JP2002043998A - 周回衛星を自動追尾する移動端末機 - Google Patents

周回衛星を自動追尾する移動端末機

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JP2002043998A
JP2002043998A JP2000219956A JP2000219956A JP2002043998A JP 2002043998 A JP2002043998 A JP 2002043998A JP 2000219956 A JP2000219956 A JP 2000219956A JP 2000219956 A JP2000219956 A JP 2000219956A JP 2002043998 A JP2002043998 A JP 2002043998A
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orbiting satellite
mobile terminal
antenna
electric field
satellite
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Toru Kimura
木村  亨
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受信した電波の受信電界レベル値からその周回
衛星の位置を容易に判断して、アンテナを周回衛星方向
に自動追尾させる移動端末機を提供する。 【解決手段】天頂方向にあるときの周回衛星までの距離
を記憶する記憶装置38と、周回衛星からの出力レベル
値情報と記憶装置からの天頂方向にあるときの周回衛星
までの距離とから周回衛星が天頂方向にあるときの受信
電界レベル値を演算する演算装置39と、周回衛星から
の受信信号の受信電界レベル値を検出する受信電界レベ
ル検出装置37と、出力レベル値情報受信時の受信電界
レベル値と演算して得られた受信電界レベル値とを比較
する比較装置40と、比較の結果から周回衛星の位置を
推測してアンテナを周回衛星に自動的に追尾させる追尾
手段とを備え、衛星からの正確な位置情報無しに、アン
テナを周回衛星に自動追尾させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周回衛星通信シス
テムに接続可能な移動端末機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の周回衛星通信システムに接続可能
な移動端末機においては、移動端末機のアンテナを周回
衛星方向に切り替える場合、周回衛星の位置を判定する
ために、移動端末機にGPSやジャイロ機能を搭載する
か、または複数のアレーアンテナを搭載する方法などが
用いられていた。さらに、従来は、上記の各方法とは別
に、周回衛星通信システムが持つ地球局から、周回衛星
を介して移動端末機に周回衛星の位置情報を知らせる方
法が用いられていた。また、特開平9−1722401
公報には、地球局からの位置情報により周回衛星の位置
を判定し、アンテナ方向を切替える移動端末機が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、GPS
やジャイロあるいは複数のアレーアンテナを搭載し周回
衛星の位置を判断する方法では、移動端末機の形状が大
きくなり、衛星通信システムとして世界中どこでも持ち
運びできる移動端末機としては、携帯性が悪いという問
題があった。また、GPSやジャイロあるいは複数のア
レーアンテナを搭載すると、移動端末機が処理する情報
量が増加し、ソフトウェアへの負担および消費電力を増
加させるという問題があった。
【0004】さらには、周回衛星通信システムの地球局
から周回衛星の位置を知らせる方法では、地球局は絶え
ずそれぞれ周回衛星の位置を把握しておく必要があり、
また地球局−周回衛星−移動端末機間で情報のやり取り
を行なうため、地球局の負担を増加させるという問題が
あった。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、受信した電波の受信電界レベル値か
ら通信を確立した周回衛星の位置を容易に判断して、ア
ンテナを通信衛星方向に自動追尾させる移動端末機を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における移動端末
