JP2002043418A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2002043418A
JP2002043418A JP2000222182A JP2000222182A JP2002043418A JP 2002043418 A JP2002043418 A JP 2002043418A JP 2000222182 A JP2000222182 A JP 2000222182A JP 2000222182 A JP2000222182 A JP 2000222182A JP 2002043418 A JP2002043418 A JP 2002043418A
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insulating film
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Shuji Sone
修次 曽祢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溝配線あるいは配線層間のコンタクト孔におい
てCu拡散を完全に防止できるバリアメタル層を形成す
る。 【解決手段】層間絶縁膜(第3層間絶縁膜5)に設けた
コンタクト孔(ヴィアホール6)を充填する導電体材
(コンタクトプラグ9)で電気接続する下層配線(溝配
線3)と上層配線とを有する多層配線構造において、前
記コンタクト孔内であって前記下層配線と前記導電体材
との間に塊状の多結晶構造を有するバリアメタル層8を
形成する。ここで、上記塊状の多結晶構造のバリアメタ
ル層は、TaNx膜、TiNx膜等で構成され、TaN
x膜の場合には、膜中の窒素濃度は10at.%〜50
at.%の範囲に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に配線形成でのバリアメタル構造
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以
下、MOSトランジスタという)等の半導体素子の構造
の微細化及び高密度化は依然として精力的に推し進めら
れている。微細化については、現在では0.10μm寸
法で形成される半導体素子が種々に検討され、この寸法
を設計基準にした16ギガビット級のDRAM、超高速
ロジックあるいはこれらの混載したULSIの半導体装
置が研究開発されている。
【0003】このような半導体装置の高集積化、高速
化、多機能化更には低消費電力化の中で、バリアメタル
の形成が非常に重要になってくる。
【0004】例えば、ULSIの高集積化に伴い、配線
の低抵抗化あるいは耐エレクトロンマイグレーション
(EM)の向上から、銅(Cu)あるいはCu合金を導
電層とする溝配線(ダマシン配線ともいう)が非常に有
効となってきている。しかし、この場合には、半導体素
子に悪影響を与えるCuの拡散を防止することが必須に
なる。そこで、このCuの拡散を防止するためのバリア
メタルが必要になる。しかも、配線層の微細化に伴い、
バリアメタルの膜厚を薄くすることが要求されてきてい
る。
【0005】そして、多層配線構造において配線層間の
接続のためのコンタクトプラグでのバリアメタルは必須
であるが、この場合のコンタクト孔(接続孔)の寸法は
微細になってくるために、この場合もバリアメタルの薄
膜化が必須になる。
【0006】上述したような溝配線およびコンタクトプ
ラグの形成方法については、例えば、特開平10−22
9084号公報、特開平11−330006号公報に示
されているような技術が種々に開示されている。
【0007】以下、配線層間を接続するコンタクトプラ
グの形成について図を参照して詳述する。図7は配線構
造の製造工程順の断面図である。
【0008】図7(a)に示すように、シリコンのよう
な半導体基板表面にMOSトランジスタのような半導体
素子が形成される(図示していない)。そして、これら
の半導体素子を被覆するように第1層間絶縁膜101が
形成され、第1層間絶縁膜101上の第2層間絶縁膜1
02に形成された溝内に溝配線103が形成される。こ
こで、溝配線103はCuあるいはCu合金で構成され
る。そして、全面にバリア絶縁膜104が形成され、こ
のバリア絶縁膜104上に積層して第3層間絶縁膜10
