JP2002044064A - 移動局無線装置、固定局無線装置及び無線通信システム - Google Patents

移動局無線装置、固定局無線装置及び無線通信システム

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JP2002044064A
JP2002044064A JP2000224365A JP2000224365A JP2002044064A JP 2002044064 A JP2002044064 A JP 2002044064A JP 2000224365 A JP2000224365 A JP 2000224365A JP 2000224365 A JP2000224365 A JP 2000224365A JP 2002044064 A JP2002044064 A JP 2002044064A
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Tsutomu Asanuma
努 浅沼
Satoshi Shiraishi
智 白石
Takeshi Hanawa
威 花輪
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信復調を再生クロックを用いて行う無線装
置において、温度等の環境変動の影響を補償し、周波数
特性や遅延量を一定に保つことができ、フレームの立上
がり時とクロック引込時で共振選択部のQ値を切替えで
きること。 【解決手段】 共振選択部4は、再生クロック周波数を
選択し、遅延部5は、A/Dコンバータ3でIまたはQ
信号を打ち抜くタイミングを調整する。装置の温度は、
環境変動検出部8によって検出され、制御部6は、この
検出された装置の温度に対応した補正値を補正値格納部
7から読み出す。補正値格納部7には、共振選択部4の
周波数特性を補償するための補正値が格納されており、
制御部6は、変動分を補償するように共振選択部4の周
波数特性を補償制御する。これにより、装置の環境状態
が変動しても常に一定の周波数特性を保つことができ、
受信性能を安定化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック再生方式
を用いて復調する無線装置に関し、装置の環境変動を補
償して安定性能が得られる移動局無線装置、固定局無線
装置及び無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】クロック再生方式の無線装置は、再生ク
ロック周波数を共振選択部で選択し、復調データをA/
Dコンバータで生成するものであり、この生成のための
再生クロックタイミングを遅延部で調整する構成であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成による
クロック再生は、温度等の環境変動の影響により、共振
選択部の周波数特性や再生クロックの遅延量を一定に保
つことが困難であり、復調の安定性が課題となる。
【0004】また、一般に共振選択部のQ値が小さいと
引込時間が高速になるが、クロックジッタが大きくな
り、逆にQ値が大きいとクロックジッタが小さくなる
が、引込時間が大きくなることから、バースト通信を行
う無線装置においては高速引込を重視し、Q値を小さく
する場合クロックジッタが大となり、所要C/Nの劣化
が課題となる。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、受信復調を再生クロックを用いて行う
無線装置において、温度等の環境変動の影響を補償し、
周波数特性や遅延量を一定に保つことができ、フレーム
の立上がり時とクロック引込時で共振選択部のQ値を切
替えできる移動局無線装置、固定局無線装置及び無線通
信システムの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の移動局無線装置
は、受信復調を再生クロックを用いて行う移動局無線装
置において、再生クロック周波数を選択するための共振
選択部と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して共振選択部
の再生クロック周波数を選択し、周波数特性を一定に保
つ制御部とを備えたことを特徴とする。この構成によ
り、温度等の環境変動の影響を補償し、共振選択部の周
波数特性を一定に保ち、環境変動に対して安定するよう
構成したものであり、受信性能の安定性に優れた移動局
無線装置を実現できる。
【0007】また、本発明の固定局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う固定局無線装置におい
て、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、検出
手段が検出した環境変動に対応して共振選択部の再生ク
ロック周波数を選択し、周波数特性を一定に保つ制御部
とを備えたことを特徴とする。この構成により、温度等
の環境変動の影響を補償し、共振選択部の周波数特性を
一定に保ち、環境変動に対して安定するよう構成したも
のであり、受信性能の安定性に優れた固定局無線装置を
実現できる。
【0008】また、本発明の無線通信システムは、受信
復調を再生クロックを用いて行う無線通信システムにお
いて、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、検出
手段が検出した環境変動に対応して共振選択部の再生ク
ロック周波数を選択し、周波数特性を一定に保つ制御部
とを備えたことを特徴とする。この構成により、温度等
