JP2000195830A - 半導体製造装置、半導体製造装置のクリ―ニング方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体製造装置、半導体製造装置のクリ―ニング方法、半導体装置の製造方法及び半導体装置

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JP2000195830A
JP2000195830A JP10373738A JP37373898A JP2000195830A JP 2000195830 A JP2000195830 A JP 2000195830A JP 10373738 A JP10373738 A JP 10373738A JP 37373898 A JP37373898 A JP 37373898A JP 2000195830 A JP2000195830 A JP 2000195830A
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substrate
chamber
plasma
cleaning
manufacturing
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JP10373738A
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English (en)
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Toshiharu Yasumura
俊治 安村
Shinya Watabe
真也 渡部
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライエッチング処理毎にクリーニング処理
を実施して、ドライエッチング処理時に形成された膜を
除去する。 【解決手段】 上部電極3は、アルマイト処理されたA
l製の電極板31及び電極板ステー32から成り、Al
製のチャンバ2の上面にアルマイト処理されたAl製の
上部電極支え33を介して配置される。両者31,32
を固定するネジはAlO2セラミックス製のキャップ3
4で覆われる。下部電極4は、アルマイト処理されたA
l製の基板ステージ41と、Ti2O3を少量添加した
アルミナセラミックス製の基板保護シート45と、Al
O2セラミックス製の基板押さえ46とを有し、チャン
バ2の下面にアルマイト処理されたAl製の下部電極台
43を介して配置される。チャンバ2の側壁面上にAl
Nセラミックス製の内壁材22が側壁面に沿って配置さ
れる。ゲートバルブ21は表面がアルマイト処理された
Alより成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体製造装置に関
するものであり、特に、半導体製造装置が備えるチャン
バ内のクリーニング方法及びそのクリーニング方法に最
適な半導体製造装置の構造に関するものである。更に、
かかる半導体装置を用いた製造方法及びその製造方法に
よって製造される半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の平行平板型ドライエッ
チング装置1Pの構造を模式的に示す縦断面図である。
図12に示すように、平行平板型ドライエッチング装置
1Pは、アルミニウムより成るチャンバ2P内に、互い
に平行を成す、上部電極支え33Pを介してチャンバ2
Pの上面に配置された上部電極3Pと、下部電極台43
Pを介してチャンバ2Pの下面に配置された下部電極4
Pとを備える。下部電極台43P及び上部電極支え33
Pは表面がアルマイト処理されたアルミニウム部材から
成る。チャンバ2Pの側壁面には基板10の搬入出をす
るための開口部2PH1が設けられており、当該開口部
2PH1の開閉可能な蓋として、その表面がアルマイト
処理されたアルミニウムから成るゲートバルブ21Pが
配置されている。チャンバ2Pの側壁面は炭化シリコン
(SiC)より成る内壁材22Pが配置されている。ま
た、チャンバ2Pの下面にガス排気口2PH3が形成さ
れており、当該排気口2PH3に結合し、その内面に石
英製のガス排気管カバー23Pを有する排気管53Pが
図示しない真空排気ポンプに繋げられている。
【0003】上部電極3Pは、アモルファスカーボン
(a−C)より成る電極板31Pと、その表面がアルマ
イト処理されたアルミニウムから成る電極板ステー32
Pとがネジ(図示せず)で互いに固定された構造を有す
る。上記ネジには、樹脂ないしは化成品であるベスペル
から成るキャップ34Pが被せられている。各種ガスを
チャンバ2P内に導入するためのガス導入管51Pがチ
ャンバ2Pの上部に設けられている。他方、下部電極4
Pは、その表面がアルマイト処理されたアルミニウム製
の基板ステージ41Pと、当該基板ステージ41Pに設
けられた凹部内に配置されたポリイミドから成る基板保
護シート45Pと、基板保護シートの表面45PS上に
配置される基板10Pを固定・保持するための基板押さ
え46P(表面がアルマイト処理されたアルミニウム製
のリング状部材が基体)とを有する。更に、平行平板型
ドライエッチング装置1Pは、上部電極3P及び下部電
極4Pのそれぞれに繋げられ、プラズマを形成するため
の電力を供給する電源61P,62Pを備える。
【0004】図13は、従来のECR型ドライエッチン
グ装置201Pの構造を模式的に示す縦断面図である。
図13に示すように、ECR型ドライエッチング装置2
01Pは、アルミニウム製のインナーベルジャー222
Pと、その表面がアルマイト処理されたアルミニウムか
ら成るチャンバ外壁202P及びベース224Pとを備
える。チャンバ外壁202P及びインナーベルジャー2
22Pには、ガス導入口である貫通孔202PH2と、
ガス排気口である開口部202PH3と、マイクロ波導
入口である開口部202PH4とが設けられており、マ
イクロ波導入口202PH4には、炭化シリコン(Si
C)セラミックスから成るマイクロ波導入窓233Pが
配置されている。
【0005】ベース224Pのチャンバ外壁202P内
部側の表面上に、その表面がアルマイト処理がなされた
アルミニウム製の基板ステージ台241Pが配置されて
いる。基板ステージ台241Pには、静電チャック誘電
体であるポリイミドシート245Pを配置するための凹
部241PAが形成されており、また、基板10を取り
囲む形状の石英製のターゲット249Pが配置されてい
る。
【0006】さて、半導体装置の製造工程において、シ
リコン酸化膜のドライエッチング工程では、CHF3、
CF4やC4F8等のガス(以下、総称して「CF系ガ
ス」とも呼ぶ)がエッチングガスないしはプロセスガス
として多用される。CF系ガスを用いたドライエッチン
グ工程では、同ガスをプラズマ化することにより生じた
炭素原子又はCF分子等における炭素(C)の活性種が
シリコン酸化膜の酸素原子(O)を引き抜くと共に、上
記プラズマにより生じたフッ素原子(F)又はフッ素分
子(F2)等のフッ素の活性種がシリコン酸化膜のシリ
コン原子(Si)をSiF等として真空中に遊離する。
【0007】近年の半導体装置の微細化に対して、シリ
コン酸化膜と当該シリコン酸化膜の下地層であるシリコ
ン層との間のエッチング選択比をより大きく設定する必
要性が生じている。エッチング選択比の増大の要請に対
応可能なドライエッチングプロセスの一例として、堆積
性が強められたプロセスが用いられる。かかるプロセス
は、シリコン酸化膜のドライエッチングの際に、炭素原
子の活性種に起因する生成物を露出した下地層のシリコ
ン層上に堆積させて、同シリコン層とフッ素の活性種と
の接触を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
堆積性の強いプロセスを使用することによって、ドライ
