JP2002043288A - プラズマエッチング装置及びこのシーズニング方法並びにこれ等を用いるプラズマエッチング方法 - Google Patents

プラズマエッチング装置及びこのシーズニング方法並びにこれ等を用いるプラズマエッチング方法

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JP2002043288A
JP2002043288A JP2000222220A JP2000222220A JP2002043288A JP 2002043288 A JP2002043288 A JP 2002043288A JP 2000222220 A JP2000222220 A JP 2000222220A JP 2000222220 A JP2000222220 A JP 2000222220A JP 2002043288 A JP2002043288 A JP 2002043288A
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plasma
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Kazuhiro Okamoto
和裕 岡元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波電圧が印加されて処理対象物をエッチ
ングガスによりエッチングするプラズマエッチング装置
及びこのシーズニング方法並びにこれ等を用いるプラズ
マエッチング方法を提供するにある。 【解決手段】 エッチングガスが導入されるエッチング
処理室内に配設された上部電極と、上部電極に対向して
処理対象物が載置される下部電極とを有し、これ等の電
極に高周波電圧を印加して処理対象物をエッチングする
プラズマエッチング装置であって、上部電極が炭化珪素
系材料で形成されるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波電圧が印加
されて処理対象物をエッチングガスによりエッチングす
るプラズマエッチング装置及びこのシーズニング方法並
びにこれ等を用いるプラズマエッチング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】処理対象物である半導体ウエハに素子を
形成するためにエッチング処理が行われるが、図5はこ
のようなエッチング処理を行う従来の平行平板型のプラ
ズマエッチング装置10を略示的に記載した構成を示し
ている。
【0003】このプラズマエッチング装置10のエッチ
ング処理室11は真空に維持されており、このエッチン
グ処理室11の上方には、中央部にエッチングガスGを
導入するガス供給口12が穿設された上部基台13が配
設されている。
【0004】この上部基台13の底部の外側にはドーナ
ツ状にセラミックシールド板14が配設されて上部基台
13を保持すると共にその内部に皿状の上部電極15が
配設されており、セラミックシールド板14はこの上部
電極15を保持している。
【0005】この上部電極15と上部基台13との間に
はガス供給口12と連通するガス空間部16が形成され
ており、この上部電極15には多数のガス孔17A〜1
7N(N=整数)が形成されてエッチング処理室11にエ
ッチングガスGが導入できるようになっている。
【0006】上部電極15に対向して内部に円板状に突
き出された円板部18を持つ円筒状のセラミックシール
ド筒19の内部には下部基台20に搭載されて上に向か
って凸状をなす下部電極21が配設されており、この下
部電極21の上にウエーハなどの処理対象物22が載置
されている。
【0007】さらに、図示してはいないが、下部電極2
1には、処理対象物22を冷却するための冷却用ガスが
流れ、また下部電極21と下部基台20との間には下部
電極21を冷却するための冷却水が流されて、処理対象
物22が冷却されている。
【0008】上部電極15と下部電極21との間には、
中点が接地されたトランス23の2次側の両端が接続さ
れており、このトランス13の1次側には高周波電源2
4から高周波電圧が印加されている。
【0009】ここで、上部電極15としては、一般にア
ルマイトコーテイングしたアルミ電極、シリコン電極、
アモルフアスカーボン電極などが用いられているが、特
に酸化膜のエッチング装置の電極としては、一般にシリ
コン電極、アモルフアスカーボン電極などが用いられて
いる。
【0010】以上の構成において、エッチングガスGを
ガス孔17A〜17Nを介して処理対象物22に向かっ
て流しながら、高周波電源24により上部電極15と下
部電極21との間に高周波電圧を印加してエッチング処
理室11の中にプラズマを形成する。
【0011】エッチング処理室11の中に形成されたこ
のプラズマによって、例えば処理対象物22のシリコン
の表面に形成された酸化膜などが所定形状にエッチング
されて、所定のパターン構造を持つ素子が形成される。
【0012】さらに、このプラズマエッチング装置10