の環境変動の影響を補償し、共振選択部の周波数特性を
一定に保ち環境変動に対して安定するよう構成したもの
であり、受信性能の安定性に優れた無線通信システムを
実現できる。
【0009】また、本発明の移動局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う移動局無線装置におい
て、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータ
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して遅延部の遅
延量を補償制御し、打ち抜きタイミングを一定に保つ制
御部とを備えたことを特徴とする。この構成により、温
度等の環境変動の影響を補償し、遅延量を一定に保ち、
環境変動に対して安定するよう構成したものであり、受
信性能の安定性に優れた移動局無線装置を実現できる。
【0010】また、本発明の固定局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う固定局無線装置におい
て、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータ
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して遅延部の遅
延量を補償制御し、打ち抜きタイミングを一定に保つ制
御部とを備えたことを特徴とする。この構成により、温
度等の環境変動の影響を補償し、遅延量を一定に保ち、
環境変動に対して安定するよう構成したものであり、受
信性能の安定性に優れた固定局無線装置を実現できる。
【0011】また、本発明の無線通信システムは、受信
復調を再生クロックを用いて行う無線通信システムにお
いて、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバー
タと、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A
/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して遅延部の遅
延量を補償制御し、打ち抜きタイミングを一定に保つ制
御部とを備えたことを特徴とする。この構成により、温
度等の環境変動の影響を補償し、遅延量を一定に保ち、
環境変動に対して安定するよう構成したものであり、受
信性能の安定性に優れた無線通信システムを実現でき
る。
【0012】また、本発明の移動局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う移動局無線装置におい
て、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータ
と、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して共振選択部
の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定に保
ち、また、遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタイ
ミングを一定に保つ制御部とを備えたことを特徴とす
る。この構成により、温度等の環境変動の影響を補償
し、共振選択部の周波数特性を一定に、また遅延量を一
定に保ち環境変動に対して安定するよう構成したもので
あり、受信性能の安定性に優れた移動局無線装置を実現
できる。
【0013】また、本発明の固定局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う固定局無線装置におい
て、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータ
と、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して共振選択部
の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定に保
ち、また、遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタイ
ミングを一定に保つ制御部とを備えたことを特徴とす
る。この構成により、温度等の環境変動の影響を補償
し、共振選択部の周波数特性を一定に、また遅延量を一
定に保ち環境変動に対して安定するよう構成したもので
あり、受信性能の安定性に優れた固定局無線装置を実現
できる。
【0014】また、本発明の無線通信システムは、受信
復調を再生クロックを用いて行う無線通信システムにお
いて、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバー
タと、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して共振選択部
の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定に保
ち、また、遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタイ
ミングを一定に保つ制御部とを備えたことを特徴とす
る。この構成により、温度等の環境変動の影響を補償
し、共振選択部の周波数特性を一定に、また遅延量を一
定に保ち環境変動に対して安定するよう構成したもので
あり、受信性能の安定性に優れた無線通信システムを実
現できる。
【0015】また、本発明の移動局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う移動局無線装置におい