エッチング装置のチャンバの内面に、プロセスガスに起
因にした、炭素原子を含む強固な堆積膜(以下、「C系
堆積膜」とも呼ぶ)が形成される。
【0009】チャンバ内面等に堆積する上記C系堆積膜
の蓄積量が増えるに従って、同C系堆積膜は、ドライエ
ッチング時にチャンバの内面から剥離して基板上に落下
し易くなる。そして、かかるC系堆積膜が基板上に落下
して、製造される半導体装置に対する異物となること
で、半導体装置の歩留まりが低下してしまうという問題
点がある。
【0010】このような問題点に対して、従来の半導体
製造装置では、シートヒータによって、又は、別途に設
けられた配管内に加熱された液体を流すことによって、
更には、プラズマ自体からの入熱を利用することによっ
て、チャンバ(の内面)を200゜C程度に加熱してC
系堆積物の付着を防止する手段が講じられる場合があ
る。しかしながら、C系堆積物の付着を完全に防止する
ことはできないため、根本的な解決策とは言い難い。
【0011】これに対して、チャンバの真空を一旦破り
同チャンバ内をアルコールやフロリナートを用いてクリ
ーニング(ウエットクリーニング)することによって、
あるいは、酸素プラズマを用いてチャンバ内のクリーニ
ング(ドライクリーニング)することによって、C系堆
積膜を除去するという方法が用いられる。
【0012】しかしながら、上記チャンバ内クリーニン
グ処理を行うことによってチャンバ内雰囲気が変化して
しまう。従って、一般的に、少なくとも製造ロット間で
は製造条件を同一とするために、上記クリーニング処理
は単一の製造ロットの終了後に実施される。このため、
同一の製造ロット内であっても、ドライエッチング処理
の処理数が進むにつれて上述のC系堆積物の落下が生じ
易くなるので、上述の歩留まり低下の問題点を完全に解
決可能であるとは言い難い。
【0013】また、従来のクリーニング処理によれば、
クリーニング後にドライエッチング処理と同様の処理に
よって、チャンバ内雰囲気を以前のドライエッチング時
のそれに戻すための工程(シーズニング工程)が別途に
必要である。
【0014】更に、ウエットクリーニングは、それ自体
に膨大な時間がかかってしまう。他方、従来のドライエ
ッチング装置では、プロセスガス(活性種を含む)に対
する耐性を有する材料・部品が使用されているが、エッ
チング処理とクリーニング処理との頻度の観点から、ド
ライクリーニング処理における酸素プラズマに対する耐
性までは考慮されていない場合が多い。このため、チャ
ンバの内部(の部品)の劣化を抑制するためには、クリ
ーニングを頻繁に行うことができない。
【0015】そこで、本発明はかかる点に鑑みてなされ
たものであり、上記酸素プラズマを用いたクリーニング
にも適した半導体製造装置を提供することを第1の目的
とする。
【0016】更に、本発明は、上記第1の目的を実現し
うる半導体製造装置に対して適用されるクリーニング方
法を提供することを第2の目的とする。
【0017】更に、本発明の第3の目的は、上記第2の
目的に係るクリーニング方法を適用された半導体製造装
置を用いた半導体装置の製造方法並びにその製造方法を
用いて高歩留まりで以て製造される半導体装置を提供す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1に記載の
発明に係る半導体製造装置は、チャンバ内に設けられた
基板ステージ上に配置された基板に対して、少なくとも
炭素原子及びフッ素原子を含むプロセスガスによるプラ
ズマ処理を行う半導体製造装置であって、前記チャンバ
の内部の内で少なくともプラズマに接する部分が、酸素
原子のプラズマに対する耐性を有する物質から構成され
ることを特徴とする。
【0019】(2)請求項2に記載の発明に係る半導体
製造装置は、請求項1に記載の半導体製造装置であっ
て、前記基板ステージは、前記基板の保持機構として静
電チャック機構を有することを特徴とする。
【0020】(3)請求項3に記載の発明に係る半導体
製造装置のクリーニング方法は、請求項1又は2に記載
の前記半導体製造装置のクリーニング方法であって、前
記チャンバの前記内部を、少なくとも酸素原子を含むク
リーニング用ガスのプラズマで以てクリーニング処理す
ることを特徴とする。
【0021】(4)請求項4に記載の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項1又は2に記載の前記半導体
製造装置を用いて、半導体装置を製造することを特徴と
する。
【0022】(5)請求項5に記載の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項4に記載の半導体装置の製造
方法であって、前記プロセスガスによる前記プラズマ処
理を実施する毎に、前記チャンバの前記内部に対して少
なくとも酸素原子を含むクリーニング用ガスのプラズマ
によるクリーニング処理を実施することを特徴とする。
【0023】(6)請求項6に記載の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項5に記載の半導体装置の製造
方法であって、前記プラズマ処理において前記基板に形
成されるダメージ層を、前記クリーニング処理において
前記クリーニング用ガスの前記プラズマで以て除去する
ことを特徴とする。
【0024】(7)請求項7に記載の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項5に記載の半導体装置の製造
方法であって、前記基板は、前記基板ステージとは反対
側の表面上にレジストが配置されており、前記レジスト
を、前記クリーニング処理時に前記クリーニング用ガス
の前記プラズマで以て除去することを特徴とする。
【0025】(8)請求項8に記載の発明に係る半導体
装置の製造方法は、請求項5に記載の半導体装置の製造
方法であって、前記基板ステージが前記静電チャック機
構を有する場合に、前記クリーニング処理における前記
プラズマの形成終了時と、前記基板の前記静電チャック
機構からの脱離処理を同時に実施することを特徴とす
る。
【0026】(9)請求項9に記載の発明に係る半導体
装置は、請求項4乃至8のうちいずれか1項に記載の前
記半導体装置の製造方法によって製造されることを特徴
とする。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、半導体
製造装置である平行平板型ドライエッチング装置1(以
下、単に「(ドライ)エッチング装置1」とも呼ぶ)の
構造を模式的に示す縦断面図であり、図2は、図1中の
I−I線に沿って切断した場合におけるエッチング装置
1の上面図である。なお、図1では、説明の便宜上のた
めに、後述の基板10を図示する一方、図2では、図面
の煩雑化を避けるために、図1中に図示されるガス排気
口2H3等の図示化を省略している。以下、図1及び図
2を参照しつつ、エッチング装置1の構造を説明する。
【0028】エッチング装置1は、互いに平行を成す円
形の上部電極3及び下部電極4を備えている。詳細に
は、上部電極3は、その表面がアルマイト処理された
(酸化アルミニウム(AlO2)が形成された)アルミ
ニウム(Al)から成る電極板31と、その表面がアル
マイト処理されたアルミニウムから成る電極板ステー3
2とを有する。電極板31及び電極板ステー32は、互
いに接触して配置されて、外周部付近において両者3
1,32を貫く方向にネジ(図示せず)によってネジ止
めされている。当該ネジには酸化アルミないしはアルミ
ナ(AlO2)セラミックスより成るキャップ34が被
せられている。上部電極3の拡大断面図である図3に示
すように、電極板ステー32は中空構造を有する所定の
厚みの円盤型部材から成ると共に、当該中空部分から電
極板31に接する側の主面に至る、多数の微小な孔32
H1が形成されている。更に、上記中空部分から上記小
