通常防止するために上記流路（１６０）
を閉じるように付勢されたプランジャー（１６２）と、上記プランジャー（１６２）と連結されたダイヤフラム
（１６４）とを有し、ひとたび、上記第１チャンバ（１５０）の圧力が予め設
定された圧力以上に増加すると、上記プランジャー（１
６２）が開いた位置に動き、冷却液が上記第１チャンバ
（１５０）から第２チャンバ（１５２）に流れる、船舶
用エンジン。
【請求項２】請求項１に記載の船舶用エンジン（１
０）において、さらに、冷却液が供給される、上記第１
チャンバ（１５０）と流れ連通しているシリンダーボア
冷却ジャケットを備えている、船舶用エンジン。
【請求項３】請求項１に記載の船舶用エンジン（１
０）において、上記プランジャー（１６２）は、スプリ
ング（１７０）によって閉じた位置に付勢されている、
船舶用エンジン。
【請求項４】請求項１に記載の船舶用エンジン（１
０）において、さらに、上記流路（１６０）の外周にシ
ール（１７４）を備えており、上記プランジャー（１６
２）が閉じた位置にあるときに上記プランジャー（１６
２）が上記シール（１７４）上に位置するように、上記
シール（１７４）は位置付けられている、船舶用エンジ
ン。
【請求項５】請求項１に記載の船舶用エンジン（１
０）において、さらに、上記ダイヤフラム（１６４）に
固定された支持体（１７８）とネジ山付ネジ（１８０）
とを備えており、ネジ山付ネジ（１８０）は、上記支持
体（１７８）及び上記ダイヤフラム（１６４）を通っ
て、上記プランジャー（１６２）に螺合するように伸び
ている、船舶用エンジン。
【請求項６】請求項５に記載の船舶用エンジン（１
０）において、上記プランジャー（１６２）は、ボア
（１８２）を備えており、上記ネジ山付ネジ（１８０）
は該ボア（１８２）内に伸びている、船舶用エンジン。
【請求項７】請求項１に記載の船舶用エンジン（１
０）において、上記バルブ（１００）は、さらに、ハウ
ジング（１０２）と、該ハウジング（１０２）に固定さ
れると共に上記第１チャンバ（１５０）の壁（１５４）
を形成しているブラケット（１０８）とを備えている、
船舶用エンジン。
【請求項８】請求項７に記載の船舶用エンジン（１
０）において、さらに、上記ハウジング（１０２）に固
定されたカバー（１０４）を備えている、船舶用エンジ
ン。
【請求項９】圧力反応バルブ（１００）であって、第１チャンバ（１５０）と、第２チャンバ（１５２）と、上記第１チャンバ（１５０）と上記第２チャンバ（１５
２）との間の流路（１６０）と、上記第１チャンバ（１５０）から第２チャンバ（１５
２）への流れを通常防止するために上記流路（１６０）
を閉じるように付勢されたプランジャー（１６２）と、上記プランジャー（１６２）と連結されたダイヤフラム
（１６４）とを有し、ひとたび、上記第１チャンバ（１５０）の圧力が予め設
定された圧力以上に増加すると、上記ダイヤフラム（１
６４）によって上記プランジャー（１６２）が開いた位
置に動き、上記第１チャンバ（１５０）から第２チャン
バ（１５２）への流れを許容する、圧力反応バルブ。
【請求項１０】請求項９に記載のバルブ（１００）に
おいて、上記プランジャー（１６２）は、スプリング
（１７０）によって閉じた位置に付勢されている、バル
ブ。
【請求項１１】請求項９に記載のバルブ（１００）に
おいて、さらに、上記流路（１６０）の外周にシール
（１７４）を備えており、上記プランジャー（１６２）
が閉じた位置にあるときに上記プランジャー（１６２）
が上記シール（１７４）上に位置するように、上記シー
ル（１７４）は位置付けられている、バルブ。
【請求項１２】請求項９に記載のバルブ（１００）に
おいて、さらに、上記ダイヤフラム（１６４）に固定さ
れた支持体（１７８）とネジ山付ネジ（１８０）とを備
