JP2002046153A - 加飾シート一体成形品の製造方法と加飾シート一体成形用金型 - Google Patents

加飾シート一体成形品の製造方法と加飾シート一体成形用金型

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JP2002046153A JP2000235059A JP2000235059A JP2002046153A JP 2002046153 A JP2002046153 A JP 2002046153A JP 2000235059 A JP2000235059 A JP 2000235059A JP 2000235059 A JP2000235059 A JP 2000235059A JP 2002046153 A JP2002046153 A JP 2002046153A
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mold
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resin
molded product
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Koichi Hamaoka
弘一 浜岡
Keiji Kishi
圭司 岸
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加飾シートの位置ずれがなく、固定ピン痕が
生じない加飾シート一体成形品の製造方法と加飾シート
一体成形用金型を提供する。 【解決手段】 一方の金型から他方の金型へ向かって出
入り自在な固定ピン4を前進させ、加飾シート1の位置
決め用穴部14に固定ピン4を通すことによって加飾シ
ート1と金型との位置決めを行い、次いで金型を型締め
して成形樹脂9を射出充填し、射出が完了するのと同時
に固定ピン4を後退させ、保圧によって成形品の固定ピ
ン4痕に成形樹脂9を充填させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、文字やマークな
どの図柄を付与した加飾シート一体成形品を製造する方
法に好適に利用されるものであり、特に型内に樹脂が射
出し終わるまで固定ピンが加飾シートを確実に保持して
加飾シートの位置精度が高く、また、成形品には固定ピ
ンの痕が残らず外観の美しい成形品を、簡便に生産性よ
く得ることができる加飾シート一体成形品の製造方法と
加飾シート一体成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】物品の表面を装飾する方法として、加飾
シートを利用したインサート成形法がある。インサート
成形法とは、基体シート上に図柄層などを形成した加飾
シートを射出成形用金型内に供給し、立体形状の成形品
を成形するのと同時に加飾シートを成形品に一体的に接
着して装飾を行う方法である。
【0003】加飾シートを金型に装着する方法の1つと
して固定ピンを用いる方法がある。すなわち、金型内に
供給される加飾シートを、一方の金型から突き出した固
定ピンによって他方の金型表面に押しつけて固定した後
に成形樹脂を射出充填する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、固定ピンが位置する箇所に成形樹脂が充填されず、
成形品に固定ピンの痕が残るという問題点があった。ま
た、固定ピンを可動式とし、型締め後、射出成形前に固
定ピンを収納して固定ピン痕を残さない方法もあるが、
これでは成形樹脂の射出時の圧力によって加飾シートが
所望の位置からずれるおそれが高く、安定して高精度の
成形品を得ることが困難であるという問題があった。
【0005】したがって、この発明は、上記のような問
題点を解消し、加飾シートの位置ずれがなく、固定ピン
痕が生じない加飾シート一体成形品の製造方法と加飾シ
ート一体成形用金型を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の加飾シート一
体成形品の製造方法は、以上の目的を達成するために、
つぎのように構成した。
【0007】つまり、この発明の加飾シート一体成形品
の製造方法は、一方の金型から他方の金型へ向かって出
入り自在な固定ピンを前進させ、加飾シートの位置決め
用穴部に固定ピンを通すことによって加飾シートと金型
との位置決めを行い、次いで金型を型締めして成形樹脂
を射出充填し、射出が完了するのと同時に固定ピンを後
退させ、保圧によって成形品の固定ピン痕に成形樹脂を
充填させるように構成した。
【0008】また、上記の発明において、固定ピンが加
飾シートの位置決め前には成形品の厚み以上に前進した
状態であり、加飾シートの位置決め後型締め前には成形
品の厚み以下で加飾シートの厚み以上に後退した状態で
あるように構成してもよい。
【0009】また、上記の発明において、加飾シートが
予備成形されたものであるように構成してもよい。
【0010】また、この発明の加飾シート一体成形用金
型は、一方の金型が他方の金型に向かって出入り自在な
固定ピンと固定ピン突き出し手段とを少なくとも備え、
型開き時には固定ピンが前進し、成形樹脂の射出充填後
保圧前には後退するように構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0012】図1は、この発明の加飾シート一体成形用
金型の一実施例を示す断面図である。図2は、この発明
の加飾シート一体成形品の製造方法に用いる加飾シート