孔32H1を有する主面とは反対側の主面に至り、後述
のガス導入口2H2に繋がる貫通孔32H2が形成され
ている。また、電極板31には、上記小孔32H1に対
応する位置に、同電極板31を厚み方向に貫く小孔31
H(その径は約1mm)が形成されている。
【0029】他方、下部電極4は、その表面がアルマイ
ト処理されたアルミニウム製の円盤状部材から成る基板
ステージ41を有する。基板ステージ41の上部電極3
に対面する側の主面には、基板10(例えばシリコンウ
エハを基材とする)の寸法形状に基づいた形状寸法を有
する基板保護シート45を収容可能な凹部41Aが形成
されている。基板保護シート45は酸化チタン(Ti2
O3)を少量添加したアルミナセラミックスから成る。
そして、アルミナセラミックスより成り、その断面形状
が四角形のリング状部材である基板押さえ46は、上記
基板シート45と共に基板10の周縁部を挟むことによ
って、基板10を基板ステージ41上に保持・固定す
る。なお、基板押さえ46は、後述の図7に示すよう
に、支柱部46Aを有しており、上部電極3と下部電極
4との間の所定の範囲内において、垂直方向に可動な構
造(図示しない駆動部を含む)を有する。更に、図2及
び後述の図7に示すように、下部電極4は棒状部材から
成る基板クランプ47を備える。基板クランプ47は、
上部電極3と下部電極4との間の所定の範囲内におい
て、基板保護シート45を厚み方向に貫く穴を介して垂
直方向に可動な構造(図示しない駆動部を含む)を有す
る。
【0030】そして、図1及び図2に示すように、上部
電極3及び下部電極4は、アルミニウムより成るチャン
バ2内に配置されている。詳細には、略箱形のチャンバ
2の内面2S1の内の上面に、その表面がアルマイト処
理されたアルミニウムから成る上部電極支え33を介し
て上部電極3が配置されている。このとき、図3に示す
ように、チャンバ2の上記上面のほぼ中央部に形成さ
れ、チャンバ2の外面2S2と上記内面2S1との間を
貫く貫通孔2H2の中心軸と、上部電極支え33が有す
る厚さ方向に形成された貫通孔33Hの中心軸と、上部
電極板ステー32の上記貫通孔32H2の中心軸とが一
致するように、上部電極支え33及び上部電極3が配置
されている。貫通孔2H2にはガス配管51の先端が挿
入・結合されている。
【0031】他方、チャンバ2の内面2S1の内で上記
上面に対面する下面に、その表面がアルマイト処理され
たアルミニウム製の下部電極台43を介して下部電極4
が配置されている。なお、図1に示すように、下面の一
部に貫通孔であるガス排気口2H3が形成されており、
ガス排気口2H3にチャンバ2の上記外面2S2側に突
出するガス排気管52(アルミニウム製)が結合してい
る。また、ガス排気管52の内壁面を覆うように石英よ
り成るガス排気管カバー23が配置されている。ガス排
気管52は、図1中に図示しない真空排気ポンプの吸気
口に繋がれている。
【0032】更に、上部電極3の電極板31と下部電極
4の基板ステージ41とには、両電極3,4間に(高周
波)電力を印加するための電源61,62がそれぞれ電
気的に接続されている。また、下部電極4は図1中に図
示しない温度コントロール機構を有しており、これによ
って基板10を加熱又は冷却して所定の温度に制御可能
である。
【0033】チャンバ2の内面2S1の内で上面及び下
面に垂直を成す側壁面の内の1面に、内面2S1から外
面2S2に至り、基板10及び後述の真空ローダ装置9
6のアーム961(図6参照)が通過可能な寸法形状を
有する貫通口2H1が形成されている。そして、貫通口
2H1をチャンバ2の外面2S2側から塞ぎうる形状寸
法の板状部材から成り、貫通口2H1の開閉扉として機
能するゲートバルブ21が配置されている。ゲートバル
ブ21は、その表面がアルマイト処理されたアルミニウ
ムより成る。図1及び後述の図7に示すように、ゲート
バルブ21は、その上部を支点にして所定の範囲内で回
動可能である。
【0034】特に、エッチング装置1では、チャンバ2
の内面2S1の内の上記側壁面上に窒化アルミニウム
(AlN)セラミックスよりなる内壁材22が、当該側
壁面に沿って配置されている。
【0035】なお、エッチング装置1のチャンバ2は、
上述の構成要素が配置されつつも、所定の真空度を実現
しうる気密構造を有することは言うまでもない。
【0036】ここで、チャンバ2,ゲートバルブ21及
びガス排気管52で以て囲まれた空間内において、チャ
ンバ2の内面2S1(の上面及び下面),内壁材22の
上記表面22S等の当該空間に接する各表面、並びに、
当該空間内に存在する上部電極3,下部電極4,上部電
極支え33,下部電極台43等の構成要素を総称して
「チャンバの内部」と呼ぶ。このとき、図1の平行平板
型ドライエッチング装置1では、上記チャンバの内部の
内で少なくともプラズマ(活性種を含む)の接する部分
(即ち、同プラズマに曝される部分)に、アルミナ(A
lO2),窒化アルミニウム(AlN),酸化チタン
(Ti2O3)等のセラミックス材料やアルミニウム
(Al)等の酸素プラズマ(酸素の活性種を含む)耐性
の強い物質を使用している(そのような物質として、他
に、シリコン(Si)や窒化シリコン(SiN)セラミ
ックス等も適用可能である)。このため、従来のエッチ
ング装置におけるチャンバ2P(図12参照)の内部
(の部品)よりも、酸素プラズマに対する寿命を長くす
ることができるので、従来のエッチング装置よりも維持
費用を削減可能である。従って、実施の形態1に係るエ
ッチング装置1を用いて製造される半導体装置の製造コ
ストを低減することができる。
【0037】他方、上述のチャンバの内部の長寿命化の
効果を以下のように捉えることもできる。即ち、チャン
バの内部に酸素プラズマ耐性の強い材料を使用している
ので、チャンバ2内に付着した炭素原子を含む膜(C系
堆積膜)を除去するための酸素プラズマによるクリーニ
ング処理を、従来のエッチング装置1Pよりも頻繁に、
例えば基板枚葉毎に実施することができる。従って、従
来のエッチング装置1Pよりも清浄化された状態で以て
半導体装置を製造可能である。即ち、実施の形態1に係
るエッチング装置によれば、高い歩留まりを実現可能で
ある。
【0038】勿論、従来のウエットクリーニング処理と
は異なり、チャンバを開放する必要も無ければ、クリー
ニングに膨大な時間を費やす必要も無い。また、従来の
半導体製造装置のように、C系堆積物の付着を防止する
ために、シートヒータ等によってチャンバを加熱する必
要はない。
【0039】ここで、チャンバ内の部品にプラズマ耐性
を有する物質を適用した先行技術として、特開平6−1
40371号公報と特開平7−106097号公報とに
提案される各先行技術がある。まず、特開平6−140
371号公報に開示される先行技術(以下、「先行技術
」とも呼ぶ)は、クリーニング処理時に基板ステージ
を保護するための技術である。当該先行技術によれ
ば、クリーニング用ガスのプラズマに対してエッチング
耐性を有する物質で被覆された保護基板を、被エッチン
グ基板とは別途に準備して、クリーニング時にのみ上記
基板ステージ上に設置する。即ち、上記保護基板は脱着
可能である。これに対して、チャンバの内部の内の少な
くともプラズマの接する部分が酸素プラズマ耐性を有す
る物質で構成された(従って、クリーニング時以外にお
いても上記耐プラズマ物質がチャンバ2内に存在す
る)、実施の形態1に係るエッチング装置1とは構造を
異にする。
【0040】また、特開平7−106097号公報に開
示される先行技術(以下、先行技術」とも呼ぶ)で
は、平行平板型プラズマ処理装置において、被処理基板
は、石英板やアルミナ板等の誘電体を介して電極上に配
置される。即ち、先行技術に係る装置では、上記石英
板等は上記処理基板が配置される側の電極上にのみ配置
される点で、実施の形態1に係るエッチング装置1とは
異なる構造を有する。先行技術はエッチング装置等に
