JP2002045912A - 圧延材のクーラント除去装置及び冷間圧延設備 - Google Patents

圧延材のクーラント除去装置及び冷間圧延設備

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JP2002045912A
JP2002045912A JP2000236450A JP2000236450A JP2002045912A JP 2002045912 A JP2002045912 A JP 2002045912A JP 2000236450 A JP2000236450 A JP 2000236450A JP 2000236450 A JP2000236450 A JP 2000236450A JP 2002045912 A JP2002045912 A JP 2002045912A
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roller
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coolant removing
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Norihito Sato
範仁 佐藤
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    • B21B45/0275Cleaning devices
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    • B21B1/30Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a non-continuous process
    • B21B1/32Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a non-continuous process in reversing single stand mills, e.g. with intermediate storage reels for accumulating work

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延材のクーラント除去装置及び冷間圧延設
備において、エネルギ効率を低下させることなく静圧軸
受の負荷容量及び軸受剛性を十分に確保する。 【解決手段】 複数のノズル26が設けられた静圧軸受
16,17と、この静圧軸受16,17内に配置される
クーラント除去ローラ18,19とを備え、圧縮空気を
ノズル26を通じてクーラント除去ローラ18,19の
胴部に噴射し非接触状態で径方向から支持する圧延材8
のクーラント除去装置100において、複数のノズル2
6は、静圧軸受16,17の内周面にクーラント除去ロ
ーラ18,19の軸方向に2列に配設され、かつ各ノズ
ル26の径は0.4mm以上、0.7mm以下であり、
2列のノズル列はそれぞれ圧縮空気を鉛直上下方向に対
し略45°をなす斜めに噴射するように配設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静圧軸受支持ロー
ラ方式の圧延材のクーラント除去装置及びこれを備えた
冷間圧延設備に関する。
【0002】
【従来の技術】 (1)クーラント除去装置 圧延機の
作業ロールは、圧延材からの塑性変形による加工熱と圧
延材とロールとの間に発生する摩擦熱などのために、圧
延中は絶えず加熱される。この作業ロールの温度が高く
なると、圧延精度が低下するばかりでなく、圧延材とロ
ールの焼き付きが生じ、製品の表面品質が低下する。し
たがってこの作業ロールの過度の温度上昇を防止するた
めに、通常、作業ロール表面にクーラント(圧延油)を
噴射供給して冷却及び潤滑を行っている。
【0003】ここで、圧延機で圧延された圧延材は、最
終的には巻き取り装置に備えられた巻き取りローラにコ
イル状に巻き取られる。このとき、圧延材の表面に上記
クーラントが付着残存したままだと、巻き取りローラと
圧延材との間に滑りが生じて軸方向に巻きずれ(テレス
コピック)が発生し、操業安定性の向上が困難となる。
【0004】そこで、通常、圧延機の作業ロールと巻き
取り装置との間にクーラント除去装置が設けられ、圧延
材表面に付着したクーラントを除去するようになってい
る。このクーラント除去装置は、たとえば700m/m
in以上の高速圧延においても安定したワイピング性能
を発揮すること、といった高度な性能が要求されている
が、以前より用途や圧延材の種類等に応じて種々のもの
が提唱されており、例えば、ゴムチューブを圧延材表面
に接触摺動させてクーラントを除去するチューブワイパ
ー方式、高速空気流を圧延材表面に吹き付けてクーラン
トを吹き飛ばすエアーブロー・吸引方式、ゴム製又は金
属製のクーラント除去ロール(水切りロール)を圧延材
表面上で転動させてクーラントを除去するゴムローラ方
式又は金属ローラ方式等がある。
【0005】上記各クーラント除去方式において、チュ
ーブワイパー方式はワイピングは比較的優れるが、チュ
ーブが摩耗することから高速対応能力は低く、またチュ
ーブにゴミが噛み込んでしまうと圧延材の表面品質向上
が困難となる。またゴムローラ方式はゴムの摩耗が早く
耐久性の向上が困難であり、エアーブロー・吸引方式は
大量のクーラントを除去するのが困難であった。また金
属ローラ方式では、上記表面品質の問題は回避でき、か
つチューブワイパー方式よりも速い速度で使えるが、ワ
イピング能力はチューブワイパー方式よりも低い。また
ローラを小径として高いクーラント除去性能を確保する
にはバッキングベアリングによる支持が必要となるが、
各バッキングベアリング間を通過したクーラントがワイ
ピング後の圧延材に再付着するのを防止するのが困難で
あった。
【0006】(2)静圧軸受支持ローラ方式 これらに対応して、例えば特許2523725号公報に
記載のように、静圧軸受により流体を介して胴部を支持
されたクーラント除去ローラで圧延材の表面のクーラン
トを除去する静圧軸受支持ローラ方式の圧延材のクーラ
ント除去装置(静圧軸受ローラワイパーともいう)が提
唱されている。
【0007】このクーラント除去装置の静圧軸受は、半
円筒型に形成されており、その内周面に微小の空気孔が
軸方向に複数設けられている。そして、この静圧軸受に
クーラント除去ローラを遊嵌させた状態で、例えばコン
プレッサー等の流体源から供給された圧縮空気を前記空
気孔を通じてクーラント除去ローラの胴部に噴射するよ
うになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 上記従来技術による
圧延材のクーラント除去装置は、圧縮空気を介してクー
ラント除去ローラを非接触状態で(ギャップをもって)
浮上させて支持し、露出している側の胴部を圧延材表面
に当接させることにより、クーラント除去ローラが回転
しながら圧延材表面上のクーラントを拭き取っていくよ