えており、ネジ山付ネジ（１８０）は、上記支持体（１
７８）及び上記ダイヤフラム（１６４）を通って、上記
プランジャー（１６２）に螺合するように伸びている、
バルブ。
【請求項１３】請求項１２に記載のバルブ（１００）
において、上記プランジャー（１６２）は、ボア（１８
２）を備えており、上記ネジ山付ネジ（１８０）は該ボ
ア（１８２）内に伸びている、バルブ。
【請求項１４】請求項９に記載のバルブ（１００）に
おいて、上記バルブ（１００）は、さらに、ハウジング
（１０２）と、該ハウジング（１０２）に固定されると
共に上記第１チャンバ（１５０）の壁（１５４）を形成
しているブラケット（１０８）とを備えている、バル
ブ。
【請求項１５】請求項１４に記載のバルブ（１００）
において、さらに、上記ハウジング（１０２）に固定さ
れたカバー（１０４）を備えている、バルブ。
【請求項１６】船舶用エンジン（１０）のシリンダー
ヘッド冷却ジャケットへの冷却液の流れをコントロール
するための方法であって、上記船舶用エンジン（１０）は、第１チャンバ（１５
０）と第２チャンバ（１５２）とを含むバルブ（１０
０）を有し、上記第１チャンバ（１５０）は、冷却液と流れ連通し、上記第２チャンバ（１５２）は、シリンダーヘッド冷却
ジャケットと流れ連通し、上記方法は、上記第１チャンバ（１５０）の圧力が予め設定された圧
力よりも低いときに、上記第１チャンバ（１５０）から
第２チャンバ（１５２）への冷却液の流れを防止するス
テップと、上記第１チャンバ（１５０）の圧力が予め設定された圧
力以上にあるときに、上記第１チャンバ（１５０）から
第２チャンバ（１５２）への冷却液の流れを許容するス
テップとを備えている、方法。
【請求項１７】請求項１６に記載の方法において、流路（１６０）が、上記第１チャンバ（１５０）と上記
第２チャンバ（１５２）との間にあり、プランジャー（１６２）が、上記第１チャンバ（１５
０）から第２チャンバ（１５２）への流れを通常防止す
るために上記流路（１６０）を閉じるように付勢されて
おり、上記第１チャンバ（１５０）から第２チャンバ（１５
２）への冷却液の流れを防止するステップは、上記プラ
ンジャー（１６２）を通常閉じた位置に維持するステッ
プを備えている、方法。
【請求項１８】請求項１７に記載の方法において、上記第１チャンバ（１５０）から第２チャンバ（１５
２）への冷却液の流れを許容するステップは、上記プラ
ンジャー（１６２）を開いた位置に移動するステップを
備えている、方法。
【請求項１９】冷却液の流れがコントロールされた船
舶用エンジン（１０）であって、上記船舶用エンジン（１０）は、第１チャンバ（１５
０）と第２チャンバ（１５２）とを含むバルブ（１０
０）を有し、上記第１チャンバ（１５０）は、冷却液と流れ連通し、上記第２チャンバ（１５２）は、シリンダーヘッド冷却
ジャケットと流れ連通し、上記船舶用エンジン（１０）は、上記第１チャンバ（１５０）の圧力が予め設定された圧
力よりも低いときに、上記第１チャンバ（１５０）から
第２チャンバ（１５２）への冷却液の流れを防止する手
段と、上記第１チャンバ（１５０）の圧力が予め設定された圧
力以上にあるときに、上記第１チャンバ（１５０）から
第２チャンバ（１５２）への冷却液の流れを許容する手
段とを備えている、船舶用エンジン。
【請求項２０】少なくとも一つのシリンダーバンクを
有するエンジンブロックを備えた船舶用エンジンであっ
て、上記シリンダーバンクは、少なくとも一つのシリンダー
ボアを有し、また、船舶用エンジンは、上記エンジンブロックに固定
されたシリンダーヘッド冷却ジャケットと、第１チャン
バと第２チャンバとを有するバルブとを備え、上記第１チャンバは、冷却液を受け入れるように形成さ
れ、上記第２チャンバは、シリンダーヘッド冷却ジャケ