機は、天頂方向にあるときの周回衛星までの距離を記憶
する記憶装置と、周回衛星から送信された出力レベル値
情報と前記記憶装置に記憶された天頂方向にあるときの
通信衛星までの距離の値とから前記周回衛星が天頂方向
にあるときの受信電界レベル値を演算する演算装置と、
前記周回衛星から受信した受信信号の受信電界レベル値
を検出する受信電界レベル検出装置と、前記出力レベル
値情報を受信した時の受信電界レベル値と前記演算装置
により得られた受信電界レベル値とを比較する比較装置
と、前記比較の結果により前記周回衛星の位置を推測し
移動端末機のアンテナを前記周回衛星に自動的に追尾さ
せる追尾手段とを備えるという構成を有している。この
構成により、移動端末機は通信衛星からの正確な位置情
報無しに通信衛星の位置を推測し、移動端末機のアンテ
ナを通信衛星の方向に自動的に追尾させることができ
る。
【0007】本発明における移動端末機は、前記受信電
界レベル検出装置が周回衛星から出力レベル値情報を複
数回受信してそれぞれ受信電界レベル値を検出し、前記
比較装置は前記演算装置により得られた受信電界レベル
値と前記受信電界レベル検出装置により得られた受信電
界レベル値とをその受信毎に比較し、前記追尾手段は前
記比較の結果により前記周回衛星の仰角位置を推測し移
動端末機のアンテナを前記周回衛星に自動的に追尾させ
るという構成を有している。この構成により、1回目の
受信において、通信衛星の仰角位置を天頂方向に対し対
称的な位置関係である逆方向の仰角位置に推測しても、
2回目の受信により正確な仰角方向にアンテナの向きを
切り替えることができる。
【0008】本発明における移動端末機は、磁力により
アンテナの方位方向を検出する方位検出装置を備え、前
記追尾手段は周回衛星から受信した周回方向情報により
前記周回衛星の方位方向および仰角位置を推測し、検出
した前記アンテナの方位方向を前記周回衛星の方位方向
に合わせ前記アンテナを前記周回衛星に自動的に追尾さ
せるという構成を有している。この構成により、周回衛
星からの方位方向情報と移動端末機の方位検出装置を用
いて、移動端末機のアンテナの追尾方向を通信衛星が周
回する方位方向側に合わせ、衛星の移動と共にアンテナ
の仰角方向を切り替えられるため、緯度方向あるいは経
度方向に周回するどちらの衛星の移動に対しても、正確
にアンテナ方向を切り替えることができる。
【0009】本発明における移動端末機は、アンテナの
向きが天頂方向に対し低仰角になったときに、アンテナ
の指向性を広帯域から狭帯域に切り替えるアンテナ指向
性切り替え装置を備えるという構成を有している。この
構成により、アンテナが地面に近い低仰角方向になった
ときに、アンテナの指向性を広帯域から狭帯域に切り替
えるため、地面からの雑音の影響を受け難くすることが
でき、良好な通信状態が確保できる。
【0010】本発明における移動端末機は、天頂方向に
あるときの周回衛星までの距離を記憶する記憶装置と、
周回衛星から送信された送信周波数値情報と前記記憶装
置に記憶された天頂方向にあるときの通信衛星までの距
離の値とから前記周回衛星が天頂方向にあるときの受信
周波数の遅延量を演算する第2の演算装置と、前記周回
衛星から受信した送信周波数値情報から受信周波数の遅
延量を検出する受信周波数遅延量検出装置と、前記送信
周波数値情報を受信した時の受信周波数の遅延量と前記
第2の演算装置により得られた受信周波数の遅延量とを
比較する第2の比較装置と、前記比較の結果により前記
周回衛星の位置を推測し移動端末機のアンテナを前記周
回衛星に自動的に追尾させる第2の追尾手段とを備える
という構成を有している。この構成により、移動端末機
は通信衛星からの正確な位置情報無しに通信衛星の位置
を推測し、移動端末機のアンテナを通信衛星の方向に自
動的に追尾させることができる。
【0011】本発明における移動端末機は、前記受信周
波数遅延量検出装置が周回衛星から送信周波数値情報を
複数回受信してそれぞれ受信周波数の遅延量を検出し、
前記第2の比較装置は前記第2の演算装置により得られ
た受信周波数の遅延量と前記受信周波数遅延量検出装置
により得られた受信周波数の遅延量とをその受信毎に比
較し、前記第2の追尾手段は前記比較の結果により前記
周回衛星の仰角位置を推測し移動端末機のアンテナを前
記周回衛星に自動的に追尾させるという構成を有してい
る。この構成により、1回目の受信において、通信衛星
の仰角位置を天頂方向に対し対称的な位置関係である逆
方向の仰角位置に推測しても、2回目の受信により正確