5が形成される。ここで、バリア絶縁膜104はシリコ
ン窒化膜で構成され、上記の第1、第2、第3層間絶縁
膜はシリコン酸化膜で構成される。
【0009】次に、図7(b)に示すように、第3層間
絶縁膜105とバリア絶縁膜104の反応性イオンエッ
チング(RIE)でのドライエッチングでコンタクト孔
であるヴィアホール106が溝配線103上に形成され
る。そして、全面にバリア導電膜107が形成される。
このバリア導電膜107は、例えば窒化チタン(Ti
N)膜あるいは窒化タンタル(TaN)膜であり、リア
クティブ・スパッタ法等で成膜される。
【0010】次に、図示しないが、全面にタングステン
膜が化学気相成長(CVD)法堆積され、化学機械研磨
(CMP)が施されて、第3層間絶縁膜105上のバリ
ア導電膜およびタングステン膜が除去される。
【0011】このようにして、図7(c)に示すよう
に、第3層間絶縁膜105の所定の領域に設けられたヴ
ィアホール106に充填して、バリアメタル層108と
コンタクトプラグ109が溝配線103に接続するよう
に形成される。後は、図示しないが、コンタクトプラグ
109あるいはバリアメタル層108を通して、多層配
線構造での下層配線となる上記溝配線と接続する上層配
線が形成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した配線構造での
問題点を図8を参照して説明する。図8は、従来の技術
で生じる問題を明確にするための模式的な断面図となっ
ている。
【0013】図8では、溝配線構造であるCu配線層1
10上に層間絶縁膜111が形成され、層間絶縁膜11
1に設けられたヴィアホール112内であってCu配線
層110表面に接続してバリアメタル層113が形成さ
れている。そして、図8に示すようにタングステンでコ
ンタクトプラグ114が形成されている。ここで、Cu
配線層110、バリアメタル層113は、それぞれ図7
の溝配線103、バリアメタル層108に対応する。
【0014】ここで生じる大きな問題は、図8に示して
いる合金層115がバリアメタル層113とコンタクト
プラグ114との間に形成されることである。そして、
同時にCu配線層110の上層部にボイド116が発生
するようになる。ここで、合金層115は、タングステ
ンと銅との反応層である。
【0015】本発明者は、上記の現象について詳細に検
討し以下のことを明らかにした。すなわち、バリアメタ
ル層113の構造が柱状の多結晶構造であると、上述し
たCVD法でのタングステン膜の成膜時に、Cu配線層
110のCu原子が上記柱状の粒界117を通ってコン
タクトプラグ114領域に拡散移動し上記合金層115
を形成するようになる。ここで、タングステン膜の成膜
温度は400℃〜450℃である。そして、このCu原
子の移動により、上述したボイド116がCu配線層1
10に形成されるようになる。
【0016】上記のようなボイド発生は、Cuを導電体
材料とする溝配線のような配線層の信頼性を大幅に低下
させ、半導体装置の寿命を低減するようになる。
【0017】本発明の目的は、上記のようなCu拡散を
防止できるバリアメタルを提供することにある。そし
て、本発明の他の目的は、溝配線あるいは配線層間のコ
ンタクト孔に使用できるバリアメタルを提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体装置では、層間絶縁膜に設けたコンタクト孔を充填す
る導電体材で電気接続する下層配線と上層配線とを有す
る多層配線構造において、前記コンタクト孔内であって
前記下層配線あるいは上層配線と前記導電体材との間に
塊状の多結晶構造を有するバリアメタル層が介在してい
る。
【0019】あるいは、本発明の半導体装置では、層間
絶縁膜に設けたコンタクト孔を充填する導電体材で電気
接続する下層配線と上層配線とを有する多層配線構造に
おいて、前記コンタクト孔内であって前記下層配線ある
いは上層配線と前記導電体材との間に塊状の多結晶構造
と柱状の多結晶構造の積層するバリアメタル層が介在し
ている。
【0020】ここで、前記下層配線あるいは上層配線は
銅(Cu)あるいは銅合金で構成され、前記導電体材は
タングステン(W)である。
【0021】あるいは、本発明の半導体装置では、絶縁
膜の溝に設けた溝配線(ダマシン配線)構造において、