うになっている。
【0009】これにより、静圧軸受支持ローラ方式の圧
延材のクーラント除去装置は、上記した耐久性、大量ク
ーラント除去、圧延材への再付着の点を改善し、さら
に、圧延材高速移送時の除去追従性や圧延材幅方向の均
一性も良好となっている。
【0010】ところで、静圧軸受は非接触の軸受であ
り、たとえば、空気を潤滑(作動)流体としているため
非常に低摩擦なのが特徴である。従ってローラの高速回
転時においても発熱や回転不良がほとんど発生せず、ク
ーラント除去装置として求められる高速圧延での使用に
対して好適である。
【0011】但し、静圧軸受とクーラント除去ローラの
接触を確実に防止するためには、静圧軸受の負荷容量
(クーラント除去ローラが圧延材側から押された場合に
流体が支え得る力)を十分に確保することが重要であ
る。さらに、クーラント除去ローラを圧延材表面に適切
に当接させてクーラントの除去を行わせるためには静圧
軸受の軸受剛性(クーラント除去ローラが押された場合
に流体が押し戻す力)を十分に確保することが重要であ
る。また、実際の操業を考えた場合には、エネルギー効
率の観点から必要最小限の圧縮空気流量で適切にクーラ
ント除去ローラを浮上させるのが好ましい。
【0012】以上のような点を考慮して、本願発明者等
は、静圧軸受支持ローラ方式の圧延材のクーラント除去
装置の各部構成要素について種々の検討を行い、その結
果、エネルギ効率を低下させることなく、静圧軸受の負
荷容量及び軸受剛性を十分に確保するためには、静圧軸
受における前記空気孔の軸方向配列の列数、及び空気孔
の径の大きさが密接に関係していることを新たに知見し
た。
【0013】上記従来技術においては、このような具体
的な構造について、特に詳細な検討がなされておらず、
十分な性能確保の面で、改善の余地がある。
【0014】本発明の目的は、エネルギ効率を低下させ
ることなく、静圧軸受の負荷容量及び軸受剛性を十分に
確保することができる圧延材のクーラント除去装置及び
冷間圧延設備を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明によれば、複数の空気孔が設けられた
第1静圧軸受と、この第1静圧軸受内に配置されるクー
ラント除去装置とを備え、圧縮空気を前記空気孔を通じ
て前記クーラント除去ローラの胴部に噴射し非接触状態
で径方向から支持する圧延材のクーラント除去装置にお
いて、前記複数の空気孔は、前記第1静圧軸受の内周面
に前記クーラント除去ローラの軸方向に2列に配設さ
れ、かつ各空気孔の径は0.4mm以上、0.7mm以
下であるものとする。
【0016】本発明においては、クーラント除去ローラ
に圧縮空気を噴射する複数の空気孔を2列に配設するこ
とで、負荷容量と軸受剛性の両方がそれぞれ水平方向と
垂直方向共にバランスよく十分な値を確保することがで
きる。
【0017】さらにそのような2列の配列とした上で、
ノズル径を0.4mm〜0.7mmの範囲で設けること
で、圧縮空気流量を抑えたまま負荷容量、軸受剛性とも
に必要値を確保することができる。
【0018】以上のようにして、エネルギ効率を低下さ
せることなく、静圧軸受の負荷容量及び軸受剛性を十分
に確保することができる。
【0019】(2)上記(1)の圧延材のクーラント除
去装置において、好ましくは、前記2列の空気孔はそれ
ぞれ前記圧縮空気を鉛直上下方向に対し略45°をなす
斜めに噴射するように配設されているものとする。
【0020】これにより、負荷容量と軸受剛性の両方が
それぞれ水平方向と垂直方向共にバランスよく十分な値
を確保することができる。
【0021】(3)上記1又は2記載の圧延材のクーラ
ント除去装置において、また好ましくは、前記圧延材の
通板高さの変化に対応して装置自体の高さを可変に弾性
支持するバネ支持手段を設けたものとする。
【0022】これにより、クーラント除去装置が通板高
さの変化に追従するため、圧延材の上下両面での除去ロ
ーラの押し付け力の差を少なくでき、上下両面のワイピ
ングの不均一や、異常な荷重による圧延材の変形の発生
を防ぐことができる。
【0023】(4)上記1乃至3のいずれか1つの圧延
材のクーラント除去装置において、さらに好ましくは、
前記第1静圧軸受を軸方向に複数個に分割可能な構造と
したものとする。
【0024】これにより、1つあたりの第1静圧軸受の
長さが短くなるため精度管理の上で製作が容易となり、
また第1静圧軸受に異常が発生した場合でも異常のある
部分だけを交換すればよいため作業性、経済性が向上す
る。
【0025】(5)上記1乃至4のいずれか1つの圧延
材のクーラント除去装置において、また好ましくは、前
記軸方向2列に配設された複数の空気孔による軸方向の
空気供給幅寸法を可変に調整可能な空気供給幅調整手段
を設けたものとする。
【0026】これにより、軸方向の空気供給幅寸法を圧
延材の幅寸法と一致させることで、クーラント除去ロー
ラは圧延材の幅より外側の部分で第1静圧軸受からの押
し付け力を受けないため撓みなどの形状不良を起こすこ
とがなく、したがってクーラント除去ローラに対する押
し付け力を増加させることが可能となる。
【0027】(6)上記1乃至4のいずれか1つの圧延
材のクーラント除去装置において、さらに好ましくは、
圧縮空気を前記クーラント除去ローラの軸方向両端部に
噴射し非接触状態で軸方向から支持する第2静圧軸受を
設けたものとする。
【0028】これにより、クーラント除去ローラは、ク
ーラント除去時において圧延材以外に何ら接触するもの
がないため、高速圧延時においても発熱や回転不良をほ
とんど発生させることなく確実な軸方向の支持が可能と
なる。
【0029】(7)上記1乃至4のいずれか1つの圧延
材のクーラント除去装置において、また好ましくは、前
記圧延材に対して進退可能であり、前記第1静圧軸受よ
り優先して前記クーラント除去ローラを径方向から支持
可能なサポートローラを設けたものとする。
【0030】これにより、板切れなどの異常が発生した
場合にはサポートローラが優先的に2つのクーラント除
去ローラを挟み込んで対向支持することで、各クーラン
ト除去ローラを第1静圧軸受から引き離して確実にそれ
らのと接触を防ぐことができる。
【0031】(8)上記1乃至4のいずれか1つの圧延
材のクーラント除去装置において、さらに好ましくは、
前記圧延材両端部の付着クーラントに圧縮空気を噴射し
て除去するエッジワイパー手段を設けたものとする。
【0032】これにより、圧延材の幅方向の両端が急激
に薄くなるエッジドロップなどが生じた場合でも、圧縮
空気を吹き付けてクーラント除去を補助することができ
る。
【0033】(9)上記目的を達成するために、本発明
によれば、上・下一対の作業ロール及びこれら作業ロー
ルをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールを備えた少
なくとも1つの冷間圧延機と、前記少なくとも1つの圧
延機の出側に設けられ、圧延材に付着したクーラントを
除去するクーラント除去ローラとを有する冷間圧延設備