な仰角方向にアンテナの向きを切り替えることができ
る。
【0012】本発明における移動端末機は、前記移動体
端末機のアンテナが周回衛星に自動的に追尾してその方
向が天頂方向に対し低仰角になったときに、前記周回衛
星に対し前記移動体端末機に対する通信を他の周回衛星
にハンドオーバーするよう要求するハンドオーバー要求
手段を備えるという構成を有している。この構成によ
り、周回衛星の位置が低仰角となることにより地面から
の雑音の影響を受け、良好な通信状態を保持することが
困難となる前に他の周回衛星にハンドオーバーできるた
め、通信が切断されるのを回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図4に基づき、
本発明の第1ないし第7の実施の形態を詳細に説明す
る。まず、図1の模式図を参照して、本発明の第1の実
施の形態における移動端末機により構成される衛星通信
システムについて説明する。
【0014】図1に示す衛星通信システムの模式図にお
いて、この衛星通信システムは地球9の上に置かれた本
発明の第1の実施の形態における移動端末機1−1と、
地球9の周囲を周回する複数の周回衛星2−1、2−
2、2−3とにより構成され、移動端末機1−1は周回
衛星2−1、2−2、2−3を自動追尾するアンテナ1
8を有する。
【0015】次に、図3のブロック図を参照して、本発
明の第1の実施の形態における移動端末機の構成を概略
説明する。図3において、本実施の形態における移動端
末機1−1は、アンテナ18を有し周回衛星2−1、2
−2、2−3に対して送受信する送受信共用のアンテナ
部30と、アンテナ18の指向性を広帯域から狭帯域に
切り替えるアンテナ指向性切り替え装置31と、アンテ
ナ18の向きを切り替えるアンテナ稼動装置32と、受
信部34と、送信部35と、送信データを符号化し復調
データを復号化する変復調コーディング/デコーディン
グ部36と、天頂方向における周回衛星2−1、2−
2、2−3までの最短距離値等を記憶する記憶装置38
と、周回衛星2−1、2−2、2−3が天頂方向に存在
する時の受信電界レベル値11を演算する演算装置39
と、周回衛星2−1、2−2、2−3から受信した時の
電界レベル値10を検出する受信電界レベル検出装置3
7と、演算した天頂方向の受信電界レベル値11と受信
した時の受信電界レベル値10とを比較する比較装置4
0と、制御部41とにより構成される。
【0016】また、制御部41には、比較装置40によ
る受信電界レベル値の比較の結果により、周回衛星2−
1の位置を推測し移動端末機1−1のアンテナ18を周
回衛星2−1に自動的に追尾させ、比較装置40による
受信電界レベル値の比較の結果により、周回衛星2−1
の仰角位置を推測し移動端末機1−1のアンテナ18を
周回衛星2−1に自動的に追尾させ、周回衛星2−1か
ら受信した周回方向情報により周回衛星2−1の方位方
向を推測して検出したアンテナ18の方位方向に従いア
ンテナ18を周回衛星2−1に自動的に追尾させる追尾
手段が備えられる。
【0017】次に、図1および図3を参照して、本発明
の第1の実施の形態における移動端末機の動作を説明す
る。図1において、いま、移動端末機1−1が周回衛星
2−1と通信状態を確立したものとする。ここで、移動
端末機1−1のアンテナ18は、初期状態では天頂方向
であるアンテナ方向3−1に設定されており、周回衛星
2−1から送信されてくるパワーの出力レベル値情報4
−1を受信する。
【0018】移動端末機1−1は、出力レベル値情報4
−1と予め記憶装置38に記憶されている天頂方向にお
ける周回衛星2−1、2−2、2−3までの最短距離値
15とから、天頂方向に衛星が存在する時の受信電界レ
ベル値11を演算装置39で演算すると共に、受信電界
レベル検出装置37において出力レベル値情報4−1を
受信した時の受信電界レベル値10を検出する。
【0019】その後、移動端末機1−1は、比較装置4
0により受信電界レベル値10と受信電界レベル値11
の両電界レベル値を比較し、受信電界レベル値11に対
する受信電界レベル値10の差分から、通信状態を確立
した周回衛星2−1の仰角位置を推測して、アンテナ1
8のアンテナ方向3−2を通信衛星2−1の仰角12−
2方向に切り替える。
【0020】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態における移動端末機は、天頂方向に衛星が存在す