により処理対象物22をエッチングした後に、このエッ
チング処理室11を開放して定期的にクリーニングを実
施するが、このクリーニングはエッチングスピード、加
工形状の維持、安定化を図るために必ず行う。
【0013】これは、エッチング処理室11の中に付着
する反応生成物の増大により、発塵の抑制が困難になっ
たり、エッチングスピードが低下して、通常使用してい
るエッチング条件で、エッチング残りが発生してしまう
状況が起こるからである。
【0014】そして、クリーニングを完了した後は、ク
リーニング前と同等のエッチングスピードや加工形状を
維持するために、製品とする処理対象物22を製造する
ときに使用するエッチング条件において、エッチングス
ピードや加工形状を変化させないように、上部電極15
の材質と同じ材質を持つシーズニング処理材のエッチン
グを行ってエッチング処理室11内に予め反応生成物を
若干成長させるシーズニングを行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなプラズマエッチング装置10及びこのプラズマエ
ッチング装置10のシーズニング方法については、次に
説明するような問題がある。
【0016】先ず、微細加工を行うプラズマエッチング
装置10は、エッチング形状が重視されるので、プラズ
マエッチングの反応生成物による形状を整える効果が加
工を行う上で大きく貢献しているが、この反応生成物に
よるダストの増加も多く、微細加工に悪影響を及ぼして
いる。
【0017】また、プラズマエッチング装置10によ
り、処理対象物22をエッチングする際にはエッチング
処理室11の中にプラズマが形成されるが、このプラズ
マによりシリコンなどの従来の材質を持つ上部電極15
もエッチングされて消耗されていく。
【0018】この上部電極15の削り取られた母材、コ
ーテイング材、或いは反応生成物がダストとしてエッチ
ング対象である処理対象物22の上に落下して、この落
下物がマスクとなり、正常なエッチング加工ができず、
パターン欠落を発生させる。
【0019】さらに、従来のシリコンなどで形成された
上部電極15は、化学反応により生成された反応生成物
をエッチング処理室11の内壁に成長させることによ
り、エッチング特性を維持している。
【0020】しかし、エッチング処理室11の内壁や電
極自体と反応生成物との密着性が弱く、反応生成物がエ
ッチング途中で剥がれ落ちることがあり、処理対象物2
2の上に落下した反応生成物がパターン欠落を引き起こ
す原因となっている。
【0021】そこで、この反応生成物の膜質を変える方
法として、エッチングガスGの流量を増やしたり、流量
比率を変える方法も考えられるが、本来、エッチングガ
スのパラメータを変更する目的は、エッチングスピード
やエッチング形状を適正化するためのものであるので、
このエッチングガスのパラメータを変更することはエッ
チング特性を悪化させることにもつながるという問題が
ある。
【0022】また、従来のシリコンなどの材質を用いる
シーズニング処理材のエッチングを行ってエッチング処
理室11内に予め反応生成物を若干成長させるシーズニ
ングは、反応生成物の成長にバラツキがあり、必ずしも
ダスト発生が抑制できているわけではない。
【0023】これらの場合には、シーズニングのときの
エッチング条件、処理時間、処理枚数、処理対象物の上
のエッチング対象膜の状況により、ダストレベルにバラ
ツキが発生し、しかも反応生成物の物質が影響して、エ
ッチング途中で反応生成物の剥離が発生して大量のエッ
チング異常を発生させることがある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するためのプラズマエッチング装置の構成として、
エッチングガスが導入されるエッチング処理室内に配設
された上部電極と、該上部電極に対向して処理対象物が
載置される下部電極とを有し、これ等の電極に高周波電
圧を印加して前記処理対象物をエッチングするプラズマ
エッチング装置であって、前記上部電極が炭化珪素系材
料で形成されるようにしたものである。
【0025】また、本発明は、以上の課題を解決するた
めのプラズマエッチング装置のシーズニング方法の構成
として、エッチング処理室をウエットクリーニングした
後、処理対象物として炭化珪素系材料で形成されている
シーズニング処理材を用いてエッチングしてその反応生
成物を前記エッチング処理室に成長させるシーズニング
を行うようにしたものである。
【0026】さらに、本発明は、以上の課題を解決する
ためのプラズマエッチング方法の構成として、エッチン
グ処理室をウエットクリーニングした後、処理対象物と
して炭化珪素系材料で形成されているシーズニング処理
材を用いてエッチングしてその反応生成物を前記エッチ
ング処理室に成長させるシーズニングを行った後、前記
エッチング処理室で炭化珪素系材料で形成されている上
部電極を用いて処理対象物をエッチングするようにした
ものである。
【0027】本発明は、以上のプラズマエッチング装置
の構成により、上部電極の材質として炭化珪素系材料を
