JP2002046358A - ロイコ色素を含有する画像記録媒体 - Google Patents

ロイコ色素を含有する画像記録媒体

Info

Publication number
JP2002046358A
JP2002046358A JP2000235977A JP2000235977A JP2002046358A JP 2002046358 A JP2002046358 A JP 2002046358A JP 2000235977 A JP2000235977 A JP 2000235977A JP 2000235977 A JP2000235977 A JP 2000235977A JP 2002046358 A JP2002046358 A JP 2002046358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
laser
image recording
recording medium
dye
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000235977A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiro Okawa
敦裕 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000235977A priority Critical patent/JP2002046358A/ja
Publication of JP2002046358A publication Critical patent/JP2002046358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】感度が高く、レーザーを用いたヒートモード画
像記録方式を利用する場合にもアブレーションを起こさ
ない程度の低出力レーザーでの記録が可能であり、別個
の受像シートを必要としない画像記録媒体を提供する。 【解決手段】 下記一般式1で表されるロイコ色素を含
有する画像記録媒体。 一般式1 【化1】 式中、R1はハロゲンまたはアルコキシ基を表わす。a
は0、1、または2を表わす。R2は水素またはアルキ
ル基を表わす。R3はアルコキシ基を表わす。Pは熱ま
たは酸の作用によって除去される置換基を表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱または酸の作用に
より発色するロイコ色素ならびに、それを含有する画像
記録媒体に関するものである。更に酸発生剤と組み合わ
せた高感度な画像記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は画像部と非画像部を温度
差分布として表現するもので、着色剤の溶融転写や昇華
転写、加熱溶融やカプセル破壊による2成分間の発色反
応、相転位による光学特性の変化等、多くの方式が考案
されてきた。この種の熱記録媒体においては、乾式でか
つ簡単なシステムで記録像が得られ、しかもメンテナン
スフリーという利点があるため各種プリンター、ワード
プロセッサー、ファクシミリ等の出力材料として広く利
用されている。また近年、レーザー記録装置の進歩に伴
い光ディスクや製版材料にも応用が検討されている。
【0003】従来、製版材料としては、湿式処理を必要
とするハロゲン化銀感光材料が使用されてきたが、処理
工程の簡易化に対する要求、および処理液による環境汚
染の問題から乾式工程の開発が望まれ、近年感熱記録方
式によるいくつかの技術的な提案がなされてきた。解像
度の観点からレーザーを用いた画像記録が好ましく、例
えば、高出力レーザーを用いた色素アブレ−ションと呼
ばれる方式が開発されており、その記録材料が特開平7
ー164755号、同ー149063号、同7ー149
065号等に、画像形成装置が特開平8ー48053
号、同8ー72400号等に開示されている。このシス
テムでは支持体上に塗布された画像色素、レーザー波長
域に吸収を有する物質(赤外吸収物質)およびバインダ
−からなる色素組成物を有する記録材料を、色素層側か
らレーザー照射することによって画像記録が行われる。
レーザーによって与えられたエネルギーは、レーザービ
ームが材料に当たったスポットで画像形成層に急激な局
部変化を起こし、それによって物質を層から追い出す。
上記特許公報によれば、これは完全に物理的な変化(例