る時の受信電界レベルを演算する演算装置を設け、かつ
通信衛星から受信した時の受信電界レベル値と演算した
受信電界レベル値との差分から、移動端末機のアンテナ
を自動的に通信衛星の方向に追尾させることができるの
で、常に良好な受信状態を確保することができる。
【0021】次に、図1および図3を参照して、本発明
の第2の実施の形態における移動端末機について説明す
る。第2の実施の形態における移動端末機1−1は、周
回衛星2−1から送信された出力レベル値情報を、出力
レベル値情報4−1および4−2のように、2回以上受
信する点で第1の実施の形態における移動端末機1−1
と相違している。
【0022】次に、図1および図3を参照して、本発明
の第2の実施の形態における移動端末機の動作を説明す
る。本実施の形態では、出力レベル値情報4−1、4−
2を2回以上受信する。そして、初回受信時の出力レベ
ル値情報4−1により推測された通信衛星の仰角位置
が、天頂方向に対して対称的な位置であるプラスまたは
マイナスの仰角12−1、12−2位置のどちら側に判
断されたとしても、2回目の受信において出力レベル値
情報4−2を受信し、その時に受信電界レベル検出装置
37で検出して得られた受信電界レベル値13と初回受
信した時に得られた受信電界レベル値10とを比較する
ことにより、初回受信した時に切り替えたアンテナの仰
角方向が正しいかどうか、受信電界レベル値の強さによ
り判断することができる。
【0023】なお、第2の実施の形態では、通信を確立
した周回衛星の仰角位置を推測する方法として、周回衛
星からの出力レベル値情報および受信電界レベル値を用
いた場合について説明したが、本発明は出力レベル値情
報および受信電界レベル値に代わり、周回衛星からの送
信周波数値情報と、その受信周波数の遅延量を用いても
同様の効果を得ることができる。その場合は、図1にお
ける、受信電界レベル検出装置37の代わりに、周回衛
星2−1からの送信周波数値情報から受信周波数の遅延
量を検出する受信周波数遅延量検出装置を用い、図3の
比較装置40に対応する第2の比較装置により送信周波
数値情報を受信した時の受信周波数の遅延量と図3の演
算装置39に対応する第2の演算装置により得られた受
信周波数の遅延量とを比較するようにした。その他の手
段は、上記で説明したものと同様である。
【0024】次に、図2および図3を参照して、本発明
の第3の実施の形態における移動端末機について説明す
る。図2は、本発明の第3の実施の形態における移動端
末機1−2と、地球の緯度方向へ周回する周回衛星5−
1、5−2と、経度方向へ周回する周回衛星6−1、6
−2とからなる衛星通信システムを模式的に示す図であ
り、第3の実施の形態における移動端末機1−2は、磁
力により移動端末機1−2のアンテナ18の方位方向を
検出する方位検出装置33を有するとともに、周回衛星
5−1、5−2、6−1、6−2から、それら衛星の経
度あるいは緯度方向の周回方向情報7−1、7−2、8
−1、8−2を受信する点で、第1の実施の形態におけ
る移動端末機1−1と相違している。なお、図3に示す
その他の構成要素については、既に説明したので、詳細
な説明は省略する。
【0025】次に、図2および図3を参照して、本発明
の第3の実施の形態における移動端末機の動作を説明す
る。ここで、移動端末機1−2は、方位検出装置33に
よりアンテナ18の現在の方位方向を推測し、また周回
衛星5−1、5−2、6−1、6−2からは、各衛星の
緯度方向あるいは経度方向の周回方向情報7−1、7−
2、8−1、8−2を受信して、通信を確立した周回衛
星5−1、5−2、6−1、6−2の方位方向および仰
角位置を推測することができる。そして、移動端末機1
−2のアンテナ18の追尾方向を周回衛星5−1、5−
2、6−1、6−2が周回する方位方向に合わせて、周
回衛星5−1、5−2、6−1、6−2の移動と共にア
ンテナ18の仰角方向を切り替えることができるため、
緯度方向あるいは経度方向に周回するどちらの周回衛星
5−1、5−2、6−1、6−2の移動に対しても、正
確にアンテナ18の方向を切り替えることができる。
【0026】次に、図1および図3を参照して、本発明
の第4の実施の形態における移動端末機の構成を説明す
る。アンテナ部30は送受信共用のアンテナ18からな
り、周回衛星2−1、2−2、2−3(以下、2−2、
2−3の記載は省略する)から電波を受信すると共にそ
れらの周回衛星2−1に対して送信する。アンテナ指向
