JP2002045877A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JP2002045877A
JP2002045877A JP2000237549A JP2000237549A JP2002045877A JP 2002045877 A JP2002045877 A JP 2002045877A JP 2000237549 A JP2000237549 A JP 2000237549A JP 2000237549 A JP2000237549 A JP 2000237549A JP 2002045877 A JP2002045877 A JP 2002045877A
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pipe
treated water
discharge
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Daisuke Tanabe
大輔 田辺
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理水域が鉛直方向に水質の変動を有する場
合や、鉛直下方に温度成層などが形成されている場合に
おいても、処理水域全体として効率よく浄化処理を行う
ことができる水質浄化装置の提供。 【解決手段】 ポンプで、浄化処理された処理水を処理
水域において下方に吐出させることで、処理水域の鉛直
方向に対して水の攪拌・混合を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の処理水域において、水質汚
染対策として、処理水域の被処理水を浄化処理する処理
部と、該処理部で浄化処理された被処理水を吸引し処理
水域に吐出するポンプとを有する水質浄化装置を設置す
ることが行われている。この種の水質浄化装置の従来の
ものでは、浄化処理された被処理水をポンプが処理水域
において側方に吐出させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような水質浄化
装置では、浄化処理された被処理水を処理水域において
側方に吐出させるようになっているため、処理水域内に
おいて水の流れが水平方向にしか発生しない。よって、
処理水域内が鉛直方向に水質の変動を有する場合や、水
深が深く鉛直下方に温度成層などが形成されている場合
に、処理水域全体として見ると、効率よく浄化処理でき
ていない可能性があった。
【0004】したがって、本発明は、処理水域が鉛直方
向に水質の変動を有する場合や、鉛直下方に温度成層な
どが形成されている場合においても、処理水域全体とし
て効率よく浄化処理を行うことができる水質浄化装置の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の水質浄化装置は、処理水域
の被処理水を浄化処理する処理部と、該処理部で浄化処
理された処理水を吸引し処理水域に吐出するポンプとを
有するものであって、前記ポンプは、浄化処理された処
理水を処理水域において下方に吐出させることを特徴と
している。
【0006】これにより、浄化処理された処理水を処理
水域においてポンプで下方に吐出させることにより、処
理水域の鉛直方向に対して水の攪拌・混合を行うことが
できる。
【0007】本発明の請求項2記載の水質浄化装置は、
請求項1記載のものに関して、前記ポンプによる処理水
の吐出方向を変更させる吐出方向変更手段を設けたこと
を特徴としている。
【0008】これにより、浄化処理された処理水を処理
水域においてポンプで下方に吐出させることにより、処
理水域の鉛直方向に対して水の攪拌・混合を行うことが
できる上、アオコが発生した場合等、必要に応じて、吐
出方向変更手段がポンプによる処理水の吐出方向を変更
し例えば上方向とすることでアオコが発生した水面付近
で水を攪拌・混合させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態の水質浄化
装置を図1および図2を参照して以下に説明する。
【0010】この水質浄化装置11は、池あるいは湖沼
等の閉鎖系の処理水域10の水面10aに浮かせられる
複数(図示は一つ)の浮体1と、これら複数の浮体1を
連結させる連結金具2と、この連結金具2にロープ3を
介して支持され水面10a下に保持されて処理水域10
の被処理水を浄化処理する浄化処理ユニット12と、陸
側あるいは浮体1上に設置される駆動装置13(図2参
照)とから構成されている。なお、以下の説明における
上下は配置時の状態における上下である。
【0011】まず、浄化処理ユニット12について説明
する。浄化処理ユニット12は、正方形状をなして環状