前記溝内であって前記絶縁膜と前記配線との間に塊状の
多結晶構造を有するバリアメタル層が介在している。こ
こで、前記配線は銅あるいは銅合金で構成されている。
【0022】そして、本発明の半導体装置では、前記バ
リアメタル層はタンタル(Ta)あるいはチタン(T
i)の窒化物で構成されている。
【0023】また、本発明の半導体装置では、前記塊状
の多結晶構造を有するバリアメタル層はタンタルの窒化
物(TaNx)で構成され、前記TaNx中の窒素の含
有量は10at.%〜50at.%の範囲にある。ある
いは、前記塊状の多結晶構造を有するバリアメタル層は
TaNxで構成され前記TaNxの結晶粒径が1nm以
上で10nm以下の範囲にある。
【0024】そして、本発明の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に銅あるいは銅合金で配線層を形成し
前記配線層を被覆する層間絶縁膜を形成する工程と、前
記配線層上の層間絶縁膜にコンタクト孔を設け前記コン
タクト孔底部の前記配線層表面あるいは内壁に被着する
塊状の多結晶構造のバリア導電膜を形成する工程と、前
記バリア導電膜を形成後、CVD法で全面にタングステ
ン膜を成膜し前記コンタクト孔を充填する工程と、前記
層間絶縁膜上にある前記バリア導電膜と前記タングステ
ン膜とをCMPで除去する工程とを含む。
【0025】ここで、前記バリア導電膜は、タンタルを
ターゲットにした窒素ガスを含む雰囲気での反応性スパ
ッタ法で堆積される。あるいは、前記バリア導電膜は、
五塩化タンタル(TaCl5 )とアンモニアガス(NH
3 )とをプラズマ励起した雰囲気でのプラズマCVD法
で堆積される。
【0026】本発明の特徴は、溝配線あるいは配線層間
のコンタクト孔に使用するバリアメタル層を、塊状の多
結晶構造を有するTaNxあるいはTiNxのような高
融点金属の窒化物でもって形成するところにある。
【0027】この塊状の多結晶構造は、結晶粒界を通し
て銅等が拡散するのを抑制するのに非常に効果的であ
る。このために、下層配線を構成する銅原子がコンタク
ト孔を充填するコンタクトプラグであるタングステンに
吸われ合金層のような反応層を形成することが抑制さ
れ、下層配線のボイド発生は大幅に抑制される。
【0028】また、溝配線構造において、溝配線を構成
する銅原子が層間絶縁膜中に拡散するのが抑制され、信
頼性の高い半導体装置が形成できる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図3に基づいて説明する。図1は配線構造の
製造工程順の模式的断面図である。図2は本発明でのバ
リア導電膜(タンタルの窒化物:TaNx膜)の形成条
件を示し、図3はバリア導電膜の多結晶構造を示す。本
発明の半導体装置の構造については、上記製造工程の説
明の中で示される。
【0030】図1(a)に示すように、従来の技術で説
明したのと同様に、半導体基板上に第1層間絶縁膜1が
形成され、第1層間絶縁膜1上の第2層間絶縁膜2に形
成された溝内に溝配線3が形成される。ここで、溝配線
3はCuあるいはCu合金で構成される。そして、全面
に膜厚10nm程度のシリコン窒化膜でバリア絶縁膜4
が形成され、このバリア絶縁膜4上に積層して第3層間
絶縁膜5が形成される。なお、上記第1、第2および第
3層間絶縁膜はシリコン酸化膜である。
【0031】次に、図1(b)に示すように、第3層間
絶縁膜5とバリア絶縁膜4のRIEでのドライエッチン
グでコンタクト孔であるヴィアホール6が溝配線3上に
形成される。
【0032】そして、全面に膜厚が25nm程度のバリ
ア導電膜7が形成される。本発明では、このバリア導電
膜7は、塊状構造あるいは塊状構造に近い構造である。
例えば、TaNx膜の場合では、後述するように塊状構
造あるいは塊状構造に一部柱状構造を含む多結晶構造の
ものである。
【0033】上記のTaNx膜をバリア導電膜として成
膜する場合の条件について、図2と図3に基づいて説明
する。この場合、TaNx膜は反応性スパッタ法で形成
する。すなわち、スパッタのターゲットをタンタル(T
a)とし、スパッタ時の雰囲気に窒素を含める。
【0034】図2では、横軸にスパッタ時の窒素分圧す
なわち[N2 ]/[N2 ]+[Ar]値が示され、縦軸
に堆積するTaNx膜中の窒素濃度が原子%(at.