性切り替え装置31は、アンテナ18の向きを周回衛星
2−1の方向に切り替えた際、アンテナ18の向きが天
頂方向に対し低仰角になった場合に、アンテナ18の指
向性を広帯域から狭帯域に切り替えるよう機能する。ま
た、アンテナ稼動装置32はアンテナ18の向きを切り
替え、方位検出装置33は磁力により移動端末機1−1
のアンテナ18の方位方向を検出する。
【0027】受信部34は、周回衛星2−1から送信さ
れた受信信号を復調する回路であり、送信部35は、変
調されたデータを送信する。また、変復調コーディング
/デコーディング部36は、送信データを符号化して変
調すると共に受信した復調データを復号化する。受信電
界レベル検出装置37は、受信部34において復調され
た受信信号の電界レベルを検出し、記憶装置38は、移
動端末機1−1から周回衛星2−1までの距離が最短と
なる天頂方向になったときの衛星−移動端末機間の距離
を記憶する。
【0028】演算装置39は、記憶装置38に記憶され
た衛星−移動端末機間距離と周回衛星2−1から送信さ
れたパワーの出力レベル値4−1情報とから、周回衛星
2−1が天頂方向に存在した場合の受信電界レベル値を
演算する。比較装置40は、演算装置39で演算された
受信電界レベル値と受信電界レベル検出装置37により
検出された受信電界レベル値とを比較する。
【0029】次に、図1および図3を参照して、本発明
の第4の実施の形態における移動端末機の動作を説明す
る。まず、周回衛星2−1と通信状態を確立した移動端
末機1−1は、周回衛星2−1から送信された出力レベ
ル値情報4−1を受信部34および変復調コーディング
/デコーディング部36により復調し復号化して制御部
41へ送出する。制御部41は、受信した復号化データ
から、周回衛星2−1が通信状態のときに送信している
送信パワーの出力レベル値情報4−1を読み取り、その
データを演算装置39へ送出する。
【0030】演算装置39は、送信パワーの出力レベル
値情報4−1と記憶装置38に記憶されている天頂方向
における周回衛星2−1までの最短距離値と15から、
天頂方向に周回衛星2−1が存在する場合の受信電界レ
ベル値11を演算する。また上記の経路とは別に、周回
衛星2−1から送信された受信信号は受信部34により
復調され、受信電界レベル検出装置37において、現在
受信した信号の受信電界レベル値10が検出される。
【0031】その後、受信電界レベル値10と受信電界
レベル値11とは比較装置40において比較され、その
レベルの差分16が制御部41へ送出される。制御部4
1はその差分16から、通信を確立した周回衛星2−1
の位置を天頂方向に対するプラスまたはマイナスの仰角
12−1、12−2位置として推測し、仰角12−1あ
るいは仰角12−2どちらかの仰角方向にアンテナ18
を切り替える制御信号をアンテナ稼動装置32に送り、
アンテナ稼動装置32はその制御信号によりアンテナ1
8の向きを周回衛星2−1の仰角方向に切り替える。
【0032】この時、受信電界レベル値10と11との
差分16から推測された周回衛星2−1の仰角位置が地
上面に近い低仰角になった時は、制御部41からアンテ
ナ指向性切り替え装置31に対し、アンテナ18の指向
性を広帯域の指向性から狭帯域の指向性に切り替える制
御信号を送り、アンテナ指向性切り替え装置31はその
制御信号により移動端末機のアンテナ18の指向性を広
帯域から狭帯域へ切り替える。
【0033】以上説明したように、第4の形態における
アンテナ自動追尾型の移動端末機1−1は、アンテナ1
8の向きを周回衛星2−1の方向に切り替えたときに、
アンテナ18の向きが天頂方向に対し地上面に近い低仰
角になったときには、アンテナ18の指向性を広帯域か
ら狭帯域に切り替えることにより、地上面からの雑音の
影響を受け難くすることができ、良好な通信状態を確保
出来ることとなる。
【0034】次に、図4を参照して、本発明の第5の実
施の形態における移動端末機について説明する。図4に
示すように、本発明の第5の実施の形態における移動端
末機を含み構成される衛星通信システムは、移動端末機
1−3と複数の周回衛星2−1、2−2とにより構成さ
れる。
【0035】次に、図4を参照して、本発明の第5の実
施の形態における移動端末機の動作を説明する。第5の
実施の形態における移動端末機1−3は、通信状態を確
立した周回衛星2−1の仰角位置が地上面に対し低仰角
であると推測された場合、周回衛星2−1に対し、他の