用いるようにしたので、反応性エッチングの際にこの上
部電極から供給される炭素あるいは珪素などの元素が、
エッチングガスとの化学反応により生成される反応生成
物の結びつきを強くして、剥がれを防止してダスト発生
を抑制させることができる。
【0028】このように、炭化珪素系材料を上部電極に
用いてプラズマエッチング装置の内部に発生するダスト
を減少させることにより、エッチング対象である処理対
象物の上に落下して、この落下物がマスクとなり、パタ
ーン欠落を発生させる不具合を解消させることができ、
歩留まり向上に寄与させることができる。
【0029】また、本発明は、以上のプラズマエッチン
グ装置のシーズニング方法の構成により、定期的にエッ
チング処理室を開放して行うウエットクリーニングの後
に、炭化珪素系材料をシーズニング処理材として用いて
シーズニングを行うようにしているので、エッチング処
理室の内壁と反応生成物との密着性をより強固にするこ
とができ、この結果としてダスト発生を抑制することが
でき、良好なエッチング処理を可能とすることができ
る。
【0030】さらに、本発明は、以上のプラズマエッチ
ング方法として、ウエットクリーニングの後で炭化珪素
系材料を処理対象物として用いてシーズニングを行い、
その後で、製品を製造する際の上部電極として炭化珪素
系材料を用いて処理対象物をエッチングする構成として
いるので、ダストの発生をより強固に抑制することがで
き、良質のプラズマエッチング方法を提供することがで
きる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプラズマエッ
チング装置及びこのシーズニング方法並びにこれ等を用
いるプラズマエッチング方法の実施の形態について図を
用いて説明する。図1は本発明の実施の1形態を略示的
に示した断面図であり、図2は上部電極の構成を示す構
成図である。
【0032】エッチング処理を行う平行平板型のプラズ
マエッチング装置30のエッチング処理室31は、円筒
状の側壁部32と、この側壁部32の底面を覆う円板状
の底面部33と、側壁部32の上面を覆う上面部34に
よって気密に固定され、その内部は図示しない装置によ
り真空に維持されている。
【0033】上面部34の中央には、エッチングガスG
を導入するガス供給口35が穿設され、底面部33の中
央から若干離れた位置には、ドライポンプ36と接続さ
れる排気管37が接続されている。
【0034】酸化膜のエッチングに使用されるエッチン
グガスGとしては、CF4、CHF3、C4F8、C
O、Arなどの元素(C:炭素、F:フッ素、H:水
素、CO:一酸化炭素、Ar:アルゴン)を含むガスが
用いられる。
【0035】また、側壁部32の内面にはアルミニウム
製の円筒部材38が底面部33の上に側壁部32の高さ
よりは若干短い寸法で配設され、円筒部材38の上方の
内面には反応生成物が付着されるセラミックス製で円筒
状のシールド板39が取り外し可能なように所定長で凹
設されている。
【0036】このシールド板39が内部に凹設された円
筒部材38の上部には、炭化珪素(SIC)系材料で作られ
た円板状の上部電極40が、図1に示すように、円筒部
材38の内部を覆うように配設されており、上面部34
との間には間隙を保持したガス空間41が形成されてい
る。
【0037】上部電極40は、図2に示すように、その
内側が座繰られた座繰部40Aが形成されてこの座繰部
40Aの中に多数のガス孔42が穿設されており、また
上部電極40の外周面の近傍はフランジ状にその底面側
がカットされてフランジ部40Bが形成されている。
【0038】そして、この上部電極40のフランジ部4
0Bは、図1に示すように、シールド板39が内挿され
た円筒部材38の上部に挿入されて、上部電極40が固
定されている。
【0039】底面部33には、ドライポンプ36に連結
された排気管37の開口部43を内部に含んで蛇腹状の
真空ベローズ44が気密を保持して固定されており、こ
の真空ベローズ44の上は円板状の支持体45が上部電
極40と平行になるように固定されている。
【0040】支持体45の上には、円筒状の絶縁部材4
6が配設され、この絶縁部材46の上部には反応生成物
が堆積するアルミニウムコーテイングされたドーナツ状
のシールド板47の外面は、円筒状のシールド板39と
若干の間隙を保持して、内面は絶縁部材38の内面と一
致するように固定されている。
【0041】円筒状の絶縁部材46の上部には円板状の
下部電極48が挿入されて固定されており、その上には
エッチングの対象である処理対象物49、例えば酸化膜
が形成された半導体ウエーハが上部電極40と平行にな
るように静電チャッキングなどの方法により密着固定さ
れている。
【0042】下部電極48は、アルミニウムなどで作ら
れており、処理対象物49の温度が上がるとエッチング
特性が低下するので、図示されていないが、内部に冷却
水を流して処理対象物49の温度が上がらないようにさ
れている。
【0043】さらに、下部電極48とグランドEとの間
