JP2002043228A - 縦型熱処理装置 - Google Patents

縦型熱処理装置

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JP2002043228A JP2000222850A JP2000222850A JP2002043228A JP 2002043228 A JP2002043228 A JP 2002043228A JP 2000222850 A JP2000222850 A JP 2000222850A JP 2000222850 A JP2000222850 A JP 2000222850A JP 2002043228 A JP2002043228 A JP 2002043228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアシリンダの昇温を抑制し、その耐久性お
よび信頼性の維持向上を図れる。 【解決手段】 複数枚の被処理体wを下方から収容する
縦型の処理容器2の外側に、これを取り囲むヒータ10
を設置し、該ヒータ10の上部に、ヒータ10の内部雰
囲気を強制的に排気するための排気口20と、この排気
口20をエアシリンダ29の駆動によりスライド開閉す
る蓋部材30とを設けた縦型熱処理装置1において、前
記エアシリンダ29のロッド29aに前記排気口20と
の干渉を避ける枠部材31を介して前記蓋部材30を連
結し、該蓋部材30をロッド29aの伸張方向へ移動さ
せて前記排気口20を開放するように構成されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型熱処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理体例えば半導体ウエハに、酸化、拡散、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)などの処理を行うために、
各種の熱処理装置が用いられている。そして、その一つ
として、一度に多数枚の被処理体の熱処理が可能な縦型
熱処理装置が知られている。
【0003】この縦型熱処理装置は、複数枚の被処理体
を下方から収容する縦型の処理容器を有し、この処理容
器の外側にはこれを取り囲むヒータが設置されている。
図8に示すように、このヒータ10の上部には、急速昇
降温を可能とすべくヒータ10の内部雰囲気を強制的に
排気するための排気口20と、この排気口20をエアシ
リンダ29の駆動によりスライド開閉する蓋部材30と
が設けられている。
【0004】特に、従来の縦型熱処理装置においては、
前記蓋部材が、図8の(a)に示すようにエアシリンダ
29の駆動によりロッド29aの伸張方向へ移動されて
排気口20を閉塞し、逆に図8の(b)に示すようにロ
ッド29aの収縮方向に移動されて排気口20を開放す
るように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記縦
型熱処理装置においては、エアシリンダ29のロッド2
9aの先端に蓋部材30が直接取付けられていたので、
蓋部材30が排気口20を閉塞している昇温時に、蓋部
材30が高温例えば1000℃程度に昇温してその熱が
ロッド29aを介してエアシリンダ29に伝わり、エア
シリンダ29が昇温し易かった。また、ロッド29aは
先端側ほど高温となる温度勾配になっているため、蓋部
材30を開方向に移動すべくロッド29aを収縮させる
と、ロッド29aのより高温部分がエアシリンダ29内
に入り込むようになる。
【0006】このため、前記エアシリンダとしては、耐
熱仕様のものが採用されているものの、その耐熱温度を
超えてしまう場合が考えられ、その場合、エアシリンダ
のパッキンの熱劣化を早め、耐久性の低下を招くだけで
なく、エア漏れや動作不良を引き起こして信頼性の低下
を招く恐れもある。また、ヒータの近傍には、過加熱セ
ンサ42が設置されているが、前記蓋部材30を開移動
させた時に排気口27からの熱風が開移動方向に漏出
し、その熱で過加熱センサ42が誤作動してしまう問題
もあった。
【0007】本発明は、前記事情を考慮してなされたも
ので、エアシリンダの昇温を抑制することができ、その
耐久性および信頼性の維持向上が図れる縦型熱処理装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1
の発明は、複数枚の被処理体を下方から収容する縦型の
処理容器の外側に、これを取り囲むヒータを設置し、該
ヒータの上部に、ヒータの内部雰囲気を強制的に排気す
るための排気口と、この排気口をエアシリンダの駆動に
より開閉する蓋部材とを設けた縦型熱処理装置におい
て、前記エアシリンダのロッドに前記排気口との干渉を
避ける枠部材を介して前記蓋部材を連結し、該蓋部材を
ロッドの伸張方向へ移動させて前記排気口を開放するよ