の一実施例を示す平面図である。図中、1は加飾シー
ト、2はキャビティ型、3はコア型、4は固定ピン、5
は固定ピン台座、6はカム部材、7はエアシリンダ、8
は射出口、9は成形樹脂、10はコントロールボック
ス、11は型開き信号、12は保圧開始信号、13は図
柄層、14は位置決め用穴部である。
【0013】この発明の加飾シート一体成形品の製造方
法は、一方の金型から他方の金型へ向かって出入り自在
な固定ピン4を前進させ、加飾シート1の位置決め用穴
部14に固定ピン4を通すことによって加飾シート1と
金型との位置決めを行い、次いで金型を型締めして成形
樹脂9を射出充填し、射出が完了するのと同時に固定ピ
ン4を後退させ、保圧によって成形品の固定ピン4痕に
成形樹脂9を充填させる方法である。
【0014】また、この発明の加飾シート1一体成形用
金型は、一方の金型が、他方の金型に向かって出入り自
在な固定ピン4と固定ピン4突き出し手段とを少なくと
も備え、型開き時には固定ピン4が前進し、成形樹脂9
の射出充填後保圧前には後退するように構成されたもの
である(図1参照)。
【0015】加飾シート1一体成形用金型は、キャビテ
ィ型2またはコア型3のいずれかが、他方の金型に向か
って出入り自在な固定ピン4と、固定ピン4突き出し手
段とを少なくとも備えるように構成する。
【0016】固定ピン4の形状は、円柱形状など、任意
の形状にすることができる。また、固定ピン4の本数は
特に限定されないが、少なくとも2本以上備えるように
すると、固定ピン4が1本である場合に比べ、加飾シー
ト1が回転して位置ずれを起こすおそれが小さくなる。
【0017】型開き時には、固定ピン4が前進して金型
から突き出た状態となり、成形樹脂9の射出充填後、保
圧前には、固定ピン4が後退して金型内に収納された状
態となるようにするための構成の一例として、エアシリ
ンダ7とカム部材6との組み合わせからなる場合を示
す。図1に示すように、コア型3の内部に、固定ピン4
をスライドさせるためのカム部材6を配置し、カム部材
6を駆動するためのエアシリンダ7を金型の外部に配置
する。固定ピン4の端部は金型内で固定ピン台座5に連
結し、固定ピン台座5はカム部材6に固定する。カム部
材6には上下に貫通する斜めの穴部を形成する。また、
エアシリンダ7のピストン軸には、カム部材6に形成さ
れた穴部にスライドして出入り自在なカム軸を連結す
る。したがって、エアシリンダ7のピストン軸が上下動
するのにしたがってカム軸が上下動し、カム軸の上下動
に連動してカム部材6が前後にスライドして移動する。
固定ピン4と固定ピン台座5とカム部材6は一体的に連
結されているため、カム部材6の前後動にしたがって固
定ピン4が一体的にスライドして移動する。
【0018】エアシリンダ7は、コントロールボックス
10によりその動作を制御する。コントロールボックス
10に射出成形機の型開き信号11が入力されると、エ
アシリンダ7がカム部材6を前進させるように動き、カ
ム部材6が固定ピン台座5を押し出して固定ピン4が前
進する。コントロールボックス10に射出成形機の保圧
開始信号12が入力されると、エアシリンダ7がカム部
材6を後退させるように動き、カム部材6が固定ピン台
座5を引き戻して固定ピン4が後退する。
【0019】成形樹脂9の射出口8は、キャビティ型2
またはコア型3のどちらかに形成することができる。
【0020】次に、上のような構成の金型を用いて加飾
シート一体成形品を製造する方法について説明する。
【0021】まず、加飾シート1を用意する。加飾シー
ト1は、基体シート上に図柄層13などが形成されたも
のである。
【0022】基体シートとしては、ポリエチレンテレフ
タレートフィルム、アクリルフィルム、ポリプロピレン
フィルム、熱可塑性エラストマーフィルム、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリアミドフィルム、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレンフィルム、アクリロニトリル
−スチレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリウレ
タンフィルムなど、あるいはこれらの各シートの複合体
など、通常の加飾シートの基体シートとして用いるもの
を使用することができる。
【0023】図柄層13は、加飾シート一体成形品の表
面を装飾する層であり、具体的には、たとえば文字・記
号などの図柄、べた柄、木目模様・石目模様などの模様
が挙げられる。図柄層13は、通常は印刷層として形成
する。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポ
リエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹
脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な
色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキ
を用いるとよい。印刷層の形成方法としては、オフセッ
ト印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通
常の印刷法や、グラビアコート法、ロールコート法、コ
ンマコート法などのコート法を採用することもできる。
印刷層は、装飾目的に応じて、全面的に設ける場合や部
分的に設ける場合もある。
【0024】また、図柄層13は、金属薄膜層からなる