おけるプラズマ処理時のエッチングの高速化並びに基板
のチャージアップ防止に関するものであり、当該先行技
術に係る平行平板型プラズマ処理装置では、両電極間
には互いに180度の位相差を有する高周波電力を投入
する。このとき、上記プラズマ処理時において、基板に
かかるバイアス電圧を均一化するために又当該基板が設
置される側の金属電極による金属汚染を防止するため
に、先行技術に係るプラズマ処理装置では、上記基板
を石英板等を介して上記電極上に設置する。このよう
に、実施の形態1に係るエッチング装置1と先行技術
に係る装置との相違は、技術的思想の相違に端を発す
る。
【0041】(実施の形態1の変形例1)図1の平行平
板型エッチング装置1における基板押さえ46の代わり
に、静電チャックを基板10の保持機構として用いるこ
とも可能である。かかる場合、図1において、凹部41
Aには、基板保護シート45に相当し、酸化チタン(T
i2O3)を少量添加したアルミナセラミックス等の酸
素プラズマ耐性を有する物質から成る静電チャック誘電
体が配置される。静電チャックによれば、基板ステージ
41とプラズマとがコンデンサの対向電極として機能
し、誘電体である基板10(シリコンウエハを基材とす
るが、その表面には誘電体が形成されている)及び静電
チャック誘電体の両者間に生じるクーロン力等によっ
て、基板10を保持する。
【0042】基板保持機構に静電チャックを用いること
によって、基板押さえ46のように基板10をその周縁
部で保持する場合と比較して、基板10と上記静電チャ
ック誘電体との互いの接触面をより密着させて、接触面
積をより大きくすることが可能である。このため、下部
電極4が備える温度コントロール機構による基板10の
温度制御を確実に行うことができる。このとき、上述の
ように静電チャック誘電体は酸素プラズマ耐性に優れた
酸化チタン(Ti2O3)を少量添加したアルミナセラ
ミックスから成るため、たとえ基板10と凹部41Aと
の間の隙間から酸素プラズマが回り込んだとしても、静
電チャック誘電体の吸着力の低下やプラズマによって生
じたダメージに起因する電流リークの発生を有効に防止
することができるという利点がある。
【0043】(実施の形態1の変形例2)本変形例2で
は、ECR型ドライエッチング装置のチャンバの内部に
酸素プラズマ耐性を有する物質を適用した場合につい
て、図4を用いて説明する。
【0044】図4に示すように、半導体製造装置である
ECR型ドライエッチング装置201(以下、単に
「(ドライ)エッチング装置201」とも呼ぶ)は、そ
の表面がアルマイト処理されたアルミニウムの板状部材
より成るベース224の表面上に、基板ステージ台24
1が配置されている。基板ステージ台241の上記ベー
ス224と反対側の表面には、基板10の形状寸法に基
づいた形状寸法の凹部241Aが形成されており、当該
凹部241A内には酸化チタン(Ti2O3)を少量添
加したアルミナセラミックスより成る静電チャック誘電
体245が配置されている。なお、図4では、静電チャ
ック誘電体245の表面245S上に基板10が配置さ
れている状態を図示している。基板ステージ台241の
上記凹部241Aを有する側の表面上に、基板10及び
凹部241Aの寸法形状に基づいた開口部を有する、ア
ルミナ又は窒化シリコン等のセラミックス材料より成る
ターゲット249が、凹部241Aの形成位置に対応し
て配置されている。
【0045】そして、ベース224及び基板ステージ台
241を覆い被すように、その表面がアルマイト処理さ
れたアルミニウム製の略釣鐘型部材より成るチャンバ外
壁202が配置されている。そして、ステージ241に
対峙する、チャンバ外壁202の略釣鐘形状の頂部に
は、開口部であるマイクロ波導入口202H4が形成さ
れており、又、略釣鐘型の底部開口部の一部が切り欠き
された形状のガス排気口202H3が形成されている。
【0046】更に、マイクロ波導入口202H4からチ
ャンバ外壁202の内側ないしはステージ241側へ入
った位置に、窒化シリコンセラミックスの板状部材より
成るマイクロ波導入窓233が配置されている。そし
て、チャンバ外壁202の内面202S1の内でマイク
ロ波導入窓233の配置位置からベース241へ至る間
の領域上に、アルミニウムより成るインナーベルジャー
222が上記内面202S1に沿って配置されている。
このように、エッチング装置201では、チャンバ外壁
202とベース224とマイクロ波導入窓233とから
成る構成要素が、図1の平行平板型ドライエッチング装
置1におけるチャンバ2に該当し、インナーベルジャー
222が図1の内壁材22に該当する。このとき、図4
のECR型ドライエッチング装置201において、「チ
ャンバの内部」とは、チャンバ外壁202,インナーベ
ルジャー222及びマイクロ波導入窓233で以て囲ま
れた空間内において、チャンバ外壁202の内面202
S1,インナーベルジャー222,マイクロ波導入窓2
33等の当該空間に接する各表面、並びに、当該空間内
に存在する基板ステージ台241,ターゲット249等
の構成要素の同空間に接する部分が該当する。このと
き、図4のECRドライエッチング装置201では、チ
ャンバの内部の内で少なくともプラズマ(活性種を含
む)の接する部分(即ち、同プラズマに曝される部分)
に、上記酸素プラズマ(酸素の活性種を含む)耐性の強
い物質を使用している。
【0047】また、チャンバ外壁202の外面202S
2の所定の位置から、インナーベルジャー222を貫通
する(複数の)貫通孔であるガス導入口202H2が形
成されている。
【0048】このように、図4のエッチング装置201
では、チャンバの内部に上述のの酸素プラズマ耐性の強
い物質を使用しているので、既述の平行平板型エッチン
グ装置1と同様の効果を発揮しうる。
【0049】なお、図4に示すエッチング装置における
ECRプラズマ源の代わりに表面波プラズマ(SWP)
源を利用した、表面波プラズマ型ドライエッチング装置
であっても同様の効果を得ることができる。ここで、表
面波プラズマ(SWP)型ドライエッチング装置とは、
アクリル板等の誘電体にマイクロ波を一時閉じ込め、そ
の誘電体からの漏れマイクロ波をチャンバ内に導入する
プラズマ源の方式を有する装置である。
【0050】(実施の形態2)実施の形態2では、図1
の平行平板型ドライエッチング装置1を用いた、より具
体的且つ実用的な半導体装置の製造方法を、図5のフロ
ーチャート並びに後述の図6〜図10を用いて説明す
る。勿論、以下の説明は上述の実施の形態1の変形例2
に係るECR型ドライエッチング装置201等に対して
も妥当である。
【0051】(基板搬入工程FS1)本工程FS1を図
6を用いて説明する。図6は、エッチング装置1を備え
た、より実用的な半導体製造装置の全体構成を模式的に
示す上面図である。図6の半導体製造装置は、既述のエ
ッチング装置1(の所定レベルの高真空に保たれている
チャンバ2)と、その内部に基板ステージ933を有す
るロードロックチャンバ93と、同様に基板ステージ9
43を有するアンロードロックチャンバ94とが、その
内部が所定の真空度に保たれているトランスファチャン
バ91を介して互いに結合されている。各チャンバ2,
93,94は各々のゲートバルブ21,931,941
によってトランスファチャンバ91と気密性を保って仕
切られており、また、チャンバ93,94の各々はゲー
トバルブ932,942によって大気雰囲気に対して気
密性を保って仕切られている。即ち、ロードロックチャ
ンバ93,アンロードロックチャンバ94及びトランス
ファチャンバ91のそれぞれは、高真空度に排気される
チャンバ2内雰囲気と大気雰囲気との間に存在するバッ
ファ室である。
【0052】図6に示すように、トランスファチャンバ
91内には、水平面内における回転動作及び垂直方向へ
の上下移動並びにその長手方向への前後進動作が可能な
板状部材から成るアーム961を有する真空ローダ装置