えば、溶融、蒸発または昇華)ではなく、ある種の化学
変化(例えば、結合破壊)であり、部分的な画像色素の
除去ではなく、完全な除去であるという。この様な色素
アブレーション方式では、レーザー露光部位における色
素の除去効率を高めるためには高出力のレーザーが不可
欠であり、また除去された色素を集めるために集塵機の
併設が必要であるといった問題点があった。
【0004】集塵機を必要としない方式として、レーザ
ーを熱源とするアブレーション転写式画像記録法に関す
る記載が米国特許第5,171,650号等に開示され
ている。この方式では、アブレイティブキャリアートッ
プコートを上塗りした動的剥離層を含有する色素ドナー
シートが用いられており、画像は、隣接して位置合わせ
をした別の受容シートへと転写される。このため画像記
録後に不用となったシートが廃材になるという問題点が
あった。またこの場合も転写効率を高めるためには高出
力のレーザーが不可欠であった。このようにレーザーに
よるアブレーションを利用した従来の感熱記録方式では
高出力のレーザーが必要であり、ゴミや廃材が避けられ
ないという問題点があった。
【0005】一方レーザーを利用したアブレーションを
伴わない感熱記録方式として、「ドライシルバー」と称
されるシステムを発展させたものが特開平6−1947
81号等に記載されている。このシステムでは、熱的に
還元されうる銀源、銀イオンの還元剤、および光熱変換
色素を含有する記録材料に対してレーザーで記録が行わ
れるが、非画像部の保存性、および熱感度の点で実用性
能には不十分であった。
【0006】また、レーザーを利用したその他の感熱記
録方式として米国特許第4,602,263号、同第
4,826,976号にはカルバメ−トの熱分解によっ
て吸収の変化する化合物が記載されており、同第5,2
43,052号には水酸基に導入したtーブトキシカル
ボニル基の熱分解によってイエロー発色する化合物が記
載されている。これらの方式は不可逆な単分子反応を利
用したもので、レーザーを利用した極短時間の画像記録
に対して好ましい方式ではあるが、感度的には不十分で
あり更に高感度化が望まれていた。
【0007】また特開平11−91247号、同11−
91248号、同11−91249号には酸発生剤とロ
イコ色素を組み合わせたヒートモード記録材料が提案さ
れているが、360nmの発色剤に関しては感度が低い
という問題があり、改良が望まれていた。その他、製版
材料用途に供するUVマスク像(360nm〜420n
m;PS版への露光光源に対応)の形成方法として、レ
ーザーを利用したヒートモード方式では実用的な提案は
なされていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感度
が高く、レーザーを用いたヒートモード画像記録方式を
利用する場合にもアブレーションを起こさない程度の低
出力レーザーでの記録(特に製版用マスクフィルムとし
て不可欠な360〜420nmに対応する画像記録)が
可能であり、別個の受像シートを必要としない新規な画
像記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、以下に
示す[1]〜[4]の本発明によって達成された。 [1]下記一般式1で表されるロイコ色素を含有するこ
とを特徴とする画像記録媒体。 一般式1
【0010】
【化2】
【0011】式中、R1はハロゲンまたはアルコキシ基
を表わす。aは0、1、または2を表わす。R2は水素
またはアルキル基を表わす。R3はアルコキシ基を表わ
す。Pは熱または酸の作用によって除去される置換基を
表わす。 [2]一般式1で表わされるロイコ色素が置換可能な位
置に重合性基を有し、該化合物を重合して得られるポリ
マーを含有することを特徴とする画像記録媒体。 [3]光または熱の作用により酸を発生する酸発生剤を
含有することを特徴とする[1]または[2]記載の画
像記録媒体。 [4]赤外線吸収物質を含有することを特徴とする
[1]、[2]または[3]記載の画像記録媒体。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく述べ
る。一般式1においてR1はハロゲン(フッ素、塩素、
臭素、沃素等、好ましくは塩素、臭素)もしくはアルコ
キシ基(メトキシ、エトキシ、1−プロポキシ、2−プ
ロポキシ、2−エチルヘキシルオキシ、ドデシルオキ