において、前記クーラント除去装置は、複数の空気孔が
設けられた第1静圧軸受と、この第1静圧軸受内に配置
されるクーラント除去ローラとを備え、圧縮空気を前記
空気孔を通じて前記クーラント除去ローラの胴部に噴射
し非接触状態で径方向から支持する静圧軸受支持ローラ
方式であり、かつ、前記複数の空気孔は、前記第1静圧
軸受の内周面に前記クーラント除去ローラの軸方向に2
列に配設され、かつ各空気孔の径は0.4mm以上、
0.7mm以下であるものとする。
【0034】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0035】以下に、本発明の第1の実施の形態による
圧延材のクーラント除去装置を図1、図2により説明す
る。まず図2は、本発明による圧延材のクーラント除去
装置100を適用した冷間圧延設備の一例である6段可
逆式圧延設備を表す概略的構成図である。この可逆式圧
延設備200は、概略的に言うと、クーラント噴射装置
15を有する圧延機1と、静圧軸受支持ローラ方式であ
って圧延機1の前後2カ所に設置するクーラント除去装
置100と、圧延材1の搬送路(パス)の両端に設置さ
れ、圧延材8の搬送路の両端で圧延材8の巻き取り・巻
き出しを行う2つのリール2,3と、クーラント除去装
置100とリール2,3の間にそれぞれ2つずつ設置さ
れ、リール2,3に巻き付いている圧延材コイルの径の
増減に関係なく圧延機1周囲の圧延材8のパスラインを
常に直線状に維持させるための方向転換ロールとして機
能する、デフレクトロール4とから構成されており、圧
延材8を圧延機1の前後に複数回往復してパスさせ圧延
を行うようになっている。
【0036】圧延機1は、圧延材8を挟持回転して直接
圧延する上下一対の作業ロール9,10と、これら作業
ロール9,10を鉛直方向からそれぞれ支持する上下一
対の中間ロール11,12と、さらにこれら中間ロール
11,12を鉛直方向からそれぞれ支持する上下一対の
バックアップロール13,14とを備えたいわゆる6段
圧延機である。
【0037】クーラント噴射装置15は、圧延機1の内
部において上下一対の作業ロール9,10のそれぞれ前
後方向に設置され、それぞれ作業ロール9,10の胴部
表面にクーラントを噴射するようになっている。
【0038】クーラント除去装置100は、上下一対の
静圧軸受16,17にそれぞれ支持された上下一対のク
ーラント除去ローラ18,19で圧延材8を挟み込み、
油圧シリンダ20からの押し付け力によって各クーラン
ト除去ローラ18,19が圧延材8の表面に当接し、回
転しながら表面に付着したクーラントを拭き取るように
なっている。
【0039】図1(a)は、本実施の形態による前述の
クーラント除去装置100を表す図2中要部の拡大図で
あり、図1(b)は、図1中II断面による断面図であ
る。これら図1(a)及び図1(b)において、本実施
の形態によるクーラント除去装置100は、両端が平面
に形成された円柱型のローラであり、クーラント除去ロ
ーラ18,19を径方向からそれぞれ流体(圧縮空気)
を介して支持する上下一対の上記静圧軸受16,17
と、これら静圧軸受16,17をそれぞれ固定して取り
付けるフレーム21,22と、クーラント除去ローラ1
8,19の両端を軸方向からローラ23aを当接させて
支持するローラ方式のスラスト軸受23と、これらクー
ラント除去ローラ18,19、静圧軸受16,17、フ
レーム21,22、スラスト軸受23を収容する収容ケ
ース(ハウジング)24と、伸縮動作することによりフ
レーム21を介して上側の静圧軸受16を昇降させクー
ラント除去ローラ18,19を圧延材8に押し付ける油
圧シリンダ20と、収容ケース24全体(いいかえれば
クーラント除去装置100の装置全体)を下方から支持
するバネ支持装置25とを備えている。
【0040】静圧軸受16,17はこのクーラント除去
ローラ18,19を遊嵌できる半円筒型の内周面が形成
されており、その内周面には複数の空気孔(以下、ノズ
ルという)26を軸方向に1直線に並べたノズル列が同
方向2カ所に1列ずつ配置されている(いいかえればノ
ズル26が軸方向に2列に配置されている)。静圧軸受
16,17の内部には軸方向に延びた丸い長孔であるヘ
ッダー27が各ノズル列ごとに設けられており、各ノズ
ル列のノズル26はそれぞれ対応するヘッダー27に連
通している。
【0041】この静圧軸受16,17にクーラント除去
ローラ18,19を遊嵌させた状態で、図示しない流体
供給源(コンプレッサー等)から供給された圧縮空気を
ヘッダー27を介してノズル26からクーラント除去ロ
ーラ18,19の胴部に噴射する。これにより静圧軸受
16,17はこの噴射した圧縮空気を介してクーラント
除去ローラ18,19を非接触状態で浮上させて支持す
る。そしてクーラント除去ローラ18,19のうち静圧
軸受16,17外に露出している側の胴部を圧延材8の
表面に押し付けて当接させることにより、クーラント除
去ローラ18,19が回転しながら圧延材8の表面上に
付着したクーラントの拭き取りを行うようになってい
る。
【0042】このときノズル26は、たとえば上側の静
圧軸受16についてみると、圧縮空気により支持される
とともに圧延材8の表面に当接されている状態のクーラ
ント除去ローラ18の中心軸Oを中心として、この中心
軸Oを含んで圧延材8の表面と平行な平面Pを基準に、
クーラント除去ローラ18が圧延材8の表面から受ける
反力Fの方向に向けて45°の角度(この角度を設置角
度θとする)をなす方向にある静圧軸受16の内周面の
2カ所にそれぞれノズル列を設けている。いいかえれ
ば、2列のノズル26はそれぞれ圧縮空気を鉛直上下方
向に対し45°をなす斜めに噴射するように配設されて
いる。またすべてのノズル26は一律約0.6mmの径
で穿孔されている。
【0043】フレーム21,22は静圧軸受16,17
を取り付けて剛性を補強するための補強部材である。
【0044】スラスト軸受23は、フレーム21,22
に設置されて垂直方向の軸周りに回転するローラであっ
て、クーラント除去ローラ18,19の両端面にそれぞ
れ外周部分で当接することで回転するクーラント除去ロ
ーラ18,19を軸方向に支持するようになっている。
【0045】収容ケース24は、上記2つのクーラント
除去ローラ18,19と、2つの静圧軸受16,17
と、2つのフレーム21,22と、4つのローラ方式の
スラスト軸受23を収容して圧延材8を通過させる保持
部材である。
【0046】油圧シリンダ20は、その本体を収容ケー
ス24の上面に固定し、ロッドの先端に上側のフレーム
21を介し上静圧軸受16を取り付けて、クーラント除
去ローラ18を圧延材8の表面に向けて前進させること
によりクーラント除去ローラ18,19の圧延材8への
押し付け力を付加し、またクーラント除去ローラ18を
圧延材8の表面から退避可能となっている。
【0047】バネ支持装置25は、弾性的に伸縮可能な
バネ部材を備え、収容ケース24の下面に取り付けるこ
とでクーラント除去装置100全体の高さを可変に弾性
支持するようになっている。
【0048】以上において、作業ロール9,10は特許