96が配置されている。また、上記アーム961と同様
に動作可能なアーム951を有する大気ローダ装置95
が、ロードチャンバ93及びアンロードチャンバ94の
両ゲートバルブ932,942に対面する所定の位置に
配置されている。
【0053】本工程FS1では、まず、所定の製造工程
までが終了し、カセット96内に(所定の上下間隔を保
って)収納された(複数の)基板10を準備して、図6
に示す所定の位置に配置する。そして、アーム951の
先端部をカセット96に向くように、且つ、アーム95
1をカセット96内の一の基板10の下方の隙間に挿入
できるように、大気ローダ装置95の姿勢を制御する。
更に、アーム951をカセット96の側へ前進させて基
板10の下方の上記隙間に挿入した後に、アーム951
を上昇させて基板10をアーム951上に移載する。そ
して、基板10をカセット96内から取り出し、大気ロ
ーダ装置95を適切に制御して、ゲートバルブ932が
開状態にあるロードチャンバ93内の基板ステージ93
3へ移載する。
【0054】次に、アーム951をロードチャンバ93
外へ後退させた後、ゲートバルブ932を閉じ、ロード
チャンバ93内をトランスファチャンバ91内と略等し
い真空レベルにまで減圧する。かかる減圧後、ゲートバ
ルブ931を開ける。そして、真空ローダ装置96を上
述の大気ローダ装置95と同様に制御して、アーム96
1の先端部上に基板10を移載する。アーム961をロ
ードチャンバ93外へ後退させた後に、ゲートバルブ9
31を閉じる。そして、エッチング装置1のゲートバル
ブ21を開け、真空ローダ装置96を適切に制御するこ
とによって基板10をアーム961上から基板ステージ
41へ移載する。かかる基板ステージ41への移載動作
を図7を用いて詳述する。
【0055】まず、ゲートバルブ21が開けられてアー
ム961がチャンバ2内に前進する前に、基板押さえ4
6を基板ステージ41から所定の距離だけ上方に移動さ
せておく。そして、基板10が基板保護シート45の上
方に位置するように、アーム961をチャンバ2内へ前
進させる。その後、基板クランプ47を上昇させて行
き、基板クランプ47の先端を基板10に当接させる。
そして、基板10をアーム961上から脱離するまで基
板クランプ47を更に上昇させることによって、あるい
は、基板クランプ47の先端が基板10に当接した時点
でアーム961を下降させることによって、基板10を
基板クランプ47で支持する。かかる状態において、ア
ーム961をトランスファチャンバ91内に後退させた
後に、基板クランプ47を下降することによって基板1
0を基板保護シート45の表面45S上に配置し、更
に、基板押さえ46を下降させることによって、基板1
0を上記表面45S上に固定・保持する。このとき、ア
ーム961をチャンバ2内から完全に引き出した後に、
ゲートバルブ21を閉じる。
【0056】(ドライエッチング工程FS2)ゲートバ
ルブ21が閉じられた後、ドライエッチング処理(プラ
ズマ処理)を行う前に一度十分に真空引きを行う(工程
FS21)。なお、基板10を所定の温度に制御すると
きには、下部電極4が備える上述の温度コントロール機
構によって基板10を所定の温度に制御する。このと
き、基板10と基板ステージ41との熱交換を効率良く
行うために、ガス導入口51から希ガスを導入しても良
い。基板10が所定の温度に安定的に制御された後に、
上記真空引きを行う。
【0057】ここで、本ドライエッチング工程FS2に
おいてドライエッチング処理(プラズマ処理)が施され
る基板10の一例として、図8に示す構造の基板101
を説明する。基板101は、シリコンウエハ111の上
方にシリコン酸化膜112Aと当該シリコン酸化膜11
2Aの表面112AS上に形成され、エッチングパター
ンに対応した形状のレジストマスク113とを有する。
【0058】また、例えば本ドライエッチング工程FS
2がMOFSETの製造工程におけるサイドウォールを
形成する工程のようにシリコン酸化膜のエッチバック工
程である場合には、基板10として、図9に示すよう
に、例えば、シリコンウエハ111の表面111S上
(同ウエハ111の上方であっても良い)に形成され、
その表面112BS上にレジストを有さないシリコン酸
化膜112Bを備えた基板102が用いられる。なお、
図9において、シリコン酸化膜112Bはゲート電極1
14を被覆している。なお、以下の説明において、上記
シリコン酸化膜112A及び112Bを総称して、「シ
リコン酸化膜112」とも呼ぶ。
【0059】次に、シリコン酸化膜112をドライエッ
チングするためのプロセスガスを、ガス導入管51より
チャンバ2内に導入する。このとき、上記プロセスガス
は、例えばCHF3,CF4,CH2F2,C4F8等
のフロロカーボンガス、即ち、少なくとも炭素原子
(C)及びフッ素原子(F)を含む分子ガス(以下、
「CF系ガス」とも呼ぶ)と、酸素原子(O)を含む分
子ガスと、アルゴン(Ar)等の希ガスとから成る混合
ガスを用いる。そして、上記混合ガスの供給と排気のバ
ランスを制御して、チャンバ2内の圧力を所定の圧力に
調整する(工程FS22)。
【0060】次に、平行平板電極3,4間に電源61,
62で以て所定の高周波電力を投入することによって、
上記プロセスガスをプラズマ化する(工程FS23)。
かかるプラズマ(活性種を含む)によってシリコン酸化
膜112に対してパターンエッチングやエッチバック等
のプラズマ処理が施されて、所定の形状にパターン化さ
れたシリコン酸化膜を有する基板が形成される。
【0061】工程FS22では、図10に示すように、
平行平板電極3,4間にはプラズマの発光が観測される
と共に、プラズマ中の活性種(ラジカル)はチャンバ2
内に充満しているため、チャンバ2内全体にC系堆積物
が付着する。
【0062】所定のパターンの形成が完了した時点で、
平行平板電極3,4への電力供給及びチャンバ2内への
プロセスガスの供給を停止することによって、ドライエ
ッチング工程FS2を終了する(工程FS24)。
【0063】(クリーニング工程FS3)特に、実施の
形態2に係る製造方法では、ドライエッチング工程FS
2の終了後に、ドライエッチング処理が施された基板1
0をチャンバ2内に残したままクリーニング工程FS3
を実行する。
【0064】まず、ドライエッチング工程FS2で使用
したプロセスガスをチャンバ2内から十分に除去するた
めに、真空引きを行う(工程FS31)。なお、当該真
空排気工程FS31を、上述の工程FS24におけるド
ライエッチング処理の終了時の工程であると捉えても良
い。
【0065】十分な真空排気を行った後に、クリーニン
グ用ガスとしての酸素ガスをガス導入管51よりチャン
バ2内に導入し、ガスの供給と排気のバランスを制御し
てチャンバ2内の圧力を調整する(工程FS32)。
【0066】そして、プラズマ処理として、平行平板電
極3,4に所定の電力を投入することによってクリーニ
ング用ガスをプラズマ化する(工程FS33)。このと
き、上記プロセスガスのプラズマ化と同様に、即ち、図
10に示すように、平行平板電極3,4間にプラズマ発
光が生じると共に、プラズマ化によって生成された酸素
の活性種(ラジカル)がチャンバ2内に充満する。この
ため、ドライエッチング工程FS2においてチャンバ2
内に付着したC系堆積物を、当該酸素の活性種によって
除去することができる。なお、クリーニング用ガスとし
て、一酸化炭素(CO)や二酸化炭素(CO2)等の少
なくとも酸素原子を含むガスを適用できる。
【0067】その後、所定の時間が経過した時点又は所
定のレベルまでクリーニングが終了した時点において、
平行平板電極3,4への電力供給及びクリーニング用ガ
スの供給を停止することによってクリーニング用ガスの
プラズマ化を終了する(工程FS34)。
【0068】(基板取り出し工程FS4)そして、チャ
ンバ2内を十分に真空引きした後に、ゲートバルブ21