シ、t−ブチルオキシ等、好ましくは炭素数12以下、更
に好ましくは炭素数8以下、その中でも好ましくはメト
キシ、エトキシ)を表わす。aは0、1、または2を表
わし、 aが2のとき、2つのR1は同じであっても異な
っていても良い。aとして好ましくは1または2であ
り、さらに好ましくは1である。R2は水素またはアル
キル基(メチル、エチル、2−プロピル、t−ブチル、
1−(1、1−ジメチルプロピル)、1−(1、1、
3、3−テトラメチルブチル)、ドデシル等)を表し、
2として好ましくはアルキル基であり、好ましくはア
ルキル基の炭素数は1〜12であり、更に好ましくは炭
素数1〜6であり、その中でも好ましくはt−ブチルで
ある。R3はアルコキシ基(メトキシ、エトキシ、1−
プロポキシ、2−プロポキシ、2−エチルヘキシルオキ
シ、ドデシルオキシ、t−ブチルオキシ等)を表し、好
ましくは炭素数1〜30であり、更に好ましくは炭素数
1〜16以下である。
【0013】Pは熱もしくは酸の作用によって除去され
る置換基を表す。置換基としてはアルコキシカルボニル
基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数
4〜16であり、例えばtーブトキシカルボニル基、イ
ソプロピルオキシカルボニル基、1ーフェニルエトキシ
カルボニル基、1,1ージフェニルエトキシカルボニル
基、2ーシクロヘキセンオキシカルボニル基等)、シリ
ル基(好ましくは炭素数3〜20、より好ましくは炭素
数5〜16であり、例えばトリメチルシリル基、トリエ
チルシリル基、tーブチルジメチルシリル基、tーブチ
ルジフェニルシリル基、フェニルジメチルシリル基
等)、1−アルコキシアルキル基(好ましくは炭素数2
〜20、より好ましくは炭素数6〜10であり、例えば
メトキシメチル基、エトキシメチル基、1ーメトキシエ
チル基、1ーフェノキシエチル基、1ーメチルー1ーメ
トキシエチル基等)およびβ位に水素原子を有する2級
もしくは3級のアルキル基(例えばテトラヒドロピラニ
ル基、テトラヒドロフラニル基、4,5−ジヒドロ−2
−メチルフラン−5−イル基、tーブチル基、2ーシク
ロヘキセニル基等)が好ましい例として挙げられる。P
の中では1−アルコキシアルキル基として更に好ましく
はアルコキシメチル基(オクチルオキシメチル等)が挙
げられる。これらR1がアルコキシ基を表わす場合、R2
がアルキル基を表わす場合、R3がアルコキシ基を表わ
す場合、およびPで表わされる基はそれぞれさらに置換
基を有していても良い。置換基としては置換可能な基で
あれば良く、具体的な置換基の例としてはアルキル基
(置換基を有するものを含む。例えばメチル基、エチル
基、tーブチル基、トリフルオロメチル基、クロルメチ
ル基、ジメチルアミノメチル基など)、アリール基(置
換基を有するものを含む。例えばフェニル基、ナフチル
基、4ージメチルアミノフェニル基、2ーメトキシフェ
ニル基、4ーニトロフェニル基、3ースルホフェニル基
など)、アルケニル基(置換基を有するものを含む。例
えばビニル基、2ークロロビニル基、2ージメチルアミ
ノビニル基、2ーフェニルビニル基、1ーメチルビニル
基、アリル基など)、アルキニル基(置換基を有するも
のを含む。例えばエチニル基、1ープロピニル基な
ど)、アラルキル基(置換基を有するものを含む。例え
ば、ベンジル基など)、ヘテロ環残基(置換基を有する
ものを含む。例えば2ーピリジル基、1ーイミダゾリル
基、ベンゾチアゾールー2ーイル基、モルホリノ基、ベ
ンゾオキサゾールー2ーイル基、6ーヘキサデシルスル
ホニルアミノベンゾチアゾールー2ーイル基など)、ハ
ロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、−NR1112、−OR11、−OC(=O)R11
−OC(=O)OR11、−OC(=O)NR1112また
は−SR11が挙げられる。R11、R12は水素原子、アル
キル基(具体例は置換基の説明で挙げたものと同じ)、
アリール基(具体例は置換基の説明で挙げたものと同
じ)、アルケニル基(具体例は置換基の説明で挙げたも
のと同じ)、アルキニル基(具体例は置換基の説明で挙
げたものと同じ)、アラルキル基(具体例は置換基の説
明で挙げたものと同じ)またはヘテロ環残基(具体例は
置換基の説明で挙げたものと同じ)を表し、R11および
12は同じであっても、異なっていても良く、互いに結
合して複素環を形成してもよい。