もの、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせから
なるものでもよい。金属薄膜層は、図柄層13として金
属光沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで
形成する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウ
ム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、イン
ジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これら
の合金または化合物を使用する。また、金属薄膜層を設
ける際に、他の層と金属薄膜層との密着性を向上させる
ために、前アンカー層や後アンカー層を設けてもよい。
【0025】また、図柄層13として、電磁波遮蔽や導
電性回路などの装飾以外の機能を有するものを形成して
もよい。
【0026】また、加飾シート1には接着層が形成され
ていてもよい。接着層は、成形樹脂9に加飾シート1を
接着するものであり、必要に応じて形成するとよい。接
着層としては、成形樹脂9の素材に適した感熱性あるい
は感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえば、成形樹脂9
の材質がアクリル系樹脂の場合はアクリル系樹脂を用い
るとよい。また、成形樹脂9の材質がポリフェニレンオ
キシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド
樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使
用すればよい。さらに、成形樹脂9の材質がポリプロピ
レン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロ
ンインデン樹脂が使用可能である。接着層の形成方法と
しては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコ
ート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法などの印刷法がある。
【0027】また、加飾シート1には、固定ピン4が貫
通可能な位置決め用穴部14を形成する。加飾シート1
の穴部に固定ピン4が貫通するようにして金型内に加飾
シート1を配置することにより、確実な位置決めを行う
ことができるようになる。
【0028】また、加飾シート1は、金型表面の形状に
沿いやすくするために、あらかじめ金型面の形状にほぼ
合致する形状に、真空成形法などで予備成形してもよ
い。
【0029】上記したような加飾シート1を用い、型開
き状態にある一方の金型から固定ピン4を前進させて突
き出た状態とし、加飾シート1を位置決めする。加飾シ
ート1は、加飾シート1の位置決め用穴部14に固定ピ
ン4を通すことにより位置決めされる。
【0030】加飾シート1の位置決め前には、固定ピン
4が成形品の厚み以上に前進した状態であるのが好まし
い。このように固定ピン4を前進させておくことによ
り、加飾シート1の位置決め用穴部14を固定ピン4に
通すのが容易になる。
【0031】また、固定ピン4を加飾シート1の位置決
め用穴部14に通す際に、加飾シート1が金型表面に沿
いやすくするために、赤外線ヒーターなどからなる加熱
手段によって加飾シート1を加熱してもよい。また、加
飾シート1が金型表面に沿うように加飾シート1を真空
成形または圧空成形してもよい。
【0032】加飾シート1の位置決め後型締め前には、
固定ピン4を成形品の厚み以下で加飾シート1の厚み以
上に後退した状態にするのが好ましい。このように固定
ピン4を後退させることにより、型締め後に固定ピン4
が他方の金型に衝突するおそれがなくなる。
【0033】次いで、金型を型締めし、成形樹脂9を射
出充填する。
【0034】成形樹脂9としては、ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリアクリロニトリルスチレン系樹脂、ポ
リアクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂、ガラス
繊維を含有するPCとABSのアロイ樹脂などを用いる
ことができる。
【0035】成形樹脂9の射出が完了するのと同時に、
固定ピン4を後退させて金型内部に収納する。固定ピン
4の後退は、射出完了時、つまり、保圧開始時に行うこ
とになる。保圧条件は、通常の射出成形における場合と
同様にするとよい。保圧によって、成形品の固定ピン4
痕に成形樹脂9が充填されることになる。すなわち、加
飾シート1の片面に成形樹脂9が充填されたのちに固定
ピン4が後退するので、金型に対する加飾シート1の固
定は確実に行われ、成形樹脂9が金型内に射出充填され
る際に加飾シート1の位置ずれが起こることがない。ま
た、保圧開始と同時に固定ピン4が後退するので、固定
ピン4が位置することにより生じる空隙からなる成形品
の固定ピン4痕は、成形樹脂9が保圧により空隙に充填
されるので消滅する。
【0036】成形樹脂9が固化した後、型開きして加飾
シート一体成形品を得ることができる。
【0037】
【実施例】厚さ175μmのポリカーボネートフィルム
を基体シートとし、スクリーン印刷法で回路パターンか
らなる図柄層と全面的な接着層とを形成した。次いで、
三次元形状に予備成形した後に周囲の余分な部分をカッ
トして除去するとともに固定ピンを通す位置決め用穴部