請求の範囲各項記載の上下一対の作業ロールを構成し、
中間ロール11,12は上下一対の作業ロールをそれぞ
れ支持する上下一対の補強ロールを構成し、静圧軸受1
6,17は複数の空気孔が設けられた第1静圧軸受を構
成し、クーラント除去ローラ18,19は第1静圧軸受
内に配置されるクーラント除去ローラを構成している。
また、ノズル26は複数の空気孔を構成し、バネ支持台
25は前記圧延材の通板高さの変化に対応して装置自体
の高さを可変に弾性支持するバネ支持手段を構成してい
る。
【0049】次に、本実施の形態のクーラント除去装置
100を備えた可逆式圧延設備200の動作を説明す
る。図2において、あるパスでの圧延方向が図中の左側
から右側へ向かう方向とした場合、左側のリール2から
巻き出した圧延材8を圧延機1にて順方向に圧延し、右
側のリール3で巻き取る。このパスの終了後、次のパス
では圧延方向が逆方向(図中右側から左側に向かう方
向)に切り替わり、右側のリール3から巻き出した圧延
材8を圧延機1にて逆方向に圧延し、左側のリール2で
巻き取る。このような圧延工程を繰り返すことにより、
所定の厚さにまで減厚を行う。
【0050】そして圧延中には、クーラント噴射装置1
5が作業ロール9,10にクーラントを噴射して冷却及
び潤滑を行い、クーラント除去装置100が圧延材8の
表面に付着したクーラントの拭き取りを行う。このと
き、圧延方向から見て圧延機1の後ろ側に位置するクー
ラント除去装置100によりクーラントを除去すること
で、デフレクトローラ4における圧延材8の幅方向の振
動や、リール2,3における圧延材8の巻きずれの発生
を防ぐ。すなわち、図1(a)及び図1(b)におい
て、上下の各静圧軸受16,17はそれぞれにおいて、
図示しない流体供給源から供給された圧縮空気を、2つ
のヘッダー27を介してノズル26からクーラント除去
ローラ18,19の胴部に向けて噴射し、この圧縮空気
を介してクーラント除去ローラ18,19を非接触状態
で浮上させて支持している。そして上方に位置する静圧
軸受16が油圧シリンダ20により適切な力で押し力が
付加されることで、上下の各静圧軸受16,17に支持
されている2つのクーラント除去ローラ18,19が移
送中の圧延材8の上下両面に当接して挟み込み、各表面
に付着したクーラントを拭き取っている。
【0051】次に、本実施の形態のクーラント除去装置
100の作用を以下に説明する。圧延材8の移送時には
クーラント除去ローラ18,19は高速で回転している
ため、万が一静圧軸受16,17と強く接触した場合に
は表面に大きな損傷を受け、同時に当接する圧延材の表
面に対しても傷を付けてしまう。したがって、何らかの
異常により外力が加えられた場合でも静圧軸受16,1
7の内周面とクーラント除去ローラ18,19との接触
を確実に防止できるよう、静圧軸受16,17とクーラ
ント除去ロール18,19の間の圧縮空気には押しつけ
荷重を支える力、即ち負荷容量を十分に確保することが
必要である。
【0052】さらに押し付け荷重を支えた後でもすぐに
圧延材8の表面に追従してクーラントの除去を行えるよ
う、クーラント除去ローラ18,19を圧延材8の表面
に押し戻して当接させる力、即ち軸受剛性の確保も重要
である。
【0053】そしてこのとき、クーラント除去ローラ1
8,19は、静圧軸受16,17から垂直方向に押し付
け力を受けていると同時に、移送する圧延材8からも水
平方向に力を受けるため、上記の負荷容量と軸受剛性は
共に垂直方向と水平方向のどちらにもバランスよく十分
な値を確保していなければならない。
【0054】また、実際の操業を考えた場合には、エネ
ルギー効率の観点から必要最小限の圧縮空気流量で適切
にクーラント除去ローラ18,19を浮上させるのが好
ましい。
【0055】そこで以上のような点を考慮して、本願発
明者等は、静圧軸受支持ローラ方式の圧延材のクーラン
ト除去装置の各部構成要素について種々の検討を行い、
その結果、エネルギ効率を低下させることなく、静圧軸
受16,17の負荷容量及び軸受剛性を十分に確保する
ためには、静圧軸受16,17におけるノズル26の軸
方向配列の列数及びノズル26の径の大きさが密接に関
係していることを新たに知見した。
【0056】以下にその具体的な検討について図3〜図
5を参照しながら説明する。 (1)ノズル列数 図3(a)および図3(b)は、上記した本実施の形態
のクーラント除去装置100と同様のクーラント除去装
置において、ノズル26の列数を種々変えたときの垂直
方向及び水平方向における軸受剛性及び負荷容量が、ど
のように増減するかを示した図であり、図3(c)は、
そのときにおける圧縮空気の流量の変化を示した図であ
る。
【0057】これらの図3(a)〜(c)において、ノ
ズル26の軸方向配列の列数を1列とした場合には、水
平方向の軸受剛性および負荷容量が非常に小さく、また
3列とした場合には圧縮空気流量が多い割には軸受剛性
および負荷容量がそれほど増加しないため使用にはあま
り適さず、4列以上とする場合には製作が困難となるこ
とから使用が不適当である。
【0058】したがってそれほど多くない圧縮空気流量
で、軸受剛性・負荷容量の両方において垂直方向・水平
方向ともにバランスよく十分大きな値を取るためには、
ノズル26の軸方向配列の列数を2列とするのがよいこ
とが分かった。 (2)ノズル角度 図4(a)および図4(b)は、上記した本実施の形態
のクーラント除去装置100と同様のクーラント除去装
置において、ノズル26の軸方向配列の列数を2列とし
たことを前提とし、各ノズル列の配置角度θ(既述)を
種々変えたときの、垂直方向及び水平方向における軸受
剛性及び負荷容量がどのように増減するかを示した図で
ある。
【0059】これらの図4(a)及び図4(b)におい
ては、2列配置の場合のノズルの角度は、45°よりも
θが小さくなるほど垂直軸受剛性及び垂直負荷容量が小
さくなり、また45°より大きくなるほど水平軸受剛性
及び水平負荷容量が小さくなる傾向になる。
【0060】したがって、軸受剛性・負荷容量の両方に
おいて垂直方向・水平方向ともにバランスのよい最適値
は、配置角度θをおよそ45°とした場合であることが
分かった。 (3)ノズル径 図5(a)および図5(b)は、上記した本実施の形態
のクーラント除去装置100と同様のクーラント除去装
置において、ノズル26の軸方向配列の列数を2列とし
て、それらの設置角度θを45°としたことを前提と
し、各ノズル26の径を種々変えたときの垂直方向と水
平方向における軸受剛性及び負荷容量がどのように増減
するかを対比させて示した図である。
【0061】これらの図5(a)及び図5(b)におい
ては、ノズルの径が0.4mmより小さくなると軸受の
負荷容量の低下が大きくなり、逆に0.7mmよりも大
きくなると圧縮空気流量が多く必要になる割には垂直負
荷容量はあまり増加せず、また水平負荷容量や軸受剛性
は低下する。
【0062】したがって、軸受剛性・負荷容量の両方に
おいて垂直方向・水平方向ともにバランスよく十分大き
な値を取るためには、ノズル径を0.4mm以上、0.