て、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、フレームの立上がり時は共振選択部のQ値を小さく
して引込時間の高速化を図り、引込後はQ値を大きくし
てクロックジッタを抑制する制御部とを備えたことを特
徴とする。この構成により、Q値を切替えることにより
高速性と安定性を満足させ、所要C/Nを劣化させるこ
となく、受信性能の安定性に優れた無線装置を実現でき
る。
【0016】また、本発明の移動局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う固定局無線装置におい
て、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、フレームの立上がり時は共振選択部のQ値を小さく
して引込時間の高速化を図り、引込後はQ値を大きくし
てクロックジッタを抑制する制御部とを備えたことを特
徴とする。この構成により、Q値を切替えることにより
高速性と安定性を満足させ、所要C/Nを劣化させるこ
となく、受信性能の安定性に優れた無線装置を実現でき
る。
【0017】また、本発明の無線通信システムは、受信
復調を再生クロックを用いて行う無線通信システムにお
いて、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、フレームの立上がり時は共振選択部のQ値を小さく
して引込時間の高速化を図り、引込後はQ値を大きくし
てクロックジッタを抑制する制御部とを備えたことを特
徴とする。この構成により、Q値を切替えることにより
高速性と安定性を満足させ、所要C/Nを劣化させるこ
となく、受信性能の安定性に優れた無線装置を実現でき
る。
【0018】また、本発明の移動局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う移動局無線装置におい
て、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータ
と、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して共振選択部
の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定に保
ち、遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタイミング
を一定に保つとともに、フレームの立上がり時は共振選
択部のQ値を小さくして引込時間の高速化を図り、引込
後はQ値を大きくしてクロックジッタを抑制する制御部
とを備えたことを特徴とする。この構成により、温度等
の環境変動の影響を補償し、共振選択部の周波数特性を
一定に、また遅延量を一定に保ち環境変動に対して安定
するよう構成でき、受信性能の安定性を向上できる。ま
た、Q値を切替えることにより高速性と安定性を満足さ
せ、所要C/Nを劣化させることなく、受信性能の安定
性に優れた移動局無線装置を実現できる。
【0019】また、本発明の移動局無線装置は、受信復
調を再生クロックを用いて行う固定局無線装置におい
て、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータ
と、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して共振選択部
の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定に保
ち、遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタイミング
を一定に保つとともに、フレームの立上がり時は共振選
択部のQ値を小さくして引込時間の高速化を図り、引込
後はQ値を大きくしてクロックジッタを抑制する制御部
とを備えたことを特徴とする。この構成により、温度等
の環境変動の影響を補償し、共振選択部の周波数特性を
一定に、また遅延量を一定に保ち環境変動に対して安定
するよう構成でき、受信性能の安定性を向上できる。ま
た、Q値を切替えることにより高速性と安定性を満足さ
せ、所要C/Nを劣化させることなく、受信性能の安定
性に優れた固定局無線装置を実現できる。
【0020】また、本発明の無線通信システムは、受信
復調を再生クロックを用いて行う無線通信システムにお
いて、受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバー
タと、再生クロック周波数を選択するための共振選択部
と、装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、A/
Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する遅延部
と、検出手段が検出した環境変動に対応して共振選択部
の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定に保
ち、遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタイミング
を一定に保つとともに、フレームの立上がり時は共振選
択部のQ値を小さくして引込時間の高速化を図り、引込
後はQ値を大きくしてクロックジッタを抑制する制御部
とを備えたことを特徴とする。この構成により、温度等
の環境変動の影響を補償し、共振選択部の周波数特性を
一定に、また遅延量を一定に保ち環境変動に対して安定