には、図では略示的に示しているが、直流電圧をカット
するためのコンデンサ50を介して高周波電源51から
高周波電圧が印加されている。
【0044】以上の構成において、処理対象物49を下
部電極48の上に静電チャッキングなどの方法により密
着固定し、エッチング処理室31の内部を真空状態とし
てからドライポンプ36を用いて蛇腹状の真空ベローズ
44の中を排気して処理対象物49を所定位置に固定す
る。
【0045】この後、エッチングガスGをエッチング処
理室31の内部に導入するとともに、下部電極48に高
周波電源51から高周波電圧を印加すると、上部電極4
0と下部電極48との間にプラズマ放電が起こる。
【0046】下部電極48の上に載置されている酸化膜
が付された処理対象物49の上の酸化膜は、このプラズ
マ放電によりエッチングされて所定のパターンになるよ
うに製造される。
【0047】この場合は、上部電極40の材質として、
炭化珪素系材料を用いているので、エッチングガスとの
化学反応により生成される反応生成物の結びつきが強く
なり、内壁などに付着した反応生成物が剥がれ難くな
り、ダストの発生を抑制することができる。
【0048】プラズマ放電域52は、図3に示すよう
に、上部電極40と下部電極48との間に形成される
が、このプラズマ放電域52には反応性エッチングの際
に炭化珪素系材料である上部電極40から供給される元
素(Si、C)<Si:珪素>と、エッチングガスGから
供給される元素(F、C)と、処理対象物49である酸化
膜から供給される元素(Si、O)が結びついて、例えば
(C+F)、或いは(Si+C+F)などの反応生成物53
が成長する。
【0049】しかし、これらの反応生成物53は、元素
の結びつきが強固なので、これらの反応生成物53が、
図3に示すように、エッチング処理室31の内壁である
シールド板39、或いは円筒部材38に付着して成長し
てもなかなか剥がれて落ち難く、このため反応生成物5
3が処理対象物49の上に落下してパターン欠陥を引き
起こすのを防止することができる。
【0050】このように、プラズマエッチング装置30
の上部電極40として炭化珪素系材料を使用することに
よって、元素の結びつきが強くなる元素の供給を従来の
シリコン材料よりも多くすることができるので、これに
より結びつきが強固である反応生成物53を成長させる
ことができる。
【0051】次に、プラズマエッチング装置のシーズニ
ング方法について説明するが、プラズマエッチング装置
30により処理対象物49をエッチングした後は、エッ
チングスピード、加工形状の維持、安定化を図るために
エッチング処理室31を開放して定期的にウエットクリ
ーニングを実施する。
【0052】そして、ウエットクリーニングの完了後
は、クリーニング前と同等のエッチングスピードや加工
形状を維持するために、製品とする処理対象物49を製
造するときに使用するエッチング条件において、エッチ
ングスピードや加工形状を変化させないように、図4に
示すように、上部電極40の材質と同じ材質を持つシー
ズニング処理材54のエッチングを行ってエッチング処
理室31内に予め反応生成物53を若干成長させるシー
ズニングを行う。
【0053】このシーズニングにより、エッチング処理
室31内の内壁と反応生成物53との密着性をより強固
なものとすることができるので、このシーズニングの後
で実際に製品である処理対象物49をエッチングしてパ
ターンを作成するときに、この反応生成物53が剥がれ
て処理対象物49へ落下するのを防ぎ、パターン欠陥が
発生するのを防止することができる。
【0054】実際に、これらのことは、過去の経験によ
れば、エッチング処理室31の中で使用する上部電極4
0或いはシーズニング処理材54として、シリコン製の
材料を使用するよりも、炭化珪素系材料を使用する方
が、プラズマエッチングによる反応生成膜が成長するこ
とが確認されている。
【0055】以上のように、ウエットクリーニングの
後、シーズニング処理材54として炭化珪素系材料を使
用してシーズニングを行った後で、上部電極40として
も炭化珪素系材料を使用して処理対象物49をエッチン
グするプラズマエッチング方法を併せて採用することに
より、これらのシーズニング方法とエッチング方法を単
独で使用するよりも、より強固な反応生成物を形成させ
ることができるので、こにより生成物の剥がれなどをな
くし、ダストによる不良発生を抑制することができる。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るプ
ラズマエッチング装置の構成により、上部電極の材質と
して炭化珪素系材料を用いるようにしたので、反応性エ
ッチングの際にこの上部電極から供給される炭素あるい
は珪素などの元素が、エッチングガスとの化学反応によ
り生成される反応生成物の結びつきを強くして、剥がれ
を防止してダスト発生を抑制させることができる。
【0057】このように、炭化珪素系材料を上部電極に
用いてプラズマエッチング装置の内部に発生するダスト
を減少させることにより、エッチング対象である処理対