7mm以下の範囲に設けるのがよいことが分かった。
【0063】上記本実施の形態のクーラント除去装置1
00によれば、軸方向に配列したノズル26の列数は2
列であり、また各ノズル26の径が一律約0.6mmで
あり、上記(1)(3)の条件の範囲内である。したが
ってそれほど多くない圧縮空気流量で(エネルギー効率
良く)軸受剛性・負荷容量の両方において垂直方向・水
平方向ともにバランスよく十分大きな値を取ることがで
きる。またノズル列の設置角度θが45°であり、上記
(2)の条件を満たす。したがって軸受剛性・負荷容量
の両方において垂直方向・水平方向ともにバランスのよ
い最適値は配置角度θを45°とした場合とすることが
できる。
【0064】以上説明したように本実施の形態のクーラ
ント除去装置100によれば、圧縮空気の消費流量を抑
えてエネルギー効率の低下を防ぎ、軸受剛性と負荷容量
の両方がそれぞれ水平方向と垂直方向ともにバランスよ
く十分な値を確保できる。具体的には、たとえば上記静
圧軸受16,17において、クーラント除去ローラ1
8,19の径をφ20mm〜φ50mmと比較的小径な
ものとすれば、0.1kg/mm/mm〜2kg/mm
/mm程度の比較的軽い押し付け力によっても圧延材8
の形状を損ねずに圧延材高速移送時の除去追従性をさら
に向上させた効果的なクーラントの除去が可能となるこ
とを本願発明者は確認した。
【0065】また、図1において、何らかの異常により
外力を受けて圧延材8のパスライン自体が上下方向にず
れた場合には、図6に示すようにずれた方向のクーラン
ト除去ローラ18(図中の上側のローラ)に圧延材8が
角度γを持って巻き付く形となる。この場合、上下両面
の拭き取りの不均一や偏った荷重により圧延材の変形を
発生させる可能性がある。
【0066】本実施の形態のクーラント除去装置100
によれば、図1に示すようにバネ支持台25がクーラン
ト除去装置全体100の高さを可変に弾性支持している
ことから、クーラント除去装置100が巻き付け角γを
0にするよう通板高さの変化に円滑に追従することがで
き、圧延材8の上下両面でのクーラント除去ローラ1
8,19の押し付け力の差を少なくして良好な拭き取り
を行うことができる。
【0067】さらに、静圧軸受16,17は、それ自体
が撓みすぎることでクーラント除去ローラ18,19と
接触することのないよう通常は高い剛性を備える必要が
あるが、本実施の形態のクーラント除去装置100によ
れば、静圧軸受16,17を剛性の高いフレーム21,
22に固定設置して使用していることから、静圧軸受1
6,17自体に必要とされる剛性を抑えることができ
る。したがって、設計の際にも強度を考慮する点で自由
度が高くなり、また製作コストの低減やメンテナンス性
の確保の点でも良好である。
【0068】なお、上記第1の実施の形態においては、
ノズル26のθを45°とすることで軸受剛性・負荷容
量の両方において垂直方向・水平方向ともにバランスの
よい最適値は配置角度θを45°とした場合としたが、
それほど多くない圧縮空気流量で軸受剛性・負荷容量の
両方において垂直方向・水平方向ともにバランスよく十
分大きな値を取るという本発明本来の効果を得るために
は、これに限られず上記(1)、(3)の条件だけを満
たせばよい。
【0069】また、上記第1の実施の形態においては、
圧延機1は1つ(1スタンド)の冷間圧延設備にクーラ
ント除去装置100を適用した場合を例にとって説明し
たが、これに限られず、複数個(複数スタンド)備えた
冷間圧延設備にクーラント除去装置100を適用するこ
とも可能であり、この場合も同様な効果を得る。
【0070】さらに、上記第1の実施の形態においては
クーラント除去装置100を図2に示すように6段可逆
式圧延設備に適用した場合を例にとって説明したが、こ
れに限られず、例えば図7に示すようなセンジマーミル
型の多段クラスターミルの可逆式圧延設備200Aなど
といった他の圧延設備にも適用できる。この場合も同様
の効果を得る。
【0071】次に、本発明の第2の実施の形態によるク
ーラント除去装置を図8および図9により説明する。本
実施の形態は、前述した本発明の第1の実施の形態にお
いて静圧軸受16,17の各ノズル列における圧縮空気
の供給幅寸法が固定されていたところ、調整可能に構成
したものである。
【0072】図8(a)は本実施の形態によるクーラン
ト除去装置の要部の正面断面図であり、図8(b)は本
実施の形態によるクーラント除去装置の要部の側断面図
である。なお、図8(a)は、図8(b)中のVIII−VI
II面から見た矢視断面図に相当する。これら図8(a)
及び図(b)において、図1と同符号のものは同一部分
を示し、適宜説明を省略する。
【0073】図8(a)及び図8(b)において、クー
ラント除去装置100Aでは、静圧軸受16,17それ
ぞれの内部で各ノズル列ごとに設けたヘッダー27が3
つの圧縮空気供給孔28,29,30を備えて、さらに
静圧軸受16,17の軸方向両端に向かって貫通するよ
うに設けられている。そして各ヘッダー27の両端には
略丸棒形状の可変バー31が嵌入されて軸方向に摺動移
動可能となっている。これにより、可変バー31の嵌合
深さを調整することでヘッダー27に連通して圧縮空気
を噴射できるノズル列の幅、即ち各ノズル列の空気供給
幅を調整可能となっている。
【0074】なお、以上において、ヘッダー27および
可変バー31は、特許請求の範囲各項記載の軸方向2列
に配設された複数の空気孔による軸方向の空気供給幅寸
法を可変に調整可能な空気供給幅調整手段を構成してい
る。
【0075】例えば静圧軸受16,17の各ノズル列に
おける圧縮空気の供給幅寸法が圧延材8の幅よりも広い
場合には、図9に示すように圧延材8の幅よりも外側の
部分でクーラント除去ローラ18,19の撓みは増大
し、圧延材8の端延びなどの形状不良の原因となる場合
がある。その場合油圧シリンダ20の押し付け力を下げ
なければならず、クーラントの除去性能が低下する可能
性がある。
【0076】本実施の形態においては、このような場合
に、可変バー31の嵌合深さを調整することでヘッダー
27に連通して圧縮空気を噴射できるノズル列の幅、即
ち各ノズル列の空気供給幅を圧延材8の幅とを一致させ
ることができる(図中破線L,L’参照)。それにより