うに構成したこを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の縦型熱
処理装置において、前記ヒータの上部に、蓋部材を開閉
移動可能に収容するハウジングが設けられていることを
特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載の縦型熱
処理装置において、前記枠部材とロッドの連結部および
枠部材と蓋部材の連結部に、上下方向の相対移動を吸収
する吸収部が設けられていることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1記載の縦型熱
処理装置において、前記蓋部材が、石英製の箱状本体
と、この箱状本体内に収容された断熱材とから構成され
ていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基いて詳述する。
【0013】図1において、1は縦型熱処理装置で、こ
の縦型熱処理装置1は複数枚の被処理体例えば半導体ウ
エハwを収容して所定の熱処理例えばCVD処理を施す
縦型の処理容器(プロセスチューブ)2を備えている。
この処理容器2は、耐熱性および耐食性を有する材料例
えば石英ガラスにより形成されている。
【0014】処理容器2は、本実施の形態では、内管2
aと外管2bの二重管構造になっている。内管2aは上
端および下端が開放されている。外管2bは、上端が閉
塞され、下端が開放されている。なお、処理容器2は、
外管2bのみからなっていてもよく、この場合、外管2
bの頂部に排気部が設けられていてもよい。
【0015】処理容器2の下部には、本実施の形態で
は、処理容器2内に処理ガスや不活性ガスを導入するガ
ス導入部3と、処理容器2内を排気する排気部4とを有
する短円筒状のマニホールド5が設けられている。この
マニホールド5は、耐熱性および耐食性を有する材料例
えばステンレス鋼により形成されている。
【0016】ガス導入部3には、ガス源に通じるガス供
給系の配管が接続される。排気部4には、真空ポンプお
よび圧力制御機構を有する排気系が接続され、処理容器
2内を所定の処理圧力に制御し得るようになっている。
この処理圧力に制御された状態で、ガス導入部3から導
入された処理ガスが処理容器2の内管2a内を上昇して
ウエハwの所定の熱処理に供された後、内管2aと外管
2bとの間の環状通路を下降して排気部4から排気され
るようになっている。
【0017】前記マニホールド5の上端には、フランジ
部5fが形成されており、この上端フランジ部5fの上
面には、外管2bの下端フランジ部2fが載置され、フ
ランジ押え6により接合固定されている。マニホールド
5の上端フランジ部5fと外管2bの下端フランジ部2
fとの間には、シール手段である例えばOリング7が介
設されている。マニホールド5の内側には、内管2aを
支持するための内管支持部8が設けられている。
【0018】前記マニホールド5は、ベースプレート9
の下部に取付けられており、このベースプレート9の上
部には、処理容器2の周囲を取り囲み処理容器2内のウ
エハwを所定の熱処理温度に加熱昇温するためのヒータ
10が設置されている。このヒータ10は、処理容器2
の周囲を取囲む筒状(円筒状)の断熱材11を備え、こ
の筒状断熱材11の内周に抵抗発熱線12が螺旋状また
は蛇行状に配設されている。前記ヒータ10は、高さ方
向に複数の領域に分けて温度制御が可能に構成されてい
る。
【0019】また、ヒータ10の筒状断熱材11の上部
には、ヒータ10の頂部断熱材である円板状の板状断熱
材13が被せられ(載置され)ている。ヒータ10本体
の筒状断熱材11およびヒータ10頂部の板状断熱材1
3は、所定の断熱材料例えばシリカ(SiO2)および
アルミナ(Al23)の混合材料により形成されてい
る。
【0020】前記ヒータ10の筒状断熱材11の外側に
は、金属製の円筒状のアウターシェル14が設けられ、
このアウターシェル14には水冷ジャケット15が設け
られている。アウターシェル14の上部には、板状断熱
材13の上方を覆う金属製の天板16が取付けられてい
る。急速昇降温処理を可能とすべくヒータ10内を強制
的に空冷するために、ヒータ10の下部(ボトム面板1
7)とベースプレート9との間には複数の送風ノズル1
8を有する環状の送風ダクト19が設けられていると共
に、ヒータ10の上部中央(板状断熱材13の中央)に
は排気口20が形成されている。
【0021】そして、ヒータ10の上部、具体的には天
板16上には、前記排気口20を開閉する後述の開閉機
構21が設けられている。なお、天板16は、図4に示
すように、アウターシェル14の上端周縁部に設けられ
た外向きのフランジ部14aに対して上方からネジ22
で着脱可能に取付けられ、板状断熱材13の交換等のメ
ンテナンスが容易にできるようになっている。また、天
板16は、一枚の板材からなっていてもよいが、図示例