%)で示されている。図2に示すように、スパッタ中の
窒素分圧が増加するとTaNx膜中の窒素濃度は0a
t.%から90at.%までは単調に増大することが判
る。このように、反応性スパッタ法での窒素ガス量を制
御することで、TaNx膜中の窒素原子の濃度を容易に
制御できる。
【0035】図3は、上記の反応性スパッタ法で成膜し
た場合の結晶構造を示す。ここで、横軸にTaNx膜中
の窒素濃度をとり、そのときの結晶構造を示す。ここ
で、結晶構造は、TEM(Transmission
Electron Microscopy)およびSE
M(Secondary Electron Micr
oscopy)により分析した。図3に示すように、窒
素濃度が0〜6at.%程度までは、TaNx膜の多結
晶構造は全て柱状の結晶粒構造となる。窒素濃度が6〜
20at.%程度までは、その結晶粒構造は塊状構造と
柱状構造の混在したものである。そして、窒素濃度が2
0〜36at.%までは、その結晶粒構造は一様に塊状
構造となる。さらに、窒素濃度が36at.%を超えて
約85at.%までは、再度、塊状構造と柱状構造の混
在したものとなり、85%以上で非晶質構造となる。
【0036】本発明では、図3に示したような塊状構造
あるいは一部柱状構造を含むように、反応性スパッタ時
の窒素ガス分圧を制御してTaNx膜を堆積させる。
【0037】次に、全面にタングステン膜がCVD法で
堆積される。ここで、成膜温度は450℃程度であり、
反応ガスはWF6 とSiH4 の混合ガスである。そし
て、CMP法でもって第3層間絶縁膜5上のバリア導電
膜及びタングステン膜が除去される。
【0038】このようにして、図1(c)に示すよう
に、第3層間絶縁膜5の所定の領域に設けられたヴィア
ホール6に充填して、バリアメタル層8とコンタクトプ
ラグ9が溝配線3に接続するように形成される。後は、
図示しないが、コンタクトプラグ9あるいはバリアメタ
ル層8を通して、多層配線構造での下層配線となる上記
溝配線と接続する上層配線が形成される。
【0039】上述したように形成した配線構造では、図
4に示すように、従来の技術で生じた反応層は形成され
ない。
【0040】図4は配線接続部の模式的な断面図であ
り、溝配線であるCu配線層10上に層間絶縁膜11が
形成され、層間絶縁膜11に設けられたヴィアホール1
2内であってCu配線層10表面に接続してバリアメタ
ル層13が形成されている。そして、コンタクトプラグ
14が形成されている。ここで、Cu配線層10、バリ
アメタル層13は、それぞれ図1の溝配線3、バリアメ
タル層8に対応する。
【0041】本発明では、バリアメタル層13が塊状構
造を有するために、従来の技術で説明ような反応層は形
成されない。現在、この理由は明確でないが、銅の拡散
経路となるバリアメタル層13の粒界の実効的な長さが
増加し、Cu配線層10の銅の拡散が抑制されるためで
あると思われる。
【0042】本発明者は、この反応層および上述したボ
イドの形成について更に詳細に検討した。その結果、T
aNx膜中の窒素濃度が20at.%〜36at.%の
範囲では、合金層である反応層は全く形成されない。こ
の窒素濃度の範囲は、図3で説明したTaNx膜の結晶
粒構造が塊状となることに対応している。そして、Ta
Nx膜中の窒素濃度が10at.%〜50at.%の範
囲であれば、この反応層の厚さは10nm以下となる。
この場合では、Cu配線層10中のボイドは全く問題に
ならないことが判明した。しかし、TaNx膜中の窒素
濃度が10at.%よりも低下する場合、あるいは窒素
濃度が50at.%を超えてくると、ボイド発生が顕在
化するようになる。
【0043】以上に説明したように、TaNx膜をバリ
アメタル層とする場合には、TaNx膜中の窒素濃度は
10at.%以上、50at.%以下の範囲にするとよ
いことが判る。更には、TaNx膜中の窒素濃度が20
at.%以上、36at.%以下の範囲にすると非常に
好ましくなる。
【0044】また、上記の塊状構造のバリアメタル層の
結晶粒径は1nm以上で10nm以下の範囲がよい。塊
状構造は微小な結晶粒が石垣状に積み重なった構造であ
るが、ここで、結晶粒径が小さくなるとバリアメタルの
導電性が悪くなる。そこで、バリアメタル層の下限は1
nmとなる。一方、結晶粒径が大きくなると、バリアメ
タル層の表面の平滑性が悪くなる。この平滑性の低下