するよう構成でき、受信性能の安定性を向上できる。ま
た、Q値を切替えることにより高速性と安定性を満足さ
せ、所要C/Nを劣化させることなく、受信性能の安定
性に優れた無線通信システムを実現できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
を参照しながら説明する。
【0022】<実施の形態1>図1は本発明の第1の実
施形態における無線装置の構成を示すブロック図であ
る。この無線装置は、受信部1、直交復調部2、A/D
コンバータ3、共振選択部4、遅延部5、制御部6、補
正値格納部7、環境変動検出部8を有している。
【0023】直交復調部2は、受信信号をIまたはQ信
号に変換する。共振選択部4は、再生クロック周波数を
選択する。遅延部5は、A/Dコンバータ3でIまたは
Q信号を打ち抜くタイミングを調整する。制御部6は、
共振選択部4の周波数特性を補償制御する。補正値格納
部7はROM等で構成され、共振選択部4の周波数特性
を補償するための補正値が格納される。この補正値は、
装置の環境状態として例えば温度に対応した補正値が格
納される。環境変動検出部8は、温度等の環境変動を検
出する。
【0024】以上のように構成された無線装置について
図1を用いてその動作について説明する。装置の温度
は、環境変動検出部8によって検出される。制御部6
は、この検出された装置の温度に対応した補正値を補正
値格納部7から読み出し、変動分を補償するように共振
選択部4の周波数特性を補償制御する。これにより、装
置の環境状態が変動しても常に一定の周波数特性を保つ
ことができるため、安定した受信性能が実現できる。
【0025】<実施の形態2>図2は本発明の第2の実
施形態における無線装置の構成を示すブロック図であ
る。この無線装置は、受信部1、直交復調部2、A/D
コンバータ3、共振選択部4、遅延部5、制御部6、補
正値格納部7、環境変動検出部8を有している。
【0026】直交復調部2は、受信信号をIまたはQ信
号に変換する。共振選択部4は、再生クロック周波数を
選択する。遅延部5は、A/Dコンバータ3でIまたは
Q信号を打ち抜くタイミングを調整する。制御部6は、
遅延部5の遅延量を補償制御する。補正値格納部7はR
OM等で構成され、遅延部5の遅延量を補償するための
補正値が格納される。この補正値は、装置の環境状態と
して例えば温度に対応した補正値が格納される。環境変
動検出部8は、温度等の環境変動を検出する。
【0027】以上のように構成された無線装置の動作を
説明する。装置の温度は、環境変動検出部8により検出
される。制御部6は、補正値格納部7から検出された温
度に対応した遅延量の補正値を読み出し、変動分を補償
するように遅延部5の遅延量を制御する。これにより、
環境状態が変動しても常に一定の打ち抜きタイミングを
保つことができるため、安定した受信性能を実現でき
る。
【0028】<実施の形態3>図3は本発明の第3の実
施形態における無線装置の構成を示すブロック図であ
る。この無線装置は、受信部1、直交復調部2、A/D
コンバータ3、共振選択部4、遅延部5、制御部6、補
正値格納部7、環境変動検出部8を有している。
【0029】直交復調部2は、受信信号をIまたはQ信
号に変換する。共振選択部4は、再生クロック周波数を
選択する。遅延部5は、A/Dコンバータ3でIまたは
Q信号を打ち抜くタイミングを調整する。制御部6は、
共振選択部4の周波数特性、および遅延部5の遅延量を
補償制御する。補正値格納部7はROM等で構成され、
共振選択部4の周波数特性を補償するための補正値を格
納する周波数特性補正値格納部7aと、遅延部5の遅延
量を補償するための補正値を格納する遅延量補正値格納
部7bからなる。この補正値は、装置の環境状態として
例えば温度に対応した各補正値が格納される。環境変動
検出部8は、温度等の環境変動を検出する。
【0030】以上のように構成された無線装置の動作を
説明する。装置の温度は、環境変動検出部8により検出
される。制御部6は、検出された装置の温度に対応した
周波数特性を周波数特性補正値格納部7aから読み出
し、遅延量の補正値を遅延量補正値格納部7bから読み
出し、変動分を補償するように共振選択部4の周波数特
性、および遅延部5の遅延量を補償制御する。これによ
り、環境状態が変動しても常に一定の周波数特性および
遅延量を保つことができるため、安定した受信性能が実
現できる。
【0031】<実施の形態4>図4は本発明の第4の実
施形態における無線装置の構成を示すブロック図であ
る。この無線装置は、受信部1、直交復調部2、A/D
コンバータ3、共振選択部4、遅延部5、制御部6、補
正値格納部7を有している。
【0032】直交復調部2は、受信信号をIまたはQ信
号に変換する。共振選択部4は、再生クロック周波数を
選択する。遅延部5は、A/Dコンバータ3でIまたは
Q信号を打ち抜くタイミングを調整する。制御部6は、
共振選択部4のQ値を切替え制御する制御する。補正値
格納部7はROM等で構成され、共振選択部4のQ値を
制御するためのQ値切り替え補正値が格納される。
【0033】以上のように構成された無線装置の動作に
ついて説明する。まず、フレームの立上がり時は、引込
時間の高速化のために、制御部6は共振選択部4のQ値
が小さくなるように、Q値切り替え補正値を補正値格納
部7から読み出して共振選択部4のQ値を制御する。こ
の後、制御部6は、再生クロックが安定した時期に共振
選択部4のQ値が大きくなるように、Q値切り替え補正
値を補正値格納部7から読み出して共振選択部4のQ値
を制御する。これにより、フレーム立上がり時は高速に
引込み、引込完了後はクロックジッタを抑制でき、所要