ットと流れ連通しており、また、バルブは、上記第１チャンバと上記第２チャンバとの間の流路と、上記第１チャンバから第２チャンバへの流れを通常防止
するために上記流路を閉じるように付勢されたプランジ
ャーと、上記プランジャーと連結されたダイヤフラムとを有し、ひとたび、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧
力以上に増加すると、上記プランジャーが開いた位置に
動き、冷却液が上記第１チャンバから第２チャンバに流
れる、船舶用エンジン。
【請求項２１】請求項２０に記載の船舶用エンジンに
おいて、さらに、冷却液が供給される、上記第１チャン
バと流れ連通しているシリンダーボア冷却ジャケットを
備えている、船舶用エンジン。
【請求項２２】請求項２０に記載の船舶用エンジンに
おいて、上記プランジャーは、スプリングによって閉じ
た位置に付勢されている、船舶用エンジン。
【請求項２３】請求項２０に記載の船舶用エンジンに
おいて、さらに、上記流路の外周にシールを備えてお
り、上記プランジャーが閉じた位置にあるときに上記プ
ランジャーが上記シール上に位置するように、上記シー
ルは位置付けられている、船舶用エンジン。
【請求項２４】請求項２０に記載の船舶用エンジンに
おいて、さらに、上記ダイヤフラムに固定された支持体
とネジ山付ネジとを備えており、ネジ山付ネジは、上記
支持体及び上記ダイヤフラムを通って、上記プランジャ
ーに螺合するように伸びている、船舶用エンジン。
【請求項２５】請求項２４に記載の船舶用エンジンに
おいて、上記プランジャーは、ボアを備えており、上記
ネジ山付ネジは該ボア内に伸びている、船舶用エンジ
ン。
【請求項２６】請求項２０に記載の船舶用エンジンに
おいて、上記バルブは、さらに、ハウジングと、該ハウ
ジングに固定されると共に上記第１チャンバの壁を形成
しているブラケットとを備えている、船舶用エンジン。
【請求項２７】請求項２６に記載の船舶用エンジンに
おいて、さらに、上記ハウジングに固定されたカバーを
備えている、船舶用エンジン。
【請求項２８】エンジンブロックを備えた船舶用エン
ジンであって、上記エンジンブロックは、第１シリンダーバンクと第２
シリンダーバンクとを有し、第１シリンダーバンク及び第２シリンダーバンクは、Ｖ
型に形成され、上記エンジンブロックは、また、上記第１シリンダーバ
ンクと上記第２シリンダーバンクとの間の谷部を有し、各シリンダーバンクは、少なくとも一つのシリンダーボ
アを有し、上記船舶用エンジンは、また、上記谷部と、上記第１シリンダーバンクの上記各シリン
ダーボアを形成している上記エンジンブロックの少なく
とも一部分とに流れ連通している第１シリンダーボアウ
ォータージャケットと、上記谷部と、上記第２シリンダーバンクの上記各シリン
ダーボアを形成している上記エンジンブロックの少なく
とも一部分とに流れ連通している第２シリンダーボアウ
ォータージャケットと、第１シリンダーヘッドウォータージャケットと、第２シリンダーヘッドウォータージャケットと、第１チャンバと第２チャンバとを有するバルブとを有
し、上記第１シリンダーボアウォータージャケット及び上記
第２シリンダーボアウォータージャケットは、上記第１
チャンバと流れ連通し、第１シリンダーヘッドウォータージャケット及び第２シ
リンダーヘッドウォータージャケットは、上記第２チャ
ンバと流れ連通し、また、バルブは、上記第１チャンバと上記第２チャンバとの間の流路と、上記第１チャンバから第２チャンバへの流れを通常防止
するために上記流路を閉じるように付勢されたプランジ
ャーと、上記プランジャーと連結されたダイヤフラムとを有し、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧力を越える