は、微細なヴィアホール内へのコンタクトプラグの埋設
を難しくする。
【0045】以上の実施の形態では、バリアメタル層と
なるバリア導電膜を反応性スパッタ法で形成した。この
ようなバリア導電膜はCVD法でも形成できる。例え
ば、五塩化チタン(TaCl5 )とアンモニアガス(N
3 )の混合ガスをプラズマ励起した活性種を用いたプ
ラズマCVD法で容易に形成できる。ここで、この場合
の成膜温度は600℃程度となる。この場合には、Ta
Nx膜の他、TiNx膜を塊状構造になるように成膜で
きる。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態を図5に
基づいて説明する。この場合は、バリアメタルを積層し
た導電膜で形成するものである。図5は配線構造の製造
工程順の模式的な断面図である。ここで、図1と同じも
のは同一符号で示す。
【0047】図5(a)に示すように、第1の実施の形
態と同じく、第1層間絶縁膜1上に形成した第2層間絶
縁膜2内にCu等で溝配線3が形成される。そして、全
面にバリア絶縁膜4が形成され、この上に積層して第3
層間絶縁膜5が形成される。続いて、図5(b)に示す
ように、ドライエッチングでヴィアホール6が溝配線3
上に形成される。
【0048】そして、全面に膜厚が15nm程度の第1
バリア導電膜15が形成される。このバリア導電膜15
は、第1の実施の形態で説明したように塊状構造あるい
は塊状構造に近い構造である。引き続いて、膜厚が10
nm程度の第2バリア導電膜16が積層して形成され
る。ここで、この第2バリア導電膜16は柱状構造のも
のにする。例えば、柱状構造のTiN膜で形成する。
【0049】次に、全面にタングステン膜が堆積され
る。ここで、成膜条件は第1の実施の形態で説明したも
のと同じである。そして、上記タングステン膜、第2バ
リア導電膜および第1バリア導電膜をCMP法で研磨す
る。
【0050】このようにして、図5(c)に示すよう
に、第3層間絶縁膜5の所定の領域に設けられたヴィア
ホール6を充填して、第1バリアメタル層17、第2バ
リアメタル層18およびコンタクトプラグ9が溝配線3
に接続するように形成する。図示しないが、コンタクト
プラグ及び第1、第2バリアメタル層を通して、多層配
線構造での下層配線となる上記溝配線と接続する上層配
線が形成される。
【0051】この場合も、第1の実施の形態で説明した
ように、従来の技術で生じた反応層は形成されない。こ
の実施の形態では、第2バリア導電膜は柱状構造とな
る。そして、第2バリア導電膜上に形成されるタングス
テン膜の結晶構造が向上し、タングステン膜で構成され
るコンタクトプラグの電気抵抗が低減するようになる。
通常、タングステン膜の多結晶構造は柱状であり、下地
の結晶粒構造が塊状の場合よりも柱状の場合の方が、タ
ングステン膜の結晶粒径が大きくなるからである。この
柱状構造の第2バリアメタル層の膜厚は、5nm以上で
50nm以下の範囲にするのがよい。
【0052】次に、本発明の第3の実施の形態を図6に
基づいて説明する。この場合は、本発明の特徴であるバ
リアメタル層を溝配線に適用する場合である。図6は溝
配線構造の製造工程順の断面図である。
【0053】図6(a)に示すように、下層絶縁膜19
上に積層して下層絶縁膜20が形成される。これらの下
層/上層絶縁膜はシリコン酸化膜である。そして、上層
間絶縁膜20の所定の領域に配線用溝21が形成され
る。続いて、図6(b)に示すように、全面にバリア導
電膜22とCu膜23が配線用溝21を充填し積層して
形成される。ここで、バリア導電膜22は、第1の実施
の形態で説明したような塊状構造の膜厚25nm程度の
TaNx膜である。
【0054】次に、図6(c)に示すように、上記Cu
膜23、バリア導電膜22はCMP法で研磨される。こ
のようにして、上層絶縁膜20の所定の領域に設けられ
た配線用溝21内にバリアメタル層24と溝配線25が
形成される。更に、全面に膜厚15nm程度のシリコン
窒化膜でバリア絶縁膜26が堆積される。
【0055】この場合、バリアメタル層24は塊状構造
に形成されるために、溝配線25を構成するCu原子が
熱拡散で下層/上層絶縁膜に侵入し、更には半導体基板
表面の半導体素子を汚染するようになることは皆無とな
る。
【0056】以上の実施の形態では、バリアメタル層が
塊状構造を含むTaNx膜あるいはTiNx膜で形成さ