クーラント除去ローラ18,19の軸方向の撓みが均一
化され、圧延材8の端部における過剰圧下を防いで形状
を損ねさせないと同時に、押し付け力を増加させること
ができるためクーラント除去能力を向上させることがで
きる。
【0077】なおこのとき、たとえば、ノズル列におけ
る各ノズル26の配置間隔を10mm程度に細かく設定
することにより、圧延材8の幅が変わった場合でもほぼ
同等の幅に追従して空気供給幅を適切に調整することが
できる。
【0078】次に本発明の第3の実施の形態によるクー
ラント除去装置を図10及び図11により説明する。本
実施の形態は、前述した本発明の第1の実施の形態にお
いてクーラント除去ローラ18,19の両端部をローラ
方式のスラスト軸受で支持していたかわりに、両端面に
それぞれ噴射した圧縮空気を介して非接触状態で浮上支
持する静圧スラスト軸受パッド方式のスラスト軸受とし
たものである。
【0079】図10は本実施の形態によるクーラント除
去装置の要部の側面断面図である。この図10におい
て、図1と同符号のものは同一部分を示し、適宜説明を
省略する。
【0080】図10において、クーラント除去装置10
0Bでは、上下一対のクーラント除去ローラ18,19
のそれぞれ両端面に軸方向から対向する配置で静圧スラ
スト軸受パッド32がフレーム21,22に設置されて
いる。図11(a)は図10中A部拡大図であり、図1
1(b)は図11(a)中B方向から見た矢視図であ
る。この図11(a)及び図11(b)において、静圧
スラスト軸受パッド32にはクーラント除去ローラ1
8,19より少しだけ小さい径の円周上となる位置に複
数の軸方向ノズル34(空気孔)が設けられており、ク
ーラント除去ローラ18,19の端面と対向する面の反
対側には、図示しない流体供給源からの圧縮空気を供給
する圧縮空気供給ライン33が接続されている。
【0081】なお、以上において、静圧スラスト軸受パ
ッド32および軸方向ノズル34は、特許請求の範囲各
項記載の圧縮空気を前記クーラント除去ローラの軸方向
両端部に噴射し非接触状態で軸方向から支持する第2静
圧軸受を構成している。
【0082】そして図10に示すように圧縮空気供給ラ
イン33から供給された圧縮空気を軸方向ノズル34を
介してクーラント除去ローラ18,19の両端面に噴射
することで、圧縮空気を介して回転中のクーラント除去
ローラ18,19を非接触状態で軸方向両側から対向支
持することになり、軸方向の移動を抑えることができ
る。このように運転中のクーラント除去ローラ18,1
9の軸方向移動を抑えることで、当接する圧延材8に対
して擦り傷の発生を防ぐことができ、またローラ方式の
スラスト軸受23の場合と違ってクーラント除去ローラ
18,19を圧延材8以外に対しては全く非接触状態と
することができる。これにより、たとえば700mm/
min以上の圧延速度においても発熱や回転不良をほと
んど発生させることなく確実な軸方向の支持が可能とな
ることがわかった。
【0083】次に本発明の第4の実施の形態によるクー
ラント除去装置を図12により説明する。本実施の形態
は、前述した本発明の第1の実施において、板切れなど
の異常時に静圧軸受16,17よりも優先的にクーラン
ト除去ローラ18,19を径方向から支持する上下一対
のサポートローラを設けたものである。
【0084】図12(a)は、本実施の形態によるクー
ラント除去装置の正面図であり、通常時において圧延材
8を挟んだ上下一対のクーラント除去ローラ18,19
を上下一対の静圧軸受16,17で対向支持している状
態を示す図である。この図において、図1と同符号のも
のは同一部分を示し、適宜説明を省略する。
【0085】図12(a)において、クーラント除去装
置100Cは、上下一対の静圧軸受の軸方向両端位置に
上下一対のサポートローラ装置36,37を備えてい
る、各サポートローラ装置36,37は、内周側に3つ
の把持ローラ(サポートローラ)38をその中心位置が
略円弧状配置となるように取り付けたローラ支持部材4
8と、そのローラ支持部材48とフレーム21,22と
を接続し、サポートローラ装置36,37をフレーム2
1,22とから圧延材8の表面に向けて進退可能な駆動
手段、たとえば油圧シリンダ49を備えている。
【0086】なお、以上において、把持ローラ38は、
特許請求の範囲各項記載の前記圧延材に対して進退可能
であり、前記第1静圧軸受より優先して前記クーラント
除去ローラを径方向から支持可能なサポートローラを構
成する。
【0087】本実施の形態によれば、通常の圧延材搬送
時では、図12(a)に示すようにサポートローラ装置
36,37は圧延材8のパスラインから退避しており、
上記他の実施の形態と同様に上下一対の静圧軸受16,
17が圧縮空気を介した浮上によってのみクーラント除
去ローラ18,19を径方向から支持し、効果的なクー
ラント除去を行う。
【0088】このとき、万が一、例えば圧延材8の板切
れなどの異常が発生することを想定した場合には、圧延
材8の尻抜け時に衝撃を受けたり、圧延材8の切れ端が
衝突するなどによりクーラント除去ローラ18,19が
静圧軸受16,17に接触してどちらも破損してしまう
可能性がある。
【0089】そこで本実施の形態によれば、このような
場合には、図12(b)に示すように油圧シリンダ49
を伸長させて上下一対のサポートローラ装置36,37
の把持ローラ38を圧延材8のパスラインに進行させ、
静圧軸受16,17より優先して上下一対のクーラント
除去ローラ18,19に直接接触して対向支持すること
により、各クーラント除去ローラ18,19を静圧軸受
16,17から引き離して確実にそれらの接触を防ぐこ
とができる。
【0090】またその場合、各サポートローラ装置3
6,37の把持ローラ38を介して圧延材8に接触する
ため、高速回転中のクーラント除去ローラ18,19を
何ら傷付けることなく対向支持することができる。
【0091】次に本発明の第5の実施の形態によるクー
ラント除去装置を図13により説明する。本実施の形態
は、前述した本発明の第1の実施の形態において圧延材
8の幅方向端部のクーラント除去を行うエアーエッジワ
イパーを新たに設けたものである。
【0092】図13は本実施の形態によるクーラント除
去装置の鉛直断面図である。この図13において、図1