に連結される四枚の側板部16と、これら側板部16の
下端開口側を閉塞するよう取り付けられた正方形状の下
板部18と、逆側の上端開口側を閉塞するよう取り付け
られた正方形状の上板部19とからなる、略立方体状の
外体20を有している。この外体20には、全方向に多
数の流入孔15が形成されている。また、外体20は、
四枚の側板部16のうちの一つの下部所定位置に流入孔
15より大きい貫通孔21が形成されている。
【0012】外体20は、塩化ビニルやステンレス鋼等
の非腐食性部材や非腐食処理された鋼板等からなるもの
で、下板部18の下面の外周側にはフレーム22がボル
ト等の図示せぬ取付手段にて固定されている。
【0013】そして、外体20には、第一管部24と第
二管部25とからなる屈曲形状の円筒の集水管体26が
内包されている。第一管部24は、一端側にフランジ部
27を有しており、貫通孔21に内周面を一致させた状
態で、該フランジ部27において側板部16に取り付け
られている。この取付状態で、第一管部24は、外体2
0の下板部18に平行をなしてその略中心位置まで延在
している。同取付状態で、第二管部25は、第一管部2
4のフランジ部27に対し反対側から上方に、外体20
の高さ方向の略中心位置まで延在し開口部26aを上方
に向けている。
【0014】集水管体26の開口部26aには、開口部
26aを覆うように集水部30が取り付けられている。
集水部30は、図示せぬ集水孔が側面および上面に多数
形成された略有底円筒状をなしている。そして、集水部
30は、開口側を集水管体26の第二管部25の開口部
26aに向けて該第二管部25の外側に嵌められてお
り、この状態で図示せぬホースバンド等で固定される。
この固定状態において、集水部30の中心位置となる点
は、外体20の中心位置となる点に一致させられてい
る。
【0015】外体20の内側の隙間には、流入孔15お
よび集水部30の図示せぬ集水孔より径大の浄化材とし
ての木炭29が充填されしかも有機物を分解する好気性
の微生物が担持されて、処理部36が形成されている。
【0016】外体20の外側には、第一管部39と第二
管部40とからなる略L字形状の円筒の揚水管体41が
設けられている。揚水管体41の第一管部39は、端部
にフランジ部42を有しており、フランジ部42が、貫
通孔21に内周面を一致させた状態で、外体20の側板
部16に取り付けられている。なお、フランジ部42
は、間に側板部16を挟んだ状態で集水管体26のフラ
ンジ部27とボルト等で連結されることにより側板部1
6に取り付けられることになる。このような取り付け状
態において、第一管部39は集水管体26に連通させら
れる。
【0017】第二管部40は、このように第一管部39
が外体20に取り付られた状態で、該第一管部39の外
端位置から、該第一管部39に直交して上方に延出し、
外体20より上側位置において上方に上部開口部41a
を向けている。
【0018】揚水管体41の上部開口部41aには、9
0度湾曲する形状の湾曲管体70が一端において取り付
けられている。この湾曲管体70は、他端が外体20に
対し反対方向に向くように揚水管体41に取り付けられ
ている。
【0019】湾曲管体70の他端部には、略円錐形状を
なす吐出管体71がその大径側において取り付けられて
いる。この吐出管体70は、小径側が外体20に対し反
対方向を向くように湾曲管体70に取り付けられてお
り、小径側の吐出口71aにおいて処理水域10内に開
口している。ここで、吐出管体71の吐出口71aの内
径は、吐出管体71の他の部分よりも小径(すなわち流
路断面積が小)とされており、これに連通する湾曲管体
70、揚水管体41および集水管体26のいずれよりも
小径(すなわち流路断面積が小)とされている。
【0020】揚水管体41には、第二管部40の下端近
傍に該第二管部40の中心軸線に直交して貫通孔43が
形成されており、該貫通孔43に円筒状の空気噴出管4
4が嵌合固定されている。該空気噴出管44の揚水管体
41内に突出する一端部には、第二管部40内に空気を
噴出させる図示せぬ空気噴出孔が多数形成されており、
他側は、第二管部40の外側において上方に向け屈曲さ
れて連結管46に連結され、陸側に設置された駆動装置
13に連結されている。
【0021】外体20の下側の支持フレーム22には、
下板部18に沿った水平状態で、洗浄ノズル49が固定
されている。この洗浄ノズル49は、下板部18に平行
に配置される一端側が閉塞された円筒状をなす幹管49
aと、幹管49aから多数分岐して下板部18に平行に
配置される先端が閉塞された円筒状の枝管49bとを有
しており、枝管49bには内外を貫通する図示せぬ空気
噴出孔がそれぞれ全長にわたって所定の間隔で多数形成
されている。他方、洗浄ノズル49の幹管49aの他端