を開けて上述の基板搬入工程FS1とは逆の手順で以
て、チャンバ2内からトランスファチャンバ91へ基板
10を取り出す。ゲートバルブ21を閉めた後に、アン
ロードチャンバ94のゲートバルブ941を開け、真空
ローダ96の姿勢制御によって、基板10をアンロード
チャンバ94の基板ステージ943に移載する。アーム
961をトランスファチャンバ91内に後退させた後
に、ゲートバルブ941を閉じる。そして、アンロード
チャンバ93内の圧力を大気圧に戻した後に、ゲートバ
ルブ942を開けて、大気ローダ装置95によってアン
ロードチャンバ94から基板10を取り出す。大気ロー
ダ装置95の姿勢制御によって、取り出した基板10を
カセット96内に収納する。
【0069】以上のように、上記クリーニング工程FS
3においてチャンバ2内のC系堆積物がクリーニング除
去される。従って、実施の形態2に係る製造方法によれ
ば、チャンバ2の内面2S1や内壁材22の上記内面2
S1とは反対側の表面22SからC系堆積物が剥離して
基板10上に落下することによる製造歩留まりの低下を
有効に防止することができる。特に、上述の工程FS1
〜FS4のように、毎回のドライエッチング工程FS2
の度にクリーニング工程FS3を実施することによっ
て、1回のクリーニング工程FS3では直前のドライエ
ッチング工程FS2におけるC系堆積膜のみをクリーニ
ング除去するだけで済む。即ち、従来のロット間クリー
ニングとは異なり、C系堆積膜の蓄積が少ない分だけ、
クリーニング工程FS3に費やす時間自体を短くするこ
とができるという利点がある。また、ドライエッチング
工程FS2の度にクリーニング工程FS3を実施するの
で、複数の基板10に対しても同一のチャンバ雰囲気内
でドライエッチング処理を行うことができる。いわば、
クリーニング工程FS3がシーズニング工程にも相当す
るため、同シーズニング処理を別途に行う必要がないと
いう利点がある。
【0070】勿論、従来のウエットクリーニング法のよ
うに、チャンバを開放してクリーニング処理をする必要
が無いので、クリーニングに膨大な時間を費やすことが
ない。また、従来の半導体製造装置のように上記C系堆
積物の付着を抑制するためにチャンバを加熱する必要も
無い。
【0071】また、実施の形態2に係る製造方法では、
チャンバ2内に基板10を配置したままクリーニング工
程FS3を実行する(勿論、基板10を取り出した後に
クリーニング処理を実施することも可能である)。これ
に対して、ドライエッチング工程FS2の終了時(又は
クリーニング工程FS3の開始時)の真空排気工程後に
ゲートバルブ21を開けて基板10を取り出す場合に
は、基板10を取り出した後にクリーニング工程FS3
のための真空排気を再度行わなければならない。従っ
て、本製造方法によれば、上述の再度の真空排気工程を
全く必要としないので、工程数及び製造時間の削減を図
ることができる。
【0072】更に、チャンバ2内に基板10を配置した
ままクリーニング工程FS3を実行する場合には、例え
ばクリーニング工程FS3の実行中において、基板保護
シート45の表面45S上に異物(C系堆積物以外のも
のも含む)が落下することが全く無い。つまり、実施の
形態2に係る製造方法によれば、基板保護シート45の
表面45Sが露出している時間を極めて少なくすること
ができる。従って、基板保護シート45と基板10との
間に異物が存在することによって基板10の温度コント
ロールが制御困難となる事態を有効に回避することがで
きる。
【0073】さて、一般的に、ドライエッチング工程F
S2において、基板10のシリコン酸化膜112にはプ
ロセスガスに含まれる炭素原子が打ち込まれることによ
ってダメージ層が形成される。かかる場合、実施の形態
2に係る製造方法によれば、クリーニング工程FS3で
使用する酸素プラズマで以て、上記ダメージ層を除去可
能である。即ち、クリーニング工程FS3では、チャン
バ2内にドライエッチングが終了した状態の基板10が
存在するため、クリーニング処理FS33の実施と同時
に上記ダメージ層を除去することができる(図5中の工
程FS5a参照)。従って、本製造方法によれば、従来
の製造方法では別途の装置及び工程において実施される
上記ダメージ層の除去工程の分だけ、製造工程数を省略
することができるという利点がある。
【0074】このとき、基板ステージ41を有する下部
電極4に電源62によって高周波電圧を印加すれば、更
に効率良く上記ダメージ層を除去することができる。
【0075】加えて、基板10として図8のレジスト1
13を有する基板101を用いるときには、クリーニン
グ工程FS3において、レジスト113の除去(アッシ
ング)をも同時に行うことができる(図5中の工程FS
5b参照)。このとき、クリーニング時間ないしは酸素
プラズマの形成時間は、チャンバ2内に付着したC系堆
積物のクリーニング除去に必要な時間とレジスト113
の除去に必要な時間との内でいずれか長い方の時間に設
定する。このように、実施の形態2に係る製造方法によ
れば、従来の製造方法では別途の装置及び工程において
実施されるレジストの除去工程を省略して、製造工程の
簡略化を図ることができるという利点がある。
【0076】ここで、ドライエッチング処理後に酸素プ
ラズマ処理を行う先行技術として、特開平4−3376
33号公報に提案される先行技術(以下、「先行技術
」とも呼ぶ)がある。先行技術は、アルミニウム合
金上のシリコン酸化膜をドライエッチングする際に生成
され、パターンエッチングされたシリコン酸化膜の側壁
面上に付着する無機反応物を除去するための技術であ
る。詳細には、上記シリコン酸化膜のドライエッチング
後に、同一チャンバ内又は真空搬送された別のチャンバ
内でアルゴン等の不活性ガスのプラズマを用いて上記無
機反応物を除去する。そして、酸素プラズマによってド
ライエッチング時のレジストマスクを除去する。このよ
うに、先行技術では、ドライエッチング処理とアッシ
ング処理との間において上述の不活性ガスでのプラズマ
処理が実施されるのに対して、実施の形態2に係る半導
体装置の製造方法では、ドライエッチング工程FS2と
クリーニング工程FS3(アッシング工程FS5bを兼
ねる)とは連続して実施される点で異なる。
【0077】(実施の形態2の変形例1)基板10の基
板ステージ41上への保持機構に静電チャックを用いる
ときには、クリーニング終了時(工程FS34)に基板
脱離工程をも同時に実施可能である(図5中の工程FS
5c参照)。ここで、上述の基板脱離工程とは、基板ス
テージ41への印加電圧の極性を反転させて、静電チャ
ック誘電体の分極が反転する際の分極が無くなる状態の
時にプラズマの形成を停止することによって、静電的
(電気的)に静電チャック誘電体に吸着している基板1
0を脱離する処理である。なお、上述の分極が無くなる
状態はセンサ等で検出可能である。
【0078】従来の製造方法では、上述の基板脱離工程
を、ドライエッチング工程が終了し、チャンバ内を真空
引きした後に、別途の工程としてアルゴン(Ar)等の
希ガスをチャンバ内に導入して、プラズマを生成するこ
とにより実施している。これに対して、本変形例1に係
る製造方法では、上記アルゴンプラズマの代わりにクリ
ーニング用ガスの酸素プラズマを用いることによって、
且つ、基板脱離工程におけるプラズマの停止処理と、ク
リーニング工程におけるプラズマの停止処理(工程FS
34)とを共通化する。従って、本変形例1に係る製造
方法によれば、従来の製造方法よりも全体の工程数を削
減して、半導体製造装置の処理能力ないしは稼働率の向
上を図ることができる。
【0079】また、基板脱離後は、基板と静電チャック
誘電体との吸着が解除されるため、基板の適切な温度制
御が難しい。このため、従来の製造方法のようにドライ
エッチング工程後に基板を脱離させてしまうと、脱離と
共に基板の温度が上昇し、チャンバ内に残留するプロセ