【0014】本発明の一般式(1)で表される化合物は
置換可能な位置に導入された重合性基が複数連結するこ
とによってポリマーを形成しても良い。またポリマーを
形成する場合には、一般式(I)の説明で挙げた炭素数
の好ましい範囲を超えても良い。ポリマーを形成する場
合には別途バインダーを使用しなくても塗布性が付与さ
れるため画像記録層の薄層化に対して有利である。ポリ
マーの分子量は1000〜100万の範囲にあることが
好ましく、特に好ましくは2000〜30万の範囲にあ
る場合である。この場合単独重合体であってもよいし、
他のモノマーとの共重合体であっても良い。
【0015】以下に本発明の一般式1で示されるロイコ
色素の具体例を例示するが本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】本発明の画像記録媒体では、本発明のロイ
コ色素とともに光または熱の作用によって酸を発生する
化合物を用いることができる。光の作用によって酸を発
生する化合物としては、有機エレクトロニクス材料研究
会(ぶんしん出版)編「イメージング用有機材料」p1
87〜198(1993)に種々の例(非イオン性化合
物としてハロゲン化水素を発生するハロゲン化物、スル
ホン酸を発生するスルホン化物、カルボン酸を発生する
カルボニル化物、リン酸を発生するリン化合物等、イオ
ン性化合物として各種オニウム塩等)が記載されてい
る。本発明ではこれらのいずれも使用することができ
る。またこれらの光酸発生剤の感光域を広げる目的で種
々増感剤(J.Polymer.Sci.,16 2441 (1978)等に例が記
載されている)を添加することもできる。本発明に有用
な光によって酸を発生する化合物の具体例としては特開
2000−144004号の[化28]〜[化32]に
記載されている化合物が挙げられるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0025】熱によって酸を発生する熱酸発生剤として
は、特開2000−144004号の[化33]〜[化
43]に記載されている化合物が挙げられる。また熱酸
発生剤の他の例としては以下に示す化合物が挙げられる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】本発明ではこれらの熱酸発生剤のいずれも
使用することができるが、分解温度としては130℃〜
300℃の範囲にあることが好ましく、特に好ましくは
150℃〜250℃の範囲にある場合である。
【0037】これらの酸発生剤の添加量を調節すること
によっても記録材料の感度と保存性をコントロールする
ことができるが、一般的には後述する酸の作用によって
新たに酸を発生する化合物に対して0.1〜100mo
l%添加する場合が好ましく、特に好ましくは1〜20
mol%添加する場合である。。
【0038】本発明の画像記録媒体は一般的に前記ロイ
コ色素、酸発生剤を支持体上に塗布して作製される。こ
の際、これらのいずれかがポリマーである場合、あるい
は塗布性の良いアモルファスである場合を除き、通常は
バインダ−を共存させる。また目的に応じた吸収特性を
付与するために熱もしくは酸の作用により発色する他の
ロイコ色素(例えば特開平4ー124175、同5ー2
78342、同6ー227139、同5ー28165
4、同5ー294977、同6ー255256、特開2
000−144004号、米国特許第4,602,26
3号、同第4,826,976号等に記載のもの)を共
存させてもよい。また、該画像記録媒体の保存安定性を
高める目的で少量の塩基を添加したり、必要に応じて顔
料、酸化防止剤、スティッキング防止剤等種々の添加剤
を添加することもできる。また、画像形成層を保護する
ためにオーバーコート層を設けたり、支持体の裏面にバ
ックコート層を設けても良い。なお、画像形成層と支持
体との間に単層あるいは複数層の顔料あるいは樹脂から
なるアンダーコート層を設けるなど、感熱記録材料等に
おける種々の公知技術を用いることもできる。
【0039】塩基を添加する場合には有機塩基が好まし
く、例えばグアニジン誘導体(例えば1,3−ジフェニ
ルグアニジン、1,3−ジメチルグアニジン、1,3−
ジブチルグアニジン、1ーベンジルグアニジン、1,
1,3,3−テトラメチルグアニジン等)、アニリン誘
導体(例えばアニリン、p−t−ブチルアニリン、N,
N’−ジメチルアニリン、N,N’−ジブチルアニリ