れる場合について説明した。本発明は、これに限定され
るものではない。上記のバリア導電膜の代わりにその他
の高融点金属の窒化膜が用いられてもよい。例えば、コ
バルト(Co)、モリブデン(Mo)、タングステン
(W)等の塊状構造を有する窒化物である。
【0057】本発明は、上記の実施の形態に限定され
ず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態が
適宜変更され得る。
【0058】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、溝
配線あるいは配線層間のコンタクト孔に使用するバリア
メタル層が、塊状の結晶粒構造を少なくとも有するTa
NxあるいはTiNxのような高融点金属の窒化物でも
って形成される。
【0059】この塊状の多結晶構造は、結晶粒界を通し
て銅等が拡散するのを抑制する効果をもつ。このため
に、多層配線構造の下層配線を構成する銅原子がコンタ
クト孔を充填するコンタクトプラグであるタングステン
に吸われ合金層のような反応層を形成することが抑制さ
れ、下層配線にボイドが生じることは無くなる。また、
溝配線構造において、溝配線を構成する銅原子が層間絶
縁膜中に拡散するのが抑制される。このようにして、銅
を導電体材料とする溝配線のような配線層の信頼性が大
幅に向上し、半導体装置の寿命も増大するようになる。
【0060】更には、半導体素子の微細化および多層化
に伴う半導体装置の高集積化、高密度化、高速化あるい
は多機能化を促進する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための配
線構造の製造工程順の断面図である。
【図2】本発明でのバリア導電膜の成膜条件を説明する
ためのグラフである。
【図3】本発明のバリア導電膜の結晶構造と窒素含有量
の関係を説明するためのグラフである。
【図4】本発明の効果を説明するための配線構造の模式
的な断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を説明するための配
線構造の製造工程順の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を説明するための溝
配線構造の製造工程順の断面図である。
【図7】従来の技術を説明するための配線構造の製造工
程順の断面図である。
【図8】従来の問題点を説明するための配線構造の模式
的な断面図である。
【符号の説明】
1,101 第1層間絶縁膜 2,102 第2層間絶縁膜 3,103 溝配線 4,26,104 バリア絶縁膜 5,105 第3層間絶縁膜 6,12,106,112 ヴィアホール 7,22,107 バリア導電膜 8,13,24,108,113 バリアメタル層 9,14,109,114 コンタクトプラグ 10,110 Cu配線層 11,111 層間絶縁膜 15 第1バリア導電膜 16 第2バリア導電膜 17 第1バリアメタル層 18 第2バリアメタル層 19 下層絶縁膜 20 上層絶縁膜 21 配線用溝 23 Cu膜 25 溝配線
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH07 HH11 HH12 HH19 HH32 HH33 HH34 JJ19 JJ32 JJ33 KK01 KK11 KK12 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP12 PP16 QQ09 QQ11 QQ13 QQ37 QQ48 RR04 RR06 TT02 WW01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間絶縁膜に設けたコンタクト孔を充填
    する導電体材で電気接続する下層配線と上層配線とを有
    する多層配線構造において、前記コンタクト孔内であっ
    て前記下層配線あるいは上層配線と前記導電体材との間
    に塊状の多結晶構造を有するバリアメタル層が介在して
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 層間絶縁膜に設けたコンタクト孔を充填
    する導電体材で電気接続する下層配線と上層配線とを有
    する多層配線構造において、前記コンタクト孔内であっ