象物の上に落下して、この落下物がマスクとなり、パタ
ーン欠落を発生させる不具合を解消させることができ、
歩留まり向上に寄与させることができる。
【0058】また、本発明に係るプラズマエッチング装
置のシーズニング方法の構成により、定期的にエッチン
グ処理室を開放して行うウエットクリーニングの後に、
炭化珪素系材料をシーズニング処理材として用いてシー
ズニングを行うようにしているので、エッチング処理室
の内壁と反応生成物との密着性をより強固にすることが
でき、この結果としてダスト発生を抑制することがで
き、良好なエッチング処理を可能とすることができる。
【0059】さらに、本発明に係るプラズマエッチング
方法として、ウエットクリーニングの後で炭化珪素系材
料を処理対象物として用いてシーズニングを行い、その
後で、製品を製造する際の上部電極として炭化珪素系材
料を用いて処理対象物をエッチングする構成としている
ので、ダストの発生をより強固に抑制することができ、
良質のプラズマエッチング方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の1形態であるプラズマエッ
チング装置を略示的に示した断面図である。
【図2】図1に示すプラズマエッチング装置における上
部電極の構成を示す構成図であり、(A)図は平面図、
(B)図は側面図である。
【図3】図1に示すプラズマエッチング装置におけるプ
ラズマ放電域の状態を説明する説明図である。
【図4】本発明に係る実施の1形態であるシーズニング
方法を略示的に説明する説明図である。
【図5】従来のプラズマエッチング装置の構成を略示的
に示す断面図である。
【符号の説明】
10;プラズマエッチング装置、11;エッチング処理
室、12;ガス供給口、13;上部基台、14;セラミ
ックシールド板、15;上部電極、16;ガス空間部、
17A〜17N;ガス孔、18;円筒部、19;セラミ
ックシールド筒、20;下部基台、21;下部電極、2
2;処理対象物、23;トランス、24;高周波電源、
30;プラズマエッチング装置、31;エッチング処理
室、32;側壁部、33;底面部、34;上面部、3
5;ガス供給口、36;ドライポンプ、37;排気管、
38;円筒部材、39;シールド板、40;上部電極、
41;ガス空間、42;ガス孔、43;開口部、44;
真空ベローズ、45;支持体、46;絶縁部材、47;
シールド板、48;下部電極、49;処理対象物、5
0;コンデンサ、51;高周波電源、52;プラズマ放
電域、53;反応生成物、54;シーズニング処理材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチングガスが導入されるエッチング
    処理室内に配設された上部電極と、該上部電極に対向し
    て処理対象物が載置される下部電極とを有し、これ等の
    電極に高周波電圧を印加して前記処理対象物をエッチン
    グするプラズマエッチング装置であって、 前記上部電極が炭化珪素系材料で形成されていることを
    特徴とするプラズマエッチング装置。
  2. 【請求項2】 エッチング処理室をウエットクリーニン
    グした後、処理対象物として炭化珪素系材料で形成され
    ているシーズニング処理材を用いてエッチングしてその
    反応生成物を前記エッチング処理室に成長させるシーズ
    ニングを行うプラズマエッチング装置のシーズニング方
    法。
  3. 【請求項3】 エッチング処理室をウエットクリーニン
    グした後、処理対象物として炭化珪素系材料で形成され
    ているシーズニング処理材を用いてエッチングしてその
    反応生成物を前記エッチング処理室に成長させるシーズ
    ニングを行った後、前記エッチング処理室で炭化珪素系
    材料で形成されている上部電極を用いて処理対象物をエ
    ッチングするプラズマエッチング方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007194361A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の制御方法
JP2007250478A (ja) * 2006-03-18 2007-09-27 Nano Electronics & Micro System Technologies Inc プラズマ処理システム
US11180848B2 (en) * 2017-08-10 2021-11-23 The Japan Steel Works, Ltd. Atomic layer deposition apparatus, film-forming method using atomic layer deposition apparatus, and cleaning method of atomic layer deposition apparatus

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