側は、外体20の側方で鉛直に沿う連結管51に連結さ
れている。洗浄ノズル49は、該連結管51を介して駆
動装置13に連結されている。
【0022】そして、浮体1に取り付けられた連結金具
2には、下方に延出する支持具74が固定されており、
該支持具74の延出先端部には、吐出管体71の吐出口
71aと対向可能に平板からなる方向変更部材75が固
定されている。この方向変更部材75は、吐出管体71
の水平方向に延びる中心軸線の延長線上に配置されてお
り、吐出管体71側が上側に位置するよう前記延長線に
対し45度傾斜した状態で固定されている。
【0023】次に、駆動装置13について説明する。駆
動装置13は、陸側等に設置される筐体53を有してお
り、図2に示すように、空気噴出管44側の連結管46
および洗浄ノズル49側の連結管51は、筐体53内で
電磁式の切換弁54に連結されている。該切換弁54
は、筐体53内に配置されたコンプレッサ57の空気吐
出側にも連結されている。
【0024】切換弁54は、コンプレッサ57の吐出側
を連結管51に連通させることなく連結管46に連通さ
せる状態と、連結管46に連通させることなく連結管5
1に連通させる状態とに切り換えられるようになってい
る。
【0025】これら切換弁54およびコンプレッサ57
は、筐体53内に設けられたコントローラ58に電気的
に接続されている。このコントローラ58は、外部電源
59に接続されており、外部電源59からのコンプレッ
サ57および切換弁54への電力供給の制御を行う。
【0026】ここで、コントローラ58がコンプレッサ
57を駆動状態とするとともに、切換弁54を、コンプ
レッサ57の吐出側を連結管51に連通させることなく
連結管46に連通させる浄化処理状態とすると、コンプ
レッサ57から連結管46を介して空気噴出管44に向
け圧縮空気が供給される。すると、該圧縮空気は空気噴
出管44の図示せぬ空気噴出孔から噴出され揚水管体4
1の第二管部40内で気泡となって下から上へ移動し、
この気泡の移動で、該揚水管体41の第二管部40内に
上方への水流すなわちエアリフトが生じて、処理部36
の中心近傍の水を、集水部30から吸い込み、集水管体
26、揚水管体41、湾曲管体70および吐出管体71
を通じて、該吐出管体71の小径の吐出口71aで流速
を高めて処理水域10に向け水平側方に排出させる。
【0027】すると、吐出管体71の吐出口71aから
吐出される処理水は、方向変更部材75にぶつかってそ
の方向が鉛直下方に向けられ、鉛直下向きに流れる。そ
して、このようにして集水管体26等から処理部36内
の水を吸い込むことで、強制的に外体20の外側の水
が、側板部16、上板部19および下板部18の流入孔
15から、処理部36内に導入され、処理部36を中心
に向け移動して中心の集水部30に至り、その際に、処
理部36を構成する木炭29に担持された好気性微生物
に、アオコ等の藻類や有機質浮遊物質、溶解性有機物質
等が分解されることで水が浄化される。
【0028】そして、このように浄化処理された水が集
水部30から集水管体26内に吸引され、該集水管体2
6から揚水管体41、湾曲管体70および吐出管体71
内を移動して吐出口71aから水域10に排出される。
このような水の環流で浄化対象が浄化される。
【0029】この場合、コンプレッサ57、切換弁5
4、連結管46、空気噴出管44、集水部30、集水管
体26、揚水管体41、湾曲管体70、吐出管体71お
よび方向変更部材75が、処理部36の内側から該処理
部36で浄化処理された処理水を吸引し処理水域10に
吐出することにより該処理部36に外側から内側への水
流を発生させるエアリフトポンプ(ポンプ)61を構成
している。なお、このエアリフトポンプ61の吐出口7
1aの流路断面積は、上記したように、それより上流側
の吸引系流路の流路断面積より小さくされ、吐出時の流
速を高めるようになっている。
【0030】他方、コントローラ58がコンプレッサ5
7を駆動状態とするとともに、切換弁54を、コンプレ
ッサ57の吐出側を連結管46に連通させることなく連
結管51に連通させる洗浄処理状態とすると、コンプレ
ッサ57から連結管51に空気が供給され、該空気が連
結管51に連通された洗浄ノズル49の図示せぬ空気噴
出孔から噴出させられ、該洗浄ノズル49の上側の下板
部18の流入孔から処理部36内に入り、処理部36全
体を通って上方に移動する。この空気の移動で、木炭2
9の表面と空気が接触し、木炭29の表面から汚泥等が
付着した生物膜が剥離される。さらに、処理部36内の
空気の上昇により、処理部36内で外体20の下板部1
8から上板部19に向かう水の流れが生じ、この流れに
より、処理部36内で剥離された汚泥等が付着した生物
膜は、処理部36の外側に排出される。このようにして