    て前記下層配線あるいは上層配線と前記導電体材との間
    に塊状の多結晶構造と柱状の多結晶構造の積層するバリ
    アメタル層が介在していることを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記下層配線あるいは上層配線が銅(C
    u)あるいは銅合金で構成され、前記導電体材がタング
    ステン(W)であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 絶縁膜の溝に設けた溝配線(ダマシン配
    線)構造において、前記溝内であって前記絶縁膜と前記
    配線との間に塊状の多結晶構造を有するバリアメタル層
    が介在していることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記配線が銅あるいは銅合金で構成され
    ていることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記バリアメタル層がタンタル(Ta)
    あるいはチタン(Ti)の窒化物で構成されていること
    を特徴とする請求項1から請求項5のうち1つの請求項
    に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記塊状の多結晶構造を有するバリアメ
    タル層がタンタルの窒化物(TaNx)で構成され、前
    記TaNx中の窒素の含有量は10at.%〜50a
    t.%の範囲にあることを特徴とする請求項1から請求
    項5のうち1つの請求項に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記塊状の多結晶構造を有するバリアメ
    タル層はTaNxで構成され前記TaNxの結晶粒径が
    1nm以上で10nm以下の範囲にあることを特徴とす
    る請求項1〜請求項5あるいは請求項7のうち1つの請
    求項に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に銅あるいは銅合金で配線
    層を形成し前記配線層を被覆する層間絶縁膜を形成する
    工程と、前記配線層上の層間絶縁膜にコンタクト孔を設
    け前記コンタクト孔底部の前記配線層表面あるいは内壁
    に被着する塊状の多結晶構造のバリア導電膜を形成する
    工程と、前記バリア導電膜を形成後、化学気相成長(C
    VD)法で全面にタングステン膜を成膜し前記コンタク
    ト孔を充填する工程と、前記層間絶縁膜上にある前記バ
    リア導電膜と前記タングステン膜とを化学機械研磨(C
    MP)で除去する工程と、を含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記バリア導電膜は、タンタルをター
    ゲットにした窒素ガスを含む雰囲気での反応性スパッタ
    法で堆積されることを特徴とする請求項9記載の半導体
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記バリア導電膜は、五塩化タンタル
    (TaCl5 )とアンモニアガス(NH3 )とをプラズ
    マ励起した雰囲気でのプラズマCVD法で堆積されるこ
    とを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100440533C (zh) * 2005-04-18 2008-12-03 三菱电机株式会社 半导体装置
JP2010524264A (ja) * 2007-04-09 2010-07-15 プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ 銅の相互接続体のための窒化コバルト層及びそれらを形成する方法
US8242478B2 (en) 2006-06-26 2012-08-14 Nec Corporation Switching device, semiconductor device, programmable logic integrated circuit, and memory device

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