と、上記プランジャーが開いた位置に動き、冷却液が上
記第１チャンバから第２チャンバに流れる、船舶用エン
ジン。
【請求項２９】請求項２８に記載の船舶用エンジンに
おいて、上記プランジャーは、スプリングによって閉じ
た位置に付勢されている、船舶用エンジン。
【請求項３０】請求項２８に記載の船舶用エンジンに
おいて、さらに、上記流路の外周にシールを備えてお
り、上記プランジャーが閉じた位置にあるときに上記プ
ランジャーが上記シール上に位置するように、上記シー
ルは位置付けられている、船舶用エンジン。
【請求項３１】請求項２８に記載の船舶用エンジンに
おいて、さらに、上記ダイヤフラムに固定された支持体
とネジ山付ネジとを備えており、ネジ山付ネジは、上記
支持体及び上記ダイヤフラムを通って、上記プランジャ
ーに螺合するように伸びている、船舶用エンジン。
【請求項３２】請求項３１に記載の船舶用エンジンに
おいて、上記プランジャーは、ボアを備えており、上記
ネジ山付ネジは該ボア内に伸びている、船舶用エンジ
ン。
【請求項３３】請求項２８に記載の船舶用エンジンに
おいて、上記バルブは、さらに、ハウジングと、該ハウ
ジングに固定されると共に上記第１チャンバの壁を形成
しているブラケットとを備えている、船舶用エンジン。
【請求項３４】請求項３３に記載の船舶用エンジンに
おいて、さらに、上記ハウジングに固定されたカバーを
備えている、船舶用エンジン。
【請求項３５】圧力反応バルブであって、第１チャンバと、第２チャンバと、上記第１チャンバと上記第２チャンバとの間の流路と、上記第１チャンバから第２チャンバへの流れを通常防止
するために上記流路を閉じるように付勢されたプランジ
ャーと、上記プランジャーと連結されたダイヤフラムとを有し、ひとたび、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧
力以上に増加すると、上記ダイヤフラムによって上記プ
ランジャーが開いた位置に動き、上記第１チャンバから
第２チャンバへの流れを許容する、圧力反応バルブ。
【請求項３６】請求項３５に記載のバルブにおいて、
上記プランジャーは、スプリングによって閉じた位置に
付勢されている、バルブ。
【請求項３７】請求項３５に記載のバルブにおいて、
さらに、上記流路の外周にシールを備えており、上記プ
ランジャーが閉じた位置にあるときに上記プランジャー
が上記シール上に位置するように、上記シールは位置付
けられている、バルブ。
【請求項３８】請求項３５に記載のバルブにおいて、
さらに、上記ダイヤフラムに固定された支持体とネジ山
付ネジとを備えており、ネジ山付ネジは、上記支持体及
び上記ダイヤフラムを通って、上記プランジャーに螺合
するように伸びている、バルブ。
【請求項３９】請求項３８に記載のバルブにおいて、
上記プランジャーは、ボアを備えており、上記ネジ山付
ネジは該ボア内に伸びている、バルブ。
【請求項４０】請求項３５に記載のバルブにおいて、
上記バルブは、さらに、ハウジングと、該ハウジングに
固定されると共に上記第１チャンバの壁を形成している
ブラケットとを備えている、バルブ。
【請求項４１】請求項４０に記載のバルブにおいて、
さらに、上記ハウジングに固定されたカバーを備えてい
る、バルブ。
【請求項４２】バルブを備えたキットであって、上記バルブは、第１チャンバと、第２チャンバと、上記第１チャンバと上記第２チャンバとの間の流路と、上記第１チャンバから第２チャンバへの流れを通常防止
するために上記流路を閉じるように付勢されたプランジ
ャーと、上記プランジャーと連結されたダイヤフラムとを有し、上記プランジャーは、上記第１チャンバの圧力に反応