スガスによってエッチングが更に進行してしまう場合が
ある。これに対して、本変形例1に係る製造方法によれ
ば、クリーニング処理の終了時点において基板10を脱
離させるので、プロセスガスの残留自体が極めて少な
い。従って、従来の製造方法とは異なり、不適切なオー
バーエッチが生じることがないので、所望のエッチング
パターンを有する半導体装置を製造することができる。
【0080】(実施の形態2の変形例2)特に、上述の
ようにプロセスガスが酸素原子を含むガスを更に備える
場合には、図11のフローチャートに従った製造方法を
実行可能である。なお、図11のフローチャートにおい
て、既述の製造工程と同様の工程には同一の符号を付し
ている。
【0081】本変形例2に係る製造方法では、図5にお
ける、ドライエッチング工程FS2の終了(工程FS2
4)において、平行平板電極3,4間に電力を投入した
ままの状態でプロセスガス中の酸素ガス以外のガスの供
給を停止する(FS321)。そして、上述の工程FS
32に相当する工程としてクリーニング用ガスとしての
酸素ガスの供給量,チャンバ2内の圧力,平行平板電極
3,4に投入する電力量の各々を調整する工程FS33
1を経ることによって、直ちにクリーニング工程FS3
を開始(このとき、上述のように平行平板電極3,4間
には電力は供給されたままである)する。
【0082】このように、ドライエッチング工程FS2
とクリーニング工程FS3とを連続的に実施することに
よって、図5のフローチャートに示す製造工程よりも工
程数ないしは処理手順数を削減することができるという
利点がある。
【0083】なお、上述の実施の形態1及び2(その各
変形例を含む)では、プラズマ(活性種を含む)がチャ
ンバ2内の全域に充満する場合ついて説明したが、耐酸
素プラズマ物質で構成される、上記チャンバの内部の内
で少なくともプラズマ(活性種を含む)の接する部分
(即ち、同プラズマに曝される部分)は、プラズマ処理
を実施可能な種々の半導体製造装置において、例えばチ
ャンバの大きさや活性種の寿命等に起因して異なる。こ
のため、耐酸素プラズマ物質が使用される部分は、その
半導体製造装置毎に規定される。
【0084】
【発明の効果】(1)請求項1に係る発明によれば、チ
ャンバの内部の少なくともプラズマに接する部分が酸素
原子のプラズマ(以下、「酸素プラズマ」とも呼ぶ)に
対して耐性を有する物質から成るため、例えばチャンバ
の内部は、従来の半導体製造装置のそれらと比較して酸
素プラズマを用いた処理に対する寿命を長くすることが
できる。即ち、チャンバのクリーニング処理ないしは半
導体製造装置のメンテナンスの周期を長期化することが
できる。従って、その分だけ当該半導体製造装置の稼働
率を上げることができる。また、従来の半導体製造装置
よりも装置の維持費用を削減することもできる。
【0085】更に、例えば当該半導体製造装置を、少な
くとも炭素原子及びフッ素原子を含むプロセスガスのプ
ラズマで以てシリコン酸化膜のドライエッチング処理を
行う装置として用いるときには、同処理時にチャンバの
内部に堆積する炭素原子を含む膜を酸素プラズマを用い
たクリーニング処理を、従来のドライエッチング装置よ
りも頻繁に実施可能である。従って、チャンバ内に付着
物等が除去されて、より清浄な状態で以て、半導体装置
を製造することができる。即ち、高い歩留まりを実現可
能な半導体製造装置を提供可能である。
【0086】(2)請求項2に係る発明によれば、基板
保持機構として静電チャックを用いるので、基板と静電
チャック(従って、基板ステージ)とを互いに面接触さ
せることができる。つまり、基板を他の部材で以て押さ
えて基板ステージ上に保持する場合と比較して、両者の
接触面積をより大きくすることが可能である。このた
め、例えば基板ステージが基板の温度制御機構を有する
場合には、熱伝導を確実に行うことができるので、基板
の温度制御を正確に実施できる。
【0087】また、静電チャック機構の部品の内で少な
くともプラズマに接する部分を酸素プラズマ耐性に優れ
た物質で構成することによって、たとえ酸素プラズマが
回り込んで上記部品が酸素プラズマに曝された場合であ
っても、静電チャックの吸着力の低下等を有効に防止す
ることができる。
【0088】(3)請求項3に係る発明によれば、当該
半導体製造装置のチャンバの内部の内で少なくともプラ
ズマに接する部分が酸素プラズマ耐性物質から成るの
で、従来の半導体製造装置よりも頻繁にクリーニングを
実施することが可能である。このため、かかるクリーニ
ングを例えば処理すべき基板毎に実行する場合には、毎
回クリーニングされた状態のチャンバ内において上記プ
ロセスガスによるプラズマ処理を実行することができ
る。かかる場合には、上記プラズマ処理時にチャンバの
内部に付着した炭素原子を含む膜が剥離して基板上に落
下するという事態を格段に抑制することができる。しか
も、当該クリーニング処理を頻繁に行うことによって1
回のクリーニング処理での上記炭素原子を含む膜の除去
量自体を少なくすることができるので、本クリーニング
処理を短時間で実施できるという利点がある。
【0089】勿論、従来の半導体製造装置におけるウエ
ットクリーニング法のように、チャンバを開放してクリ
ーニング処理をする必要が無いので、クリーニングに膨
大な時間を費やすことがない。また、従来の半導体製造
装置とは異なり、上記炭素原子を含む膜の付着を抑制す
るためにチャンバを加熱する必要が無い。
【0090】(4)請求項4に係る発明によれば、上記
(1)又は(2)の効果を発揮しうる半導体製造装置を
用いるので、従来の半導体製造装置よりも清浄化された
状態のチャンバ内において上記プラズマ処理(例えばド
ライエッチング処理)を実行して、半導体装置を製造す
ることが可能である。即ち、上記プラズマ処理時にチャ
ンバの内部に付着した炭素原子を含む膜が剥離して基板
上に落下する事態を有効に防止することができる。従っ
て、高い歩留まりで以て半導体装置を製造することがで
きる。
【0091】更に、当該半導体装置の製造方法によれ
ば、記述の稼働率の向上効果が発揮されるので、製造コ
ストを削減することができる。
【0092】(5)請求項5に係る発明によれば、クリ
ーニング処理をプラズマ処理の実施毎に実施するので、
毎回クリーニングされた状態のチャンバ内において上記
プラズマ処理を実行することができる。従って、プラズ
マ処理においてチャンバの内部に付着した炭素原子を含
む膜が剥離して基板上に落下する事態を格段に抑制する
ことができる。しかも、クリーニング処理を頻繁に行う
ことによって、1回のクリーニング処理での上記炭素原
子を含む膜の除去量自体を少なくすることができるの
で、本クリーニング処理を短時間に実施することができ
るという利点がある。また、プラズマ処理の度にクリー
ニング処理を実施するので、複数の基板に対しても同一
のチャンバ内雰囲気で以て上記プラズマ処理を行うこと
ができる。換言すれば、クリーニング処理がシーズニン
グ処理にも相当するため、同シーズニング処理を別途に
行う必要がないという利点がある。
【0093】更に、上記プロセスガスが更に酸素原子を
含むガスを備える場合には、上記プラズマ処理の終了時
に上記プロセスガス中の酸素原子を含むガス以外のガス
の供給を停止することによって、即時にクリーニング処
理を開始することができる。かかる場合には、プラズマ
処理の終了後に新たにクリーニング処理の準備をする製
造方法に比べて、処理手順を少なくすることができる。
【0094】(6)請求項6に係る発明によれば、ダメ
ージ層の除去処理とクリーニング処理とを同時に実施す
るので、上記ダメージ層の除去処理を別途の装置及び工
程として実施する従来の製造方法と比較して、製造設備
及び製造工程数の削減、従って、製造コストの削減が可
能である。
【0095】(7)請求項7に係る発明によれば、レジ
ストの除去とチャンバ内のクリーニング処理とを同時に