を2箇所設けて加飾シートを得た(図2参照)。
【0038】また、金型は、コア型から固定ピンが突き
出るようにし、固定ピンはエアシリンダとカムとの組み
合わせによって可動式とし、エアシリンダは射出成形機
からの信号と同調できるようにした。
【0039】成形金型のコア型から突き出た固定ピンに
加飾シートの位置決め用穴部を通して位置決めし、ポリ
カーボネートとABSのアロイ樹脂を成形樹脂として射
出充填した。
【0040】射出が完了した後に発せられる保圧開始の
信号と同調して固定ピンを金型コア面と平滑になる位置
まで後退させた。保圧によって、固定ピンによってでき
ていた空隙にも成形樹脂が充填された。
【0041】このようにして得た加飾シート一体成形品
は、加飾シートの位置ずれもなく、固定ピン痕もないも
のであった。
【0042】
【発明の効果】この発明の加飾シート一体成形品の製造
方法は、一方の金型から他方の金型へ向かって出入り自
在な固定ピンを前進させ、加飾シートの位置決め用穴部
に固定ピンを通すことによって加飾シートと金型との位
置決めを行い、次いで金型を型締めして成形樹脂を射出
充填し、射出が完了するのと同時に固定ピンを後退さ
せ、保圧によって成形品の固定ピン痕に成形樹脂を充填
させるように構成したので、固定ピンは射出完了までは
加飾シートを確実に保持するために位置精度は高く、ま
た保圧時に固定ピンが収納されて樹脂が充填されるため
にピン痕が残らず、美しい外観を持った加飾シート一体
成形品を安定して生産することが可能となった。
【0043】また、この発明の加飾シート一体成形用金
型は、一方の金型が他方の金型に向かって出入り自在な
固定ピンと固定ピン突き出し手段とを少なくとも備え、
型開き時には固定ピンが前進し、成形樹脂の射出充填後
保圧前には後退するように構成したので、加飾シートを
位置精度高く保持することができ、ピン痕が残らず美し
い外観を持った加飾シート一体成形品を容易に得ること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の加飾シート一体成形用金型の一実施
例を示す断面図である。
【図2】この発明の加飾シート一体成形品の製造方法に
用いる加飾シートの一実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 加飾シート 2 キャビティ型 3 コア型 4 固定ピン 5 固定ピン台座 6 カム部材 7 エアシリンダ 8 射出口 9 成形樹脂 10 コントロールボックス 11 型開き信号 12 保圧開始信号 13 図柄層 14 位置決め用穴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA13 AA28 AD05 AD09 AG03 CA11 CB01 CB12 CK06 CK25 CK52 CL09 CL42 CL45 CQ05 4F206 AA13 AA28 AD05 AD09 AG03 JA07 JB12 JF05 JL02 JN25 JN33 JN41 JQ06 JQ81 JQ83

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の金型から他方の金型へ向かって出
    入り自在な固定ピンを前進させ、加飾シートの位置決め
    用穴部に固定ピンを通すことによって加飾シートと金型
    との位置決めを行い、次いで金型を型締めして成形樹脂
    を射出充填し、射出が完了するのと同時に固定ピンを後
    退させ、保圧によって成形品の固定ピン痕に成形樹脂を
    充填させることを特徴とする加飾シート一体成形品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 固定ピンが、加飾シートの位置決め前に
    は成形品の厚み以上に前進した状態であり、加飾シート
    の位置決め後型締め前には成形品の厚み以下で加飾シー
    トの厚み以上に後退した状態である請求項1記載の加飾
    シート一体成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 加飾シートが予備成形されたものである
    請求項1〜2のいずれかに記載の加飾シート一体成形品
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 一方の金型が、他方の金型に向かって出
    入り自在な固定ピンと固定ピン突き出し手段とを少なく
    とも備え、型開き時には固定ピンが前進し、成形樹脂の
    射出充填後保圧前には後退するように構成されたことを
    特徴とする加飾シート一体成形用金型。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1621313A1 (de) * 2004-07-26 2006-02-01 Angell-Demmel GmbH Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Dekor-Zierteils mit freigestelltem Symbol und damit hergestelltem Dekor-Zierteil
JP2013107286A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Hitachi Automotive Systems Ltd 浮き成形制御装置及び製造方法

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