処理部36が洗浄される。ここで、この場合、コンプレ
ッサ57、切換弁54、連結管51および洗浄ノズル4
9が、処理部36を洗浄する洗浄装置62を構成してい
る。
【0031】なお、処理部36の洗浄は、長期間浄化処
理を行い、処理部36の目詰まりが進み、目的とする浄
化性能が得られないような場合に実行されるもので、例
えば、別途設けた圧力センサにより検出した揚水管体4
1の下部における吸込圧力が予め設定された値以上とな
ったときや、タイマにより一定期間浄化を行ったとき等
に自動的に実行される。
【0032】以上の第1実施形態の水質浄化装置11に
よれば、エアリフトポンプ61の小径とされた吐出口7
1aから流速が高められて吐出される処理水が、方向変
更部材75にぶつかってその方向が鉛直下方に向けら
れ、鉛直下向きに流れる。これにより、処理水域10の
鉛直方向に対して水の攪拌・混合を行うことができる。
【0033】したがって、処理水域10内が鉛直方向に
水質の変動を有する場合や、水深が深く鉛直下方に温度
成層などが形成されている場合においても、これらを攪
拌・混合し温度成層等を破壊することにより、処理水域
10全体に対して水質を悪化させる要因を効率良く除去
することができ、処理水域10全体として効率よく浄化
処理を行うことができる。
【0034】しかも、エアリフトポンプ61の吐出方向
を鉛直下方に変更する方向変更部材75として平板を用
いるため簡便な構造となる。
【0035】加えて、エアリフトポンプ61の吐出口で
ある吐出口71aの流路断面積は、それより上流側の流
路断面積より小さくされ、吐出時の流速を高めるように
なっているため、処理水域10の攪拌・混合を効率よく
行うことができる。
【0036】なお、方向変更部材75を設けるのではな
く、例えば、湾曲管体70を180度湾曲する形状とす
ることで、吐出管体71をその吐出口71aが下方向に
向くように設け、吐出管体71から直接鉛直下方向に処
理水を吐出させるようにしても良い。
【0037】次に、本発明の第2実施形態の水質浄化装
置を図3〜図5を参照して以下に第1実施形態との相違
部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部
分には同一の符号を付しその説明は略す。
【0038】第2実施形態の水質浄化装置11において
は、吐出管体71の水平方向に延びる中心軸線の延長線
上に配置された平板からなる吐出方向変更手段としての
方向変更部材75が支持具74に対し回動可能とされて
おり、該方向変更部材75には、これを、第1実施形態
と同様、吐出管体71側が上側に位置するよう前記延長
線に対し45度傾斜した下方噴出状態(図3(a)に示
す状態)と、吐出管体71側が下側に位置するよう前記
延長線に対し45度傾斜した上方噴出状態(図3(b)
に示す状態)の二つの向きに切り換える吐出方向切換手
段として吐出方向切換装置76が設けられている(図4
参照)。
【0039】また、処理水域10の水面10a付近に
は、水の濁度を検出する濁度計77が設けられている
(図4参照)。この濁度計77は、コントローラ58に
電気的に接続されており、コントローラ58はこの濁度
計77からの出力信号により吐出方向切換装置76を制
御して、方向変更部材75の向きを切り換える。
【0040】すなわち、通常の浄化処理時においてコン
トローラ58は、吐出方向切換装置76により、図3
(a)に示すように、第1実施形態と同様に方向変更部
材75を下方噴出状態としておき、エアリフトポンプ6
1の吐出口71aから吐出された処理水の方向を鉛直下
向きとすることで、鉛直方向の水の攪拌・混合を促進さ
せることになる。
【0041】他方、アオコが発生した場合には、処理水
域10の水面10a付近において濁度が悪化するため、
水面10a付近に設けられた濁度計77からの出力信号
によりこのことを検出すると、コントローラ58は、吐
出方向切換装置76により、図3(b)に示すように、
方向変更部材75を自動的に上方噴出状態とする。する
と、エアリフトポンプ61の吐出口71aから吐出され
る処理水は、方向変更部材75にぶつかってその方向が
鉛直上方に向けられ、鉛直上向きに流れ、水面10a付
近で水平方向に向きが変えられて、水平側方に流れる。
【0042】したがって、アオコが発生した水面10a
付近の水を攪拌・混合させることができるため、アオコ
発生時に問題となる景観についての改善を図ることがで
きる。しかも、アオコ発生場所の水を攪拌・混合するこ
とで、アオコ同士が結びついて塊となるのを防止でき、
よって、他のアオコ処理装置などによりアオコを処理す
る場合にも処理を行いやすくなる。さらに、エアリフト
ポンプ61の吐出方向を鉛直下方および鉛直上方に切り
換える方向変更部材75として平板を用いるため簡便な
構造となる。