ン、トリフェニルアミン等)、アルキルアミン誘導体
(例えばトリブチルアミン、オクチルアミン、ラウリル
アミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン等)、およ
びヘテロ環化合物(例えばN,N’−ジメチルアミノピ
リジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−
ウンデセン、トリフェニルイミダゾール、ルチジン、2
ーピコリン等)が好ましい例として挙げられる。これら
の塩基は酸発生剤に対して0.01〜100mol%添
加することが好ましく、特に好ましくは0.1〜20m
ol%添加する場合である。
【0040】バインダーとしては、ゼラチン、カゼイ
ン、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリア
クリルアミド、エチレンー無水マレイン酸コポリマー等
の水溶性バインダー、およびポリビニルブチラール、ト
リアセチルセルロース、ポリスチレン、アクリル酸メチ
ルーブタジエンコポリマー、アクリロニトリルーブタジ
エンコポリマー等の水不溶性バインダーのいずれも用い
ることができる。
【0041】顔料を添加する場合には、ケイソウ土、タ
ルク、カオリン、焼成カオリン、酸化チタン、酸化ケイ
素、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、尿素ーホルマリン樹脂等が例として挙げられ
る。
【0042】その他の添加剤としては、ベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸金属
塩からなるヘッド摩耗およびスティッキング防止剤、パ
ラフィン、酸化パラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエ
チレン、カスターワックス等のワックス類等が挙げられ
必要に応じて添加することができる。
【0043】本発明の画像記録媒体に用いられる支持体
としては、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャストコ
ート紙、合成紙等の紙類、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフチレンジカルボキシレ−ト、ポリアリーレン、
ポリイミド、ポリカーボネート、トリアセチルセルロー
ス等のポリマーフィルム、ガラス、金属箔、不織布等を
挙げることができる。本発明の画像記録媒体を利用して
透過型の画像、例えばOHP用フィルムや製版用フィル
ム等の用途に供する場合には、透明な支持体が用いられ
る。また、製版フィルム用には、熱膨張率が小さく寸度
安定性が良好で、かつ、PS版の感光域に吸収を持たな
い支持体が選ばれる。
【0044】本発明の画像記録媒体に含まれる酸発生剤
が熱の作用によって酸を発生する化合物である場合に
は、ヒートモードでの画像記録が行なわれる。この際画
像形成手段としての加熱方法には、加熱されたブロック
やプレートと接触させる方法、熱ローラーや熱ドラムと
接触させる方法、ハロゲンランプや赤外ないし遠赤外ラ
ンプヒーターを照射させる方法、感熱プリンターの熱ヘ
ッドで画像状に加熱する方法、レーザー光を照射する方
法等があるが、製版材料用途等の高い解像度が要求され
る場合にはレ−ザ−光を照射する方法が好ましい。また
より少ない熱エネルギーで画像を形成させるために予
め、本発明の感熱記録材料を適当な温度に加熱しておく
こともできる。
【0045】レーザー光照射により画像を形成する場合
には、レーザー光を熱エネルギーに変換するために、該
レーザー光の波長の光を吸収する色素を存在させる必要
がある。レーザー光源としては、エキシマレーザー、ア
ルゴンレーザー、ヘリウムネオンレーザー、半導体レー
ザー、ガラス(YAG)レーザー、炭酸ガスレーザー、
色素レーザー等があるが、ヘリウムネオンレーザー、半
導体レーザーおよびガラスレーザーが本発明に有用なレ
ーザー光源である。その中でも装置が小型で安価なこと
から、半導体レーザーが特に有用である。半導体レーザ
ーの発振波長は通常、670〜830nmであり、該近
赤外に吸収を持つ色素が用いられる。近赤外吸収色素と
しては、シアニン色素、スクアリリウム色素、メロシア
ニン色素、オキソノール色素、フタロシアニン色素等が
用いられる。