のように同心状の複数の板材を外側から順に重ねて接合
形成されていることが強度上好ましい。
【0022】処理容器2内に複数枚例えば150枚程度
の半導体ウエハwを高さ方向に所定間隔で搭載保持する
ために、ウエハwは保持具である例えば石英ガラス製の
ボート23に保持され、このボート23はマニホールド
5の下端開口部(炉口)を密閉する例えばステンレス鋼
製の蓋体24の上部に炉口断熱手段である保温筒25を
介して載置されている。前記処理容器2の下方には、蓋
体24を昇降させて蓋体24の開閉および処理容器2に
対するボート23の搬入搬出を行うための昇降機構26
が設けられていると共にその作業領域であるローディン
グエリア27が設けられている。
【0023】マニホールド5の下端(開口端)と蓋体2
4との接合部には、シール手段である例えばOリングが
設けられている(図示省略)。また、蓋体24には、ウ
エハwの面内均一な熱処理を可能とするためにボート2
3を回転するための回転機構28が設けられている。
【0024】一方、前記開閉機構21は、前記排気口2
0をエアシリンダ29の駆動によりスライド開閉する蓋
部材(シャッター)30を有し、前記エアシリンダ29
のロッド29aに前記排気口20との干渉を避ける枠部
材31を介して前記蓋部材30を連結し、この蓋部材3
0をロッド29aの伸張方向へ移動させて前記排気口2
0を開放するように構成されている。前記蓋部材30は
石英製好ましくは不透明石英製の上方が開放された箱状
本体32と、この箱状本体32内に収容された断熱材3
3とから構成されており、耐熱性および断熱性の向上が
図られている。
【0025】前記アウターシェル14の天板16には、
前記板状断熱材13の排気口20に筒状の接続部34を
介して連通する開口部35を有し、この開口部35を開
閉すべく前記蓋部材30を水平方向にスライド可能に支
持する石英製のベース部材(シャッターベース)36が
取付けられている。このベース部材36は、図2ないし
図4にも示すように、蓋部材30の閉位置を区画形成す
る平面U字状の区画壁36aを有し、この区画壁36a
の上部には石英製のベースカバー37が取付けられてい
る。
【0026】また、前記天板16上には、前記蓋部材3
0を開閉移動可能に収容する金属製のハウジング38が
設けられている。このハウジング38は、前記区画壁3
6aの周囲を取り囲んでいると共に、蓋部材30の開位
置を区画形成している。このハウジング38の上部であ
って前記開口部35と対応する位置には、蓋部材30が
開移動された時に排気口20と連通してヒータ10内の
雰囲気を排気する排気ボックス39が設けられ、この排
気ボックス39に図示しない工場排気系が接続されてい
る。
【0027】前記枠部材31は、蓋部材30の開閉移動
方向に長い長方形の枠状に形成されており、枠部材31
の内側に前記ハウジング38が位置される。枠部材31
の長手方向の一端にはエアシリンダ29のロッド29a
先端が連結され、他端には蓋部材30を枠部材31内の
略中央に配置すべく連結するための連結アーム31aが
内方へ突設されている。この連結アーム31aの先端側
は、ハウジング38の端壁を緩く貫通してハウジング3
8内に挿入され、前記蓋部材30に連結されている。エ
アシリンダ29は、アウターシェル14の外側にこれを
取り囲むように設けられたフレーム41の上端部に設置
されている。前記ヒータ10は、縦型熱処理装置1の図
示しない筐体内に設置され、この筐体の天井には過加熱
センサ42が設置され(図7参照)、設定温度以上の時
に警報を発するようになっている。
【0028】前記枠部材31を水平方向(蓋部材の開閉
移動方向)に移動可能に支持するために、図2ないし図
3に示すように、枠部材31の両側には計4個の車輪4
3が設けられ、前記天板16上にはこれらの車輪43を
脱輪しないようしてに走行可能に支持するガイドレール
44が設置されている。
【0029】前記天板16は、フレーム41に比してヒ
ータ10からの熱影響を受け易く、急速昇降温に伴って
熱膨張収縮して、エアシリンダ29と枠部材31との間
および枠部材31と蓋部材30との間の連結がリジッド
であると、連結部に上下方向の相対的変位による応力が
集中し易い。そこで、この問題を解消するために、エア
シリンダ29のロッド29aと枠部材31との連結部お
よび枠部材31の連結アーム31aと蓋部材30との連
結部には、図5ないし図6に示すように、上下方向の相
対移動を吸収する吸収部45,46が設けられている。
【0030】具体的には、枠部材31には、図5に示す
ように、エアシリンダ29のロッド29a先端に設けた
係合部47を係合する係合孔48が形成され、この係合
孔48を係合部47が上下方向に移動可能な長穴とする
ことにより、エアシリンダ29のロッド29aと枠部材
31との間の上下方向の相対移動を吸収する吸収部45
とされている。また、蓋部材31の開移動側の端部に
は、図6に示すように、連結アーム31aの先端部をピ