周回衛星、例えば、より仰角の高い周回衛星2−2にハ
ンドオーバーすることを要求する要求信号17を送信す
るハンドオーバー要求手段(図示せず)を有する。ハン
ドオーバー要求手段は、本実施の形態では、制御部41
に備えられるが、他のどこに設けてもよい。周回衛星2
−1は、これを受けて周回衛星2−2に対し移動端末機
1−3との通信をハンドオーバーする。第5の実施の形
態における移動端末機1−3は、この点で、第1および
第2の実施の形態における移動端末機1−1、1−2と
相違している。
【0036】この構成によれば、移動端末機1−3は地
面からの雑音の影響を受けて、良好な通信状態を保持す
ることが困難になる前に、通信を他の周回衛星にハンド
オーバーすることができるため、通信が切断されるのを
回避することができるという効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】本発明における移動端末機は、上記のよ
うに構成され、特に周回衛星から送信された出力レベル
値情報から周回衛星が天頂方向にあるときの受信電界レ
ベル値を演算し、その値を受信電界レベル検出装置によ
り検出された現に受信した受信電界レベル値と比較する
ことにより、現在通信状態にある周回衛星の位置を求
め、アンテナを自動的にその方向に追尾させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2および第4の実施の形態に
おける移動端末機を有する衛星通信システムの模式図、
【図2】本発明の第3の実施の形態における移動端末機
を有する衛星通信システムの模式図、
【図3】本発明の第1ないし第5の実施の形態における
移動端末機の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第5の実施の形態における移動端末機
を有する衛星通信システムの模式図。
【符号の説明】
1−1、1−2、1−3 移動端末機 2−1、2−2、2−3 周回衛星 3−1、3−2 移動端末機のアンテナの方向 4−1、4−2 周回衛星から送信されるパワーの出力
レベル値情報 5−1、5−2 緯度方向に周回する周回衛星 6−1、6−2 経度方向に周回する周回衛星 7−1、7−2 緯度方向に周回する衛星から送信され
る周回方向情報 8−1、8−2 経度方向に周回する衛星から送信され
る周回方向情報 9 地球 10 出力レベル値情報4−1を受信した際の受信電界
レベル 11 出力レベル値情報4−1と天頂方向までの距離か
ら演算される 天頂方向にアンテナが向いている時の受信電界レベル 12−1、12−2 受信電界レベル10と受信電界レ
ベル11とから推測される通信状態を確立した周回衛星
の仰角 13 出力レベル値情報4−2を受信した際の受信電界
レベル 14 出力レベル値情報から読み取った周回衛星の送信
パワーの出力レベル値 15 天頂方向に衛星が存在する時の移動端末機−周回
衛星間距離 16 受信電界レベル値10と受信電界レベル値11の
レベル値の差分 17 ハンドオーバー要求信号 18 アンテナ 30 移動端末機のアンテナ部 31 移動端末機のアンテナ指向性切り替え装置 32 移動端末機のアンテナ稼動装置 33 移動端末機の方位検出装置 34 移動端末機の受信部 35 移動端末機の送信部 36 移動端末機の変復調コーディング/デコーディン
グ部 37 移動端末機の受信電界レベル検出装置 38 移動端末機の記憶装置 39 移動端末機の演算装置 40 移動端末機の比較装置 41 移動端末機の制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 H04B 7/26 B Fターム(参考) 5J021 AA01 CA06 DA02 DA04 DA06 DA07 EA04 FA20 GA02 HA05 HA07 5J047 AA04 FD01 5K067 BB02 BB21 EE02 EE10 FF03 FF16 GG11 HH22 HH23 JJ35 JJ54 JJ56 KK02 5K072 AA22 BB22 DD03 EE20 FF20 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天頂方向にあるときの周回衛星までの距離
    を記憶する記憶装置と、周回衛星から送信された出力レ
    ベル値情報と前記記憶装置に記憶された天頂方向にある
    ときの通信衛星までの距離の値とから前記周回衛星が天