【0046】本発明では前述の加熱方法により熱酸発生
剤からイメージワイズに酸触媒を発生させた後、全面加
熱することによって画像イメージを増幅させることがで
きる。この際、全面加熱する温度は非画像部の酸発生剤
の分解が起こらない温度であることが必須であり、また
製版材料用途に共する場合にはベースの寸法安定性が保
障される温度でなくてはいけない。本発明における熱現
像温度としては60℃〜150℃の範囲にあることが好
ましく、特に好ましくは80〜120℃の場合である。
【0047】本発明の画像記録媒体に含まれる酸発生剤
が光の作用によって酸を発生する化合物である場合に
は、該酸発生剤、あるいは感光域を広げるために添加さ
れた増感剤の吸収波長に合わせてレーザー光源が選択さ
れる。レーザー露光後の熱現像に関しては熱酸発生剤を
使用した場合と同様である。
【0048】
【実施例】以下に実施例を掲げ、本発明を更に詳しく説
明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0049】本発明の一般式1で示されるロイコ色素
は、例えば特登2807217号記載の方法を参考にし
て合成することができる。本発明の化合物の代表的な合
成例を以下に示す。一般式1の他のロイコ色素もこれと
同様の方法により合成することができる。 合成例1;例示化合物(12)の合成
【0050】
【化21】
【0051】(12−1)10mmolをTHF30mlに
溶解し水素化ナトリウムのオイル分散物(含率60%)
15mmolを添加した。反応液を氷水で冷却後、(12−
2)11mmolを加え、その後室温で3時間攪拌した。反
応液に酢酸エチル(70ml)と水(100ml)を加
え水洗した後、硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した。得
られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;nーヘキサン /酢酸エチル=4/1、体
積比)で精製することにより例示化合物(12)を無色
の結晶として82%の収率で得られた。構造はNMRお
よび質量分析により同定した。
【0052】実施例(1) 以下に示す化合物をクロロホルムに溶解し、厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布、
乾燥して透明な画像記録シートを作製した。ポリスチレ
ンは和光純薬製ポリスチレンビーズ(直径;約3.2m
m)を使用した。 試料ー1 例示化合物(9) 2mmol/m2 酸発生剤(A−1) 4mmol/m2 IR色素(IR-1) 0.08mmol/m2 ポリスチレン 3.0g/m2 試料ー2 例示化合物(12) 2mmol/m2 酸発生剤(A−1) 4mmol/m2 IR色素(IR-1) 0.08mmol/m2 ポリスチレン 3.0g/m2 試料ー3 例示化合物(3) 2mmol/m2 酸発生剤(A−1) 4mmol/m2 IR色素(IR-1) 0.08mmol/m2 ポリスチレン 3.0g/m2 試料ー4 例示化合物(26) 2mmol/m2 酸発生剤(A−1) 4mmol/m2 IR色素(IR-1) 0.08mmol/m2 ポリスチレン 3.0g/m2 試料ー5 例示化合物(35) 2mmol/m2 酸発生剤(A−1) 4mmol/m2 IR色素(IR-1) 0.08mmol/m2 ポリスチレン 3.0g/m2 比較試料−1 比較化合物(1) 2mmol/m2 酸発生剤(A−1) 4mmol/m2 IR色素(IR-1) 0.08mmol/m2 ポリスチレン 3.0g/m2 比較試料−2 比較化合物(2) 2mmol/m2 酸発生剤(A−1) 4mmol/m2 IR色素(IR-1) 0.08mmol/m2 ポリスチレン 3.0g/m2
【0053】
【化22】
【0054】
【化23】
【0055】<画像記録のためのレ−ザ−露光条件>Sp
ectra Diode Labs No.SDL-2430(波長範囲:800〜8
30nm)を8本合波して、400mWの出力にして、
画像書き込み用レーザーとした。このレーザーを用い
て、ビーム径160μm、レーザー走査スピードを1m
/秒(走査中央部)、試料送りスピードを15mm/
秒、走査ピッチを8本/mmに設定して、22mm×9
mmの画像となるような露光を前述した試料に対して行
った。この時の試料上のレーザーエネルギー密度は2.