実施するので、レジストの除去を別途の装置及び工程で
実施する従来の製造方法と比較して、製造装置及び製造
工程数の削減、従って、製造コストの削減が可能であ
る。
【0096】(8)請求項8に係る発明によれば、従来
の製造方法のようにプラズマ処理後に別途の工程として
の基板脱離工程を実施する必要が無い。従って、従来の
製造方法よりも全体の工程数を削減可能であるため、半
導体製造装置の処理能力ないしは稼働率の向上を図っ
て、製造コストを削減することができる。
【0097】また、プロセスガスの残留が極めて少ない
状態であるクリーニング後に基板を脱離するので、上記
プラズマ処理後に基板脱離処理を実施する従来の製造方
法における、上記プラズマ処理の不要な進行を防止する
ことができる。
【0098】(9)請求項9に係る発明によれば、上記
(4)〜(8)のいずれかの効果が発揮されて製造され
るので、低コスト且つ高歩留まりで以て製造され、且
つ、所定の動作を確実に実行しうる半導体装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る平行平板型ドライエッチ
ング装置の構造を模式的に示す縦断面図である。
【図2】 実施の形態1に係る平行平板型ドライエッチ
ング装置の構造を模式的に示す上面図である。
【図3】 実施の形態1に係る平行平板型ドライエッチ
ング装置の上部電極の構造を模式的に示す拡大縦断面図
である。
【図4】 実施の形態1に係るECR型ドライエッチン
グ装置の構造を模式的に示す縦断面図である。
【図5】 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を
示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態2に係る半導体製造装置の全体構
造を模式的に示す上面図である。
【図7】 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程に
おける、平行平板型ドライエッチング装置の動作を説明
するための縦断面図である。
【図8】 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法に
適用される基板の構造を模式的に示す縦断面図である。
【図9】 実施の形態2に係る半導体装置の製造方法に
適用される基板の他の構造を模式的に示す縦断面図であ
る。
【図10】 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程
において、プラズマ発光領域とプラズマにより生成され
た活性種の分布状態とを模式的に示す図である。
【図11】 実施の形態2の変形例2に係る半導体装置
の製造方法を示すフローチャートである。
【図12】 従来の平行平板型ドライエッチング装置の
構造を模式的に示す縦断面図である。
【図13】 従来のECR型ドライエッチング装置の構
造を模式的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 平行平板型ドライエッチング装置(半導体製造装
置)、2 チャンバ、2H1 貫通口、2H2,202
H2 ガス導入口、2H3,203H ガス排気口、2
S1 内面、2S2 外面、3 上部電極、4 下部電
極、10,101,102 基板、21 ゲートバル
ブ、22 内壁材、22S,45S,245S 表面、
23 ガス排気管カバー、31 電極板、32 電極板
ステー、33上部電極支え、34 ネジキャップ、41
基板ステージ、41A 凹部、43 下部電極台、4
5 基板保護シート、46 基板押さえ、46A 支柱
部、47 基板クランプ、51 ガス導入管、52 ガ
ス排気管、111 シリコンウエハ、111S,112
AS,112BS 表面、112,112A,112B
シリコン酸化膜、113 レジスト、201 ECR
型ドライエッチング装置(半導体製造装置)、202
チャンバ外壁、202H4 ガス導入管、222 イン
ナーベルジャー、224 ベース、233 マイクロ波
導入窓、241基板ステージ台、245 静電チャック
誘電体、249 ターゲット、FS1〜FS4,FS2
1〜FS24,FS31〜FS34,FS321,FS
322,FS5a,FS5b,FS5c 工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 AA15 AA16 BA04 BA09 BA16 BB11 BB18 BB21 BB22 BB23 BB28 BB29 BB30 DA01 DA16 DA23 DA26 DB00 DB03 DB26 DB27 EA28 EA32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内に設けられた基板ステージ上
    に配置された基板に対して、少なくとも炭素原子及びフ
    ッ素原子を含むプロセスガスによるプラズマ処理を行う
    半導体製造装置であって、 前記チャンバの内部の内で少なくともプラズマに接する
    部分が、酸素原子のプラズマに対する耐性を有する物質
    から構成されることを特徴とする、半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体製造装置であっ
    て、 前記基板ステージは、前記基板の保持機構として静電チ
    ャック機構を有することを特徴とする、半導体製造装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の前記半導体製造
    装置のクリーニング方法であって、 前記チャンバの前記内部を、少なくとも酸素原子を含む
    クリーニング用ガスのプラズマで以てクリーニング処理
    することを特徴とする、半導体製造装置のクリーニング
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の前記半導体製造
    装置を用いて、半導体装置を製造することを特徴とす
    る、半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記プロセスガスによる前記プラズマ処理を実施する毎
    に、前記チャンバの前記内部に対して少なくとも酸素原
    子を含むクリーニング用ガスのプラズマによるクリーニ
    ング処理を実施することを特徴とする、半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記プラズマ処理において前記基板に形成されるダメー
    ジ層を、前記クリーニング処理において前記クリーニン
    グ用ガスの前記プラズマで以て除去することを特徴とす
    る、半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記基板は、前記基板ステージとは反対側の表面上にレ
    ジストが配置されており、 前記レジストを、前記クリーニング処理時に前記クリー
    ニング用ガスの前記プラズマで以て除去することを特徴
    とする、半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の半導体装置の製造方法
    であって、 前記基板ステージが前記静電チャック機構を有する場合
    に、前記クリーニング処理における前記プラズマの形成
    終了時と、前記基板の前記静電チャック機構からの脱離
    処理を同時に実施することを特徴とする、半導体装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至8のうちいずれか1項に記
    載の前記半導体装置の製造方法によって製造されること
    を特徴とする、半導体装置。
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