と同符号のものは同一部分を示し、適宜説明を省略す
る。
【0093】図13において、クーラント除去装置10
0Dは、ワイパー支持用のフレーム50と、このフレー
ム50に幅方向に移動可能に設けた2つのエアーエッジ
ワイパー41,42と、圧延材8のパスラインとほぼ同
じ高さに設けたエアー吸引口43,44と、クーラント
除去装置100Dの側方全体を覆う飛散防止カバー47
とを備えている。エアーエッジワイパー41,42は、
図示しない流体供給源から供給された圧縮空気を回転可
能な吹き付けノズル45,46を介して圧延材8の幅方
向両端部に吹き付けるようになっている。エアー吸引口
43,44は、この吹き飛ばされたクーラントをすぐに
吸引して圧延材8への再付着を防止するようになってい
る。飛散防止カバー47は、吸引されずに飛散したクー
ラントが外部に拡散しないようにクーラント除去装置1
00Dの側方全体を覆っている。
【0094】なお、以上において、エアーエッジワイパ
ー41,42およびエアー吸引口43,44は、特許請
求の範囲各項記載の前記圧延材両端部の付着クーラント
に圧縮空気を噴射して吸引するエッジワイパー手段を構
成する。
【0095】本実施の形態によれば、何らかの不具合に
より圧延材8の端部の厚さが急激に減少するエッジドロ
ップ等が生じ、クーラント除去ローラ18,19の撓み
が追従できずに両端部の拭き取りが十分にできない場合
でも、2つのエアーエッジワイパー41,42の吹き付
けノズル45,46を介して圧延材8の両端部に圧縮空
気を吹き付けることでクーラントの除去を補助すること
ができ、かつ静圧軸受16,17の両端から圧縮空気と
ともに流出する除去後のクーラントを圧延材8に再付着
するのを防ぐこともできる。このとき、たとえばエアー
エッジワイパー41,42に供給する圧縮空気の圧力を
3〜7kg/cm2程度に調整することで、圧縮空気の
吹き付けによる圧延材8の振れや変形を防ぐことができ
る。
【0096】また、エアーエッジワイパー41,42を
フレーム50上で圧延材8の幅方向に適宜移動させつ
つ、圧縮空気の吹き付けノズル45,46をその先端の
噴射口が圧延材8の幅方向両端部に向くよう適宜回転さ
せることで、圧延材8の幅の変更にも適切に対応するこ
とができる。
【0097】そしてエアー吸込口43,44が、図示し
ない空気吸引装置からの吸引力を受けて、吹き飛ばされ
たクーラントを圧延材8の両脇からすぐに吸引すること
で、そのほとんどを圧延材8から退避させて再付着する
のを防ぐことができる。
【0098】さらにクーラント除去装置100Dの側方
全体を覆う飛散防止カバー47によって、吸引されずに
飛散したクーラントが外部に拡散するのを防止するた
め、上記のデフレクトロール4やリール2,3等に付着
して圧延材8の幅方向の振動や巻きずれなどを防ぐこと
ができる。
【0099】次に本発明の第6の実施の形態によるクー
ラント除去装置を図14により説明する。本実施の形態
は、軸方向に複数個に分割可能な静圧軸受の実施の形態
である。
【0100】図14は本実施の形態による静圧軸受35
の全体斜視図である。この図14において、静圧軸受3
5は軸方向に2等分されるピース35A,35Bに分割
可能な構成となっており、また組立時には内部に圧縮空
気供給路として設けたヘッダー(不図示)が連通できる
ようになっている。
【0101】一般的に静圧軸受は少なくとも圧延する圧
延材8の幅以上に長く形成されなければならない。しか
しその場合、長く形成するに従って精度管理上の問題か
ら製作が著しく困難となり、また長い構造のものほど軸
受交換時の作業に労力を要し、結果的にコストの増加と
いった弊害を招きやすくなる。そこで本実施の形態の静
圧軸受35においては、軸方向に分割可能な構造とする
ことで、単体当たりの長さが短くなるため、高い精度を
維持したままの製作が容易となり、また損傷などの異常
が発生した場合でもその異常部分(損傷箇所)のある単
体だけを交換すればよいため作業性、経済性を向上させ
ることができる。
【0102】なお、上記実施の形態においては軸方向の
分割が2等分であったが、これに限られず、作業性を考
慮して3つ又は4つ程度に分割可能な構造とすることも
できる。この場合も同様の効果を得る。
【0103】また、上記実施の形態においては隣同士の
分割された軸受は間隔を置かずに密接して設置された
が、これに限られず、それぞれが圧縮空気の供給経路を
確保できれば離して設置することも可能である。この場
合も同様の効果を得る。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、クーラント除去ローラ
に圧縮空気を噴射する複数の空気孔を2列に配設し、ノ
ズル径を0.4mm〜0.7mmの範囲で設けること
で、圧縮空気流量を抑えたまま負荷容量と軸受剛性の両
方がそれぞれ水平方向と垂直方向共にバランスよく十分
な値を確保することができる。またノズル列の設置角度
θを略45°とすることにより、軸受剛性・負荷容量の
両方において垂直方向・水平方向ともにさらにバランス
よく十分な値を確保することができる。
【0105】したがって、エネルギ効率を低下させるこ
となく、静圧軸受の負荷容量及び軸受剛性を十分に確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクーラント除去装置の第1の実施の形
態の要部における正面断面図及び側断面図である
【図2】本発明のクーラント除去装置の第1の実施の形
態を適用した6段可逆式圧延設備を表す概略的構成図で
ある。
【図3】本発明のクーラント除去装置の第1の実施の形
態においてノズルの列数を種々変えたときの垂直方向及
び水平方向における軸受剛性及び負荷容量がどのように
増減するかを示した図、及びそのときにおける圧縮空気
の流量の変化を示した図である。
【図4】本発明のクーラント除去装置の第1の実施の形
態において2列設けた各ノズル列の配置角度θを種々変
えたときの、垂直方向及び水平方向における軸受剛性及
び負荷容量がどのように増減するかを示した図である。
【図5】本発明のクーラント除去装置の第1の実施の形
態において45°の設置角度で2列設けた各ノズル列に
おいて、各ノズルの径を種々変えたときの垂直方向と水
平方向における軸受剛性及び負荷容量がどのように増減