5mJ/mm2であった。
【0056】試料−1〜5および比較試料1〜2に対し
て2.5mJ/mm2のエネルギ−密度でレ−ザ−露光
後の試料を120℃、15秒の加熱条件で熱現像した
後、露光部における365nmの発色濃度を測定した。
得られた結果を以下に示す。 表より本発明のロイコ色素を塗布した試料1〜5は、公
知のロイコ色素を塗布した比較試料1〜2に比べて感度
が飛躍的に向上しており、本発明の有用性は明らかであ
った。またいずれのサンプルも未露光部は該熱現像条件
によって全く発色しないことが確認された。
【0057】実施例(2) 以下に示す化合物をクロロホルムに溶解し、厚み100
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布、
乾燥して透明な画像記録シートを作製した。 試料−11 例示化合物(9) 2mmol/m2 酸発生剤(A−2) 4mmol/m2 IR色素(IR-2) 0.12mmol/m2 試料−12 例示化合物(12) 2mmol/m2 酸発生剤(A−2) 4mmol/m2 IR色素(IR-2) 0.12mmol/m2 試料−13 例示化合物(3) 2mmol/m2 酸発生剤(A−2) 4mmol/m2 IR色素(IR-2) 0.12mmol/m2 試料−14 例示化合物(26) 2mmol/m2 酸発生剤(A−2) 4mmol/m2 IR色素(IR-2) 0.12mmol/m2 試料−15 例示化合物(35) 2mmol/m2 酸発生剤(A−2) 4mmol/m2 IR色素(IR-2) 0.12mmol/m2 比較試料−11 比較化合物(1) 2mmol/m2 酸発生剤(A−2) 4mmol/m2 IR色素(IR-2) 0.12mmol/m2 比較試料−12 比較化合物(2) 2mmol/m2 酸発生剤(A−2) 4mmol/m2 IR色素(IR-2) 0.12mmol/m2
【0058】
【化24】
【0059】<画像記録のためのレ−ザ−露光条件>Sp
ectra Diode Labs No.SDL-2430(波長範囲:800〜8
30nm)を8本合波して、400mWの出力にして、
画像書き込み用レーザーとした。このレーザーを用い
て、ビーム径160μm、レーザー走査スピードを0.