【0043】なお、エアリフトポンプ61の処理水の吐
出方向を方向変更部材75を用いずに変更することも可
能である。すなわち、図5に示すように湾曲管体70
に、吐出方向変更手段である三方の切換弁78を連結さ
せ、該切換弁78に吐出管体71を二つそれぞれの吐出
口71aが鉛直上方向および鉛直下方向に向くようにし
て連結させる。そして、コントローラ58が切換弁78
で上側の吐出管体71を閉状態とし下側の吐出管体71
を開状態とすることで鉛直下方向に処理水を吐出させる
一方、コントローラ58が切換弁78で上側の吐出管体
71を開状態とし下側の吐出管体71を閉状態とするこ
とで鉛直上方向に処理水を吐出させる(すなわち、弁7
8の開閉切り換えでエアリフトポンプ61による処理水
の吐出方向を変更可能とする)ようにしてもよい。
【0044】また、アオコの発生を検出するものとして
は濁度計に限定されることはなく、種々のものを用いる
ことができる。例えば、クロロフィルや透視度を測定し
てもよい。
【0045】さらに、自動計測および自動制御を行う必
要がない場合は、人間が水質測定等で判断し、手動で方
向変更部材75の向きあるいは切換弁78を切り換える
ようにしてもよい。なお、本実施形態ではエアリフトポ
ンプ61の吐出方向を方向変更部材75にぶつけること
により鉛直下方もしくは鉛直上方に変更させる方法をと
っているが、吐出方向変更手段として、方向変更部材7
5を用いずに、例えば、吐出管体71の向きを直接切り
替えるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、浄化処理された処理水を
処理水域においてポンプで下方に吐出させることによ
り、処理水域の鉛直方向に対して水の攪拌・混合を行う
ことができる。したがって、処理水域内が鉛直方向に水
質の変動を有する場合や、水深が深く鉛直下方に温度成
層等が形成されている場合においても、これらを攪拌・
混合し温度成層等を破壊することにより、水域全体に対
して水質を悪化させる要因を効率良く除去することがで
き、処理水域全体として効率よく浄化処理を行うことが
できる。
【0047】本発明の請求項2記載の水質浄化装置によ
れば、浄化処理された処理水を処理水域においてポンプ
で下方に吐出させることにより、処理水域の鉛直方向に
対して水の攪拌・混合を行うことができる上、アオコが
発生した場合等、必要に応じて、吐出方向変更手段がポ
ンプによる処理水の吐出方向を変更し例えば上方向とす
ることでアオコが発生した水面付近で水を攪拌・混合さ
せることができる。したがって、アオコが発生した水面
付近の水を攪拌・混合させることができるため、アオコ
発生時に問題となる景観についての改善を図ることがで
きる。しかも、アオコ発生場所の水を攪拌・混合するこ
とで、アオコ同士が結びついて塊となるのを防止でき、
よって、他のアオコ処理装置などによりアオコを処理す
る場合にも処理を行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の水質浄化装置を示す
側断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の水質浄化装置の駆動
装置等を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の水質浄化装置の要部
を示す側断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態の水質浄化装置の駆動
装置等を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第2実施形態の水質浄化装置の変形
例を示す側断面図である。
【符号の説明】
10 処理水域 11 水質浄化装置 36 処理部 61 エアリフトポンプ(ポンプ) 75 方向変更部材(吐出方向変更手段) 78 切換弁(吐出方向変更手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理水域の被処理水を浄化処理する処理
    部と、該処理部で浄化処理された処理水を吸引し処理水
    域に吐出するポンプとを有する水質浄化装置において、 前記ポンプは、浄化処理された処理水を処理水域におい
    て下方に吐出させることを特徴とする水質浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記ポンプによる処理水の吐出方向を変
    更させる吐出方向変更手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の水質浄化装置。
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