し、ひとたび、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧
力以上に増加すると、上記プランジャーが開いた位置に動き、上記第１チャン
バから第２チャンバへの流れを許容する、キット。
【請求項４３】請求項４２に記載のキットにおいて、
上記プランジャーは、スプリングによって閉じた位置に
付勢されている、キット。
【請求項４４】請求項４２に記載のキットにおいて、
さらに、上記流路の外周にシールを備えており、上記プ
ランジャーが閉じた位置にあるときに上記プランジャー
が上記シール上に位置するように、上記シールは位置付
けられている、キット。
【請求項４５】請求項４２に記載のキットにおいて、
さらに、上記ダイヤフラムに固定された支持体とネジ山
付ネジとを備えており、ネジ山付ネジは、上記支持体及
び上記ダイヤフラムを通って、上記プランジャーに螺合
するように伸びている、キット。
【請求項４６】請求項４５に記載のキットにおいて、
上記プランジャーは、ボアを備えており、上記ネジ山付
ネジは該ボア内に伸びている、キット。
【請求項４７】請求項４２に記載のキットにおいて、
上記バルブは、さらに、ハウジングと、該ハウジングに
固定されると共に上記第１チャンバの壁を形成している
ブラケットとを備えている、キット。
【請求項４８】請求項４７に記載のキットにおいて、
さらに、上記ハウジングに固定されたカバーを備えてい
る、キット。
【請求項４９】請求項４７に記載のキットにおいて、
さらに、上記バルブを船舶用エンジンに連結するための
ホースを備えている、キット。
【請求項５０】船舶用エンジンのシリンダーヘッド冷
却ジャケットへの冷却液の流れをコントロールするため
の方法であって、上記船舶用エンジンは、第１チャンバと第２チャンバと
を含むバルブを有し、上記第１チャンバは、冷却液と流れ連通し、上記第２チャンバは、シリンダーヘッド冷却ジャケット
と流れ連通し、上記方法は、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧力よりも低
いときに、上記第１チャンバから第２チャンバへの冷却
液の流れを防止するステップと、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧力以上にあ
るときに、上記第１チャンバから第２チャンバへの冷却
液の流れを許容するステップとを備えている、方法。
【請求項５１】請求項５０に記載の方法において、流路が、上記第１チャンバと上記第２チャンバとの間に
あり、プランジャーが、上記第１チャンバから第２チャンバへ
の流れを通常防止するために上記流路を閉じるように付
勢されており、上記第１チャンバから第２チャンバへの冷却液の流れを
防止するステップは、上記プランジャーを通常閉じた位
置に維持するステップを備えている、方法。
【請求項５２】請求項５１に記載の方法において、上記第１チャンバから第２チャンバへの冷却液の流れを
許容するステップは、上記プランジャーを開いた位置に
移動するステップを備えている、方法。
【請求項５３】冷却液の流れがコントロールされた船
舶用エンジンであって、上記船舶用エンジンは、第１チャンバと第２チャンバと
を含むバルブを有し、上記第１チャンバは、冷却液と流れ連通し、上記第２チャンバは、シリンダーヘッド冷却ジャケット
と流れ連通し、上記船舶用エンジンは、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧力よりも低
いときに、上記第１チャンバから第２チャンバへの冷却
液の流れを防止する手段と、上記第１チャンバの圧力が予め設定された圧力以上にあ
るときに、上記第１チャンバから第２チャンバへの冷却
液の流れを許容する手段とを備えている、船舶用エンジ
ン。