C/Nを劣化させることなく安定した受信性能を実現で
きる。
【0034】<実施の形態5>図5は本発明の第5の実
施形態における無線装置の構成を示すブロック図であ
る。この無線装置は、受信部1、直交復調部2、A/D
コンバータ3、共振選択部4、遅延部5、制御部6、補
正値格納部7、環境変動検出部8を有している。
【0035】直交復調部2は、受信信号をIまたはQ信
号に変換する。共振選択部4は、再生クロック周波数を
選択する。遅延部5は、A/Dコンバータ3でIまたは
Q信号を打ち抜くタイミングを調整する。制御部6は、
共振選択部4の周波数特性及びQ値を切り替え制御し、
また、遅延部5の遅延量を補償制御する。補正値格納部
7はROM等で構成され、共振選択部4の周波数特性を
補償するための補正値を格納する周波数特性補正値格納
部7aと、遅延部5の遅延量を補償するための補正値を
格納する遅延量補正値格納部7bを有する。この補正値
は、装置の環境状態として例えば温度に対応した各補正
値が格納される。また、Q値切替え補正値格納部7cに
は、共振選択部4のQ値を切替え制御する補正値が格納
される。環境変動検出部8は、温度等の環境変動を検出
する。
【0036】以上のように構成された無線装置の動作を
説明する。装置の温度は、環境変動検出部8により検出
される。制御部6は、検出された装置の温度に対応した
周波数特性を周波数特性補正値格納部7aから読み出
し、遅延量の補正値を遅延量補正値格納部7bから読み
出し、変動分を補償するように共振選択部4の周波数特
性、および遅延部5の遅延量を補償制御する。
【0037】また、フレームの立上がり時は、引込時間
の高速化のために、制御部6は共振選択部4のQ値が小
さくなるように、補正値をQ値切り替え補正値格納部7
cから読み出して共振選択部4のQ値を制御する。この
後、制御部6は、再生クロックが安定した時期に共振選
択部4のQ値が大きくなるように、補正値をQ値切り替
え補正値格納部7cから読み出して共振選択部4のQ値
を制御する。これにより、フレーム立上がり時は高速に
引込み、引込完了後はクロックジッタを抑制でき、所要
C/Nを劣化させることなく安定した受信性能を実現で
きる。以上により、環境状態が変動しても常に一定の周
波数特性および遅延量を保つことができ、更には高速か
つ高安定な受信性能が実現できる。
【0038】以上説明した各実施形態は、無線装置とし
て移動する移動局無線装置、固定設置される固定局無線
装置、及びこれら移動局無線装置と固定局無線装置から
なる無線通信システムに適用していずれにおいても同様
の作用効果を得ることができるものである。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、再生ク
ロックを用いて復調を行う無線装置において、温度等の
環境変動があっても共振選択部の周波数特性を一定に保
ち復調の安定性を図ることができ、更にはパースト方式
においても高速高安定な受信性能を実現でき、装置の長
期信頼性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線装置の実施の形態1の構成を示す
ブロック図
【図2】本発明の無線装置の実施の形態2の構成を示す
ブロック図
【図3】本発明の無線装置の実施の形態3の構成を示す
ブロック図
【図4】本発明の無線装置の実施の形態4の構成を示す
ブロック図
【図5】本発明の無線装置の実施の形態5の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
1 受信部 2 直交復調部 3 A/Dコンバータ 4 共振選択部 5 遅延部 6 制御部 7 補正値格納部 7a 周波数特性補正値格納部 7b 遅延量補正値格納部 7c Q値切り替え補正値格納部 8 環境変動検出部
フロントページの続き (72)発明者 花輪 威 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA05 FJ11 5K047 AA02 AA06 AA12 BB01 GG45 MM31 MM36 MM45

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信復調を再生クロックを用いて行う移
    動局無線装置において、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択し、周波数特性を一定
    に保つ制御部とを備えたことを特徴とする移動局無線装
    置。
  2. 【請求項2】 受信復調を再生クロックを用いて行う固
    定局無線装置において、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択し、周波数特性を一定
    に保つ制御部とを備えたことを特徴とする固定局無線装
    置。
  3. 【請求項3】 受信復調を再生クロックを用いて行う無
    線通信システムにおいて、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択し、周波数特性を一定
    に保つ制御部とを備えたことを特徴とする無線通信シス
    テム。
  4. 【請求項4】 受信復調を再生クロックを用いて行う移
    動局無線装置において、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記遅延部
    の遅延量を補償制御し、打ち抜きタイミングを一定に保
    つ制御部とを備えたことを特徴とする移動局無線装置。
  5. 【請求項5】 受信復調を再生クロックを用いて行う固