するかを対比させて示した図である。
【図6】圧延材のパスライン自体が上下方向にずれた場
合、ずれた方向のクーラント除去ローラに圧延材が角度
γを持って巻き付く状態を示す図である。
【図7】本発明のクーラント除去装置の第1の実施の形
態を適用したセンジマーミル型の多段クラスターミルの
可逆式圧延設備を表す概略的構成図である。
【図8】本発明のクーラント除去装置の第2の実施の形
態の要部の正面断面図及び側断面図である。
【図9】静圧軸受の各ノズル列における圧縮空気の供給
幅寸法が圧延材の幅よりも広い場合のクーラント除去装
置の側断面図である。
【図10】本発明のクーラント除去装置の第3の実施の
形態の要部の側断面図である。
【図11】図10中A部を拡大した図、及びこの図中で
B方向から見た矢視図である。
【図12】本発明のクーラント除去装置の第4の実施の
形態の要部の正面図であり、通常時において圧延材を挟
んだ上下一対のクーラント除去ローラを対向支持してい
る状態を示す図と、異常時において上下一対のクーラン
ト除去ローラを直接接触して対向支持している状態を示
す図である。
【図13】本発明のクーラント除去装置の第5の実施の
形態の要部の側断面図である。
【図14】本発明のクーラント除去装置の第6の実施の
形態による静圧軸受の全体斜視図である。
【符号の説明】
9,10 作業ロール 11,12 中間ロール(補強ロール) 16,17 静圧軸受(第1静圧軸受) 18,19 クーラント除去ローラ 25 バネ支持台(バネ支持手段) 26 ノズル(空気孔) 27 ヘッダー(空気供給幅調整手段) 31 可変バー(空気供給幅調整手段) 32 静圧スラスト軸受パッド(第2静圧軸
受) 34 軸方向ノズル(第2静圧軸受) 38 把持ローラ(サポートローラ) 41,42 エアーエッジワイパー(エッジワイパー
手段) 43,44 エアー吸引口(エッジワイパー手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の空気孔が設けられた第1静圧軸受
    と、この第1静圧軸受内に配置されるクーラント除去ロ
    ーラとを備え、圧縮空気を前記空気孔を通じて前記クー
    ラント除去ローラの胴部に噴射し非接触状態で径方向か
    ら支持する圧延材のクーラント除去装置において、 前記複数の空気孔は、前記第1静圧軸受の内周面に前記
    クーラント除去ローラの軸方向に2列に配設され、かつ
    各空気孔の径は0.4mm以上、0.7mm以下である
    ことを特徴とする圧延材のクーラント除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の圧延材のクーラント除去装
    置において、前記2列の空気孔はそれぞれ前記圧縮空気
    を鉛直上下方向に対し略45°をなす斜めに噴射するよ
    うに配設されていることを特徴とする圧延材のクーラン
    ト除去装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の圧延材のクーラント
    除去装置において、前記圧延材の通板高さの変化に対応
    して装置自体の高さを可変に弾性支持するバネ支持手段
    を設けたことを特徴とする圧延材のクーラント除去装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項記載のクー
    ラント除去装置において、前記第1静圧軸受を軸方向に
    複数個に分割可能な構造としたことを特徴とする圧延材
    のクーラント除去装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項記載のクー
    ラント除去装置において、前記軸方向2列に配設された
    複数の空気孔による軸方向の空気供給幅寸法を可変に調
    整可能な空気供給幅調整手段を設けたことを特徴とする
    圧延材のクーラント除去装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれか1項記載のクー
    ラント除去装置において、圧縮空気を前記クーラント除
    去ローラの軸方向両端部に噴射し非接触状態で軸方向か
    ら支持する第2静圧軸受を設けたことを特徴とする圧延
    材のクーラント除去装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至4のいずれか1項記載のクー
    ラント除去装置において、前記圧延材に対して進退可能
    であり、前記第1静圧軸受より優先して前記クーラント
    除去ローラを径方向から支持可能なサポートローラを設
    けたことを特徴とする圧延材の圧延材のクーラント除去
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至4のいずれか1項記載のクー
    ラント除去装置において、前記圧延材両端部の付着クー
    ラントに圧縮空気を噴射して除去するエッジワイパー手
    段を設けたことを特徴とする圧延材のクーラント除去装
    置。
  9. 【請求項9】上・下一対の作業ロール及びこれら作業ロ
    ールをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールを備えた
    少なくとも1つの冷間圧延機と、前記少なくとも1つの
    圧延機の出側に設けられ、圧延材に付着したクーラント
    を除去するクーラント除去装置とを有する冷間圧延設備
    において、 前記クーラント除去装置は、複数の空気孔が設けられた
    第1静圧軸受と、この第1静圧軸受内に配置されるクー
    ラント除去ローラとを備え、圧縮空気を前記空気孔を通
    じて前記クーラント除去ローラの胴部に噴射し非接触状
    態で径方向から支持する静圧軸受支持ローラ方式であ
    り、かつ、前記複数の空気孔は、前記第1静圧軸受の内
    周面に前記クーラント除去ローラの軸方向に2列に配設
    され、かつ各空気孔の径は0.4mm以上、0.7mm
    以下であることを特徴とする冷間圧延設備。
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