5m/秒(走査中央部)、試料送りスピードを15mm
/秒、走査ピッチを8本/mmに設定して、22mm×
9mmの画像となるような露光を前述した試料に対して
行った。この時の試料上のレーザーエネルギー密度は5
mJ/mm2であった。
【0060】試料ー1〜5および比較試料1〜2に対し
て5mJ/mm2のエネルギ−密度でレ−ザ−露光後、
露光部における365nmの発色濃度を測定した。得ら
れた結果を以下に示す。 この場合にも本発明のロイコ色素を塗布した試料11〜
15は、公知のロイコ色素を塗布した比較試料11〜1
2に比べて感度が飛躍的に向上していることが分かる。
【0061】
【発明の効果】本発明により、感度が高く、レーザーを
用いたヒートモード画像記録方式を利用する場合にもア
ブレーションを起こさない程度の低出力レーザーでの記
録が可能であり、別個の受像シートを必要としない画像
記録媒体が得られた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式1で表されるロイコ色素を含
    有することを特徴とする画像記録媒体。 一般式1 【化1】 式中、R1はハロゲンまたはアルコキシ基を表わす。a
    は0、1、または2を表わす。R2は水素またはアルキ
    ル基を表わす。R3はアルコキシ基を表わす。Pは熱ま
    たは酸の作用によって除去される置換基を表わす。
  2. 【請求項2】 一般式1で表わされるロイコ色素が置換
    可能な位置に重合性基を有し、該化合物を重合して得ら
    れるポリマーを含有することを特徴とする画像記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 光または熱の作用により酸を発生する酸
    発生剤を含有することを特徴とする請求項1または2記
    載の画像記録媒体。
  4. 【請求項4】 赤外線吸収物質を含有することを特徴と
    する請求項1、2または3記載の画像記録媒体。
JP2000235977A 2000-08-03 2000-08-03 ロイコ色素を含有する画像記録媒体 Pending JP2002046358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000235977A JP2002046358A (ja) 2000-08-03 2000-08-03 ロイコ色素を含有する画像記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000235977A JP2002046358A (ja) 2000-08-03 2000-08-03 ロイコ色素を含有する画像記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002046358A true JP2002046358A (ja) 2002-02-12

Family

ID=18728098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000235977A Pending JP2002046358A (ja) 2000-08-03 2000-08-03 ロイコ色素を含有する画像記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002046358A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8153703B2 (en) 2008-11-04 2012-04-10 Novartis Ag UV/visible light absorbers for ophthalmic lens materials
JP2016539031A (ja) * 2013-12-19 2016-12-15 アグフア−ゲヴエルト レーザーマーキング可能ラミネート及びドキュメント

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8153703B2 (en) 2008-11-04 2012-04-10 Novartis Ag UV/visible light absorbers for ophthalmic lens materials
US8232326B2 (en) 2008-11-04 2012-07-31 Novartis Ag UV/visible light absorbers for ophthalmic lens materials
JP2016539031A (ja) * 2013-12-19 2016-12-15 アグフア−ゲヴエルト レーザーマーキング可能ラミネート及びドキュメント
US9776445B2 (en) 2013-12-19 2017-10-03 Agfa-Gevaert Colour laser markable articles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6329120B1 (en) Image recording medium, image recording method and heat coloring polymer compound
US6143480A (en) Leuco dye and image recording medium containing the same
JP2574098B2 (ja) ロイコ染料、それを使用した感熱記録、およびその着色染料
US6432876B1 (en) Image-recording medium containing self-developing leuco dye
JP2000144004A (ja) 新規ロイコ色素ならびに該ロイコ色素を含有する画像記録媒体
JP3807852B2 (ja) 熱発色性ポリマーおよびそれを用いた画像記録媒体並びに画像記録方法
JP2002046358A (ja) ロイコ色素を含有する画像記録媒体
JP4048517B2 (ja) 熱または光の作用によって酸を発生する化合物を含有する画像記録媒体
JP2000343837A (ja) 画像記録媒体
US6316161B1 (en) Image recording medium comprising compound generating acid by action of heat, acid or light
JP3821588B2 (ja) 画像記録媒体並びに画像記録方法
JP2001249430A (ja) 画像記録媒体
JP2001088445A (ja) 画像記録媒体および画像記録方法
JP2000280632A (ja) 熱現像画像記録媒体および熱現像画像記録方法
JP2000280626A (ja) 画像記録媒体
JP2002059651A (ja) 画像記録媒体
JP2001088444A (ja) 画像記録材料
JP2001088446A (ja) 画像記録媒体
JP2000118147A (ja) 熱発色性ポリマーおよびそれを用いた画像記録媒体並びに画像記録方法
JP2000343836A (ja) 画像記録媒体
JP2000006517A (ja) 感熱記録材料
JP4213844B2 (ja) 画像形成材料
US20020037480A1 (en) Image-forming material and novel sulfonic acid ester derivative
JP2000071612A (ja) 新規画像記録媒体および画像記録方法
JP2001246848A (ja) 非銀塩画像記録材料