ン49で連結するためのピン孔50が形成され、このピ
ン孔50をピン49が上下方向に移動可能な長穴とする
ことにより、枠部材31の連結アーム31aと蓋部材3
0との間の上下方向の相対移動を吸収する吸収部46と
されている。
【0031】次に、以上の構成からなる縦型熱処理装置
の作用を述べる。先ず、ウエハwの移載が終了したボー
ト23は、ローディングエリア27において、蓋体24
上の保温筒25上に載置される。次に、昇降機構26に
よる蓋体24の上昇によってボート23を処理容器2内
にその下端開口(マニホールド5の下端開口部)から搬
入し、その開口を蓋体24で気密に閉塞する。
【0032】そして、処理容器2内を、排気部4からの
排気系による減圧排気により所定の圧力ないし真空度に
制御すると共にヒータ10により所定の処理温度に制御
し、回転機構28によりボート23を回転させながらガ
ス導入部3より処理ガスを処理容器2内に導入してウエ
ハwに所定の熱処理例えばCVD処理を開始する。この
時、前記開閉機構21の蓋部材30は排気口20を閉塞
する閉位置に移動されている。
【0033】所定の熱処理が終了したなら、先ず、ヒー
タ10の電源を切り、前記蓋部材30を開位置に移動し
て排気口20を開放すると共に送風ダクト19の送風ノ
ズル18から空気を吹き出してヒータ10内を強制空冷
し、また、処理ガスの導入を停止して不活性ガスの導入
により処理容器2内をパージする。次に、回転機構28
を停止し、蓋体24を下降させて処理容器2内を開放す
ると共にボート2をローディングエリア27に搬出すれ
ばよい。
【0034】特に、前記開閉機構21においては、図7
の(a)に示すように、エアシリンダ29のロッド29
aを収縮させることにより、枠部材31を介して蓋部材
30を閉位置に移動させることができ、逆に、図7の
(b)に示すように、エアシリンダ29のロッド29a
を伸張させることにより、枠部材31を介して蓋部材3
0を開位置に移動させることができ。
【0035】このように前記縦型熱処理装置1によれ
ば、複数枚のウエハwを下方から収容する縦型の処理容
器2の外側に、これを取り囲むヒータ10を設置し、こ
のヒータ10の上部に、ヒータ10の内部雰囲気を強制
的に排気するための排気口20と、この排気口20をエ
アシリンダ29の駆動によりスライド開閉する蓋部材3
0とを設けており、前記エアシリンダ29のロッド29
aに前記排気口20との干渉を避ける枠部材31を介し
て前記蓋部材30を連結し、この蓋部材30をロッド2
9aの伸張方向へ移動させて前記排気口20を開放する
ように構成されているため、エアシリンダ29の昇温を
抑制することができ、その耐久性および信頼性の維持向
上が図れる。
【0036】すなわち、エアシリンダ29のロッド29
aには枠部材31を介して蓋部材30が連結され、好ま
しくは枠部材31の一端にエアシリンダ29のロッド2
9aが連結され、枠部材31の他端に連結アーム31a
を介して蓋部材30が連結されているため、蓋部材31
からエアシリンダ29までの熱伝導距離が長くなり、蓋
部材30が高温に昇温していても、蓋部材30からの熱
伝導によるエアシリンダ29の昇温を抑えることができ
る。また、蓋部材30を閉位置から開位置に移動させる
動作時には、エアシリンダ29のロッド29aが伸張す
るので、ロッド29aがエアシリンダ29内に入ってく
ることがなく、エアシリンダ29の昇温を更に抑制する
ことができる。このため、エアシリンダ29のパッキン
の熱劣化を防止でき、耐久性の向上が図れると共に、エ
ア漏れや動作不良を引き起こす恐れがなく、信頼性の向
上が図れる。
【0037】また、前記ヒータ10の上部には、蓋部材
30を開閉移動可能に収容するハウジング38が設けら
れているため、ヒータ10内の高温雰囲気が外部に漏出
するのを抑制することができ、過加熱センサ42の誤作
動を防止することができる。更に、前記枠部材31とロ
ッド29aの連結部および枠部材31と蓋部材30の連
結部に、上下方向の相対移動を吸収する吸収部45,4
6が設けられているため、ヒータ10の高さ方向の熱膨
張収縮に伴って枠部材31とエアシリンダ29間および
枠部材31と蓋部材30間に生じる相対的変位ないし応
力を吸収することができ、耐久性の向上が図れる。ま
た、前記蓋部材30が、石英製の箱状本体32と、この
箱状本体32内に収容された断熱材33とから構成され
ているため、耐熱性と断熱性の向上が図れる。
【0038】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、前記実施の形態で
は、熱処理の一例としてCVD処理が例示されている
が、本発明の縦型熱処理装置は、CVD処理以外に、例
えば拡散処理、酸化処理、アニール処理等を行うことが
可能である。また、前記実施の形態では、処理容器にマ
ニホールドを備えた縦型熱処理装置が例示されている
が、本発明の縦型熱処理装置は、処理容器にマニホール