    頂方向にあるときの受信電界レベル値を演算する演算装
    置と、前記周回衛星から受信した受信信号の受信電界レ
    ベル値を検出する受信電界レベル検出装置と、前記出力
    レベル値情報を受信した時の受信電界レベル値と前記演
    算装置により得られた受信電界レベル値とを比較する比
    較装置と、前記比較の結果により前記周回衛星の位置を
    推測し移動端末機のアンテナを前記周回衛星に自動的に
    追尾させる追尾手段とを備えることを特徴とする移動端
    末機。
  2. 【請求項2】前記受信電界レベル検出装置は周回衛星か
    ら出力レベル値情報を複数回受信してそれぞれ受信電界
    レベル値を検出し、前記比較装置は前記演算装置により
    得られた受信電界レベル値と前記受信電界レベル検出装
    置により得られた受信電界レベル値とをその受信毎に比
    較し、前記追尾手段は前記比較の結果により前記周回衛
    星の仰角位置を推測し移動端末機のアンテナを前記周回
    衛星に自動的に追尾させることを特徴とする請求項1記
    載の移動端末機。
  3. 【請求項3】磁力によりアンテナの方位方向を検出する
    方位検出装置を備え、前記追尾手段は周回衛星から受信
    した周回方向情報により前記周回衛星の方位方向および
    仰角位置を推測し、検出した前記アンテナの方位方向を
    前記周回衛星の方位方向に合わせ前記アンテナを前記周
    回衛星に自動的に追尾させることを特徴とする請求項1
    または2記載の移動端末機。
  4. 【請求項4】アンテナの向きが天頂方向に対し低仰角に
    なったときに、アンテナの指向性を広帯域から狭帯域に
    切り替えるアンテナ指向性切り替え装置を備えることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移動端
    末機。
  5. 【請求項5】天頂方向にあるときの周回衛星までの距離
    を記憶する記憶装置と、周回衛星から送信された送信周
    波数値情報と前記記憶装置に記憶された天頂方向にある
    ときの通信衛星までの距離の値とから前記周回衛星が天
    頂方向にあるときの受信周波数の遅延量を演算する第2
    の演算装置と、前記周回衛星から受信した送信周波数値
    情報から受信周波数の遅延量を検出する受信周波数遅延
    量検出装置と、前記送信周波数値情報を受信した時の受
    信周波数の遅延量と前記第2の演算装置により得られた
    受信周波数の遅延量とを比較する第2の比較装置と、前
    記比較の結果により前記周回衛星の位置を推測し移動端
    末機のアンテナを前記周回衛星に自動的に追尾させる第
    2の追尾手段とを備えることを特徴とする移動端末機。
  6. 【請求項6】前記受信周波数遅延量検出装置は周回衛星
    から送信周波数値情報を複数回受信してそれぞれ受信周
    波数の遅延量を検出し、前記第2の比較装置は前記第2
    の演算装置により得られた受信周波数の遅延量と前記受
    信周波数遅延量検出装置により得られた受信周波数の遅
    延量とをその受信毎に比較し、前記第2の追尾手段は前
    記比較の結果により前記周回衛星の仰角位置を推測し移
    動端末機のアンテナを前記周回衛星に自動的に追尾させ
    ることを特徴とする請求項5記載の移動端末機。
  7. 【請求項7】前記移動体端末機のアンテナが周回衛星に
    自動的に追尾してその方向が天頂方向に対し低仰角にな
    ったときに、前記周回衛星に対し前記移動体端末機に対
    する通信を他の周回衛星にハンドオーバーするよう要求
    するハンドオーバー要求手段を備えることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載の移動端末機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100599611B1 (ko) 2004-04-09 2006-07-13 (주)인텔리안테크놀로지스 위성 안테나의 위성 식별 장치 및 위성 식별 방법
CN106953684A (zh) * 2017-05-24 2017-07-14 深圳星联天通科技有限公司 一种搜星的方法、移动终端以及计算机可读存储介质

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