    定局無線装置において、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記遅延部
    の遅延量を補償制御し、打ち抜きタイミングを一定に保
    つ制御部とを備えたことを特徴とする固定局無線装置。
  6. 【請求項6】 受信復調を再生クロックを用いて行う無
    線通信システムにおいて、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記遅延部
    の遅延量を補償制御し、打ち抜きタイミングを一定に保
    つ制御部とを備えたことを特徴とする無線通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 受信復調を再生クロックを用いて行う移
    動局無線装置において、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定
    に保ち、また、前記遅延部の遅延量を補償制御して打ち
    抜きタイミングを一定に保つ制御部とを備えたことを特
    徴とする移動局無線装置。
  8. 【請求項8】 受信復調を再生クロックを用いて行う固
    定局無線装置において、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定
    に保ち、また、前記遅延部の遅延量を補償制御して打ち
    抜きタイミングを一定に保つ制御部とを備えたことを特
    徴とする固定局無線装置。
  9. 【請求項9】 受信復調を再生クロックを用いて行う無
    線通信システムにおいて、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定
    に保ち、また、前記遅延部の遅延量を補償制御して打ち
    抜きタイミングを一定に保つ制御部とを備えたことを特
    徴とする無線通信システム。
  10. 【請求項10】 受信復調を再生クロックを用いて行う
    移動局無線装置において、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 フレームの立上がり時は前記共振選択部のQ値を小さく
    して引込時間の高速化を図り、引込後はQ値を大きくし
    てクロックジッタを抑制する制御部とを備えたことを特
    徴とする移動局無線装置。
  11. 【請求項11】 受信復調を再生クロックを用いて行う
    固定局無線装置において、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 フレームの立上がり時は前記共振選択部のQ値を小さく
    して引込時間の高速化を図り、引込後はQ値を大きくし
    てクロックジッタを抑制する制御部と、を備えたことを
    特徴とする固定局無線装置。
  12. 【請求項12】 受信復調を再生クロックを用いて行う
    無線通信システムにおいて、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 フレームの立上がり時は前記共振選択部のQ値を小さく
    して引込時間の高速化を図り、引込後はQ値を大きくし
    てクロックジッタを抑制する制御部とを備えたことを特
    徴とする無線通信システム。
  13. 【請求項13】 受信復調を再生クロックを用いて行う
    移動局無線装置において、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定
    に保ち、前記遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタ
    イミングを一定に保つとともに、フレームの立上がり時
    は前記共振選択部のQ値を小さくして引込時間の高速化
    を図り、引込後はQ値を大きくしてクロックジッタを抑
    制する制御部とを備えたことを特徴とする移動局無線装
    置。
  14. 【請求項14】 受信復調を再生クロックを用いて行う
    固定局無線装置において、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定
    に保ち、前記遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタ
    イミングを一定に保つとともに、フレームの立上がり時
    は前記共振選択部のQ値を小さくして引込時間の高速化
    を図り、引込後はQ値を大きくしてクロックジッタを抑
    制する制御部とを備えたことを特徴とする固定局無線装
    置。
  15. 【請求項15】 受信復調を再生クロックを用いて行う
    無線通信システムにおいて、 受信復調信号をデータに変換するA/Dコンバータと、 再生クロック周波数を選択するための共振選択部と、 装置の温度等の環境変動を検出する検出部と、 前記A/Dコンバータの打ち抜きタイミングを調整する
    遅延部と、 前記検出手段が検出した環境変動に対応して前記共振選
    択部の再生クロック周波数を選択して周波数特性を一定
    に保ち、前記遅延部の遅延量を補償制御して打ち抜きタ
    イミングを一定に保つとともに、フレームの立上がり時
    は前記共振選択部のQ値を小さくして引込時間の高速化
    を図り、引込後はQ値を大きくしてクロックジッタを抑
    制する制御部とを備えたことを特徴とする無線通信シス
    テム。
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