ドを備えていなくてもよい。また、被処理体としては、
半導体ウエハ以外に、例えばLCD基板やガラス基板等
であってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0040】(1)請求項1の発明によれば、複数枚の
被処理体を下方から収容する縦型の処理容器の外側に、
これを取り囲むヒータを設置し、該ヒータの上部に、ヒ
ータの内部雰囲気を強制的に排気するための排気口と、
この排気口をエアシリンダの駆動によりスライド開閉す
る蓋部材とを設けた縦型熱処理装置において、前記エア
シリンダのロッドに前記排気口との干渉を避ける枠部材
を介して前記蓋部材を連結し、該蓋部材をロッドの伸張
方向へ移動させて前記排気口を開放するように構成され
ているため、エアシリンダの昇温を抑制することがで
き、その耐久性および信頼性の維持向上が図れる。
【0041】(2)請求項2の発明によれば、前記ヒー
タの上部に、蓋部材を開閉移動可能に収容するハウジン
グが設けられているため、ヒータ内の高温雰囲気が外部
に流出するのを抑制することができる。
【0042】(3)請求項3の発明によれば、前記枠部
材とロッドの連結部および枠部材と蓋部材の連結部に、
上下方向の相対移動を吸収する吸収部が設けられている
ため、ヒータの高さ方向の熱膨張収縮に伴って枠部材と
エアシリンダ間および枠部材と蓋部材間に生じる相対的
変位ないし応力を吸収することができ、耐久性の向上が
図れる。
【0043】(4)請求項4の発明によれば、前記蓋部
材が、石英製の箱状本体と、この箱状本体内に収容され
た断熱材とから構成されているため、耐熱性と断熱性の
向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦型熱処理装置の縦
断面図である。
【図2】図1の要部の一部断面拡大平面図である。
【図3】図2の一部省略側面図である。
【図4】図1の要部拡大断面図である。
【図5】枠部材とロッドの連結部の構造を示す拡大断面
図である。
【図6】枠部材と蓋部材の連結部の構造を示す拡大断面
図である。
【図7】本実施の形態の作用を説明する平面図である。
【図8】従来の縦型熱処理装置の作用を説明する平面図
である。
【符号の説明】
w 半導体ウエハ(被処理体) 1 縦型熱処理装置 2 処理容器 10 ヒータ 20 排気口 29 エアシリンダ 29a ロッド 30 蓋部材 31 枠部材 32 箱状本体 33 断熱材 38 ハウジング 45,46 吸収部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K092 PP09 QA02 QB27 QB45 RD09 RD24 SS04 SS05 TT36 UB04 VV03 VV25 VV26 VV34 4K030 EA11 KA04 KA08 KA11 KA23 KA26 KA45 KA46 5F045 AA03 AA20 AB32 AD14 DP19 DQ05 EB02 EB12 EC02 EE14 EJ04 EK06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の被処理体を下方から収容する縦
    型の処理容器の外側に、これを取り囲むヒータを設置
    し、該ヒータの上部に、ヒータの内部雰囲気を強制的に
    排気するための排気口と、この排気口をエアシリンダの
    駆動によりスライド開閉する蓋部材とを設けた縦型熱処
    理装置において、前記エアシリンダのロッドに前記排気
    口との干渉を避ける枠部材を介して前記蓋部材を連結
    し、該蓋部材をロッドの伸張方向へ移動させて前記排気
    口を開放するように構成したこを特徴とする縦型熱処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒータの上部に、蓋部材を開閉移動
    可能に収容するハウジングが設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の縦型熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記枠部材とロッドの連結部および枠部
    材と蓋部材の連結部に、上下方向の相対移動を吸収する
    吸収部が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の縦型熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記蓋部材が、石英製の箱状本体と、こ
    の箱状本体内に収容された断熱材とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の縦型熱処理装置。
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